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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「つくもがみ貸します」 5→5

 うさぎが可愛い。とりあえずそれだけでも割と引っ張れる作品。本当はほとんど顔が動いてないはずなのに、ゆかちの演技も相まって実に表情豊かなうさぎ。というかやっぱり付喪神が全員可愛かったのは非常によろしかったわ。

 台風の影響で終了が1週間伸びてしまったが、無事に幕を引くことができた。当初想定していた作品とはだいぶ様子が違っていて、てっきり毎回なにがしかの骨董品とか品物にまつわるエピソードを展開していくオムニバス形式なのかと思っていたら、割としっかりした縦糸が存在していて、なんだか不思議な江戸文化の人情話(?)をまっすぐに楽しむことができた。同じ国の中の話のはずなのに、やっぱり江戸の文化って今とだいぶ倫理観とか価値観が違っていて、異国のお話であるかのような不思議な感覚もある。いや、どんだけ当時の文化をフォローしてるのかは知らんけどね。惚れた腫れたを中心としたお話で、こんなヘンテコな絡みがあちこちで展開されているのだから、なんとも自由な街であるよ。

 「損料屋」という独特の舞台設定も面白く、「消費」という日常生活ではなかなか意識しない活動においても、しっかりと文化的な背景が存在していることを意識させてくれる。現代日本は自転車や車、場合によっては家までシェアする文化が生まれてきているわけで、これってもしかしたら壮大な原点回帰なのかもしれませんな。江戸の人間はいろんな意味で我々の先輩だ。そんな先輩がこんだけ可愛らしい付喪神と親交があったのだから……僕の家にも付喪神が住み着いてたりしないもんですかね。「通じ合うけど対話はしない」というなんとも歯がゆい付喪神との距離感、最終的には割となあなあで「返事しないで顔さえ合わせてなきゃ会話してもいいよな」みたいな扱いになっていたけど、この「出ちゃいけないけど割と出たがり」の付喪神の存在感もなんだか愛おしくてね。やっぱり妖怪は身近にいてほしいなぁ、としみじみ思うのです。話もまとめてくれるし。ポップなくせにどこか浮世絵みたいなジャパネスクの表現も作風に合っていて、見ていて退屈しない作品でした。

 こういう渋いながらもジワリとにじみ出るような脚本のアニメって、なかなかメジャー路線には乗ってこないけど欠かせない存在だと思う。NHKは今後もこういう「良い」アニメを継続的に放送してほしいもんですな。

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 雑に集うな、第36話。なんかもう、いろいろ自由だなヲイ。基本的にオールスターの時って世界線設定があやふやになるイメージがあるんだけど、この世界はハグたんがいるせいで常時あやふや設定になってるのかしらね。でも、それ以前にトラウムさんが単独で各プリキュア世界の侵食に成功してるんだよなぁ。

 まぁ、「劇場版の販促だから」という身もふたもないことを言われてしまえばそれまでなのだが、一応15周年の特別企画ってことで。ただ、同時期に仮面ライダーが大々的な回顧作品を打ち出してるのにプリキュアの方は特別企画の一端としてしか展開してないのはちょっと勿体ない気がする。ちゃんとしたプリキュアディケイド(+5)をやればよかった気がするんだけど。男の子向けと女の子向けではそのあたりの売れ方が違うのかなぁ。確かに、昔ライダーや戦隊が好きだった男の子が未だに戦隊見てる可能性は低くないけど、昔プリキュアが好きだった女の子が10年後にプリキュア観てる率は低そうだもんなぁ。多分特撮に比べて回顧企画をやる旨味が薄いんだろうなぁ。

 とにかく、そんなわけで通常放送にオールスターズ要素をぶち込んできた無茶苦茶な回。トラウムさんが便利すぎるおかげでギリギリ成立している感が出てはいるが、正直接続はかなり大雑把だし、場面転換が多く、どこに誰がいるのかもわかりづらくなっている。劇場版ならお祭り騒ぎの勢いで誤魔化せる部分も、しっかりシリーズ中の1エピソードを使って描こうとするとなかなか落としどころが難しいようだ。当たり前の話だけど、主人公プリキュアが集まると色味が似てるのでどうしてもごっちゃになるしな。はなといちかが割と似たタイプな上に、さらにのぞみもデザインが似てるから訳わからなくなるねん。まぁ、このごった煮感も楽しさのうちと捉えれば良いか。

