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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<青>
 
拘引者の忠告 Arrester’s Admonition (2)(U) C
インスタント
対象のクリーチャーをそのオーナーの手札に戻す。
附則ーカードを1枚引く。
 このセットの基本バウンス。「粉砕する潮流」の亜種みたいなイメージで、アドバンテージとインスタントの利便性を両立させるのはなかなか難しいということがこれでわかるはずだ。「排撃」は本当にダメな呪文だったということである。この2択は実に悩ましく、やはり相手の攻撃時、特にコンバットトリックをすかしたりオーラを外すためのバウンスはインスタントの方が強い。しかし、押せ押せで展開しているなら自分のターンに攻撃のルートをおし拡げるために使えばアドバンテージロスが防げるのだ。こうしてみると、結局インスタントで使う場合も最低限アド損をなくす動きになっているのだから、「どっちのモードで使ってもお得」というのはやはり偉いのだろう。今後のリミテッドの基盤を成すトリックの1つである。
 
水底の生術師 Benthic Biomancer (U) R
クリーチャー・マーフォーク、ウィザード、ミュータント
1/1
(1)(U):順応1を行う。
〜の上に+1/+1カウンターが1つ以上置かれるたび、カードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる。
 ぱっと見「地味なレアやな」と思った1枚。1マナのくせに小器用なのは事実だが、基本的に順応は1回使って終わりなわけで、2マナ払って2/2になってルーター1回ってそこまですごくないやん、というのが正直な感想。だが、公式記事にその答えが書いてあった。なるほど、確かにイクサランマーフォークの特性ってカウンター置きまくることでしたね。次元を超えた同胞たちが集まれば、このマーフォークのうえにバカバカカウンターを載せることでぐるぐるルーターを起動できる。そうした使い道があるのであれば、確かにレアに近い活躍もできるのかもしれない。まぁ、普通のルーターでええやんけ、って話ではあるのだが。いまとなっちゃぁタップ1つで起動できるルーターなんてほんとに高嶺の花よ。
 
冷気をもたらす者 Chillbringer (4)(U) C
クリーチャー・エレメンタル
3/3 飛行
〜が戦場に出た時、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーをタップする。それは、そのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
 一目でそれとわかる高得点コモン。永遠のエースである5マナ3/3フライヤーというステータスに、なんと「霜のオオヤマネコ」などで活躍した氷漬け機能までセットに。リミテッドならこれを複数枚連打するだけでもグッと勝ちに近づけるだろう。「霧から見張るもの」というこれまた破格のクリーチャーの後釜なのでハードルが上がっていた部門だが、見事に期待に応えた1枚である。なお、これをさらに容赦無く豪華にしたものが「地下牢の霊」だ。レアリティとはかくも恐ろしいものなのだ。
 
精神純化 Clear the Mind (2)(U) C
ソーサリー
対象のプレイヤーは、自分の墓地をライブラリに加えて切り直す。
カードを1枚引く。
 ??? ライブラリ修復呪文であり、一応これまでのカードと対比すると「過去に学ぶ」のソーサリー版、もしくは「追憶」の上位種といえるが……気になるのは、これらの先輩カードは全てアンコモンだったという部分だ。そりゃそうだろう。ライブラリ修復なんてニッチな効果、コモンでガンガン出てこられても嬉しくないので、普通はもうちょっと枚数が少なくなるようにするもんだ。それがなぜか今回はコモン。一応キャントリップなのでメインで入れる案も無くはないが……いやぁ、ないだろうなぁ。別に環境にゴルガリがいるわけじゃねぇしなぁ。一応、オルゾフ・アゾリウスがらみの試合で互いのライブラリ勝負になるグダグダ展開が起こったら決め技(?)にはなるが……コモンで必要かこれ? なんでこんなに訝しんでいるかというと、今回は「遅れてきたディミーア」とでもいうべきライブラリ破壊ギミックが最低限用意されており、すでに私はデッキプランを練り始めている段階だからである。こんなもん、コモンで作るんじゃねぇよ。クソが。
 
制動規範 Code of Constraint (2)(U) U
インスタント
対象のクリーチャーはターン終了時まで−4/−0の修正を受ける。
カードを1枚引く。
附則ーそのクリーチャーをタップし、それはそのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。
 イラストで戦っているのはどう見ても甲殻類。シミックさんは街に迷惑かけすぎじゃないですかね? さておき、毎度おなじみ(そして毎度無視される)パワー低減呪文の新作。そこで、なんと今回はパワー低減効果と氷漬け効果の抱き合わせ販売というこすい手でセールスすることになった。ソーサリーではあるが、相手クリーチャーを制御できるキャントリップ呪文ということは「悪寒」に近い使い心地。まぁ、この手の呪文はインスタントで相手のターンに使えないと効果が半減してしまうのだが、攻めの選択肢が増えたことで運用幅は大きく広がり、リミテッドでは採用しやすい1枚になった。でもこれ、「悪寒」の方が強い気がするんだけど……。
 
珊瑚の猛士 Coral Commando (2)(U) C
クリーチャー・マーフォーク、戦士
3/2
 バニラの歴史がまた1つ。これまで、青の3マナバニラといえば2/3か1/4がお約束。他の色に気を使って、常にタフネスに偏らせてきた。今回はそんな歴史と伝統を破り、ついに初の3/2バニラを実現。飛行が絡まないクリーチャーで、「デメリットなし」「パワー3以上」「コモン」の条件を満たした史上初のクリーチャーなのだ。これはおそらく緑のシミックと連絡を密にした成果なのだろう。やったぜ青、万歳マーフォーク。まぁ、「囁く工作員」に勝てる要素がほぼ無い気がするけど……頑張れ青単、やっちゃえマーフォーク。

 


