忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[529] [530] [531] [532] [533] [534] [535] [536] [537] [538] [539]

7月21日 ドラフト模様(M19×3)

ピック順 【Thraxi】→【Tanaka】→【Serra】→【Alessi】→【Chrolony】→【Mei】→

 

 一応新環境! まぁ、基本セットだけども……。でもでも、これでも昔の基本セットに比べたら随分進化しているんだよ。昔は本当に「再録するカードをなんとなくぶち込んだ」みたいな状態だったからな。まぁ、当時は拡張セットもそこまで激烈に売りたい欲求が満ち満ちてなかった気がするので、相対的に適当な基本セットでもよかったのだろうけども。一応「M○○」シリーズになったあたりでその辺りに改善の兆しがあり、オリジンでの経験を経ての今回のM19。それなりにリミテッドも面白い……といいな。正直、まだわかりません。個人的には「想像以上にスケイプシフトとるつぼの値段が下がってびっくりした」っていう感想以外は特に。どっちかっていうと、この時期のドラフトは地獄の暑さの中で繰り広げられるっていうダイレクトな思い出の方が強いよな。オリジンの時は夜中に屋外でドラフトやってたっけなー。

 

 さて、来週の話。なんだかあれよあれよと話が進み、次週はなんと七人戦(?)の予定となっている。事情としては「ドラフトと関係ない懐かしいやつが来るらしい」→「じゃぁ、せっかくなのでアイツも呼ぼうぜ!」→「アレとアレが来るなら来週も行く」と、まるで鮎の友釣りのようにして馬鹿どもが釣り放題である。さすがにこの人数がいつも通りの時間にいつも通りの場所でドラフトをやったら確実に焼死体が出来上がるので、例によって通称○○○部屋を予約しておけたらと思います。もう、汗でライフ記入用紙が朽ち果てるような環境はマジ勘弁。

 

 


拍手

PR

 だからさ、最後に網膜に残る映像がキリンっていう仕様で問題ないの? 第2話。「次週の放送を首を長くして待っとけ」という意味が込められている。嘘。

 なんとまぁ、まさかの2戦連続メガネであった。1話目でおよそのフォーマットが提示され、2話目で重ねて定型を固めていくものかと思っていたのだが、なんと上に思い切り同じものを重ねて追加ルールの説明という形式になった。いや、さっぱり前に進んでいない気もするが……1話目で「よくわからねぇけど1話目だからしょうがないな!」と思わせていた部分をもう1回重ねることで、「これ、回数重ねてもわからねぇやつだな!」という理解にさせるのである。

 一応確認すべき事象の1つ目、「キリン、なんか地下にずっといる」。ひかりが昼間にエレベーター(?)の前でキリンと対話していたということは、少なくともひかりが交感できる形式でキリンはあそこに「いる」のである。そして舞台は「ある」のである。どういうシステムになっているのかは定かでないが、メールでの呼び出しがあれば学園の地下へと送り込まれ、そこで各自のエゴが炸裂する夢バトルをおこなう。どこまでが現実でどこまでが虚構なのか、現時点では線引きが難しいが、少なくとも全てが華恋の妄想だったというオチだけはなさそうである。

 確認すべき事象の2つ目、「リベンジあり」。メガネこと星見純那は「オーディション1日目」で敗北したが、なんと2日目で再び華恋と対戦。純那本人も「負けたら終わりじゃなかったんか」って言ってたのでその辺りはよくわからないままに放り込まれていたようだが、単にかませ犬としてぶちのめされるだけではなく、「最初に乗り越えるべき敵」として立派に役目を果たしたようだ。純那は純那なりの「スタァ」への思いがあり、その気持ちを「舞台での戦闘」という映像部分のギミックで語りつつ、さらに華恋との対話を通じてセリフでも語っている。彼女を表すツールである「メガネ」の存在感は言わずもがなだが、彼女が何故「弓」を使っていたのか、という部分も考えてみると面白いかもしれない。普通は「弓使い」ってどうしたって裏方に回るイメージがあるのだが、彼女の場合、杖(スタッフ)のような意匠が込められた弓でしっかり近接戦闘もフォローしているあたりは「スタァ」らしくて良いね。

