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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ゆらぎ荘の幽奈さん」 4

 なんでナレーションが日笠なのか、っていうのが最大の引っ掛かりどころ。他の役で登場するんだろうか。それとも、単にこのためだけに呼んだんだろうか。ナレだけやらせて暴れさせないなんて無駄遣いが許されるか?

 原作は未読……既読? もうこれわかんねぇな。いや、読んだことはあるよ。ジャンプ漫画だし。多分、3話目くらいまでは一応読んでたんじゃないかな。でもほら、中身がこれだし……ぶっちゃけ、すぐ打ち切られて終わるんじゃないかと思ってたんだよ。確かに絵は綺麗だけどさ、ジャンプでこの手のラブコメ枠って結構残すの難しいし。まぁ、万が一続いたとしても、これを読んでなくて「畜生! 最初からちゃんと読んでおけば良かった!」って悔しがることもなさそうだし、読まずに放置してもあんまり心が痛まなかった。いやー、まさかその作品が気づけばアニメ化ですよ。ジャンプ作品もいろんな展開があるもんだ……。

 露骨に「TO LOVEる」枠であり、あんまりディティールにこだわる必要もない作品。これが人気作品になるのならそれはそれで結構なことであるが、残念ながらおっさんはジャンプ読むのにもエネルギーを使うような脆弱な身体なので、改めて読み直すことはないと思う。ならアニメは追いかけるのかっていうと……うーむ、どうしよう……前クールでついに「ハイスクールD×D」は視聴を辞めてしまったのだよな……今作はさらにユルい少年向けエロだしな……しかも地上波放送だと湯気バリアも元気だしな……うっかりしてたね。とりあえずAT-Xでの放送を見てから最終決定をくだそうと思うよ(見るんかい)。

 原作の可愛い系の絵柄はそれなりに再現できているし、そこさえ守れば他の部分は特に求められてもいないはず。ファンに向けてはこれで充分だろう。ファンじゃない人間は……何をやられてもあんまり充分だとは認識しないだろう。こればかりはどうしようもない。私が個人的に注目するとしたら、おそらくメインヒロインの幽奈を演じる島袋美由利がどのように演技の幅を広げていくかという部分である。最初は「はねバドのおっぱいがまさかの幽奈さん役かよ!?」とびっくりしたものだが、まぁ、わかりやすい萌え声なので作るのにそこまでの苦労はなさそうだ。その上で、地声のちょい低めのところも出せていれば紋切り型のヒロイン像の中にも少しは個性的な仕事ができる……かな? どうだろ。まだわからん。残りのヒロイン勢はこの後ますます増えていくはずなので、キャスト部分でもその辺りを楽しめれば、ワンチャンあるかもしれない。ないかもしれない。

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○「百錬の覇王と聖約の戦乙女」 4

 う〜ん、むにゃむにゃ、もう食べられないよう……いや、マジ無理……食べられない……無理…………無理だっつってんだろうが!!

 というわけで、飽食の時代にさらに喉奥に押し込まれる異世界転生。厳密にいえば今期は「奴隷」と「オバロ」がかぶるだけだから3本目程度だが、それでもまぁ、飽き飽きなのは言わずもがなだろう。そして今作はそんな中でも随分と「匂いのする」……なぁ……。何が怖いって、俺、多分これの原作コミカライズの1巻を読んだ気がするんだよね。例によって漫画喫茶つまみ食いチャレンジの一環として(大量にあるので異世界転生は意外と手に取りやすい)。ただ、正直いうと「読んだ気がする」けど、それがこの作品だったのかどうかすら定かでないというところ……だって、似たような展開なんていくらでもあるだろ? 今作を今作だと断定する材料って、どこにあるんだろう……もうこれ、わかんねぇな。

 まぁ、未読だろうが既読だろうが「既視感」に大差ないので問題じゃないだろう。そして、既視感を上塗りするような新鮮さは時に見出せないということである。本作が他の作品と違うところは、スタートが転生(転送)時ではないところだろうか。たいていの異世界ものは「どうやって飛んできたのか、飛んできた後にどう対処したのか」から始まるものだが、今作は「どういう因果か」というとんでもない一言で「国を手に入れました」までの経緯を大胆にカット。名軍師(??)として戦を先導するところから物語がスタートしている。これによってどんなことが起こるかというと、「理由も成果もよく分からないけど、とにかく主人公がチートらしいことが示される」というあまりに大胆な描き方が可能になるのである。よくこの手の作品だと「主人公が超優秀だったりするのに作者がボンクラだと格好良くしようとするシーンがどんどん情けなくなる」という現象があり、俗にいう包囲殲滅陣問題が起こってしまう(そんな名称があるかどうかは知らんが)。しかし、その部分を大胆にカットしてしまえば、細かな齟齬などに突っ込まれる心配もなく、主人公のチートを世に知らしめることができるのである!!

