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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「フルメタル・パニック! Invisible Victory」 6

 まさかこの2018年の世界で、野上ゆかな本人も李苺鈴とテッサを新作で演じることになっているとは想像していなかっただろう。一生もののキャラクターって、本当にそれだけで宝だよなぁ。ほぼ全て当時のキャストで製作できる幸せも噛みしめないとな。

 リメイクリメイク&リメイクの今シーズン、こちらはリメイクでは無しに完全新作での復帰となる。一応歴史を遡ると「TSR」の放送が2005年らしいのでそのブランクは13年。まぁ、干支1周分くらいは今季リメイク群の中では常識の範囲内であろう。しかし、元々紆余曲折のあった作品シリーズであり、当時も初代・ふもっふ・TSRと作られる中で製作スタジオがGONZOから京アニへと移動している。そして今回はさらに移り変わってXEBEC。正直いうと現代京アニで改めて作ったフルメタも見てみたかった気はするが、多分スタジオのテイストとしてちょっと合わなくなっているのは事実だろう。そこで白羽の矢が立ったのが変わらずにメカ作画にこだわりを持ち続けるXEBECというのはある意味必然だったのかもしれない。賀東氏が必ず監修には付いているので、どこが作ったとしても製作理念がぶれることはないだろう。

 そして、そんな中で13年のブランクを超えて作られた「続編」。これがものの見事に続編である。1期2期のことは前提としつつも、特に回想などを設けることもなく、「視聴者の皆さんはそれくらいご存知ですからね」との勢いで始まるエピソード。1クールアニメでいうと8話目くらいから始まったみたいな印象。しかし、私のようにあまり丁寧に旧作をフォローしなかった人間でも特に問題無くみられるように作られているのはありがたい。というか、その辺りで極力「無駄な振り返りを省きつつ自然に新展開へつなげる脚本組み」を意識していたように見える。それができるだけのコンテンツとしての力があると自負しているように見える。そしてその自負は、事実に即したものだ。

 本当に「太い」作品だと痛感する1話目。そんな自然な導入に、さらに原作者肝いりの「現代アニメ」として作られているXEBEC版の画面。実は今、ちょうどAT-Xのオリジナル番組「裏アニメ」ではこのフルメタの話を掘り下げているのだが、その中で賀東氏とプロデューサーが「当時からどれだけメカ作画に苦労してきたか」という話をしてくれている。いかにアニメ的な嘘を交えながらメカを魅力的に描くか。いかに抵抗の強いCG作画をアニメの画面に融和させていくか。そこで行われてきた苦労は、素人が聞くだに想像を絶するようなものである。当時から大変だったことは、おそらく現代アニメでも引き続き悩みの種ではあり続けているのだろう。いや、むしろCG作画が当たり前になり、視聴者の目が肥えて贅沢三昧になってしまった今だからこそ、より「フルメタらしいメカの描き方」への作業量は増えているかもしれない。それでも安易な方向へ逃げずに手書き(っぽい)のメカニックを魅せる作劇は今回のシリーズでも最大の目玉になることだろう。

 1話目で顕著だったのは、「メカを寄せる」というよりも「キャラを寄せる」方向性での融和策だろうか。わかりやすいところでは冒頭のレナードがASに乗り込むシーン。CGで描かれたASと、本来手書きであるはずのキャラが遠景とはいえ自然に馴染む調整は、一瞬とはいえ簡単なものではないはず。他にもキャラの表情は少し硬質な部分を残して周りのオブジェクトに合わせられるようにデザインしているし、とにかく「今作のメカが映えるように」という準備がそこかしこに施されていることがみて取れる。このままの調子で作画を保ち続けられれば、相当骨太な映像作品になることは間違い無いだろう。

 あとはまぁ、今時珍しいくらいのまっすぐなストーリー部分でどれくらい楽しみがあるかですね。既に完成しきっているこの世界。あとはもう、これまで培ってきたものでバシバシやりたいことをやっていくだけだろうし、問題なく見られるものになるだろう。ほんと、スタッフはなんとか最後まで走りきってくれ。

