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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 えっぐいなぁ……第8話。でもそうだよなぁ、もう、今の状態で武士(流人)のモチベーションなんてほとんど無いわけで、何を目的に戦うかって考えれば、人それぞれではあるんだよな。

 金田城(カナタノキ)を巡る攻防。例によって「周回で約四キロもあるでかい天然城塞のくせに斥候に見つからないもんかね」とは思うのだが(いっぺん蒙古人に捕まった男衾がたどり着いてるしな)、ここまで来てもなかなか対馬のスケール感に実感が湧かないせいだろうなぁ。山の中に紛れてることを考えるとそこまでご大層な規模でもないということか。それでもまぁ、守るとなれば大仕事なわけで、戦えるかどうかで現地民・刀伊祓(トイバライ)と迅三郎はバチバチ状態。無為に金田城を信じる刀伊祓に対し、迅三郎は一時は嫌気がさしたようなそぶりを見せていたが、その根底にある精神が単なる思考放棄などではなく、自分たちが生まれながらに守って来た大切な場所を賭けて戦う「一所懸命」の精神であることを理解して考えを変える。与えられた領地を守って戦う「一所懸命」の精神は、御恩に奉公で返す鎌倉武士の本分でもある。迅三郎は娘の面影も振り返ってそのことに共感を覚え、なんとか少ない手勢だけでも金田城を守ることを画策し始める。

 ここで焦点となるのは、どれほどの籠城戦を想定するのかという部分だろう。これが戦国期以降の本格的な「城」であれば、兵糧などの備蓄さえ整っていれば守る側が圧倒的に有利とされている。それだけ攻城戦というのは大仕事だ。しかし、残念ながら金田城はそうした「城」とは一線を画す危うい防衛ライン。ただひたすら守り続けるだけでは早々に限界も訪れるだろう。そこで守るための兵卒を支えるのが「辛抱し続ければ援軍も来る」という「タイムリミット」の存在だが……どうだろう。ちょっとだけカットインされた本土の様子を見るに、ちゃんと援軍は派兵されるようだが、それでも対馬に到着し、そこから金田城の攻防を察知して駆けつけるまでには相当な時間が必要な気がする。少なくとも今回の一件には間に合わないかなぁ……迅三郎も不安そうにしていたが、「地の利」を感じる刀伊祓の面々はまだしも、流人や国府からの避難民は、どこまで蒙古軍の攻撃に持ちこたえることができるだろう。

 そして、そんな蒙古軍を引き入れてしまった原因となったのが、今回のハイライトとなった「背信」を巡る一幕である。元々素性の良くなかった男衾三郎は、敵軍の計略に簡単に引っかかって裏切りを決意。ついでに声をかけた白石は義に篤くそんな男衾を一刀両断……したかと思われたが、返す刀で無関係な女性までもを手にかけ、そのまま蒙古軍へ。もしここで内通したのが男衾であったなら、敵軍大将はここまで迅速に行動しなかっただろう。彼がいうように「心無くあっさり裏切るような奴は信用できない」ってんで、さっさとぶっ殺した上で罠の可能性を考えて手を控えたはず。奇しくも内通の任が白石に移ってしまったことにより、此度の出陣が速やかなものになってしまった。なんとも皮肉な展開である。

 ここで白石のことを(本人が使った言葉通りの)外道と謗ることは簡単だが、彼の心中を思えば致し方ない選択でもある。何しろ彼ら流人はすでに「一所懸命」の「一所」を失ってしまっているのだ。これまでの戦いはただひたすら生き延びるために団結して続けられたものだが、目の前に新たな「御恩」の可能性が現れたのなら、生きるため、戦うためにそちらを選択することも、武士という存在がもともと雇われの傭兵集団だったことを考えれば自然な流れである。あとはこの白石という男がどの程度の「人間性」を持つかで今後の展開は変わってくるだろう。すでに刀伊祓の長たる長嶺判官は白石に疑惑の目を向けており、それを受けた迅三郎も彼のことは放っておかないだろう。早晩、ことの顛末は訪れそうである。

