最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
千葉繁に久野ちゃん預けたら本当に孫として持って帰りそう、第3話。実際に孫くらいいてもおかしくない歳なんだけど、実際にはどんなお爺ちゃんなんでしょうかね。 さて、3話目にしていよいよ今作らしい、重たい話にシフトしてきました。そして、あろうことかその重みが、この世界で唯一の救済の場所であるはずの川本家に降りかかるという容赦ない展開。できればあそこだけはオアシスのままであって欲しかったところだが……世界の理不尽は容赦なく、そして隔てなく訪れるものなのですね。羽海野作品はその辺りが厳しいよなぁ。 Aパート「六月」。こちらは「心友」二階堂の暑苦しい熱弁から始まるほっこりしたお話。隈倉さんの靴のサイズは置いとくとして、二階堂の弁当と人間の器はなかなかでっかい。貴重な機会に何としても零と相見えようと努力する彼の暑苦しいもっちり加減は、薄情な零にも届いているやらいないやら。しかし、少なくとも零のことを一番理解しているのが二階堂であることは間違いない事実。本人すら自覚していなかったあまりに「当然の」慢心を、彼は容赦なく指摘して見せたのだ。まぁ、周りの棋士の人たちもみんな察知している程度のものだったけども……零みたいなイレギュラーでいかにもな「出る杭」は満遍なく世界から疎まれているのかと心配したけど、少なくとも将棋会館では諸先輩がたからも可愛がられているみたいで何よりですね。それもこれも、周りで強引に振り回して零といろんな人の間を取り持ってくれる二階堂のおかげなのかもしれません。今回だって二階堂のおかげでお爺ちゃん棋士とお話しできたのだしね。 そして問題となるBパート「てんとう虫の木」。二階堂の指摘でおそらくちょっと反省して内省的になっていた部分もあるのだろう。本当に何気ないきっかけから、零はあまり良い思い出のなかった小学生時代をフラッシュバックすることになる。波乱万丈の零の人生、結局彼は今に至るまで、ほとんど友達というものを持ったことがないという。まぁ、零本人もいささか空気が読めないところはあるのだろうが、どうしても彼のイレギュラーな人生行路を見ると、閉鎖的な日本の社会ではつまはじきになりやすいのだろう。子供達というのはそうした部分に大人以上に敏感だったりもして、「イレギュラー」扱いの零は訳も分からずにいじめられ続けていたのである。いや、でも流石に小石を詰めまくった空き缶爆弾は命に関わる攻撃なので洒落になっていないと思うのだが……その辺の歯止めが効かないのも子供の残酷さ故か。 何故このタイミングでそんな嫌な記憶を思い出したのか。もしかしたら二階堂からの刺激に、自分の「将棋人生」を回顧するトリガーもあったのかもしれない。最近はあまり積極的な対局シーンがなかったので忘れがちになっていたが、桐山零という男は「鳴り物入りでプロになった天才棋士」なのであった。しかし、そんな彼の実力は天賦の才でもなんでもない。不幸な境遇から、ただひたすらに腕を磨くしか生きる術がなかった、悲壮な子供の涙の副産物である。以前「将棋が楽しいのか」と尋ねられて答えが出てこなかった零。その手の中にある自らの才の原点を振り返り、人生における「友達」のあり方や、他者との向き合い方をなんとなく考え直すきっかけになったのかもしれない。 零がそんな記憶を蘇らせたのも偶然なのか必然なのか、時を同じくして、川本家では不穏な空気が漂っていた。全てを受け入れ、浄化してくれるエデンのようなその場所でも、容赦なく訪れる理不尽の波。涙ながらに帰宅したひなたの姿を見て、零は過去の自分を思い出したことだろう。人間関係の破綻など、誰が正しい、誰が間違っているという話ではないのだ。零はイレギュラーだったことからつまじ弾きにされた。では、ひなたはどうなのか。目の前の難局を目の当たりにして、零にはようやく、川本家のために何かできることができたのかもしれない。それが良いことなのかは、わからないけれども。 PR ブッブーですわはブッブーだと思う、第4話。この人、他のところがブレないのは今回のエピソードではっきりしたと思うんだけど、この台詞だけどう考えても浮いてるんだよなぁ。まぁ、「ルビィの姉」って言われたらそりゃ納得もするのだけども。 