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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 よっしゃラッキー! 久しぶりに劇場で戦隊ものが見られるゼェ! いやー、キュウレンはヒーロー大戦のせいなのか次のルパパトが変則だからなのか、VSシリーズが存在してなくてどうしたものかと思っていたけど……よかったよかった。まさかそんなところでVSするとはね。そして、事前告知で発表されていたのは、復活敵キャラとしてメレさん、エスケイプさん、そしてバスコさんが復帰するという嬉しい事実!(シンケンジャー見てないので腑破十臓についてはよく知らんのだ、すまんな) これを見るために絶対に劇場に行こうと思ってたんですよ。6月30日公開だったらしいんだが、先週末はバタバタしてたのでパス。「翌週でも余裕やろ」と思ったら、一気に上映回数が減って危なかったっていう。そりゃな、正規の劇場作品でなければそんなもんなんだな……でも観られてよかった! 色々楽しかった!

 

 

 

<以下、ネタバレ含みでの感想になります。今作はそれなりにネタバレ(小ネタバレ?)注意だと思うので、以下の閲覧は自己責任でお願いします>

 

 


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○「ぐらんぶる」 6

 よりによってこんな作品で血族関係を持って出演してしまう内田姉弟の業の深さよ……でも、やんちゃする弟を生暖かく見守る姉のスタンスはなんとなく現実を反映している気もする。まぁ、現実は姉の方もやんちゃだけどさ。ちなみに女性キャストだけで見ればそこそこ「たくのみ。」。実際、この作品も宅飲みと言えないこともないな(あまねく飲み)。

 番組開始時に「ギャグアニメとしてご覧ください」なんて世も末なテロップが流れるひどい作品。飲酒関連の描写のせいで昨今は風当たりを考慮せざるを得ないのはわかるが、「これからギャグをやるよ!」なんて言ってからネタを始めるなんて、ハードルあげまくりで針のむしろみたいな状態になるはずだ。そんなノリで放送が始まっても……ちくしょう、笑っちまったじゃねぇか。充分面白いわ。確認したらこれの原作って「バカテス」の作者なのね。なるほど、馬鹿も通せば男伊達である。

 主人公が常識を発揮していた開始5分を境になぜ壊れてしまったのかはよく分からないが、とりあえず「お酒は危ないから飲まないほうがいいぞ」という作品だろうか。作中でも言われていた通りに「男子校のようなアホなノリ」を徹底しているのでひねらないストレートなネタの数々に、頭を空っぽにすることが求められる。基本的に勢い任せの下ネタってあまり好きじゃないのだが、今作の場合は別に下ネタを下ネタオンリーで売ってるわけではなく、それに絡む台詞回しやメリハリの効いたコマ割り(アニメではカット割り)で見せる方向性なので、勢いだけでも楽しい。方向性としては「監獄学園」とかに近いものがあるかもしれないが、あそこまで卑屈にならずに脳筋状態で楽しめるのは夏の暑さに負けたこの時期にはちょうどいい暑気払いである。何より、キャストの連中が勢い任せで本当に楽しそうなのが良い。

 こないだ某所で安元が「人生で初めてダイビングしたんですよ」って言ってたのはこれのことだったんだろうか。安元・小西・内田・木村という、ある意味パリピ感溢れるノリのいいあんちゃんからおっさんまで。この勢いだけで俺ぁ満足だよ。こにたんは本当に弾ける時に適当に盛り上がってくれるから、一座を引っ張る力が強そうだし。それを側から見守る女性キャストが真礼・安済のたくのみコンビであり、個人的にはちかぺにドン引きされながら罵られるだけで夜通し飲めるくらいのご褒美感もある。いや、どう考えても酒で身を持ち崩してるのはお前やないか、っていうツッコミもありつつ。この作品のキャスト陣の打ち上げとか、すげぇカオスになりそうだよな……。

 こんな荒くれ集団をまとめ上げるのが高松信司というのも安心感があって良い。馬鹿な原作、馬鹿なキャスト、そして馬鹿な監督。良い夏になりそうじゃないですか。「あまんちゅ!」はこれと同じタイミングの放送じゃなくて本当に良かったよ。

