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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
<アニメソング部門> カラオケ野郎、俺です。さぁ、アニソン部門だよ。カラオケ通いを始めてからというもの、だいぶアニソンに対する目線も変わったってことはここ数年書き続けてるんですが、基本的な好みの路線は変わっていません。あとはこの部門で評価する場合は是非とも映像面での評価も加味したい、っていうのが注意事項ですかね。とりあえず、映像面とか抜きにして、(選出に関わらない範囲で)一番カラオケで歌った曲を各クールごとに並べると以下のようになります。
春クール・「ピースサイン」(僕のヒーローアカデミア OP) 夏クール・「Deep in Abyss」(メイドインアビス OP) 秋クール・「Invisible Sensation」(ボールルームへようこそ OP) 冬クール・「GO CRY GO」(オーバーロードⅡ OP)
毎年候補となった作品群をどういうふうに並べたもんかと悩むのですが、毎年あげているような定番アーティストってのは必ずいるもので、例えばとにかくテイストが大好きなTRUEの楽曲だと今年は「BUTTERFLY EFFECTOR」(ひなろじOP)が好きでしたね。今作は凝った作りの映像部分も見どころなので知らない人は一見の価値ありです。同様に定番アーティスト、そして同様に映像が愉快なのが「全力☆SUMMER」(アホガールOP)。通常よりも短い尺だけど毎回映像を作り変えているのも芸が細かくて愉快だぞ。アニソン界の女王のノリノリ曲といえば何と言っても「TESTAMENT」(戦姫絶唱シンフォギアAXZ OP)。毎回シンフォギアソングではオープニングは割とスルーしてきたんだけど、今回は映像の暑苦しさとの噛み合わせが最高なんすよ。ほんと、パヴァリア組は次作以降での復活ないかなぁ……。そして永遠に不動の地位を動かないのは「CLEAR」(CCさくらクリアカード編OP)。坂本真綾の歌は、カラオケで一切歌おうと思わない。あの曲はあの声でしか完成しないと思ってるから。 個人的に外せない鉄板ソングには「成るがまま騒ぐまま」(有頂天家族2OP)があります。映像では馴染みのある京都の名所を好き放題に荒らしながら暴れまわる阿呆にまみれたデザイン性が秀逸。同様に個人的な嗜好で外せないのは「特撮+萌えアニメ」という足し算が素直に(ベタに)表出した「情熱☆フルーツ」(アクションヒロインチアフルーツOP)。今時こういう古臭いアイドルソングって珍しいくらいだ。正統派アイドルの進化系でいうなら外せないのは「未来の僕らは知ってるよ」(ラブライブ!サンシャイン!!OP)。やっぱりライブ映像が強い。「泣いたり笑ったり」の時の振りが好き。2期だと作中ライブでは「MY舞☆TONIGHT」が好きですね。 もうちょっと賑々しく、電波度合いを強めてみると私の病巣に近づいていきますが、例えばややマイナーだと思われるチョイスでは「教えてダーウィン」(セントールの悩みOP)なんてのはどうでしょう。これ、作詞作曲がなぜか千代丸なんだよな……。さらに萌えレベルをあげると各種きらら系作品の楽曲なんかになっていくんですが、そんな中で今期ダントツの電波だった曲といえば、きららのようできららじゃない、「あ・え・い・う・え・お・あお!!」(ひなこのーとOP)ですね。この曲の最大の難点は1人じゃ絶対カラオケで歌えないこと。さすがにこれは諦めたわ。あと、もう一曲諦めた曲が「METAMORISER」(つぐももOP)。これも映像込みで大好きなんだけど、やっぱり1人で歌うもんじゃねぇんだよなぁ。そして電波といえばお忘れなく、「うまるん体操」(干物妹!うまるちゃんR ED)。今期はあんまりうまるの暴虐が目立たなかったので、オープニングよりも可愛さを打ち出したこっちの方がしっくりきましたね。 もうちょっと変な方向での電波を感じたいなら、例えば「Flashback」(刻刻OP)。これもカラオケで歌うかって言われたら悩む曲だが。クドさでいうと「ラプチャー」(十二大戦OP)も好き。カラオケで歌うと以降の曲が全部巻き舌になります。そして訳の分からない盛り上げ方では頭抜けているのが「オペラ」(dies irae ED)。作品の記憶はないのにテーマソングの記憶は鮮烈な作品でした。ギロチンの歌とかな。 あとは最終候補曲。まず直近だと「SHINY DAYS」(ゆるキャン△OP)。曲もいいけど、我が心の愛唱歌「夏色プレゼント」を思い起こさせるポップな映像面の作り込みにも要注目。これ、コンテ切ってるのが神保昌登氏なんだよなぁ。いい仕事だなぁ。どこか気になるメロディラインがクセになるのは「サタデー・ナイト・クエスチョン」(ネト充のススメOP)。中島愛もこういう仕事がサマになるようになったなぁ。個人的な信教のために外すことができないのは「LOVE MEN HOLIC」(ラーメン大好き小泉さんED)。最後までラーメン要素で埋め尽くしてくれたら最高だったのだが、それって西沢幸奏に歌わせるのはどうなんだ、っていう気もする。 映像の美しさと、しっかりアニメ用に書き下ろされた「アニソン」であることがわかる明快な歌詞が聞きどころの「その未来へ」(クジラの子らは砂上に歌うOP)もじっくり堪能したい名曲。一気に並べてしまうと、同時期に発表され肩を並べた「here」(魔法使いの嫁OP)。さらに「The Other Side of the Wall」(プリンセス・プリンシパルOP)もどうぞ。この2曲については本当に大好きなのでベスト3への選出で最後まで悩んだのである。実質ベストみたいなもんである。やっぱり最低限「アニメのために書かれている」っていうのはアニソンには欠かせない要素ですね。 最後に、これは「アニソン部門」としては例外的なので除外したが、今年の私の音楽シーンに多大な影響を与えた曲として「熱色スターマイン」(Bang Dream!ガールズバンドパーティより)は記載させていただく。ライブ映像を見てからRoselia推しに転がるまでの早かったことと言ったらまぁ。リサ姉の引退を前にして聞く「ONENESS」は脳髄まで焼き切るような切なさに満ち溢れているので本当に大変でした。来年以降、バンドリアニメの展開はあるんでしょうかね……。 さて、悩みに悩んだ苦渋の決断。残った3曲はとは。
