最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
誰かせめて王子のフォーム指導しろよ、第7話。スタートラインに立ってる時点ですでにランナーの様相ではないのだが……。 待ちに待った記録会。チームの面々としては、カケル・ハイジ以外は全員初めての公式大会だ(ニコチャンは昔陸上やってたらしいから違うかな?)。緊張感漂うはずの初陣だが、基本的に竹青荘の面々は緊張感がないのでこんな舞台でも普段とあまり変わらない。大舞台でも緊張しないというのはスポーツ選手としては悪いことじゃないのだろうが、どうにもコンディションが整いすぎていたせいでカケルはそんな連中を見てイライラ。どうにもあのクソ野郎(榊)が出てくると気が立ってしまうのはしょうがない。そうでなくても今回の記録会は色々と思うところがあるしなぁ。 冷静になれば、彼が最後に怒鳴り散らした「分かってたことじゃないか」という文句は、本人が一番身に染みているはずの言葉である。まだまだ準備段階の他のメンバーが目標を達成できない、分かっていたことじゃないか。それでもお気楽な面々は箱根に出ることを諦める様子はない、分かっていたことじゃないか。そして何より、今まで本格的なトレーニングをやってこなかった自分が一線級の選手に勝ちきれない、分かっていたことじゃないか。カケルのイライラはメンバーへの苛立ちももちろんあるが、何よりもまず、現実を突きつけられた自分への焦りがあるのだろう。 ようやく登場した真っ当なライバルキャラ・藤岡。去年の箱根の覇者という分かりやすいポジションであり、何やらハイジとは知り合いらしく、カケルのことも一方的に知っていた。これまで「敵」と言ったら榊だけだったので明確な対抗意識というのは発生しなかったが、名実ともに「王者」である藤岡に対して、カケルは露骨に対抗心を燃やしている。高校時代にはある程度頂点が狙えた自分が、負けるわけにはいかない相手だと。しかし、そんなカケルの心情を全て理解したかのような藤岡の態度はまさに王者の貫禄である。小物臭あふれる榊と違ってこちらはよくできた人間のようで、ハイジが作った急造チームにしても「面白い」と認める発言をしているし、無謀としか思えない面々にも激励の言葉を送る。そして何より、カケルが自分に対して対抗心を燃やしていると知るや、そっとその気持ちをなだめながらも、特にフォローするでもなし、煽るでもなし、大人の判断で黙ってその場を去るのである。どうやら、普通にいい人だ。この人をどこかで乗り越えることができるのかどうか……。 何やら焦っているカケルに対し、他の面々は想像以上にけろっとしている。目標達成できた人間が一人もいないという状態にもうちょっとショックを受けるかと思ったが、それこそ「分かっていた」ことなのでみんなして割と平気。ユキなんかも存外普通に「駄目だったけど次いけるんじゃね?」くらいの気持ちになっているみたいだ。実際、普段の練習と違って周りのランナーにペースを崩される要素が大きいし、トラックでの競技は勝手がきかない部分も多かっただろう。今後は明確な目標を立てられれば、案外短い期間で1分2分くらいはタイムを縮められてしまうのかもしれない。まぁ、前提条件として1、2分程度でボーダーを突破できる走りができてるのが偉いのだが。いや、王子は置いとくとしてね。この人、どう考えても期限までに目標達成できないだろ……。 個人的に面白かったのはムサの立ち位置。周りには似たような見た目の黒人ランナーもたくさんいるのだが、日本人が偏見を持って見る「黒人ランナー」に対し、ムサは全然そんなことない単なる素人。そして、ムサ自身も日本人同様の偏見で他の留学生のことを見ちゃっているという。でもまぁ、日本だとそういうところあるからどうしてもね……なんでなんだろ、最近なら周りに黒人なんてそれなりにいるんだけど、やっぱり街で見かけると「おっ」って思っちゃう島国日本の不思議な習性。別にみんな足が速いわけでもないんだろうけども……ステレオタイプってのも不思議なもんである。ムサは果たして、そんな周りの目に適うランナーになれるんでしょうかね。 PR 「なんかこぅ……要素が多すぎねぇか?!」 第7話。円谷オタの内海はメタ知識が豊富だからいちいち視聴者の言葉を代弁してくれるよ。もう、何が何だかさっぱりなのであとは黙って見守るしかないな。……って、まだ7話? まじかよ。ここからどうなるってんだよ。 今回最大のトピックは、とにかくアカネちゃん無双。もうダメだ、ほんとに凄まじい存在感だ。