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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 真夏の夜の悪夢。暑い。ほんと暑い。しかも、こんな日に深夜から7人たほいやを開始し、さらにそこには初挑戦のビギナーを入れてしまうという。拷問か何かか。かわいそうなデビュー戦だが、こいつも大概だし別にいいか……。

 

 

 


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 さすがに「モンゴル=アンゴルモア」は無理がありませんかね、第2話。どっかにそういう学説を主張しているMMRみたいな人がいるのかと思って調べたら、割と古典的な解釈なのね。まぁ、あれに解釈もクソもない気がするけど。

 なんとも不思議な緊張感を伴うアニメである。合戦シーンについては、現代アニメとしては明らかに「動かない」演出である。ところどころCGの使用も確認できるが、基本的には「大量の兵士が各所でチャンチャンバラバラ」みたいな部分を大仰に見せる作品ではない。まぁ、それがやりたいんだったらいくら広いとはいえ対馬が舞台の作品は向いてないだろうし。しかし、それ以外の細やかなモーションで見せるのかと言われると、これもなんだか違う。1話の船上の戦いは割とその辺のカメラワークでも色々と見せていたのだが、2話目の戦闘シーンは、明らかに「動きの整合性」を捨てた演出になっていた。具体的には、敵との距離感がなんとも不確かで、ラストシーン近くでは息子が殺されるシーンで敵が肉薄しているのに親父さんが芝居掛かった声をあげたり、気づいた時には八方を敵に囲まれていたり、時間軸すら曖昧な状態で戦が進んでいく。

 これは別に「考証が適当」とか「コンテが雑」とか、そういうことではないのだろう。1話目ではきちんと描けていた部分を2話目であえて崩してみせたのは、おそらくロートル武将・宗助国の「絵巻に載せるような戯画的な戦い」を模した戦闘演出なのだと思われる。敵の火薬玉が炸裂した際に色彩を失う部分なんかもそうだし、今回の戦闘シーンの諸々は、老兵・助国が最後の花道として選んだ戦場を仰々しく切り取った一種の絵巻なのだ。どこかぎこちなく、歌舞伎のような立ち振る舞いが見られるのもそれの表れであろう。珍妙ではあるが、おじいちゃんが最後に見せる「晴れ舞台」であることを考えると、どこかおかしみを感じるとともに、なんと見えない寂寥感がある。

 そんな「舞台」を外から見守るのが迅三郎に与えられた役割。彼だけは、助国が作り上げた「舞台」に上がらず、冷静に蒙古側の戦術を見取り、分析している。この時代の戦闘であればこそ、固まっての一斉射撃ですら新しい戦術として受け入れられ、鎌倉武士の残り火と大陸式戦闘の差をまざまざと見せつけられている。最近のアニメに寄せていうなら逆チート状態である。「進撃の蒙古」って解釈すると現代アニメの1つの潮流でもあるか。ここから迅三郎に与えられた1つ目のミッション「とりあえず七日間耐えろ」はなかなかの無理ゲー具合。狭くて広い対馬の地で、どんな攻防が繰り広げられることになるのだろうか。今のところ蒙古軍の人間がほとんど「個」として描かれていないのも不気味でおっかないよなぁ。

 あ、姫さまはチョロくてちょっと可愛かったです。

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 フィギュアの発売が2月て、第2話。これって2クール作品なのかしら。だとしても放送が終わってからの発売になるけど……大丈夫?

 思いの外設定が明らかになって一安心の第2話である。もちろん突っ込んだ部分にはまだまだ謎も多いが、ベースとなる主人公サイドの行動原理が何となく分かり、いびつな三すくみ構造の理由が判明したことで一気に見やすくなった。あとはこの関係性をどう転がしていくかっていうお話になるのかな。

 地球を守るヒーローたちは純粋にヒーロー。今のところ、最初にやられてしまった哀れな青年(虎居)はどう考えてもいい人だろうし、今回負けてしまった柔道少女(美羽)もおそらくいい子だったはず。愛されるべくして愛されるヒーロー像である。曲者揃いで足並みが揃っていない設定なのかとも思ったが、今回の会議の様子を見る限りでは案外チーム内の関係性も良好のようだし、問題があるとしたらじじいの管理が難しいことくらいだろうか。あと、一応後藤(弱)ボイスの秘書さんが若干怪しげな雰囲気は出しているけど、しばらくはこのままの構図で問題なさそうだ。

