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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」 6→6

 気持ちのいいアニメでしたよ。ドンパチやってから百合をやる。サウナに入って水風呂、みたいな温度差が気持ちいいのです。

 ちなみに、何とも情けない話だが、実はまだ1話見てない話数がある。ワールドカップがらみの放送時間変更を把握してなくて、12話だけ見てないんだ(おかげで感想書けてない)。週末に録画した分を何も知らずに再生したらいきなり知らないシーンから最終話が始まってしまい、「ヤベェ、飛ばした」って気がついた(「重神機パンドーラ」も同じ理由で飛ばした)。「しまった!」って思ったけど時すでに遅しだし、とりあえず気にせずラストを見てこの記事をしたためている。幸い、CSで放送がまだの局があったので、12話は今週末にフォローします。適当で申し訳ない。

 まぁ、1話飛ばしても何がどうなったかは何となくわかるし、いい最終回だったので無問題だ。ピトの正体は予想通りだったし、最終決戦のシーンはギャグかと思えるくらいにぶっ飛んでたのでそこから見ても笑える内容だった。考えてみれば、今作はどの試合も「よし、せっかくバーチャル空間でのドンパチなんだし、女の子に散々酷いことさせても倫理的に問題ないなっ!」っていうのをフル活用していた。何ともゆがんだ性癖の表れであるが、「銃が出てくる作品ばかり書いている小説家」のこじらせ具合はこんなもんだろう。そうして「書きたい」「やりたい」を隠さずに楽しく書いているからこそ、面白さが付いて来るんだと思いますよ。この人の容赦ない振り切れ方とキャラの見せ方は何ともケレン味溢れていて好きですね。最終話の車内でのコントなんかはそれがよくわかる。フカ次郎は登場シーンがそこまで多くないのに一発でキャラが固まったのはそうした描写力の高さの現れである。

 映像部分については時たまちょっと怪しいところもあったが、全般的に頑張ってくれていたし、クライマックスとなるシーンの演出は文句なし。アクションアニメとしても一定の水準以上の代物だった。あとはどれだけ「カワイイ」に寄せるかっていうさじ加減だが、もう、ピンクの化身であるレンちゃんは画面に映ってるだけでなんとなくかわいいからね。周りにゴツいのとかイカれたのばっかりなのでギャップで際立つ部分も大きかったけど。そんなカワイイの化身であるレンちゃんも内面を掘り下げるとやっぱりイカれ連中の仲間入りしてる、っていう描き方が秀逸なのよ。可愛いなんちゃらにもトゲがあるってね。まぁ、トゲじゃなくて最後はマジで「ウサギにだって牙はある」だったけども……。

 欠点らしい欠点もなく、わかりやすい「楽しい」をたくさん提供してくれた模範的な佳作だと思います。そして、個人的に最大の評価ポイントはピトフーイ、そしてレンちゃんという2人の素敵な萌えキャラ(?)を生み出してくれたこと。ピトさんについては、「なんか日笠におかしなことやらせて楽しもうぜ」みたいな勢いが素晴らしい。今の業界で、これを十全にできるキャストって実は案外少ないんじゃないかって気がするんですよね。1世代前なら中原麻衣のポジションなんだけどさ。そして、対極にあるようで実は同類でもあるレンちゃんを演じた楠木ともり。クライマックスでの怒声の作り方なんかは見事なものでした。デビューしてまだ間もないのに、これだけ幅のある役を預けられ、その大任を果たしたことは本当に良い経験になったんじゃないでしょうか。今後が楽しみですわ。シンクの面々も同様に面白い仕事ぶりで、こうしてみると本当にいいキャラばっかりだなぁ。

