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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 このサブタイトルの韻が好き、第8話。今作は何らかの形で韻を踏むサブタイが多いのだが、今更気づいたけど「Princess Principal」からの繋がりなのね。前回の「Loudly Laundry」もわかりやすくて良かったけど、今回のタイトルも実にうまい。「Ripper」の方は当然「引き裂くもの」という意味(ジャック・ザ・リッパーのリッパー)であり、「dipper」は俗語で「すり」の意らしいから「スリの小娘と出会ったお姫様が運命のいたずらでその間を引き裂かれる」という解釈も可能なのだが、調べてみると「Ripper」はイギリス英語(これ重要)の俗語で「すげぇ、デッケェ」という意味があり、直訳するなら「すごいスリ」の意となる。アンジェの尊敬する「プリンセス」は、本当に「すごいスリ」なのだ。

 case20ということで順番としてはここまでのエピソードで一番後ろ。直近はcase18のドロシーパパ回である。あんまり注意して見てこなかったので確認できないのだが、ひょっとしてチームプリンセスとノルマンディー公の関係性って時間が経過するごとに煮詰まってきてる? 表向きはプリンセスとしては「身内」であるはずだが明らかに敵キャラというノルマンディー公とは、プリンセスたちはどのような関係にあるかを明示するわけにはいかないのだが、今回は明らかにバチバチだったし、露骨に反目しあうかどうかも時系列で変わってきているのかも。ちなみに、時代が後の話なので当然チームの関係性は全員ツーカーである。ただ、それでもまだベアトが「何でアンジェはプリンセスに弱いんだろうね?」と首を傾げているところを見ると、やっぱり2人の関係性はメンバーにも話していないんだ。そこは最後の砦なのかなぁ。まぁ、その割にはその辺の浮浪者の少女にあっさりと(物語形式ではあるが)喋っちゃってるんですけどね。黒蜥蜴星人のたわ言としてスルーしてもらえるかしら。

 個人的には、これまで不確定要素だと思ってあまり信用していなかったプリンセス・アンジェ間の関係性だが、どうやら2話で言っていたもので確定らしい。今回も一応アンジェ(ややこしいので当ブログでは「アンジェ」「プリンセス」で統一します)の独白の形式なので嘘が混じっている可能性もゼロではないが、今回のお話は全て事実だったと受け止めて問題ないだろう。2人は本当に入れ替わっており、アンジェの本名はシャーロット、プリンセスの本名はアンジェだったのだ。

 普通、こうして平民と王族の入れ替わり物語なんてものが展開する場合、片方が上、片方が下の身分なのでどちらかが一方をやっかむことになるはずなのだが、この2人はどちらも「お互いに大変なのに交換しちゃってごめん」と互いをいたわっているのが特殊な点。スラムに放り出されたアンジェを見て「これ、どう考えても戻れなくなったらアンジェが一方的に地獄やんけ」と思ったら、都合のいいことに(悪いことに)そのタイミングで革命が起きるという運命のいたずら。まぁ、スリの娘っ子が簡単に壁の隙間から侵入できるような王城に住んでるような連中だし、割と簡単にひっくり返る権力だったのだろうが……。結局、「スラム街に投げ捨てられ、貧民として生き抜くしかない元王女」という悲劇と、「王族でもないのに、革命にさらされてちょっとでも気が緩んで身分がバレたらマジで命がやばいただのスリ娘」という悲劇が同時進行で発生することになったわけだ。全く別種の苦労ではあるのだが、お互いに「それまでの自分の生活」をよく知っているだけに「あっちの方もヤベェよなぁ」というんで一切恨み言が生じず、互いを思いやる関係を長年維持できたのである。

 大切なのは、別れの際にアンジェが残した「私は女王になってこの国を変えるんだ」という一言。プリンセスの方はその一言を胸に「自分が何とかしてその代わりを果たさねば」というので血反吐を吐きながらも王族として生き残ったし、アンジェの方も何とかしてプリンセスに再会するために必死でスパイとしての腕を磨いた。あの便利な反重力ボールが一体どこでどうやって手に入ったのかは定かでないが、2人とも元々才能に溢れた人間だったのは間違い無いだろう。長年生き別れていたにもかかわらず、頻繁に入れ替わりが可能なくらいに「互いの人生」をリンクさせることができるのも、2人の天性の才能があってこそだ。まぁ、今となっては流石にアンジェもプリンセスほど芸事をこなすことは出来ないようだが。

