最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
えぇー、やっぱり俺は虎よりも猿の方がいいなぁ、第6話。残り5人になったけど、基本的に応援したくなるようなキャラがいないっていう……いや、猿が応援したいキャラだったとも思えないけども。一番頑張って欲しかったのは……イノシシのおばちゃんかな……。 ここ数回サボってきたノルマを一気に吐き出して帳尻を合わせてきた回。死ぬかと思われつつ生き残ったのだから何かそこに引っ張る理由があるのかと思いきや、特にそんなこともなくあっさりと殺されてしまたお猿さん。一応死ぬ間際にウサギが使ったトリックはそれなりの説得力があるものだが、あのロケーションにうまいこと誘い出して猿に油断させる作戦だったのだとしたら、誘導できた時点で結構な実力だったということになるのでは。まぁ、鳥さんからもらった大量の鳥爆弾をフルスペックで操るっていうチートがあったからこその荒技ではあるのだが。ネクロマンチストとやらが能力に使用制限を持たないのだとしたらチートのレベルを超えてる気もする。蛇が動いてるのはセミオートみたいだから、気が向いた時だけマニュアルに変更できる設定なのだろうか。これ、猿まで仲間入りしたらいよいよ止められなくなる気がする。 猿のおねーさん、結局色々考えた挙句にすげぇあっけない殺され方になってしまったのは残念至極。まぁ、これまでの犠牲者と大して変わらないレベルではあるのだが、ここまで一応ルールに抗って生き残ったりしていたのだから、もう少し爪痕を残して行くのだと思っていたが……強いて良かった点をあげるとすれば、「綺麗におっぱいを正面から貫かれて死ぬ」っていうのが多少なりともエロティックに見えないこともなかったこと。いや、でも俺そんな猟奇的な趣味ねぇしなぁ。今後死体が蹂躙されたらイノシシおばちゃんよりも興奮するかもしれませんね。 羊の爺さんは……もう、あまりにも予定通りすぎるのでマジでいうことがないな。一応牛さんをちょっと誤魔化すための策は打っておいたよ、くらいがギリギリ老獪さを感じさせる部分か。結局彼が握っていた必殺爆弾ってなんだったんでしょうね。死んだ後に手からこぼれてた奴なのかな? でも、実力で劣ると思っていた虎相手に奥の手は出さないか? あれだけドヤ顔で説明してたのだから、今後何かで絡んでくる可能性はあるのだが……問題は倒したのが一番頭が悪そうな虎だから、爺さんの爆弾を再利用しようなんて発想が絶対浮かばないところなんだよな。あいつ、マジで「酔拳で超強い」だけのキャラなんだろうか。まぁ、純正武力で牛と渡り合えるなら今後の試合展開に多少は見どころを添えてくれるかもしれないけども。 そして、今回めでたくタイトルクレジットをもらって一番登場時間が長かったのが、我らがチキンボーイ(馬なのに!)、馬さんである。回想シーンでの戦闘シーンがやたらシャキシャキしてて見応えがあった、なんてサービスはありつつ、その後はバランスを取るかのように狭い室内でただただ間抜けに驚き続けるだけのかわいそうな人。努力型だし、色々考えてはいたし、「いっそ負けないほうがいい」という発想はこの手のバトルロイヤルでは必ず登場してそこそこの勝率を稼ぎ出す陣営ではあるのだが……疫病神のネズミにたかられてしまったせいで、結局一番無残な死に方になってしまった。蛇さんは振動か何かで索敵しているようなのだが、殺したのが馬さんだってことは認識してるのかな? そもそも殺したとかいう意識があるのかもわからないけどさ。あと、ネズミが密室に侵入した方法もまだ闇の中。最終的に一番のキーパーソンはネズミに決まってるわけで、まだしばらく彼の能力は明かされぬままか。一人で頑張ってたお猿さんを馬鹿にしてたので素直にイラっとしましたけどね。 次回、これまで一切活躍してない辰の戦士がようやく登場。……今更新しいパーソナリティとかあるんですかね。また思い入れがさっぱりない回想シーン流すのは勘弁やで。 PR SとMの精神性な、第5話。よく言われるやつだ。真性のMってのは、結局相手になんらかの行為を強いて自分を満足させたい奴だから本質はSっていうやつ。まぁ、それを言い出したらきりがないのだが。 本作は「すげぇ面白い」っていう作品ではなくて、毎回「次は感想書かなくてもいいんじゃないかな」って思うんだけど、何故か当落線上ギリギリでずるいところを突いてくる。