本質の把捉 Essence Capture (U)(U) U
インスタント
対象のクリーチャー・呪文を打ち消す。最大1体までの、対象のあなたのコントロールするクリーチャーに+1/+1カウンターを1つおく。
 優良基本カウンターである「本質の散乱」に「戦闘の成長」をトッピングしたシミック的なアップグレードカウンター。アップグレードしているのだから「詐取」のようにコストアップするのが普通なのだが、なんとこちらは2マナのままでの品質向上に成功。最近のカウンターの中でもかなりの優良株だ。もちろん難点もいくつかある。生み出されたのがこのラヴニカ世界であるから、純正シミックデッキがこれを撃とうと思うと緑のダブルシンボルとの共存が難しくなるし、1、2ターン目にギルド門を置かなきゃいけないデッキなんかでは序盤の運用も難しい。そもそも序盤に運用してもカウンターを置きたい対象がいなかったら単なるカウンターである(ややこしいな)。順応能力を持つクリーチャーに乗っけてしまうとそれ以上の順応が見込めないなんて贅沢な悩みもあるだろう。でもまぁ、これって全部「あればもっと嬉しい」だけであって、やっぱりどこをどう見ても「本質の散乱」は強いので問題なしです。まぁ、やっぱりクリーチャーがいた方が強いのは事実なので、できれば先手が2、3ターン目に先行してから構えたいところだけど。やっぱりシミックが狙いたい方向性ってクロックパーミなのかしらね。

 


一面の視線 Eyes Everywhere (2)(U) U
エンチャント
あなたのアップキープの開始時に占術1を行う。
(5)(U):〜と対象の土地でないパーマネントのコントロールを交換する。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。
 壁に耳あり障子に目ありとは申しますが、ラヴニカではそんなもんじゃない。「どこにでも目」である。ディミーアって怖いよね。で、そんな大量の目があると何が起こるかっていうと、「毎ターン占術」。あれ、大したことないな。いや、強いことは強いんだが、3マナエンチャントならそんなものか、という効果である。そこで切り札、なんとこのカードの「目」は相手クリーチャーの脳内にも侵入するらしく、いざとなったら相手のハートも鷲掴み。カードをそのままパクってしまえる。ただ、そうした場合には毎ターン占術装置が相手の手に渡るし、相手が島を持っていれば同じように6マナ払えば取り返すことも可能。昔懐かしの「強欲のトーテム像」と同じ効果である。当然、青をやっている人間のベストムーブは交換した後にこのカードをバウンスしてしまう無限パクりモード。ただ、起動がソーサリータイミングなのでなかなか相手の隙をつくのが難しく、もしかしたら互いに6マナを捧げ合う泥仕合になってしまうかもしれない。まぁ、それで時間が引き伸ばせるなら悪い話でもないだろうが。
 
フェアリーの決闘者 Faerie Duelist (1)(U) C
クリーチャー・フェアリー、ならず者
1/2 飛行 瞬速
〜が戦場に出た時、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーはターン終了時まで−2/−0の修正を受ける。
 ギャグにしか見えない小さな決闘者。フレーバーにフェアリーが怒りやすいって書いてあるけど、ラヴニカフェアリーってそういう存在なのか。おっきいのも小さいのも共存している次元なので、こういう小さい連中がどんな生活してるのかは気になりますね。とりあえず、このカードを見る限りでは「ちっちゃくてウザい」という感じなのかしら。2マナで瞬速持ちのフェアリーというとその勢いで呪文を打ち消してくれそうな雰囲気があるが、そんなカードを印刷すると各方面から怒られまくるので、今回はちょっとしたトリックを提供するにとどまった。「パワー低減呪文」はあまり人気がないが、それが飛行クリーチャーとセットならどうだ、というチャレンジ。もう、抱き合わせしか売り方が無いジャンルなんだろうか。とりあえずクリーチャーとして及第点なので、そこにおまけがついたのなら運用感はそこそこ。アゾリウス的フライヤー文脈で隙間があればデッキインできるだろう。まぁ、こんなんばっかり入れててもすぐに息切れしてしまいそうではあるが。
 
門道の密行者 Gateway Sneak (2)(U) U
クリーチャー・ヴィダルケン、ならず者
1/3
門があなたのコントロール下で戦場に出るたび、〜はこのターンブロックされない。
〜がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引く。
 門応援団の1人にして、「知恵の蛇」の正当後継。やっぱりステータスが1/3だとそれっぽくなるな。そして、現代社会は単なる蛇能力だけでは生きていけない。門を利用したアンブロッカブルにより、確実なアドバンテージを広げるのだ。まぁ、まとめると門を置いたターンにカードが引ける効果なので、だいたい「ギルド会談」(の片方の能力)だと思えばいいだろう。そう考えると、今回も無事に門デッキのアドバンテージ源が確保できたわけだ。なんだか前回よりもますます門関係のカードが増えた。さぁ、ギルドなんか無視してかかってこいよ!
 
大ムンクルス Humongulus (4)(U) C
クリーチャー・ホムンクルス
2/5 呪禁
 シンプルなコモン戦力。青なのでパワーに乏しいが高タフネスで圧倒的な防御性能を誇る。「賽銭ガニ」が1マナの追加で呪禁を手に入れたと考えれば、そのしぶとさはかなりのものだ。まぁ、「冷水カミツキガメ」と比較すると1マナの差でパワーが2も下がっているわけだが……。普通は呪禁といえば「よし、これにオーラを貼って殴れば!」とか考えるものだが、ここまで偏ったステータスだと、開き直って完全ブロッカー要員と考えるべきだろう。5マナともなるとなかなか枚数を割くわけにもいかないのが悩ましいが、2枚くらい入れておけば相手の心を折るのには充分じゃなかろうか。ちなみにこのカード自体は謎のむきむきホムンクルスを描いたものだが、フレイバーにはフブルスプ君の名前も出てきている。この街で彼を探すのは超大変とのことだが、まさかこのムキムキがフブルスプ君の変わり果てた姿ってわけじゃないよね?
 