 2期があるのかどうかは分からないけど、「SAO」本編よりもよっぽど好きな作品なので、是非ともこちらで突き抜けちゃって欲しいですね。

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「ひそねとまそたん」 6→7

 良いアニメでしたね。オリジナルでここまで振り切れたものが作れるあたり、各方面のクリエイターに自信がなければできない作品作りですよ。

 毎週感想書いてたから特に書くことがない系の作品ではあるのだが、こういうイロモノ系の切り込み方で面白い作品が作られると、本当はもっと色んな視点から多角的に評価していかなきゃダメなんだろうなぁ、という反省が出てくる。こちとら因果な生まれ育ちのせいでどうしても中の人要素ばかりを優先して観てしまうが……本作の場合、こんな奇想天外な作品だというのに、レコーディングがプレスコで行われてたってのは驚きだよね。キャストの面々は一体何をもって、どれだけ想像力を膨らませて収録に挑んだというのだろう。まぁ、画の縛りがないからこそできた仕事もあるのだろうけど。久野ちゃんの「ギャーーーーー!」とか、あんなもん、単なる野生の久野ちゃんでしかないからな。あれが出て来ることを信じてキャスティングしたスタッフはどれだけ見る目があったってんだ。

 キャストも何が起こるか想像できなかっただろう作品の根幹はもちろん岡田麿里の作る突拍子もない脚本部分だが、「いつも通りの岡田麿里」に収まりそうな「人の心の物語」を、これだけ異色の作品に仕立て上げたのは、やはり画面づくりを行った映像制作部門の働きが大きいだろう。ふわふわしてゆるキャラという形容の方が近いまそたんたちドラゴンの造形に、生々しい問題を抱えながらもどこか浮世離れしてあっけらかんとしたデザインのDパイたち。これらのゆるふわなデザインを、ガッツリ硬派なメカニックで締め上げ、最終的にはゴジラやエヴァもかくやという超スケールのスペクタクルにまで仕立て上げる縦横無尽の作画リソース。本当にちょっとでもずれれば全てがちぐはぐになって空中分解してしまいそうなごった煮画面が、一つのゴールを希求してまとめ上げられていく様子は、見ていて本当に気持ちがいい。これこそが集団で作り上げるアニメーションという媒体の妙だろう。これだけの大仕事をまとめ上げた樋口真嗣の自由な創造力に素直に賞賛の声を送りたい。その上で、ちゃんと岡田麿里のエグみなんかも残してあるのが心憎いよね。最終話見てて「楔女は犠牲になるけど、ミタツ様と一緒になるのはSEX以上の快楽だって言われてるよ」っていうのをみて「これ、絶対無くてもいい設定だろ……」って思ってた。そうして、棗の行動に漫画的な理想だけじゃない「変な後ろめたさ」とか「生臭さ」を入れ込んでくるんだ。そういうやつなんだ、この脚本家は(だから好きさ)。

 総監督の樋口真嗣、そして脚本の岡田麿里と癖がすごい首脳陣ばかりが目立ってしまうが、インタビューなんかをみているとそうした無茶な仕事をまとめ上げて最終的な形を作った監督の小林寛の仕事ぶりが素晴らしかったとのこと。やはり一筋縄ではいかないクリエイターなのは間違いなさそうだ。さて、次は一体どんなとんでもないものを繰り出してくれるのだろうか。

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 7月、すでに今年も半分が終わってしまった。そんな寂しさを紛らわすためか、東から、そして西からもいつも通りに奴らがやってきた。うだるような暑さの中で、さぁ、辞書を開こう。しかし、神経性の病で会社休んだ人間がこんなところで何をしているというのだろう。たほいやには精神病理学的な効能があると言われています(当社研究機関によるもので、特定の治癒効能などを謳うものではありません)。

 


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「メガロボクス」 6→6

 「あしたのジョー」、面白かったです。いや、実はこれを機会に原作再読したんですよ。「再読」っつっても、実はだいぶ前に初めて読んだときは、本当に筋を追うだけでいいや、ってんでスゲェ適当に読んでたもんで、さっぱり頭に入ってなかったんですね。「どうせ過去の遺物だろ」みたいな舐めた態度があったのかもしれません。今回、この作品との兼ね合いもあったのでゆっくりしっかり読ませてもらったんだけど、やっぱり語り継がれるものには理由があるな、って、この歳になって、今更(本当に今更)感心しました。まぁ、もしかしたら歳とったせいで面白さが変わった可能性もあるんだけどさ。

