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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 とにかく不穏、第19話。結局、どこまで行っても安寧にはたどり着けない物語なのだろうか……要所でちょっとギャグっぽいテンションが入ってくるおかげで逆にシリアスさが際立って辛い……。レンフレッドさん、飲もうぜ。

 ぞろぞろとエリアス邸に人間が集まっているのを見ると、なんだかアニメシリーズとしてはいよいよ最終章に入ったのかな、という気がしてくる。一応対立関係にあったはずのレンフレッドさんもすっかり同胞っぽくなり、エリアスと向き合ってお茶しててもそこまで不穏な空気はない。まぁ、元々悪人ではないし、最初の対立も訳あってのことだったので「敵」というのもおかしいのだが。

 その他、初めて見る「カレッジ」と称するチームの面々も集まり、いよいよ巨悪であるカルタフィスの陰謀に向き合っていくか、という感じ。ただ、カルタフィスの考えというのは別に世界征服を企んでいるとか、憎きエリアスを亡き者にしようと考えているとか、そういう分かりやすいものではない。今回は「ドラゴンの誘拐」というこれまた面倒な案件をひねり出しており、そこにある目的は金儲けなのか、生物実験による極悪な進化素材なのか、単に魔法使いサイドに嫌がらせがしたいだけなのか。掴み所がないからこそ、そこにどう対処したらいいのかも分かりにくい。しかし、レンフレッドさんたちはなんとかしてこの悪行を止めねばならぬと考えている。特にレンフレッドさんは直接的に実害を被った人間でもあるので、なんとかしてカルタフィスの悪行にストップをかけたいと考えている。

 しかし、そうした純粋に「善なる」行いをエリアスがやりたいかといえばそうでもない。エリアスさんはどこまで行っても自分に正直な人(?)なので、自分に不利益が出て、利益が出ないとなればあまり気乗りしない。おそらくレンフレッドやカレッジの人間が家に押しかけてきたことにだっていい気分ではないのだろう。しかしこれまでのように他人を避けて生活し続けるならそれでもよかったのだが、最近はチセのおかげで外界とのインタラクションが増えてきている。原因であるチセの方はというと、自分たちの生活が結局は外界と地続きであることを少しずつ理解し、真っ当に「人間として」成長している。つまり、子供が大人になり、社会との繋がりを持とうとしている。これはエリアスの教育によるものではなく、周りの環境によって自然に培われた意識であり、おそらくエリアスの想定外の成長である。おかげで二人の間には多少の意識のズレは起こっており、前回の痴話喧嘩(?)なんかもその現れと言えるのだろう。

 現状、チセの選択(人間的善行)が正しいものかどうかは簡単に判断できるものではない。もちろん、かわいそうなドラゴンの子供を助けてやろうという姿勢は立派だが、その過程でスレイベガたる自らをすり減らし、エリアスに負担をかけてしまうことがトータルで「プラスの」結果と言えるのかどうか。エリアスはそこを考えて渋っていた訳だが、チセはエリアスを「成長」させたいという意識もある。これまで「父親と子供」だった関係性に「母親と子供」みたいなズレも生じており、チセはなんとかエリアスの手を引っ張って「まっとうな」道を歩んで欲しいのだ。その結果、今回も彼女は色々と無茶をするのである。

 ドラゴンを救出するために彼女が選んだのは、なんとあの1話目で登場した人買いに連絡を取るというもの。まぁ、考えてみりゃやってることはあくどいが、チセからしたら命の恩人でもあるわけで。電話番号くらいは知っててもおかしくないか。そして、きっちりあの人がオークションへのつてを持ってるのが偉いな。まぁ、多分表に出せない「そっち系」商品の取引なんてものはあんまり関わってる人間もいないのだろうけども。

 そうして始まったオークション。そりゃまぁ、簡単に終わる訳ないんですよね。どこまでがカルタフィスの狙い通りなのかわからないが、ぶっ壊れちゃったドラゴンにみんな騒然。そんな会場にはまたよくわからない魔法使いが一人。なんか、風貌と声のせいで「七つの大罪」のマーリンっぽいな。真綾ボイスも魔女っぽさがあるってことなんでしょうかね。このドッタンバッタン大騒ぎは、どこに収束するんでしょう。次回予告でまた「厳しい選択」って言ってるけどな……。

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2月17日 ドラフト模様(RIX×2 XLN

ピック順 【Chrolony】→【Serra】→【Mei】→【Alessi】→【Thraxi

 

