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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 週の始まりは「有頂天家族」、そして週末はこの映画を満喫。何とも京都じみた、森見じみた生活ではないか。今作を最大限に楽しむことが出来る京都人であることを、大変に嬉しく思います。まぁ、私のような人間が「京都人」なんて名乗ろうものなら、生粋の京都人にぶぶ漬けの中に沈められるんだろうけども。

 

(以下、一応劇場版なのでネタバレ……とかいう要素がある作品じゃねぇな)

 


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 サンダルさんの絶望的な存在感、第4話。結局あいつ何で居るのかさっぱり分からないんだよな。

 色々とざわざわするお話が続いています。今作を見ていると、どうしようもない不安感に襲われることがある。それはアニメとしての出来が悪いとかそういう意味ではなくて、「作品がどこに向かうかが分からない怖さ」みたいなのが常に付きまとっているのである。理由は大きく2つ。1つは、まずもって「町興し」というテーマそのものに正解が無いということ。例えば比較してみると、同じお仕事シリーズでも「SHIROBAKO」の場合、「スタッフが愛情を持って全力で作り上げた結果素晴らしいものになったアニメ」は現実でも過去に数多存在している。部活もののようなジャンルでも、「みんなの努力と愛情が実を結んだ成果が素晴らしくなる」ことは定番の流れであり、たとえどんなハプニングが起ころうとも、そこにはハッピーエンドが待ち構えていることが想像出来るからこそ、ある程度の保証を持って見ることが出来るのだ。「花咲くいろは」の喜翠荘再生記の場合、そこには四十万スイという絶対的存在があり、最終的には「喜翠荘の復活」ではなく、「スイの満たされた世界」がゴールに設定された。その結果、最終的に喜翠荘がその役割を終えても、四十万スイと松前緒花という2人の主人公(?)の成長と完成を持って物語はカタルシスを得ることができた。

 しかし、今作では今のところそうしたゴールが見えない。「SHIROBAKO」と違い、「どうしようもない田舎の町興しが成功した事例」が日本にはほとんど存在しない。もちろん探せばいくつかはあるのだろうが、それが我々視聴者の頭にテンプレとしてすり込まれておらず、例えば「何かがきっかけで間野山にめっちゃ観光客が!!」なんて展開になっても、「そんなうまい話あるわけないやんけ」という印象の方が先に来そうなのである。設定された問題は本質的に「SHIROBAKO」と変わらないはずなのだが、「上手くいった事例を全然知らない」という容認度の差は非常に大きいと思う。これですんなり国王が仕事を果たせてしまったら、日本むかし話と同じレベルのリアリティになってしまうだろう。では、「花咲くいろは」と同じように個人レベルの成長記として落とし込む流れはどうかというと、まぁ、現時点ではおそらくそちら側のゴールになるのだろうと思われるが、それでも、満たされる対象が今のところ由乃くらいしかいない。喜翠荘の場合と異なり、間野山は現状に不満を抱いている人間、「救われるべき人間」があまりに多く、ちょっとやそっとの展開ではハッピーエンドを感じるのは難しい気がするのだ。「結局間野山は寂しい田舎町だけど、みんな楽しくやってます」という終わり方は、けじめの付け方としては中途半端な印象になってしまうだろう。そんなわけで、現状この作品の「終わり」が見えていないというのが、漠然とした不安を抱く最大の要因になっていると思われる。

 おそらく、ここまでの流れから考えるに、「なんか色々上手いこといって間野山はそれなりに賑わいました」エンドを迎えないというのは間違いないと思う。町民はそれを望んでおらず、そんな上手い方法は素人考えで実行出来るほど甘くはない。今作は、その部分の最低限のリアリティは保持するはずだ。となると、やはり「由乃(たち)の成長と、由乃にとって望ましい間野山の姿」に辿り付くのがゴールになると思うのだが……一体どうなることやら。

