最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
なんかもう、なんか、こう……第10話。言葉を失いますわ。 導入があったおかげで「さて、どんなオチになるものやら」って色々と悪いことを考えながら見ることになるお話。キノが実際に国内で受けている「どう見ても親切にしか見えない待遇」が、最終的に前評判のように「絶対に行きたくない」「最悪の国民性」っていう形になるためには一体どんなどんでん返しが必要なのか。それをずっと考えながら視聴しなきゃいけない。しかし、純真そうな子供がおり、欺瞞があるようにも見えないし、どこまでいっても「タネ」は明かされない。最後に「充分町から離れてからこの袋を開けるんやで」って言われたところで「さぁ、いよいよ翌日にネタバラシか」と思っていたら……エェェェェ。 これまたなんとも言えない舞台設定だったなぁ。ものすごくざっくりまとめると、今回の国は「これまでどれだけ悪行三昧だった人が最期を悟り、かりそめの善行を重ねただけだとしても、そこだけしか見ていない第三者には善人に見える」という不可思議な設定だ。いわゆる「不良が雨の日に子犬を助けていたら」ともちょっと違う。あの国の人たちは、「もう明日がない」と言う極限状態になったおかげで「善人」になったわけで、結局のところそれが本当の意味での「善」なのかどうかはわからないからだ。キノが聞いていた噂が本当なのだとしたら、今回の顛末の前には本当に辟易した旅人たちが山ほどおり、そのたびに、国民は意地悪でひどい扱いをしてきたと言うことになる。トータルで見れば、あんまりいい奴らではないはずなのだ。 しかし、我々視聴者はキノと同様にこの国の人たちの「善」(偽善?)の部分しか見ておらず、「こんな人たちが無情に殺されてしまうなんて」というどうしようもない儚さを感じてしまう。ただ純粋に「優しい国」が消えてしまったと言う情報だけが残っている。はてさて、この国は一体どんな国だったと、後世に語り継がれることになるのだろうか。 また、この国の大人たちが下した判断にも賛否は分かれるところで、例えば子供を黙って巻き込んだことなどは身勝手さとも映るわけだし、死をただ受け入れて何もしようとしなかった姿勢が怠惰に映ることもあるだろう。しかし、そうした「この国はそんなんでよかったのか?」という疑問に対し、作者はちゃんと周到な予防線を張っており、最後にさくらちゃんが残していた手紙には、「子供だって自分の意思でこの国と運命を共にすることを選んだのだし、この国ではそれが幸せなのだ」という根拠をはっきり示す形になっている。そう言われてしまえば、もうこの国のあり方に文句を言うわけにもいかない。挙句、キノに至っては国の人たちの善悪を問題にする以前に、「自分は一瞬でもことの顛末でホッとしているから悪だ、エゴイズムの塊だ」と内省を始めてしまい、完全に国の選択が清く尊いものであるように祭り上げられているのだ。冷静に考えれば勝手にわがまま言って勝手に死んだだけの連中のはずなのに。この辺りの倒錯した死生観、言うに言われぬもやっとした印象こそが、今回の話で作者が見せたかった焦点だったのではなかろうか。えぇ、もやっとしていますよ。やるせねぇよ。後になって見返すと、結婚式をあげた人達が「こんなに早く結婚するの?」って聞かれて「今やっておきたかったんです」って言ってたこととか、そこに群がっている「次の幸せを狙いたかった女性たち」がいたこととか、なんかもう、色々ずるい。拳銃売ってたおっちゃんとかもなぁ。結局、師匠は何をしでかしてたんでしょうかね。 火砕流の設定とか、冷静に考えれば「そんな無茶な」と言う部分は多いのだが、そのあたりは全部「舞台設定」として処理されるのは便利なところ。まぁ、星新一作品に「そんな適当な宇宙人とかいないだろ」ってツッコミ入れるのとおんなじだからね。そう言う意味では、やっぱりこの作品のエピソードのまとめ方はうまいなぁ、と思うのである。個人的には、ずっとオチを考えながら観ていて思いついた「実は全員が完全な演技をしている国で、後になってからたっぷり録画した『旅人と作る嘘だらけの我が国』っていう番組を放送して馬鹿笑いする国」っていうのが一番いやらしいと思うので、本当に俺ってやつぁ最低である。 