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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 うーん、いろいろひどい、第9話。みんなして極限状態だから何が起こってもしょうがないとはいえ……いよいよもって下衆な展開は徹底的にゲスい方向にいくようになりましたね。

 結局、前回のリヴィジョンズ基地襲撃作戦は失敗に終わった。いや、人質の救出は成功したのだから完全失敗とまではいかないと思うのだが、それでも一番肝要だった量子脳破壊計画に失敗して転移できなかったのだから、まぁ、現場に向かわなかった人間から「なんでダメだったんだ」と叩かれるのも一部ではしょうがないことではあるが……それをマリマリがやっちゃったのはなぁ……いや、慶作がいなくなった(死んだ?)んだから、取り乱すのは当たり前なんだけど、目の前で仲間を失った現場にいた方がショックだってことくらいは考えられそうな子なんだけどな……テンパったんやろなぁ、基本的に予想外の展開にはとことん弱い子だから。いや、概ね全方位に弱いけどさ。

 マリマリが切れてしまい、なだめ役となる慶作を失ったことで大介たちチームは本格的に空中分解。ここにきて、慶作の偉大さが再確認できる。それは特に大介に顕著だったようで、自分がこれまでいかに慶作に支えられてきたかを思い知らされる羽目になったし、やることなすこと上手くいかなくて最悪の結果にたどり着いてしまったことで、「あれ? もしかして俺の運命って大したことないんじゃね?」ということにようやく(ホントにようやく)気づくことになった。「根拠のない自信」という唯一にして最大の後ろ盾を失った大介は、突然借りてきた猫のように大人しくなってしまう。うーむ、こうしてみると慶作はいた方がよかったのか、いない方が早くこの局面にたどり着いたとみるべきか……。

 そして限られた資源の中での限界生活を強いられている渋谷の民は、目の前に「失敗したかもしれない」人がいたら、そりゃもう叩きたくなる。このあたりの「衆愚」のどうしようもなさはこの作品に通底するテーマ設定ではあるのだが、失敗と見たらその責任者である黒岩さんに引責辞任を求め、あろうことか、先の指導者であった牟田を呼び戻してしまった。トントン拍子だが、人ってのはここまで安易に間違った選択ができるものかどうか……でもなぁ、実際に現場にいたら何が正しいかなんてわからんよなぁ。「帰れるかも」という期待が「ごめん、帰れなかった」で戻ってきたときの失望感というのはそう簡単に埋め合わせられるものではなかったのだろう。結局、ニコラスの企みも絡んで自体は最悪の方向へ。牟田が自業自得の死、そして黒岩さんの無念の死。

 ただ、改めて考えるに、現状では未だ黒岩さんの選択が正解だったと断じることもできないのである。まぁ、「正当だった」とは言えるかもしれないが、多数の幸せを考えたとき、もしかしたらさっさとリヴィジョンズに降る方が最終的に(いろんな意味で)楽に終われたかもしれないのだ。まぁ、ミロがいるから事態はそう簡単には終わらないだろうが、現時点では牟田勢力も抑圧され、さらに黒岩さんまで失うというどん詰まりの状態。さらにチハルを殺されたリヴィジョンズ側も手段を選ばぬようになり、暗躍するニコラスはやりたい放題、そして残されたムキューもなりふり構わぬ行動に出はじめた。まぁ、確実に人員は減っているし、ミロもそろそろ黙って見ているだけではないだろうが……未だにどこに正義があるのかもわからない世界。果たして正解はどこに。そして正義はどこに。

 

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「転生したらスライムだった件」 5→4

 うん? 終わり? でも次回もある?

 どうやら次回(次々回)は番外編という位置付けで本編とは繋がらないお話になるみたいだが、どうせ評価なんてそんなに変わらなかろうし、感想ラッシュになると執筆も大変になるのでとりあえず一段落したここでまとめてしまおう。

 まぁ、一言でいえば「飽きた」な。やっぱなろう系はなろう系だしなぁ……。事前に原作は読んでいたので大体どういう展開になるかは知っていたが(アニメでは未読の部分まで進んだが)、やっぱり主人公がスライムであることに意味がなく、「転生したらどんな能力でも消化吸収して自分のものにできる能力を持ってるし魔力も底なしにあるので大体のことは思い通りにできる超生物だった件」が正式タイトルである。一応作中では強敵相手に苦戦する場面もないわけではないが、どんな状況でも何故かスカした態度は崩すことなく、最強の魔王はアホにすることによって打倒可能に。主人公を賢くするのではなくて敵をバカにすることで爽快感を出すというのはお約束のお話だが、果たして本作はそんな爽快感が本当に得られたんだろうか。リムルは最初は典型的なやれやれ系くらいの印象だったのに、能力をつけていくにつれてどんどん周りをナメくさってる感じになってしまったのがいただけない。やっぱりこの手のチート物語で主人公を魅力的に描くのは難しいものだ。

