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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 肝付兼太はサンプリングで出演続行だー、第2話。残念ながら、この世界で精霊が復活しても悪いフラグ扱いにしかならないのだけども。

 今更気がついたのだが、今作の構造は「まどマギ」に非常に似ている。タイトルは「結城友奈」であるが、最終的には東郷さんの物語になっているという部分だ。タイトルになっているピンク髪は実は「ヒロイン」で、そんな彼女に勇気をもらう黒髪の主人公は、何度も人生を繰り返し、絶望的な世界の真実と戦っている。今作がまどマギと違っているのは、残念ながら主人公達は神や悪魔の次元まではたどり着けず、なんとか「勇者」に手をかけている程度であるということ。絶望的な世界の構造を前に、女子中学生達はあまりに無力である。

 東郷さんの真実が判明し、「外」へと救出に飛び出す一行。うーむ、いつの間にやら「外」も随分あっさりとアクセスできる世界になったもんである。まぁ、ネタバレしちゃった今となっては大赦だって隠す必要もないしな。世界のハリボテを勇者に見せ続けていたのはその方がモチベーションが上がるっていう理由もあったわけで、全部バレてしまった今、むしろ本当のことを包み隠さず連絡して同じ立ち位置から問題解決にあたってもらった方が効率もいい。今回園子がガンガン大赦に直接交渉して情報やら資材を引き出していたのが、完全に大赦の白旗宣言だと考えていいのか、それともやっぱりまだまだ後ろに秘密が隠されていることを警戒しておくべきなのか……。今更人間同士で対立してもしょうがないので、できれば前者であることを願いたいのだけども。

 世界の構造が見えてしまえば、勇者達の勇気は力になる。「ちょっと見ない間にブラックホールになってた友達」を救うべく外の世界に改めて挑む友奈達。満開システムが改変されたおかげで「支払うべき代償」は本人の意思でコントロールしやすくなったし、バーテックス連中の底も見えたのだから戦闘はやりやすくなっている。あれだけひどい目にあわされたシステムを再び身に纏うのだからためらいがあるのが当然なのだが、そこは最強無敵の乃木園子である。散華のリスクがないとはいえ、むしろ命が危ないというこの状況でも平気で満開する肝の太さはさすが。あの満開船に笑顔で乗り込む面々を見られる日が来ようとは思わなんだ。確かに園子がいうように「昔は精霊システム自体なかったんだからこれくらいの肉弾戦は余裕やで」という古参兵の凄みがなんとも頼もしい。元祖勇者部の4人とどの程度連携が取れるものかと心配だったが、園子だったらなんの問題もなさそうだ。

 各々の戦力を推し量るようにして進んでいく一行。壁の外は何が起こるかさっぱり分からない魔境であり、案の定、ブラックホール付近はちょっと前なら完全に死亡フラグになっていたはずの絶望的バーテックス模様。それでも勇者が力を合わせ、友奈ちゃんが無茶をすれば切り拓けない道は無いという。命知らずの身投げで東郷さんのところへたどり着いた友奈は、強引に彼女を生贄台から引き剥がして、わずか1話で救出に成功してしまった。すげぇな友奈ちゃん。相変わらず後先考えないな。

 生贄を引き剥がしたことで世界にダメージが残るかと思われたが、なんだか都合のいい解釈でそこは不問になった。東郷さんが身を呈して頑張ってくれた成果がここで出たということだろうか。帰還に成功してついに念願の6人勇者部が実現したわけだが……。そこはまぁ、ソウルジェムの穢れというか、なんというか。あれだけ世界の理に抗っておいて無傷でいられるわけもなく……今作の場合、スタート時点で世界設定が絶望的なので、どれだけ無茶な「うまくいった!」が成立しても、結局死亡確定が死亡手前に引き戻される程度の努力に過ぎないんだよなぁ……。友奈ちゃん、なせば大抵なんとかして。

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 オムニバスがオムニバス、第9話。もう、なんでもありやんけ。

 まさかの短編集構成。そしてアニメ独自のよくわからない演出という大サービス(?)まで。いやぁ、確かに「わざわざ他の媒体をアニメ化する意義」というのはちょいちょい出てくる議題ではあるのだが……多分そういうことじゃないな。いや、笑ったけども。

 1本目「山賊達の話」。英語タイトルは「Can You Imagine!」。イメージするのだ! と言いながらなんとなくいつもの愉快な御一行を外部から観察する超短いお話。人を襲撃する前提の山賊さんを主軸に据えてる時点でちょっと面白いが、結論として「旅人って大体おかしい」っていう話になっているので、果たしてあの山賊さん達は今後ターゲットを襲うことができるのかどうか……。「幼女と犬ととっぽい男、チョロいですね!」→「いや、よく見ろ」→「ゲェー、幼女に手榴弾!」っていう流れはちょっと笑った。じいちゃん、ちゃんとよく見てるやんけ。ゲェー、幼女に手榴弾!

