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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「殺戮の天使」 5

 しこりん、またこんな役回されて……。毎クールきっちり喉がぶっ壊れそうなのがすげぇな。

 「そこはっきりしねぇのかよ」って自分でも驚きなのだが、多分、これちょっと原作コミック読んだことあるな。なんではっきりしないのかって言うと、漫画喫茶に篭って適当にいろんなものの1巻だけつまみ食いしてる時って、よっぽど面白くないと印象に残らないから。多分、これもそんなつまみ食いの中に入ってたんじゃないかと思う。ぼんやりと思い出したのは、アニメ1話を観た後の「なんだこれ、分かんねぇぞ」っていう印象が漫画を読んだ時と全く同じ感覚として蘇ったから。多分原作で覚えてることは「なんだこれ、分かんねぇぞ」だけである。

 ただ、この「分かんねぇぞ」は別に悪いことでもないし、原作に非があると言いたいわけでもない。だってこの手のサイコサスペンスで最初から何もかもわかってる展開なんてあるはずがないのだから。謎が提示され、不安と恐怖が見せつけられ、それを「一体何が起こるんだろう」とドキドキしながら見守ることがサスペンスの本分なのだから、その時点で「分かんねぇぞ」と放り出すのは、どちらかというと読者側の責任である。「それでも読みたくなるくらい魅力的に見せろよ」と言う主張もあるだろうが、それだって作品の性質次第で限界もあるだろう。ただまぁ、残念ながら漫画喫茶のつまみ食いラッシュの時には、そうした「分かんねぇぞ」から次の巻に手を伸ばすまでのモチベーションが維持できなかったと言うだけの話である。絵が合わないとか、他に色々読み進める候補があったから優先順位が低かったとか、他にも要因はあったかもしれない。なんにせよ、うろ覚えである。

 しかし改めてこうやってアニメで見せられると、自分勝手な話ながら色々と興味深くはある。漫画や小説などと言う媒体は、創作物の需要でこそあるものの、やはり自分の手でページをめくるというのは能動的な摂取行動である。それに対し、一度チャンネルを合わせたら流れてくる映像をひたすら受け止めるだけのアニメ視聴は受動的な摂取行動である。原作を読んだときは「分かんねぇぞ」から次のコミック、次のページに進む段階に至らなかったが、アニメならそんなことは御構い無しに情報が提供され続ける。おかげでこの1話目はさほどの苦も無しに摂取することができた。「分かんねぇけど、まぁ、そういうもんだよね」という当たり前の事実に抵抗がない。そう考えると、案外「アニメ向き」の素材なのかもしれない。

 もちろん、私の物分りが良くなったことだけが視聴可能だった要因ではないだろう。アニメになったおかげで全ての世界に色がつき、摂取できる情報にバリエーションが増えた。漫画では見過ごしやすい背景世界の構築など、細かい部分に「分からないなりに興味を引く部分」があることに気づけば、モチベーションは一気に上がるものである。今作の制作はJ.C.STAFF。相変わらず丁寧な作画で、なんとも不穏で怪しげな舞台の雰囲気が滲み出している。この「どこを触ったらいいかも分からないけど、いろんなところに手がかりが転がってそうなワクワク感」は一昔前に流行った、いわゆる元祖脱出ゲーム(PCのフリーゲームやソフト)の感覚に似ている。有名なゲームだと「MIST」とかその辺りの印象かな。この作品がそうした「ドキドキワクワク」の回収にどの程度労力を費やしているかは分からないし、結局「ちょっと変態チックなキャラを出しとけば面白そうに見えるやろ」程度のストーリー展開だったら尻すぼみにはなるだろうが、1話目に提供される期待感で言えば決して不足はない。

 あとはこの世界設計の作り込みがどれだけ維持できるかですね。もしかしたら「WIXOSS」なんかと似たようなスタッフ構成になっているのかもしれない。少し注目して見ていきたいところだ。

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○「BANANA FISH」 5

 今期ノイタミナ枠。色々と挑戦的な作品にチャレンジしてくよなぁ。

 原作未読。有名作品なので名前は折に触れて聞いたことがあったが、少女漫画っていう印象があったので手をつけようとは思わなかった。幼い頃には実家で姉が読んでいた記憶があるのだが、ほら、男の子ってお姉ちゃんがやってることを真似するのってなんか恥ずかしいじゃない。もともと少女漫画って絵の時点で苦手意識あるし、実家を離れた後もそんな最初の印象がなくならなかったことで読む機会がなかったんだ。