「ヨハネ堕天」以来2度目の「サブタイトルに個人名が入ってるエピソード」である(「友情ヨーソロー」は除外、あとヨハネが名前として正しいかどうかも考慮の外)。めでたく2期一発目のお当番回を手に入れたのは、ツンデレ風味が未だ抜けぬダイヤさんであった。2話時点で「3年生と1年生って接点なくて大変だよな」という話で下準備をしておき、ライブ回を挟んだらいつの間にか鞠莉と果南がすっかり下級生と打ち解けて各方面でタッグが組めるまでになっていたことに驚き。まぁ、もともと姉御体質もある果南は物理的にも距離を縮めるのが得意そうだし、賢い馬鹿の鞠莉もあのテンションなら一年生たちにとってハードルを超えやすいのだろう。鞠莉×善子のコンビなど、まるで水魚の交わりのごとき親和性の高さがある。このコンビをもっと突き詰めれば何か新しい世界が拓けそうだ。 一方、2話の時点でもダイヤさんが直接対話していたのは実妹くらいのもので、なかなか周りとの融和がはかれていなかった。この辺りは持って生まれたものなので本当にどうしようもない。というか、考えてみりゃ1期序盤の時点では確執と呼べるレベルの対立構図があったわけで、あれだけツンケンされた相手に100%心を許せって言う方が無茶なのかもしれない。いや、多分千歌ちゃんたちは一切気にしてないだろうけど、ダイヤさん自身がそうした部分を割り切れてないところはあったんじゃなかろうか。そう考えると、やはり自分からズバッと「学年は全て取っ払うこと」というお触れを出して一瞬でこの垣根を飛び越えてしまったスーパー生徒会長・絢瀬絵里は圧倒的に賢くて可愛かったということがよくわかる(その陰には2期8話まで心の奥底を見せなかった名フィクサーがいたことも忘れてはいけない)。 今回はそんなダイヤさんがバイトにかこつけてなんとか距離を縮めようとするお話……待て、まずバイトが必要なのか。Aqoursの運営資金って全部グループメンバーが賄ってるのかよ。あれだけの支持を得ている存在なのだから、校内全体からカンパを募れば余裕で東京遠征費用ぐらいは稼げるんじゃなかろうか。それこそ生徒会長権限フル回転させろよ。公私混同と言われるかもしれないが、すでにAqoursの活動は学校の存続と切っても切れない関係にあるわけで、学校全体でその活動を支援するのは別に問題ないだろうに。それもやっぱり鞠莉あたりが良しとしなかったんでしょうか。そもそも生徒会長が率先してバイトしてる時点で学校は割とルーズな気がするんだけどな。 バイト先は曜ちゃんが以前やったことがあるという水族館のいろんなスタッフ。絶対にバイト1日目の人間に任せるわけがない仕事もちょいちょい混ざっていたが、その辺は勢いなのでしょうがない。何故花丸にうどんを作らせるズラか。絶対名前だけで決めてるやんけ。わざわざ千歌×花丸、曜×善子、梨子×ルビィって学年間でコンビ組ませているのは2期ならではのユニットシャッフルの一環だろうが、こうしてみるとアクが強そうでもその実大体の相手に合わせられる善子のスペックの高さがうかがえるな。まぁ、どっちかっていうと曜ちゃんが完全なるオールラウンダーなだけだと思うけども。他者とのつながりの薄さっていう意味では、千歌ちゃん一筋で周りが見えてない梨子が一番不安な気がする。 そして、作中ではその不安を一手に抱えたのがダイヤさんだったわけだ。まぁなぁ、別に「ちゃん」とか「さん」とかつけるのって距離感の問題だけじゃなくて、なんとなく馴染んじゃってるキャラみたいな部分もあるしなぁ。俺も圧倒的に年下の人間なのに「さん」つけて呼ぶ奴とか結構いるし。別に距離が遠いとか近いじゃないと思うんだよね。もちろん、そんなことはわかっていても気になり出したらどうしようもないのがわがままなダイヤさんなわけで、ブッブーしながらも不器用にのたうちまわるのである。結局は果南と鞠莉のアシストがないと彼女の胸中が下級生たちに伝わらなかった、というのはなんだか残念だが、支え合ってことその親友トリオってことでそこはひとまとめで考えておきましょう。なお、ラストの千歌ちゃんの演説を簡単にまとめると、「オメェはどこまでいってもダイヤさんだからちゃん付けなんてしてやらねぇ」ということになるのだが、まぁ、たぶん来週からふつうにちゃん付けで呼んでるんじゃないかな。