 今週も無事に開催できたよドラフト。でも、特にニュースはねぇな。あと何週プレイできるのか、カウントダウンは始まっている。

 


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 姉妹だったらそれくらいのこと普通よ、第7話。そんな世界があってもいいじゃない。

 さぁ新展開。恋愛ドラマの新展開なのだから当然横槍としての刺激がぶっこまれるわけだが、なんかもう、想像以上に火の玉ストレートな奴が登場。ヘボットボイスなので冗談にしかならないんじゃないか、とちょっと期待心配していたのだが、そんなわけもない。新キャラまつりちゃんはダイレクトに柚子・芽衣の二者に決断を迫っていく。

 まず、本作では既に供給過多なので必要ないとすら言える「エロ肯定キャラ」。中学二年生にしてお小遣いの貰い方が援交まがい(確実にアウト)という時点でBPOに連絡されそうなレベルだが、さらにそんなブレーキの壊れた問題児が柚子に興味を示してしまうというのだからたまったものではない(よくやった)。関係性としては「幼馴染」というだけなのだからそのままの属性を維持してくれれば問題なさそうなところだが、この世界の幼馴染は思いの外跳躍力があることは既に桃木野先輩が証明してしまっているのである。「柚子ちゃんは面白い子だから自分の手が届く範囲でキープしておきたいなぁ」って思ったら余計な虫がついちゃってるみたいだから積極的に排除したい、という、いわば姫子の時と逆バージョンの関係性である。

 当然外野が「逆」になるのなら、柚子と芽衣の関係性も逆にならざるを得ない。これまで積極的にアピールするのは追い求める側の柚子の役目だったし、芽衣の方は父親絡みのゴタゴタのせいでちょっと昂り過ぎたかな、みたいな反省もあり、はっきりと柚子を拒絶する理性を見せつけているのだが、逆に言えば既に芽衣さんも「理性を持たないと拒絶できない」くらいの状態になってしまっているということでもあるのだ。柚子に迫られた時にはっきりと頬を赤らめていた時点でカウントダウンは始まっており、初めて目にした柚子と他の女の絡みのせいで、今までになかった感情が開花。人はそれを嫉妬と呼ぶのである。

 しかし、これまで何とも歪んだ人間関係の中でしか生きてこなかった芽衣さんは、どうやったら自分の持つ「好意」をさりげなく姉に向けられるかがわからない。クマゴロー(なんて名前だ)を抱えてもじもじする芽衣しゃん。何していいかわからなくて必死におててをカリカリする芽衣シャン。これまでもずっと「不器用な子やな」というイメージはあったが、その不器用さが完全に可愛らしさの方に振れてきたのは良い傾向である。そして、結局訳が分からずに暴走するとコミュニケーション手段がスキンシップへ至り、姉妹でのペッティングくらいしかやることがないあたりが芽衣さんなのである。もう、この子にこそちゃんとした情操教育を施してあげてくださいよ。僕らのはるみん先生がいれば何とでもなりそうなものなのに。今週も、新たな外敵を認識して警戒モードで観察し続けるはるみん師匠の男前っぷりが素敵でしたわ。

 今度は芽衣が変わる方のお話、ということで、あとはライバルに設定されたまつりちゃんがどんなキャラとして掘り下げられていくかですなぁ。現時点で相当エロいので、もうこれ以上行き過ぎたことにはならないとは思うのだが……気になるのは看板蹴り倒した後にわざわざ電話してたシーンよね。あの部分だけ意図が読み取りにくかったんだよな。根底にあるアンビバレントな善性をほのめかしたものなのか、思春期特有の理屈で推し量れない葛藤みたいなものの表れなのか、それともさらにもう一手間かけて何らかの芽衣を陥れる罠を画策したものなのか……。まぁ、何であれ、このまま積極的にアプローチを仕掛けて、ウブな柚子さんの性的衝動へのハードルを下げてくれると良いと思います。

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 史上最もかわいい諏訪部キャラ、第20話。この全力で好き放題やる姿勢、本当に尊い。今期は「おそ松」がなんだか煮え切らない話が多い中、こっちはのびのびやれてる感があるので本当に楽しいです。なお、同じ週の「キリングバイツ」では諏訪部が迫真のナレーションで「カバは速ァい!!!」って言ってたのが最高でした。