第3位 ‘05 「Canvas2」 ED 「NA NA IRO」 ‘06 「涼宮ハルヒの憂鬱」挿入歌 「God knows」「Lost my music」 ‘07 「Myself:Yourself」OP 「tears infection」 ‘08 「マクロスF」25話挿入歌 「娘々サービスメドレー」(ライオン) ‘09 「乃木坂春香の秘密ぴゅあれっつぁ♪」OP 「挑発Cherry Heart」 ‘10 「みつどもえ増量中!」OP 「我が名は小学生」 ‘11 「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」ED 「secret base 〜君がくれたもの〜」 ’12 「這いよれ! ニャル子さん」 OP「太陽曰く燃えよカオス」 ’13 「有頂天家族」OP「有頂天人生」 ’14 「デス・パレード」OP「Flyers」 ’15 「戦姫絶唱シンフォギアGX」挿入歌「殲琴・ダウルダヴラ」 ’16 「SHOW BY ROCK #」OP「ハートをRock!!」 ‘17「戦姫絶唱シンフォギアAXZ」第6話ED「アクシアの風」 これはもう、曲がどうとかそういう次元の話ではない。このグランプリでシンフォギアソングがランクインしている事例は過去に2回。そして、今回はそんな前例も全て飲み込んだ上での禁じ手みたいなもんである。 どうしても回数を重ねるごとにマンネリ感が出てきてしまうのは仕方のないこと。シンフォギアシリーズも気づけばこの「AXZ」で4期目であるから、毎度毎度奏者の分だけ曲を書き下ろし、しかもそれぞれにお約束をこなさなければいけないという制約まで課されているため、どうしたって「またか」という印象になりがちである。実際、正直言えば単体での曲で響いた数でいうと、今期はちょっと他のシリーズに見劣りしていたのである(他に好きな曲は「Stand up! Ready!!」と「GUN BULLET XXX」)。もちろん、そうしたマンネリ感は新しいユニットを組むなどして適宜緩和しているのだが……そんな中にぽろっと混ざっていたのがこの曲である。なんと奏者全員の聖句に絶唱まで加えて、それを一本の曲にしてしまうというとんでもないコンセプト。5期の最終回までとっておけよっていうぐらいのハイパーコンバインである。そりゃもう、これまで頭のてっぺんまでどっぷり作品に浸かっている人間がこんなん見せられて五体満足でいられるわけがないのである。 毎回毎回曲のコンセプト、文字通りの「曲芸」で度肝を抜いてくれる本作。最大の心配は、これで5期に一体何が残ってるんだ、っていうことくらいか。ライブに行けなかった身ですので、BDの発売を今か今かと待ち続ける日々です。
第2位 ‘05 「ゾイドジェネシス」ED 「ありのままでLovin’U」 ‘06 「武装錬金」OP 「真赤な誓い」 ‘07 「ひぐらしのなく頃に解」OP 「奈落の花」 ‘08 「狂乱家族日記」OP 「超妻賢母宣言」 ‘09 「獣の奏者エリン」OP 「雫」 ‘10 「けいおん!!」OP 「Utauyo!! MIRACLE」 ‘11 「神様ドォルズ」OP 「不完全燃焼」 ’12 「坂道のアポロン」 OP 「坂道のメロディ」 ’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」第4話ED「教室モノクローム」 ’14 「ガンダム Gのレコンギスタ」ED「Gの閃光」 ’15 「干物妹!うまるちゃん」OP「かくしん的☆めたまるふぉ〜ぜっ!」 ’16 「学戦都市アスタリスク(第2期)」OP「The Asterisk War」 ‘17「キラキラ☆プリキュアアラモード」後期ED「シュビドゥビ☆スイーツタイム」 突然のプリキュア!!!! しかし、これ、マジで飛び道具でしたね……。プリキュアの全てを愛しているプリキュアおじさんたちからするとちゃんちゃらおかしいかもしれないんだけど、本当に特別だったんですよ。 正直いうと、私はプリキュアの楽曲ってそんなにハマることはなくて、オープニングテーマなんて(内容があれだけゴリゴリのバトルもののくせに)女の子を意識してか妙に調子が大人しかったりするのを物足りなく感じることが多かったのだが、「プリアラ」はオープニングも真っ直ぐで盛り上がりやすい曲だったし、1期エンディングもいつも以上に愉快な内容だったから割とお気に入り。「いつも通りだったら夏あたりにエンディング変わっちゃうんだよなー、勿体無いなー」なんて思っていたところに繰り出されてきた曲がこれである。 ダンス動画がお見事なのはいつも通りなんだけど、6人6様でテイストの違うプリアラ勢の個性が見事にダンスに落とし込まれていて、ショコラのズカっぽい動きとか、パルフェのパリジェンヌっぽいモデル歩きとか、そういうところにいちいち見せ場が用意されているのが心憎い。そして宮本佳那子による理屈抜きのアッパーソングがどんな苦境からでも底抜けに盛り上げてくれるので、アニメ本編が停滞している印象があった時でも、エンディングを聞けばそこでなんとかなってしまうというパワーがあった。幼女先輩とプリキュアおじさんの見たいものががっちりと噛み合う展開って、誰も損する人がいないから最高じゃないですか。 今後のプリキュアは、今作を超えることを目標に精一杯ダンスしてほしいと思います。