 2本目、今回一番寓話的な色彩が強いメイン(?)コンテンツ、「徳を積む国」。英語タイトルは「Serious Killer」。当然「シリアルキラー」のもじりだろうが、今回のお話の場合、むしろ実際には「Killer」になれなかったという問題の方が深刻(Serious)である。「善行をポイント制にしよう」という、いかにもディストピア的な発想が生み出された街。これだけでもSF短編が書けるし、実際にそういう設定のお話も多い気がするが、今回の肝はこのポイントのおかげで、「ポイントで!」という気軽な人殺しができるようになってしまった、というどこかねじれた倫理観を皮肉るお話になっている。もともとこの国だって「善い行いを励行しよう」という目的でこのシステムが設定されたはずなのだが、外部から「数字」として規定されてしまった時点でそれが本当の意味で人の心に寄り添えなくなってしまうというのはよくあるお話。もちろん、そうそう簡単に人殺しなど容認されるはずもないのだが、今回はただそのためだけに人生を費やし、ついに「人殺しポイント」まで貯めてしまったという不幸な男にスポットが当たっている。「徳を積めばなんでもできるのだ」ということを物心ついてすぐに理解した男は、必死に徳を積み、ポイントを重ね、あらゆることを可能にする力を手に入れた。しかし、手段は目的に先行してはならない。特に使い道のないポイントは、ただ男に名誉を与えたのみで、実質的な得など何もない。今までの自分の人生は一体なんだったのか、この手元のポイントになんの意味があるのか。手段を手に入れてしまった男は、なんとか自分の目的を探そうと躍起になり、「人を殺しても良い」を「人を殺さなければ」に転化してしまうのである。

 まぁ、ことの大小に差はあれど、こういうのってよくあることよね。「ポイントがつきます」って言われてなんとなくポイントカードに貯める。日常的にちょいちょい使っていけばいいものを、なんか特別な感じがしてポイントを貯めてしまい、結局よくわからない目的に使うことになる。大抵期限切れになったり、店が潰れたりして損することの方が多いんだけどね。なんか、そういう貧乏性というか、ポイント制度の特別感みたいなものって、不思議な力があるんだ。そして、それが国民全員に見える形で明示されるとしたらなおさら。ポイント制度に加えてソシャゲのランキング制度みたいな影響力もありそう。別に1位になったからって生活が潤うわけでもないのに、なんとなく見えてるからには上に行きたいという不可解な自己顕示欲。そういう「形のないもの」に囚われてしまった哀れな男の末路。赤ん坊に対して「俺のようになるな」という悲痛な彼の叫びは、全国のソシャゲに色々注ぎ込み過ぎたおじさん達には寂しく響くのではなかろうか。

 意味不明度合いではなかなかの3本目「料理の国」。英語タイトルは「Original」。これは「外から来たわけのわからないものをありがたがるのは滑稽だ」という寓話……でもねぇなぁ。単にキノが圧倒的メシマズであるというのを国家規模で見せつける話? 結局あの後でシズたちはオリジナルとマイルドのどっちを頼んだんでしょうね。こんだけ色んなところを渡り歩いているはずなのになぜかそこかしこでまじわるキノとシズ達のルートどりがよくわからんよな。

 そしてそんなシズさん達御一行の旅の姿を垣間見せる4本目「ティーの願い」。英語タイトルは「Get Real!」。いい子に育ってるんじゃないでしょうか。手榴弾さえ持ってなければ。

 なんとでもなるやろ、という投げやりな5本目「美しい記憶の国」。英語タイトルはなんとも皮肉な「Beautiful Memories」。本当にこの世界の科学技術の水準がよくわからないのだが、まぁ、以前の「迷惑な国」がOKならピンポイントで3日分の記憶だけをかき消す薬だって問題なく存在するのです。「何故この国はよそ者の記憶を消そうとするのか」とか、「それだけ徹底してる割にエルメスが記憶を持ち出すのを許したのは何故か」とか疑問はあるのだが、そこを深掘りしてもしょうがない話。「旅というのは旅先での思い出を得るための行為なのに、それ無しでただ時間だけが経過したキノは旅をしたと言えるのか?」というなんともメタなレベルでの「旅」の意義を問うお話ともいえるかもしれない。ちなみに、エルメスは「分解されても喋らない」と言っていることから、やっぱりモトラドって人工物には違いないんだよな。でも、「タイヤも新品」ってことはタイヤは付属品なんだよ(少なくとも「宝石の国」のフォスみたいに体の一部を失ったからって記憶がなくなるわけではない)……一体どんな生命なのだろう……。