 納得するわけないやんけ。スマホ情報だけで天下が取れるなら、もう世界はグーグルに支配されとるわ(まぁ、実際そうかもしらんが)。結局よく分からない設定のままで有り余るオレツエーを見せつけられ、溜まったフラストレーションは可愛い女の子で処理してくださいね、とハーレムを押し付けられる。今期はどこぞの魔王がそんなハーレムを中心に据えてエロゲと異世界の間を突き進んでいるが、本作はどうやらそこに主眼があるわけではなく、突然主人公がよく分からない義憤に切れて重みのない言葉で周りをドン引きさせるなど、いいところがない。まー、この設定で何か期待する方がおかしいわな。

 現時点では自然消滅作品の筆頭候補と言えるわけだが、残り数話で何かホームランを打つことができるかどうか、半端に成立しそうな絵柄なので知り合いのクソアニメソムリエも大して興味持たなそう。

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○「ハイスコアガール」 5

 厄介カップルのCVが松岡・日笠なのがツボ。声聞いただけでも「あっ、こいつら面倒なやつだ」ってわかるの最高じゃないですか?

 原作は例によってやや既読。多分1巻だけだな。やっぱり手にとってみたものの「別にいらんかな」というので続きに手をつけなかったパターンだ。実は私の周りの人間には割と評判がいい作品なので何が面白いのかピンとこなかったのは残念なのだが、まぁ、こればかりは感性の問題なのでしょうがないだろう。基本的に私は絵柄による選り好みはわりとはげしいので、押切蓮介のジトッとした作風はあまり好きではないのである。

 デザイン性以外で本作を定義する要素は大きく2つ。そのうちでアニメになって劇的に目立つようになったのは、徹底したゲーセン要素への言及だろう。かつては「実は許諾取ってませんでした」というので大問題になった要素な訳だが、こうしてアニメになったらいっそカプコンが作ったプロモなんじゃねぇかと思えるレベルの際立ちになっていたあたり、「やっぱり権利関係でけじめつけるのって大事やな」ということを痛感させてくれる。ゲーム画面を完全にそのままでアニメに落とし込むという珍しい演出に加え、場面の半分はゲームだったんじゃねぇかと思えるくらいに執拗ないじり方。ここまでされれば、格ゲーファンや当時ゲーセン通いしていた直撃世代にはたまらなくノスタルジックな光景に映るのだろう。ただ、いかんせん私はゲーセン文化というものへの郷愁が欠片もない。我が家は幼少期の割と早い時期に親に家庭用ゲーム機すら禁止されてしまい、小中学校の一番盛り上がりたい時期をゲーム無しで過ごしていたという暗い過去があるため、残念ながらこの手の文化に特に感じ入ることがないのである。高校生、大学生になっても結局ゲーセンで遊んだことってほとんど無いんだよなぁ。大学に入ってから一時「鉄拳」が周りで流行った時にちょっと練習しようかと思ったことはあったんだけど、それまでPSでしかやってなかったせいでレバー操作に少しも慣れることがなかったのが痛い。我が青春にゲームはあれでもゲーセンは無いのである。

 そしてこの作品を定義するもう1つの要素は、おそらく小学生男女のまだ青さを残した微妙なラブのような、違うような不可思議な感情を描いたドラマ部分がある。私の周りの人間はそうした部分を割と好きだったようなのだが、少なくとも原作1巻くらいの時点でそのあたりが響くことはなかった。だって、所詮小学生だしなぁ……まだ友達が女の子だろうが男だろうが気にしない歳だしなぁ……。なんだろ、こうして書き出していくと、私は幼少期に何か決定的に欠けている要素があるんじゃないかと不安になってきたぞ。みんな、小学生の時に何をしていたというのだ。

