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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 絶対今回の話も伏線仕込んでるよね?! 第6話。もう、前回の話のせいで、どんなおちゃらけが後で影響してくるか気が気でない。なんつー作劇だよ。

 一応ギャグ回に戻ってきたということで、ネタ回しはいつも通りになった。思わせぶりに謎を仕込んでおいて、「さぁ、ストーリーが膨らむぞ」って思わせて秒で解決するっていう。さすがにもう慣れたから耐えられるぞ。今回は、以前からちょっと匂わせていたキリルの姉(?)を巡るお話だったのだが、10年越しでようやく巡り合ったカメラの向こうの姉。最新技術を駆使しても見つからない姉の姿に「この解決はあと何話後かなぁ」とか思ってたらすぐ出てくるっていう。もう、そういう芸風やろ。覚えたで。しかし、姉は姉でまだ謎をたっぷり残しているので、その部分が今後どのように絡んでくるのか、はたまた同様に秒殺されるようなどうでもいい謎なのか、どっちに転んでもおかしくないので本当に油断ならないのである。

 そして、そんな姉探しのお話よりも断然気になってしまうのは、Aパートの「24時」展開で出てきた酔っ払いの方である。音声加工してるのにCVが斎藤志郎なんだよな。さすがにもっかい出てくることになるんじゃねぇかな。そして彼が話していた荒唐無稽な「空の上」のお話も、酔っ払いの戯言ではなくて今後エスペランサに関わる話として繋がってくる展開。まぁ、そこをさらに裏切って本当に関係ない可能性もゼロではないが……面倒なのは、マジで関係なかった時も「いや、だから酔っ払いだって言ってんじゃん」て言われるとぐうの音も出ないこと。もう、面倒臭いことしやがって……でもなぁ、確かにダグのいう通り、そんないい加減な人間が組織の幹部やってるとも思えないし、もしエスペランサが何か大きな秘密を抱えてるとしても、それがこんなどうでもいい形で外に漏れるとも思えないんだよな。組織がガチなのは前回でよくわかったし。あ、でもトップが警察に捕まってたのは事実か。Zが投獄された理由って説明されてなかったけど、警察内部で何かやりたかったとかいう話なのかしらね。

 そして、そんなネタの仕込みのカモフラージュなのかどうか、無駄に力の入った「ドキュメンタリー風進行」。街自体はアメリカンな印象で近未来都市なのに、ダグが酔っ払いをいなす話の展開は完全に大阪とか博多の酔っ払い処理の時とおんなじなんだよな。「お父さんどっからきたの」とかね。その下世話なギャップがまたひどくてなぁ。番組中でドキュメンタリーっぽいテロップが出るのはすでにお約束の感があるが、そのテロップが番組が終わった後のダグとキリルの2人の捜査にもちょっと引きずってるところで笑ってしまった。我々はテレビアニメを見ているのか、それともテレビアニメの中のドキュメンタリーを見ているのか。なんでそんなとこの境界が曖昧にならなあかんねん。

 どこまでがギャグで、どこからがシリアスか、もうそんな境界も曖昧模糊。この不安定な感覚はなんだかクセになりそう。助けてドクター(盗撮犯)。

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 犬も可愛いからきっと同列の王子も可愛いよ、第5話。最初は「同列に扱わないで」って言って上から眺めてた王子が同列になって、抜かれて、地べたに這いつくばって犬を見上げるカットほんと好き。

 友情タッグ形成話はそろそろ大詰めだろうか。前回の榊乱入の効果で王子も多少(ほんと多少)前向きになった部分があり、これに感化されたムサもチーム入りが確定。そして何より、溶け込めずに浮いていたカケルがいよいよチームに打ち解けることができるようになったのが大きい。「もっとうまく話せるように」という目標は残っているが、少なくとも「誰かと走るなんて嫌だ」という意固地な姿勢は消え失せたので、あとは未だ謎めいたハイジの目的意識の確認と、自分にできることを想定した立ち回り次第ということになるだろう。

 明示的な反対派はこれでユキのみ。彼が最終的な障壁になるのかとばかり思われたが……意外なところに伏兵がいたものである。そう、ユキの場合、表立って反抗心をむき出しにしているぶんだけまだマシだったのである。好きの反対は無関心とはよく言ったもので(それが本当かどうかは定かじゃないが)、嫌だ嫌だと喚いているうちは、かえって興味があることの表れでもある。未だ底を見せぬニコチャンとの絡みで揺れ動くユキは、最終的には納得ずくで参加することになるのだろうから、その時にはきっと頼れるメンバーになってくれることだろう。