 確認すべき事象の3つ目、「オーディション会場は1箇所ではない?」。純那と華恋が火花を散らし、試合後に友情を深めていた一方その頃、別な会場では九九組のエース二人がしのぎを削り、明暗を分けていたという。あっちもキリンが見ていたのか、それとも二人は勝手に試合っていたのか、そのあたりもまだよくわからないが、どうやらこの世界では「オーディション」に挑むことはごくごく普通の出来事のようである。となると、なんで華恋はあんなに無頓着だったんだろう、というところは疑問になってくるわけだが……キリン曰く「彼女は二人で一人」とかなんとか。あんまり華恋・ひかりの関係性が深くなると、ルームメイトのソウルジェムがものすごい勢いで濁っていくぞ……。

 さて、次回はいよいよ次のステージへと進むことになるんですかね。

拍手

「フルメタル・パニック! Invisible Victory」 6→4

 まずもって、前提条件としてスケジュール通りに放送できなかった作品は評点が下がる。これは別に「ちゃんと仕事できない大人はダメだ」とかいう意味ではなく(まぁ、そういう気持ちもゼロではないが)、間が空くと、どうしたって視聴のモチベーションが下がり、記憶も薄くなるのでシリーズ全体での印象が弱くなってしまうためである。本作は最終話の放送までのブランクが1ヶ月弱とそこまで長くはなかったが、それでもやはり、ぶつ切りになってしまった物語にはなかなか好印象は懐きにくい。

 鳴り物入りで始まった今作。制作側はとにかく徹底的にメカ作画にこだわるという部分を売りにしており、原作者が細かく監修する中でひたすらリアルとフィクションの間で「らしい」メカニックの映像化にこだわっていた。その成果として「人型兵器」というアニメの中でも最大のフィクションにある程度の真実味を持たせ、作品の顔として見せることに成功している。そういう意味では、十数年という時を経てこの時代に作品が帰ってきたことにも意味はあったのだろう。

 しかし、それが十数年のブランクを埋め合わせに足るペイバックになったかと言われれば微妙なところだ。何より、メカ作画以外の部分にアラが出てしまっては元も子もない。メカ部分より何よりも、一本のアニメとしての映像にけじめをつけて欲しかった。せっかくのタイトルなのに、何故万全の用意を整えてからの放送にこぎつけられなかったのだろうか。そのあたりのメタ的な部分への疑問が、確実にアニメ業界への疑念へと摩り替わって悪感情へと繋がってしまう。作品そのものに罪がないとはいえ、我々視聴者は出来上がった作品そのものでしか判断できないのだ。そこにどんな言い訳も通用しない。

 映像部分以外での評価を考えてみても、本作はそこまでめざましいものではなかったように思う。硬派な内容なので横やりを入れる余地はないのだが、1クール作品としてみるとやたら視点が散ってせわしない印象だったし、旧作ありきでの成立が前提になっているので、これだけでは評価することもままならない。これですぐに続きが始まるのならば解釈のしようもあるのだが、どうやらそんなこともないらしい。例えるなら上中下と揃ったシリーズものの「中」だけ見せられているような、そんな感じである。返す返すも、やっぱり何故この形でのアニメ化にこぎつけたのかがわからないのである。

 結局、万策尽きるアニメを見ると「尽きたのか……」という話題ばかりが先に出て、他の部分も色眼鏡で見てしまう傾向はあるのかもしれない。今作がそうした余計な要素を排除し、純粋に楽しめる作品になる日はいつか訪れるのだろうか。

拍手

 真夏の夜の悪夢。暑い。ほんと暑い。しかも、こんな日に深夜から7人たほいやを開始し、さらにそこには初挑戦のビギナーを入れてしまうという。拷問か何かか。かわいそうなデビュー戦だが、こいつも大概だし別にいいか……。

 

 

 


拍手

 さすがに「モンゴル=アンゴルモア」は無理がありませんかね、第2話。どっかにそういう学説を主張しているMMRみたいな人がいるのかと思って調べたら、割と古典的な解釈なのね。まぁ、あれに解釈もクソもない気がするけど。