何故かしらないけど、個人的にはダイヤさんがダイヤちゃんになってしまったら、そのぶんの傾斜がかかって「ルビィちゃん」は「おいルビィ、パン買ってこいよ」みたいな扱いになりそうな気がする(次回、犬を飼う)。 学園艦やんけ、第4話。実際に豪華客船って町ぐらいの規模があるらしいし、空母みたいな巨大建造物もあるのだから一応「国」と称するのもありえない話ではないのかもしれないな。 今回はあんまり「キノの」旅ではないな。そういう意味ではタイトル詐欺である。金返せ(払ってないけど)。2話で登場した元王子様のシズさんとその愛犬(?)リクのコンビがサムライソードで無双する話である(嘘)。別にここで主人公をキノからシフトする必要ないやんけ、って気もしたのだが、キノってどこまで行ってもクールなところがあるので、この国の現状を見て義憤に駆られて革命を目指す、っていう展開があんまりそぐわないので別主人公を用立てた感じなんでしょうかね。2話でも革命はしてるんだけど、あれは巻き込まれた末の成り行きだったからな。 学園艦に居住し続ける「船の国」。そこに自治が発生し、主権があるならば確かにそれは「国」である。しかし、その実態はとにかく船の中という無謀な住環境で生き抜くための過酷な労働を強いられる「国民」と、それをコントロールする統治者の世界。そして、航海を続けながらの船の修繕にも限界があるわけで、どこかで一度船を降りない限りはいつか滅びゆく運命の国でもある。統治者サイドが何故少しでも船を修繕して長生きする方向を目指さなかったのかは謎だが、現時点ですでに労働環境は飽和状態だし、これ以上の労役を生み出してしまったら限界だと判断したのかもしれない。もしくは、どうせなら船が崩壊してくことで自然にこのいびつな国が消滅することを良しとしたとも考えられるな。 とにかく、コントロールする側は文字どおり機械的に、ひたすら船を動かし続け、国を国として存続させる方向で「政治」を牛耳る。国民たちもそれを良しとし、船は人の血を燃料に進み続けているのだ。そんな状態を外から見た旅人がおかしいと判断するのは真っ当な判断であり、特に正義感の強いシズは黙っていられなかった。なお、キノさんは別にどうでもいいと判断して塔サイドのお役目を選んだ模様。さすがやなこのヒロイン。 結局、シズの登場はこの国の歪んだ構造の正体を暴くだけに留まり、それを変えるところまでは至らない。しょうがない、長年積み上げて来た実績と伝統がたった一人の刀でどうにかなるわけもないのだ。統治者は新たな指導者の誕生に安堵し、後のことを押し付けてその生涯を終えた。そして押し付けられたシズの方も、国民たちを陸地に下ろしてしまえばそれで済むと考えていたようだが、そんな甘いことはない。普通に考えたって、国ひとつ分の人口が一気に移動したら事件にならないはずはないんだしな。まぁ、実際はそれ以前の問題として、人々が船から動こうとしなかったけども。「ここ、揺れないよ」はさすがにひどいと思うが、それ以上に、彼らにとって船は「ふるさと」であるというのは致し方ない。船の中だけで何世代もの人生を続けて来た人々を、突然何の庇護もない状態で外に放り出すのは確かに残酷である。結局、船に生まれ、船に生きる人々はこのまま船と一緒に滅びゆくしかないのだ。何ともやるせない結末。前回の国が同じように「移動する国」だったのにテンションが全然違うあたり、面白い対比になっているのかもしれない。 シズの物語として描かれた今回のお話、最後はすったもんだの末におまけとして佐倉さんボイスの幼女が手に入りました。キノは「死ぬほど驚くかも」と言っていたが、あの幼女にまだ何か隠されてるんですかね? その辺よくわかりませんでした。 アニメ映画の数がなかなか減らない昨今、なんとか処理していかなきゃいけないけど劇場に足を運ぶタイミングってのも難しい。あんまり混んでないタイミングで行きたいけど、平日に行けるかというと難しかったりもするし。現時点ではコレと「ギアス」が公開中で、なんとか観に行くタイミングは計っていた。まずはこちらの作品から。周りでやたらと盛り上がっている人間もいたし、余計な先入観を持たないうちに観に行かなきゃ、と思ってたんですよね。つい最近Fateの映画って観たような気もするんだけど、多分気のせいだ。
<一応ネタバレとかそんなんだけど、むしろ気をつけるのは俺の方だ>