 となると、分からないことが多いのはそんな防衛サイドと対峙する主人公サイドということになる。海から迫る謎物体は「ネビュラウェポン」と名付けられ、これが「封印派」と呼ばれる連中のものらしい。なんとまぁ、ちゃんと予想通りに地球人にとっては脅威となる存在だったのだ(そりゃそうか)。なんであんな珍妙な外見でゆっくり海から迫ってくるのかは全く分からないし、わざわざ体内に取り込んで1人1人に夢を見せていく理由も分からないが、「封印するか、見守るか」というレベルで地球人を監視しているらしいネビュラの最終的な目的と何か関係があるのかな。過激派といっても、すぐに大都市に突撃して破壊の限りを尽くすなんてこともないわけで、まだまだ「封印派」にも明かされていない動機がありそう。単純に猫娘(銀子)のいうことだけを信用するのも危ないかもしれない。そういえば、今回の敵は世界中に同時に登場してたっていう描写がなかったけど、もう防衛チームが日本にいることが特定されたから日本にだけ攻め上がってきたのかしら。

 一方、銀子と先生のコンビは「穏健派」と呼ばれる一団であり、一応ネビュラといえばネビュラであることは確定。先生が手元の機械で今回登場したウェポンの映像を映し出していたことから、ウェポンの存在は穏健派の方でも認識している「一般的な」オブジェクトのようだ。先生は自宅のフィギュアを覗き込んだり、手元に置いておけるオブジェクトが好きなだけかもしれないけども。結局、封印派の動きが未だよく分からないので、相対すると言ってる先生たちも信用しきれないままなんだよな。なんで「ネビュラ」っていう呼称が先生たちと防衛側で共有されているのかも分からないのだが、偶然なのか、裏があるのか。

 それなりに見栄えのするアクションと、日常パートの程よいギャグのおかげでテンポよく見やすい本作。できればこのままシナリオも盛り上がる展開になってくれるといいなぁ。あらいけいいちばりの集中線演出は好き。

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 親が畜生展開か……第3話。親御さんがこういう存在になってしまうお話は苦手である。CVがアレなので尚更……。辛いよう。

 でも、今回は綾乃のお友達・エレナさんがメインのお話。序盤の展開から「ひょっとしてコレ、まさかのめぐっちゃん展開になってしまうのでは?!」って不安になったが、まぁ、あんな神のごとき存在がそんじょそこらに量産されたらたまったものではないな。エレナさんは割と素直にいい人だし、綾乃との接し方も最終的にはわかりやすい範囲に落ち着いた。将棋倒しのように人間関係が少しずつ処理されており、今回綾乃がゴールにたどり着けた最終的な要因は部長であるなぎさが作っている。前回なぎさが吹っ切れていなければ今回の展開もなかっただろう。そう考えると、バド部を救ったのはなぎさを信頼して支え続けてくれてた副部長ってことになるのかな。部長も綾乃も、今作は「強いやつ」の活躍よりもそれを脇でそっと支える影の存在の方が注目される作品だよね。だがメガネビッチ、てめーはダメだ。いや、あのキャラはすごいと思うよ。黒髪眼鏡で三つ編みのくせして肉食系って、なかなかアニメでは見ない造形だよなぁ。是非とも狙った獲物を食い尽くして欲しいですね。

 さておき、ここまで引っ張ってきた綾乃のトラウマは、「試合に負けたら親に捨てられた」というショックに加え、「その後全てをかなぐり捨ててバドミントンで勝ち続けたのに親は帰ってこなかった」という徒労感、そして「気づいたらその親が別な才能を見つけていた」という絶望感の固め打ちである。確かに、ここまでやられたら今更バドミントンなんてやろうとは思うまい。親御さんの考えがどこにあるのかは分からないが、いわば「親が天才だと2世にプレッシャーがかかりすぎる」問題の亜種みたいなもんである。正直、どれだけ才能があろうとここで諦めた方が人生行路は楽になる気もする。

 だが、そんな綾乃の挫折を見過ごせなかったのが親友のエレナであった。「バドミントンをしている時の綾乃は楽しそうだった」という幼少期の記憶を信じ、無気力に生きるだけの親友を立ち直らせるために一肌脱ぐことに。ただ、当初は「バド部に入ったらちゃんと友達もできたしアタシも用済みかー」ってんで引っ込もうとしていたようなので、彼女の中で綾乃との友人関係がどういう基準で構築されてるのかは気になるところだな。「綾乃が幸せならそれでいい」の中に「自分との時間がある」って項目は含まれてないんだろうか。ある意味自己犠牲の極みみたいなところがあるが……それは綾乃には伝わりづらいだろうよ。

