最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
いきなり劇場版のCMが入ってビビる、第4話。リアルタイムで放送開始時にすでに劇場放送も決まってる作品ってすげぇな。そんだけヒットする自信があったってことなのかなぁ。まぁ、今のところ確かに好きな作品ではあるのだが、これを劇場に観に行くのかどうか……。 「エンドレスいくつだよ」っていうツッコミはおそらく世界中で叫ばれているだろうから置いとくとして、すっかり定番となったループものに突入した。今作は結局「思春期症候群」という便利な名前を使って青春物語にちょっとしたSF的設定を絡めて行く作品になるわけね。それこそハルヒ的な構造と言えるし、ふと「ココロコネクト」あたりを思い出しもした。世間的には「物語シリーズ」と似たようなもんだ、なんて話もあるし、考えてみりゃ案外定番の構成なのかもしれない。 でもまぁ、そこまでマンネリになっているという気もしないな。作者だってエンドレスエイトがあれだけ話題になったことは承知の上で作劇しているわけで、似たようなもの、下位互換を作ろうとは思わないだろう。今作の場合、「ラプラスの魔」と認定された奈央坊ボイスの後輩ちゃんの気分次第で日付を進行させることが可能になっており、決してエンドレスなシックスではなかった。わざわざ月替わりの週を選んで舞台に設定したのはそのあたりを見せつける狙いもあったのかもしれない。まぁ、最終的に「思春期の少女の問題を解決すれば時間が動き出すよ」っていうのはまんまハルヒなわけだけども。 そうして後輩ちゃん(名前は古賀朋絵というからちゃんと覚えよう)との関係性を深めて行くことになるわけだが、ラッキースケベならぬラッキープロポーズみたいな流れで自然に付き合ってるふりをする展開。そんなアプローチあるかよ、とは思うのだが、朋絵の面倒臭い精神性が提示されると、こんなアホみたいな展開でも何だか丸め込まれそうなのが不思議だ。「一人でいるのは辛い・悲しいじゃない。恥ずかしい」というメンタリティ。私のような永年おひとり様体質には絶対に理解できない心理だが、現代女子高生がそうしたコンプレックスを抱くのは何となく理解できる精神性だ。そして、それを避けるために必要以上のコストを支払ってしまうのも女子高生らしいアホらしさの表れであり、ただ自己欺瞞のためだけに変な先輩を犠牲にし、より面倒臭い関係性の構築へと転がり落ちて行くのである。こんな無茶苦茶な言い分に付き合ってあげる咲太は本当に優しいんだな……。 もちろん、咲太には先輩というド本命がいるので心が揺らぐ心配も無いだろう。その辺りも戦場ヶ原一本の「物語」シリーズと被るところがあるが、こうして「すでに本命がいるから有象無象の女の子たちともフラットに、友達以上ナニカ未満でコミュニケーションをとるよ」っていう関係性が作れるのも、ある意味でオレツエー的なオタクの憧れなのかもしれない。難聴になっていちいち告白を断る必要もないからな。やっぱり、そう考えると西尾維新の作る設定は先駆的である。まぁ、この世界に千石撫子が現れるかどうかはわからんが……。白衣ちゃんはどういう立場なんだろね。あの子も文句なしで可愛いので、やっぱりこのナチュラルハーレム設定はずるいとしか言いようがないな……。 そして、こんな様々なヒロイン勢に立ち向かわねばならぬ桜島先輩も色々大変。幸いにしてこれまでの3話で充分アドバンテージは稼いでいるのでしばらくは適当に咲太を転がしておけば筆頭からは陥落しないだろうが、どこに伏兵が隠れているかわかったもんではない。週一くらいでバニーコスで誘惑するくらいの手心を加えてもらったほうがいいかもしれない。主に俺のメンタルに。デレ成分の配置が阿漕な先輩は可愛いなぁ。