 しかし、残っていたのは、実はキングの方だった。てっきりハナちゃんの参戦であっさり籠絡されたのかと思っていたのだが、ふと現実に立ち戻り、就活がうまくいかないストレスをぶつける先が見つからないキング。必死に「現実」と戦おうとしている彼には、夢物語にしか聞こえない箱根の話をするハイジはなんとも苛だたしい対象であるし、それに乗せられてバカみたいにホイホイ走りにいっちゃう他の連中だって癇に触る。さらにこの機を狙ったハイジの「人生全てを練習に差し出せ」と言わんばかりのルール改正は、そんな夢物語が自分の「現実」を侵食するというとんでもない暴挙。自他の認識の齟齬に耐えられなくなったキングは、ここでいよいよ明確に決別の言葉を吐き捨てたのである。

 ……まぁ、キングの言ってることの方が正しいからな……。こればかりはどうしようもない。就活がうまくいかないことの八つ当たりっぽい部分はちょっといただけないが、単に同じ釜の飯を食っているというだけで、生活全体の構造まで変えられてしまってはたまったもんじゃないだろう。「俺には俺の人生が」というのは就職後のことまで考えた長期的な意味合いもあるが、今この瞬間、必死に大学生活のゴールを目指している自分のリアルタイムの人生にも訴えかけたものなのである。

 おそらく、このキングの攻略がハイジの最終ステージとなるだろう(ユキは、多分ニコチャン先輩がなんとなく説得しそうな気がする)。果たしてこの状況をどのように打破するのか。キーマンになりそうなのは、走ることを肯定され、全員のモチベーションを上げることにも前向きになってきたカケルの存在か。

 あとは、ちゃんと王子に飯を食べさせられるかだよな……食え、もっと食え……。

 

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 ファーイティーン!!! っとくらぁ! もうね、とりあえず「Roselia最高かよ」って呟いてさっさと寝てしまいたいんですが(明日朝イチだよ)、いやしかし、今回のイベントはやっぱり何か書きたいよね。すごいぞRoselia、がんばRoselia……。

 


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「走り続けてよかったって。」 4→ー

 4週で終わるとは思ってもみなかったって。先週時点で気づいてなかったって。15分アニメで4週とか、もうそれシリーズアニメじゃなかったって。もう少し走り続けろって。

 まぁ、そういう枠もあるのかもしれませんね。結局、第1話で出てきた「代々木アニメーション学院の宣伝アニメかぁ」という印象がそのまま続くだけの作品で、進研ゼミの付録漫画を延々見せられているような、そんな作品である。声優が題材なんだからもう少し話題になるポイントがあるんじゃないかと期待してる部分はあったのだが、残念ながらそうした「声優アニメ」的な掘り下げも一切なく、作中で出てくる会話といえば「もっと感情を込めて」とか「新たなキャラに命を吹き込んで」とかその程度しかないので、具体的な勉強方法を匂わせてくれる進研ゼミの方がまだ購買意欲をそそられる気がする。まぁ、ここで胡散臭いこと書いてもしょうがないんだけどさ。「1日10分の復習でメキメキ声優力がアップするぞ!」とか言われてもな。

 まぁ、全体を通してもわずか40分程度のお話なので、コスパで言えばこんなもんじゃないでしょうか。今回主演を務めた子が、果たして本当に声優になれるのかどうか。頑張れ代々木アニメーション学院。たくさんの先輩方が、業界で活躍されています!!