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○「ハッピーシュガーライフ」 5

 やっぱり大沢事務所じゃねぇか! 前クールで久野ちゃんタイフーンは幕を下ろしたかと思われたが、別に仕事がなくなるわけじゃねぇもんな。

 原作は未読。ただ、そこかしこで断片的な画像とか話は見ているのでなんとなくどんな作品かは想像がつく、というくらいの予備知識。1話目を見たところでは割と想定していた通りの内容が来たので、「なるほど、そうなるな」という割と冷静な受け止め方になった。まぁ、今のご時世にはこの内容は色々とリスキーだとは思うが。確か似たようなテイストの漫画をドラマ化しようとしてたのに内容が問題になって放送休止、っていう事件があったよねぇ。まぁ、今作は単に少女監禁だけじゃなくてその上で堂々の殺人まで手を伸ばしているので次元の違う問題になるのかもしれないけども。

 さて、今作のメインテーマは世間で定める通りに「ヤンデレ」ということになるのだろうか。どうでもいい話かもしれないが、これを「ヤンデレ」と認定すべきなのかどうかが個人的には悩ましい。「デレ」要素がさ、幼女に向けられてるんだよね。「ロリコン」でもあるし「百合」でもあるし、要素が渋滞していることに加えて、あんまりこういう愛情を「デレ」って言わない気がする。そして何より、この主人公の子、割と元からおかしい子に設定されてる気がするんだよね。「あまりにも特定の対象が好きすぎて病んでしまった」がヤンデレだと思うのだが、この子って単に元から壊れてる子が愛を知った、という形状な気がするんだよな。あと、ヤンデレの醍醐味の1つに「愛されてる相手が恐怖を覚えるくらいの執心」ってのがある気がするのだが、今作の場合、想いを寄せられた方は一切困ってないし、全てを受け入れて(一応)相思相愛の形。まぁ、これからどんな方向に行くのか分からないけど、このまま幼女との「純愛」を守るために転げ落ちるお話になるとするなら、私の認定する「ヤンデレ」とはちょっと違う。「じゃぁ、お前の認定するヤンデレってなんだよ」って聞かれたら……「CV中原麻衣」って答えると思う。いつも言ってるけど「竜宮レナ・森宮蒼乃・贄川春奈」の3大中原ヤンデレクイーンは僕の中でメモリアルなのです。

 さておき、そんな定義も定まらぬ「幼女を愛する」アニメであるが、制作スタジオが聞いたことのない名前のところ。総監督に草川さんの名前がクレジットされていることから考えると、ディオメディアの系列なんでしょうかね。監督は「しょびっち」の人というのもそれを裏付けていると思う。なんかぽわっとして掴みどころのないデザインなのだが、こんな中身を放送しておいてしれっと「シュガー」なんてタイトルをつける今作にはむしろこれが最適ってことなんだろう。一見すると可愛らしいような丸みを帯びたユルめのキャラでやってることがエグいっていうギャップも売りの1つだろうし、あんまり克明に描きすぎても放送コードが危なくなる可能性がある。あくまで「恋愛」を甘く描き、その底に隠されている現実的な部分は見ない、そんなヒロインの精神性がこのデザインに表れているのだろう。そこまで作画の負担は大きくないとは思うが、なるべくならこれくらいの品質を保ったままで、少しずつ絵の変化を楽しみながらジリジリと追い詰めていってほしい(誰を?)。

 中の人は花澤・久野の大沢コンビにさえ触れておけば問題ないと思うが、その友達役にぺっちゃんがクレジットされている。どっちかっていうとクレイジーサイコ要素がありそうなのはこっちだよな……レズではないだろうけど(百合営業)。

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○「Free! -Dive to the Future-」 5

 合間に挟まる「リズ」のCMで一瞬にしてSAN値が削られます。いつかは乗り越えなきゃいけない壁なのだが……ハッピーアイスクリーム。

 全然関係ない話から始めてみたけど、一応京アニ大好きおじさんだよ。でもまぁ、今作の場合はどうしても「向け」じゃないのでそこまで身を入れて観てきたわけでもないのだけど。3期目ということで評点も省こうかと思ったけど、一応の目安としてね。