 そしてラスト、ある意味今回のメインコンテンツ、「アニメなあとがきの国」。なんやそれ。今作の原作者ってこういうことやる人だったのか……。マジであとがきってこういうノリだよなぁ……。これが許される世の中になったのだから、野崎まどあたりはもっと斜め上の「アニメでしかできないこと」をやってくれそう。そういや「グッドルーザー球磨川」もアニメオリジナルのネタを仕込んでくれてたしなぁ。アニメ媒体も気づけばラノベ作家の遊び場になってますね。面白いからどんどんやれ。

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 よかった、まだやってた。毎月1日は映画の日。スケジュール的にもちょうど良かったし、何か映画館でみられるものはないかとチェック。プリキュアは午前中しか上映してないから仕事上がりで見られない、ハガレンなんて興味もない……あれ? まだやってる! 1日1回限定上映だったけどやってる! 間に合った! というわけでギアスを見るんやで。1日1回まわしだったことあってか、割とお客さんは入ってましたけどね。よかったよかった。

 

 

<以下、一応断りはしておくけど、ネタバレどうこう言う作品ではないな>

 


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 病み上がり1戦目、第8話。特別編を挟んで改めての放送スタートということで、いくらか作画リソースは回復することができた。まぁ、残念ながらまだ怪しいところもちらほら見受けられるのだが……。「病み上がり」っていうのが適切な表現かも。このあと改めて病む可能性も大いにあるのだが。

 とりあえず、改めて話を大きく動かそう。WUGの方の活動は本当にじわじわとではあるが固まってきている様子。社長が思いつきで割り振った仕事も存外相性が良かったようで、バラエティチームだの食レポチームだのといった役割分担からそれぞれに専門色が強まっている様子。実波が食べ物専門になるのは想定内だとしても、まさかの夏夜ちゃんがそのまんまの路線で突っ走ってしまうとは思わなかった。バラエティ組2人も、適性はそれでいいのかがちょっと不安になる。そもそも、みんなそっち方向に輝きたいのか? っていう疑問もあるのだが……このままの路線で行くとどう考えても袋小路に入りそうなのがバラエティチームなんだよなぁ。まぁ、できるところまでやってみたらいいとは思うけども。至極真っ当な路線でスペックを発揮している真夢あたりがソロの方をメインステージにしないことを祈るばかりである。

 とにかく、ちょいちょい問題はありながらも前に進んでいることがわかるWUG。それに対し、今季はなんだか暗い話題しかなくて苦しい戦いを強いられているのがI-1。白木さんの奇策もさすがに限界らしく、挙句早坂にまで仕事を蹴られて拠り所を失っている状態。起死回生の一手で戦力を一極集中した最強ユニットを作ろうという作戦に出ているのだが……I-1内部に不穏分子が出てこないといいんだけど。これで1グループだけCDの売り上げが多少回復したところで、I-1全体としてはダメージの方がでかい気がするのだが……大丈夫なんでしょうかね。志保も想定通りに騒動の渦中に放り込まれたみたいで、朗らかムードで前を向いている真夢との対比が痛々しい。かつての(WUGが見据えるライバルとしての)I-1の姿を取り戻すことができるのだろうか。

 そして、ついに動き出したもう1つの核、Run Girls, Run!。これまで単なるファンでしかなかった女子中学生が、前回のバスツアーで調子に乗って事務所へ殴り込みである。いくら地域密着型のローカルアイドルとは言え、こんなにホイホイ部外者が事務所に転がり込める時点でかなり問題がある気がするんですが……。グリーンリーブスならしょうがない、みたいなところもあるだろうか。もちろん最初は取りつく島もない態度で追い払ったわけだが、次のチャンスではなんと中学生による宣伝ビラ強盗からのプロモーション参加。さらにビラを返却して謝罪からワンモア宣伝大使。松田さんももうちょっと一般人への防壁あげてくれよ、とは思うのだが、どうしても「たかだか女子中学生」ということで油断してしまっているのかもしれない。3人とも素直でいい子だから助かってるけど、これ、ちょっとヤバい奴が混じってたりしたらWUGどころか事務所全体の命運絶たれてた可能性もあるぞ(見知らぬ女子中学生を勝手に働かせてる時点で割とグレーだし)。まぁ、それだけ破れかぶれの姿勢で突っ込んできている3人を褒めるべきところなのだろうが、なかなか無茶な殴り込みであった。