 そして、予測がつかず不安になるもう1つの要因は、現時点では間野山の全容がさっぱり見えていないということである。例えば4話にして初めて登場した要素がいくつもある。間野山彫刻がそうだし、謎の変人発明家ドクもそうだ。まぁ、田舎といっても狭いわけではないので「出てきていない町民」がたくさんいるのは当たり前なのだが、視聴者に対して全ての要素が開示されていない状態が理論上ずっと続いてもおかしくないわけで(あとからいくらでも変な町民を追加出来る)、これも「あとが読めない」要因の1つになっている。極論すれば、「そういえば掘ったけど全然でなかった金山跡があったな」とかいう話になり、由乃たちが掘削したらザクザク金が出て突然人が押し寄せた、なんて展開だって不可能ではないのだ(まぁ、絶対やらないだろうけど)。「間野山とは一体何なのか」という情報開示がどこで「ゴール」になるのかが示されないあいだは、我々はポテンシャルの分からぬ間野山という土地に期待と不安を抱えながら見守るしかない。

 そして、そんな「知らなかった要素」が、今回登場した間野山彫刻だったわけだ。国の伝統工芸にも指定されているというそれなりの歴史を持つ無形文化。まぁ、言われてみればどこの田舎にも探せばそういうものはある気がするが、これがどの程度の可能性を持つ「パイ」なのかはまだ見えていない。単に由乃たちが素人判断で「すごくイイ」と言っているだけなので、その辺の温泉地にあるような割と陳腐なものなのか、それとも本当に人を魅了してやまないような独自の魅力を持つリソースなのか。おそらく早苗が兄弟子の人の様子に惹かれたところを見るに、そこには何らかの求心力はあるはずなのだが、まぁ、そんなもの1つで町興しにつながるならどこの自治体も苦労してないわけで。そして、この「伝統工芸」という武器をどのように使うかで水掛け論が起きるのもお約束。「伝統工芸を安売りするな」というプライド論、「使えるもんはなんでも使え」という商売論。ぶっちゃけ、どちらも別に間違ったことは言っていない。単に、お互いにプライオリティの置き方が異なっているだけなのだ。それ故に、普通はこの議論は解決を見ない。今後の展開としては「伝統に固執する頑固な職人すら唸らせるようなエポックメイキングな工芸品の用途」をワカモノでバカモノでヨソモノが見つけられるかどうかだが……普通に考えたら無理だよなぁ。ドクが開発したそれなりに手頃なパワードスーツを量産する方がよっぽど手っ取り早い収益源になるような気もするのだが……それじゃ間野山の復興にはつながらないのかね。

 やっぱり難しいよ町興し。手っ取り早く戦車走らせよう。あとはしおりさんのおっぱ(略)

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 パイプ椅子が似合う異界人なんておらんやろ、と思ったけど割といるな、第3話。とりあえずケロン星人おすすめ。

 押し寄せる情報。とにかくあらゆるものが「未知」の状態からスタートする設定なので、我々視聴者も作中の交渉官同様、下手したらそれ以上に「思考と共感」が求められる作品である。本当に、ザシュニナの発する一言一言が重みを持ち、何が起こっているのかと想像するだけでも楽しい。ぶっちゃけると私はSFというものに一切の免疫が無いので今作がどれほど新奇なのかは定かでないのだが、ザシュニナの持ち出す概念がいちいちハッとするような真理を伝えているようで、本当にドキドキする。なるほど、SFファンの心理ってのはこういう「未知を夢想する楽しさ」から来ているのかもしれない。

 もう、考察なんて出来ないから単に出てきた情報のまとめになってしまうが、一応、個人的に興味が強い部分を記述しておこう。何と言っても今回目を引いたのは、ザシュニナのこだわる「情報の確度」という部分である。先週の段階で、ザシュニナは真道とのコンタクトに成功したわけだが、そこにいたるまでは幾らかの紆余曲折があった。これは単純に「どうコンタクトして良いか分からないから」だと思っていたのだが、どうやら「もっとも確実に情報が伝わる方法」を1から試していたせいらしい。彼は、「異方」は、言語を用いない。これは人類の言語哲学でもすでに論じられている問題ではあるが、言語とはあくまで音を象徴とした対応関係に成り立つものであり、そこには一定の信頼関係が必要になる。信頼とは、知識の共有、そして意志の共有。しかし、初対面の存在を相手に、言語の持つ力のなんと不確かなことか。記号による認識方法は、その「モノ」を知らなければどうしようもないわけで、我々は異方について何一つ知らず、それを理解する手段を持たない。脆弱な言語という道具に対し、ザシュニナが必要以上に警戒心を持つのはしょうがないことだろう。

