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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ポジティガンとネガティガンってなんやねん、第17話。なんで突然こんなこち亀みたいな回が入ってくるんや。この自由さ、一歩間違うとスペースダンディになりそうでドキドキするな。ご丁寧に「AIに騙されて大損する」っていうエピソードを天丼にすることで、だいぶ前から伏線張った状態にしてるのが丁寧なんだかなんなんだか。ちなみに今回のAIは、CVが種﨑敦美だったりする。なんでやねん。

 突然のアーティガンメイン回。確かにここまでのお話でも割とギャグ寄りだったし、立ち位置が今ひとつ見えていなかったアーティガンなのだが、まさかここでこんな風にメインに食い込んでくるなんて誰が予想しただろうか。導入になる破産展開がクッソ適当なのは本作らしいところだが、どこまで行ってもアーティガン・ワールドがブレないもんだから、「これはもしかしてそういうテイストの世界だったのか?」と自信が無くなってくるくらいだ。でもまぁ、考えてみればこの世界を牛耳っている「タレント」って、これくらいにブレないキャラを持っていてこそなのかもしれない。前回、前々回に登場した2人の偉人もかなり個性が強かったわけだし、アーティガンもそこに並び立つほどの人物だとするなら、あれくらいのぶっ飛び方でもまだわかりやすい方だ。

 凋落した後にロディに拾われ、絶望的な状況から持ち前の強さでなんとか復帰。そして復帰したのがキャロル宅だったので、てっきり「いい曲ができたぜ、さぁ、これをキャロチューに歌ってもらおう」っていう流れになり、無事にアルバムが完成、ついに作曲担当の最強の援軍を手に入れた!っていうストーリーだと思っていたのに、そんな甘いもんじゃなかったのは驚き。っていうか、いきなりタオのところに乗り込んで行ったのも驚きだし、そのタオが見事にアーティガンのノリをコントロールして、コントみたいな展開で握手にこぎつけたのは本当にびっくり。あの曲(曲か?)がアンジェラ側に流れるってことなの? まぁ、確かにここでキャロチューにアーティガンが加担してしまうと、本作の大前提である「AI音楽とそれ以外の音楽」ていう対比が崩れてしまうかもしれないのだが……。アンジェラさんは本当に苦労性だよねぇ。

 そう、結局キャロチューサイドはクソプロデューサーの下で「なんとなく頑張って」アルバムを作るしかないわけで、そこにどんな魔法がかかっているのかがよくわからないのは今まで通りなのだ。むしろ、どのような方法論で曲を作っているかが注目されるのはよりギミックの多いアンジェラ側なわけで、彼女が熱愛報道やストーカー被害なんかのゴシップを乗り越えつつヒットし続けるためには、タオ&アーティガンという余計なまでの後ろ盾がついた方がわかりやすいって流れになる。要素が多すぎて本当に大変だけど。ストーカーの正体についても未だ隠されたままだしなぁ。あのIT企業の人、本当にあれだけのためにやられたんだとしたら不憫よな。

 対して、キャロチュー側の問題といえば、やっぱりキャロルのお母ちゃんのことになってくる。ついに兄貴まで反旗を翻し、もはや政治活動に歯止めは効かない。今回記者さんがかなりダイレクトにその辺りの懸念には切り込んでいたが、現時点でチューズデイはどれくらい母親との関係性を気にしているもんだろうか。そろそろ最終回に向けてのまとめが始まる頃だと思うのだが、まだまだ着地点は見えません。

 そうそう、今回キャロルがアップになるシーンで珍しく彼女の特徴であるそばかすの部分がはっきり描写されてたんだけど、たまにそうして描写されるとなんだかキュートね。

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 集大成ライブ、いいよね……第7話。やっぱりアイドルアニメ最大の見せ場となるのはこうした晴れ舞台の回。しかし、そんな晴れ舞台となる記念すべき回にこのサブタイトルってのもどうなのよ。もうちょっと、こう。

