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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 観てきましたよ。まだ夏休み中で劇場もそこそこ混んでたんですが、どうにも周りの環境に観てる人間が多くなってきて、耳をふさいでも色んな感想が聞こえてきそうだったので、余計な先入観をなるべく持たないうちにいかなきゃ、っていう気になった。まぁ、これでも一応シャフトファンですからね。そりゃ観に行きますよ。

 

 

 

(以下、ネタバレとか、なんかそういうの注意)

 


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 英雄故事の許諾くらい取れ、第8話。いや、取ってるけどね。前にライブで使ってたけどね。

 前回三幹部の襲撃で「こいつは難航しそうだぜ!」と思っていた愚者の石発見イベントはキリちゃんのラッキーによって秒で解決。こう言うときに思わぬ結果を出すあたりがキリちゃん体質(でもフィーネではない)。すぐさまエルフナインが作業に取りかかり、こちらも一瞬で問題解決。あれだけリンカー云々を引きずり続けていた駄目なエルフナインはどこへ行ってしまったのだろうか。まぁ、それだけリンカーの問題が難題だった(そしてウェルが優秀だった)ということなのかもしれないが。

 エルフナインの作業中は暇になるかと思いきや、ソシャゲ勢にはお馴染みのシミュレータ、トレーニングルームでの修行パートが挟まる。突如出現したOTONAフィーバーにより、この世界における「人間」とは一体何なのかを考えさせられる。いや、響がガチンコでぶつかっていく図はまだ理解出来るんだけどさ、流石に日本刀とか銃器を振り回す人間が生身の人間と戦うのはマズいだろ……と思ったら歯牙にもかけないのかよ。マジでノイズさんっていうシンフォギアのために存在してる敵キャラさえいなければこの作品は間違いなく「社会の厳しさ絶唱オトナギア」とかいう作品になってただろうな。多分おっさんとNINJAがいるだけで大概の国際問題は処理出来るはず。錬金術師相手ならもう司令が突っ込んだ方が早いのでは。

 まぁ、一応そんなOTONAの指導は、今後を見据えた「新たなユニット形成」のための準備であった。なるほどね。アイドルアニメなら2期3期と話が進めば新しいユニット形成はお約束ですからね。合宿して新たなカップリングを試してみよう、という展開。新たなコラボ曲も増えそうだし、ファンとしては嬉しいセールス展開ですよね(ソシャゲの方でもそれっぽいシナリオ運びはちょこちょこあるけど)。アイドルアニメだと9人とか10人くらいが多いので組み合わせは無限大だが、今作の場合はメンバーは6人限定。うち2人は確実にユニット扱いだし、3対3の分け方も定番なので、今回は今まで経験してこなかった2×3の組み合わせ。つまり元祖側とF.I.S.チームの組み合わせ。口火を切るのはクリス&マリアだ。この2人の特性ってどういう組み合わせになるのかな。「成績は優秀で頭はいいはずなのに馬鹿」かな……まぁ、6人全員馬鹿なんだけどさ。マリアさんは前回まででたっぷりお当番回があったので今回はユニットとはいえ出番は控えめね。クリスちゃんがバルベルデ関係のイベントをさっさと片付け、2人を繋いだキーワードは「CHANGE THE FUTURE」。なるほど、過去のしがらみに引きずられていたコンビだったわけだね。一足先に覚醒していたマリアさんが「良い顔してるから許す!」っていうの、年長者としての素敵さが溢れまくりです。

 こうして出来た新生コンビの相手をするのは、仲間想いの熱きオカマ、カリオストロさんである。「見た目ほどチャラくないのね!」とばかりに実はとてもいい奴なカリオストロさん。今回は苦しむサンジェルマンを慮って決意の単騎出動。やってることはそこそこゲスいのだが、彼にだって仲間のために譲れない一線があるのだ。いつも通りのノイズ作戦で急襲するも、実はその正体は「まさかの肉弾戦!」。純正のボクシングスタイルは一体どこで身につけたものだろうか。オープニング映像でNINJA相手にシャドーやってたマリアさんを一方的にひっぱたく強さを見せる。まぁ、マリアさんのボクシングの実力がどの程度かは定かじゃないけども。更に自爆覚悟の特攻で命を燃やし、新たなコンビ技の生け贄としては存分な働きを見せたアツいオカマ。最後は完全に性別がもとに戻ってた気もするけど、それだけ全力で散っていったということだろう。惜しいヤツを亡くしたものである。今の三幹部の様子を見るに、状況次第では割と良い仲間になれた気もするのだが……というか、三幹部がここで退場してしまうということは、5期目はまた別な敵が出てくるってことなのね。サンジェルマンだけでも生き残って仲間にならないもんかなぁ。