 最終的には社長が熱意に折れる形での事務所所属へ。なるほど、アイドルになるのって簡単やな! 思い返せばWUGだって割と適当な成り立ちだったわけで、「これから作っていこう」という社長の方針はぶれてないんだよな。若さを武器だと考えれば、案外ただ同然で3人もの熱意ある新人を拾えたのは良い買い物だったと言えるのかもしれない。まぁ、今回の顛末が噂になって大量のアイドルワナビーがなだれ込んできたりしたら大変だけども……まだそこまで知名度が上がりきってないWUGだったからこそギリギリ許される領域だったんだろうな。ちなみ、改めて見ると新人3人って綺麗にキュート・クール・パッションで属性は分かれてて綺麗な組成だ(そんな分類はこの世界にありません)。さて、「3つの」アイドルグループはそれぞれにどんなゴールに向かうことになるのやら。そして、次週の作画状態はどうなっていることやら。

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 虎ちゃん可愛いやんけ!!! 第9話。ただし衣装はせめて戦場で戦ってる時のやつがいい。今の虎コス、エロもなければ可愛くもないのでやめて。せめて昔みたいに髪の毛下ろすだけでも可愛くなると思うんだけど……カチューシャデコ出しはよっぽど絶世の美女でもない限りあんまりプラスにならないと思うよ。どこぞの軽音部部長クラスでないと(至宝)。

 タイトルはウサギだけど今回は虎回。虎のことを掘り下げるためにはとりあえず辰の兄ちゃんが邪魔なので、びっくりするくらいに瞬殺。ゴミカス兄弟にはお似合いの最後だったが、前回あれだけ思わせぶりに貯めておいてからのオープニング瞬殺というのはマジでネタ臭しかしねぇな。もう、そういう存在だったと諦めるしかないんだろう。でもまぁ、前回の兄弟エピソードで作画リソースを節約したおかげで(お似合いの作画だったおかげで)、今回の虎ちゃんがしっかり可愛くなっていたので、適材適所、いい判断だったのかな、っていう気もします。ちなみに辰を殺すために兎が猿をうまいこと使っていたわけですが、あの強豪のお猿さんなんだから、牛戦でももっと上手く使っておけばよかったのに、という気もする。雑魚兄弟をコントロールするので手一杯だったんでしょうかね。

 さておき、そんなこんなで辰を放っておいて虎だ。なんかね、今回のエピソードで彼女の株が爆上げしましたね。女性陣4名の中でもトップレベルに上がってきました(誰がもともとトップだったのかはよくわからんが)。何がいいって、もう完全に個人的な嗜好というか、性癖というか、フェティシズムなんですが、「きちっとした女性が堕落していく」シチュエーションが大好きなんですね。これ、どっか別なところでも書いた気がするけども……NTR好きの派生なんでしょうけど、かっちりした人生遍歴の女性が、何かのきっかけで堕ちて、みっともなくなるのってすごく興奮するんです。お猿さんみたいに「すごく善人だったのに思いっきり残虐に殺される」みたいなのもゾクゾクする部分はあるんですが、今回みたいなわかりやすい「堕ちもの」も一興。

 武を極め、道を定めた女子高生武闘家が、人間の醜い部分を見てゴロゴロと転がり、酒に逃げ道を求めて堕落がスタート。何もかも忘れてしまえるし、考えなくて良くなるってんでそのまま戦場でも酒を浴びはじめ、最終的にはアル中の症状で思考能力までもが退化していくという。これ、エロ漫画ならさらにセックス&ドラッグでバッドエンド一直線なやつなんですが、「高名だった武闘家が最終的には割り算すらできなくなる」っていうだけでも充分にカタルシスがある。自我すら定かでなく、ただ殺すことを生きがいにして濁った目で任務を続ける虎ちゃんの悲哀は、かなり嗜虐心をそそるものになっています。目の下にクマを作ってぼんやりしてる表情、ざっくりまとめれば「まほよめ」のチセと同じカテゴリだからな(暴論すぎる)。