 最終的に問題の後押しをしてくれたのは、他所からやってきた謎のピンク髪ツインテール。バドミントンの為ならライバルと同衾してダイレクト感染させることも厭わない頭のおかしなガッツ溢れる子である。実力は本物らしいが、今回綾乃が負けたのは本当に実力の差だけだったのかと言われれば、多分違うのだろう。よりにもよって母親との絶縁のきっかけになった悪魔のような相手が再び現れたのだから、トラウマを克服していない綾乃が勝てるわけもないんだな。図太そうに見えて案外繊細なんですよね、この子ら。なぎさもそうだったけどさ。

 でもまぁ、雨降って地固まるじゃないが、この敗北から案外なぎさとの距離が縮まった部分もあるのかもしれない。親友に手を引かれ、ライバル(?)にけしかけられ、ようやく自分の手によるバドミントンを見つけた綾乃。次回から、いよいよバド部が本格始動でしょうかね。ところで、あの壁打ち用のマトすごいね。あんな道具で練習するんやなー。

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○「ロードオブヴァーミリオン 紅蓮の王」 4

 最初に殴り合ってたコンビが釘日野だったおかげでなんかとてつもないノスタルジーに浸れたので、その時点で満足しました。最近あんまり無いんだよな、釘日野。いや、こないだ銀魂で殴り合ってたけどさ。

 なんかどっかで聞いたことあるタイトルだなと思ったら、わざわざ番組後に解説コーナーが入って「十年続いてるオンラインカードゲームやで」とのこと。うーん、だったら知らんな。見たこともやったこともないはずなんだが……まぁ、どこかで小耳に挟んだのかもしれん。なるほどゲームと言われれば納得するのは、冒頭のことごとく相打ちになって死んでいったよくわからない連中がやたらと豪華キャストだった理由である。あれはゲームキャラが一瞬顔見せする原作ファン向けのサービスなわけね。いや、今後も出てくるのかもしれんけども。

 十年前からスタートしていると言われて納得していいものかどうかは定かでないが、なんか一昔前のラノベとかガンガン系アニメの匂いがする懐かしい導入。端的にいうと「設定が忙しくて何が起こってるかよくわからない」というスタートで、ファンタジー要素の扱いがすごくふわっとしている。色んな1話目の感想で「分からなくていい『分からない』」という話をしているのだが、今作の場合、「分からなくてもあんまり興味がわかない『分からない』」かなぁ。特に不安感や不快感を覚えるというわけでもないのだが、淡々と進行する事態にあまり興味がわかない。おそらく設定云々よりも全体的に画に力がないのが原因なんじゃないかな。汚いってほどでもないのだが、わざわざアニメにして動かす必要もなかったんじゃないか、っていうレベルの出来になっており、終盤で出てきたモンスターとの戦闘シーンも止め絵が多くてなんとももっさりしている。そういう部分も含めて「十年前のアニメ感」があるのかもしれない。一気にキャラを出しておいて、その上で「必要なメインキャラはこの辺やで」と焦点を絞り込んでくれた設計はありがたいのだが……まぁ、まだ様子見としか言いようがないなぁ。

 とりあえず、「日野聡と梶裕貴が並んでて梶の方が強キャラ」っていう設定になかなか慣れないと思うので、そのあたりを乗り越えるきっかけをください。

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○「少女歌劇レヴュースタァライト」 6

 1話目で一番可愛かったキャラはツダケンボイスのキリンです。なんやねん、あの提クレバックは。

 事前の宣伝の多さなどを考えると、今期の注目作と言って良いのではなかろうか。ここ最近はガルパ関係などでがっつり稼げるコンテンツを量産しているブシロードが満を辞して送るキラーコンテンツである。私は全然知らなかったが事前特番などによるとプロジェクトのお目見えはすでに一年以上前に終えており、そこからリアル舞台などの経験を重ねてのアニメ化。スタイルとしては事前にリアルライブを行ってからゲームやアニメへ展開を見せたバンドリと同じ方向性であり、キャストとの密なつながりはお得意のセールスである。今作の場合、今やすっかり一大アミューズメントとなった「アニメ系コンテンツの舞台」、いわゆる2.5次元舞台との連携が主眼におかれており、作中でもそのものズバリ「舞台」がテーマになっているのはひねらず分かりやすい設計。これによってリアルとアニメがシームレスに繋がることになるが、さて、問題は「舞台」というテーマでどんなアニメにして行くか。これが「アイドルアニメ」だったら先例は山ほどあるので簡単だが、「舞台演劇」となるとそうもいかない。普通の舞台を描くというなら一応アイドルアニメでも「少年ハリウッド」みたいな事例があるが、それだけを先鋭化させる作劇は可能なのかどうか。

