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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「俺が好きなのは妹だけど妹じゃない」 4

 何言ってだこいつ。妹文化が永遠であるということは今作が冒頭で示してくれていたわけだが、文字通りの「末席を汚す」結果にならなければいいのだが……。

 いや、だからわしゃ妹属性は皆無なんだってば。それでもまぁ、あの13人をわざわざ集めてきたというその努力は認めよう。温故知新、先人たちへのリスペクトは大切だ。ただ、リスペクトを示す先がそっちなのかよ、ってのは思うけども。他にも色々謝らなきゃいけない作品がある気がするんですけどね。何マンガ先生とかさ。1話目で何か話題になるつかみを用意するというのは現代アニメ事情を考えれば大事なことだとは思うが、その同じ1話目の時点で「これ、単なる出オチじゃねぇかな」と感じられるのはダメなのでは。

 この作品を見ても私の心が動かないのは、単に妹属性がないという理由だけではないだろう。単純に、面白くなさそうという話なのだ。ぶっちゃけ、似たような第一印象は「妹さえいればいい。」でも感じたものだが、あちらは本当に「妹好き」という設定が飾り以外の何でもなく、気づけば「ラノベ業界の苦労話を交えつつアニメの中でだらだらボドゲをやる作品」というわけのわからない方向性で独自性を獲得していった。良いか悪いかはわからないが、おかげで見る価値が生まれたのは事実だ。それに対し、本作はどうやら「エロマンガ先生」同様に、妹との関係性を中心に物語が進むタイプの作品だと思われる。つまり、真正面から妹萌えで戦う必要がある。そうなると、何とも映像部分が頼りないのである。トレンドから外れた感のあるキャラクターデザインに加え、1話目時点で主人公の顔の形が何だかおぼつかない。おそらくヒロイン勢の方はちゃんと描かなきゃ、という使命感があるのだろうが、そのぶんで野郎の顔にしわ寄せが来ていたのだろうか。それとも単に男のくせに目の部分がキラキラしすぎて気持ち悪いと感じたからかなのか。これまた現代アニメのお約束である「目の中の描き込み」がかなり徹底しているのだが、残念ながら細やかさよりも先に、何が書いてあるのかよくわからない異質さの方が際立って拒絶反応が出てしまう。いや、正直デザインについては紙一重だとは思うのだが……少なくとも1話目で魅力的だと思わせられなかったら、シリーズアニメとしては大きなビハインドを背負うことになるだろう。もしかして、シスプリ誘致に大きくリソースを割いてしまったのかもしれない。

 あとは妹との関係性でしっかり過去の作品と差別化が図れるかどうか。真正面からぶつけたら「エロマンガ先生」の映像クオリティには太刀打ちできないだろうから、勝負するとしたらやはり妹好きのために「唯一無二の妹」を創造する必要がある。高坂桐乃を超え、和泉紗霧を超え、当然羽島千尋を超えて。……んー、頑張れるかなぁ。

 まぁ、一応「ラノベ業界に乗り込んじゃったワナビがゴースト」という設定は今後がどうなるか気になるので、数多の内輪作品をしのぐ業界ものという売り方ができれば可能性はあるかもしれない。俺が主人公だったらこの設定の時点で自責と重圧で死んでると思うけどね。

 ちなみに、この感想を書いているまさにそのタイミングで私の実妹からメールが来るというよくわからない奇跡があった(ドウデモイイ)。

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 何となく出向いて、何もなさそうだから帰ろうとしたら、なんかよだれ垂らして目の色変えた連中に呼び止められ、突然たほいやが始まった。

 

 