うえしゃまが増殖した……だと? 第3話。声に個性がある役者で兼ね役回すとどうしても際立つよなぁ。まぁ、うえしゃまの場合は2役どころじゃない兼ね役地獄から這い上がってきた人間なのでこれくらいは朝飯前ですけどね。 脇役のことはさておき、前回に続きメンバー7人がそれぞれピンの仕事でその個性を模索するというお話。そして、各々が「なんとなくアイドルらしく」という面倒なオファーを受けて頭をかかえるのだが、それをわずか1話の中でスピード解決するという、よく言えばストレスフリーな、悪く言えばだいぶ軽い展開になっている。まー、昨今は(特に女の子だらけのアイドルものの場合)ヘヴィな展開を疎むファン層も一定数いるらしいし、あんまりジメジメした空気を引っ張らずにあっさりと解決する展開はありといえばありなのかもしれない。 実波と夏夜ちゃんは前回ある程度片付いていたので、今回焦点が当たるべきは残りの5人。個人的に一番順当な発展を遂げたと思えたのは佳乃だろうか。彼女の場合、1期ラストの展開があるせいでどうしても「重たい」イメージがあったのだが、今期「新章」に入ってからはデザイン変更の影響もあってか、全体的にそうした「重さ」からは解放された印象がある。かつてのモデル経験を活かし、メンバーの中では最もフォトジェニックな方向でブレイクスルーを狙う。もちろん、本業のモデルと比べれば「中途半端なアイドル程度ができる仕事じゃねぇんだよ」という洗礼は受けているが、それでもメンバーの中ではショックも軽い方。I-1に対する反骨心から次の仕事を掴み、さらに偶然のハプニングからブレイクスルーの糸口を見出したのはお話としても分かりやすい。今までグループとしての活動を続けていく上ではリーダーの仕事の重圧ばかりが目立って不幸だった佳乃だが、明るい太陽の下で弾けるような笑顔を見せるところから新境地にたどり着くのはファンとしても喜ばしい限りだろう。 次に、意外だったがどこかしっくりきたのは藍里のブレイクスルー。アイドル活動では常に出遅れ、メンバーの足を引っ張ってしまっていた藍里だったが、この度まさかのピンでレポーター業に抜擢され、もともと身体を動かすのでなければ決して成績が悪いわけではなかったという個性から仕事をクリア。こちらも「アイドルらしく」なんて無理難題を押し付けられはしたが、まさかのZOO設定からシャーク林田で突破口を見出す。臆病に見えてこうした奇策を平気で打ちだせるあたり、彼女の芯の強さが伺える。 ついでに前回解決したと思っていた実波の食レポ能力もさらに上がったということらしい。まぁ、あの歌がテレビ映えするかと言われればかなり疑問ではあるのだが……とりあえず評判はいいって言われてるんだから大丈夫なのだろう。唯一1期の頃からずっと発揮し続けているスキルなだけに安定感は抜群である。なお、前回コンビだった夏夜ちゃんは既に食レポ番組に出ていない様子。どこへ行ってしまったのか気になるが、アイキャッチ画面に表示されたバンジーは……本物なんでしょうかね? 体張る仕事任されるのもある意味美味しいか? まだ結果は出ていないが、ここにきて原点回帰を迫られたのは菜々美。あれだけ思い悩み、一世一代の決心で蹴った宝塚(光塚)志望設定だが、こんなところでヘロっと引っ張り出してくるあたりが社長のやらしいところである。でもまぁ、こうして個別の活動が増えた今、むしろ菜々美が本当にやりたかったことに近づけるチャンスと捉えてもいいのかもしれない。1期当時は「ヅカをとるか、WUGをとるか」という2択だったからこそ思い悩んだのであって、実績を残した現状ならば「WUGとして活動しながらミュージカル」という選択が可能になったのだ。もしかしたら最終的に一番理想的な形で夢が実現できるのは菜々美になるのかもしれない。 未夕は……正直ここが一番わからねぇんだよな。ある意味で一番「バラエティ志望」みたいなところがあったとはいえ、いきなりのさんま御殿はハードルが高すぎる……。あと、食レポの時もそうだったんだけど、どうしてもこういうアニメで「実在するテレビ番組における面白いやり取り」みたいなシーンを作ろうとすると薄ら寒くなってしまうので、未夕が目指すべき方向性が作品内で見えにくいっていうのはどうしようもないところだ。