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○「妖怪ウォッチシャドウサイド」 4

 視聴しながらずっと「最後に『今回のは全部ネタでした〜』って言ってケータとジバニャンが戻ってくる」っていう展開を期待してたんだけど、普通に次回予告までシャドウサイドだった……エェェエエエ、結局前シーズンはあれで最終回だったってことなの? それはどうなのよ。

 思ったよりもギャグ寄りの部分もあったのでそこまで大きな差はなくなったかな、という印象もあるのだが、やっぱり僕はいつも通りの妖怪ウォッチが観たいな……何でよりによって「鬼太郎」と同じタイミングでこっち方向に舵を切ってしまったんだろうか。いや、そりゃ偶然だろうけども……どうしたってやってることは同じになっちゃう訳で、こんな狭いところのパイを取り合っても誰も得しない気がするんだけど。

 アニメ妖怪ウォッチの強みって、本当に怖いもの知らずな無茶苦茶なネタ回しだったわけで、シャドウサイドではどうしてもその部分は削ぎ落とされてしまう。まだ多少ネタの節操のなさはあるのだが、シナリオ全体として、1話で「妖怪発生→バトルからの討伐」っていう形式は動かないわけで、これまでのように枠内で好き勝手なミニ番組を連打する形式は難しいし、妖怪のいじり方だってパターンは限られてくるだろう。まー、前シリーズではやれることを全部やりきったからこそ方向転換を迫られたということなのだろうけども……釈然とせんなぁ。こっちのジバニャンが見たいキッズってどれくらいいるんだろう。いや、もしかしたらもうジバニャン旋風が終わって大した影響力も無くなったから首を切られたのかも。そうだとしたらこんなに悲しいことは無いよな。これで完全に終了して別作品になるなら切り替えもできようが、半端に「同じタイトル」だからお別れすら言えてない状態だしなぁ……うーむ悩ましい。

 ま、とりあえず戸松とおいちゃんに引き続きレギュラーの仕事があるということを喜ぶことにしよう。遠藤綾が今後どのくらい出てくることになるのかは気になるな。突然この番組でも月一くらいでコマさんタクシーぶっ込んでこねぇかな。

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○「ヲタクに恋は難しい」 4

 私の録画タイムラインだと「多田くんは恋しない」の後にこれなので、「多田恋」→「ヲタ恋」という謎のコンボが発生する。特に意味はない。

 最初に書いとくと、僕はこの作品嫌いです。アニメとして云々より、テーマそのものの扱い方が嫌い。もともとオタクをステータスとして扱ってコンテンツ化していくのが好きではないのだが、本作のメインヒロインの「オタク」というものの扱い方が本当に紋切り型のオタク像でしかなく、自分のコンプレックスを本当に都合のいい方向にしか解釈していないのが好かぬ。まぁ、これはおそらく単に私が年を取ってしまい、現代の「オタク観」から取り残されてしまっているせいも多分にあるのだろうが……合わないものはしょうがない。オタクを自称し、それを背負って生きるのならば、私は盛岡守子さんのように、それを抱えてひっそりと、遠慮がちに生きるべきだと思っているのである。なんであんなに幅を利かせて優遇してほしいという態度を表に出すのだろう。都合のいい時だけ日陰者のふりをする「自称負け組」ほど厄介なものはない。

 こうした問題は、付き合おうとしている男の方も同様である(というか、作者の描くオタク像に通底している)。一番驚いたのは、居酒屋で「タバコを吸っていいか」と聞き、相方にNOと言われたのにそのままタバコを吸い始めたシーンだ。あれはおそらく「2人の間ではそうしたやりとりがすでにお約束になっており、別に女性の方もそれを気にしないくらいに気心の知れた仲なんですよ」ということを表すためのシチュエーションだったのだろうが、一体どういうコミュニケーションが前提にあり、あんなわけのわからないやり取りが成立するに至ったのか分からない。相手がタバコを吸って欲しくないと言っているのに、目の前で吸い始めるのはオタクとかそういう以前の、ただの人としてのマナーの問題だろう。もちろんあの居酒屋は喫煙可の店であることは前提だろうが、それでも、吸いたいのならむしろ黙って吸い始めてくれた方が理解が及ぶというものである。他にも、突然昼日中のオフィスビルですれ違いざまに夏コミのことを聞くとか、そんな人間はオタクとかそういう問題以前に、単なる社会不適合である。それをオタクという免罪符でうやむやにしようとするこの作品の方向性を見ていると、むしろこの作者はオタクのことが大っ嫌いなのではないかとすら思えてくる。