PR 俺らも進んでるって信じたい、第9話。少しずつ動きのある絵が増えてきました。まぁ、それでも大人数で動くべきシーンの多くは止め絵メインなのだが……最後の方で佳乃のモーションがぶっ壊れてたところが不憫でしょうがなかった。リーダーは常に不遇の身の上よ……。 まぁ、しつこく画のことにばっかりこだわるのも男らしくないのであとは普通だったと割り切って話を進めるが、ただ、ここにきて気づいたのだが、実は本作はメインで進行しているストーリーがあんまり無い。いや、色々と枝葉末節はあるんだけど、中心となるWUGの動きが、「イベントを成功させたいねぇ」「そうだねぇ」みたいなぼんやりした目的意識で進行しており、何を持って「次のフェイズ」に移るのかがわかりにくい。かつてのようにはっきりとしたゴール(I−1を倒すとか)が無いので、今季のWUG自体はあんまり緊張感のない存在である。そのぶん、新人トリオやらI−1側に動きが多くて、特にI−1の方は「もうIー1物語新章で別にアニメやってくれねぇかな」って思うくらいにドラマティックな展開。I−1の乾坤一擲の復活劇の方が、色々といじりがいはありそう。 ただ、そうしてメインのシナリオがあんまり進まないからと言ってつまらないってわけでもない。WUGメンバーもピンで目立てるチャンスが少ないから、ってんで、貴重な機会にはしっかりとアピールするようにキャラを見せにきていて、色々と普段の活動を想像させてくれる部分はあるからだ。後輩が入ってきたというのも良い刺激になっており、今まで「新人」「若手」だったWUGメンバーが後輩相手にどのようなコミュニケーションを取るのかは今後も注目だ(中の人のカワイガリのことではなくてね)。相変わらず社長の振る舞いが実にひどいのだが、それによって振り回される人数が増えたおかげか、なんだかメンバーたちも楽しそうである。「チケットさばくのは私たちの役目」とか、社長は言うことだけはいちいち正論だし格好いいのだが……。 そして、I−1がらみもありつつ、まさかの早坂逃亡展開。バーチャルアイドルの仕事は嫌気がさしたのかな? 適当に遊べる仕事としてWUGへの曲提供は気になっている様子だが……ただ、今回の過去エピソードが出てしまったせいで、早坂は単なる極悪人しか見えなくなってるのはどうかと思う。さすがにあれだけ身勝手で傲岸不遜な態度は弁護しにくくないか……まぁ、天才肌のキャラって得てしてそういうもんではあるが。人格と作品は別とはいえこいつからもらった曲が「良いもの」になってしまうのはなんだか倫理的に問題がある気がする。 とりあえず、現時点で一番興味があるのは「松田さんがどんなミラクルを見せればスタジアムが埋まるか」と言う部分なので、もしかしたら「最強マネージャー伝説松田」が一番面白いのかもしれん。 違う、そうじゃない、第10話。俺が望んでいた虎ちゃんはそんなんじゃない。 もー、なんでこんなところで普通の話にしようとするかなぁ……違うねん、望んでるのはそんなお為ごかしのメロドラマじゃないねん。虎ちゃんは破滅的に道を踏み外したんだから、そのまま全力で脇道に突っ込んで大爆死して欲しかったんや。なんでここまでクソみたいな死に方した奴らしかいないのに、一番期待されたヒロインだけちょっといい話っぽくしようとした。11個も死に様を書かなきゃいけないからって、ここで安易な方向におもねるなよ。頑張れよ。 というわけで、前回爆上げした虎ちゃん株がしおしおと萎えてしまう残念な結果となった。まぁ、そりゃわずか30分で急に持ち上がったバブル景気だったのは間違いないので、「勝手に盛り上がって勝手にがっかりするな」と言われたらそうなんだけどさ……でも、せっかく破滅的なキャラ設定を生み出して戦場に送り込んだのに、「実は更生してました(テヘペロ)」ってずるくない? 確かに前回「なんで十二大戦にエントリーできたのか分からねぇな」って言ってたし、「牛さんとの因縁が語られてないなぁ」とも言ったけど、こういう方向の解決じゃないねん。