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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「十二大戦」 6→6

 僕は好きですよ。結局、最初に書いた通りに「デスゲーム設定が好き」なだけなんだろうけども。

 しかしそこは西尾維新である。普通のバトルロイヤル形式なんて、粗製乱造、雨後の筍。もうありとあらゆる漫画や小説なんかでやり尽くされている感がある。嚆矢となった「バトルロワイヤル」の時点で既にかなりのネタが仕込まれていたわけで、これを上回るような刺激を得るのはかなり難しい。好きなジャンルではあるのだが、大抵は「まぁ、あんまりラストに期待しないほうがいいよね……」と思って見ているのも事実だ(そして大抵想定通りの結果に終わるものだ)。

 そう言う意味では、今作だって「楽しそうだけど、まぁ、どうせそんな感じになるやろ」とちょっと腰を引き気味で見ようと思っていたのだが……なんかもう、序盤からあっという間に「真面目にやる気はないぞ」と言う宣言が出ていた。1話目で瞬殺される猪のおばちゃん、可哀想すぎる犬の人の末路。強くなったはずなのに多少のステータス変更を無視された鳥などなど、この作品では「壮絶なバトル」とか、「お互いを出し抜く頭脳戦」なんて部分はほとんど期待するものではない。そして展開自体も意外性を演出しないという方向性が早々に提示されており、「十二支の逆順で退場していくよ」ってことは誰だってすぐに分かるので、自動的に展開も決まるし、優勝者だって決まっていたようなもんである。ここまで「デスゲーム設定で興味を引く(はずの)部分」をそぎ落として、一体何が残るというのか。

 それが、今作における西尾維新なりのヒネ方だったのではなかろうか。結果も分かっている、戦闘もしょっぱい。そんな中でも「命がけで戦おうとしている連中コント」は成立するんだよ、という、様式美の再構築。既定路線の「殺し合いゲーム」を適宜スカしていき、強いと言ってるけど別に強くない。過去話を散々やっておいて、殺される時は秒殺。そして何より、優勝者が一番やる気がない。「散々殺し合いゲームのプロットとか練るけど、結局能力一つでどうとでもなるんだよ」という、身もふたもないお話なのである。だが、それを禁止するルールはこの世のどこにも存在しない。それだったら、大真面目なふりして書いてみるのもありだろう。

 そういうわけで、あとはこの悪ふざけみたいな展開を苦笑い半分で見ていくだけ。そんな中でもやっぱりキャラの立て方は小憎らしく、気づけば十二人のキャラのうちで1人くらいは好きな奴も生まれてくるのである(僕の場合は虎……いや、やっぱり猿の方がいいです)。デスゲーム設定のふりをした、「特殊能力を持つ12人のキャラ導入エピソード」くらいのもんである。ご丁寧に「別な分岐」の可能性まで示唆されているわけで、もしこの作品を見てどこかに好きなキャラができたのなら(そしてネズミが勝ち残る結末が気に入らないのなら)、自分なりの十二大戦を脳内で作ってみればいいんじゃない? ということ。考えてみりゃ、単に「純粋な武力」だけを持った牛さんなんてのはいかにもキャンペーンに用意された「最後に倒すべきボスキャラ」なんだよな。うまいこと鳥さんを導いて牛を撃破するシナリオを書いてみる、なんてのも面白いかもしれませんよ。

 うーむ、やっぱりふざけた作品だ。それでも、基本的にはアニメーションが安定していたので映像面に不満はなく、ネームが多すぎる相変わらずのテイストも、適度にほぐされていて見やすい作品だった。どうしてもアニメに向かずにシャフト技法のようなトリックプレイが求められる西尾維新作品だが、本作はそんな流れの中、もっともオーソドックスな形で作品を成立させたという部分は評価しても良いのではなかろうか(蛇のエピソードのショボさだけは例外)。