ひとまず動画配信から、という進んでるんだか戻ってるんだかよくわからないステップを踏んでいるようだが、ここから彼女独自の進化は見られるのだろうか。まぁ、本人は割と楽しそうだからいいんだけどね。 そして残ったメンバーは、奇しくもアイドルとしては一度頂点に立った真夢ということになる。I-1すら落ち目のアイドル氷河期になりかけているようなので前歴があまり意味をなさないのはしょうがないとしても、前歴があるがゆえにかえって好き勝手に使いづらいというのは確かに悩ましい。そして、真夢自身にどんな展望があるのかが見えてこないのも辛いところだ。一度はI-1を離れ、アイドルの道を断念した島田真夢が、WUGという新しい受け皿を得て再び頂点に返り咲き、今度はアイドルという立場自体が揺らいでしまっているという、なんとも波乱に満ちた人生である。まー、そんな状況でもあんまり慌てたり、他のメンバーを羨んだりという様子が見られないのは流石であるが。 それでも大丈夫、やはりそんな島田真夢だからこそ、次なる一歩はメンバーの中でも一番大きなものになりそうだ。次に生み出されるのは「女優」の島田真夢になるのか、それとも、この仕事から改めてアイドルという職業の大切さを知る展開になるのか。まだまだ予測はつかないが、なんとなく今週の話を見る限り、「あんまり心痛める展開にはならなそう」っていう印象はあるので、彼女たちの立身出世の物語が華々しく展開されれば良いですね。 猿さん、山奥で修行してる時が一番可愛かった、第4話。なんであんなどうでもいいデザインのヘッドホンやら訳の分からないヘアスタイルに変身してしまったんや……。 パターン覆りましたね。次回はどうなっているか分からないが、少なくとも今回は死者が出なかった初のエピソードということになった。さすがにあれだけ大見得を切って中心に居座った猿はそう簡単に殺されたりはしないか。しかし、今回たっぷりと30分かけて描かれた猿さんの人となり……思った以上に普通だったな……。てっきり「超高校級の交渉人」みたいにしてとんでもないネゴシエイトスキルでも持ってるキャラなのかと思ったら、過去に行った停戦交渉なんてすげぇ普通。一応戦争の規模を考えればそれなりに偉業だったのは間違いないのだろうが、そのあとの顛末のしょっぱさはメインを張るキャラとしては情けないレベルだし、過去3話で積み重ねてきた猿の評判が過大評価だったようにしか見えなくなってしまった。まぁ、ここで「普通の人間」っぽさをアピールすることでかえって生き残りフラグになったと見ることもできる訳だが……。 そうした「仕事の上では割と常人」という猿の遍歴は、彼女が山籠りして三猿の下で身につけた驚異の格闘能力とのギャップもあってさらに際立つことになる。物質を自由に変質、解体するというとんでもない能力は、本人の言葉じゃないが、「自力で大抵の願いは叶ってしまう」代物。これだけの能力を持っているのだから、世界中の紛争地帯を飛び回って片っ端から悪の病巣を排除するような立ち回りだって出来たはずなのだが、今のところ彼女が仕事上でその腕を振るった描写はない。実のところ、宝の持ち腐れである。いや、とんでもない技を身につけたからこそ紛争地域にも平気で乗り込むことができるのだろうし、使わずとも意味のある武力ってのはあるだろうが、やはり彼女のいた戦場でこっそり指揮していたイノシシのおねーさんのような使い方の方がわかりやすいはず。それが出来ないという彼女の「性質」こそが、猿の最大の特徴なのだろう。前回鳥の人が完全にイカレてしまったことについて、「なんらかの猿の能力だろう」と思っていた訳だが、ネズミの分析によると「あまりの悪意のなさに毒されてしまった」ということらしい。うーむ、よく分からんが、確かに思想の面で彼女はあまりにも特殊すぎて、権謀術数を巡らせてなんぼみたいな生き方をしてきた鳥の人の理解を超えてしまったということなのだろう。そう考えると、あの子も随分偏狭な生き方をしてきたもんである。 絶対無二の武力・度を超えた平和主義・そしてそれらを支えるにはいささか頼りない常識的な物言いという3本柱がなんともアンバランスに猿という一人の人間を構築している。そう考えると、これまた西尾維新らしいキャラクターデザインなのだと言えるのかもしれない。台詞回しだけでみたら全キャラ西尾風味だしな。しかし、そんな彼女も残念ながら彼氏持ち。