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 やっぱり専門用語の出現数がえげつない、第3話。毎回書いてる気がするけど、これって一般の人はどれくらいついてこられてるんでしょうかね。

 前回「まだ見てないな」って思っていた弦張りのシーンも普通に登場。やはりあらゆる部分で「弓道場でありうるエトセトラ」が実現しているアニメ。今回個人的に「あっ、懐かし!」って思ったのは遼平と七緒の2人でやっていた安土(あずち)の整備。安土ってのは的を立てるために盛られた土の部分のことね。安土って、たくさんの矢が刺さるから練習後にほうきで掃いてならすんだけど、あんまり掃いちゃうとポロポロ土がこぼれてしまうので結構デリケートな作業なのよ。練習前は水をかけて湿らせてから、的をザクッとさして、串を使って的を立てる。この時にも、あんまり突っ込んじゃうと土が崩れやすくなるし、まっすぐ垂直に立てるのは結構コツがいる。年に何度か安土整備をするタイミングはあるのだが、できるだけ長いこと使えるように神経を使うのだ。わしはあれがなんか苦手でな……的かけせずにすむ上級生になった時にホッとしたもんである。

 そんな私の懐かし話は別に良いのだが、シナリオ展開の方はなんだかすごくあっさりしているので別に語りたいようなこともないんだよな。今のところ、悪い奴が1人も出てこず、全体的にいい子ちゃんばかりでキャラも薄味の印象。喧嘩はしてるんだろうけど、どっちも真面目だし噛み合ってないので、結末のわかっている茶番を見せられているような気分である(まぁ、そりゃスポ根アニメの結末なんて大体わかってるもんだが)。やっぱりこれも弓道というあんまり動きのないスポーツが題材になっているが故の現象だろう。弓道で喧嘩しようとしたら、結局こういうメンタル面での諍いにならざるを得ない。

 さらに極論してしまえば、競技自体も全部メンタル面でのお話である。野球やサッカーのようにフィジカルがものを言わず、飛び抜けたスキルなんてのも見せにくい競技。「正しい射形で、正しく射れば自ずから矢は的に中る」というのが弓道の基本理念なわけで、そこに漫画的なあれこれを入れ込む余地はない。だからこそ、今作では「早気」というテーマがあそこまでクローズアップされているのだろう。

 突き詰めれば弓道で当たらなくなる理由なんてメンタル面の不調以外にあるわけがなく、いわばイップスだけがテーマとして扱える野球漫画みたいなもんである。投手のイップス同様、不調に陥るメンタル面での要因は選手それぞれに考えられるだろうが、だからと言ってイップスオンリーの野球漫画はあまり読みたくないだろう。本作はそうした根本的な構造的難点をどのように攻略していくつもりなのだろうか。現時点では、別にそこはあまり気にしてない風なんだよな。「イップスアニメでいいじゃん、むしろ弓道競技の内容を描くんじゃなくて、青少年達の心の揺れ動きが結果として弓に現れるだけなのだ」と。うーむ、まぁ、それでも成立するだろうが……。

 ぼちぼち懐かしネタをあげてもしょうがないので、今週あたりが感想を書く最後の週になるかもしれません。

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 約束されし勝利の水着回、第5話。何これ、グリッドマンってそんなナンパな萌えアニメでもエロアニメでもないし。議論百出で非難轟々なのも納得できるわ。もう、最低だから検証のためにももう1回くらい同じコンセプトの回が必要かもしれませんね。今後は精緻な検証のために腰回りの肉付きとか、関節曲げた時のはみ出た肉の質感とか、そういう部分をより微細に描写した映像が求められるかもしれません。以上の案件、ご検討のほどをよろしくお願いいたします。敬具。

 ヒロインズがほぼ全編水着のままという奇跡を容易く実現してしまった煩悩まみれのエピソード。そりゃま、「ハイスクールD×D」とか「閃乱カグラ」だったら至極当たり前だし、これよりダイレクトな描写も多いわけだが、そうじゃない。普段見たいと思っても見えないものが見える、それこそがエロティシズム。それこそがサービス。今作のスタッフは怪獣もヒーローも全力で描く。それだったら、当然水着の肉だって全力で描いてくれる。それでいいじゃないか。当方、放送前も放送後もアカネちゃん派なのは動かないんですが、ダイレクトすぎる巨乳キャラのアカネちゃんの水着より、尻周りや太もも大腿骨周りで見せる六花の質感の方にこだわりは感じましたね。アカネちゃんの注目ポイントを挙げておくなら、裕太と2人で話す前、岩にぺたんと腰掛けるところの肉描写です。このスタッフ馬鹿じゃねぇかな。素晴らしい馬鹿じゃねぇかな。