 あとは節操のないコラボを楽しむだけの展開なので、まほプリコンビがうっかりハグたん掴んじゃう系のネタをもっとぶっこんでいけばよろしい。アイドル繋がりやら何やら小ネタはそこかしこに仕込まれており、ずっと追いかけ続けいるファンならニヤッとできる部分も多いはずだ。その分、真っ当な消費者層である幼女先輩たちは割とポカンな気がするけども。「プリキュア言えるかな?」みたいなこともやってたけど、やっぱり学習意欲の旺盛な幼女さんたちはちゃんと復習したりするんでしょうかね。今にして思うとやっぱり「スーパー戦隊ヒーローゲッター」って凄まじい企画だったんだよな。

 集まってしまうと個性が消えてしまうリスクもあるが、その分際立ちを見せるヤツも出てくるのがポイントで、これまでのオールスターでいえば個性ナンバーワンはダントツでえりかさんだったわけだが、今回はそこにマイペースクイーンゆかりさんが参戦。あそこで話の腰を折って着替えに持っていける胆力は凄まじいよな。これ、マジでえりかと合流したらカオスになるんじゃなかろうか。他にもいろいろと絡みが見たいプリキュアはてんこ盛りなわけで、やっぱりディケイド的な尺が欲しいところだなぁ……おそらく私と同年代の人間の最大にして最初の欲求は「とりあえずリコとルールーの絡み増やせよ」だと思うんだけど、冷静に考えると絡む理由が何一つないな。あれ、そういえばトワ様のCVって収録すんでるんだろうか。ここで代役立てられたらさすがに勿体無いぞ。

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 何故エンディングがまれいたそなんだぜ、第2話。そこはしゃまだろ。しゃまに歌わせてくれよ。いや、どんな雰囲気で歌ったらいいか分からんけども。

 新番ラッシュも終わりが見えてきたのでぼちぼち今期気になる作品に触れて行く余裕が出てきたが、やはりこの作品は目を引く。まずもって言っておかねばならぬのは、世間の評判を見るにつけやたらとアカネちゃん関連の話題が多く、「むうぅ、けしからん、硬派な特撮作品が元ネタだというのに、此の期に及んでアニメオタクどもは萌えキャラにばかり手を出そうというのかァ?」と鼻じろんでいたのであるが、いざ2話目を見たら、うん、これは、まあ、しょうがないな。かわいいな。上しゃまは最強だよな。こんだけ可愛くてこんだけ巨乳のくせにズボラのクソオタクのわがまま腹黒美女で足の裏のこだわり抜いた描き込みなんか見ちゃったら、いろんなフェティシズムにザクザク刺さるな。彼女には死ぬまで悪辣なままでいて欲しいところだが、作品の性質を鑑みるにそれも無理な願いなのだろうなぁ。

 さておき、なんとも不穏な雰囲気の1話目を超え、2話目で無事に作品の全体像が見えてきた。特撮作品としてもちょいと珍奇な部類に入るグリッドマンだが、それをアニメにする上でどの要素をブラッシュアップし、どの要素をスポイルするのか。その調整は非常にデリケートな部分だったと思うのだが、本作はきちんと現代アニメらしいリビルドをこなしており、色々と気になる要素を生み出しつつも、ちゃんと残すべき部分は残している。

 まず、何と言っても今回のタイトルになっている「修復」という要素。原作を観ていた幼少期、私の中で一番衝撃的だったのは、やはりこのグリッドマンの「修復」という手順だった。過去の特撮ヒーローといえば、ウルトラマンにせよ戦隊ヒーローにせよ、敵怪獣・怪人を倒すことばかりに必死になり、その過程でぶっ壊される街の景観に気を払うことなどほとんどない。壊される町並みというのはあくまでも敵キャラの恐ろしさ、ヒーローたちの絶大な戦闘力を描くためのツールでしかなく、派手にぶっ壊れるミニチュアセットは「壊れること」そのものに意義があった。しかしグリッドマンの場合、戦うのは電脳世界の中というなんとも不可思議な場所。そこでも既存の作品と同様にミニチュアセットがぶっ壊れることになるが、グリッドマンは必ず退場前に謎パワーでその全てを修復してから帰るのだ。そりゃね、電脳世界のあれこれは「コンピューターの機能」の表れであって、壊れっぱなしで放置しておくと、例えば冷蔵庫がめっちゃ冷えすぎたり、電子レンジが大爆発を起こしたり、問題が現実にまで波及してしまうのだ(今考えるとすげぇ設定だな)。そこを直して立ち去らないとグリッドマンがいる意味がない。そうは言いつつも、やはり「町並みに気遣い、修復するヒーロー」というのはとてつもなく斬新に見えたものである。

