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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<青>
 
大魔道士の魔除け Archmage’s Charm (U)(U)(U) R
インスタント
次のうちから1つを選ぶ。
「対象の呪文を打ち消す」
「対象のプレイヤーはカードを2枚引く」
「対象の、点数で見たマナコストが1以下の土地でないパーマネントのコントロールを得る」
 これは何か元ネタがあるんだろうか……パッと思いつかないのだが、単に「青がよくやりたがることを組み合わせたチャーム」ってことでいいのかな。しいて言うなら「謎めいた命令」の調整版と言えるのかもしれないけども。いかにも青がやりたそうなアクションの詰め合わせで、カウンターは言わずもがな、インスタントでの2ドローは無難な選択肢としてエンドに動きやすい。この2つの組み合わせだけでもカードとしては成立しているのだが、「魔除け」の名を冠するためには効果は必ず3つ必要。最後の1つは「不忠の糸」なんかで見かける制限つきのコントロール奪取。コスト1以下なんて大したカードもなさそうだが、モダンともなればその凶悪さは充分にパクるだけの価値を持つ。この手の呪文には珍しくインスタントでのパクりなので、相手の行動を見て最後に動けるというのはやはり大きな意味がある。青系コントロールの選択肢の1つになりうるだろうか。

 


 
バザールの交易魔道士 Bazaar Trademage (2)(U) R
クリーチャー・人間、ウィザード
3/4 飛行
〜が戦場に出たとき、カードを2枚引く。その後、手札を3枚捨てる。
 戦場に出たときに「バザールの大魔術師」と同じ効果、つまりは「Bazaar of Baghdad」と同じ効果を発揮するウィザード。まぁ、それだけなら普通なのだが、何故かこのウィザード、やたらガタイがいい。3マナ3/4飛行って何だ?? なんで単なる魔術師がそのサイズに? ……一応の説明としては、場に出たときの能力が間違いなく「アドバンテージを失う能力」なので、これをデメリットとして代価分のステータスをもらっていると考えることが出来る。3マナ3/4といえば例えば対象になった時に死んでしまう「幻影の召使い」や、毎ターン1点痛い「セレンディブのイフリート」なんかがいるので、その系譜だ。しかし、この能力をデメリットだと捉える人間がはたしてどの程度いるものだろうか? 「バザールの大魔術師」は当然のように活躍しているわけで、つまりはこの能力が強いのである。だとしたらメリット+メリットというふざけた存在に……。まぁ、この2つの性質を同時に求めるデッキがどれだけあるかは定かでないのだが、なんか、「緩いミッドレンジタイプのドレッジ」みたいなデッキが組めないもんですかね? 普通にデルバーに足しても悪くない気もする。
 
 
吹雪の大梟 Blizzard Strix (4)(U) U
氷雪クリーチャー・鳥
3/2 飛行 瞬速
〜が戦場に出た時、あなたが他の氷雪パーマネントをコントロールしているなら、対象の、〜以外のパーマネントを追放する。次の終了ステップの開始時に、それをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
 平均的なリミテッド向けの飛行ステータスだが、氷雪デッキの場合は瞬速を生かした手軽なトリックとしても使用可能。緊急避難能力は戦闘を絡めて色々と活用できるし、相手の除去を回避しつつの戦力追加となればコスト以上の働きを見込めるだろう。条件付きとはいえ、こいつを使うようなデッキなら5マナも出る頃にはある程度氷雪カウントは確保できているだろうから、あまり問題にはならないはず。白と組み合わせれば「ちらつき」能力をさらにシナジーとして拡大することも狙えるだろう。まぁ、アンコとしては地味な気もするが。
 
 
凍て虫 Chillerpillar (3)(U) C
氷雪クリーチャー・昆虫
(4)(S)(S):怪物化2を行う。
〜が怪物的である限り、これは飛行を持つ。
 流石にこれは書いとかないとわかりにくいと思うんですが、(S)のシンボルは「氷雪マナ」という意味です。これは、何色のマナでもいいんだけどとにかく氷雪パーマネントから出てくるマナを表します。一番スタンダードなのは当然冠雪土地だろうが、これが導入されたコールドスナップ当時は「ボリアルのドルイド」や「冷鉄の心臓」あたりが氷雪マナソースとして重宝されました。さておき、そんなコールドスナップ限定ギミックに、さらにテーロス限定ギミックである怪物化という夢のコラボレーション。いや、誰の夢かは知らんが。複雑さをどれだけあげてもいいってのはこういうことなんでしょうね。だから「普通のリミテ向けコモンやんけ」という感想だけで次に行っても問題ないですよ。いや、リミテでも5/5フライヤーがコモンから出てくるのは割とまずいのだが。
 
 
締めつける綱/Choking Tethers(ONS)」 C
 我々が猿のようにプレイし続けた思い出の環境、オンスロートから意外な1枚が再録。一応「マスターズ25th」でも再録されていたのでむしろ懐かしさはないはずなのだが、そんなん覚えてないからやっぱり懐かしい。ちなみにこちらはイラストが更新され、どこかの世界のヴィダルケンの技になっている。今回のセットはサイクリングが1つの小テーマとして取り扱われているので、緩急織り交ぜたこのカードの使い心地を久しぶりに思い出せる日がくるかもしれない。

 

 


狡猾な回避 Cunning Evasion (1)(U) U
エンチャント
あなたのコントロールするクリーチャーがブロックされるたび、あなたはそれをオーナーの手札に戻しても良い。
 卑怯」の流れを汲むような、青の「都合が悪くなったら逃げよう」装置。Magicは基本的にブロッカーを後から決める関係上戦闘では守備側が有利なわけだが、これをおけば不都合な戦闘関係に関しては「なかったことに」できるわけだ。まぁ、その度にいちいち手札に戻ってきては話にならないという部分もあるのだが、それなら戻ってくることに意味があればいい。「大クラゲ」などの187能力持ちなら相手はブロックをためらうことになるし、何よりもこの能力が狙っているのは忍者とのシナジーだろう。一度忍術で能力を使った忍者はよっぽどのことがない限りは次のターンから普通にブロックされるわけだが、その場合には再び手札に紛れ、次の忍術チャンスを狙うことができるわけだ。相手にしたら、それこそ幻惑されて何がなんだかわからなくなるかもしれない。まぁ、全ては確実に攻撃宣言ができる前提での話なので、序盤から展開できるアタッカーの確保は必須だ。