 追伸:虎さんのキャラはがっかりしたと書きましたが、エロ同人が出るなら虎さんがメインでも一向に構いません。現場からは以上です。

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 なまはげ生きとったんかワレェ! 第11話。いやー、久しぶりに聞く濃厚な秋田弁はかなり強烈ですね。まぁ、調べたら中の人たちは全員青森県民らしいのだが……。ネイティブじゃなきゃそんな細かい違いなんてわからないからしゃーない。しかし、青森出身声優っていっぱいいるのに、秋田声優とか山形声優ってあんまり聞かないよな。

 さておき、前回はインスタントなギスギスをとっとと解消することで絆の強さを見せつけたエピソードだったわけですが、今回はそれを前提にしているのでWUG内部での軋轢は一切なく、現れるのは外部のトラブルばかり。当面最大の障壁になっていたのは早坂に押し付けられた歌詞作成ミッションだったわけだが、これはなんかよくわからないうちにクリア。佳乃が必死に締め切りを延ばしてくれたり、実波が思いつきのとっかかりをくれたり、ちょこちょこ「解決への糸口」みたいなものは散見されるのだが、最終的に何が決定的な端緒となってブレイクスルーに至ったのかはよくわからない展開だった。「なんだかんだでみんな頑張って考えました」っていうだけなんだよなぁ。あと、早坂さんに仕事を命じられたのはそこそこ前のことだったのに、忙しさにかまけて結局締め切りを2日も伸ばしてもらったのはあんまり格好いいシーンではない(佳乃の態度が悪いわけではないが)。シナリオの要請上、「ギリギリまで頑張りました」っていう方が格好いいってんでそういう要素が入ってきたんだろうけど、普通に考えると夏休みの宿題が9月までに終わらなかった小学生みたいであんまり褒められたもんじゃない。締め切り過ぎてからまとまるなら、もうちょっと早く頑張れよ、って話だし。

 他にも、ここにきてバーチャルアイドルの存在感がグイグイ増してきて変な外人社長が登場したり、「ラスボス」の設定に余念がないのだが、やっぱりI-1と違って実体(と実態)がないせいであんまり「強敵」感が無いんだよな。幾ら何でもバーチャルアイドルが突然全米チャートを荒らしたりするかね? 日本の奇跡である初音ミクだって結局一過性のもので収束したことを考えると、まだまだアイドルコンテンツとしてバーチャルは根づきにくいような気がする。まぁ、最近はYoutuberもバーチャルらしいが……。構図としてはI−1とWUGが必死にバーチャルアイドルと戦っている状態なので、「よりによってそんなもんに負けるのか」というのが何だか拍子抜けである。まぁ、この世界でI-1以上の実在アイドルをいきなり新しく登場させるわけにもいかないのはわかるのだが……。

 なんか全体的にシナリオラインが雑なように見えてしまうのは、相変わらず画面が雑なせいだろうか。僕らはそろそろ事務所の壁アニメは飽きてきたんですが……。もうちょいアニメとしての刺激をください……。

 

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「食戟のソーマ 餐の皿」 5→5

 結局分割2クールだったことが判明したので、今回は終了というよりも小休止ですかね。ジャンプ作品はこういうのが多い気がするな。

 今期はこれまでと違って1クールで(一応の)区切りということだが、その中であんまり大きな勝負がなかったのでシリーズとしてはそこまで盛り上がるもんではない(一応学園祭があったけど、1つの試合に集中しない展開だったから間延びする部分だったし)。たぶん叡山先輩の「偉そうなこと言っといてしっかり負ける」パートが一番の見所だったんじゃなかろうか。いや、別に大きな盛り上がりが無いというのは悪いことでは無いんだよ。ただ、評価する時にはいつも以上に「まぁ、いつも通りだし」っていう感想以外が書けないっていうだけで。今回は薊政権確立っていう下準備の描写が中心なので、今後のシリーズのための助走の意味合いが強い気がするね。いや、次の1クールでなんか盛り上がるところあったかって言われたら思い出せないけども。えりな様の声がどうなるかだけが気になるところです。

