忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[505] [506] [507] [508] [509] [510] [511] [512] [513] [514] [515]

「ラディアン」 5→5

 なんでこんな中途半端な時期に終了したんや? NHKは本当に自由だな。来週から何が始まるのかもよくわからないし……まぁ、常々「スケジュールに縛られないアニメ作りができたらいいのに」とは言っているので、話数をクールごとに固定しないシリーズ構成はむしろ歓迎すべきものではあるのだが。

 ただ、今作の場合はあからさまに分割作品だし、終了って言う割にはなんかもやっとした終わり方だったため、あまり「シリーズ構成がフリーダム」という特性を有効利用したという印象はない。どういうことなんだろう。原作がここで終わってるわけでもなかろうし……国境を飛び越えた謎の制限とかがあるのかしら。まぁ、余計な台所事情は考えてもしょうがないか。

 結局、最初から最後まで「スタンダードなファンタジー作品」ではあった。NHKらしく、大きな作画崩れも起こさず、盛り上げるべきところはそれなりに盛り上がるアニメ作り。あんまりラルケ×岸誠二という印象もなかったのだが、大過なく終了した作品という印象である。ただ、それだけにあまり印象に残る部分もなく、「まぁ、Eテレの夕方枠ならこんなものなのかなぁ」という感想がせいぜいである。多分、同じ枠でやっていた「クラシカロイド」がおかしすぎたのだ(「境界のRINNNE」だって総合的な品質で言ったらこの作品に近いだろう)。この時間にアニメを見るような正しい客層のお子さんたちは、是非ともセトたちの冒険を見て「正義とは何か」「友愛とは何か」みたいなことを考えるきっかけにしてほしい。

 ただ、そうした定番の物語としても、本作は主張のくどいところがあって受け入れづらいのが引っかかる。「魔法使いは異端者として迫害されてしまう」というのが根源的な問題としてずっと訴えられており、セトのように「人のために戦いたい魔法使い」が迫害されるという辛い光景を目の当たりにしなければならないし、ハーメリーヌのように本当に不幸な存在も生み出してしまう。彼女の生涯にほとんど救いはなく、ただひたすらに世の無常を訴え続ける内容になっており、これを就学前のお子さんたちに見せて、その意味を考えさせるのはなかなかにハードである。これを見る限りで一般市民たちはまさに「衆愚」と呼ぶにふさわしい愚かさの象徴でしかなく、節目となる最終回でも基本的にセトは救われていない。こうした差別や排斥といった問題は永遠に残り続けるものだという強烈なメッセージ性は、見る人によってはかなり賛否の分かれるところではなかろうか。個人的には、問題意識のあり方には一切異論はないのだが、どうにも露骨すぎる部分があり、せっかくのファンタジー世界なのだからもう少し摂取しやすい方向での感情の取り扱いはなかったものかとは思う。

 しかしまぁ、悲劇というのも常に人類の「見たい娯楽」の1つではある。個人的にはやはりハーメリーヌの存在が圧倒的に印象に残っており、彼女の悲壮な決意、絶望的な戦いから救われない最期まで、彼女の遺志は結局セトの心に残るだけではあったが、少なくとも我々視聴者の胸にも残るものになったであろう。それを扱う体制側にも様々な考え方があり、異端審問官が魔法使いを扱う際に極端な思想に走ること、そして魔法使いどうしの中でも人間との接し方に様々な思惑があることなど、掘り下げられる部分はまだまだ多い。できることなら、一般市民を単なる「愚かな民衆」として処理するのではなく、もう少し彼らにも考える余地を与えてほしいところである。一応その辺りを代弁しているのがドクの存在なのだろうが……ドクの場合、彼自身の人生が波乱万丈すぎてな……。

 とりあえず、全体を通じてだとちょっと見にくい部分も多い作品ではあるが、中盤以降、コンラッド戦・ハーメリーヌ戦と続くあたりの展開は戦闘描写のカロリーも高いし見応えのある部分なので、そのあたりはオススメしていいと思う。それ以外の部分での低空飛行が気にならない人であれば良いんだけど。結局、私は「内山夕実が全力でやってる悪役」というだけで大好きになってしまうのである(いつも通りの結論)。