どこまでもムカつくくせにどこまでも蠱惑的に。もう、感情の持っていきかたが分からなくなってきた。これまで完全にアカネちゃん派だったわけだが、彼女はやっちゃぁならねぇことをやった。それは、「購買のパンをなんとなく踏む」である。どんだけムカつくことをやってもらっても構わないのだが、「食べ物を粗末にする」だけはいただけない(以前も弁当投げつけてたけどな)。そういう人間は心底嫌いだ。おかげで「この女、もしかして本当にどこまでもクズなのでは……」って(今更)思い始めた。まぁ、そのあとの展開を追いかけたら単に最初の殺人の時との対比を出す演出のためだったということが判明したわけだが、それでもやっぱり別ベクトルでの最低っぷりを補強する結果となった。こんな女がさ、ベッドの上に扇情的な格好で寝っ転がって「分かってるくせに……」とか言うんだぜ? なぁジョニー、俺はどうしたらいいんだい? とにかくアカネちゃんフィーバーがとどまるところを知らず、史上稀に見るクソ女としてガンガン株を上げまくっている(?)展開なのだが、どうやら今回が彼女の「神」としての株の最高値になりそうである。背後で糸を引くアレクシスさん、前回「お前、ディスプレイから出られんのかよ」というツッコミを一身に受けていたわけだが、出たら出たでなんとも身軽。ぼちぼちアカネとの関係性も見直し、彼の本来の目的に向かって邁進し始める予感。そうなるとやっぱりアカネちゃんはポイなのだろうなぁ。原作のタケシと同じ扱いだとしたらなぁ……。捨てられて絶望した後にアカネちゃんがどんな状態になってしまうのかが今から本当に本当に楽しみでしょうがないのだが、下手な救済を与えるよりもボロ雑巾みたいに扱って欲しいところですね。まぁ、裕太は「友達を守る」って言ってるし、六花もバリバリ伏線用意して救出体制を整えているので、ほんとにひどいことにはならないはずだけど。せめて1話か2話分くらいは、今までアンチくんにやらかしてきたひどいこと分くらいはしっぺ返しを味わって欲しいところである。 それにしてもアレクシスさん……待ち合わせに遅れて中華料理屋に現れる黒幕宇宙人ってすげぇよな……まぁ、円谷プロといえば元祖お茶の間ちゃぶ台宇宙人を生み出したパイオニアな訳で、黒胡麻坦々餃子くらいは余裕ですよね。いや、でもやっぱり普通に店の入り口開けてあいつが入ってきたら笑うわ。店の親父が気にしてなかったのは、怪獣と同じようにグリッドマン関係者以外には認識されないってことなんだよね。「美味しそうだねぇ」って言ってたけど、こいつ飯食うのかしら。そしておしぼり使うのかしら。 そんなアレクシスさんのスタンドプレーにより、今回の怪獣はアカネちゃんのあずかり知らぬオリジナル怪獣。おかげでこれまでとはずいぶん印象が違うものになっているのだが、まさかの怪獣原案が板野一郎でもう一回吹いた。確かにヴィッターさんが「サーカス!」って叫びながら例のビーム演出してたけども。そんなところで特撮とアニメの恐ろしく高度な融合系を見せられても。いくらでもネタをぶっ込んでくるアニメだなぁ。当のヴィッターさんもネタの塊みたいな人で、出撃時のコントにしろその後の攻撃方法にしろ、やっぱりウェポン軍団はみんなして一筋縄ではいかない面々なのである。僕もボラーさんに尻をゲシゲシ蹴られたいです。 なんとか怪獣(あとついでにアンチくん)も撃退したグリッドマンだったが、空の上には謎の天空都市。これってコロニーみたいにぐるっと世界が一周していることの表れなのか、それとも「仮面ライダービルド」のラストみたいに別次元が上下に合体している状態なのか。よくわからんが、グリッドマンも「すまない、私にもよくわからないんだ」って言ってたしどうしようもないよね。っつうか、今作で一番何も知らないのって確実にグリッドマンだよね。裕太もいい加減そいつに質問しても意味ないことを学べ。 空の上の街、アカネとアレクシスさんの関係、そして前回登場したアノシラス(情報ありがとうございました)……。謎は謎を呼び、事態は混迷する。もう、一度アカネちゃんに全部リセットしてもらったらいいんじゃないかな。新しい世界は是非ともあらゆる人類のCVが上田麗奈でありますように。 11月17日 ドラフト模様(GRN×3) ピック順 【Tanaka】→【Chrolony】→【Thraxi】→【Serra】→【Alessi】→【Sangriter】