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 猪のおばちゃんのハーレムはいろんな意味でキツそう、最終話。最後に全員集合してくれたのはちょっと嬉しかったですね。まぁ、いちばんの衝撃はイヌさんの家事姿だった気がしますが。

 大戦の方は11話で完全終了。そしてエピローグとして賞品を受け取るネズミの懊悩を延々と描くという構成。常日頃から「物語のエピローグはたっぷり取ってほしい」と言っている勢なので、こういう幕引きはうれしいですね(まぁ、本編の尺ももっと取って欲しかった気もするが)。そして、ネズミは100の分岐を利用して実は他の11人の参加者に色々とインタビューをしていましたよ、ということで全員集合が実現したのである。まぁ、猪やら羊やらはホントに一瞬だけだったのであんまり集まった感じはないけども。

 結局、ネズミは「自分だけのたった1つの願い」を見つけることが出来なかった。この何ともむなしい「全能感と無能感の表裏一体性」は西尾維新が大好きなやつで、マイナス十三組風にいうなら「虚しい勝利」である。おそらく他の11人の誰が優勝したとしても、少なくともネズミよりは有意義な願いの使い方をしていただろう(ウサギが優勝していたら地球上がゾンビだらけになっているだろうが)。そんな自分の虚ろさを痛感してしまい、ネズミは勝者のはずなのに気分的には負けくさい。最終的には全ての記憶を抹消し、不自由で生きづらい世の中を幸せに暮らすことを選んだのである。まぁ、あの能力があるなら、今後の日常でも不自由はしないからそれなりに幸せなんじゃねぇの? ただ、また戦場に駆り出されるとは思うが。もし次の十二大戦にまで駆り出された場合、前回の覇者なのに当人が記憶を無くしているという面倒な状態であり、下手したらまた同じように優勝し、同じような悩みを抱えることになるかもしれない。

 なんとも皮肉だが、それなりに納得できるネズミさんのエピローグ。落としどころとしては無難ではなかろうか(西尾維新だったらこんな感じ、っていう身構えは必要かもしれないが)。あとは、残りの11人のサービス出演でもう一度この世界を総覧しておしまいだ。こうしてみると、あれだけあっけなく殺されていくノルマみたいなバトル展開だったにも関わらず、11人がそれなりにキャラとして立っていたし、振り返ってみると懐かしさもあれば切なさもあるので、やっぱりそういうストーリーテリングは卒がなかったんだなぁ、という印象。特にネズミの中で特別視されていた猿との対話シーンはちょっとグッときちゃったね。実際の悲惨な末路と比較するとなおさらなぁ。他にも、一体どんな方法で仲良くなったんだよ、みたいな無茶苦茶なインタビューが展開されている分岐も存在しており、特にウサギさんをなんとか説得することに成功したフェイズは一体どんな結末を迎えていたのかも気になる。「話してみると意外と普通に話せる」と言っていたが……まぁ、ウサギさんとはあんまり話せなくてもいいな。作中で唯一回想シーンがなかったいレギュラーは伊達ではないよ。他にも辰巳兄弟との対話が成功しているフェイズも気になるし、派手に鳥さんにやられている展開もその後の結末が見もの。牛さんとの対話が実現したフェイズでは牛さんが既にウサギの能力の全容と弱点まで把握しているし、多分、100のうちの30%くらいはやっぱり牛さんの優勝だったんじゃなかろうか(クソザコだと思ってたけど、やっぱり強いのかな?)。

 他にも色々と「分岐を作る」というネズミならではの能力のおかげでこのたった1つのバトルロイヤルが無限の可能性を見せてくれている、というのは単純に面白い設定だ。二次創作なんかも捗りそうだし、続編もいくらでも作れるし。「十二大戦対十二大戦」は読んでみようかなぁ。