 今回はそんな2人の入れ替わりの物語がメインなので、ミッション自体は割とあっさりめ。スリの少女との交流物語は一応あったけど、あれもアンジェの過去を想起させる程度の役割だし。冒頭でアンジェが「ひどい国ね」って言ってたけど、幼子が露骨にスリやら置き引きやらをやろうとしたのに単にはっ倒されるだけで済んでる時点で割と甘い国だと思うぞ。まぁ、そんな国でも「変えなきゃ」っていう使命がアンジェとプリンセスを突き動かしているわけだが。ロンドンに立ちはだかる「壁」という具体的な存在が、2人の人生を隔て、現在も世界を不幸にしている様々な「壁」に含意されているのもまたおもしろい。さて、次の話数はどこになるのかな。

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8月26日 ドラフト模様(HOU×2 AKH

ピック順 【Alessi】→【Serra】→【Thraxi】→【Sea-chcken】→【Sangriter】→【Mei】→

 

 いろんな意味でごぶさたでした。ドラフト自体も2週間休みが挟まってしまったし、PCのクラッシュでテンプレートが消失して色々と大変でした。特に、俺の個人的な経済面で……。本当は統率者デッキがほしかったんだけどさ、急な出費のせいでとてもじゃないけど買う気が起きなくなったしさ……僕がデッキの入ったショーケースをじっと見つめているからお金持ちのおじさんが買ってくれたりしないもんですかね。

 というわけで久しぶりのドラフト。みんなして割と忘れている。いや、オンライン面子は知らんけども。気づけばぼちぼち次の環境の足音も聞こえてくるシーズンなんですよ。この環境、一体誰がどのように生き抜いていくのだろう。現状、目も当てられない状態ですけどね。

 

 


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「仮面ライダーエグゼイド」 ー

 ライダーについての感想書くのって初めてなんですよね。一応、なんで初めての感想になるのかを確認するために(どうでもいいとは思うが)私のライダー履歴を簡単に書いておくと、シーズンをリアルタイムで視聴したのは昨年の「ゴースト」が初である。プリキュアを「ハートキャッチ」から、スーパー戦隊を「ゴーカイジャー」から見始めた私は、いつでもライダーを見るチャンスはあったと思うのだが、他のジャンル同様、「今まで見てこなかかったから素養がないし、日曜の朝にそんだけの番組を抱えるのはしんどい」というのでパスしてきた。実際はライダーにもチャレンジしようと思って「ウィザード」「フォーゼ」「鎧武」「ドライブ」と1話目は全部観ていたのだが、1話目時点で「やっぱライダーってピンと来ないなぁ」ってんで視聴を継続しなかったのだ。まぁ、「レコーダーの容量がきつい」っていうすごく切実な理由もあったんだけどさ。

 ただ、私の周りに致命的な(そりゃもう命に関わるレベル)ライダーファンが現れ、熱っぽくその魅力を訴えていたのが変調の兆し。実は戦隊の時と同じように東映チャンネルでの放送でいくつかはフォローするようになり、面白いと評判だった「電王」に始まり、ヘンテコライダー「ディケイド」、今をときめくフィリップが大活躍する「W」と、リアルタイムではないながらも3本の平成ライダーは通して見ることができた。「こういうライダーだったら割と面白い」と思える勘所も自分なりにある程度は把握することができた。そこで昨年は頑張って「ゴースト」を通年視聴したわけだが……あんまり面白くなかった。「やっぱりリアルタイムで観るほどではないのかなぁ」と思っていたところに今年の「エグゼイド」である。ぶっちゃけ、序盤はあんまり真剣に観てなかったんだ。「どうせゴーストの時と同じようにダラダラするんじゃない?」って思ってたから。だからグラファイト全盛期なんかはあんまり印象に残っていないのだが……。

