最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
CV麻美子は正義の証、第9話。ついでに言うとママンのCVかやのんも正義の証だし、それを言い出したらCV井口だって花澤だって正義の証だから、やっぱり大沢事務所は正義の証。 いよいよ南極の地を踏むという節目のエピソード。そしていよいよ、南極行きを決意する最大の要因となった人物、小渕沢報瀬、そしてその母親・貴子に焦点が絞られていき、これまで孤高の存在だった観測隊隊長・藤堂吟のヴェールが剥がされる。 きっかけとなったのはサブタイトルにもある「恋物語」要素なのだが、開始2秒で脈も無ければ意味もない恋愛事情だとわかるので、本当にとっかかりだけのお話。結局隊長の恋愛観が掘り下げられるわけもないし、この作品に男女の仲が介在する余地などないのである(偏見)。嫌な言い方をすれば、隊長は未だに貴子の亡霊に取り憑かれており、恋愛などというものにうつつを抜かしていられないと思っているのだろう。家庭を持つことは日本の地に根をおろすことを意味するような気がして、いつか「帰る」べき南極の地から遠ざかってしまうと言う遠慮もあったのかもしれない。彼女にとって、とにかく南極に舞い戻り、自らの過去の所業にけじめをつけること、それが人生の最大目標であるのだ。 そしてその感情は、同じ最大目標を持つ報瀬とは完全な共有状態にある。母の一件で互いに軋轢を感じていた2人だが、その重圧の源泉は微妙に2人で認識が異なっていた。隊長は、シンプルに「自分が貴子を殺したようなものだから、きっと娘の報瀬は自分を憎んでいるのだろう」と言うので距離を置くようになっていた。しかし、実際に話した報瀬は「恨んではいない」とスパッとその辺りのことは否定している。ただ、「恨んでいないのなら、なんなのだ?」と言う部分が自分でも折り合いがついておらず、母親の喪失が未だに自分の中で消化しきれていないため、自然と隊長との関係性もややこしいものになり、煩悶から距離が遠のいていたということを告白するのである。もともと不器用が服着て歩いているような2人である。互いに近いところがあるはずなのに、なかなか言葉にもできず、態度にも現れず。なんとももどかしい関係性だったのである。しかし、今や最大目標である南極大陸はまさに「あと一歩」まで近づき、いよいよ2人は前へ進む時が来たのである。 2人の関係性は、そうしてただ距離を置いていただけではなく、今回数多く挿入された回想シーンから、報瀬の人格形成には実は隊長が大いに関わっていたことが示されている。軽いタイプの貴子さんと違って口数少ない隊長の場合、あんまり幼子が一緒に時間を過ごすのには向かないタイプにも見えるのだが、ストイックに母親の仕事の知識を吸収しようとする娘にとっては、実は案外良い先生でもあった。専門家から南極知識を学び、観測隊の心得である不屈の精神も重ね重ね指導されている。彼女が「見た目通りに」上手にこなせる縄跳びも、実は隊長の目の前で幼い頃から黙々と続けていた蓄積の現れである。 「諦めず続ければ、少しずつでも前に進めるし、夢はいつかは叶う」という非常にわかりやすいメッセージ性が、この縄跳びの描写と砕氷船の無骨な挙動で結び付けられている。少しずつでも飛び跳ねながら夢へと進み続けた報瀬、そして、どれだけ分厚い氷でも踏み抜いて少しずつ目的地を目指す砕氷船と、そのリーダー藤堂吟。2人は同じように、周りから押し付けられた偏見や不利益と戦い続けて来た。歴史上、弱い立場だった日本は世界から不自由な岸壁を押し付けられたという。力を持たぬ子供でしかなかった報瀬は、南極に行くなど世迷い言だと笑われたという。しかし、それでも一歩ずつ進む。踏み抜く。貫き通す。 そうして最後にたどり着き、みんなで踏みしめた南極の地。真っ先に報瀬の口から漏れた言葉は「ざまあみろ」であった。「報瀬らしい」と三人から言われたその言葉は、もちろん過去に自分を軽んじたものへの返礼、快哉であろうが、過去の弱かった自分への鼓舞でもあったのだろう。そしてその気持ちは、「似た者同士」である隊長にも沸き起こるのである。広大な南極大陸、まだまだそのスタート地点に踏み入ったばかり。