 

 


永劫のこだまEcho of Eons (4)(U)(U) M
ソーサリー
各プレイヤーは自分の手札と墓地をライブラリに加えてくる直し、その後カードを7枚引く。
フラッシュバック(2)(U)
 まさかのフラッシュバックつき「Timetwister」。正確には、フラッシュバックするとTimetwisterか。行きの6マナは後の後継カードである「時のらせん」へのオマージュ、そして戻ってくる時の3マナがまんま元祖のコストである。こうしてみるとパワー9の復活ということでとんでもねぇ呪文のように見えるが、冷静に考えて、何に使うのかと言われたらよくわからない。パワー9とはいうものの、やっぱりTimetwisterはちょっと立ち位置が特殊なのである。面白い素材なのは間違いないが、役立たせようと思ったら相当デッキを練り込む必要があるだろう。活用したいならやはりフラッシュバックをメインに据えることになるのだろうが、そうするときっちりこいつが追放されてしまうのでぐるぐるとループを構築するのが難しい。なかなか上手い調整である。とりあえず、Terese Nielsenによる相変わらずよくわからないイラストが堪能できればそれでいいんじゃなかろうか。
 
 
常在夢境 Everdream (1)(U) U
インスタント
カードを1枚引く。
連繋(インスタントかソーサリー)(2)(U)
 あぁ〜大好きなやつ〜〜〜。もう、イラストみた瞬間に「そういうことしちゃうの!」って嬉しくなったもん。元ネタはマイナーなカードだがやたら印象に残っている「常在精神」。神河救済というラストセットのカードで、しかも実際にはほとんど使われることが無かったので本当に地味過ぎるカードなのだが、当時は「マナコストが無いカードだってぇ?!」と大層驚いたものである。コスト欄に何も書いていない空白の部分、今となってはそこそこ数が増えたが、当時はものすごく斬新だったんだ。「常在精神」は「連繋する以外に効果を使う方法は無いで」というピーキー過ぎる呪文だったのだが、こちらは一応素でも唱えられるようにコストが設定され、非常に丸い呪文に落とし込まれた。とはいえ、普通に唱えてもスペルカウントくらいしかうま味はないので、やっぱり狙うは連繋効果。あらゆるスペルが3マナでキャントリップになるのは馬鹿に出来ない効果だろう。公式が煽っている通り、連繋という特性を活かしてストーム呪文にぶら下げるっていうのがかなりおしゃれ。やり過ぎるとライブラリアウトで死ぬから気をつけなよ。
 
 
除外/Exclude (INV)」 U
 こちらも私の愛するインベイジョン環境でエース級の活躍をした思い出の呪文。これまで「25thマスターズ」で1度再録されているが、こうしてモダンでの使用が解禁になるというのはまた感慨深いものである。まぁ、3マナの呪文なのでモダンで使用に耐えるかは微妙なところだが、そのシンプルなアドバンテージ構造は純粋な強みであることは間違いない。コントロールデッキでの採用はありえるだろうか。なお、残念ながらこちらはアンコモンに格上げされている。やむなし。まぁ、リミテッドでバカスカ出てこられても困るしな。
 
 
ミルカイト Eyekite (1)(U) C
クリーチャー・ドレイク
1/2 飛行
あなたがこのターンにカードを2枚以上引いているなら、〜は+2/+0の修正を受ける。
 可愛い。いや、よく見るとキモい気もするんだけど、まぁ、多分可愛い。名前も微妙にこだわりがあり、もともとの英語名は「ヘルカイト」のもじりなのだろうが、日本語ではそのまんまの名前にしても「Eye」の特徴の部分が伝わりにくいってんでわざわざ「ヘルカイト」に寄せて似た名前に聞こえるようにしてあるわけだ。なんにしても、ちょい間抜けな感じはよく出ているんじゃなかろうか。ギミックとしては、今回青赤にちょこちょこ配置されている「1ターンに2枚以上引いたら」という条件が盛り込まれた小型のフライヤー。手っ取り早いのはルーターとの併用、さらにサイクリングデッキでの運用も効果的。安定してそうした追加ドローが可能な体制が整えば2マナ3/2フライヤーという破格の性能である。まぁ、残念ながら何もしてないデルバーの方が強いやんけ、って話なのだが……。まぁ、あれと比べるのは酷な話よね。リミテッドのアクセントとして。
 
 
嘘か真か/Fact or Fiction(INV)」 U
 立て続けにインベイジョンからの再録。こちらは数々のサプライセットで再録されているのですでに懐かしさも何もあったもんじゃないが、実は(モダンとはいえ)リーガルセットでの再録は初。またどこかで、あの悩ましい山分けクイズが繰り広げられることになるのだろうか。ちなみに今回のイラストはジェイス版
 
 
フェアリーの予見者 Faerie Seer (U) C
クリーチャー・フェアリー、ウィザード
1/1 飛行
〜が戦場に出た時、占術(2)を行う。

 シンプルであるが故にその強さが引き立つ1枚。1マナ1/1飛行の時点で世が世なら合格だが、そこに内蔵しているのは「前兆語り」や「賢者街の学者」が2マナで成し遂げた占術2である。そりゃもちろん2マナ1/3も強いが、飛行を持つ1マナのフェアリーに付けられたとなればまた格別。1ターン目からクロックを増やし、次のターンの「呪文づまりのスプライト」に備えながら、着実に盤面を固めていこう。ところで、こいつどこの次元のフェアリーだ? やたらガタイがよくて何かキモいのだが……。


 
 