 そこで今作が打ち出した方向性は、「2.5次元舞台のファンタジー性をアニメに逆輸入する」というデザインである。2.5次元舞台は、ここ数年で進化を繰り返してきたまさに成長過程のコンテンツであるが、アニメという「非現実」をいかにして「現実の舞台」にすり寄せるかが肝となる。設定処理が少しでも甘くなれば単なるコスプレ歌劇へと堕してしまい、やれ侮辱だ、やれ原作レイプだと揶揄されることになりかねない。簡単なように見えて、舞台とアニメはなかなか相入れないジャンルだった。

 そんな高いハードルも近年では演出側のたゆまぬ努力や、ファンの理解によって乗り越えられるようになり、女性向けを中心に舞台企画は数を増している。そんな追い風を利用した作劇が今回の目玉になっており、「現実をアニメに寄せる」という舞台の「幻想性」をアニメの次元にそのまま転写した際、今度は「アニメの中でも幻想を舞台にする」という転化が起こったのである。現実+幻想≒アニメ舞台であるなら、アニメ+幻想≒アニメにおける謎空間。突如主人公が放り出された謎闘技場は、まさに舞台に求められる「幻想」そのものだ。

 すでに様々な感想がネット上にも上がっているが、よく見かける評価が「ウテナっぽい」というもの。確かに舞台の厳めしさを現実にリンクさせて異空間に放り込む流れはウテナっぽいし、「センターバミリ」などの馬鹿馬鹿しいネーミングセンスや、主人公が舞台に出撃する際のあまりに仰々しい製造過程(マシンインダストリアル)は、榎戸脚本における「なんかそれっぽいこけおどし」の投射である。今作の監督は「ピングドラム」で脚本担当、さらに「ユリ熊嵐」で副監督を担当していることから、幾原邦彦の薫陶を受けているのは間違い無いだろう。

 しかし、だからと言って今作がイクニ作品と同じ方法論に立つのかと言えば、決してそうではないだろう。幾原作品の厄介なところは、すでに彼の中では現実が舞台なのである。幻想性はキャラクターたちの立つ「現実」をはじめから侵食しており、そこには寸断し難い密接なリンクと曰く言い難い不和が同居しているのが最大の見所なのだ。今作の場合、シリーズ構成の樋口さんが主にサンライズ作品の脚本を担当していることから想像するに、そこまで「面倒臭い」構造は取らないような気がする。あくまで今回主人公たちが戦った「スタァダスト」は別次元として区切られており、それは「舞台のセンターをかけて争うこと」のメタフォリカルな分断であろう。こうして世界を「現実」「舞台」と区切ることで、上述の「現実」「幻想」を分かりやすく提示する働きを持っているのだ。そういう意味では、同じ榎戸脚本でもウテナよりは「スタードライバー」に近いものになるかもしれない(まぁ、スタドラも最終的に次元の境目がぶち壊されたが)。

 色々と見るべき点の多い作品なので無駄な邪推ばかりが多くなってしまったが、1話目では「とりあえず映像部分に気合が入ってるな」ということがわかればそれでいいのではなかろうか。舞台との親和という新しい試みにも注目が集まるし、最初は期待票を投じておく。そうなると当然気になるのはキャスト陣の素人臭さであるが……まぁ、そこはしょうがない。これからじっくり鍛錬してアニメでも舞台でも堂々と振る舞えるようになれば良い。その辺は「ラブライブ」とか他の媒体でも同じ道を辿ってるわけだし。友希那さんの中の人が「下手とまでは言えない方」に回れるキャスト陣ってすごいよな。いや、でもあいあいは地声(地の性格?)との兼ね合いで友希那さんよりこっちの方がやりやすそうだけども。

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○「ゆらぎ荘の幽奈さん」 4

 なんでナレーションが日笠なのか、っていうのが最大の引っ掛かりどころ。他の役で登場するんだろうか。それとも、単にこのためだけに呼んだんだろうか。ナレだけやらせて暴れさせないなんて無駄遣いが許されるか?