もっとこう、ゲスな理由で逆恨みしたり、そういう展開から「やっぱりアタイの選んだ道は駄目だったんだねぇ」って悔やみながら無様に散って欲しかったんや。こんなまっすぐな乙女心から幸せそうに死なれたら、前回のエピソードが丸々無駄じゃん。チクショウめ。 一応、ウサギの反撃とかは予想通りの展開だったけど、まさかそこから「油断してたクソザコ牛さんを守るために一瞬の乙女心を発揮してしまった虎さんの無駄死に」とかいう心踊らない展開になるとは。どうもこの作品の「強さ」ってのはかなりのフレックス制を採用しているようで、特に牛さんは弱い時はとことん弱い。まぁ、ウサギの能力を完全に把握してなかったっていうビハインドがあったのだろうけど、あんな奇襲一発でやられてたのだとしたら、やっぱりシンプルな武力ってのはへんてこ能力に勝てるもんじゃない、ってことの証左なのだろう。まー、どうせこのあと牛さんは虎の雪辱を果たしてウサギを殲滅した後によくわからないネズミにボコられるターンが待ってるはずだけどさ。 それにしても虎ちゃんなぁ……勿体無いなぁ……(ずっと言い続けるわ)。 チョロ松演じる十四松は大体あってたやんけ、第10話。なお、狂人の真似をする者はやっぱり狂人らしいで。 1本目、「カラ松とブラザー」。ガールズ待望のカラ松メイン回。カラ松って実は六つ子の中でも比較的常識人寄りになってしまうためになかなか単体でエピソードに笑いを盛り込むのは難しいキャラなんだよね。1期序盤の釣り堀シリーズみたいな迸った奴が面白いんだけども……あれ復活しないかなぁ。今回はカラ松の特性である「優しさ」(本人談)をテーマにしたお話。「おだてられて調子に乗っちゃう」っていう傾向はこれまでにもあり、十四松にすらそれでいいように扱われていたのだから兄弟の中でもトップクラスの馬鹿なのは間違いないのだが、今回のように「断りづらくて全部受けてた」っていう流れは今まであんまりなかった気がする。はっきりと他の兄弟にダメだと思ってたらダメだっていうキャラだと思っていたのでちょっと意外。下手したらキャラがぶれている可能性はある(まぁ、今作でキャラの芯なんて気にしてもしょうがないけども)。ただ、そんなカラ松の密かな悩みを唯一見てくれていたのが苦労性の三男っていうセッティングは不思議と心温まって良いと思う。やっぱりぶっ壊れ連中が多い兄弟の中で、2、3、6番目あたりが割と損な役回りになるな(6番目は別方向でモンスターだけども)。あと、前から割と気になってたんだが、2期になってから一松の尋常ならざるカラ松ヘイトがあんまり感じられなくなってるな。あれも一過性のものだったんでしょうか(一松の不可思議な十四松愛は感じる)。 2本目、「新入社員トト子」。基本的にはありがちな「ゆとり若手」ネタなので、あんまりいじりようがない。トト子がイラつくキャラなのはいつも通りなわけだし、設定もパラレルなのであんまり「おそ松」でやる必要がないネタ。強いていうなら最後の女子松がらみの救いの無さはアリといえばアリか。こないだのイルカといい、もうこの世界には完全に男女両方の六つ子がいることが確定しているな。 3本目、「アフレコ松さん」。中の人を崇め奉るような、徹底してDISるような。ハイパー売れっ子ばかりが集まっている現場なので、全力でこき下ろすのは怖くてやりにくいよな。トッティの「海外に行ったのに云々」だけやたらと攻めてたのはちょっと笑った。あとはまぁ、どうせ中の人連中はこんな感じでフリーダムなのは事実だし……。福山とかちょっといじったら全裸でアフレコやってくれそうな気配すらある(筋肉みせたいだろうし)。しかし、トッティはホタテこすりを持ちネタにしていっていいのだろうか……。よっぽど思い入れがあるんですかね。 なんやねんこの構成、第9話。これで京都と大阪のスルーはほぼ確定かよ……なんで7チームも用意したんだろうな。 一応中身としては「新しい話数」のはずなのに、動画素材の7割が再利用でほぼ総集編仕様という、なんともスタッフに優しい一本。