 高校生にもなって、遠足に行って男女で水着のきゃっきゃうふふが出来るとかいうあまりに都合のいい非実在高校設定。このくらいの歳になると男子諸君は潔く女子の水着をガン見するくらいのレベルになり、女子の方はそれをわかった上でいなしたり、ゴミを見るような目で見たりするもんですが、どうやら最近の女子高生はその辺りも実にフランクで、なんと内海のクソ野郎は腹肉を女子高生に愛でられるとかいうよくわからないサービスを享受する。あの手のメガネ・友人ポジションのキャラがだらしなく腹出とる設定って珍しいよな。どこのシーンを切り取っても、ちゃんと全部だらしなく描かれているのは本当に無駄なこだわりである。まぁ、ほら、女子の肉ばっかりこだわりすぎると問題があるのでね。男子の肉も描くよ。誰得やねん。

 そして、そんな面倒くさいリア充イベントを打倒し、グリッドマン対策を練るアカネちゃんが繰り出してきた次なる作戦は、「細かいことはいいからとにかくでかい怪獣だったら強くね?」作戦。なるほど、グリッドマンは最大出力で身長70メートルという(強いんだか弱いんだかよくわからない)制限があるみたいだが、アカネ怪獣は今のところそうした制限はない。小学生の脳内設定バトルのように、「じゃ俺の身長300メートル!!」と叫んで後出しすれば、それだけで簡単に対策になるはずなのだ。でもまぁ、実際は負けたけどね。質量が重すぎるせいで動きがほぼ無くなり、その結果ボラーさんの集中砲火を浴びるという結果になってしまった。山の岩や土を材料にした今回の怪獣にビームやミサイルがどの程度効くものかと疑問に感じる部分はあるが、「無限の火力」ではどうしようもなかったのだろう。ボラーさん、自身のドリルとしてのアイデンティティにちょっと誇りを持ってるようで可愛らしい。今回はサポートメカ軍団が完全にギャグ担当になっており、どこかズレた感性をフルに発揮してくれているのだが、考えてみりゃサムライキャリバーさんと同レベルの連中が4人集まってると考えると結構危ない集団だよな。ちなみに3万7千云々円の出費、誰がいくら出したんでしょうね。一番堅実なマックスさんが3万5000円は確定として、席順からキャリバーさんが2000円出してるっぽいんだよな。とすると5円しか持ってなかったのはヴィットの方か。まぁ、仕事はしたりしなかったりだから……。そういう生活っていいもんですよ。

 今回も無事に怪獣は撃退されたが、アカネちゃんの次なる一手はどんなものになるだろうか。結局アンチさんは今や雑魚怪人レベルの可愛そうな扱いだし、次の一手にはならなそうなんだよな。裕太とグリッドマンの関係性は確定させたみたいだが、直接本体を叩く展開にはならないようだし……あとは裕太の失った記憶の中で、どんな事件が起こっていたかでアカネ・六花・裕太の関係性も変わってくるんだよな……。

 

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 「この国のギャングは目立つことを嫌う」(大嘘)、第5話。やっぱズッケェロの格好すげぇわ。髪型、衣装、完璧なイカレポンチだ。「一般人と見分けがつかない格好をしている」(大嘘)。まぁ、ブチャラティチームの面々も大概ではあるのだが……やっぱり5部は荒木センスの醸成され方が尋常じゃないので1コマ1コマで笑えるポイントが盛りだくさんだよなぁ……。

 原作を追うだけでも楽しい作品なのは間違い無いのだが、幸いにして、このアニメはかなり恵まれた状態で進行している。まずもって原作絵の再現度が高い。現在私のすぐ手の届くところに5部原作は置いていないので1つ1つ確認しながらアニメと見比べたりは出来ないのだが、アニメの画面を見ているだけで親の顔ほども見慣れた原作のコマの記憶が鮮やかに蘇るようだ。そして、それらを効果的に彩るために追加されるいくつかのオリジナルシーン。なくても成立するのだろうが、より没入できるように工夫されたカットつなぎの数々は、本当に原作愛に溢れた作業である。原作そのままだとアニメにする意味を問われ、原作をいじるとファンに嫌われてしまうという何ともしようがないジレンマを抱えたアニメ化が多い中、今作はそのどちらでもなく、きちんと原作ファンが納得できる映像化に成功している。ヨットハーバーでヨット借りるシーン、本当に原作にあったんじゃないかっていうレベルで溶け込んでてよかったなぁ。ナランチャのキャラがすごくわかりやすくなってるもんな。