 こうして出来上がった人間のクズみたいな最萌キャラが虎ちゃん。そのままスーツで四つん這いとか、制服で酩酊だったら最高にイケてるキャラになったのだが、残念ながら今回の大会にはわけのわからない虎コスチュームで出場することになってしまったので大幅減点。それじゃギャップの妙が楽しめないんだよ……惜しいよ……でもまぁ、今回の回想のおかげで内面的な可愛らしさはしっかり伝わってきたので許すことにしよう。作画が前回の汚名返上とばかりに良くなっていて、1つ1つの表情がすごく印象深く見られるのもポイントが高いし、五十嵐裕美によるなんとも言えない遣る瀬無さを伴う彼女の立ち居振る舞いも、泣き笑いみたいな不思議な感情を呼び起こす。この「救えない」って感じが堕ちもの系の最大のエレクトポイントなわけです。誰か、この感覚を分かち合える人募集中。いや、別にいいや。

 ぶっちゃけこれでもまだ説明不足な部分はあり、なんで破門になったはずの虎ちゃんが十二大戦に出ることになったのかよくわからないとか、そもそも単なる拳法家がなんでガチの戦場に駆り出されてたんだとかいう部分は首をひねるのだが、もう今作でそうした背景部分は大した問題ではないのだろう。ひょっとしたら暴れるだけの目的で親父さんをなぶり殺して出場権を獲得した可能性すらあるしな。正道で武を極め、そこから酒という逃げ道を手にしてさらに自己流の強さに磨きをかけた虎ちゃん。精神的な弱さはどうしようもないが、大戦出場者ってだいたいメンタルは豆腐なやつらばっかりだしな(代表は馬・鳥)。あとに残るのは正面突破可能な牛さんだし、ここからなんとか勝利をもぎ取りに……って、絶対最後まで残ってエンディングを見るタイプのキャラじゃないのはわかってるので、サブタイトルからして虎ちゃんも来週退場でしょうかね。せめて最後は可愛く(もしくは壮絶にみっともなく)散ってほしいものです。

 みっともない散り方と言えば、あれだけ戦場を荒らしまくった兎さんも最強二人を正面に瞬殺ですよ。でもなぁ、これまでキチピーのふりしながらも色々と策を弄して戦ってきた兎が、まさかあんな簡単に終わるとも思えないんだよな。それこそ猿を使いきってないし。ありがちなのは「自分の死体だって操れるよ」っていう展開だろうか。まだ回想パート担当してないし、次週あたりに兎の回想をいれて最後っ屁をかましてくれるんじゃなかろうか。

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 謎の照英推し、第9話。もうレギュラーとして定着させてしまえばいいのではなかろうか。いや、誰が得するのかは分からないけども(少なくとも照英自身は得しないだろうな)。

 Aパート「キャンペーン発動!」。とりとめのない話だが、六つ子の日常が掘り下げられ、それぞれのパーソナリティが確認できる話なので割と好きなタイプ。というか、一松の神経質すぎる寝られない状況が、個人的に痛みを伴うくらいによくわかるのでどうしても共感が強くなる。すげぇ個人的な話だけど、私の人生における最大の欠点として、「寝るのが下手」っていうのがあるんですよ。元々神経が細い方なのでちっちゃいことが気になってすぐにお腹が痛くなるタイプの人間なのだけど、こと睡眠に関しては本当に悩みが多い。ちょっとした心配事があるだけで寝られなくなるし、光が気になるので就寝時は真夏でもアイマスク必須。この症状は振り返ると小学校低学年の時代まで遡るというのだから業が深い。この歳になって親に話を聞くと「年端もいかない子供が寝られないって言いながら泣いているのは不憫だった」とのこと。本当に、眠るのって難しいんですよ。

 そんな中での一松である。いや、彼の場合は不眠とかじゃなくて周りの環境が悪すぎるわけだが……色々なアイディアを提出された際の微に入り細を穿つ徹底した反論がとてもとても「分かる」。ちょっとでも光が入ったら気になるんだって。脇で誰かが話してたらとてもじゃないけど眠れないって。なんでお前らはそうやってすぐに寝付けるんだよって。いや、一松はこれまで20年以上もずっとこうして6人で寝てきたんだから、今更ガタガタ言うなって話だけどさ。たまたまチョロのラノベタイムとおそ&トドの動画タイムが重なってしまったのでしょうかね。六つ子それぞれにやっていることも様々で、十四松は今回割と大人しく(?)ボール遊びに興じた後は我関せずで爆睡。カラ松もしばらくファッション誌を眺めていたが、いつのまにか寝落ちした(毎回気になるけど、なんであんなに仲が悪いのに一松とカラ松は隣同士で寝ているんだろう)。となると問題は残りの3人。チョロ松のラノベは本当にタイミングが悪かったとしか言いようがないが、気になるのは長男&末っ子コンビだな。六つ子って全員スマホ持ってたっけ? トド松は間違いなく持っているが、あのスマホはトド松のものだったのだろうか。2人して盛り上がるポイントは噛み合うらしく(まぁ、おそ松はなんでも楽しめそうだが)、よりによって夜中にバタバタ騒ぐ。寝る前にどうでもいい動画やWiki見始めると止まらなくなるってのもあるあるですけどね。