 念願のドボちゃんお当番回。これまでも14話みたいにドボちゃんにスポットが当たるお話はいくつかあったが、ここまで完全にドボちゃん視点で、しかも完全にいじりだけのエピソードというのは初なので、本当に愛らしさとキモさの絶妙なブレンドがしっかり効いている。唯一の難点は、最大の常識人(常識カバ)であるドボちゃんをネタにしてドタバタする場合、ドボちゃんは完全に被害者サイドに回ってしまうので本当に可哀想、っていうことなんだけど、まぁ、この世界は「完全な被害者サイド」だらけなので気にしてもしょうがない。前回のシューさんだってほぼ完全な被害者だったし。

 さらに、今回はドボちゃんの愛らしさだけでなく、謎のちびキャラ大行進という映像面での無法行為が展開している。基本的にデザインなんてネタのための踏み台としか考えてないような野放図な作品で、17話のウェスタンの時みたいに一切説明もなしにやりたい放題でムジークを突っ走らせるのもお約束だが、今回のお話に至っては、怪現象がムジークですらないという。もう、マジで何でもありやんけ。いいぞもっとやれ。もちろんキャンディ(?)を食べて小さくなったり大きくなったりするのは「不思議なメルモちゃん」のパロディである(今回は青いキャンディで小さくなっていたので逆ではあるが)。

 ちびキャラは完全に製作チームを分けてデザインされているのかと思ったが、少なくともスタッフロールでそういう特別な記載はなかったな。元からどこか浮いてる存在だったクラシカロイドたちが今更どんな形状になろうとも町の人々は大して気にしないのだろうが、完全にアメリカンカートゥンみたいな絵柄になった面々は実に愛らしく、なるほどゆるキャラとしても御誂え向き。将来的にはあのデザインでのグッズ展開も待たれるところである。そしてその反面、「赤いキャンディ」の方のリアルモード(?)はこれまたやるせないデザインが徹底されており、この世界ではあの2Dな動きはどんな風に認識されているのかが気になるところ。ラストでは見事にリっちゃんが「リストさん」へと変貌を遂げており、クラシカロイド性転換の深刻さを伺わせているのである(普段からチャイコが散々ネタにされていたが、リッちゃんがそっち関係でネタになるのってもしかして初めてか?)。

 もう話数も20話を迎えて今シリーズもゴールが近そうだが、さすがにドボちゃんメイン回はもうないだろうなぁ。最後までカバのままなんでしょうね。みんながそれを望んでるしね(本人以外)。

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 アスミスまで出てきやがった、第7話。何度も何度も繰り返しますが、本作のキャストパワーは高すぎます。各所で様々な声優的小宇宙が形成されています。報瀬のママンはCV茅野愛衣ということも判明し、なんだか年上チームがどこぞのゲーム製作会社の上司チームに見えてきた。

 さておき、相変わらず1話の中にきっちりと「盛り上がりどころ」を用意しつつ、物語全体を引き締める要素を落とし込んでいるおかげで前後の連結も良いというお手本のような作劇。まぁ、すでに本作にメロメロになっている身としては、何をされても楽しいと感じてしまうのかもしれませんが(実際、アスミスキャラが「愛してる」って連呼してるシーンで何故か爆笑した)。今回は女子高生チームのあれこれよりも、大人チームがここに至るまでを描いたお話。

 これまた何度も書いていることだが、「南極に行く」ってのは本作を見ているとなんだかサラッと片付けてしまいそうになるが、とんでもないことなのである。これまで度々「この4人は何故南極を目指そうとするのか?」という部分がテーマとして持ち上がり、前回は日向というキャラクターが「こんな奴だからこそ南極にでも行ってみるものだ」ということを報瀬との不器用な関係性から掘り下げられた。今回奇しくも全員が乗員たちの前で抱負を語ってくれたおかげで乗船理由はさらにはっきりしたわけだが、キマリの「此処じゃない何処かへ」というモチベーションは、この期に及んできっちり維持されているというか、めぐっちゃんとのあれこれのこともあって、さらに志が高くなっているようにすら感じられるのが嬉しいところだ(まぁ、今週やってたことといえばレフ板持ってたくらいなんだけど)。

 こうして中心になる4人の事情は一通り分かったわけだが、物語を進めて行く上で、もっと大切なことがあったのだ。それが、「そもそも大人たちはなんで南極に行くの?」という部分である。ことの発端となったのは報瀬の母親・貴子さんであり、民間に譲渡されるという観測船・観測基地を使って、なんとか自力で南極へ渡り、その地を踏むという野望がスタートした。そして、この1回目の挑戦で貴子さんは不幸にも行方が知れなくなり、残された面々(能登ボイスが藤堂さん、日笠ボイスが前川さん)は、貴子の残した無念の分まで、「負けてたまるか」の精神で再びの挑戦を目指して戦い続けてきたわけだ。