 

拍手

PR

 ジョルノの察しの良さが気持ち悪いな、第20話。冷静に考えて、あの電話の応対はどう考えてもエスパーやろ。まぁ、5部キャラって大体エスパーじみてるんだけども(スタンド使いだ)。

 ブチャラティの走馬灯、やはり長尺のナレが入ると大川さんが万全の状態になってないのがわかってちょっと辛い。でも他の人に任せるわけにもいかなしなぁ。あんまり強い調子でバシバシやる必要がないパートなのが救いではあるか。

 ここにきて改めて語られるブチャラティの半生。他のメンバーに負けず劣らずの波乱に満ちた人生だが、彼の場合は幼少期から徹頭徹尾理知的な活動と聡明な判断が際立つ人生を歩んでいる。どの時点でスタンドに目覚めたのかは謎だが、少なくとも病室でチンピラを迎え撃ったときには肉弾戦で対応しているので、おそらくポルポの試験で目覚めたのだろう。となると、それ以前のあれこれを処理したのは完全にブチャラティの持って生まれた資質によるもの。やはり主人公(?)になる男は、天性の物を持っているということである。いや、天性の何かという点ではミスタの方がすごかった気もするが。

 そして、そんなブチャラティの抱える黒い過去が、偶然にもジョルノの持つ野心とピタリ重なるものだったのが運命のいたずらである(ご都合設定ともいう)。ブチャラティは幹部として着実に功績をあげつつも、ボスの姿勢に不信感を抱き、いつかはそこを自らの手で塗り替えようとしている。そして、ジョルノが初対決の時に目をつけたボスの瑕疵がまさに麻薬がらみの事実であった。ジョルノの持つ黄金の心が、たまたまブチャラティの生涯の目標と重なったのである。そういう意味では、出会いのシーンは本当に最高のお膳立てだったというわけだ。今じゃ言葉も交わさずにツーカーで意思疎通ができるまでの関係性になっており、ブローチの受け渡しの時にもブチャラティはジョルノの能力を完全に把握したうえでオーダーしている。アバッキオの警戒心の強さなんかをみると、たとえ仲間内であっても自分のスタンドについて明らかにすることはハードルが高そうなのだが、おそらくジョルノはブチャラティの信頼を得るために、彼にスタンドのことは包み隠さず話しているのだろう。アバッキオたちも知らないところでそうやって交流を深めてきたのなら、古参のメンバーはちょっと嫉妬しちゃうかもしれないレベルである。まぁ、その辺を気にするのは本当にアバッキオくらいだろうけど。

 そして、ブチャラティの人生が重なる人物がもう一人、トリッシュである。いや、正確には何一つ重ならない人なんだけど、ブチャラティの行動原理の多くの部分を「両親」が構築しているのに対し、トリッシュの人生にはおそらくこれまで「親」という存在は何一つ関与していない。そういう意味では、ボスの行動がブチャラティの逆鱗に触れたのはなんとも因果な話であるが、やはり悪逆な行いは必ずどこかで正されるべきである、というのが人間賛歌の基本理念なのだろう。これでもし、トリッシュを護衛していたのがジョルノだったら、もしかしたら今回のような展開はなかったかもしれない。ジョルノは「親」というもの(特に父親)に対してそこまで大きな感情を持ち合わせていないはずなので、トリッシュを奪われたあの瞬間に、ブチャラティほど何もかもなげうって行動を起こせたかどうかは微妙なところだ。

