最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
めっちゃがっつりやるやん、第6話。前評判で尺がきついみたいなこと聞いてたけど、普通に丸々1話使ってくれたやん。しかも次週のタイトルを見る限りだとサーレー戦も1週では終わらないみたいだし。最高かよ。まぁ、来週は前半15分全部使って、ラブライブもびっくりのダンスパートが待ってるかもしれないからな(何を期待しているんだ)。 渾身のソフトマシーン戦。改めて見ると、この1戦だけでも相当量の情報が詰め込まれていたことが確認できる。まぁ、もちろんその中には色々とおかしな点も混じっているのだが……細けぇことは気にしたら負けなのはお約束だ。でも、やっぱり丁寧だよね。前回挿入されたボートを借りるオリジナルパート、一応伏線として機能してたんだな。「2隻目の船ってどこにあったんだよ」っていう疑問も、マリーナで複数の(しかも同じデザインの)ボートが並んでいた描写を入れることで説得力が増しているし、ボートの番号からアバッキオが感づく手がかりを増やしているのも親切だ。「あんだけデケェボートにスタンド能力を使ってペラペラにして、それをかぶせて潜むなんて手間、前もってブチャラティが使う船がわからなかったら無理じゃねぇの?」っていう疑問についても、前回の挿話のおかげでなんとなく「使うボートが決定してから、実際に乗り込むまでちょっとブランクがあったよ」というニュアンスが追加されている。ナランチャが浮かれてお菓子かってたあの後、多分みんなして船旅のためにコンビニにでも行ったんじゃなかろうか(コンビニあるかどうか知らんけど)。ラジカセまで持ってきたんだから、近所のビッグカメラまで行った可能性すらあるわ。 そうして、ズッケェロはネタを仕込んだ。実はズッケェロの能力もよくわからない部分があり、「ぺらぺらの中に潜んでやがった」と推理されたが、つまりズッケェロは自身もペラペラにできて、さらに他人はその状態では動けなくなるが、スタンド使い自身はその状態でも活動できるということなのか、それとも、本人だけはペラペラ空間を通常空間のように処理できるということなのか。どちらなのかはわからないが、とにかくペラペラ空間のプロとして、ズッケェロはあのシチュエーションに限っては特権的な強さを持っていたわけだ。 そして、そんな読者も(そしておそらく作者も)よくわかってない能力の謎を解かなければいけないという無理難題を押し付けられたアバッキオとブチャラティ。チームの中でも年長者2人。人生経験も豊富で、他の3人と比べるとかなりの理論派として描かれることになるコンビである。アバッキオは元警察官という来歴も説明され、今回のバトルはまるで警察官の現場検証のようでもある。まぁ、ムーディーブルースの能力がある時点で、捜査官としてはチートクラスなのだけど。おそらくアバッキオの能力については、今後の「ボスの正体を探る」という展開を考えると事前に決められた能力だったとは思うのだが、あまり便利すぎると敵対する方が大変。特にこの第5部以降は「相手の能力の正体を探る」という部分に主眼が置かれることが多いため、裏取りが簡単にできてしまうムーディーブルースは一種のジョーカーになってしまう。それでも緊迫感が出せる相手ってことで、ソフトマシーンはこんな不可解な能力を与えられることになったのだろう。 ちなみに、そんなことを言っているムーディーブルースの方も、実はよくわからない部分が多い。基本能力は「ビデオデッキ」でいいのだが、再生中は無防備になると言われているわりに、コピー状態のナランチャがぺらぺらになってもアバッキオ本体に影響はなかった。あくまで「再生中の状態」は単なる映像表現であり、その際もムーディーブルース自身に影響はない……はず。ただ、この「コピーする」という部分に応用性がやたらに高く、例えば今回は「(ペラペラ船の)パイプの中で能力を解除したら、なんかパイプに収まるくらいの極小サイズのままで元の姿に戻った」なんてよくわからない状態が存在しているし、コピー元の人物の姿だけをキープしたまま、自由意志でコントロールできたりもする(今後の戦闘ではそうした「変装術」のスタンドとしても使われる)。さらに一時停止したコピーナランチャでもブチャラティが「脈はある」と言っているので、一時停止が時間的な静止を意味していないなど、なんかよくわからない部分は多いのである。