序盤の「各チームのダイジェストにナレーションを乗せる」っていう編集はお約束の総集編構成なので「こんな楽しやがって」みたいな気持ちで見ていたのだが、後半パートの昼ドラ映像は既存の映像に完全に新しいアフレコ入れてドラマを作るとかいうわけのわからんことをやっていたので「そんなんアリかよ」とちょっと感心してしまった。完全声優頼みでずっこい気はするけど、一応お話としては成立してる(?)からな。こうして正式に三宅女子の2人にスポットが絞られていくわけだね。それにしても、「これまで作中に使われてきた映像も、実は全て報道部が最低のピーピング技術力を駆使して撮影してきたものです」っていう設定は叙述トリックみたいで新しいな。 ここでメインのチームにスポットが絞られたということは、結局メインのお話がなかったチームが3つ残されてしまったということであり、こいつら一体なんのためのキャラだったんだよ、という気もするのだが、まぁ、大阪はまだいいだろう。一応「ボケとツッコミ」というコンビ構成は前面に押し出して主張していたわけだし、前に出てくるキャラなのでそこそこ台詞もある。しかし京都の方は……ほんまに空気やんけ。こっからもう一山あるのかなぁ。そして、毎度毎度変なところで話題をさらっていくヅカコンビは……いやいやいやいや。単なる畜生だったやんけ。さすがにパートナーの事故死でリスクヘッジしてるのは笑うけど引くわ。もう、あいつらまともに車に同乗できないのでは……フォーエバーちゃうんやで。 というわけで、結局この話はゆりとめぐみの2人のところに戻ってきたわけだが、2人して1話目から何一つ成長せずにいがみ合って互いに目的が迷子なのは次週からどのように影響するのだろうか。普通、この手の作品だったら仲の悪いチームがよそのチームの様子を見て、そこから学習して結束力を高めていくっていうのが定番な気がするが、今作の場合、周りのチームも割と欠陥品が多くてあんまり参考にならないのよね。双子とか、SMとか、絶対真似できない関係性だから参考にもならん。ゆりたちはコーチの登場を目の当たりにして、本番でちゃんとモチベーションを維持できるんでしょうかね。
あんな馬鹿でかい犬が乗ってきても大丈夫なバスは心強いな、第9話。エリアス邸の近所の人たちって、どれくらい魔法やらなんやらに理解があるんだろうな。 前回までの切った張ったの大騒動を終え、今回は多少なりとも骨休め。エリアスに至ってはほとんど動いてすらいない。しかし、そんな中だからこそ見えてくるものがあるわけで。毎度のことながらしっかりと各キャラクターの心情に寄り添った内容になっております。 今回注目すべきは、改めて「魔法使いの嫁」というタイトルがどういう意味なのか、というところだろうか。今作は「魔法使いの弟子」ではないのだ。「嫁」という響きも現代日本ではすっかり扱いが軽くなった感はあるものの、普通に考えればそこには特別な意味があるわけで。チセは「弟子」ではなく「嫁」になる。それが果たしてどういう関係性なのか。転機というにもあまりに大きな事件を経て、エリアス・チセの両名に起こった変化を探る。すったもんだのついでに、2人の間に積極的に介入できるルツという「緩衝材」が増えたのも、2人の関係性が進み始めた一因と言えるだろう。シルキーさんは色々と世話を焼いてくれてはいるのだけど、なかなか積極的に介入してくるっていうタイプじゃないのでね。 部屋から出てこなくなってしまったエリアスを心配していたチセだが、鍵もかかっていないドアになかなか手をかけることが出来ない。悶々とした状態を見かねたシルキーさんの計らいでお外へ出てみたところ、最初に遭遇したのはアンジェリカさん。彼女もやっぱりチセたちのことが気になっていたらしい。何かと気にかけてアドバイスしてくれる、頼れる姉御タイプのアンジェリカさんだが、しばらくショッピングと洒落込み、最後に少しだけ確信に触れることだけを指摘してくれた。それがチセとエリアスの「依存」関係のお話。実はこの「依存」という言葉の扱いも、ことこの2人に関してはなかなか難しい。何しろスタート地点が「金で買ったやつ」と「買われたやつ」である。そこだけを見れば、もう依存とかいうレベルではなくて「所有」なのである。しかし、実際にはエリアスは独占欲を満たすために金を払ったわけでもないし、やっていることだけを見れば本当に親と同じだけのことをチセに与えてくれる。