 今作におけるグリッドマンは、未だ「危機が迫っているbot」でしかないこともあり、なかなか意思を持った活動が見られない段階ではあるが、それでもこの「修復」の理念はきちんと踏襲し、「現実でぶっ壊れた街も、襲われた記憶も、すべてひっくるめてキャンセルする」という謎能力を持ち合わせている。原作ではコンピューター内の謎空間だったが、今回は現実の町並みでガンガンバトルが展開するので、その規模のでかさは尋常じゃない。まぁ、あくまでご町内の学生同士の小競り合いではあるのだが……。それでも、この規模の破壊を修復する能力というのはやはりインパクト抜群。そして、アニメの場合にはこのインパクトをさらに拡大し、物語のキーパーツとして「修復と欠損」を取り扱っている。直せることは直せるが、失われた命までを修復はできず、その部分は初めからなかったものとして処理してしまうというエグい設定。少年たちが戦いに赴くモチベーションとしては充分すぎるものだが、世界全体の設計を考えると結構きつい。最終的にアカネちゃんは改心する流れがあるはずだが(それこそ原作のタケシのポジションならね)、その時に、自分が奪った命の多さを背負い切れるのだろうか。

 そしてもう1つ、当時のグリッドマンが持っていた最大の特徴は、何と言っても「ウルトラシリーズに見えるけど、装備品をふんだんに使って戦う」という販促(?)要素である。ウルトラマンでもブレスレットやら何やら、ちょいちょい武器を使うことはあったが、大仰な剣やらサポートメカを使い始めたのは円谷ヒーローとしてはおそらくグリッドマンが初。幼かった当時は、「グリッドマンって街を直すのは偉いけど、ウルトラマンと違って一方的に武器を使うのはせこいよな」とか思っていた。そんなオリジナル要素である装備品の充実ぶりは、今や戦隊・ウルトラシリーズを問わずあらゆる特撮で常識扱いとなっており、普通に考えたらアニメにした時にも映えるものではなくなってしまっているのだが、これを「じゃぁ、人間っぽいやつを装備しよう、装備も意思を持とう」という斜め上の設計で塗り替えてきやがった。謎の人物として現れたサムライキャリバー。何者なのかと思ったら、まさかのデバイスだった。どういうことやねん。まだまだ謎は多いのだが、もしかしたらこれからもどんどんグリッドマンの下にこうしたデバイス軍団が集まってくるのだろうか。原作通りなら、剣、盾、さらにジェット機やら戦車まで出てくることになるのだが……どうなんでしょうかねぇ。

 こうして様々な要素が追加され、ようやく本格始動したグリッドマン。前回の時点で「なんか雰囲気がおかしいよな」と思っていたのは、まだ休眠状態だったことが原因だったのだ。ボディの色が変わり、彼の象徴たる赤みを帯びた。さらに無音だった世界にもいくらかBGMが鳴り響くようになり、虚無的だった戦いにもヒーローらしさが宿った。さぁ、ここからが本当の始まりだ。戦え僕らのグリッドマン。

 でも、心の中では全力でアカネちゃんを応援したい僕もいる。やっぱり現代アニメにする上での最大のリビルドは、単なる根暗オタクだった敵キャラが巨乳の美少女になったことですよね……当時のカーンデジファー様もオタクの面倒みながら悪巧みする苦労人の敵キャラのイメージだったが、今回の敵も「可愛い女の子のいうことならホイホイ聞いちゃう援交してるおっさん」みたいなイメージなのが笑える。最終的に袂を別つ時にどんなキャラになるかなぁ。

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○「閃乱カグラSHINOVI MASTER -東京妖魔篇-」 4