 また、ブチャラティの場合は能力があまりにシチュエーションに噛み合いすぎていた、というのも大きい要因だろう。まぁ、スティッキーフィンガーズは便利なスタンドなので大体の状況には対応可能だが、今回は重厚な教会の建築様式をサクサク移動していくジッパーアクションのあれこれがなんともミスマッチで楽しい画面になっている。これがもしジョルノだったら、あんなに簡単にボスを追跡することはできなかったわけで、これもまた因果である。ボスは本当に警戒するなら、あんなに機動力の高いブチャラティに護衛は任せるべきではなかっただろう。まぁ、それこそブチャラティの裏切りなんて考えなかったということなのだろうが……。他に適任がいたかって言われたら難しいんだよな。ナランチャやアバッキオは追跡任務に向きすぎているので論外だし、フーゴだと何が起こるかわからないだろう。ミスタだと……ほら、指に毛が生えてるから。

 さぁ、いよいよキングクリムゾンの登場である。長きに渡るジョジョの歴史の中でもトップクラスに意味不明で、何をどう描写したらいいかもよくわからないスタンド。今後は原作の愛読者にとっても「やっぱり分からんな」の連発になるんだろうか。乞うご期待。

 

拍手

 スザクさん〜〜〜〜!!! 第59話! もう、ボロボロ泣くよね。ほんと、中盤以降の盛り上げ方が尋常じゃなくて、どこで刺さるエピソードが出てくるものかとハラハラします。

 実はシンカリオンで感想あげるのってこれが初? 途中、割と適当に観ていた時期もあったのだけど、思いの外ストーリーが重厚で、キャラが増えても捨てキャラが出ないという絶妙な構成で何故か中だるみしなかった本作。ギャグ回では鉄オタ的ネタがうまくアクセントになっているし、シリアス回は文句なしにアツい。その傾向はビャッコ・ゲンブにフィーチャーしたあたりからノンストップになり、セイリュウを巡る一連の展開なんて、「朝7時から何をやってやがる」と思いながら観る日が続いている。

 そして、そんな中で個人的に好きなキャラがスザクさんだったんですよね(例によって中の人が最大のモチベーションではあったが)。最初からどこか憎めない立ち位置でビャッコたちに絡むようになっていた素敵なおねーさん。セイリュウの造反後は完全にママみたいな視線になっており、なんとかゲンブさんたちとは違う方法で彼女の人生を全うしてほしいとずっと願っていた。そして今回、「家族」というフレーズをキーワードにして、彼女の問題を見事に解決。ハヤト以上に凄まじいペースで成長していくセイリュウの1つ1つの言動が本当に格好良くて、可愛くて、それを受け止められるスザクが本当に幸せそうなのがたまらない。

 子供向け作品のくせして妙なところですごくドライというか、不思議とプロ意識の強い作品で、決して子供騙しで終わらないような容赦ない言葉も叩きつけてくる作品なのだが、その上でスザクについてはきちんとスジを通した解決を提示し、収束させている。視聴開始時にはまさかこんな重厚さを持つ作品になるとは夢にも思っていなかった。真剣にブラックシンカリオンはそのうち買ってしまいそうな気がする。

拍手

 友希那さん宛てに大量のMAXコーヒー(仮)を送りつけないようにな、第8話。あのトポトポトポの1コマ漫画のネタもしっかり拾っているのはさすが。今期、作中に1コマ漫画のネタが活かされてるシーンは結構あるよね。今回はととみねぎデザインのアニメ映像も登場し、全ての世界がシームレスにつながっていく爽快感もある(瞑想友希那さん可愛い)。そして、あんな些細なシーンからでも強固なリサ×ユキを見せつける脚本も憎らしい。カバンのスペース的に考えて、リサ姉が携帯してたのはバンド全員の分じゃなくて友希那用のコーヒーだけなんだよなぁ。最近は公式のリサユキがちょっと強めなのでオーバーキルになってる感はある(コレほんとやばい)。