 そんな「あしたのジョー」オマージュの作品として作られたこの「メガロボクス」。「あしたのジョー」と比べると色々と問題はあるのだが、「過去の名作を何となく踏襲しつつ、リスペクト作品として作り直す」という絶妙な隙間を抜く作品づくりのサンプルとしてはなかなか面白い実例を見せてくれたと思う。ポイントになるのは、「どこを残して」「どこを変えるか」という取捨選択の部分。1話目を見たときに「ギアでボクシングって何やねんwww」と思ったわけだが、そうした斬新(かつ意味不明)なリビルドが、何を目指したものだったのかがわかれば評価も変わってくる。

 今作は、ぶっちゃけ原作から残した要素がかなり少ない。ジョーの性格も違うし、ユーリと力石も全然違う。残しているのは2人の男の中に通じ合った不可思議な友情くらいのものだろうか。今作は「ジョーの成り上がり物語」という部分に重きを置き、それを彩る舞台装置として、力石を改題したユーリを置いた。それはあくまで「理屈を超えた魂の部分で通じ合い、全力で実力を発揮できる素晴らしいライバル」としての体現である。無理やり力石っぽさを出すためにラストの「ギア剥がし」イベントがあったわけだが、いっそそこもこだわらずに無視しても良かったんじゃないかなぁ、とも思う。ジョーと力石は少年院の中で少しずつ因縁を深めていくくだりがあったので偏執的なあの空気を共有するに至ったが、ユーリの場合、そこまでどっぷりとジョーの魔力にハマったわけではないのだから。ギア剥がしのイベントを描く時間で、何かもう1つジョーとぶつかるイベントを描いた方が、シナリオ全体の整合性は取れたと思う。

 しかし、本作は最低限の「らしさ」としてあのイベントを採用し、力石のストイックさ、一種の狂気じみた執念をユーリに残した。これはこれで、原作リスペクトの1つの方法論として成立しているだろう。最後に「力石の死」を与えなかったことも、原作と違って「メガロボクス」は一旦ここで幕引きになることを考えれば妥当な判断。原作の場合、力石の亡霊はその後のジョーの人生を大きく狂わせる巨大すぎる存在になるわけだが、今作のジョーはここで歩みを止めているので、わざわざそんな「亡霊」の脅威を描く必要もない。それなら、現代風にさっぱりと、2人の友情を確かめ合って終わるのが、「現代版」らしい簡潔な幕引きだろう。もちろん、もっとドロドロとした怨念じみたものが見たかったという原作ファンにとっては腰砕けにも見えるのだろうが、何度もいうように今作は「リメイク」ではなく「オマージュ」である。そこのところの違いさえ心得ておけば、今作で作ろうとした物語は充分に独り立ちしているのだ。

 あとは「らしさ」として残っている部分は昭和テイストを印象付けた画面の埃っぽさ、雑味を残したデザインだろう。正直、シナリオ部分は「まぁ、こんなもんかな」という妥協案に落ち着いたので、今作を評価するときに大きなウェイトを占めているのはこの映像面での際立ちである。「ウマ娘」も非常にシンプルな「スポ根」ながら見入ってしまうだけの魅力を持っていたが、今作の作劇も、泥くさい演出、捻らないアクションを素直に見せることで魅力に仕上げていたと思う。まぁ、突然のサチオラップとかよく分からんところで振り切れることはあったけど、まぁ、その辺はご愛嬌ということで。「昭和レトロ」と「何となくサイバー」の融和点には、突発ラップ小僧がいても不思議じゃないんですよ(そうか?)。

 個人的にはすごくスッキリ見られた作品だし、何よりも「あしたのジョー」との接点を改めて設けてくれた作品として感謝していますよ。「封神演義」もいっそこういう方向に振り切れてくれたらファンも余計な心労を抱えずに済んだのに……って思ったけど、こういうリビルドってものすごくデリケートな作業だろうし、なかなか成功例を作るのは難しいんだろうなぁ。思い返せば「暴れん坊力士松太郎」なんかも、リメイクの中では面白い構造の作品だったのかもしれない。今季は「キャプテン翼」というほぼそのままを貫いている作品もあるし、色々な「懐古作品」を見つけてその違いを比べてみると、現代アニメの類型論的には面白いものが出てくるのかもしれません。