 まぁ、この抜き方がいかにもこのアニメらしいと言われればそうなのかもしれない。ライブシーンだってこれまで通り、あまり肩肘張らずに丁寧な手描きモーションを軸にした印象的な仕上がり。これくらいでもアイドルアニメってのは別に文句が出るもんじゃないんだ。あくまでライブは「集大成」であって、それまでに培ってきた努力・友情・萌えの蓄積がライブで発現するというだけのこと。これまでちゃんと6人が手を取り合ってきたからこその達成感がある。

 非常に丁寧にここまでの道のりが繋がった今作、地味といえば地味だし、どっかで見たことがある王道を踏襲しているのは間違いない。キャラだって完全オリジナルってわけにはいかず、「なんかどっかで見た」とは思うのだが、それぞれのキャラの化学反応を見せてくれれば、キャラ単体での勝負ではなく作品世界全体の魅力を打ち出すことができる。例えば私のお気に入りはみぃであるが、どう考えても彼女は矢澤にこの焼き直しに見える。それでも、みぃはみぃであるし、それこそサブタイトルにあるかえちゃんとの絡みなんかは「KiRaReオリジナル」と言って問題ないはず。作詞回での部長との濃密な絡みなんかを見てると、責任感に満ち溢れた3年生で、なおかつ生徒会役員であるというのぞえり要素もフォローしており、1キャラで色々と楽しめるようにできているわけだ。考えてみりゃ6人チームってのは過去のアイドルアニメと比べても決して人数が多いとはいえないわけで、少ない人数でゆっくり時間を取れば、1キャラごとに掘り下げやすくなるのは当たり前のことなのだな。

 その分、人数が少ないとステージ映えしにくいという難点がある。これがユニット・トリオくらいなら「そういうもの」という認識が先に立つので別枠でのカウントになるのだが、5人を超えたあたりから「グループ」というイメージが強くなるので、どうしても人数の多いグループの華々しいステージと比較したくなりそうなもの。ただ、今作はそこを「手描きアニメだし」+「まぁ、中学生の部活だし」という不思議な免罪符で回避している。きちんと1人1人のモーションを差別化するなど、労力がかかっていることが確認できる要素を盛り込みつつ、「この世界なりのライブ」というものを打ち立てているのだ。まぁ、曲がちょっと薄いかなぁ、という気もするのだが、まだまだ彼女たちも結成して間もないアイドルな訳で(つまり我々視聴者もまだ馴染んでないわけで)、残りの話数でさらに愛着がわけば、最終回ではより感動的なステージが拝めるのではなかろうか。

 いや、最終回でライブするかどうかはわからんけどさ。このままお姉ちゃんチームとの関係性で最後まで引っ張るんだろうか。それにしちゃぁ次回のサブタイトルがヘンテコなのだが……。

 

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 健康ランドの熱いとこはかなり熱いんじゃないかな、第6話。まぁ、魔法少女の風邪は常人には想像もつかないような症状になってる可能性もあるが……。

 キレてるよ、キレてるよ、シナリオ変な方向にキレてるよぉ。ここのところ、割と普通のセリフ回しやカット割りが多くて1話のようなマシンガンな勢いはナリを潜めていた気がしたのだが、今回は脚本密度がやたら濃かったせいなのか、1話で味わったあの絶望的なまでのトーク回しが帰ってきた。何が恐ろしいって、シャミ子もモモもセリフにおかしい言い回しが大量に紛れているのに、お互いに流れに逆らわぬツッコミ程度でガンガン話が前に進むもんだから「えっ?! 今なんか変なこと言ってなかった?!」って思うのにそれを気にしてる余裕が無いのである。そのくせ画面自体は省エネで止め絵で繋いだり、ユルい作画でフラフラしたりするもんだから、絵とセリフのリズムがズレて足元がおぼつかない感覚に陥る。この理不尽さは……クセになる。

 今作は本当に「ご町内ゆるゆる魔族アニメ」というテンションを一切ブレさせることなく貫き通しているくせに、しっかりシャミ子が成長して物語が前に進んでいる感覚があるのが面白い。修行したら一応は強くもなるし、日常系のくせに積み重ねははっきり見えるようになっている。今回だってシャミ子がワタワタしている中で自然に危機管理フォームに変身できるようになってるし、前回はお笑い要素でしかなかった危機管理フォームをちゃんと有効利用(?!)できているのである。そういう部分に、ちゃんとストーリー漫画的な変化と進歩があるのはきらら系アニメとしてはかなり異質なシナリオラインだ(そうでもねぇよ)。