今回アニメになって、「実はその人物だけではなくて周りの音声まではっきりと再生される」(脇で見ているブチャラティにもはっきりと自分の声が聞こえている)なんて特性も際立っていたし、もしかしたら「人物のコピー」というよりも、特定の人間をベースにした、「過去の時間帯の空間状態の再現」が能力なのかもしれない。やっぱり強いよな。 そして、そんなややこしいスタンド能力を使いこなすアバッキオと、部下の能力を100%理解し、一瞬でアバッキオの真意を汲み取るブチャラティの切れ者っぷり。幾ら何でも察しが良すぎる気はするのだがそれができてしまうのが5部キャラなのである。5部で本当に力任せで戦うのってナランチャくらいで、ミスタも実は割と頭脳派だったりするからな。ブチャラティはあの血のりの一件で無茶苦茶な解答を弾き出し、その直後に相手に悟られないよう「錯乱してるフリをして船底に穴をあけておく」という判断を一瞬で下している。普通に考えたらわざわざ「フリをする」必要もない(どうせ船が沈むならズッケェロは出てこなきゃいけない)はずなのだが、今回のようにズッケェロが短気でいきなり人質に手を出された場合に備えて、すでにこの時点で時間稼ぎの用意をしているのである。どんだけ賢いんだよ。 そんなブチャラティとズッケェロの交渉シーンも、5部を代表する名シーンの1つ。「ニャーニャー鳴くのはウミネコだ」が醸し出すいかにもな荒木文法よ。ほんと好きなくだりですね。アニメだと、この交渉シーンに至るまでの長台詞で間をもたせるために、まるでズッケェロがハエになっちゃったみたいな描写になってるのが愉快である。グレーフライじゃねぇんだからさ。ちゃんとハエもズッケェロのテンションに合わせて色々と行動を変えてくれるあたり、空気読んでる感あるよな。事前にこのシーンまで期待して変身させる動物をハエにしたのだとしたら、ジョルノのセンスもなかなかだ。まぁ、「ある程度低速でも長時間飛行できて、マーカーになりやすい生物」っていう選択だったんだろうけども。 さて、とりあえずアバッキオとジョルノの友情は成立。なおかつブチャラティが、かつてジョルノの見せた「ジッパーズームパンチ」で勝ちを拾っているあたりもニクい演出だ(まぁ、それ以前にもブチャラティならこの戦法で戦ってきただろうけども)。アバッキオに認められてしまえば、残りの面子とのコミュニケーションは割と簡単なのである。次回は、天国、地獄、大地獄。
PR 長崎のカラー、第6話。キャリさんが出てる特番をAT-Xでやってたのでそのあとでアニメの方を見ると、このアニメもかなりの長崎アニメなのだっていうことがすごくわかりやすかったです。今期は佐賀アニメと長崎アニメが同時に放送されてるのかよ……いっそ「博多豚骨ラーメンズ」も合わせてくれればよかったのに。 今回与えられる「色」は実にサイケデリック。「絵の中に入ってしまう」という話をさらりと当然のようにしていたが、実際に何が起こっているのかよくわからないし、もしそれが本当に「絵の中に入る」魔法なのだとしたら、それはそれで大変なこと。パラレル西遊記待った無しだ。白昼夢みたいな処理になっていたのでおそらく「描いた人間の精神世界に触れる」ことのメタファーなのだと思われるが……まぁ、それって結局「絵に入る」ってことになるのかな。やっぱりこの世界の魔法はどのくらいのリミットがあるのか分からないので結構怖いよな。こないだのSLの時もそうだけど、物理的な干渉も可能だったし、平気で人殺しの道具とかに使えそう。 で、そんな絵の中のお話なのだが、唯翔の絵は割と原色強めでビビットなものなので、そこを巡る風景もかなり派手なものになる。しかし、てっきりそのままエレクトリカルパレードみたいな世界に沈み込むのかと思いきや、なんとそこから先は魚の死体が横たわった広漠たる砂漠世界だった。瞳美に色をもたらしたはずの魚がその辺に打ち捨てられている構図は、一瞬彼女の色の喪失を表しているのかと考えてしまったが、どうやら単純に唯翔のクリエイティビティの停滞を表していたようだ。ある時からなかなか絵が描けなくなってしまったという唯翔。瞳美は意図せずにそんな彼の悩みの世界に迷い込んでしまい、必死に魚(過去の栄光)を捕まえようとどす黒い「色」の中で孤軍奮闘する彼の様子を見てしまうが、結局、その時点では魚は捕まらなかった。そこまで大きな魚でもないのだが、それが捕まえられないというのが絵描きのスランプというものなのだろう。まぁ、唯翔の場合はスランプに陥るほどに立派な「絵描き」とも言えないような立場ではあるが……こうして全然関係なかったはずの他者から「絵の世界」というたとえ話で自分の現状を指摘されたことで、逆に見えるようになった部分も多かったのではなかろうか。