 皆、生き残るために必死なのだ。

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 キーワードはおっぱい、第8話。「ペンギン・ハイウェイ」に引き続き、やっぱり少年の成長物語には温泉もおっぱいも必須なわけだ。

 第2部の展開は紅華さんから。彼女がなぜ封印派に属していたのかというのが前回の謎だったわけだが、基本的なイデオロギーは封印派の持つ根本理念そのものであった。「持ちつけない力を手にすることは最悪の結果を導く」という封印派の信念は、実は紅華が過去に抱えていたトラウマとぴったり重なるものであった。先の龍造寺戦で地球に飛来した(持つべきでない)「竜の力」は廃絶されたと思われていたが、実は一切そんなことはなく、少しずつ地球人にもそうした力を持つ人間は増えるかもしれないという。実際、龍造寺によって見出されたパラディンの面々は、与えられた小瓶の力で装甲を起動していたわけではなく、すでに目覚めていた力を意識にのぼらせただけであった。紅華さんたちはすでに、意識的にサイキックを発動できるレベルにまで到達している。龍造寺はどうやってそんなメンバーを集めたのかは定かでないが、もしかしたらトラウマを経験した紅華さんのような「力」の恐ろしさを認識できる人間が集められていたのかもしれない。

 装甲を保持したままの紅華は、通訳がわりの羊谷らにもそうした自分の生い立ちを明かし、その結果閣下から封印装置を1台任されることになる。……この一節だけでも結構謎が多いな。まず、なんで羊谷が閣下の言葉を通訳できるのかっていう謎だが……素養があったんでしょうかね。これまで「通訳」ができた人間は白石さんと銀子の2人だが、羊谷の様子を見ている限りそうしたパラディンサイドの人間と通じているような様子はない。偶然そうしたテレパス的な才能に恵まれていたんだ、ということにしておこう。まぁ、今後何かのどんでん返しに使われる可能性はあるけども。

 そして、こうもあっさり地球人に任される封印装置って意外と軽いな、っていうのもツッコミポイントではある。前半戦であれだけ仰々しく登場していたヘンテコオブジェ軍団だが、割と簡単に紅華さんでもコントロールできたみたいだし、ホイと預けられればマニュアルなしでも使える便利装置だ。そして、その破壊も以前より随分あっさりできるようになった気もする。まぁ、自分の力を認識できた虎居がそれだけ強かったってことかもしれないけど。紅華さん、あれだけ面と向かって敵対宣言したけど、あっさり負けちゃうのは彼女の本望だったのかどうか。大義名分はあったとしても、心理的には自分の母星と敵対するのは心苦しいだろうしなぁ。

 こうして旧パラディン軍団がいざこざを繰り返す中、肝心要の宗矢は動いていない。委員長とドキドキデートタイムを重ねて急接近してるんだから青年男子としては立派に「動いて」いるとは思うのだが、先生の怪我も癒えてないし、龍造寺戦で宿願だった復讐は果たしてしまったし、いわゆる燃え尽き症候群みたいな状態だろうか。このまま宗矢が何事もなく平和に暮らせる世の中であれば万々歳なのだが、残念ながらそんな簡単に終わるわけないよ、と言いに来るのが「楽園の民」のお仕事らしい。未だ残るという竜の力。まぁ、そうじゃないと1クール続かないから当たり前と言えば当たり前。しかし、もういっぺんあれが襲いかかってきたとしても単なる天丼にしかならないが……今後はどこからシナリオが動いていくんだろう。