まだ所帯持ちというわけではなさそうな様子だったので、あくまでも「理解のある男性と同棲中」くらいなのかな。だとしたら、彼女の「これもまた戦い」は完全に遺言であり、ちょっと形を変えた「俺、この十二大戦が終わったら結婚するんだ……」なので、普通に考えるなら彼女は助からないだろう。まぁ、ひねた原作者ならあえてそこをいじって来る可能性もゼロではないけども。 そういや馬の人ってまだ生きてましたね。まぁ、すぐ死にそうだけど。 素直に百合です、第3話。まぁ、こういう設定なんだからそういう方向性になるに決まってるんだけども、このまま各校に少しずつ時間を割いていく形になるんだろうか。大量のカップルを1話目でばらまいてゆっくり収穫していくっていうデザインは案外斬新である。 前回導入され、今回解決した1件目のカップルは鈴鹿女学園。ぶっちゃけ学校名なんてさっぱり覚えてないのでネットで確認してるんだけども、そりゃまぁ、いきなり7校×2人もヒロイン勢が登場してんだから、覚えられるわけがない。せいぜい中の人で頑張って識別していく程度である。一応、今回のカップルの場合は一発目ということで2週にわたってエピソードをつないでくれたのでそこそこの深さまで掘り下げられたとは思うのだが、尺を考えると今後は全ての学校に2話使うわけにもいかない。一体どんな構成になっていくのだろうか。まぁ、双子の学校とか、別に扱わなくても良さそうなところも結構あるんだけどさ。大阪とか、単なる賑やかしな気もするし。 毎回毎回同じようにして公道を走り続けるサイドカー。ルールも醍醐味もよくわからん状態で見せられてもピンとこねぇよ、と1話目から言い続けているのだが、もちろん制作側もそれくらいのことは理解しているわけで、少しずつではあるが「どこを見ればいいか」という観戦のコツみたいなところもレクチャーしてくれている。今回はようやくパッセンジャーの重要性が前面に押し出され、今まで漠然と「加重の移動だけやん」と思っていた部分がなんとなく理解できる形でストーリーに絡むようになった。さっぱりと「死ぬよ」を連発してくれたおかげで、そのあとに鈴鹿が展開した事故のシーンが「オイオイオイ、あいつ死んだわ」ってな感じになったのでいくらか真剣味も増したと思うし。マジで走る棺桶に乗ってるみたいな競技なんやな……まぁ、カートだってF-1だって程度の差こそあれ命の危険は常にあるのだろうけども。 こうしてパッセンジャーの重要性が説かれることにより、百合関係が設定から補強されていくのは当然の摂理。互いに命を預け合う関係性は、生半可な信頼では成立しないはず。鈴鹿の2人の場合、貧富の差という圧倒的な隔絶を乗り越え、互いに本当の姿をさらけ出すことで得られた真の友情パワーによって結びつけられるのである。まぁ、2話しかないのでどこまで本気でそのあたりのシナリオが伝わったかは微妙なところだけども……僕もさすがにハンカチをあれだけで使い捨てるような連中とはお付き合いしたくないですよ。 こうしてサイドカーレースの危険性と見所が伝わったところで……なぜか知らんが夜の公道で花火を鳴らしての大騒ぎである。いや、ただでさえ危ないって言ってるのにそれはいいのかよ……。まぁ、スピードは大して出さない走行なんだろうけど、そのイベントは今回のシナリオのオチにやらんでも良かったような気が……まだまだ謎が多いな、サイドカー。 ドラゴンと恐竜の違いははっきりと認識しなければいけない(「イクサラン」制作チームの記述より)、第3話。今回のやつはMagicだとドラゴンって認めてもらえないタイプのやつらもおったな。まぁ、ゲーム的には存在しなくてもちっちゃいドラゴンだってどこかにはいるんだろうけども。 前回颯爽と誘拐されてしまったチセ。てっきりここからはドラゴンにまたがった誘拐犯との冒険活劇でも始まるのかと思いきや……なんと、まさかの「生と死」というとんでもないテーマを扱ったお話へと進展した。なるほど、この世界は色々と物騒な存在も多いし、やろうと思えば魔法を使った大バトル展開だってできるのだろうけど、あくまでもメインテーマとして描かれるべきはチセという一人の少女の内面なのであるな。タイトルに偽り無しだ。 アイスランドは実はドラゴン保護区だったという驚きの真実。