 しかし、どうしたって言語によるコミュニケーションは必要になる。そこで採用された画期的な疎通手段が、真道という「交渉役」を媒介した伝達だった。「伝言ゲーム」のたとえでいうならば真道を経由した情報は更に確度を落とすことになるだろうが、それでもヒトの理解力を感覚的に把握し、適切な伝達法を考慮出来るのは真道の特権だ。ひょっとしたら、最初のブレインショックの時にある程度異方側の情報も手に入れた可能性もあり、中間に立つ人間としては最良の選択肢であった(まぁ、駄目だったらまた別な代表者を立てるだけなのだろうが)。カドを代表するザシュニナという「個体」、そしてそれをある程度理解し、伝えようという意志を最大限にくみ取る翻訳装置である真道。この2つが合わさって、ようやく、人類と異方の対談が可能になったのだ。

 あとは、もっとも興味深い「ザシュニナの正体」についてのお話。結局全ては何か既知の言葉に代替するしかないわけだが、とにかくザシュニナは「宇宙の外」におり、この「外」は「高次元」と捉えるのがもっとも現実に即しており、たかだか3次元程度の我々の知る宇宙の全てに隣接するという。境界を結ぶ機能を持つ「カド」により異方と宇宙は辛うじて接続し、「あちら側」を垣間見る事が出来るようになった。そこには全く想像もつかないような現象が転がっており、その1つが、試しに取り出した「ワム」と呼ばれる無限電力である。何故ザシュニナが「電力」という端的な要素で異方の異質さを訴えたのかは謎であるが、まぁ、手っ取り早く超越的な要素を伝えるにはエネルギーという根源的な「力」を用いるのが楽だという判断だろうか。まさか単にこれを置いていくことが目的でもなかろうし。

 その他、日本に現れた理由には「共感によるベクトル」に代替されたユノクルという力の存在が説明された。正直、「日本語って割と事実の伝達に向かない言語のような気がするんだけど、なんでよりによって日本に……」と思ったが、なるほどそういうことなら仕方ない。まぁ、裕福な国というだけなら他にも候補はあったのだろうが、ユノクルの保有量が安定していたと言われれば多分そうなのだろう(これは決して日本人が慈愛を持っているとか、多国民よりも優しいとか、そういう尊卑の問題ではない。何しろ、ユノクルの説明だって正確に伝えられたものではないのだから)。

 興味深いのは、こうして「マジで何も分からない」という相手に対して接するとき、至極当然と思われている事象すらも、実は我々の思い込みからなっているということが分かることである。今回、ザシュニナが会談の一般公開を希望したわけだが、あちら側からしたら「なるべく多くの対象に正確な情報伝達を行いたい」のだから当然のこと。しかし、こうしてトップ(?)が対談するというと、何故か秘密裏に行われるのが普通だという認識があり、人々は驚くのである。言われてみれば、相手に害意があるのか、友好の意図があるのか、上なのか下なのか、それすら分からない状態なら、人類はみな平等に彼らに接する権利はあるのだよな。女性交渉官の徭さん(ツカイさんと読む)はザシュニナを「自然現象のようなもの」と形容していたが、まさにそうだ。突然襲ってきた地震や台風の情報を国民に秘匿する政府は駄目だわな。

 とにかく何もかもが謎のままで進み続ける「交渉」。未だザシュニナの目的は分からない。そもそも、彼に(彼らに?)「目的」があるのか、何らかの「動機」があるのかも分からない。本当にただホイとワムだけを置いていかれても困るが、ザシュニナは「進歩」という言葉を人類に向けて口にした。彼は、人類に、宇宙に何を望んでいるのだろう。そして、人類は何をもって応えるべきなのだろう。「正解」はまだまだ見えない。

