最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
僕の春休みの宿題、2018年度アニメグランプリのお時間が今年もやってまいりました。毎年毎年、僕はこれのために頑張ってアニメを観ている感もあります。 究極の自分語りコンテンツなので各個記事以上に好き勝手にやらせてもらっていますが、それだけに私生活や加齢などによる変化も如実に表れてしまうのがこのコーナーの恐ろしいところ。まぁ、「私生活の変化」とか書いてるけど「変わってない」のが実情なんですが……。ちゃうねん。変わってるはずやねん。変わらなきゃいけないねん。でもね、たまに愚痴でぽろっと漏れることがあるけど、私のような人間は、「変化すること」が一番の恐怖なのさ。今まで何年、何十年と続けてきた生活スタイルを変えることが恐ろしいストレス。だからこそこうして、毎年変わらずに同じことをやり続ける。一種の精神疾患みたいなもんだと思いますよ。それでも人生とは残酷なもので、私も歳をとる、そして社会は変わっていく。そんな中で、どこまでこのオールドスタイルのオタクがアニメというジャンルと戦い続けることができるか。そんな人生を賭した壮大な実験プログラムだとでも思っていただければいいのかもしれません。いつまでも気は若く。いや、幼く。大人になんかなれないよ。 毎度前置きが長くなっとりますが……そんなこんなでブログ上では記念すべき10回目のアニメグランプリ。来年もこうして変わらずにアホなテキストをアウトプットできていると嬉しいですね。過去分に興味がある方は、リンク貼るのもめんどいので「アニメ・雑記」タグでたどることが可能ですので遡ってみてください。テキストの量だけで言えば生半可じゃない量がありますので、耐性のある方はそれなりの暇つぶしにはなると思います。 一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、(以下コピペ)タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。(コピペ終わり)毎年自分で設定した部門に四苦八苦しながらの選出なのでもうちょっと選びやすいスタイルにすればいいじゃねぇか、とは思うのだが、これもやっぱり「変化を嫌う」傾向から変わらないままです。今年はこの設定が大きな大きな障壁として立ちふさがることになり……まぁ、後述。縛りプレイって大事よ。 今期エントリーされたのは、「2018年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の183作品。……183かぁ……。毎年ため息をついているが、なんでだろう。全然切れてないやん。むしろ増えてるやん。まぁ、最近の傾向として15分以下のショート枠がかなり増えたのでトータルの時間で言えばそこまで差はないと信じたいが、やはり毎クール週に50本以上の生活スタイルはなんとかしたい。自分ではどうにもならないので、アニメ業界が自発的にアニメの量を減らしてくれることを期待するしかない。「アニメバブルは弾けたからアニメの本数も減り始めるよ」なんて話を毎年聞いている気がするのだが、私の視聴可能な範囲ですら増えているし、その私も「テレビで継続的に視聴可能な作品のみを視聴する」という制限(自己防衛)を設けており、ネット配信だけで観られるオリジナル作品などを加えだしたら、さらに本数が増えることになるだろう。現代の視聴者に求められるのは、適切な取捨選択の判断力なのであろう。残念ながら、私はそれを持ち合わせていない。 毎度のことなので数字の上でのデータを確認しておくと、今期視聴本数の183という数字はショート枠を26本含む。過去11年分の視聴本数の推移は76→74→59→67→90→103(93)→132(121)→ 149(133)→152(129)→170(148)→170(150)→183(157)となっている(括弧内がショートアニメを除いた数。今期は通常枠の分割ものは基本的にカウントをまとめている)。来年の数字を見るのが怖いんだが、大丈夫か俺、大丈夫か日本。 加えて、業界的にはショート枠以上に増加傾向にあるのが「劇場アニメ」の本数である。本数が増え、自分でも観にいくようになって気づいたのだが、確かに、劇場作品なら私のような人間でも見るために1000円以上の出費が義務付けられているわけで、普段なかなか金を落とさない層からも資金が回収できる理想的な形態であろうことは理解できる。ただ、やっぱり個人的にはテレビシリーズが観たいんだよな……劇場版は劇場版として、作品の本質以外の部分で束縛が多いから。まぁ、テレビシリーズはもっと制限があるだろ、と言われたらそうなんだろうけどさ。ちなみに今期劇場作品の視聴本数は17本で、まぁ最近では普通か。ここ数年で安定して数字が増えているのは、やはり業界の流れを表したものであろう。一応本数の推移を書いておくと7→4→6→12→8→6→9→17→15→17となっている。なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出基準からは外すようにしている(フラグ)。 ○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは【】で表示) 【アイドルマスターシンデレラガールズ劇場3rd】【アイマスSideM理由あってMini】「ISLAND」「あかねさす少女」「悪偶-天才人形-」「あそびあそばせ」【あっくんとカノジョ】「アニマエール!」「あまんちゅ!~あどばんす~」【ありすorありす】「アンゴルモア元寇合戦記」「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」「イナズマイレブン アレスの天秤」「イナズマイレブン オリオンの刻印」「色づく世界の明日から」「W’s(ウィズ)」【上野さんは不器用】「うちのメイドがウザすぎる!」【宇宙戦艦ティラミス】「ウマ娘 プリティダービー」「エガオノダイカ」「えんどろ~!」「オーバーロードⅢ」【おこしやす、ちとせちゃん】【お前はまだグンマを知らない】「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」「音楽少女」「カードキャプターさくら クリアカード編」「ガーリー・エアフォース」【ガイコツ書店員本田さん】「学園BASARA」「かぐや様は告らせたい」「かくりよの宿飯」「賭ケグルイ××」「風が強く吹いている」「かみさまみならいヒミツのここたま」「からくりサーカス」【ガルパ☆ピコ】「ガンダムビルドダイバーズ」「寄宿学校のジュリエット」「逆転裁判(第2期)」「キャプテン翼」「Cutie Honey Universe」「京都寺町三条のホームズ」「銀河英雄伝説 Die Neue These」「銀魂 銀ノ魂篇」「グランクレスト戦記」「ぐらんぶる」「SSSS.GRIDMAN」「グリムノーツ The Animation」「ゲゲゲの鬼太郎」「ケムリクサ」「けものフレンズ2」「荒野のコトブキ飛行隊」「ゴールデンカムイ」「五等分の花嫁」「ゴブリンスレイヤー」「こみっくがーるず」【狐狸之声】「CONCEPTION」「サークレット・プリンセス」「斉木楠雄のΨ難(第2期)」「殺戮の天使」「七星のスバル」「邪神ちゃんドロップキック」「重神機パンドーラ」「シュタインズゲート ゼロ」「少女歌劇レヴュースタァライト」【少年アシベGO!GO!ゴマちゃん】「食戟のソーマ 餐の皿 遠月列車篇」「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」「天狼Sirius the Jaeger」【人外さんの嫁】「新幹線変形ロボシンカリオン」「進撃の巨人Season3」「深夜!天才バカボン」「スター☆トゥインクルプリキュア」「すのはら荘の管理人さん」「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」「聖闘士星矢セインティア翔」「閃乱カグラSHINOVI MASTER -東京妖魔篇-」「蒼天の拳REGENESIS」「ソードアート・オンライン アリシゼーション」「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」「ソラとウミのアイダ」「ゾンビランドサガ」「ダーリンインザフランキス」「抱かれたい男1位に脅されています。」「多田くんは恋をしない」【立花館To Lieあんぐる】「盾の勇者の成り上がり」「DOUBLE DECKER! ダグ&キリル」「ちおちゃんの通学路」「つくもがみ貸します」「ツルネ-風舞高校弓道部-」「デート・ア・ライブⅢ」「デビルズライン」【テレビ野郎ナナーナ】「転生したらスライムだった件」「とある魔術の禁書目録Ⅲ」「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」「刀使ノ巫女」「となりの吸血鬼さん」「ドメスティックな彼女」「奴隷区The Animation」「どろろ」「七つの大罪 戒めの復活」「ニル・アドミラリの天秤」「ハイスコアガール」「バキ」「覇穹 封神演義」「HUGっと!