 他にも「オタクを隠している」と自称しているのにその辺で散々にネット用語をはき散らしたり、人に溢れる居酒屋で居座ってゲームを始めたり、人として如何なものかと思えるような行動ばかりが目につき、主人公カップルのことを全く応援する気が起こらない。よくもまぁ、これだけイライラするシチュエーションを用意できたものだ。どれだけアニメーションとしての質が良くとも、ちょっと追いかけるには抵抗がある作品である。幸か不幸か、監督は平池さんだし、ノイタミナ枠なので下手なものは出てこないだろうという保証があるのも悩ましいところだが……。そこまで好みの絵柄でもないしなぁ……。ただ、沢城がいつも通りに仕事してるのを眺めてる杉田は楽しそうだ。

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○「奴隷区The Animation」 4

 「これって王様ゲーム枠やんけ」って思ってたらマジでエンディングがPileだったりCM流れたりしたの、すげぇ印象悪くなると思うんだが大丈夫か。

 1話目での印象は別に悪いものではなかった気もするのだが、残念ながらわし、確かこれ既読なのよね。あやふやなのは中身が印象に残ってないってのもあるし、もしかしたら最後まで読まずにやめてしまった可能性もある。漫画喫茶とかブックオフの立ち読みとか、そういうところでは何故かこういう胡散臭い漫画を読むことが多いのだが、その時にこれも手にとり、最終的にあんまり面白くなかった印象(記憶?)があるんだ。だから王様ゲーム云々をさておいてもあんまり期待できないっていう。

 はっきり覚えてないから本当に印象だけの話なのだが、この1話目で説明された設定からは「相手を奴隷に貶めるための騙し合い、策謀のゲームが今始まる!!」みたいな感じだったのに、実際はゲーム性がほとんどなく、基本的に進行する物語はセックス&バイオレンスである。なんか、作中ではゲームやろうとか言い出したのにチンピラが相手をいきなり殴り始めて「オラ、ギブアップ宣言しろよ」みたいな展開で瞬殺してたシーンもあった気がする。つまり、「装置をつけて相手を負かせば」という設定部分があんまり意味ないのである。いや、最後まで読んでたらひょっとしたら意味あったのかもしれないけども。あと、原作の副題に「23人の奴隷」っていう文字が出てくるのだが、アニメ1話目でもいちいちそのお話の中心になる人物の名前が表示されたように、次々と新しい「奴隷バトル」を描写する平行的な展開になっていき、なかなか1つのところに物語が収束していかない。おかげで何だかとっちらかった印象になるし、キャラ全部を覚えておく労力も馬鹿らしいし、だんだん読むモチベーションが下がっていったのである。うん、多分最後まで読んでねぇな。

 そんな原作だった印象のおかげで、アニメの1話目がどうこうという部分以外でモチベーションは低め。一応、救いとしては制作会社と監督が「つぐもも」を担当した人たちであり、あのくらいのクオリティになるならもしかしたら単発アニメとしては成功することもあるかもしれない、という部分である。よかったな、「王様ゲーム」と同じ制作とかじゃなくて。