今週も6人戦。こうして週替わりでちょいちょい乱入者があると場がかき回されて面白いですわね。やっぱり8人が叶わないなら6人くらいがバランスいいなぁ。いや、そりゃギルド数を考えたら5人の方がいいはずなんだけどさ、今まで5人でやってギルドが綺麗に5つに分かれたことないしな。 さて今週は業務連絡が2つ。1つ目は直近に迫った今週のこと。毎年恒例ですが、例のアレによって今週のドラフト日程は未定で不定になります。土曜日に出来るかどうかもわかりませんし、現状意思表示している1名を除き、誰がどのタイミングで来るのか(そもそも来るのか)もよくわからないので予定の立てようもありません。これまでの記憶を辿ると、開催された年とされなかった年が半々くらいのイメージでしょうか。おそらくレギュラーメンバーよりも、追加面子のやる気次第だと思いますので、もしやりたい人はなんらかの形で意思表示と日程調整をしましょう。パックはあります。 連絡その2、というか嘆願。こないだお知らせした通り、「アルティメットマスターズ(時価)」を予約してしまいました。流石に店頭で受け取るに足るくらいの予算はあるのですが、その後の開封時にどれだけ参加者からドラフト代を回収できるかも私の生死を左右する重要な要素になってきます。24パック入りで、ドラフトできるのは1回こっきり。出来るだけ参加人数が多いタイミングで開封したいとは思うのですが、やはり1試合4000〜5000円と高額なのでなかなか難しいところです。払ってもらう額は応相談として、ぜひ「史上最後のマスターズ(公式談)」となるこの頭のおかしいパックを開封したいという人は、是非発売日直後の12/8(土)に日程調整してお越しください。もし「カーッ! その次の週だったら行けたのになー、行きたかったのになー!」っていう人がいた場合、日程の延長も考慮に入れますのでよろしくお願いします。
ピストルズのキャスト誰だよ! 第7話! まぁ、キャスト表に出てないってことは多分こっちも鳥ちゃんがやってるってことなんだろうけども……ってことは毎週のように一人7役? 大変だ!(そうでもねぇよ) タイトル通りの内容、徹底的にミスタとピストルズに注目するお話。本当にのんびり展開しているので「わざわざやらんでもwww」と思ってる原作要素まで拾ってくれてるのが良いですね。もちろん、ギャングダンスは余計なことじゃないですよ。原作時点で余計だったんじゃねえかって意見はさておくとして。なんであそこで踊り出したかと聞かれたら、「踊りたかったから」と答えるしかない。だってギャングだもん。多分荒木先生が「ギャングは踊るんだ」って思ったから描いたんでしょう。その後2度と踊ることはないけど、もうここで描ききったから満足したんだろうな。ほんと、思いつきでこれだけ強引なものを描いて文句言われない漫画家ってのはひどいわ(褒め言葉)。 ズッケェロさんの拷問シーンもほぼ原作通りだが、今回はミスタ編ってことで特にミスタとのくだりはかなりクドめに描かれている。一応原作を知らない人からしたら、ブチャラティ・アバッキオに続いてスポットが当たる3人目のギャングということになるわけだが、高潔さを持ち合わせる前者2人と異なり、ミスタは基本的に「お金ほちぃ!」って騒いでるのが一番似合うポジション。もちろん、その奥に流れる熱い正義感みたいなものは後々にも描かれることになるのだが、紹介エピソードとなる今回はどっちかというと破天荒な部分や恐ろしくマイペースで作中でも屈指の「イタリア人気質」である部分がフィーチャーされている。そして、こんなミスタだからこそ生み出されたヘンテコスタンド・ピストルズ。改めてその全容を見ると、なんとも珍奇なスタンド連中である。 まずもって、これだけ至近距離でコントロールしながら完全自由意志を持ったスタンドというのが珍しい。まぁ、4部を境に5部あたりからは割と「勝手に喋ったり動き回るスタンド」なんてのは多く登場するが(実はさかのぼるとその初代は初期のスタープラチナだったりするが)、他のスタンドが一応「本体のために動いたり、操作説明のために何かを喋る」という程度であるのに対し、ピストルズの扱いは完全にペット。ミスタももししっかりコントロールしようと思えば出来ないこともないのかもしれないが、多分彼の性格からして、「なんか動いちゃってるし、別に好きにさせたらいいんじゃぁねえの?」くらいに考えているのだろう。その結果がランチタイムのルールであるし、個々に分かれた個体の性格だったりするのだ。まぁ、スタンド能力が「魂のビジョンの具現」なのだとしたら、指に毛が生えてるミスタにしちゃぁ随分かわいいスタンドなのだが……多分、本人も本質的な部分で可愛いやつなのだろう。