プリキュア」「BAKUMATSU」「バジリスク~桜花忍法帖~」【走り続けてよかったって。】「ぱすてるメモリーズ」「はたらく細胞」「Back Street Girls-ゴクドルズ-」「ハッピーシュガーライフ」「BANANA FISH」「はねバド!」「バミューダ・トライアングル~カラフル・パストラーレ~」「はるかなレシーブ」「反逆性ミリオンアーサー」「BanG Dream! 2nd Season」「ピアノの森」「BEATLESS」「B-PROJECT~絶頂*エモーション~」「ひそねとまそたん」「ヒナまつり」「美男高校地球防衛部HAPPY KISS!」「火ノ丸相撲」【ひもてはうす】「百錬の覇王と聖約の戦乙女」「Phantom in Twilight」「ブキーポップは笑わない」「不機嫌なモノノケ庵 續」【踏切時間】【フライングベイビーズ】「プラネット・ウィズ」「Free! -Dive to the Future-」「フルメタル・パニック!Invisible Victory」「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。」「PERSONA5 the Animation」「鬼灯の冷徹 第弐期その弐」「僕のヒーローアカデミア(第3期)」「ポチっと発明ピカちんキット」【ぼのぼの】【ほら、耳が見えてるよ】【マナリアフレンズ】「魔法少女 俺」「魔法少女サイト」「魔法少女特殊戦あすか」【みにとじ】「明治東京恋伽」「メガロボクス」「メジャーセカンド」「メルクストーリア 無気力少年と瓶の中の少女」「モブサイコ100Ⅱ」「やがて君になる」「約束のネバーランド」「ヤマノススメサードシーズン」【闇芝居(第6期)】「夢王国と眠れる100人の王子様」「ゆらぎ荘の幽奈さん」「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」「妖怪ウォッチ」「妖怪ウォッチシャドウサイド」「弱虫ペダルGLORY LINE」「ラストピリオドー終わりなき螺旋の物語ー」「ラディアン」「revisions -リヴィジョンズ-」「RErideD -刻越えのデリダ-」「RELEASE THE SPYCE」「臨死!江古田ちゃん」「ルパン三世Prat5」「レイトンミステリー探偵社 カトリーのナゾトキファイル」「ロードオブヴァーミリオン 紅蓮の王」「鹿楓堂よついろ日和」「LOST SONG」「Lostorage conflated WIXOSS」「私に天使が舞い降りた!」【One Room セカンドシーズン】「ヲタクに恋は難しい」 ○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順) 「リズと青い鳥」「GODZILLA 決戦機動増殖都市」「犬ヶ島」「ニンジャバットマン」「あさがおと加瀬さん。」「ペンギン・ハイウェイ」「魔法少女リリカルなのはDetonation」「GODZILLA 星を喰う者」「HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ」「シュガー・ラッシュ:オンライン」「ラブライブ!サンシャイン!! The school Idol Movie Over the Rainbow」「PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.1 『罪と罰』」「Fate/stay night [Heaven’s Feel] II.lost butterfly」「コードギアス 復活のルルーシュ」「劇場版 幼女戦記」「PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.2 『First Guardian』」「PSYCHO-PASS Sinners of the System Case.3 『恩讐の彼方に__』」 PR ←前(1/4)へ 第3位 ‘05「かみちゅ!」 ’06「BLACK LAGOON」 ‘07「sola」 ’08「喰霊-零-」 ‘09「ささめきこと」 ’10「刀語」 ‘11「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」 ’12「黄昏乙女×アムネジア」 ’13「有頂天家族」 ’14「月刊少女野崎くん」 ‘15「えとたま」 ‘16「RE:ゼロから始める異世界生活」 ‘17「3月のライオン(第2シーズン)」 ‘18「ひそねとまそたん」 言うは易し、行うは難し。そんな身にしみる先人たちの言葉がある。毎年これだけの数が大量生産されているアニメ業界でも、きっとあらゆるところで日夜「いいアニメを作りましょう」「新しいアニメにチャレンジするんです」という夢や願望が垂れ流しになっているに違いない。しかし、なかなかオリジナルアニメでそんなチャレンジを細部まで完遂できる作品は多くない。ここまでの各部門はオリジナルアニメがたくさん並んでいるが、要となる上位はやはり原作付きのアニメがランクインしている。 そんな中、完全オリジナル作品で全く新しい試みに手をつけ、それが成功を収めた作品として、是非ともこの「ひそねとまそたん」については改めて評価することが望まれている。強引にまとめるなら今作も「ゾンビランドサガ」と同様に「ありえなかった要素のごった煮」がスタート地点だとは思うのだが、最大の特徴は、そんなごった煮的な雰囲気をアニメーションの映像部分ではっきりと主張していたこと。具体的には、キャラデザとドラゴンの造形などが本当にユルくてまるで絵本のような作りなのに対し、戦闘機などメカニックの描き込みや飛行描写などはやたらと精密で、「自衛隊アニメ」としても力を抜いていない部分。こうして違和感を与えるような画面がいつしか自然に溶け込み、おとぼけギャグメインのシナリオラインを大きく下支えする構造。そしてそんな無茶苦茶な映像部分にしっかりと意味を与え、全てのパーツが求められる珍妙なシナリオ自体を作り上げる構成力。常々私はアニメーションという媒体を「総合芸術(もしくは総合技術)」と称しているが、こうして1つの要素だけでは決してなし得ないような総体を作り上げている作品を見ると、それだけで畏敬の念を抱くのである。 しいて難点をあげるなら1クールにあまりに綺麗に収まりすぎてその後の展開も無く、いつしか忘れられる存在になってしまっていることくらいだろうが、昨年度の「よりもい」しかり、枠の決まった1クールアニメにおいて、この収束の良さはまた1つの美点となり得る要素である。こうした完成度の高いパッケージを単なる既製品扱いで終わらせず、長く膨大なアニメの歴史の中でしっかりと刻印し、その意味を残していくことこそが、新たなアニメーションの礎となるのではなかろうか。 準グランプリ ‘05「魔法少女リリカルなのはA’s」 ’06「コードギアス〜反逆のルルーシュ〜」 ‘07「CLANNAD」 ’08「コードギアス 反逆のルルーシュR2」 ‘09「獣の奏者エリン」 ’10「STAR DRIVER 輝きのタクト」 ‘11「花咲くいろは」 ’12「人類は衰退しました」 ’13「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」 ’14「四月は君の嘘」 ‘15「昭和元禄落語心中」 ‘16「ふらいんぐうぃっち」 ‘17「宇宙よりも遠い場所」 ‘18「風が強く吹いている」 改めて並べてみると、本当に「ひそまそ」とは真逆の立ち位置にある作品だと思う。オリジナルと原作あり、なんちゃってファンタジーと泥臭いスポ根、単発勝負の1クール作品と何度もメディアを変えて作り続けられた2クール作品。枠の中とはいえ、アニメ作りにも無数の選択肢があるものだという当たり前のことを思い出させてくれる。 毎週感想を書いていたので今作の圧倒的な完成度に関しては今更ここで語る言葉もない。「ただ寄せ集めの野郎10人が道路を走るだけ」という、言い方次第では本当に身も蓋もない内容の作品なのだが、その「走る」というあまりに原初的な行動に、どれだけ人間性を盛り込むことができるかという勝負。スポ根とは言っても少年漫画のように「努力→勝利」のカタルシスがあるわけでもなく、ただひたすら足を前に出すことによって得られる人1人の物語が彫り込まれていくというストイックな構造。表に出た形を世間的にはなんとラベル付けするのかは定かでないが、これも立派な「純文学」といえる作品だったのだろう。 そうして生み出された原作に現代アニメとしての肉付けを行ったのは稀代のCGワークで知られるProduction I.G.と、その遺伝子を強く受け継ぐ監督・野村和也。「ハイキュー」「ボールルームへようこそ」などで見せつけた「スポーツ作画ならI.G.」という新たな看板をさらなる純度で昇華させ、より描写が難しい陸上競技というモチーフでも稀有な存在感を見せつけることに成功した。王道ストーリーをどれだけ正面から見せられるかという挑戦は、どれだけ珍奇な物を作るかという挑戦と同様、場合によってはそれ以上に大きな難題であろう。よくもまぁ、逃げずにこの方向性を貫き通したものである。 