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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「戦姫絶唱シンフォギアXV」 6→7 ご祝儀評点させてもらいます。本来なら今回の1クール分のみを判断材料とすべきだが、さすがに私の身からそれは不可能なので、あくまでも「シンフォギア」というテレビシリーズの総括という意味での評価。本当に、楽しませてもらいました(そしてこれからも楽しみたい)。 始まった時は単なるネタ枠だったのよねぇ。「バトルアニメ」も「歌うアニメ」も「歌でバトるアニメ」も存在してたけど、「歌いながらバトるアニメ」はさすがに埒外。それを成立させ、さらにオリジナルソングとライブをつなげて総合的な商品としての付加価値を高めた。ソシャゲの展開は本来ならおまけと考えるべきなのかもしれないが、それ以外にもパチンコなんかもあるらしいし、1つのモデルを生み出し、様々なフォーマットへの波及を見せたシンフォギアの世界は、替えの効かない一点物に違いない。 今期だけの評価でいえば、おそらく作画はシリーズ中最高水準だろう。まぁ、ぶっちゃけこれは他のライバルが大したことないからであり、2期3期を思い出すと、シンフォギアといえばむしろへなへな作画の印象すらある。そこに予算をつけ、ノウハウを蓄積し、今期は文句なしのど迫力おバカバトルアニメとしての地位を確立。これが最後なら、そりゃ満足するしかないだろう。加えてキャロル軍団の参加などの惜しみないファンサービスも(いつものことながら)披露し、シリーズの集大成としての彩りもそれなりのものだった。普段が大馬鹿な作品なので「さらなるバカを!」と期待しているとなかなか頭の上を飛び越えるのは難しいが、今期は充分期待に応えるだけの爆裂っぷりを見せてくれたのではなかろうか。まぁ、最大の難点としてはノーブルレッドたちの扱いの悪さがあるが……ほら、オートスコアラーだって当時はこれくらいのもんだったわけだし。今後のシリーズでの再登場を期待するしかないよね。 今後について考えると、やはりアニメというメインコンテンツを終了させて今後シンフォギアが続いていくのかどうかは不安である。最大の柱がソシャゲになるわけだが、さすがにソシャゲ一本ではここから5年10年とファンの心を繋ぎ止めるのは難しいだろう。スパッと終わりを告げられるのはもちろん辛いけど、こうして一縷の望みを残した状態でコンテンツが続いていくのもなかなか微妙な気持ちではある。おそらく展開を続けていく中で最大の問題は「いくら何でもライブをやり続けることはできない」って部分だと思うので、もうライブ展開は諦めてもいいので、できることならソシャゲストーリーのOVA化とか、そういう負担の軽い方法で今後も末長く愛でていけるフォームが提供され続けることを祈りたい。金子さんにしろ上松さんにしろ、多分そのうち「あー、シンフォギア文法でなんか書きたい!」って思うタイミングが来るに違いない。シンフォギア的な欲求を発散できる場所は、シンフォギア以外にないのだ。僕たちは、いつまでも帰りを待っている。「だとしても」の続きへ。 PR 「MIX」 ー→5 ぬるっと来てサラッと終わった作品。なんだろね、やっぱり嫌いじゃないんだよ、この温度は。 「試合展開のほとんどを実況の語りだけで進めて映像すらろくにない野球アニメ」という、ある意味超次元の存在となった一本。野球アニメの作画が大変なことは前シーズンの「シンデレラナイン」が嫌という程教えてくれたし、実のところ「ダイヤのA」なんかも試合シーンをフルに動画で動かすなんてことはなく、あちらは印象的なコマをなるべく劇的な演出になるように見得を切って迫力を出そうとしているわけだが、そうして「なんとか躍動感を見せよう」という努力が存在しないのがこの作品。スポーツを主題にしたアニメでなんでそんな暴挙が許されるのかといえば、それはもう、「あだち充作品だから」。 高橋留美子作品の時にも感じることだが、やっぱりサンデーの古参作家の独特の空気感ってのは不思議な味わいがある(いや、この2人だけかもしれんが)。とぼけてスカして熱を持たせず、それなのにどこか気になるような会話劇を中心に引っ張るあだち充の芸風は、おそらく大昔から変わらないものだ。