5部を最後まで見たときにミスタの立ち位置を考えると、結局世界ってこういう人間の方がうまく生きていけるんだろうな、って感じがする。 そんな軽いノリのミスタなので、前回活躍したアバッキオとは本当に好対照。此の期に及んでスタンドの全容を見せてくれないツンデレアバッキオに対し、ミスタの方はジョルノにさらっとピストルズの姿を見せた上で、大体の性能も教えてあげちゃった。まぁ、その前の時点でジョルノが自分のスタンドを開陳しているわけで、「それならいっかな」くらいの気持ちで教えてあげたのだろう。そういうやつだよ、ミスタは。何より2人だけのオペレーションだから互いの能力を知った上での連携が大事だからね。 ただ、残念ながらそんな記念すべきファーストミッションも万全とはいかず、なんかコントみたいな状態からのチグハグなコミュニケーションがむしろ笑えるレベル。原作の時はそうでもなかったんだけど、ジョルノが必死でジェスチャーゲームみたいにばってん掲げてる様子がなんだかすげぇ間抜けだ。ミスタもミスタで、あの状況でわざわざ人目につきやすい方にのそのそ出て行く意味もわかんねぇんだけどな。その後でも言ってる通り、「まぁ、俺が出てっても負けないんだけどな」っていう根拠のない自信がミスタの行動原理になっているのかもしれない。自分で暗殺向きだって言ってるくせして。 さて、サーレー戦。ピストルズが今時珍しいくらいにシンプルな「単にものを動かせるだけ」というスタンドであるのに対し、サーレーのスタンドは……ウゥム、これもまた、もしかしたら好対照と言えるのかな? こんなわけのわからない能力でもバトル仕立てで見せてくれるのは5部荒木の真骨頂である。ちなみに5部は船・車・飛行機に電車と、やたら乗り物で移動しながらのバトルが多いのも特徴。今回のバトルは車(1戦目)であるが、どんなアクション作劇になるかも楽しみである。
ゆるキャン! 第7話。こっちのしまりんはだいぶテンション高いな。しまりん風味はかけらもないけどな。 せっかくいろんなキャラクターがいるんだからサイドストーリーもちゃんと描きましょう、ということで今回はくるみん回。これまでなんとなく「3組目のバカップル」みたいなふわふわした状態で横にいた胡桃&千草のお気楽カップルだが、一応、今回はそれらしいエピソードが用意されている。でもまぁ、ぶっちゃけ最後の最後まで千草はあの通りの軽薄なノリを貫いているので、そこまで重苦しい雰囲気もなく、「お気楽そうに見えてもちょっとくらいは悩んだりもするんだよ」程度の印象で止まっている。これまでのP.A.作品と違って、今作はあんまりキャラクターを追い詰める方向での作劇がないのは気楽でもあり、なんか物足りなくもあり。まぁ、人生が変わるくらい大変な経験をしているのは瞳美だけで充分ですかね。高校生の日常なんてそんなもんさ。 進路に悩むというのは非常に高校生らしくて真っ当な問題設定。ただでさえしっかりした人間が多い写真部の中で、胡桃は「目標らしい目標もないなぁ」という小さなお悩みを抱えている。たまたまこのタイミングで意識することになってしまった「バリバリ夢を追いかけている姉」なんてものを見てしまったら、特に人生の目標も見当たらない自分が恥ずかしくなってしまう。いや、でも普通の高校生ってそんなもんだよね。なかなか人生を費やすレベルの目標なんて見つかるもんじゃないぞ。 ただ、芸術系の部活に所属しているせいで、周りの人間の創作意欲みたいなものが眩しく映ってしまうのも事実であり、部長はもちろん、最近溌剌としてきたあさぎも、そして新加入の琥珀にしても、自分には見えない世界が見えているようでちょっと羨ましい。背伸びがしたいわけではないが、何か目標がないといけないんじゃないかとやり場のない不安に苛まれてしまう。そうしてクサクサした胡桃の心中を確実に把握してくれているのはやっぱり千草なわけで、二人の関係性がよくわかるお話ではある。憎らしいのは、千草は胡桃のことを恐ろしくよく見ているんだけど、別にそれを表に出さずに、あくまでもおちゃらけの一環としてさりげなくサポートしてあげているというところ。くそっ、このなんとなくイケメン風のムーヴ、間違ってないだけになんか腹たつわ。そして、胡桃の方はそんな千草のサポートを受けながら、あくまでも日常的なコミュニケーションの一環として処理してしまっているため、未だに彼女の中で千草は「特別な存在」にはなっていないというのももどかしい。まぁ、ちょっと意識して内省してしまうと「あれ? もしかしてこれって」ってすぐに行き当たるような感情だとは思うのだが、胡桃の場合はそういう思考が苦手そうだし、今回はたまたま進路のことで頭がいっぱいになっちゃったのでそこまで考えていなかったのだろう。