王道と革新。その2つの車輪で芸術は回っていく。労せずそのどちら側でも最上の物が楽しめるのだから、現代に生まれたことを感謝せねばなるまいよ。 ←前(2/4)へ <アニメソング部門> カラオケ戦士、僕です。さぁ、毎年大忙しのアニソン部門だよ。とりあえず、近年はお約束になっていたので、ランキングに影響しない範囲で「各クールに一番カラオケで歌った曲」ラインナップをドン。 春クール・「進化理論」(新幹線変形ロボシンカリオン OP) 夏クール・「prima dynamis」(悪偶-天才人形- OP) 秋クール・「Fighting Gold」(ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風 OP) 冬クール・「ハグルマ」(からくりサーカス 第2期OP) 基本的に好きな音楽の方向性なんて変わるはずもないので、割とわかりやすいラインナップになっているかと思います。まぁ、自分で歌える範囲にも限界があるしね。ちなみに、今年はリストを確認していて「なんか、例年より習熟した曲が少ないな……」って思ったら、かなりのキャパをガルパソングに割かれてるからなんですね。基本的にガルパソングは「アニソン」には含めないのでその分は今回差っ引かれています。改めて、あのペースで曲をリリースし続けるプロジェクトって製作者にも、演者にも、そして購買層にも大きな負担がかかっているのだな……。でも、とりあえず真っ先に「Returns」(BanG Dream! 2nd Season 12話挿入歌)の名前は挙げさせて。シーズンの集大成なのでどうしても曲だけで切り出しにくいのが悩ましいが。 さておき、改めて今年のアニメーションを彩った曲を見ていくことにしよう。せっかくなので上記のカラオケラインナップを足がかりに見ていくと、純正のアニメソングといえる王道タイアップ「進化理論」(新幹線変形ロボシンカリオンOP)からスタートしている。最近は純正のタイアップの割合は一時期よりも増加傾向にあり、よくMBSアニメなんかにあった「なんでこの曲がこのアニメやねん」みたいな現象はかなり少なくなっている。アニメファンとしては喜ばしいことだ。お約束の「アニソンシンガー」枠としては、例えば「ADAMAS」(SAO・アリシゼーションOP1)あたりが現代アニソンを代表する1曲になるだろうか。アニソンシンガーのパイの取り合いも激化の一途だが、LiSAのように不動の地位を気づいたアーティストを見ているとやはり安定感が違う。安定枠といえば、惜しまれながらアーティスト活動を終えた川田まみに変わって黒崎真音が担当した「Gravitation」(とある魔術の禁書目録ⅢOP1)があまりにも期待に応える曲になっていたのが笑ってしまった。まぁ、作詞は引き続き担当しているので、テイストはしっかり残しつつ、っていうオーダーだったのだろうが。 多少変化球気味ながらもやはりアニソンシンガーの枠に入るMICHIからは、「ソラネタリウム」(あかねさす少女OP)も強烈なインパクトを残した曲である。「あかねさす少女」はエンディングに「壊れかけのRADIO」を起用するなど、雰囲気づくりに関してはセンスを見せつけてくれた作品だった(それが作品の品質につながったかどうかは諸氏の判断に任せる)。遠慮のない高音域を叩きつけるような歌唱に持ち味のダイナミックな映像美が結実して最高のOPに仕上がったのはYURiKAの歌う「ふたりの羽根」(はねバド!OP)。やはり映像も含めてのアニソンなので、こうして曲ありきでがっつり合わせた映像が噛み合った時の充足感は素晴らしい。似たようなスポ根映像の使い方で見事だったのは「傷だらけの愛」(キャプテン翼OP2)。古さと新しさの融合がこういう形で表現されるのは実に愉快だ。あ、完全に贔屓目も入ってるけど、映像の格好よさでは「BRAVE JEWEL」(BanG Dream! 2nd Season OP)もあげさせて……友希那さんがあいあいであいあいが友希那さんで……。 冬クール代表で取り上げた「ハグルマ」(からくりサーカスOP2)は、さりげなく歌詞に関連ワードを混ぜ込んでくるタイプのタイアップ。こうして一般アーティストの楽曲でもしっかりタイアップが意識されているのは嬉しいものだ(まぁ、KANA-BOONは立派なアニソンアーティストな気もするが)。一般アーティストとのコラボで話題になった楽曲といえば、何と言っても「ラブ・ドラマティック」(かぐや様は告らせたいOP)だろう。まさかの鈴木雅之という起用に「話題作りにしてもどうやねん」という前評判だったにも関わらず、気づけばこれが作品の顔になっているのだからわからないものである。まぁ、「かぐや様」の場合は変則エンディングが全部持ってった感はあるけども……単一の楽曲と映像がこれだけの話題をかっさらっていったのも久しぶりなんじゃなかろうか。ぶっちゃけ「チカ千花」は今年のベスト3入りも検討したのだが、なんかそれは違う気がしたので一応ここで触れるにとどめておく。 せっかく声優のネタソングに触れたのでそのまま似たような枠を拾っていこう。やはり私の中でキャラソン混じりの声優ソングは特別なポジションにあり、その中でも今年度筆頭に数えられるのは「あの娘にドロップキック」(邪神ちゃんドロップキックOP)だろう。アニメ本編で一切触れなかった物語の導入と設定を全部オープニングを活用して説明してしまうという異次元の発想。しかもちゃんとキャッチーな電波ソングに仕上がっているというのだから大したもんである。電波といえば電波だがどこかに愛嬌も感じさせ、クセになる映像のクオリティも格別な一作としては「ときめき☆くらいまっくす」(うちのメイドがウザすぎる! ED)がある。曲の狂気は程よい程度だが、やはり入念な映像の可愛らしさとこだわりは流石の一言。映像はヤクでもやってるんじゃないかと思えるMV版も一見の価値あり(自己責任でお願いします)。そしてどうしてもこれと並べてしまうのは「ハッピーハッピーフレンズ」(私に天使が舞い降りた! ED)。嗚呼〜純正の可愛さ〜。負けず劣らずの愛らしさとまっすぐなテーマ性が魅力的な「ジャンプアップ↑エール!!」(アニマエール!OP)も合わせてどうぞ。やっぱりこの路線は安心してみていられる。きららジャンプも健在である。そうそう、忘れちゃいけない「地平線ストライド」(ヤマノススメサードシーズンOP)も置いときますね。あぁ〜心がキュンふぁんするんじゃぁ〜。 声優歌唱はもうお腹いっぱいでしょうか? いや、そんなことを言わず、個人的に外せないアニソン潮流の1つとして「ヒゲドライバー電波」ってのがありまして、今年度では「スパッと!スパイ&スパイス」(RELEASE THE SPYCE OP)で確認することができます。このオープニングで高まる期待感ね。逆にクールダウンが求められるなら、斜め上の「声優歌唱」でもあった「鮭とイクラと893と娘」(ヒナまつりED)はいかがでしょうか。公式が全力で病気。中島ヨシキの評価が爆上げした記念碑的作品である。そうそう、タイアップとかキャラソンとか、アニメとか実写とか、そんなチャチなもんじゃねぇもっと恐ろしいものの片鱗を見せつけた問題作に「...私だけ見てて♡」(魔法少女サイト 3話ED)ってのもありましたね……これが出来るのは業界広しといえども芹澤優くらいだよ……。 もうちょい軌道修正して正統派に戻そう。上のリストで挙げた「Fighting Gold」(ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風OP)なんてまさかの及川眠子・大森俊之のコンビで度肝を抜いた楽曲だが、タイアップ楽曲としては実は正統派だったりする。codaの音楽性が意外にこの路線でマッチしてたのが面白い組み合わせ。いつの時代にも先進性を感じさせるのは一体何故なのか。時代に即した発展としては、例えば「ワンルームシュガーライフ」(ハッピーシュガーライフOP)におけるナナヲアカリなんてのはいかにも「今っぽいアニソン」にカウントできるんじゃなかろうか。個人的にこういう方向性の音楽ってあんまり馴染みがないのだが(おっさんなので)、ピコピコした音楽も耳に馴染んでくるとなるほど中毒性がある。こうしたミックスが極まった楽曲で強烈な印象が残ったのは何と言っても「hectopascal」(やがて君になるED)。映像も歌詞も強烈だが、このアレンジが曲調に自然に馴染むものになるっていうのは新鮮。 新規性をキーワードに、最後に取り上げるカテゴリは「prima dynamis」(悪偶-天才人形- OP)に代表されるとにかくインパクト部門。直近だと「カワキヲアメク」(ドメスティックな彼女OP)は最初に聞いた時にいきなりリピートした記憶が。やっぱこういう力技の芸風が好きなのね。力技というか、独自の芸風というか、アニソンとしては新鮮すぎたのは「火炎」(どろろOP)。このアニメにこの曲をつけようとしたセンスに脱帽。フルで聴くとまた随分印象が違う曲になるのが面白い。そして「本当にその選曲でいいのか……」といまだにふと疑問に思う「日出ズル場所」(火ノ丸相撲ED1)。いや、確かにタイアップには違いないが……。いろんなアニソンがあるもんですね。 