Round1・「ろんもう」

1、教養が無い人。論語知らず。

2、論語と孟子と。

3、(「群盲龍へ登る」の解読)壮大なものに触れ続ければ、いつかは超越するとの訓話。

4、いなごの佃煮。

5、(仏教語)著しく不毛な宗教的対立。元寇を前に禁じられた。

6、異国者。

 ①まぁ、そうなるよな。 ②そうなるやろか。2つ並んでるシリーズってなんかあった気がするんだけど、検索する手段がない。 ③象に触り続けていれば、いつかきっと。

④「何でこうなるの?」って聞いたのに、「それを教えちゃったら今後対策されるじゃないですか」って教えてもらえなかった。秘伝のスープの作り方かよ。 ⑤禁じられておさまるようなもんじゃねぇよな。 ⑥「論盲」で、「議論が通じない人」の意だそうです。

 

Round2・「どかひん」

1、電柱を設置する際に行う基礎工事のこと。

2、「土管」のひ足し言葉。火炎土管。

3、急拵えである様。

4、丁寅生まれの女性。良嫁と言われる。

5、フランスの画家。キュビズムに傾倒した後、古典派へと回帰し、画家を引退。

6、(ドカは接頭辞)一時に貧乏になることじり貧。

 当然隣の単語は「どかべん」です。 ②ん抜き言葉に続いて、今度はひ足し言葉だ! いや、そのわりにちゃんと「火」が意味を持ってるんだから単なる単語じゃん。ロックマンのフィールドにあるトラップみたいなやつでしょうかね。 ③「逆から読んだら『にわか』になりそうだったんですけど、ならなかったんです」「じゃぁ書くなよ」。

 

Round3・「どれあう」

1、マリの主要都市。オアシス都市として知られ、シバの主都と否定される。人口23万5千人。

2、巫女。

3、→でれあう。

4、吸血生物が互いの体液を吸いあうこと。

5、男女が私通する。野合する。

6、長良川川岸に201年に一度現れ、大量の鮎を吐き落とすという伝説の鵜。

 ②「ジルドレと会う」→聖女という発想だそうです。アニメも始まりました。 ④Drain合う。 ⑤「私通と野合って意味違わね?」という議論になっていましたが、確認したら「野合」も「正式の結婚手続きを踏まずに関係すること」らしいです。青姦のことではなかった。 ⑥ドレアな鵜。ちなみに、現れるスパンも「ドゥ(2)」「レイ(0)」「アン(1)」から来ている。

 

Round4・「こにきし」

1、画題。賽の河原を描く。

2、欠損児の双生児。

3、丹生師(にきし)に従わぬ者。

4、→此岸。

5、「五」のこと。

6、(百済の語。コキシとも)百済王の称号。

 ハワイ出身力士じゃないよ。出題者もなんども間違えてたけど。 ①画題って書いときゃ何とかなるパターンだが、どっちかっていうと書記をしていたミラクルロジカル先輩が「さいの瓦」と誤記し、「あれって、子供達が積んでるアレが瓦なんじゃないですか?」ととんでもない勘違いをしていたのが一番の事件だった。スゲェな。 ②解答用紙に「KONIKISHI」の表記があるので、多分、「KONI」と「KISHI」が何となく似てるという発想なのだろう。 ③「抗・丹生師」だが、丹生師が何を意味する語なのかは誰にもわからない。 ④このきし。 ⑥いつものパターン。ちなみに現時点で「拳でNのこと」が正解だったのは初代の「ちぇえ」と「さんな」の2問。

 

Round5・「がらんびし」

1、(方言)山の絶壁。がらん。

2、生者は皆死ぬという仏門の教え。

3、家門の一。四菱を口で囲う。

4、我先にと手当たり次第に交合した末での腹上死。

5、伽藍のようなびし。伽藍びしま。

6、建築物に芸術性を与えることを目的としてひし形に模様をあしらうこと。

 難産だった出題だが見事全外し。最大のポイントは第2版からの出題だったということ。それ以外の版では普通の表記になっていたらしいので、おそらく全外しまではいかなかったのではなかろうか。 ①「方言」だけ書くってどういうことやねん。どこの方言かも書けよ。 ④「我乱()尾死」。

 

Round6・「たけえびら」

1、「たかえびら」に同じ。

2、→隣芝(りんし)