 こうしてみると、今回乗船しているメンバーは1回目の乗員とほぼ同じということなので「リベンジ」というのが大前提の目標ということになるが、はて、それでは「復讐心」を持つ前の「そもそもの」目的とは一体なんだったのだろうか。実は、この部分は作中ではほとんど描かれていないのである。メインの3人は「南極の空を見よう」というふわっとした言明からスタートしているし、周りの人間たちはそもそもほとんど喋ってすらいない。そんなふわっとした状態では、女子高生チーム以上に「そんなに大変なことをわざわざやる理由はあるのか?」と疑問に思われてしまいそうなものなのだが、不思議なことに、本作ではそうした部分にあまり違和感がない。おそらく「リベンジ」という大前提を用意してしまっているので「その前の時点のモチベーション」があまり気にならないという二段階の構えが(ちょっとズルっこいけど)疑問の生成を抑えているのだろう。そしてそれ以上に、「何は無くとも人間は未踏の地を目指すものだ」というフロンティアスピリットの後押しが全体的な雰囲気を支えているのだ。つまり、やはり全ては「此処じゃない何処かへ」。キマリを主人公たらしめているのは、もしかしたらそうした普遍的な欲求を最大限に発揮したキャラクターであるからなのかも知れない。

 こうして漠然としながらも少しずつ形作られて行く「南極観測という苦闘」。人手が足りない、物資が足りない、何よりも予算が足りない。事情が掴みきれない女子高生チームからは「何か裏があるんじゃないか」と勘ぐられてしまうくらいに無い無い尽くしで絶望的な挑戦。ここまで不自由な部分に言及されてしまえば、あとはそこに携わるスタッフたちの「熱意」を裏に読み取るしかないのだ。冒頭のインタビューで、隊長の東堂さんは「南極の良さを皆さんに知ってほしいですね」と語っていたが、南極なんて観光地でもなければ即座に利益が出るような金の話もない。どうあがいても民間レベルでの「いいところ」を一般人が感じられるような場所ではない。それでも、観測隊の人たちは我が身を捨ててこの地を目指す。もちろん長期的に見ればお宝が眠っているのも事実であり、天文学的に、地質学的に、生物学的に、歴史学的に、とにかくやりたいことはてんこ盛り。ただ、そうした大上段の目的意識以上に、今回の観測隊の人たちは、「南極に行くこと」そのものが目的であり、1つのゴールとして見定めているのである。そのことが伝わればアニメのシナリオとして万事OK。余計な説明は削ぎ落としつつ、キマリの目的をグループ全体に押し広げたようなわかりやすい設定が、物語の「熱」を維持してくれている。

 そうして「南極へ行くんだ」というモチベーションを皆が高め合う中で、やはりひときわ特殊なのは報瀬さんであろう。東堂さんたちも、報瀬を南極まで連れて行くという一連のイベントが今回の1つの目的であるように見て取れる。全ての発端となった母の思いを受け継いで、キャッチーでウィットでセンセーショナルな旅になると良いですね。(ポンコツふだを貼りながら)

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 佑河家やばすぎ問題、第6話。爺さんと樹里だけが特殊能力持ちっぽいのだが、兄ちゃんはあっさり人殺しちゃうし、親父はレベルの高い殺意をナチュラルに内包してるし、止界術なんてなくても充分選ばれし一族だった可能性が。

 思いの外早く訪れた、佑河家と翔子さんの共同戦線。まぁ、一度佐河チームから離れてしまえば、別に翔子さんが樹里達と敵対する理由はないのだしね。ただ、だからと言って簡単に手に手を取って、というわけにもいかないのが翔子さんの複雑な心境である。今回はっきりと描かれた「佑河家との隔絶」は、なかなか共感は得にくい部分でもあるのだが、言われてみれば確かにしょうがない感情ではある。幼いあの日、翔子さんは本当に出来すぎた偶然から、たまたま止界に迷い込んでしまい、そこで家族全員を失った。誰が悪いという責任問題ではなかろうが、それでも「原因は何か」と問われれば、それは間違いなく佑河家なのである。あの日、気まぐれに爺さんが止界を発動させてしまい、そこで幼かった樹里が勢い任せに翔子を止界から追い出してしまったからこそ、彼女は長年孤独に生き続けねばならなかったのだ。そんな家族と協力しろというのは心情面でなかなか折り合いがつかない部分だろう。