 そして、今作は意図的にそうした「成長」要素の印象を薄めるように作劇がなされている。「モモの魔力が減少して割と弱くなった」なんてのは魔族と魔法少女の対決構図を判断する上で大きな変化のはずなのに、そこをモモの強引なキャラクターで押し切り、シャミ子の方は「これでモモに直接対決で勝てるかも?」なんてことは考えない。いや、考えてもいいのだけど、そんなことよりもまずは目の前の魔法少女が風邪を引いていることが問題になる。シャミ子が良い意味でブレないおかげで、どれだけ力関係が変化していこうと、「日常系魔族アニメ」の枠が揺るがないという安心感があるのだ。

 まぁ、ここから先にシリアスな要素も待ってるかもしれないけど、多分シャミ子ならなんとかしてくれるよ。ご先祖だってあの調子だし。

 

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 こんなん泣くに決まってるやん! ボロ泣きやん! 第7話! ほんとに見たかったやつ。どこまでも待ち続けてたやつ! この言葉は安易に使いたくないので意識的に避けるようにしてたけど、今回は使わせてもらう。神回や!

 もう、この流れほんとダメ。現在連載中のキン肉マンで悪魔超人が助っ人に駆けつけた時にもボロボロ泣いたんですが、この展開に弱すぎるんだよ、俺。しかもずっとずっと「いつか来て欲しいなぁ」って思いながら待ち続けてた連中だからね。振り返ってみれば、ご丁寧に「XD」の中でも温存されてた連中なのよ。ソシャゲシナリオではフィーネ・ウェル・アダムは手を替え品を替え再登場してたんだけど、何故か3部陣営だけは頑なにシナリオに絡んでこなかった。雑魚敵として画面には登場していたのでそこに違和感はなかったのだが、気づけば彼女たちのシナリオを見るのはまさに3部以来のこと。つまり約4年間もお預けをくらった状態だったわけだ。それだけ溜めて溜めて、満を辞してファンの期待に応えた展開。そりゃもう、感無量というしかないです。廃墟となった玉座のシーンだけでも涙腺に来るんだよ。

 最初にキャロルがミラアルクの眼力を弾いたところですでに満足したつもりだったのだが、そこからのソードブレイカーとか、もう展開がいちいちずるすぎる。オートスコアラー連中は3部の時点で一応団体行動はしていたのだが、こんなにも至近距離で、背中を任せあっての戦闘シーンってなかったんじゃないだろうか。そう、彼女たちも信頼できるマスターの下で、信念ある戦いを続けてきたのだ(まぁ、ガリィちゃんはだいぶ露悪的に振舞ってはいたけど)。ダンサブルに刻まれる彼女たちの歩法、ファラの剣にレイアのコイン・トンファー。そして本編では起きるのが遅くて出番がちょっと少なかったミカちゃんの掛け替えのない笑顔と、満ち足りたその叫び。そして、全てを睥睨するように生きてきたガリィの甲斐甲斐しい忠義。かつて人形だけを従え、全ての記憶と関係性を捨て去ったキャロルが本当に手にしたかったもの。何もかもが、僕らが夢見てきたキャロルの世界だ。

 オートスコアラーたちはあくまで予備機体が復旧しただけなので、残念ながら戦闘力があまり高くない。まぁ、もともと人ならざるものを相手にするのにはあまり向いていないのだが、改造人間たるヴァネッサたちが相手では部が悪い。せっかくのかりそめの命だが、悉く散らせて刻一刻と危機は迫る。しかし、最後の最後でエルフナインが掴んだ強さ。「借り物の肉体」とはいえ、彼女があの事件以来積み重ねてきた人生。それを託せるのはやはり、あの人しかいないではないか。奇跡を殺すと誓ったならば、その程度の奇跡なんて安いものだ。ご丁寧に新曲を提げての堂々たる入場。まさか見られるとは思っていなかった、殲琴の猛々しき勇姿。世界を壊す歌がある。歌えキャロル。反逆を永劫に断て。