 それにしても紅華さんのお風呂シーンの力の入り具合よ。

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 Hey! 今年も来たぜ、このイベントがヨォ! なかなかイベントには参加出来ないのでソフトの発売が待ち遠しくてしょうがない勢です。今年も無事に発売され、その充実しすぎる魅惑の商品がお手元に届いたので、毎回恒例になりましたが、簡単にその素敵さをぶちまけていきたいと思います。過去分は20132016にあります。まぁ、さすがに毎回メンツは同じなのでおんなじことばかり書くことになるとは思うんだけど、いいじゃない。それでも。

 

 


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 パチンコ人は本当にこういう思考回路だ、第8話。私の知り合いにもパチンコ好きがいて、普段は本当に聡明でいい人なのに、なぜかパチンコが絡むと「トータルでは勝ってる」とか「情報があれば負けない」とか言ってて……いや、楽しいと思ってれば別にいいんですけどね、個人の趣味ですからね。……日頃の行いがアレな邪神ちゃんじゃ、そんなレベルの話にはならないのよね。

 それにしても、まさかこの作品でまでループ展開とは……いや、こんなクッソ適当なループ展開なかなか無いだろうけども。結局同じような毎日が続いていくっていう事実こそが、究極のループ展開なのかもしませんね。いや、そんな締めでまとまるような話でもないが。考えてみりゃ、この作品ってやってることは毎回ひたすら同じなので、そういう部分こそループもの……いや、日常系作品? こんな殺伐とした日常系がなぁ。

 Bパート、なぜかこの時期に節分のお話。邪神のくせに魔を払って福を招くってどういう神経してるのかよくわからないが、日本の、しかもせいぜい数百年しか歴史がない節分が魔界でも同じように展開されているのだからしょうがない。魔界でも鬼に豆をぶつけるらしいですが、そもそも「鬼」って何か具体的な対象を指し示す語ではなくて、いわゆる「悪いもの」を総称する概念だったはずなんだよな。魔界は一体どういう発祥でこの伝統が成立したというのだろう。しかも「鬼」っていう種族はそれ単体で成立してるみたいだし。もう訳がわからんけど、これもそれも全部次元の穴によるループで説明してしまえばいいんじゃないだろうか。

 一番の謎は、ほとんどセリフが無かった鬼役でわざわざ久川綾を使っていたことです。一体何故????

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 これ、西住殿だ……第9話。「家柄がすごい」「本人もすごい」「目からハイライトが落ちる」「変なマスコット好き」。綾乃さんは西住殿だったんや。ただし、決勝戦で赤星さんを見捨てる次元の西住殿。親の愛は子供を名将にも魔神にも変えてしまうんや……。

 まさか肝心の決勝戦の前にこんな突発イベントが発生するとは。どういう日程なのかよく分からんのだが、個人戦決勝だけ別日で開催されるってことなのかしら。普通に考えたらそんな変則日程にはしないと思うのだが……全国出場者は決まってるから、そのあとのイベントはおまけ程度でいいっていうことなんだろうか。まぁ、足を壊していたなぎささんからすれば間にクールダウンを挟めるのはありがたいことのはずなのだが、それでもなりふり構わず酷使しちゃうあたりがなぎささん。いや、さすがに監督も止めろよ。こないだ他所の監督から「辛い決定を選手にしてやるのも監督の務めだぞ」って言われてたやんけ。まー、なぎささんはそれでもいうこと聞きそうに無いんだけどさ。

 ついでにバド部内でなんかややこしい恋愛事情が蠢いたり、そうでもなかったりするみたい。デコ子は確かに前からちょいちょいそういう気がありそうなのは見せてたわけだが……ぶっちゃけ、今は綾乃さん周りの血で血を洗う抗争の方が大事なので、下々の者が何を思ってようが好きにしてくれ、って感じではあるんですけどね。こっちでも抗争が起きるならそれはそれで楽しそう。マジでバド部には心の休まる場所はないのだろうか。