 なんとも不思議な緊張感を伴うアニメである。合戦シーンについては、現代アニメとしては明らかに「動かない」演出である。ところどころCGの使用も確認できるが、基本的には「大量の兵士が各所でチャンチャンバラバラ」みたいな部分を大仰に見せる作品ではない。まぁ、それがやりたいんだったらいくら広いとはいえ対馬が舞台の作品は向いてないだろうし。しかし、それ以外の細やかなモーションで見せるのかと言われると、これもなんだか違う。1話の船上の戦いは割とその辺のカメラワークでも色々と見せていたのだが、2話目の戦闘シーンは、明らかに「動きの整合性」を捨てた演出になっていた。具体的には、敵との距離感がなんとも不確かで、ラストシーン近くでは息子が殺されるシーンで敵が肉薄しているのに親父さんが芝居掛かった声をあげたり、気づいた時には八方を敵に囲まれていたり、時間軸すら曖昧な状態で戦が進んでいく。

 これは別に「考証が適当」とか「コンテが雑」とか、そういうことではないのだろう。1話目ではきちんと描けていた部分を2話目であえて崩してみせたのは、おそらくロートル武将・宗助国の「絵巻に載せるような戯画的な戦い」を模した戦闘演出なのだと思われる。敵の火薬玉が炸裂した際に色彩を失う部分なんかもそうだし、今回の戦闘シーンの諸々は、老兵・助国が最後の花道として選んだ戦場を仰々しく切り取った一種の絵巻なのだ。どこかぎこちなく、歌舞伎のような立ち振る舞いが見られるのもそれの表れであろう。珍妙ではあるが、おじいちゃんが最後に見せる「晴れ舞台」であることを考えると、どこかおかしみを感じるとともに、なんと見えない寂寥感がある。

 そんな「舞台」を外から見守るのが迅三郎に与えられた役割。彼だけは、助国が作り上げた「舞台」に上がらず、冷静に蒙古側の戦術を見取り、分析している。この時代の戦闘であればこそ、固まっての一斉射撃ですら新しい戦術として受け入れられ、鎌倉武士の残り火と大陸式戦闘の差をまざまざと見せつけられている。最近のアニメに寄せていうなら逆チート状態である。「進撃の蒙古」って解釈すると現代アニメの1つの潮流でもあるか。ここから迅三郎に与えられた1つ目のミッション「とりあえず七日間耐えろ」はなかなかの無理ゲー具合。狭くて広い対馬の地で、どんな攻防が繰り広げられることになるのだろうか。今のところ蒙古軍の人間がほとんど「個」として描かれていないのも不気味でおっかないよなぁ。

 あ、姫さまはチョロくてちょっと可愛かったです。

拍手

 フィギュアの発売が2月て、第2話。これって2クール作品なのかしら。だとしても放送が終わってからの発売になるけど……大丈夫?

 思いの外設定が明らかになって一安心の第2話である。もちろん突っ込んだ部分にはまだまだ謎も多いが、ベースとなる主人公サイドの行動原理が何となく分かり、いびつな三すくみ構造の理由が判明したことで一気に見やすくなった。あとはこの関係性をどう転がしていくかっていうお話になるのかな。

 地球を守るヒーローたちは純粋にヒーロー。今のところ、最初にやられてしまった哀れな青年(虎居)はどう考えてもいい人だろうし、今回負けてしまった柔道少女(美羽)もおそらくいい子だったはず。愛されるべくして愛されるヒーロー像である。曲者揃いで足並みが揃っていない設定なのかとも思ったが、今回の会議の様子を見る限りでは案外チーム内の関係性も良好のようだし、問題があるとしたらじじいの管理が難しいことくらいだろうか。あと、一応後藤(弱)ボイスの秘書さんが若干怪しげな雰囲気は出しているけど、しばらくはこのままの構図で問題なさそうだ。

 となると、分からないことが多いのはそんな防衛サイドと対峙する主人公サイドということになる。海から迫る謎物体は「ネビュラウェポン」と名付けられ、これが「封印派」と呼ばれる連中のものらしい。なんとまぁ、ちゃんと予想通りに地球人にとっては脅威となる存在だったのだ(そりゃそうか)。なんであんな珍妙な外見でゆっくり海から迫ってくるのかは全く分からないし、わざわざ体内に取り込んで1人1人に夢を見せていく理由も分からないが、「封印するか、見守るか」というレベルで地球人を監視しているらしいネビュラの最終的な目的と何か関係があるのかな。過激派といっても、すぐに大都市に突撃して破壊の限りを尽くすなんてこともないわけで、まだまだ「封印派」にも明かされていない動機がありそう。単純に猫娘(銀子)のいうことだけを信用するのも危ないかもしれない。そういえば、今回の敵は世界中に同時に登場してたっていう描写がなかったけど、もう防衛チームが日本にいることが特定されたから日本にだけ攻め上がってきたのかしら。