 おかげで、「へぇ、こんな話だったんだ……」ってポカンとしてしまった。俺の中で「少女漫画」って言ったらキラキラお目々の女の子が顎の尖った男とあれこれする印象しかないので、まさかキラキラお目々どころか女の子が1人も出て来ない作品だったとは……これ、多分最後まで見てもろくに女の子は出てこないですよね。そういうジャンルもあるんやなぁ(本当に見識が狭い)。

 で、そんな無知無知の状態でポカンとしながら視聴。なるほどなかなかハードな内容で、マフィアの抗争なんてテーマがあの当時の少女漫画誌に掲載されていたってのは驚きである。確かに他に比べるものもないし、面白ければ際立って人気も出そうだなぁ。実績がある作品なのだから、今後の展開も期待して良いってことなんでしょうかね。最近の作品で近い印象を探すなら「91Days」あたりが近いのかな?(一瞬「鉄血?」って思ったけど、多分単なる細谷)

 アニメーションとして見ると、制作がMAPPAというのはありがたいところで、よほどのことがない限りは作画が大崩れすることはないだろう。そして驚きなのは、監督が内海紘子ってところ。この人京アニ専属だとばっかり思ってたんだけど、他のところでも仕事するんやな。京アニ以外での監督作品はこれが初めてか……と思ってふと気づいたが、今期って「Free!」の新作もやるんだよね。2作品同時? って思ったら「Free!」の方は監督交代したのか。どんな事情なのかよく分からんが、ファンからするとどうなんだろう。

 とにかく、そんな「Free!」の代わりにこちらの作品。なるほど確かに1つ1つの動画演出の細かさなんかを見ていくと内海さんらしい仕事ぶりもうかがえる気がする。やっぱりあの京アニ絵でないから分かりにくくはあるんだけど。キャラ作画なんかも安定したものだが、今のところ目の覚めるような何かがあるわけではない。まぁ、そういう鮮烈な動画で攻めるような作品でもないだろうしなぁ。今後はとにかくシナリオで引っ張ることになるのか、それともノイタミナらしいこだわりぬいた作劇を見せることになるのか。現時点では様子見だが、引き続き注目していく必要がありそうだ。最近のリバイバルは何かと問題が多いので、原作ファンの人から怒られない作品になることを願うよ。

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○「夢王国と眠れる100人の王子様」 4

 凄まじいタイトルだな……。これ、性別ひっくり返したら「100人の姫」ってことだろ? 流石にユーザーからも「アホか」って突っ込まれるわ。あれ、でもプレイしてないけどもしかして「プリンセスコネクト」ってそういうこと?

 うちのレコーダーだと「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」と並んで記録されているので、タイトルが謎のシンクロを形成している。そして、内容の注目度も似たようなもんではなかろうか。タイトルの時点でソシャゲであろうことは容易に想像できるが、まさか100人もの「王子」を用意することになるとは。アイドル育成100人ですら大変なのに、王族を100人も集めて逆ハーレムを形成したら、間違いなく世界は機能しなくなって崩壊するだろう。それを臆面もなく成し遂げてしまうあたり、ソシャゲ文化とはいえ大した胆力……面の皮である。まぁ、もう何でもいいんやろな。とにかくそれっぽい属性の選択肢が増えれば。そこにいちいち突っ込むのも野暮ってもんだが、「王子」なんてのは特権階級で他者の上に君臨するからこそ属性として認められるわけで、それが100人も大挙したら属性が意味を失ってしまう気がするんだけどね。いっそスーパースターだけを集めた某競馬アニメみたいに最後にレースさせて「王子の中の王子」でも選べば良いのかしらん。

 設定時点で突っ込んではみたものの、今更そんなことを言っても現代アニメ・ソシャゲ業界は「これくらい普通やろ」でおしまいである。おとなしく受け入れて「それっぽい女性向けゲームのアニメ」として受け入れていくしかないだろう。いや、別に受け入れる必要すらないんだけどな。リタイアする可能性の方が高いな。幸い、中心に女の子を置いてくれているのでちょっとは見られるかもしれない。そりゃな、守るべき「姫」を立てずにマジで王子オンリーだったら本当のカオスだしな。女の子が可愛いかどうかはまだ微妙なとこだが……一応異世界転生(異世界リターン?)でもあるし、女の子主人公の異世界モノとして、何か見るべき部分も出てくるかもしれない。