そしてチセも、元来ドライな性格だったおかげで自分の置かれている変な状況に頓着せず、まわりの人間のなすがまま、自分の状況を受け入れてきた。 しかし、今回そうした「なすがまま」について、アンジェリカさんは「依存」ではないかと言ったのである。これは、彼女がエリアスに甘えているとか、そういう叱咤ではないだろう。常識的に考えて、金で買われた彼女に何かを選ぶ権利なんてないはずなのだから。むしろ心配というか、彼女の今後の人生を思っての気遣いからの発言だったと思うのだが、これが今のチセには思いの外響く言葉になってしまった。彼女が「依存」するのは、何も物質的な側面だけではない。「自分は買われたのだ」「何も知らないひよっこなのだ」と思うことで、全ての判断をエリアスに委ね、思考を放棄する。あとに待つのが破滅なのか死なのか、それすら定かでないにも関わらず、大した執着も持たぬ彼女はエリアスに全てを委ね、「しょうがないことだ」と諦めているのである。エリアスもあの通りの変人なのでそんなチセの状態を「なんとなく都合がいい」くらいに受け止めているわけだが、このままでは本当に「所有される道具」でしかなく、チセという1人の人間の人生としては真っ当なものではないだろう。 「相手がどうとも思っていない人間なのなら、裏切られても何も問題はない」。チセはそう言い訳をして、エリアスとの空虚な関係を受け入れてきた。しかし、一連の騒動を終えた今、彼女にとってエリアスはすでにそんな無機質な「飼い主」ではないのだ。そこには人と人との関係性があり、一緒に人生を歩むための感情の往来がある。それを隠して、全て「自分のせいではない」と言って目を伏せ続けることは、もう出来ないのである。だから、チセはついにエリアスの居室のドアを開けた。これまでは「エリアスに言われていない」から開けなかったドア。「エリアスが見えなくても自分に影響はない」から開けなかったドア。それを開いたということは、ついに彼女の中に「エリアスに会う動機」が生まれたということである。ここまでだいぶかかった気がするが、ようやくチセの中に特別な「感情」が与えらえたということだ。 自分はエリアスに求めるだけなのか。エリアスは自分に何を求めるのか。2人の間に横たわる関係性を考え始めると、チセは自分がまだ何も知らないことにようやく思い至る。エリアスのことを知らないのはもちろんのこと、他者とどのように心を通わせればいいかというコミュニケーションのノウハウすら、彼女にとっては未知の領域だったのかもしれない。自分で考え、自分で動く。そうして自分の足を動かすことで、ようやく一人の人間としての「生き方」が生まれ、責任が生じる。今まで恐れてきたその領域に、彼女はようやく足を踏み入れたのだ。 そして村で出会った1組の奇妙なカップル。そこにはなんと、互いに通じ合うための「関係性」すら存在せず、片方がただひたすらに相手を見つめ、もう片方はいもしない相手になんとなく焦がれているという。しかし、そんな生活を長年続けてきたリャナンシーは「それでも関係性だ」と主張している。愛するということの形を定義する方が馬鹿げている。自分が好きになったらこの人は死ぬかもしれないのだから、愛さずにそばに居続ける。それだけで満足できるなら自分はそれでいい。不思議な哲学を持つリャナンシーを見て、チセはさらに自分たちのことを考える。リャナンシーのように「見えない」ならしょうがない。しかし、見えるのに話してくれないエリアス、触れられるのに触れようともしなかった自分。それは未だに名前がついていない状態。愛情でもなければ、主従でもない。まずは「繋げる」ところから始めなければ。 こうしてチセの視線はようやくエリアスの方へとまっすぐ向けられることになった。果たして、エリアスはこの視線に、この気持ちにどのように応えるのか。「嫁」までの道はまだまだ遠そうだが、少しずつ、2人の関係は変化している。 12月2日 ドラフト模様(XLN×3) ピック順 【Mei】→【Serra】→【Alessi】→【Thraxi】→【Chrolony】→【Sea-chcken】