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 結局橋本にゃーとトト子の関係ってなんなんだろう。第12話。チョロ松が追っかけてるんだから橋本にゃーはそれなりの知名度のアイドルのはずなのだが……それとも、結局どちらも地方アイドルの域を出ない存在なのだろうか。

 Aパート「栄太郎親子」。十四松名物、「なんかいい話っぽいけどそうでもない話」。今期は「十四松とイルカ」に続いての2本目のメイン会である。まぁ、話が作りやすいから……とは思うのだが、こうしてみると十四松も結構キャラにブレのある変な奴だ(今更)。今回も含めてよくブレるのは、本当に超絶ド天然の頭空っぽ状態なのか、最低限のニートとしての常識や羞恥心を持ち合わせた存在なのか、という部分。こんな生活してるくせに、一応少年から「ニートなの?」と聞かれることは恥ずかしいと認識しているんだよね。他にも、栄太郎のお母さんと初めて面会した時みたいに「都合の悪いことは隠そう」というこすっからい精神は持ち合わせていることが多く、本当にポンコツになった時よりも思慮が見て取れるタイミングは結構ある。まぁ、こればっかりはその時のネタの方向性次第なのだけども。恥ずかしがろうがなんだろうが、ニートやチェリーと言われて気まずくなるような奴が昼間っから小学生と遊び呆けてるのはまずいだろうと思うのだが、そのあたりに対するハードルは低いんだよな。

 そして、何故かことあるごとに特定の女性と関わりを持つのも十四松ならではの属性と言える。他の兄弟は(トッティを別にすると)どれだけあがいても女の子との関係性は構築できないのに、十四松は最終的に出待ちされるまでになるんだもんなぁ。まぁ、今回の場合は人妻だから(倫理的にも十四松的にも)ノーカンだろうけども。いや、十四松の好みなんてわからんし、案外人妻でも構わないのかもしれないが……さすがに栄太郎の手前、そういう流れにはならんかったな。

 個人的に気に入っているのは、こうして十四松の日常で壊れ現象が起こっていることを観測しているのが一松とトド松だったという部分。一松が一番念入りに十四松のことを観察しているのはいつも通りといえばそうなのだが、もう1人がトド松なんだよね。おそらく五男を見守っているのでポジションが近い四男と六男に任せたんだろうけども。結果的に一松&トド松っていうちょっと珍しい組み合わせになっている。以前、チョロ松との絡みだと1対1になることを極端に嫌がった一松だったが、末っ子トド松相手だとその辺は大丈夫なんだろうか(まぁ、ずっと十四松という共通の話題がある状態だったから平気だっただけかもしれんが)。

 Bパート「返すダス」。だから長いって。1つのネタで尺引っ張りすぎだって。今期はなかなかデカパン&ダヨーンネタにいいのが出てこないなぁ。ただ、デカパンが面と向かって「キミは何を考えているかわからない」って言ってたのは収穫ではある。やっぱり分かってないんじゃねぇか。なんであんなおぞましいキャラといつも一緒に行動できるんでしょうかね。あと、道中でカラ松&チョロ松の釣り堀シーンが出てきたので一瞬釣り堀ネタを期待してしまったのだが、結局何も起こらなかった。あの釣り堀にいつか帰ってくることはあるんでしょうかね。

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 もう、いっそコーチ殺して心中エンドでよくね? 第11話。もう、何もかもうまくいかないのは大体あいつのせい。