 アニメ映像としては並。イケメンはそれなりにイケメンらしく。ただ、アクション部分など動きが入ると説得力に乏しく、あんまり「アニメとして良いものを作るぞ!」っていう感じではなく、本当にファンに向けて「ほら、あのゲームのキャラが動いてるんやで」というのを見せるのが目的の作品だと思われる。つまり、ファンじゃない人間は追いかけてもしょうがない気もする。今後「俺も王子!」「俺も!」「俺も!」っていう訳のわからないシチュエーションになるのが見たいのでもうちょっと頑張ってみようとは思うけども。戦国時代の日本でもこんなに王子(君主の息子)はいなかった気がするんだが、一体どんな情勢の世界なんだろうな。その辺りの設定を徹底して突き詰めてカオスな世界観が成立するなら、案外面白いかもしれない。絶対そんな展開じゃないだろうけど。

 そういえばびっくりしたんだけど、今作のヒロインのCVはなんと木村はるかである。この人、まだ仕事してたんやなぁ……そしてキャラのクレジットが「主人公」っていう名義なのもすごいわ……これ、最後まで名前が出て来ずに「姫」って呼ばれ続けるパターンなのかしら。

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○「異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術」 4

 異世界転生! その素敵な好奇心がジョジョを行動させ!…………ねぇよ。今期もやってまいりました、いつも通りの時間です。

 まぁ、いつも通りって言っても異世界転生も色々と細分化しているようなので一言で説明できなくなってるわけですが、今作はベースになってるのが「OVERLORD」に代表される「魔王系」で、そこに多めのエロ要素を混ぜ込むことで得意分野を強調している。同じような設定でもどの辺を強調するかによってテイストが変わってくるわけだが、今作はタイトルに「奴隷」が入っていることから分かる通り、エロ方向へのアピールを強めにして、多少バカでもいいから見どころを作っていこう、という方向性だろう。

 ぶっちゃけ、有象無象の異世界モノの中で生き残ろうとした時、この方向性は間違っていない。手をこまねいていたらどんどん他の作品に埋もれてしまうわけで、なんでもいいからとにかく「この作品が見たい!」と思わせる要素を生み出せればそれだけでも大したものだ。本作における「ハーレム」要素は、他作品でなおざりにしがちな「何となく周りに女の子が寄ってくる」という当たり前設定に幾らかでも説得力を持たせるため、女の子の心情面を掘り下げて主人公とじっくりいちゃいちゃさせようというエロゲと同じ方法論で成り立っているのである。

 さらに、「エロ」「萌え」を売りにするならば最低限必要な作画要素は一定以上のクオリティで維持されている。キャラ作画は当然だし、背景や世界設定の基本ライン、見どころになるべきモンスターの造形なんかも手が込んでいて、お約束ファンタジーの要素は(別になくてもいいものだろうが)きっちり作られているのだ。わざわざ有象無象をアニメ化するのだから、こうして映像部分でちゃんと「見られる」水準を維持することは重要。余計なドン引き要素がなくなれば、見ていて苦痛になるというネガティブな感情が消えて全体を見やすくなるのである。

 ただ……やっぱり別に見たくない……。テンプレテンプレ&テンプレで埋め合わせ、今やこのジャンルは既存作品のパッチワーク。まぁ、古今東西、完全オリジナルの創作物なんてものはほとんどないんだから先人の作品から引用するのは別に構わないのだが、読者がそうした大量生産の工場製品のパッチワークを求めているかどうかと言われれば話は別である。もしかしたらこれから何か新しい方向にストーリーが進むという可能性もゼロではないが、少なくとも1話目時点でテンプレをテンプレとしてしか処理する気はなさそうな印象を受けたので、あまり大きなものを望むべきではないだろう。

 まぁ、絵が合う人なら「女の子可愛い」だけでもある程度引っ張れる水準だとは思うので、今後のヒロイン追加に期待しつつ見守りましょう。デスマ以上オバロ以下くらいを目安に(広くね?)。

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○「すのはら荘の管理人さん」 5

 おねショタ! その素敵な好奇心がジョジョを行動させたッ! こんな恥も外聞もなく直球しか投げないアニメ、久しぶりじゃないか! そうでもないか!

 えーとね、やってることはベタを超えた何かだ。「おねショタっていうテーマを設けますので、その中で思いつくシナリオを作ってください」って言われて10人中25人くらいが思いついて最初に設定しちゃうやつだ。ある意味おねショタのイデアだ。ネイキッドおねショタだ。しかし、素材の味をそのままで! 食べればいいじゃないの!