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 日笠陽子ヒストリーに新たな1ページ。もう、広辞苑みたいな厚さのヒストリーになってる気もするけども。

 アンナ・フーゴ。そのたった1人の悲劇の少女のための物語。どれだけ性根のねじ曲がった人間がこのサブタイトルを考えたというのだろう。彼女の人生を一言で表すならば、それはやはり「ミス・ルサンチマン」ということになってしまうのだろうか。一言で片付けてしまうのはあまりに残酷で、あまりに不誠実な気もするのだが、彼女の一挙手一投足を見るに、やはりこれ以外に表しうる言葉も無いような気がしてしまう。そんな、ひたすら復讐に燃え、不義理に果てた悲劇の一幕。

 それにしたって、新月さんの残酷さったら無い。彼女が自分のやっていることを「残酷なことなのだ」と理解したのは、前回の話ぶりからして満月と出会った後のこと。彼女も彼女なりに反省し、不器用ながらもアンナに改めて気持ちを伝えようとはしていた。しかし、今回のバトルでわかる通りになかなか長年の関係性というものは覆せるものではない。どうしたって上から目線になってしまうし、一度歪んだ関係性に、綺麗な終止符など打てるはずもない。だとしても、このような幕引きになってしまったのは……お互いに、やっぱり「性格が悪かったから」としか言いようがない気がする……。

 すでに心が壊れてしまっていたと振り返るアンナ。彼女は今回、もう何もかもをかなぐり捨てて本能のままに突き進むしかない。つまり、今回彼女が口にしていた言葉は全て本心であり、彼女のとった行動が全てである。何があっても新月のみを亡き者にする。それさえ叶えば、家も矜持も、自分の命すらもかなぐり捨てていいと思っていた。いわば捨て身の特攻である。魔石の力はそれなりに役に立ったはずだが、その増強分すら新月は見越していたわけで、やはりどれだけアンナが振り切れようとも新月の手のひらの上。特攻で全てを使い果たし、失ったところに、裁きの鉄槌が降る。もう、どうしようもないほどに一方的な判決である。どこまでも残酷な実力社会。どこまでも冷酷な結末。そして、それ以外の選択を奪い取ってしまったのは、他でもないアンナ自身なのである。因果応報というにはあまりに酷な、一人の人間が壊れるだけのお話だった。

 紋切り型の「壊れちゃった復讐鬼」の描写といえばそうなのかもしれないが、アンナの場合は最終的に全てが「嫉妬」でしかなく、根本的に新月に責任が無いというのがキツい部分。いわば「勝手に怒って勝手に壊れた」だけなので、本当に救いようがない。そして、そんな壊れてしまった彼女の世界を、日笠陽子という役者が丁寧に、残酷に、積み重ねていくのである。ふざけた台詞回しも、たがの外れた振る舞いも、滑稽であればあるほどに悲壮さが際立つ。一歩間違えばギャグだし、多分ギャグの方にはみ出してる部分も多いはずなのだが、一切笑う気が起きずに鬱々と沈んでしまうようなアンナの独擅場は、ただ哀れみを持って見守るしかない。なんてことをしてくれるんだ。

 やはりこうしたキャラクターが鈍く輝く様子を見ると、嫉妬や劣等感っていう感情は、どうにも抗えぬ人類普遍の共感であり、コアな部分を描くことが止められないものなのだということがよく分かる。まぁ、「よりもい」のめぐっちゃんだって同じといえば同じ……いやぁ、やっぱ違うけどなぁ……アンナさんはなぁ……。とりあえず、ご冥福をお祈りします。いや、生きてんだけどね。現実世界に戻ってから絶対新月と顔合わせらんないよね……。

 

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 10個のおっぱいが揺れている、第7話。もう、この表現だけで詩的すぎますよね。その発想は無いというか、そんなこと男が言おうものならぶん殴られるというか……。一切のためらいなくこういう肉感じゃない「性感」みたいなものを詰め込んでくる脚本はさすがである。そして、なぜかあのミラクルロリコン紳士が荒ぶるエピソードは監督コンテ回なのでプレッシャーがいや増すのである。変態でも好きになってくれますか?