集団強制 Mass Manipulation (X)(X)(U)(U)(U)(U) R
ソーサリー
X体の対象のクリーチャーやプレインズウォーカーのコントロールを得る。
 雑。なんかもう、雑。圧倒的コントロール奪取呪文の完成形と言ったところだろうか。青のお家芸であるコントロール奪取だが、単体でもクソ強いので一気にまとめて強奪なんて呪文は過去に例を見ない(一応「露骨な窃盗」みたいな例はあるが、1対1で意味を持つ効果はレアな気がする)。クリーチャー単体のコントロールを奪う平均コストは5マナ(「精神の制御」)、パーマネントタイプを拡大すれば6マナ(「押収」)というのがこれまでの基本コストであり、しかもこれらの先達は大体がオーラ。破壊されると取り返されるリスクを孕んでいた。今回はクリーチャーとPWが選べて1体6マナ、後腐れなし。さらに拡大モードの選択も可能ときている。アホみたいなコストに見えるが、実は案外堅実な方向にぶっ壊れているのである。6マナで1体が基本だが、8マナ2体までならそこそこ現実的な範囲。統率者戦みたいなフォーマットなら3体4体と片っ端からかっぱらう挙動も可能になってくるだろう。となると悩ましいのはやはりこの色拘束か。これだけ青が重いコストは、ラヴニカ全盛で色が広がる前提の世界ではやや厳しいが……青単……ねぇ……。今の青単って速いデッキだからニーズはなさそうなんだよな。コントロールな青単が出てくるチャンスはあるだろうか。
 
幻惑する水底種 Mesmerizing Benthid (3)(U)(U) M
クリーチャー・タコ
4/5
〜が戦場に出た時、0/2で「このクリーチャーがクリーチャーをブロックするたび、それはそのコントローラーの次のアンタップステップにアンタップしない」を持つ青のイリュージョン・クリーチャー・トークンを2体生成する。
〜はあなたがイリュージョンをコントロールしている限り呪禁を持つ。
 伝説のタコ。青はこうしてたまにマイナーな海洋生物を神話認定してくるから油断できない。ちなみにレジェンドでもなんでもないので複数展開も可能だが、海もないラヴニカのどこにこんなもんが眠っていたのかは謎である。まぁ、どうせシミックがどこかで飼育してたんやろな。イラストをみてわかる通り、実に子沢山なタコのお母さん。面白いのは、生まれてきたばかりのタコの幼生はまだタコじゃなくてイリュージョン扱い。この子タコもすでにタコらしいいやらしさを持っており、ブロッカーとしてはなかなかのやり手。合計ステータスは5マナ4/9と尋常ならざる数字を叩き出し、愚直な戦闘しかできない相手はこれ1体で相当な時間を費やす必要があるだろう。上述の通りに複数体並べることも可能で、その場合には子タコの数も増えるので親ダコの呪禁をひっぺがすのが大変である。ちなみに、親の呪禁は子タコじゃなくてイリュージョンさえいればいいので、せっかくだから現在のスタンで使えるイリュージョンを調べてみたら「ナルコメーバ」だけだった。タコっていうよりクラゲだ。

 


しつこい請願者 Persistent Petitioners (1)(U) C
クリーチャー・人間、アドバイザー
1/3
(1)(T):対象のプレイヤーは、自分のライブラリのトップを墓地に置く。
あなたのコントロールするアンタップ状態のアドバイザーを4体タップする:対象のプレイヤーは、自分のライブラリを上から12枚墓地に置く。
〜という名前のカードはデッキに何枚入れてもよい。
 ダッ、だまされないんだからね! そ、そんな顔してこっち見ても、騙されないんだからね!!!! ……え? 何これ?いやー、弱いなー、ダメだなー、こんなの頑張って集めてもデッキになるわけないなー。そうだろみんな? やめとけよ、ピックの無駄だろ? 真面目に勝つ方法考えた方がいいに決まってるよ。ほら、流そう? ね? 開けたパックから出てきても全部流そう? 面倒なことは全部俺がやってあげるからさ(なお、コモンとはいえ同じカードが4枚以上集まることはドラフトにおいてもほとんど無いという悲しい事実を私は記憶からデリートしている)。これ、構築だと……どうなるんだろう……無理か? やっぱ無理か? 

 


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○「デビルズライン」 5

 そこで終わるんかーい。うぅむ、このままでは欲求不満な終わり方に……いや、なんの欲求かはしらんが。

 タイトルからは分かりにくかったが「デビル=鬼→吸血鬼」ってことで、割とスタンダードな吸血鬼モノのようだ。演出の方向性なんかを見てるとやたら「東京喰種」とかぶるような印象もあるのだが、この手の作品でくっきり違いを出す方向性なんてなかなか無いし、しょうがないわな。ちなみに制作会社と監督が「サーヴァンプ」と同じらしいので、そっちとの接続もあるといえばある。残念ながら「サーヴァンプ」の記憶がほとんどないけども。

 オーソドックスなので何を拠り所にして今後視聴を続けるかと問われると難しいところではあるが、1話目の印象は決して悪くない。冒頭ではグッチャグッチャと暴れまわるスプラッタなバトルシーンがあり、正直そっち方向での頑張りはあんまり望んでないのだが、一応雰囲気づくりのためにはそっち方向で画作りできるということを示しておく必要はあるだろう。その後も、「都会の闇に紛れてひっそりと息づく吸血鬼」っていうモチーフが薄気味悪く描かれているし、プロット自体も軽めのどんでん返しを意識したものになっていて、1つのエピソードとしての見どころは分かりやすかった。まぁ、それだけにあのラストの引きはびっくりしたわけだが……あのままだとメインヒロイン死ぬんじゃなかろうか。いや、死なないのはわかってるけども。

 あとは今後どちらの方向に伸びていくかっていう話になるのかなぁ。バトルものか、サスペンスものか、ラブものか、はたまたミステリなのか。なんぼでもやれることはありそうだし、掲載誌がモーニングっていうのも判断材料にならないので先は読めない。唯一それっぽい手がかりがあるとするなら、オープニングが蒼井翔太でエンディングが宮野っていうセッティングなんだよな。……そういう系譜?