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 小山茉美→井上喜久子→中原麻衣とかいうエリート声の家系、第3話。お婆ちゃんは一体どういうフォルムだったのだろうか。

 人、狸、天狗、みなそれぞれに何かを抱えている。まず第一戦は前回からの続きで狸VS人、矢三郎と天満屋の対決。地獄絵の真実を聞きようやく天満屋に対してアドバンテージを得たと思った矢三郎だったが、天満屋は拾い物のマスケット銃で形勢逆転。流石に本物ではないだろ? と思ったら、そういや二代目が落としたって言ってたもんな。ダイナミックな天狗つぶてのせいで手痛い二敗目を喫してしまった矢三郎。前回は催眠にかかって熊の姿で寺町商店街に出没させられるという恥辱を味わったが、なんと今回は「月を奪われる」というとんでもない仕打ち。この「月を取る」時のアニメーションも実に小憎らしいデザインで面白い画面。人だって幻術を極めればこのくらいの遠近法は無視出来るってことなのかな。

 一方的な展開になってしまった人と狸の戦い。しかし、矢三郎の周りのあれこれを聞いているうちに、寿老人だのなんだのと知っている名前が出てきて驚く天満屋。京都も狭い街でございますからな。そして出てきた弁天の名前。憤激する天満屋の様子を見ていると、どうも過去に手を出そうとして寿老人に怒られたっぽいな。弁天の名を聞くだけで喚き散らす天満屋だったが、まるでその声を聞きつけたかのようにして、我らがヒロイン弁天様のご登場だ。なんとも煽情的な衣裳で「欧羅巴の香り」を残した弁天様。真っ白なヒールで踏みつけられたら、後頭部だって大喜びだ。いや、天満屋は憤懣やるかたなしという様子だったが。一応、人VS人の構図ではあるのだが、片や人間をやめて天狗になってしまった身。対決というにもあまりに一方的。憐れ天満屋は月ならぬ星へと姿を変えてしまった。まぁ、生きてるらしいので大丈夫でしょう。久方ぶりの再会で「寂しかったと言いなさい」と迫る弁天に、素直に彼女に応えてみせる矢三郎。なんだかんだで、2人は相性が良いのだ。矢三郎は周りに敵を作らないタイプなのでね。でも、月はなかなか返してもらえなかったね。「月下美人」ならぬ、「美人下月」か。器用にコロコロと月を弄ぶ弁天の仕草を見ていると、世の男どももこんな風に転がされてきたのだろう、と勝手な想像をしてしまうな。

 場所は移って、下鴨一家の家族のお話。お母さん狸と矢三郎が向かったのは、京都の山でもとりわけ深くに入った狸谷山不動院。そこには母(桃仙)の兄という(何だかとてもめでたそうな)狸、そして、もうなんだかよく分からないものになっている祖母がいた。祖母は「目が見えない」という状態に加え、いわゆる痴呆みたいな状態になっているのだろうが、不思議と彼女との対話では老いによる悲壮さは感じられない。実にゆったりとしたテンポで進む母子の会話、そして同じことを繰り返す対話の中にも、何か年の功を感じさせるような物言い。山の中の時間が静かに流れる中、この街とともに歴史を刻んだ狸たちの交流が描かれる。どうも矢三郎ら孫たちのことはすでに認識の外にあるようだが、祖母も何かしら縁を感じる部分は残っていたらしい。3代の狸が人生を営むこの場所は、何だかとても尊いものに思えてくる。

 祖母から受け取った薬を矢二郎に届けに行くと、そこには井戸いっぱいの叡山電車が。……いや、よくわからねぇよ。「叡電にだけは化けられる」って……まぁ、1期最後のアレは確かに凄かったけども。どんだけ叡電好きだよ。下鴨神社だと微妙に叡電とロケーション被ってないぞ。でもまぁ、矢二郎も一応は化けるトレーニングを始めているようだし、薬についても「ありがたく使わせてもらう」と言っていたので、いくらか生活は前向きになっているようだ。あと、将棋大会にも出るってさ。意外とアクティブだが……狸だらけの将棋大会にカエルのままで出場するのかしら。