わたしゃ「タッチ」を履修してないので今作の懐古要素が今ひとつ刺さっていないのは間違い無いのだが、それでも「クロスゲーム」なんかで見ていたあだち充的世界観が変わっていないことは分かる。悲劇の兄弟を描いたタッチから一転、こちらも複数の兄弟関係が描かれ、そのどれもがすごく日常的なものの延長にあり、悲壮さも緊迫感も無い。それなのに、全然素直じゃなくて真正面から対話しようとしないそのヒネた台詞回しなんかが、やっぱりちょっとクセになる。野球漫画である必要が一切感じられないが、野球やってるとなんか落ち着く、それくらいのアニメである。 そうして「野球部分はそこまで大事じゃないんだ」ということが明示されてしまえば、「じゃ、別にいいかな」ってんでユルい画面の扱いも全然気にならなくなる。むしろ、これで突然猛スピードで動き始めたらそっちの方が気になるだろう。能や狂言のように、伝統美を守りつつ、「お約束」の中で視聴者がもっとも見たいものをじっくりゆっくり見せる。アニメという文化にも、そういう分野が生み出されているということなのかもしれない。いや、能狂言にさっぱり詳しくないけど。 というわけで、やっぱり「土曜日にピック表見ながら横目で見る作品」としてはちょうどよかったです。読売のこの枠はいっつもそれくらいだからホッとするんだけどね。次はまたヒロアカかぁ。ヒロアカはこれの真逆で動画モーションで見せる作品なので、あんまりピック表向きじゃないんだよなぁ(ちゃんと観ろよ)。 9月28日 ドラフト模様(ELD×3) ピック順 【Chrolony】→【Serra】→【Sea-chcken】→【Mei】→【Logical】→【Thraxi】→【Tanaka】→【Alessi】→
新環境じゃい! エルドレインじゃい! 当日は無事、予定通りにプレリ出場から直でドラフトにこぎつけることができました。おかげで終わった後は凄まじい頭痛だったのだが……まぁ、なんとか回せてよかったよ。ちなみにプレリの方については特に参戦記事をあげないのでよろしく。ぶっちゃけ、強行日程だとプレリのことまで覚えてられないねん。 さて、そんなわけで新環境だが、最近は何かとエキスパンションががちゃがちゃしてたので、こうして1つのブロックが独立してやってくるのは久しぶりな気もする。今回は流石に邪魔は入らないだろうから、ここから2月まではじっくりのんびりこの世界と付き合っていくことになるわけです。願わくは、途中で飽きてしまうようなくそセットではありませんように。幸い、1回目のドラフトは特に悪感情が出てくるようなこともなく、新ギミックやら見慣れないカードやらでどったんばったん大騒ぎでした。初回から8人戦だったもんだからいろんな要素がコントロールしきれねぇや。具体的な環境分析などは今後の課題である。
なんかドラフトやれるっぽい? 予定変更して、やるわ。
「凹凸世界 Season2」 *→5 まぁ、別に真面目に観ているわけでもないのだけども。不思議と、興味がなかった1期目から比べると少しずつ愛着が湧いていってるような気もする。 我ながらスタンスが定まらねぇな、と思うのは、今作がやっていることってぶっちゃけ「ナカノヒトゲノム」と同じなのよね。わけのわからないゲームを次々に打ち出し、ゴールも目的もよくわからないままに参加者たちに命がけの戦いを強いていく。ゲームのルールは一応説明されるがふわっとしてて視聴者側からはよく分からんし、そこまで頭を使って解決する風でもない。とにかく「なんか競って争ってるな」という雰囲気が出ている程度である。「ナカノヒトゲノム」をつまらんとこき下ろしたのだから本作だってつまらんはずだ。まぁ、実際そこまで面白い作品とも思わないのだが、こちらの方がゲノムに比べると嫌な部分が少ないというか、それぞれのお話の中でのすったもんだはこちらの方が見ていて真に迫ってるような感じがする。このシーズン2ではクライマックスでジンとシドウゲンの関係性が注目され、ようやくお話もスパイスが効いてきた印象。おそらく3期がスタートするなら2期よりももっと楽しめるものになるんじゃなかろうか。 まぁ、映像の独特のテイストにすっかり慣れただけ、という話もあるかもしれないが……これがもし中国本土で売れまくってたりしたら、今後日本で作られるアニメの作風に影響を与えたりしないもんだろうか。無いかな……。