 もちろん、翔子さんだって理知的な人間なのだから、一度は「佑河家に頼み込んで」という方法も考えた。だからこそあの雨の日に、佑河家を訪れたのだ。しかし、そこで見たのは平和そうでなんの変哲も無い普通の家族の姿。そこに特別な秘術を持った「忌まわしい一族」のイメージはなく、とてもではないが自分の恨みつらみを吐き出す相手には見えなかった。家族を止界に捨て去った原因がのうのうと平凡な生活を続けており、止界に入れない自分は20年もの間終わりの見えない戦いを続けてきた。そんな落差が許せなくなり、彼女はより過激で、明確な主張を持つ佐河に与することになったのである。

 しかし、事態は混迷し、いよいよカヌリニとなった家族との邂逅が現実味を帯びる。ひょんなことから真を手に入れたことを契機に、翔子はついに佑河家との共闘を申し出たのである。互いの感情のぶつかり合いは、どうやらあの日の記憶を取り戻した樹里だけが感じられるものである様子。あと、迫さんは結局いい奴っぽいので翔子さんの長年の苦闘には少し同情しているようだ。

 カヌリニの召喚は、事前に佐河が実践して見せたので簡単にできるかと思いきや、これが本当に難産である。そりゃそうだ。おっさんも言っていたが、縁もゆかりもない赤の他人に対して明確な殺意を抱き、さらにそれを寸止めしてカヌリニ召喚だけを確認する。そんなもん、普通のメンタルの持ち主だったら多分無理だ。修羅場をくぐってきた切れ者の佐河だからこそ、そんな常人離れした精神感応が可能だったのだろう。どこまで言っても常識人である翔子さんには、結局家族を呼び出すまでの殺意を高めることは出来なかった。普通の人間には、それは絶対に無理…………

 のはずなんだけどなぁ。なんやねんあの親父。怖い。マジで怖い。一番のパンピーのふりをして、そこからいきなりの殺意マシーン設定。今までもどこか胡乱な中に狂気は滲んでいたような気もするが、なんで引きこもりニート一家のおっさんが殺意の波動に目覚められるんだ。これ、爺さんが止界術を自分の代で止めて伝えようとしなかったのはどう考えてもファインプレイやぞ。あのおっさんにこんな爆弾を与えていたら、今頃どうなってたかわからんからな(多分おっさんが死んでると思うけども)。

 何はともあれカヌリニ爆誕。爺さんのテレポートで防御、そして樹里のパージパンチで攻撃。特殊能力2つを活かした戦闘スタイルは相変わらず。樹里さん、もうすっかりパージ能力を自分のものにしており、佐河さんが一人瞑想時に言っていた「タマワニの流れが云々」なんかもすっかりコントロールできてる。やっぱり戦闘民族だな、佑河一家。なお、親父は単に逃げるだけの模様。

 大願だった家族との再会を実現した翔子さん。これで、もう彼女に思い残すことはないはずなのだが……さて、真も取り返したのだからあとは一目散に止界を出れば終わり……ならいいんだけどね。どうなんだろね。

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 年1回のお約束、毎年恒例、「声優グランプリ」付録の「声優名鑑」についての差分チェックのお時間がやって参りました。毎年必死にチェックして、時に「なんでこんなことしとるんやろ……」って急に素に戻る時間がないといえば嘘になるが、それでも結構便利なデータではあるんですよ。ここでしか名前が確認できない人とかもいるし、特に新しい名前については年1回くらいのペースでここに記録しておくと、後になって「アァ、この辺りから出始めているんだ」なんてことが分かったりもする。まぁ、その「役に立つタイミング」が年1回訪れるかどうかは微妙なところだけども……。

 さておき、いつものようにざっとデータを確認していくが、まずは名鑑自体の書籍としてのデザインの確認。サイズやデザインに関しては、2012年に中綴じから平綴じになってから大きな変化はない。ただ、毎年確実に増ページは続けており、昨年も「まだ増えるのか!」と思っていたところからさらに4ページの増加。さらに昨年はギリギリページ内に収まっていたファンレターの宛先を表示するQRコード(昨年から導入)がさっさと広告ページに追いやられて完全にリストのみの構成になった。これにより収録人数は一気に 49名が増え、800人という前人未到の数字に。一応観測開始した2010年からの変動を記載しておくと536人→536人→548人→596人→644人→680人→703人→751人となっており、48名の増員を果たした2014年版を超える最大増となった。新規掲載人数71名という数字は当然史上最多である。ただでさえ飽和状態と言われているこの業界、まだまだその限界は先ということなのだろうか……。声優を目指すみなさん、さすがに考えた方がいいかもしれませんよ。