 幸い、映像部分は崩れも少なく、特筆すべき見どころこそ無いものの、ストレスを感じるような失点もなし。そういう意味ではまだ恵まれたアニメ化だったとは思うのだが、それならずっと見ていたいかと言われたら別の話なわけでね。もうちょっと続きが気になるお話じゃないと、やっぱり「良いアニメだ」という結論にはならないだろう。時流に乗って受け入れられるというのなら結果オーライではあるが、あんまり後世に語り継がれるような作品にはならないのである。まぁ、もともとなろう系ってそういう文化なんだろうけどね。

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 言葉もない、第20話。ひたすらに涙、涙のお話である。こうして示される強さ、そして走るということ。もう、この1話だけでも作品の全てが詰まっていると言っても過言ではないだろう。

 神童の力走に対する残りのメンバーの姿勢が、それぞれの思いを表している。個人的に一番強かったな、と思うのはユキである。おそらく一番辛かったのは彼だったろう。目の前にあんな様子の神童をずっと置いて、それでも黙って送り出さなければいけない状況。何度も何度も、神童の手を取って「やっぱりやめよう」と言いたい衝動に駆られたはずだ。ユキだけの判断だったならば、「何もそんな無茶までして走る必要なんてないだろう」と合理的に判断して止めていたかもしれない。しかし、残りの8人の顔がよぎればこそ、神童を止めることなどできなかった。そして何より、目の前の男が一番走りたいと願い、その強い想いを邪魔することなどできないことを理解していたのだ。神童の強さの裏に隠れた、ユキの強さにも賞賛を送りたい。もちろん、朝の段階で神童のことがわかっていたメンバーは全員が同じ気持ちを抱えていたであろうことも。一番仲のいいムサなんて本当に大変だっただろうに。

 そしてこのタイミングで明かされるハイジの胸中。まぁ、今となっては始まりがなんだったかなんて些細な問題だ。すでに全員が走り始めた後であり、そのことを後悔している者など誰もいない。あとは、結果を出すだけだ。

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 マニアのマニアたるお話、第9話。ついに待ちに待ったメイちゃんメイン回であるが、なんだろ、割と不遇なシチュエーションばっかりだったような気が……。こないだの姫様回でもそうだったけど、結局誰がメインでも最終的にファイが最強すぎるんだよな。

 カルタードの謎に迫る、ファン垂涎の(?)お話である。あまりにも雑多にカルタードのあれこれが明かされていき、単なるマニアだったらなんだか神通力が切れてドン引きしてしまいそうな要素もちらほら見受けられたが、大丈夫、メイの愛はそんなことでは揺るがない。むしろカルタードの神秘を目の当たりにし、より根の深い方向への愛情を確固たるものにしたようである。一応事前知識が多い状態(文献)で挑んでいるのはメイだけなので、例えばカルタードが魔術アイテムではなくて単なる農作物だったことなんてのは知ってたんだよね。もしかしたらマニアの間では常識なのかな。メイがマニアの中でも上位の激オタクだったから貴重な貴重な情報を聞きかじっていたという可能性もあるな。少なくともセイが知らなかったレベルだから、やっぱり一般的には「どないやねん」という事象なんだろう(ユーシャやファイが知らないのは仕方ないとして)。

 あくまで、メイはそうした事実をその目で見ることが目的であり、そこで一山当てようとか、タルカ族をだまくらかして悪用してやろうなんて考えているわけではないので、本当にただ純粋な好奇心を満たすだけのお話。おかげでヤマなしオチなしイミなしである。まぁ、こういうお話もいかにもえんどろ〜っぽいとは言えるが……「よく分からん地方の祭りに巻き込まれる」っていう展開、最近どこかで似たような遣る瀬無さに遭遇したな、って思ったけど、多分「ミリオンアーサー」のたくわん祭りだ。こういうシュールすぎる投げっぱなしなネタ回しはどこかで「ギャラクシーエンジェル」なんかに繋がってる気もしますね。