 様子が変わってきたのは、デンジャラスゾンビが暴れ出したあたりである(割と早いな)。終わってみれば完全無欠の「神」となった檀黎斗神の大暴れあたりから、なんかもう、加速度的に面白くなっていった気がする。元々、初期メンバーの中では監察医のキャラがお気に入りで、変身の時の粗野なキックなんかが「格好いいなぁ」と単純に思えるキャラだったのだが、その貴利矢が「殺され」、社長が社長として尖ったあたりで「結構ドラマがハードやんけ」というので毎週きちんと観るようになった。あとはもう、そんな檀黎斗神も新たな強敵の犠牲になり、ケロリと復活して完全なネタキャラとして昇華され、さらに好きだった貴利矢も帰還して濃いキャラの展覧会が毎週楽しめる展開。ドラマ部分ではパラドの立ち位置が見事で、天才ゲーマーエムの成立に一役買いながら、他にも分身設定の伏線、バグスターと人間の関係性の問題など、パラド1人が存在するだけでありとあらゆる今作のテーマが一気にまとめて転がせるのが非常に秀逸。バグスターという設定がいわゆる単純な「怪人枠」で終わらず、ポッピーと黎斗の絡みなんかも含めて物語に複層性を与えながらとっ散らからない見事な舵取りになっていた。本当に「ゲーム」と「医療」っていうテーマで物語をここまでまとめられるとは思ってもみなかったよ。巷でよく言われている「最初はダサいと思っていたライダーがシーズン終わりには格好良く見える」っていう現象も肌で体験できて、クロノスなんて登場直後から文句なしで格好良かったからね。まぁ、何が出てこようと俺の中のトップはデンジャラスゾンビだけども。

 とりあえず、個人的に視聴モチベーションとなったキャラ萌えランキングを上げておくと、1位は多分動かしようがない「神」。2位が監察医、3位はパラドになると思います。実写ドラマで男性キャラに「あら、この子可愛い」って思ったのはパラドが人生初かもしれない(別にホモホモしい意味ではなくてね)。あとはやっぱりポッピーが可愛い。まぁ、今のところ面白いと思ったライダーのヒロイン勢は全員可愛いと思えたので(特にWの所長は好き)、ちゃんと観られるライダーなら1年追いかけたヒロインはみんな可愛く見える気がするけども。ポッピーの中の人は声の演技も実に良いので、声優業界にもっと深く潜り込んできてくれないものかと期待するのである(ゴーカイイエローの成功によって割と味を占めている)。

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 そんでこのサブタイトルよ、第19話。最大規模の殉職者を出しておきながら、このサブタイをラストに出して締めるスタッフの底意地の悪さな。

 最強ラスボス・アルタイルさん攻略戦。しかし、その前には「なんでお前今更出てきてごちゃごちゃ言うてんねん」という感想しか出てこない、セレジアの彼氏・カロンが立ちはだかる。そりゃね、弥勒寺さんとこの翔くんも同じように騙されてたし、ブリッツさんだって賢そうなふりして結局は同じ欺瞞にやられてたわけで、カロンだけを馬鹿野郎と責めるのも酷だが……流石にセレジアがあんだけ頑張って訴えてるんだからさ、せめて一旦マシンからおりて話し合うとかいう選択肢はなかったのかよ。どんだけ不器用肉体派カップルなのよ。セレジアさんはもうちょっと賢いイメージだったのになぁ。

 結局、おせっかい彼氏のカロンが暴れるもんだから当初決戦兵器として予定していたフォーゲルシュバリエ・ギガスマキナという2大ロボはカロンの相手をしなければならず、その間、上空高くに控えるアルタイルさんを攻略できるのはアリスちゃんただ1人。渾身の一撃を叩き込み見事まみかの仇を打ったかに思われたアリスちゃんだったが、例によってアルタイルのチート能力によってカウンターをくらい、自らの渾身の一撃をその身に受けて死亡。なんとまみかに続いての無念の退場となってしまった。

 今回のバトルでは、アルタイルさんの挑発を中心に「主人公」というワードが頻出し、世界に顕現した被造物たちの存在意義を問う展開となった。アリスちゃんは主人公だったはずだが、「この世界では脇役にすぎない」と一蹴されて撃沈。対して鹿屋はカロンとの対決で「自分も主人公なのだ」と発奮して善戦。これまであまりぱっとしたところがないスケベ小僧だったが、ここにきて「セレジアの説得」「カロンの制圧」と大きな活躍を見せた。なんだ、鹿屋くんもちゃんと主人公できるんじゃないか。あとはまぁ、ひかゆさんは……そのキャラクター造形は問題があるってアルタイルさんに指摘されてましたね。たぶん、視聴者の多くもそう思ってるんじゃないかな。まぁ、強引に作られたギャグキャラみたいなもんだからしょうがない。