 そして本命のイベントだが……おい、コニーさん、どうした。いろんな意味でチョロすぎたぞ。以前登場した時、完膚なきまでに綾乃を打ち砕いて「高みのライバル」ポジションになったのかと思われたが、実は真逆の関係性だった。そういや試合後にフレ女のお風呂イベントで仲の良さを見せつけてくれていたが、コニーが日本に来て手に入れたのは、「姉」との関係性以上に「一緒にバドミントンをやってくれる仲間」だったようである。海を越えて会いに来た「姉」は、残念ながら「家族? は? 死ねよ」というくらいのテンションだったので取りつく島もない。というか、その覚醒モードの綾乃さんを生み出したのは他ならぬコニーさんなんだけどね……。

 うーむ、本当にタイミングが悪い……というか人付き合いが下手な一家である。考えてみりゃ、コニーさんは「家族」と言ってはいるものの、そこに血の繋がりはない赤の他人。呪われし羽咲の血は引いていないのだよな。バドミントンができないなら娘すら用無しと切り捨てる母親、バドでしか対話できないから自分に負けるようなクズの話など聞く耳持たぬという娘。こんなのに挟まれてしまったコニーさんは、そりゃ泣くしかない。せっかく勇気を振り絞って日本に来て、さらに新幹線代払って宮城から出て来たってのに……頑張れコニー。君にはフレ女の優しい仲間たちが付いている。もう、あんなおっかない鬼の血族のことは忘れて幸せな人生を歩んで欲しい。

 さて、いよいよ綾乃さんは因縁のママンと直接対峙することになってしまったか(ほえほえリュックを挟みつつ)。これ、お互いにサイコなパス状態でぶつかってまともに会話が成立するんだろうか。あれだけの仕打ちをしておきながら、向こうでコニーに「これ誰?」って聞かれてしれっと「娘よ」って即答できるお母ちゃんもやっぱりイカれてる。この人、多分綾乃を捨てたなんてこれっぽっちも思ってないし、自分が悪いことしてるなんて意識はない。「だってバドミントン強い子があっちにいたんだもん」って、それしか考えてない。もう、いっそラケットでしばきあったほうがいいんじゃなかろうか。

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「仮面ライダービルド」 ー

 いい最終回だった……なんか、ダブルのエンディングに対するアンサーみたいなとこありますね。いや、どこもアンサーじゃないけども。

 これで「ゴースト」から続けて年間視聴終了ライダーは3作目となった。前作「エグゼイド」がかなり面白かったので(そしてその前のゴーストがさっぱりハマらなかったので)今作はなかなかプレッシャーがかかるぞ、と思っていたが、よかった、ちゃんと面白かった。なるほど、ライダーの中身の変化っていうのはこうしてバリエーションを出していくわけなのね。戦隊しか見ていない人間からするとどんな展開になるものかとハラハラする部分はあったのだが、ちゃんと他シリーズと差別化を図りつつ、東映特撮の見本として立派な筋立てになっていた。

 もちろん、不満が無いわけではない。特に中盤以降は展開がツギハギのような印象になっており、さすがにマンネリ気味になってしまっていた。戦兎たちは作中で何回くらい「○○を持って指定された場所まで来い」って言われ続けたことだろうか。エボルさんも、いくらなんでも慈悲の心でライダーを無事で返しすぎだと思うの。途中まではビルドがいないと計画が進まないっていう理由はあったみたいだけど、最終的にエボルが到達したレベルを見れば、絶対自分の手でどうとでもできた問題だよな……結局、この世界における「天才」っていうのがどこに才能を発揮してるのかがよくわからないので、「その時々で一番都合のいい人間が思いついたことが最良の方法として処理されていく」っていうすごくインスタントな天才像なんだよ。時には戦兎だし、時にはエボルだし、葛城親子のどっちも「こんなこともあろうかと」みたいなことをやりすぎていて、現時点で誰の思惑が優先されてるのか、ってのがよくわからないプロットになっている。その結果、「とりあえずボトルもってこいや」展開がやたら多くなって、後半は戦闘がついでみたいな扱いになっていたのはもったいなかった。冷静に考えりゃげんとくんはまだしもカシラは「その辺の雑魚」相手に命を燃やしてしまったわけでなぁ。もうちょいその辺りの配置が慎重だったらより緊迫感が増したと思うので、もったいないとは思う。でもまぁ、エグゼイドだって社長が何回レベルアップして戻って来たかわからねぇしな。毎週戦闘しなきゃいけない縛りがある作品だから、その辺りは少なからずグダッてしまうのは宿命だと割り切るしかないんだろう。