 リバイバルの流れ、とどまるところを知らず。いや、これがリバイバルなのかどうかも微妙ではあるが。とりあえず、ダチャーンの主演作品っていうだけで何年ぶりか分からん。

 確認すると、前作「閃乱カグラ」のアニメは2013年とのことで、5年以上のブランクを経ての「第2期」ということになる。誠に遺憾ながら私は思い入れも記憶もあんまりないので特に感慨も湧かないのだが、これだけの時を経て戻って来ることができたということは、やはり根強い人気作品ということなのだろう。さらに制作体制もガラリと変わり、何と今回はティーエヌケーと柳沢テツヤ、ごとうじゅんじという、端的に言えば「ハイスクールD×D」と同じスタッフに。つまり、渡るべき人間の手に渡ったということである。こういう仕事ばかり任されれる専門家ってのもすげぇ話だが……まぁ、どんなジャンルでも得意分野があるというのは素晴らしいことだ。

 しかし時代の流れというのは残酷なもので、アニメしか知らない人間からしたら制作体制だけでなく中身だって随分変わっている気がしてしまう。かすかな記憶を辿れば、確か飛鳥と焔が仲良く喧嘩する作品だったと思うのだが……トップで出て来るのが中の人と同じ名前を持つユミというキャラクターである。まず、これが誰だか分からない。何の説明もないので視聴後改めて確認するためにググったら、どうやらアニメ放送後も脈々と続くシリーズの中で主人公を務めたキャラクターであるらしい。いや、知らんけど……。そこの説明無しなんやな。まぁ、わざわざこのアニメを見る人間はファンだろ、くらいの前提なのか……。

 そして、中身もまぁシリアスである。次回予告を見る限り来週もこのテンションが続くのかどうかはかなり怪しいが、どうも「女の子がおっぱい揉みながらイチャイチャ」というのを延々続けるだけでは済まない作品であるらしい。やっぱりこうなると「ドラマを見る方がいいの? 丁寧に描かれた乳首を見た方がいいの? どっち?!」と困ってしまうわけでね。どっちも見ればいいんだけどね。AT-Xだから視聴年齢制限がついてるよ! うーむ、せめて1話目くらいはシンプルなおっぱい祭りにしてもらった方がとっつきやすかったのだが……。でもまぁ、考えてみたら一作目の時点で割とそういう側面はあったっけなぁ。おっぱい丸出しでアホな格好して戦うけど、割と正義だの悪だのというイデオロギーの部分でしっかり悩みますよ、みたいな流れ。おっぱいに貴賎などないというのに、なぜ人は争うのだろうな。

 というわけで、おっぱいおっぱい言いながら今後も観続けるかどうかは定かじゃないですが、別に嫌いな作品でもないので多分観ると思います。前クールの「ゆらぎ荘」がAT-Xなのに光入りまくりでフラストレーション溜まってたんや。ここいらで古参の貫禄を見せつけてくれ。あと、個人的にははらみーがエロい声あげてるのが聞きたいです(切実)。いや、直前のシーズンで散々発情してたけども。エロかったけども。

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○「火ノ丸相撲」 5

 エンディングテーマはあのテイストでいいの? ねぇいいの?

 先週スタートしたアニメなんだけど、実は第1話の録画設定ミスって見逃してしまっていたのである……あいかわらずのアナログ思考なので、片っ端からの録画にミスが出るとリカバリーが効かない。「ジャンプアニメやし、他の放送局もあるやろ」って思ってたら、残念ながら我が家で視聴する方法はBS11しかなかったのである。1ヶ月遅れでアニマックスに入るから、そっちで1話目をフォローするしかないわなぁ。録画できないからネット放送は意味がないのじゃよ。そんなわけで掟破りの「2話目から視聴」という残念な結果になってしまった作品だが、まぁ、勝手知ったるジャンプ漫画なのでセーフということにしておいてくだされ。でなきゃこんな悠長に「1話目はあとでいっかぁ」なんて思わんのよ。

 さておき、現在のジャンプではかなり真っ当な方向性で「ジャンプらしい」作品。すでに古臭い印象すらあり、相撲なんてなかなかヒットしないテーマを扱っているくせにアニメ化にまでこぎつけただけでも大したものだ。私も嫌いな作品じゃないのでそれなりに読み続けていたつもりだが、最近は歳をとってジャンプを手にする機会自体が減ってしまったため、割となおざりになっているのは申し訳ない。でもまぁ、アニメでやるくらいの範囲の話は知っているので問題ないだろう。