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6月29日 ドラフト模様(DOM×3)

ピック順 【Chrolony】→【Alessi】→【Tanaka】→【Serra】→【Thraxi】→

 

 今週は久しぶりに金曜深夜に開催のドラフト。会場確保が難しかったのですが、某氏の好意により、過去にドミナリアフライング4人ドラフトで使用した謎の部屋、通称○○○部屋(コンプラ)が確保できていて助かりました。それにしても不思議な場所だが……。

 場所が変われば雰囲気も変わるかどうかは定かでないが、とりあえず久しぶりの5人戦なのでピックのグダグダ感はいつも以上。なんか、今まで気づいてなかったけど新規メンバーを加えたことでピックのカオス度合いが前よりも増している気がする。五者五様に自分流の信念持ちすぎだと思うの。まぁ、その方が楽しいからいいんだけどさ。

 確認してなかったけど、次回は普通開催で大丈夫ですかね。なお、来週のドラフトでひとまずドミナリアは一旦終了。再来週からは基本セットドラフトがスタートします。某氏がブーブー文句言う姿が今から容易に想像できるが、このまま9月末までドミナリアを剥き続ける方が不健全だと思うの(M19、欲しいカードが割と多いっていう事情は胸の内に秘めながら)。

 

 


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「覇穹 封神演義」 3→3

 で、結局これって何でアニメ化したの? 今のところ、私の耳にこの作品で幸せになった人の声は聞こえてこない。そして私も、当然幸せにはなっていない。

 世代的に知っててしかるべきジャンプっ子の私が実は知らない作品、というので長年引け目を感じていたところがあり、今回のアニメ化は実は割と嬉しかったんだ。「これでアニメを見て往年の名作をフォローできるんだ」というズボラな理由でね。しかし、1話目がスタートして時点で「??」という感想しか出てこないというイレギュラーな展開。「アニメの絵がなんか微妙なのは、原作絵に癖があるからしょうがないとして……話が……よくわからねぇ……」ってんで、2話3話と追いかけてみたものの、そんな「???」状態が大きく改善される様子もない、淡々と続く「ジャンプ的バトル漫画のような雰囲気を持ってるけどよくわからない何か」を前に、次第に視聴のモチベーションも落ちてくる。そもそも字面で追いかけないとキャラ名とか専門用語の理解が追いつかないので、アニメとしてのハードルは高い設定の作品なんだよな。一応意地で録画と流し見は続けていたが、結局何かが心に引っかかることもなく、最後まで「????」という分からん展開が途切れることはなかった。「え? 結局○○ってどうなったの?」っていう要素が多すぎるのだが……。

 幸い(?)、あまりよろしい態度ではないとは思いつつもネット界隈で最終回後の感想を調べてみると、この分からん状態は私のオツムのせい(だけ)ではないらしい。原作を知っている人間ですらよく分からないと言っているのをみると、原作を知らずに適当に追いかけている人間が理解するのは不可能だったのだろう。そして、「何でそんな状態でアニメを作ろうと思ったんだよ」という制作側の姿勢こそが、本作一番の謎として残るのである……。

 業界のコンテンツ力の低下なんて、内部にいる人間の方が我々消費者なんぞよりもよっぽど痛感していると思うのだが、何故、こうして貴重なコンテンツを食いつぶしていくのだろう。様々な人間の思惑が錯綜しているので一口に現状を説明することなどできないのだろうが……誰も幸せになれないのだとしたら、やはりどこかでこの負のスパイラルを止めねばならぬのだろう。頑張ってよ、どこかの誰か。