 ただ、そうして特撮特有の筋の荒さこそ気になったものの、それらを大人の事情と飲み込んでしまえば、逆に見せ場だらけの派手な演出は常にサービス回だったということもできる。やっぱね、ビルドは基本が格好いいんですよ。賛否両論だったジーニアスもわたしゃ個人的に結構好きでね。あれだけカラフルなギミックがキラキラピカピカしてたら、子供さんはそれだけで嬉しいんじゃないかなぁ。これも毎年のことなんだろうけど、あんだけ動きづらそうなスーツで必死に戦い続ける中の人たちは本当に職人ですわね。途中まで全然パワーアップしないで初期装備だったグリスが最後にブリザードになったのも嬉しかったね。いや、どうせならもうちょっと前に披露して活躍の場を増やして欲しかったんだけども。ベルトのギミックも、それぞれの変身モチーフも一癖あって楽しいし、最終的にラビットタンク→ラビットドラゴンっていうキメ方もベタではあるかもしれないがにくらしい。まさか敵の御大将がわざわざ「初期フォームかよwww」って煽ってくるとは思わんかった。それができるからエボルさんは素敵なんだ。

 そして、個人的に今作が楽しかった大きな理由に、「キャストの人がみんな達者」っていうのがある。これまたゴーストの時の記憶が根強いせいかもしれないし、どうしても戦隊のイメージが残っているせいかもしれないが、東映特撮って、そこそこの頻度で演技がまずいキャストが紛れ込んでる印象があるんですよ。エグゼイドだって、初期の飛彩先生はちらほら怪しかったわけだし。その点、今作はまず戦兎役の犬飼くんが最初からすげぇハマってたのに加えて、万丈、一海、幻徳、内海に到るまで、全員ハマってるのよ。いや、内海がブーストしたのはかなり後半からだけども。余計なノイズに邪魔されずに見られたっていうだけでも、かなり印象がいいんだよね。前から言ってるけど、個人的に一番好きなのはマスターなの。最後の最後までエボルと二重写しになってたマスター、あの憎ったらしいのにどこか格好よさが滲み出る雰囲気、私が好きな俳優さんってああいうイメージの人が多い気がする。キャスト関係で唯一残念だったのは、ベルナージュさんの人間形態として中の人・雨宮天が出演することを期待してたんだけど出てこなかったことくらいですかね……同じ事務所からキャンデリラの中の人はちゃんと人間体で登場して、あまつさえワイプで歌って大活躍してたのに……どっかのスピンオフでカメオ出演するのに期待するか……。

 気づくとやっぱり中の人の話題になってしまうけど、とりあえず戦兎と万丈は今後とも末長く馬鹿やって欲しいもんです。あれ、そういえば万丈目線からすると、この結末ってものすげぇレベルの高いNTRなんだよな……いいのか万丈……(万丈の相手は戦兎だから、っていう反論は禁止)。

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 なんだこれ、第7話。急に違うアニメになったぞ。そりゃまぁ、放送時期が8月なんだからエンドレスになるのも自然な成り行き……な訳ない。

 前回の香×双回で完全にパターンに入ったと思った今作だったが、そうは問屋が卸さない。ここまでで構築してきた定型を全てぶち壊し、視聴者を更なる混乱の中へと叩き落としていく。一体何者なのだ、大場なな。