さて、選考が困難を極めたベスト3にいきましょうか。 <キャラクター部門・女性キャラ> 油断すると大渋滞を起こして大変なことになってしまう女性キャラクター部門。今年はもう、腹をくくりました。ここでピックアップする名前も、泣く泣く1作品1キャラ縛りにしたいと思います。ハーレム作品で複数の名前をあげることが出来ないということです。たとえば「ファイとメイとマオ(えんどろ〜!)でどれがいいか選べないよー!」なんて時にも、「スペシャルウィークは鉄板だろうけど僕が好きなのはエルコンドルパサーなんだよなぁ……(ウマ娘 プリティダービー)」なんて時も、どっちか選ばなきゃいけないわけです。えぇ、わけです。決して不正などなかった。もう小糸侑・七海燈子・佐伯沙弥香(やがて君になる)の地獄のトライアングルで悩まなくて済むね!(済んだよね!) こちらも男性部門にならって順当な主人公枠から見ていくことにしようか。まっすぐな女の子のかわいらしさをアピールするきらら系作品からは、鳩谷こはね(アニマエール!)と萌田薫子{かおす先生}(こみっくがーるず)あたりの名前をあげることができるだろう。どちらもわかりやすいまっすぐヒロイン。まぁ、かおす先生の方は色々と変なところも加点要素にはなってたけど。こはねは鳥フェイスの時が可愛い。あとはちょっと変化球だと上野さん(上野さんは不器用)も大変可愛らしいヒロインなのです。変態でもいいじゃない、思春期だもの。よりストレートな問題児として一応卯野さきさん(魔法少女俺)もあげておいていいですか。まぁ、彼女の場合相方の方がよっぽどおかしかった気もするけど。 もっと壮絶なポジションに立つ強いヒロインにもスポットを当ててみよう。例えばちょっと地味ではあったが水嶋清衣さん(Lostrage conflated WIXOSS)なんかは悲劇に負けない堂々とした主人公であったし、レンちゃん{小比類巻香蓮}(SAO ガンゲイル・オンライン)なんて強さ、格好よさ、かわいらしさ、頭のおかしさを全て兼ね備えた万能ヒロイン。ピンクの悪魔の再登場はいつになることだろうか。別な意味での強さを持つキャラといえば管理人さん{春原彩花}(すのはら荘の管理人さん)なんて人もいますね。なんの強さとは言及しませんけど。大きいことはいいことだ。そうそう、主人公の主人公たる強さを秘めているキャラといえば何と言っても源さくらさん(ゾンビランドサガ)。本当はベスト3入りも考えたんですが、流石にここまでの部門で色々受賞しすぎてるので外させてもらうよ。フランシュシュは誰か1人を選出しろって言われただけでも悩むし。あとはまぁ、最強ヒロインといえば松坂さとうさん(ハッピーシュガーライフ)をあげておけばだいたい問題ないでしょう。やっぱり僕がヒロインに求めているものって、強さ、優しさ、そして頭のおかしさ。 主人公以外に視点を移そう。まずはサブヒロイン部門だが、今年度最後に話題をさらって完全にメインヒロインを食ってしまった悪魔には藤原千花{書記の千花}(かぐや様は告らせたい)がいる。涼宮ハルヒ以来のムーブメント……かどうかは定かでない。お友達キャラはやっぱり主人公との絶妙な距離感だよな、という味わいをたっぷり見せてくれるのは貝崎名緒さん(ひそねとまそたん)。ツンデレなんて言葉は陳腐だが、良いものは受け継がれる理由があるものです。個人的に今期はサブヒロインじゃなくて完全にメインヒロインだったろ、と思うのはやはり最推しである花園たえ選手(Bang Dream!)。まさかおたえにこんなにスポットが当たるシーズンになるとはおもわなんだが。そうそう、アニソン部門でも触れたけどお騒がせすぎるアイドル穴沢虹海ちゃん(魔法少女サイト)も、その退場シーンも含めてのインパクトが絶大でした。 「複数ヒロインから1人を選んで応援してください」的な作品で1人ずつピックアップしていくと、「少女☆歌劇レヴュースタァライト」からだと花柳薫子推し。やっぱ京女ってクソ(最高)だわ。「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」からは、悩みに悩んでやっぱり双葉理央推し。最終判断ポイントがおっぱいであったかどうかは不明。多分あんまり悩んでる人はいないと思うが「デート・ア・ライブⅢ」からは七罪をラインナップ。あのアニメ、精霊たちの転ぶ前と転んだ後のギャップ萌えがあざとくてずるいねん。激しすぎる部活アニメ「はねバド!」からは、実はずっと推し続けていた泉理子さんを取り上げたい。静かに想い人の傍らに立つ、そんな彼女の生き様に惚れる。壮絶なジレンマに悩んだが、「PERSONA5」からは佐倉双葉ちゃんを選ぶ。あの娘との最終決戦は中の人的にもほぼ互角なんだが、最終的にエロ同人の多さで決まった感あり(?!)。 あとね、実は男性キャラ部門だけじゃなくて、こっちにも「人外部門」があるんだよね。幸か不幸か女性部門は人外がベスト3まで残ることはほとんどないんだけど、今年はかなりいいところまで食い込んだキャラが何人(何匹?)か。たとえばさ、ちとせちゃん(おこしやす、ちとせちゃん)なんて最高のラブリーヒロインに違いない。ずるい。鳥が本気を出した時のもふもふ感ってのはかなり強力な武器になり、他のアニメにもフィーロ(盾の勇者の成り上がり)なんて狡猾なキャラがいる。もふもふの鳥成分あり、純正ロリっ子成分あり、日高里菜成分あり、ずるい。そして多分去年もエントリーしているはず、地獄の獄卒・芥子さん(鬼灯の冷徹 第弐期)のかわいらしさは色褪せず。彼女が歌うかちかち山のヤバさは必聴。そしてごくごく真っ当な動物ヒロインといえばやっぱり陽{ハル}ちゃん(同居人はひざ、時々、頭のうえ。)。まっすぐに可愛らしさを訴える猫に勝てる生物がこの世にいるだろうか。あ、そうそう、一応動物部門だし、最強ヒロインだったのは間違い無いので淫乱クソたぬきことマナさん(CONCEPTION)もリストアップしておきますね。こいつだけ同じ動物枠なのに毛色が違いすぎる……。 まだ終わらない、次は「敵キャラ・ライバル」枠。私の基本属性がMなせいで毎回「ひでぇ敵キャラ」部門からベスト3に食い込むことが多いんですが、そんな敵キャラシリーズからも多数の魅力的な女性を発掘することができる。例えば何故かやたらと印象に残ってるのが不思議すぎるタランチュラパンサー(Cutie Honey Unverse)。どんなふざけた世界のふざけたアニメでも、バトル展開となれば命がけの戦いを繰り広げる戦士がいるものだ。同様に悲壮な覚悟が胸を打つ戦いを見せたキャラにはハーメリーヌ(ラディアン)もいる。彼女の戦いだけで、アニメの品質が1つ2つ上がった感があるな。中の人繋がりになってしまうが、敵サイドのキャラも含めて全員素敵だった「刀使ノ巫女」からは獅童真希さんを代表として選ばせてもらおう。親衛隊組は本当に4人とも捨てがたいんだけど、やっぱり真希さんの戦いが一番凄絶だったかなぁ。仲間の分を背負い込んでいることも含めてね。同じ路線ではスザク(新幹線変形ロボシンカリオン)の生き様も素敵。最初に登場した時にはまさかこんな成長を見せるキャラだなんて思ってなかったもんなぁ。あとは敵キャラかどうか微妙だけども、3人から1人選ぶならイワザル(ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-)。まぁ、ここは流石にワイズマンでいいと思うけども。 ここまで40人近い名前をあげてきたが、最後はやっぱり「ベスト3に入れたかったけどギリギリで漏れてしまった」枠。1人目は鴨居つばめ嬢(うちのメイドがウザすぎる!)。求められる要項の「かわいさ」が欠けているが、それを補ってあまりある頭のおかしさ、そして筋肉。ぶっちゃけ同作からはメイン3人のうち誰がエントリーしてもおかしくなく、とにかくキャラの強度が強すぎるのだが、まぁ1人選べって言われたらやっぱりつばめさんだよなぁ。個人的に何故かどんどん魅力が上がっていったのは、その甲斐甲斐しさが胸を打つケバ子{吉原愛菜}(ぐらんぶる)。まぁ、声の魅力も強かっただろうが、どうも私は方言キャラには弱いらしい。話題をかっさらったサブヒロインとしては、三島瞳嬢(ヒナまつり)も忘れられないインパクト。完全に主人公を食う活躍を見せてしまったのも彼女のキャラクター性を考えると「そんなつもりは無かったのに……」なんて感じだろうか。 そしてシーズン最後に実に嫌なインパクトを残して去っていった爆弾ヒロインにしてラスボス部門の覇者、美柳ちなみさん(逆転裁判)も要チェック。ねぇ、ほんとにこのキャラにサトリナボイスあてようって提案したのはどこの誰なの? 表彰するよ? そして最後は押しも押されもせぬ真性のヒロイン2人。光の戦士、キュアエール・野乃はなさん(HUGっと!プリキュア)。絶対にベスト3に入れようと思ってたのに……すまぬ……。そして闇の戦士、邪神ちゃん(邪神ちゃんドロップキック)。また、会えるみたいですね……。 さて、ここまで頑張ったんだ。残り3人は致命傷で済む面子しか残ってないぞ。 第3位 ‘05 「灼眼のシャナ」より「“弔詞の詠み手”マージョリー・ドー」 ‘06 「天保異聞妖奇士」より「アトル」 ‘07 「バンブーブレード」より「千葉紀梨乃」 ‘08 「とらドラ!」