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4月7日 ドラフト模様(RIX×2 XLN

ピック順 【Alessi】→【Newcomer】→【Mei】→【Thraxi】→【Chrolony】→【Serra

 

 お別れちゃうんかい。なんか、おるな。そういうとこだぞ。

 というわけで突発的な6人戦です。もう色々グダグダよ。環境も終盤、まだまだニューカマーは手探り。そんな状況で我々は一体何を目指してドラフトを続けているというのだろう。

 

 なお、今週はすでに欠席報告が出ており5人に満たないのでドラフトは行われず、再来週(4/21)がイクサランドラフト最終回の予定です。ただ、前日の4/20がどうやら各方面から人員が押し寄せる面倒な日らしいので、私の体力が維持できるかどうかは分かりません。最近は予想外のところから突然メンツが来たりもするので、万一今週来るという人は早めに通知しないと誰もこないのでよろしく(何の心配をしているんだろう)。

 

 


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○「ピアノの森」 5

 抽象的なタイトルなのかと思ったらマジでピアノの森に森のピアノがあった。もしかして、森の中に突然雀卓が出現する「ツモっ子の森」ってこれのオマージュだったんでしょうか(多分違う)。

 軽く調べたら2007年にアニメ映画になっていたらしいのだが、全然知らんかった。まぁ、もしかしたら「主演:神木隆之介」とかみて興味が無くなって記憶を消し去った可能性もあるが……当時は映画館に行くのも心理的なハードルが高かったからな。とにかく、そんな昔からあるらしい作品を、この度NHKでアニメ化。「3月のライオン」の後枠と考えるとそれだけでも割と期待がかかる(関係ないけど)。

 1話目を見た限り、まだなんとも言えない要素が多い。一番悩ましいのは「何故主人公だけが森のピアノを弾けるのか」という部分の謎が、果たして論理的な解決を見るのかという部分である。まぁ、普通に考えたら説明はつかないのでそういうファンタジーという結論になるわけだが、他の部分がやたら現実的で下世話な部分がある割に、そこだけが超常的な要素を混ぜこんでしまっていると、ちょっと消化しにくいので悩んでしまう。「ピアノに愛された神童」ということで処理すればいいのだろうが、彼がそうなったのは偶然なのか、森のピアノがあったからこその奇跡なのか、その辺の「事の起こり」が分からないとちょっと視点が定まらない。気にしたら負けなんでしょうかね。

 「ピアノアニメ」と言えば過去の作品で思い出せるのは大きく2本、「のだめカンタービレ」と「四月は君の嘘」である。「のだめ」はこれらのジャンルの嚆矢として、手堅い演出と新しい時代のピアノ演出でしっかりと重責を果たした良作だし、「君嘘」に至っては演奏描写とその他の心理描写の噛み合わせが絶妙で、1つの伝説を打ち立てたと言っても良い傑作。今作も、そうした2本の先輩たちに負けないよう、しっかりと演奏シーンのディティールにこだわり、おそらく実際の演奏を取り込んでCGで再現する形で指運を描いている。その辺りに手抜かりがないのはわかるが……ちょっと淡白かなぁ。音響の方はしっかりしているので聞いている分に不足はないが、なんだか事務的に演奏の正しさを再現に注力している部分が多く、まだ「真に迫る演奏」というほどではない。まぁ、作中で主人公も遊び半分で弾いてる段階なので、その辺はまだしょうがないか。今後、「ピアノを弾くこと」になんらかの感情が乗ってくれば、また描写の熱量も変わってくるのかもしれない。

 あと、エンディングがおいちゃんの歌唱だってことにクレジット見るまで気づかなかったのが結構衝撃だった。今後作中でも出てくるんだろうか。今まで良くも悪くもテイストが固まっていたアーティスト活動だが、ちょっと違う路線が出てきて面白くなってきたかも。

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○「食戟のソーマ 餐の皿 遠月列車篇」 ー

 だから分割はもう評点しませんからな。そんなんばっかや。こちらは分割後半戦で、タイトルは「餐の皿」を維持している。もし次のシリーズが作られるとしたら「脂の皿」とか「飼の皿」とかになるんだろうか(ならない)。

 書くことが特に無いですが、いよいよえりな様が覚醒して活き活きしてくるのがこの辺りのパート。そのチャンスでえりな様の声が戻らないのはちょっと残念ではあるが、もう、こうなっちゃうと完全にこの役はひーちゃんのものなんでしょうかね……。他の役もそうだけど、復帰後もいっぺん譲っちゃった役は戻さない采配なんだろうなぁ。しょうがないか。

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○「LOST SONG」 4

 突然歌う系作品の新作。そんな系統無いやろ、と思ったが、これが結構あるのが恐ろしいところだな。

 正直配点は迷ったのだが、えも言われぬ「どんどんダメになりそうな空気」を感じて多少下げ気味の弱気のベットにさせてもらった。本当にこればかりは言葉で言い表せない「雰囲気」でしかないのだが、なんだろね、過去作で言うなら「コメットルシファー」のような空気が……出来ればこの予感が見当違いで面白いものになってくれることを祈るが。

 やってることはマクロスである。もしくはクロスアンジュの可能性もある。歌が世界を変えるのだが、それをやれると思っていたのは超有名人のお姫様と、田舎で細々と暮らしていた娘っ子。どうやら爺さんがひた隠しにしていた出生の秘密があるようだが、とにかくこの二人だけは、その高い歌唱力から世界を変える歌がある。あとはどうにかこうにかしてこの2人が出会い、協力して、世界を作っていくに違いない。マクロスと違うのは、間に男が挟まらないのでトライアングラーにならないことくらいか。

 デザインは分かりやすいし、メインキャストの2人を見れば「あわよくばライブイベントなんかでも稼げるコンテンツにしていくで」って言う姿勢は明確なのだが、問題はその作品世界自体が魅力的なものになるかどうか。こうした「ふわっと中世風世界」でのオリジナルはどうしても差別化が図りにくく、ここからグッと出てくるためにはよっぽど「歌う時の演出」が素晴らしいか、ドラマパートに奇想天外なものをぶっこんでくる必要がある。歌唱コンテンツとして成功した「マクロスF」や、作中の歌演出に鬼気迫るものを感じる「シンフォギア」シリーズなど、こうしたコンテンツで成功するものは限られている。そうした奇抜な攻め方ができないなら、おとなしく作中でライブするくらいの内容で諦めるべきだ。今作は残念ながら、歌唱シーンに特別な見どころがあるわけではなく、「歌ったら奇跡が起きるよ」ということを画面の説得力ではなしに設定に落とし込んでしまっている。その辺りが、多分ハジけきらんだろうなぁ、と思える理由なのかもしれない。