否定の力 Force of Negation (1)(U)(U) R
インスタント
あなたのターンでないなら、あなたはこの呪文のマナコストを支払う代わりに、手札から青のカードを1枚追放しても良い。
対象の、クリーチャーでない呪文1つを打ち消す。この方法で呪文が打ち消されるなら、そのカードを墓地に置く代わりに追放する。
 なんとも話題性に富む1枚。見ての通りにこれまでのMagicのカウンターの歴史の複合技。その大元にあるのは当然「意志の力/Force of Will」なわけだが、さすがにWillをモダンレベルにまで引き上げるわけにもいかないので、対象が非クリーチャー呪文に制限された。その分コストは大幅に軽くなったので普通にマナを払って唱える選択肢も選べるようになったし、一応ピッチコストの1ライフペイもなくなっている。さらにその代償として自ターンにはピッチで唱えられないという不思議な制限が加わり、さらにさらにその埋め合わせとして呪文の追放効果が。なんかもう、飴と鞭の雨あられで何がどう強いのかもよくわからなくなっているが、相手次第ではとにかく「モダンで使えるWill」なんだから今後は常に採用が検討される枠になるのは間違いない。制作チームが調整に調整を重ね、「このバランスでどや?!」と意気込んでいる姿が想像できる、なんとも気になる1枚ではある。これがこのセット一番の目玉とかになるのはさすがに勘弁だけどな。
 
 
未来予知/Future Sight(ONS)」 R
 数少ない「エキスパンション名と同名のカード」の1枚。他は「猛攻撃/Onslaught」や「未来視/Visions」などが存在している。さておき、エタマスなどでも再録されているのでそこまで久しぶりって感じでもないのだが、オンスロート環境当時は、出たらそりゃぁ強かったのでやたらおっかない印象がある1枚。下の環境でも採用実績があるらしいが、モダンでも活躍する余地はあるのだろうか。どっちかっていうとコンボ向けな気はするが。
 
 
氷山のカンクリックス Iceberg Cancrix (1)(U) C
氷雪クリーチャー・カニ
0/4
他の氷雪パーマネントがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは、対象のプレイヤーが自分のライブラリを上から2枚墓地に置くことを選んでも良い。
 ライブラリを、削ろうというのですか? そうですか……。元ネタは上陸を駆使してライブラリを削り各種デッキで意外な人気を見せた「面晶体のカニ」。コストは倍になってしまったが、その分タフネスも倍になったのでシステムクリーチャーとして生き残りやすくなったのは純粋にプラス。あとはどの程度掘削能力が高いかの勝負。ある程度の準備は必要になるが、総合力ならこちらのカニの方が先輩よりも高性能である可能性が高い。何しろデッキの土地を全て氷雪にしておけばとりあえず「面晶体のカニ」と同様に上陸条件でのライブラリアタックは可能だ。それに加えて毎ターン1枚でも氷雪がプレイできれば合計4枚。土地1枚から3枚を削っていたカニを上回る成果といえるだろう。まぁ、氷雪フェッチなんてものは無いのでその分割り引いて考える必要もあるかもしれないが……。そして先輩との最大の違いは、こいつがコモンであるという点。うまくいけばリミテッドならこれをかき集められるかもしれないし、集めれば2体目のカニが1体目の条件を満たす役割も果たしてくれる。とにかく前を向いてライブラリを削れば、そのうち光(ライブラリの底)は見えるんじゃなかろうか。なお、モダンではあんまりそういうことやらない方がいい。
 
 
大クラゲ/Man-o’-War(VIS)」 C
 まぁ、入るべくして入ってくるだろう、往年の名選手。今となっては似たようなカードも増えてきたのでそこまで希少価値は感じられないが、それでもやっぱり「クラゲが戻す」という部分に美点を感じる人もいるとかいないとか。普通に考えたらウィザードシナジーが見込める分「排斥する魔道士」でいい気がするが、どうしても自軍クリーチャーが戻したいとか、そういう時に。
 
 
マリット・レイジのまどろみ Marit Lage’s Slumber (1)(U) R
伝説の氷雪エンチャント
〜か他の氷雪パーマネント1つがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、占術1を行う。
あなたのアップキープの開始時に、あなたが氷雪パーマネントを10個以上コントロールしているなら、〜を生贄に捧げる。そうしたなら、2020で飛行と破壊不能を持つ黒の、マリット・レイジという名の伝説のアバター・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 出ちゃうぞ強いぞ、ぼくらのマリットレイジ。こうして同じ名前・能力を持つ同一の伝説トークンが異なるカードから登場するってのは初めてな気がするのだが……なんか例があったかしら。とにかく、みんな大好き、マリットレイジが新たな誕生ルートを確保した。これまで超速爆誕を実現していた「暗黒の深部」とは逆の設定になっており、あちらはじわじわ氷が溶けて中からマリットレイジ。今回は氷雪の力を蓄えて、閾値を超えたらマリットレイジ。どちらもそれなりに手間はかかるはずだが、パーマネント10個程度ならそこまで無理せずとも狙える数字な気もする。どうせこれを狙うデッキなら土地は全部氷雪なのだろうし、このエンチャント自体も氷雪。となれば5マナ時点であと4枚の氷雪パーマネントを工面すればめでたくレイジ。手助けのために「アズカンタ」ばりの占術まで付けてくれるのが心憎い。もちろん「暗黒の深部」だって氷雪なので一緒に使っても良い。レッツマリット。ただしどちらから出しても伝説は伝説なので1体しか維持出来ないことには注意。まぁ、2体もいらんが。先に「深部」からマリットレイジを出していた場合でも、こちらは条件を満たすと自動でサクられてしまうので注意すること。
 