 相変わらずかゆいところに手が届きまくり、1シーン1シーンで各方面をぶん殴りに行ってくれる展開。やっぱり特定チームの話でなくなってから各方面に掃射してる感が強くなり、亜空間からのダメージが増えた気がする。個人的に注目したいのはヒナ×リサですかね。リサ姉と日菜って、基本的には間に紗夜を挟んでのコミュニケーションのはずなんだけど、お互いに紗夜さんに気遣ってる部分は一緒で、さらにどっちも忌憚なくコミュニケーション取れるタイプなので、絡んだ時にどういう化学反応が起こるのかがまだまだ未知数。今回の「聞いてないぞぉ(ニヤリ)」のくだり、リサ姉の底知れない度量が垣間見えて良い演出である。もちろん、その前提として何をやってもうまく行ってしまう超人・日菜の存在があるわけだが。気づけば生徒会長もプロデューサーも片手間で全部出来てるんだよな。りんりんが必死でやってるのとはエラい違いだ。そういやアコ×リンも今回さりげなく補強。この2人の場合、どれだけ私生活が充実しててもネトゲは手放さないあたりが絶妙に浮世離れしとる。作中では貴重な2年離れた年の差ペアなので、その辺りの関係性も大事にしてほしいところ。

 そして、今回中心となるのは、我らがタエ・ハナゾノ。冒頭でいきなり「他のバンドに行きたい」と言い出した時には「これ、どう考えてもギスギスするやつやん!」と慄いたものだが、今のポピパならちょっとやそっとのギスギスは乗り越えられる。というか、これはギスギスと言ってはいけない奴だ。まぁ、おたえがあの通り言葉を伝えにくい人間なので次回あたりで微妙なすれ違いはありそうだけど、メンバーは基本的に理解がある人間ばかりなのでおたえの奇行はすぐに飲み込んでくれるだろう。香澄はいつも通りだし、りみりんは基本的に他人の意思を優先する。有彩は言いたいことははっきり言うだろう。そんな中でキーとなりそうなのが沙綾の存在。彼女はかつてチスパとポピパという2つのバンドの間の存在として板挟みになった経験があり、現在のおたえの状況に一抹の不安を覚えている。もちろん、以前の沙綾の状況とは色々と違うので完全に重ね合わせることは出来ないだろうが、「自分の心がどのバンドにあるのか」ということを見定め、自覚することの難しさは彼女が一番よく知っている。おたえはなんだかんだで筋を通す人間なので「裏切り」の心配は一切無いが、どうやってポピパに自分の気持ちを伝えるかというのは難しい問題。沙綾がベストな方法をおたえにそれとなく伝えられれば良いのだが。ここでしっかり1章の経験が生きてくるのはありがたい。

 おたえの能力は、どうやら結成前のRASのプロデューサーであるチュチュのお眼鏡にも適ったようである。このままおたえが借りてきた猫(うさぎ?)のままで我を通そうとしなければ、あの押しの強いプロデューサーに飲み込まれてしまう危険性があるわけだが……まぁ、レイヤさんは良い人そうだから多分大丈夫だろう。ただ、幼馴染っていう関係がどれくらい強いかって問題もあるんだけどね。レイヤが心底おたえのことを欲しがっているとなると、おたえの板挟みは苦しくなってくる。いや、オチとしてそこに六花が入ることはすでにわかっていることではあるんだけど、おたえがレイヤとの関係性にどう落とし前をつけるかでだいぶ印象は変わってくるだろう。

 「他のバンドに手を貸す」という状態、普通のバンドなら割とよくあることだが、仲間意識が強いチームだと色々問題があるのだろうか。今回はおたえの葛藤と並行して学園祭特別チームの方も進行しており、ここでも対比を見せられるようになっている。「うちの子をとるな!」と噛みついていた狂犬・美竹。与えられた役割さえ果たせば個人の活動には一切タッチしないRoselia、多分バンド結成に際して何一つ文句も出てないというか、後で報告したら「私も行くわ!」って暴れるこころを抑え込むのが大変だったと思われるハロハピ、そしてプロデューサーの鶴の一声でメインボーカルを引っ張り出しちゃったパスパレ。それぞれのチームが「メンバーの活動」を暖かく見守っている(美竹を除く)。今回のチームにポピパのメンバーは含まれていなかったわけだが、おたえの「貸し出し」が今後どのように影響を及ぼすことになるのか。ポピパの「第3章」とも言える今後の動きに注目したい。ポピパの中でいえば、さりげなくカス×タエを補強しつつ、それでも不動のカス×アリ。有彩、今回香澄を気遣うセリフ以外喋ってないんじゃなかろうか。

 

拍手

 ファアアアアァイティイィィィィン!!!!! 僕です! もうダメです!