3、狂言。太郎冠者が嫉妬に駆られ裏切った卑怯者を捕らえる。

4、家人、郎等。

5、武道の教え。何にも捉われない柔の受け身こそが最大の剛となる。

6、竹を用いた画額。素にして雅があり、収めた賛画の風合いが増すとされる。

 「竹のえびらちゃうの?」と聞かれても「違います」と答えての出題だったが……。 ①辞書って不便だよね。 ②よくわからん概念だが、「他家の海老ら」→「なんか美味しそう」→「隣の芝は青い」という流れらしい。 ③take envy ratという記述がある。 ⑤竹、海老等という記述がある。「竹はまだしも、エビは最初から曲がってるだけやろ」。 ⑥「竹でできたVIERA」。

 

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○「CONCEPTION」 5

 馬鹿じゃろ。企画考えた奴も通した奴もみんな馬鹿じゃろ。馬鹿が活躍できる業界は素晴らしいですね……。

 当方、アニメの事前知識は一切入れないという宗派なので、片っ端からアニメ番組を予約録画し、どんな作品かも分からずに視聴を始めるわけだが、今作はOP映像が出てきた時点で「あ、エロい奴ですかね」「エロい奴でしょうね」と中学生みたいな独り言を言いながら見始めた。スタート時点では学園ラブコメでも始まるのかと思ったものだが、「〜〜みたいなアニメかな?」って考えた予断が、その2分後に否定されるという展開が2度3度と続いてしまった。「学園ラブコメかな?」→「宇宙人が絡む猟奇ものかな?」→「クソみたいな異世界ものかな?」「単なるエロかな?」→「……ギャグだった……」。ところで、事前知識や他所の知識をいれずにアニメのみで楽しむのが基本だと思っている人間は、アニメの中で堂々と「公式サイト参照」って言われたらどうしたらいいんでしょうね??

 もう、完全に「SEXしないと出られない異世界」じゃん。もう、完全に思いつきだけのやつじゃん。ギミックとしてはSEX聖闘士星矢じゃん。なんだそれ。自分で書いてて分からんわ。本当に、このわけのわからない設定を無理やり通すためのありえないくらいに文脈を無視した1話目になっており、ぶっちゃけ会話のキャッチボールなど成立させる気がない。誰と話をしていても頭がおかしくなりそうな、サイコパスだらけの世界の如く。でもしょうがないじゃない。こんな狂った作品を成立させるには、登場人物も全部狂ってないと始まらないじゃない。もう、何もかもが新鮮で終始笑いっぱなしでしたわ。「絶対クソになるやつやん!」と確信めいたものがあるが、それでも笑ってしまったからなぁ……「BAKUMATSU」に5点つけてるしなぁ。これも同じ板の上に乗せるしかないか……これと並べられる「BAKUMATSU」が可哀想に思えてきたわ。

 しかもこんなクソアニメなのに監督が元永さんで、1話目の構成に岩畑さんが参加してるんだよ。そのくせ何故か製作はGONZOなんだよ。どゆこと? 元永さんが率いるなら素直にWHITE FOXでやってくれよ。いや、でもこんなもんを丁寧な作画で作られても困るか……なるほど、同じネジの外れた異世界作品ということで、「18if」と同じスタジオにまかせようということだな。もう、いっそ全部のネジを外してもらっていいぞ。小さくまとまる意味はないからな!

 というわけで、次回以降に何が起こるかをドキドキワクワクしながら待ちたいと思います。絶対予想通りにはならんと思うわ。何が偉いって、こんだけの内容のくせに画面がかけらもエロくないことなんだよ。作画がしょっぱいといえばそうなんだが(アクション作画での枚数の少なさは逆に見事である)、むしろ意図的にこのチープなデザインにしてる気もするな。どんだけ濡れ場になってもギャグだっていえば許されそうなレベルのギリギリを攻めているような……。やっぱり馬鹿だわ。日本人、クリエイティビティの使い方間違ってる説。いいぞもっとやれ。