 そして勝負となる歌方面の広がりだが……悪くはない。悪くはないが、いち鈴木このみファンとしては、「別にこんなアニメの中で歌わんでも……」というのが正直なところ。だからさ、声優が歌う世の中だからって歌い手が声優やれるわけじゃねぇんだよ(「声優が歌えるわけじゃねぇんだよ」も真理である)。鈴木このみの演技は思ったよりは悪いものではなかったが、やはり辛いのは間違い無いだろう。「発声に難が残るから隣に久野ちゃんを置いとけば緩和されませんかね」みたいな配置やめろや。久野ちゃんが傍にいるせいでどんだけシリアスなシーンでも空気が抜けたみたいになるのは内緒な。相変わらず歌唱になると頭抜けているせいで、かえってそれ以外のシーンとのギャップが見えるようになるのも厳しい部分で、開き直ってマクロスシステムを導入して歌唱だけを任せるわけにはいかなかったのかと思ってしまう。鈴木このみ本人の意向なのかなぁ。

 転じて、もう一人の「歌姫」である田村ゆかりはどうかというと、こちらは当然ブレない存在感で一人作品世界を支えている。というか、こうして久しぶりに主演作品として見せられると、なんかもう、涙なしには見られないくらいの強さを改めて感じるのである。最近ではすっかりメンヘラ声優として定着してしまった彼女だが、こうしてただ一人、その地位を動かずに「アイドル声優」のイデアを守り続けている姿は尊くすらある。だからこそ、その苦しみに壊れてしまいもするのだろう。他の同期が、後輩が、次々とそのスタンスを翻して新たな声優人生を歩み始める中、彼女だけは、臣民たちの夢を守り続けるために我が身をなげうっているのだ。そう考えると、今作の「歌い続ける姫君」という立場もなんとも暗喩めいている。新旧の「歌姫」の共演には、もしかしたら現代アニソンシーンの光と闇が描かれているのかもしれない。

 ぶっちゃけ「こんな愚にもつかないことを考えてないと今後退屈しそうやな……」って思っただけなんですけどね。面白くなるかなぁ。1話目でかやのん殺しちゃったしなぁ(なお兼ね役で生存している模様)。

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○「Cutie Honey Unicerse」 4

 まだまだまだまだリメイクの波は終わらない。もう、今期完全新作って何割くらいになってるかね?

 一番驚いたのは、キャストロールを見て新谷良子の名前が載っていたこと!! ウオォ! 生きてたんやなワレ! なんでさっぱりアニメの仕事なくなったんだろう。謎である。ついでに中の人の話をしておくと今作は「主人公もボスキャラも草薙素子」っていうわけのわからない作品になっているぞ。あと、変身すると一部限定で声が真礼たそに変わる。よく分からん。

 それにしても、「鬼太郎」「銀英伝」はまだわかるし、「キャプ翼」もなんとかわかるとしても、キューティーハニーをまたぞろリメイクして喜ぶ層ってのは一体どれくらいいるものなんだろうか。息の長いコンテンツ……なのかなぁ。今時のアニメオタクは別に喜ばんだろうし、お子さんに見せるにはハードな作風になってたし、おっさんたちもわざわざチャンネル合わせて新しい作品観るとも思えないし……本当に対象が謎の作品。一応「永井豪50周年記念作品」らしいぞ。鬼太郎も50周年だし、この半世紀は一体何だったんだろうな。

 アニメのテンションは、正直よくわからん。そりゃま、あけすけにエロい部分を見せていけば「らしい」展開になるだろうからせいぜいそっち方向で頑張ってくれればいいのだけど、いかにも永井豪風のオゲレツギャグもそれなりに盛り込まれているし、だからってコミカルに徹するわけでもなく1話目でも容赦無く色んな奴が死んでるし、どうにもテンションをチューニングしづらいのである。映像部分も敢えてそのままの古い要素を残そうとしているあたりは「キャプテン翼」に似た製作理念なんだろうけど、戦闘シーンのよくわからない抽象表現はやけに尖っていて違和感があるし。懐古に寄せたいのか、新時代を告げる奇抜なキューティーハニーを作りたいのか。どっちつかずになって成果物がとっ散らかってる印象。もう少し見れば馴染んでくる部分はあるのかなぁ。でも別にこの程度のエロ(「エッチ」って言った方がいいような)なんて別に求めてないしなぁ。ほら、間も無く「ハイスクールD×D」始まるからそっちでいいんじゃないかな(そっちも別に求めてない)。

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○「キラッとプリ☆チャン」 5

 来たアニメを全て受け入れていくスタイルとは言いつつも、実はそれでも選り好みしていた部分がある。それが、アイカツ、プリパラ部門である。まぁ、それ以外にもヴァンガードとか朝アニメは割とスルーしてるのは多いのだが、これらアイドルアニメをスルーしていたのは、実はあんまり相性が良くないっていうのが1つと、近くにガチ勢がいると入りにくいっていう謎の敷居の高さがあったからだ。でもまぁ、この春に「プリパラ」シリーズが惜しまれながらも終了(周りのプリパラおじさんは廃人のようになっているよ)。新規シリーズが始まるということなので、追いかけるかどうかは別にして、この節目で1回観てみようじゃないか、ってことで。

 アイドルアニメだと思ってけどYoutuberアニメだったでござる……。いやまぁ、最終的にはジャンルが「アイドル」になるのだろうけど、そういう切り込み方になってたのは驚いた。なるほど、本当に最近はユーチューバーアニメが増えたな(「アプモン」とか)。これで幼女たちがろくにネットリテラシーも学ばぬままに世界発信して、取り返しのつかない事故を起こしていくという……完全にエロ漫画の世界になりそう。でもまぁ、夢を届けるのがプリチャンの仕事らしいですから多分大丈夫。

 前シリーズを全く知らないので比較できないのだが、「まぁ、こんなもんかな」というのが正直なところ。スタッフは前作からガラリと変えられているらしいので、周りのプリパラおじさんたちがドハマりしていた文化とは違う作品になってしまったようだが、どの程度DNAを受け継いでいるものだろうか。個人的には幼女のyoutuberにもライブにもそこまで興味はないので、一番気になるのは中の人たちのことである。何しろチェックしてなかったプリパラ界隈から結構な人材は輩出しているのでね……iRisなんてプリパラ観てないと応援できない雰囲気すらあるよな。今回はそんなiRis勢に加えて、なんとあのWUGの妹分であるRGRが殴り込み。メインキャストにがっつり食い込み、このままの仕上がれば下克上すら夢じゃないかもしれない。声優アイドル業界も戦国時代である。死屍累々にならないことを祈るばかりだ。「おっ、かな恵ちゃんがレギュラーで出るんか」って思ったら、このキャラ歴代ずっと出ずっぱりなのかよ。