 
ミラディン包囲戦 Mirrodin Besieged (2)(U) R
エンチャント
〜が戦場に出るに際し、「ミラン」か「ファイレクシア」を選ぶ。
ミランあなたがアーティファクト呪文を唱えるたび、1/1で無色の、マイア・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
ファイレクシアあなたの終了ステップの開始時に、カードを1枚引き、その後手札を1枚捨てる。その後、あなたの墓地に15枚以上のアーティファクト・カードがあるなら、対象の対戦相手はこのゲームに敗北する。
 もう、初見で爆笑してしまった1枚。どの辺りが笑いどころかお分かりだろうか。戦場に出る際に「どちらの陣営」を選び、その選択によってガラリと効果を変える常在型エンチャント。この元ネタになったのは、タルキール次元で開発された「包囲」サイクル。カン(氏族の長)の時代から龍(ドラゴン)の時代へと移り変わる時代の変換点を描いた「運命再編」は、丁々発止でやりあう2つの勢力の激突と、どちらに転ぶかわからない手に汗握る戦いの火花を描くのにもってこいの環境だったのだ。おそらく、過去のカードファイルを漁っていてこの「包囲」サイクルを見つけた製作陣は、「このギミックも1つくらい入れようか」と話しあったはず。そして、サイクル名が「包囲/Siege」となっていることから、「どこを包囲する?」と考えたはず。そして、その瞬間に、下手したらみんなで同じ答えを思いついたんじゃなかろうか。「ミラディンだ!」と。そう、「ミラディン包囲戦/Mirrodin Besieged」は「ミラディンの傷跡」ブロックの2つ目のセットの名前。そしてまさに、旧ミラディンが一致団結したミラン軍と、新たな侵略者であるファイレクシアが一進一退の攻防を続けており、公式が「ミランが勝てば次のエキスパンションは『清純なるミラディン』に、ファイレクシアが勝てば『新たなるファイレクシア』になります!」なんて対立煽りまでやっていたのだ。もう、こんなにぴったりな歴史的シチュエーションはない。作られるべくして作られた新たな「包囲」。それは歴史の1ページを切り取った記念すべきカードなのである。そこまでの部分で満足しちゃったから効果はどうでもいいや。一応ミランを選べば「マイア鍛治」、ファイレクシアを選べばルーターからの「アーティファクト殺し尽くしたら勝つ」能力をゲット。これも高速で墓地を肥やしてファレイクシアを選らんどけば勝てる試合がある気がするな。
 
 
霧組のナーガ Mist-Clan Ninja (2)(U) R
クリーチャー・ナーガ、忍者
3/1 忍術(2)(U)
〜がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、〜のコピーであるトークンを1体生成する。
 ふえーる忍者。とりあえず忍術でワンパン入れれは3マナで3/1が2体場に残る。この時点でもういろいろ得している。そして、次のターンに相手がこの両方を止める確証がない限り、連鎖は終わらない危険性がある。「殴ったらコピー出すで」のクリーチャーが、スタート時点でコピーを抱えているのは割と反則だ。過去には似たような分身の術を使う「ジェスカイの浸透者」なんてヘンテコクリーチャーも存在したが、さすがにここまで無節操にトークンは出していない。まぁ、これでようやくニンジャが正式に分身の術を使える設定になったのだし、今後もいろんな忍術を繰り広げていくことだろう。順逆自在の術とか、転所自在の術とか。
 
 
月刃の忍び Moonblade Shinobi  (3)(U) C
クリーチャー・人間、忍者
3/2 忍術(2)(U)
〜がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、1/1で飛行を持つ、青のイリュージョン・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 どうやら忍者ってのはカタナに特殊な能力を帯びさせるようで、過去の忍者には似た名前の「霧刃の忍び」なんてのがいた。こちらの忍びのジュツはトークン錬成。ご丁寧にトークンは飛行を持っているので攻撃を通しやすく、このイリュージョンを介して次なる忍者の忍術を送り込んだりもできる。3マナで着地できる割にサイズもそこそこだし、いっぺん通せばクロックの増加が見込めるのは純粋に強み。コモンで手に入るので、青が相手の時は序盤の不用意なアタックにも注意を払おう。

 

 


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 飛田さん、途中でダヨーンになってなかった? 第8話。まぁ、クラルヴァインさんは現時点で数少ない今作の癒し(?)要素なのであのくらいのテンションでもいいわけですが……いや、癒しっていうには見てて辛すぎるよな。

 樺太編開始。と言っても、どうやらここに箱があるのはほぼ間違いなさそうなので、最終ステージといったところだろうか。結局1クール作品だからそのあたりの展開はスピーディかつ唐突である。よくわからんのは、エフグラフさんがどの時点で箱のありかを確定させていたのか、ということ。確か序盤に「日本に箱なかったなぁ」みたいなこと言ってた気がするのでその時点では探してたんだと思うんだが(もしかしたら言ってたのカーシュナーさんだったかもしれんが)、かつてドッグヴィルを襲った時点でわざわざユーリィたち兄弟を付け狙って、挙句ミハイルを従僕にしていたのだから、その時点でミハイルたちの親父さんが仕込んだ箱防衛トラップの存在も認識してたような振る舞い方なんだよね。親父さんが箱を持って樺太に向かい、そこで封印を施したのがユーリィたちの幼少期、そのあたりですでに箱のありかを知っていたなら最近までよそでうだうだしてた意味がわからんし、正確なありかを知ったのが最近だとしたら、わざわざミハイルを連れて帰った意味がわからん。まぁ、あの時点では単に「シリウスを吸血鬼にしたら面白くね?」くらいのテンションでの行動だったのかもしれないけどさ。

 今回の封印洞窟での一件で、無事にミハイルさんの立ち位置が確定。まぁ、大体これまでのユーリィとの対話から想像していた通りだが、「身体は許しても心までは許さないわ!」くらいの関係。エフグラフさんの吸血鬼レベルはかなり高いので、残念ながらコントロールされた時にそれに抗うのは不可能みたいだが、それでも脳まで侵されているわけではなく、あくまで箱のありかを知り、なんとか自分の手で確保するためにエフグラフに従っていただけだった。まぁ、かくいうエフグラフさんもその程度のミハイルの背信は織り込み済みだったようで、別に驚いたような様子もなかったですけどね。お兄ちゃんいいやつで一安心だが、このタイミングで反旗を翻して叩き潰されてしまったせいで、残る話数でのユーリィの受難が容易に想像できてしまうのがちょっとかわいそう。ミハイルが殺されずに連れて行かれたってことは、エフグラフさんがその存在に利用価値を見いだしてるってことだからなぁ。さらにヴァンパイアサイドには忠誠心に燃えるクラルヴァインさんお手製のフランケン軍団という確定イベントも待ち構えている。色々と盛りだくさんだ。

 一方その頃、ユーリィは予定通りに樺太入り。そして何故だかコンタクトが取れちゃった現地狩人のビショップさんと共闘態勢。まぁ、世界的な組織みたいだし、いろんなところに関係者がいても不思議ではないか。この人も何か影がありそうではあるが、吸血鬼関係者なんて大体そういう連中ばっかりだろうから気にしてもしょうがないだろう。さらに、日本からロンドンに向かうはずだった教授ら御一行はユーリィの動向を察しつつも、組織の命令にそむかない程度に何かを画策中。みんなしてユーリィのこと大好きすぎるよな。