今回だって、筑波の顛末が収束することはわかっていたのだし、いつも通りに「なんとなく乗ったら解決」という展開に変化はないのだからしょうもない内容のはずなのだが、その中で描かれるコンビの関係性が、絶妙に「ウムゥ、百合……であるか……」という代物なのである。難しい。 ドライバーがS、パッセンジャーがM。全てのチームがそうじゃなかろうし、そもそもそんな役割分担なんてなさそうだが、少なくとも筑波の場合はそう思われていた。幼い頃から常に上にいたいずみと、それにずっと従ってきたなぎさ。誰がどうみても、いずみがSでなぎさがMだ。しかし、果たしてその関係性は本物なの? というお話。前回に引き続き今回も似たような内容の淫夢からスタートしており、しかも今回は夢を見ていたのがいずみの方。結局、2人して精神の奥底では同じような絵図を描きながら感応しているのである。 前回のラストでいずみが突然キレた理由は今ひとつ分からなかった。まぁ、「他の女といいタイム出しやがって」という嫉妬で問題ないと思うのだが、なぎさの謝罪をあっさりと受け入れて再び同乗しているので、あんまり本気でキレてたというわけでもなく、単なるヒステリーだったということか。どうもなぎさの対応からするとよくあることなのかもしれない。今回はゆり達に背中を押されて多少積極的な「ガツン」になぎさが動いたため、関係修復も早かったのだろう。 結局、周りのチームもなぎさの決意も、特に二人の関係性を動かすには至らなかったのである。しかし、世界が変わったのはちょっとした偶然から起こった事故の後である。バイクなんかと同じでバードストライクが命に関わりかねないこの世界、不慮の事故でいずみが初めて気づいていしまったのは、「実は自分の命がなぎさに握られているのだ」という当たり前の事実。サイドカーに乗ってる人間だったらそれくらいは最初に覚えそうなものだが(実際、ゆり達はそのことをコーチに教え込まれていたのだし)、これまでそうした認識がなかったのは本当になぎさが諾々といずみに従っていたためだろうか。とにかく全てを決定するのはいずみの方。そこに紛れが起こらなければ、あらゆる決定は「いずみが正しい」前提で進むわけで、あらゆる決定権は彼女が握っていると思っていてもおかしくはない。 しかし、事故によって命の危機を実感し、それを回避できたのは明らかになぎさのおかげ。つまり、なぎさがヘマをしていたら、もしくは命を投げ出してやろうと一瞬でも考えていたら、いずみはもう車どころじゃない身体にされていたのかもしれないのだ。そのことに気づき、後ろにいる人間が下僕じゃなくて「命綱」だと気づいた時、いずみの中での優位性は終わりを告げた。そして、彼女のドライビングからなぎさが感じ取るのは、いよいよいずみが自分の存在を認識し、主導権を譲り渡したという実感である。表面は変わらずとも、運転中に限っては、その主従は逆転する。そのどうしようもないトランスに、なぎさは異様な興奮を覚え、極まってしまうのである。いずみに出来ることと言ったら、車を停止させた後に精一杯の強がりをぶつけるくらい。今後、この2人はどんな距離感で日常生活を過ごすことになるんだろうな……。まぁ、あの淫夢から察するに、いずみさんの方も薄々わかってはいたんでしょうね。これもまた、1つの友情なのかもしれない。 それにしても……あのズカコンビは結局幕間のギャグ担当で終わりそうだな。いや、今更オリジナルのシリアスエピソードとか持ってこられてもどうしようもないけど。お客さん、バーカウンターでESPカードはやめてください。 心を病んだかわいそうな社畜が突如流れてきて起こった4人戦。あくまでリハビリ、翌日以降の本番前の肩慣らしだから……。たほいやのリハビリって、どうやったらいいいんでしょうね。参加メンバーはご想像にお任せしますが、大体の場合は純正の2択(以下)になります。
Round1・「りょうとうのいのこ」 1、宮本武蔵の奥義。『五輪書』に記述が確認できるが、詳細は不明。牛針とも。 2、世間ではありふれていることを知らずに自分一人が得意になることのたとえ。 3、(主に東北地方で)寒干餅のこと。 4、坂本龍馬とその愛妾、ウノ井泥四(どろしい)の子。 「リハビリなのにいきなり長いのはきつい」って言ってました。 ①「この牛針って何」「ゾロの必殺技だよ!」いや、そんな「当たり前じゃん」みたいなテンションで言われても……。 ②こちらの説明を見て「はくちょうはんこく」を思い出す。 ④「リョウとウノイの子」。だからどうしてそんな無茶な切り方を……。ウノ井などという無茶な名字を生み出した挙句に「ウノだからドローフォーです」とのこと。ゴッドファーザーになってくれ。