 つまり、今回のお話だけで簡単にまとめると、「実際は舞台の才能が頭抜けてトップなんだけど、高みを目指しててっぺんを取りたいというモチベーションが一切無いのでレヴューでは表に出てこない。それどころか途中からB組に抜けてサポートに回ろうとか言い出す(これはひかりが来た影響か)。しかし、レヴューに勝てば好きな舞台が作れるとキリンに説得された結果、一番の憧れであった『1年生の時の舞台』を再び完全な形で再現するため、トップの舞台構成権利をタイムリープのために費やしている究極の現状維持体質」。なんだそれ。意味わからんぞ。

 いや、意味は分かるんだ。ここまで、例えば香子の怠惰な様子やまひるの引っ込み思案な体質など、9人のプレイヤーの中でも「弱い」キャラの側面はいちいち掘り下げられてきた。今回スポットが当たったバナナの場合、それが「現状への依存」という形で現れているというお話。私のような人間は必要以上によく分かるが、現状への強烈な依存心は「ずっと今という時に甘んじていたい」という停滞への欲求となり、変化に対して激しい抵抗を感じるようになってしまう。もちろん、それが悪いことだと断じることはできないが、少なくとも常に上を目指し、成長を続けていく舞台少女にとって、このバナナの欲求は全くもって不適当な精神である。

 まぁ、それだけならお話としてはそこまで特別なものでは無い。華恋との関係性を壊されたくないと必死に抗ったまひるの精神性だって共通する部分はあるのだし、「成長・変化を拒む」という要素はキャラクターのドラマとしていくらでも描きようがあるものだ。しかし、このバナナが「依存」を描くために用いている手法があまりに斜め上すぎる。「成長したくない、させたくない」という願望を実現させるために、なんと手近にはタイムマッスィーンがあるという。そして、それを行使できるのはトップスタァに輝いた1人だけだと分かると、それを奪うために隠された強キャラ設定が発動するという。……エエエエェェ、だってお前、今までそんな様子おくびにも出さなかったじゃん……っつうか、個人的には中の人のスキルも相まって、「実はバナナが天堂さんすら片手で捻り潰す最強キャラでした」って言われても納得いかんよ……びっくりするネタではあるが、それはさすがにびっくりさせることを目的に無茶しすぎじゃないですかね? せめてもう少し伏線があればしっくり来たんだろうけども……。いや、それを隠せるからこそトップなのか? 今までなんとなくで納得してきた「オーディションで勝つのは舞台上でのスキルが高い人間」っていう今作の根幹をなす設定が、今回のバナナの暴虐で大きく揺さぶられることになってしまった。

 さらに今回、突然「トップスタァになったら舞台を好きなように作れるで」という謎設定が明かされた。今までそんなこと言及してたっけ? いや、そもそもなんで戦ってるのかすら作中では明示されてないんだけども。なんとなく、「オーディションで勝てば今年の舞台で主演やで」っていうことだけで暗黙の了解があったはず。しかし、バナナだけはそこに「勝ったら超常的なパワーで舞台どころか世界まで好きに作り変えていいよ」という権利が示され、ものの見事にそれを使いこなしているという。他の連中は「自分が主演の舞台」が理想の舞台だから、たまたま「主演=オーディションの勝者」っていう構図が自然に当てはまってただけだったってことか。

 何度も繰り返す2017年。その中でバナナは、最初に自分が体験した「1度目の舞台」を目指してエンドレスなセブンティーンを繰り返しているという。……ヤバすぎるやろ。普通の神経だったら、1周目で「自分は何かやっちゃいけないことをやっている」っていうことに気づきそうなもんだ。そもそも、エンドレスエイトだろうがシュタインズゲートだろうがまどマギだろうが、ループものってループ自体がなんらかのペナルティ扱いされることがほとんどなのだ。同じ時を繰り返すという状況は、普通の神経を持つ人間にとっては苦痛以外の何物でもないはずなのだから。