 

 さて、今年も「誰が増えて」「誰がいなくなったか」を確認することで、ざっと構成を確認していくことにしよう。

 

IN(71名)

会沢紗弥 相羽あいな 厚木那奈美 天城サリー 天海由梨奈 

綾瀬有 井澤美香子 石田嘉代 石見舞菜香 上田瞳

内田秀 海乃るり 梅村あかね 大塚紗英 大西亜玖璃

大野柚布子 大森日雅 尾崎由香 景山梨彩 鎌倉有那

河上英里子 木村千咲 楠木ともり 倉岡水巴 黒木ほの香

香里有佐 小原好美 小宮和枝 小山百代 近藤玲奈

西條和 相良茉優 指出毬亜 首藤志奈 白沢かなえ

鈴木麗子 すずきももこ 高倉有加 たけだまりこ 武田羅梨沙多胡

伊達朱里紗 田中ちえ美 田村響華 築田行子 泊明日菜

長江里加 永宝千晶 名波翼 西本りみ 根本流風

花井美春 花川芽衣 林鼓子 原奈津子 春咲暖

春野杏 帆風千春 星希成奏 本泉莉奈 前川涼子

前田佳織里 南早紀 宮瀬玲奈 本宮佳奈 桃瀬あやみ

森嶋優花 八島さらら 山下まみ 山田きのこ 山田奈都美

渡部紗弓

 

 71人もの名前がずらりと並ぶ圧巻の追加組。当然、よっぽどのマニアでもない限りは知らない名前の方が圧倒的に多い。私もそうだ。とはいえ、もちろん「おっ、去年活躍したから今年から掲載されるようになったんやな」という名前もちらほら確認できる。個人的にパッと目を引くのは何と言ってもバンドリ・ガルパ勢であろう。友希那さん役・あいあいこと相羽あいな、声優というのはやや微妙なおたえ役・大塚紗英、そしてりみりん役・西本りみという面子。なお、現時点でも櫻川めぐ・前島亜美の2名はまだ名鑑に掲載されておりません。そう考えると、あいあいの掲載はPPPがらみと考えた方が自然かも(PPPの残りメンバーも今回全員掲載に至っている)。

 その他、印象がある名前を見て行くと、まずはとこのめさん役の井澤美香子。主演を勤めた「ヴァルキリードライブ」は2015年の作品だったが、2年越しでようやくの名鑑入り。昨年快進撃を果たした石見舞菜香もめでたく初掲載。「天使の3P」「このはな綺譚」で重責を果たした大野柚布子や、ククリ役の小原好美あたりも昨年を代表する名前といえるだろうか。個人的には「サクラクエスト」ニコ生でわけのわからないキャラを開花させたチェミーこと田中ちえ美も頑張ってもらいたい存在。

 そして何と言っても、去年の名鑑はギリギリ間に合わなかったんやろなぁ、と思わせるのがサーバル尾崎の存在(あとフェネック本宮)。今年以降、仕事は増えるのかどうか。あとは列挙すると「メルヘンメドヘン」で主演を務める楠木ともり、「スロウスタート」の近藤玲奈、「ブレンドS」の春野杏、「ステラのまほう」の前川涼子、「プリキュア」本泉莉奈あたりは頭の片隅に置いておくと良いだろう。武田羅梨沙多胡に至っては片隅に収まらない(長さ的に)。

 残った名前はほとんどが新人であり、各事務所が推したい名前がここにリストアップされているものと思われる。最近では割と多くなったのがユニットによるまとめ売りで、例えばWUGの後輩ユニット「Run Girls, Run!」の3人はまだ大して仕事もないがしっかり登録されているし、他にも声優ユニット「サンドリオン」とか、よく知らないユニットもヒットしたり。あの秋元康がついに声優ユニットのプロデュースにも乗り出したという不穏な話題になっている「22/7(ななぶんのにじゅうに)」も一気に8人がリスト入り。このうち何人が生き残ることになるのだろうか。

 他に名前をざっと調べて気になるトピックを見て行くと、まず「景山梨彩」っていう名前はなんとあの影山ヒロノブの娘さんらしい。着実に広がっている二世声優たちの輪(ほら、影山ヒロノブだって「GARO」で声優やってるから)。そして、名鑑ではおなじみの出戻り(一度名前が消えたけど再掲される)組では、山田きのこ(旧芸名・溝脇しほみ)の名前が2011年版以来7年ぶりの掲載。こういう人たちがどういう理由で再掲載されるのかは未だによくわかりません。そしてひときわ目を引くのが、押しも押されもせぬ大ベテラン・小宮和枝の名前。再掲載やろなぁ、と思って確認したが、私の手元にある限り(2002年以降)、過去に掲載された記録がない。マジでどういう基準で掲載されているのやら……。