より、「逢坂大河」とその他ヒロインズ ‘09 「デュラララ!!」より「セルティ・ストゥルルソン」 ‘10 「会長はメイド様!」より「鮎沢美咲」 ‘11 「47都道府犬」より「愛知犬」 ’12 「しろくまカフェ」より「笹子さん」 ’13 「サムライフラメンコ」より「真野まり」 ’14 「デンキ街の本屋さん」より「先生」 ’15 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より「ヘスティア」 ’16 「響け!ユーフォニアム2」より「吉川優子」 ‘17 「ヘボット!」より「ナグリ・ドツーキ女王」 ‘18「SSSS.GRIDMAN」より「新条アカネ」 あ、ごめん、ラスボス部門の覇者はこっちだったわ。まぁ、救済があったからこっちは「最終的に味方」枠のカウントでもいい気がするけど。毎週感想を書いていた通り、私の中でグリッドマンはアカネちゃんアニメであった。SSSSは「新条さん、そのまま、最低最悪な、死んだ目をしていて」の略である。こんなにも萌え強度の高いクソ女はなかなかいないですよ。まぁ、強いて下駄を履かせている部分があるとしたら圧倒的に中の人修正なわけですけど……どうしたって私みたいな人間は中の人要素の比重が大きくなってしまうのでねぇ……上のラインナップでもリストを作ってたらやたらとキャストが被りまくって「流石に露骨すぎる……」ってんで書かなかった名前も多いんですよ。特にアカネちゃんと完全に被ってたので泣く泣くみゃー姉は書かなかったし(ここで書いたら意味ないやん)。他にも「賭ケグルイ」の選挙管理委員・宇留瑠美亜とかね。とにかくうえしゃまボイスは魔性であり、人を堕落させようとしたら本当に地の底まで落ちていくような陶酔感がある。そんな醜さに全振りしたアカネちゃんが弱いはずなどなく、徹頭徹尾最低なままで、蠱惑的な魅力に満ちていた。最終回演出まで含めて、今作の主人公はアカネだったのは間違いのない事実。そういう意味では、男性部門のキリンと似たような受賞理由と言えるかもしれません。ほら、キリンも声のウェイトがめちゃめちゃでかいし……。 第2位 ‘05 「地獄少女」より「閻魔あい」 ‘06 「うたわれるもの」より「トウカ」 ‘07 「キミキスpure rouge」より「二見瑛理子」 ‘08 「紅」より「九鳳院紫」 ‘09 「ささめきこと」より「村雨純夏」 ‘10 「刀語」より「否定姫」 ‘11 「花咲くいろは」より「四十万スイ」 ’12 「人類は衰退しました」より「“わたし”ちゃん」 ’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」より「雪音クリス」 ’14 「selector spread WIXOSS」より「蒼井晶」 ’15 「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」より「アンナ・錦ノ宮」 ’16 「クズの本懐」より「皆川茜」 ‘17 「メイドインアビス」より「不動卿 動かざるオーゼン」 ‘18「ポチッと発明 ピカちんキット」より「ギバさん(柳葉ヤバ美)」 思わぬ伏兵! そう来るとは思うまい?! あえて朝アニメで野乃はなさんを蹴落としてまで入ってくるギバさん。いや、でも長期的な視野で見たときの破壊力はやはりギバさんに軍配が上がる気がするんだよな。どっちも「将来の伴侶が決まっていて、間違い無く子供をもうけている」っていうところまで一緒だな。いや、ギバくんの正体についてはわからないまま(?)ではあるけども。 登場時には「この時間帯のアニメのくせにガチ百合とかどんな設定やねん」と思っていたのだが、なんとそのベクトルはひなちゃんオンリーへ向けられたものではなかった。その後も得体の知れないムーヴを続けながら、いつの間にかギバさんの手練手管に絡め取られていく遠松エージ。そして未来はギバさんの手の中なのである。上の項目で「クソ女最高」と書いたわけだが、やっぱり強くて賢くてイカれた女性の手玉に取られる快感ってのは他に替えが効かないんですよ。それがたとえ小学生であっても。まぁ、この世界の小学生はとてもじゃないけど小学生とは思えない行動も平気で取れるからな……。 この異常性、ナシじゃない。 第1位 ‘05 「ぱにぽにだっしゅ」より「レベッカ宮本」 ‘06 「ローゼンメイデン・オーベルテューレ」より「水銀燈」 ‘07 「ひぐらしのなく頃に解」より「鷹野三四」 ‘08 「SOUL EATER」より「’魔女’メデューサ」 ‘09 「CANAAN」より「リャン・チー」 ‘10 「けいおん!!」より「田井中律」 ‘11 「よんでますよ、アザゼルさん。」より「佐隈りん子」 ’12 「中二病でも恋がしたい!」より「凸守早苗」 ’13 「魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語」より「暁美ほむら」 ’14 「PSYCHO-PASS2」より「霜月美佳」 ’15 「ガールズ&パンツァー劇場版」より「ドゥーチェ・アンチョビ(安斎千代美)」 ’16 「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「ダスティネス・フォード・ララティーナ」 ‘17 「魔法使いの嫁」より「羽鳥智世」 ‘18「リズと青い鳥」より「傘木希美」 しょうがねぇよ……キャラの練度が、物語の練度が違いすぎるんや……「劇場版が強すぎた場合に、キャラ部門で帳尻を合わせる」というのは過去にも採用している手法であるが、今回は上にも受け皿を用意しておいて、ここで採用しないなんてことはないのである。ちなみに2年前の3位の欄に吉川優子の名前がある。この学年、強すぎないか? もちろん、リズ絡みのキャラが1位になるというなら、選択肢は複数考えられる。梨々花は嘘だとしても、デカリボン先輩の再任はもちろんあり得るし、有力候補としては「吉川と並び立つほどの善意」中川夏紀の名前も上がる。そして当然、そこには鎧塚みぞれの名前もあるに決まっている。リズという物語を総括するにあたって、選ぶべきはみぞれなのか、希美なのか。まぁ、受け取り方次第で個々に答えは変わりそうではあるが、私は悩んだ末、あの物語で選ぶべきはやはり希美の方であると判断する。「リズ」という映画が空前絶後の作品になったのは、傘木希美を赤裸々に描きすぎたことが最大の要因だ。彼女の救われない自意識の果てに、青い鳥が飛んだのである。みぞれの選択、みぞれの行動ももちろん最重要な因子ではあるが、あくまでそれはラスボスとして、ブレイカーとして、あるいは創造者としての力。そうしてみぞれが用意したステージ、閉ざされた檻の中で、見たくもない己がカルマを吐き出した希美の方が、「世界の中心のキャラクター」だと判断するのは間違いではないだろう。 まぁ、最大の問題は、未だ北宇治高校の物語は終わっていないってことなんだけどな……。これ以上パンドラの箱を開けるのが怖い。 ○「鬼滅の刃」 6 また死んだ……。某声優の死亡実績が更新されました。そのうち生涯死亡実績が天膳様を超えてしまうぞ……。 今期4本目のジャンプ関連作品。そしてジャンプ漫画だけどほぼ未読。いや、連載開始直後は読んでたはずなんだけど、あの絵柄じゃない? 「どうせ打ち切られるやろなぁ」ってんで数話だけ読んで諦めてしまったんだよね。まさか、こんなに続いた上でアニメ化される作品になるなんて思ってもみなかった。お話は面白いんでしょうかね。さっぱり知らないので、いよいよ現れた「全然中身がわからないジャンプ連載作品」という今まで経験したことのない作品として楽しめそうです。 製作はufotable。先ごろの脱税騒ぎでドタバタしているスタジオであるが、幸か不幸か、作品の質はスタジオの後ろ暗さとは関係ない。相変わらずのクオリティでもって「どうやったらあの原作絵がこんな風になるんだよ」と度肝を抜くような映像になっている。冒頭の雪原の映像だけで「これ、どうやって作ってるんだ?」と不思議なくらいで、無茶苦茶な背景にどんなキャラ絵を乗せたらマッチするんだよ、と思っているときちんとそこは合わせてくるあたりが周到。この辺りはさすがという他ない。実はufoがテレビシリーズで新たな作品を手掛けるのは「テイルズ」以来なので実に2年ぶりのことで、あんまりfateシリーズに興味のないファンからすると「ようやくかよ」という感じである。 ただまぁ、1話目についてはそうしたディティールに凄みを感じさせる映像がありつつも、ほとんどのパートが炭治郎のモノローグで構成されているので、やや説明臭くて冗長な部分が多い。かすかな記憶ではここからもそこまで盛り上がる展開も無かった気がするので、お話が面白くなるかって部分にはやや懐疑的。今期だけでも何回も書いているが、ジャンプ的テンプレをそのままなぞるだけではどれだけ映像に力を入れたところで限界があるだろう。 とかいいつつ、1話目はエンディング(普通ならオープニング?)映像のバトルのエフェクトが面白すぎたので、その分を加点してこのくらい。やっぱりバトルが始まってからが本番やね。炭治郎の家族、キャストがやたら充実してたんですけど、ここから再登場のチャンスってないよね?