 そして、何と言ってもユーリィ大好きといえばお嬢さんなわけで……この子、いっつも駅弁食ってるよな。「可愛い子には旅をさせよというが、ついて行ってはいけないとは誰も言ってない」。パパ、金言です。

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 えっぐいなぁ……第8話。でもそうだよなぁ、もう、今の状態で武士(流人)のモチベーションなんてほとんど無いわけで、何を目的に戦うかって考えれば、人それぞれではあるんだよな。

 金田城(カナタノキ)を巡る攻防。例によって「周回で約四キロもあるでかい天然城塞のくせに斥候に見つからないもんかね」とは思うのだが(いっぺん蒙古人に捕まった男衾がたどり着いてるしな)、ここまで来てもなかなか対馬のスケール感に実感が湧かないせいだろうなぁ。山の中に紛れてることを考えるとそこまでご大層な規模でもないということか。それでもまぁ、守るとなれば大仕事なわけで、戦えるかどうかで現地民・刀伊祓(トイバライ)と迅三郎はバチバチ状態。無為に金田城を信じる刀伊祓に対し、迅三郎は一時は嫌気がさしたようなそぶりを見せていたが、その根底にある精神が単なる思考放棄などではなく、自分たちが生まれながらに守って来た大切な場所を賭けて戦う「一所懸命」の精神であることを理解して考えを変える。与えられた領地を守って戦う「一所懸命」の精神は、御恩に奉公で返す鎌倉武士の本分でもある。迅三郎は娘の面影も振り返ってそのことに共感を覚え、なんとか少ない手勢だけでも金田城を守ることを画策し始める。

 ここで焦点となるのは、どれほどの籠城戦を想定するのかという部分だろう。これが戦国期以降の本格的な「城」であれば、兵糧などの備蓄さえ整っていれば守る側が圧倒的に有利とされている。それだけ攻城戦というのは大仕事だ。しかし、残念ながら金田城はそうした「城」とは一線を画す危うい防衛ライン。ただひたすら守り続けるだけでは早々に限界も訪れるだろう。そこで守るための兵卒を支えるのが「辛抱し続ければ援軍も来る」という「タイムリミット」の存在だが……どうだろう。ちょっとだけカットインされた本土の様子を見るに、ちゃんと援軍は派兵されるようだが、それでも対馬に到着し、そこから金田城の攻防を察知して駆けつけるまでには相当な時間が必要な気がする。少なくとも今回の一件には間に合わないかなぁ……迅三郎も不安そうにしていたが、「地の利」を感じる刀伊祓の面々はまだしも、流人や国府からの避難民は、どこまで蒙古軍の攻撃に持ちこたえることができるだろう。

 そして、そんな蒙古軍を引き入れてしまった原因となったのが、今回のハイライトとなった「背信」を巡る一幕である。元々素性の良くなかった男衾三郎は、敵軍の計略に簡単に引っかかって裏切りを決意。ついでに声をかけた白石は義に篤くそんな男衾を一刀両断……したかと思われたが、返す刀で無関係な女性までもを手にかけ、そのまま蒙古軍へ。もしここで内通したのが男衾であったなら、敵軍大将はここまで迅速に行動しなかっただろう。彼がいうように「心無くあっさり裏切るような奴は信用できない」ってんで、さっさとぶっ殺した上で罠の可能性を考えて手を控えたはず。奇しくも内通の任が白石に移ってしまったことにより、此度の出陣が速やかなものになってしまった。なんとも皮肉な展開である。

 ここで白石のことを(本人が使った言葉通りの)外道と謗ることは簡単だが、彼の心中を思えば致し方ない選択でもある。何しろ彼ら流人はすでに「一所懸命」の「一所」を失ってしまっているのだ。これまでの戦いはただひたすら生き延びるために団結して続けられたものだが、目の前に新たな「御恩」の可能性が現れたのなら、生きるため、戦うためにそちらを選択することも、武士という存在がもともと雇われの傭兵集団だったことを考えれば自然な流れである。あとはこの白石という男がどの程度の「人間性」を持つかで今後の展開は変わってくるだろう。すでに刀伊祓の長たる長嶺判官は白石に疑惑の目を向けており、それを受けた迅三郎も彼のことは放っておかないだろう。早晩、ことの顛末は訪れそうである。

 皆、生き残るために必死なのだ。

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 キーワードはおっぱい、第8話。「ペンギン・ハイウェイ」に引き続き、やっぱり少年の成長物語には温泉もおっぱいも必須なわけだ。

 第2部の展開は紅華さんから。彼女がなぜ封印派に属していたのかというのが前回の謎だったわけだが、基本的なイデオロギーは封印派の持つ根本理念そのものであった。「持ちつけない力を手にすることは最悪の結果を導く」という封印派の信念は、実は紅華が過去に抱えていたトラウマとぴったり重なるものであった。先の龍造寺戦で地球に飛来した(持つべきでない)「竜の力」は廃絶されたと思われていたが、実は一切そんなことはなく、少しずつ地球人にもそうした力を持つ人間は増えるかもしれないという。実際、龍造寺によって見出されたパラディンの面々は、与えられた小瓶の力で装甲を起動していたわけではなく、すでに目覚めていた力を意識にのぼらせただけであった。紅華さんたちはすでに、意識的にサイキックを発動できるレベルにまで到達している。龍造寺はどうやってそんなメンバーを集めたのかは定かでないが、もしかしたらトラウマを経験した紅華さんのような「力」の恐ろしさを認識できる人間が集められていたのかもしれない。

 装甲を保持したままの紅華は、通訳がわりの羊谷らにもそうした自分の生い立ちを明かし、その結果閣下から封印装置を1台任されることになる。……この一節だけでも結構謎が多いな。まず、なんで羊谷が閣下の言葉を通訳できるのかっていう謎だが……素養があったんでしょうかね。これまで「通訳」ができた人間は白石さんと銀子の2人だが、羊谷の様子を見ている限りそうしたパラディンサイドの人間と通じているような様子はない。偶然そうしたテレパス的な才能に恵まれていたんだ、ということにしておこう。まぁ、今後何かのどんでん返しに使われる可能性はあるけども。