 まぁ、そんなわけであんまり琴線に触れる要素がない作品なのでアニメでもそれくらいの距離感で見守ることになると思うが、アニメーションとしての演出は面白いと思う。ゲーム画面のはめ込みはワンアイディアなので最初は驚いてそれきりのことだが、そんなゲーム画面にミスマッチになるよう、他の作劇部分が必要以上にぬるりとしたキャラ造形になって「現代CG」っぽさを強めに出しているのは新鮮だ。ドット絵が全盛のゲームグラフィックとの対比で、本来とは違った観点から「現実とゲーム」の境目を切り取る働きがあるようだ。今後、このデザインで甘酸っぱい話とかになったらちょっと困るが……まぁ、所詮小学生なので(便利な言葉)。

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 よっしゃラッキー! 久しぶりに劇場で戦隊ものが見られるゼェ! いやー、キュウレンはヒーロー大戦のせいなのか次のルパパトが変則だからなのか、VSシリーズが存在してなくてどうしたものかと思っていたけど……よかったよかった。まさかそんなところでVSするとはね。そして、事前告知で発表されていたのは、復活敵キャラとしてメレさん、エスケイプさん、そしてバスコさんが復帰するという嬉しい事実!(シンケンジャー見てないので腑破十臓についてはよく知らんのだ、すまんな) これを見るために絶対に劇場に行こうと思ってたんですよ。6月30日公開だったらしいんだが、先週末はバタバタしてたのでパス。「翌週でも余裕やろ」と思ったら、一気に上映回数が減って危なかったっていう。そりゃな、正規の劇場作品でなければそんなもんなんだな……でも観られてよかった! 色々楽しかった!

 

 

 

<以下、ネタバレ含みでの感想になります。今作はそれなりにネタバレ(小ネタバレ?)注意だと思うので、以下の閲覧は自己責任でお願いします>

 

 


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○「ぐらんぶる」 6

 よりによってこんな作品で血族関係を持って出演してしまう内田姉弟の業の深さよ……でも、やんちゃする弟を生暖かく見守る姉のスタンスはなんとなく現実を反映している気もする。まぁ、現実は姉の方もやんちゃだけどさ。ちなみに女性キャストだけで見ればそこそこ「たくのみ。」。実際、この作品も宅飲みと言えないこともないな(あまねく飲み)。

 番組開始時に「ギャグアニメとしてご覧ください」なんて世も末なテロップが流れるひどい作品。飲酒関連の描写のせいで昨今は風当たりを考慮せざるを得ないのはわかるが、「これからギャグをやるよ!」なんて言ってからネタを始めるなんて、ハードルあげまくりで針のむしろみたいな状態になるはずだ。そんなノリで放送が始まっても……ちくしょう、笑っちまったじゃねぇか。充分面白いわ。確認したらこれの原作って「バカテス」の作者なのね。なるほど、馬鹿も通せば男伊達である。

 主人公が常識を発揮していた開始5分を境になぜ壊れてしまったのかはよく分からないが、とりあえず「お酒は危ないから飲まないほうがいいぞ」という作品だろうか。作中でも言われていた通りに「男子校のようなアホなノリ」を徹底しているのでひねらないストレートなネタの数々に、頭を空っぽにすることが求められる。基本的に勢い任せの下ネタってあまり好きじゃないのだが、今作の場合は別に下ネタを下ネタオンリーで売ってるわけではなく、それに絡む台詞回しやメリハリの効いたコマ割り(アニメではカット割り)で見せる方向性なので、勢いだけでも楽しい。方向性としては「監獄学園」とかに近いものがあるかもしれないが、あそこまで卑屈にならずに脳筋状態で楽しめるのは夏の暑さに負けたこの時期にはちょうどいい暑気払いである。何より、キャストの連中が勢い任せで本当に楽しそうなのが良い。

 こないだ某所で安元が「人生で初めてダイビングしたんですよ」って言ってたのはこれのことだったんだろうか。安元・小西・内田・木村という、ある意味パリピ感溢れるノリのいいあんちゃんからおっさんまで。この勢いだけで俺ぁ満足だよ。こにたんは本当に弾ける時に適当に盛り上がってくれるから、一座を引っ張る力が強そうだし。それを側から見守る女性キャストが真礼・安済のたくのみコンビであり、個人的にはちかぺにドン引きされながら罵られるだけで夜通し飲めるくらいのご褒美感もある。いや、どう考えても酒で身を持ち崩してるのはお前やないか、っていうツッコミもありつつ。この作品のキャスト陣の打ち上げとか、すげぇカオスになりそうだよな……。

 こんな荒くれ集団をまとめ上げるのが高松信司というのも安心感があって良い。馬鹿な原作、馬鹿なキャスト、そして馬鹿な監督。良い夏になりそうじゃないですか。「あまんちゅ!」はこれと同じタイミングの放送じゃなくて本当に良かったよ。