 

 人生初武道館だよ……。そして人生初の生Roseliaだったよ……もうダメだよ……。こんなもん、見せつけられたらもう今後のライブがLVでは満足できなくなってしまふ……。知り合いにライブ沼にはまっている人間もいるが、その気持ちは大変よくわかった。でも、関東民のライブ沼はまだいいが、関西民のライブ沼って絶望的だよな……。富士急……なぁ…………。

 


拍手

 ひなちゃん固め打ち、第7話。やばい、これはやばい。視聴者の精神状態もやばいし、作中のキャラクターの精神状態もやばい(松本はいつも通り)。

 私の中で今作のヒロインは圧倒的にみゃー姉であり、どう考えてもそれは揺るがないと思っていたのだが、今回はかなりヤバかった。ひなちゃん、愛情が度を越してサイコなレベルに達しているのが実にスリリングで良い。なかなか姉妹の愛情でここまで振り切った設定になってるのも珍しい。いや、多分もっと根深い姉妹愛の作品はあるんだろうが、ひなちゃんの場合はその愛情を一切隠す気がなく、あらゆる手段でみゃー姉に叩きつける近距離パワー型の姉妹百合というのが斬新である。まぁ、ひなちゃんの感情を百合と言ってしまうのも乱暴な気がするが……ほんと、みゃーさんのどこにそんだけ引きつけられる要素があるのだろうか。一緒にお風呂入ったらむちむちしてて気持ち良さそうではあるが……。

 Aパート、前半部分はそんなひなちゃんの愛情とみゃー姉の妹愛が上手くバランスのとれた微笑ましいお話。ひなちゃんみたいな元気印でも所詮は小学生なので、風邪で学校を休むときもあるだろう。しかし、そんな状況でも一切弱った表情を見せずにフルスロットルなのがひなちゃんの強さ。学校休めって言われるとけろっと元気になっちゃうなんてことは幼い頃には自分にもあった気がするが、ひなちゃんの場合は別に学校が嫌いなわけじゃないから休みたいなんて微塵も考えてないんだよな。強いていうなら、学校休めばみゃー姉と遊ぶ時間が増えて嬉しいとか、それくらいの気持ち。そんなひなちゃんのラブコールに応える形で、ちゃんとみゃーさんも姉らしい看病をしてあげているので実に微笑ましい絵面である。みゃーさんは料理もできるし気遣いもできるので、実は姉キャラとしては大きな問題はないんだよな。ちょっとロリでコンなだけで。

 しかし、この風邪引きエピソードで示された姉妹愛が、その後は少しずつ深刻さを増していく。誕生日エピソードでみゃーさんの誕生日をうっかり忘れていたというひなちゃん。それだけ花ちゃんやノアとの時間が楽しいってことだったのだから、小学生としては非常に健全な進歩なのだが、やはりひなちゃんには相当ショックだったらしい。プレゼントを考えるのにもひと騒動だし、その後の揺り戻しでベタベタ度合いが病気の領域。学校にみゃー姉ヘッド持ってくるのは確実に病気ですやん。そりゃお友達だって心配するわ。そんな様子を伝え聞いたみゃーさんが「あー、やっぱり」って言ってたってことは、過去にもこういう「みゃー姉ロス」状態はあったってことなんでしょうかね。そして、安価なコスプレセットでもある程度代償行為にはなるというよくわからない設定……一応、そこはノアとひなちゃんの愛情の深さみたいなものが見え隠れする部分ではあるんですけどね。やっぱりトータルで観てみゃーさんの花ちゃんへの感情は犯罪だし、ひなちゃんがみゃーさんに向ける熱意は病気の域だし、ノアがひなちゃんに見せる恋心は小学生にしては重い。一つ歯車が狂えば大惨事が起こりそうな設定なのだが……まぁ、そんな作品じゃないからね。