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「多田くんは恋をしない」 4→4

 タイトル詐欺やんけ。いや、タイトル通りにされても困るんだけどさ。

 「『月刊少女野崎くん』のスタッフが送る」っていう売り文句で始まった作品。タイトルもちょっと被せ気味だし、キャストも重複があってなんとなく野崎ポジションで二匹目のドジョウを狙って……と思ったら、なんか全然違う作品が出てきたっていう。

 アニメをずっと見ていれば何度でも経験することだが、ことに総合芸術であるアニメーション制作において、「前に○○を作った人だから!」という言葉はあまり意味を持たない。最終的な完成品に至るまでにはものすごい数の人間が関与しているわけで、その中の1人が同じだからと言ってクオリティを保証することにはならないからだ。しかし、今回は結構な数のスタッフが「野崎くん」から引き継がれており、あの時の癖になるような盛り上がりの再来を期待したのは事実。しかし、残念ながらそうはならなかった。そもそも、作品のコンセプトが1つたりとも「野崎くん」に被ってないんだから同じ結果が出るはずもないのだが……。この現状を鑑みるに、「野崎くんのスタッフ」というのはあんまり前面に押し出さない方が良かったんじゃないかな、っていう。

 作品を前評判から切り離して単体で見た時、本作は何を見せたい作品なのかが今ひとつ分かりにくかったように思う。いや、分かるよ、ラブな作品だよ。異国のお姫様との道ならぬ恋なんて、手垢がついてズタボロになった、それだけに安定感のあるモチーフ。手堅く描けば成果は出るが、冒険しなけりゃ個性も出ない。そんなジャンルで、この作品はどんな方向から他作品との差別化を図り、わざわざ現代でオリジナルアニメーションを作ってまで何を見せたかったのか。その部分が分からないのである。ラブストーリーとしての筋立ては実に陳腐。決着のつけ方に多少のメッセージ性は込められていたかもしれないが、そこに至るまでの抑揚に乏しい物語を支えるほどの強みがあったとは思えない。こうした作品ではなかなか映像部分での際立ちを生み出すのも難しく、「美しい情景」を切り出すカメラというモチーフもあまり説得力を持たなかった。別に観ていて何か損した気になるという作品でもないが、今更時間を割く必要もないような、そういう「掴みの薄い」作品である。

 あと、個人的にすごく辛かったのは、しっとりして大人しめの全体的な雰囲気の中で、伊集院のキャラが完全に浮いていたこと。おそらく異物としての際立ちを見せて、メインの恋愛物語を前へ進めるためのエンジンとして機能させる目的での「賑やかし」だったと思うのだが、いささか作品から際立ちすぎていたような気がする。主人公の多田のキャラがあれだけ地味でおとなしいと、伊集院の騒がしさばかりが目や耳について本筋を見失ってしまう。他のサブキャラについても、どっちかというと応援したくなるのが部長×委員長の方だったりするので、やっぱり多田のキャラが薄すぎたんじゃねぇかな、と。そういう「前に出ない恋愛」を見せたかったというテーマ性はわかるのだが、結局「それって描くべきテーマだったのか」っていう身もふたもない疑問は解消されずじまいだった。

 まぁ、オリジナルアニメで何となく片付ける作品としては可もなく不可もなく。ニャンコビックは可愛い。そういう作品。


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「奴隷区The Animation」 4→3

 なんでいい話風に終わってんねん。どう考えても20人以上が全員なんの遺恨もなしに今回の一件を終われるわけないやろが。そもそも開発した人間がまた悪さしようとしたらエンドレスやんけ。なんだこれ。

 まぁ、設定がガバガバなのは最初からわかっていたことだけども……視聴前は「原作コミック途中まで読んだけど面白くないから投げた」って書いたんだけど、アニメ見ててもやっぱり面白くないから投げたくなった。1つ1つのバトルがほとんど力押ししかないんだもん、これ、単なる暴力対決やんけ。いや、そうじゃないとは誰も言ってないから間違ったことではないのだが。せっかくの設定なのに「奴隷」っていうシステムが対決にほとんど絡んでこないし、参加している人間が満遍なく阿呆なので、いちいちびっくりしてる割に「それくらいは備えとけ……」って思うことしかないっていう。超すごい力をもらった割にキャラの動きがショボいってのは、逆にリアルな描写と言えなくもないのかもしれないけど。