 一方、銀子と先生のコンビは「穏健派」と呼ばれる一団であり、一応ネビュラといえばネビュラであることは確定。先生が手元の機械で今回登場したウェポンの映像を映し出していたことから、ウェポンの存在は穏健派の方でも認識している「一般的な」オブジェクトのようだ。先生は自宅のフィギュアを覗き込んだり、手元に置いておけるオブジェクトが好きなだけかもしれないけども。結局、封印派の動きが未だよく分からないので、相対すると言ってる先生たちも信用しきれないままなんだよな。なんで「ネビュラ」っていう呼称が先生たちと防衛側で共有されているのかも分からないのだが、偶然なのか、裏があるのか。

 それなりに見栄えのするアクションと、日常パートの程よいギャグのおかげでテンポよく見やすい本作。できればこのままシナリオも盛り上がる展開になってくれるといいなぁ。あらいけいいちばりの集中線演出は好き。

拍手

 

 親が畜生展開か……第3話。親御さんがこういう存在になってしまうお話は苦手である。CVがアレなので尚更……。辛いよう。

 でも、今回は綾乃のお友達・エレナさんがメインのお話。序盤の展開から「ひょっとしてコレ、まさかのめぐっちゃん展開になってしまうのでは?!」って不安になったが、まぁ、あんな神のごとき存在がそんじょそこらに量産されたらたまったものではないな。エレナさんは割と素直にいい人だし、綾乃との接し方も最終的にはわかりやすい範囲に落ち着いた。将棋倒しのように人間関係が少しずつ処理されており、今回綾乃がゴールにたどり着けた最終的な要因は部長であるなぎさが作っている。前回なぎさが吹っ切れていなければ今回の展開もなかっただろう。そう考えると、バド部を救ったのはなぎさを信頼して支え続けてくれてた副部長ってことになるのかな。部長も綾乃も、今作は「強いやつ」の活躍よりもそれを脇でそっと支える影の存在の方が注目される作品だよね。だがメガネビッチ、てめーはダメだ。いや、あのキャラはすごいと思うよ。黒髪眼鏡で三つ編みのくせして肉食系って、なかなかアニメでは見ない造形だよなぁ。是非とも狙った獲物を食い尽くして欲しいですね。

 さておき、ここまで引っ張ってきた綾乃のトラウマは、「試合に負けたら親に捨てられた」というショックに加え、「その後全てをかなぐり捨ててバドミントンで勝ち続けたのに親は帰ってこなかった」という徒労感、そして「気づいたらその親が別な才能を見つけていた」という絶望感の固め打ちである。確かに、ここまでやられたら今更バドミントンなんてやろうとは思うまい。親御さんの考えがどこにあるのかは分からないが、いわば「親が天才だと2世にプレッシャーがかかりすぎる」問題の亜種みたいなもんである。正直、どれだけ才能があろうとここで諦めた方が人生行路は楽になる気もする。

 だが、そんな綾乃の挫折を見過ごせなかったのが親友のエレナであった。「バドミントンをしている時の綾乃は楽しそうだった」という幼少期の記憶を信じ、無気力に生きるだけの親友を立ち直らせるために一肌脱ぐことに。ただ、当初は「バド部に入ったらちゃんと友達もできたしアタシも用済みかー」ってんで引っ込もうとしていたようなので、彼女の中で綾乃との友人関係がどういう基準で構築されてるのかは気になるところだな。「綾乃が幸せならそれでいい」の中に「自分との時間がある」って項目は含まれてないんだろうか。ある意味自己犠牲の極みみたいなところがあるが……それは綾乃には伝わりづらいだろうよ。