最近なかなか全員集合の機会がないですね。まぁ、師走だし……(某氏談)。果たしてこの中に「師」がいるのかっていうのは別問題である。
さて早速業務連絡。年末に向けて色々と調整していかなきゃいけないタイミングですが、その前についに「Unstable」の発売日なんですよ。でね、こっちはアイマスと違って買うことは決めてるんだけど、通常のドラフトとは別枠でやろうと思ってたら、なんか人が集まらなそうなのね。忙しいお仕事おじさんはしょうがないとしても、まさか「来週? ガルパンの封切り日だろ?! やらないよ!」とかいう斜め上の断り方をされるとは思ってなかったので計算が狂った。そうか、ガルパンならしょうがない……。 いやいや、何その理由? 落ち着けよ。慌てて行っても多分入れねぇよ(適当)。でもまぁ、どうやらドラフト後にもう一本っていうのはあんまりよろしくないようだ……でもさ、こっちだって封切り日なわけでさ、たとえどんなに妙な環境になろうとも、新しいカードにはさわってみたい。それが闇のゲームのプレイヤーってもんだろうが。デュエルスタンバイだろうが。
というわけで、僕としてはなんとかプレイできる環境を整えたいところです。現状、可能性としては①「イクサランドラフトの代わりにプレイ」っていうのは流石に無理だと思うので、②「通常ドラフト後にプレイ」③「通常ドラフトよりも前にプレイ」④「来週まで待て」⑤「諦めろ」っていう選択肢だと思うんですよね。この中でありそうなのは②③④なのだが……(⑤は却下だ)。 どうですかね。もしやる気がある人がいた場合は、(一斉連絡だと面倒なので)私の方に個別に連絡をください。その際に、上記の選択肢のどれが理想で、どれが可能かをある程度指定していただけると助かります。理想は5人以上が集まってのドラフト成立。最悪の場合、もう3人くらいでシールドをやるっていう、前にもあった展開になると思う。ちなみに③の「通常ドラフトよりも前にプレイ」の場合、ややこしいカードも多いので最低3時間は欲しい。つまり11時開始くらいが理想です。最悪ピックだけ終わらせるっていうので12時スタートもありではあるが。そのあたりの可能性についても、もしご意見あったらお寄せください。意見が集まり次第、予定をお返しします。「ハナから興味ねぇよ」「何をどうあがいても無理だよ」っていう人は無視してもらって構いません。来週のドラフトは通常通りの時間に開始です。というか、大半の人に無視されて来週しょんぼりしながら出席する未来が一番ありそうです。
ちなみにもしプレイする場合はいつもの真木先生の攻略本すらない状態なので、事前に日本語対訳リストを見ておいたほうがいいよ!(参加へのハードルをさらに上げていくスタイル)
フォス! フォス!! フォス!!! 第9話!! なんてこった! もう、なんでこんな話が!! 今期は個人的な性癖にドストライクな作品が多くて嬉しい限りなんですが、今作においても、私の嗜好をピンポイントで刺激してくる展開となりました。どういうカテゴリにしたらいいのかちょっと悩むが、無理やりまとめてしまうと「容姿を含めた性質が様変わりする主人公(ないしヒロイン)」というのがすげぇ好きなんですね。バトルもののパワーアップでもいいし、恋愛がらみで髪を切ってしまうヒロインでもいい。「ヘアスタイルが変わる」ことについては、確認したら「すかすか」の感想の時に「髪型が変わるヒロインが好き」って書いたけど、正確にはそうじゃないってことを今回のフォスで痛感した。なんらかの変化(成長)が、外面に現れるほどの「意志」が好きなんだ。だから今期だったら「ネト充」のモリモリちゃんも好きなんだ。変化前と変化後の容姿のどちらが好きかはまた別な話ね(モリモリちゃんはロングの方が好きだったし、顔つきが変わったフォスはおっかない)。振り返ってみると、多分こうした「大きな外面的変化」嗜好の原体験は「まじかるタルるートくん」の主人公・本丸だった気がする。彼は最初はドラえもんにおけるのび太ポジションだったにもかかわらず、途中で意を決して父親と山籠りし、しばらく代理主人公を立て、戻ってきた時には身体も大きくなって立派にバトルものの主人公になっていたという変わり種。