PR 次回のサブタイトルis 何、第4話。本編中で「今回までがキャラの紹介、これで一段落」ってハッキリ言っちゃう姿勢、好き。 本当にどこまでもふざけた作品。今回も前々回のように余裕でサブタイトル詐欺をぶちかますし、なんでもいいから視聴者の思惑を外してやろう、という稚気にあふれている。ネタが引っ掛けようという意識ばかり先行してしまうとこっちが置いてけぼりになってしまう恐れがあるが、なんか悔しいが笑ってしまうくらいのさじ加減で留められてるのが憎らしいんだよな。燿司さんのナレーションが完全にバカにしてる感じなんだけど、やっぱりどこか笑える要素になっているのは間違いないだろう。しばらくはシリアスないですよ、って言われてるみたいで安心するんだよな。 そして、4話目となる今回はようやく「トラヴィスズエンジェル」と呼ばれる(ほんとに呼ばれてる?)女性チームの活躍を描くお話になった。メインのダグとキリルの関係性がどこかメインストリームから外れるような珍妙な関係性なのに比べ、今回スポットが当たったケイとディーナの関係性は、「これこそバディものの初期状態やなぁ」みたいな非常にオーソドックスなものになっているので見ていてわかりやすい。ベタベタな展開ではあるのだが、普通なら野郎にやらせそうな破天荒系のキャラを、早見沙織演じるぶっ飛び系のケバ女にやらせるというのがなかなかの采配。みさおは今期これまでのイメージとかけ離れたよく分からんキャラがまとめて降りかかってきているのだが、楽しそうで何よりである。こうやって既存のイメージも何もかもぶっ壊せるのが声優という職業の最大の楽しみよな。 一方のケイはCVがちかぺであるが、こちらも酔っ払った時の様子が……いや、だいぶ可愛かった。音域高めなので、壊れた時のガンギマリのちかぺのイメージとはかけ離れている(当たり前だ)。こうして普段とは逆(?)の「やんちゃ・委員長」関係になっているコンビというだけでも割と楽しいのである。まぁ、ケイさんも前回の様子を見てるといろいろヘンテコなところはあるみたいだけども。たっぷりと女性の「バディもの」が楽しめたので、とりあえず長らく求めていたものが得られた感があってホッとしています。いや、別にダグたちのコンビだけでも楽しいことは楽しいんだけどね。やっぱり華やかな部分があった方が落ち着くというか。まぁ、いきなりロボットだったりしたけど……。 お手本のようにして4話まででほぼメンバー紹介を終えることができた(マックスだけよくわからんけど)。さて、ここからどういう方向に話が転がり出すのか……これ、何クールあるかによっても構成はだいぶ変わるよね。タイバニよろしく2クールならゆっくり見られるんだけど。 女の子は正義、第3話。タイトル見てなんのことやねん、って思ったけど、そのまんまズバリで女の子が出てくるで、っていうお話やった。なんとなくだけど、珠莉ちゃんってこういう男に囲まれて周りを盛り上げる役でよく見かける気がする(ニルアドだけかもしれん)。 少しずつメンバーをからめとっていく「人鬼」・ハイジの暴虐が淡々と重ねられていく。「こんなもん、どうあがいても無理やんけ!」という印象は1話目からずっと続いているわけだが、現時点ではさらに具体的な数字がどんどん出てきて、無理レベルは上がる一方だ。まぁ、そうだよね。わざわざ数字を出されなくても「無理!」ってわかってる話だからね……。しかし、寮の連中も意外に頑張るもので、無茶苦茶な早朝ランニングでもなんとか10キロは走れる人間がほとんど。俺、多分大学一年生に上がりたてのタイミングで5キロ走れって言われたら多分王子よりもひどい結果になってたと思うよ。5キロで確実に膝壊してたと思うよ(受験勉強で人生で一番太ってた時期だし)。そう考えれば、絶望的な状況でもちゃんとゴールにたどり着いてる王子はそれだけで偉いといえば偉いんだよな。 しかし、そうは言っても素人レベルの「偉い」で通用するわけがないのが箱根。現時点ではそのレベルに手が届く可能性は一切見えていないのだが、ハイジは何か秘密兵器でも用意してあるのだろうか。残り10ヶ月とは言っていたが、ちょうどこないだ予選会云々というニュースを見たので、本物の箱根に出場したいなら期間はもっとずっと短い。ここから心身ともに鍛え上げる手段は……ないやろなぁ。どこまで頑張って「嘘」を薄めてくれるのか、今後の展開が見ものである。 