Round2・「ほのおのひと」 1、(新潟県で)末子のこと。 2、ラマーズ・リオによる青春小説。時の為政者ヒッチ王女と獄中のジルの悲愛を描く。 3、ロシアの職業軍人、イリノイ・ピエール・コパンの異名。全身に真紅の蟹殻を纏い、銃火器を重装していたことから。 4、三好十郎作の戯曲。ゴッホの半生を描く。 後から思い出して知ってた人もいたような案件ですが、回答の際には思い出せず、まさかの4人戦で全外しという超絶接待プレイを繰り広げてしまった。全部で40点しか点数が無いのに、最終所持点数が29点だったという(なお、俺も14点持ってたからどう考えても計算は合わない)。 ①回答用紙には「穂の尾の人」と書かれているが、詳細は不明。 ②もうファイアマリオしか浮かばなかったので、「マリオブラザーズ」のアナグラムとか、そんなの。 ③回答提出時に「お前にしては普通だな」って言ってたくせして読み上げたらこれ。真っ赤な装飾に加えて「火器」と、徹底的に炎をフィーチャーしたゆるキャラみたいな人。「かにのふんどし」は赤くないからつけられないですかね。
Round3・「ごはいふ」 1、数占で吉兆を表す数。 2、中国の軍人。山東の人。1926年春以来張作霖と提携、蒋介石の北伐に抵抗して敗北。 3、牛の遺骨を包む布。 4、日本初の電動式炊飯ジャー「煉獄」のキャッチコピーで、その火力をうたったもの。「ごはん炊くならイフリート」の略。 シンキングタイムに「え〜と、ゴッドが……」とか漏らしたら「うわっ、被った!」とかいう声が聞こえる地獄絵図。 ①「5812」の記述が。村上春樹みたいやな。 ③「牛灰布」。 ④久しぶりに提出時に目を疑った回答で、書記係はあまりのことに卒倒。「腹筋じゃなくて肺に来るヤバさ」という名言を残している。死の際で彼が漏らした言葉は「だったらイフリートって商品名にしろよ!」だったが、問題はそこ(だけ)ではない。
Round4・「むけせっく」 1、東日本で、六月一日をいう。歯固め餅や麺類を食べる風習がある。蛇または人が皮を脱ぐ日だから桑畑に行ってはならぬなどという。 2、→エックスメン。 3、(日へ面を上げよ、の意)励ましの言葉。 4、矛などの武器で石材を加工する職人。 とりあえず「男児のちんこを剥く日」っていう回答は潰しておいてからの挑戦。 ①意味はわからないが、わからないからこそ広辞苑なのである。詳細はこの辺参照だが、よく読むと「蛇は脱皮王と見なされてきた」などのパワーワードがある。僕の名は脱皮王。 ②一発でヤツの回答とわかるこの駄目さ加減。「なんでこんなこと書いたの?」「アナグラムすると大体X-MENになるんです」。 ③完全にスルーされたがこれも意味わからねぇな。 ④「矛戈石工」とのこと。 たった1つの悪意の果て、第5話。ついに今作にも「純粋な悪人」が現れてしまったか。もちろん、これだけ万能な魔法の力が存在するなら悪用する人間が出てくるのも当たり前なのだが。 猫の里の冒険、後編。まずはスレイベガという存在をめぐって、乱入者の2人(男の方がミハイル、ナイフのおねーちゃんがアリス)とチセが対峙する。衝撃の真実を知らされたチセであったが、ぶっちゃけ、前回の分析通りに彼女にとって「死」はそこまで重要な問題ではなかった。ただ、それでも彼女が無条件にエリアスに身を寄せたことは意外ではあったか。これまで一度たりとも求められなかったという彼女の人生。金で買おうが嘘八百だろうが、とにかくはっきりと彼女が必要だと求め、居場所を与えてくれた人間(?)はエリアスが初めてだったという。その先に何が待つのかは分からないし、本当に数年以内に死んでしまうのかもしれないが、それでも今は、エリアスに付き従うのみだという。 この割り切り方はチセの強さとみるべきなのか、それとも命に拘泥しない彼女の短所とみるべきなのか。普通の人間ならば「命を握られている」と思えばそこに不信感や恐怖感があるだろう。実際、チセがエリアスの下に来てからも何度か「魔力によるダメージ」と思しき現象が発生しており、そのことについてエリアスが何も言わなかったのも事実。彼の誠意を疑おうと思えばいくらでも疑うことはできる。しかし、彼女はそうした他者との関係性に慣れていないということもあるのだろう。そもそもこれまで「他者を信じた」経験が無いと思われるわけで、その前提をクリアした上で「疑うかどうか」という俎上に上がったのがエリアスで1人目なのだ。それなら、どうせ最初からなかった人間関係。