 個人的には、実は点数はもっと上なんですよね。1点も2点も上なんです。何度も言っていることなんですが、僕の人生は、サトリナに甘やかされていたいだけの人生なんです。サトリナが優しく甘やかしてくれるだけで、他に何もいらないのです。これまで数々の「おねいさん」を演じ続けてくれたサトリナですが、実は最近、割と強めの役が多くなっていたのでここまで激アマいのは久しぶり。もちろん「P5」のマコトさんみたいなのだって文句なしに可愛いんんだけど、やはりサトリナは姉だ。慈母だ。無限の癒しなのだ。どれだけ阿漕だろうと、どれだけむちゃくちゃな設定だろうと、それさえ守っていただければ、私はそのまま眠るように息をひきとることができる。そんな待望の「サトリナセラピー」が臆面もなく摂取できるのがこの作品なのである。

 さらに、狙ってなのか偶然なのか、この作品は「姉」に満ちている。例えば主人公の姉役はかやのんだ。こちらもただひたすら甘やかされたいだけの人生だった。俺、基本的に甘やかされたいだけの人生だった。そして商店街のお店で出会ったお姉さんはタマ姉(伊藤静)であるし、同居しているロリッ子までも奈津ねぇである。どこに逃げようとも、姉的なイデアから逃れることができない。そんな罪深き業のかたまりこそがこの作品なのだ。

 それなら、もっと配点を高くすればいいのでは、と思われるかもしれないが……いや、だって別に面白くは……ない……。一応スタッフは大沼心が総監督を務めたりはしているのだが、ここ最近、大沼さんは「総監督」というクレジットになって作品に色濃く「らしさ」を出すことが減ってしまった。今作は淡めの色彩設定なんかに一応それっぽさが見えるが、あんまり大沼さんっぽい演出方向ではない。話がベタの極みなので盛り上がりどころは特になく、あとすげぇ個人的なところをぶっちゃけると奇乳はあんまり好きじゃないので。うん、それを否定するならこのおねショタはダメだと思うんだが……切り離せ、絵と声を!

 というわけで、僕の中でのベストサトリナ姉キャラは「幸腹グラフィティ」のリョウちゃんです。彼女の場合は姉ですらないんだけどね。こちらの管理人さんも、リョウさんのような圧倒的な優しさと姉味(あねみ)を発揮して欲しいところ。現場からは以上です。

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「地球防衛部HAPPY KISS!」 4→4

 これも2期ものってことでまとめてしまえばいい気もするんだけど、少年誌連載作品とかとは違う気がするんだよな……。

 結局、「何となく高松信司成分が摂取したい」という、必須ではないけどあったら嬉しいくらいのレベルの欲求を適切に満たせる作品なんですよ。面白いかって言われたら3期も続けてるのでいい加減飽きてる気がするし、この作品に今更目の覚めるような大胆なネタを期待したりもしないんだ。でも、「別にあって困るもんじゃないし……」くらいのスタンスで見守ってしまう。今期は特に新チームのキャストが新人で固められているので、「若手が頑張ってるのをエーデルシュタインのベテラン勢が見守ってるんだろうなぁ」とかいうわけのわからないことを思いながら見守っていた。まぁ、やっぱり若手勢の仕事は「新人だからなぁ」くらいの印象しかないんだけど、若手男性声優が経験を積める安定したシリーズがあるのは悪いことじゃないしなぁ。俺は一体何目線でアニメを見守っているんだろうか。

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「食戟のソーマ 餐の皿 遠月列車篇」 ー→ー

 作業量を減らすために分割もので詳述の必要性がないものは採点及び個別記事を省略する。この「ソーマ」なんかはその代表例。わざわざタイトルを「遠月列車編」なんてつけてるけど、後半は列車関係ないし、連帯食戟の途中で終わるし、本当に「合間のエピソード」っていうイメージしかない。強いてみるべき点を挙げるなら、また新キャラが大量に出てきたのでキャスト面とかをみてるとそれなりに楽しいという部分だろうか。一応アニメ向きの作品なので、原作漫画よりかはこけおどしが効くアニメの方が好きではあるんだ。それでもやっぱり原作で感じてた女木島戦の「どないやねん」感とかは相変わらずだけど。

 