 気づけばメイは今回「ドヤァ!」と声に出して言ってないんスね(顔では散々醸し出してたけど)。そんなことしてる暇もないくらいに色々と見るべきものがあって大変だったってことでしょうかね。他の面々に関しては、ユーシャはぶっちゃけ今回ほとんど何もしてない。単に変な格好で崖を駆け上っていただけ。ファイは相変わらずの野生っぷりでやりたい放題。やっぱりパーティの切り込み隊長はこの子である。特別な祭りの装束だって彼女のおっぱいは侵害できない。そして対照的にツルンでストンなセイさん。ひんにゅーは、ステータスだよ……。何気にばっちり着替えシーンが描かれてるのにあんまりエロくないのはこの作品ならではである。メイさんとかさりげなくガーターベルト(?)をチラ見せしたり、セクシー要素も結構あるはずなんですけどね。

 次回予告の感じからすると次回はセイちゃんメイン回なんでしょうかね。もうそろそろ1クールの終わりが見えてきたが、この作品は……エンドロールじゃ終わらないんだよ。

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 お嬢が「麗奈だけど……」って自己紹介するのいいよね、第9話。知ってるわ、ってなる。いや、うえしゃまが下の名前で呼ばれる機会ってそこまで多くないけど(りえりーにはレイナ呼びされるな)。

 そんなスタートにしてみたけど、まー重い回だ。ゲームでも本当にモヤッとしたものが残ってしまった辛いエピソードではあったのだが、この「割り切れない目的探し」みたいな要素も調律の巫女たちの大切なテーマでもあるので、ここでアラジンの想区は外すことができないんだよね。ラストでカーリーとロキが出てきて教団を煽っていたことからもわかる通り、今回ロキがレイナに対して面と向かって言っていた文句は、一面的には本当に正しい言い分なのである。結局「外」の人間でしかない空白の書持ちの人間が想区の中で運命に従って生きている人間にどれほど干渉していいものかという問題は、永遠に解決しない命題である。調律の巫女たちは運命の書から逸れて壊れそうな想区を元に戻すことを目的にしているが、運命の書に従うことで不幸な道をたどるキャラクターたちもたくさんいることはこれまでのお話でも何度も示されてきたことであるし、今回のように死んでしまった命を戻すこともできず、ストーリーテラーの都合に任せ、1人の人間の命を軽んじて想区全体の運用のみが重視されてしまうこともある。

 そんな理不尽に立ち向かうために、「空白」をフル活用してやろうってのがフォルテムの(一部派閥の)考え方なわけだが、レイナの場合は出自の関係もあって「とにかく想区の崩壊だけはダメゼッタイ」という部分は動かせず、そこでどうしても「調律」と「混沌」が対立してしまうことになるわけだ。どちらも別に誰かを困らせようと思ってやっていることではなく、それぞれの信念があるからこそ問題は面倒臭い。これを解決するために、物語は少しずつ全ての元凶(?)であるストーリーテラーの本質に迫っていくことになるのだね。最近だとアンデルセンの想区なんかはかなり内容もハードで物語の本質に迫っており、「物語を作ること」ってのはなかなかに業が深いものだ、ということを考えさせられる。

 まぁ、そんな節目となるエピソードであるが、やっぱりインスタントなテンポなのでサクサク進んでしまうな。今回はやるべきことをかなり絞ったからまだテーマ性は伝わりやすかった方だろうか。まぁ、アラジン登場後はずっとえぐーオンステージだったのでなかなか集中できなかったんだけど。作中だとあんまりアラジンをセリフ入りの状態で聞かないもんだから、正直えぐーのイメージなかったんだけどね(アラジンはパーティーに入れたことすらほとんど無い気がする)。加えて、ゲームの方では現在カオスのイベントやっててそっちのアラジンの扱いがナニなもんだから色々と苦笑いポイントが多い。ここでの一件のおかげで調律の巫女一同はアラジンに特別な思いがあるんだけど、現在のチーム「再編」の方は別にそうでもないんだよね。本来ならこの後で「千夜一夜」もあるのでまだまだアラジンの物語は続いていくことになるのだが……例によってどうせアニメでは描かれないのが残念至極(ブドゥール姫には出番がないのね)。

 次回はジャンヌの想区。さらにその次がアリスってことは、ようやくここからるみるみフル回転なのである。フランスが舞台の想区は、ジョルジュとかマリーとか、色々と濃いキャラを絡ませやすいのだけど……アニメだと(略)。

 