ダメだったとしても最悪死ぬだけだし、その時に支払われた金の分だけでも彼女がエリアスの役に立ったのなら、それはそれで取引としてはイーブンなのである。人身売買と言われた時点で、あらゆる不遇を想定して彼女はやって来たはずなのだ。今更命がどうこう言われたところで、つかの間のプラスがゼロに戻るだけ。それならば、これまでのほんの短い間の接触で自分がエリアスに感じた信頼に、今は賭けてもてもいいはずなのだ。 チセがそこまで刹那的な考えを持っていたのかどうかは定かでないが、少なくともぽっと出の怪しげなコンビよりは、(まぁ、こっちも怪しいけど)いくらか気心の知れたエリアスを信じる。彼がここ数日で彼女に与えてくれたものを信じる。そうして、彼女はエリアスと意思をつないでいくのである。これまで散々な人生を歩んで来たチセなりの、一種の「処世術」だったのかも知れない。 こうして、結局「澱み」のお祓い任務を続けることになったチセ。彼女が見せられた過去の記憶は、前回の猫たちの話から想像できる範疇のものだったのでそこまで大きな驚きは無いのだが、そこにポツンと小さな、根深い悪意が紛れていたことには注意が必要だ。「魔法使い」と「魔術師」。なんでそんな半端な言葉で区別するのだろうと思っていたが、なるほど、エリアスと「こいつ」を一緒くたにするのは抵抗があるか。人の心を持たずただ魔力のみを行使する悪魔のような存在。そんなものに関わってしまったが故に、1組の哀れな夫婦が永劫の闇に囚われてしまったのである。そして、その闇の中に、この村の猫たちも長年縛られ続けているのだ。これを解放してやるのが、スレイベガとしての大きな大きな第一歩。 最終的にどこがどういう理屈でミナたちが救われたのかもよく分からなかったのだが、とにかく「精霊たちと尋常じゃなく仲良くできる」というチセの能力が見事に噛み合った結果らしい。もともとミナもマシューも悪人ではないただの被害者なのであるから、こういう形で救われるのはありがたい話である。多くの仲間を犠牲にしてしまった猫チームからはそれでいいのかという声も上がるかもしれないが、チセの機転により女王が生きながらえることができたのだから、ここはWIN-WINだったということで手を打とうではないか(猫の手をね!)。かくして、村には平和が訪れたのであった。 これで全てが片付いて一件落着……というわけにもいかない。ミハイルたちが残した「スレイベガの余命」問題は残されているのだ。エリアスは「手を打とうとしている」と言っていたが、さて、チセは今後どのように自分の力を使役することになるのか……次回、なんかすげぇ魔女っぽい声の妖精の女王が登場するぞ。 11月4日 ドラフト模様(XLN×3) ピック順 【Chrolony】→【Mei】→【Alessi】→【Sea-chcken】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】
最近気づいたんだけど、この記事って時間が経てば経つほどにどんどん書くモチベーションが下がっていくな(当たり前だけど)。週末に色々イベントが立て込んでて(あと面白いアニメが多くて)後回しにしてると、マジで書き始めるのが大変になってくる。もう、書かなくてもいい気がする。
次週(今週)はすでに欠席者が1名出ていますので、キャンセルの方はお早めに連絡お願いします。また、明けて翌週は「アイコニックマスターズ」の発売日だったりします。やるかどうかはまだ未定ですが、モダマスなんかと違って開封時の当たりくじがあんまり無いので、各人のモチベーションやパックの値段次第ではスルーでいいかもしれません。一応今週相談するけども。現時点で一番欲しいカードはアンコの「ミシュラのガラクタ」です。
フレームアームズガールか、第5話。まさかの「ボディパーツ換装によって戦闘性能が強化される系女子」である。いや、女子かどうかも知らんけども。この設定、むちゃくちゃだけどある意味ではものすごく男の子の夢が詰まった設定なんじゃなかろうか。 フォスの帰還。それにしても月人さん達大したことなかった。そもそもあの王様の弟ぎみがどうやって拉致監禁されてたのかもよくわからんしな。モンスター形態になって本気で暴れたらひ弱な月人どもなんてワンパン余裕じゃないですか。まぁ、今回の話では他の同族も月人に拉致られているようだし、単なる力勝負以外の部分で負けたってことなんでしょうかね。あれだけの大質量を余裕で運搬し、なおかつ破壊されたら一切後腐れなく雲散霧消する月人達の乗り物も謎が多いが、冷静に考えると海洋生物形態とヒューマンフォームを行ったり来たりできるナメクジ族もよくわからん存在。