「弱虫ペダル GLORY LINE」 5→ー

 引き延ばしの技術がドラゴンボール並みに。いや、毎回ちゃんと盛り上がってるから蛇足とか穴埋めって感じはそこまでないんだけども、それでもやっぱりゴール前数百メートルが3週に渡って展開されたり、どうしたって「ナゲェよ!」という印象は拭えない。まぁ、御堂筋くんが頑張ってくれてたので良しとしよう。今期は鏑木の活躍シーンが多かったので、個人的には嬉しかった。あと、丁寧に筋肉の解説しながら雄叫びあげる銅橋が十四松にしか聞こえないっていう。

 

「七つの大罪 戒めの復活」 5→ー

 エスカノールのキャラは好きだったね。ああいうキャラクターにCV杉田を当てるっていうのは面白い発想だと思う。後はまぁ、この手の作品には避けられないインフレバトルをどう見せるかっていうところだと思うのだけど……ぶっちゃけその辺はあんまり器用な作品じゃないからなぁ。ファンタジーな世界観でやってるのにいちいちスカウター使って闘級××! ってやるのは本当に勘弁してほしい。あと,ジェリコはずっと可愛い。

 

「鬼灯の冷徹 第弐期その弐」 ー→6

 今期は好きなお話が多かったです。っていうか、なんかシロさんと芥子さんの出番がやたら多かった気がしてそれだけでちょっと嬉しい……。たまたま芥子さんメイン回の直前に「ピーターラビット」を観てきたなんて奇跡もありつつ、可愛らしい動物キャラたちの一切可愛くないエピソードに心踊る。その上で何となく日本古来の文化にも詳しくなれるという、本当に教育的配慮に行き届いた作品である。まぁ、今作の知識を前提にそういう話を展開したら問題も多々発生するのだろうが……。

 とりあえずアニメは今期で一段落かな。またいつ帰ってきてもいいんやで。

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○「Back Street Girls -ゴクドルズ-」 5

 なんやこれ……タイトルから想像してたのと全然違う……そして、違ってよかった気もする。今更普通のアイドルアニメが始まっても厳しいだけだし。しかしこれ、ヤンマガに載ってるんか。やっぱり俺、興味のあるところしか読んでないんだな(ハンチョウとカイジくらいしか読まない)。

 それにしても妙な偶然があるもので、前クールのアニメと色々と接点があるような、無いような作品である。イメージとしては「ヒナまつり」に「魔法少女俺」を足して「監獄学園」で和えたみたいな作品だ。ヤクザモチーフがかぶるのはギリギリわかるが、性転換モチーフがこういう形で繋がるのはなんなんだろう。いや、かたや魔法の力でムキムキになり、かたやタイまで行って性転換で美少女だから全然違うんだけど。笑いの質としてはほぼ同じだよな。原作絵を見たことがないので想像になるが、おそらくアニメの絵が思い切りヘタレているのは原作準拠なのだろう。製作はJ.C.STAFFなんだからもっとグイグイ動くアニメにもできるだろうに、わざわざ低予算アニメっぽい安い動画を多用して「しょぼさ」というか「胡散臭さ」を演出。いちいちキャラの顔が濃いので、妙な止め絵アニメ(変な言い方)でも不思議と味があり、そのままギャグになってしまっている部分がある。もしかしたら予算低減を狙った一石二鳥の演出法なのかもしれない。最近だと「斉木楠雄」あたりも似たようなコンセプトで作品作りしてたきがするな。

 そういう意味ではアニメーションとしては「ヒナまつり」とは別方向に突き抜けており、へちょ絵の多用なんかは「魔法少女俺」の方に近いかもしれない。あとはこの圧倒的理不尽展開を適宜笑いに変えていくだけだし、今期もなかなかパワフルでむちゃくちゃなギャグが楽しめそうである。よくもまぁ、こんな原作見つけてきてアニメ化までこぎつけたもんだ。そりゃ主人公だって「アニメ始まっちまった!」って焦るよな。

