忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[571] [572] [573] [574] [575] [576] [577] [578] [579] [580] [581]

 ウイニングライブの意味とは、第5話。今回盛大に盛り上がった日本ダービーだというのに、ライブの方はほとんど流されなかった。やっぱり必要ないじゃん(真理)。

 やぁみんな! P.A.Works大好きおじさんだよ! でもこの作品は当初からあまりP.A.らしくないと言われ続けている作品だった。気づけば他作品よりも先行しており、あっという間に5話目を迎えているわけだが、このあたりになってようやく見るべきポイントが定まってきた感があり、「やっぱりP.A.やなぁ」と思えるようにもなってきた。キャラクターデザインが分かりやすくP.A.だし、作り込みの丁寧さは相変わらずである。

 もともと、「突き詰めたら女の子が単に陸上競技するだけの作品で面白くなるんかいな」と懐疑的な部分があったわけだが、今回の日本ダービーは文句なしで盛り上がっていたように思える。本当に不思議な話だが、レースを見ながらよくわからない感情に押しつぶされて涙してしまった私がいる。もう、この歳になると自分の涙腺のガバガバっぷりにあきれ果ててしまうが、はて、一体何がそんな感情を呼び起こしたものか。単にアツいドラマのテンプレを遵守しているってだけではあるのだが。

 改めてここまでの展開を見ていると、本当に絶妙なテーマをアニメに取り上げたもんだな、と思う。萌えと燃えの融合形態はこれまでも様々な作品で挑戦してきたテーマであるが、どちらにしろ「キャラを立てる」というのが必須条件であり、キャラに思い入れがあればこそ、そこに昂る共感が生まれ、萌えにしろ燃えにしろ、見応えが出てくるのだ。今作は様々なウマ娘が大挙する性質上、そうした思い入れが難しくなるかと思われたのだが、きっちりスピカの面々に焦点を絞ることによって、過度にひろがりきってしまうことを防いでいる。それぞれのウマ娘たちにはただ純粋に「誰よりも早く駆け抜けたい」という本能とでもいうべき勝ちへの欲求があり、余計なことを考えずとも、それぞれのモチベーションが維持されているのもシンプルながらありがたい要素で、ただひたすら「勝つ」ことへの欲求のみをドラマの中軸に据えることができるのだ。

 ウマ娘のキャラが作りやすいというメリットに加え、「史実に著作権なし」という当たり前のテーゼも今作が活用している要素であり、かつてたくさんの名馬たちが作り上げた過去の栄光の「リメイク」であるにも関わらず、それを燃えアニメとしてリビルドすればそれは全く新しいアニメのストーリーになっている。かつては擬人化(?)ものとして史実を利用する作品には戦国武将の女体化作品なんかがあったわけだが、数百年も遡らずとも、人間世界(ウマ世界?)にはたくさんの「描くべきドラマ」が転がっているのである。これだけのものが転がっているなら、それを使うのは決して怠慢などではなく、「活用」という言葉がふさわしいのであろう。

 もちろん、単に史実をなぞるだけでは作品は完成せず、あとは細かい芝居の作り方でどれだけ見せられるかということになる。今回だけで見ても、トレーナーがあえてスペにベストタイムを見せずにレースに挑ませたくだりとか、ギリギリを決めたスペとスズカの関係性とか、そういう部分での「人間ドラマ」が普通に見られるものになっている。これに加えて映像部分では本当の競馬のように各々の馬のポジショニングなんかから画を作っていくのが上手い。これをみていると、漠然とではあるが「競馬を見るのも面白そうやな」という気になってくるのだからどちらの業界にとってもWin-Winである。これだけの熱量のレースを毎回やるというのは流石に無理があるが、「弱虫ペダル」だったらこれだけのクライマックスは2クールに1回である。お手軽にそうしたアツいレースが見られるのだから、破格のコスパと言えるのではなかろうか。まぁ、アニメ視聴のコスパってなんやねん、って話だが。

拍手

PR

 何しに出てきた原作者、第3話。「キノ」のときもそうだったけど、この人、割とホイホイ作品世界に登場するな……まぁ、別にそれでいやな気分にならないから構わないのだけども。銃が出てくる作品ばっかり書いてる小説家……捕まらないことをお祈りしています。