 シナリオ部分にあれこれ言う要素はなかろうから、問題はちゃんと「相撲」と言うテーマが活きる作劇になっているかどうか。幸い、瞬間の勝負所が見やすい相撲は、アニメにしても充分映える、というかまさに短期決戦のアニメ向きの題材である。2話目はレスリングとの勝負という変則ゲームではあったが、なるほどケレン味たっぷりで大技をぶちかます展開は演出次第で真っ当なスポーツものにもなり、ジャンプ特有の超絶能力バトルのようにもなり、色々味わい深い設計である。

 一つ気になるとすれば、そうしたモーション演出以外の部分でのキャラクターの見え方がなんか安っぽいところだろうか。特に火ノ丸のトレードマークである身体や顔の傷、なんだかガムテープが貼ってあるみたいですげぇ違和感がある。テリーマンの肩の星みたいなもんだと思えばいいんだろうか……まぁ、そこをリアルに描くのは難しいだろうし、あんまりこだわる意味もないだろうからしょうがないけど。あとは尺の都合だろうけど、ちょっとサクサク進みすぎてる感じもあるかなぁ。原作だとこんなに早くないよね? 辻の登場ってこんな段階だったっけ? うわ、やっぱ覚えてねぇや。

 まぁ、とりあえず必要最低限のものはそろっているようなので、何となく追いかけるくらいでもいいだろう。とりあえず、部長の中の人はリアルで相撲とってる動画とか作れば説得力が増すと思うよ。目指せ相撲の三冠王。

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○「メルクストーリア-無気力少年と瓶の中の少女-」 5

 これって現代に蘇った瓶詰妖精ということもできますよね? できませんか? そうですか(撤収)。

 今期水瀬いのり成分の主な補充先となりそうな作品。兎にも角にもメインヒロイン(?)のメルクが可愛らしいので、それを見ていればある程度の満足感は得られるだろう。監督を担当しているのが追崎さんなので、「可愛らしいもの」を可愛らしく描く手腕には信頼が置ける。なんかもう、それだけでも充分だ。ソシャゲ原作とのことなのでちょっと身構えてしまう部分もあるが、本体となる物語がちゃんと存在しているRPGのようで、世界観の構築はしっかりしているし、お手本のような導入の1話であり、キャラがわかって世界が見えれば不満はない。背景の描き込みなども高品質だし、このままのクオリティが維持されるなら予想外に楽しい作品になってくれるかもしれない。

 一応作品世界の特徴としては「凶暴で人間を襲うモンスターがいっぱいいるけど、それを改心させる癒術と呼ばれる技法があるよ」という部分が見どころになるんだろうか。主人公の「モンスター嫌い」がなんだかとってつけたような印象があるのが気になるが、殺伐としたモンスター退治のお話ではなく、いく先々でモンスターを癒し、仲間として引き連れていく物語になるならなかなか斬新だ。ドラクエⅤにしろポケモンにしろ、「モンスターを味方にして冒険する」っていうギミック自体が楽しそうなのである。これでモンスターが可愛ければ満点。1話目で出てきた大福はそれなりに可愛い(でかい方は置いとくとして)。ついでに「何故モンスターが人を襲うようになっているのか」っていう根本的な部分まで突き詰められればすごい話になるのだが……まぁ、それはさすがにやりすぎかな。原作ソシャゲもまだまだ展開は続けているらしいので、多分やんわりとした落とし所になるんだろう。過度な期待はせずに見守っていけばいいじゃない。

 ちなみに、私が一番熱心にプレイしている某ソシャゲも、来年1月からアニメ放送が決定している。今作同様にファンタジーな内容でのRPGなので、これくらいのクオリティでスタートしてくれれば言うことなしだと思うのだが……どうなるんだろう。今から胃が痛い。「ゲームは割と面白いんだけどなぁ」ってぼやく準備が今から出来ている(後ろ向きだな)。

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 悔しいが笑ってしまったので私の負けだ、第2話。1話目の尖っぷりは完全に出オチやろ、と願っていた部分はあるのだが、2話目は同じ方向性から純粋に進歩的な展開でさらにひとネタ加えることに成功している。すげぇなヲイ。