それでも、ここで叫んだ心からの「ざまあみろ」は、間違いなく力を与えてくれるものだ。 次回、Cパートの流れからして結月回でしょうかね。これまで比較的影の薄かった結月だが、一体どんな困難が立ちはだかっているのだろうか。 PR この世界のトイレってどうなってるんだろう、第8話。今まで見てきたパターンだと体から離れてしばらくしたら止まるから、今回真はトイレに入って放物線状に便器の上で静止してる自分の尿を放置してきてるはず。 さておき、今回問題になるのは同じ体液でも尿ではなくて血液の方だった。これまで継続的に描かれている「止界調査」であるが、その熱心な探求欲では他の追随を許さない佐河さんの方に完全にターンが移った感がある。彼は本当に「いい感じにマッドでクレバーなラスボス」像を体現していて、1つ1つの言動がどこか浮世離れしているのに、非常に冷静で、確固たる目的意識に裏打ちされていることがわかるので格好いいのである。 「自身のカヌリニ化」という1段階目の目標を成し遂げた佐河。しかしそんな異形への変身も彼の目的のスタート地点にすぎず、本当の探求はここから始まる。まだ誰も到達したことのない途方も無い野望なので、果たしてどこまでが自分の予測・分析した通りに実現しているのか、1つ1つをトライアル&エラーで確認していくのである。凄そうな力を手に入れた途端に浮かれて暴れちゃうような脳筋ではないのだ。カヌリニという存在はまだまだ謎が多かったため、確認すべき要項は数多い。反乱を起こした手下たちの命もバッチリ活用しつつ、自身の内のカヌリニと、この世界を統治するカヌリニの因果関係をチェック。残念ながら殺意への反応条件や他のカヌリニとの同時性については樹里の邪魔が入ってしまったので確認できなかったが、意思を持ってのコントロールについては想定通りか、もしかしたら想定以上の成果が出ている模様。当然のように身体能力は爆上がりしており、ナイフ1本で心臓二つの一気狙いも余裕。あれって身体能力云々以前に相当なスキルがないと無理な技だと思うのだが……。その辺りもカヌリニ化によって強化されてる部分なんでしょうかね。 こうして超絶強くなった佐河さんだったが、実際に対戦してみると爺さんの瞬間移動は予想以上に厄介。自分が超生命体カヌリニマンになったからといって、相手にも超絶能力があれば勝ちは確定しないかもしれない。そこでクレバーな佐河さんは、最初に爺さんの排除計画を企てる。最後に残された配下・潮見を従えてまずは翔子さんとの接触に臨む。翔子さんの方は裏切りなんて選択肢はとうの昔になくしているので当然の対立姿勢が明確化したわけだが、そこから荒ぶる腕力で戦局を揺さぶり、ゴタゴタの中で爺さんの血液摂取に成功。事前に企てていた通り、そこから本石を通じての追い出し作戦が成立したわけだ。これでおそらく佑河サイドで戦えそうなのは樹里・翔子さん、あとは迫さんの3人と言ったところだろうか。戦局は佐河の方に大きく傾くことになるだろう。 しかし、なんだか気になる要素として、いつの間にやら翔子さんにもなんらかの萌芽が生まれていたようで……見覚えのある、薄膜がかかったような白色の目。そして、「触れれば動く」という止界の理を無視した「不干渉」の能力。佐河は瞬時にその原理を理解したようだが、それが何故翔子さんに宿ったのかまでは定かでない。「私と似ている」というのは、止界という異様な世界においても、冷静に順応し、その理を解して利用しようと考えている部分だろうか。過去に一度止界に入ったことがある翔子さんだからこそ、新たな能力を得たのだろうが、これが「積極的に止界の真髄に触れる」ことを可能にした樹里の能力とは対照的に、「極力止界に影響を与えない」ことを目的としているのが翔子さんの能力というのはなかなか興味深い。今後の戦いでは、翔子さんの能力がカギを握ることになるのだろうか。 それにしても……親父は何してんだろうな……。少なくとも万引きに加担しようとしない真くんの情操教育は素晴らしいものだと思いますが、おかげで親父のクズっぷりがより引き立つことになってるっていう……。 やや久しぶり。春は別れの季節だし、たほいや文化もこの年度末で一つの区切りと成るかもしれません。今回は2回し行われたが、2戦目は私が麻雀面子の方に移ったのでここに記載されるのは1戦目のみ。面子が面子なので、やたら正答率が高く番狂わせが少ないのであっさり目で。