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○「ユリシーズ ジャンヌ・ダルクと錬金の騎士」 5

 タイトル打ち込んで変換したら「連勤の騎士」っていうブラックすぎる単語が出て来てちょっと笑った。頑張れ世界の社畜たち。

 ラノベ原作作品。しかし今流行りの異世界ではなく、舞台はまごうことなき(?)中世フランス。なんとまぁ、ラノベでもこういうデザインの作品ってあるのね。もちろん厳密に史実が云々する話でもなかろうが、一応史実に則ったジャンヌ・ダルクの物語が展開されることになるということだろうか。主人公のモンモランシって誰のことだっけ? って首をひねったが、これがジルドレなのか。なるほどね。世の中には色んな表現の仕方があるものだ。

 史実混じりの世界というオリジナリティは現時点ではあまりプラスには働いておらず、特に「異世界ファンタジー」と違うという印象もないのだが、全体的にちょっと古臭いくらいのラノベデザインは決して悪いものではない。キャラクターデザインは普通だが、1枚絵でアップになった時なんかは割と可愛らしい絵もあったりして画面でげんなりすることはない。いや、イングランド兵との白兵戦のとこだけちょっと微妙だったけども……今後ガンガンギギンとバトルモードに突入するようだとちょっと難しいかな?

 全体的に新しさよりも懐かしさ優先みたいな作劇なので、今後大きな伸びがあるとは思わないが、取りこぼしを減らして地に足のついた物語を進めていくならば及第点には至りそうな作品。舞台が舞台なので悲劇を描くのも簡単だし、たまにゃハーレムとか無視して骨太なドラマを描くラノベ作品があっても良いのではなかろうか。まぁ、本作がそうなるとは思ってないんだけどね。1話目から割とハーレム模様だったしね。ラノベ文化との折衷案を頑張って見つけてください。

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○「BAKUMATSU」 5

 BS-TBSだと「学園BASARA」の後にこれっていう地獄のようなスケジュールなんですよ。日本の偉人たちは色々と可哀想だ……また、「銀魂」が終わったタイミングでこれが始まったというのも何か因縁めいたものを感じる……訳でもないけども。なお、坂本さんの中の人は銀魂もこっちも一緒の模様。ミキシン、生粋の東京都民やぞ。

 イケメンを揃えて送り出すタイプのソシャゲ原作アニメ。つまり「千銃士」「100人の王子がなんちゃら」と同じカテゴリであり、基本的に高確率でしょうもないアニメになる気がする枠。少なくとも私のニーズには合わんやろなぁ、と思いつつ見始めるわけで、案の定、なんだかのっぺりしてやたら「軽い」絵柄はあまり予算がかかっているようには感じない。かつてはDEENといえばBL系作品を送り出したスタジオとして名を馳せ、同じ幕末を扱った作品でも「薄桜鬼」は耽美な世界観に思わず酔いしれてしまうし、「幕末Rock」なんて良くも悪くも刺激の多い作品を送り出した実績もある。そんなスタジオの新作なんだからもうちょっと興味を引くものを見せてくれよ……。

 と思ってたら、なんか来た。いや、確実にクソみたいな流れではあるのだが、予想の斜め上が来た。幕末ものという時点で既に時代性を帯びているというのに、なんとそこにタイムワープを絡めてしまおうという謎配合。誰だかわからないけど悪い奴が過去と未来を飛び回り、徳川幕府を3年はやめて倒幕、新たな奇岩城を築き上げて恐怖政治で繁栄を極めているという。……すげぇ、ツッコミどころしかねぇ。「なんで自由に時間をとびまわれる奴がこの時代で幕府を倒すことにご執心だったんだよ」とか、「なんで幕末のタイミングまでは待ってたんだよ」とか色々あるし、新撰組という組織は残る程度の歴史改変なのに、なぜか世界がガラリと変わってしまったという、バタフライエフェクトがどこをどう動かしたのかよくわからない設計。もうこれ、一種の異世界転生と解釈してもいいのではなかろうか。とにかく、どこもかしこも理屈に合わないので何を信じていいのかも定かでないのだが、幸か不幸か主人公の高杉と桂がやたら物分かりのいい性格なので、「起こったことはしょうがない」ってんで力業で押していくという。まぁ、二条城の警備がガバガバの世界線の維新志士なんてこんなもんかもしれませんね。