 第1話でいきなりスクワッド・ジャムの戦闘シーンから入ったので、そこに至るまでの過程が描かれた2話・3話は全て予定調和ではあるのだが、パートナーとなるエムとの出会いと交流が存外あっさりしていたのは驚いた。これだけでもコミュニケーションが取れるようになっているあたり、レンがもともとそれなりに人懐っこい性質だったのか、それともピトの影響で多少なりともコミュ力が上昇しているのか。ほんと、アニメ業界ではぴかしゃの軍門に下ると少なからず影響が出るよなぁ。この世界も日笠陽子に支配された世界なのかもしれない。まぁ、あれだけしつこくレンたちの好きな歌い手の話が出てくるってことは、「そういうこと」なんでしょうけどね。友人の結婚式(迫真)。

 とりあえず現状は「レンちゃん可愛い」だけでも割とテンションを維持できる作品になっており、ずっとつるんでいたピトさんの顔がぶっちゃけあんまり可愛くないこともあり、ちまっこいレンちゃんがコロコロと表情を変えたり、実際にコロコロとフィールド上を転がったりしている様子はちゃんと可愛い。ピンク一色というゲーム効率度外視の外装も、やはり女の子らしい可愛さという武装を考えれば欠かせないものであろう。別に自分の意思で動かせるわけではないのだろうが、時たま揺れているうさ耳もさりげないチャームポイントである。あとはこんな子がナイフを振りかざして白兵戦に挑まなければ万事OKなのだが……今回のフリを考えれば、どう考えても機動力を活かした近接戦闘がメインになりそうだよなぁ。

拍手

○「実験品家族」 4

 さぁ、ようやく今期最後の新番組にたどり着いたぞ! って思ってたのに、予想に反してショート枠だったわ……。まぁ、一応放送枠としては30分とってるからセーフってことで。半分は中の人バラエティで埋めてますけどね。今期執筆した新番チェックは過去最多となる48本。これに長短含めて継続視聴の作品17本を加えるとなんとトータルで65本……え? 何その数字? おかしくない? ちょっと待って、何が起こったの。これ、普通の人間が耐えられる数なわけないじゃん。絶対何本かは切っていく必要があるやつじゃん。誰か、私に決断力をください……。

 というわけで最後の一本だが、まぁ、ぶっちゃけ切る決断力を求められる側の作品である。なんとも不思議な独特の雰囲気は、今作が完全に中国で製作されたものだから。過去にも中国が制作に関わる作品はいくつかあったが、「霊剣山」なんかはスタジオは日本だし、スタッフも多くは日本人。しかし今回はスタジオもスタッフも何もかも向こうの人間が作っており、それを日本向けにアレンジした状態での放送が始まっている。こうした作品を見るとアニメ制作の国際的な広がりが見られるし、かつては「三文字作画」などと揶揄されたような海外の製造技術も、日進月歩で今や日本に追いつけ追い越せの状態になっていることもうかがい知れるのである。

 しかしまぁ、個人的にはまだまだ「追いつけ追い越せ」はリップサービスの域を出ないとも思っている。全体的な雰囲気作りはクオリティが上がっているものの、未だディティールの部分では日本のスタジオと同質のものを作るには至っていない。それは純粋に絵のテイストが違うことが原因でもあるので「好みの問題」と切り捨てることもできるかもしれないが、おそらくそれだけでは済まされないものだろうと思う。アニメーションを見せる際の動画の引っ張り方、そしてその画を最大効率で見せるためのコンテワーク。そうした根源的な部分では、やはり日本のアニメは一日の長がある。本作は決して悪いものではないのかもしれないが、やはりどこか画面が単調になってしまうし、せっかく動かしているのに動きの魅力に乏しいというか、なんとか出来事を伝えようとしている段階で苦労しているように見える。15分程度の尺だがそれでも退屈してしまう程度のものであり、お話の方もなんだかあまり引き込まれないのだ。結局、この兄弟たちはどういう過程から、この1話目のような状態に落ち着いたのだろう。周りを取り囲む設定がよくわからないので、なんだか全ての場面で地に足がついていないのである。フォークの存在すら知らない奴が何で一軒家で5人暮らしを平然としているのかとか、散々テーブルの上のものを食い漁った犬のにいちゃんがその後にみんなと一緒のタイミングで食べ物を口にして「おいしい」というのはおかしくないかとか。何だか、全体的に制作理念は雑である。まぁ、これこそが大陸由来のおおらかな心で作られたデザインなのかもしれないが。

 ただ、質は決して高くないとは思うが、別にこれが面白くならないとも言わない。設定は「狂乱家族日記」みたいなもんで割とハチャメチャであるし、もしキャラの見せ方が勢いに乗れば、「城下町のダンデライオン」みたいな萌え作品になっていく可能性もあるのだ。今後の動向には注目していきたい(だから、切れない)。

拍手

 芹澤優、アイドル、犬……うっ、頭がっ、第3話。いや、別に嫌いな作品じゃなかったから大して悪い思い出ではないのだけども。シャイニー!