 作中の「乙女ども」のテンションに振り回されるので、本当に上げ下げの激しい作品である。前回まではどこか鬱屈したものが滲み出すような展開だったが、今回はそれがパッと弾けて、清々しく溌剌とした描写が増えた。特に顕著なのは曽根崎部長の描写で、本当に「恋を知って変わった」というのは本人の自戒(自慢?)の通りである。この子、このテンションで部員の仲間たちに隠し通すことができるんでしょうかね。今のところバレてないのが奇跡的ですらある。どこかで男の方が辛抱しきれずに溢れてきそうではあるが……。

 そして、今回最大の盛り上がりを見せてくれたのは我らが主人公・和紗さん。彼女が菅原氏のおっぱいを見てぐるぐるしてしまっていた部分は、枕投げというフィジカル100%の解消法である程度吹き飛ばすことができた。もちろんそれだけが原因というわけではなく、その直前に菅原氏ががっぷり四つで組み合って和紗を投げとばそうとしたアクション自体も大きな意味があっただろう。逃げ回るばかりじゃなく、きちんと前を向いて自分の問題に向き合っていくという覚悟が和紗の中に芽生え、それが泉にも、菅原氏にも良い方向で働いた。これまで不器用に散々悩んできた和紗にようやく見返りがきた瞬間であった。彼女が太い眉毛を大仰に上げ下げして悩んでいる様子は本当に可愛らしく、まさに「荒ぶれ!乙女たち!」と応援したくなるピュアさがいじらしい。彼女の想いが「届いた」シーンが今回のベストショットだったのは間違いないことだろう。

 そうしてうまく回り始めた部分を見ると、本当に晴れやかな気分になれるお話なのだが……まぁ、それだけでは終わらないってのは当たり前のことでね。ひと葉女史については、相変わらずなのでまだ様子を見る必要があるだろう。事実上のノーパン座り込みがやたらと際立つ描写になってしまうのは致し方ないところで、彼女が尻を冷やして体調を崩さなかったことに安堵するばかりだ。ただ、今回は枕投げで溌剌とした彼女が見られたり、早朝にやたらと寝相がいい姿が確認できたりと、いい意味で彼女のブレない姿勢が見えたので勇気が持てる。どうやらミロ先生の方もそんながむしゃらなひと葉の様子に少しずつ感化されている部分はあるようだし、純粋に男女関係としてみていて楽しいのはこの2人かもしれない。

 そしてさっぱり楽しくないがどうしていいのかわからないのが、もーちんとラインくそ野郎の展開である。まぁ、どうしてもヒき気味のもーちんが相手の対応を色眼鏡で見てしまっている部分はあるだろうが……どうにも彼女、このままだと百合百合しい方向に進んでしまいそうなのがなんとも危うい。いや、それはそれで面白いのだが、せめてもうちょい他の男の様子を見てから判断していただきたいところ。いや、もう、いっそ骨抜きになった部長の代わりに「男死すべし」の旗印を掲げる次世代の旗手になった方が面白いかもしれんが。

 そしてそして、今回一番のサプライズは何と言ってもラストの菅原氏であろう。うーむ、そうなってしまうのか……どうなんだろう、本人の中でも消化しきれていない部分がありそうだし、まだまだ探りを入れている段階だろうが……これ、そのままのルートはかなり重い話になるぞ……。本当に彼女がスペシャルなのは、あのミラクルロリコン紳士・三枝の対応に対しても一切怯むことなく、さもそれが当然であるかのように彼の前に立ちはだかっていること。彼女はもちろん三枝がおかしいことはわかっている。そして自分がおかしいのはこの男が人生を狂わせたことが最大の要因であり、その病巣本人に自分の状態を確認しに行けば有益な情報が得られるかもしれないと考えて即行動に移せるその胆力が恐ろしい。ただ、やはり幼い子供を縛り付けた呪縛は強烈で、彼女は三枝の魔力によって今後の行動を大きく変えてしまう可能性もある……。序盤でひと葉がキスされそうになって怯んだのに対して、菅原氏はそこでビクともしない。そういう対比で彼女の強さは描かれているのだが、「そこ」はブレずとも他の部分で拠り所を持たず、三枝がトンと一押しすれば簡単に変質してしまう危うさも伴っている。そんな歪んだスペシャルが、菅原新菜という女なのである。