 予想通りにモチベーションがた落ちのゆり&めぐみペア。そりゃそうだ。本人たちも言っていた通り、「目標が勝手にこっちに帰ってきちゃった上に、そこにいるのにそこにいない」のである。これでもし優勝でもしてマン島に行っちゃったらむしろ本末転倒である。そんな状況にしてしまった諸悪の根源である棚橋がどんな男なのか、というのが今回描かれたわけだが、これまたゆりたちが言っている通りで、一言でまとめるなら「レース馬鹿」である。実力はそれなりに世界レベルなのだろうし、非常に真摯な姿勢でレースに挑むのでプレイヤーとしては優秀なのだろうが、いかんせん人間というものに対しては配慮がなさすぎる(この辺りもゆり達が言っていた通りである)。そのくせ、何故か世界トップクラスの女性レーサーに粉をかけてあっという間にものにしてしまったり、天然ジゴロの気があるのでよりたちが悪い。バーチャル姉の方がこんな面倒な男にコロッと落とされてしまったのは可哀想であるが、まぁ、同様のレース馬鹿だったらこの真面目さは確かに武器にもなるのかな。

 しかし、あくまでもコーチとして、下から見上げる形で憧れていたゆり達の場合、突然レースでの繋がりを喪失してしまうと自分たちの憧れすら虚ろに見えてきてしまう。今後も追いかけるべき夢だったのか、忘れ去ってしまうべき過去なのか。なかなか割り切れない中でそんな夢を奪ってしまった「泥棒猫」を目の前にしたら、持ち前のひねくれ根性も働いて、酸っぱいブドウを馬鹿にするかのように散々にコーチの悪口が出てくるのもしょうがないところか。ちゃんとまっすぐ見ていたコーチの姿も、突然崩れたコーチへの憧れも、全部ひっくるめて、自分を納得させるためのあまりにもみっともない虚勢である。でもまぁ、婚約者だって言ってる人の前でそれを漏らしちゃうのは単なる嫌なやつよね……。「かつて自分が憧れていたものをあしざまに言うようになってしまった人間」って、本当に情けないし、醜くも映るのである。

 そうして成り行きで開催された世界トップレベルの強豪との突発レース。三宅島の公道は24時間いつでもレースに使っていいものなんでしょうか。さすがに夜間に爆音鳴らして疾走するのは近所迷惑なような……ちゃんと許可申請は出したんでしょうかね(そんなわけないよな)。しかし、急な試合で圧倒的アウェーであったにも関わらず、世界レベルはマジで世界レベル。高校生が必死に抗おうとも、完全なる技術力のみで地の利も情念も捩じ伏せてしまう。ぶっちゃけ、「あとを追えばあらゆる情報が漏れてくるから追いかけられる」は理屈としてはわかるんだけど、そこから一気に追い抜いて突き放せたのは何でなんでしょうかね。もしかして周回レースにしたから1週目でコースの特徴は全て把握したとか、そう言うことなんかな(周回してるかどうかは知らんが)。夜間で路面状態すらよくわからないと思うのだが、そんな状況でもぶちかませるあたり、世界レベル怖い。

 こうしてあらゆる戦いに敗れたゆり達は、もう抜け殻状態。そんな彼女達に追い討ちをかけるようにしてコーチ本人から「しっかりしやがれ」とか言われ、「黙れこのクソ野郎」と叩きつけて荒れ放題。ご丁寧にコースにはイレギュラー。そりゃもう、事故ってくださいって言ってるようなもんでね。ここでもし復帰不可能な怪我でもしてたら、決勝で戦えないって言うまさかの展開で笑えるのだが……。なんだろう、多分めぐみを大切に思ったゆりが必死に彼女を救い出し、お互いがお互いの存在を再認識、互いのプライドのために優勝を目指すって言うモチベーションの解決があるんじゃないかな。

 結論:男よりも百合が良い。真理である。

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UQ HOLDER! 〜魔法先生ネギま!2〜」 5→4

 個人的に一番辛かったのは、「あぁ、やっぱり志村由美はもう声優業は一切やってくれないんだなぁ」っていうところですかね。ほら、引退したって言っても担当役だけはそのまま仕事としてやってくれる場合もあるじゃない。宮村優子みたいな感じで。なんとか、彼女もそういうスタンスで参加してくれないかと期待してたんだけど、残念ながら最終回でちょろっと登場した千雨は別キャストになっていました。御堂ダリアって誰やねん。ちなみに、志村由美の引退でがっかりしているのはちうがいなくなったことよりも山梨犬が二度と見られないことへの嘆息です。