 アニメとしては「順調に鬱系魔法少女的な流れを踏襲して鬱展開を突き進んでるな」って感じなので特にコメントもないのだが、何と言っても最大の注目ポイントはあまりにもあけすけで逆にツッコミにくいレベルの芹澤優の起用法だろう。セリコって何でこんなに作中でも「アイドル」のキャラが回ってきて、しかも使いやすい立ち位置できっちり収まるのだろう。デビュー直後からほとんどこの姿勢がブレてないんだよ。

 今回登場したヘンテコアイドル魔法少女・穴沢虹海は、そこまで「裏表が激しい」というキャラでもなさそう。アイドル稼業は楽しんでやっているのだろうし、ステッキのひどいデザインや能力についても、どうせサイトから勝手に配給されるものなのだから彼女にその責任を問うてもしょうがない。むしろとんでもない能力の割には使い方はおとなしい方とすら言える。多分、根っこの部分で悪い子ではないのだろう。しかし、やはり豹変した時の二面性はわかりやすいドン引きポイントであり、それだけにキャラを立たせる重要なファクター。その辺りの気持ち悪さや激しさがセリコのキャラ作りできっちりハマっているのである。どうやら今後もノンストップで鬱展開が続くみたいなので彼女にも絶対にろくでもない運命が待っているのだろうが、せいぜい色んな表情を見せて、中の人のあれやこれを見せてくれるキャラになってくれれば嬉しい。

 セリコはさ、本当に「自分が可愛い」ってことを十二分に理解してて、それを何のてらいもなく、「知ってるから使うわ」くらいの勢いで盛大にアピールしてくれる様子が清々しくて良い。アイドルであり、声優であり。どちらとしても天賦の才を持っているように思える。今後の魔法少女としての展開はどんなものになっていくのだろう。

 それにしてもエンディングよ…………イイネ。

拍手

 週末、結局イクサランドラフトの最終回が中止になってしまってスケジュールが空いたので、突発的に行ってきましたプレリリース。前回参加したのはアモンケットの時なのでちょうど1年ぶり。毎回プレリの週末は何かとタイミングが悪いのだが、春先は調整が効きやすいんでしょうかね。しかし、参加させてもらっている店舗のプレリの人数が以前よりもだいぶ減ってるのが気になるのだが……Magicのプレイ人口が減っているのか、単にこのお店が規模を縮小しているだけなのか……。

 

 


拍手

 ずるいやん、こんなん面白いに決まってるやん! 第3話! ぞくぞく集う過去の英雄たち。それぞれに抱える因縁と苦悩、そして復帰後一発目から全力で行く提クレバックのあきらっきー劇場!! もう、スタッフはただやりたいだけのコーナーやん!!

 もう、こんだけのことをやられたら嫌でも盛り上がらざるを得ないという、火の玉ストレートの展開。何しろここまで3クールもかけて作り上げてきた地獄のWIXOSSワールドである。その全闘士が一堂に会し、新たな時代の血みどろバトルを繰り広げようというのだ。これが盛り上がらないわけがない。まぁ、ぶっちゃけ「Lostorage」1期はそこまで盛り上がってなかったからあんまりキャラに思い入れもないはずなのだが、こうして第1シーズンのキャラに混ざって復帰宣言を連発されたら、それはそれで俄然盛り上がってくるってもんだ。これまで登場したセレクター、そしてルリグ。その全てに重たいドラマがあり、それぞれにアホみたいな思い出がある。そんな中から結集するヒロイン勢の紹介エピソードは、まるであの有名な刃牙の入場シーンのようではないか。もう、紹介せずにはいられない。

 何でよりによって初期メンバーで私が選ばれてしまったのか?! 友達づくりのためなら何をしてもいい! 記念すべき作中被害者第一号、植村一衣だ! 

 感動の最終回で人の姿に戻ったはずでは?! ボクっ娘ルリグの座は誰にも渡さない! 緑子さん改め、初代タッグパートナー、市川緑さんだ! 今回も頼りなさそうだな!