 しかし、Pileは立て続けにこういう作品のテーマソングを担当したことになるわけだが……どういう印象で売っていきたいんだろう? 大丈夫か。

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○「ひそねとまそたん」 6

 もう、方々に尖りすぎててかえって丸いんじゃないかと思えてくるカオス極まる作品。オリジナルでこういう攻め方ができる作品はそれだけでちょっと好き。

 尖っている点その1、総監督が樋口真嗣。なぜ突然オリジナルアニメで監督をやることになったのか、意味がわからない企画である。

 尖っている点その2、監督は小林寛。この人もまだまだ若手ながらも癖が強い気鋭の演出家。一筋縄ではいかないアニメーションの画作りが期待される。

 尖っている点その3、脚本が岡田麿里。小林監督とのタッグは「キズナイーバー」でも経験あり。この噛み合い方が吉と出るか凶と出るか。

 尖っている点その4、キャラデザの伊藤嘉之やらメカニックデザインの河森正治やらコンセプトデザインのokamaやら。闇鍋かよ。

 尖っている点その5、主演が久野美咲。久野ちゃんのくせに成人女性とか、正気か。

 尖っている点その6、ヤクルトが一社提供。作中で執拗にジョアを繰り出すも、メインテーマがドラゴンなのはヤクルト(スワローズ)的に大丈夫か。

 もう、とにかく色んなところに見どころが目白押しでそのまま瞳孔拡散してしまいそうな作品。開始直後のイメージから「どんな世界観なんだろう?」と訝しみながら観ていくも、そのイメージは最後までなかなか一点に着地せず、どこまで行ってしまうんだろうと呆然としていたら、いつの間にか胴体着陸しているという。これだけの散逸的なイメージがきちんと1話目で着地しただけでも、コンセプトをまとめ切ったスタッフはすげぇと思う。加えて、今回はどれくらいメインライターとして関わっているのかは定かでないが、どこから思いついたのかよくわからない岡田麿里の脚本は相変わらずぶっ飛んでいてすごい。「自衛隊がドラゴンを飼っている」っていう発想からしてよくわからないのに、「そのドラゴンは現代でも航空機として偽装されている」「乗りこなし、変形させるためには食われて腹の中から操縦しなきゃいけない」なんて、誰かにプロットとして説明した時点で「ちょっと休んだ方が良くないですか」って言われそうなもんである。それが実現して、しっかりアニメになってしまっているのだから、やはりアニメーションというのがどれだけ自由な媒体であるかを改めて確認させられる事態だ。確かに、こんだけ意味のわからん世界ならあんまり頭身をあげたリアルな設定にはできないもんな。落とし所としてはここしかない気すらする。久野ちゃんの主演起用も、どこまでも非現実的な物語を飲み込んでしまえる「非現実の代表」としての声なら納得できるか。何だか花澤先輩のやけっぱち芸に似た発生になってきた気がしますね。

 まぁ、もともと岡田麿里には信頼を置いているし、これだけ仰々しいメンバーが集まって作っているオリジナル作品、良くも悪くも大人しくは終わるまい。やりたい放題やって伝説を残すか、ド派手に打ち上げて花と散るか。せいぜいその生き様を見せて欲しい。ところで、久野ちゃん相手にわめき散らして(年上相手に)キレまくっているともよちゃんが個人的にツボなんですが、あの2人がここから友情を深めるエピソードとかが出てくるんですかね。ジョアを冷蔵庫で冷やせばだいたい解決する気がするよ。

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○「地球防衛部HAPPY KISS!」 4

 終わらぬ地獄、まだまだ続くよ防衛部! ねぇ、ウォンバットは? ウォンバットはどこに行ってしまったの?! 安元はいるのに!!