第1位 ‘05 「ぱにぽにだっしゅ」 OP群 (「黄色いバカンス」「ルーレット☆ルーレット」「少女Q」) ‘06 「うたわれるもの」PS2版・アニメ最終話ED「キミガタメ」 ‘07 「ぽてまよ」 OP 「片道きゃっちぼーる」 ‘08 「ひだまりスケッチ×365」 OP「?でわっしょい」 ‘09 「シャングリ・ラ」OP 「キミシニタモウコトナカレ」 ‘10 「侵略! イカ娘」OP 「侵略ノススメ☆」 ‘11 「灼眼のシャナF」OP 「Light My Fire」 ’12 「中二病でも恋がしたい!Lite」 ED「漆黒に躍る孤濁覇王節」 ’13 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」OP「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い」 ’14 「ヤマノススメセカンドシーズン」OP「夏色プレゼント」 ’15 「てーきゅう(第5期)」OP「Qunka!」 ’16 「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」OP「Great Days」 ‘17「少女終末旅行」ED「More One Night」 やっぱりトップには電波ソングを選びたいんや! というわけで、今年を締めくくる1曲は……もう終わんないよ! 本当に、一発目に聞いた時から頭にこびりついて離れないシンプルでジャンキーなメロディライン。的確に頭が悪そうなくせに、実は作品世界の深奥に触れてしまっている(かもしれない)突っ走り気味の歌詞。いいですね、いい電波ですよ。またこれを歌い上げるいのすけ、シカコの両名がいい味出すんだわ。いのすけは色々な声のパターンが用意できるけど、ちゃんとこの曲はチーで歌ってるんだよ。なんとなく厭世的で、それでいてユーのことが大好きで。そういう2人の関係性がにじみ出る曲だからこそ、明るいんだか暗いんだかよくわからないこの世界にはふさわしい。 今回悩んだのは、実は本作に関わる楽曲は全部良いっていうことなんだ。オープニング「動く、動く」も良い味出すんだよね。特殊エンディングは「雨だれの歌」なんかも作品のテイストを最高に引き立てていてあまりに印象深いエンディングだった。余計な音はノイズになりかねない繊細な世界観だっただけに、1つ1つの音の使い方が行き届いているのは本当にスタッフの手柄だ。 そんな中であえてこのエンディングテーマを代表に選ばせてもらったのは、曲の持つ強みに加えて、このエンディングのために原作者が全てのアニメーションを描き起こしてしまったという前代未聞のサービス精神を評してのものである。原作者が原画を描き起こすとか、演出まで担当するという話はたまに聞くこともあるが、全ての工程をたった1人でこなしてしまうというのは流石に聞いたことがない。そして、この映像がまた曲にマッチした愉快なものに仕上がっているのである。原作ありの作品をアニメ化する工程も、いよいよここまで来たのかと思うと感慨深い。恐ろしい手間がかかっているのは間違いないだろうが、それでもなんでも、満足いくまでmore one night。社畜に聞かせちゃダメな歌かもしれんな。
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<キャラクター部門・女性キャラ> 男性キャラ部門で荒ぶりましたが、気を取り直して女性キャラ部門だ。頑張って手短に、手短に! まずは真っ当にメインヒロイン部門。作品の魅力に直結する大看板は今年も数多く存在している。例えばわかりやすいところでは顔芸大爆発の蛇喰夢子さん(賭ケグルイ)。あんなエンディングに誰がした。頑張り系お祈りヒロインなら木春由乃さん(サクラクエスト)。あのエピローグを見れば誰もがお仕事に対して真面目になれそう。不動のエネルギーに満ち満ちていたのは桐葉さん(つぐもも)。そらそらボイスの飛び道具は危険。前回に続いてのエントリーになるのは土間うまるさん(干物妹!うまるちゃんR)。今期は割と大人しかったしサブヒロインも台頭したけど、やっぱり可愛さは健在ではあるな。「戦うヒロイン」部門では、圧倒的な魂の力を見せてくれた佑河樹里さん(刻刻)が記憶に新しい。世界を背負ってただ一人で生きる覚悟を固める就活生ってすげぇ設定だよな。別方向での戦いに奮戦した不動のヒロインといえば川本ひなたちゃん(3月のライオン)も眩しい存在。主人公とヒロイン、互いの勇気がそれぞれの力になる展開は激アツだ。 エネルギーに満ちたぶっ壊れ系のヒロインというのも見ていて楽しい存在。代表的なところでは花畑よしこ(アホガール)は文句なく作品を作った不動のヒロイン。単に叫んでバナナ食うだけで面白いヒロインは割と卑怯だよな。ポンコツ風味が斜め上に突き出た狂気のメインヒロインというとメテオラさん(Re:CREATORS)も唯一無二の存在だろうか。あいつがもうちょい自重してれば結末ももうちょい別方向に行ってたかもしれん。作品の立役者として忘れられないのはポンコツ風味2000%で活躍したグリ(恋愛暴君)。この手のギャグ作品でのかっ飛ばしヒロインとしては未曾有の飛距離を弾き出したぞ。そういえば一応赤来杏ちゃん(アクションヒロインチアフルーツ)もメインヒロインと言えるのかしら。身体能力を伴った特撮オタクって考えてみれば稀有よねぇ。そして看板としてこれ以上のものはないだろう、流浪の旅人キノさん(キノの旅)。新たな時代のキノさん像、オールドファンにも満足してもらえたのかなぁ。 翻って「魅惑のライバル部門」に行ってみよう。上述の名前のライバルキャラも多数名を連ねることができますが、例えば紫村果音さん(アクションヒロインチアフルーツ)。お嬢様キャラにさらなる魅力を重ねた理想のライバル像。ライバルというか正妻な気もするが、圧倒的エロで果敢に攻めてくれたのは可児那由多さんと白川京さん(妹さえ入ればいい。)。普通に考えればカニ公一択なのに、ピンポイントで突き抜けて来るみゃーさんずるいねん。作品世界全体を混沌の海に沈めようとしたのは水沢まつりちゃん(citrus)。堂々とした援交ヒロインって考えてみりゃアニメでは珍しいよな。できればライバル部門ではなくてそのまま正妻になって突き抜けて欲しかったのは小宮恵那ちゃん(Just Because!)。部長、本当にいい人だったのに、学年の巡り合わせが悪かったのがなぁ。同様に、もうライバルじゃなくてメインヒロインとして活躍しちゃえよ、と応援せずにいられなかったのはサンジェルマン(戦姫絶唱シンフォギアAXZ)。敵サイドのキャラクターが仲間思いで健気なのを見ると、色々とやるせなくなりますよね。本筋と全然関係ないところでいい話作って死んでいったヒロインといえば妬良ちゃん(十二大戦)もいる。堕ちもの系ヒロインの必要条件をことごとくクリアしていくサービス精神ホント好き。落ちたっていうかむしろかっ飛んじゃってるラスボスで印象深いのは天羽斬々会長(武装少女マキャヴェリズム)。この子、突き詰めれば単なる極端なツンデレだよな。そしてライバルというか、もう世界を作ったのはこの人じゃねぇか疑惑があるのは緋山茜さん(恋愛暴君)。今年もぬーさんヒロインの破壊力は高かったなぁ。同作は白峰樒さんもヤバいので、ヤバい系ヒロイン三本柱でご自由にお取りください。 その他癒し系のサブキャラをいくつか見ていくと、やっぱり個人的に外せないのは夷川海星(有頂天家族2)だろうか。2期は夷川の家族のエピソードが多かったので、面倒臭い親父や兄弟を持った末っ子のご苦労が偲ばれる展開ばかりだった。本当に、弥三郎の変身が解けちゃうくらいに可愛いヒロインなんだよなぁ。サブキャラにしておくにはもったいない存在感が格好良すぎたのは谷口はるみ(はるみん)(citrus)。結局、彼女のあの全能感は1体何だったんだろうか。 そのおっぱいもさることながら天然上しゃまボイスが明確な凶器となったのは四ノ宮あかりさん(サクラクエスト)。ついでに同じ路線からは川本あかりさん(3月のライオン)。あと最強大家さん萩野千秋さん(ひなこのーと)もここに入れておこう。結局、おっとりおっぱいは正義なのである。いっそこの流れで並べてしまうと盛岡森子さん(ネト充のススメ)も強烈だし、そして今季最後に放り込まれたおっぱいといえばやはり犬山あおい(ゆるキャン△)ということになるだろう。この5人の足し算で何人ぐらい轢き殺せるんでしょうかね。 追加でわざわざ「純正の百合枠」っていう特殊枠を設けたいくらいに世間は百合の花盛り。ここであえてピックアップして見ましょう。もちろんそのトップバッターは藍原芽衣さん(citrus)ってことになるわけですが、彼女は百合っていうか両刀っていうか、単に愛がおかしいタイプの人間でしたね。どうも世間の百合はクレイジーサイコと紙一重みたいなところがあるようで、愛のためなら何をしてもいいと思っている連中、例えば乃塒押絵ちゃん(キリングバイツ)なんてのは代表的クレイジー。何があったらあんなに愛が重くなるんでしょう。同様に重すぎる愛が本当に目力に宿っていたのは甲本明ちゃん(ボールルームへようこそ)。報われない百合もまた良いものですね。クールかつクレイジーに、という美学が光るのは、例えば東郷美森さん(結城友奈は勇者である)。あのストーキング技術の向上は世界を変革した結果なのだろうか。クールさでいえば他の追随を許さないのはギバさん(ポチッと発明ピカちんキット)。彼女はあの年齢で、一体どんな深淵を覗き込んでいるというのだろう。 さぁ、いよいよベスト10の発表だ。長いな。まぁ、例年通りなので諦めてくれ。ベスト3の前の残り7人を順次挙げていくが、結局最後まで悩んで一人を選びきれなかったのがよりもいヒロインズ(宇宙よりも遠い場所)である。だって、もう全員揃っての完成系なんだもん……1人だけ選べって言われても無理よ。あえて選べって言われたキマリと報瀬の2択で……やっぱりめぐっちゃんじゃないでしょうかね。そして、既に他部門でも選出してしまっているのでここでは除外するが、やはり世界構築の全てを抱え込んだヒロイン(?)としてフォスフォフィライト(宝石の国)の名前を挙げないわけにはいかないだろう。彼女の変化と成長が、この世界の全てを象徴している。「換装強化系ヒロイン」というわけのわからない設定も、少年漫画脳にはアツすぎるのであった。同様にアツすぎるヒーロー系ヒロインといえば、涙なしには語れない三ノ輪銀ちゃん(結城友奈は勇者である)がダントツ。小学生の時点であれだけの精神性を培っていたってことは、やはり勇者教育って尊かったのでは?(問題発言) そしてそんなアツい精神性を持つヒーローたちの前に悠然と一人立ちふさがった最強の存在、孤高の百合ロマン・アルタイルさん(Re:CREATORS)は近年のピカレスクヒロインの中でも輝いていた。純粋な思慕の念からあそこまでの巨悪に成り上がった彼女の執念と流麗な戦闘スタイル。どっちかっていうと彼女の方が主人公だったんだよな。 転じて卑近な主人公像で作品のクオリティを一気に引き上げたのは、源内あおさん(フレームアームズ・ガール)。あおがいたからこそ、ドールたちが輝けていた。そう考えると、彼女だってセカイ系ヒロインといえなくもない? か? そして、本当にたった一人の世界だけで作品を作ってしまった今年度最後にして最大の刺客といえば高木さん(からかい上手の高木さん)なんだな。よく見りゃ彼女もよっぽどクレイジーなんだけどね。そして最後に、なんとかしてベスト3にねじ込めないかと散々悩んだけどギリギリで漏れてしまった一人、それが亜玖璃さん(ゲーマーズ!)。どう考えても最強に可愛いし、どう考えても最強にヒロインだったのだから問答無用で殿堂入りのはずなのだが……最後の最後に俺の中で誰かが囁いたんだ。「さすがに、男性部門と女性部門のトップのCVが同じってどうなのよ?」と。……1年かけて作り上げたランキングの結論が「大久保瑠美ならしょうがない」で終わってしまうという。にんげんだもの。 さぁ、これだけのふるいにかけられたベスト3だ! さぞかしすげぇラインナップなんだろうな!
第3位 ‘05 「灼眼のシャナ」より「“弔詞の詠み手”マージョリー・ドー」 ‘06 「天保異聞妖奇士」より「アトル」 ‘07 「バンブーブレード」より「千葉紀梨乃」 ‘08 「とらドラ!」より、「逢坂大河」とその他ヒロインズ ‘09 「デュラララ!!」より「セルティ・ストゥルルソン」 ‘10 「会長はメイド様!」より「鮎沢美咲」 ‘11 「47都道府犬」より「愛知犬」 ’12 「しろくまカフェ」より「笹子さん」 ’13 「サムライフラメンコ」より「真野まり」 ’14 「デンキ街の本屋さん」より「先生」 ’15 「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」より「ヘスティア」 ’16 「響け!ユーフォニアム2」より「吉川優子」 ‘17「ヘボット!」より「ナグリ・ドツーキ女王」 最強でコブシ! もうね、なんかね、変な病気よね。この破壊力は、まぜるな危険とかそういうレベルを超えている。 実は本作は女性キャラにも個性的で魅力的なメンツが多く、上はユーコから下は土星ババアまで(範囲狭くね?)、あらゆるモブに至るまで油断できないアクの強さは、この世界でなければ成立しない特濃のラインナップである。そして、そんな中に物語もかなり進んだ後半戦から突如飛び込んできたのが、このネジルとチギルのおかーさん(仮)、ナグリ女王である。散々引っ張って登場するネジルたちの母上、一体どんな奇特な人物が飛び出すものかと思ったら……なんかもう、想像の裏切り方が想像の斜め上だった。此の期に及んで筋肉とか知らんやん。自由すぎる髪パーツのデザインとか唖然とするしかないやん。そして、そのCVが能登麻美子やん。我々の世代で「女神」と言えばそれはすなわちCV能登麻美子のことを意味するわけだが、神は神でもあんな形で繰り出される飛び道具にまで能登ボイスが搭載可能だとは思ってもみなかった。普通のファン目線からしたら暴虐以外の何物でもないが、これがまぁ、ハマっているのである。どれだけむちゃくちゃなことを言っていても母の愛に溢れ、万物への無償の愛が感じられるその設計。あぁ、これが世界創造からネジが島を支えてきた「創造主」たる声なのだと、非常にすんなり納得できるのである。 こんなもんを幼少期に見せられたら、色々とダメな性癖が開花してしまう恐れがある。少年たちは、今後腹筋が割れた女性にしか恋できないかもしれない。それでも仕方がない。僕は、腹筋が割れた能登麻美子を待ち望みながら、日々を無為に過ごしていくことになるのだろう。それもまた人生コブシ。
第2位 ‘05 「地獄少女」より「閻魔あい」 ‘06 「うたわれるもの」より「トウカ」 ‘07 「キミキス pure rouge」より「二見瑛理子」 ‘08 「紅」より「九鳳院紫」 ‘09 「ささめきこと」より「村雨純夏」 ‘10 「刀語」より「否定姫」 ‘11 「花咲くいろは」より「四十万スイ」 ’12 「人類は衰退しました」より「“わたし”ちゃん」 ’13 「戦姫絶唱シンフォギアG」より「雪音クリス」 ’14 「selector spread WIXOSS」より「蒼井晶」 ’15 「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」より「アンナ・錦ノ宮」 ’16 「クズの本懐」より「皆川茜」 ‘17「メイドインアビス」より「不動卿 動かざるオーゼン」 度し難いですよね。ほんとこの人はね。 今期も数々の百合祭りが花開いたアニメ業界。上述の候補部分もたくさんの「女性と女性の度がすぎる友情」に彩られているわけですが、そんな中でもひときわ異彩を放つ「愛」を迸らせていたのがこの御方、一体その眼球の奥には何が潜んでいるのだ?! オーゼン!! 一人で「師匠」「ラスボス」「奈落の怪異」「ツンデレ」と言った数々の役割を一手に引き受けてしまっている怪物オーゼンは、見た目からしてこれまでの「女性キャラ部門」の中では異例というか異形。カオナシやんけ、と思えるような体躯に、奈落の遺物を張り巡らせた全身の痛々しい文様。そしてその顔面に至るまで、何から何まで異様な存在。その圧倒的な存在感に気圧されて最初は本当に「化け物」にしか見えなかったのに、少しずつ掘り下げていくことで見えてくる彼女の懐の深さ。あと、可愛らしさ。ライザへのド直球の愛情がねじれてヒネてその娘とのコミュニケーションが上手くとれてないあたり、後になって見てみれば萌えポイント以外の何物でもないのに、あんたがやるから全部怖いんだよ、っていう。彼女自身はライザに対してどんな感情を持っていたなんてことはほとんど語られていないのだが、それでも滲み出てくるどうしようもない好き好きオーラと、そこから漏れ出てしまった嫉妬心の嵐など、こんなナリなのに乙女やんけ、みたいなギャップが凄まじい。「ラスボスキャラ」ってのは毎年この部門に食い込んでくる重要な要素なわけですが、彼女の場合、ラストどころかファーストでこの絶望感だもんね。やっぱアビスはすげぇわ。 あとはまぁ、今更書かなくてもいいとは思うんですが、やっぱり中の人の最高なお仕事を是非堪能していただきたいっていう。こんなもん、原作読んでどんな声で喋ってるか想像できないと思うんだが、それをやってのけてしまう大原さやかエネルギーを是非味わっていただきたい。これがオーゼンさんの優しさなんですよ。さぁ、メイド服を持ってこい。