○「八月のシンデレラナイン」 5 金属バットを初めてみた感想が「痛そう……」っていう女の子、ちょっと病んでませんかね? なんでいきなり殴られる前提なんだよ。 女子野球アニメといえば、なんといっても我が心の青春「大正野球娘。」である。あの作品は本当に面白くて、スポ根ものとしても萌えものとしてもギャグとしても秀逸な、あの時代を代表する見事なアニメといっていい(俺調べ)。今作は流石にあのたいやきに並ぶとは思わないが、久しぶりの「女の子野球アニメ」ということで比較するにはちょうどいいだろう。 ……いや、これたいやきじゃねぇな、ラブライブだな。なんかもう、設定が完全にそうじゃなかった? いや、この手の「部活もの」で設定が似るのは当然なんだけどさ、穂乃果が一人で頑張って初心者連中を集めて部活を作っていくドラマなんだよな。最終的に「うちも入れて9人や」でシンデレラナインである。……9人ぽっきりで試合にいくのはリスキーだな……。 さておき、1話目は本当に初心者しかいないという状態なのでおよそ野球らしいことなんてできないはずなのだが、そんなビギナーたちが何に惹かれて野球を始めるのか、という部分がそれなりに丁寧に描かれているのは好印象。とてもここから試合できるまでに成長するとも思えないのだが、女の子がなんとなく野球を始める展開としてはむしろ説得力はあるだろう。このまま楽しい草野球サークルのまんまで終わっても別に文句はない。部活ってそういうもんだからね。ただ、普通に考えるとここからスポーツで根性な話になるわけで……どれくらいリアルに戦わせるかっていうのが今後の注目ポイントですわね。「たいやき」はいざという時の野球作画のモーションが素晴らしかったことも評価点だったわけで、今作もその辺は是非とも盛り上げて欲しいところ。1話目を見る限り、力の入り具合はぼちぼちってところかしらね。 あとは筋立ての方だが、原作がソシャゲならどうとでもなるだろう。これで下手にシナリオが決まっていたらそれを1クールとかで収めなきゃいけないので大変だけど、ソシャゲならストーリーなんてあってないようなもんだろうし、尺に収まる程よいドラマでまとめてくれるんじゃなかろうか。これでもしナインすら揃わないままで終わったら逆に伝説になれるんだけどな。 <黒> 苦悶の悔恨 Agonizing Remorse (1)(B) U ソーサリー 対象の対戦相手は手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを1枚選ぶか、そのプレイヤーの墓地のカードを1枚選ぶ。そのカードを追放する。あなたは1点のライフを失う。 ちょっと何言ってるかわからない手札破壊。2マナで、土地以外が潰せる。しかも墓地追放モードまで搭載している。現在この2マナのスロットで君臨し続けているのが「思考消去」だが、今後はほぼ同じムーブを青無しで実現可能になった。もちろん諜報が抜けた部分と1ライフを失う部分は弱体化しているかもしれないが、墓地追放モードはそれを補うだけのポテンシャルがある。手札破壊の最大の難点に「相手の手札が無くなった後半で腐る」というのがあるが、このカードなら最低でも墓地のお掃除ができるのである。それが2マナのシングルシンボル? ダメじゃね? 俺、2ターン目に思考消去打たれるのが一番嫌いで、それだけで投了したくなるんだけど……投了ボタンの活躍が増えそうだ……。マジでこれ強いって。ちなみに手札からは土地を落とせないが、墓地の土地を追放するのは可能である。ちょい注意。 騒音のアフィミア Aphemia, the Cacophony (1)(B) R 伝説のエンチャント クリーチャー・ハーピー 2/1 飛行 あなたの終了ステップの開始時に、あなたの墓地にあるエンチャント・カードを1枚追放しても良い。そうしたなら、2/2で黒のゾンビ・クリーチャー・トークンを1体生成する。 ふらりと現れた伝説のハーピー。当然、伝説のハーピーは史上初のキャラである。2マナ2/1とそれなりのフライヤーステータスであり、黒なことを考えればこれだけでもコスト以上の設定。そしてレアなのでもう1つの能力がついており、どっちかっていうとこれがメインの強みといえるだろうか。墓地の状況さえ整えられれば、毎ターンノーコストでのゾンビは歴代トップクラスの効率である。まぁ、墓地に大量のエンチャントを眠らせるのはそれなりに骨の折れる仕事だろうが……こいつ自身もエンチャントなので、最悪、レジェンドルールで1体目を潰して燃料にしたりも。どんな自作自演やねん。 ヤツメの様相 Aspect of Lamprey (3)(B) C エンチャント・オーラ エンチャント(あなたのコントロールするクリーチャー) 〜が戦場に出た時、対象の対戦相手は手札を2枚捨てる。 エンチャントされたクリーチャーは絆魂を持つ。 なんでウナギにこんな能力があるんだろうな。各色に満遍なく配置された「普通の呪文を適当なオーラに込めました」シリーズ。過去の先輩でいうと何故か初代ラヴニカに各色1枚ずつ配置されていた同型オーラが源流となっており、黒はその中の「不死の断片」と同様、4マナで「精神腐敗」が使える。オーラ自体の効果は時代を鑑みて再生付与から絆魂へとスイッチしているが、まぁ、どちらも鬼強い効果でもないので使用感はそこまで変わらないだろう。アド1枚の「精神腐敗」が場に残って一応の効果を発揮するのだから額面上はアド2枚分。「不死の断片」同様に「ちょい重いけど出せれば仕事するよな」という枠。ただ、これらのオーラに共通する難点として、対応してクリーチャーを除去られるとメイン(?)の効果の方も活かせないというリスクがある。とりあえず環境のインスタント除去については真っ先に頭に叩き込む必要がありそうだ。 枯れ息吹のカトブレパス Blight-breath Catoblepas (4)(B)(B) C クリーチャー・ビースト 3/2 〜が戦場に出た時、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーはターン終了時まで−X/−Xの修正を受ける。Xはあなたの黒への信心である。 信心を利用した除去呪文。そういえば、何故かは分からないけど旧作には信心を参照する除去ってほとんど存在してなかったんだな(かろうじて、フライヤーにダメージを与える「空掃き」くらい)。真っ先にデザインされそうなもんだけど、何か問題があるのだろうか。満を辞して生み出されたこのカードも、除去という側面で見ればかなり重たく、あまり構築クラスでの使用は想定されていないようだ。まー、信心がらみはできるだけパーマネントに与えたいから除去呪文に噛み合わせにくいってことなんだろう。そんなわけで、多少の無理を通したのでステータスはちっちゃくなっちゃったカトブレパス。ちなみに旧作に1体だけ収録されていた「毒々しいカトブレパス」も何故かコストの割にサイズが小さい。除去内包が前提になっているのでどうしてもこういうデザインになるのかな。まぁ、サイズがどれだけでも出た時に1体殺せれば文句はない。自身がダブルシンボルなので−2はほぼ保証されているし、このコスト域ならおよそすべての敵を標的にすることができるはず。6マナだが複数枚確保してもいいくらいじゃなかろうか。 塵へのしがみつき Cling to Dust (B) U インスタント 対象の、墓地にあるカードを追放する。それがクリーチャーカードであるなら、あなたは3点のライフを得る。そうでないならば、あなたはカードを1枚引く。 脱出・(3)(B),あなたの墓地から他のカードを5枚追放する。 墓地を追放して墓地を追放する変な呪文。一番近いのは単なるキャントリップの墓地掃除呪文だった「死体焼却」だろうか。あちらは問答無用でカードが引けたが、このカードはクリーチャーを追放するとカードじゃなくてライフのボーナス。往々にしてライフの方が価値は低いので、ちょっとした弱体化といえるわけだが、その分は脱出をつけて補っている。コストはべらぼうに高いが、この環境には何としても追放しなきゃいけないカードだって存在しているはず。そして、このカードなら1枚である程度はそうした墓地からの脅威に構えることができるし、試合序盤では適当なカードを潰してキャントリップとして運用できるのだ。そう考えればなかなか便利だし、アンコなのも納得といえるか? コモンでいっぱい出てくると、多分リミテッドで脱出が機能しなくなるんだわ。 不協和音の笛吹き Discordant Piper (1)(B) C クリーチャー・ゾンビ、サテュロス 2/1 〜が死亡した時、0/1で白の、ヤギ・クリーチャー・トークンを1体生成する。 サテュロスといえばこのテーロスの代表的な種族の1つだが、あまりに刹那的な生き方のせいだろうか、旧作にも「ゾンビ・サテュロス」っていうのはほとんどおらず、「蘇りし歓楽者」という地味な1体が確認できるのみである。生きてるうちに好き放題やってるせいで、死の国に行ったら戻る気がなくなるのかしらね。まぁ、そんな貴重な2体目のサテュロスゾンビだが、残念ながらこちらも地味なコモン。2マナ2/1は黒でも並レベルで、死んだ時のボーナスが単なるヤギ1匹なのですこぶる普通。あまり積極的に採用する理由はない。まぁ、一応2回分のブロッカーが稼げるし、何か生贄エンジンを積んでいるデッキなら弾数にカウントしてもいいかもしれない。サテュロスだろうがヤギだろうが、かまどに放り込めば全部食物やで。 