 こいつがいなきゃぁWIXOSSじゃない! 世界を壊す憎悪がある! あきらっきーこと、蒼井晶様ダァ! 全部幸せな世界に戻ったかと思われていたが、何故かあきらっきーの顔だけは戻ってないぞ!

 ウザァァァイ! 説明不要! 日高里菜ボイス、ミルルンだ! またあきらっきーの下で働かされるとか、日頃からどんだけタチの悪いことしてるんだ!

 WIXOSSの理論は私が完成させた! 最強の理論系セレクター、御影はんなさんだ! 結局前作ではギリギリでブレーキを踏んでいたが、今回はそのまま突っ込む役回りになるのか!?

 君、一切懲りてないな? やっぱりウザいのがルリグの本懐、ヘンテコボイスのナナシさんだ! なんだかんだでちょっと仲がいいのが腹たつぞ!

 真の主人公の座は譲る気はない! 勝手な二人三脚、穂村すず子さんだ!! ちーちゃんには内緒に参戦だろうけど、どうせ途中ですぐに友情がどうとか言い出すぞ!

 やっぱり離れられなかったな! すず子さんに対してはどんな気持ち? リルさんだ! なんかもう、コイン技の優劣とか関係なくなったけどな!

 悪の枢軸はやっぱりここしかない! 最強悪役を自負しているぞ! 里見紅改め、カーニバルさんダァァァ! 微妙に里見時代とは喋り方が変わってるのが芸の細かいところだな! でも帰ってきてくれアスミスボイス!

 全てを終わらせるために、今一度カードを握ったのだ! 元祖ピルルク! 元祖悲劇系セレクター! 水嶋清衣だ! あきらっきー? 知らない子ですね!

 何とか清衣に勝たせてあげような。キーカードの使い方は知らないけど何となくプレイさせるぞ、新生ピルルクたんだ! ハンデスデッキで何が悪いねん!

 (以下予定) もう、花代さんとの軋轢はないんだ、嘘が下手すぎるカードショップ店員、紅林遊月だ!! セレクターとルリグの二重生活に慣れている人間はやはり強いぞ!

 そして! 最強の王者が帰ってきた! どこへ行っていたんだチャンピオン! 俺たちは君を待っていたッッ!! 小湊るう子&タマの登場だーーーーーー!!!

 

 

 ふぅ……。よりによって最初に組まれたカードがあきらっきーVSピルルクって最高すぎませんか? もう、今作の良いところ全部出てる試合でしたよ。試合展開で何が起こってるのかさっぱりわからないところも含めてさ。もう、前シリーズで気にしてた「結局このゲームのルールどうなってんねん」とかは気にしないことにした。今回コイン3枚の状態からいきなり清衣がコイン3枚使ってたのは大丈夫なのか、とか気にしないことにした。だって、どうでもいいもん。とにかく強い奴が勝つんだよ! さらにルリグが奪われるんですってよ? まぁ、あきらっきーのあの形相はどう考えても再戦フラグなので、またすぐに新しいルリグひっ捕まえてくるだろうけどな!

 今後参戦が確定しているるう子はいいとして、残りの問題はユキさんの存在だろう。やはり、タマがあの状態なのだからユキ(not伊緒奈さん)もどこかにいるはずなのだが、今後の展開でタマだけでてきて彼女が登場しないというのはさすがに勿体無い。どこかで力を貸してくれるのは間違い無いのだが……現状、手を組めそうな人間って誰だろう。多分2期シリーズのメルの存在感が薄かったので、千夏あたりに憑依するのがちょうどいいと思うのだが、さすがにあきらっきーに召喚されるのは勘弁してくれよ。

 あと、個人的には何とかしてウリスさんにもどこかで絡んで欲しい思いはあるのだが、さすがに劇場版のあの消え方を考えると無理だよなぁ……。ラスボスはカーニバルで確定かなぁ。

拍手

 悲しみの中タイラントを見送って以来なので、約一ヶ月ぶりの開催です。やっぱりシーズンが始まっちゃうと頻度はこれくらいが限界だし、全体的にモチベーションがなぁ。今回は幸いにして東西から罹患者が駆けつけてくれたので開催できた。というか、ぼちぼち我々の中でのたほいやが日々の遊興ではなくて単なる接待の催し物になりつつある気もする。疲れを隠しきれない社畜に「普段どんな仕事をなさっているのですか」との質問がなされたのだが、その回答は「Control+C, Control+V, Control+C, control+V……」という凄絶なものだったため、もう、排泄物レベルの所産だとしても、何かを生み出すということに飢えているのだろうなぁ、と本当に不憫になりました。