幼少期に体験したあのシナリオのおかげで、「見た目にも分かる外的変化」になんらかのヒロイズムを強く感じるようになってしまったのだろう。 相変わらず自分語りが長くなってしまったが、今回のフォスはまさにこの本丸と同じ展開。自分の弱さを突きつけられ、失ったものを取り戻すために劇的な変化を遂げ、圧倒的な強さを手にして戻ってきた(作中では単に時間が経過しただけだが)。金とプラチナによる合金の腕はおよそ金属とは思えぬ柔軟性・利便性を見せ、月人相手にもまさに片手でひねる程度の戦い方。おそらく描写されていない冬の間に、合金の腕を制御する訓練を繰り返していたのだと思われるが、新たな武器を巧みに操り、先生の力を借りずに一人で月人に対峙する姿には、もう以前のへなちょこフォスの面影はない。合金の影響で体の大きさも変わったというが、顔つきまで変わってしまったのは彼女のアンタークへの自責の念によるものだろうか。どこかアンタークに似たような、より中性的なものへと変化している。モノトーンストライプの足、そして黄金に輝く腕。気づけばフォスは、様々な物質を体内に取り込み、メンバー随一の派手な存在になってしまった。そして、得たものが大きかった分、失ったものもまた大きい。アンタークを守れなかったという後悔は自堕落だった彼女を仕事の鬼に変えたが、それはもしかしたら、たくさんの記憶とともに以前の「フォスフォフィライト」までもが抜け落ちてしまった結果なのかもしれない。シンシャとの関係性は、今後どうなってしまうのだろうか。 強さと派手さ、そして何より物珍しさを手に入れたフォスに対し、寝起きの宝石たちはいたって元気。そりゃみんなだってアンタークの喪失は悲しい事件ではあるのだろうが、すでに宝石たちは何人もの同胞を月人に拉致されており、だいぶその辺りの感覚は鈍くなっているのかもしれない(そもそも仲間意識ってどれくらいあるんだろう)。見たこともないフォスの変質を目の前に、ただ触りたいやつ、解剖したいやつ、改造したいやつ、採寸したいやつ、斬りかかりたいやつ。……さすがに色々問題のある奴が多くないか? いや、レッドベリルが追い回してるのは仕事が理由なんだからしょうがない気もするけども。 個人的にもフォスが一体どんな能力を手に入れたかは気になるところ。これこそまさにバトル漫画でいう「パワーアップ」なわけだが。そのパワーアップが仲間の悲しみを背負ったもので、どこかに能力制限があったり、工夫次第でもっと強くなる可能性があったりと、とにかく少年漫画的にもたまらない設定。また、本当に今作はオレンジによる映像形成のおかげで種々の説得力が増しており、彼女の合金細工の「どんな体積やねん!」という無茶な展開も不思議と気にならず、「とにかく強そう」という印象が優先して伝わってくる。また、月人戦で足場を作る際に自然と植物のような形状を作り出しているのが興味深い。おそらくフォス自身は意識していないと思うのだが、なんらかの「安定する形状」を生み出そうとした時、それが自然に植物のような形状になるというのは興味深い話だ(これは月人側の兵器にも同じことが言える)。あらゆる動物が死に絶えたこの世界において、植物の形こそが「生きる」ことの象徴となっているのかもしれない。 そしてほんと毎度のことで申し訳ないのだが、今回も際立つ黒沢ともよの仕事ぶり! これまでのフォスの気だるげな「ダメ人間ボイス」も徹底していたのに、今回はガラリと変わった新生フォス。こちらはさらに硬質さが増し、もうすっかり戦闘マシーンになるかと思いきや、その後の日常パートではしっかりと「あ、これフォスじゃん」という「らしさ」が残っているのである。このバランス感が信頼されてこんな面倒極まりない主人公を任されたのだとしたら、納得のキャスティングである。 さて、何やらボルツさんが悪そうな顔をしていたのが気になるのですが……今後の展開はどこへ向かうのでしょうかね。さすがにアンターク奪還は無理だよなぁ……。 ダイエット回無いのかよ!! 第9話!! いや、そりゃ残り話数で厳しいのは分かってたけどさぁ。フラグ立てるズラ。まさかのヨハネによるフラグ返しとか、誰が予想できるかよ。 