第1位 ‘05 「ぱにぽにだっしゅ」より「レベッカ宮本」 ‘06 「ローゼンメイデン・オーベルテューレ」より「水銀燈」 ‘07 「ひぐらしのなく頃に解」より「鷹野三四」 ‘08 「SOUL EATER」より「’魔女’メデューサ」 ‘09 「CANAAN」より「リャン・チー」 ‘10 「けいおん!!」より「田井中律」 ‘11 「よんでますよ、アザゼルさん。」より「佐隈りん子」 ’12 「中二病でも恋がしたい!」より「凸守早苗」 ’13 「魔法少女まどか☆マギカ新編 叛逆の物語」より「暁美ほむら」 ’14 「PSYCHO-PASS2」より「霜月美佳」 ’15 「ガールズ&パンツァー劇場版」よりドゥーチェ・アンチョビ(安斎千代美) ’16 「この素晴らしい世界に祝福を!2」より「ダスティネス・フォード・ララティーナ」 ‘17「魔法使いの嫁」より「羽鳥智世」 男性・女性部門でカップリング選出するのは実に7年ぶりのことである(2010年の「会長はメイド様!」から碓氷と美咲を選出している)。しかし、やはり今期は彼女を選ばなければいけない気がする。目の下の隈はいつなくなるんだい、最強のスレイベガ、ハトリチセさんである。 チセが世界を作ったことの尊さについては、すでに感想でも作品部門でも(エリアスの項でも)語り尽くしてしまっているので説明は不要だが、彼女の「まっすぐなヒロイン像」は、最近のメインヒロインの中でも特別だったように思う。まぁ、どうしても我々のような蛆虫根性のオタクは「パッと輝く太陽のようなヒロイン像」よりも「じっとりと沈み込む中に見える一筋の光明」みたいなヒロインを好んでしまう傾向にはあるわけですが、チセさんの場合、そのどん底っぷりが実に潔く、そこから最終的に「エリアスを調教する飼い主またはオカン」みたいなところにたどり着くまでの過程がなんとも濃密であった。大きくくくれば「魔法使いの嫁」はチセの自己肯定の物語と言えるが、単に「私は生きていていいんだ」というだけでは終わらず、「チセは生きてなきゃダメだ」と周りの誰もが思い、チセがみんなのため、みんながチセのために頑張るという関係性を構築させたのはお見事だった。やはり素直で努力家の女の子が甲斐甲斐しく頑張っている姿はそれだけで美しい。そして彼女の頑張りは少しずつ「あちら側」へ接続する努力の過程でもある。エリアスは少しずつ「こちら側」へ、チセは頑張って「あちら側」へ。こうして互いに歩み寄る努力をするのが、結婚なんでしょうね。「魔法使いの嫁」って、いいタイトルだなぁ。 あとはもちろん、中の人・種﨑敦美の功績でしょう。このチセの「上がらず下がらず、しかし力強く」っていう絶妙な音域はそんじょそこらのアイドル声優ではなし得ない仕事である。種さん本人も苦労人だったってのもあるだろうが、「生きる執念」みたいなものがみなぎり始めてからのチセの強さは、その声によって大きく裏打ちされることになった。エリアスとチセも末長く、そしてチセと種さんも、お幸せに。
○「若おかみは小学生!」 ー 来たアニメを全て受け入れていくスタイル(必死)。まぁ、時間だけ見たらショート枠だから別に書かなくてもいいルールなんだけど、せっかくだから。 日曜朝に15分だけ乱入してきた謎の萌え設定アニメ。その正体は小学生女子に絶大な人気を誇る青い鳥文庫の児童文学とのことで、そりゃ知らないに決まってる。しかし、今の幼女はこんな「花咲くいろは」みたいなもの読んで小学校生活を営んでいるのか……まぁ、言われてみればちょいと背伸びした女の子の健全お仕事ストーリーだったら子供たちにとっても楽しいだろうし、情操教育にも良さそうだし、ジャンルとしてはWin-Winなのか。他にも色々とラノベの萌芽みたいな作品が存在してるのかもしれませんね。 で、ちょっと気になったから観てみたそんな謎アニメだが、割とコミカルな絵柄がしっかり作られていたり、アニメとしても及第点の内容だったりする。まぁ、最初の事故のシーンとかあまりにも唐突すぎてギャグにしか見えなかった気もするのだが(何でお前だけ無傷やねん)、その辺りは限られた枠の中でのお話なのでしょうがない。わかりやすい設定からのわかり易いお話。今後はどんな困難が若女将を待ち受けているのでしょうか。そして、私は来週もこれを観るんでしょうか。 なお、主人公の母親の中の人は能登麻美子。1話目で一言だけ発して即死。むごい(その後ナレーションとして転生)。 ○「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」 6 そんなスピンオフありかよ。もう、ソード要素かけらもないんですが(まぁ、原作でも無くなってたけども)。とりあえず、藍井エイルの復帰第1作になっているので、そこだけ先に押さえておきたいと思います。ウェルカムバック。 キリトもアスナも出てこないSAO。そんなん別もんやんけ、と思ったけど、マジで別物らしい。単に同じゲームをプレイしている別な人のお話なので、例えるなら「3月のライオン」と「りゅうおうのおしごと!」みたいな関係である。うん、ずいぶん違うな。いや、でも今調べたらこれって原作が「キノ」の時雨沢恵一だって書いてあるし、完全に別物なのは間違いない。もともと「SAO」はシナリオのしょうもなさのおかげでイマイチな作品だったわけだが、書いてる人が違うんだったら、面白くなっていく可能性は充分あるということに。 1話目は、延々サバゲしてるところを見るという、Youtubeにアップされてるゲーム実況動画みたいな展開。「わざわざバーチャル空間使ってやらんでもいいし、それをアニメにする必要はさらに無いやろ」と思ったが、考えてみりゃその手の実況動画が多数アップされているということは、それだけニーズがあり、それだけエンタメ性があるということの証左でもある。なんとなく進んでいくチビとデカブツのコンビの戦いを、特に退屈もせずに「次はどう動く?」とか気にしながら楽しめてしまった。なるほど、こういうゲームにハマる人がいるのも分かるわ。ラストは可愛い女の子の中身が可愛い女の子だったことも明かされたし、単なるネトゲ実況アニメというだけでなく、外の人(変な言い方)の萌え方向での拡張も期待できるのかも知れない。何が起こるかわからないという意味では、期待票を投じてみてもいいのかもしれない。 製作はあの「プリンセスプリンシパル」でも実績を残したスタジオ3Hz。相変わらず入念な世界観の描き込みは好感が持てるし、女の子が可愛い(重要)。「人間業じゃない速度で動くちびっこ」なんてオブジェクトのモーションもトリッキーで面白かったし、今後もバトルシーンでは色々と盛り上がる要素が増えそうである。また、私の知り合いに「黒田洋介脚本のアニメで楽しんでしまうとなんか腹たつ(でも楽しい)」って悔しそうにしてる人がいるのだが、私もそんな風になってしまわないように気をつけよう(でも楽しい)。 中の人は、メインで動いていたちびっ子がなんと「メルヘンメドヘン」の楠木ともり。成否はともかく立て続けにこうして2作品で主演をもぎ取ったということは、今後もプッシュされてくる可能性は高い。まだ18歳と若く、所属事務所のソニーミュージックはかつて水瀬いのりがいたところである。一山当てられるか?! ○「銀河英雄伝説 Die Neue These」 5 まだまだ出てくるリメイク作品。しかもこれがまぁ、とんでもないところから。 「キャプテン翼」に引き続きでナニだが、私は一切タッチしたことがない作品なのである。周りには熱心なファンも多くて幾度か手を出してみようと思ったこともあるのだが、だってほら、長くて……。いっぺん手にとったら全部処理せにゃならんだろうし、ズルズルと夏休みの宿題のように先延ばしにしているうちに今のような地獄のアニメ視聴体制を確立してしまい、とてもではないが新たなタスクを追加する気にはならずに今日まで来てしまった。めでたいことにこうしてアニメにしてもらったのだから、向こうから来たものを受け止めるだけでいいアニメ視聴者にとってはありがたい限りである。 さておき、そんなビッグタイトルであるが、リメイクとはいうものの、調べて見たらテレビシリーズでの放映は初なんじゃないか(旧作はOVA)。となると、シリーズアニメとしての制作は過去に例を取れない初の事業と言える。こうして過去の威名に手をつける事業は、最近だと「封神演義」や「うしおととら」なんかの例もあるのでどうしても腰がひける部分はあるのだが、さて、今作はどうなるのだろう。 何も知らない初見の身としては、なかなか悪くない1話目だったように思う。設定自体は本当に「スペースオペラ」という名前でイメージできるような明快なものであり、その設定(あっちとこっちが戦争してる、ほんでここに優秀な指揮官がいる。若造だってバカにされてるけど実績出したから年寄りが黙る。調子に乗ってたら相手国にも同じような才能がいる)が一気に伝わってくる幕開け。これだけでも初見の印象は悪くない。さらに「現代のアニメにしよう」という意思がしっかりと見受けられ、I.G.製作らしい堅めのメカニック演出や、プロップにこだわった船内の描写なんかも「なんとか説得力のあるものを」という意気込みが感じられる。極論すればそうした雰囲気づくりの部分で勝負が決まる作品でもあるのだし、とにかくド派手に、盛大にやってくれれば良いのではなかろうか。監督とキャラデザのおかげで「なんかバスケやりそう」って言われてたけども……まぁ、それは慣れるまではしょうがない。こんだけ野郎だらけの世界なのだから、ついでにそういう客層も引っ掛けられれば儲けもんである。まぁ、今更引っかかるおねーさん方がいるかどうかは知らんが。 懸念材料があるとすれば、やはり「SF戦記物」というのは未だに見せ方が難しいという根源的な問題がある。具体的には、宇宙空間というのが真っ暗でやりづらい空間であることに加え、あまりに規模が大きすぎるせいで、戦術的に何が起こっているのかが分かりにくいのだ。1話目を見ても、結局戦艦は「なんかビーム撃つ」「なんか旋回する」の2つのアクションしか取れないわけで、ガンダムみたいなロボものと違い、個々の戦闘シーンはすこぶる地味である。この辺りを斜め上から解決した「無限のリヴァイアス」みたいな例もあるが、個人的には「スターシップオペレーターズ」っていう微妙な思い出もあるので(こっちもすでに遺物級だが)、本作ではその辺りの課題になんらかの解答を見出しているのか、というところも気にしていきたい。もしかしたら今後はこういう戦闘シーンが減る可能性もあるが……まぁ、それで面白くなるならそれでも別にいいしな。 あとはトピックになることといえば、やはり中の人のことだろう。旧作は「銀河声優伝説」なんて言われるくらいの化け物キャスティングも話題になる作品だが、ぶっちゃけ、別に今作でそこに気負いを感じる必要はないと思う。だって、こんだけ野郎のキャラばかりが大挙する作品なのだから、ただでさえ今よりも声優人口が少なかった当時は、とにかく名の知れたキャストが全部ぶっこまれていくのはある意味必然だったのだ。時代が20年、30年動き、新たな時代でも同じくらいの人数が必要になるのだから、前作は「当時のベストメンバー」が集まり、今作では「現代のベストメンバー」が集まるというだけの話だろう。そう考えれば、宮野・鈴村の二人に両軍キャプテンが任されたのは必然とすら言える。どうせ何をどうしたところでやいやい言ってくる老人たちや訳知り顔の人間はどこにだっているのだから、今のキャストは今のキャストで伸び伸びやってくれればいいのだ。 ○「PERSONA5 the Animation」 4 ペルソナって言ってるけどマーガレットさんは出てこないんですか? 僕が過去作で覚えてるのはそれくらいなんだけど。 すっかり1枚看板として不動の地位を手に入れたペルソナシリーズ。しかし、残念ながら私はもうすっかりゲームという文化からは足を洗ってしまったのでプレイすることもなく、このシリーズについては全く知識がない。そのため、過去にも「ペルソナ3」「ペルソナ4」と続けてアニメになっているものの、「なんかよくわからねぇや」という残念な感想で終わってしまっていることがほとんどである。なんかね、この雰囲気は多分ゲームをやってる前提での演出が多い気がするのよね。 そんなわけであんまり相性の良くない作品なのだが、案の定、この「5」もよく分からないスタートとなった。別に1話目で全部を説明する必要は無いのだが、いきなり時系列が揺れまくったりしているせいで、私のような初見の人間がどこからとっかかればいいのかが分からないのである。