 さて、やっぱり懐かしネタで攻めるしかなかったわけだが、ぶっちゃけ原作漫画を読んだ時の感想とだいたい一緒。「あんまりネギま関係ないよな」という序盤の展開に、「不死者が主人公のバトル漫画って、面白くするのは難しいよな」っていう根本的な問題。まぁ、「不死にも色々と種類があるんやで」っていう方向性でバリエーションをつけるのは非常に面白いアイディアだとは思うのだが、やっぱり主人公に「命がけ」の切迫感がないので今ひとつ盛り上がりに欠ける気はする。最強最悪の魔法使いである祖父を相手取る時、スタート地点が普通の男の子じゃ何百年経ってもたどり着けないのだからしょうがないことなのだが……。

 スロースターターな内容なのは(原作をちょっとは読んでいたので)知っており、そのビハインドをアニメにすることでどこか打開できないかと期待してみていたのだが、結局原作をそのまま踏襲する形だったので短所はそのまま短所になった。さらに、お世辞にも質がいいとは言い難いアニメーションであり、最終決戦に至ってもアクションやキャラ描写にプラス要素が見込めない。せめて「人知を超えた能力者同士のバトル」なんだから、その辺りでアニメならではの売りがあれば印象も変わってきたのだろうが……。最終的に、「なんとなく懐かしい声が聞こえてくる同窓会」という価値以外には特に無かったのである。

 でもまぁ、同窓会をやってくれたことにはちょっとだけ感謝している。もともとのネギまキャストってのは、当時の時点で「誰だこれ?」みたいな新人が多かったわけだが、15年の時を経た今、業界で戦い抜いている人間がどれほど残っているかというのは、大掛かりな社会実験みたいで面白い。こうして見ると当時から1ミリもポジションをブレさせない堀江由衣の存在が化物クラスで、「お前が業界における不死者なのでは?」という疑念すら湧く。その他、今作でほぼデビューみたいな扱いだった小林ゆうや、当時若手扱いだった伊藤静・渡辺明乃・白石涼子・能登麻美子あたりが完全な「勝ち組」代表例。相沢舞もここがスタート地点だったんだな。当時から中堅クラスだった松岡由貴・皆川純子あたりは圧巻の仕事ぶりで、個人的にはやっぱり松岡由貴が元気に仕事をしてくれているのは嬉しい。彼女の「リクラクララックライラック」はやっぱり素敵だ。あとはネギ先生ですかね。いい具合に年季を重ねたおかげでラスボス感もたっぷり。あとはまぁ、「この人、まだ声優続けてんのかなぁ……」みたいな名前も多く上がってくるわけだが、個人的にはこやまきみこが今どれくらい本腰入れて仕事してるのかが気になる。

 おんなじようにして過去の名作リメイクから同窓会やったらどんな風になるんでしょうね。ちょっと前に「シスプリ声優の同窓会集合写真」っていうとんでもないお宝画像(?)が出てきて感動した記憶があるのだが、同じようなことができる作品ってどれくらいあるのかなぁ。(もう感想でもなんでも無い締め)

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 リンデル「食べないでください!」エリアス「食べないよ〜」、第11話。ここでまさかのエリアス=フレンズ説が浮上?! そりゃぁドッタンバッタン大騒ぎもするわ。

 まぁ、残念ながらこちらのフレンズは人間と友達になるのがちょいと難しい世界。愛くるしすぎるチビエリアスは、名前をもらったあとも順調にリンデルと一緒に旅を続けていたようだが、ひょんなことからその異形を忌み嫌われ、リンデルをも不幸に巻き込んでしまったことで、ちょっとばかり心に傷を負ってしまったようだ。まぁ、あの外見だしあの能力なので、普通に考えたら「なんか悪いやつ」だと思われるのも致し方ないところ。実際、出会ったばかりのエリアスは倫理なんてものは全く存在していなかったようで、リンデルが丁寧に「人間のルール」を指導していったからこそ、今の「正しい」エリアスがある。もしあのまま森の中を彷徨い続け、本能に任せて暴れ出していたら、見た目のまんまの「怪物」になり果てていた可能性もあるのだ。そう言う意味ではかなりのラッキーだったし、リンデルは文字通りの意味以上に「命の恩人」なのである。