 とにかく一途なひなちゃんの愛情たっぷりで、コロコロ変わる表情満載で大満足の一本。ノアちゃんの表情がカンナと接する時の才川みたいになっていたのが凄まじいというか、どこか切ないというか。圧倒的片思いプロットのくせに、あまりそうは感じさせないこのテンション、大事にしてほしい。そしてノアちゃんには最終的に幸せになってほしい。

拍手

 カオス、第6話。ここにきて第3勢力(?)の介入か……もう、何がなんだか分からん状態だ。未来人の思惑が絡み、さらにタイムパラドクスの存在なども考えると、きちんと帳尻が合うかどうか心配ではある。その分毎度のクライマックス感がすごいのだが。

 久しぶりに高速展開で脳がぐるぐるするようなお話。要素を詰め込みすぎているので本当に会話のテンポが異常なのだが、これでギリギリ成立させているのだから、構成を考えている人間はよほどのマゾヒストに違いない。ちょっとでもズレが生じたら一気にご破算になるバランス感覚である。今回は、前回のすったもんだで完全崩壊した大介たちのチーム(?)の立て直しを検討するお話になっているが、それぞれの目的意識に加えて精神性の違い、そして高校生らしい感情的な発露なども加えて、5人の関係性はもう無茶苦茶である。まぁ、全ては中心にいるのがクソ野郎の大介だってことに原因がある気がするが。

 ただ、この残念厨二病イキり陰キャの大介が全て悪いと断じてしまうのもちょっと酷な話ではある。ミロの過去話を見せられたあとでは現代高校生の過去話などおままごとみたいなものではあるが、それでも大介が一心に人生を注いできたこの7年間を考えれば、今回の一件で大介が有頂天になるのも仕方のないこと。ただ、転移からそれなりの時間は経過しているわけで、そろそろわきまえてほしいとは思うのだけど。7年間のたゆまぬ修練の結果、彼の脳内妄想も完全に定着して動かせなくなってしまったのだろう。そんなバカの性格を自分のために利用してやろうとするユミコ先生みたいな輩もいるし、世界が全員大介に優しいわけでもない。不安定な高校生がぐっちゃぐちゃに崩れてしまうのは致し方ないところ。そんでとどめにあんな化け物に出てこられちゃなぁ。なんか、マリマリ達が言いたかったことを全部代弁してくれてたようにも見えたけどな。

 そんな大介の対極にある外付け倫理装置になるべきはおそらくガイなのだろうが、彼も大人ぶってはいるが所詮は高校生。さらに大介のアホに対しての積年のイライラもあり、なかなか冷静に事態に当たることができない。ミロの態度がもやっとしているせいで、完全にアーヴを信用できないというのも彼の判断を鈍らせている一要因だろう。今回の暴露でミロの内面は随分はっきりしたような気がするので、今後は多少なりとも足並みを揃えることは可能だろうか。そんなガイのさらなる外付け倫理装置になりうるルウに関しては、現状は目立った動きがない。彼女の大介に対する感情はどんなものなのか。今までおとなしかった分(そしてマリマリがだいぶ壊れかかっている分)、今後のキーパーソンになる可能性はあるだろうか。

 そして随分引っ掻き回してくれたマリマリ。彼女がシビリアンの真実を聞いてパペットに乗りたがらないのは、当然といえば当然の拒否反応だろうか。その時点で終わりにしてしまえれば単なる脱落者なのだが、その後の展開で「私がパペットに乗っていれば」なんてことを考えちゃうのが彼女の弱さ。自分自身で決断することが苦手な人間に、いきなり人類の未来を背負えというのが無理難題ではあるのだが。そんな彼女が最終的に拠り所にしてしまったのが、一番付き合いの長い大介だったというのもしょうがない話なのだろうか。もっとちゃんと男を見る目を養ったほうがいいとは思うが……。