 何故、こうして噛み砕いた演出が受け入れやすくなっているのかといえば、大きく分けて理由は2つあるだろう。大前提となる1つ目は、「そもそも原作の時点でよくわからねぇ」という身もふたもない問題がある。毎週書いていることだが、このあたりの時期の荒木先生は(4部くらいから)本当に筆が乗り、そして筆が滑り、やりたいことをやりまくっている。もはや伝説となったアバ茶のくだり、アニメにされ、リアルなお茶を提供されるとマジでひどいシーンだ。アバッキオのやってることももちろんひどいが、その後の展開もさっぱり意味がわからないのだからひどい。今更「お前口に入れてるって事実に変わりないやんけ」とか「クラゲ戻したらアバッキオの尿はお前の栄養になるのか」とか、「そもそも身体の99%の組織が干からびた状態のクラゲを最初に生み出したのか」とか、一瞬にしていくらでも疑問は湧き出るだろうが、そんな議論はすでに20年前に終わっている話だ。今更気にしたら負けなのだ。多分、荒木先生が「やっぱり新入りが入団するときは先輩からいじめの洗礼を受けるもんだよなー、何が嫌かなー、おしっこ飲まされるとか嫌だなー」って思っちゃったんだ。そして、描いちゃったんだ。漫画的必要性から「おしっこを機転で乗り越える主人公」っていうわけのわからないシチュエーションを描く羽目になり、その結果わけのわからない解決を描くことになったのだ。うん、どう考えたって作者の自己責任だな。でもしょうがない。世界中で、「先輩からおしっこ飲まされたらヤだな」って疑問を持ち、それに解決策を提示した漫画家なんてほとんどいないだろう(いや、エロ漫画とかは無しにしてね)。それをやったんだから、荒木先生の勝ちなのだ。我々の負けなのだ。この戦いに勝者はいるのか?

 さておき、アニメの演出が原作ファンにも受け入れられる理由の2つ目だが、結局、最初期から制作に携わっている津田総監督の演出が、単純にうまいのである。この人、本当にジョジョの演出やるためにどれだけ心を砕いているのだろうか。原作のどのコマでも癖のある作品だが、その中で見せるべきコマ、格好いいシーンの選出が本当に適切。今回もラストのムーディーブルース登場で締める演出がクッソ格好いい。ソフトマシーンの腕がビヨーンって伸びちゃう演出も、原作でちょっと極端に描かれた部分をアニメではさらに戯画的に見せた面白い構図だった。ちゃんとこういう見せ場の回でコンテを監督自ら担当しているあたり、制作体制には充分な余裕があるんだろうなぁ。よかったよかった。

 よかったといえば、今回初登場となるチームの面々も良かったよ。信頼できるキャストが発表されていたので個人的にはなんにも心配してなかったが、やっぱり改めて聞くと「ブチャラティと愉快な仲間たち」感が出ていて良いね。中でも個人的にヒットだったのはフーゴ役の榎木淳弥。今までちょいちょい声は聞いてて、そこまで印象がなかったんだけど、理知的で温厚なフーゴの内に秘めた問題性がするっと出てくる感じが良い加減。残りの3人は言わずもがなでしょう。鳥ちゃんがちょっとミスタ独特の喋りのクセを消化しきれてない感があったが、まぁ、すぐ慣れるでしょうし。なお、先んじて登場したズッケェロのCVは数多の脇役で本当にいろんなところに名前が確認できる高橋伸也。この人、まだジョジョに出てなかったのが意外なくらいだな。そしてサーレー役はなんと石川界人である。どうなんだろ、界人くんとしてはもっといい役で出たかったような気もするが……まぁ、サーレーも充分美味しい役だよ。っていうか、5部も敵キャラ全部濃いから大体当たりだよ(カルネは知らん。っつうかあいつ台詞ないか)。

 そういえば原作ではまだこの時点では顔を見せていなかったサーレーの顔バレしてるのもちょっと面白い変更点ね。「あのシーン」の前振りのためには本当は顔見せちゃダメなんだけど、今回帽子かぶって髪の毛と顔の一部だけ見えるように描かれているのは、むしろよりインパクトの大きな伏線と言えるかも。次回ラストか、次々回くらいの登場ですかね。