 

 今回は参加人数が少なく、場所もなかったために初の「カラオケボックスたほいや」となった。こうしてみると、たほいやも完全にドラフトと同じ末路を辿ってないか? (今回使った部屋、以前俺たちがドラフトやった部屋だぞ) 1セット目が私・財布先輩・社畜ダンサー・モラハラの4人戦(出題者もダミー解作成)で、2セット目は小タイラントを加えての5人戦である。

 

 


拍手

 やっぱり今作にお布施をするには大量の乳酸菌を摂取する必要があるのだろうか、第2話。今期いきなりジョアやヤクルトの売り上げが上がったとして……果たしてヤクルト本社は因果関係を認めてくれるものだろうか。乳酸菌とってるぅ?(岡田麿里つながり)

 なんかね、番組開始から次回予告に至るまで、ず〜〜〜っと真顔とニヤニヤの中間くらいで見続けてしまうアニメですね。本当にテンションが謎なんだ。今まで味わったことのない風味なのは間違い無いんだ。でも、この感情が何に起因して、どこに行きたいものなのかが自分でもよく分からないんだ……すげぇ作品作りに成功してるのは間違いないと思う。いや、評価されるものかは分からないし、そもそも価値があるものなのかも分からないのだけど。

 シナリオの骨子だけを抜き取れば、一応そこにはわかりやすいドラマが転がっている。今回メインになったのはかわいそうなDパイ候補生第1号(今となっては第2号?)の貝崎名緒ちゃん(CVともよ様)。彼女は「自分よりも認められた後輩」の登場に焦り、反発するが、その敵愾心がよりダメな結果につながってしまい、最終的には職務放棄、逃走という結末に至る。しかし、それをメインヒロインであるところのひそねがなんやかやと理由をつけて呼び戻し、数少ない自分の理解者として、名緒ちゃんはひそねとまそたんのことを認めていくのである。うん、普通の友情形成物語だ。「ストライクウィッチーズ」の冒頭で必ず主人公がぶつかるやつだね。ペリーヌさんとか菅野さんに認めてもらうまでの試練である。

 お話の筋だけを見ればごくごく自然な「2話目」なのだが、それを彩るディティールがいちいちおかしいのが今作の悩ましいところ。2話目にして既に「竜に飲まれる」ことを受け入れ始めているひそね、そんな竜は体内に「真名」を宿しているし、なんだかやたらと人間たちの瑣末な感情の揺れ動きには敏感な様子。ドラゴンの周りにはそれなりに真面目な自衛隊員もいるし、全身これ下半身みたいな男らしさの塊も、容赦無く尻を揉む変態デザイナーもいる。諏訪部ボイスだったら何をやっても許されるし何をやっても犯罪になりそう、ということがよくわかるセッティング。他にも毎回よく分からないところで登場するヤクルトの刺客であるおばちゃんとか、1つ1つの要素が「何故そこで?!」みたいな驚きに満ちているため、平坦なシナリオラインのはずなのに、1秒たりとも気を許してはいけない謎の緊張感があるのだ。

 やはりこうしてみると、ひそねのどこかネジが外れたキャラクター設定がかなり大きな部分を占めているような気がする。「気をぬくと本音まで含めて喋り過ぎてしまう」という面倒な性格の割に、やたら察しが悪くて名緒ちゃんの嫌がらせを全部ポジティブに受け止めてみたり、あれだけ嫌がっていた業務の中にもいつの間にかやりがいを覚えて前を向いていたり、主人公らしいところが多いくせにその本質はやっぱり「中途半端」。目標も特になく、野望も大望もないくせに、なんだか不思議と精一杯。憎めない割に憎たらしく、可愛くないけどほっとけない。この絶妙すぎるバランス感は一体なんなんだ。……やっぱり久野ちゃんボイスがなぁ。この超次元の存在感がギリギリのところで揺れ動いているのは久野ちゃんボイスが「実在を肯定しない」声だからだよなぁ。対するともよちゃんがバリバリ現実に寄せた熱演を見せているので、2人のヒロインの間の温度差(空気の密度差?)は広がる一方で、世界が野放図に広がっていくような感覚になるのだろう。このキャスティング、これだけの効果を狙って撃ってきたのだとしたらとんでもないプレイングやで。