そして、そんな「嘘」の一端となるのが、今回登場した女の子・葉菜子ちゃんである。今キャラ表で名前確認したんだけど、八百屋の娘だからってこの名前はどうかと思うけどな……幸い本人は真っ直ぐな子に育ってくれているようで、地元商店街のよしみなのか、ハイジの途方もない夢にボランティア感覚で付き合ってくれている優しい子。他の連中の反応を見るにルックスも充分可愛らしいようだし、かなりハイスペックなマネージャーポジション。彼女の影響を一番受けているのがキングみたいだが、双子も彼女の存在を呼び水にコロッと落ちてしまっているし、最後まで抵抗していたユキについても、ハイジの脅し+「こっちにきても一応女の子がいるという事実」の合わせ技が意外と馬鹿にできなかった。もう9人中2〜3人は落ちてる状態なので、最後の砦であるカケルさえ落ちてしまえば……いや、でも王子はどうすんだあれ……。 ○「ツルネ-風舞高校弓道部-」 5 まさかNHKで京アニ作品を放送するなんて! って思ったけど、考えてみりゃ「日常」っていう立派な前例作品があるんやな。こないだの「聲の形」も伏線といえば伏線。 さて、「Free!」が終わって次にやってきた、明らかに女性向けとわかる京アニ作品。毎度のことながら女性向けは「対象層じゃないから」という理由で割と敬遠することが多いのだが、今作に関しては、非常に個人的な事情で無視できない要因がある。それは、何を隠そうわたしが弓道経験者であるということだ。高校時代の部活が弓道。今はすっかりこんなおっさんに成り果てたが、高校時代は日々の部活に精を出し、それなりの青春を送っていたのである。残念ながら高校を卒業してからは弓に触れる機会も無くなってしまったが、あの頃の記憶が蘇ると、時たま「弓を引いてみたいな」と思うこともある。他の運動をさっぱりやらないこともあり、弓道という競技に関しては、それなりに思い入れがあるのである。アニメ作品で弓が出てくるといわゆる「弓道警察」がどこからともなく湧いてくることがあり、私もいわばその一員ではあるはずなのだが、正直、「艦これ」の時の弓とか、そういうものって弓道とは全くの別物だし、戦国ものなんかで使う「武器としての弓」は競技弓道とは別物だと思っているので、基本的にそういうものに口を出すつもりはない。しかし、今作は勝手知ったる競技弓道である。となれば、どうしたっていろんな気持ちがムズムズと動き出すのが止められない。 だがしかし、だがしかし。ここで出てくるのが毎度おなじみ京都アニメーション。よりによって京アニがこんなマイナー競技を取り扱おうというのだから、その描写に落ち度があるはずがない。今までいくつかのアニメで弓道競技を見たが(CCさくらとかな)、ここまで念入りに、微に入り細を穿つ弓道描写というのはさすがに歴史上初めての試みだろう。まず、普通のアニメでカケ(作中に出てきた弓道用革手袋)の着脱にここまでこだわった作品なんて見たことがない。オープニングではカケがハラハラと外れて紐になって束縛するなんて謎描写も登場する。他にもオープニングでは的貼り作業(弓道に使う的は木枠に和紙を貼り付けたもので、部活で使う的は定期的に部員たちが手作業で紙を貼る)が出てきたり、競技中の看的(矢が的に当たったかどうかを○×で表示する掲示板)が動いているところが描かれていたり、弓道経験者からすると「当たり前だけどアニメになるとビビる」という情景が大量に盛り込まれている。 そして極め付けは主人公の問題提示である。なんと、彼が高校で弓道をやりたくないと思ってしまった最大の理由は早気(はやけ)!!! 懐かしい言葉だなぁ! 早気ってのは、本来ならしっかりと弦を引いてこなきゃいけないはずのところで、中途半端に手を離して矢が飛んで行ってしまう症状のことを言う。ラストシーンで主人公が「綺麗な会(カイ)だ」と行っていたが、「会」とは、十分に弦をひきしぼり、気力を充溢させた状態でしばらく静止すること。