 そして、こうもあっさり地球人に任される封印装置って意外と軽いな、っていうのもツッコミポイントではある。前半戦であれだけ仰々しく登場していたヘンテコオブジェ軍団だが、割と簡単に紅華さんでもコントロールできたみたいだし、ホイと預けられればマニュアルなしでも使える便利装置だ。そして、その破壊も以前より随分あっさりできるようになった気もする。まぁ、自分の力を認識できた虎居がそれだけ強かったってことかもしれないけど。紅華さん、あれだけ面と向かって敵対宣言したけど、あっさり負けちゃうのは彼女の本望だったのかどうか。大義名分はあったとしても、心理的には自分の母星と敵対するのは心苦しいだろうしなぁ。

 こうして旧パラディン軍団がいざこざを繰り返す中、肝心要の宗矢は動いていない。委員長とドキドキデートタイムを重ねて急接近してるんだから青年男子としては立派に「動いて」いるとは思うのだが、先生の怪我も癒えてないし、龍造寺戦で宿願だった復讐は果たしてしまったし、いわゆる燃え尽き症候群みたいな状態だろうか。このまま宗矢が何事もなく平和に暮らせる世の中であれば万々歳なのだが、残念ながらそんな簡単に終わるわけないよ、と言いに来るのが「楽園の民」のお仕事らしい。未だ残るという竜の力。まぁ、そうじゃないと1クール続かないから当たり前と言えば当たり前。しかし、もういっぺんあれが襲いかかってきたとしても単なる天丼にしかならないが……今後はどこからシナリオが動いていくんだろう。

 それにしても紅華さんのお風呂シーンの力の入り具合よ。

拍手

 Hey! 今年も来たぜ、このイベントがヨォ! なかなかイベントには参加出来ないのでソフトの発売が待ち遠しくてしょうがない勢です。今年も無事に発売され、その充実しすぎる魅惑の商品がお手元に届いたので、毎回恒例になりましたが、簡単にその素敵さをぶちまけていきたいと思います。過去分は20132016にあります。まぁ、さすがに毎回メンツは同じなのでおんなじことばかり書くことになるとは思うんだけど、いいじゃない。それでも。

 

 


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 パチンコ人は本当にこういう思考回路だ、第8話。私の知り合いにもパチンコ好きがいて、普段は本当に聡明でいい人なのに、なぜかパチンコが絡むと「トータルでは勝ってる」とか「情報があれば負けない」とか言ってて……いや、楽しいと思ってれば別にいいんですけどね、個人の趣味ですからね。……日頃の行いがアレな邪神ちゃんじゃ、そんなレベルの話にはならないのよね。

 それにしても、まさかこの作品でまでループ展開とは……いや、こんなクッソ適当なループ展開なかなか無いだろうけども。結局同じような毎日が続いていくっていう事実こそが、究極のループ展開なのかもしませんね。いや、そんな締めでまとまるような話でもないが。考えてみりゃ、この作品ってやってることは毎回ひたすら同じなので、そういう部分こそループもの……いや、日常系作品? こんな殺伐とした日常系がなぁ。

 Bパート、なぜかこの時期に節分のお話。邪神のくせに魔を払って福を招くってどういう神経してるのかよくわからないが、日本の、しかもせいぜい数百年しか歴史がない節分が魔界でも同じように展開されているのだからしょうがない。魔界でも鬼に豆をぶつけるらしいですが、そもそも「鬼」って何か具体的な対象を指し示す語ではなくて、いわゆる「悪いもの」を総称する概念だったはずなんだよな。魔界は一体どういう発祥でこの伝統が成立したというのだろう。しかも「鬼」っていう種族はそれ単体で成立してるみたいだし。もう訳がわからんけど、これもそれも全部次元の穴によるループで説明してしまえばいいんじゃないだろうか。

 一番の謎は、ほとんどセリフが無かった鬼役でわざわざ久川綾を使っていたことです。一体何故????

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 これ、西住殿だ……第9話。「家柄がすごい」「本人もすごい」「目からハイライトが落ちる」「変なマスコット好き」。綾乃さんは西住殿だったんや。ただし、決勝戦で赤星さんを見捨てる次元の西住殿。親の愛は子供を名将にも魔神にも変えてしまうんや……。

 まさか肝心の決勝戦の前にこんな突発イベントが発生するとは。どういう日程なのかよく分からんのだが、個人戦決勝だけ別日で開催されるってことなのかしら。普通に考えたらそんな変則日程にはしないと思うのだが……全国出場者は決まってるから、そのあとのイベントはおまけ程度でいいっていうことなんだろうか。まぁ、足を壊していたなぎささんからすれば間にクールダウンを挟めるのはありがたいことのはずなのだが、それでもなりふり構わず酷使しちゃうあたりがなぎささん。いや、さすがに監督も止めろよ。こないだ他所の監督から「辛い決定を選手にしてやるのも監督の務めだぞ」って言われてたやんけ。まー、なぎささんはそれでもいうこと聞きそうに無いんだけどさ。

 ついでにバド部内でなんかややこしい恋愛事情が蠢いたり、そうでもなかったりするみたい。デコ子は確かに前からちょいちょいそういう気がありそうなのは見せてたわけだが……ぶっちゃけ、今は綾乃さん周りの血で血を洗う抗争の方が大事なので、下々の者が何を思ってようが好きにしてくれ、って感じではあるんですけどね。こっちでも抗争が起きるならそれはそれで楽しそう。マジでバド部には心の休まる場所はないのだろうか。

 そして本命のイベントだが……おい、コニーさん、どうした。いろんな意味でチョロすぎたぞ。以前登場した時、完膚なきまでに綾乃を打ち砕いて「高みのライバル」ポジションになったのかと思われたが、実は真逆の関係性だった。そういや試合後にフレ女のお風呂イベントで仲の良さを見せつけてくれていたが、コニーが日本に来て手に入れたのは、「姉」との関係性以上に「一緒にバドミントンをやってくれる仲間」だったようである。海を越えて会いに来た「姉」は、残念ながら「家族? は? 死ねよ」というくらいのテンションだったので取りつく島もない。というか、その覚醒モードの綾乃さんを生み出したのは他ならぬコニーさんなんだけどね……。