 そしてオープニングの「合唱コンクールか!」「80年代アニメか!」みたいなこれまた斜め上のセッティングに、エンディングの「久野ちゃんだのみか!」「この絵でその演出か!」という明後日へ突き抜けた選曲・映像作り。もう、絶対に今作はイメージを1つに固めさせてやらない、という鉄の意志でもって作られている。これだけとっちらかったイメージが散逸しているというのに、何故か見ている時には画面から目が離せないし、見終わった後には「一本のまとまった何かを投げつけられた」という実感が残っている。今作のディティールをしっかり解体して、この落ち着かない感じの原因を分析してみたいところだがなぁ……。とりあえず来週も注目するしかないな。ヤクルト用意して観た方がいいのかな。

拍手

 本当にそこそこ流行りの声優でワロタ、第2話。ちくしょう、思惑通りになんとなく楽しんでしまっているのが悔しいわ……。

 今期のアニメもほぼ出揃い(まだ1本だけ残ってるんだけども)、さて、2話目以降に感想を上げていく作品をどれにするかと模索しているのだが……なかなか決定打が出なくて悩ましい。そして、今のところ一番屈託無く楽しめそうなのがこの作品というのは喜んでいいやら悪いやら。でも、贔屓も何もなしに映像面も割と良くできてるのよね。あとはこのパロディ要素をどれくらい素直に受け入れられるかで評価は変わってくるだろうけど。

 今作がなかなかズルいのはパロディ色・メタ方向でのネタ回しを前面に押し出しつつも、それを端的に打ち出しているのがちょこ一人だけという住み分けのやり方。主人公パーティは基本的に「ソシャゲ世界の一般的な住人」のフリをしているのであまりメタ発言はしないのだが、ちょこだけが例外的に散々な方向に切り込みを入れていく。おかげで何を言ってもちょこの独り言というだけで片付いてしまうので、ネタが作品世界で自家撞着を起こすような不具合がなく、「ちょっとした異物」という程度の存在で済んでしまっているのだ。まぁ、敵サイドまで含めればワイズマンはかなりメタ度の高いことやってるんだけどさ。最終的にいろんなキャラを集めたら「おおわらい」できそうな中の人が2〜3人はいましたね。グルってあんだけワイズマンとして3人と行動を共にしてるくせに、風呂に入るときに目隠しさせられてたってことはオス(男?)なんだな。

 そう、今回はタイトルが表している通りに「2話目のくせしてテコ入れ」という節操のない攻め方になっており、これがまた無駄にしっかりした映像で攻めてくるという。なんかもう、「昨今のアニメはむしろ7、8話目とかになったら作画リソースが尽きてヘロヘロになっちゃうし、元気があるうちに攻めの回をぶっ込んでいこう」みたいな狙いすら透けて見えるような気がしてくる(実際はJ.C.STAFFだしそんなひどいことにはならないだろうけど)。他にも、いつアフレコしたのか分からないけど呼んでくるアニメ監督がミヤさん、マモル君にマコト君でイサオ君が入ってないあたりは空気を読んでるところだし、無駄に敵を作らないよう、成功した聖地については触れつつもそれ以外のデリケートな部分はスルーしつつネタを進めるなど、徹底して「不快感は起こさない」というネタ回しが効いている。

 さらに、こちらはソシャゲユーザにはどんな風に見えいてるか分からないが、「アニメで活躍したあのキャラがソシャゲでは沼にはまらないと出ないやんけ!」みたいな齟齬をなくすために(?)、作中でも容赦なく☆5は☆5限定レベルの活躍だけをしてすぐさま退場するようになっており、ゲームだろうがアニメだろうが、いいものを手に入れるのは苦労するんやで、という部分もやたらシビアに守っている。これならゲームをしてもストレスを感じることはないね!(どうだろう) しかし、☆5キャラは使い捨てで消えるのに、☆1モンク軍団は永久雇用できるのかよ。あれ、毎回1人ずつ小間使いが増えていく展開になるんですかね。地味に青モンクと赤モンクでわざわざ違うキャストを起用している(しかも飯田友子だったからそれなりの人員である)あたりが芸が細かくてムカつくわ。

 まぁ、何はともあれみんな楽しそうで何よりである。とにかくワイズマンがでてくるとなんかほっとするし、未だに主人公チームは大した仕事をせずにワイズマンの活躍を見守るばかりである。1話完結の構成といい、もしかしてこれって帰ってきた「タイムボカン」なんじゃなかろうか。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
15
22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[05/23 とみしの]
[05/21 Hito-oni]
[05/07 とみしの]
[05/02 とみしの]
[04/25 とみしの]
バーコード