これをしっかり行うことが、射法では重要とされているのだが、様々な精神状態により、この会に耐えられない、もしくはそこに至ることすらできない場合に「早気」と呼ばれるトラブルがおこる。正直いうと、私は3年間でこの早気に悩まされたことがないので作中のモブ同様に「なんでそんな風になるの?」と不思議だった人間なのだが、同じ部活の仲間でも、1学年に3人とか4人とか、結構早気に悩まされ、改善まで時間がかかる人間はいたものだ。ちなみに、逆の症状としては会に入ってしまってから手を離せなくなる、っていうパターンもある。正式名称があるのかもしれんが、我々はこれを離そうとしてキャンセルしてしまう動きから「ビクり」と呼んでいた。まぁ、とにかく単純そうな動きに見えて、意外と色々メンタル面での戦いがあるのだ。 そんなクソマイナーなところを攻められたおかげで、私としては「早気でこんな悩むアニメとかwwww」ってめっちゃ盛り上がってしまったのだが、ふと気づいた。これ、何も知らない人が見て面白いか? ……どうなんだろ……なんか顔がのっぺりしてて特徴にかけるので、京アニ特有の華美な派手さもあんまり感じない画面なんだよな。意図的にそうした鮮やかさみたいなものを抑えた演出にしているのは間違いなかろうが……うーむ、「向きじゃない」こと以上に、何かここから炸裂するような印象があまりなかったのは気になる。まぁ、とりあえずせっかくの弓道アニメだし、楽しめる限りは追いかけていこうと思う。 劇場版やんけ! 第37話。よくもまぁ、これだけのものを通常放送でやろうと思ったよな……それもこれも、プリキュアシリーズの始祖的存在とも言える佐藤順一監督作品という保証があってこそか……。いや、別に始祖でもなんでもないけど。なんかこう、やっぱりニチアサといえばサトジュンなんだよ、俺の中では。 というわけで、本当にやりたい放題の30分だった。作画リソースも相当量注ぎ込まれているおかげで、細部まで真剣に何度も見直さないと全体で何が起こってるかは分からないだろう。2周目を見始めるとキリがなさそうなので、とりあえず初見の段階で覚えていた絡みだけでも書き上げていくと、個人的に一番嬉しかったのは「ブロッサム」と「フローラ」という花咲くプリキュアツインの組み合わせ。ブロッサムはその直前のシーンでずっこけてカッコ悪いところ見せてたけど、フローラとの絡みなら立派に戦える。あとは実際やったらウルセェだろな、と思ってた「弦楽器縛り」というわけのわからないコラボも実現。ギタリストの中にバイオリンやハープが混ざり込むカオスっぷりがたまらん。そして一箇所だけ空気が違うと言われていた「年配プリキュア組」。すげぇ、この並びだとゆかりさんでもまだ若手に見える! 定番の色合わせでは青が大体水系・氷系で統一されているのに、黄色プリキュアは性格付けが2チームに分かれ、ほまれが率いるのはどっちかっていうと「ちゃんとしてる方」の黄色組で、ひまりが代表するのは「頼りない方」の黄色。当然ピースはこっち側だ(なぜかいおなさんも「ちゃんとした黄色」組に混ざっていたが)。 他にもソード組とかシールド組のような武器での分け方やら、「お菓子を作ったいちかに羨望の眼差しを送るゆうこさん」やら本当に小ネタは枚挙にいとまがない。キュアペコリンを含めた特殊プリキュアまで集められるだけ集めてくるなんて、誰が想像するかよ(ただ、追加プリキュア云々で言い始めるとハピチャの全部が該当するのでキリがなくなるのが問題だが)。レジーナさんの姿が確認できただけでも泣きそうになったわ。これ、劇場版でやられると見直すの大変だけど、地上波放送だと何回でも確認し直せるので助かりますわね。 これらの大挙したプリキュアを統制するのは最終的に現役チームのお仕事になるわけだが、それ以上に「初代」の存在感が圧倒的で、最終的にあの2人がやってることが最大の正義だ、みたいな構図である。まぁ、アカレンジャーが戦隊全ての統括を行なっていたのと同じだと考えれば初代の特権的立場ってのは本当に強いってことなんだろう。いつもの三角飛び、そして爆風煽り飛びといった「オープニング技」も後輩に伝授し、今後もプリキュアの力は脈々と受け継がれていくのだろう。 ……ここまでのことをやってのけたトラウムさんはほんとすげぇよ。しかも退場時もルールーとの絡みで綺麗に幕引きしたしな……お疲れさんです。 10月20日 ドラフト模様(GRN×3) ピック順 【Chrolony】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Serra】→【Tanaka】