落ち着いてきたら、ふと隣を見る余裕も出てきそう。そうなった時に二人の関係性がどう変わっていくかは見ものではあるな。 そして、そんな付かず離れずのカップルの隣で確実に近づく瞳美と唯翔。無事に(毎度サイケデリックな)絵も完成し、その絵に背中を押されるようにして瞳美は色のことをカミングアウトするに至る。どちらも確実に前に進んでおり、どうやらこの時代、この世界での関係性にもゴールが見え始めたようだ。後ろで本当のおばあちゃんであるかのように暖かく見守る琥珀さんがなんとも美味しいポジションである。結局琥珀は恋愛ごとには関わってこない立場なんですかねぇ。
ネクストステージ・佐伯沙弥香、第7話。さぁ、いよいよ物語は新たな段階へ。正統派モンスター、佐伯沙弥香の登場である。いや、前から出てたけど。 まず、手前勝手な思考修正をしておかねばならないことをここでお断りしておく。もともと原作を読んだ時点で沙弥香のポジショニングというか、キャラクター設定はかなりお気に入りだった。というのも、アレな言い方にはなってしまうが、沙弥香の立ち位置は非常にわかりやすい「百合漫画のヒロイン」のそれなのである。秘めたる想いをうちに抱えながらも、「同性同士での恋愛なんていけないわ」と自戒して封じ込めたるその感情。いわゆる「ささめきこと」としての百合スピリットである真っ当な精神性を持ったヒロイン。別な意味でモンスターである侑や、最終的な攻略対象と言える燈子の超然とした立ち位置に比べ、沙弥香の感情は分かりやすく摂取できる「望ましい百合成分」だと思っていたのである。 しかし、ここまでのアニメを視聴して来て、この安易な受容には大きな齟齬があることを痛感させられた。ここまで再三書いて来たことだが、漫画版で受容していた時点では侑と燈子の関係性がここまで面倒で、ここまでけったいなものだとは理解できていなかったのである。2人の関係性の中には青春だとか禁忌だとか、そうした言葉でひとくくりに出来ないような複雑怪奇なものが入り乱れている。それを理解した上でなければ、本作の人間関係を読み解いていくのは難しい。おかげで、「単にメインの2人に向けて放り込まれた分かりやすい爆弾が沙弥香なんやろ?」という安易な理解については、(別に間違っていないとは言え)幾らかの修正が必要になってくると思われる。幸か不幸か、原作はそこまで読み込んでいないので、このままアニメを見続けることで新しい認識を構築していくことができるのではなかろうか。何やら最近沙弥香メインのスピンオフ小説も出たらしいので、アニメ視聴後はそちらもありがたくいただこう(その前に、まず原作揃えるところから始めないといけないけども)。 これは純粋にありがたいことだが、このアニメはそうして原作で取りこぼした要素を(もしくは原作では描かれていなかった要素なのかもしれないが)余計なまでに描ききり、感情を押し固めた鈍器でぶん殴ってくるような作品になっている。原作の持つ要素をじっくり煮詰めて、アニメの持つ強みを存分に活かした作劇だ。今回も沙弥香というキャラクターの入門編みたいな内容のくせして、容赦無く生の感情を叩きつける呼吸困難必至の30分。やっぱり原作の時以上に沙弥香さんのパワーが上がっている感がある。個人的にかやのんボイスはノンケ要素の方が強いと思っていたのだが、結局一流の声優ってのは「感情が乗せたいだけ乗せられる」っていうだけの話なのでなぁ……。曲に入る第一声からの流れでオープニング映像を見ると、今までと同じ映像のくせに「沙弥香さん!」ってなってしまうのほんと辛い。 Aパート「秘密のたくさん」。これ、サブタイトルが「たくさんの秘密」じゃないあたりが、作者の日本語センスよね。「たくさんの秘密」だと存在名詞だから確実に「ある」んだけど、「秘密のたくさん」だと副詞終わりだからその存在が確定しない。ふわふわと浮ついている現時点での侑・燈子・沙耶香の形容としてはこちらの方がしっくりくる。単純に考えるなら、ここでいう「秘密」は侑と燈子の関係性、沙弥香の秘めたる想い、そして新たに登場した先生と喫茶店店長の関係性などのこと。侑たちの関係性については前回山ほどしんどい話が出たので今回はちょっとしたサービスショットみたいなご褒美要素が多めで、名前呼びで簡単にぶっ壊れる燈子のお花畑脳は素直にニヤニヤするべきところ。まぁ、その裏側にある燈子の自虐とも取れる踏み込みチキンレースっぷりは前回垣間みえてしまった地獄みたいな感情なので、軽々しく切り込んじゃう燈子の業の深さも嫌という程見えてしまうわけだが。