 この時点で設定がすし詰め状態だというのに、さらに城の地下に進んだら今度は「日本の歴史から強い奴を連れて来たよ」なんて夢のような設定をさらに付け足してカオス度合いを増加させる。いや、そこはせめて幕末にこだわっとけよ! タイトルすらぶん投げるのかよ! もう、誰が出て来てもおかしくないということは、これ、もしかして那須与一とか坂上田村麻呂とかが出て来てもいいってことなの? よし、真っ先に平将門を連れてこようぜ。これ、未来にも行けるなら別に日本国内にこだわる必要すらないじゃん。単なる英霊戦争じゃん。一方的にサーヴァント使い放題のチート悪魔じゃん。なんだこの設定。すげぇぞ。

 なんか、色々回って楽しくなってしまった作品。どうせトチ狂うならここまでやってくれた方が他作品と差別化できてありがてぇや。いや、面白くなるかどうかはさておきね。っていうか、これで収拾がつくつは思えないけどね。ソシャゲの可能性は無限大。あなたの幕末は何時代?

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○「走り続けてよかったって。」 4

 こっちの方がよっぽど駅伝アニメっぽいタイトルやんけ! タイトルだけ見て「まさかの駅伝被りあるか?」と思ったが、残念ながらそんな奇跡は起こらなかった。無念。

 それではこちらが何アニメかというと、まさかの声優アニメである。普通の文脈でいう「声優アニメ」とは異なるタイプの声優アニメ。過去にも声優を題材にしたアニメはいくつか作られているが、今作はどうやら代々木アニメーション学院による啓蒙番組というよくわからない立ち位置の作品らしい。世の中には色んなアニメの作り方があるもんだ。原案を作っているのがHoneyWorksということで「告白実行委員会」とか、そっち方向の流れをくむ作品と考えればいいのかしらね。

 声優が題材ということで応援してあげたい気持ちもゼロではないのだが、わたしゃ別に仮想空間での声優キャラクターに興味関心はなく、むしろ今作で中に誰が入ってるんだろう、ということが気になるタイプの人間なので、今作を見てなんともあっさりした養成所のの授業風景を見せられてもあんまり面白くない。せっかくCVが矢尾一樹の講師がいるんだったら、もうちょっと振り切れたキャラにしても良かったのに。全体的に薄味というか、刺激の足りない作品である。あと、どうしても「青春作品」と銘打たれている部分で理解が及ばない筋立てになっている。まずもって、引っ越すときに次の住人のためにメモリスティックを置いていく精神性が理解できないし、そんな得体の知れないものを平気で自分のパソコンに突き刺しちゃう危機意識の低さも怖い。今時の若者なら、もうちょいセキュリティには気を使おうよ。まぁ、主人公のぼんやりした性格ではしょうがないのかもしれないけど。こんな性格のくせに「声優の朗読劇を見て声優になりたいと思った」なんて言われてもピンとこないんだよなぁ。

 全体的に「薄い」印象の作品なのであんまり身を入れて見る要素が発見できなかったのだが、まぁ、15分アニメなのでそこまで突っ込んで考えるものでもないのかもしれない。ちなみに、どんな要素よりも「シリーズ構成・高橋ナツコ」で身構えてしまったのは秘密。

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○「風が強く吹いている」 6

 まず、シリーズ構成に喜安浩平の名前がクレジットされててめちゃくちゃびっくりした。確かに脚本書ける役者って結構いるもんだけど、こうしてアニメ作品のシリーズ構成にまで声優と認識していた人の名前が食い込んでくるのって初めての経験だ。色んな仕事のスタイルがあるもんやなぁ。