せっかくの新環境だというのに1週間空けての第2試合。まぁ、前回は勢い余って1日に2戦もやっちゃったので3度目ではあるんですが。さらに今回も勢い余って一気に2戦したので実質4回やってるんですが……(2回目の方は記録残さないやつだからね)。みなさんどう思います? この環境は良い環境ですか? それとも、クソ環境ですか? この環境の良い点を挙げるとするなら、レアの影響力がすこぶる低いという点だ。試しにピック表を見てもらえばわかるが、今回1パック目で開封したパックからレアを引いている人間は5人中2人のみ。そのうちデッキインできたのは1人しかいない。その後のパックでもボムと呼べるレアはせいぜい2〜3枚といったところで、他はごみか、せいぜい「有用なパーツ」といったところ。開けたレアがさっぱりデッキの完成度に影響を及ぼさないのは、試行回数が多くなるドラフトでは良い傾向である。 逆に気にくわない点を挙げるなら、やはりアーキタイプの少なさが挙げられる。特に我々は5人戦が中心なので、理想としては5人がそれぞれのギルドを分担してピックを進める展開になるわけだが、その際、黙々と色のあうカードを引くだけになると、結局他者への介入が薄くなり、みんなで5つのシールドデッキを作ってるみたいな状態になりかねない。まぁ、実際はそこまでうまくいくわけもないのだが、私としてはできればもっと幅の広いドラフトを心がけていきたいところである。それくらいの間口は、ちゃんと製作チームが広げてくれていることを祈るばかりだ。まぁ、これっぽっちのトライではまだ何も分からないので、しばらくは手探りで可能性を見ていきたいと思いますよ。 次週は通常開催。開始時刻を遅らせるっていう案もあったんだけど、結局無しになりました。
くそ女のくそっぷりが本当にくそで最高にくそ、第3話。もう、このままの悪逆を突っ走ってほしい。僕もうえしゃまボイスの可愛い子に思い切り弁当を投げつけられたい(富山の名産品とかが入ってるとなお良い)。 「今週はアカネちゃんがどんな表情を見せてくれるかな」というのが本当に楽しみな作品だが、彼女は彼女なりに色々と頑張っているようで、前回突然サムライキャリバーというイレギュラーの乱入により屈辱の敗北を喫したことを受け、今回はなんと自立思考型の新型怪獣を生み出し、「相手がパワーアップするなら、それを受けて全部コピーして対抗してやる」という現実的(?)な打開策を提案。デザイナーとしてもエンジニアとしても実に優秀な人材である。唯一欠点を挙げるとするなら完全な気分屋だし、テンションの乱高下がひどくて倫理観が欠如しているところは問題ではあるが、まぁ、容姿とおっぱいで充分埋め合わせが効くんじゃないかな(弁当ぶつけてくるのはご褒美なのでノーカン)。 しかし、そんな自立思考型の怪獣という新機軸が、たまたま無関係な軽口だった「もしも相手が人間だったらどうする」という発想に合致してしまったことで裕太は攻撃をストップ。攻撃の主導権が裕太にあるのかグリッドマンにあるのかはよく分からないのだが、キャリバーの支援を受けながらも結局は「敗北」してしまう。その後彼が一体どういう状態になっていたのかは本人たちのみぞ知るだが、しばしの休憩ののち、新たに参加した(これまた癖の強そうな)ヘルパー連中の助けを受けて無事に敵を打破。この「相手もグリッドマンの出方を覚えて対策を打ってくるけど、さらにそれを有り余る武器の力でやりかえしていく」というのがグリッドマンの基本構造。なんだかコンピューターウィルスとワクチンソフトのいたちごっこを見ているような印象である。 