 まぁ、ぶっちゃけ一番スゲェと思ったのは本渡ちゃんのマルチな才能に対してなんですけどね。そりゃもちろん台本あるんだし、練習もみっちりやったんだろうけど、こうしてフリースタイルバトルのリズム感をきっちり再現できるのって純粋に才能だと思うのよね。やろうと思っても不自然になっちゃう人が多いと思うし。対抗してる2号役の田野ちゃんも、時にアイドルとしてお呼びがかかるその才能はピカイチ。純粋に聞いていて気持ちのいい展開だったし、素直に載せた映像部分のおかげで、ラップバトルにカケラも興味がない私みたいな人間でも気軽に楽しめる展開になっていた。まぁ、今度こそこれで打ち止めで、次の話数には残りカスみたいになってる可能性もあるけど……いや、もう、2話まででやりきったらわしは満足やで。

 展開としては「メンバーが少しずつ覚醒する」という理想通りの展開になるんだろうか。一応たえちゃん以外のメンバーは目覚めているし、2話目時点で割と個性が出てきているのだが、今回メインで扱われたのは「伝説の平成アイドル」水野愛ちゃんと、「伝説の特攻隊長」二階堂サキの2名。そして友情タッグの形成に成功したのはサキちゃんの方。こういう友情タッグ形成って御都合主義の場合が多いのだが、今回の展開はどう考えてもさくらの才能がぶっ飛び過ぎていたので妥当(?)なもの。というか、さくらはある意味で最大級のオレツエーキャラとすら言えるのかもしれない。なんやねんあの無駄な才能の山積み状態は。いいぞもっとやれ。

 そして、当然のように私のお気に入りキャラは現状ではゆうぎりさんです。マイペース過ぎる三味線プレイ、マジで格好いい。どこぞの事務所のラーメンクイーンに通じる存在感がある。

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○「からくりサーカス」 5

 過去作品掘り出しの流れはついにここにたどり着いた。不朽の名作からくりサーカス、今ここに万感の幕開けである。

 とりあえずせっかくなので煽ってみたが、ぶっちゃけ今作にあまり思い入れはない。いや、あると思っててたんだけど無かったんだよ。信じられない話なんだが、アニメ化決定の報を受け、「おっ、うしおととらはあんまり分からんかったけどからくりなら読んでたわ。でも、後半部分なんてすっかり忘れてるし、放送前に再読しとくやで」って思って読み始めたら、「実は後半部分は忘れてたんじゃなくて単に読んでなかっただけだったわ……」っていう衝撃の事実が判明したのである。まさか、読んだと思って読んでない漫画があるなんて、自分でも驚きである。いや、ほら、だってさ、中盤のあの大ネタを披露したあたりで、もう満足するじゃん。「これであとは幕引きに入るんやな」って思うじゃん。ほんで終わると思いながら連載追ってたら、なぜか突然田舎の村で相撲大会が始まるし、クッソ長そうだし、そこで読むのをやめちゃってもしょうがないじゃない。そんなわけで、今作はつい最近「初読」したのでした。

 まぁ、兎にも角にも、最近読んだ作品だから記憶は鮮明だぞ! ……ごめんこれも嘘。一気読みしたおかげでもうディティールがあやふやだ。1話目時点でも、「えっと、これって○○だったけ、それとも○○のふりした××の方だったっけ……」ってあやふやである。ややこしすぎんねん、この漫画。いや、でも傑作なのは間違いないよ。やっぱりプロットすごいし、アクションも文句なしで面白いし。名作って断言していいと思う作品。

 ただ、それが今度は3クールのアニメ化っていう微妙な展開を見せているわけで……ウゥム、これが「うしおととらの大成功に続け!」だったらいいのだが、残念ながらあっちも微妙なまとめ方になっちゃったしなぁ。この作品、切れるところなんてほとんどなさそうなのに、どうやったら40巻以上の漫画を3クールにまとめるってんだよ……。今から悪い意味でドキドキヒヤヒヤだよ。よっぽどのアクロバットを使わないとまとめきれないと思うのだが、そっちが成功した方がよっぽどサーカスだよな。

 でもまぁ、1話目はそんな台所事情を感じさせることのないスタート。尺も詰まってないし、作劇も気持ちの良いもの。元請のスタジオヴォルンは「うしおととら」の時点ではMAPPAとの共同制作だったが、今回は単独元請初挑戦となるようだ。まぁ、これ一本に全力を注げるというのなら案外まとまった製作体制が取れる……といいな。やっぱり藤田作品は勢い任せで動かしてなんぼやからな。