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○「ハッピーシュガーライフ」 5

 やっぱり大沢事務所じゃねぇか! 前クールで久野ちゃんタイフーンは幕を下ろしたかと思われたが、別に仕事がなくなるわけじゃねぇもんな。

 原作は未読。ただ、そこかしこで断片的な画像とか話は見ているのでなんとなくどんな作品かは想像がつく、というくらいの予備知識。1話目を見たところでは割と想定していた通りの内容が来たので、「なるほど、そうなるな」という割と冷静な受け止め方になった。まぁ、今のご時世にはこの内容は色々とリスキーだとは思うが。確か似たようなテイストの漫画をドラマ化しようとしてたのに内容が問題になって放送休止、っていう事件があったよねぇ。まぁ、今作は単に少女監禁だけじゃなくてその上で堂々の殺人まで手を伸ばしているので次元の違う問題になるのかもしれないけども。

 さて、今作のメインテーマは世間で定める通りに「ヤンデレ」ということになるのだろうか。どうでもいい話かもしれないが、これを「ヤンデレ」と認定すべきなのかどうかが個人的には悩ましい。「デレ」要素がさ、幼女に向けられてるんだよね。「ロリコン」でもあるし「百合」でもあるし、要素が渋滞していることに加えて、あんまりこういう愛情を「デレ」って言わない気がする。そして何より、この主人公の子、割と元からおかしい子に設定されてる気がするんだよね。「あまりにも特定の対象が好きすぎて病んでしまった」がヤンデレだと思うのだが、この子って単に元から壊れてる子が愛を知った、という形状な気がするんだよな。あと、ヤンデレの醍醐味の1つに「愛されてる相手が恐怖を覚えるくらいの執心」ってのがある気がするのだが、今作の場合、想いを寄せられた方は一切困ってないし、全てを受け入れて(一応)相思相愛の形。まぁ、これからどんな方向に行くのか分からないけど、このまま幼女との「純愛」を守るために転げ落ちるお話になるとするなら、私の認定する「ヤンデレ」とはちょっと違う。「じゃぁ、お前の認定するヤンデレってなんだよ」って聞かれたら……「CV中原麻衣」って答えると思う。いつも言ってるけど「竜宮レナ・森宮蒼乃・贄川春奈」の3大中原ヤンデレクイーンは僕の中でメモリアルなのです。

 さておき、そんな定義も定まらぬ「幼女を愛する」アニメであるが、制作スタジオが聞いたことのない名前のところ。総監督に草川さんの名前がクレジットされていることから考えると、ディオメディアの系列なんでしょうかね。監督は「しょびっち」の人というのもそれを裏付けていると思う。なんかぽわっとして掴みどころのないデザインなのだが、こんな中身を放送しておいてしれっと「シュガー」なんてタイトルをつける今作にはむしろこれが最適ってことなんだろう。一見すると可愛らしいような丸みを帯びたユルめのキャラでやってることがエグいっていうギャップも売りの1つだろうし、あんまり克明に描きすぎても放送コードが危なくなる可能性がある。あくまで「恋愛」を甘く描き、その底に隠されている現実的な部分は見ない、そんなヒロインの精神性がこのデザインに表れているのだろう。そこまで作画の負担は大きくないとは思うが、なるべくならこれくらいの品質を保ったままで、少しずつ絵の変化を楽しみながらジリジリと追い詰めていってほしい(誰を?)。

 中の人は花澤・久野の大沢コンビにさえ触れておけば問題ないと思うが、その友達役にぺっちゃんがクレジットされている。どっちかっていうとクレイジーサイコ要素がありそうなのはこっちだよな……レズではないだろうけど(百合営業)。

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○「Free! -Dive to the Future-」 5

 合間に挟まる「リズ」のCMで一瞬にしてSAN値が削られます。いつかは乗り越えなきゃいけない壁なのだが……ハッピーアイスクリーム。

 全然関係ない話から始めてみたけど、一応京アニ大好きおじさんだよ。でもまぁ、今作の場合はどうしても「向け」じゃないのでそこまで身を入れて観てきたわけでもないのだけど。3期目ということで評点も省こうかと思ったけど、一応の目安としてね。