 そして、矢二郎の情報を聞いた矢三郎は今度は引っ越しした二代目のところへ。小さく映っていた看板を見ると、御池のホテルから烏丸丸太町へ移動した様子。赤玉先生と違って必ず都市部で生活するあたりが二代目らしい。実に見事なアイロン芸を披露し、まさに「折り目正しい」生活をしているご様子だ。相変わらずの様子の矢三郎は幸い(まだ)嫌われているわけではないようだし、素直な矢四郎と一緒ということもあり、二代目はちゃんと歓迎してくれる。アイロンがけを自分でやってたってことは、紅茶やお菓子の用意も全部自分でやってくれたのかな? 出町柳名物の豆モチ(たまこまーけっとのヤツだな)は「手が汚れる」のであまりお気に召さなかったようだが、矢四郎はだいぶ気に入られた様子。矢三郎に対しては憎まれ口も挟みながら、天狗VS狸の対話はそこそこ和やかに進んでいる……はずだったのだが。

 現れ出でたる弁天様。明らかな挑発行動は、浅からぬ因縁を臭わせている。エンディングの映像にあった対決は、やっぱり過去の出来事なのかねぇ。かたや父親から縁を切られた2代目天狗。かたやその父親の寵愛を受け、受けすぎたせいで人を捨て天狗になった女。まぁ、因縁が無いわけないな。見事なテーブルクロス引きから、容赦無く女性を床へと転がす二代目。弁天も、こんな仕打ちは今まで受けたコトがないだろう。メラメラと怒りが燃え上がっている様子がはっきりと分かり実におっかない。次なるマッチメイクは当然天狗VS天狗か。ホント、天狗って我の強い連中ばっかりだな。

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 野生動物の意志をロボットにぶっ込んでそのまま本体死なすってどうなんだろう、第3話。元の状態でどんな姿形だったのかも見てみたいものだ(エンディングに何となくいるけど)。

 問題児の集まり、エスカベイト社の身の上が何となく分かったお話。まぁ、そろそろ明らかにしてもらわないとマヤちゃんも不安でしょうがなかっただろうし、いい頃合いですかね。しかし、こうもあっさり官憲に捕まるとは思ってなかったな。まぁ、どれだけ粋がっても弱小企業1つ分の戦力では太刀打ち出来ないのはしょうがないか。ただ、相手さんも単なる公僕というわけでもなさそうで、上の方はどこまで事情が分かっていて、何を狙っているのかもよく分かっていない。ロリっ子の捕獲を命じてたってことは、あの子のことを知ってる人間もいるってことなのかしら。因果関係を考えるなら突然大量の隕石群を降らせることになったのはどう考えても彼女の仕業だろうし、色々と問題ごとを宇宙から拾ってくる会社である。

 この世界のキーとなりそうな単語はいくつかあり、1つは1話目からずっと採掘対象になっているオリハルト、そして、そのエネルギーを使っての転移現象がミゲルジャンプと言われる行為だ。この「ミゲルジャンプ」、普通に考えたらいわゆる「ワープ」でしかないのだが、ワープ中の不思議空間から更にワープが出来たり、何だか謎が多い。一応、最後のジャンプの時には敵側の船体もろともワープしていたようなので、何らかの基点を中心とした特定距離内の物質をまとめて別軸に飛ばす技術なんだろう、っていうことくらいは見て取れる(その際、どうやらワープ対象とそれ以外の接続は問答無用で切断されるらしく、ダブルワープを食らった大戦艦はまるでヴァニラアイスの攻撃を食らったように綺麗に丸くくり抜かれていた)。この技術、多分兵器に転用するとかなりの確度を誇る破壊システムが組めると思うのだが……この世界の武力状況ってどうなってるんでしょうね。少なくとも今のところは移動手段としての使用が主らしく、たとえば転移先の座標に物質が無いことを確認したり、周りに転移の警告をするビーコンを飛ばしたりと、ワープ航法の技術は色々進んでいるようだ。