ゴーサイン出しちゃう燈子さんのカットに「止まれ」って停止線が出てるあたりが嫌らしいよね。ちなみに停止線はカーブミラーに映ったものが見えるように描かれているが、今作は「反射」というモチーフも効果的に使われており、Bパートでもコーヒーに反射する沙耶香の顔が印象的に描かれている。「秘密」が増えてしまった現在の状況下で、直接見せることができないものたくさんあり、今回はキャラクターの目の部分が隠された演出も多いが、どれだけ隠してもそこかしこに映ってしまっているのも色々と示唆的である。 そして語られてしまった沙弥香の想い。まぁ、今までの様子を見てれば初見の人間でもわかるようなヤツではあるのだが、そのシンプルさ故、破壊力も格別である。好きなところは? と聞かれて「顔?」とダイレクトに答えているあたりに沙弥香さんの取り返しのつかない感情がよく現れており、中学時代に先輩に唾つけられたせいで生み出された百合の萌芽が、燈子という劇物に触れたせいで完全覚醒してしまった沙耶香さん。もし過去に下地が作られていなければ何も起こらなかったのかもしれないし、先輩があんな下衆でなかったらわざわざ燈子と同じ今の学校にも来なかったわけで、実に因果な巡り合わせである。 そして、2人の関係性のねじれっぷりも実に心苦しい悲鳴ポイント。沙耶香の方は、過去のトラウマもあって燈子に踏み込めない。最後に喫茶店店長が説明してくれていた言葉を借りるなら「相手を傷つけたくないための優しさ」であり、沙弥香が踏み込まないのは自己防衛と怯えの入り混じった後ろ向きとも言える感情。そして、そんな沙耶香の接し方に感謝しつつも、完全な理解を示しているわけではない燈子。燈子は「立ち入らないからありがたい」と言っているが、それは優しさでもなんでもなく、沙耶香サイドの事情である。そのうわべに見える「優しさ」に寄りかかってしまうあたりが燈子さんのモンスターたる所以で、どうにも侑という異物に出会ってしまったせいで、沙弥香の捧げている自己犠牲がますますお気楽に摂取されていくようで容赦ない。このナチュラルボーンな残虐性こそが、燈子を燈子たらしめている部分なのだろう。彼女の無警戒な「秘密」との接し方で、いちいち沙弥香が心をざわめかせているとも知らずに。 そんな沙弥香の救われない感情が少しずつ前に進み始める気配を見せるのがBパートの「種火」。こちらはまたシンプルなサブタイトルである。まさかの身近に現れた「公然たるレズカップル」。この街はなんて素晴らしい街なのだと慄いてしまうが、でもまぁ、CV森なな子のキャラなら誰だって納得できるから良しとしよう(いいのか)。お相手は中原麻衣なんだぞコンチクショウ。俺らからしたら、ビジネス百合営業の元祖とも言える唯一存在やぞ。声優業界初の公然たる同性キスシーン声優だぞ。ストロベリーにパニックやぞ。そこに宝塚のパワーを組み合わせてしまったら、もう文句を言えるわけがなかろうが。 そんな「百合の先輩」に人生相談に行く沙弥香さん。あのわずかな2人のやり取りだけからあっという間に「その気」を察知して確認しにく洞察力と行動力を見ていると、「やっぱりこいつ、才能を与えられたらまずいやつなのでは?」っていう心配が先に立ってしまうが、とにかくその直感は的確なものであり、先輩もそんな沙弥香の覚悟を見てとり、実直に応えてくれる優しい人だった。ただ沙弥香の悩みを聞き、受け入れてくれる先輩。そしてそんな先輩の人生に、自分の悩みはもしかしたら別な解決方法があるのではないかと考え始める沙弥香。踏んでも良いアクセルなのかどうかはまだ分からない。しかし、たかだか高校生が判断できる人生の機微などたかが知れたもの。これまでの自分では思いもよらない生き方が、世界にはあるのかもしれない。その端緒となる感情が、今ここで芽生えるのである。先輩の方は別に他意あってのアドバイスではなかろうが、間違いなくそれは「種火」となる。ご丁寧にサイフォンでコーヒーを淹れてくれる先輩。ふつふつと湧き上がり、上へ上へと昇っていく流れの中に、確実に沙弥香の感情がリンクしていく。 さぁ、侑さんもあまりのんびりしていられないかもしれないぞ。生徒会室では、目に見えぬ嵐が巻き起こっているのだ。 普通にええライブやないかい! 第7話。ちくしょう、こんな作品でいいライブを見せつけられることになろうとは……ちなみに、ライブ中はたえちゃんの動向に注目していると2度美味しいのでオススメ。