死の国への引き込み Drag to the Underworld (2)(B)(B) U インスタント この呪文を唱えるためのコストは(X)少なくなる。Xはあなたの黒への信心である。 対象のクリーチャーを破壊する。 エレボスさんがお得意の鞭をシュルシュル伸ばして死者を引きずり込んでいる図。彼の鞭はこの世界のどこにいても逃さず死者を捕縛するという。そりゃもう死ぬしかない。環境を規定しそうなシンプルに強い除去。対象に制限がなく、最高2マナまで軽減されるってんだからその強さは明白。信心1でも「殺害」と同じ効果と考えれば、黒の濃いデッキなら大して工夫せずとも使っていけるはずだ。ただ、現代のニーズを考えるならPWに手が届かないのは惜しいところ。構築クラスだとまだ「残忍な騎士」あたりが優位か。 食らいつくし Eat to Extinction (3)(B) R インスタント 対象のクリーチャーかPWを追放する。あなたのライブラリのトップをみる。あなたはそれを墓地に置いても良い。 どうやら場面としては地の底から解放されちゃったエルダージャイアントに食べられてるシーンっぽい。こんなところに進撃してくるとはね。この世界のレア除去。非常にシンプルな仕上がりで、PWも狙えて追放除去で4マナなら「こんなもんや」というデザイン。同じデザインの「ヴラスカの侮辱」があれだけ活躍したのだからこのカードも採用待った無しだが、あとはこの本当に些細なおまけがどれくらい求められているか。やってることは諜報1なんだから、なんとかディミーアのカードとシナジーできるようにテキストに盛り込んでほしかったなぁ。 エルズペスの悪夢 Elspeth’s Nightmare (2)(B) U エンチャント・英雄譚 Ⅰ - 対象の、対戦相手のコントロールするパワー2以下のクリーチャーを破壊する。 Ⅱ - 対象の対戦相手は手札を公開する。あなたはそこ中からクリーチャーでも土地でもないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。 Ⅲ - 対象の対戦相手の墓地を追放する。 エルズペスさんのトラウマを描いた英雄譚。彼女はどこの次元で生まれたのかは未だはっきりしていないのだが、1つわかっているのは、そこが「ファイレクシアによって無茶苦茶にされた」ということである。幼い日にそんな次元で襲われたことでPWとして覚醒したペスはその後故郷に戻ったことは無いという。彼女にとってファイレクシアの化け物は人生を変えた最大の悪夢であり、「ミラディンの傷跡」の時に必死に戦っていたのもそうした理由があるためだ。そして、その時に襲ってきた「ファイレクシアの抹消者」はいまだに彼女の中では最大級の悪夢として息づいているというわけだ。そんな彼女のトラウマは、「クリーチャー破壊」「手札破壊」「墓地掃除」という黒い3点セットで表現されている。それぞれの効果は大したことないのだが、1枚のカードで3つ重なるならそれなりという、アンコ英雄譚に共通するデザイン。まぁ、基本的には1章の除去でクリーチャーを殺したい時に単体除去として使って、あとの2章はおまけとして適当に経過してくれればそれで充分だろう。「クリーチャー殺す→手札減らす」までの流れは「最古再誕」と同じだし、充分強い。ちなみに3章の内容が「ファイレクシア教典」とだいたい一緒っていうのは……狙ってデザインしてるんやろなぁ。 啓蒙の敵 Enemy of Enlightenment (5)(B) U エンチャント クリーチャー・デーモン 5/5 飛行 〜はあなたの対戦相手の手札1枚につき−1/−1の修正を受ける。 あなたのアップキープの開始時に、各プレイヤーは手札を1枚捨てる。 カード名が「啓蒙の敵」ってことで、つまり相手がピカッと知性を輝かせることを憎んでいる。そしてこの能力ってことは、これ即ち、Magicだと手札がたくさんある人が賢い人ということだ。相手がたくさん手札を持ってるお利口さんだと場に出られないことすらあるが、6マナのクリーチャーが出る頃には出せないってこともないだろう。そしていざ出撃できれば、あとは毎ターン相手をどんどんアホにしていって、最終的には5/5だ。相手次第で実力はピンキリだが、少なくとも1ターン生き残れば手札破壊で傷跡が残せるわけで、3/3くらいでもアンコとしては優秀である。同じような能力を持つ「ニクサシッド」がレアだったことを考えれば妥当な設定か。ただ、この手のカードは当然「手札をめっちゃ捨てさせるデッキ」に入れたくなるが、その手のデッキは早期に相手の手札を空にした上で、相手の「今引き」を極力避けるためにデッキの速度もあげる必要がある。あんまり6マナで不確定なクリーチャーは求められないかもしれない。ちなみに、多人数戦で出そうとすると大体即死するので統率者戦には向きません。 荒涼とした心のエレボス Erebos, Bleak-Hearted (3)(B) M 伝説のエンチャント クリーチャー・神 5/6 破壊不能 あなたの黒への信心が5未満であるなら、〜はクリーチャーではない。 あなたのコントロールする他のクリーチャーが1体死亡するたび、あなたは2点のライフを支払っても良い。そうしたなら、カードを1枚引く。 (1)(B)、他のクリーチャーを1体生贄に捧げる:対象のクリーチャーは、ターン終了時まで−2/−1の修正を受ける。 なんやねんその名前は。エルズペスの死の国脱出劇がメインテーマであることを考えれば今回もストーリーに大きく絡むのは必至だと思われるエレボス様だが、お元気でやってるんだろうか。前回のエレボスは「2マナ+2ライフでドロー」という設計だったが、今回はそこにクリーチャーをの命を捧げる条件が追加された。その分、単なる死亡だけならマナを使わずドローできるようになったし、マナを払う場合は相手に除去まで撃てるようになっている。前回よりもちょいおこ気味なんでしょうかね。ただ、特定デッキに刺さった常在型能力の「相手はライフを得られない」が消えてしまい、より純粋に戦闘特化の性能になった。前提条件が多いので使えるデッキは絞られるが、クリーチャーを並べるデッキを使うならサービス要素多めだし、現在の「アヤーラ」率いる黒単にあまりにもドンピシャで噛み合い過ぎている部分がある。次元を超えた黒の御当主タッグが暴れまわることになるだろうか。いわゆる「猫かまど」に絡めるだけでドローエンジンが生まれるのは軽くやばい気もするんですがね。 エレボスの介入 Erebos’s Intervention (X)(B) R インスタント 次のうちから1つを選ぶ。 「対象のクリーチャーはターン終了時まで-X/-Xの修正を受ける。あなたはX点のライフを得る」 「最大Xの2倍までの対象の、墓地にあるカードを追放する」 介入サイクルの黒は、エレボスさんが披露する2つの意味での殺しの技。メインで使うのはもちろん上の方で、コモン除去の「死の風」にライフゲインというおまけが付いたもの。レアの仕事かと言われるとやっぱり微妙だがリミテッドなら重宝するはず。そしてもう1つの効果はダイナミック墓地対策。2倍の効果になるので4〜5マナくらいのタイミングならだいたい根こそぎと同義。相手が脱出ギミックに極度に依存したデッキなら、これだけで地獄の蓋は二度と開かない。除去としてメインで採用し、そうした相手にハマればラッキーってな感じか。もうちょいおまけが良ければ環境次第では構築にも絡めるカードなのだが……。 最後の死 Final Death (4)(B) C インスタント 対象のクリーチャーを追放する。 シンプルイズグッド。今までありそうでなかった、テキストの短い除去呪文……と思ったら、あったわ。すっかり忘れてたけどアモンケットにあった「最後の報償」の名前変えである。いやー、随分懐かしい印象。元のカードがあったアモンケットでは死して神の膝元に向かうことが「報償」とされていたが(それこそがボーラスの計略だったが)、普通の次元ではそんなご褒美はあり得ないので、シンプルで再録しやすそうな名前に変更されたのだろう。いわゆる「リミテッド向けの重い除去」だが、インスタントで制限なしの除去が5マナってのは悪くない設計。特にこの世界では大いに意味がある追放効果になっている部分がありがたく、5マナではあるが何枚デッキに入れても問題ないレベルのカードになってるんじゃなかろうか。まぁ、シングルシンボルだし、触りやすい設計なのでなかなかたくさん回ってはこないだろうけども。こうしてみると、なんかこの世界のデザインはアモンケットに近い部分があるな。 ティゼルスの果実 Fruit of Tizerus (B) C ソーサリー 対象のプレイヤーは2点のライフを失う。 脱出 - (3)(B)、あなたの墓地にある他のカードを3枚追放する。 怪しげフルーツはカード単体で見たら必要最低限の効果。1マナ払って2ライフルーズだけってのは流石にコスパが悪く、過去の類例である「夜の衝突」や「血の味」と比較しても活かし方が見当たらない。一応カード1枚で4ライフ以上減らせるのだから火力としてみたら弱くもないのだろうが……一応の売りとして、さっさと使ってカードを1枚墓地に送れるので他のカードの脱出要員として水増しできるって考え方もあるが、今回のリミテッドでは墓地にカードを送るのはどれくらい面倒な作業になるんだろう。一応、ラクドスビートとかの考えなしのアグロだったら採用の可能性はある……のかなぁ。中盤以降に毎ターン2ライフルーズを4マナで……うーん。 葬儀 Funeral Rites (2)(B) C ソーサリー あなたはカードを2枚引き、2点のライフを失い、その後、あなたのライブラリを上から2枚墓地に置く。 