 原作は未読……既読? もうこれわかんねぇな。いや、読んだことはあるよ。ジャンプ漫画だし。多分、3話目くらいまでは一応読んでたんじゃないかな。でもほら、中身がこれだし……ぶっちゃけ、すぐ打ち切られて終わるんじゃないかと思ってたんだよ。確かに絵は綺麗だけどさ、ジャンプでこの手のラブコメ枠って結構残すの難しいし。まぁ、万が一続いたとしても、これを読んでなくて「畜生! 最初からちゃんと読んでおけば良かった!」って悔しがることもなさそうだし、読まずに放置してもあんまり心が痛まなかった。いやー、まさかその作品が気づけばアニメ化ですよ。ジャンプ作品もいろんな展開があるもんだ……。

 露骨に「TO LOVEる」枠であり、あんまりディティールにこだわる必要もない作品。これが人気作品になるのならそれはそれで結構なことであるが、残念ながらおっさんはジャンプ読むのにもエネルギーを使うような脆弱な身体なので、改めて読み直すことはないと思う。ならアニメは追いかけるのかっていうと……うーむ、どうしよう……前クールでついに「ハイスクールD×D」は視聴を辞めてしまったのだよな……今作はさらにユルい少年向けエロだしな……しかも地上波放送だと湯気バリアも元気だしな……うっかりしてたね。とりあえずAT-Xでの放送を見てから最終決定をくだそうと思うよ(見るんかい)。

 原作の可愛い系の絵柄はそれなりに再現できているし、そこさえ守れば他の部分は特に求められてもいないはず。ファンに向けてはこれで充分だろう。ファンじゃない人間は……何をやられてもあんまり充分だとは認識しないだろう。こればかりはどうしようもない。私が個人的に注目するとしたら、おそらくメインヒロインの幽奈を演じる島袋美由利がどのように演技の幅を広げていくかという部分である。最初は「はねバドのおっぱいがまさかの幽奈さん役かよ!?」とびっくりしたものだが、まぁ、わかりやすい萌え声なので作るのにそこまでの苦労はなさそうだ。その上で、地声のちょい低めのところも出せていれば紋切り型のヒロイン像の中にも少しは個性的な仕事ができる……かな? どうだろ。まだわからん。残りのヒロイン勢はこの後ますます増えていくはずなので、キャスト部分でもその辺りを楽しめれば、ワンチャンあるかもしれない。ないかもしれない。

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○「百錬の覇王と聖約の戦乙女」 4

 う〜ん、むにゃむにゃ、もう食べられないよう……いや、マジ無理……食べられない……無理…………無理だっつってんだろうが!!

 というわけで、飽食の時代にさらに喉奥に押し込まれる異世界転生。厳密にいえば今期は「奴隷」と「オバロ」がかぶるだけだから3本目程度だが、それでもまぁ、飽き飽きなのは言わずもがなだろう。そして今作はそんな中でも随分と「匂いのする」……なぁ……。何が怖いって、俺、多分これの原作コミカライズの1巻を読んだ気がするんだよね。例によって漫画喫茶つまみ食いチャレンジの一環として(大量にあるので異世界転生は意外と手に取りやすい)。ただ、正直いうと「読んだ気がする」けど、それがこの作品だったのかどうかすら定かでないというところ……だって、似たような展開なんていくらでもあるだろ? 今作を今作だと断定する材料って、どこにあるんだろう……もうこれ、わかんねぇな。

 まぁ、未読だろうが既読だろうが「既視感」に大差ないので問題じゃないだろう。そして、既視感を上塗りするような新鮮さは時に見出せないということである。本作が他の作品と違うところは、スタートが転生(転送)時ではないところだろうか。たいていの異世界ものは「どうやって飛んできたのか、飛んできた後にどう対処したのか」から始まるものだが、今作は「どういう因果か」というとんでもない一言で「国を手に入れました」までの経緯を大胆にカット。名軍師(??)として戦を先導するところから物語がスタートしている。これによってどんなことが起こるかというと、「理由も成果もよく分からないけど、とにかく主人公がチートらしいことが示される」というあまりに大胆な描き方が可能になるのである。よくこの手の作品だと「主人公が超優秀だったりするのに作者がボンクラだと格好良くしようとするシーンがどんどん情けなくなる」という現象があり、俗にいう包囲殲滅陣問題が起こってしまう(そんな名称があるかどうかは知らんが)。しかし、その部分を大胆にカットしてしまえば、細かな齟齬などに突っ込まれる心配もなく、主人公のチートを世に知らしめることができるのである!!