純子が説得されるよりもずっと前から「矜持を貫き通した自由なアイドル」がメンバー内におるやんけ。いや、単なる機能不全だけども。 純子&愛編決着にして、フランシュシュの転機となるサガロックフェス。結局「アイドルとは何か」っていう根本的な問題に答えなんか出るわけがない。一応今回は幸太郎が純子を諭す形で表面上の決着はつけているが、もともとチェキ会で足並みを揃えなかったことから始まった揉め事なのに、「別にチェキ会なんかでなくてもええんやで」というのが答えだったっていうのは「お前がもうちょっと早く監督しとけよ」というだけの話なので無責任にもほどがある。でもまぁ、そんな無責任な様子もオールオッケーにしてしまうのが幸太郎という謎の人物なわけで。これがアイマスのPだったら袋叩きにあっていたことだろう。幸太郎、適当なところで出てきて適当にシリアスな説得するせいで視聴者サイドもけむに巻かれて騙されちゃうんだよな。足でドーンだしな。 でもまぁ、結局彼が施した治療が一番わかりやすかったということなのだろう。純子ちゃんにしても、別にアイドル論での対立から意固地になっていたというわけではなく、ゾンビ化しての時間転移というとんでもない状況に身の置き所がわかっていなかっただけなのである。改めてゆっくりと現代のアイドル事情を説明し、その上で自分なりの考えを出していけと諭すのは間違った判断ではないはず。他のメンバーとの対話ではなかなかそうしたデリケートな部分にまでは踏み込めないが、相手が幸太郎なればこそ、純子のガードも下がってなんとなく説得されてしまうもんだ。こうしてみるとやっぱり美味しい立ち位置だよなぁ。 こうして純子ちゃんの禊は無事に終わり(まぁ、思い切り車に轢かれたが)、残りは愛ちゃんの方。こちらもこちらで自分の果たせなかった夢の実現に向けて躍起になっているところで、さらに目の前で元いたチームの華々しいパフォーマンスを見せつけられては、黙ってもいられない。なんとかしなければと焦るばかりだが、文字通り命に関わったトラウマはそう簡単に払拭できるはずもなく、本番が迫れば降ってもいない雨の幻影に怯えたりもする。しょうがねぇよな、あんな壮絶な死に方はなぁ。しかも死後に改めてネットの評判とか見てどれだけ凄惨だったかをなんども再確認してるわけでなぁ。本人の固い決意とは裏腹に、いざステージが始まった時に醜態を晒してしまうのも致し方なし。 そしてここで紡がれる美しい友情物語。アイドルの持つ意味は違えど、お互いに全人生を費やしてアイドルを目指したのは同じこと。純子の手助けによって愛もなんとか復活し、あとはただ、賭したものを見せつけるだけのライブだ。気づけばゆうぎりさんやリリィはもちろん、さくらのパフォーマンスも達者になったよなぁ。ちゃんと練習してた成果なんだろうなぁ(たえちゃんはどうか知らんが)。 しかしびっくり、人生で2度も出演中のステージにカミナリが落ちるなんて、そんなヤツあるかなぁ。「2度とテメーとは一緒にステージに立たねぇ」って承太郎に言われても文句を言えない愛ちゃんの豪運。しかし、この逆境の雷をも武器にするのがゾンビ。落雷で死なないという耐性設定以外にも、なんと特大電力がどこにどう作用したのか、「身体が発光し」「指からビームが出るようになり」「声もやたらテクノっぽく電子音になる」っていうわけのわからないボーナスが発生(ボーナスか?)。幸太郎がその場で用意したのか、もともとやる予定だったのか、曲もしっかりそれにはまるようなものがセッティングされているのが謎である。でもまぁ、とにかく奇跡は奇跡。フリースタイルラップバトルからドライブイン鳥までなんでもこなすアイドルは、さらに新たな地平へと活動範囲を広げる。ほんと、ピンポイントでゾンビ要素がネタとして絡むのが秀逸だ。 こうして無事に革命を起こしたフランシュシュ。アイドルとしてのスタイルにもう不安要素はない。あとは周りの人間がどれだけ彼女たちの正体に肉薄するかというのが1つ、そして、結局幸太郎は一体何者で、何を狙っているのかわからないというのが1つ。どうも、彼は彼なりにアイドル観みたいなものは持ってるし、プロデュースする能力も低くないんだよな。そんな彼が、なぜ時代を超えた数々のタレントをゾンビとして現代に蘇らせることができたのか……。その辺の設定が回収されるのかどうかは微妙なところだが、今回のお話で少しずつ可能性は高くなってきた気がしますね。あとはさくらがどのタイミングで記憶を取り戻すか。まぁ、彼女の記憶って戻っても別に意味がない気もするんだがね。所詮単なる女子高生だし。