 あとはキャスト部分かな。勝役だけは若手新人の採用らしいのだが、1話目時点では悪くない仕事ぶり。結局全編通じて一番難しく、一番やりがいのある役が勝なので、ここで演じきればとても良い経験になるのではなかろうか。残りのキャストはほんとコッテコテ。メイン2人が「うしおととら」からの続投なのが笑ってしまうが、さすがにあの声で鳴海が19歳ってのは無理があるよな。アシハナさんは個人的にツダケンイメージだったのだが、まぁ、櫻井ならなんだってできるからいいや(櫻井はどっちかっていうとアルレッキーノだと思ってた)。キャストロールでしろがねよりも上にいたのが謎。他にも色々とキャストが発表になっているのだが、キャストを見て「もしかしてコロンビーヌはロリバージョンの方しか出てこないのでは……」って思ってしまったのは秘密。あとは雑魚オートマータにどんな声が当てられるのかが気になるよね。実はキャラとして一番活き活きしてるのがいやらしい連中ばっかりなので(藤田作品だから)。パウルマン先生とか早く出てきてほしい。シルベストリも気になるけど、下手したらカットされるエピソードだよなぁ。

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○「ベルゼブブ嬢のお気に召すまま」 5

 皆さんは人生で初めて「ケセランパサラン」を知ったのはいつですか? 私は多分、SFCゲーム「スーパーマリオワールド」のお城ステージに出てくる敵キャラです。その次は多分「ぬーべー」に出てくるやつ。なんか、定期的にプチブームみたいなのがあるよね。

 女体化作品はとどまることを知らず。でもまぁ、神格(悪魔を含む)って時代や信教によってコロコロ姿を変えるものなので、ベルゼブブがロリ巨乳だったとしても別に大きな問題はないんでしょうね。試しに「ベルゼブブ」で画像検索すると、結構な数のおにゃのこキャラもヒットします。まぁ、日本人にとっての神や悪魔なんてこんなもんよね。

 「絶大な力を持つ上司がふわふわロリっ子だったらいいのになぁ」という、欲望に忠実なわかりやすい萌え系作品。「ふわふわもふもふ」を前面に押し出しており、アバン→オープニングの流れだけを見たら、こっちの方がよっぽど「ハッピーシュガーライフ」っていうタイトルが似合うんじゃないかと思うような作品である。悪魔が主人公という設定のくせに、「悪魔は神の意志に従って試練を与える存在」と設定されているので悪辣さなどカケラもなく、徹底してふわふわもふもふワールドに浸ることだけを目的とした設計が潔い。一応ギャップ萌えの要素もあったのかもしれないが、秒でそんな引っかかりもなくなり、あとはただ「かわいい、もちぷに」を堪能するだけ。求める人にとっては至福、いらない人間にとっては路傍の石というタイプの作品だろう。個人的にはふわふわもふもふは好きだけど、全体的なキャラクターデザイン(というか色彩設定かな)がストライクからちょっとずれている感じがあるので、嫌いじゃないけどそこまでハマるようなものではない、というくらいのバランスかな。でも、決して悪いもんじゃないです。あとはこのメルヒェンな感じを恥ずかしげもなく維持できるかどうかでしょうね。エンディング歌唱がメインの大西君に加えて久野ちゃん、加隈ちゃんという恐ろしい布陣になっているので、今後のキャラ展開にも期待しよう。やっぱり久野ちゃんじゃないか!!

 しかし……考えてみりゃ「糞山の王」とも称され蝿の化身でもあるベルゼブブがこれって、結構凄惨な構図でもあるんだよな……冒頭部分、綿菓子にたかってる蝿ってことになるのでね……綿菓子ってメルヘンなイメージ強いけど、実際は単なる糖質の塊だからな……あかん、そういう想像はしないようにしましょう。

 個人的に意外だったのは、メインのベルゼブブ嬢を務めるのが大西君というところ。ぱっと見のイメージだと茅野・石見ラインのキャラみたいに見えるんだけど、やっぱり器用だぞ大西。正直、キャストロール見るまで誰だか分かりませんでした。こういう方向性でのメインって初めてかもしれない。あと、ナレーションのせいで若干「はたらく悪魔」みたいな印象もある。マクロファージさんはいつだって大忙しだ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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