 そして、そんな「主人公」たちが超えなければならないのは物語の壁。そして、それを生み出す創造主そのもの。アリスちゃんは、創造主と一緒に編み出した必殺技を繰り出し、二人三脚での現状打破を目論んだが失敗。高良田さんは自分の娘であり、盟友であるアリスが自分の思い描いた通りのヒーローになれなかったことに自らの不甲斐なさを痛感し、涙した。せっかく分かり合えた「神」と被造物だったが、アルタイルの力はそれを超えるだけの「現実」だったのである。そして、カロンは顕現した時点で創造主の思惑を超え、自分だけの新たな物語を築き始めたという。こうして、作中のキャラが作者の手を離れ、新たな物語を紡いで作者へ一矢報いるというのも、「Re:CREATORS」というタイトルの由縁であるのかもしれない。そして、そんな「新たな創造者」として独り歩きを始めたカロンに対し、作者との共存を果たしたセレジアもまた、「神」の手を離れて自らの物語を紡ぐのである。

 この世界に顕現した時点で、それはキャラではなくて1人の人間、1つの世界。であるならば、彼らにもまた、物語を生み出す「神」の資格があるのだろう。創造物に依るさらなる創造。その繰り返しこそが「Re:CREAOTRS」。創造の軛を超えたアルタイルには、果たしておわりがくるのだろうか。

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 そりゃ緒川さんには自重しろとは思うけども……第9話。「思わず空蝉を使ってしまいました」じゃねぇよ。そりゃ翼さんじゃなくても待遇改善を要求するわ。

 ユニゾン修行第2部。前回は重たい過去を抱えていた責任感に押しつぶされそうチームがイケメンのステファンの活躍により見事に過去のトラウマから脱却、綺麗なコンビ芸を見せてくれたわけだが、今回はなかなか接点を見出しにくい調×翼という不思議なコンビがメインになっている。この2人の共通点を探すのはなかなか難しいのだが……なるほど、心理面では「心の壁」をキーワードに、そして実際の戦闘スキルでは「高機動」というつながりでまとめてきたか。3期の頃の個人エピソードって本当にしょうもないのが多くてテンションが下がり気味だったのだが、今期は各々のキャラの掘り下げもしっかりできていて(あと何よりも作画状態が安定していて)、きちんと「ファンが見たかったシンフォギア」になっているのが嬉しいところ。まぁ、もっと欲を言えば今回みたいな個人エピソードを戦闘に絡まない完全な日常回とかでも見てみたかったところだが……そっちはソシャゲに任せるしかないな。ちなみに、今回もマリアさんがなんとなく将棋やチェスっぽい台詞を言う、って言うところにソシャゲからの逆輸入が活かされています。

 調を構成する要素の1つ目が「心の壁」。今回のエピソードを見て初めて認識したのだが、そういえば、2期の最終盤を除けば、調(あと切歌も)の個人を掘り下げたエピソードって今まで存在してなかったんだな。毎回シラキリコンビでセット販売だったもんだから、「月読調」単体でのキャラってあまり認識したことがなかった。そりゃ、もちろん性格なんかは把握しているはずなのだが、あくまでもそれらは切歌との関係性の中で成立するレベルで、「調単体ではどんな子なんだろう」って、考えなかったね。切ちゃんはあの通りのちょっと足りない性格がかえって功を奏し、どんな相手とでもある程度チームは形成できる。考えてみれば今やすっかり懐いているクリス先輩とだって、切歌が率先して関係性を築いたからこその今の3人組になっているのだろう。対人関係においては、そんな「陽」の切歌の影に隠れて、調は目立つことがなかった。だからこそ司令には「盲点だった」と言われてしまうようなユニゾン率に止まってしまったのだろう。なんか分かるよね。みんなでいる時なら「友達」なんだけど、いざ2人きりになってしまうと「あれ、俺とこいつ、あんまり話すことないぞ」みたいな関係性な。調は常に切歌フィルターを通したコミュニケーションだったから、どうやらマリア以外の面々とはそういう距離感だったらしい。