 マリマリの動向も含め、実はチーム最大の不幸を背負い込んでいるのが慶作である。元の時代に帰るの帰らないののお悩みの後で母親をさらわれ、メンタルに一番ダメージを追っているのは彼のはずなのに、持ち前の気遣いで周りにそれを見せないようにしている。挙句一向におさまらない大介の振る舞いをなだめる役に回され、本当は言いたいことがいっぱいあるはずなのに全部飲み込んで仲裁役に。空気を読みすぎるのも考えもの。追い詰められた彼の精神は大介の浅はかな計画も簡単に飲み込んでしまい、結果的には自分も問題児側に回されることに。そしてトドメを刺すかのようなマリマリの残念な反応。そろそろ慶作もブチ切れて大介をぶっ殺してもいい頃合いであろう。案外、リヴィジョンズ側から母親の命を材料に取引を持ちかけられたら、そのままパペット持参で裏切る展開なんかもあるかもしれない。それも致し方ないと思えるくらいには苦労人なのだ。

 さて、結局あの「幽霊」の正体はなんなのか……もう、何がきても驚かないし、何がきてもびっくりする気もするわ。

 

拍手

 このアニメほんとにすごいんだよ、第7話。何がすごいって、私の性癖を狙ったとしか思えない、ピンポイントなキャスティングが。

 お話は原作通りだし、作劇は1期通りなので内容について特に言うことはないんだ。まぁ、今回豆生田先輩が帰還したおかげで久しぶりに「いい杉田やな。早見沙織と同じスタジオで収録できて楽しそうやんけ」っていう感想が蘇ってきたけど、まぁ、そこはそれ。それも含めて、とにかく1人1人のキャラのキャスティングが本当に素晴らしい。

 今期はアホみたいにキャラの濃い百喰一族が総出演してるわけだが、その1人1人のキャスティングのこだわり。先週までなら「Amazing Graceを歌うためだけ」に彩陽がキャストされるなんてドンピシャな起用があり、早見・芹澤という脳が痒くなるようなユニット活動に真正面からぶつかった。そしてその1つ前の試合では陰喰・陽喰姉妹のキャスティングがゆーみん・るみるみというクリティカルヒットで、個人的には同じ箱に入るためになかなか共演が叶わない内山・彩陽の共演作品という記念すべき作品になったし、大久保・内山共演というのも実は割と貴重で、記憶にある中だと「さばげぶっ!」以来である。好き放題できる常軌を逸した役ばかりなので、キャストの演技がどこかぶっ飛んだものになるのもファンには嬉しいサービス。常々言っていることとしては、声優という人種がやりたい役割は必ずと言っていいほど「ぶっ飛んだギャグ」もしくは「徹底的にエグい悪役」が挙げられる。役者ってのはやはり「普段ではできないこと」を役に託す傾向があり、悪役というのは、普段自分が守っている枠を吹き飛ばす、役者冥利につきるお仕事なのである。今作ではそんな悪逆非道な行いも簡単に実現できるということで、演じている側にもかなり刺激の多い作品担っているに違いない(まぁ、陽喰役のるみるみに関してはかなり大人しい役ではあったが)。

 今期の内容を考えると、ニム零式、アイドル対決、そして今回の公共財ゲームで原作の内容はおそらく終わりだろう。残った話数はオリジナルキャラである×喰の掘り下げ、対決に使われると思われる。そうなると、1話の時点で全てのキャストが公開されているわけで、もう大きなサプライズもないなぁ、と思っていた。まぁ、石田彰の石田彰っぽいところなんかが聞けていれば文句ないし、本当にチンピラ役で自由に飛び立てる細谷の仕事なんかも楽しいので特に不満はないのだが、個人的にはAmazing Graceが終わった時点で一仕事終えたつもりだった。