あまりにも図星を指されてちょっとキレてしまったが、基本的に悪いやつではないのでその後すぐに反省し、最も効果的な方法で瞳美に謝罪し、彼女の精神にも変革をもたらしている。瞳美も含めて、魔法写真美術部の面々はあちらこちらから刺激をくれる人間も多いので、そのうちに何かブレイクスルーも起きるのではなかろうか。 そして、そんな唯翔からの告白じみた謝罪(?)を受け、瞳美の世界も大きく揺れた。「色褪せた世界が徐々に色づいていく」という、この作品の存在意義を全て示す映像表現はオープニングでたっぷりと拝むことができるわけだが、瞳美が路面電車の車窓から見た「色づく世界」は、オープニングのどんな映像よりも鮮烈に「色」をもたらす。それこそ、我々普通の人間が見ている世界なんかよりもよっぽど豊かな「色」だ。どれが本当の世界か、などという問いにあまり意味はないだろう。瞳美にとってはそれまでモノクロだけが世界だったわけで、たまたまこの夜だけは、常識を超えた鮮烈な色を持つのが、世界の在りようだっただけなのである。 ここに来て突然に鮮明な色が現れるということは、やはり瞳美の抱えた問題は、彼女の内面が大きな影響を及ぼしているということで間違いないようだ。今回の「治癒」が一時的なものなのか、それとも彼女の機能回復を表すものなのかはまだ分からない。しかし、少なくとも色を戻すきっかけとなった金のサカナの存在は間違いのないものなのだし、あとは唯翔が完全復活して最高の1枚を書ききれば問題解決に至る気がする。幸か不幸か、部活のみんなも唯翔と瞳美の関係についてはもう何一つ疑問を挟む余地がないと考えているみたいなので、この二人に限っては他の人間が恋愛要素に絡むことがなさそうなんだよね。他のカップルは分からないけども。このままめでたしめでたしで進んでいくとしたら……後は琥珀の落とし所かなぁ。彼女は、なんでこの歳でやたらに老成してるんだろね。やっぱりおばあちゃんやんけ。 コンテがあおきえいかよ! 第6話! いやぁ……胃の腑がえぐられるような凄まじいお話だった。原作の時点でこんなとんでもない閉塞感と絶望感を与えるシナリオだったっけ……。いかに俺が漫画という媒体を適当に読んでるかってことがわかる経験だった。いや、ちょっと、助けて。 今作で描こうとしているのは「好きになるとはどういうことなのか」という実に面倒臭いテーマ。そんなもん簡単に説明できるはずもないのだが、1つの試案として導入されたのが、「人を好きになるなんて感覚が分からない」とのたまう侑である。そんな侑が相対するのは、これまた厄介の塊のような人間、燈子。この二人のわがまま勝手な恋暴走が、あの手この手で容赦無く叩きつけられてくる。誰の、どんな恋愛だって、必ず他者を巻き込むものである。それが恋愛という感情の究極の面倒臭さだ。相手が存在して、そこにこれまでの自己との折り合いをどのよう見出していくか。それこそが思春期の恋愛であり、成長である。そして、まだまだ青臭い女子高生2人は、そんな成長の痛みに戸惑い、もがき苦しむのである。 まずは侑の言い分から。サブタイトルは「言葉は閉じ込めて」。すっかり燈子との関係も定着したと思い込み、奇妙な安定を感じていた侑だったが、劇の脚本を巡る一件でそれが大きく揺さぶられる。その尖兵となった最大の脅威は泣く子も黙る副会長、佐伯沙耶香。すでに燈子が尋常ならざる状態(恋愛?)に突入していることは感じ取っている沙耶香。彼女はそんな燈子の安寧を守るため、ノイズとなる侑に直接圧をかけに来た。別に排除を望むわけではない。はっきりと彼女が燈子と侑の関係に気づいたかどうかも定かではない。しかし、少なくとも現時点で侑が「燈子にとってプラスにならないこと」を考えているかもしれないというくらいは察知できる。「甘く見るな」とドスを効かせる沙耶香。ここでわざわざ画面の構図が90度回転し、沙耶香が文字通りに「マウントを取った」ことがよくわかるようになっている。その一言が、侑の心臓を握りつぶす。「貴様ごときが燈子の何を分かっているというのか。知った風な口をきくな若造」と、人生の先輩ははっきり恫喝してきているのである。侑も聡い娘であるから、その意味するところはすぐに察知し、自分に足りないものを補うための調査に赴く。果たしてそこまでが沙耶香の狙い通りであるかを考える余裕はないだろう。 明かされる燈子と姉の関係性。現在の燈子を形作っているのは間違いなく姉の幻影であり、そのことが、これまで侑が見て来たいびつな燈子を生み出していたのだと判明する。