 メインシナリオがどうにも肌に合わないので何か他に見るべき点はないかと探してみたが、アニメーションとしても本当に最低限の部分だけだったので画面にさっぱり魅力がないし、とりあえず1クールでお話全部片付けなきゃ、っていう意識が強いせいか、流れ作業のように淡々と物語は進んでいく。ドライで空虚な感じが描きたいのか、どろっとして汚い、ねちっこい人間ドラマが描きたいのか、そのあたりもはっきりしない。これ、原作者はどういう方法論で作劇を行ったのかがかえって気になるくらいである。描き始めた時点でゴール部分は多分決めてないんじゃないかなぁ。あ、エイアが勝つことくらいは決めてただろうけど。ボスキャラっぽいポジションがこれだけ短い期間で二転三転するのはすごいよな。全員かませ臭しかしないしな。

 残念ながら原作同様に私は全く好みじゃなかったし、褒める部分はあまり無いと思うのだが、それでも、なんとか1クールで最後まで走りきり、結論を出していることは作品として認められるべきところだろう。本当にグダグダになった「王様ゲーム」よりかはいくらかましだ。そして、今期はこれよりもよほど期待や予算がかかっているはずなのに完走の目処が立っていない作品が複数あるという地獄のようなアニメ業界にも絶対に責任はある。業界はもう終わりだって何年も言われ続けているが……崩壊の序曲が長いねん。

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「ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-」 6→6

 毎週感想書いてたから特に書くことない系作品。いや、良かったですよね。こういう軽いフックみたいなものがザクザク決まるアニメ業界だったらみんな幸せになれるのに。

 やはり「ソシャゲ文化を真っ向からネタにする」という怖いもの知らずの采配が功を奏したというのが一番大きなポイントなのだろうが、個人的にはそうした刺激の強いネタ要素よりも、細かい部分での「あっ、カワイイ」っていう小さい幸せポイントの積み重ねが最終的な評価の決め手になった気がしますね。ほぼ映像部分が崩れずに済んだのもありがたいが、キャラクターデザインをゲーム版から割といじらずにそのままアニメに乗せることに成功し、ちまちました動きとか、全力で阿漕な萌えキャラとか、そういう部分を見せていこうという意識が現れていたのだと思う。イオナちゃんとルルナの姉妹とか、可愛かったでしょ。主人公チームはそこまで「カワイイ」を押し出してはいない気もしたけど、オープニング映像なんかは何故か毎週飛ばさずに見てしまう不思議な魅力があった。もーいっかーい。

 そして、そんな「カワイイ」「面白い」の全てを背負い、今作の世界観を根底から作り上げた立役者が、毎週とにかく持ち上げまくっていたワイズマンの存在なのである。ね、ちっちゃくてなんか可愛い上にアクションシーンでもシャキシャキ動くので一応バトル含みのゲームキャラとしても成立している。メインシナリオでもお馬鹿加減を維持しつつ適度にシリアスからいい話まで全てを担当できる度量の深さ。何が怖いって、最終話で初めて気づいたんだけど、俺たち、アニメを見ててもワイズマンがどこの誰で何してきた連中なのか、1ミリも知識が増えてないんだよ。結局この後どうなるのかも分からないんだよ。でも、3人と一匹(と追加1人)でなんとなく楽しげに日々の暮らしを送っているのを見ると、「仲良さそうだし、楽しいんだろうなぁ」と勝手にほのぼの出来てしまうのだ。理屈じゃない。ノットワイズと謗られようと、彼女たちは僕らに星5クラスの幸せを届けてくれたんだよ。なんでこんなに可愛いって思えるんだろうなぁ。萌え袖かなぁ。コスチュームが萌えっぽくまとまってるのによく見ると割とハードなところとかいいよねぇ。あ、個人的に推しは一応イワザルですが基本は箱推しです。ソシャゲやりたいって思ったんだけどスマホの容量不足で新しいゲームできなくてごめんな!

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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