 うーむ、本当にタイミングが悪い……というか人付き合いが下手な一家である。考えてみりゃ、コニーさんは「家族」と言ってはいるものの、そこに血の繋がりはない赤の他人。呪われし羽咲の血は引いていないのだよな。バドミントンができないなら娘すら用無しと切り捨てる母親、バドでしか対話できないから自分に負けるようなクズの話など聞く耳持たぬという娘。こんなのに挟まれてしまったコニーさんは、そりゃ泣くしかない。せっかく勇気を振り絞って日本に来て、さらに新幹線代払って宮城から出て来たってのに……頑張れコニー。君にはフレ女の優しい仲間たちが付いている。もう、あんなおっかない鬼の血族のことは忘れて幸せな人生を歩んで欲しい。

 さて、いよいよ綾乃さんは因縁のママンと直接対峙することになってしまったか(ほえほえリュックを挟みつつ)。これ、お互いにサイコなパス状態でぶつかってまともに会話が成立するんだろうか。あれだけの仕打ちをしておきながら、向こうでコニーに「これ誰?」って聞かれてしれっと「娘よ」って即答できるお母ちゃんもやっぱりイカれてる。この人、多分綾乃を捨てたなんてこれっぽっちも思ってないし、自分が悪いことしてるなんて意識はない。「だってバドミントン強い子があっちにいたんだもん」って、それしか考えてない。もう、いっそラケットでしばきあったほうがいいんじゃなかろうか。

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「仮面ライダービルド」 ー

 いい最終回だった……なんか、ダブルのエンディングに対するアンサーみたいなとこありますね。いや、どこもアンサーじゃないけども。

 これで「ゴースト」から続けて年間視聴終了ライダーは3作目となった。前作「エグゼイド」がかなり面白かったので(そしてその前のゴーストがさっぱりハマらなかったので)今作はなかなかプレッシャーがかかるぞ、と思っていたが、よかった、ちゃんと面白かった。なるほど、ライダーの中身の変化っていうのはこうしてバリエーションを出していくわけなのね。戦隊しか見ていない人間からするとどんな展開になるものかとハラハラする部分はあったのだが、ちゃんと他シリーズと差別化を図りつつ、東映特撮の見本として立派な筋立てになっていた。

 もちろん、不満が無いわけではない。特に中盤以降は展開がツギハギのような印象になっており、さすがにマンネリ気味になってしまっていた。戦兎たちは作中で何回くらい「○○を持って指定された場所まで来い」って言われ続けたことだろうか。エボルさんも、いくらなんでも慈悲の心でライダーを無事で返しすぎだと思うの。途中まではビルドがいないと計画が進まないっていう理由はあったみたいだけど、最終的にエボルが到達したレベルを見れば、絶対自分の手でどうとでもできた問題だよな……結局、この世界における「天才」っていうのがどこに才能を発揮してるのかがよくわからないので、「その時々で一番都合のいい人間が思いついたことが最良の方法として処理されていく」っていうすごくインスタントな天才像なんだよ。時には戦兎だし、時にはエボルだし、葛城親子のどっちも「こんなこともあろうかと」みたいなことをやりすぎていて、現時点で誰の思惑が優先されてるのか、ってのがよくわからないプロットになっている。その結果、「とりあえずボトルもってこいや」展開がやたら多くなって、後半は戦闘がついでみたいな扱いになっていたのはもったいなかった。冷静に考えりゃげんとくんはまだしもカシラは「その辺の雑魚」相手に命を燃やしてしまったわけでなぁ。もうちょいその辺りの配置が慎重だったらより緊迫感が増したと思うので、もったいないとは思う。でもまぁ、エグゼイドだって社長が何回レベルアップして戻って来たかわからねぇしな。毎週戦闘しなきゃいけない縛りがある作品だから、その辺りは少なからずグダッてしまうのは宿命だと割り切るしかないんだろう。

 ただ、そうして特撮特有の筋の荒さこそ気になったものの、それらを大人の事情と飲み込んでしまえば、逆に見せ場だらけの派手な演出は常にサービス回だったということもできる。やっぱね、ビルドは基本が格好いいんですよ。賛否両論だったジーニアスもわたしゃ個人的に結構好きでね。あれだけカラフルなギミックがキラキラピカピカしてたら、子供さんはそれだけで嬉しいんじゃないかなぁ。これも毎年のことなんだろうけど、あんだけ動きづらそうなスーツで必死に戦い続ける中の人たちは本当に職人ですわね。途中まで全然パワーアップしないで初期装備だったグリスが最後にブリザードになったのも嬉しかったね。いや、どうせならもうちょっと前に披露して活躍の場を増やして欲しかったんだけども。ベルトのギミックも、それぞれの変身モチーフも一癖あって楽しいし、最終的にラビットタンク→ラビットドラゴンっていうキメ方もベタではあるかもしれないがにくらしい。まさか敵の御大将がわざわざ「初期フォームかよwww」って煽ってくるとは思わんかった。それができるからエボルさんは素敵なんだ。

 そして、個人的に今作が楽しかった大きな理由に、「キャストの人がみんな達者」っていうのがある。これまたゴーストの時の記憶が根強いせいかもしれないし、どうしても戦隊のイメージが残っているせいかもしれないが、東映特撮って、そこそこの頻度で演技がまずいキャストが紛れ込んでる印象があるんですよ。エグゼイドだって、初期の飛彩先生はちらほら怪しかったわけだし。その点、今作はまず戦兎役の犬飼くんが最初からすげぇハマってたのに加えて、万丈、一海、幻徳、内海に到るまで、全員ハマってるのよ。いや、内海がブーストしたのはかなり後半からだけども。余計なノイズに邪魔されずに見られたっていうだけでも、かなり印象がいいんだよね。前から言ってるけど、個人的に一番好きなのはマスターなの。最後の最後までエボルと二重写しになってたマスター、あの憎ったらしいのにどこか格好よさが滲み出る雰囲気、私が好きな俳優さんってああいうイメージの人が多い気がする。キャスト関係で唯一残念だったのは、ベルナージュさんの人間形態として中の人・雨宮天が出演することを期待してたんだけど出てこなかったことくらいですかね……同じ事務所からキャンデリラの中の人はちゃんと人間体で登場して、あまつさえワイプで歌って大活躍してたのに……どっかのスピンオフでカメオ出演するのに期待するか……。