 最終的に問題の後押しをしてくれたのは、他所からやってきた謎のピンク髪ツインテール。バドミントンの為ならライバルと同衾してダイレクト感染させることも厭わない頭のおかしなガッツ溢れる子である。実力は本物らしいが、今回綾乃が負けたのは本当に実力の差だけだったのかと言われれば、多分違うのだろう。よりにもよって母親との絶縁のきっかけになった悪魔のような相手が再び現れたのだから、トラウマを克服していない綾乃が勝てるわけもないんだな。図太そうに見えて案外繊細なんですよね、この子ら。なぎさもそうだったけどさ。

 でもまぁ、雨降って地固まるじゃないが、この敗北から案外なぎさとの距離が縮まった部分もあるのかもしれない。親友に手を引かれ、ライバル(?)にけしかけられ、ようやく自分の手によるバドミントンを見つけた綾乃。次回から、いよいよバド部が本格始動でしょうかね。ところで、あの壁打ち用のマトすごいね。あんな道具で練習するんやなー。

拍手

○「ロードオブヴァーミリオン 紅蓮の王」 4

 最初に殴り合ってたコンビが釘日野だったおかげでなんかとてつもないノスタルジーに浸れたので、その時点で満足しました。最近あんまり無いんだよな、釘日野。いや、こないだ銀魂で殴り合ってたけどさ。

 なんかどっかで聞いたことあるタイトルだなと思ったら、わざわざ番組後に解説コーナーが入って「十年続いてるオンラインカードゲームやで」とのこと。うーん、だったら知らんな。見たこともやったこともないはずなんだが……まぁ、どこかで小耳に挟んだのかもしれん。なるほどゲームと言われれば納得するのは、冒頭のことごとく相打ちになって死んでいったよくわからない連中がやたらと豪華キャストだった理由である。あれはゲームキャラが一瞬顔見せする原作ファン向けのサービスなわけね。いや、今後も出てくるのかもしれんけども。

 十年前からスタートしていると言われて納得していいものかどうかは定かでないが、なんか一昔前のラノベとかガンガン系アニメの匂いがする懐かしい導入。端的にいうと「設定が忙しくて何が起こってるかよくわからない」というスタートで、ファンタジー要素の扱いがすごくふわっとしている。色んな1話目の感想で「分からなくていい『分からない』」という話をしているのだが、今作の場合、「分からなくてもあんまり興味がわかない『分からない』」かなぁ。特に不安感や不快感を覚えるというわけでもないのだが、淡々と進行する事態にあまり興味がわかない。おそらく設定云々よりも全体的に画に力がないのが原因なんじゃないかな。汚いってほどでもないのだが、わざわざアニメにして動かす必要もなかったんじゃないか、っていうレベルの出来になっており、終盤で出てきたモンスターとの戦闘シーンも止め絵が多くてなんとももっさりしている。そういう部分も含めて「十年前のアニメ感」があるのかもしれない。一気にキャラを出しておいて、その上で「必要なメインキャラはこの辺やで」と焦点を絞り込んでくれた設計はありがたいのだが……まぁ、まだ様子見としか言いようがないなぁ。

 とりあえず、「日野聡と梶裕貴が並んでて梶の方が強キャラ」っていう設定になかなか慣れないと思うので、そのあたりを乗り越えるきっかけをください。

拍手

○「少女歌劇レヴュースタァライト」 6

 1話目で一番可愛かったキャラはツダケンボイスのキリンです。なんやねん、あの提クレバックは。

 事前の宣伝の多さなどを考えると、今期の注目作と言って良いのではなかろうか。ここ最近はガルパ関係などでがっつり稼げるコンテンツを量産しているブシロードが満を辞して送るキラーコンテンツである。私は全然知らなかったが事前特番などによるとプロジェクトのお目見えはすでに一年以上前に終えており、そこからリアル舞台などの経験を重ねてのアニメ化。スタイルとしては事前にリアルライブを行ってからゲームやアニメへ展開を見せたバンドリと同じ方向性であり、キャストとの密なつながりはお得意のセールスである。今作の場合、今やすっかり一大アミューズメントとなった「アニメ系コンテンツの舞台」、いわゆる2.5次元舞台との連携が主眼におかれており、作中でもそのものズバリ「舞台」がテーマになっているのはひねらず分かりやすい設計。これによってリアルとアニメがシームレスに繋がることになるが、さて、問題は「舞台」というテーマでどんなアニメにして行くか。これが「アイドルアニメ」だったら先例は山ほどあるので簡単だが、「舞台演劇」となるとそうもいかない。普通の舞台を描くというなら一応アイドルアニメでも「少年ハリウッド」みたいな事例があるが、それだけを先鋭化させる作劇は可能なのかどうか。