 納得するわけないやんけ。スマホ情報だけで天下が取れるなら、もう世界はグーグルに支配されとるわ(まぁ、実際そうかもしらんが)。結局よく分からない設定のままで有り余るオレツエーを見せつけられ、溜まったフラストレーションは可愛い女の子で処理してくださいね、とハーレムを押し付けられる。今期はどこぞの魔王がそんなハーレムを中心に据えてエロゲと異世界の間を突き進んでいるが、本作はどうやらそこに主眼があるわけではなく、突然主人公がよく分からない義憤に切れて重みのない言葉で周りをドン引きさせるなど、いいところがない。まー、この設定で何か期待する方がおかしいわな。

 現時点では自然消滅作品の筆頭候補と言えるわけだが、残り数話で何かホームランを打つことができるかどうか、半端に成立しそうな絵柄なので知り合いのクソアニメソムリエも大して興味持たなそう。

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○「ハイスコアガール」 5

 厄介カップルのCVが松岡・日笠なのがツボ。声聞いただけでも「あっ、こいつら面倒なやつだ」ってわかるの最高じゃないですか?

 原作は例によってやや既読。多分1巻だけだな。やっぱり手にとってみたものの「別にいらんかな」というので続きに手をつけなかったパターンだ。実は私の周りの人間には割と評判がいい作品なので何が面白いのかピンとこなかったのは残念なのだが、まぁ、こればかりは感性の問題なのでしょうがないだろう。基本的に私は絵柄による選り好みはわりとはげしいので、押切蓮介のジトッとした作風はあまり好きではないのである。

 デザイン性以外で本作を定義する要素は大きく2つ。そのうちでアニメになって劇的に目立つようになったのは、徹底したゲーセン要素への言及だろう。かつては「実は許諾取ってませんでした」というので大問題になった要素な訳だが、こうしてアニメになったらいっそカプコンが作ったプロモなんじゃねぇかと思えるレベルの際立ちになっていたあたり、「やっぱり権利関係でけじめつけるのって大事やな」ということを痛感させてくれる。ゲーム画面を完全にそのままでアニメに落とし込むという珍しい演出に加え、場面の半分はゲームだったんじゃねぇかと思えるくらいに執拗ないじり方。ここまでされれば、格ゲーファンや当時ゲーセン通いしていた直撃世代にはたまらなくノスタルジックな光景に映るのだろう。ただ、いかんせん私はゲーセン文化というものへの郷愁が欠片もない。我が家は幼少期の割と早い時期に親に家庭用ゲーム機すら禁止されてしまい、小中学校の一番盛り上がりたい時期をゲーム無しで過ごしていたという暗い過去があるため、残念ながらこの手の文化に特に感じ入ることがないのである。高校生、大学生になっても結局ゲーセンで遊んだことってほとんど無いんだよなぁ。大学に入ってから一時「鉄拳」が周りで流行った時にちょっと練習しようかと思ったことはあったんだけど、それまでPSでしかやってなかったせいでレバー操作に少しも慣れることがなかったのが痛い。我が青春にゲームはあれでもゲーセンは無いのである。

 そしてこの作品を定義するもう1つの要素は、おそらく小学生男女のまだ青さを残した微妙なラブのような、違うような不可思議な感情を描いたドラマ部分がある。私の周りの人間はそうした部分を割と好きだったようなのだが、少なくとも原作1巻くらいの時点でそのあたりが響くことはなかった。だって、所詮小学生だしなぁ……まだ友達が女の子だろうが男だろうが気にしない歳だしなぁ……。なんだろ、こうして書き出していくと、私は幼少期に何か決定的に欠けている要素があるんじゃないかと不安になってきたぞ。みんな、小学生の時に何をしていたというのだ。

 まぁ、そんなわけであんまり琴線に触れる要素がない作品なのでアニメでもそれくらいの距離感で見守ることになると思うが、アニメーションとしての演出は面白いと思う。ゲーム画面のはめ込みはワンアイディアなので最初は驚いてそれきりのことだが、そんなゲーム画面にミスマッチになるよう、他の作劇部分が必要以上にぬるりとしたキャラ造形になって「現代CG」っぽさを強めに出しているのは新鮮だ。ドット絵が全盛のゲームグラフィックとの対比で、本来とは違った観点から「現実とゲーム」の境目を切り取る働きがあるようだ。今後、このデザインで甘酸っぱい話とかになったらちょっと困るが……まぁ、所詮小学生なので(便利な言葉)。

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