 しかし、まだ枠はあったのだ。なるほど、選挙管理委員か! これまでは会長である黄泉月がジャッジを担当していたので他の選管に出番はあまりなかったのだが、今回は新たな選管が登場。そしてそのキャストがなんと上田麗奈! まだ来るかー、まだ性癖を刺激しにくるかー。このうえしゃまがまた実に良い仕事をするんですよぅ……。たまりませんね。現代声優業界に逸材は数多いが、これだけウィスパーで音量を抑えてなお魅力ある声が作れる役者はほとんどいないのではなかろうか。それこそ夢子役のみさおが対抗できるくらいかもしれん。「悪い」役をやることも多くなってきた天然系マッドなうえしゃまのイメージを見事に補強する、実にありがたいキャスティングである。ありがとう選挙管理委員会。この学院、本当に声が充実しすぎている。

 

拍手

 榊さん有能すぎひん? 第17話。もう、あいつがいてくれるおかげで寛政大学はなんとかやっていけてる。運命の赤い糸でつながれたクソ迷惑キャラが、実はチームをまとめる最大の功労者である。いささか便利すぎる気がするんですがね。

 前回までが感動の予選会だったので、今回は本戦との間に挟まる「溜め」回といった風情。ここにきて突然双子が造反するのはちょっと取ってつけた感があるのだが、それだけモチベーションの維持ってのは大変だってことなんだろう。おそらく狙いとしては「予選を通った」ことでもうすでに1つの目的を達成し、チームの中で生まれかねない中だるみをよりサイズのでかい「反乱」で緩和しようという(シナリオ要請上の)必要性。あまりに大きな目標を達成してしまうと、人はどうしたって気が緩むものだ。今回もし双子があんな大げさな造反に出ていなかったら、10人のメンバーのうちどれくらいが「まぁ、ここまででも満足だ」と思っていただろう。みんな精神的な成長は大きいはずだが、それでもキングあたりは割と満足してだらけてしまいそうな印象もある。

 そうした中だるみが起こるのを(結果的に)未然に防いだのが、今回の双子の造反であろう。彼らは最初に加入してからというもの、ほとんどハイジの言葉を鵜呑みにしてしたがってきた。なぜ今になって、という印象はあるものの、彼らの持ってしまった疑念は、実は残りのメンバーにも芽生えるべきものだった。ユキとニコちゃんの年寄りコンビに至っては、すでに加入時にその辺りの懊悩も織り込み済みで加わっていた感がある。「頑張ると言っても、明確にゴールがある目標なのか」と。「出ることが目的でなく、取れもしないトップを目指すというのはおかしくないか」と。カケルやハイジのように根っから「走る」ことを目的にしている人間は問題ないだろうが、それ以外の面々のように「他人から言われて」嫌々走り出した人間にとって、この微妙なニュアンスの差は案外重要である。アホな双子はこれまで一切そうした疑念を抱かなかったからこそ、たまたまこのタイミングで壁にぶつかってしまったのだろう。

 最終的には榊の一押しによって元鞘(?)には戻ったが、双子を引き寄せた最大の要因は、結局10人の誰もが双子と同じような悩みを抱えていたという共感なのではなかろうか。ハイジは繰り返し「俺も探している最中だ」と言っていたし、それよりも駅伝に接してきた時間が短い他の面々に答えなどわかるわけもない。それでも一度決めたからには走りたいという純粋な目的意識は、今回それぞれの表情に伺える頼もしいものである。ニコちゃん、ユキについては完全にその辺りをクリアしている。神童・ムサは元来親切な人間なので「付き合い」だけでも文句はないだろうが、すでにこれまでの練習で様々な喜びを知ることができただろう。王子に至っては「今更何言ってんだ?」ってなもんである。キングは……分からん。多分、ここまで費やしてきたものを考えたら最大効率を得たいっていう欲求があるんじゃないかな。

 最終的には敏腕マネージャー・ハナちゃんの鶴の一声でがつんと双子をねじ伏せて万事解決。本当に可愛いし有能すぎるマネージャーである。双子との関係性に何か不穏なものは感じられるが、ここは素直に感謝しておこう。あとはただ、それぞれの役割をまっとうするだけ。そんなタイミングで、ハイジの足なぁ……大丈夫だよなぁ……。

 

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
15
20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[05/07 とみしの]
[05/02 とみしの]
[04/25 とみしの]
[04/23 NONAME]
[04/20 seachicken]
バーコード