Round1・「じゃみる」 1、蛇を見ること。 2、走る。駆ける。 3、事が途中でだめになる。おじゃんになる。 4、(古語)祓えの前の儀式を行うこと。未詳。 5、病麦を挽いた臼。洗別を要する。 三人正解。 ①素直。 ③「近世語」ってあるんだけど、いつ生まれていつ廃れたんだろう。 ⑤邪Mill。
Round2・「しのずけ」 1、(秋田県で)竹の子の煮付け。 2、織物類をムラサキ科の植物で染色すること。しそずけ。 3、柴漬に同じ。 4、死体が野晒しにされること。また、その死体。 5、(九州南部、沖縄で)成人の意。 これは二人正解だったかな? 並んだ答えに弄りようがほとんどない。 ⑤「She knows 毛」。
Round3・「つきよがらす」 1、(月夜に鳴く鴉のようにうるさいことから)酔っぱらい。 2、(烏は夜目がきかず、フラフラと歩き回ることから)酔っぱらいの別称。 3、とがったものを勢いよく押し当てて、満足させる。 4、戦後の名ボクサー・青木勝利の愛称。海老原博幸、ファイティング原田とともに「フライ級三羽鴉」と呼ばれた。 5、月のよい夜に、うかれて鳴くからす。 三人正解。僕の出題なんですが、③が出てくれてむしろホッとしてます。 ④格闘技ファンなの?
Round4・「ひとまる」 1、→日の丸。 2、(110の番号から)警察の隠語。 3、→かきのもとのひとまろ。 4、漢字の十(拾)に対して算用数字の10を指して呼ぶ語。 5、日本の城の曲輪のうち、駐在員のいるもの。 三人正解。やっぱり弄りようがない。
Round5・「ゔぉらぴゅーく」 1、(西)修道院街。聖街。 2、西ニューギニアのバナナ型神話群に多くみられる神聖娼婦。通例蛇の姿をとるとされる。 3、世界語の意。ドイツ人シュライヤーが1879年に考案し、翌年発表した人口の国際語。 4、北欧に伝わる童話集。51の物語から成る。 5、(演奏記号)任意の速さで。 全員正解。もう駄目だ。 ②バナナ型神話についてはwiki参照。バナナ宰相とは関係ないよ。 ③「現在、世界でヴォラピュクの使用者は25から30人いると見積もられている」。思ったよりいた!! ⑤これ、確認したら「あかぷりちお」じゃねぇか! チセさんが目覚めた時の「WAO」の第一声がなんか好き、第20話。完全イギリス物語のくせに、なんかそこだけアメリカナイズされた反応である(普段のチセさんからすると珍しいリアクションな気がする)。 さておき、物語もいよいよ佳境、世界の危機とか、大ボス出現とかいう展開ではないが着実にチセの寿命を縮めていく展開に、全てのキャラが予断を許さぬ状況になっている。気づいたら敵味方もなくみんなして(カルタフィルスすらも)チセさんの余命に一喜一憂しているのが、よくわからない結束力を見せているようで何とも微笑ましい。いや、事態は一切笑える状況ではないのだが。 結局、オークション会場でのドラゴン大暴れは、チセさんがマジックドレインすることで一応の解決を見た。街中でいきなりドラゴン大暴れという状況はカルタフィルスすら予測していなかった緊急事態であり、普通に考えたら人類には太刀打ちできない状況。周りに一般市民が多かったことを考えると、被害はもっと甚大になっていた可能性もある。そこで登場したスレイベガが、颯爽と魔力を吸収して見事に難事件を解決……という流れだったら格好いいのだが、残念ながらこれも捨て身の作戦。非常事態であるがゆえにエリアスもゴーサインは出したが、そのエリアスが途中で放り出されたこともあり、チセさんは魔力吸引制御のミサンガを外し、全力でもってドラゴンを押さえ込んだ。もう、それくらいしか町やドラゴンを守る方法がなかったのである。 その結果の「WAO」であるが、もちろん、無茶をしたことで各方面からお叱りと謝罪を受けてしまうチセさん。アンジェリカさんは本当に親子であるかのように心配してくれているし、リンデルさんも自分たちの問題で迷惑をかけてしまったことで謝り通し。流石につきっきりではいられなかったのだろう、アリスちゃんたちは目覚めの現場には同席していなかったが、もし一緒にいたら泣きだすくらいには心配してくれていたに違いない。