 おっぱいも大きい女子高生を前に「最後の輝き」と言ってのける三枝、やはり本物には違いないのだが……せめて手加減してほしいところだ……。

 

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 事実上のバンドリ、第16話。まぁ、バンドメンバーがその辺でひろった陰キャっぽい連中っていう時点で違うけども(有咲は陰キャだけど)……この手の作品でバンドメンバーの構成を一切気にせず、三人をモブで処理するってのもすげぇ展開だな。

 この世界は、基本的に物語の機微ってものに細かい配慮はしない。「なんやねんそれ」と言われても、王道ストーリーを行くために不必要な説明は基本的に省く。だからバンドメンバーも川で拾ってくるし、なんなら伝説の落ちぶれシンガーだって川で拾えるのである。出会いの妙なんてことは一切気にしないのだ。これまでの展開を振り返ってみても、「数奇な運命」を演出してちょっと出会いに雰囲気を持たせたのなんて、せいぜいキャロルの親父さんぐらいじゃなかろうか。他の連中はだいたい「偶然会ったけど便利だからそのまま」みたいな状態か、ガスがよく分からんところからコネを繋いできたかのどっちかしかないからな。まぁ、その辺にドラマは必要ないってことなんでしょう。

 前回登場したデズモンドのCVが山寺宏一、そして今回登場した伝説のシンガー・フローラが林原めぐみ。いわばナベシン監督的には「ビバップ」キャスト繋がりである。惜しげも無くキャストをつぎ込み、「この辺に登場してるキャラはとにかくすごい奴らなんやで」というのを強引かつ簡潔に説明してくれている。ガスとフローラが「若かりし頃」と「現在」を演じ分けているのを聞くのも色々と興味深く、めぐさんも年相応の役が回ってくるようになったもんだなぁ、としみじみしてしまう。

 今回の出会いがキャロチューの2人にとってどんな意味があったかと言われると正直微妙で、フローラに対して特別な敬意を持っているキャロルの方もそこまでお熱というわけでもなさそうなので、あくまでも彼女のモチベーションを高め、しっかりと音楽を続けていくことの補強程度のものだろうか。彼女たちに「音楽業界で生きていくこと」の恐ろしさを垣間見せる役割もあるにはあったが、すでに大手プロダクションのオファーを蹴っているキャロチューである。「自分たちがやりたくないことはやらない」をモットーに、ある程度自由な音楽活動を続けることは可能だろう。2人が力を合わせれば、今後どんなに悪い大人の意思が渦巻いたとしても、キャロル&チューズデイは楽しいユニットになってくれるはずだ。

 どちらかといえば、今回の物語はキャロチューのためのものではなくてガスのためのもの。これまで良いことも悪いこともひっくるめていろんなプランを展開してきたガスだったが、彼の才能の片鱗がようやくここで確認できたし、彼なりにアーティストをどのように扱うかっていう信念もうかがい知ることができた。キャロチューはこれまで一度たりともガスの手元から離れるようなそぶりは見せていないので「独立してお払い箱」みたいな展開は心配されていなかったが、ガスがことさらにアーティストの自由にこだわりながらマネジメントを続けてきた理由が改めて確認できたことで、これまで以上に信頼関係を強固なものにすることができたと見ていいだろう。単なる呑んだくれ親父ではなく、見る目もあるし、思いやりもあるおっさんだったことがわかって一安心である。

 さて、問題は今度はアンジェラの方へ。こちらもなかなか問題が尽きないわね……。

 