 

拍手

 今年も頑張ってやっていきましょう。俺的アニメグランプリ2017年度版をお届けいたします。

 毎年のことなので完全に年間行事に組み込まれているわけだが、ここ最近は年々アニメを見る体力も落ちてきて、なかなか1年を通しての評価というミッションも酷になってきている。この企画を成立させるためにはある程度自身の評価軸を安定させる必要があるし、作品も数をこなさないと意味がないし。まぁ、逆にこれを書かなきゃ、っていうのがモチベーションになってる部分もあるので、どっちが先なのか既にわからなくなっている状態なんだけども。最終的な結論としては、「やっぱり書きたいから書いてる」。人間、どこかで吐き出すことが出来るからこその趣味ですわ(とある知り合いが「趣味を楽しむ時間ができたのに吐き出せなくてストレス」と言っていて大変そうだと思った)。

 さて、企画としては13年目(?!)となるこの企画(ブログ上では9度目)、蓄積は力と信じ続けているわけですが、果たしてその力は望んで欲しいものなのかはあえて考えないようにしています。ただ、やっぱり自分の年齢や労力のバランスは取っていきたいと思っているので、年々長大化の傾向にあった部分は反省し、多少なりともコンパクトにまとめようという意識は働いています(執筆前の現時点ではね)。果たしてどうなるものか。酔狂な人は付き合ったり付き合わなかったりすればいいじゃない。なお、昨年分以前は「アニメ・雑記」タグからそれぞれ辿れますので、参考までに。

 さて、一応毎年のことなので約束事をコピペしておくと、タイトル賞の選出は何故か毎年「仮装大賞」の賞に依っており、タイトル部門以外の賞は、基本的に3位まで取り上げてある。今年はふと「ワースト賞」とかを設けてみたらどうだろう、みたいなことも考えたが、基本的には「いいとこ探しして褒めていく」スタンスなので、余計な煽りはやめておくことにした。もし実現してたら何ナミックコードが受賞していたんだろう。

 今期エントリーされたのは、「2017年4月期以降に終了した、もしくは現在放送中である」ことを条件として、ある程度最後まで視聴していた以下の170作品。2期ものや分割2クール、それにショートアニメなどの集計が雑なので微差はあるものの、この数字は奇しくも昨年度と全く同じ。これまで毎年毎年増加し続けてうんざりしていたところだが、ようやく歯止めがかかった形。いや、歯止めをかけてこの数字ってのもどうかと思うが……多分、普通の生活スタイルの限界は超えてると思う。毎クール平均50本程度なので、日に7本以上のアニメを見てる計算でこれだからなぁ。一応これまでの本数の変遷をまとめておくと、今期は普通アニメが150、ショートアニメが20本で合算が170。タイトル数としては大体これであっているはず。恒例なので確認しておくと、過去10年間の本数の推移は7674596790103(93)132(121)

149(133)152(129)170(148)170(150)となっている(括弧内がショートアニメや分割を省いた数)。こうして見ると10年で倍以上に膨れ上がってるのか……。

 更に、業界的には「劇場アニメの増加」という傾向もあるわけだが、今期視聴しにいった劇場アニメは下記の15本。これは久しぶりに微減したことになるが、身近にプリ友(プリキュアおじさん友達)がいなくなってプリキュアが減ったことが理由。あと、単に忙しいと劇場から足が遠のくってのはあるかな。昨年までの推移を並べると7→4→6→12→8→6→9→1715となり、今後もこの辺りの数字で前後しそうな予感。まぁ、大体1ヶ月に1本くらいが健全で(お財布にも)良さそうですね。

 なお、毎年のことだが劇場作品については基本的にこのグランプリの選出規準からは外すようにしている(割と例外措置が多かったけど)。

 


 

○一応ある程度見ていたエントリー作品(アイウエオ順・ショートアニメは【】で表示)