 小ネタとしては、相変わらずちょいちょい強引に持ち歌をぶっ込んでくる台詞回しが本当に好き。マリアさんの「泥にまみれた奇跡」とか、このための歌詞だったんじゃないかって思わせるような使い方がいいよね。あと、当然気になるのはいちいち思い詰めたような調の表情である。次のお当番は調ってことなんだろうが、彼女が辛くなるようなトラブルって今のところ思いつかないのだが……「切歌が他の女に取られた」とかかな。あれだけ敵に警戒されていたユニゾン技っていう特権が奪われてしまったからなぁ。

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 目の星と前歯が何とかならんか? OVA。うーむ、シリーズ放送中もこのキャラデザだったかどうかをサッパリ思い出せないので、やっぱり全然真面目に視聴してなかったんだな……。

 何故か突発的にOVAが放送されるという謎イベント。しかもこれ、製品版のガチのやつで、リリース直後にいきなり地上波放送してしまってセールスがついてくるのかどうかと不安になってしまう奴。まぁ、制作側も考えがあってこういう形態で放送しているのだろうけども。

 アニメシリーズはろくすっぽ観てなかったくせして何故突然OVAの放送はチェックしたかというと、アニメ放送後にゲームの方を始めたからなんですね。知り合いに勧められて放送中にもインストールはしてたのだが、真面目にやる気が起きずに放置しており、何故か放送終了後にボチボチやり始めて、今は毎度のイベントである程度周回する程度のプレイヤーにはなっている。だからこそ今回のOVAのシナリオが直近2つのイベントのシナリオを足して割ったようなものだ、っていうことも分かるのです。ゲームでプレイしてキャラに馴染んだ後に見れば、またアニメも違う評価が出るのではないかと思いましてな。

 …………いやぁ、やっぱり駄目じゃねぇか。ちょっとまて、OVAとして発売するのにこの作画クオリティで大丈夫なのか。うーむ、まぁ、ファンの目線からしたら水着の香澄たちがきゃっきゃうふふしてる状態で動けばそれだけでも満足なのかもしれんが……そして実際私もアニメで動いてるリサ姉が観られただけでも若干満足してる部分はあるのだが……でもさぁ、これちゃんと作画をブラッシュアップして他のアイドルアニメ(ラブライブとかその辺)と同じクオリティまで押し上げれば、もうちょっと新規のファンが付きそうな気がするんですが。今回のシナリオなんて、何の悩みもなしにとにかく女の子が海ではしゃぐというお手本のような頭空っぽ脚本だが、それぞれのバンドメンバーの関係性を把握した上で見ればこれはこれでいいんだよ。ニーズがちゃんとあるんだよ。個人的にはテレビシリーズの時から「こいつちょっとおかしくない?」っていう小さな違和感程度だったおたえのキチ○イっぷりが相変わらず研ぎ澄まされているところなんかは好きだし、おたえや香澄のポンコツっぷりに引きずられるようにして壊れていく友希那さんと紗夜さんも面白かったし。まぁ、ロゼリアの連中って実はポピパに負けず劣らずほにゃらら揃いではあるのだが……。ゲームの方だとやや遠慮がちに2人に接していたリサ姉が、アニメだともう完全に飼育係みたいになって好き放題にコントロールしてる様子がとても良いですね。おすまし顔の紗夜さんがヘタレ作画のせいでより一層情けなく見えるのもこれはこれで味がある。 

 トータルで見ると、「まぁ、こういうノリもいいかな」っていう程度で受け入れられるものなんだけど、やっぱりせっかくの看板なんだからもうちょっと頑張ろうよ。普通、アイドルアニメって「CGパートがどうしてもちょっと浮くよな」とかいう文句が出るものだけど、今作の場合はCGのライブパートの方がはるかに安定してるせいでそっちの方が受け入れやすいんだよ。あ、でも「下はいてないおたえ」のシーンは評価する。

 とりあえず今回はロゼリアの皆さんがアニメで盛大に動いたという部分だけ評価して、次弾を待つことにしましょう。各バンド25人のキャラは嫌というほど立っている作品なんだから、これまでゲームで実装してきたシナリオとかバンドストーリーをそのまま(クオリティを上げて)アニメにするだけでもそれなりに見られるものになると思うんだけどなぁ。それが難しいんですかねぇ……。早く暴れるハロハピが観たいものです。

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 ひかゆさん?! ひかゆさん?!!! 第18話。なるほどなぁ、こういうキャラをやりたかったのか……まぁ、なのはとかイリヤと同じ存在だと思えば最近じゃぁ自然なキャラですよね。でも、何で魔法少女じゃなくて中華格闘ガンダムファイト娘になったのかっていうと……絶対に作者の好みやん。作中の大西、あと原作の広江。

 最終決戦が一気に煮詰まる展開。「たくさんの世界からヘンテコキャラがいっぱい集まってくるよ!!」というのが今作最大の見どころなわけだが、その多様性、賑やかさというのは、「収束させにくい」というリスクも孕んでいるわけで。多対多の乱戦模様からどのように「クライマックス」を作り出せばいいのかは前回の時点で全く見えていなかったところだ。しかし、なんとまぁ30分で一気にまとめてきたな。まだ話数残ってるだろうに、こんなちゃっちゃと風呂敷たたみ始めてよいものだろうか。

 しかし、そんな急ごしらえに見える展開も、きちんと本作「ならでは」のトリッキーなプレイが多数登場しているのが見どころである。まず、前回大事件が起こって揺れまくりのブリッツさん。心の傷跡になっていた娘さんの復帰に恥も外聞もなく戸惑ってみせたが、そのトリックはなんと今回の鳥籠作戦そのもの性質に帰因していたという。なるほどなぁ、いくら作者の駿河さんが頑張っても、娘さんを強引に蘇生させるようなクソ展開ではなかなか承認力も得られないし、多分駿河さん本人もそんなモンは描きたくなかっただろう。彼女も他のクリエイター同様、自分の作品には矜恃があるのだから。しかし、今回他作品とのコラボを義務づけられたおかげでそうした世界の理をちょこっとだけ壊すことができたという。全然関係無いはずの作品から飛び出してきた最強魔法使いのメテオラさん。彼女とコラボ企画が実現すれば、多少の無理には目をつぶって、「実はブリッツのおっさんの娘は生き返るよ」という設定も不可能ではないのだ。まー、劇場版ジャイアンみたいなもんだと思うので、今後「コードバビロン」を続けていく上では例外的な扱いになりそうだけども……。それでも、少なくともこの世界におけるブリッツにとっては本物の娘に違いない。このトリックは作品世界の構造自体を活用したところがお見事である(どうやってこちらの世界に娘さんを顕現させたのかは説明されてなかったけど、とりあえず前回考察した通りにフォーゲルシュバリエと同じシステムということにしておこう)。

 また、今回最大のはっちゃけポイントであったひかゆちゃんのクレイジー覚醒も、昨今のメディアミックスの流れを組んだ「なるほど」という展開である。ほら、タマ姉だってエロい格好で色んなゲームに出張したりするし。エロゲヒロインだろうといくらでも活躍出来る良い時代ですよ。考えてみりゃセイバーさんだって元は一介のエロゲヒロインだしな。最大のポイントは、そうして覚醒した本人も格好が恥ずかしいということに自覚的ってところで……。布面積の少ないお嬢さんが頑張って戦う世界って、ひょっとしたらブリッツさんの世界よりもひどいのでは。あと、急ごしらえでひかゆ覚醒させたところで全体戦力としてそこまで補強されない気がするのに、なんでわざわざそんな作戦を実行したのでしょうね(まぁ、今回はそのおかげで弥勒寺さんが救われたのだから良しとすべきなのだろうが)。

 そして、更なる「ならでは」が暴発したのが弥勒寺さんとそのお友達・白亜翔の対決。ひかゆ参戦に加え、弥勒寺さんにスタンドが戻り、ブリッツが秒速で離反というひどい展開からの3対1だったのでどうあがいても主人公が勝てるマッチではなかったのだが、そこから暴れる熱血主人公を抑え込んだひねくれタイプのライバルキャラは、「原作者に聞いてネタバレ」というとんでもない行動に出る。ちょっと待て、それええのか。いや、良くないからこそやるのが弥勒寺さんなのだろうが……これ、事前に弥勒寺さんはあんだけ険悪な仲に見えた作者と「この話の続きってどうなるんだよ?」とか、「そういや翔って何で俺にあんなに懐いてくんの?」とか聞いてたってことなんだよな。原作者もサラッと「あぁ、実はラスボスがいて……」みたいなこと話しちゃったっていう。まぁ、弥勒寺に半分脅されてのことなのかもしれんし、勝手に弥勒寺さんが企画書見ちゃったとかかもしれないけどさ。多分ファンの人たちは今頃コミックをあさって「あの占い師がラスボス」っていう伏線拾うのに必死でしょうね。「阿笠博士がラスボス」って言われたらものすごい量の検証が出回るのと一緒。案外そのあたりの話から出てきたネタじゃねぇかな。もう、こんな展開になっちゃったら承認力もクソもないが……幸い弥勒寺さんたちの作品はこんなぶっ飛んだ展開でも許容出来る作品だったみたいで一安心。球磨川禊みたいなキャラだと思われてたのかもしれません。

 そして、球磨川ポジションといえば何と言っても真鍳ちゃんなわけだが、今回唯一のご不満はこの真鍳ちゃんの扱いだね。彼女の言い分を(信じていいかどうか分からないけど)一言でまとめると「人ラブ!」ってことなんでしょうね。あの人と同じタイプの拗くれた性格だし。まぁ、彼女の言わんとすることは分かるし、颯太との絡みも一応理屈は通ってるんだけども……出来れば真鍳ちゃんはそんな小さくまとまらないで欲しい。もっと無茶苦茶やって欲しい。彼女だけが自分の手で作者をぶっ殺しているので、周りから余計な承認力の改変が二度と起こらないっていう特権階級にあるはずなんだよ。でも、彼女はどうやらこの世界との共存を選んでしまったようだ。まー、快楽主義者ならそういう落ち着き方もあり……かなぁ。現時点で結構な人数の人を殺してるはずなので、彼女がこのままフェードアウトしてハッピーエンドってわけにはいかないんだけどね。何か最後にもう一悶着起こさないかなぁ。

 とりあえず、真鍳が一旦退場、ブリッツ反逆、アリスちゃんも予定通りに寝返りで、翔も落とされたのでアルタイルさんはほぼ丸裸。一気呵成に攻め立てる鹿屋とアリスちゃんが「私は主人公だからな!」っていうと何とも説得力がありますよね(中の人的に)。しかし、そんな状況にもまだまだ余裕の笑みを残す最強ラスボスアルタイルさん。最後の切り札としてとりい出したるは、なんとセレジアの関係者。いや、正直、今更ロボが一機増えたところでそんなに大勢に影響はない気もするが……問題は承認力の話なのよね。ここでセレジアと彼氏が敵対関係になったとき、果たして大衆はどちらに義を見るか……とりあえず、何でアルタイル側についているのか、っていうところを聞いてみないことには分かりませんけど。もう、いっそ全部ひかゆちゃんにぶっ壊してもらえばいいんじゃないかな。

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地獄少女宵伽 第5話 「風の歌が聞こえる」

 脚本・金巻兼一 絵コンテ・寺東克己 演出・門田英彦 作画監督・吉川佳織、阿部恒

 


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地獄少女宵伽 第4話 「わたしを深く埋めて」

 脚本・吉永亜矢 絵コンテ・高本宣弘 演出・中村近世 作画監督・清水勝祐(他)

 


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 なんなの、ホント何なのこのアニメ、第6話。延々高校生が授業中に机に向かって妄想してるシーンが最高にエキサイティングという謎過ぎるアニメである。

 まー、上手いこと絡む……いや、絡まないもんだわね。最後の千秋の妄想はいささか無理矢理感があったが、それ以外の上原・亜玖璃コンビの「誤解」のきれいに収束していく感じは本当に誂えたかのよう(いや、誂えてるのだが)。きっちり最悪の展開に誘導してくれる人非人の景太の行動選択も見事なもので、周りにいる人間を全員不幸にしなければ気がすまないという最強のド鬼畜の本領発揮。やることなすこと全てが誤解につながっていく負の螺旋は、見ていて本当に痛快である。

 そして、どうやら本作のキャラクターたちは色んなことに(余計なまでに)一生懸命なのだ。元々は友達への思いやりから行動を起こしたはずの上原さんですら、次第に問題が自分や亜玖璃のことに関わるようになり、景太の面倒を見ているとはいえ、その実余計な邪念を混ぜ込みまくりで暴走。景太のことになれば途端にポンコツとなる天道さんは当然のように暴走、元々景太と同じ思考回路を持っているコミュ障の千秋も当然まともな思考など出来ずに暴走、そして基本がお馬鹿でしかない亜玖璃も暴走。みんなして思考回路にブレーキが無いんだもん。そりゃ突っ走るよ。グルグルと脳内で最悪のことばかりが浮かび、最終的に目の前の現実がその「最悪」に重なるという地獄絵図に打ちのめされる様子が同時進行で描かれるせいであまりにもカロリーの高い展開。下衆顔の上原さん、義憤に燃える千秋さん。よだれダラダラの亜玖璃さん。みんな、もうちょっと周りのことも気にして下さいよ。なんなの、ゲーム好きってこんな連中しかいないの?(偏見)

 今作を見ていて気になるのは、原作の小説ではこの恐ろしいまでのテンポをどのように文章で表現しているのだろう、という部分。今回もっとも盛り上がったのは景太と天道さんが対面する前に余計なことを考える3人がグルグルと妄想を加速させるシーンと、その妄想が現実のものになり、(5人)全員が景太の一言を契機にぶっ壊れる「ループ」シーンだと思うのだが、あのあたりは文章で書こうと思ったらものすごく大変なんじゃなかろうか。これが構成をこなしたアニメスタッフの功績なのか、それとも原作の時点ですでに内包していた見事なテンポの良さなのか。こればっかりは原作を実際に読んでみないと分からないなぁ。とにかく、「そんなアホな!」と思えるような無茶な思考回路のポンコツたちの見事な共演が、息もつかせぬ見事な流れでポンポン出てくるところがギャグとして本当に秀逸である。単なる「学園ラブコメ」(?)でこんだけ笑える作品は久しぶりな気がする。

 多分、こうして何の心配もなしに笑ってられるのは、ちゃんとヒロイン勢が可愛いし、上原さんのクールでサイコな思考回路もついていけるものになっているおかげだと思うのよね。本当にキャラが活き活きしています。そしてそんな中でもやっぱり僕は亜玖璃さんが好き。ここまでこじれても一途に上原を思い続ける亜玖璃さんは最高のヒロインだと思うし、コワレ方まで上原とおそろいになっているあたりは本当に献身的。LOVEの綴りさえ間違っちゃうような脳の弱さなのに、景太に愛を説く時にはなんだか随分悟ったような意義深いことも言ったりする。本当に彼女は愛のために生きているのだろうなぁ。本当の本当に、亜玖璃さんだけは幸せになって下さい。

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 じんわりいい話、第20話。とりあえずからしとマスタードの違いを利用したトリックの詳細が知りたいところだが……。

 冒頭数分であっという間に真希のチャレンジは失敗。前回の時点で「多分これは真希がオーディションに受かって町を離れる流れになるんだよな」と決め込んでいた身としては意外や意外。ただ、改めて見てみると、「町に入ってきた者」としての早苗との対比は、最終的に凛々子の役割になりそうなんだよね。つまり、東京に勝負を挑んだが挫折した真希のスタンスは出る入るという対比で描かれるものではなく、おそらく早苗と同様に「東京がどうあるものか」を知った上で間野山に残り、町を少しずつ変えていく「半・外様」としてのスタンスで固まることになるのだろう。流石に今回の結末から改めて真希を外に引っ張り出す理由もないだろうしなぁ。まぁ、萌ちゃんがちょっと可哀相ではあるが……。あのオーディションの告知形態の嫌らしさを考えると、もう真希だってあんな業界に戻りたくないよな。

 真希のチャレンジという遠大に見えていたテーマはあっという間に収束。そうして間野山は新たに「完全なるガテン大臣」を手に入れた。次なる仕事は中学校の保全と再利用だ。雪もちらつく季節となり、半年の経験を積んだチーム国王は一度企画を立ち上げたらそこからの進行が実にスムーズ。事務や実務でも滞りなくプランを進められるだけのスキルを身につけており、今回だけでも「給食会の失敗」→「閉校式の立案」→「イベント内容の吟味」→「閉校式から開放式への誘導」→「祭りへの布石」と数多くのギミックを容易くこなせるようになっている。イベントごとに関しては真希のスキルが割とチート気味ではあるのだが、重要なのは彼女があくまでも「地元民」であり、その人脈を利用して演劇が成立したという部分だ。この辺りは「余所者」の由乃や早苗では成し得ないアドバンテージと言えるだろう。

 また、今回のイベントは単に中学校の校舎という有効な武器を手に入れたというだけでは終わらない。あまりにもサラッとやっていたのでうっかりすると流してしまいそうだが、今回のイベントは、実は観光協会という名前で行っているものの、町の外の人間へのアピールが一切無い、完全に身内向けの企画なのである。以前は由乃達が何か企画を立ち上げても、それは身勝手な町興しの一部として住民達からは白い目で見られるものばかりだったのに、気付けばこうして「町民のための」イベントを自然に執り行うことが可能になり、その催しに、町民達が喜んで駆けつけるようになっている。懐かしの母校という大きな舞台設定のおかげではあるが、例えば並んで座ったジジイと千登勢さんのように、気付けば町の中にあった意見のすれ違いや、住民達の無気力が少しずつ消えつつあることが描写されているのだ。少し前までならば由乃達だけでは成し得なかった功績だろう。

 半年という短い滞在時間できちんと住民達のニーズに応えられるようになったのは純粋に由乃の才能である。彼女は「帰れる場所」というキーワードを町興しの中心に据えたが、今回の学校復興などはまさにその信念の表れ。町に新たなものを産み出すことも大事だが、まずは住民達に受け入れられる「間野山だからこそ」をつかみ取る必要がある。そして、他のスタッフたちもそうした由乃の狙いを十全に把握して活動出来るようになっており、田舎町の中だけで考えればハイスペックを持つ真希のような人材がフル回転出来るだけの仕事が揃ったということなのだ。

 「真希の人生は間野山を出ることでしか完成しない」とこれまで何度も書き続けてきたのだが、どうやらそれは誤りだったようである。確かに、彼女が役者の夢を断念するというのならバッドエンドに違いない。しかし、今回のオーディションはあくまで彼女の中ではけじめである。由乃が言うように、彼女は自分を偽って好きなものを投げ出したわけではなく、自分の「好き」と向き合って悩み抜いた末、その中で「東京に進出すること」が必須次項でないことに気付いたのだ。彼女が幼い頃に役者としてのきざはしを見せたのは、あまりにもキレの良すぎる木の役をやっていた学芸会だという。その映像は父親の手によって映像に残っており、このビデオテープの少女は、東京へ飛び出すために必死にこれまで我を張ってきた。しかし、最終的には彼女の「好き」が純化し、改めて、同じ学校の、同じ舞台で全力の「演技」を見せつけた。あの時と同じように、彼女の雄姿を記録に焼き付けるのは父親の役目である。あの体育館のステージは真希にとってのスタートであり、ゴールである。そしてまた、「閉校式」が「開放式」になったように、彼女の新たなスタートの一歩目でもある。本当にきれいにまとまったシナリオライン。細かいところだけど、親父さんが客席に着席した時点ですでにカメラの肩紐が見えており、今回のオチの伏線が張られていることは要注目です。もちろん、親父さんの「地方の行政はコネが大事」というお話も伏線。一体どんな人脈があれば太鼓の修理なんてもんが依頼できるのかは分からないですけどね。

 真希の物語はこれにて決着。東京を知る2人の女性が、これでIT大臣とガテン大臣として正式にチュパカブラ王国での拝命を生涯の仕事に定めた。後は「町を出る」可能性が高い凛々子のお話がどうなるか(しおりさんは、まぁ、あのまんまだよね)。残る神器はあと1つ。クエストもそろそろ佳境だ。

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 case18って、第6話。これってひょっとして2クールあるのか、それとも全部のナンバーを埋めずに進行するお話だったのか……今までの想定が全部ひっくり返ったわ。まぁ、ここまでナンバーが飛ぶってことは話数シャッフルはあんまり重要じゃないってことなのかもしれんけども。

 今回はこれまであまり中心でスポットを浴びなかったドロシー回。メイン回が回ってくるのがちせよりも後ということで随分待たされた感があるが、待った分だけ充実した……鬱回だったな……。まぁ、悲劇としては典型ではあるのだが……なんかね、もう私も歳が歳なもんだからドロシーサイドよりも親父さん側からお話を観てしまってね。そりゃ親父がゴミクズだったのは間違いないのだし、結末だって因果応報と言われればそれまでなのだが、そこにいたるまでの段階で、ドロシー側の心理を慮って色々と「良い」描写が積み重なってしまっていたものでなぁ。

 最後の最後、親父さんは娘のドロシーのことを「奇跡なんだよ」と言っていた。クソ親父から真っ当な(?)娘さんが生まれたことが奇跡。母親似の美人さんがこんなところで再び現れるなんて本当に奇跡。親父さんは、きっとそんな奇跡に心から感謝して、宣言通りに(今だけは少なくとも)やり直そうと思ってたはずなんだ。金が無いという現実に苦しんだからこそ、金さえあれば何とかなると信じ、ほんのちょっとだけ、悪い相手に欲をかきすぎた。ほんのちょっとの歯車のズレが、彼の人生に終止符を打ってしまったのだ。道半ばで娘に報いてやれなかった無念はいかほどのものか。人生なんて、分からんものよな。

 そして、当然普通の視聴者目線なら、今回のお話はドロシー側からみた悲劇である。紆余曲折はあったが、何とか辿り付いた実の親との復縁。クソみたいな奴だとは理解しているが、それでも切れぬ、水より濃いのは血の繋がりだ。ちゃんと良いところもあったことを思い出し、大人になった「デイジー」は少しずつ歩み寄れるはずだった。今回は本来ならば守秘が前提となる「仕事」中の出来事だっただけに、プロとして徹底的にクールにこなすべき案件だったのかもしれないが、ドロシーはベアトに告白したように、どうしてもアンジェよりも「弱い」のだ。人生の酸いも甘いもかみ分けたような顔をして、どこかに年相応の娘としての優しさを残し、血縁があればそこにはどうしたって繋がりを見出してしまう。今回の事件も、「一度は訣別した父親」と割り切って淡々と仕事だけを見ていれば、こんな「悲劇」にはならなかったはずなのだ。ドロシーが甘かったがために招いてしまった不幸。それが人間本来の情に帰因しているだけに、何ともやるせない後味が残るのである。

 ところで、本編とは全然関係無いところなんだが、今回、ドロシーの親父に借金返済をせびっていたヤクザ……あれ、一体なんだったんだろう。明らかにプロではない発声の中の人がやってたんだけど、不思議なアクセントで妙にこなれた印象。というか、これって明らかに広川太一郎の物まねだよな……。一応確認したらそういう芸でも売り込んでいる人……なのかな。もりいくすおっていう名前なんだけど、調べても「イラストレーター」っていう肩書きなんだが。……まぁ、ちょっと浮いてはいたけど作品を壊すような仕事ではなかったし、案外こういう人が面白いことをやってくれるのかもしれない。とにかくインパクトを残せるのって大事よね。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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