 この構図でわかるのは、結局諸悪の根源がおそ松だったという話。オチもそこに帰着しており、なんだか2期は長男の救えなさが際立っている気がしますね。まぁ、放っておくとキャラが薄くなりがちなので、オチを任されるのはありがたいのかも。

 Bパートは「ゲームセンターイヤミ」。救いのないオチ、よく分からないネタで安定して尺潰しである。なんで突然ゲーセンに乗り込んだのかは不明。あとあのゲーセンはなぜやたらジャンルが被る筐体ばっかおいてあったのかも不明。

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 まさかのそこかよ、第8話。本当に何が最終目的なのかさっぱりわからんアニメだよな。いや、「バディ」を描きたいというのは分かるが……。

 ここまで、1話が導入、2−3話で鈴鹿、4−5話で筑波、6−7話で茂木という風にきっちり2話刻みで進めてきたお話だったのだが、次に来るのは流れとして大阪か京都だと思われていたのに、なぜかぶっ込んできたのは1話完結の実況チームだったという。レーサーですらない。なんでこんなところで脇役にスポットが当たるんだろう、ってところを考えると、多分、レーサーばっかりだとマンネリになってしまうからだろう。毎度毎度「なんか喧嘩する」→「互いの価値観の相違を探る」→「埋め合わせて仲直り」→「タイム上がったんじゃない?」みたいな流ればかりでは、いくらコンビの内容をいじったところで限界がある(ぶっちゃけ、マンネリ感は5話目くらいでとっくに出ている)。そこで、今回はバディはバディでもレースに全然関係ないコンビを中心に据えてみよう、と脚本会議で思いついた、のかどうかは定かじゃないが、そんな感じでの変化球エピソードだったんじゃなかろうか。

 正直、これがグッドアイディアだとは思わない。そもそも「1話目から一気に7組出して、なんとなくその内情を探っていく」という構成自体がとっつきにくいのだし、島の中で延々回り続けるだけの展開に限界があるのは間違いないのだが、その打開策として「より影の薄いものを入れる」っていうのは単なる尺の無駄遣いになりかねないからだ。現在まだ出番がないのは大阪と京都の2チームで(ヅカコンビはもういいや)、この4人についてはちょこちょこ出てくるにも関わらず未だパーソナリティが明らかになっていない。そんな状況で、わざわざレーサーを犠牲にしてまで脇のエピソードに時間を割いてよかったものかどうか。まー、全13話だとするなら残り4話で各校をやって、ラスト1話が締めっていう展開もあり得るのだが……もうちょっと掘り下げようはあったんじゃなかろうか。

 これで暴走実況アナのあいちゃんが回想エピソードで際立っていればそれはそれで面白くもなったんだろうが(キャラ自体は立ってるからね)、残念ながら(嘘かもしれない)回想の中で彼女がテンションを上げたのは1度きり。その時のテンションだって、実況中のわけのわからないパワープレイとはかなり毛色が違い、一体どういう経緯で今みたいなモンスターになったのかが結局分からなかった。一応、歴史を紐解くエピソードを利用して過去の三宅島のレーサー達の様子が描かれるという意味はあったのかもしれないが……大事なのってゆりたちの監督がいたことくらいだよなぁ。

 後、個人的にすげぇ気になったんだけど、別にサイドカーってメットの着用は義務付けられてないのかね。今回子供達が乗るシーンではドライバーたちがノーヘルで乗ってたのだけども……大丈夫だったとしても万が一のことを考えたらやっぱり怖いよなぁ。

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 一つの帰着、第8話。忠犬の話って、いくつになっても涙なしには見られないですよね。

 非常にシンプルに、想定通りの内容に収まっていく。ユリシィ改めルツとなった黒犬は、悲しみを乗り越えて新しい人生(犬生?)を歩み始めるのだ。多少荒療治にはなってしまったが、これでようやく元の飼い主も安心できるのではなかろうか。まぁ、多分村では一番の忠犬の物語として語り継がれるのは間違いないだろう。それにしても、何で人間態のルツはあんなに目つきが悪いのだろう……。