 正直なことを言うと、1話目視聴前には完全なる予断で「今期はマジで本数的にきついから、もうそろそろこのシリーズも切っていい頃合いかもしれないよな……」と思って見始めたのだが、本当に「良くも悪くも」安定している作品世界である。キャラが全然違うというのに、「あぁ、防衛部やなぁ」と深く納得してしまう展開に、不覚にもホッとしてしまっている自分がいる。こうしてやる気があるんだか無いんだかわからないテンションを描かせると高松作品ってのはなんともしっくり来るものだ。やっぱり切るのはもう少し先でいいかもしれないな……。

 点数は低めだけど、これは当然メインの5人のキャストがド新人で下手なのが混じっているため。まぁ、最近の若い子はこれまた「良くも悪くも」基礎の部分で大崩れしない子が増えているので昔のようにそこまで極端なド下手というのは減っているのだが、それでもやっぱり耳に障るのは事実だし、慣れるまではしばらく時間がかかりそうなのでそこは冷酷に点を下げさせてもらっている。ただ、逆に言えばその部分の「新鮮味」を考慮しなければ単なる懐かし作品になってしまうわけで、気になる要素というのはネガポジ含めて新規作品としての味わいと言えるのかもしれない。むしろ防衛部5人のキャラの立て方だけ見れば、もしかしたら1期よりも観やすくなっている可能性すらあるな。あとはまぁ、ウォンバットっていうか麦さんがいなくなってしまったことが大きなマイナスなのだが……でも、えぐぅのカワウソも登場時には「よーし、クッソうざいぞ!」と思ったのに、最後まで見てたら「このテンションは割と癖になるかもしれん……」って思い始めているちょろい自分がいるので本当に面倒だ。なんだかんだ言って、このシリーズ好きなのかもしれん。

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○「ラストピリオド-終わりなき螺旋の物語-」 6

 「まーた有象無象のよくわからんソシャゲアニメかよ」→「俺の知ってるソシャゲアニメの概念と違う……」。

 なんか色々とおかしな番組が始まってしまったぞ。こうして「ソシャゲ文化」というテーマが一周してメタネタを入れ始めるのを見ると、そろそろこの界隈の文化も爛熟したものかなぁ、という実感が湧く。そして、こうした転機となる(?)作品を作っているのが岩崎良明監督(&J.C.STAFF)というのもまた趣がある。もう、こうしたユル系アニメでは大ベテランといってもいいんじゃないだろうか。岩崎さんの作品は「瓶詰妖精」以来割と好んで見ているつもりだが、どうしても作品での当たり外れはあり、最近では「ツインエンジェル」の監督を担当したが、あれも「新時代の古臭さ」を狙ってどこか外してしまっているような残念感(と、それでも生暖かく見てしまう優しさ)がある作品だった。今作では、そうした監督の持つユルさの方向性が程よく噛み合っていることに加え、ちまちましたデザイン性も持ち味として活かしやすい設計になっている。もしかしたら、久しぶりに「良い岩崎作品」が楽しめるかもしれません。

 視聴中は「これ、ひょっとして実在しないソシャゲなんじゃあるまいな?」とすら不安になったが、確認したらちゃんとあって正直ホッとした。原作ゲームの方を見るともうちょいデザインは細かくなっているみたいなので、あのユルいデザインはアニメのテイストとして意図的に狙ったもの。そう考えるとやはり画面の観やすさがあるのはアニメの功績ということになるか。あとはネタを適宜回しつつ、可愛いとかヘンテコをかき混ぜてくれればそれで良いや。

 わかりやすい見どころをいくつかピックアップして見ると、オープニングとエンディングの両テーマソングがある。オープニングは、この時代、こんな世の中だからこそ改めてその存在意義を確認できる田村ゆかりという超絶存在のありがたみ。まだこんな役が回ってきて、この歌唱ができるんやで。やっぱりもう、名誉アイドル職ですわ。そして、何が何だかさっぱり訳がわからないのに脳髄に残ってしまうエンディングのワイズマン。なんで「イワザル」なんて喋れねぇキャラに歌唱担当を任せるんだよ、っていう。正直いうとイワザルの中の人だけあんまり知らないのが悔しいが、残りの2人(原田彩楓、鬼頭明里)は万全のアイドル歌唱体制を整えており、各方面から隙あらばネタも商品もブッ込んでいこうという姿勢は素晴らしい。

 まー、ネタがどこで尽きて飽きてしまうか、という問題はあるが、ソシャゲなんだから逐次新キャラを投入して強引にかき回すという方策も取れるし、そもそも「ソシャゲメタアニメ」というまっさらな土壌に飛び込んでしまったのだから、しばらくはやりたい放題が続くんじゃなかろうか。