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 猫アレルギーが治る素晴らしい世界、第6話。いや、別に俺は猫アレルギーでもなんでもないんだけど、姪っ子がどうやらアレルギーらしく、他の兄弟が猫で遊んでても遠巻きに見ているだけらしくて可哀想でさ。猫好きの猫アレルギーほど残酷なこともないので、この世界のように完治できる技術があれば世界はもっと平和になるだろう。

 別に猫アニメではなくて、バディアニメである。ここまでのところ、大きな事件を2つ解決してそろそろ作品としてのまとまりも見えてきたくらいの時期だろうか。ぶっちゃけ、アニメとしての質はそこまで高くないっていうか、ミルパンセ的な過酷な製作状況をいかにしてクリアしていくかっていう要素が一番ハラハラしている作品なのだが(そしてクリアできてない回がすでにあった気もするのだが)、今回はそんなハラハラも交えつつ、いい具合にこなれてきて印象がよかったお話だった。基本的にシリアス少なめで、ケイとティラナが仲良く喧嘩しつつ関係性を深めていく描写が多かったのが楽しかった要因だとは思う。バディものの醍醐味といえば、やっぱりそうした部分ですからね。

 いまだに世界観がよく分かってないので、事件そのものの扱いは割とどうでもいいんだ。前回の吸血鬼事件とか結局なにが何だかよく分からないままに終わってしまったし、その前の大きな事件についても「それでええんか?」みたいな肩透かしの終わり方だったので、あんまり事件&解決についてはこの作品には期待してないんだ。今回だってポルノの横流し商売のなにが悪いのかよく分からんし、「あっち」と「こっち」の関係性がまだまだ成熟してないってんなら、おそらくポルノ以外にもっとダイレクトに稼ぐ手段があるはずなのにその辺りがガバガバなのは気になる部分(それこそ、もっと先進的な技術提供の方が大きな商売になるだろうよ)。でもまぁ、それは別にいいんだ。今回ポルノがメインで扱われたのだって、単に「ティラナに見せることを考えるとそれが一番楽しい」ってだけだし。

 セクハラしつつ、ケイの方には車関係のあれこれで同じようなハラスメント(パワハラなのかしら?)を味わわせて、お互いに嫌よ嫌よを好きへと変換していく。今回はティラナの表情の1枚絵なんかも可愛い描写が多く、きちんと村田蓮爾のテイストを活かせている部分が見て取れた。相変わらず動画部分にアラは目立つのだが、むしろそうした動画の拙さをいかに誤魔化していくかっていうところがむしろ面白みになりつつある。コマ送り風にして動画枚数を削るなんてのは遥か昔の作画崩壊アニメでもお約束のものだし、描くのが面倒くさそうなシーンは、別アングルの止め絵でごまかして一切描かないなんてのは、ダメっちゃぁダメなんだろうけど、むしろ潔くて笑えてくる部分。そりゃね、車の爆発シーンなんて、真面目に描いたら作画もエフェクトも面倒だからね。そこは音だけで表現して、絶望するケイの顔だけ見せれば伝わるんだ。ケイが新車で到着するシーンを待ってる側の顔の止め絵だけで表現してるとこなんてシュールすぎて笑ってしまったけども。もう、この作品はこれでいいんじゃないかな。

 あとは細かい世俗の描写がなんだか変な距離感があって笑えるってのも、いいのか悪いのかよく分からないポイント。原作執筆が約10年前で、その時点での「現代的な異世界」の描写ってことなんだろうが、ケイが「ググれ」って言ってたってことは、この世界にはGoogleがあるってことなんだろうか。いや、あっても何の問題もないんだけど、「そこはそれでええんか」っていうのが妙におかしくて。今回みたいなお茶の間(?)ドタバタ劇が増えて身近な話題でケイたちの日常が描かれるようになれば、愛着も増していくかもしれません。

 あと、個人的には折笠富美子がぬるっとレギュラーで出てくれてる作品ってのが微妙にプラスポイント。ケイの仕事場、折笠・中原・麻里奈っていうやたら俺に刺さる世代の贅沢なキャスティングなんだよな。なんでこの3人が集まってるのかが本当に謎。あ、ティラナはティラナでちゃんと可愛いですよ。