 気づくとやっぱり中の人の話題になってしまうけど、とりあえず戦兎と万丈は今後とも末長く馬鹿やって欲しいもんです。あれ、そういえば万丈目線からすると、この結末ってものすげぇレベルの高いNTRなんだよな……いいのか万丈……(万丈の相手は戦兎だから、っていう反論は禁止)。

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 なんだこれ、第7話。急に違うアニメになったぞ。そりゃまぁ、放送時期が8月なんだからエンドレスになるのも自然な成り行き……な訳ない。

 前回の香×双回で完全にパターンに入ったと思った今作だったが、そうは問屋が卸さない。ここまでで構築してきた定型を全てぶち壊し、視聴者を更なる混乱の中へと叩き落としていく。一体何者なのだ、大場なな。

 つまり、今回のお話だけで簡単にまとめると、「実際は舞台の才能が頭抜けてトップなんだけど、高みを目指しててっぺんを取りたいというモチベーションが一切無いのでレヴューでは表に出てこない。それどころか途中からB組に抜けてサポートに回ろうとか言い出す(これはひかりが来た影響か)。しかし、レヴューに勝てば好きな舞台が作れるとキリンに説得された結果、一番の憧れであった『1年生の時の舞台』を再び完全な形で再現するため、トップの舞台構成権利をタイムリープのために費やしている究極の現状維持体質」。なんだそれ。意味わからんぞ。

 いや、意味は分かるんだ。ここまで、例えば香子の怠惰な様子やまひるの引っ込み思案な体質など、9人のプレイヤーの中でも「弱い」キャラの側面はいちいち掘り下げられてきた。今回スポットが当たったバナナの場合、それが「現状への依存」という形で現れているというお話。私のような人間は必要以上によく分かるが、現状への強烈な依存心は「ずっと今という時に甘んじていたい」という停滞への欲求となり、変化に対して激しい抵抗を感じるようになってしまう。もちろん、それが悪いことだと断じることはできないが、少なくとも常に上を目指し、成長を続けていく舞台少女にとって、このバナナの欲求は全くもって不適当な精神である。

 まぁ、それだけならお話としてはそこまで特別なものでは無い。華恋との関係性を壊されたくないと必死に抗ったまひるの精神性だって共通する部分はあるのだし、「成長・変化を拒む」という要素はキャラクターのドラマとしていくらでも描きようがあるものだ。しかし、このバナナが「依存」を描くために用いている手法があまりに斜め上すぎる。「成長したくない、させたくない」という願望を実現させるために、なんと手近にはタイムマッスィーンがあるという。そして、それを行使できるのはトップスタァに輝いた1人だけだと分かると、それを奪うために隠された強キャラ設定が発動するという。……エエエエェェ、だってお前、今までそんな様子おくびにも出さなかったじゃん……っつうか、個人的には中の人のスキルも相まって、「実はバナナが天堂さんすら片手で捻り潰す最強キャラでした」って言われても納得いかんよ……びっくりするネタではあるが、それはさすがにびっくりさせることを目的に無茶しすぎじゃないですかね? せめてもう少し伏線があればしっくり来たんだろうけども……。いや、それを隠せるからこそトップなのか? 今までなんとなくで納得してきた「オーディションで勝つのは舞台上でのスキルが高い人間」っていう今作の根幹をなす設定が、今回のバナナの暴虐で大きく揺さぶられることになってしまった。

 さらに今回、突然「トップスタァになったら舞台を好きなように作れるで」という謎設定が明かされた。今までそんなこと言及してたっけ? いや、そもそもなんで戦ってるのかすら作中では明示されてないんだけども。なんとなく、「オーディションで勝てば今年の舞台で主演やで」っていうことだけで暗黙の了解があったはず。しかし、バナナだけはそこに「勝ったら超常的なパワーで舞台どころか世界まで好きに作り変えていいよ」という権利が示され、ものの見事にそれを使いこなしているという。他の連中は「自分が主演の舞台」が理想の舞台だから、たまたま「主演=オーディションの勝者」っていう構図が自然に当てはまってただけだったってことか。

 何度も繰り返す2017年。その中でバナナは、最初に自分が体験した「1度目の舞台」を目指してエンドレスなセブンティーンを繰り返しているという。……ヤバすぎるやろ。普通の神経だったら、1周目で「自分は何かやっちゃいけないことをやっている」っていうことに気づきそうなもんだ。そもそも、エンドレスエイトだろうがシュタインズゲートだろうがまどマギだろうが、ループものってループ自体がなんらかのペナルティ扱いされることがほとんどなのだ。同じ時を繰り返すという状況は、普通の神経を持つ人間にとっては苦痛以外の何物でもないはずなのだから。

 しかし、大場ななという人間は、それをすすんでやりにいく。満足いくループが出来るまで、ただひたすら繰り返す。いや、彼女にとってすでに「2年目の舞台」は不必要なわけで、再び満足いく舞台が見られたとしても、このループを抜け出す気がない可能性すらある。他の面々の意識には上らないだろうが、彼女は自分を、クラスメイトを、そして世界をも自分の安寧という牢獄に閉じ込め、飼い殺してしまっているのである。なんだコイツ。完全にイカれてるやんけ。こいつに比べたらまひるさんのハードレズなんて赤ん坊みたいなもんや。

 こうして「バナナ・ザ・ワールド」だったことが明かされてしまった学院の舞台。その呪縛は(形式上)トップに君臨している天堂さんにすら打ち破ることができず、このまま無限の円環を描き続けるものかと思われた。しかし、流石にそれではまずいと誰が思ったのか(キリンだろうか)、新たな世界に投じられた一石の名前は神楽ひかり。彼女が入って9人になるA組。バナナはここからどんな舞台を望むというのだろうか。そして、ひかりはこのバナナ帝国を打ち崩すことが出来るのだろうか。

 なんのアニメだこれ。わかります(わかりません)。

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