それにしても、今回登場した「アンチ」という身もふたもない名前の怪獣少年、変身後の姿は間違いなく初代グリッドマンに登場したシノビラーがベースになっている。ぶっちゃけ他の怪獣はあんまり覚えていないのだが、シノビラーは確か最初の再生怪獣だったり、その後も複数回登場したりと、やたら扱いが良かった(?)ので印象に残っているのだ。一応スピードが武器だったりする部分も先輩を踏襲しているはず。この辺りの戦闘スタイルはアニメでも描きやすいのが嬉しいね。そして謎のげんこつウェポンを装備したグリッドマンとのガチどつき合いシーンのむやみな迫力。これがやりたくてわざわざアニメ化したんやろなぁ。特撮とアニメの融合ってのも課題の多いジャンルだとは思うが、ここまでやりたいことをやってくれる特撮オタクがいるなら、もう文句もあるまいよ。 ポルポの監獄の便器って絶対あいつ使えないよね、第3話。全盛期の小錦も、トイレでうんこした後は付き人や奥さんにケツを拭いてもらっていたらしいが、ポルポの場合は……想像するだけでもなんかヤだな。 さて、尺にも限りがあるためにサクサク進んでおりますジョジョ。幸い、4部の時のように1つ1つのエピソードにはっきりと区切りがあるという物語でもないので、こちらの方が詰め込みの加減は調整しやすいようで、現時点ではあまり急いでいるようには感じない。そのくせ5部で真骨頂を迎えるジョジョの持ち味である二転三転大逆転のどんでん返ししまくり祭りが炸裂しているので、すでに3話目だというのに刺激がたくさんあって本当に濃密である。改めて見て思ったが、「ジョルノはなんでわざわざライターをパンにぶち込んだんだろう?」って思ったら、そうか、その後で蛇が噛み付くところの伏線が必要だったからなんだね。Gエクスペリエンスが便利すぎるので忘れがちだが、能力で作った動物って、別にジョルノの思い通りに動くわけではないからな。ルールとしては、一応ジョルノによってくる性質がある(康一のカバンカエル)、さらに誰かの身体の一部に生命を与えると持ち主のところに帰る(こないだのブチャラティの歯、そして今後でてくる某スタンド使いの死因)。それ以外は一応アンコントローラブルなので、「たまたまパンにさしてたおかげでライターを運ぶことができた(未遂)んだよ」っていうのが重要なのだね。 そのほかにも色々とギミックが仕込んであるのだが、それ以上に愉快なのは、この時点で荒木先生がどこまで考えて書いてるのかよく分からない勢い任せの描写の数々である。読むたびに思い出して「結局これなんやってん……」と思うポルポの指食べちゃう描写。あれって能力と一ミリも関係ないよな。本当にただジョルノが「見間違えただけ」っていう。なんとなく「このデブは怖いんだぜ」っていうことを示すための描写なんだろうけど、ただでさえスタンド能力の謎を解くバトルに傾倒していくんだから、意味のない余計な描写すんなよ。まぁ、楽しそうな荒木先生は全部許しますけど(贔屓)。この時点ではポルポにもっと別なことやらせる予定だったのかしら。 そのほか、あれだけ物品の持ち出しに口うるさかった看守さんが何故か花はOKと言ってくれる謎とか、ブラックサバスの再点火の定義がガバガバなところとか、なんかもう、とにかく雰囲気さえ楽しければそれでいいや、っていう勢い任せなところがほんと素敵。シリアスな中に混ぜ込むギャグもいかにも荒木的センスに溢れており、カメラを持ち出してピラミッド作りながらカメラマンがいない謎の部員たちなんかは本当に「らしい」1コマ。あれ、確か原作だとジョルノは「後でいいですか」って言ってた気がするんだけど(うろ覚え)、セリフ変えられてたかな。そして、そんなギャグっぽいシーンで出てきた掃除夫の爺さんが実はそのあとのシナリオにも絡んでくるっていうよく分からない伏線の仕込み方ね……爺さんが「日頃の行いが云々」って言ってるのがいかにも皮肉で愉快である。 さて、記念すべき正式なスタンドバトルの第1戦はブラックサバス戦。こちらも5部から本格運用となる遠隔自動操縦型スタンドとの戦闘。