 ただ、それ以外にも隕石群を呼び出した謎現象も同じく「ミゲルジャンプ」に属するものらしく、人間の技術が絡まぬジャンプも存在している様子。こちらの場合、球状の範囲対象を特定する必要も無く、特定の物質(岩)がガンガン転移してくるという雑なワープが繰り広げられた。「自然現象としてのジャンプ」ってのを周りの雑兵たちが受け入れてたように見えたのだが、この世界においてジャンプってどんな扱いなんだろう。天変地異みたいなもんなのかな。

 結局、公僕の手からは上手いこと逃れることができた一行は、ついでにお堅い軍人のおねーちゃんまでゲットしてしまうという流れに。なんか、漂流物はなんでも取り込んでいくスタイルが素敵。あっという間に麦わらの一味を超えるスピードだ。いや、別に軍人のねーちゃんは仲間になる気はさらさら無いだろうけども。あと、チームの面々の前歴も大体は公開された。社長は元軍人だけど、なんかめっちゃ問題おこした人。お調子者のリックは事故で再起不能になったレーサー、参謀役のカーラはファンドマネージャーだったとか。あとお供のペットはなんか危ない生き物。想像通りになかなか個性的な面々だが、なんでこいつらがつるむことになったのかはまだ明かされていない。そして、最大の謎であるイドの正体も未だ不明。ロリっ子の作用で何か記憶を刺激されていたが、そもそも記憶は失っているのか、元から存在しないのか……。まぁ、しばらくはそのあたりの謎を中心に展開していきますかね。マヤちゃんが想定以上にスムーズにならず者の流儀に慣れてきているので、彼女の今後の成長も楽しみ。で、結局ロリっ子については何一つわからずじまいだったな。

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 クリエイティビティの成せる技、第3話。今期はこれと「正解するカド」ですごく密度の濃い異文化コミュニケーションが楽しめる。あっちは言語でのコミュニケーションまで苦労する様子が描かれてたんだが、こっちは「来訪者が日本語で話せる理由」を一切説明せずとも理解出来るというのが白眉。

 「正解するカド」も非常に丁寧に「何が起こっているのか」を描く姿勢が見どころだが、こちらも、想像以上に「何が起こっているのか」を描いてくれている。「異世界から何かが飛んできた!」というだけなら単なる異文化コミュニケーションで片付くのだが、今作の場合は対等な関係でなく、「創造者と被造物」という関係性にあるため、因果律を慎重に見極める必要があるのだ。

 前回ラストに登場した木刀ヤンキー・弥勒寺は、いかつい「ラスボス」の割に案外話の分かる奴。彼の言うように「もっとも印象に残ったキャラ」が転送の切符を手にするというルールがあるのだとしたら、おそらく主人公を差し置いてこちらへやってきた弥勒寺はキャラが立ってるいい奴なんだろう。いわゆるピカレスクヒーロー、まっとうな主人公よりもちょっとネジが外れて悪そうな奴の方が人気が出るパターン。そして、今回の弥勒寺の言動を見ていると、そんな理由も何となく分かる気がする。ヤンキーっぽいのに理知的な部分もしっかりしており、転送されてからの身の振り方もちゃんと先を見て判断している。特殊能力持ちの悪役ってんですぐさま「よし、世界でも征服するか」みたいな判断にならず、現状把握するまではおおっぴらに動かないってんだから立派なものだ。世界征服は嘘でも略奪行為くらいはやってもおかしくないだろうに、「先のことが分からないからお金も使いたくない」って、老後が心配な現代の若者みたいなこと言ってる。実はめっちゃいい奴。多分、原作最終話では主人公と固く握手をして逝ってしまうようなエンディングになってたんじゃなかろうか。