ただ、そんな状況でも当の本人はいたって冷静であり、「他人のことを考えて行動できたし、自分にしかできない問題解決に当たることができた」と多少なりとも満足げ。基本的に自分の命をそこまで重要視していないチセだからこそ、こうした反応ができるのだろう。 そして、そんなチセの様子を見て胸がモヤモヤしてしまうのがエリアスさんである。アンジェリカはビンタでその意思を示したわけだが、自分の感情に理由がつけられないエリアスはそのままグルグルしちゃって自室に引きこもる。付き合いの長いチセはその様子を見て「怒ったみたいだ」と判断していた。何故エリアスはチセの無茶を見て「怒って」しまったのか。そのことについて、今回初めてエリアスがはっきりと自分の感情を言葉にして説明している。お互いに最初は利用し、利用されるだけの関係性だったにも関わらず、今やお互いに必要とし、必要とされる間柄になった。そのはずなのに、チセはいつでも自分の命を軽んじ、向こう見ずに突っ走ってしまう。そのことがエリアスにはどうしても許せない。 こうしてみると、やはり本作は人間と異形のものの関係性の永遠のテーマがその根底に横たわっていることが確認できる。魔物・人ならざるものの持つ「不変性」と、人間の持つ生き死にという「変化」の対比。エリアスはこの世界に生を受けて以来、少しずつ学習はしてきたが、その根本は不変のものであり、何らかの自然発生的な現象としてこれまで生きながらえてきたし、今後もずっと生き続けるのだろう。しかし、人間であるチセはいつかは必ず死ぬ。そして、それが本当にすぐ近くに迫っている。そんな状況を見て、エリアスは「置いていかれる」と感じてしまう。それはとりもなおさず、チセと別れるのが辛い、チセを特別に思っているということである。ようやく二人の間にはっきりとした絆が確認され、後は何とかして「別れを遠ざける方法」を模索するだけだ。 渡りに船のようにふらりと現れた正体不明の魔女・マリエル。魔女になればもしかしたらドラゴンの呪いを解く方法がわかるかもしれないという。エリアスは何だか娘を怪しい宗教団体に送り出すのが嫌なお父さんみたいになっていたが、ことここに至っては、もうなりふり構っていられない。チセは「腹を括った」とも言っていたし、これまで死へ向かって黙々と歩き続けてきたチセが、ついに「自分が生き永らえるため」に動きだすことになる。そして、その前に立ちはだかるのは相変わらずのカルタフィルス。そういえば、奴がステラちゃんに何をしでかしたのかもまだわかってないんだよな。マリエルは気づいていたみたいだが、さて……。 2月24日 ドラフト模様(RIX×2 XLN) ピック順 【Chrolony】→【Serra】→【Sangriter】→【Alessi】→【Mei】→【Thraxi】
わぁい! 久しぶりに六人戦だよ! この調子で安定して毎回人数を確保……出来ればいいんだけど、特にそんな目処もたたずに……。カウントダウン、あと1ヶ月。誰か参加者募集中。マジで募集中。いや、ここで書いてもしょうがないんだけども……(知らない人から突然「参加します!」ってレス来ても困る)。
はるみんがラスボスだったらいいのに、っていう妄想が捗ってきた、第8話。この世界で最強ははるみんだと思うんだけど、残念ながら彼女はギャルゲーでいうところの「超絶高性能で問答無用で主人公の面倒を見てくれるめっちゃいいお友達」ポジションなのだよなぁ。はるみんが真剣に柚子を略奪しに行ったら多分勝てると思うのだが……それは無いのだろうか。今後に期待だ。 そんな願望はさておき、正しくはまつりと芽衣の「war」である。争奪戦の渦中にいるはずの柚子さんにさっぱり緊張感がなくて、下手したら争奪戦が起こっているという認識すらないのは困りものだが、まぁ、芽衣さん争奪戦の時も本人が困った様子はなかったし、あくまでも水面下で戦いを繰り広げるのが百合友どうしでの暗黙のルールなのかもしれない。いや、明らかに目の前で奪い合ってますけどね。どこまでいっても柚子の中では「まつり=妹、芽衣=??」という関係性が固まっているので、そこが入り乱れる余地はないんだよな。 かくいうまつりさんの方も、正直なところ「柚子=??」