 

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 こわっ、なにこの展開こわっ、第6話。今期がテレビシリーズの最終章になるってことは分かってたことだが、今までの4シリーズ全部をひっくるめて飲み込もうってのかよ。もう、相当コアなファンじゃないとついていけない展開なのでは。

 ということで、細かい言葉の意味とかいちいち覚えてない私みたいなトリ頭も、一体なにが起こっているやらと混乱するばかり。今まで登場した聖遺物やらのキーワードが乱れ飛んでおり、もう、どの時点で誰がなにを狙っていたのかもよく分からなくなっている。基本的に今作の悪の組織ってのは出てきては消える一発屋だらけだという認識だったのだが、毎回一応「それぞれの事件は繋がってるんだけどね」っていう注釈は入れてるんだよな。たしかアダムの事件の時もキャロルの話やフロンティアの話が出てきてたはずだし。前回の時点でこのXVに接続していることが確定していたのは、一応アダムたちだけだったはず。パヴァリアの「残党」と言われているわけで、ヴァネッサさんたちがパヴァリアの暗躍とつながっていることは理解が及んだ。

 そして、今回はそこに2期と3期も特盛上乗せ。まぁ、未来さんの拉致監禁は2期からの接続と考えればそこは納得できる部分ではある。あの時のシェンショウジンの立ち回りは、果たしてどれだけ計算されたアクシデントだったのだろう。そして、マリアさんが振り回されたフロンティアの一件の陰には、今回の事件につながる何かが隠されているという。まさかここで「Apple」からセレナの記憶が立ち上がってこようとは。あの施設でなにがあったのか? そしてマリアさんが感じているものは何の予兆であるのか(シラキリは大丈夫なのか?)。

 そしてエルフナインの拉致監禁から浮かび上がってきたのは3期の影。具体的にはキャロルが暴れまわった一件の裏で、様々な聖遺物が動いていた痕跡。シャトーの復活は中心的な出来事なのでその象徴として君臨していることは理解できるが、ここでまさか、久しぶりにヤントラサルヴァスパの名を聞こうとは。ぶっちゃけ、あんまり印象の無い名前だった上に「XD」でギアの名称として出てきたこともあり、「もう、これってソシャゲオリジナルの要素だったんじゃ?」くらいに思ってたので、改めてここで飛び出してくるのは本当にびっくりである。キャロルの意思がここで立ち上がってくるとなると、全世界2兆人のシンフォギアファンが待ち望んだキャロルの復活もあながち夢物語ではなくなってきたぞ(その場合、エルフナインがどうなるんだって話だが)。

 こうなると、あとは残すのは1期の話、つまりフィーネのみということになるのだが……そもそもフロンティアがフィーネの意志の続編みたいなもんだしなぁ。フィーネに関してはXDの方でも大きな存在として現在進行中のシナリオに関わっているので、今期はそっちは取っておく方向性になるのかな。いや、もしかしたらまじでフィーネ・ウェル・キャロル・アダムのラスボス四身一体攻撃みたいな現象が実現しちゃうかもしれんな。XDで頑なにキャロルの実装を先送りにしてきたのって、このXVのクライマックスのためだったのかもしれん。

 まぁ、そんなこんなで勝手に盛り上がっているわけだが、どっちかっていうとエルフナイン&未来さんよりも防人の方がヤバい。あの陽動催眠ってジジイにもトリガー管理権があるのかよ。このまま闇の防人として響たちの前に立ちはだかる展開も無くはない。防人の面倒を見てくれそうだと思ってたマリアさんが個人的な事情で勝手にテンパりだしたからな……もう翼に歯止めが聞かなくなってる気がするわ……。あと、NINJAにも歯止めが効かなくなってるわ……。突っ込まない、突っ込まないぞ……。

 あ、ちなみにサブタイトルの「ゼノグラシア」は、どうしても我々からするとアイマスのイメージになってしまうが、正しくはこういう意味らしい。……よくわかんねぇな。今回のマリアさんのAppleについての記述ってことかしら。

 

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