 相変わらず映像部分の凄まじさは京アニクオリティの一言で処理しておく。いや、でも改めて見るとやっぱり「水泳」っていうテーマ設定が大変なので、「ユーフォ」における吹奏楽パート同様、今作の水泳パートは常軌を逸した描き込みの手間と隙を許さぬモーション作画によって可能になっていることが確認できる。水泳の動きって、実際に力を加えても文字通り「掴みどころがない」水を相手にしているモーションなので、すごく力が入ってるはずなのにそれを視覚的に伝える要素が取り出しにくいから大変なんだ、全力なのに、どこか空虚なようなその身体の「暴れ方」みたいなものを、本当に今作はよく描けている。今期はバドミントン、ビーチバレー、そして水泳と、いろいろなスポーツの暑い夏になりそうである(一応サッカーとか野球もやってるよ)。

 そんなわけで相変わらず「水泳」要素の方は文句なしだが、あとはドラマ部分でしょうね。この手の作品で高校編が終わって大学編にそのまま上がるパターンって結構珍しいと思う。前期までメインを務めていたはずの5人がほとんど散り散りになってしまっており、普通に考えたら今まで通りのシナリオ展開ができない状況。そこを打開するために「懐かしの旧友」というポジションからハルの周りにキャラを2〜3人追加しているわけだが、それでもファンの心理を考えたら残りのメンバーの描写もないがしろにするわけにはいかず、1話目は高校水泳部やらオーストラリアやら、いろんなところと中継をつないで広く薄くの状態になっている。導入となる1話目ではこれでも許されるが、今後、ハルの周りのドラマが煮詰まってきた時に「外野」ポジションの連中の描写を挟む余裕があるのかどうか。キャラは増え続けるわけで、その全部をフォローしようとするのは難しそうだなぁ。

 ちなみに、僕の推しキャラは当然のように江ちゃんなので、高校生チームに頑張って欲しいですね。あと、どこぞのおねーさんポジションでナバが出てきてちょっと嬉しかった。高校チームの新一年生は(広橋)涼さんだし、明乃、涼さん、それにナバと、本当に我々世代に嬉しいキャスティングをぶっ込んでくれるアニメである。野郎サイドさえ押さえれば(正規の)ファンは満足してくれるだろうから、女性キャラの方は安定感重視っていう方向性なのだろうか。いいぞもっとやれ。

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○「天狼 Sirius the jaeger」 6

 やぁみんな! 毎度おなじみ、P.A.WORKS大好きおじさんだよ! 今期も無事に登場できたことがとても嬉しいよ! ちなみにそれ以上に安藤真裕大好きおじさんでもあるよ! P.A.と安藤監督、このコラボレーションをまた見ることができて、心底嬉しいんだよ!

 そんなわけでバリバリの贔屓目で見ていくことになるが、やっぱり楽しい。P.A.作画なので画面が美しいのはすでに前提条件であり、そこからどんな作劇で見せていくのかが監督の手腕。同じP.A.作品で比べると前期の「ウマ娘」の場合は及川さんによるオーソドックスな「萌え」の文脈と「スポ根」の噛み合わせが評判になった。それに対し、安藤さんの腕の見せどころは本当にスタイリッシュで目を見張るような爽快なアクションと、充分に間を意識して紡ぐ舞台演出である。1話目っていうと本当なら世界観の紹介だけで手いっぱいになってしまうのでなかなかそうした「余韻をもたせた画面作り」って難しいんだけど、その辺りを汲々とせずに自由に見せられるのは本当に演出家としての手腕だ。