ではある。馴れ初めを聞いた感じではそこまでディープな付き合いがずっと昔からあったという感じでもないし、わざわざ会いにやってきた動機も「なんとなく楽しそうだから」くらいのものだったはず。実際、久しぶりに柚子に会って楽しかったのだろうし、脇についている悪い虫を見て不愉快になったのも事実だろう。大好きな「お姉ちゃん」を取り返すために悪逆に手を染めるモチベーションも理解はできる。しかし、問題はそうしたとっかかりの動機よりも、現状、まつりが柚子のことをどう思っているかである。「好きなおもちゃを取られたらなんかムカつく」というところから、二人の関係性を掘り下げていったらどうやら柚子の方はマジだし、つついてみたら芽衣の方もまんざらじゃないどころか、かなりのイカれ具合で柚子を手放す気はないっぽい。そうしてはっきりとお預けをくらってしまったことで、改めて「自分にとって柚子とはなんなのか?」という問題を問われる状態になってしまっているのだ。手慣れた様子で謀りごとを画策しているが、その根底にある原動力がなんなのか、まつりさん本人は理解できているのだろうか。 そして、そんな迷える子羊・まつりさんを相手に堂々の横綱相撲を展開する元祖トンデモキャラ・芽衣さん。タイマンを挑まれてどんな風に組み合うのかと思えば、まさかの「唇は返してもらったわよ」という謎理論による強奪に出た。この人のスキンシップのハードルが本当におかC。誰のどんな教育の果てにこんな手練手管を使いこなすようになったのだろうか。もちろん、実際にそんな攻めに出られたまつりさんの方だって対応に困るわけだが、思いがけずに手に入れてしまった謎写メ、一体どういう風に使うのだろうか。一番破滅的な使い方は、ネットなどで不特定多数の人間に流してしまうことだろう。自分の顔が写っているのは問題だが、とりあえず相手に甚大な風評ダメージを与えることができる(流石に女子校界隈だからって公に百合に寛容な世界ってわけでもないだろう)。ただ、この方法で攻めると各方面に多大な被害をもたらし、柚子お姉ちゃんも大いに悲しませてしまうという難点がある。ゲーム感覚で遊ぶ傾向にあるまつりちゃんも、さすがにそこまでの所業には出ないだろうか。 となると、やっぱり写真を見せるのは柚子限定ということになる。あの写真を見て、柚子はどう反応するのか……どうしよう、単に芽衣のキスシーンを見て興奮するだけだったら。もしそうならまつりちゃんもスパッと諦められそうだけどな。というか、もう二人の強固な絆は散々見せつけられているので、すでに半分諦めモードな気もするんだけどさ。夜のバス停以降のシーン、手を繋いだ芽衣が最初は後ろを歩いてて、すぐに追いついて横並びになるくだり、芽衣ちゃんの心情がよく表れていて良いですね。そして二つ仲良く並んだ足跡と、その足跡とは明後日の方向へ立ち去るまつりの対比。もう、答え出ちゃってるじゃん。 なお、今週のもう1つの見所は、12月だというのに遠慮なく露出してるはるみんのエロい私服です(はるみんで始まり、はるみんで締める)。 人類はきっと傘で飛べる、第7話。誰しも夢見たメリーでポピンズな世界。きっとそのうち、人類はその夢を実現させるよ。それくらいに、この夢は人類普遍のものだ。きっと3歩くらいなら湖も渡れていたに違いない。 ようやく「意味のある」話になったなぁ、という感慨のある1話。これまでの展開を貶める気もないが、どうしたって「いい話」のテンプレ感が拭えず、さらに何度もクサしてきたヴァイオレットのキャラの不安定さも災いしてなかなか作品に入るこむことができない状況が続いていたのが正直なところ。全体的に「もったいないなぁ」という印象だったわけだが、今回のお話でようやく、その「もったいなかった」部分が実質的な意味を持ち始めたかな、という感じがする。 いくつかの要素を見ていくと、まず、基本線となる「いい話のテンプレ」は今回も同じといえば同じ。これまた人類普遍の話ではあるが、そりゃぁ死に別れた親子の話なんてものが出てくれば泣かせる話になるに決まっているのだ。しかもそれが呑んだくれてしまった親父と、その娘にそっくり(父親目線)なヴァイオレットという組み合わせなのだから、もうそこからの展開は決まったようなもの。