どう考えてもあれだけ広大な土地で野放図に飼育してたら人間に見つかるやんけ、と思いきや、どうやらそれ専門の担当魔術師が長い年月をかけて最後の聖域を守るための魔法を管理し続けているらしい。その男の名はリンデル。CV浪川のおちゃらけ野郎で、なんとなく思いつきでチセを誘拐したり、うっかりそのまま冷や水の中にぶち込んだりもするが、その正体はエリアスなんかよりよっぽど歳を重ねた大ベテランらしい。この世界の魔法使いは年齢も操作できるのか、はたまた幻術なんかで外見だけをごまかしているのか。まぁ、あんまり人に会う理由もない職業だろうし、外見だけごまかす意味はないよな。魔法使いになったらどれだけ長生きできるようになるんでしょうな。 誘拐事件はちょっとした挨拶がわりだったが、その流れで死にかけたチセはたまったもんじゃない。しかし、そうして訪ずれた死の淵であっても、ろくすっぽ抵抗しないのがチセという女の子。ぽいと水に捨てられたというのに、一切抵抗する様子もなく、ただぼんやりと沈んでいくだけ。彼女にとっての「生」とは、わざわざ手を伸ばしてまで掴みたいものではない。生きていても意味がない、むしろ生きていれば辛いことばかり。それが彼女のこれまでの人生だったのだから。 そして、そんな彼女の捨て鉢な人生観は、エリアスだけではなかなか塗り替えられなかったのではなかろうか。果たしてエリアスは狙って二人を会わせたのかどうか。巨大な老ドラゴン・ネヴィンとの出会いは、チセに少なからず影響を与えたようだ。チセにとって、生はすがりつくものではなく、死は安易な逃げ道の1つである。半ば死んだような気持ちでわざわざ自身を売りに出したのだから、彼女は自分の命に頓着はない。「死を恐れない」という意味ではドラゴン族も同じようなものだが、しかし、ドラゴンの「生死観」はチセのような捨て鉢なものではなく、「生の続きとして死が存在し、己が死を次の世代に引き継いでいく」というもの。つまり、死は逃げ道や終点ではなく、あくまでも経過であり、必然なのだ。長命のドラゴンだからこそ持てる価値観なのは間違いないが、チセにとって、彼らのもたらした「死」は一考の余地があるものだった。 骨格と筋肉を遺伝子レベルで改変しなければ人間は飛べない。しかし、生きるための力は誰にでもある。ネヴィンはそれを「翼」と称し、「生きるために飛ぶこと」をチセに諭した。奇しくもチセは魔法使いの見習いになったばかりであり、その命がどこまで続くのかもわからないし、本当に空を飛べる可能性だってある。スレイベガの彼女なら、ひょっとしたらネヴィンですら考えもしなかったことができるかもしれない。それをただ費やすだけの命にするのは惜しいことである。チセのこれまでの人生では、こうして他者の命と交感し、命の価値を考える機会もなかったのだろうが、ネヴィンは自らの最期をもって、チセに新しい命の形を与えてくれた。 「通りすがりの人にほんのちょっと親切にされただけ」というのはなんともあけすけな、チセらしい物言いであったが、そんなことを言いながらもネヴィンから多くのものを受け取ったのは間違いない。これまでは自分の周りを素通りするか、害を与えて去っていくばかりだった雑踏。そんな中で、チセは「ほんのちょっとの親切」に触れることができたのである。彼女の人生も、これで少し前を向き、翼を広げるきっかけができたのではなかろうか。 10月21日 ドラフト模様(XLN×3) ピック順 【Mei】→【Serra】→【Sea-chcken】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Chrolony】→【Alessi】
いつもこの部分に何を書くかは割と悩むんだけど(そして最近どんどん適当になってるんだけど)、今回は久しぶりに、この1ヶ月で見えてきたこの環境のドラフト戦略について、真っ当な文章を書いたんですよ。んで、下の戦績表当たりまで書いたところで、Wordがクラッシュしやがったんですよ。PCを新しくしてから、なんか相性が悪いらしくてよくフリーズするんですよね。つまり何が言いたいかっていうと、「さすがにもう一回書く気にならんからもうここはこれでいいや」。ほんとだよ、ちゃんと書いたんだよ。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |