最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
色々反則すぎた、第8話。このカオスこそが松ワールドよなぁ。 Aパート、「合成」。大谷翔平のくだりだけやたら具体的で笑った。あとはこうしてダヨーンの狂気が見える回はリアルに救いようのない怖さがあっていいですね。欲を言えばオチはもうちょっとひねって欲しかったけど(とぐろをではない)。 Bパート。毎度波乱を巻き起こしがちな十四松メイン回。今回は筋立てだけを見れば割と普通の頭のおかしさ(なんだそれ)だったのだが……キャスティングがずるくない? 1期で唯一彼女ができた十四松の素敵な思い出が今回の一件で全部リセットされてしまったやないけ。遠藤綾・桑島法子という東北の星の夢の共演である(遠藤綾の事実上のデビュー作みたいになったマクロスFで共演してるけど)。 あと、今回は地味に「女子松さんと普通の十四松のクロスオーバー」というよくわからないこともやっている。あれは同じ世界線に松野六兄弟と女子松さんが別々に存在しているということなのか、単にスターシステムを採用しているというだけなのか。でないと東北に行ってしまった「彼女」が今回なんの前触れもなく飼育員として登場したことにも説明がつかない……か? さらに、なぜか十四松が突然泳げなくなった、などという謎現象も確認されている。1期であれだけ元気にドブ川を泳いでいたはずなのに。まぁ、彼女のスパルタすぎる教育で水が怖くなっただけなのかもしれないけど。あと、十四松が真剣な顔になって目や口の緩みがなくなると他の兄弟と区別つかねぇな、っていうことに初めて気づきました。 それにしても……今回の挿入歌の「イルカになった青年」はカラオケとかに入るんでしょうかね。マスターしときたい。 PR
今回は日本語公式でも発売後に対訳を出す、とのアナウンスがあった。なんやねん、そんなんやってくれるなら今頑張る必要ないやんけ。というか、俺のずさんな英語力がバレバレになってしまうだけやんけ。
Oddly Uneven (妙に不均衡) (3)(W)(W) R ソーサリー 次のうちから1つを選ぶ。 「名前の語数が奇数である全てのクリーチャーを破壊する(ハイフンで繋がった語は1語である)」 「名前の語数が偶数である全てのクリーチャーを破壊する」 勝率は悪くないのだが、品物は珍妙である。 カードの効果自体はそこまで珍妙でもない。何しろ同様のギミックはすでに「エルドラージの奇妙さを表す」という理由から「虚空の選別者(BFZ)」に採用されているのだから。このカードの見どころは例によってカード名とフレーバーテキストである。奇数(odd)と偶数(even)のうち、oddは「奇妙な」という意味を持つ。そのため、カード名の「oddly」は「妙に」という意味と「奇数に」という意味があり、unevenも「偶数ではない」という意味から「奇数の」という意味がある。つまりカード名は「奇数に奇数」とも読める(そのくせこのカード名自体の語数は偶数である)。また、フレーバーテキストの原文は「The odds are good, but the goods are odd」。oddsはご存知の通り、「勝率」を意味する語でもあるわけだ。色々と凝っている。
Five-Finger Discount (万引き) (4)(U)(U) U ソーサリー 対象の土地でないパーマネントを、あなたの手札に置く。あなたは次にそのカードを唱える時、マナを好きな色マナであるかのように支払っても良い。 “犬さらいって言葉は気にくわないな。一方的なペットの再配分だと言いたいね” 最初に見た時には「これ、何がやりたいんだ?」と一瞬わからなかったが、よく読んだら「なるほど」となった。慣れ親しんだバウンスの定型文から、唯一「そのオーナーの手札に戻す」ではなく「あなたの手札に置く」という形になるだけで意味が全然変わるのだ。どうやら今回のセットで、特にS.N.E.A.K.がらみの青のカードは「他人のカードを手札に入れる」ことを推奨しているようだ。試合後にカードを戻す時はくれぐれもご注意を。ちなみに、これを使ったからといってオーナーが変わるわけではないので、出しなおした後にバウンスされたら普通にオーナーの手札に戻る。
Skull Saucer (髑髏円盤) (4)(B)(B) U クリーチャー・ゾンビ、頭 4/1 飛行 〜が戦場に出たとき、対象のクリーチャーを破壊し、あなたの頭をテーブルに置く。あなたの頭がテーブルから離れた時、〜を生贄に捧げる。 どんな身体も、こんな力に対する備えはない。 Unシリーズ名物、何らかの身体的制限を課してる間だけ強いカード。過去には確か実際に身体に貼り付けて落としちゃいけないエンチャントとかがありましたね。今回は「頭(日本語で言えば首から上の顔のどこか)がテーブルから離れたらアウト」というもので、どういうイメージかはイラストを見てもらえば早いだろう。まぁ、最悪でも6マナのソーサリー除去なので、すぐにしんどくなって撃墜されてもそこまで損はしない。できればテーブルの高い環境でプレイしたいものだ。ちなみにフレーバーテキストは「No body」(身体がない)と「nobody」(誰も〜ではない)をかけた言葉遊び。
Goblin Haberdasher (ゴブリンの小間物屋) (2)(R) U クリーチャー・ゴブリン、帽匠(Hatificer) 2/2 威迫 あなたのコントロールする、他の帽子をかぶったイラストのクリーチャーは威迫を持つ。 すごく広い意味でアクセサリー。 何で帽子ごときで威迫がつくのかはイラスト参照。まぁ、さすがにそれは、アクセサリーというのもどうかと……。強い……かな? 自身が3マナ2/2威迫な上に味方にも威迫をつけてくれるので普通に考えれば強いのだが、条件は完全に運次第。一応、見た感じスパイが多い青黒関係のイラストだと帽子着用者が多いみたいである。他にもイラストは微妙なものが非常に多く、白のクリーチャーに多い「兜」や忍者の「頭巾」などを「Hat」として認めていいものかは意見の分かれるところ(公式にアナウンス出るかもしれないけど)。「これ、帽子だよね!」と必死にで主張してくる相手をはねつける用意をしておくといい。ちなみにクリーチャータイプの「Hatificer」は「Artificer/工匠」の洒落。
Infinity Elemental (無限の精霊) (4)(R)(R)(R) M クリーチャー・エレメンタル ∞/5(このクリーチャーは無限のパワーをもつ) それはあまりにも無限なので、フレーバーテキストの中にはこう書いてある。「それはあまりにも無限なので、フレーバーテキストの中にはこう書いてある。「それはあまりにも無限なので、フレーバーテキストの中にはこう書いてある。「それはあまりにも無限なので、フレーバーテキストの中にはこう書いてある。「それはあまりにも無限なので、フレーバーテキストの中にはこう書いてある。…… 無限ループって怖くね?
It That Gets left Hanging (ほったらかされたもの) (5)(R) C クリーチャー・エレメンタル、ホラー 5/4 〜が戦場に出た時、ゲーム外の誰かにハイタッチを求める。相手がやってくれなかった時、〜はターン終了時まで速攻を得る。 “誰か……僕と握手……” 白のライフゲインに続くハイタッチカードだが、こちらはハイタッチを求めて断られた方が良いという、ぼっち仕様のデザイン。なるほど、これとライフゲインのやつが同時に存在しているせいで、隣でゲームやってるプレイヤーに「HEY!」とか言って手を挙げちゃうと、相手も(ライフがもらえると思って)思わず応えてしまう。おかげでこいつはなかなか速攻が得られないっていう。変なところでシナジー(?)が考えられている。ちなみにイラストを見る限りでは、なるほどこいつはハイタッチも握手もお断りである。名前のフォーマットと合わせて考えると、何となくエルドラージをモデルにしていることもわかる(この次元にエルドラージは存在しないのでタイプは違っている。ジョークセットのくせにその辺は厳密なんだよな)。
Just Desserts (デザートの時間だ) (1)(R) C インスタント 〜は対象のクリーチャーにπ点のダメージを与える。(πは円の円周と直系の比率である。(それは3よりちょっとだけ大きい)) “「えんしゅう」の「し」の時間だよ!” ー理不尽なフラッキー 「アンヒンジド」には1/2という小数点以下の世界が広がっていたが、こちらは一気に広がりすぎ。まさかの無理数ダメージである。でもまぁ、これでタフネス3のクリーチャーが死んで4のやつが生き残ることはわかるからあんまり問題ない。これを7発打ち込んだ時にタフネス22のクリーチャーが死ぬかどうかは微妙なところだが(タフネス22のクリーチャーって何だ)。ちなみになぜカードのテイストが「デザートの時間」なのかといえば、もちろん「パイを投げつけているから」である。フレーバーテキストは英語だと「put the ‘die’in ‘diameter’」とあり、「diameter(ダイアミター)/直径」の中から発音が同じパーツである「die(ダイ)/死」を抜き出すという言葉遊びなのだが、日本語だと無理なので「円周」から「シ」を抜き出した。叫んでいるゴブリンは「理不尽/Irrational」だと思われているが、この「Irrational」は「無理数」という意味もある。
Squirrel Dealer (リス売り) (G) C クリーチャー・アライグマ・トカゲ・鳥 1/1 〜が戦場に出た時、ゲーム外の誰かに「リスはお好きですか?」と尋ねる。その人が好きだと答えたなら、1/1で緑の、リス・クリーチャー・トークンを1体生成する。 “見てください、この毛の艶!瞳の輝き!最高級品、みんな本物ですよ” 多分売ってるリスは本当にいい商品なんだろうけど、売ってるお前が怪しすぎる上に売り方が雑。
Urza, Academy Headmaster(アカデミーの校長、ウルザ) (W)(U)(B)(R)(G) M 伝説のプレインズウォーカー・ウルザ <+1>: 「AskUrza.com」に行って《+1》をクリック。 <-1>: 「AskUrza.com」に行って《-1》をクリック。 <-6>: 「AskUrza.com」に行って《-6》をクリック。 【4】 これがMagic Onlineってやつかぁ……。時代はそういうとこまで来てるんですよ。これ、何百年後かにゲームしたら何の効果も持たなくなってるだろうな。ちなみに今現在このページで指定のボタンを押しても「発売日まで待て」って言われる。しかし、このウルザってあのウルザなんでしょうか。いや、違うと思うけども……顔は似てるな……。あとプレインズウォークもできるな……ジェイスみたいになんかの拍子で記憶を失ってイカれたウルザって可能性も微レ存。
Steel Squirrel (鋼のリス) (2) U アーティファクトクリーチャー・リス 1/1 あなたがダイスで5以上を振るたび、〜はターン終了時まで+X/+Xの修正を受ける。Xはその出目の数字である。 (6):6面ダイスを1個振る。 Q:機械のリスはどこに木の実を隠すんですか? A:ボルトの穴です。 いや、単にQ&Aがちょっと可愛かったから……。ただ、ダイスを振る機会が多いデッキだとタルモすら超える鬼のような2マナクリーチャーになるぞ。
Secret Bese (秘密基地) C 土地 (T):あなたのマナプールに(C)を加える。 (T):あなたのマナプールに好きな色のマナを1点加える。このマナは、〜と同じ透かしを持つ呪文を唱えるためにのみ支払える。 S.N.E.A.K.本部の場所は、入念に庇護された秘密である。 君と夏の終わりに将来の夢や大きな希望を忘れない場所。基本的にはS.N.E.A.K.の透かし(傘に鍵)のカード用のマナソースなので単なる2色土地だが、このセットは透かしの模様も入れ替わったりするので、その時に効果が変わることもあるかもしれない。ちなみにこのカードの笑いどころは、スパイ組織の一番大切な本部は完璧な秘密だ!と言っているのに、カードのレアリティがコモン(common/誰でも知ってる)という部分である。イラストを見てもそのバレバレ感はさすがだ。 イイハナシダッタノカナー、第7話。まぁ、2人がいいんならそれで問題ないが……結局巡り巡ってスタート地点に戻ってきただけだし、記録も伸びずにもどってきてそう。 ツインズが過去に抱えていたトラウマは、思った以上にしょうもないが、やるせないものだった。なるほど、二人とも自分が告白されたと思って、二人して同じ行動に出てしまったのね。男の方はどういう連絡のやり方で待ち合わせ場所とか伝えたんでしょうね。2人して知ってたってことは、複数回のやりとりがあったってことだけど……目の前でリアル双子トリックやられてた男の方もかわいそうといえばかわいそう。どっちが悪いって案件でもないし、お互いに秘密は持ってたはずだけど全く同じ行動に出てる時点で罪状も一緒。何ともモヤっとした状態になったからこそ、特にゆりあの方が「変わらなきゃ」って思ったんだろうね。 しかし、「変わらなきゃ」が内的要因ではなく、外部からの強制だったことでちょっと無理をした。違いが見えなくなった双子のコンビネーションが破綻し、これまでの違いから焦りも生じる。その結果、責める相手は隣にいる人間のみ。これまでは「あなたは私」状態だったのでたとえ責めたとしても歪な自己言及にしかならなかったところだが、目の前に「違う存在」がいればこそ、責任のなすりつけ合いも発生するというわけだ。そりゃまぁ、短期的に見ればトラブルの種だが、冷静に2人の今後の人生を考えたら、もうちょい我慢してしっかりと自我を育てておいた方が……。でも怖いよなぁ、ゆりあが言っていた、「自分でもあなたでもない、誰でもない双子という人格」っていうお話がさ。たとえ話ではあるが、実際に他者の認識においては間違いなく「まりあでもゆりあでもない何か」が存在しているのである。そう考え始めたら、そりゃおっかなくなって「アイデンティティを確立しなければ」って焦るのもわかる。 しかし、ことレーシングニーラーにはこのアイデンティティの創出は枷にしかならなかった。互いに相手のことをみろ、って言われてるのに「相手と違うこと」ってことばかり考えていたら、ちぐはぐになるのも当たり前。当面は差別化計画もお蔵入りである。離れてしまった互いの心をもう一度つなぐためには何かとっかかりが必要だ、と思っていたら、なんとまぁ、ここでゆりとめぐみのアホさ加減が活きて来るとは……。髪型見ても区別できんか。ダブルヒロイン設定なのにどっちもアホってのはなかなか斬新だぞ。 まぁ、今回はそうしたすったもんだを演出するためにいつも以上にシナリオラインがむちゃくちゃしてるのが見どころですかね。夜の車庫で喧嘩して、突然乗れもしないマシンに乗って走り出すゆりあ。いや、ここ島やん。走ったところで一周して戻ってくるやん。でも追いかける3人。レースさながらの全力で追いかけたら、そりゃ全力で逃げるやん。いや、ゆりあさんは幾ら何でも命知らずが過ぎるとは思うが。サイドカーってマジで「板一枚下は地獄」みたいなデンジャラスな世界なんだな。 とりあえず、これで3組目のカップル(?)も処理完了。さて、残るは京都と大阪が残ってるけども……ズカコンビは……なんもしないやろな。
Chivalrous Chevalier (騎士道精神のシュバリエ) (4)(W) C アーティファクトクリーチャー・サイボーグ、騎士 3/3 飛行 〜が戦場に出た時、あなたが対戦相手を賞賛しない限り、あなたのコントロールするクリーチャー1体をそのオーナーの手札に戻す。 “私はいかなる相手だろうと最大限の礼節を持って扱いますぞ。その上で殺すのです” リミテッドの花形、コモンの5マナ3/3フライヤーだが、ちょっとした変化球のデメリット(?)がついている。白のクリーチャーなので品行方正、常に相手を敬いながらも殺してきたおっちゃんは、相手を褒めないと余計なコストがかかるって寸法だ。まぁ、一言何か言えば済むことなので大した問題ではないのだが、やはり突然これだけのためにおべんちゃらを使うのは格好悪い。普段から相手を敬う騎士道精神を大切にしていれば問題なく使えるはずだ。……なにを褒めたらいいんだろう……「土地の置き方が綺麗ですね」とかかな……。
Gimme Five (お手を拝借) (W) U インスタント あなたは30秒以内にハイタッチした人1人につき、1点のライフを得る。あなたとハイタッチした銀枠ゲームをプレイしている各プレイヤーは1点のライフを得る。(ハイタッチはお願いすること。人を叩いちゃダメだよ) “ハイ上!横!下!次、左!もいっちょ左!こっちは……” 1マナインスタントという最小限のコストでどれほどのライフが得られるものか。普通の対戦を考えると、30秒でできるハイタッチなんてたかが知れているので本当にどうでもいい呪文だが、おそらくアメリカンなノリのイベントスペースなんかを想定しているんじゃなかろうか。想像してみてほしい。プロツアー会場みたいな大きなスペースで、突然陽気なアメリカンが立ち上がり、「今からハイタッチするからみんな準備だ!」っていうと、周りの机のプレイヤーが全員手をあげる。あとはかたっぱしからハイタッチを決めていけば……下手したら20〜30点くらい回復してしまう可能性も。このカードはアンコモンなので、もしそうした試合会場があれば、そこかしこでハイタッチのウェーブが形成されるのかもしれない。ちなみに、短い時間で効率よくハイタッチできるのはどんなやつかというと……イラスト参照。それって「手」なの?
Animate Library (動くライブラリ) (4)(U)(U) R エンチャント・オーラ エンチャント(あなたのライブラリ) エンチャントされたライブラリは、パワーとタフネスがそれぞれそのカードの枚数に等しい、アーティファクト・クリーチャーとして戦場にある。それは引き続きライブラリでもある。 エンチャントされたライブラリが戦場を離れるなら、代わりに〜を追放する。 時には本だって反論する。 Magicには領域という概念がある。戦場、手札、墓地、スタック、追放領域、そしてライブラリ。その絶対不干渉だったはずの領域が繋がる。戦場とライブラリが交錯するとき、物語が始まる。……まぁ、単に馬鹿でかいクリーチャーが出てくるだけなんだけども。とにかく「オーラが貼られたライブラリ」というアホみたいな構図で、「ウォォ!ライブラリアタックぅぅ!」とタップするライブラリが見られるのは滅多にない機会。効率はどうあれ、狙ってみたいもんである。ちなみに、ライブラリであるという機能と所有権は動かしようがないので、もしこのクリーチャーが相手にパクられても、それでドローができなくなるとか、相手にカードを引かれるとかいうことはない(多分)。
Clocknapper (時計さらい) (3)(U)(U) R クリーチャー・人間、スパイ 2/2 〜が戦場に出た時、開始フェイズ、戦闘前メインフェイズ、戦闘フェイズ、第二メインフェイズ、最終フェイズのうち1つを選ぶ。対象のプレイヤーの次のそのフェイズを盗む。(そのフェイズは、あなたのターンであるかのように行われる) 特定のフェイズを盗むという大掛かりな泥棒。過去には「運命をもてあそぶ者(MRD)」というなんとなく似たニュアンスのクリーチャーもいたが、あちらは毎ターン飛ばす、こちらは1ターンだけ奪う。しかもステップではなくフェイズなので、開始フェイズを奪ってしまえばアンタップとドローの権利が移る。メインフェイズは1つ奪ったところであまり意味はないだろうから、現実的な運用ではこれが鉄板だろう。最終フェイズは奪ったところで別にやることないよな……。
Graceyard Busybody (墓所のおせっかい) (4)(U)(U) R クリーチャー・人間、スパイ */* 全ての墓地はあなたの墓地でもある。 〜のパワーとタフネスは、それぞれあなたの墓地にある、フレーバーテキストを持つカードの数に等しい。 死者の会話が聞きたいなら、墓地をうろつく必要がある。 実にルールブレイクなカード。このカード単体で考えれば1番上のテキストは別に必要もない。カウントするカードを「全ての墓地にある〜〜なカード」に設定すればいいだけだ。しかし、このカードは対戦相手の墓地を自分の墓地だと認識してしまう。これによって何が起こるかというと、普通のMagicではあまり発生しない「他人のカードを手札に入れる」という状況が割と発生するようになる。何故なら、「墓暴き(M13)」に代表されるような墓地からカードを回収するタイプの呪文は、「あなたがオーナーであるカード」とは書いていない。「あなたの墓地にあるカード」を回収できるのだ。つまり、こいつがいれば相手の墓地から自分のものでもないカードを手札に戻すことができてしまう。まぁ、この銀枠セットにそうしたカードがどれくらいあるかはわからないが、現時点では「Very Cryptic Command」が墓地のカードに言及している。まぁ、だから何だって話ではあるのだが……。
Suspicious Nanny (怪しげな乳母) (4)(U) U クリーチャー・人間、装具工 3/4 〜がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーのコントロールする対象のからくりを組み立て直す。(そのからくりのコントロールを得て、あなたの歯車のいずれかに移動させる) “こんにちは皆様。正真正銘混じりっけなしの人間の赤ん坊を散歩させるには良い日和ですわ。” 「お前のようなババアがいるか!」である。どうみても怪しいし、どうみても赤ん坊じゃない。スパイ集団なら、もうちょい潜入の上手い奴はいなかったものか。ご丁寧に3/4とボディも割とごつい。こんなあからさまな奴にからくりを奪われたら結構ショックである。
Masterful Ninja (熟練の忍者) (2)(B) R クリーチャー・トロール、忍者 1/1 速攻 あなたの手札にある〜を公開する:〜はターン終了時まで、戦場にあり、あなたの手札にもある。 (1)(B):〜はターン終了時まで+1/+1の修正を受ける。 圧倒的SHINOBI MASTERである。何しろ、忍びすぎてどこにいるのかさっぱりわからない。イラストも全然わからない。本当にいるの? 見つけた方はご一報。能力も一応「忍術」をなんとなくイメージさせるものだが、場にあるような、そうでもないような、不安定な状態である。1ターン目からいきなり「ここに忍者がいるから」ってんでなんかよくわからないものに殴られる。まぁ、実際はタップ・アンタップとかの取り回しが面倒くさいからカードは出しっ放しにしてターンエンドに戻す動きになりそうだけど。場にいる(仮)効果はターンエンドで切れるが、相手ターンにもう一回見せたらやっぱり間違いなくそこにいる。つまり攻撃後にブロックも自由自在なので、事実上の警戒持ちでもある。色々不思議。ニンジャナンデ?
Sly Spy (枉惑なスパイ) (2)(B) U クリーチャー・人間、スパイ 2/2 〜がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーは 手札を公開する。あなたはその中から一番カード名が長いものを選ぶ。そのプレイヤーはそのカードを捨てる。 S.N.E.A.K.団。Serious(厳粛で)Nonstop(休みない)Espionage(諜報)and(と)Kidnapping(誘拐)。 今回は友好色の組み合わせがそれぞれ陣営として分かれているが、青黒はスパイの集団、「S.N.E.A.K.職員」である。その組織の名前の由来がこれ。なお、こいつの効果ではなかなか手札にある「Sly Spy」が捨てられないってのはちょっとしたポイント(何しろ「山/Mountain」よりも短い)。史上最も捨てにくいのはアンヒンジドの「____」だろうが、第2位に輝くのは今回登場したS.N.E.A.K.のボス。その効果を見ると、なんとも納得である↓
X (エックス) (U)(B) R 伝説のクリーチャー・人間、スパイ 2/2 XがXのオーナーの対戦相手の手札にある限り、オーナーはXを唱えたり、能力を起動したりできる。その対戦相手は、Xを唱えられず、手札を公開してゲームを行う。 (U)(B)(T):Xを対象の対戦相手の手札に入れる。 (3)(U)(B):Xと同じ手札にあるカードを、そのマナコストを支払うことなく唱えても良い。 なんと、最強のスパイは相手の手札に潜り込む。かつて「潜伏工作員(10E)」という相手軍勢に紛れ込むクリーチャーはいたが、ここまで大胆に相手の喉元(手元?)まで食い込むカードは当然史上初。うまく潜り込んでしまえば、相手が能動的に手札を捨てる手段を持っていなければ、あとは相手の手札情報を観察しながらやりたい放題。「心盗み(PCY)」なんて目じゃないぜ。ただし、相手が「Force of Will(ALL)」を持っている場合は注意(どんな環境だ)。
The Big Idea (超絶計画) (4)(R)(R) R 伝説のクリーチャー・超頭脳(Brainiac)・悪党 4/4 (2)(B/R)(B/R)(T):6面ダイスを1つ振る。その出目に等しい数の1/1で赤のBrainiac クリーチャー・トークンを生成する。 あなたのコントロールするBrainiacを3体タップする:あなたが次に6面ダイスを1つ振る場合、代わりに2つ振り、その出目を合計する。 優秀なトークンジェネレーターかつダイス運コントローラー。多少ダイス運が悪くとも、これが数ターンの間生き残れればそれだけでゲームには勝てるはずだが、brainiacって何。
Hot Fix (修正パッチ) (4)(W)(U) R ソーサリー あなたは10秒間、自分のライブラリを見てその順番を並べ替えて良い。10秒後にあなたがそれらのカードに手を触れてしまっていたなら、あなたのライブラリを切り直す。 これはカーペットじゃないのよ、大事なものなの。 ライブラリを好きなように並べ替えられるという夢のようなカード。ただし制限時間は10秒。その間に望むカードを取り出し、並べ、重ねて戻して整えて。カードを探すだけでも結構な時間が取られてしまうので、頑張って並べてもせいぜい3〜4枚ってところだろうか。多分対戦相手の目線なんて気にしてられないので、相手にもなにを並べたかはバレバレになるだろう。あとはこれに6マナとカード1枚を費やす価値があるかどうか……。ちなみに、フレーバーテキストの訳出で色々と悩んだのでここに記載しておく。原文は「It’s not a carpet moth, it’s a feature」。carpet mothは調べると「モウセンガ」という蛾の一種らしいのだが、ここでわざわざ個体名を限定する必要もない気がするので、イラストの騎士の行動から考えて、カーペットのようにして紙にたかっている蛾に文句を言っている、というテキストだろう。ちなみに、さらに調べると「Not a bug, it is a feature」という言葉で「バグではなくて仕様です」という決まり文句でもあるらしい。名前からもわかる通り、このカードはコンピュータープログラムの書き直しを表しているカードなので、そうしたプログラマーのお約束セリフのバロディになっており、「プログラムのバグ」以外にも「昆虫」全般を表す「bug」という単語を「carpet moth」に置き換えているのである。
Phoebe, Head of S.N.E.A.K.(S.N.E.A.K.の首領、フェーベ) (1)(U)(B) M 伝説のクリーチャー・人間、スパイ 2/3 〜はフレイバーテキストを持つクリーチャーにはブロックされない。 (2)(U)(B):〜は対象のクリーチャーのテキストボックスを恒久的に盗む(そのクリーチャーは全てのルールテキストとフレーバーテキストと透かしを失う。〜はそれらを得る) この場所はわざと空けてある。 あれ? こっちにもスパイの親玉が。Mr.Xはレアだったけどこちらは神話。こっちの方が格上っぽいな。なんと、クリーチャーの能力を永遠に奪ってしまうという鬼のような大泥棒。ついでに透かしマークやフレーバーテキストまで盗むので、起動し続ければ余裕で最長テキスト記録を塗り替えることが可能だ。ただし、盗みを働くとその対象はさすがに彼女の存在に気づいてしまうようで、せっかくのアンブロッカブル能力は機能しなくなる。こっそりクロックを刻みたいなら、余計な相手には触らないほうがいいかもしれない。
Handy Dandy Clone Machine (便利で格好良いクローン製造機) (3) R アーティファクト (2)(T):2/2で無色のホムンクルス・クリーチャー・トークンを1体生成する。それは常に、手と2本指で表されなければならない。そうでなければ、それは存在しなくなる。 試作初期段階では、そのクローンは失敗して全部親指だった。 まさにハンディなトークンを生成(?)する装置。わずか2マナで2/2が出せるのは強いのだが、トークンにはカードやチップではなくて実物の手を使わねばならない(どんな感じにするかはイラスト参照)。アシュラマンでもない限りは最大でも2体。そして2体出しちゃうとカードが持てなくなるので結局次のドローステップで1体は消えてしまうだろう。まぁ、常に手を一本封じられた状態でトークン1体を維持するのがせいぜいか(もしくは、「誰の手で」とは指定されていないのでお友達に協力してもらうという「手」もある)。これ、タップ状態はどうやって表すんだろうな。ちなみにフレーバーテキストは、この装置の初期には「全て親指になっていた(clones were all thumbs)」とあるが、all thumbsには「手が全部親指みたいだ」から転じて「不器用」「不恰好」という意味のイディオムになっている。これまたちょっとした洒落である。また、カード名の「handy dandy」は「便利で素晴らしい」という意味もあるが、両手に何か物を隠してどっちに入っているか当てさせる遊びのこともこう呼ぶらしい。まぁ、実際にイラスト見るとトークンもなんとなくダンディですけどね(目だけ)。 マンドラゴラちゃんが超かわいいよね、第7話。……急に殺伐度合いが上がったから無理やりほのぼの系要素を探さないと精神的に辛いです。 ハニームーンも各所を巡り、そこそこ落ち着いてきたチセさんとエリアス。すったもんだの挙句にエリアスの「裏事情」も全部ぶちまけてしまったため、かえって気遣い無しにお付き合いできるようになった感がある。チセはチセで「まぁ、利用されてるかもわからんけど、どうせこの人頼みなのは間違いないし、親切だし、ご飯くれるし」ってんでなんの問題もなくいうことを聞いている。そしてエリアスの方も、「どうせいつか話すことにはなったんだろうし、むしろチセの方が理解して率先して対策に乗り出してくれるなら作業も進めやすいかも」くらいの気持ち。本格的に魔法使いとしての素養を積み始めたチセさんは、スレイベガとしての体質とは別に、案外すんなりこの世界に馴染んでいる気もする。元々肝は座っている子だし、生きる手段が1つに定まれば、すぐさまそこに順応できる。あとはエリアスの言うとおりにするだけ。あっという間に魔法使いの初級編くらいはクリアしてるみたいなんですが、果たして日本にいた頃のチセさんって学業成績はどんなもんだったんでしょう。英語の専門書がスラスラ読めているのは……翻訳してくれる魔法とかあるんでしょうかね(まぁ、エリアスを含めて近隣住民と問題なく対話できている時点で、この作品では言語の違いは問題にならないみたいだが)。 しかしまぁ、作業ってのは慣れてきたあたりが要注意。安定してきたと思われた生活にもまだまだスパイスは尽きない。今回は近所の教会で暴れていると言う悪霊(?)の監査という、いかにもはみ出し者向けのミッション。何事もなく終わればよかったのだが、当然世の中には「悪いもの」も溢れているわけで。フラフラと墓場に立ち入ったチセを歓迎したのは、カオナシの化け物みたいな「良くないもの」。対処法まではわからないが、初見でそれが「どういうものか」くらいは読み取れて、最善の対処法を選択できたチセさんは間違いなく成長している。まだ直に戦ったりはできないが、それでもなにも知らずに妖精に連れて行かれそうになった初日の夜とは大きな差。そしてそのおかげでなんとか一命はとりとめた。カオナシがうろうろしてたのは場所自体が「悪い」ところだったのか、その後のキメラ騒動の余波だったのか。 そして出会ったのは、直前に使い魔の話をしていたチセさんには御誂え向きの黒い犬。エリアスが「覚醒したのはつい最近か」みたいなことを言っていたってことは、人間フォームを手に入れてまだまもないのだろう。その割に自分のことを人間だと言い張っているのは、いかにも忠犬が抱えていそうなプライド。愛情を持って育てられたペットは自分が他の家族とおんなじだと思ってるらしいですからね。自分よりも後に生まれた人間の娘のことも「妹」と言っていたし、おそらく立派なお兄ちゃんをやっていたに違いない。偶然にも妹はチセに似ているという(まぁ、髪の色くらいだけど)。このままことが片付けば、やっぱりすんなり使い魔に収まりそう。 しかし、そんな希少な犬を狙うのはチセさんたちばかりではない。キメラの材料にするという物騒な理由で駆けつけたのは、例の魔術師二人組の女性の方、アリスちゃんである。どうやら男の方(レンフレッドって呼ばれてたね)とは師弟関係にあるらしく、チセさんが「魔法使いの嫁(兼弟子)」であるのと同様、あっちも「魔術師の弟子」として固い絆で結ばれている様子。ちょっとやんちゃがすぎるアリスちゃん、自分でも「頭が悪いから」と言っている通りにあんまり頭脳労働には向かない性格みたいだが、「あの人のことが好きなんですね」と尋ねられて「おうよ!」と元気に即答するあたり、根は真っ直ぐで良い子のようである。ちょっと粗野なところはあるのだが、クソ度胸のチセさんに睡眠薬アタックを食らってあっさり敗北、さらにふん縛られて残念な様子に。いや、これはアリスさんが悪いんじゃなくてチセさんの方を褒めるべきだとは思うけども。 文字通り手も足も出ない状態のアリスちゃんは、元々困っていたという弱みもあったのだろう、あっさりと自分の窮状を打ち明けて「だから犬をくれ」と無茶なお願い。お前、よくその流れからチセさんが犬をくれると思ったな。さすがに無理があるだろ。当然、ここまでゴタゴタがひどくなったら保護者役のエリアスさんもご登場(いっつも女の子の尻の下から出てくる)。でもまぁ、エリアスも別に敵対意思があるわけではないようで、アリスちゃんのお悩みも「解決するよ」と2つ返事。悪い魔術師を退治するなら関係性としてはWin-Winなのだ。 そして、そんな状況で飛んでくる絶望の一射。犬がいちはやく察知したことで、皮肉にもチセが2番目の気づいてアリスちゃんをかばう。余命僅かのスレイベガ。ただのモルモットかもしれない女の子。彼女が傷ついたことで、エリアスは予想外の反応を見せる。「過去にちょっとやらかしたことがある」と飄々と語っていたエリアス。彼は本来、教会からは追われる身だったという。その異形を普段あまり見せないのは、チセに余計な負担をかけないためだろうか。しかし、傷ついた弟子の姿にエリアスは我を失った。それだけ、彼にとってのチセはすでに大切な存在になっているのだ。 魔法使いVS魔術師。人智を超えた勝負の結末は? 本当に迷惑しかかけない主人公、第7話。これまでのお話で、「フォスがいたおかげで助かった!」ってことがほとんどないんだよな……こんだけへなちょこでクズ思考のくせに、どこか憎めない不思議主人公・フォスフォフィライトさんはマジ可愛い。 さて、未だよくわからぬ宝石たちの生態。今度はなんと「冬眠」である。もう、人なんだか虫なんだか石なんだか。よく分からん性質には違いないが、確かに「冬は日照時間が短いからキツい」っていう理屈はわかる。食物を必要とせずに日光だけをエネルギーにする宝石たちは、どっちかっていうと生態は植物に近い。だとすると越冬せずに一旦地に潜って冬をやり過ごすのも当たり前の話なのかもしれない。およそ全ての宝石たちが揃って冬眠するので、冬眠中はでっかい蚊帳のようなテントを邸宅内に張り渡し、何故かその中でおめかしして眠るという謎儀式も確立している。ひらひらがいっぱい付いたガーリーな衣装はどうやらレッドベリルの趣味全開らしいが、そもそもこの文化を定着させたのが誰だったんだ、って話になると、宝石たちの習慣を決定づけてるのは大体金剛先生のはずなのである。ってことは、やっぱり冬眠中のフリフリ衣装も先生のご趣味なのでは……。ダイヤモンドはとっても可愛らしくて似合うのだけど、ボルツなんて普段の言動がアレなのでフリフリはさすがにどうなの。あと布被せると寝るのもどうなの。なんで宝石たちって勇ましかったりクールだったりするくせして要所要所で可愛いんだろうな。 で、さすがに全員で寝ちゃうといくら襲来頻度が下がるといっても警備の危険は残ってしまうってんで、冬場のみの秘密兵器として駆り出されるのが、今回の新キャラ・アンタークチサイト(アンターク)である。「常温では液状で、冬にならないと固化しない鉱物」ってなんやねん、と思って確認したら、「南極石」っていう鉱物が実在するんですね。融点が25℃とのことなので、確かにちょっと気温が上がったら溶け出してしまう。まぁ、この世界の地球の気温がどれくらいかは定かでないが、冬場にあれだけの流氷ができたことを考えると、現在の日本よりちょっと寒いくらいですかね。夏場の活動はちょっと厳しそう。冬場も気温が本格的に下がらないと本領発揮できないそうです。普段はバスタブみたいなところに収納されているようだが、マジで1年間誰とも対話しないんでしょうか。それとも、みんなして液状化してるアンタークに挨拶したりはするんでしょうかね。 冬場の見張りはアンタークと金剛先生のみ(先生が冬眠しないのは普段寝すぎだからでしょうかね?)。しかし、今年はちょっと間抜けな新入りさんとしてフォスが名乗りを上げた。普段なら人一倍寝まくるはずのフォスが寝付けないといっているのは、体の一部が生物由来のパーツになってしまったことの副作用だろうか。とにかく、お日様が足りない冬場でも起きているという。そして、せっかく起きていられるのだから少しでも自分磨きを……と考えるところまでは成長した部分なのだろうが、多分彼女の中でもアメシストの惨劇はそこまで長続きする記憶ではなかったようで、割とあっさり心は折れた。折れる速さは天下一品である。なんだかんだで面倒見がいい超絶性能のアンタークに振り回され、そのぶん振り回し返したりもして、ドタバタと冬場の非日常を楽しむ2人。これで多少なりともレベルアップできればよかったのだが、結局キーキーうるさい流氷相手に砕氷作業を繰り返すだけでは大した修行にもならんね。というか、大体の業務は結局アンタークがやっちゃってるね。フォスの志なんてそんなもんですよ。 しかし、そんな普段と違うシチュエーションの中で、フォスに話しかけてきたのはなんと流氷。氷も鉱物だからたまに声が聞こえるよ、とは先生の弁。どうやら先生もそんな声を聞くことができるらしいのだが、、曰く「それは自分の不安定な心の声だよ」とのこと。心の不安定さでもフォスさんたら天下一品。色々聞こえてしょうがない。そして、最終的には氷の声に飲まれるかのようにして水没。慌てたアンタークに救難されるも、今度は海の中に両腕を置いてきちゃうっていう。もう、これだから硬度3.5はよう。足の次は腕。これでまた別パーツに換装したらどんどんフォスがフォスじゃなくなっていく。もう、元々あった記憶の1/3くらいは失われているんじゃなかろうか。そして、名医であるルチル先生がいない状態でどうやって治療したらよいものか……アンタークさんは色々と一人でできて偉いよね。 それぞれの戦い、第6話。川本家を代表とするほんわかした絵柄と、いじめ問題を正面から扱うハードな絵柄がめまぐるしく絡むために、毎回ほんとに刺激の多い作品です。 いよいよ本格的にひなちゃんのいじめ問題との戦いが幕を開けた。部外者でしかない零にはできることは限られているが、とりあえずのとっかかりから探して1つずつ打開していく。特効薬が無いということは先生からも言われていたことなので、地道な対策を続けていくしかない。今回零が行ったことは大きく2つ。そのうち1つが一番大きな「ひなちゃんの話を聞く」というフェイズである。これも先生が言っていたことだが、いじめ問題の難しいところは、被害者本人がなかなか対策に乗り出せないというところにある。ひどい時には自分が何か悪いことをしているのではないか、という自己否定に陥ってしまい、そのまま悪循環を続けることもあるだろうし、そうでなくても意に沿わぬ騒動を周りが勝手に起こしてしまうのも良くない。何をするにも、まずはひなちゃん本人が事態をどのように感じて、どうしたいのかをはっきりさせなければならない。もちろん、そこで詰問するような調子になってしまっては元も子もないし、前回あかりさんの抱えていた通りの「被害者を責めるようなことをすべきではない」という悩みとのバランスが難しい。零は、そこを解決するためにまずは将棋の指導という自分のフィールドから文字どおりにひなちゃんの部屋への一歩を踏み出し、そこから対話のきっかけを作った。 零が打ち出した2つ目の対策は、唯一ひなちゃんの学校との接点が得られる高橋くんとの接触であった。以前、零は野球少年高橋くんから敬意を示されており、彼が協力的なのは明らかであったし、好青年だったので問題を素直に話せばきっと力になってくれるという確信もあったのだろう。実際、高橋くんはケロリとした顔でひなちゃんの教室に立ち入り、彼女の停滞した空気を解きほぐす手伝いをしてくれた。まぁ、やってることは脳筋じみたキャッチボールだけなのだが……でも、多分彼は賢い子だね。自分のフィールドにひなちゃんを巻き込むことで、新しい体験を提供して考えることを増やす。これでひなちゃんが余計なことを考えないようにする、つまりリフレッシュの効果を与える。力加減ができないのは野球少年だからしょうがない(?)。そして、彼がひなちゃんと話している会話の内容も、彼の人となりを垣間見せる「良い」部分だと思う。「いじめられているのか?」と問いかけるでもなく、自然に「零に力を貸せと言われた」「自分が味方である」「気にせず日常を過ごせるようにしよう」と、最低限の提案だけでひなちゃんの支えになってあげられているのだ。この気遣いは、単なる脳筋にはできない配慮だろう。 こうして、学外では事情を調査しながら解決策を模索する零、学内ではそばに寄り添って心の支えとなる高橋の二段構えで当面の防備を図ったわけだが、残念ながらいじめ問題はそう簡単に対処できるものではない。高橋の出現により、「なんとなく」だったいじめに「やっかみ」という明らかな敵意がプラスされ、少しずつ動きが大きく、あからさまになっていく。零もそこまでは頭が回らなかったようで、思いの外闇の深いいじめ問題に胸を痛めることになる。 しかし、戦っているのはもちろん零だけではない。何よりも、誰よりも、一番気丈に戦っているのはひなちゃん本人なのだ。いじめ問題の渦中にあって、彼女はただ打ちのめされているのではない。まっすぐな正義を掲げる彼女の根幹には、加害者側への明確な感情、「腹わたが煮えくりかえるほどの怒り」があった。「怒り」という感情は、なかなかプラスに捉えられることがないものであり、「とにかく腹が立っている、ムカついている」というとなんだかいじめっ子側の理不尽に感情でぶつかっているかのようで、零のような理路整然とした打開策に比べるとあまり表立って振りかざせないもののように思えてしまうこともある。しかし、「怒っている」という純然たる感情の発露こそが、ひなちゃんを支えているのは厳然たる事実。そこを隠すことなく、敵意を、害意をもむき出しにするひなちゃんは、真っ直ぐでこそあれ、決してそこに醜さを感じさせるものではない。怒っているからこそ戦える。怒っているからこそ立ち向かえる。 そしてその日は訪れる。以前事なかれでひなちゃんの訴えを蹴ってしまった使えない担任教師。彼女の目の前に明らかな「いじめの証拠」をさらけ出したのは、いわばいじめっ子サイドの綻びである。これを好機とばかりに、まっすぐに、ただ正直に自らの正義を振りかざすひなちゃん。「まともじゃないことをしてくるやつらには、まともに立ち向かわなくてもいい」と零は言った。しかし、それでは終わらないのだ。いじめの問題も、ひなちゃん自身の怒りも。 反撃の狼煙となるや否や。 Aqours全体としての号令は「ヨーソロー!」でいいのか問題、第7話。これ、事実上曜ちゃんが実権を握っているということなのでは……。