そこに新規性は見いだせないが、これまで通りに「30分でお手軽ないい話」は作り出せるだろう。気になるのは序盤の自動人形の扱いで、ヴァイオレット本人も「メイドじゃありませんけど」みたいなこと言ってた割にしっかりメイドになっていたあたり。まぁ、コスチュームからしてメイドになる気満々にしか見えないのだが、「どこに呼び出しても綺麗なおねーさんが健気に出張してきて旦那様にサービスしてくれるよ」というのがなんだか下世話な設定に見えてしまってしょうがない。いや、こっちの心が汚れているせいなのだろうけども……。 しかし、幸い今回はそうした阿漕さが「娘の虚像」というポジショニングのおかげで有意味なものになっている。無償の奉仕は親子関係に通じる幻想を見せるのでより娘の幻影に肉薄することになるし、メイド然としているのでなんでも出来そうに見えるヴァイオレットが実は卵すら割れず、塊となったカルボナーラも娘の思い出に繋がってしまうという展開。最近すっかり有能になってしまったヴァイオレットの急成長はここ数話でようやく飲み込めてきたので、彼女がちゃんと雇用主の希望を理解した上で動けるようになっていることに違和感がなくなっているのもプラスの要素だろうか。おそらく戯曲の類にこれまでほとんど触れてこなかったであろうヴァイオレットが、初めてのフィクションを読んで心踊らせている様子も年相応のあどけなさが見えて可愛らしい。 そうして作り上げていった関係性は、作家先生の更生という役割とヴァイオレットの変化を促進する意味の両方を兼ね備えている。常々ヴァイオレットのことを「アスペ」と表現してきたわけだが、ここ数話で彼女のアスペぶりは大きく改善されている。これは彼女が「職業として」自動人形のノウハウをマスターする上で必要に迫られて人間の感情を学習しているおかげなのだが、どうしたって自学自習では時間がかかる。そこで手っ取り早いのは、優秀な先生に「感情の授業」をしてもらうことだ。人の発する言葉を記録することが使命である自動人形の彼女が最も影響を受けるのは、真に迫る言葉を紡ぐ者であろう。あの作家先生がどれほどの才能を持っているのかは定かでないが(ちゃんと冒頭にたくさんのファンがいることは明示されている)、なんらかの「感情を呼び起こすプロ」である彼の実感のこもった「愛情」が、ヴァイオレットの魂に直接働きかけ、「愛することの喜び」や「それゆえに生まれる別離の悲しみ」を伝えるというのは、非常にわかりやすい成長プロセスであると言える。 今回をもってついにヴァイオレットは完全に「アスペ」を脱却して人間になった感がある。それは、ラストシーンで社長に自分の感情をぶちまけているシーンでも明らかで、シリーズを通して彼女がわがままや自分勝手な発言をしたのはこれが初めてのこと。「なぜ私だけ」などという身勝手な(そして身につまされる)感情がついに彼女の中に生まれたというのは、ひどい言い方ではあるが、実に新鮮なものであろう。また、その前のシーンで自分の戦争責任を振り返り自責を繰り返すシーンも印象的。少しずつ人間的な感情を覚え始めた彼女は、過去にどれだけ自分が「アスペ的な」行動を取っていたかが理解できるようになり、例えば最初にお世話になったエヴァーガーデンの奥さんに謝ることもできるようになったし、戦時に自分が壊してしまったであろうあらゆるものへの後悔を覚えるようになった。戦争兵器には必要のない感情が新たに芽生えることで産まれる救いようのない慚愧の念。それはあたかも、中二病が終わったあとにどうしようもなく恥ずかしい、そんな気持ちにも似ているかもしれない。燃えている、燃えている、そんな過去のアスペに対する感情が、なんとも痛ましく思える。 さらに今回のお話で非常に良かったのは、これまでいまいち有効に使いきれていなかった京アニ作画がフル回転したことである。別に作画のクオリティが変わったわけではない。描く対象がドンピシャになったということだ。それは例えば湖畔の麗らかな風景であるし、そこで描かれるヴァイオレットの素直な憧れの感情だったりする。そして何と言っても、華美なエプロンドレス姿で彼女が全力疾走してひらりと湖を舞うダイナミックな跳躍シーン。ヒラヒラの衣装での大ジャンプというミスマッチと見栄えの良さ。