 意外な難問を突きつけられ、調は1人思い悩むわけだが、なんだかやけにキャラの立っている神社の宮司のおかげで(あと翼先輩のおかげで)その辺りはあっさりと飲み込む。まぁ、先輩もその辺りの距離感についてはだいぶ拗らせてましたからね。1期の頃の尖っていた翼さんの様子とか、知らない連中に見せてやりたいわ。それだけ奏の存在が大きかったからしょうがないのだが……(なお、奏との関係性については、ソシャゲでどうしたらいいかわからないレベルで引っ搔き回された模様)。とにかく、あれだけ不器用だった翼でも気づいたらツーカーの仲になったんだから、調だって大丈夫だよ! というアドバイスであっさりお悩み解決。まぁ、これまで形成してきた関係性もありますしね。決して「心の壁が万里の長城」ではなかったのですよ。ほんのちょっとのきっかけがあればそれで解決できる問題なのさ。

 そうして、高機動2人組が力を合わせることによって首都高をガンガン攻めるチームが結成。画面としては「けん玉とバイクとノコギリが夜の高速道路を激走する」というわけの分からないものになっているのだが、これこそがギアの無茶苦茶さよ。もともと「ノコギリで疾走」の時点で意味わからんからな。合体技は前回マリア×クリスで見せたものと大差ないのであんまり衝撃はなかったが、とりあえず調がようやく切歌以外の人間とでもコンビを組めたことを嬉しく思いましょう。オチとしては、「ツキ」と読む神社の名前が「調」でした、ってんで、調の名前の由来がわかったというお話。「ツキって読む調って書かれたお守りを持っていたからツクヨミシラベ」って、どんだけ安易なネーミングセンスなんだよF.I.S.の連中め。しかし、たまたまそういう所持品を持ってたってことは、調は元は埼玉県民だったんだろうか……。あの宮司さんのお孫さんって……。

 で、無事にコンビ結成を達成したことは喜ばしく思うわけだが、その陰では、コンビ結成どころかどんどん人員が減っている悲しい三幹部の物語があるわけだ。「素敵オカマ」ことカリオストロを失ってしまい義憤に燃えたプレラーティだったが、直接アダムのところに殴り込みに行くのは幾ら何でも相手が悪かった。前を隠さないタイプの全裸に一蹴され、「アダムはマズい」という周知の事実をわざわざ伝えるためにサンジェルマンのところを目指すことになる。彼女があんなに必死でけん玉疾走する必要性はあまりなかったと思うのでその辺の齟齬はちょっと気になるのだが、彼女の仲間思いな必死の頑張りはなんとも哀愁を誘う。調たちのことを考えれば申し訳ないのだが、どっちかっていうとプレラーティびいきで応援したくなってしまうような状況。こうなってくると、やっぱりアダムというラスボスを相手取ってギア奏者&錬金術師の結束がみたくなるんだけどなぁ……。哀れ、けん玉は夜のハイウェイの塵と消えたのである。けん玉型のファウストローブ、面白かったからもっといろんなギミックが見たかったんだけどなぁ。マジで復活してくれないかなぁ。

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 墓地が7枚で第8話。スレッショルドって言葉はMagic以外の文脈でなかなか聞かないんだけど、元々の意味は「閾値」とかそういうやつね。

 それにしても毎回毎回凄まじい作品である。これだけ無茶苦茶やってるんだからもう少し話題になってもいい気がするんだけども……まぁ、ニッチな作品になってるってことなんかなぁ。前回の「ソシテダレモイナイ」もものすごいデザインが目を引く作品になっていて、一体誰の仕業かと思ったら千明孝一氏だったんだ。そして今回の監督は石山タカ明。あんまりGONZOの印象は無い人だったんだけど、今作の監督は希望者が参加してるっていう形なのかしら。

 今回は「聾」という難度の高いテーマを掲げた世界になっており、「聞こえる世界」と「聞こえない世界」の2種類の魔女による世界が描かれる。そして「聞こえない」表現が割とダイレクトに描かれているのだが、気をつけてみると(聞くと)BGMも含めて色々と音響面でも気を遣っていることがわかる。普段だったらあまり見かけない音の少なさは、今作が「聾者でも見られるアニメ」として成立させようという意図で作られていたためだ。まぁ、字幕をつければそれでいいじゃないか、という意見もあるわけだが、それだけだとどうしたってアニメの画と音が分離してしまうことになる。我々も海外のドラマなんかを観る時は字幕のお世話になるわけだが、あれって、耳の聞こえる人間からするとちゃんと元の役者が喋っているタイミングが「音として」聞こえているからこそ字幕で補完することができるんだよね。どのタイミングで喋っているかがわからなかったら、まずは唇を追って「話者」を認識してから字幕を追うという手順が必要になる。普段そんなことを考えたこともないが、おそらく耳の不自由な人はそうしたコミュニケーションを日常的にこなしているのだ。