 

OUT(22名)

今井由香 榎あづさ 遠藤ゆりか 尾崎真実 嘉山未紗

川名真知子 小松里歌 城雅子 タカオユキ 高口幸子

高橋美衣 田中久美 千葉紗子 鶴ひろみ 野々目良子

早瀬莉花 坂東愛 前田沙耶香 牧口真幸 水野マリコ

山口理恵 芳野由奈 

 

 続いて、「昨年は掲載されていたけど今年は載ってなかった」名前が22名。毎年このコーナーでは確認して辛い気持ちになるが、今年はここに鶴ひろみの名前が載っていることは残念で仕方ない。改めてご冥福をお祈りします。

 その他の名前についても大体例年通りのパターンに分けられる。大きく分けて「事務所が変わる(退所する)」「活動そのものを引退する」「理由は不明だけど、なんとなく」の3つ。現役バリバリで名前を見かける人の場合はおよそ事務所がらみだと考えて良い。例えば「五十鈴華さんの中の人」尾崎真実は昨年事務所を退所してフリーになっているし、「Just Because!」で主演を務めた芳野由奈も昨年末で事務所を離れているようだ。

 休業パターンで真っ先に目が行くのは、やはり遠藤ゆりかの名前だろう。現時点では活動しているが、すでに引退を発表しているというので現時点で掲載を見合わせているという珍しいパターンではある。その他、90年代から2000年初頭に活躍していた今井由香は、体調不良が原因で休業中とのこと。同様にナレーター業などで幅広く活動していた水野マリコは体調不良が理由で引退だそうな。そういえば「しもがめ」のナレーションが新年放送から変更になっていたっけ。アーティスト兼声優というふわっとした立ち位置にいた2名、「みみめめMIMI」のタカオユキと、「これはゾンビですか?」でエンディングを歌っていた山口理恵も引退を発表しているとのことだ。

 そうなると気になるのは、「活動をやめたわけでもないし、なんとなく名前がなくなった」枠。個人的には牧口真幸の声は好きなので何故ここで名前がなくなったのかは気になるところだが……あとはせっかく「UQホルダー」でネギまキャラを演じるチャンスがあったのに名前が消えてしまった坂東愛。まぁ、この人は仕事少なそうだけども……。

 そしてそして、ついに名前がなくなってしまった千葉紗子。まぁ、結婚後は確実に仕事を減らして事実上引退していたようなものなのだが、「ギアス」劇場版ではちゃんとクレジットされてたんだよなぁ。あれってニーナは新録音源が無かったのかしら。できることならまた新しい仕事でその声を聞きたいものです。

 

以上、このデータがどこかの、誰かの、何かの役に立ちますように。

 

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2月10日 ドラフト模様(RIX×2 XLN

ピック順 【Chrolony】→【Serra】→【Mei】→【Alessi】→【Thraxi

 

 今週は無事に開催できました、ドラフトです。とは言っても、すっかり五人戦で定着してしまったので、開始後3時間程度で終わる割とあっさりしたイベントになってしまいました。まぁ、体力的な負担がないのは良いことだけども。触るカードの枚数が減るので、我々の環境理解も緩やかです。このまま緩やかに死を迎えるのも一興かもしれぬ。

 あ、ちなみに昨年立案された統率者デッキ構築企画は存続不可能になったため、正式にサービス停止が告知されました。みんながもっと課金してくれればよかったのに……。

 


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 さすがに自転車の交通法規が心配になってくる第6話。傘さし二人乗り運転はどう転んでもアウトちゃうかなぁ……。あと、雨上がりの路面であれだけの斜面を滑り降りてターンしようとしたら確実にスリップすると思う。おそらくはるみんも柚子も弱虫ペダル並みのライドが出来る。