この辺りに京アニ的なミラクルというのが実によく現れるわけで。話の内容もさることながら、ようやく「いいものが見られた」という実感が募る1話でございました。 ヒロインがゲロ吐くアニメは名作、第8話。もしこれが本当なら、ヒロイン勢一同がまとめてゲロを吐くアニメは? 最初の敵は船であった、って、なんかキャンペーンとしてはずるいタイプのタスクやんけ、って思うのだが、実際に生活している時間の長さを考えたらしょうがないのか。南極というメインバトルを控え、まずは予選か1回戦くらいの相手が船だ。例えるならようやくハンター試験会場を探し当ててトンパに出会ったくらいのレベルだ(トイレにこもるところは似てるかもしれない)。でも、実際どうなんでしょうね、船酔い。わたくし、人生経験に乏しいもので実はこれまでの人生で船旅って1、2回しかしたことないんですよね。小さい頃の記憶しかないので、船酔いがあったのかどうかもよく覚えてない。確か船内では特になんともなくて、作中でも出てきた「陸酔い」の方が印象に残っている。まさか地面があんなに揺れるようになるとは思ってなかったからなぁ。 とにかく、女子高生四人は船旅に関してはバッチリ素人なので、そりゃぁいきなりのグランドラインに船酔いは避けられない。それまでの道中が割と順調だっただけに、ここで立ちはだかるシンプルな障壁はなかなか脅威だ。幸か不幸か彼女たちはあんまり頭数にカウントされていないので動けなくなってもクルーたちに影響はないのだが、ここではっきりと「自分たちは役に立ってない、せいぜい足手まといにならないことが最大の努力」という事実を突きつけられ、なんとか奮起するきっかけにしていきたいところだ。芋の皮むきくらいはペーペーのお約束のお仕事だけど、割と皮が残った雑な状態でしか剥けてませんでしたね。 今回描かれた主たる要素は4つ。1つは「足手まといノーサンキュー」という克己心の育成で、2つ目がそれと対比的に描かれた先輩クルーたちの頼もしさ。まぁ、眉毛のないお姉さんは置いとくとしても、みんなして「2周目」なので実に頼り甲斐がある。隊長たちの貫禄はもちろんのこと、出港前はなんだか変な奴らに見えていたそれぞれの隊員も、過去の経験をしっかりと活かして自分たちの仕事をこなしている。見て回った色々な部署がそれぞれに魅力的なのは、おそらく船内の様子が事細かに描かれており、そこでの実体験に説得力があるからだろう。船内の1つ1つの背景が本当にリアリティを持っているのも大きなポイント。 というわけで3つ目の要素は「観測隊あるある」だ。多分このアニメを観るにあたって一番注目したかったのはこの部分で、「南極に行くときに、一体どんなビックリ体験があるのだろう」っていう純粋な興味を隊員たちのちょっとした言動から掘り下げて行く。荷物を固定するベルトのやり方とか、船上での身体の動かし方とか、そういう部分で「長い船旅の中で責任を持って自分たちの責務をこなして行く」ためのノウハウが描かれているのが楽しい。まぁ、本当はあんだけ海が荒れてる状況で勝手にドア開けて外に出るのはNGな気がするけど。その辺は多少フィクションも交えてね。しかし、本当に地球上にもワンピースみたいな設定の海域があるんやなぁ。逆カームベルトか。 そして、「しっかりと地に足をつけた活動ができる先輩クルー」と、「何も出来ない役立たずの小僧っ子ども」という2つの隔絶を最終的につなぎ合わせたのが、4つ目の要素、「キマリの信念」ということになる。今回は四人が揃ってグロッキーになっていたので個々の特性はそこまで明確に出なかったのだが、そんな中、報瀬が何度も「選択肢」という言葉をあげたのを受けて、キマリが「自分で選んだ道なんだ」ということを力強く主張した。この言葉は四人それぞれに違った意味を持ち、報瀬にとっては長年の宿願を抱えた人生行路、日向には自分の緩慢な人生を撃ち壊すための破天荒な思いつき、結月には新たに出来た友達との初めての共同作業、そしてキマリにとっては勇気を持って初めて自分から選んだ人生だ。各々がそれぞれの理由で「選んだ」というその事実。それをはっきり示すことで、これからの艱難辛苦を戦い抜く決心を改めて固めさせる、そんな発破をかけたのがまさかのキマリだった。