ぐはァァァ! なんやこのアニメ! 最終話! なんかもう、ほんと幸せじゃない。ハッピー要素しかなかったくせして、おじちゃんちょっと泣いちゃったよ。いいなぁ、この全方位に幸せを振りまいてくれる感じこそが、きららアニメの真骨頂よなぁ。 まるまる1話かけて、シャミ子とモモがお互いにプロポーズしあうというインスリン必須の高血糖展開。シャミ子、ほんとすげぇよ。あれだけのことをモモに面と向かって言っておきながら、一切プロポーズしてるつもりないからね。一切意識せずに殺し文句を垂れ流す天然ジゴロみたいなムーブだからね。ここまで濃密かつ丁寧な愛の告白、なかなかきららワールドで展開できる次元の物語じゃないでしょ。そしてそれを受けたモモの方も、一度は頬を赤らめながら受け入れるかと思いきや、ギリギリでご先祖の悪巧みを見破り、魔族サイドをきっちり抑え込みながら、今度は逆プロポーズのムーブを仕掛け、シャミ子の脇の甘さを利用して籠絡している。こちらは多少なりとも意識的な仕掛けであるが、モモの独自のセンスからすると本当に魔法少女としてのお仕事の効率化と、自分の大願を果たすための優先事項をピックアップしたらこうなったという形。シャミ子を籠絡しようという意識はあまり無い。お互いに目的がはっきりしているのに、結果としてその手管がプロポーズじみて現れるという。なんやこれ。二人は幸せなキスをして終了か。 まぁ、ぶっちゃけ先週立ち上がった問題が何か解決したってわけでもないのだが、すでに過去10年で終わってしまったことはしょうがないんだから、現状を受け止めてこれから先の未来で最善を尽くしましょう、という取り決めが交わされた状態。そうして過去を受け止めながらも、前だけを見るまっすぐなシャミ子の目を見て、モモも大きく勇気付けられた。魔法少女のお仕事は大変……うん、多分大変なんだろうけど、それでも魔族と一緒にこの世界に残された忘れ物を1つずつ取り戻していけるんじゃないだろうか。そして、シャミ子の生活水準だって少しずつ上がっていくんじゃないだろうか。まぁ、シャミ子から貧乏不幸属性を抜いたらなんだか物足りなくなりそうな気もするけど……。98円? 吉田家の秘密もだいたいは明かされたし、内なる問題が片付くのでこの後はいよいよ外の世界へと広がっていくことになるのだろうか。モモ・ミカン以外にもきっと魔法少女はいるのだろうし、吉田家の外にも魔族に連なるものが存在しているはず。そうした新たな世界を見ることで、二人のパートナーシップはより強固なものになっていくのだろう。プロテインの量も増えていくのだろう。やっぱり健康が一番ですからね。ご先祖も自堕落な生活ばっかり送ってないで、ちゃんとしゃかしゃか運動しような。(最後、回収されてないよね……)
「グランベルム」 6→6 よろしかったんじゃないでしょうか。毎週の感想でも分かる通りに、およそ楽しませてもらった作品である。最近はよく「1クールアニメという枠内でまとめるクオリティ」っていう話をすることがあるが、今作は身の丈にあった尺で、穏当にまとめた佳作という評価になるかと思う。 新番チェックの時にも触れたが、そもそも「デスゲーム系」「バトルロイヤル系」の設定が無条件に好きなので、「魔法少女たちの仁義なき生き残りロボットバトル」という斬新なようで最近じゃベタな部類の設定の時点で割と好みの作品。ただ、今作はあんまりバトルロイヤル要素は掘り下げられることなく、最小限の参加人数の試合で丁寧に人物関係を掘り下げるところに旨みを求めた。何しろグランベルム参加者がわずか7人に絞り込まれており、バトルだけなら2話に1人程度の退場で問題ない。バトルフィールドがやたらぼんやりしているおかげで、この7人という人数に物足りなさを感じることも特になく、あくまで「1対1の人間関係」を描いていく中での入退場を認識させることでバトルの結果を伝えていくデザイン。どっちかというとバトルものよりも原典(?)となる「まどマギ」の魔法少女の5人と対比する方が正しいのかも。 今作の展開は本当にまどマギ的な要素が多く、流石にここまでの共通点があると「フォロワー」と呼んで差し支えないレベルだろう。これはもちろん「パクりだ」と貶める意図があるわけでなく、過去の傑作を下敷きにしてどこまで新しいことができるかを模索した挑戦であったと位置付けているだけである。