本当に、この世界の3種族は綺麗に異質な存在へと分化し、それぞれによくわからん特性を進化させているのだろう。 今回気になったのは、あれだけ有無を言わさず宝石達と戦闘を続けている月人達が、実はその裏ではナメクジ族と人質交渉をしていたという事実である。つまり、月人とナメクジにはなんらかの意思疎通の方法があるということだ。今回も月人達は一切「言語」に該当するようなコミュニケーション手段を使っていなかったが、それでも女王はなんらかの意思を伝達され、さらに普通の言語で受け答えしていた。つまり、女王とフォスがコミュニケーションしていた「言語」は、(少なくともこちらの意思を伝える手段としては)月人に通用するということである。それにも関わらず月人は宝石達と何百年という時を戦い続けている。彼らの思惑が未だにはっきりしていない部分である。まぁ、柔軟性に富む「肉」の種族であるナメクジ達が、月人達と対話できる方向に巧みに進化したって考えるのが一番自然なんだろう。頑なで不変を良しとする宝石達にはなかなか難しいのかも。 そして、互いに相容れない性質ばかりをもつこの3種族の中で、長年の歴史を打ち破るようにして橋渡し役になったのが、硬度3半の柔らかボディを持つフォスだった。女王は彼女をだまくらかして月人への貢物にしようとしたことを素直に反省したようで、お詫びがわりに彼女の失われた足の代替物を提供してくれた。なかなか「生身」と「鉱物」を繋ぐ素材なんてものは無いはずだが、「貝殻からの生成物」という仲介物があったか。一応確認すると、鉱物としてはアゲート(瑪瑙)とのこと。急にメジャーで優秀な鉱物になったな。まぁ、なんでハイパー俊足君のオプションがついたのかはさっぱりわからんが。これ、うまいこと馴染んだということは、もしもフォスの本来の足が海からサルベージされた場合、フォスは4本足になることも可能ってことなんでしょうかね? さて、こうして無事にステータスアップを実現させたフォスだが……今後の目標はどうなるんでしょうかね? 彼女が手に入れた情報は、宝石達の今後の行動指針に影響を与えるのかな? 現状では金剛先生がどれくらい真実を知っているかによって変わってくるのでなんとも言えない状況だが。 個人的には、そんなことよりも「たくさんの宝石が集まってくるシーン」でのテンションの高まりが単にヤバい。今回のエピソードを見てようやく気付いたのだが、今作は極力中性的なキャラを維持するためのキャストが当てられているために、私のストライクゾーンに豪速球ばかり放ってくるのだな。普通に考えて彩陽とゆーみんの共演とか、皆川・三瓶・田村のやんちゃ少年3人衆の共演なんてなかなか実現するはず無いのに(キャラがかぶるから)、今作は全てのキャラが「女性の外見だけど性別を感じさせない」という属性のおかげでこんな布陣になっているのだ。そのあたりの音域がどストライクの人間にはたまらない作品ですよ。これだけ音域が寄ると、茅野・真礼あたりの高音域が一際輝いて聞こえるのもまたひとしおである。もちろん、圧倒的共演者たちを前に一歩も引かず主人公を引き立たせるともよちゃんのお仕事も言わずもがなだ。 どうしても中の人の話ばかりになってしまう作品だが、もちろん映像部分も最高ですよ。割れて砕けたフォスの顔面とか、多分このテイストの画面でなければどうしても違和感があっただろう。オレンジ制作のCGならではの融和性である。他にもフォスの新しい足のデザインとか、それがすんなり馴染んで「身体」に拡張する過程とか、今作独自要素が全て綺麗に絵のテイストにはまっている。現時点で確信できるのは、とりあえずアニメ放送が終わったら原作コミックを揃えるだろう、ということくらいですわ。 ただただ涙、第4話。理不尽はどこからでもやってくる。しかし、そんなときにどう立ち向かうか。周りにどんな人がいてくれるか。人生って、そこが大事なんだろうな。 いじめの問題である。これまで本作で「いじめ」という文脈が出てきたなら、それは零の問題だった。幼い頃はその波乱に満ちた人生のせいで周りの人間と折り合いをつけるのが難しかった零。彼はあらゆる場所で、あらゆる意味で孤立し、そんな自分をただ黙って受け入れてきた。その結果出来上がったのが現在の零の人格なわけだが、彼は基本的に救われる手段がなかったために、自分を守る形で途方も無い強さを手に入れ、現在に至っている。 しかし、それが本当に普通の女子中学生であるひなたちゃんだったらどうなってしまうか。