 しかし、大場ななという人間は、それをすすんでやりにいく。満足いくループが出来るまで、ただひたすら繰り返す。いや、彼女にとってすでに「2年目の舞台」は不必要なわけで、再び満足いく舞台が見られたとしても、このループを抜け出す気がない可能性すらある。他の面々の意識には上らないだろうが、彼女は自分を、クラスメイトを、そして世界をも自分の安寧という牢獄に閉じ込め、飼い殺してしまっているのである。なんだコイツ。完全にイカれてるやんけ。こいつに比べたらまひるさんのハードレズなんて赤ん坊みたいなもんや。

 こうして「バナナ・ザ・ワールド」だったことが明かされてしまった学院の舞台。その呪縛は(形式上)トップに君臨している天堂さんにすら打ち破ることができず、このまま無限の円環を描き続けるものかと思われた。しかし、流石にそれではまずいと誰が思ったのか(キリンだろうか)、新たな世界に投じられた一石の名前は神楽ひかり。彼女が入って9人になるA組。バナナはここからどんな舞台を望むというのだろうか。そして、ひかりはこのバナナ帝国を打ち崩すことが出来るのだろうか。

 なんのアニメだこれ。わかります(わかりません)。

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8月25日 ドラフト模様(M19×3)

ピック順 【Thraxi】→【Chrolony】→【Alessi】→【Tanaka】→【Serra】→

 

 お盆休みの影響で本当なお休みのはずだったけど、急に変更になって発生したドラフト。まぁ、あんまり空きすぎると全部忘れちゃうからこれくらいで助かった。ちなみに、その影響もあって(?)来週がお休みになります。現時点での予定を確認しておくと、次回は9/8の予定でここは確実にM19が余っているのでそれでプレイ。残りのドラフト回数が最大3回(15日、22日、29日)なんだけど、果たしてここはどっちのパックになるのか……今のところ、某デュエリスト奴が試合で勝ち取ってくるパック次第みたいなとこあります。3戦連続でできるならギリギリで箱買いしてペイ出来るのだか、それ以下になるとパックを個別で買わなきゃいけなくて効率が悪いので、早めに予定は固めたいところだが……正直、「今更ドミナリアに戻って覚えてるか?」みたいな気もする。

 それと、今回1つ思いつきでちょっとした変更を行った。実はこの記事読んでて初めて知ったんだけど、「アメリカではカジュアルなドラフトだとパックをどんどん流す」って書いてあって、「確かに、わざわざ待ってる意味ないよな」ってんで、今回試験的に「引いた人からどんどん流す」っていうスタイルでのドラフトを実施。まぁ、我々のコミュニティの場合、パックの取り回しが雑なので気をつけていても取り違えとかミスが連発するので微妙なところなのだが……実際、今回も1ヶ所ミスが出ました(1枚拾い忘れてしばらく無視されたカードがあった)。でもまぁ、そこまで大きな混乱もなくピックできたので、ある程度場所が確保できて、注意力のある人間だけでやるならこの方式でも問題ないかもしれません。

 個人的に注目したい副次効果として、「無駄口がなくなる」っていうのがあります。我々のドラフト、いくら注意しても無駄口が多く、時には「それ、反則やろ」っていうような発言まで出たりするんですが、今回の方式だとみんなして急かされるようにピックする上に「ほとんど人間が暇」っていう時間が減るので、無駄な発言の頻度が下がります。あと、あくせくするので他人の余計なセリフに耳を傾ける余裕がなくなるっていう。ただ、ピック中の無駄口も含めてドラフトの醍醐味だと考えると味気ないとも言えるかもしれません。すげぇ作業感が強くなるので。五人戦であっさり終わってしまう試合の場合、せっかく集まったのにこれだと物足りないっていう気持ちも無くはない。今後は様子を見てですかね。