時代設定に何かトリックがある……か? とりあえずたえちゃんのターンが来たらその辺りもまた変わってくるだろう。 この街の住民大体犯罪者だな、第7話。下手したら米花町に迫るんじゃないかってレベル。まぁ、警察官が捜査中に会った人間ばかりなんだからしょうがないと言えばしょうがないんだけどさ。グッドルッキングミキシンとか、世が世ならラスボスやりそうなキャラなのに瞬殺されてかわいそう。 なんかもう、恐ろしい脚本だな。普通に考えたら2話に分けても余裕で尺が埋まるくらいの内容を1話の枠内でジェットコースター展開させている。ほとんど息継ぎする間がなく、一体誰がどこで何を考えているのかなんて油断したらすぐに置いていかれそうな密度なのに、ギリギリのところで理解が及ぶよう、そして話の筋がわかるように構成されているのが恐ろしい。カットの切り替えのタイミングとか、相当に切り詰めているので綱渡りみたいなコンテワークになっているのだが……成立させてるのは例によって神保昌登氏である。サンライズ作品で名前を見た記憶がなかったのでかなり驚いたのだが、もしかしたらこれだけ無茶な脚本を成立させる手腕を買われ、わざわざ出張ってきたのかもしれないな。ご苦労様です。 作品のテイストを考えたら、思い切りくだらないギャグを詰め込んで2話に分けても良かったはずなのだが、それを1話に詰め込んだというのはそれなりに意味があるのだろう。現時点で考えてもわからないが、「どうしてもシリアスが強めになるので今作では2話も引っ張りたくない」という制作側の意図があるんじゃないかと勝手に想像している。ダグの過去話としては欠かせない要素で、彼の現在の行動原理の全てを表すエピソードである。これを削るわけにはいかないのでもちろん十全に描いているのだが、それでも、ダグが「今の相棒」をほったらかしにして過去に囚われているような描写を2話も続けるのは確かに印象が悪いし、望まれる展開でもないだろう。もう、それなら今作の勢い任せ展開のノリに紛れ込ませて、ジェットコースターで一気にまくし立てて逃げ切ろうという算段だ。「渋く悩むダグがじっくり見たかったのに」というニーズに対しては応えられないのが残念ではあるが、昨今はシリアスアレルギーみたいな症状を持つ視聴者も多いと聞くし、案外こういう逃げ方もありなのかもしれない。もちろん、1話でやりきるだけの馬力を持つ作品でないと成立しないが。今作の場合、これまでの「謎が出たよ!→解決したよ!」というどないやねん展開で視聴者に耐性をつけさせておき、その辺りの速度を「あり得るもの」にしているのがしたたかである。これまでの話と見比べてみれば、今回は別に話の飛躍は一切なく、あくまで「要素だけを切り取ったダイジェスト」を早回しで見せているだけという違いが分かるはずである。 ある程度テンプレの設計に乗せているおかげで成立するこの無理やり感。成立してるんだから余計な欲を出さんでもええやんけ、とは思うのだが、ちゃんと「ならでは」を狙うためにちょっとした誤認トリックを仕込んであるあたりにこだわりを感じる。毎度毎度「信じてた人が裏切りました」というお約束のパターンは盛り込んでいるのだが、今回はさらにダグの過去話から性別誤認・さらに年齢まで勘違いさせるネタを盛り込んで、最後にちょっとした山場を作っている。まぁ、パットの正体がどんな人物だろうと成立する話なので別にトリックではないのだが、なんとなく「あ、騙された!」みたいな気分が出るならそれはそれで儲けもの。すでにダグのパートナーについてはデリックという特大の出オチキャラが存在しているので、その奥にいる「本当の相棒」がただ出てくるだけではつまらない、ということだったのだろう。一応、今後のキリルとの付き合い方にも変化があるだろうし、パットの設定も意外な方向で活用されるのかもしれない。 それにしても、12歳の少女の墓前に酒を傾けるのは警察官としてさすがにどうなんだろうな……叙述トリックが絡んでたら確実にアンフェアのレベルやぞ(だからトリックではないんだ)。すでに1週前にミラっていう特大の爆弾を用意して「ミラがOKなら他もええやろ」みたいな免罪符を用意してるあたり、やっぱりしたたかな脚本である。
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Thraxi
性別:
男性
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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