 お話としてはスタンダードな怪異譚で、これも前クールにあった「デビルズライン」なんかと系譜は同じ。今期も一応「Phantom in the Twilight」があり、いつ何時でも吸血鬼との対決は定番テーマということである。今作の場合、そうした定番でベタベタなテーマにレトロ風味を加えることでオリジナル要素に仕立てており、現代警察との対決とも、中世ヨーロッパの原初的吸血鬼譚とも違った毛色に仕立てている。昭和モダンなデザインってのは作画にも手間がかかって色々と大変な部分が多いが、そのあたりをさも当然のようにしれっと描けているのは文句なしでP.A.の力であろう。そして何と言ってもバトルシーンのスピード感。バケモノ同士の対決(だよなぁ)は身体の損壊も気にしない激烈なバトルが並外れたカメラワークを多用して描かれる緊迫感。これだなぁ、こういうのがアクションアニメだなぁ。今後も余計なことを考えなくていいのでこの方向で良さをガンガン出していただければ。

 あとはまぁ、今回ギリギリまで追い詰められた吸血鬼のおねーさん(おばさん?)がどれだけ長生きできるかの勝負ですね。ほら、プリキュアではパップルさんが退社しちゃったからさ……。

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○「はるかなレシーブ」 6

 大雨の影響で放送が遅れてしまったが、今期2本目の女の子スポ根アニメ。「はねバド!」と比較するのは色々おかしい気がするけど、こっちはこっちで独自のアプローチを仕掛けています。

 原作未読。初見の印象は「なんとも歪なデザインだなぁ」というもの。ビーチバレーなんてテーマを設けたら、もちろん我々は「なるほど! エロいやつだな!」と思う。それ以上の感想が一切出てこないくらいに思う。掲載誌が「きらら」系であることからもメインの読者層は当然男性であるが、そこまで露骨でなくてもちょいエロに萌えという免罪符を与えてフル回転させる構造だというのはすぐに理解できる。そして、そんな武器を最大限に活かすため、肉感的な身体の描写が本当に徹底している。ローアングルから尻を舐めるように見上げる構図が多く、「やっぱりビーチバレーといえばそこだよな!!」という要点をバッチリ心得ているわけだ。ただ、そんなこだわり抜いた身体の描写に比して、顔がいわゆる「きらら系」のややユルいデザインなので、なんだかコラ画像みたいに顔と身体のバランスがずれている気がするのだ。別に間違った比率でないとは思うのだが、「ステラのまほう」みたいな潰れまんじゅう寄りのデザインにあんなムッチムチの身体だと、2つの別作品を混ぜ合わせたかのようなキメラな印象になってしまう。

 おかげで序盤は「なんか怖いぉ……」くらいの気持ちで見ていたのだが、まぁ、すぐに慣れた。こんな奇妙なデザインになった理由はすぐに理解できる。原作漫画を尊重すれば、文字通りキャラクターの「顔」となる部分はおいそれとデザインをいじることができないからそのままになるが、本作では単なる萌えものという適当なスタンスに甘んじることなく、しっかりと「ビーチバレーアニメ」としても描写を掘り下げていきたいという意思表明が、あのボディ・デザインなのであろう。身体までムチムチぽっちゃりデフォルメラインにしてしまうと、どうしたってバレー描写に限界があり、そこをフルで動かすためにはやはり「人の身体」が必要不可欠。そこはあえて描き込みの手間を増やし、茨の道を進みながらも絶対に手を抜かないという気持ちの表れ。それが今作のキメラな作画の意味である。

 もちろん、この路線を選ぶことを決定した時点で身体以外の部分でも手を抜くことはできなくなる。潰れまんじゅうがベースになっている顔のデザインだって、「そこはちゃんと気をつけて描いていますよ」ということがわかるようになっており、おそらく視聴者全員が気になったであろうポイントとして、目の中の独特の色指定がある。目の下部になるほどの緑色になるという不思議な色彩は、単調になってしまいがちな「まんじゅう顔」に鮮烈なアクセントを与えており、細やかな描き込みによって各キャラの目に意思と個性を宿らせている。きららアニメにありがちなデフォルメを多用した中つなぎなども少なく、本作はやはり「はねバド」同様に正面から「スポ根」にも切り込む作品になっていくはず。