おそらくゲームとしての雰囲気を理解していればさほど問題ないレベルのかき回し方なのだろうが、最初から「多分わからないぞ」と身構えている人間からするとやはりまだまだハードルは高い。謎解きも含めてのドラマ作りだろうが、初見での抵抗は大きかったと言わざるを得ないだろう。どこからどこまでがギャグなのかも分かりにくいから踏み込みにくいんだよな。後半の、裸の王様が思い切り振りかぶったのにほっぺたペチンってやるところとか、あれがネタなのかマジなのか演出ミスなのか、それすら判断できないんだ。 まぁ、こうしてハードルは高くなっても「4」の場合はそれなりに面白かったし、少しずつ世界観が分かってくれば浸透してくるものだとは期待してるんですけどね。ちなみに制作会社は「CloverWorks」というクレジットになっているが、これは単にもともと制作を請け負っていたA-1の子会社分化らしいので、基本的な制作陣は大きく動いていない。そういう意味では大外れは無いもんだと思いたいところだが。
○「鬼灯の冷徹 第弐期その弐」 ー やっぱり続編なので書くことないよシリーズ。もうナンバリングがわけ分かんねぇな。「第弐期」っていう2シーズン目の分割後半戦だからこんなタイトルに。分かりやすいといえば分かりやすい……のか? オーバーロードみたいに明らかに分割なのに「Ⅱ」と「Ⅲ」に分けるのとどっちがいいのかは微妙なところだ。 もう、面倒臭いので分割ものは評点しないからな。基本的に1本目と変わらんし。とはいえ、本作はトータルでいうと割と好きな作品なので、こうして息長く続いてくれているのは素直に嬉しい。一応シリーズを重ねる楽しみの1つとして、本作で一番注目されている「変なオープニング」の新作が見られるも良いね。今期も相変わらず変だった。地獄の沙汰オールスターズは本当に楽しそうである。 1話目はシロさんの大活躍が見られてそれだけで満足。シロさんと芥子さん、ホントかわいい。あと今回はテンションが高い座敷童子コンビっていう珍しい図も見られたので結構貴重だ。何するでもなく画面端をちょろちょろしてるだけでもかわいいよね。もうこれ、ほのぼの日常ものってカテゴリでいいんじゃなかろうか。内容は真逆のくせにな。 ○「あまんちゅ!〜あどばんす〜」 5 こういう「穏やかで安心する作品」の2期目って、書くことなくて困るよね。悪いことじゃないんだろうけども。 ちょうど「Club AT-X」でサトジュンがインタビューに答えてくれていたので「ホントは泳げない総監督がやってる作品だ……」とかいうよくわからないことを考えながら見る作品。一切情報価値がないな。一応、総監督が一緒だけど監督名義はカサヰケンイチから佐山聖子にチェンジしているのだが、この辺りの人たちは一緒に仕事してる時間も長いので、あんまり差は感じないかな。1話目、ドキドキ野外お風呂タイムとかエロい展開だったはずなのに、やっぱりあんまりエロくならないのは作品のパワーゆえである。単にぴかりにエロみがないせいという話もあるが。 中の人の話題も特にないんだけども、17歳の人の仕事ぶりを見てると、割と昔から着実にババア役を増やしているのはしっかり次の世代(娘たちの世代)と交代するために準備してるなぁ、って感じる。あと今作、「ゆるキャン」「刀使の巫女」と並べた時の「なんかフランクな指導者」ポジションがしっくりくる御前のお仕事も、なんだか世代交代が上手い気がする。長生きする声優って、こういうところで真価を発揮するよね。1話目からチーム「ARIA」も総出演で、なかなか賑々しい作品である。 ○「メジャーセカンド」 5 そういやEテレといえばメジャーだったんだよなぁ。ただ、残念ながらわたしゃあんまりシリーズ追いかけてなかったんだわ。当時は他の番組と重なる時間帯のリアタイ視聴が厳しかったってのもあるが、まぁ、そこまで見たいとも思わなかったんだろうな。 初代「メジャー」はだいたい既読で、本当に最後の最後の方は読んでなかったけど、当時は割とサンデー読んでたはず。ただ、こっちの「セカンド」の方は全然知らない。一応連載が始まるときに話題になってたので1話目は読んだ(からアニメの1話もなんとなく知ってた)けど、普段サンデーって手に取らないから追いかける気は起こらない。確か1話目読んだときに「選ばれた血筋なのに才能ないのは斬新やな」って思ったんだけど、普通に考えてそのまま才能なかったら2週で打ち切りになるわけで、そのうち何かが開花するなら結局同じじゃねぇかな、って思ってスルーした。改めてアニメ化されたということは、とりあえず「それくらい連載が続いてる」ってことなので、上手くはいってるんだな。この作者の漫画、結局メジャー以外は長続きしなかったみたいだから安心したような、そうでもないような。 1話目を見る限り、アニメとしてのクオリティに特に変化はなさそう。実は制作スタッフは全然違ったりするのだが、なんだろう、NHKが監修してるイメージとでもいうのかな。何か突出したものもないけど、安心して流せるような、そんな感じ。「境界のRINNE」もそんなイメージだったし。案外そういうところがサンデーアニメと相性がいいのかもしれない。とりあえず原作知らない分、シナリオ追うだけでもそれなりに楽しめそうである。それにしても、「野球監修」のところに里崎の名前があるのは笑うべきなのか感心すべきなのか……。 なお、原作は追っていないが、しばしば「この漫画はヒロイン勢がエロい」という情報が入ってくることがある(どんなソースを見ているかはお察しである)。確かに姉ちゃんはエロいのであるが、アニメ化するに際し、CVが高森奈津美という最終兵器を搭載したためにさらにエロさは増した。なつねぇが本当のお姉ちゃんになってくれる家庭、ずるい。ちなみに主人公の大吾のCVが藤原夏海なので、姉弟揃って「なつみ」という謎の一家になっている。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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