黒には毎度おなじみの「ちょっと痛いドロー」呪文の新作。ベースとなる「血の署名」がダブルシンボルの2マナだったので、「凶兆の果実」や「骨読み」のようにシングルシンボルだと3マナはすごく普通。今回オリジナルのおまけは「墓地にライブラリ2枚」という非常に地味なサポートだが、一応脱出を見越した「燃料」を確保できるのでリソースの補充という要素はそれなりに満足できる量。それにしても、墓地から掘り出す前提でのカード名が「葬儀」ってのもどうかと思うな。エレボスさんはちゃんと仕事しろよ。 墓破りのラミア Gravebreaker Lamia (4)(B) R エンチャント クリーチャー・蛇、ラミア 4/4 絆魂 〜が戦場に出た時、あなたのライブラリからカードを1枚探し、それをあなたの墓地に置く。その後、あなたのライブラリを切り直す。 あなたがあなたの墓地から唱える呪文のコストは(1)少なくなる。 その身に「納墓」を宿した優しいラミア。「納墓」は下の環境でも活躍する強力な呪文であり、墓地を戦術に絡めたデッキならばこの変形チューターはカード1枚分の価値がある。こちらのクリーチャーはそれをやってくれるのは嬉しいが、5マナと重いのであまりピンポイントなチューター任務を任せるわけにはいかない。あくまでサポート程度に、リミテッドなら脱出カードの用意、もしくはすでに配備された脱出カードのための餌の増量(そして多少のライブラリ圧縮)を行うにとどまるだろう。まぁ、それでこのボディを持ってるなら充分すぎるけども。さらにおまけに墓地からのカードを安くする能力まで持っており、こちらはもしかしたら下の環境でもニーズがあるかもしれない才能。「掘葬の儀式」あたりと何かシナジーを組めないもんだろうか。 「アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel(THS)」 U 信心の化身、黒単の権化がついに現世に帰還。これが戻ってきたということは、環境開始時の注目デッキの1つは間違いなく黒単になることだろう。しかも現在は御誂え向きに「アヤーラ」がいる。かつての定番が必ず通用する保証などないが、やはり必勝パターンが確約されているのは強い。かつての盟友は「夜帳の死霊」だったが、これを機に「揺るぎない騎士」あたりが環境に顔を出したら笑える。ちなみに、当然のことながらレアリティはアンコに格上げされているため、リミテッドでかき集める戦術は難しくなってしまったわけだが、当時を懐かしみたい諸兄は嗜み程度に押さえておきたいところだ。 残酷な医師 Grim Physician (B) C クリーチャー・ゾンビ 1/1 〜が死亡した時、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーはターン終了時まで−1/−1の修正を受ける。 なんでゾンビのくせに医療行為やってんだよ、って思ったらフレーバーに答え書いてあった。はた迷惑な話だ……そして、なんでそんな痴呆老人がこの能力になってるのかも謎。死ぬときに誰かに強制オペでもすんのかな。さておき、トンチキなフレーバーの外見で一瞬わかりにくいが、こちらは「よろめくゴブリン」の種族変更クリーチャー。「よろめくゴブリン」はゾンビでもあり、単にゴブリン要素が抜けたので、一応弱体化といえば弱体化してるか。先輩クリーチャーもそうだったが、1マナクリーチャーが単体で大体2〜3マナのクリーチャーとも相打ちが取れるのでなかなか使いやすい。サクりエンジンに組み込むのもお約束だし、うまくやれば1対2交換も可能だ。穴埋めには程よいし、さっさと墓地に行ってくれて構わないので脱出のための燃料としてもそれなりに。アホみたいに速いウィニーデッキにやり込められないようにするにはちょうどいい、1マナの安全弁みたいな存在である。 憎しみの幻霊 Hateful Eidolon (B) U エンチャント クリーチャー・スピリット 1/2 絆魂 エンチャントされたクリーチャーが死亡するたび、それにつけられたあなたのコントロールするオーラ1つにつき,カードを1枚引く。 あんまりカード名と効果が噛み合ってない感があるシステムクリーチャー。まぁ、確かに相手からしたらムカつく存在なのかもしれんが。ステータスは最低限のように見えるが、実は1マナ1/2絆魂は案外悪くない。相手が1ターン目に1/1を展開した場合にも殴れて、ライフ差を広げることができるからだ。そしてそんな最低限のボディには、オーラ頑張れの文字が刻まれている。今回はこうしてオーラという「リスクの高い」カード領域をなんとかプラスに転じようというカードが何枚か登場しており、統率者を中心とした様々な環境でのエンチャントデッキの強化を促進している。こちらのクリーチャーも、場にいるだけでオーラのデメリットが大きく低減され、さらに墓地から戻す手段などを併用して手軽にアドが狙えるようにもなっている。リミテッドではそこまで狙いすましたデッキを組むのは難しいかもしれないが、1枚でも2枚でも引けるチャンスがあるなら元は取れている。あとは、このか細いボディでどれだけ戦場を生きながらえるかだな。 避け難い最期 Inevitable End (2)(B) U エンチャント・オーラ エンチャント(クリーチャー) エンチャントされたクリーチャーは、「あなたのアップキープの開始時に、クリーチャーを1体生贄に捧げる」を持つ。 なかなかいやらしい設定のオーラ。こうしてこれまであまり使われなかった効果をオーラに組み込んで新たなデザインを作ってるのは流石である。黒のお得意の「1体サクれ」系の除去だが、この手の呪文のネックは相手陣営にトークンなどの雑多な戦力が並んだ時に効果が落ちること。適当なクリーチャーでお茶を濁されると、カード1枚つかってまでやる行為としてはダメダメな結果になってしまう。そこでこちら。特定のクリーチャーが延々生贄を要求する埋伏の毒と化すため、相手としては「しばらく誰かを犠牲にしてそいつを生きながらえさせるか、大人しく犠牲にするか」の2択を迫られる。前者ならカード単体の効果として申し分ないし、後者なら単体除去の任を果たしている。まぁ、大体は後者の結果になるだろうから、3マナソーサリーの単体除去だと考えれば問題ないだろう。ちなみに、イラストにはこのオーラで呪われたおっさんとその妻子と思われる2人が描かれており、「お前が運命を受け入れるまでに何人死ぬかな?」というエレボスさんのメッセージが。この後、どんな悲劇が待ってるんでしょうかねぇ。 ○「群青のマグメル」 4 これもジャンプ関係なのか。なんか今期はジャンプ関係の作品が多い気がするが……まだ3作目だからこんなもんか? SFアドベンチャー的な活劇漫画……かと思いきや、1話目からいきなり鬱話であんまりスカッと主人公のアクションを楽しむようなお話ではなかった。主人公チームはセリフも少なく、あんまり設定部分を性急に説明しようと焦ってないのはむしろ良い部分だと思うのだが、全体的に淡白で、やろうとしていることはわかるのだが引っ掛かりが少ない。兄弟間の悲劇も1話完結だと随分あっさりした印象になってしまい、悲しいとか憎らしいという以前に「あっ、そんなもんなんや……」というくらいで終わってしまう。こういうのもジャンプの新連載1話目ではお約束ではあるのだが……このまま鬱々とした話を続けていくのか、それとも今回がたまたまそういう流れだっただけで、今後はもうちょいサバイバル風味が出てアクションも盛り上がるのか、その辺りに流れ次第で評価は変わってきそうだ。 制作がぴえろ。作画部分は可もなく不可もなくといったところだが、上述の通りにアクション部分などが淡白なのであまり積極的に魅力を見出せないのはもったいない。原作者が中国人とのことで制作にもあちら側の人材が多く採用されているようで、もしかしたら演出の違いもお国柄が現れてのことなのかもしれない(主要スタッフは日本人である)。こうした個性が今後どれくらい長所になるのかは、ある意味楽しみな要素かもしれない。今のところ、中国資本のアニメで成功したものはあんまりないのでなぁ。
○「なんでここに先生が!?」 5 これは点数……つけなくていいかぁ……。監督が金子ひらくなんだな。つまりそれなりの責任を持って製作してくれているということですね! ちなみに放送時間だけ確認して早い方のBS11で視聴したんだが、どうやらこっちは修正がかなりダイナミックな様子なので、改めてAT-Xで見直してどんな風に変化するか確認したいと思います。いや、別に修正が入っててもいいんだけどね! せっかくね! 加入してるしね! 15分アニメのくせして画は結構気合が入っている。まぁ、どんだけそこに力を入れられるかっていう勝負の作品だから当たり前か。本当に純粋なるシチュエーションエロなので、余計なことをは考えずにほぼ止め画みたいな状態でも構わないんだもんな。いつぞや映像化されてた「嫌そうな顔でパンツ見せてくれる云々」に近い存在だよな。……これ、AT-Xだと音声も変化あるんですかねぇ。メインキャラで後藤(強)さんがキャスティングされてるのはちょっと嬉しい。
|
ブログ内検索
リンク
最新記事
(05/19)
(05/18)
(05/18)
(05/17)
(05/17)
(05/16)
(05/14)
(05/14)
(05/13)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|