ID-0」「アイドリッシュセブン」「アイドルマスター SideM」【アイドルマスターシンデレラガールズ劇場】「アクションヒロインチアフルーツ」「アトム・ザ・ビギニング」「アニメガタリズ」【アホガール】「アリスと蔵六」「異世界食堂」「異世界はスマートフォンとともに。」「いつだって僕らの恋は10センチだった」「伊藤潤二『コレクション』」「いぬやしき」「妹さえいればいい。」「Infini-T Force」「Wake Up, Girls! 新章」「有頂天家族2」「URAHARA」「18if」「エロマンガ先生」「王様ゲーム The Animation」「王室教師ハイネ」「オーバーロードⅡ」「おそ松さん(第2期)」「カードキャプターさくら クリアカード編」【怪獣ガールズ 2ndシーズン】【カイトアンサ】「学園ベビーシッターズ」「賭ケグルイ」「活撃 刀剣乱舞」「カブキブ!」「かみさまみならい ヒミツのここたま」「からかい上手の高木さん」「牙狼<GARO>-VANISHING LINE-」「キノの旅 the Animated Series」「境界のRINNE(第3期)」「キラキラプリキュアアラモード」「キリングバイツ」「銀魂(ポロリ編)(銀ノ魂編)」「鯨の子らは砂上に歌う」【gdメン】「クラシカロイド2」「グランクレスト戦記」「グランブルーファンタジー ジ・アニメーション」「クロックワーク・プラネット」「ゲーマーズ!」「血界戦線&BEYOND」「潔癖男子!青山くん」【喧嘩番長乙女-Girl Beats Boys-】「恋と嘘」「恋は雨上がりのように」「Code:Realize~創世の姫君~」「刻刻」「このはな綺譚」「コンビニカレシ」「斉木楠雄のΨ難(第2期)」「最遊記 RELOAD BLAST」「冴えない彼女の育て方♭」「サクラクエスト」「サクラダリセット」「3月のライオン 第2シーズン」「サンリオ男子」「時間の支配者」「citrus」「週末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?」「地獄少女宵伽」「Just Because!」「十二大戦」「将国のアルタイル」「少女週末旅行」【少年アシベGO!GO!ゴマちゃん】「食戟のソーマ 餐の皿」「新幹線変形ロボ シンカリオン」「進撃の巨人 Season2」「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」「sin 七つの大罪」「スタミュ(第2期)」「スロウスタート」「正解するカド」【世界の闇図鑑】「ゼロから始める魔法の書」「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」「セントールの悩み」「ソード・オラトリア」「宇宙よりも遠い場所」「ダーリン・イン・ザ・フランキス」「DYNAMIC CHORD」「DIVE!!」「タイムボカン 逆襲の三悪人」【だがしかし2】【たくのみ。】「ダメプリ ANIME CARAVAN」「ツインエンジェルBREAK」「つうかあ」「月がきれい」「つぐもも」【徒然チルドレン】「Dies Irae」「デジモンユニバース アプリモンスターズ」「デスマーチから始まる異世界狂想曲」「天使の3P!」「刀使ノ巫女」「ナイツ&マジック」「夏目友人帳 陸」「七つの大罪 戒めの復活」【七つの美徳】「NEW GAME(第2期)」【捏造トラップ -NTR-】「ネト充のススメ」【信長の忍び】「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「博多豚骨ラーメンズ」「覇穹 封神演義」「HUGっと!プリキュア」「ハクメイとミコチ」「はじめてのギャル」「バジリスク~桜花忍法帖~」【働くお兄さん】「バチカン奇跡調査官」「バトルガールハイスクール」「BEATLESS」「ひなこのーと」「ひなろじ」「干物妹!うまるちゃんR」「Fate/Apocrypha」「Fate/EXTRA Last Encore」「覆面系ノイズ」「武装少女マキャベリズム」「ブラッククローバー」「プリンセスプリンシパル」「フレームアームズ・ガール」「ブレンド・S」「ヘボット!」「ベルセルク(第2期)」「宝石の国」「鬼灯の冷徹 第弐期」「ボールルームへようこそ」「僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件」「僕のヒーローアカデミア(第2期)」「ポチッと発明ピカちんキット」【ぼのぼの】「ポプテピピック」【まけるな!あくのぐんだん】「魔法陣グルグル」「魔法使いの嫁」「ミイラの飼い方」「三つ星カラーズ」【無責任ギャラクシー☆タイラー】「メイドインアビス」「メルヘン・メドヘン」【闇芝居(第5期)】「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章/勇者の章-」「UQ HOLDER! ~魔法先生ネギま!2~」「ゆるキャン△」「妖怪アパートの幽雅な日常」「妖怪ウォッチ」「ようこそ実力至上主義の教室へ」「弱虫ペダル GLORY LINE」「弱虫ペダル NEW GENERATION」「ラーメン大好き小泉さん」【ラブ米】「ラブライブ!サンシャイン!!(第2期)」「Re: CREATORS」「リトルウィッチアカデミア」「りゅうおうのおしごと!」「リルリルフェアリル~魔法の鏡~」「恋愛暴君」「ロクでなし魔術講師と禁忌教典」「笑ゥせぇるすまんNEW

 

○今期視聴した劇場アニメ作品(視聴順)

「結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章<第2章 たましい>」「夜は短し歩けよ乙女」「夜明け告げるルーのうた」「結城友奈は勇者である 鷲尾須美の章<第3章 やくそく>」「ノーゲーム・ノーライフ ゼロ」「魔法少女リリカルなのは Reflection」「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」「Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い」「響け♪ユーフォニアム〜届けたいメロディー〜」「Fate/stay night[Heaven’s Feel].presage flower」「GODZILLA 怪獣惑星」「コードギアス 反逆のルルーシュⅠ興道」「ガールズ&パンツァー 最終章 第1話」「中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」「さよならの朝に約束の花をかざろう」

 

 

<タイトル部門>

技術賞

‘05「創世のアクエリオン」 ’06「がくえんゆーとぴあ まなびストレート」 ‘07「モノノ怪」 ’08「キャシャーン Sins」 ’09「化物語」 ‘10「デュラララ!」 ’11「輪るピングドラム」 ‘12「さんかれあ」 ‘13「蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-」 ‘14「ピンポン The ANIMATION」 ‘15「ブブキ・ブランキ」 ‘163月のライオン」

‘17「正解するカド」

 技巧的見どころを評する賞、技術賞。年によって純粋にCGなんかの「新しい技術」を評価している場合と、主に監督演出などの個性を評している時の2パターンがあって軸がぶれまくりであるが、まぁ、ニュアンスで。

 日本のアニメ業界は景気の悪い話が多くてクリエイターたちの熱意も技術も宝の持ち腐れだ、みたいな話が流れてくることも多い昨今だが、それでもこれだけ大量のアニメ作品が吐き出されているのだから、その中で切磋琢磨し、さらに新しい次元へ突き進んでいる部分はたくさんある。独自の進化を続けるジャパニメーションの技術が今年はどのように結実したのだろうか。

 まず、各制作スタジオの個性がよく出ている作品群として、ベタで申し訳ないが京アニ作品の「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」、MAPPAによる「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」「牙狼<GARO> -VANISHING LINE-」「いぬやしき」あたりは押さえておくべきだろう。クオリティの化け物、京アニの技術力を惜しげも無く注ぎ込んだ大作、そしてMAPPAは現代CGアニメーションの雄としてすっかり大看板へとのし上がったスタジオ。この辺りの完成度を見れば、今年のアニメの最先端はだいたい推し量ることができるはずだ。

 他にもCG作画から革新的な映像を生み出そうとするスタジオは多く、「ID-0」ではサンジゲン独特の「CGによるキャラ作画」がより親和性の高い統合を目指しているし、アニメスタジオ最古参のタツノコスタジオだって、「Infini-T Force」で新たな時代のヒーロー像を模索している。「メイドインアビス」で圧倒的な背景作画から圧巻の世界構築を見せたキネマシトラス、ジャンルにとらわれない様々なCGワークの融和を目指した怪作「Re:CREATORS」のトロイカなど、まだまだこの分野でのパイの奪い合いは熾烈を極めている。トロイカといえば、こうした技術力を現代アニメでは無視できない方向に伸ばした「アイドリッシュセブン」も外せないところ。女性アイドルをに端を発したキラッキラのアイドル像は華美に彩られることが多いが、本作で描かれた「等身大のアイドル像」を作り出すCGモーションはまた一段違った「ライブアニメ」の到来を感じさせる。古き良き手描きアニメとの折衷を目指したA-1ピクチャーズによる「Fate/Apocrypha」の作劇も、「迫力あるアニメーション」を模索する上では1つの指針となるだろう。そして迫力という点で外せないのは、やはりCGといえばここ、Production I.Gによる「ボールルームへようこそ」。バトル、ライブ、そしてスポーツ。描かれるものによって、スタジオの個性というのは様々に発揮されるものです。