 そう考えるとビーチバレーという題材も決して下心だけから選択された競技ではなく、「女性2人が、お互いに信頼し、助け合いながらコートの中で立ち続ける」という競技性は「女の子同士の友情」を描くのにぴったりのツールである。「つうかあ」におけるサイドカーレースも同じような効果を狙った競技選択だったはずだが、あちらはなぜか明後日の方向に描写が飛び立ってしまったので、今度こそは、捻らずに紡ぐ愛と友情の物語に期待したい。バレー描写についてはCGも取り入れながらの作劇で「はねバド」に比べれば常識の範囲内に収まるくらいのものだが、決してレベルが低いわけでなく、むしろ「はねバド」さえ見てなければ「オォ、いいスポーツ動画じゃないか」と感心していたと思う。優劣の問題ではなく、描写する対象の問題だね。今作はちゃんと「エロと萌え」の路線にも贅沢に欲を見せながらのバレーアニメ。うむ、これはこれで楽しそうである。

 ちなみに、しつこいほどに「はねバド」との対比を持ち出しているが、コートの中のいる中の人が、こちらの黒髪ライバルとあちらの巨乳部長・なぎささんが同じ人だったりする。島袋美由利の名前は「音楽少女」も合わせて今期3作目。絶対に大沢の推しだって。沖縄声優が今作に出演するのは狙ってる部分もあるかもしれませんな。

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○「アンゴルモア元寇合戦記」 6

 「おっ、久しぶりに桑島キャラがおるぞ!」→「まさか……1話目で……だと……」。死亡声優の面目躍如。最近あんまり死んでなかったんだけどなぁ……全俺が泣いた。

 元寇とはまた絶妙なテーマ設定である。俺が見てないだけで世間にはそれなりにあるんだろうが、こうしてアニメで触れられるような形の作品ってのは流石に初めてなんじゃなかろうか。改めて考えてみると、幕末ものや戦国ものに比べたら圧倒的に少ない。「歴史的資料に乏しいから描きづらいんじゃないか?」とも思ったけど、多分歴史をさらに遡る平安時代を舞台にした作品はまだ見る気がするんだよな。題材として地味だとも思わないし……なんでなんだろう。まぁ、元寇の「オチ」ってそこだけ見たらもやっとする史実だし、あんまりドラマとして描く余地がないのかしら……。お勉強したのなんて高校の日本史が最後だから、あんまり詳しく知らんのでなんとも言えん。

 そんな絶妙なテーマの作品だが、とにかくガシガシぶつかって戦争するのだ、と考えればある意味でアニメ向きの作品である。鎌倉武士っていうのはこれまでにない新しい題材で、戦国ものの「武士」の戦い方ともちょっと違うだろう。歴史的にそこまで隔たりがあるわけではないが、多分剣術の形も違うだろうし、日本刀そのものの性質も違いそう。そもそも描かれるのが武士じゃないからもっとゲリラじみた混沌とした戦争になりそうだし。いろんなところに「初めて見る」要素が多く、その上で全然知らないというわけでもないので非常に視界がクリア。この美味しいとこ取りの1話目は実に気持ちがいい。バトルシーンを中心とした作画演出もよくできているし、続きが楽しみなアニメである。

 制作のNAZは、ちょいちょい見る名前だけど作品覚えてないな……って思って調べたら、うん……ちょっと不安になるラインナップだった……。でも、この1話目はすごくいい。キャラ造形のメリハリも、コンテワークの見せ方も鮮烈で文句のない出来栄え。監督の名前で調べてもあんまり実績が出てこないのだが、もしかしたらこの新しい監督のセンスが良いのかもしれない。映像部分でなんだか気になるのは、常に1枚薄膜を張った状態の画面構築。「古さ」というか、「曖昧さ」みたいなものを出すための演出なんでしょうかね。最初は特定のシーンでだけ貼られているトーンみたいなものだと思っていたが、結局最初から最後まで、ずっと薄膜越しの画面だった。別に邪魔になるものじゃないからそのままでも全然構わないのだが、どういう意図の演出なのかがまだ判然としないのでとても気になる。「この作品で描かれる時代はこういう画面ですよ」っていう差別化の一環なのかな。だとしたら思い切った方策だよな。

 幸か不幸か、あまり知識がないので「史実と違う!」とかいうツッコミを入れてしまう心配もなく、あとは黙って神風を待つばかり。原作は継続しているようなので残念ながら最後まで描かれることもないだろうが、わざわざアニメ化したってことはそれなりにキリのいい落とし所があるということなのだろう。一体どんな物語になるのか、勝手に期待を膨らませておこう。