まぁ、それでもいいかな(自己解決)。 さておき、お話が動いたような、そうでもないような。なんとなんと、浦の星は音ノ木坂の再来とはならなかった。必死にライブパフォーマンスの特訓を積み重ね、宿願だった地方予選を突破。ここから勢いに乗るかと思われたAqours勢に突きつけられたのは、「ライブなんかで活躍したところで大して入学志望者は増えねーよ」という残酷な現実であった。でもまぁ、そりゃそうだよな、っていう。前回までの感想でもずっと疑問を呈してきた「ライブの活躍と廃校云々をそこまで直結させて考えていいものか?」という違和感は、「まぁ、アニメ的なお約束だからしょうがないのかなぁ」と思ってたら「いや、そこはリアルに処理しますよ」というにべもない対応。なんやねん、そこはやっぱり駄目なのか。まー、100人も98人も大して変わらないし、運営側は随分フレキシブルに対応してくれたんだからちょっとくらいの誤差は大目に見てくれよ、という気もするのだが、そこは商売の話。金にならぬお荷物高校などさっさと無くしてしまった方がいいということだろう。海の向こうの鞠莉の親父さん、わざわざ娘に頼まれて早朝に学校のホームページをいじって「募集終了」って表示される時刻の設定変更とかしてくれたんでしょうかね。そもそも「応募してる人数がリアルタイム更新される高校」ってなんだよ、って話だが。あと、早朝5時前に突然入学志望を表明する受験生がいるのも問題だと思う。その時間にカウンターが回るのはおかしいだろ。 色々とヘンテコではあるのだが、とにかく「ライブはライブ、学校は学校」。ある程度線引きが行われているのは事実であり、これまで散々ゴネてきた頑張りもついに年貢の納め時。鞠莉とダイヤが正式な敗北宣言をしたことで、浦の星は今年を最後にその歴史を閉じることになってしまった。そして、当然この事態に凹みまくっている千歌ちゃん。まー、ここまでただ一心に「大好きな学校を残す」という目的のために邁進してきたのだから、最大限の努力でもそれが叶わなかったという事実を突きつけられるのは酷だろう。「ラブライブなんてどうでもいい」というのはひどい話だが本心である。彼女にとってのラブライブはあくまで手段でしかないわけでなぁ。周りのメンバーも多かれ少なかれ似たような虚無感を抱えており、熱意のないアイドル活動などしないほうがいい。それならここでAqoursはご破算か。(ぶっちゃけ、「ここで定員割れするとAqoursは解散して決勝に出られません」っていうアナウンスをどこかで告知してれば廃校は防げた気もするんだが) しかし、ここで終わらせるのは勿体無い、というのが本人たちの意思を度外視した周りの人間の意見であった。そりゃそうだ、実際に動いてきたメンバーと違って、周りの人間は理屈抜きでAqoursのパフォーマンスを楽しんできた。だからこそのファンであり、だからこそ楽しかったのだ。それがなくなってしまうという事態はなんとも口惜しい。ここまで頑張って支えてきたAqoursに、どうせなら最後の花道を歩んでてっぺんまで行ってもらいたい。これまた当たり前の発想。そこでクラスメイト一同は、「学校がなくなるならその名前を歴史に刻めばいいじゃない」といううまい大義名分を考えて千歌ちゃんを煽ったわけだ。「学校の思い出」というのが千歌ちゃんを動かす一番手っ取り早いキーワードであることはみんな知ってるのだし、そこをちょいと刺激してやれば、いともたやすく千歌ちゃん再始動。動機こそ変わってしまったが、Aqoursの最終ステージのスタートである。 こうして当初の目的から切り離され、千歌ちゃんの初志を無視した形での再起動というのは良いのか悪いのか悩ましい展開ではあるが、まぁ、より純粋にラブライブへのモチベーションが醸成されたと考えれば妥当な展開なのかもしれない。あと、多分この展開だったらどうせ最後の最後で廃校はひっくり返るだろうって気もする。なお、その昔同じようにして「まぁ、どうせ廃校はキャンセルされるやろ」と思ってたら容赦なく廃校になったアニメもある。その名は「TARI TARI」。 リッちゃんヒメちゃんコンビ最高だよな、第7話。もう、この2人の大人の女性(??)トーク聞いてるだけで安眠できるし永眠できる。 2期に入ってからはどんな引っ掻き回し方になるかと思って見ていたが、意外なことにメインで投入された新キャラのワーくんはツッコミサイドの人間だった。ドボちゃんに至っては作中キャラの中でもトップレベルで紳士的だし、あまりかき回す方のキャラは増えなかったなぁ、と思っていたら、3話で海月が確変。「そっから出てくるのかよ」という驚きとともに壊れキャラをじっくり堪能できた。そして前回、満を辞して登場したのが歌苗のママン・日芽歌さんだった。典型的なさぁやキャラのホワホワ天然お母さんというだけでも割と最高度合いが高かったのだが、これが別な意味で突き抜けたリストさんとがっちりタッグを組むことで破壊力が縦横に拡大。今回のようなやりたい放題の所業を展開することになった。ただでさえやりたい放題だったリッちゃんが、ヒメちゃんの持つ天賦の豪運(つまり軍資金)と「歌苗の親である」という大義名分を手に入れてしまえば、もう怖いものなしだ。 バーカウンターが似合う大人の女性コンビの一発目の共同作業は、歌苗の未来を案じての将来設計。母親が娘の恋愛事情を心配するのは当然、そしてリッちゃんが愛を論じるのはさらに当たり前。それなら二人が揃った時に花婿探しを始めるのはもはや必然と言える(?)。せめて学校まで出て行って探すとか、もうちょっと歌苗に気を使ってやれよ、という気もするのだが、そんな面倒なことはしないので手っ取り早く音羽館の中から見つけちゃおうというズボラ行為。歌苗からしたら罰ゲーム以外の何物でも無いが、なぜか不思議と呼吸を合わせてしまう歌苗さんの悲しき性。何もしてないのに五人連続でフられるとかいう理解の追いつかない状況が、歌苗さんの何かを壊してしまったのかもしれません。でもほら、彼女だって夢見る乙女だから……奏助の壁ドンとか、中の人要素(だけ)を考えれば、それなりにときめくシーンですのに。なお、必ずモツが貧乳をいじってくるのも(中の人の)仕様です。みかこしの結婚は、いつ報告されるんでしょうかね。 そういえば今回初めて気づいたのだが、ワー君がわざわざ仮面つけてるのって、関係者に素性がバレないためだったのね。一応クラクラの二人とかは面が割れてるからな……でも、バレても特に問題ないような気がするし、そもそもあれでバレない世界の方がおかしい。アニメ的お約束って大事ね。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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