 そして、そんな人たちにもなるべく自然に「世界」を受け入れてもらおうというのが今回のヘンテコアニメ。まぁ、別に最大目的がそこにあったわけではなくて、あくまでも「聾の魔女」という話を描くための装飾の一部ではあるが、聞こえたり、聞こえなかったりする様々な音を画面の中で「目で追う」必要がある作劇は新鮮だった。ちゃんと言葉にならないニュアンス(「?」とか)まで文字として現れるのが普通の字幕とは異なるところよね。

 まぁ、そうして描かれたストーリーが面白かったかどうかは定かでないがとにかく「見たことがない」ものだったのは事実。なんともストイックにオリジナル路線を貫き続けるアニメだなぁ。

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PCクラッシュの影響でしばらく更新を停止します。


(08/28 追記)
大体環境が復旧したので溜まってた分を一気にあげます。

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 社長という役職の軽さよ、第7話。部活のキャプテンを入れ替えるみたいにホイホイ首がすげ変わってて流石に草。あんなとこで燻ってたおねーちゃんがこれから社長業を全うすることが出来るんでしょうかね。

 スパイのはずなのに忍んだり隠れたりという概念が一切無い連中のお話。いや、ちゃんと正体は隠して潜入していたが……お姫様の無茶苦茶な行動はどうしたって目立ちまくり。普通に考えればあんなとんでもないことやらかしたら巷で噂にならないはずも無いのだけどね。一応本当の業務(通り魔の捕獲)と洗濯工場の再建は全然関係無い案件だから構わないって判断なんでしょうかね。この調子でいくとどんどん色んなところに面が割れて後々の行動に支障を来す気がするのだが……ロンドンの街って絶対にそんなに広くないだろ。そりゃ上層部も顔をしかめるわけだ。

 とりあえず、ふらりとやってきた謎の一段がうらぶれた町の工場を再興して煙のように消えてしまうという、ある意味では王道展開のお話。今回は悪人らしい悪人もほとんどおらず、前回までのエピソードに比べれば大層なハッピーエンドであった。ちせの健闘も一応は報われたってことになるのかな。他の面々も実務のアンジュ、出資の姫、対人交渉のドロシーに機械専門のベアトリス、そして荒事担当のちせという分業がきれいに出来ていて、チームのバランスの良さが窺えるお話である。ベアトは前回のお話でピッキング技術が無いことが判明しているのだが、それでも機械全般については一応専門家っていう立ち位置でいいんでしょうかね。まぁ、細かい作業が出来るかどうかよりも機械の運用についての知識があるかどうかの問題だからな。

 ちなみに今回のナンバリングはcase16。前回のドロシー鬱話がcase19で、あっちでも登場したニセ広川太一郎の借金取りが今回も登場。前回が初対面なのかと思っていたが、一応ドロシーたちは一方的に面識はあったってことなんだね。今回直接彼と顔を合わせたのは姫とアンジェだけなので、前回出会った2人は借金取り側からすれば一応初対面か。こうして脇のキャラとの絡みも少しずつ話数シャッフルの中に組み込まれていくと興味は湧くね。case16ともなるとちせとの関係性もすっかり馴染んでおり、チームのメンバーは全員ツーカーである。ただ、相変わらず姫の行動だけはぶっ飛んでおり、従者達は色々と手を焼いている様子だけは最初から変わらない。今回暗殺者がちせと一戦交えている時に姫はこともあろうにデッキブラシで助太刀に行こうと息巻いていたが、流石にそれはアンジェに止められましたね。あのシーン、アンジェはちせが1対1でも絶対に負けないって確信してたから姫を逃がすことだけを考えていたんだよね。まー、それなりに実績のある殺人鬼にアイロンで立ち向かう人間に心配してもしょうがないか。

 今作の興味深いところは、そうしたお約束ストーリーの中に近世イギリスの文化が垣間見えるところ。いや、重力が無視出来る壁ありロンドンはどう考えても「なんちゃってブリテン」でしかないのだが、洗濯工場という職種がおそらくはこの時代に賑わっていただろうという部分と、工場制の労働形態が固まっているはずなんだけど、まだ色々と技術面が荒いところなんかが興味深い。一応軽く調べてみたんだが、残念ながらクリーニング業という業種がこの時代にどの程度のニーズで、どの程度の規模で行われていたのかは良く分からなかった。今回観たように女工さんが歌を歌いながら作業してたっていうのが史実なんでしょうかね。流石にあんな幼い女の子ばっかりで、現場監督まで若い女性ってことはないと思うけども……いい職場ですね。