 魔法使いと魔術師の対決。しかし、ぶつかるといってもお互いに同じ舞台に上がっているようにも見えないのが憎たらしいところで、ヨセフ(カルタフィリス)はどこまでも飄々と、人を食ったような態度で全く本気で対峙しているようには見えない。人間の怒りも悲しみも、魔術師の前では胡乱な感情へと堕してしまう。それはエリアスとて同じことなのだろうか。激情に駆られて真の姿へと変貌したエリアスを見ても、ヨセフは特に動じることもなく。互いの主義信条の違いが浮き彫りになるばかり。「自然の理を曲げてはいけない」と自制するエリアス・チセに対し、あらゆる事象は自分のために改変されるべきだと信じて疑わないヨセフ。一生交わることのないこの対立構造は、今後も根深く続いていくのだろう。

 チセを傷つけられたことで我を失ったエリアスだったが、チセが思いの外タフだったおかげですんでのところで「人」に戻ることができた(なんでチセが平然と戻ってきたのかはよくわからないが)。みっともない姿を見られてしまったと恥じ入るエリアスに対し、チセは「玄関のドアがくぐれないから不便そう」という何とも所帯染みた答え。なるほど冷静であるし、「嫁」としては最善の対応だ。そりゃまぁ、初見ではびっくりしたのが正直なところなんだろうが、考えてみりゃ初対面の時だってそれなりにびっくりしたわけだし、今更ちょっと姿形が変わるくらい、チセにとってはそこまで大きな問題ではないのかもしれない。そして、チセはおそらくエリアスがかけてほしい言葉が何となくわかるのだろう。これまでの人生において周りには「他者」が近づいてこなかったチセ。ようやく寄り添える相手が見つかったのだから、多少心を砕くくらいは造作もないことなのだ。

 そして、そんな冷静なチセでも憤ることはある。チセが感情をあらわにしたのは今作始まって初めてのことではなかろうか。残虐非道な魔術師に対し、義憤から害意を抱き、それを魔法の力で具現化するチセ。魔法というのは「だいたい何でもできる」力。スレイベガともなればその力の及ぶ範囲も桁違いなのだろう。魔法は勉強し始めたばかりのチセだが、感情に任せて力を行使すれば、一瞬で他者を亡き者にできるくらいのキャパはあるのだ。ついにその矛先が向けられる相手が現れてしまったわけだが、今度はエリアスが身を呈してそれを止める番。スレイベガの力を野放図に解放してしまえば、その代償は全てチセの身体に跳ね返ってくるのだ。何とかして暴走を抑え、彼女の命を永らえるのが、エリアスに与えられた使命なのである。

 互いにかばい合い、救いとなったエリアスとチセ。互いを思って孤独な戦いを続けていたレンフレッドとアリス、そしてひたすらに思い続けた相手との決着をつけることができたルツ。それぞれに絆の強さは疑いようがない。しかし、そんな中でただ1人だけ孤高であるヨセフ。彼はただ放埓に自分の望みを叶えるために動いているのだが、さて、それが少しでも内面に食い込んでくると不安定になってしまう。自分は何者なのか、何がしたくて動いていたのか。そんなことすら定かでなく、どす黒くありのままの願望は、そこに拠り所を持たない様子。やりたいことをやれる人間が、その「やりたいこと」を見失っているという救えない状況の中、魔術師は再び影へと消えた。このたびの問題は何とか解決したが、再びどこかで相見えることになるのは間違いないのだろう。魔法を使う者に課せられる運命というものは、なかなか業が深い。

 瞬間移動のために呼び出したウィルオーウィスプのおかげで、ルツの主人であったイザベルも無事に彼岸へと旅立った。新たな繋がりはチセとの「主従」になるのか、それとも「仲間」になるのか。まだまだ魔法使いの「弟子」であるチセには、下に「従者」を構えるってのも抵抗がありそうだが……まぁ、アリスちゃんも弟子兼守り人らしいし、関係性ってのは色々あっていいんでしょうね。住人(住犬)が一人増えて、チセたちの生活も多少賑やかになりそうだ。

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 種々の喪失、第8話。フォスは主人公レベルを上げるために、一体どれだけのものを失わなければならないというのか。