まぁ、ぶっちゃけ大胆な追加要素だった「ロボットもの」の部分はあんまり機能してなかった気がするのが残念ポイントではあるのだが……多分本作の明確な瑕疵はそこに集約されるんじゃないかね。ロボを追加したことで誘致要因が増えたとはあまり感じられず、逆にとっ散らかってしまった感はあるのよね。まぁ、私はロボにあんまり興味がわかないタイプの人種なので、もしかしたらどこかに刺さった層もあるのかもしれないが……。 ただ、そうして追加要素があまり劇的な足し算にはならなかったが、下地の部分でのシナリオラインは安定しており、頻繁に不安になった「マギアコナトスが万能すぎたら何をやっても茶番なのでは?」という不安についても意識的に作中で埋め合わせるようにできていたので救われた。「宿命の人形」たる満月を主人公において、新月の方をヒロインに設定した視点の置き方も中盤の盛り上げにうまく貢献していたし、終わってみればきっちり「新月の物語」として着地できた全体像もスマートだ。こうして全体を見た時に大ネタが機能するように配置し、合間を細かい刺激(アンナ劇場とか)でつないでいく構造が、やっぱり1クールアニメとしては無難なものなのだろうな。 ぶっちゃけ数年後にも語り継がれるような名作とは言い難いレベルではあるが、単発の1クールアニメを楽しむという目的なら、これくらいのクオリティの作品が量産される世界になれば僕は不満はありません。頑張れオリジナルアニメ。そして頑張れロボットアニメ。 「とある科学の一方通行」 5→4 次だ次! はよ超電磁砲もってこい! いや、別にこの作品が悪いって言ってるわけじゃないけどさ。あんまり真面目に見られないくらいの訴求力の作品だった、としか。すげぇ勝手な話なんだけど、禁書3期よりも先にこっちをやってくれてたら、まだもうちょい興味が維持できた気がするんだよね。あっちを2クールやって絶望的な置いてけぼりで疎外感を助長してしまい、「どうせあれと一緒で分かんない展開でしょ?」みたいな諦観が生まれたり、あっちで描かれた一通さんの姿がちらついてこっちの姿と齟齬があったり、メインの筋がサブの筋を侵食してしまった感がある。 やってることは「いつもの学園都市のとんでもないトラブル」の1事例。いっつも思うんだけど、この街でアンチスキルに就職してる連中って自分の命について軽く考えすぎなんじゃなかろうか。それとも、過去に起こったハザードに関しては情報統制でも敷かれて「平和な学園都市」のイメージは保持されているのか。普通に考えてレベル0以下の人間がこの街で治安維持に励もうなんて思想はよほどの命知らずじゃないと出てこないと思うんだけどね。まぁ、とにかくそんな街での大災害の新たな1ページ。ここで作品の個性を出すためには何としても「超電磁砲」と差別化を図る必要があるのだが、どんぱちの大枠はレールガンと大差ないんだよね。ゾンビを巡る事件の全体像も意外性に乏しく、「とある食傷」状態だった身に染みるほどのプラスアルファは感じられなかった。一応、一通さんが生涯背負うカルマであるシスターズ大量虐殺が筋に絡んでる部分だけはそういう努力の表れだったわけだから評価する部分か。 ただ、やっぱり一通さんのキャラが空回りしてんだよね。「自分が悪いやつだって口では言い続けてるだけの普通の正義の味方」だから、ワルぶってツンツンしようとしてる様子がかえって滑稽だったり、まだるっこしかったり、キャラの魅力を上乗せする方向に機能していない。ちゃんと「悪なりの正義」みたいなものが光る部分があれば良いのだが、今回の事件だって、御坂が解決したとしても何の不思議もない構図だし、一通さんだからこそできた、というお仕事ではない。単にラストオーダーが頭の片隅にちらついて「そうそう、この人ロリコンだった」ということをたまに思い出すことだけがアイデンティティである。どうしてこんな骨抜きヒーローになってしまったのだろうなぁ。まぁ、スピンオフのキャラ造形ってのが一筋縄ではいかないことがよく分かる事例ではあるか。 まー、ラストオーダーが可愛いのは良い世界ですよね。女の子は満遍なく可愛いしエロいのはこの世界全体の良いところではある。蛭美のCVが真野あゆみっていうのも加点要素にしておこう。そしてスカベンジャーの面々の活躍も一足先に展開。彼女たちは「超電磁砲」のコミックでもいいキャラしてたので、今後の活躍にも期待である。ということで、 次だ次!