なんだかんだ言って、一番まっすぐに今回の目標に突き進めるのは彼女だったということなのだろう。残りの3人は、今回はキマリに「救われた」形になりました。報瀬さんは色んなところで救われっぱなしのポンコツ多めですが……。 さぁ、いよいよ見えてきた氷の大陸。隊長たちの「帰ってきた」という言葉の重みたるや。まだまだ遠い、遠い場所。 本石簡単に見つかってるやないけ、第7話。まぁ、相手の金髪がすごかったことを褒めるしかないが……流石にもうちょい気をつけて隠しても良かったのでは。 だいぶ流れが収束して、なんだか普通の少年漫画のクライマックスっぽくなってきましたね。もともと主人公が一撃必殺のパンチ持ち、さらにそのサポートが瞬間移動能力で機動力をあげるっていう設定自体が割と少年漫画っぽくはあったのだけども。唯一の違いはそれが就活成人女性とじじいだったというだけの話で。 前回までのお話で一応間島家をめぐる物語は決着。両親は流石に無理だったが、なんと翔子さんのお兄ちゃんだけはかろうじてご存命。しかもあの時のままの姿でカヌリニとしてこの世界に囚われており、何がどう作用したのか、樹里のパージパンチでカヌリニ自体を撃破したら中からボロボロの状態で出てきた。翔子さんからしたらこれ以上ないくらいの僥倖であろう。全ての目的がここに成し遂げられ、彼女としては、もうこんな忌まわしい場所をさっさと抜け出して無事に何事もない生活に戻りたいだけである。パートナーの迫さんも基本的なモチベーションは同じ。金目当てで佐河たちのつるんだはずなのに、いつの間にやらだいぶ面倒な状況に巻き込まれており、とにかく今は後腐れなく帰りたい、っていうのが正直なところだろう。最初の印象はなんとも粗野な人物だったが、翔子さんに協力する段になって「あれ? 割といいやつ?」ってなって、今回は樹里や爺さんとの交渉を卒なくこなし、実はなかなかの切れ者だったことも示された。二人が佑河サイドに正式に加わったことで、勝負の天秤は大きく傾いたことになる。 迫たちから得た情報を元に、残る構成員を各個撃破する作戦の佑河家。未だに暴れまわっている親父という不安要素はあるものの、やはり樹里と爺さんのヒットアンドアウェー作戦(アウェーするのは相手のタマワニ)は強い。これに内通者としての迫たちも加われば、普通に考えれば止界で負けることはなさそうだ。しかし、残念ながら少年漫画的にはそう簡単に終わらせてくれないのである。まず、ひょんなことから隠しておいた本石が発見されて一気に逆転。これがすんなり佐河の所に回っていたら、その時点でジ・エンドだった。しかし、幸か不幸か佐河サイドはさらに揉め事が起こっており、宗教的なお題目から逸脱した佐河の言動に構成員が造反するという展開。そして、予定外の展開にも一切慌てない佐河さんは、いよいよもってその真の力を見せ始めるのである。このタイミングで大ボスが変身って、ドラゴンボールみてぇな展開だな。 佐河の武器は「タマワニを自在に操れる力」らしい。さらに、今回翔子の兄が時の流れを止めたようにしてカヌリニの中から発見されたことにより、佐河が狙っている「延命」プランもかなり現実味を帯び、彼の知識が正確なものであったことが裏付けられている。彼は彼なりに、全力で資料にあたり、自分では入ることすら出来ない止界について、入念な下調べをしていた様子だ。なるほど、だからこんなに強いのだね。何事も予習とした準備が大事なんだよ、ということを教えてくれるいいヤクザである。 あとは、パッと思いつきで戦うにわか止界術者の樹里がそんな勤勉な佐河にどのように立ち向かうか。そうかー、名前が「右」側と「左」側で対になってたのかー。気づいてたわー。毎回ちゃんと漢字で名前書いてたから気づいてたわー(嘘です。今回言われて初めて「あ、だからあんな面倒臭い漢字だったのか」って気づきました)。間に入ってるのが「間島」なのは偶然なんですかね。 |
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HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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