 さぁ、次回は5部の冒頭で今作の印象を決定づけたトリックバトルの金字塔(?)、ソフトマシーン戦。あのシーンはやっぱりCG使うんですかねぇ。

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 お久しぶりのしゅが美イベント。ぶっちゃけ、事前に「なのは」映画を観に言ったのはこの日のイベントのためのけじめだったわけですね。京産大のイベントは何年かにいっぺん行くんですが、今年は土曜日が武田玲奈、日曜日がしゅが美という俺得日程になっており、当然どちらも山の上まで足を運びました。全く同じ会場で同じくらいの時間でやったイベントだったんだけど、かたや今売り出し中のモデル・女優のトークイベント、そしてもう片方がすでにある程度実績を固めたアイドル(?)声優のイベントということで、2日続けて参加したらだいぶいろんなところで違いが見えて面白かったですね。

 京産大のイベントは基本的に無料で参加できるんだけど、その分イベントとしてはあっさりめ。会場自体の立地が悪いこともあってなかなかお客さんがくるのは大変。実際、残念ながら武田玲奈イベントの方はそこまで客が入ったわけではなく、会場は半分から2/3くらいの入りだっただろうか。まぁ、まだまだ知名度はそこまででもないってことでしょうか。ファンの人もなかなか参加しにくいイベントなのは間引いて考えなきゃいけないけどもね。

 あまり比較する意味もないのだろうけど、やはり普段参加している声優イベントと違う客層が集まる武田玲奈イベントは見ていて面白かった。いや、運営はごく普通に進めていくんだけど、客層がいつもの純度100%のヲタク集団とはちょっと違うところも集まっており(まぁ、9割男性でしたが)、私なんかはすっかり慣れ親しんでいるイベントの進行も、もしかしたらあまり経験がない人も多かったのかも。1つ1つの工程で新鮮な反応をする人がちょこちょこ見受けられ、クイズコーナーで前の方の席にいるお客が早々に自分の答え(自信あり)を高々と掲げてしまうので、ろくに知識のない私もそれ見て正解し続けられたり、なんかこう、イベント全体を見るんじゃなく、「とにかく武田玲奈に見て欲しい!」っていう客層だった気がしますね。会場中から「ヤッベ」って声が漏れてましたからね。まぁ、実際「ヤッベ」って思いますけどね。かくいう私も入場時の印象が「顔ちっちゃ! 足ほっそ! 腰ほっそ! 何だあれ!」っていうすごくテンプレ通りのものでした。もう、登場しただけで、それを見ただけで目的の8割を達成したような、そんな異種間接触。私のようなにわかにはずいぶん刺激の強いイベントでございました。

 閑話休題。そっちは置いといてしゅが美の方である。こちらは勝手知ったる我が家のようなもの。生しゅが美を見るのは随分久しぶりですが、それでも通算で4〜5回目でしょうかね。実はしゅが美、イベント冒頭で紹介された通り、過去にもこの大学の学祭で全く同じスタイルのイベントにゲストとして参加しているんですよね。確認したら7年前(ちょうど同じ11月4日!)なんですが、もちろん、私はそちらにも参加しています。7年前に自分で書いた記事読み返したら、この当時はまだ慣れてなかったから神山祭名物の理不尽な列形成にブーブー言ってて笑った。そう、このイベント、何故か毎年不満が噴出するのに一向に改善しないんだよね。毎年毎年同じことに気をつけながら見にいくんだ。11時列形成開始、12時開演って書いてあるんだけど、当然前の方で見たいやつは会場入り口付近で待機してるわけで、その集団が一定の大きさを超えると、自然と列が発生してしまう。運営の方も積極的にそれを止めないので、結局時間前から運営が取りまとめて仮の列形成が始まっちゃうのよね。私は知ってるのでちょっと早めの時間について少し離れたところから観察し、動きがあったら対処する形にしてます。後ろの方に並んでた人が「ひでぇ運営だな」みたいに文句を言っているのを見て「まだまだ青いな……」とか思ってましたが、考えてみたら、こんなのに対応できるようになっちゃダメだよな。今年は入れなかった人がいないといいんですけどね。そして来年以降にもうちょい考えて欲しいとこですけどね。