 相変わらず映像部分の凄まじさは京アニクオリティの一言で処理しておく。いや、でも改めて見るとやっぱり「水泳」っていうテーマ設定が大変なので、「ユーフォ」における吹奏楽パート同様、今作の水泳パートは常軌を逸した描き込みの手間と隙を許さぬモーション作画によって可能になっていることが確認できる。水泳の動きって、実際に力を加えても文字通り「掴みどころがない」水を相手にしているモーションなので、すごく力が入ってるはずなのにそれを視覚的に伝える要素が取り出しにくいから大変なんだ、全力なのに、どこか空虚なようなその身体の「暴れ方」みたいなものを、本当に今作はよく描けている。今期はバドミントン、ビーチバレー、そして水泳と、いろいろなスポーツの暑い夏になりそうである(一応サッカーとか野球もやってるよ)。

 そんなわけで相変わらず「水泳」要素の方は文句なしだが、あとはドラマ部分でしょうね。この手の作品で高校編が終わって大学編にそのまま上がるパターンって結構珍しいと思う。前期までメインを務めていたはずの5人がほとんど散り散りになってしまっており、普通に考えたら今まで通りのシナリオ展開ができない状況。そこを打開するために「懐かしの旧友」というポジションからハルの周りにキャラを2〜3人追加しているわけだが、それでもファンの心理を考えたら残りのメンバーの描写もないがしろにするわけにはいかず、1話目は高校水泳部やらオーストラリアやら、いろんなところと中継をつないで広く薄くの状態になっている。導入となる1話目ではこれでも許されるが、今後、ハルの周りのドラマが煮詰まってきた時に「外野」ポジションの連中の描写を挟む余裕があるのかどうか。キャラは増え続けるわけで、その全部をフォローしようとするのは難しそうだなぁ。

 ちなみに、僕の推しキャラは当然のように江ちゃんなので、高校生チームに頑張って欲しいですね。あと、どこぞのおねーさんポジションでナバが出てきてちょっと嬉しかった。高校チームの新一年生は(広橋)涼さんだし、明乃、涼さん、それにナバと、本当に我々世代に嬉しいキャスティングをぶっ込んでくれるアニメである。野郎サイドさえ押さえれば(正規の)ファンは満足してくれるだろうから、女性キャラの方は安定感重視っていう方向性なのだろうか。いいぞもっとやれ。

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○「天狼 Sirius the jaeger」 6

 やぁみんな! 毎度おなじみ、P.A.WORKS大好きおじさんだよ! 今期も無事に登場できたことがとても嬉しいよ! ちなみにそれ以上に安藤真裕大好きおじさんでもあるよ! P.A.と安藤監督、このコラボレーションをまた見ることができて、心底嬉しいんだよ!

 そんなわけでバリバリの贔屓目で見ていくことになるが、やっぱり楽しい。P.A.作画なので画面が美しいのはすでに前提条件であり、そこからどんな作劇で見せていくのかが監督の手腕。同じP.A.作品で比べると前期の「ウマ娘」の場合は及川さんによるオーソドックスな「萌え」の文脈と「スポ根」の噛み合わせが評判になった。それに対し、安藤さんの腕の見せどころは本当にスタイリッシュで目を見張るような爽快なアクションと、充分に間を意識して紡ぐ舞台演出である。1話目っていうと本当なら世界観の紹介だけで手いっぱいになってしまうのでなかなかそうした「余韻をもたせた画面作り」って難しいんだけど、その辺りを汲々とせずに自由に見せられるのは本当に演出家としての手腕だ。

 お話としてはスタンダードな怪異譚で、これも前クールにあった「デビルズライン」なんかと系譜は同じ。今期も一応「Phantom in the Twilight」があり、いつ何時でも吸血鬼との対決は定番テーマということである。今作の場合、そうした定番でベタベタなテーマにレトロ風味を加えることでオリジナル要素に仕立てており、現代警察との対決とも、中世ヨーロッパの原初的吸血鬼譚とも違った毛色に仕立てている。昭和モダンなデザインってのは作画にも手間がかかって色々と大変な部分が多いが、そのあたりをさも当然のようにしれっと描けているのは文句なしでP.A.の力であろう。そして何と言ってもバトルシーンのスピード感。バケモノ同士の対決(だよなぁ)は身体の損壊も気にしない激烈なバトルが並外れたカメラワークを多用して描かれる緊迫感。これだなぁ、こういうのがアクションアニメだなぁ。今後も余計なことを考えなくていいのでこの方向で良さをガンガン出していただければ。

 あとはまぁ、今回ギリギリまで追い詰められた吸血鬼のおねーさん(おばさん?)がどれだけ長生きできるかの勝負ですね。ほら、プリキュアではパップルさんが退社しちゃったからさ……。