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ」 5→5 気づけば今作もベテラン選手の貫禄が出てきたもんである。まぁ、同じ日に放送されてたのが「とある」なので比較するとまだまだ若造ではあるのだが……。 ぶっちゃけ、話は相変わらずどうでもいい。今期は大きく2つのパートに分かれていて、前半のファミリア戦争、そして後半の娼婦強奪戦。前半は「おっ、ファミリアがぶつかり合う大きな戦争になるんやな!」と期待してたら、結局「4人しかいない弱小集団が大軍を打ち破る」っていうカタルシスが一切なく、なんとなく終わってしまって尻すぼみだったし、後半の娼婦編についても、基本的にやってることはリリの時と同じなので目新しさは無い。1期時点でベル君がある程度成長してその才能を認められているため、味方サイドは「仲間を増やす」方向以外での成長が見込めないので、いざ実戦の間で変化を見せようとしてもパッとしないのが難点だった。バトルを中心にしたアニメとして見ると、どうにも盛り上がりに欠ける作品である。 サブテーマの置き方も今ひとつ振り切れてないところがあって、後半の娼婦がらみの話なんかは、なかなかラノベでは掘り下げられない部分を掘り下げていたので興味があるドラマ展開だったのだが、「娼婦とは」という話に説得力を持たせようとしていた割には、最終的に「まぁ、あの子は勝手に勘違いしてただけなので娼婦って言ってもまだ清いままなんだけどね」とかいうわけのわからないフォローが入っていて台無しになっている。そこはいらんかったんじゃねぇかなぁ、と思うのだが、読者層の処女信仰にでも気遣ったのだろうか。まぁ、ヘスティア様が処女神っていう時点でファミリアに関わるためにはその必要があったのかもしれんが。 そうして全体的には低調な要素が多い作品ではあったが、やっぱり個人的には嫌いじゃない点も少なくないのだ。特に今作は「神」という存在の置き方だけはオリジナリティがあり、それぞれのファミリアの性格が神様のパーソナリティに起因し、それぞれの「信仰」をベースにぶつかり合う「小さな宗教戦争」がそこかしこで発生するというデザイン自体は面白い発想。多分、そこをもうちょい丁寧に活用できれば本筋も面白いものが出てくる気もするんだ。幸いにして使い捨てのなろう系作品なんかよりも制作の予算は確保できているようで、アニメとしてのクオリティも最低限のものが維持できるのだから、「次のシナリオでは」みたいなめげない期待を持っていてもあながち間違いではないと信じたい。 あとはまぁ、ぶっちゃけヘスティア様なのである。やはりどれだけ時代が過ぎ去っても、彼女の造形の見事さは輝きを失わない。「ロリ巨乳ボクっ娘ベタ惚れ系神様水瀬ヒロイン(紐)」とかいう仮面ライダージオウもびっくりの盛り込みすぎヒロインなのだが、彼女の存在だけは、他の次元に替えの存在しない唯一のもの。今期も紐は元気だったし紐がなくても元気だった。ぜひ繰り返し鑑賞したいのは温泉回であろう。普通の作品とは真逆の、「女性サイドから壁をよじ登って男湯にちょっかいをかけようとするムーブ」がこんなに自然かつ大胆に描かれるのはヘスティア様あってこそ。彼女の甲斐甲斐しい神的欲求と、見れば見るほど謎が深まるコスチュームのデザインは、まだまだ未来を感じさせるものなのだ。そしてフルスイング水瀬いのりパワー。今期は「ロードエルメロイ」との合わせ技で濃いめの水瀬定食をいただくことができます。そういう安心感って、大切なものですよ。