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○「プラネット・ウィズ」 5

 なんとも不思議な雰囲気を持った作品。1話目からたくさんの「分からない」が押し寄せてくるんだけど、この「分からない」はあんまり不快なものではなく、「分かると楽しい分からない」な気がしますね。

 一体どういう作品なんだろうと思ったら、これがアニメオリジナルらしい。一応ロボット(?)が出てくる作品でオリジナルと言われるとそれだけでちょっと警戒してしまう昨今の悲しい風潮があるが、今作の「ロボット」は普通のロボとはちょっと違うし、現時点では何が何だか意味がわからないので警戒しても始まらない。主人公の少年が記憶喪失のアニメってのも今期2本目で、どうとでもなってしまうのは不安だけど、やっぱり不安がっても始まらない。黙って全貌が明らかになるまで見守るしかない。そういう諦めが得られるような導入って、割と大事な気がします。下手な作品だと「分からないことだらけだゾォ? 説明下手か!」ってキレたくなることがあるが、今作は「まぁ、分からんでいいんだろうな……」って気にせず先に進めるだけの安心感というか、分からないなりの説得力がある。

 制作はJ.C.STAFF。なんだか現代アニメにしてはややもっさりとしたキャラクターデザインだが、ゼロ年代のJ.C.作品っぽさもあるのでノスタルジックな印象。監督は「下セカ」や「ソードオラトリア」の鈴木洋平。確認したら直前の作品が「UQ HOLDER」なのはちょっと不安だが、オリジナルアニメってのは初めての挑戦みたいなので、良い方悪い方どっちが出てくるかは分からない。1話目で見るべき点をあげるなら、ロボ(?)の異質さですかね。パワードスーツとロボの中間点みたいなちょっとふざけたデザインで、さらに主人公機(って言っていいのか?)はゆるキャラの猫先生が突如人間を飲み込んでメカニックフォームになるという。つい最近までドラゴンが人を飲み込むアニメを見ていたので別に驚くような設定でもないのかもしれないが、やっぱり初見はちょっとびっくりする。

 他にも、やはりびっくりするのは「そっちが敵じゃないから」というとんでもない展開だろうか。誰がどう見たって危なすぎるエイリアン的な何かが侵攻(仮)を開始し、それを老若男女取り揃えた謎チームが変身して撃退という展開はどう考えてもヒーローものなのに、いざ変身した主人公は相手を殺さないように調整しながら、ヒーローから変身能力を奪っていく。なんだそれ。ほんと、前例がない展開なので今後どう広がっていくのかさっぱり分かりませんね。この「分からない」がどこまで続くかも「分からない」けど、せいぜい期待と不安がいいバランスで引っ張られるように祈っています。

 あと、俺の家にも井澤詩織ボイスのメイド少女が欲しい。ヘボットみたいな声しやがって!

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○「オーバーロードⅢ」 ー

 やっぱりMYTH&ROIDの音楽は良いのだけど、個人的にはMayuボーカルが恋しい……かなりテイストが違ってしまうのでなぁ……。

 こちらももう3期目なので細かく記事立てしない。っていうか、2期がなんかとっ散らかっていたのでぶっちゃけ今どういう状況なのか把握しきれてない感もある。幸い、この3期1話目は「ナザリックの愉快な日常」パートオンリーで、1期目で楽しめた今作の良さがよく出ている気がする。ドキドキお風呂のサービスシーン(?)、必死に決めポーズの練習を繰り返す頑張り屋のモモンガ様、本当に可愛い頑張り屋のハム助、ドキドキ!女子だけの経験トーク、そしてそんな女子キャラをゴボウ抜きにして可愛いマーレ……。大丈夫かな、どこぞのヒドインは油断したらマーレにメインヒロインの座をかっ攫われるのでは……。うーん、やっぱり素材が良いんだよ、この作品は。このナイスな愉快要素が続けばいいなぁ。そして、元気一杯のアルベドさんに幸あれ。

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