 だったら、リンデルがちょっとばかり先走ってチセに全部を話しちゃうのも保護者権限でセフセフ。いや、普通にエリアスさんはおかんむりでしたけどね。過去の経験を考えれば、あんまり自分の昔話をチセに聞かせたくないのは当然のところ。勝手に黒歴史をバラしちゃうなんておじいちゃん意地悪である。でもまぁ、リンデルは「背中を押したかっただけ」と言っている通り、チセならばそんなエリアスの過去だって易々と受け止められるだろうと思って話したはず。むしろ、エリアスの理解者を増やすことによってチセだけでなくエリアス自身の変化を促進させるところまでが計算尽くか。彼の秘密主義をちょっとくらい緩めても周りの人は許してくれる、って言うことを教えてあげたいのかも。

 図らずもエリアスの過去話を知ってしまったチセはどう反応して良いか迷ったものだが、とりあえず今回の目的はあくまで杖作りである。与えられたのは様々な材料と、作り方の最低限のレクチャー、そして何より、「自分と語らう」ための時間。ルツがいい具合に寄り添ってくれているが、この忠犬は何よりも主人の都合を優先してくれるみたいで、物寂しくなって話しかけようとしたのに「今は俺の出番じゃないから」ってんでしれっと断っちゃった。よく出来た犬である。まぁ、もふもふの背もたれっていうだけで充分ですけどね。そうして一人で放り出されたことで、チセは初めて「自分が自分のことを考えていなかった」ということに気づくのである。普通、このくらいの年頃の娘さんなんてひたすら自己言及と自己撞着を繰り返して成長するものであるが、チセは世間に興味もなく、それ以上に自分自身の心にも、体にも、そして命にも興味がなかった。今まで何の価値もないと思っていた自分。それがここにきて、エリアスやリンデルによって価値を与えられたのだ。それは一体「どんな自分」なのか。改めてそのことを思い、エリアスのことを想う時間になったのだろう。

 チセが一人で何かを作り上げた。そのことを祝してリンデルが開いてくれたささやかな宴席。そこは浪川本人が歌うんじゃねぇのかよ、とは思ったが、さすがにこんだけ秀麗で心洗われるシーンだったら、専門の歌手の人に任せて正解だったかな。なんとも幻想的な風景、そして音楽の渦の中で、気づけばチセは水鏡をエリアスに繋げている。2人の気持ちはかなり近づいている。エリアスはついに、チセに面と向かって「君がいないから家が少し寒い」と求めるような発言をしている。ついに、エリアス側からのプロポーズに近い言葉が本音として漏れたのだ。それを聞いたチセは何を思うだろう。エリアスの過去を知って、エリアスと自分の今を知って、チセが将来に向けてどんな決断をするのだろう。彼女の視線は、今ではすっかり前向きなものである。

 ただ、そんなチセの心情とは裏腹に、エリアス側は何やら沈んだ様子。このままではチセは駄目になるかもしれない。そんなことを言われ、なおかつはっきりと「チセの大切さ」を感じてしまったエリアス。彼は、今までのように「お金で買ってきた弟子」としてチセを見ることはもう出来ないだろう。彼女の幸せを考えて、どんな行動に出るのだろうか。