自分の知らない燈子がまだ存在していたこと、そして、それが「自分の望む燈子像ではないこと」に、侑は反発を覚える。他人のために背伸びをし、望まぬ仮面すらまとう燈子の姿は、侑には理解が及ばぬ「歪み」にしか見えないのである。だからこそ侑は、わざわざ二人きりで話す機会を作り、「そんな姿を見せるな」と訴える。 ここで、侑の抱えていた自己矛盾がはっきりと形を成す。侑自身は気づいていないが、「好きになりたい」という感情は「好き」と区別し難いものである。自分はすでに、燈子のことを特別だと感じている。この人なら好きになれる、この人しか好きになれない。その感情は、すでに恋愛の範疇であろう。しかし、未だ漠然と「自分は好きが分からないはずだ」と信じる侑にとって、その感情は恋愛ではないのである。「自分の知らない部分を隠し持っていた燈子」「自分以外の誰かのために何かを演じ続ける燈子」。それを解放したいと望むのは、あくまで燈子自身を呪縛から救い、正常な状態に戻すため。決して、「自分がそんな燈子を好きじゃないから」などという自己中心的な欲求から出た想いではない。侑の欺瞞はそんな理屈を訴える。あくまでも、「言葉は閉じ込めて」。 しかし、そんな侑のエゴを叩き伏せるように、燈子は真実を突きつける。「自分を演じている」という状態は、間違いなく自分で選択した自分。それを侑に否定される謂れなどなく、これまでの人生全てを否定されるようなもの。その感情を一言で表すならば、「死んでも言われたくない」である。侑のことは好きだ。それは間違いない。しかし、そのことと「自分が侑の思い通りになること」は話が違う。好きという感情も大切だが、もし今の自分が侑の望む姿と違うとしても、貫かねばならないものはある。相容れぬのならば、その時は侑を諦めるしかない。燈子の人生にはその覚悟がある。 二人の見たい未来がずれた。いわば初めての痴話喧嘩。夕焼けに染まる川べりのシーンからは、画面の構図が徹底して「断絶」と「対峙」を描き続けている。燈子の頭の後ろにカメラを置いてぐるりと回したシーンが象徴的だが、侑の言葉を聞いたところから、燈子の貫くべき信念(侑の望みとは相対する人生)がはっきりと示される。二人を寸断するのは橋脚であり、水流であり、夕日に生み出された光と陰である。まだらに淀んだ景色の中、「たそ彼」の曖昧な感情が二人を惑わせる。ここに来てついに、侑は思い知らされるのだ。自分が勝手に想像していた「好き」という感情がなんと安易なものだったのかと。自分が持ちたいと思っていた「好き」。燈子が自分に対して持っていると想定していた「好き」。そのどちらも、現実でははるかに複雑で、一筋縄ではいかぬものだったのだ。自分が「好きになりたいと思っている」燈子が断絶の向こうへと渡ってしまう。そのことに焦って、侑は初めて、他者に対して必死になった。初志を曲げてでも、引き止めずにはいられなかった。ここまでして他者を望むその欲求を、「恋愛」といわずして、一体なんと呼べばいいというのか。 こうして侑が一歩進んだことによって、とりあえず、二人の「断絶と対峙」は終りを告げる。緊迫感溢れる構図がようやく終わり、手を繋いで帰るカットからはこれまで通りの「並立」に戻った。これで一安心かと思いきや……今度は燈子の方の欺瞞と倒錯が浮き彫りになる。 彼女の人生は、姉の現し身を望まれるものだった。幼い頃からそれを正しいこととして、さらには自分の望みとして実現させて来た燈子。しかし、そんな他者とのありようが、果たして正常なものなのかどうか、燈子自身も分からなくなっているのかもしれない。「こんな風な君が好き」という感情は、「そうじゃなくなったら好きじゃなくなるということ」だと欺瞞を説く燈子。侑に惚れ込んだのも、彼女が自分のことを「こんな風」ではなくただありのままで見てくれるからだという。しかし、彼女は気づいている。少しずつ侑が変質し、距離が着実に縮んでいるということを。この先、侑は「どんな自分」を好きになってしまうか分からない。もし侑が自分を好きだと言い始めたら、それを受け止められるかわからない。今の「何も望まれない」状態が一番良いと信じるからこそ、燈子は必死に「私のことを好きにならないで」と念じている。 しかし、彼女は気づいているのだろうか。「自分のことを好きにならない、そんな侑が好き」という感情も、自分が唾棄した「好き」の形であるということに。「もし、侑が私のことを好きになったら、私は侑を好きでいられるのか」。どこまで行っても、ただひたすら想いはエゴへと帰結する。