 足に続き、腕のパワーアップイベントが行われる。しかし、足の時にはナメクジ女王のお目こぼしという手軽な材料を手に入れることができたが、今回は謎の「流氷の声」に引き寄せられた結果の不慮の事故。失われた両腕は戻ってこない。両腕とも見事にポッキリ行ってしまったので自分で取り戻すのは不可能だったろうし、俊敏なアンタークの力を持ってしても、ひしめく流氷の隙間をぬって探し出すことは叶わなかった。まるで、流氷達が意志を持ち、フォスの一部を引きずり込んだかのようである。

 どう考えてもフォスの危機管理能力の欠如によってもたらされた事故であるにも関わらず、慣れない人付き合いを経ての結果だったもんだから責任を感じてしまうアンターク。躍起になってパーツを取り戻そうとするも、さすがにそこは金剛先生に止められた。この冬場、動ける人間がいないのにアンタークに万一のことがあったら大惨事である。彼女に無茶な探索行を任せるわけにはいかない。そこで先生が提案したのが、宝石たちの生まれ出ずる海岸へ行ってみたら、何かあるかもよ、っていう割と投げやりなアイディア。これまで数えるほどしか宝石たちが命を持つことはなかったわけで、そこから新しい仲間が加わる可能性はほとんどなかろうが、ひょっとしたらフォスの代理パーツくらいなら拾えるかも、という考えだろうか。

 いざ海岸へ向かってみると、転がっているのは「金や白金ばかり」だそうで。人間からしたら目の覚めるような光景だろうが、宝石たちからすると「使えない」素材しか転がっていないという、あんまり嬉しくない状況のようだ。宝石たちが動けるかどうかはインクルージョンのご機嫌次第だそうだが、おそらく金や白金は非常に安定性の高い金属元素なので、なかなか微生物も入り込めないってことなんだろうか。少なくともこれまで「ゴールド」とか「プラチナ」と行ったキャラが登場している様子はない。でもまぁ、あるものでなんとかしないとフォスは鼻の頭も掻けやしない。ダメ元で金の両腕(?)をぺたりと貼って、毎度のことながらその重量に辟易していると、なんと金の方からフォスをお出迎え。突然その持ち前の展性を活かし、びろーんと伸びて、伸びて、伸びまくってフォスを捕縛してしまった。

 そこに折悪しく訪れるのが月人たちの嫌らしさ。いや、あまりにもタイミングよく現れたところをみると、ひょっとしたら待ち伏せていたのだろうか。ご丁寧に最高戦力の金剛先生のところには時間稼ぎ用の兵隊を送り込み、なんとか限られた時間でアンタークを襲撃しようという腹。冬場のアンタークはそんな月人の思惑をものともしないくらいには強かったはずなのだが、月人も新型とやらを出してこれに対抗する。月人って外から見ると仏様なんだけど、今回出てきたやつは切断面が蓮根(ハスの花)になっていたので、どうやらやつらが乗っているあのロールシャッハテストみたいな謎空間も蓮をイメージして作られたものようだ。全体的に我々の思い描く仏教要素が多いのは、偶然なのか、それとも仏道こそが残された人間らしさの名残なのか。考えてみると、金剛先生はどうみても「仏教関係者っぽい」のだが……なんか関係あるんでしょうかね。

 激戦の末、片腕をもぎ取られながらも「金剛先生の記憶は奪わせない!」という乙女チックな動機で頑張りぬいたアンターク。満身創痍ながらも辛勝を勝ち取った……かに思われたが、安心したところでの不意打ち。フォスの様子を見ていたせいで隙が生じてしまったのだろうか。結局一発の矢を受けただけで、宝石は月人の手に落ちてしまうのである。友人の窮地に、ギリギリのところで新たな腕の運用法に目覚めるフォス。腕以外にも黄金は身体全体へと行き渡っており、どうやら融合は成功したようである。しかし、戦い慣れていないフォスがいくら頑張ったところで多勢に無勢。金剛先生も駆けつけたものの、すんでのところで月人たちを取り逃がし、犠牲者リストには新たにアンタークの名前が刻まれてしまった。基本的にこの戦い、「敗北」はあっても「勝利」はないんだよなぁ。

 またしても大切なものを失ってしまったフォス。せっかく腕が戻ったというのに、唯一無二の存在だったアンタークはもう戻らない。自分のせいで前回はアメシストが傷つき、今回はついに戻らぬ被害者まで出してしまった。さすがの彼女も大きく責任を感じていることだろう。果たして、現在のフォスの状態で冬を越すことが可能なのだろうか。少なくとも流氷掃除は全部一人でできるとは思えないのだが……。

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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
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