 今期もスポ根は色々と不思議なものが揃っている。前クールのバドミントン・ビーチバレー・水泳、なんてのも不思議だったが、今期はチア・駅伝ときている(まだ他にもありそうだぞ)。過去の例を探してみても駅伝がテーマのアニメってのは見たことがないのでおそらくこれが(少なくともテレビシリーズとしては)初めてのものだろう。制作がI.G.であり、いくらか頭身がリアル寄りのキャラ造形なので「ボールルームへようこそ」あたりが近いイメージの作品になるだろうか。ただしこちらは原作が三浦しをんの小説だという。なんとあの「舟を編む」の原作者ではないか。世の中の小説家ってのは色んなジャンルで活動できるもんだなぁ(本当に限られたジャンルしか知らないのでこういうマルチな才能を見るとそれだけでびっくりする)。

 設定は、なんだかジャンプ作品にでもありそうな、ある意味でオーソドックスなスポーツもの。なんの取り柄もなさそうな素人連中が集まっていきなり競技をやれと言われるタイプ。なんかね、もうこういう設定が出てくるだけでちょっと面白そうじゃないですか。いわば名門のお嬢さんと華道の家元の娘と意識高い系女子と単なるオタクとズボラが集まって、最終的に戦車道で覇権を取るみたいな展開ですよ。ほら、楽しそう。どうやって真っ当な方法で強くなった強敵を打倒していくのか、っていうのが最大の見どころになりますよね。……まぁ、駅伝なんてどう考えてもトリッキーな勝ち方は出来ないと思うけど……とにかく、「まとまりのない奴らが集まった!」っていう画面だけでちょっとワクワクする。

 映像部分はI.G.のスポーツ作画ということで一切心配ない。「ハイキュー」「ボールルーム」と続くスタジオの持ち味として、とにかく競技の「形」をしっかりと描いてくれるはず。1話目でもすでに主人公の走るフォームなんかにこだわりが見えて、アニメの中でも実は地味に難しい「速そうな走り」をしっかり見せてくれている。それだけでも期待は高まろうというものだ。脚本に期待が持てて、映像もよしとなればあとはただ素直に受け止めていくだけである。これ、1クールだとリアル箱根駅伝の本番直前で終わることになるけど、どれくらいの尺なんでしょうね。

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○「ゴールデンカムイ(第2期)」 ー

 いきなりこの話からのスタートってなぁ……。もう、1期見てない人とか完全無視やんな。まぁ、ある意味一番素敵な入門かもしれません。

 フル回転でスタートした後半戦。もう特に言うことはありません。1期同様に悪ふざけかと思えるくらいのテンションで振り切ってもらえれば問題なしです。強いて問題を挙げるなら、もともと2期計画だったら1期でも色々カットする必要がなかったんじゃねぇかってことなんだけども、まぁ、構成案にも色々とあるんでしょうね。もう、ここからは変態オンパレードだからなぁ。あとインカラマッさんがいい女よね。声とかね。

 メインテーマがさユリ×My first storyっていうよくわからんコラボだったのだけちょっと気になる。

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「銀魂 銀ノ魂篇(後半戦)」 ー→5

 徹底してんなぁ……。原作の方も見事な投げっぱなしっぷりだったが、アニメはそんな原作のやらかしをしっかりとネタとして活用して締めてくれた。こんな最終回を迎えられるのは、後にも先にもこの作品だけだよな。もう、色々すげぇ。

 結局、全部空知が悪いんじゃん……。いや、晩節を汚すならいっそネタとして振り切れるまでやるってのは素晴らしいと思う。他作品でやったら大顰蹙だけど、銀魂ならしょうがない、みたいな空気になるのがすごいよ。原作も、アニメも。それにしても藤田監督のとんでもない被弾っぷりが……。

 これも含めて、全てが銀魂。ファンの人はしっかり堪能しよう。杉田は今後も空知と雑に絡もう。

 

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