 中の人は当然ギャグなので強烈な面子を用意。特にメインの3人の濃さは尋常じゃなく、よくもまぁ、こんだけゴツい声の人間で固められたな、っていう鉄板の配置である。割と近いポジションが多いので、小野D、日野、興津の3人が共演するチャンスってなかなか無かったかもしれない。まさかこんなところで……なぁ。そして、久しぶりに出てきたと思ったらこんな役かよ、藤原啓治。まぁ、ビジュアルは完全に「監獄学園」の校長っぽかったけど。相変わらずの仕事ぶりで安心した。ここまで「中身」のキャスティングをゴリゴリにしたんだか、「表」のアイドルキャストもさらに重ねてくるかと思いきや、こちらは意外なことにキャリアの浅い若手を起用。3人中2人は名前を知らなかった。メインの子は割と下積みで仕事をこなしてるようだが、かおす先生役の赤尾ひかるも含め、ここから名前を売れるかどうかの勝負所だろう。まぁ、この作品で名前を売るのが正解かどうかは分からんが……。一応「アイドルグループ」だしな。案外いいブースターになるかもしれん。

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○「千銃士」 3

 うん、ごめん、これ無理。正直言って、観たいと思える要素が1つも無い。

 私だって経験から学ぶことはあるんだ。もちろん、何もかもを類型に落とし込んでしまうと見るべき価値を見落としてしまう恐れがあるので全てを経験で処理するわけにはいかないが、今作を「過去の経験」と擦り合わせると、あらゆる要素が「キツい」と叫び声をあげる。それは紛れも無い事実である。

 主観的な要素から見ていこう。まず、乙女ゲーである。乙女ゲーっていうか、ソシャゲである。端的に言えば銃剣乱舞である。「刀剣乱舞」は最後まで観ることが適わずリタイアしてしまった作品であり、そのコンセプトをあまりに大胆にパクったとしか思えないこのゲームにも苦手意識が芽生えるのは当然のこと。例によって「女の子が一切出てこない」という潔い設定がマイナスに働いており、「女性っぽいキャラも全部男」という振り切れ方は、「お前は諦めてもいいんだ」と優しく肩を叩いてくれているかのようだ。1つの作品で一気に代永・村瀬・高城がキャストとして登場する作品ってすごくない?(そういう意味では興味がわく部分もあるのだが)

 そして、設定自体がいかにもソシャゲらしい不安要素満載だ。毎度言ってることだが、ソシャゲアニメってのか「ゴールがない」という共通の問題をはらんでおり、筋を通して一本のアニメシリーズを作るのが難しい。さらに明確な主人公を擁さず「みんな主人公だからみんな頑張れ」みたいな展開になることも多く、個人的に「刀剣乱舞」を見るのに耐えられなかったのは、(特に「花丸」が辛かったのは)どうにも散逸的で焦点の定まらないシナリオラインが原因だった。主人公の視点など、あまり特定しすぎるとソシャゲと齟齬が生じてしまうし、目的意識や人間関係など、普通のドラマだったら基盤になるべき部分をとんでもない方法で「ふわっと」まとめなければいけない。「艦これ」「刀剣乱舞」どちらも「結局何が起こってる世界なの?」が分からず、モチベーションが維持できなかった。

 まして今作は「銃」というざっくりしたモチーフを扱っている。名刀銘刀がたくさんある「刀剣」ならば辛うじて個々の刀にキャラ付けすることも可能だったかもしれないが、幾ら何でも「銃」は分からん。当然日本国内の火縄銃だけで足りるわけがないので国籍がチャンポンになるし、銃そのものに謂れがある訳ではないので名付けの時点で持ち主の設定と銃の設定がごっちゃになってしまっている。実在の偉人たちの名を借りるなら、「銃」なんて設定にせず戦国BASARAにしてしまった方が手っ取り早い。もう、企画段階から話が成立していないのである。まぁ、あくまで1話目を見た時点での印象なので、ここからシナリオが先に進めば「なるほど、これは銃の化身でなければ出来ない話だったな」という展開になるのかもしれないが……なるかなぁ……絶対そこまで考えてないと思うんだよなぁ……。

 そして極め付けは、「画も大して良くない」という部分である。普通、乙女ゲーがベースの作品って作画だけはしっかりしてイケメン祭りを見せるものだが……なんだろ、全体的にショボい。最大のアイデンティティである狙撃シーンがショボい。今回はシナリオの要請上、へっぽこに見える必要があったのだろうが、それにしたって「銃から生まれたナニカが銃を撃っているよ」というおかしなシーンなのに、なんのフックもなしにプスプスと弾が飛んでいくだけである。ほんと、なんでこいつらは生まれてきたんだろう。

 これだけ辛そうな要素を見せつけられると、いかにフラットな目線で見なければいけないと思っていても訝しむのはしょうがないことだろう。まぁ、視聴する本数を削減するぶんには助かるのだが……、これ製作が「バキ」と同じトムスじゃん。……リソースまとめようよ?

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