妹エピソード、後編。そしてついでにクリスマスソングの時期に合わせてのお披露目回としての役割も果たしていた。前回の時点で「ルビィの扱いは問題があるよな」的な風潮についてもちょっと触れたわけだが、今回のエピソードは、そうした彼女のこれまでの不遇を吹き飛ばす記念すべきお話になっている。何しろお当番回としては破格の分割2話を費やしてのお話である(理亞と共同とはいえ)。ここまでしっかりと「成長」を掘り下げてもらえたのなら、ルビィも満足なのではなかろうか。考えてみれば、今作においてここまではっきりと「成長」という要素について触れられたキャラというのは少ない。こないだの千歌ちゃんのバク転なんかは一応「成長」だが、あれは彼女の努力によって一気に問題解決を図った爆発力のお話。今回のルビィの場合、これまでじわじわと蓄えてきた妹としての鬱屈した思い、脱却への願望が爆発する形での「成長」なのでカタルシスが大きい。1期では花丸や善子といった強力な個体のサポートに回ってばかりの印象だったルビィが、ようやく独り立ちできた記念すべき転機となったのは間違い無いだろう。 今回特筆すべきは、沼津と函館で物理的にもユニットをはっきりと分断したことである。これまで、例えば梨子が1人だけコンクールに行って離脱したり、会場の移動が間に合わないからってんでチームを分割した(正確にはしようとした)ことはあったが、どれもこれもアクシデント扱いで、望まれた「分割」ではなかった。しかし今回はルビィが確固たる意志を持って自立を志願し、進歩的な理由から「姉離れ」を試みた結果の分割。もちろん、ルビィだけが孤立してしまうなどというネガティブな要素は一切なく、その隣にはちゃんと信頼できる仲間であるズラ丸と善子もいてくれる。濃密な1年生トリオ回としても楽しめるので決して「バラ売り」の印象もないのである。ルビィの決意について、普段はお間抜けポジションにいるはずの千歌ちゃんだけがなんとなく察してサポートしてくれているあたりも心憎い。あれって、やっぱり自分も妹だからなんでしょうかね(なお、妹離れできない姉が壮絶にアホになってしまうことについてはもう触れないでおく)。 これまでずっと「ルビィは幼すぎる」という印象があり、キャラの造形として足を引っ張っていた部分があったと思うのだが、それもこれも今回の脱却のための下準備だったと思えばなんとなく納得もできてしまう気がする。まぁ、ルビィは今後も相変わらずピギィと叫び続けることにはなるのだろうが、何しろルビィだけじゃなくズラ丸のズラだって善子のリトルデーモンだって、高校生としてはみんなおかしいのである。そんな世界の中で、ピギィと言いながらもようやく自分のことを大人だと意識し始めた高校1年生の女の子。そう考えるとなかなか尊いではないか。ただ、なんで最終的に11人でライブやったのかはよくわからんかった。本番は山頂で踊った二人だけのバージョンで、後のライブはイメージ映像ってことなんでしょうかね? それにしても善子なぁ……お前……太ってしまうん? いや、百歩譲って善子が肥えるのはいいとして、ズラ丸はそのまま許されてしまうん? 幾ら何でも食い過ぎやろが。そりゃまぁ、函館は色々と美味しいものもあるでしょうけども。今回は函館市から何かもらってるんじゃないかと思えるくらいの圧倒的な函館推しでしたね。綺麗なのはいいし、路面電車を使ったステージ演出なんかは割と面白かったのだが、結局「函館っぽさ」が函館山くらいしか出てこなかったので、聖地商法としてはもう一つだな。もともと観光客で溢れてるところに客呼んでもしょうがないしなぁ。なお、新曲のライブ映像は後半ダンスの足あげるところが気になってしょうがなかった模様。毎度いいダンスを見せてくれるのに、なんであそこだけあんなに違和感があったんだろう。まぁ、リアルライブでビシッと動きが揃えば格好良く見えるのかもしれないけどさ。 |
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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