 で、そんなこんなで前日の武田玲奈の倍くらいのキャパを埋めきったしゅが美講演会。実は前日あたりから「今ってどれくらい熱心なファンがいるんだろうなぁ」ってファンにあるまじき不安を抱えたりもしたんですけど、心配無用。しゅが美旋風は衰え知らずでした。というか、客層を見たら(当たり前の話だが)当大学の学生が多く、歴戦の猛者、甘党の人間はそこまで多くない状態だったように感じましたね。これって、固定ファンが支え続ける構図でなく、しっかり新しい世代までファン層を獲得し続けていることの表れなんでしょうか。ちょっと嬉しくなりますね。あと、列に並んでた時にすぐ近くに何とけいおん律・唯コスプレで参加してるコンビもいて、「あぁ、けいおんの不滅性……」って尊みを感じました(Twitter検索したら普通に出てきた、こちらの方)。けいおんコス、クオリティ高いのですが、律っちゃん隊員目線だと、唯の方が律より身長低かったのが惜しい(面倒くさいオタクだな)。

 なんか外側の話ばっかりになっていますが、イベント自体はいつも通り、特にひねったところもなく、何と1時間ほぼぶっ通しでトークのみという潔いイベント構成。まぁ、「講演会」と銘打ってますのでね、大体時間にして20分がフリートーク、25分が事前に募集した質問をする時間で、残り15分でサイン抽選会ですかね。この日のしゅが美は黄色を基調とした秋色でガーリーなワンピースで登場。もう、登場するのを見ただけで「あっ、生きててよかった」ってなるのが徳を積んだ人生の特権。一声発するだけで会場の全てを支配するかのような圧倒的存在感、それでいて常にファンサービスを怠らない気遣いに溢れたトーク運びと所作。冒頭で椅子に座るところから一笑い作って持っていくあたり、やはりトークのそつのなさは長年の経験に裏打ちされたもの(まぁ、7年前から既に達者だった気もするけど)。あとはテンプレの質問あり、変な質問ありであっという間の60分。何故だろう、何故こんなにも時間が短いのだろうなぁ。

 トークの中で一番印象に残っているのは、「なかなか切り込まないんじゃないかなぁ」と思っていた旦那との関係性もちょこちょこ話してくれたところ。その辺って、声優夫婦だと割とこっぱずかしいというか、事務所的なあれやこれやでNGになる人もいそうなんだけど、どうやらフルオープンでも大丈夫みたいだ。将来的には岩田夫妻みたいな状態に(ならんでいい)。話題が出たのは「最近の趣味は」というトークテーマのところで、「収集癖があるので色々と集めて飾っているものがある」という流れ。「ほら、うちの旦那さんも色々と集めて飾るのが好きな人だから……ね、星空凛ちゃんのフィギュアとかと一緒に……」。

 寺島ぁ!!! いや、そうだよ、てらしーはそういうやつだよ。そのあとでちゃんと「律ちゃんとか千夜ちゃんも一緒にね」って言ってたのでセーフとしておきましょう。そして「旦那さんからは何と呼ばれていますか?」の問いには普通に「聡美ちゃん」だと答え、そのあとに「私があっちをなんて呼んでるかも言ったほうがいいんですか?」って自分から突っ込むしゅが美。親切か。ちなみに正解は「寺島おじさん」だそうです。いや、家で2人の時になんて呼んでるかは分からんけども。確か「おじさん」って呼んでるって話は他でも聞いた気がするな。大して歳も変わらんのだからおじさん呼びはやめたれよ、と思うけど、まぁ、業界的には先輩だしな……(あれ、戸籍上はしゅが美も寺島姓なのでは……)。ちなみに、本当の本当にどうでもいいことなんですが、この時私の脳裏には、こないだのClub AT-Xでてらしーが好きなおっぱいのサイズを「79のB」って即答してて、「そのサイズは何? ねぇ、その具体性は何?!」って気になったことがフラッシュバックしました。他意はありません。まぁ、とにかく仲睦まじい様子で何よりである。声優ファンは、別に結婚で発狂したりはしない。結婚して仕事が少なくなってしまうことが悲しいだけだ。てらしー、お願いだからしゅが美に仕事は続けさせてください。本当にお願いします。幸い、本人の様子を見る限りだと今後もずっとこの調子で仕事は続けてくれそうでホッとしてますけどね。