 さらにさらに、今回から少しずつ「全員でBrowlのデッキを持とう」という企画もスタートすることにしました。一応5人で色が被らないように調整しようと思ったんだけど、気づいたら黒を選ぶ人間が1人もおらず、私が黒単を担当することに……まぁ好きだからいいんですけどね。今から黒に変えたいという人も募集中ですのでお気軽に変更申し出てください。まだ何も始まってないので自由自在です。

 あと(今回連絡事項が多いな)、夏休みの暇な時間で、長年ほったらかしにしていたこのブログ右柱部の「ドラフト通信」っていうリンクを使いやすく更新しました。どの環境でどれくらいドラフトしたか分かりやすくしました。こうしてみると、10年くらい前と比べてもさすがに回数は減ってますね。

 

 


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 魔女の本領発揮、第7話。喜久子お姉ちゃん、最近まともな優しいお母さん役がだんだん減ってイカれた役が増えてる気がするんだけど、何やっても飲み込んじゃうから関係ないんだよな。

 いよいよ「真相究明編」みたいな展開になってきました。今作はスタート時点でこそ「割と安易なサイコものやろ」みたいに軽い気持ちで見始めたんだけど、出て来るキャラが全員頭がおかしいっていうフックの利かせ方が割とツボで、キャラが増えれば増えるほどに楽しくなっていました。特に太陽くんの残念っぷりがお気に入りで、「花江くんは純正イケメンもいけるけどこうしてトチ狂った声出してる時は本当に楽しそうだなぁ」って思って見ている。というか、今作は全員トチ狂ってるし、石川くんも、ぺっちゃんも、そしてもちろん花澤香菜も楽しそうである。唯一(少なくとも現時点では)イカれてないのは久野ちゃんだけなんだよね。久野ちゃん、こんな現場に放り込まれていつも通りに幼女やってるけど精神おかしくならんかな。

 そんな中の人の話はさておき、物語もいよいよ転機を迎えたところ。正直いうと、数回前あたりから「あれ? なんか叔母さんの描写に違和感があるし……ひょっとして?」と薄々感づいてはいたので驚きはなかったのだが、こうしてしっかりとサプライズを盛り込んだ作品になっていたことは感心した。アニメ演出もそうしたサスペンス部分を最大限に盛り上げるように意識して構成されているし、久しぶりに「原作読んでなくてよかったなぁ」とリアルタイムで楽しめている。これ、原作でも冒頭からちゃんと伏線(というか矛盾の出ない描写)を心がけていたのなら、最初からこういう展開を想定して話を作ってたってことなんだよな。まぁ、どっちにしろさとうの行動にはまだまだ謎が残っているのだが、叔母の存在が明らかになったことでますます火種が増えて刺激的な展開になることだろう。

 また、そんな展開の中でしょうこちゃんの「友情」というテーマも容赦なく掘り下げられており、前回あれだけ華々しく覚醒させたはずの「真の友情」が、今回の騒動により無残に散らされる様がなかなかにエグくて良い。そりゃな、脳内で勝手に妄想してるトラブルと、現実に叩きつけられる家族トラブルでは密度が違うからな。一度は脳内で「それでも友達じゃん!」という理想の展開を思い描きながらも、理想通りに動けず目を逸らすだけになってしまったしょうこの非情は、誰も攻めることができない「しょうがない」話である。まぁ、だったらハナから首突っ込んでんじゃねぇよ、っていう話になるんだけども。彼女はこれでフェードアウトになっちゃうんですかね。しかし、ここまで首突っ込んでしまった人間をさとうが放っておくとも思えないし、こんな半端な状態でしょうこ自身もスパッと割り切れるとも思えないのだが……。

 で、やっぱり触れておきたいのは冒頭でも書いた井上喜久子(17)の相変わらずのご活躍。どこまでいっても搾り取らんとする魔のもの。この人の限界はどこにあるのだろう。17歳の人間にこんなエロいことさせていいんですかね?! 日本は良い国だ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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