 そこで今作が打ち出した方向性は、「2.5次元舞台のファンタジー性をアニメに逆輸入する」というデザインである。2.5次元舞台は、ここ数年で進化を繰り返してきたまさに成長過程のコンテンツであるが、アニメという「非現実」をいかにして「現実の舞台」にすり寄せるかが肝となる。設定処理が少しでも甘くなれば単なるコスプレ歌劇へと堕してしまい、やれ侮辱だ、やれ原作レイプだと揶揄されることになりかねない。簡単なように見えて、舞台とアニメはなかなか相入れないジャンルだった。

 そんな高いハードルも近年では演出側のたゆまぬ努力や、ファンの理解によって乗り越えられるようになり、女性向けを中心に舞台企画は数を増している。そんな追い風を利用した作劇が今回の目玉になっており、「現実をアニメに寄せる」という舞台の「幻想性」をアニメの次元にそのまま転写した際、今度は「アニメの中でも幻想を舞台にする」という転化が起こったのである。現実+幻想≒アニメ舞台であるなら、アニメ+幻想≒アニメにおける謎空間。突如主人公が放り出された謎闘技場は、まさに舞台に求められる「幻想」そのものだ。

 すでに様々な感想がネット上にも上がっているが、よく見かける評価が「ウテナっぽい」というもの。確かに舞台の厳めしさを現実にリンクさせて異空間に放り込む流れはウテナっぽいし、「センターバミリ」などの馬鹿馬鹿しいネーミングセンスや、主人公が舞台に出撃する際のあまりに仰々しい製造過程(マシンインダストリアル)は、榎戸脚本における「なんかそれっぽいこけおどし」の投射である。今作の監督は「ピングドラム」で脚本担当、さらに「ユリ熊嵐」で副監督を担当していることから、幾原邦彦の薫陶を受けているのは間違い無いだろう。

 しかし、だからと言って今作がイクニ作品と同じ方法論に立つのかと言えば、決してそうではないだろう。幾原作品の厄介なところは、すでに彼の中では現実が舞台なのである。幻想性はキャラクターたちの立つ「現実」をはじめから侵食しており、そこには寸断し難い密接なリンクと曰く言い難い不和が同居しているのが最大の見所なのだ。今作の場合、シリーズ構成の樋口さんが主にサンライズ作品の脚本を担当していることから想像するに、そこまで「面倒臭い」構造は取らないような気がする。あくまで今回主人公たちが戦った「スタァダスト」は別次元として区切られており、それは「舞台のセンターをかけて争うこと」のメタフォリカルな分断であろう。こうして世界を「現実」「舞台」と区切ることで、上述の「現実」「幻想」を分かりやすく提示する働きを持っているのだ。そういう意味では、同じ榎戸脚本でもウテナよりは「スタードライバー」に近いものになるかもしれない(まぁ、スタドラも最終的に次元の境目がぶち壊されたが)。

 色々と見るべき点の多い作品なので無駄な邪推ばかりが多くなってしまったが、1話目では「とりあえず映像部分に気合が入ってるな」ということがわかればそれでいいのではなかろうか。舞台との親和という新しい試みにも注目が集まるし、最初は期待票を投じておく。そうなると当然気になるのはキャスト陣の素人臭さであるが……まぁ、そこはしょうがない。これからじっくり鍛錬してアニメでも舞台でも堂々と振る舞えるようになれば良い。その辺は「ラブライブ」とか他の媒体でも同じ道を辿ってるわけだし。友希那さんの中の人が「下手とまでは言えない方」に回れるキャスト陣ってすごいよな。いや、でもあいあいは地声(地の性格?)との兼ね合いで友希那さんよりこっちの方がやりやすそうだけども。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
20 22
24 26 27 28
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[02/18 な]
[02/17 とみしの]
[02/16 NONAME]
[02/11 NONAME]
[02/06 NONAME]
バーコード