最終回である。予告されていた終わりである。そう、これにて5期に渡る壮大なアニメシリーズ・シンフォギアは幕を下ろした。それは間違いのない事実だ。作品の性質を考えればいくらでも続編は作れるし、実際にそういうプロジェクトは起こらないともいえないのだが、ここに間違いなく1つの歴史に終止符が打たれた。まずはそのことをしかと胸に刻もう。 最終回は一体どんな物語だっただろう。詰め込みすぎ。予定調和。御都合主義。設定が適当。尻切れで物足りない。色々な気持ちがよぎるのは、どれもこれも、8年に渡る大きな大きな歴史のなせる業だろう。最短で、まっすぐに、一直線。適当に、勢い任せで、放り投げ。そんな終わり方だと謗られたとしても、それも一面の見方であろう。
だとしても。
良い最終回だった。この流れがあるからこそ、この流れで許されるようにしたからこそのシンフォギアである。「いきなり歌うよ!」を世界の中心に据えたからこそのシンフォギアである。ラストバトルによく分からん新要素がガンガン突っ込まれたとしても、それは歌ったから解決した。何の問題もない。私たちが見たかったものは、キャロルと6人の共闘であっただろうし、マリアさんのアガートラームが真の姿を現し神をも切り裂く姿だった。エクスドライブが固まってモビルスーツが突撃する姿だったろうし、防人が突然の連獅子で荒ぶる姿だった。そして何より、響がその拳を広げて、未来さんとつなぐ姿であったのだ。そこにたどり着くことなんて、なんなら2年前から知ってる。無事にそこのゴールできたことに、この上ない喜びがある。そしてどさくさに紛れて「逝っちゃったあの人たちフェスタ」が行われる謎サービス。そこでフィーネが出てくるのはわかるけど、他の連中なんやねん。特に八紘兄貴。あんた、やっぱまじで死んでたんだな。扱いが軽すぎたから生存エンドも期待してたんだけど……まぁ、クリス両親・マム・セレナ・奏などに新たなラインナップが加わったということで……(防人だけ負担がでかくないですかね?)。 いや、むちゃくちゃだったのは間違い無いのだが、でも最後の最後で未来さんと響が「ちゃんと言葉で伝えたい」って言ってて、それを試そうとしているのが「人類言語に潜むもの」であるシェムハだったっていうのはちゃんと考えられてる構図なんだなぁ、っていうのは一応感心したよ。響がずっと言ってた「繋ぐその手」ってのは、言葉を超えた人類統合の概念の表れ。シェムハを乗り越えるためには、「言葉を超える」必要があったわけで、たまたま依り代にぴったりだった未来さんがそれを体現してしまったことで、今回の騒動は奇跡的にうまく丸め込まれたってことなんだもんな。神が総出で応援していた痴話喧嘩の幕切れ。あまりに劇的じゃぁございませんか。ちなみにどういう仕組みなのかは全然分からないけどシェムハの腕輪が破壊されて離脱した後も未来さんは難なくシェンショウジンを身にまとうことができたわけで、めでたくXDと同様に未来さんが7人目の奏者として正式登録される運びとなった(あれはギアなんだろうか、ファウストローブなんだろうか)。これでもし続編が作られたときも、ソシャゲとの差がちょっとだけ小さくなったことになる。 まー、やっぱり気になるのは「まだ……何かやる? どうする?」ってことなんだろうけど……しばらくは今回の余韻に浸っててもいいんじゃないかな。この終幕にヤイヤイいうのも野暮ってもんでしょ。
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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