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○「はるかなレシーブ」 6

 大雨の影響で放送が遅れてしまったが、今期2本目の女の子スポ根アニメ。「はねバド!」と比較するのは色々おかしい気がするけど、こっちはこっちで独自のアプローチを仕掛けています。

 原作未読。初見の印象は「なんとも歪なデザインだなぁ」というもの。ビーチバレーなんてテーマを設けたら、もちろん我々は「なるほど! エロいやつだな!」と思う。それ以上の感想が一切出てこないくらいに思う。掲載誌が「きらら」系であることからもメインの読者層は当然男性であるが、そこまで露骨でなくてもちょいエロに萌えという免罪符を与えてフル回転させる構造だというのはすぐに理解できる。そして、そんな武器を最大限に活かすため、肉感的な身体の描写が本当に徹底している。ローアングルから尻を舐めるように見上げる構図が多く、「やっぱりビーチバレーといえばそこだよな!!」という要点をバッチリ心得ているわけだ。ただ、そんなこだわり抜いた身体の描写に比して、顔がいわゆる「きらら系」のややユルいデザインなので、なんだかコラ画像みたいに顔と身体のバランスがずれている気がするのだ。別に間違った比率でないとは思うのだが、「ステラのまほう」みたいな潰れまんじゅう寄りのデザインにあんなムッチムチの身体だと、2つの別作品を混ぜ合わせたかのようなキメラな印象になってしまう。

 おかげで序盤は「なんか怖いぉ……」くらいの気持ちで見ていたのだが、まぁ、すぐに慣れた。こんな奇妙なデザインになった理由はすぐに理解できる。原作漫画を尊重すれば、文字通りキャラクターの「顔」となる部分はおいそれとデザインをいじることができないからそのままになるが、本作では単なる萌えものという適当なスタンスに甘んじることなく、しっかりと「ビーチバレーアニメ」としても描写を掘り下げていきたいという意思表明が、あのボディ・デザインなのであろう。身体までムチムチぽっちゃりデフォルメラインにしてしまうと、どうしたってバレー描写に限界があり、そこをフルで動かすためにはやはり「人の身体」が必要不可欠。そこはあえて描き込みの手間を増やし、茨の道を進みながらも絶対に手を抜かないという気持ちの表れ。それが今作のキメラな作画の意味である。

 もちろん、この路線を選ぶことを決定した時点で身体以外の部分でも手を抜くことはできなくなる。潰れまんじゅうがベースになっている顔のデザインだって、「そこはちゃんと気をつけて描いていますよ」ということがわかるようになっており、おそらく視聴者全員が気になったであろうポイントとして、目の中の独特の色指定がある。目の下部になるほどの緑色になるという不思議な色彩は、単調になってしまいがちな「まんじゅう顔」に鮮烈なアクセントを与えており、細やかな描き込みによって各キャラの目に意思と個性を宿らせている。きららアニメにありがちなデフォルメを多用した中つなぎなども少なく、本作はやはり「はねバド」同様に正面から「スポ根」にも切り込む作品になっていくはず。

 そう考えるとビーチバレーという題材も決して下心だけから選択された競技ではなく、「女性2人が、お互いに信頼し、助け合いながらコートの中で立ち続ける」という競技性は「女の子同士の友情」を描くのにぴったりのツールである。「つうかあ」におけるサイドカーレースも同じような効果を狙った競技選択だったはずだが、あちらはなぜか明後日の方向に描写が飛び立ってしまったので、今度こそは、捻らずに紡ぐ愛と友情の物語に期待したい。バレー描写についてはCGも取り入れながらの作劇で「はねバド」に比べれば常識の範囲内に収まるくらいのものだが、決してレベルが低いわけでなく、むしろ「はねバド」さえ見てなければ「オォ、いいスポーツ動画じゃないか」と感心していたと思う。優劣の問題ではなく、描写する対象の問題だね。今作はちゃんと「エロと萌え」の路線にも贅沢に欲を見せながらのバレーアニメ。うむ、これはこれで楽しそうである。

 ちなみに、しつこいほどに「はねバド」との対比を持ち出しているが、コートの中のいる中の人が、こちらの黒髪ライバルとあちらの巨乳部長・なぎささんが同じ人だったりする。島袋美由利の名前は「音楽少女」も合わせて今期3作目。絶対に大沢の推しだって。沖縄声優が今作に出演するのは狙ってる部分もあるかもしれませんな。

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