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「ボールルームへようこそ」 5→7

 本当にエネルギーに満ち溢れた作品でした。やっぱりこうして「動きで魅せられる」ジャンルのアニメ化っていうのは破壊力が段違いですね。

 「ハイキュー!」の担当スタッフの多くが関わっている作品ということで、動画部分で文句なしに楽しめるものになることは事前にわかっていた。1話時点ではそれでも「ダンスって分からないしなぁ」「結局審査員スポーツってドラマ作りが難しいよなぁ」「スポ根的なアニメ文法に乗せて見栄えする作品になるのかなぁ」という部分が懐疑的だった。実際、多々良がダンサーとしてものになるまでの展開はそこまで心踊るものではなく、よく分からない基礎練習を続けられても、それがどれほど大切なものかもわからないし、映像としてどれほど真に迫っているかもわからず、「順当な少年漫画的な展開かな」という程度の印象だった。

 少しずつ見入るようになったのは、多々良が真子ちゃんとコンビを組むようになったあたりだろうか。ダンスという競技が他のスポーツと違うわかりやすい点は、常にそこには男女ペアの関係性があるというところ。そして、最終回で環先生もいっていたが、ダンスにはその人の人生が透けて見えるという。つまり、ただの競技としてのトレーニング→試合という展開だけではその全貌は見えてこない。競技に挑んでいる人間たちの背景が描かれることによって、「何が試合に叩きつけられているのか」が追加されて初めて成立するのである。空っぽだった多々良の人生が次第にダンスで埋められていき、兄との関係に悩む真子ちゃんのサポートをすることで兄妹の関係性をフォローするとともに、「支え合うパートナー」との関係性を醸成する。そうして多々良オリジナルのダンスが出来上がってきたところで、満を辞してちーちゃんが登場するのである。

 こうして「パートナーとの人生のぶつけ合い」としてのダンスがはっきり見えるようになれば、あとはもう、コンビの数だけドラマが膨らむ。途中まで「なんやねんこのいかつい奴」としか思われていなかった釘宮さんがラストで一気にキャラを彫り込んで無視できない存在になる行程なんかも見応えがあったし、ちーちゃんと明の百合ップルの高まりは言わずもがな(たまらなくなって思わず記事立てちゃったけども)。それぞれの戦いが見えて、それぞれの人生が語られる。それでこそドラマは幾重にも重なりあった深みを見せるのである。

 こうして作られた人間模様を余すことなく表出させるのは、やはり最初に戻って画面の力である。「迫力のあるダンス」なんてものは素人目にはなかなか分からないものだが、それでも本作は(ハッタリ混じりだったとしても)他を寄せ付けない迫力があったし、奇をてらうことなく、あくまで「ダンスの描写」という枠の中に描きたいものを詰め込んでいた。こうした「よく知らないジャンル」を評価するポイントとして「作品を見た後にそのジャンルに興味が湧くか」という指針があり、今期だったら「なんかよく分からないけど将棋が格好いい」と思わせる作品が「3月のライオン」であり、同様に今作を見れば、間違いなく「なんかよく分からないけど社交ダンスってめっちゃ格好いい」と思わされるのである。もう、それだけでも作品としての役割は充分だろう。機会があれば是非とも原作漫画に目を通し、アニメとの味わいの違いも確認してみたいところである。

 最後は当然中の人の話だが……終わってみるとMVPはちーちゃんの中の人のちーちゃんかなぁ。登場時の「何このムカつく女」っていう印象から、最終回のプロポーズ(?)のたまらない跳ねっ返りっぷりへの接続が本当に素敵。もちろん、そんなちーちゃんの「元の所有者」明を熱演したおいちゃんも問答無用である。その他、普段とはちょっと違うテイストで曲者の釘宮さんを引き立てたベテラン櫻井、どこまでもマイペースな兵藤役のしこりんあたりもいいお仕事。そして主人公・多々良役を務めた土屋神葉も、事実上のデビュー役で見事にその任をこなしていたと思う。こないだたまたまたバラエティ番組で知ったのだけど、この子って土屋太鳳の弟なのね。業界的に弟声優の躍進がすごい。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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