 その他、多少軸をずらしてCGワーク以外の個性の強かった作品を拾っていくと、どうしても頭から離れないのは「18if」による週替わりの世界構築だろう。是非は別にして、絶対に他では真似できない怪作だったのは間違いない(さすがGONZOさんや)。同様の個性のかっ飛び方で言えば「URAHARA」もすごかった。今後の業界では、こうしたオンリーワンを目指す方向性も顕著になってくるだろうか。オンリーワンで言えば「刻刻」を生み出した中国系企業ジェノスタジオなんかもあるし、どんなところから伏兵が襲ってくるかわからないので油断できない状況なのだ。

 前置きが長くなったが、今回はそんな各所からの話題に富むアニメ業界の中で、まだまだ自分が牽引者であるという自負を持ち続ける東映アニメーションが生み出した新時代の映像作品、「正解するカド」をピックアップさせてもらった。毎週感想を書いていた通り、本当に刺激が多くてたまらない作品だったわけだが、とりわけ、虚実をないまぜにした絶妙なCGワークによる世界構築の妙が本作最大の見どころだった。突如現れた謎の立方体「カド」をめぐる骨太なSF作品。多次元存在、想像もできない超技術などといった「絵にもかけない」存在を次々とCGで形成し、視聴者をねじ伏せていく豪腕はまさにSF(フィクション)を名乗るにふさわしい。未知で不可知のものを描くのがアニメーションの本懐であるとするなら、これ以上ないくらいに「アニメらしいアニメ」だったと言えるのではなかろうか。ちなみに、本作放送終了後から野崎まど作品はあらかた読み漁ったのだが、割とアニメ向きの話も多い気がするので今後のアニメ化に期待している。個人的に好きなのは「死なない生徒殺人事件」です。まぁ、「アレ」もアニメでどんな風に描くかを考え始めたら頭を抱えてしまうが……。

 

 

 

努力賞 

‘05「蟲師」 ’06「ひぐらしのなく頃に」 ‘07true tears」 ’08「かんなぎ」 ’09「けいおん!」 ‘10「世紀末オカルト学院」 ’11「ブラック★ロックシューター」 ‘12TARI TARI」 ‘13「聖闘士星矢Ω」 ‘14「ばらかもん」 ‘15「デュラララ!×2」 ‘16「魔法少女育成計画」

‘17「魔法使いの嫁」

 なんとなく「頑張った!」という賞。いや、別にお為ごかしではなくてね……部門数が限られるから、どうしても入れる場所に悩む作品ってのはありまして、「こんなにいい作品を作ってありがとう」っていうことを伝えたいことってあるじゃないですか。

 まず、どうしてもインパクトでオリジナルに負けるけど「丁寧に原作をアニメ化してくれた」部門。筆頭に来るのは「ボールルームへようこそ」だろうか。あれって最後は原作にないところまで描いたのよね。I.G.によるスポーツものは「ハイキュー」から続く流れだが、毎度毎度凄まじい作劇で大迫力の対決を描いてくれるのは本当にお見事。同様に原作愛に溢れた丁寧さでいえば「キノの旅」も良かった。まさかあとがきまでもがアニメになるとは、誰も思うまいよ。さらに個人的にはミドルヒットとなった「カブキブ!」の存在も、もう少し世に広まってもいいと思う。確かに女性向けのデザインではあるのだが、意外にしっかり「学生歌舞伎」っていう無茶に挑んでいるし、部活モノとしての楽しさは充分だ。あとは2期目だからなかなか再評価が難しかったけど「干物妹!うまるちゃんR」はやっぱり良作だったと思うよ。3期はあるのかしらね。

 アニメのオリジナル作品で見ていくと、なかなか評価されにくいながらもしっかりといい仕事をしていたのは「サクラクエスト」。P.A.らしい丁寧な作劇で、ちゃんと「町おこしアニメ」という無理難題から逃げずにけじめをつけている。こういう方向性で、既存のアニメとは異なった社会性を含んでいくのもアニメの1つの方向性なのかも。さらに好き勝手にオリジナルから詰め込んだ作品としては「アクションヒロインチアフルーツ」の名前も挙げておこう。頑張ったっていうか、作品そのものを本当にスタッフが楽しんでいる感じが良いね。そういう意味では多分「Just Because!」「月がきれい」の2作品も、スタッフの愛はてんこ盛りだった気がしますね。こういう作品をじっくり作れる土壌があるのは喜ばしいことですよ。あ、あと非常に評価が悩ましいところですが……個人的な思い入れからここに「地獄少女宵伽」だけはねじ込ませてください。是非ともフルサイズのシリーズを。

 残った枠でどの作品に賞をあげるかってのは本当に悩むところで、最後に3作品まで絞り込んだ。1つは「有頂天家族2」だ。もう、大好きな作品なので選ぶなら文句なしではあるのだが、すでに過去に選出してしまっているのでなんとなく抵抗があったのですよ。最高の作品なのは間違いないので、是非とも記録に残しておきたい。そしてもう1本は「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の賞/勇者の章-」。ゆゆゆもすっかり一大ジャンルとして名前が残ったもんだなぁ。最初に始まった時には「なんちゃってまどマギ」みたいな扱いだったんだけどなぁ(俺だけかしら)。

 この2作品はどちらも長期にわたって愛され、丁寧に作られた作品だったわけだが、今期そんな愛され作品に新たなタイトルが加わった。それが、劇場作品などで少しずつ土壌が作られていた「魔法使いの嫁」である。本当に充実した2クール、本当に充実した世界だった。これだけの作品世界を焦らずじっくり育て上げるってのは、消化速度の速い現代アニメ業界では勇気のいることだっただろう。それでも、真面目に作ったものはしっかりと評価されるべきだ。残念ながら原作要素はもう使い尽くしてしまったらしいのでアニメ2期はなかなか難しいだろうが、きっとどこかで、またチセやエリアスに会える日が来るに違いない。新しい日本のファンタジーの模範になれれば良いね。

 

 


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