4部のシアーハートアタックやチープトリックあたりで手応えが良かったのだろう、5部にも印象的な遠隔自動操縦のスタンドが何体も登場する。このブラックサバス戦はその口火を切る戦いであり、4部までではっきりしなかったルールを明示し、明快な「ルールを読み解き、打破する」戦闘に特化している。そのあたりの妙味がアニメでどのように生きてくるか。えも言われぬブラックサバス独特の移動・変形形態の描写にも注目したい。 「絵なんて描いたことないし」って言ってる人間があんな絵描くなよ、第3話。あのな、本当に絵心がない人間ってのはな、いきなりデッサンなんてできるわけがないんや。目の前の事物をそのまま描き出すことがどれほど難しいか……(別に熱望もしないけど、時たま絵心が欲しくなる人間並みの感想)。 戯言はさておき、今作は「絵」がテーマではなくて「色」がテーマである。3話まで見てきて感じたことは、正直筋立てだけでいうと今のところそこまで注目するようなこともなく、人間関係の構築もシンプルだし、画面構成にしてもそこまで野心的なことをやるでもなし、本当にただ「なんとなく甘酸っぱい青春小説を紡いでいこう」くらいの印象しか受けない。まぁ、どうしても比べてしまうものが「凪のあすから」になってしまい、あちらは鬼才・岡田麿里が常に刺激をぶん投げ続ける脚本になっていたので、それと比べて「おとなしい」と感じるのは至極当たり前のことなのだが。 そうして割と「普通」っぽい作品なのでシナリオ部分について語りたいことは特にないのだが、その分、徹底してこだわりぬいた画面の色彩構成には嫌でも目がいってしまう。これまで数多くの佳作を世に送り出してきたP.A.WORKSの制作スタッフが、今作ではとにかく「色」の描画に全力を注いでいる。タイトルにもそのことがよく表れており、画面が切り替わるごとに鮮やかに飛び出してくる色合いの変化を見ているだけでも退屈しない作品だ。特にオープニング映像におけるモノクロとカラーの変化・対比の展開は自身の目を疑ってしまうような幻想的な変容を投影しており、普段からどれだけ「色」という曖昧なものをいい加減に享受してきたかを思い知らされる。色の演出とは突き詰めれば光の演出でもあるわけだが、「凪あす」でも鮮烈に描かれていた「光」の世界が、今作ではより一層の存在感を持って飛び出してくるのである。 主人公・瞳美の「色が分からない」という設定は、そういう意味では非常に挑戦的な設定である。作中では「色盲」という言葉が一度も使われていないのはポリコレ的な配慮もあるんだろうが(いま調べたら、Wikiには近年から「色覚多様性」という呼称も現れたと書かれていた)、まぁ、旧来の考え方で言えば間違いなく「欠損」と認識されていた特徴を主人公が持ち合わせているのだ。そのことがコンプレックスで、引っ込み思案な性格になってしまっている状況も設定としてはかなり重要で、彼女の「他人よりも足りない」「世界はつまらない」という自己意識が物語を構成する大きな要因になっている。 この「色盲」がいわゆる先天的な体質なのかどうか、実は2話目まででは判断がつかなかった。再三「モノクロの世界」が描かれており、それが瞳美の視界であることは自明だったが、その「色の無さ」が実質的(生理学的)な色の欠損なのか、それとも彼女の心象風景としての抽象的(精神的)な色の「褪せ方」なのか、その辺りが判断できなかったのだ。しかし、今回改めて彼女の口から「色が分からない」という事実が明かされ、それが絵を描く際の絵の具の選択という端的な情報から明示された。現時点では彼女の「盲」を認識しているのは本人と葵の2人のみ。今後は間違いなく色を獲得するお話になっていくと思われるが、世界における「色」の実質的な意味合いと、瞳美の中での主観的な意味合いを、どのように画面の「見え」で紡いでいくのかが今から楽しみである。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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