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○「Steins;Gate Ø」 5
 やっぱりいとうかなことZweiが聞こえてくるだけでも戻れた感じがありますわ。まぁ、いとうかなこだと「Occultic;Nine」の可能性があり、Zweiだと「ROBOTICS; NOTES」の可能性があるのだけども。結局千代丸やないけ!!
 というわけで、リメイクリメイク&リメイクのこの流れの中で、リメイクではなくてあえての新作で勝負を挑んできたシュタゲ。制作体制は監督こそ変わったものの、スタジオは引き続きWHITE FOXだし、1話目をみた感じでは特に違和感もなく進行できているので純粋に「続編」として楽しむことができそうだ。やはりあの懐かしい面々の顔が見られるだけでもちょっと嬉しくなってしまう部分はありますね。
 ただ、そんなことを言ってはみるものの、もともとそこまで熱狂的なファンではなかったので(劇場版まで見てるくせに)設定部分は色々と分からない(もしくは覚えていない)ところも多い。今回の世界線はどうやら全ての「シュタゲ」世界を遍歴した後の岡部らしく最終的には助手だけがいないという、例のβ世界線。そこで新しい物語が紡がれるのに「ゼロ」というのもなんとも暗示的なタイトルである。世界はとことんまで岡部を苦しめるためにあるようなものなのだが、1話目の時点で早速悩んで叫んで凹んでしまっていたオカリン、果たして今後はどうなってしまうというのだろう。新キャラ(?)にはCV矢作パイセンの合法ロリも登場。タイムマシンアニメのはずが人工知能まで登場し、何がどうなってしまうことやら。
 ただまぁ、こうして盛り上げてはみたものの,基本的にこの世界って「世界戦を跨げばなんでもあり」なので、新作と言っても「また別パターンの世界線をやるだけ」と言われればそうかもしれないんだよな。岡部にしろ鈴羽にしろ、いろいろな世界線を経験しすぎており、今更新作アニメで新しいエピソードが一本増えたところでそこまでのインパクトはない気がする。その辺はループものゆえのちょっと不可思議な悩みではあるな。
 でもまぁ、リア充やってる岡部をみるだけでもちょっと面白いのは事実だし、黒一色で統一した「頑張って脱オタクして見ました」みたいなコーディネートの岡部が一念発起してラボに戻ってくるときにまた真っ白な白衣をまとうシーンがあるんだろう、とか考えるだけでちょっと期待してしまう。基本がイケメンなんだよな、あいつ。コツコツ努力して普通に世界を助けるオカリンも見てみたい気もするな。

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 突然の映画!! どうも、アニメ映画しか観ない僕です。突然の実写邦画という視聴結果に自分でもびっくりです。そして記事を立てることになったのはさらにびっくりです。記事立ててるってことは、割と気に入ってるってことなんですね。普段やらないことなもんで、カテゴリがないので「特撮」のカテゴリに放り込んでおくしかない。特撮要素ゼロだけどな。

 

 <まずネタバレ含まない程度での感想>

 

 何故この映画を観るに至ったかという部分は割と謎なので簡単に自分語りをしておくと、まず、原作小説の時点でちょいちょい読んでるんですね。正確には3作目の「クレイジーフォックス」まで。何故読んでいるかというと、単純に人狼ゲームが好きだから。小説原作者の川上亮は私が馴染みのあるボドゲ業界のライター、デザイナーとしては割と有名な人で、その人が書いてるならとりあえず読んでみようか、というので1作目を暇つぶしに読んだ。まぁ、ぶっちゃけ本当に「単に人狼やってるだけ」なので特別面白いというほどではないのだが、人狼って他人がやってるのをはたから見てるだけで割と面白いんだよね。むしろ、私は中に入ってプレイするとプレッシャーで死にそうになるので、GMやりながら脇で見てる方が好きなくらい。だから小説版人狼は「どこかで誰かがプレイした人狼のリプレイ」くらいの気分で読んでいたのである。幸い、2作目「ビーストサイド」では倒叙形式になって盛り上がりもあったし、3作目「クレイジーフォックス」は恋愛ドラマと交えてのドラマ作りもそれなりに意味があり、毎回きちんと違うことをやってくれるので退屈はしない(まぁ、エンタメ小説なんだからそれくらいやってもらわないと困るが)。