 些事はさておき、一応今回のお話が1つ目の決着ということになるだろうか。前回から取り上げられた「芽衣の家族関係」部分についての結末である。結局、簡単にまとめると芽衣は極度のファザコンであると言える。現在は父親に対してどのように接して良いものか分からずにあんな状態になってしまっているが、その根源にあるのは幼少期に形成された圧倒的な憧れである。自分は父のようになろうと決意し、そのために人生を歩んできたというのに、一歩先を行く「大人」の父はそんな自分の夢を切り捨てるかのように変わってしまった。大人ぶっていてもまだまだ幼い芽衣は父のその決断を「裏切り」と感じてしまい、捧げてきた自分の人生を否定されたように思えてしまう。本来、突き詰めれば家族といえども他者は他者。その人生が完全に重なることなど無いということは理解できるはず(芽衣だって聡明なのだから頭では理解できているはず)なのだが、そこは家族の情であろう。父親との信頼関係を仕事の形態だけでつなごうとしていた芽衣からすれば、その関係性を断ち切り、海外へ「逃げて」しまった父親の決断を簡単に認めることはできなかったわけだ。

 親父さんの方は単に「ツンデレ」なので積極的に芽衣に歩み寄る意思がある。芽衣だって本当は分かりあいたいし、父は正しいことをしているのだと信じたいのに、臆病になってしまったせいで今一歩が踏み出せない。そんな「あと少し」の父娘関係を推し進めてくれるのは、空気を読まない部外者(家族だけど)なのであった。こういう時に空気を読まずに一歩踏み出せる柚子さんは強いですね。その根源にあるのが「全ては芽衣のため」っていう盲目的なラブなのも芽衣からすればありがたい話ですよ。そんな単純すぎる柚子の思考パターンを、芽衣は「考えなし」と否定しながらも、自分に出来ないことをやってのけることについては憧れも持っている。自分には決して出来ないと思っているからこそ、わざわざ(ベッドの上で物理的に)マウントを取って、「なんて単純なのかしら」と笑ってやるくらいしか出来ないのだ。

 一方的なキスに流されかけた柚子さんだったが、そこはなんとか妹を想うパワーで一念発起。丸め込まれて手篭めにされるのも幸せだったかもしれないが、それでは芽衣も変われない、ってんで起死回生の平手一閃。あのあと二人はどんな状態で一緒の布団に入ったのかは想像もつかないが、「今の芽衣の態度は間違っている」ということをなんとか示すことができた。翌日の校内放送からのドタバタは、もはや最後の一押しである。前日までだったら「父親を見送りに行こう」なんて言われても逃げ回っていたであろう芽衣だが、前日のビンタで自分の弱さを見せつけられ、柚子を信じてみようという気になったのだろう。もともと自分が意固地になっている状態はおかしいとも思っていたのだろうし、ようやく最後の一歩を踏み出し、父親とは無事に雪解けを迎える。やっぱり単なるファザコンなんだよなぁ。ちなみに当方、「娘さんが嫌がっている父親との関係性を周りの人間が積極的に修復しようと頑張る」というシチュエーションには若干のトラウマがあるので、最後の最後まで「この親父は本当にいいやつなのだろうか?」って勘ぐっていて申し訳ありません。同じ経験をしたことがある人はいるかもしれませんが、「とらドラ」っていう作品のせいです。

 今回も父親という題材をダシにして、柚子と芽衣の関係性がさらに一歩進んだ。最初の「ごまかしのキス」は芽衣の方が一方的に行った虚仮おどしのキス。いわば芽衣の方からの逃げの一手。しかし、2度目のキスは双方が合意の上で、しかも以前のように何か確固たる思いがあって至ったのではない、「自然なキス」。思わず唇を重ねてしまったおかげで、二人してドギマギ。「なんで、いつの間にこんなことに?!」みたいな戸惑いを芽衣さんが見せるのは初めてのことである。そのくせ2回もキスする。もう、お互いメロメロやんけ。なお、私が高橋丈夫という監督を推す理由は今回のキスシーンみたいなカットのえげつなさが端的に出る部分にあり、1回目のキス前の芽衣の涙がキラッキラしてるところとか、キスする時に自然に唇から舌がのぞいている細かい生々しさとか(普通のアニメではなかなかそこまでは描かれない)、そういう容赦ない肉感がたまらないですね(ちなみに今回のコンテは「メイドインアビス」の小島監督)。芽衣ちゃんが生徒会室で一人うつむいてる時に前髪がパラってするところとか、そういう細かい変化に心情が乗るのがとても良い。あと、はるみんはそんな小手先芸を使わずとも常に男前。なんであの状態から自転車引っ張り出して「乗りな!」とか言えるんだろう。乳か。乳の力なのか。

 そして、柚子と芽衣が確実に階段を上り、そろそろ誰にも邪魔できない領域に到達しそうなこのタイミングで……また変な火種が出てくる模様。なんだこいつ。ヘボットみたいな声しやがって。

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