だからこそ彼女は、現状を維持し続けるために、「言葉で閉じ込める」。侑が今の侑であり続けてくれれば、自分もそのままでいられるのだ。なんとも歪で、なんとも身勝手な2人の想いの形。恋は盲目とはよくいうが、さて、恋に至らぬこの想いは、一体何が見えているのやら。 それにしても、それにしてもである。蛇足を承知で相変わらず書かせてもらうが……美菜子……すげぇ……。「死んでも言われたくない」の一言の落とし方で、過呼吸になるかと思った。これまで描かれて来た燈子の人物像は、どこか弱さとか柔らかさを持った声だったわけだが、ここに来てステージが1つ上がった燈子の場合、そんな弱さを残しながら、それでも一歩も後ろには下がらないという圧倒的な意思の裏付けが垣間見える。このキャラクターの重さ、どこまで支えられるかが役者の本懐だよなぁ……。凄まじかったです。
「私はこれで」って、禁煙パイポのCMが元ネタなんだろうか、第6話。年代を調べたら88年らしいので純子ちゃんの時代に会う気がするけど、わざわざあそこでいう必要はないか。 意外な方向から物語の掘り下げが始まった。ちゃんと「ゾンビ」要素と「アイドル」要素が有機的にドラマの根底でつながってるのはスゲェな。これまでの展開で少しずつ友情が深まっていた6人(たえちゃんは定かでない)。単細胞のサキがなんとなく盛り上がった上で地元愛を動機にしており、さらにさくらの場合はもともとアイドルに対して強い憧れがあった。とにかくステージ上で活躍して自分の芸能魂を見せつけんとするリリィ、あまりにも時代がかけ離れすぎて、もう楽しければなんでもいいフリーダムなゆうぎりさん。4人のモチベーションは、ちぐはぐながらも「まぁ、仮初めの生でも楽しけれいいんじゃない?」くらいのテンションですっかりOKになってしまっていた。 しかし、最後までアイドル活動に抵抗を示していた2人は違う。愛と純子。2人は生前もアイドルであっただけに、その活動に対しては並々ならぬ強い信念があった。2人とも、形こそ違えど道半ばの壮絶すぎる死を迎えたという過去を持つ。意に沿わぬ復活にしばしは戸惑っていたが、幾らかでも「アイドルとして活動できる」という現実が見え始めたことで、2人ともいよいよ「あの頃の夢」を追い求める欲が出てきた。 愛の夢は、幸か不幸かフランシュシュの活動と目的を同じにしている。10年前の落雷で命を落とし伝説となったアイアンフリル不動のセンター。そんな形で伝説になることなど一切望んでいなかったし、そんなとんでもない不慮の事故で自分の人生が文字通りの「終わり」を迎えてしまったなんて認めたくない。10年の時を経ても語り継がれる自分の伝説を、再び花開かせようと躍起になっている。フランシュシュが新たな伝説を生み出さない限り、彼女は復活した意味がない。 同様の信念は純子も負けない熱量を持っている。しかし、20年以上のジェネレーションギャップは、「アイドル」という概念に決定的な齟齬をもたらしてしまった。現代の「会いに行けるアイドル」像とは異なり、純子の時代はまさに「偶像」としてのアイドル。彼女はひたすらファンの理想であり続けねばならず、ファンとボーダレスに繋がる現代のアイドル像などもってのほか。あの日失ってしまった自分の夢を追い求めるためには、このままフランシュシュの活動を続けていくわけにはいかない。お互いにあまりに堅固な「アイドル像」を持っているがために、2人には決定的な溝が生まれてしまった。 一応、現時点で「正しい」のは愛の方である。時代は進み、ファンの方もより「現代的な」アイドル像を求めているわけで、そもそも純子のような理念ではニーズが乏しい。今後も活動を続けるために、より安易にたどり着けるのは愛の方のゴールである。しかし、その愛ですら10年というギャップがあるのもまた事実であり、彼女の持つアイドル像も、いつまで受け入れられるかは分かったものではない。わずか10年で自分の知る勢力図が塗り替えられていたことを知り、愛も内心焦っているのだ。いつまで自分の中の「アイドル観」が世間に通用するかわからず、過去の自分のように、今のフランシュシュも「伝説」となり、「過去」になってしまうことを、彼女は何よりも恐れている。だからこそ、純子から「あなたも大して変わらない」と指摘された時に取り乱しもするのである。 愛の信念、純子の信念、どちらも間違ったものではない。もともとどこの誰とも知らぬ7人が勝手にまとめられた急造チームでしかなかったのだから、その中では遅かれ早かれイデオロギーの衝突があったはずなのだ。