 で、そこまで読んだ状態で続刊までは読んでなくて、たまたま1月から「人狼ゲーム ロストエデン」という新作ドラマが地上波で放送されることを(アニメの合間のCMで)知り、「どうせアニメを40本も50本も見てるんだから、その間に実写ドラマの1本くらい入れてもいいだろ」というので録画作品に追加した。1時間ドラマだとしんどいが、30分×1クールならアニメと同じ感覚で見られるだろう、というのもあったかもしれない。そちらは無事にこの春に放送を終了したわけだが、「続きは劇場版で!」のエンディングになっており、さすがにこのままじゃ放置できない、ってんで、上映館も上映数も少ない中でひっそり公開していたこの映画を観に行ったわけだ。

 わざわざ観に行ったということは、「ロストエデン」も割と嫌いじゃなかったということ。完全にベーシックルールだけの人狼だが、ちゃんと「この設定」だからこそ出来るネタが仕込まれていて、プロットの作り方はさすがに上手い。いい具合にキャラクターに感情移入できたところでの劇場版だし、メインヒロイン・紘美がこの後どうなってしまうのか!? というのは是非とも観たかったところだ。

 で、実際劇場版の方はどうだったかというと、これがなかなかのものだった。2時間弱という尺の短さはどうしても難しい部分だが、それでもギリギリまで性急さを感じさせず、むしろ加速していく絶望感がトントン拍子の殺戮劇で増幅される感じもあるし、「ロストエデン」で蓄えられた人間関係が活きるので、短い時間の中でも割と濃密なドラマになっている。「インフェルノ」から新規参加した連中も純粋な新規ではないおかげでそこまで捨て駒という感じでもなく、ある程度インパクトを残してくれてる連中もいる(まぁ、それでも舞台装置みたいなもんだと割り切った方がいいかもしれないが)。警察サイドの話を極限まで減らしたおかげで、尺の大部分はゲームの描写に使われているのもありがたいところだ。警察の話は大体テレビ版の方で片付けてくれてたからな。

 そして、なんでわざわざ記事を立てたかというと、今作が性癖にドンピシャだったということをお伝えしたいがためである。アニメグランプリなんかでもちょっと触れているが、「お堅い女が堕ちていく様」がドがつくくらいにツボなので、本作主人公の紘美の作中での変化というか、覚醒というか、凋落というか、そういう部分の執拗な描写がたまらんのよね。あとはまぁ、単純に主演の武田玲奈が好みのタイプだったってのもあると思うけど。特に紘美役の場合は前髪きっちりわけで眉毛が引き立ち、目力の強さが尋常じゃなくなるのがホント好き(私の貧弱な顔パターン認識だと悠木碧にどことなく似てる気もする)。殺すの殺さないので「演じている役を演じる」というハードルの高い仕事だったと思うのだが、これが一切臆することなく真正面から演じきれているのも好印象。綺麗な顔がどんどん歪んでいくのを見てハァハァしたい人にはホントおすすめ。中でもオススメは、映画の中で親友のルナから衝撃的な一言を言われた時の紘美の顔。あれはもう、すごい(語彙喪失)。下手したらあのワンシーン観るためだけにBD出たら買うかもしれん。

 特に興味はなかったので認識してなかったけど、このシリーズは他の作品も映像化されてるらしいので、機会があったらそっちも観てみたいかも。ただ、単に「武田玲奈が可愛い」というのが最大限のモチベーションだったとするなら他を見てもピンとこない可能性もあるけど。

 

 

<以下、ネタバレも含む部分での感想もちょこっと>

 


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