それはもう、今回零が見た通りである。いじめという問題は、もちろん無くなる方がいいに決まっているが、個人的には一種の病気みたいなもんだと思っている。対処療法はあるかもしれないし、事前の予防策もきっとあるのだろうが、それでも起こるときにはどうしようもなく、そこには理由も何も無い。ただの現象としてそこにあるようなもの。全てのコミュニティで起こり得るかどうかは知らないが、少なくとも現代日本の「学校」という空間において、その発生を完全に消し去ることはできないのではなかろうか。そんな理不尽に巻き込まれたとき、その渦中にいる人間は一体何を考えるべきなのか。 ひなたちゃんの事件の顛末は、彼女の正義感ゆえの悲劇であるせいでより辛辣な物語になっている。これまた定番の流れではあるのだが、「いじめの伝染」は立ち位置が目に見える形で落ちていくので精神的なダメージが大きい。最初にいじめられていた友達は転校してしまっているため、もはやひなちゃんと慰め合うこともできないし、すがる場所もなくなっている。そして、ひなたははっきりと行動をおこし、その心の強さを示した上で、呼応するようにいじめはその度合いを増し、彼女に直接的な形で降りかかるようになってしまったという。彼女は強い部分もあるがまだまだ幼い。そうまでして自分に降りかかる問題に真正面から立ち向かえるほどの強さは無い。こうして被害者側が沈み込んでいくことで、いじめは泥沼化してしまうわけだ。 幸か不幸か、今回のことはいじめの比較的初期の段階で発覚した。ひなたに矛先が向き始めてからそこまで時間は経っていないので、まだリカバリーは困難ではないだろう。もちろんひなた1人では難しい問題かもしれないが、ここで彼女に「恩」を与えられた男の子が一人。しかも彼自身もいじめについては多大な共感を有するときている。高校生が中学生のいじめ問題にどれほど関われるかは定かでないが、少なくとも「頼れる男の子」として、なんらかの支えにはなれるのではなかろうか。これまで散々世話になりっぱなしだった川本家に恩を返す最大のチャンス。零ちゃん、ここは男を見せて欲しい。 それにしても……本当に今回は素晴らしい映像だった。重たい問題だし、これまでになかった内容を取り扱うために制作スタッフも相当力を入れてきたのだろう。シャフトらしさを活かしながらも実に入念なコンテワーク、そして見事な作画で細やかな心情描写が綴られていく。個人的に打ちのめされたシーンをいくつかあげてみると、例えば序盤に零たちが街中を駆け抜けるシーンの背景の演出なんかは羽海野デザインの柔らかさと淡さをそのまま活かし、色彩だけを動かして走っているシーンの躍動感を出すという面白い技法が取られている。こういう大胆な画が作れるのは、これまで散々抽象的な事物を画面に組み上げ続けてきたシャフトならではの演出ではなかろうか。同様に力の入った作り込みには、ひなちゃんが零の袖を握った時に零が激情を唸らせるシーンもあげられる。キャラクターのデザインまでそれまでとは全く違うテイストになっており、一歩間違えれば違和感が先に立つ結果になりかねないが、シナリオ運び(零の感情の高ぶり)と見事にマッチして迫力のあるカットになっている。 また、クライマックスとなる川本家の食卓シーンは本当に微に入り細を穿つ徹底したイラストレーションと最大限のモーションが組み合わさった今期一番の見どころである。じいちゃんの大演説も見事であったが、その後の「家族」を示すための一連のカットでは、例えば必死に立ち上がるモモのモーション、ちゃぶ台につく時のあかりさんの手足の運びなど、本当に生き生きとした描写のおかげで川本家の食卓が生気に満ちた様子がありありと伝わってくる。くしゃくしゃになったひなたやモモの泣き顔も、素朴な感情を伝える羽海野テイストが最大限に活かされた見事なものだった。本当に力の入った、恵まれた作品である。 こうして描かれた川本家の「家庭」のイデア。途方にくれた迷い犬の零を拾ってくれた時のように、今回ひなたを救ってくれるのは、やっぱり優しい家族のみんななのである。理解のあるじいちゃんはこの家の教育が、これまでの生活が全て「善なるもの」であり、ひなたちゃんが正しい行いをしたのだということを問答無用で伝えてくれるし、落ち込んだひなちゃんを優しく包み込むあかりさんの無条件の愛が本当に胸にしみる。今回はボロボロ泣かされてしまったわけだが、なぜか一番涙が止まらなかったのは玄関を開けて迎え入れてくれたあかりさんのシーンである。あのシーン、玄関のドアを開けたのはひなちゃんじゃないんだよね。