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 特に感想も無くなってしまっているイベントではあるのだが、一応毎年記事立てしてたので今年もメモ程度に。今年は例年以上に「置きにきた」印象のラインナップになっている。まぁ、そのおかげで大きく波風を立てる要素も無いのは良いというべきか地味と言うべきか。

 考えてみりゃ、もともとこういう「渋い受賞」を望んでいたような気もするんだよな。話題優先の「声優もどき」の受賞に嫌悪感を示していた部分が大きかったわけで。でも、いざ「じゃぁこれなら文句ないだろ」と出されると、「お、おう……」としか反応できないというダブスタ気味の印象。やっぱりこうしてみると、裏方商売としての声優という仕事が正当に評価を受けるということがどれだけ難しいことなのかがよくわかる。業界の裾野が広がりすぎて、「今年1年の業界のムーブメント」として代表者を選ぼうとしても、視点が散漫になりすぎてなかなか万人が納得する選出が叶わないっていうのも、この賞の難しさのひとつなのかもしれないなぁ。ファンがいて、オタクやマニアがいて、業界人がいる中で、それぞれが見ている「理想の声優像」が共通の認識を持っていなければ、落とし所がなくなるのは当たり前の話で。これが普通のアカデミー賞みたいな認知が得られるようになってこそ声優が地位を確立したといえるのだろうが、なかなかそこまでのパラダイムシフトも起こらないだろうし……。ムズカシス。

 

 


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 封切り日視聴、割と珍しいですね。特に理由はないんだけど、たまたま日程が空いてたこと、来週以降はちょっと観るのに手間取りそうなことなどを鑑みて、Case2からほとんど日を空けずにさっさと視聴。「Sinners of the System」の最終回となる今作はなるべくネタバレなどを排した先入観のない状態で観ておいた方がいいだろうという判断もあったかもしれない。初日ということもあり、劇場が大入りだったのはちょっと嬉しかったところですね。ネタバレはここには書かないけど、本文に入る前に1つネタバレしておくと、「PG12の制限もあってか、おっぱいおっぱいです。乳首もちゃんと描かれてました」。重要なのそこじゃない。いや、でも巨乳と普通乳(子供乳)が並んでいるお風呂シーン、とても良かったと思うんですよね(しつこい)。

 

<以降はネタバレ解禁ですので未視聴注意。まぁ、そこまで大したネタがあるわけでもないが>

 


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 引くかー、第10話。まぁそうだね、1話で片付けられるような問題でもないもんね。しかしもう一週間胃がキリキリした状態で待たねばならぬのはキツい……。

 いや、結末は分かってるんだけどね。ハッピーエンドは見えてるんだけどね。でもさ、やっぱりこうして漫然と過ごしている間も、花園たえや山吹沙綾がどんな気持ちでいるのかを考えると辛くなるんだよね。特に沙綾がね。ほんと、彼女がどれだけ背負い込んじゃう人間なのかは1期の話で我々もよく知っているのでね……。

 表面上は、問題が解決したかのような展開だった。先週言及した通り、おたえは謝罪しなければならない人には素直に頭を下げに行き、通すべき筋を通そうとした。最初に有咲、そして香澄。まぁ、香澄(とりみ)はなんの問題もないとして、有咲はあの通りでどこか素直にならずともおたえの深刻な悩みをスルーするようにして回避した。普段から不器用な姿を見せているツンデレヒロインの面目躍如で、多少ゴタゴタしてても「まぁ、有咲ならしょうがないか」ってんで周りも納得できる状況だ(盆栽は犠牲になったのだ)。

 そして、最大の障壁だと思われた沙綾も、他の仲間の手前もあり、何かをゴクリと飲み込んだ。もともと、沙綾の不安は沙綾自身の内面から出てきた部分もある。自分が2つのバンドを経験していること、なんらかの理由でバンドを離れるという事象への隠しようの無い恐怖。そして何よりも、「どれだけ好きなバンドでも、メンバーが離れるという事態は起こりうる」という実感。自分の身に起こったことが、おたえにだけは起こらないなどという楽観視はできない。「ポピパは大丈夫だよね」という、これまでなんども漏らしてきた不安を、直接おたえに問いかけたい。おたえがポピパをやめないという確証が欲しい。しかし、それを本人に聞くことはできない。それを聞いてしまったら、おたえを疑うことになってしまうから。花園たえが誰よりも真面目な女の子で、何よりもポピパを大切にしていることは沙綾もよく知っている。だからこそ、おたえにそんな言葉をかけられず、「もう大丈夫なのだ」と言葉を飲み込む。そのまま、全てが元に戻ると信じるしかない。

 メンバー以外の人間で対応が最も気になっていたのは友希那さんだったわけだが、結局、大した問題もなしに「思ったよりも優しい」言葉で片付いてしまった。この1年間で友希那さん本人が丸くなったこともあるだろうが、どうやら、友希那さんなりに今回の顛末の裏側には思うところがあるらしい。確かにあの強烈なキャラクター性を持ったチュチュが暗躍していたとなれば、おたえ一人では片付けることができないような問題が持ち上がっていたとしても不思議では無い。友希那さんはチュチュから何を言われても微動だにせず一蹴していたわけだが、同じような強靭さをおたえに求めるのは酷だろう。同じRoseliaのメンバーにはそうした強さを求めるかもしれないが、流石に他のバンドにまで噛み付くのは遠慮したか。ニュー友希那さんは、大人なのである。

 これでポピパが「今度はちゃんとしようね」で終わって元鞘になっていたらどないやねん、という流れだったが、大丈夫(?)、もう一波乱。敏腕プロデューサー・チュチュ様はこの程度の波風を立てるくらいはお茶の子である。興味深いのは、チュチュの言動自体は何も間違っていないということである。おたえがやらかしてしまったのは紛れもない事実であり、先週言及した通り、責任を追求するとしたら、やはりおたえ自身の認識の甘さが招いた結果。志はどうあれ、彼女は責められても文句は言えない立場である。そして、今回そんなしょんぼりおたえを真正面から責めてくれたのはチュチュだけなのである。「半端な覚悟で仕事するんじゃねぇよ」と。ドがつくくらいの正論だ。しかし、それはあくまでプロデューサーとしての責任からの発言であり、そんなモチベーションのメンバーがバンドの中で吹っ切れるはずもなく、おたえの離脱は容認される空気になる。

 ここで語られたレイヤとおたえの繋がり。幼少期の思い出としてはありがちなお話ではあるが、効果的に用いられる挿入歌「ナカナ イナ カナイ」が良い仕事をする。小さかったあの日、2人ともCGモデルもできてなかったあの日に作った二人の思い出の歌が、それぞれの現在の志につながっていく。前を向いて進むことは誓ったが、それぞれの進むべき道が同じということまでは約束していないのだ。レイヤにとっては辛い選択になるが、あくまでも大切なのは2人の人生。「今」を大切にするために、親友どうしは互いの拳で通じ合うのである。なお、マスキングさんは狂犬だけど実はいい人。マスキングがしゃべるたびにハラハラするんだけど、短いシーンの中でも結構いい印象を残してくれましたね。

 今回のエピソードを経て、レイヤがどうとか、マスキングがどうという部分もあるが、RASというバンドそのものの印象が大きく変わった。麻弥さんの親切な解説がわかりやすく、彼女たちはどうやら「反逆の音楽」ということを大前提とした「ぶち壊すバンド」のようである。RASが結成した当時には「完成度の高い音楽を追求するバンドってどう考えてもRoseliaとかぶるやんけ」と不安になったものだが、Roseliaの目指す「至高」と、RASの目指す「最高」は全く毛色が違う。デビュー曲ともなった1曲「RIOT(暴動)」というのも実にわかりやすいメッセージであろう。改めて今回のMV混じりで聞かせてもらうと、それぞれのパートの音を強く打ち出す、「個の力を見せつける楽曲」になっていることが分かって実に「らしい」。今後のRASのライブがどんな展開を見せるのか、現実でも作中でも、楽しみが増えた気がする(ゲームではRASは出てこないんでしょうかね)。

 さて、そうしてはっきりと存在が確立したRAS。しかし作中ではまだ未完成のままなのだ。ここで動くのが敏腕プロデューサー。正面切っての「あの子が欲しい」である。さてさて、どこから何が飛び出すやら。次々回あたりのサブタイトルが「キズナのミュージック」になるんでしょうかね……。

 

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 致死、第9話。まさか、こんなど真ん中のストレートでも球速が出るなんて……ヤバい。幼女百合への傾倒がいよいよ本格化する。性癖が歪む。この「もともと引きこもりの陰キャをいじるギャグっぽい展開だったのに、気づいたら百合要素フル回転のカップリング最強漫画になっている」っていう展開、界隈で賑わしい「わたモテ」と同じ展開にも見える。まぁ、こっちは百合姫なんだから最初から狙いは定まってるはずなんだけどさ。

 今回はもう、とにかくAパートだ。短めのお話なんだけど、まさかみゃーさん要素ほぼ無しでこんなにもクラクラくる話が展開されることになろうとは。運営側はひなちゃんを一体どんな存在にしたいというのだ?! ダメだよ、幼女に求めるものはママみだけでも頭がおかしいというのに、さらにイケメン彼氏属性まで付与するなんて……。

 デートに登場した時のファッションからしてもう確実に彼氏。イケメン彼氏。ひなちゃんは確かに活動的な子ではあるが、ここまでボーイッシュな格好して登場したことあったっけ? 小学5年生で、特にファッションなんかに興味がなさそうな性格なのだから、あのコーディネートを選んでるのはお母さんってことになるんだろうけど、もう、ノアちゃんをオトすつもりで用意したとしか思えない。もしかしたらみゃー姉も一枚噛んでる可能性もあるけど……いや、でもノアちゃんを正面から殴りに行っても得するのはノアちゃん本人だけなんだよな……。

 格好がイケメン、言動も全てイケメン。しかも、ひなちゃんのイケメンぶりは天然とかいう以前の問題として、「いまだ性差を認識する必要すらない幼女であるからこその天然由来成分」であり、ここで天真爛漫なひなちゃんが彼氏ポジションになり、すでに色気づいている(?)ノアが彼女ポジションになるのはきちんと「幼女百合」という文脈である必要性が感じられる。幼女であるからこそのアドバンテージを、ひなちゃんは最大限に活用している。普段はみゃー姉のことだけを考えて献身とすら言える愛情を見せているひなちゃんだが、そのまっすぐさ、裏表のなさは、天然ジゴロとして周りの女の子も虜にしてしまうのだ。そらもう、ノアちゃんじゃなくてもKOされるでしょうよ。ふとしたきっかけで自分の夢が全て叶ってしまったノアちゃん、幸せでぶっ倒れたりしないといいいんだけどね。でもなぁ、ノアちゃんはひなちゃんのことをよくわかってるから、「この優しさは別にあたしにだけ向けられたものじゃないのよね(むしろみゃーさんに向けて最大限に発揮されるのよね)」みたいな感情も持ってしまいそうで……あぁ、ひなたの奴め。なんとも憎らしい。ノアちゃんの心情にこんなに寄り添ったお話になったのは初めてのことなので、本当にきゅんきゅんしてしまった。まぁ、Bパートでは同衾までしてるんだから序の口ではあるけどな(同じ布団に入った結果、別な意味で昇天してるな)。

 今回ばかりは流石にひな×ノアの貫禄勝ちだろうと思われたが、Bパートでは我らがみゃーさんも牙を研いで待ち構えている。いや、今回仕掛けたのはどっちかといえば花ちゃんの方かな。登場キャラの中では一番「薄い」花ちゃんなのだが(個人の感想です)、今回はホラー苦手属性から素直にみゃーさんの中で加点を重ね、最後にはわざわざみゃーさんに寄せて行ってきっちりゴールを決める。うぅむ、こやつも実にあざとい……。天然のひなちゃん、献身のノアちゃんに比べるとどうしても小狡さが目立つ花ちゃんであるが、こうしてがっつり大人を利用してコントロールできるところを見ると、「こういう幼女も、これはこれで……」みたいな感想になるな。特にみゃーさん自身は喜んで花ちゃんに利用されているわけでね。まぁ、こういう関係にしないと(みゃーさんが一方的に花ちゃんから搾取するデザインにしてしまうと)同性どうしとはいえ純粋にロリコン犯罪になってしまうからね……。それぞれの百合の形、それぞれの愛の形があり、それぞれにロリの形もあるのだ。どちらのペアも幸せになってほしいものだが、ひなちゃんはみゃー姉を嫁にやる気は無いらしいからな……。

 それにしてもみゃーさんの若かりし頃の写真よ。中二の時に純正の厨二病を患う人間って、実は意外と少ないはずなんだが、みゃーさんはそんな貴重なサンプルですね。お母さんは諦め半分で見ていたのか、それとも案外面白がっていたのか。星野家ママン、厳しい人だけど変なところで寛容だよな。そしてみゃーさんは学校では一体どんなキャラだったんだろうな……その頃から松本は松本だしな……。大量のジャージが出てきたときには吹いたが、冷静に考えると相当サイコな絵面なので怖くなってきた。

 

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