 今回登場した工場内の女の子たちは全員割とキャラが立っていたし、チームとの絡みも自然で良いシーンが多かった。スパイ云々抜きでも割と真っ当な萌え路線で見られるのはありがたいですね。さて、あと数話で一体どういうお話の展開になるやら。

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 僕の好きなピンクはタイムピンクとボウケンピンクですよ、第6話。しょっちゅう言ってるけど、やっぱり気の強いお姉さんタイプのピンクが好きです。最近だとキョウリュウピンクも大好きですけど(エロいから)。

 追加戦士加入の後にピンクが入ってくるというのはかなりイレギュラーな展開だが、純正戦隊ものじゃないなら仕方ない。まぁ、ブルーは追加戦士って感じでもなかったから普通に「赤+黄+緑」のところに青とピンクが後から加わる形なんですかね。ゴーオンジャーみたいなデザインかな。

 さて、無事に戦隊らしい5人組が揃い、敵幹部も複数名で出揃った。従来の意味での追加戦士が存在しないとするなら、ここからがようやく本格始動といったところ。戦隊ならどれだけ遅くとも10話以内にはこのあたりの段階になるだろう(戦隊ものの場合は1回目の合体ロボ完成形もこのあたりか)。このアニメの場合はこれがちょうど半分の6話目だ。今後は一体どんな展開になっていくのだろう。ご当地ヒロインをやっていく上での生臭い問題はまだまだ色々あるんだろうなぁ。とりあえず次回は脚本のことで悩むみたいだが、その他の問題ってどんなのがあるでしょうね。権利関係を乗り越えたチアフルーツに敵は無いのだ。

 それにしても、今回メインだったはつりちゃんも相変わらずキャラがぶっ飛んでいる。今回キャップとロコが廃電車の客車シートで普通に対話してるシーンがあって「どんな絵面やねん」と笑ってしまうが、はつりちゃんは負けじとショベルの中に引きこもる。生まれながらにして採石場の似合うキャラってどういうことやねん。一応確認したけど、危険物取り扱いの資格ってマジで年齢問わずで誰でも取れるのね。もちろんしっかり勉強しなきゃ取れないのだろうから、はつりちゃんはお勉強もちゃんと出来る優秀な子なのだろう。もしくはあの通りの家庭に生まれ育ったせいで土建屋のプロフェッショナルとして英才教育を施されており、他のことはからっきしという可能性もあるが、彼女の場合はそれ以外にも「演技派女優」っていうスキルも持っているので、おそらく土建スキル一辺倒ということもないだろう。割と普通に青春もエンジョイしているのだし(?)、見た目には普通の女の子。ただちょっとだけ、チアフルーツにとって都合がいいスキルを全部乗せで持っていただけだ。このくらいのご都合展開になるとむしろギャグとして引き立つよな。元々キャップが地元の名士の娘っていうところから企画が始まっているわけで、多少コネクションが優秀でも不自然ではないのだ。癒着ではないのだ。

 そんなはつりちゃんがメインになったおかげで、史上最もクレーンが格好良く活躍する謎アニメになった。ぶちギレ金剛じゃねぇぞ。そしていかにして発破を使いこなすかという、これまでありそうで無かったテーマを真面目に検討するという、本当に「ホームメイド戦隊ショー」アニメとして真っ当な手順。いや、火薬取り扱いキャラがチートなのでやってることは相変わらず無茶苦茶なのだが、確かにこれまで裏方さんがどうやって火薬を扱ってるかなんて考えたことなかったしな。まぁ、「ご当地ヒーローアニメ」自体にほとんど前例がないのだけど……。とりあえず、これでおおっぴらに特殊効果まで使えるようになったチアフルーツ。あとはショーに足りない要素って……なんかあるかなぁ。

 相変わらずギリギリのネタを放り込んでくる本作だが、今回ついにキャップの口から「9人の救世主」って言わせてしまった。流石に今いうのは早過ぎないか? キャップ(の中の人)はその一員なんだけど、いいのか? いいんだろうなぁ。なお、荒川さんはちゃんと脚本で参加してました。これ、マジで許可取ってやってる奴だな。

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Thraxi
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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