 弥勒寺との対談でも転送の原理自体は当然分からないまま。「軍服の姫君」の情報もあまり増えなかったが、どうやら彼女は転送されてきた人間にはすぐに飛んでいく能力がある(もしくは彼女達が転送に関与している?)ということと、単独ではなく、「親父」と呼ばれた別の男も関わっていることが判明。セレジアたち以前にもいくらか転送されてきた人間はいるということなのだろうか。その上で、「原作世界の改変」に興味がある人間は何らかの協力関係を結ぶことになり、魔法少女まみかのように振り回される者もいる。ただ、「人気があるキャラ」が転送されてきているのだとしたら、その多くはある程度思慮のある人物である可能性が高く、単純にドリフターズや聖杯戦争みたいなドンパチにはならないようだ。今後、ストーリーがどうやって回っていくのかは気になるところ。

 そして、弥勒寺は興味がないと言っていたが、セレジアさんはそうでもないのが原作世界と「創造主」との関係性。まー、集まったメンバーの中でも割と「大変な」世界から来ちゃったのがセレジアさんなので、正義感から創造主を憎むのはしょうがないだろう。まぁ、普通は弥勒寺さんみたいに「俺、出てきちゃったしなぁ、作られた世界だったのかー、そっかー」ってなったらもう原作世界の運命とかどうでも良くなる気はするんだけど。セレジアさんの場合はたまたま簡単に作者に会えちゃったもんだから、かえって割り切るのが難しくなってるのかもしれない。「こんな奴が私の大切なものを……」みたいな感情はどうしたって湧くだろうからなぁ。まぁ、彼女も阿呆でないことは先週分かっているので、いくらか冷静に話し合うタイミングがあるといいですね。

 そして新キャラ、原作絵担当のモジャ毛さん。おっぱいがそこそこ大きくて可愛い。立ち居振る舞いが全般的に可愛い。「原作者」2人が集まってセレジアの「改編」を試みるも、結果は失敗でセレジアさんが恥ずかしい呪文を唱え損。一応の推論としては「創造主の設定」よりも「一般の認知」が必要なのではないかと言われている。この辺りの「人々からの認知」というのが今作では1つのキーになってきそうだ。また、例えば「セレジアはアニメ版だから原作最新巻の知識が無い」とかいう要素も実はかなりデリケートな問題。確かメテオラさんは「ラスボス戦直前に話をする」とか言っていたから自分の世界についてはおよそ知ってるのかな? 他にも、作中で言及されていない要素は無いものとして扱われるというのも気になるところ。セレジアはそのためにコーヒーを知らずにお茶は認識している。おそらく作中で「お茶」という単語は出てきたがコーヒーは無かったのだろう。また、興味深いのはセレジアの言っていた「この世界は私の世界よりもたくさんの匂いが感じられる」という台詞。普通に考えて、小説媒体の場合には「見えるもの」の描写が多くなり、「匂い」に言及する記述というのはそこまで多くはない。読者・視聴者もそうした創作世界を想像する際、匂いをイメージするなんてことはほとんど無いだろう。だからこそセレジアの世界には「匂い」が乏しい。「匂いの差」も「原作世界との繋がり」を示す証拠の1つといえるのかもしれない。

 メテオラさんが優秀な賢者だったおかげで、成果は出ずともしっかりと前に向かって進んでいる。1つ1つ要素が解きほぐされていく過程はとても気持ちが良い。「軍服の姫君」サイドにも進展があったようだし、次に何が起こるかが今から楽しみだ。

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BanG Dream!(バンドリ)」 5→4

 変な時期に終わるアニメ。3月末あたりで全然終わる気配が無かったからすっかり2クールだと思い込んでいたのだが、そういや特番挟みまくってたからな。これでようやく冬クールが終わる……と思いきや、まだ「テイルズ」の最終話が残ってたり。もう覚えてねぇよ。

 さておきこちらの作品だが、正直、最後まであまりピンと来ない作品だった。元々バンドっていう形態にそこまで興味がないってのも1つの理由だろうが、色々と良し悪しを検討する部分の多い作品でもある。まず、「良し」の部分だが、個人的に興味が無いとはいったが、実は「バンドもの」っていうジャンルで本気のシナリオ作りが行われたアニメってのは数が少なく、その部分をしっかり掘り下げたというのは意味のあることだ。たまたま同じ時期に「風夏」が被ってたりはしたけども……まぁ、こちらは女の子だけのきゃっきゃうふふバンドなのでまたひと味違うだろう。バンドものとして、メンバーが集まるまでの過程にしっかり時間を割き、個々のパートの存在意義を確認し、「ライブハウスで歌う」という結果に至るまでのあれこれで話が進むというのは、他のアイドルアニメとは一線を画すものだし、しっかり現実世界での「ライブ活動」に結びつく地に足のついた方向性。そういう意味では、やはりエポックメイキングな部分はあったのだ。

 ただ、それはそうとしても「悪し」の方がやっぱり目立った気がするんだ。世間的に一番話題になったのは何と言っても地獄のキラキラ星だろうが、基本的に、演出面がちゃちいのである。あまりアニメとしての骨子が無いというか、見せ方が拙いというか。突然声が出なくなる香澄のくだりとか、ごく自然に訪れるライブハウスの閉鎖とか、「まぁ、そういうストーリーになるんやろな」というのは頭では理解出来ても、個々の要素がぶつ切りで、本当に「単発イベント」みたいに見えるし、そこにいたるまでの有機的な繋がりが乏しく、どうにも身が入らない。キラキラ星のような「ごめん、ちょっと分かんない」っていう展開が出てくると、どうしたってそこで一度物語は醒めてしまうだろう。せっかく「女の子が集まって」っていう分かりやすい売りがあるのに、そこに愛着が湧かないデザインだったのは勿体ない。

 あとはやっぱり、分かっていたことだが「バンドもの」って「アイドルもの」に比べると画で見せるのが難しいんだよね。だって、ライブシーンは基本的に楽器弾いてるだけだからね。「ハルヒ」のライブアライブみたいな超絶作画までいけば話は変わってくるが、本作はライブシーンで動くモデルのベースがCGで組まれており、あまり掘り下げた描写は出来ない。アイドルアニメのように大きなダンスモーションで魅せることも出来ない。結局、最大の目的である「ライブ」が、アニメの要素としてそこまで浮き立たないのである。これも演出方向でいくらか改善出来る部分ではあったかもしれないが、おそらく本質的に打開しにくい問題だったのではなかろうか。

 個別の要素を見ていくと決して悪くない部分も多いんだ。キャラとしては有咲の圧倒的「口が悪い」キャラとか、何故かミルキィホームズで結成されてるバンドとか、見てて楽しい部分が無いわけじゃないし。やっぱり主人公・香澄の求心力がもうちょっとあればなぁ、という部分が悔やまれる。まー、アニメはこれで一旦切れるが、中の人たちの活動は続いていくのだろうし、またどこかで接点が生まれるかもしれませんわね。とか言いながら、知り合いに勧められてゲームはダウンロードしてみた私。これからやるかどうかは知らんけど。

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 久しぶりのプレリだーーーーー! 確認したらゲートウォッチ以来だって。1年3ヶ月ぶり。うわぁ。なんか周りに行ってる人間がいたから急に行きたくなったんだー! 当日に飛び込みで行けるかな? と心配したんだけど、最終的に定員50人のところに20人ちょいしかおらんかったわ……あれぇ……以前は同じ店で下手したら前日予約でも厳しいくらいだったのに……オイオイオイ、プレイヤーみんなどこ行っちゃったんだ? 別な店に行ってるだけならまだいいんだけどさ……。

 


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 年度が代わり、みんなして忙しいせいでなかなか開催されなくなったたほいや。まぁ、去年の記録を確認したらこの時期はやっぱり行われてないんだけどね。しょうがない。よっぽど「暇な」人間が遠くから来ないことにはね。

 久しぶりの試合ですが、人数が集まっていないので、かなり「極まった」対戦になっています。普通のプレイヤーは常時2択程度です。

 まず、初戦は4人戦(含タイラント)。人数が少ないので出題者もダミー解を作成しています。

 


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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