たまたま、これまではあまりに荒唐無稽な状況だったために問題にならなかっただけで、本当にグループが一丸となって戦っていくためには、世代を超えた意思の統一が必要になってくる。それがどれだけ困難なことかは、それぞれのメンバーの絡みを見れば一目瞭然。そして、たまたま「アイドル論」という根深い問題でかち合ったのが、この2人だったというだけなのである。さて、彼女たちの目指すアイドルは、一体どこにその完成形を見出すことになるのか……。 2人の衝突が激しいだけに、他の面々がなんとか団結しようとしている様子が睦じいのも見どころの1つ。サキとさくらはすっかりコンビ芸が定着してリーダー&影リーダー(?)のポジションどりが固まった。サキみたいに能天気で勢い任せな人間がリーダーになったのは、結果的には良いことだったのだろう。そして注目したいのは、いつのまにかこちらもコンビでまとまったゆうぎりさんとリリィのコンビ。ゆうぎりさんの包容力が完全にリリィを手中に納めているあたり、なかなかおいしいカップリングである。チェキ会の時にはさらにカップリング(?)としてさくらとたえちゃんの組み合わせもある。まぁ、こちらは保護者と野生動物の組み合わせだが……。 各々の死因にまでちゃんと切り込んでいったのは意外な展開。ここから先、彼女たちの人生(?)に光明は見えてくるのだろうか。そして、あんな壮絶な死に方だった愛ちゃんをゾンビとして再生させた幸太郎の立ち位置って一体……。 「あっ、辞書が読みたいな」、そう思って出向くじゃないですか、なんとなく待ってるじゃないですか。メンツが揃うじゃないですか。いい環境ですよね。でも、軽めに流すだけの1試合なんですが、そんなちょっとしたアクションだけでも実に一ヶ月ぶりというのは正直怠慢ですよね。いうてもそんなに濃いもんばっかり出てくるわけないじゃない。
Round1・「へつくり」 1、→かちぐり。 2、鷹などに与える肉を細かく切る料理人。 3、屁理屈を逆流させたもの。まさに理屈。 4、海栗。 5、狂言。人前で屁をもらしてしまった太郎冠者が、しゃっくりだと弁明するが、すぐに正される。 「ヘ」ではじまる言葉なら何かいじれそうな気もするが……。 ①④素直にクリ。まぁ、ウニはクリじゃないけど。 ②詳細不明。「この人、今何やって生活してるんだろう……」「鷹匠が全部やればいいのでは」。 ③詳細不明。っていうか意味不明。 ⑤こうしてみると、太郎冠者もキティちゃん並みにいろんなことやらされてるよな。
Round2・「とうのう」 1、おみくじを奉ずる木。木柵で代用されることもあるが、本来の趣旨にはずれるとされる。 2、冬の終わり、春の始まり。 3、(僧兵に対して)武装蜂起した農民を指す。 4、(古代)成年に達した男性。 5、体操遊戯具。約30センチメートル四方の強い布のふくろに小豆を入れたもの。 ①「本来の趣旨って何?」「しらねぇよ」。 ②「冬納」。「実に綺麗ですね」「だとすると広辞苑じゃないな」。 ③「対して? どういうこと?」「どう考えても対立概念じゃないよな」。ちなみに、書記の人間は何故か勘違いしてしばらく「武装放棄」と書いていて余計に意味がわからなかった。 ⑤詳細不明。ググったら、なんかキャッチボールみたいなことやってる。 Round3・「ぞぞがみ」 1、うどんを食べることをいう。ずずがみ。 2、(「ぞぞがみがたつ」の略)身の毛がよだつこと。 3、長野県上田に伝わるとされる忍耐術。人心、人身を数多に分かち、自らを幻惑するという。 4、だいだらぼっちの洗礼名。 5、獲物を丸呑みし、腹が膨れて動けなくなった蛇。 みんなして「ZOZOTOWNの神」しか浮かばない案件。 ①ジョジョだと「ずびずばがみ」になるんですかね。 ③詳細不明。改めてみるとさっぱりわからんが、一応漢字表記は「増像ガ身」。 ④あいつ、クリスチャンだったのか……。 ⑤「なんで人は蛇を神に例えたがるのか……」「いや、巳じゃないの」「あっ」。 Round4・「かえるこ」 1、春売り。 2、鷹の外指の爪の名。 3、小川未明作の児童文学。家出した子どもが帰宅するまでの1時間を描く。 4、難産を重ねる嬰児。 5、マダガスカル、アンタナリボ県の湖。カエルとは蛙を指し、興味深い。 この日唯一の全当てを食らい、出題者がさっさと破産した出題。まぁ、これは全員当てる……かなぁ……。 ①(お金出せば)買える娘。 ②鷹の中指の爪が「とりからみ」であることを知ったのはたほいや黎明期、すでに4年以上も前のこと……4年越しでついに2本目の爪が回収された。トライフォース集めてるみたいな気分になるな。 ③そして小川未明の登場も4年ぶり(「めとり」)。 ④「難産を重ねる女性じゃなくて嬰児ってどういうことやねん?!」「いや、でも出産時に何度も母体に帰る子だから、1回で難産を繰り返すんですよ」「何その地獄」。 ⑤テメェの意見は聞いてねぇ。 Round5・「やちまぐそ」 1、(長野県で)泥炭。 2、仏席にありながら、書画骨董に傾倒し、世俗にまみれた者。 3、中国の街娼の間で化粧品として広く用いられた馬糞。 4、江戸中期、商家の勢いに恐れをなした武士が切捨御免の下に商人を惨殺した際の掛け声。 5、(「やっちまった糞」の略)脱糞。 最終問題がクソ問題。 ①正直いうと、この回答が出た時点で「あれ? 前に出題されたやつだっけ?」と思い出してしまったのだが、実際過去に出題されていたのは「やちわた」だった。なんとまぁ、これも4年前の記憶だ……。 ②一気に票を集めた回答。「八千のMUGを持つ僧」。 ③「やーちー」が使う馬糞。 ④「なんだこれ」「いや、逆から読んだら『削ぐ・町家』になったんで……」「なんで? だからなんで?」 ⑤まじでクソなフィナーレである。
僕らの譜、海の外にも届くといいな……。
絶対今回の話も伏線仕込んでるよね?! 第6話。もう、前回の話のせいで、どんなおちゃらけが後で影響してくるか気が気でない。なんつー作劇だよ。 一応ギャグ回に戻ってきたということで、ネタ回しはいつも通りになった。思わせぶりに謎を仕込んでおいて、「さぁ、ストーリーが膨らむぞ」って思わせて秒で解決するっていう。さすがにもう慣れたから耐えられるぞ。今回は、以前からちょっと匂わせていたキリルの姉(?)を巡るお話だったのだが、10年越しでようやく巡り合ったカメラの向こうの姉。最新技術を駆使しても見つからない姉の姿に「この解決はあと何話後かなぁ」とか思ってたらすぐ出てくるっていう。もう、そういう芸風やろ。覚えたで。しかし、姉は姉でまだ謎をたっぷり残しているので、その部分が今後どのように絡んでくるのか、はたまた同様に秒殺されるようなどうでもいい謎なのか、どっちに転んでもおかしくないので本当に油断ならないのである。 そして、そんな姉探しのお話よりも断然気になってしまうのは、Aパートの「24時」展開で出てきた酔っ払いの方である。音声加工してるのにCVが斎藤志郎なんだよな。さすがにもっかい出てくることになるんじゃねぇかな。そして彼が話していた荒唐無稽な「空の上」のお話も、酔っ払いの戯言ではなくて今後エスペランサに関わる話として繋がってくる展開。まぁ、そこをさらに裏切って本当に関係ない可能性もゼロではないが……面倒なのは、マジで関係なかった時も「いや、だから酔っ払いだって言ってんじゃん」て言われるとぐうの音も出ないこと。もう、面倒臭いことしやがって……でもなぁ、確かにダグのいう通り、そんないい加減な人間が組織の幹部やってるとも思えないし、もしエスペランサが何か大きな秘密を抱えてるとしても、それがこんなどうでもいい形で外に漏れるとも思えないんだよな。組織がガチなのは前回でよくわかったし。あ、でもトップが警察に捕まってたのは事実か。Zが投獄された理由って説明されてなかったけど、警察内部で何かやりたかったとかいう話なのかしらね。 そして、そんなネタの仕込みのカモフラージュなのかどうか、無駄に力の入った「ドキュメンタリー風進行」。街自体はアメリカンな印象で近未来都市なのに、ダグが酔っ払いをいなす話の展開は完全に大阪とか博多の酔っ払い処理の時とおんなじなんだよな。「お父さんどっからきたの」とかね。その下世話なギャップがまたひどくてなぁ。番組中でドキュメンタリーっぽいテロップが出るのはすでにお約束の感があるが、そのテロップが番組が終わった後のダグとキリルの2人の捜査にもちょっと引きずってるところで笑ってしまった。我々はテレビアニメを見ているのか、それともテレビアニメの中のドキュメンタリーを見ているのか。なんでそんなとこの境界が曖昧にならなあかんねん。 どこまでがギャグで、どこからがシリアスか、もうそんな境界も曖昧模糊。この不安定な感覚はなんだかクセになりそう。助けてドクター(盗撮犯)。 犬も可愛いからきっと同列の王子も可愛いよ、第5話。最初は「同列に扱わないで」って言って上から眺めてた王子が同列になって、抜かれて、地べたに這いつくばって犬を見上げるカットほんと好き。 友情タッグ形成話はそろそろ大詰めだろうか。前回の榊乱入の効果で王子も多少(ほんと多少)前向きになった部分があり、これに感化されたムサもチーム入りが確定。そして何より、溶け込めずに浮いていたカケルがいよいよチームに打ち解けることができるようになったのが大きい。「もっとうまく話せるように」という目標は残っているが、少なくとも「誰かと走るなんて嫌だ」という意固地な姿勢は消え失せたので、あとは未だ謎めいたハイジの目的意識の確認と、自分にできることを想定した立ち回り次第ということになるだろう。 明示的な反対派はこれでユキのみ。彼が最終的な障壁になるのかとばかり思われたが……意外なところに伏兵がいたものである。そう、ユキの場合、表立って反抗心をむき出しにしているぶんだけまだマシだったのである。好きの反対は無関心とはよく言ったもので(それが本当かどうかは定かじゃないが)、嫌だ嫌だと喚いているうちは、かえって興味があることの表れでもある。未だ底を見せぬニコチャンとの絡みで揺れ動くユキは、最終的には納得ずくで参加することになるのだろうから、その時にはきっと頼れるメンバーになってくれることだろう。 しかし、残っていたのは、実はキングの方だった。てっきりハナちゃんの参戦であっさり籠絡されたのかと思っていたのだが、ふと現実に立ち戻り、就活がうまくいかないストレスをぶつける先が見つからないキング。必死に「現実」と戦おうとしている彼には、夢物語にしか聞こえない箱根の話をするハイジはなんとも苛だたしい対象であるし、それに乗せられてバカみたいにホイホイ走りにいっちゃう他の連中だって癇に触る。さらにこの機を狙ったハイジの「人生全てを練習に差し出せ」と言わんばかりのルール改正は、そんな夢物語が自分の「現実」を侵食するというとんでもない暴挙。自他の認識の齟齬に耐えられなくなったキングは、ここでいよいよ明確に決別の言葉を吐き捨てたのである。 ……まぁ、キングの言ってることの方が正しいからな……。こればかりはどうしようもない。就活がうまくいかないことの八つ当たりっぽい部分はちょっといただけないが、単に同じ釜の飯を食っているというだけで、生活全体の構造まで変えられてしまってはたまったもんじゃないだろう。「俺には俺の人生が」というのは就職後のことまで考えた長期的な意味合いもあるが、今この瞬間、必死に大学生活のゴールを目指している自分のリアルタイムの人生にも訴えかけたものなのである。 おそらく、このキングの攻略がハイジの最終ステージとなるだろう(ユキは、多分ニコチャン先輩がなんとなく説得しそうな気がする)。果たしてこの状況をどのように打破するのか。キーマンになりそうなのは、走ることを肯定され、全員のモチベーションを上げることにも前向きになってきたカケルの存在か。 あとは、ちゃんと王子に飯を食べさせられるかだよな……食え、もっと食え……。
ファーイティーン!!! っとくらぁ! もうね、とりあえず「Roselia最高かよ」って呟いてさっさと寝てしまいたいんですが(明日朝イチだよ)、いやしかし、今回のイベントはやっぱり何か書きたいよね。すごいぞRoselia、がんばRoselia……。
「走り続けてよかったって。」 4→ー 4週で終わるとは思ってもみなかったって。先週時点で気づいてなかったって。15分アニメで4週とか、もうそれシリーズアニメじゃなかったって。もう少し走り続けろって。 まぁ、そういう枠もあるのかもしれませんね。結局、第1話で出てきた「代々木アニメーション学院の宣伝アニメかぁ」という印象がそのまま続くだけの作品で、進研ゼミの付録漫画を延々見せられているような、そんな作品である。声優が題材なんだからもう少し話題になるポイントがあるんじゃないかと期待してる部分はあったのだが、残念ながらそうした「声優アニメ」的な掘り下げも一切なく、作中で出てくる会話といえば「もっと感情を込めて」とか「新たなキャラに命を吹き込んで」とかその程度しかないので、具体的な勉強方法を匂わせてくれる進研ゼミの方がまだ購買意欲をそそられる気がする。まぁ、ここで胡散臭いこと書いてもしょうがないんだけどさ。「1日10分の復習でメキメキ声優力がアップするぞ!」とか言われてもな。 まぁ、全体を通してもわずか40分程度のお話なので、コスパで言えばこんなもんじゃないでしょうか。今回主演を務めた子が、果たして本当に声優になれるのかどうか。頑張れ代々木アニメーション学院。たくさんの先輩方が、業界で活躍されています!! |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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