 他にも地元仙台の観光案内や、地元仙台駅に成城石井ができたことを母君がめっちゃ喜んでいた話、学生時代、修学旅行の時に飛行機が飛んで思わず拍手喝采した思い出などなど、いろんなお話が聞けました。ちなみにトークの中で出てきた同業者の名前は、てらしーの他には何故か佐倉さんの名前が出てきましたね(「佐倉綾音ちゃんのせいで、変なとこで笑いのツボにはまるようになっちゃった」とのこと)。ケラケラと笑う、しゅが美のゲラっぷりは見ているだけで幸せになるのじゃよ……。今後も、永劫尽きることなく、しゅが美のままであらんことを。

 ちなみに、サイン色紙が当たった3名のうち1名は、初めてしゅが美のことを知ったという4050代のおばちゃんだった。旦那と一緒に来ていたとのことだが……直接話をした時に「ごめんなさい、今日初めて知ったんです……」と恐縮するマダムに対し、しゅが美は本当に満面の笑みで「ありがとうございます! 顔と名前だけでも覚えて帰ってくださいね!」と満点の答え。しゅが美、いい対応だけどそれって芸人さんがやる奴や……。

 

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 「裏庭の百合」ってなぁ、第5話。まったくオブラートになってない直球なタイトルな気もするのだが、それって脳が腐ってる人間ならではの感性なんですかね。

 裏庭ではなく表立った百合になるはずの今作ですが、まだまだその萌芽は芽生えたばかり。かたやド直球で男子高校生みたいな反応を見せる燈子。その直球ぶりは変態呼ばわりされても文句言えないレベルのピンク脳だが、入室後にベッドにダイブしなかっただけまだマシである。加瀬さんなら飛んでましたからね。そしてかたや未だ自分の気持ちを認めることも、見つけることもできない朴念仁気取りの侑。今回はかなり彼女の「こじらせ」がクローズアップしていたわけだが、この感情は簡単に解決できるもんでもなさそうだ。

 結局、侑の一番の問題はとにかく頭で考えようとすることなのだろう。燈子も侑もそれなりに成績はいいはずなのだが、割と直感的な部分を優先させて動くことができる(そしてそれが暴走して本能で動いてしまう)燈子に対し、侑は何事も自分なりの理由がつかないと我慢ならないタイプ。自分にわからない感情など持っていてはいけないし、自分の意思の及ばない要因で物事が決定されるのも耐えられない。こうした傾向は理屈屋だとかそういう問題ではなく、おそらく思春期の思考形態の典型の1つなのだろう。「世界は全て、理により統制されているはずだ」という。

 だからこそ今回のタイトルは「選択問題」だ。未だかつて恋人などいたこともないくせに、侑は恋愛関係というものを「選択する事象なのだ」と認識している。燈子は数ある選択肢の中からよりによって自分を選んでいるし、世の中の全ての男女は(ときに同性は)パートナーを意思を持って選んでいると。そう意識して目を向けてみれば、家の中だけでも3組もの「パートナー関係」が存在しており、じいさんと連れ添った祖母、家庭を持ってそれなりに関係も良好そうな両親、そして古くからの知り合いを捕まえて着実に関係性を進行させている姉。どれもこれも、自分がよく知っている人の「選択」の結果だ。いつかきっと自分もそうした立場に立たされ、何らかの理由でふさわしいと判断した相手を「選択」するのだろうと、侑は信じている。

 でも、多分そういうことじゃないんだろうなぁ。恋愛関係ってのは選択肢がうみだされるもんでもないし、それが意思を持った答えの選択であるなんてことは稀だろう。いや、もちろん最終的に連れ添うか否かの段になれば、現実的な「選択」は数多く存在するのかもしれない。しかし、結局最初の一歩は選択肢なんか存在しない。もう、それしか道がない状態が生まれたら、それが恋愛関係になってしまう。燈子だって「選択した」結果が侑じゃない。侑がそこにいたから、侑のことを知ったから、今の燈子が生まれたのである。そこに理屈も理由も、理性も存在などしないのだ。

 それでも、侑は「選ぶこと」の正しさを盲信する。それが存在しないのではなく、自分の出来ないことだと決めつけて、だからこそ「選ばないこと」を信じようとする。すでに周りの世界は歪み始め、自分の進むべき道は分かれてなどいないことを、いつになったら気づくのだろうか。まぁ、そうして悩むことこそが、青春なのよな。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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