もう、あかりさんがずっと家の中で待っていて、ひなちゃんが帰ってきた気配で待ちきれなくて中から迎え入れているのだ。全てを包み込む慈母のような人である。 あとはねぇ……モモのガチ泣きが本当の幼児の泣き声なんだよな……久野ちゃん……。今回は川本三姉妹の中の人3人が各自ベストの仕事を見せてくれていて、大沢事務所ファンとしてはたまらんものがあるのよね。ちなみに、いじめられて転校したのが西明日香だったり、いじめの主犯格が悠木碧だったり、更にそのいじめを見て見ぬ振りをした諸悪の根源とも言える担任の先生が……などなど、あまりにも中の人密度の濃い回でもあった。ご本人も怒りに打ち震えながらのアフレコだったとのことで、役者業ってのも時には因果なものだと思わずにはいられません。「ハチクロ」の梨花さんといい、羽海野作品ではやたらと心労の重なる配役が多いですな。羽海野かあさんに何かお詫びしてもらうといいと思う。 犬もいいよね! 第5話。当方猫派ではあるが、犬だって好きです。大型犬には大型犬の、小型犬には小型犬の良さがある。将来は大きくはないけどそこそこの家を持ち、そこで愛する妻や娘と一緒に虎柄雑種の猫を一匹、コーギー犬を一匹買って共に暮らしたいです。日曜の夕暮れに、遣る瀬無い気分になってきました。 今回はなんと梨子&善子という予想外のカップリング。最後までどの辺に仲の良さがあるのかがわからない微妙な組み合わせではあったが、一応これも2期の楽しみである「新たなカップリング」の一環と言える。梨子も善子も1期時点で単独お当番回があったくせにもう一回これだけメインを張れる回を与えられるというのはなかなか贅沢な扱いだ。善子ファンとしては嬉しい限りで、彼女の人の良さがよく出ているお話になっているのもありがたい。事前に「犬はその人が敵か味方か、人間性を判断してくれる」って言っておいて、善子は遠慮なく犬に懐かれているのだ。まぁ、この世界に人に吠え掛かる犬がいるかどうかも定かじゃないけども。そもそもしいたけが犬なのかどうかすら個人的には疑わしいと思っている(せっかくのマスコットなのに、なんであんなに可愛くないんだ……)。 善子が犬を拾う。この組み合わせは実に良いものだ。そして、カップリング先に指名されたのが、犬嫌いを最大の(?)キャラとして保持している梨子である。これまで長らく抱えていた問題を解決する、一種の「成長話」ではあるのだが……これまで彼女が保持していた特性を喪失してしまった話とも言えるのがなんとも悩ましい。これで彼女は、今後いじるネタが1つ減ってしまったのだ。これって、人間としては成長だけど、キャラとしては成長と言えるのかどうか……いや、そんなにいじりがいのあるネタだとも思わないので別に良いのだが。そもそも今回のお話でもノクターン(仮)の相手をしているうちにわりとあっさり「犬かわいい」というわかりやすい転げ方をしており、「犬嫌い」という属性も中途半端に処理されてしまっているので、果たして彼女が成長したのか、元からそんなに問題にならない性質だったのかもよくわからないのである。そのあたりの処理がもうちょっと分かりやすく描写できていれば、最後に彼女が語った「出会いの大切さ」という要素とも絡んで多少なりとも「成長」が感じられた気もするのだが……。一番気になったのは、彼女が犬に会うために家に飛んで帰ってきたときに犬がキャリーケースの中にいたことなんですよね。ひょっとして、学校行ってる間ずっとあそこに押し込んでいたのだろうか? だとしたらひどい動物虐待だと思うのだが……(昼はお母さんが面倒を見ていて、彼女が帰ってきたときにケースに入れたということにしておこう)。 まぁ、過程はどうあれ、これでまた1つ1年生と2年生の間で友情が深まったのである。梨子はわりと周りに流されやすい性格なので、善子みたいな濃い連中を脇に置いておくと色々と「染まって」楽しいかもしれません。 旅先の見知らぬ森の中で気の触れた石田彰に襲われる恐怖、第5話。多分、「困った時に出会いたくないCV」第1位は石田彰だと思う(個人の感想です)。 今回は短めのお話が2本立て。Bパートはちょっと詰め込み過ぎな気もしたけど、流石にこれを1話ずつに分けてしまったら間延びするかな。ネタとしてもさっぱりしているし、多少分かりにくかったり、矛盾しそうな要素を抱えたとしても、これくらいのテンポでサクサク進む方がいいということなんだろう。 Aパートは何の国なのかよくわからないけど、強いてあげるなら「ものの心がわからない国」。いや、そもそもものの心って何だよ、って話なんだけども。「モトラド」ってのは「motor ride」の縮約なんだろうか、ちょっと調べてみても確証はないのだが、とりあえずこの世界オリジナルの言葉なのだろう。そして、「モトラドってのは口を聞くバイクのことなんだな」と勝手に思っていたのだが、何とエルメスは特別製だったことが判明。これだけ世界中を旅しているキノですら、モトラドはエルメス以外見たことがないという。お前、そんなもんを普通に乗り回してたのか……シリーズの中にはキノがエルメスと出会う話とかもどっかに収録されているんでしょうかね。 しかし、それでも「喋るかも」という可能性はどのモトラドにも共通してあるらしく、キノさんはせっかくの機会なのではじめましてのモトラドさんが愚痴を言いやすいように身内を人払いしての密談タイム。歴戦のモトラドが話し始めたのは、案の定何とも鬱々とした残念話であった。まぁ、冒頭から高らかに救国の英雄の話を垂れ流す添乗員さんのテンションを見れば、この国の性質があんまり良いものでないことは想像できますからね。そういう話になるってことも大体わかるわけで。至極話が追いかけやすいし、追いかけた結果どうにもやるせなくなるエピソードである。 キノさんもさぁ、「ぶっ壊してくれ」は駄目なのもわかるけど、「外に連れ出して乗り回してくれ」くらいは係の人に伝えてあげてもいいと思うんだけども……まぁ、この国の人たちの独特のテンションを考えると、いくら言っても取り入れてはもらえないかなぁ。いうだけ言ってやるくらいの親切心は見せてもいいと思うのだが、どこまでもドライなやつである。結局、「モトラドは走るために生まれてきたから走りたいんだよ」っていう彼の願いは、自我なのか、それともあくまでもプログラム的なものなのかははっきりしないまま終わるのも今作らしい処理だろうか。エルメスやリクの存在を考えれば人間以外の「喋る何か」も立派に自我をもつ存在だと考えるべきなのだろうけど、モトラドはどう考えても人工物だろうし、その出自がわからないままだと確証には至らない。その辺がふわっとしているからこそ、今回のお話も考える「あそび」があるってことですかね。 Bパート、表題通りの「嘘つき」のお話。話の構成を見ていると、多分かなり駆け足なんだろうな、っていうのが想像できる内容になっていて、正直いうと台詞回しなんかも説明くささが強くてちょいと気になってしまう。中心となる男達の話もよく考えると妙な部分が多く、例えば男が爆殺したのは「身代わり」だったはずなのにそこで男が初めて恋人が王女だと知った、っていうのは変なんだよな(よっぽどなそっくりさんだったとしてもさ)。もちろん、この国にいるのは「嘘つき」なわけだし、彼らがそれぞれに抱えている「秘密」を思えば多少の齟齬は「そういうことにしておいてくれよ」っていう各人の「うそ」として処理してしまえるのだが、ただ1点、男が王女の正体を知ったタイミングだけは、男本人、王女本人、そして村人などの周りの観客の全員を納得させられるタイミングが存在しない気がするんだよね。まぁ、「勢いで」ってことでいいんでしょうかね。 複雑な「家庭」を形成する男と女。お互いに騙し、騙される関係性なのだが長年の共同生活ですっかり基盤が出来上がっており、細かい部分で「所帯染みた」雰囲気が出ているあたり、きちんと2人とも目的を達成しているんだなぁ、というのがわかって微笑ましい。これも確かに1つの幸せの形なのかも。そして、そんな秘密のお話を顔色一つ変えずに全部受け入れてしまうキノ&エルメスの図太さな。本当に根っからの「旅人」体質なのだろう。普通に考えれば「よそ者」の怪しさは一切払拭できていないはずなのに、何故かどこの国の人たちもキノを前にすると何となく胸襟を開いてしまう。何とも罪作りな連中である。まぁ、マジで淡々と受け入れてそのまま飲み込んで持って帰るだけのマシンみたいな行動をしているので、確かに秘密を話す相手としては最適なのだけども。唯一気になるのは、今回のカップルみたいに「惚れた腫れたのお話」をしているとき、キノさんはどんな心持ちで聞いているのだろう、ということ。この子、恋愛とかしたことあるんでしょうかね。いっそ赤裸々な夫婦生活の話とか聞かせて赤面させてやりたい。誰かそういう薄い本を( |
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カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |