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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<多色>

 

Adeliz, the Cinder Wind 燃え殻の風、エイデリズ (1)(U)(R) U

伝説のクリーチャー・人間、ウィザード

2/2 飛行 速攻

あなたがインスタントかソーサリー呪文を唱えるたび、あなたのコントロールするウィザードはターン終了時まで+1/+1の修正をする。

 燃え殼とか風とか言われてるのでエレメンタルか何かなのかと思いきや、単なる人間のウィザードである。褒めてる二つ名なのか、バカにされてるのかもよく分からんな。さておき、「あぁ、イゼットやね」ということだけは嫌という程わかる圧倒的イゼットウィザード。疑似果敢条件で全軍(ウィザード)が膨れ上がるというのは、強いて近いところを探すなら「剛腕の修道士」あたりか。このレジェンドはそんな驚異的なサポート能力に加えて飛行速攻で自分もパンプして殴るという積極性を見せており、単体でも少し前に構築で活躍した「嵐追いの魔道士」のようなビートが期待できるのだ。最近の青はすっかりアグレッシブになっちゃったわねぇ。

 

Arvad the Cursed 呪われし者、アルヴァード (3)(W)(B) U

伝説のクリーチャー・吸血鬼、騎士

3/3 接死 絆魂

あなたのコントロールする他の伝説のクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。

 レジェンド・ロードという上から目線をさらに上から目線にしたような謎が謎呼ぶ伝説。ウェザーライトの新しい乗組員だが、なぜこんな能力を与えられているのかはよくわからない。カードとして比べるとすると、一応同じ効果を持つエンチャントに「運命の日」があり、こちらは4マナの置物。そこに黒マナ1つを加えただけで接死絆魂の吸血鬼が付いてくるのだからなかなかの大盤振る舞いである。まぁ、除去耐性ないからあんまり信用できないけども。レジェンドで固めたレジェンドデッキ、成立するといいね……そういえば、ドミナリアでも普通に白黒の吸血鬼がOKになったんだな。

 

Aryel, Knight of Windgrace ウィンドグレイスの騎士、アルイェール (2)(W)(B) R

伝説のクリーチャー・人間、騎士

4/4 警戒

(2)(W)(T):【騎士トークン】を2体生成する。

(B)(T)、あなたのコントロールするアンタップ状態の騎士をX体タップする:対象の、パワーX以下のクリーチャーを破壊する。

 ウィンドグレイス卿は、インベイジョンブロックで描かれた最終決戦において「ナイン・タイタンズ」というPW連合の一角として活躍した猫耳萌えキャラPWである。その容貌から当時の我々はキング(鉄拳)と呼んでいた。改めてWikiで来歴を調べていたら「ナイン・タイタンズの中では一番精神が安定している」とか書かれててちょっと面白かった。まぁ、確かにガフ提督とか見た目にも危なかったしな。さておき、そんなウィンドグレイス卿の配下がなんで白黒なのかはよくわからないが、どうやら騎士を統べる騎士・ロード的な役割を担っている様子。全体増強などはないものの、騎士が集まるとすごいことが起こるのはかつてオンスロートにあった「カタパルトの達人」あたりのイメージだろうか(当時は兵士ギミック)。3マナでトークンが生み出せるのは現在も活躍中の「一番砦、アダント」と同じスペックであり、出てくるトークンが2/2とでかいのでその強さはさらに格上。下手したらこいつが殴った後でもトークンが出せたりするので本当に器用。これで4マナとか、お手軽すぎるリミテッドブレイカーだ。

 

Darigaaz, Reincarnated 転生するデアリガズ (4)(B)(R)(G) M

伝説のクリーチャー・ドラゴン

7/7 飛行 トランプル 速攻

〜が死亡するなら、代わりにこれを卵カウンターが3つ置かれた状態で追放する。

あなたのアップキープの開始時に、〜が卵カウンターが置かれた状態で追放されているなら、その上から卵カウンターを1つ取り除く。その後、〜の上に卵カウンターが置かれていないなら、〜を戦場に戻す。

 ???どういうことだってばよ?! デアリガズさんといえば、インベイジョンブロックの花形(?)である伝説ドラゴンサイクルの一角であり、当時のプレイヤーは、これらのサイクルからとって3色の「弧」の組み合わせをドラゴンの名前で呼びならわした。ご覧の通りに黒・赤・緑の3色(現在のジャンド)は「デアリガズカラー」と呼んでいたのだ。そして、このデアリガズさんはそんなサイクルの中でもあんまり目立たないやつであり、むしろ当時のリミテッドでは全体除去の「デアリガズの息」の方が印象に残っている。そんなデアリガズさんが……なんやこれ。レベルの高すぎる赤ちゃんプレイなんだろうか? 死んでも卵に戻って永遠を生きるというのである。お前、そんなキャラだったのかよ(当時は今ほどストーリー部分が公開されていないので、キャラクターのバックグラウンドがあんまりわからない)。3色であること、7マナと重いことで存分に能力を溜め込み、トランプルに速攻まで完備してなんか子孫よりもよっぽどこちらの方が「ロリックス」っぽい。そして除去されても3ターンの育休を経てダイナミックに復帰。帰ってきたターンからすぐに殴りに行けるのは「再燃するフェニックス」と同じである。出せれば確実に強いやつなのは間違いないが、現在は諸々の面倒臭いファッティが溢れかえるせいで、メインで使われてる除去呪文って追放ばっかりなんだよな……。頑張れデアリガズさん。画面外からこんにちは。

 

Garna, the Bloodflame 血の炎、ガルナ (3)(B)(R) U

伝説のクリーチャー・人間、戦士

3/3 瞬速

〜が戦場に出た時、このターン、いずれかの領域からあなたの墓地に置かれた全てのクリーチャー・カードを手札に戻す。

あなたのコントロールする他のクリーチャーは速攻を持つ。

 なんか能力にまとまりがないレジェンド。上の方はいいんだ。瞬速がついているので、自分のターンだろうが相手のターンだろうが、戦闘終了後に死体を回収して再びの生を与えてやる能力。一応黒っぽいネクロマンシーな能力と言える。ただ、それだけだと赤の要素が一切なくなってしまうので、その身にサムトさんばりの「熱情」を内蔵してみたわけだ。これでちゃんと赤っぽいが、ただ上の能力とは特に噛み合ってないし、瞬速+熱情もちぐはぐである。なんなんだろう。誰なんだろう。なお、瞬速については「凶兆艦隊の毒殺者」の解説で説明されていたが、第1色は青で、第2色が緑、そして現在は黒を第3色にする実験段階らしいのでここについていても問題ないのだ。そして、実は「このターンに死亡したクリーチャー」とは書かれていないので、直接ライブラリを削って一気に回収する方が効率が良かったりもする……青黒で良くない?

 

Grand Warlord Radha 総将軍ラーダ (2)(R)(G) R

伝説のクリーチャー・エルフ、戦士

3/4 速攻

あなたのコントロールする1体以上のクリーチャーで攻撃するたび、その数に等しいだけの(R)(G)の組み合わせのマナを加える。ターン終了時まで、あなたはステップの終了時やフェイズの終了時にこのマナを失わない。

 「ケルドの後継者、ラーダ」さんも生きてらっしゃった。はるか昔にどっかで「死んだ」って噂を見たことがあったんだけど、ちゃんと次元修復後も生存して、地元でお偉いさんになっていたらしい。ケルドで成長したラーダは、なんだか肉体もふくよかになられたようで、コストが2倍、サイズも大体2倍。そしてその不可思議なマナ能力は健在で、なんと味方全員のアタックをカウントできるようになっている。「そんな大量のマナが出てきても戦闘中に使いきれるかよ」という当然のクレームにも対応し、このマナがターン中持続できるようになり、殴れば殴った数だけ第2メインフェイズで展開力が上がる。かつては自分が殴らないとどうしようもなくなったが、監督職についたおかげで部下の働きを見守るだけで良くなった。出たターンに殴ることで擬似的に自分のマナコストをごまかすことも可能で、出す→みんなで殴るで2〜3マナくらい稼げればクッションをおかずに展開を続けていけるだろう。アグレッシブなデッキに向いているが、マナの使い道を探してデッキをまとめるのは骨が折れる。「不屈の神ロナス」みたいにガンガンマナが使えるサポーターがいると素敵かもしれない。

 

Hallar, the Firefletcher 炎矢師、ハラー (1)(R)(G) U

伝説のクリーチャー・エルフ、射手

3/3 トランプル

あなたが呪文を唱えるたび、それがキッカーされているなら、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置き、その後〜は各対戦相手に〜の上に置かれた+1/+1カウンターの数に等しいだけのダメージを与える。

 アンコモンによって示唆される今回の赤緑アーキタイプはキッカー。まぁ、マナが増えないと使えないキッカーが緑の特性になるのは至極自然な流れではあるな。そして、そんなキッカー戦術のかなめに据えたいのがこちらのエルフ。反応してカウンターが乗る程度なら割とありがちなやつだが、さらにそこから直接火力も飛ばし始めるので、キッカーを重ねれば重ねるほどにどんどん相手の本体を侵食し始める。最終的には殴らずともこの火力だけで焼き尽くす……のは難しいかもしれないが、その頃には特大サイズのトランプラーがとどめをさしてくれるだろう。まぁ、「キッカーってそんなに連打できるもんじゃないよね」問題は特に解決してないんだけども……。3マナ3/3なんだから文句言うもんじゃない。とりあえず最初に使うキッカーはこいつのアタックを増強するための「成長の資質」(キッカーで+4できるジャイグロ)でどうでしょう。

 

Jhoira, Weatherlight Captain ウェザーライトの艦長、ジョイラ (2)(U)(R) M

伝説のクリーチャー・人間、工匠

3/3

あなたが歴史的な呪文を唱えるたび、カードを1枚引く。

 「ギトゥのジョイラ」のおかげでやたらと時間魔術が得意な印象があるジョイラだが、元々の専門は「工匠」。様々なアーティファクトクリーチャーの創造主としても名を知られている。そんな彼女が今再びのウェザーライトに搭乗。大戦時に艦長を務めていたシッセイがどこに行ったのかはまだわからないが、今回艦を操るのは大ベテラン(失礼)のジョイラなのだ(ジョイラさんは老化しないので、現在○△×歳らしい)。でもまぁ、こうしてカードになってるのを見ると……割と地味だな。いや、やっぱりMagicで一番強い概念はドローってことなんでしょうかね。アーティファクト呪文が全部ドロー。PWでも確定ドロー。クリーチャーでもそこそこドロー。つまり、カードタイプの半数くらいはドローできる。あれ、強いや。まだカラデシュが使えるうちに何か彼女を中心としたハイパーなアーティファクトエンジンが作れないものだろうか。

 

Jodah, Archmage Eternal 永遠の大魔道士、ジョダー (1)(U)(R)(W) R

伝説のクリーチャー・人間、ウィザード

4/3 飛行

あなたは、呪文を唱えるコストを支払う代わりに(W)(U)(B)(R)(G)を支払ってもよい。

 名前は聞いたことがあるけど実は誰なのかよく知らない有名人、ジョダー。何しろ私としては並行世界である「次元の混乱」で「ジョダーの報復者」を見たことがあるだけなので、本人のパーソナリティについては知識ゼロである。ざっと調べるとウルザの子孫とのことで、なんとあのヤヤ・バラードの師でもあるらしい。なんだ、立派な人やないか。そしてそんなジョダーは何故かジェスカイカラーの空飛ぶウィザード。そしてその体内には「太陽の拳」を宿している……。うむ、やっぱり何一つパーソナリティはわからないな。とりあえず、こいつを総大将に据えれば5色の統率者デッキが作れるし、簡単にエルドラージを唱えたりもできるようになる。制作チームは統率者用のレジェンドを作るのも大切な仕事だって言ってますのでね。

 

Muldrotha, the Gravetide 墓場波、ムルドローサ (3)(B)(G)(U) M

伝説のクリーチャー・エレメンタル、アバター

6/6

あなたの各ターンの間、あなたはあなたの墓地から各パーマネント・タイプのパーマネントカードをそれぞれ最大1枚プレイしてもよい。

 またよくわからない概念のレジェンドが登場。もう、アバターとかいうわけのわからないクリーチャータイプ勘弁してほしい。名前に「墓場」とつけられていたり、コストがスゥルタイだったりする時点であんまり真っ当な筋のものじゃないことは想像できるが、その能力は実に堅実。なんと墓地の全てのパーマネントカードがフラッシュバック可能。1ターンに1枚制限はあるが、わざわざ注釈がついている通りに「各タイプが1枚ずつ」なのでアーティファクトとクリーチャーとエンチャントとPWと土地を全部出すことも可能なのである。そんなアドの取り方ありか。スゥルタイカラーなのでせっせと墓地を肥やしてからこいつにつなげて好き勝手に貪りたいところ。まぁ、どうあがいても6マナで即効性がないのでバズるのは難しそうだが、夢見る範囲の大きい良いレジェンドである。そういえば「死橋の詠唱」を初めて見たときも「ヤベェ、超強い」って思ったっけなぁ……。

 


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Marwyn, the Nurturer 養育者、マーウィン (2)(G) R

伝説のクリーチャー・エルフ、ドルイド

1/1

他のエルフがあなたのコントロール下で戦場に出るたび、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。

(T):〜のパワーに等しい数の(G)を加える。

 誰を養育するんでしょうねぇ。僕も養育してほしいですねぇ。……って、おっきくなるのお前かい! 被扶養者やんけ! 名前の単語の並びからなんとなく「Dwynen, Gilt-Leaf Daen/光り葉の将帥、ドゥイネン」を思い出したんだけど、あいつはローウィンエルフだから関係ないな。こちらのドミナリア・エルフは分かりやすくエルフらしい能力のパッケージ。というか「エルフの大ドルイド」のひねった版みたいなもんか。「大ドルイド」は他のエルフを強化し、エルフの数だけマナを出す。こちらは他のエルフで強化され、強化されたぶんだけマナを出す。どちらの能力も一応筋は通っているのだが、「大ドルイド」と比べるとちょい微妙か。エルフはどうせ横に広げる前提の種族なのだし、こうして単体で膨れ上がっても、マナを出したら殴れないのだから筋肉の持ち腐れである。黒除去なんかで潰された時の解散ムードもなんとも寂しい。カウンターがらみのギミックと組み合わせるのが手っ取り早いが、今後はエルフとマーフォークでカウンターの奪い合いが始まるんだろうか。

 

The Mending of Dominaria ドミナリアの大修復 (3)(G)(G) R

エンチャント・英雄譚

Ⅰ、Ⅱあなたのライブラリを上から2枚墓地に置く。その後、あなたは自分の墓地にあるクリーチャー・カードを1枚手札に戻しても良い。

あなたの墓地にある土地・カードを全て戦場に戻す。その後、あなたの墓地をライブラリに加えて切り直す。

 ナインタイタンズが必死に次元の穴を修復し、ドミナリアを侵攻から守り抜いた物語が描かれているであろう英雄譚。見事な彫刻が施された木像にはフレイアリーズ、ウィンドグレース卿、そしてカーンの姿が確認できるぞ。癒されて行く様子を描くのにいきなりライブラリを削り始めるのは驚くが、まず出した時点でほぼ確実にカードが1枚回収できるので損はしない。2章に入れば2枚目が回収できて、緩やかなアドバンテージ。そして最終章を読めばうまいこと貯めておいた土地が一気に並び、繁栄を取り戻したドミナリアの様子を再現できるというわけだ。なんとももっさりした効果ではあるが、最終的に得られるペイはマナコストに見合ったものだと言えるだろう。一応何か爆発的な効果を期待したいなら大量の土地を先に送り込んでおく必要があるが、それなら「自然形成師」の方が1マナ軽いし起動も簡単だろう。あくまでリミテッドレベルで「うん、地味だけど悪くないね」って言われるカードである。

 

Multani, Yavimaya’S Avatar ヤヴィマヤの化身、ムルタニ (4)(G)(G) M

伝説のクリーチャー・エレメンタル、アバター

0/0 到達 トランプル

〜はあなたのコントロールする土地と、あなたの墓地にある土地1つにつき+1/+1の修正を受ける。

(1)(G)、あなたのコントロールする土地を2つ、そのオーナーの手札に戻す:〜をあなたの墓地から手札に戻す。

 そうか、ムルタニさんってご存命だったんやな。Wiki見たら「時のらせんの時に破壊されて拡散した」って書いてあるんだけど、まぁ、精霊だからヤヴィマヤの森さえ無事なら復元も可能なのか。以前は「マローの魔術師」の名前が示す通りにマロー能力を中心に据えており、無骨ながらも安定感のあるデザインで一定のデッキに登場して活躍を見せた。今回はガラッとその姿を変え、むしろ「マローの魔術師モリモ」のリメイクになっている。並べた土地だけでなく墓地の土地までカウントするのが最大の特徴で、やろうと思えば墓地を肥やすイレギュラーな方法でサイズアップを狙うことも可能。「隠遁ドルイド」なんかを使えば瞬殺デッキも組めるかもしれない。コストが重いので構築レベルだと使いにくいが、到達によるディフェンス、トランプルによる攻撃性能で安定性は高いし、そこまでキツくない条件での復活能力も持っている。これ1枚をフィニッシャーにして緑系のヘヴィー(文字通り)コントロールなんかを狙うのも面白いかもしれない。なお、パワーとタフネスを規定する部分は「能力」なので、「能力を失う」効果を食らうと死ぬ。

 

Nature’s Spiral/自然のらせん(M11)」 U

 現時点では最もベーシックな緑の「リアニ」呪文が久しぶりの再録。「新たな芽吹き(3ED)」ではカラーパイがおかしいというので新たに作られたこのカードは、黒の「墓暴き」よりも重い分効果範囲が広く、なかなか良いバランス調整である。PWも回収できるので実は構築レベルでも馬鹿にならない仕事ができるカードなのだが、さすがにこれ単体ではちょっと主張に乏しいか。リミテッドなら入れておいて損はない1枚。

 

Pierce the Sky 空を射抜く (1)(G) C

インスタント

〜は対象の飛行を持つクリーチャーに7点のダメージを与える。

 「機動戦士Zガンダム」最終話のタイトルは「宇宙(そら)を駆ける」だが、そうして駆け出した連中を無残に撃ち抜いてしまうのがこちらの呪文である。誰がどう見ても「垂直落下」でええやんけ、と思うのだが、まぁ、流石にここまで点数がでかければほとんど差はないので、実質的に「垂直落下」と同じである。一応ダメージなので軽減される心配がゼロではないが……どこまでいっても誤差の範囲。今回はこれも含めて緑での飛行対策が容易なのは上述の通りなので、そこまで慌てて回収する必要はない呪文。確実にサイドボードスタートになるこれは優先順位は低めだろう。

 

Primordial Wurm 始源のワーム (4)(G)(G) C

クリーチャー・ワーム

7/6

 それを印刷しちまったら……戦争だろうがよ! 氷河期の災厄様が! 黙っちゃいねぇぞコラ! ……まぁ、過去の歴史でいくらでも上位互換はいるので今更ですがね……。はい、みんな大好き「甲鱗のワーム」様のコスト調整版バニラファッティ。2マナも軽くなって性能は完全に同じ。現在の感覚だとこのコストは6/6トランプラーが出せるコストなのでどっちがいいかと言われればトランプラーが欲しい気がするが、まぁ、微差である。あー、でもなー、森が1枚しかなかったらこのカードは出すことすらできないしなー。やっぱりシングルシンボルの方が強いよなー。少しくらい重くてもなー(気遣い)。

 

Saproling Migration 苗木の移牧 (1)(G) C

ソーサリー

キッカー(4)

【苗木トークン】を2体生成する。この呪文がキッカーされていたなら、代わりにこのトークンを4体生成する。

 意外なことに「シンプルに苗木だけ出すソーサリー呪文」という過去の比較対象があまりないのだが、2マナで2体なら一番近いのは「鉄の樹の拳(RAV)」かな。インスタントなら1マナで1体出すだけの「芽吹き(TSP)」との比較。似たような効果である白の「急報(M15)」がインスタントなので素の効果だけだと見劣りする感はあるものの、キッカーによる増殖プランが狙えること、そしてこのセットにおけるサリッド・苗木シナジーの多さを考えれば、リミテッドでの活躍は「急報」を上回るものになるだろう。やはり2ターン目からパーマネントが2つ増やせるという選択肢は魅力的だ。サリッドデッキなら必須の先兵。

 


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 このサブタイトルの韻が好き、第8話。今作は何らかの形で韻を踏むサブタイが多いのだが、今更気づいたけど「Princess Principal」からの繋がりなのね。前回の「Loudly Laundry」もわかりやすくて良かったけど、今回のタイトルも実にうまい。「Ripper」の方は当然「引き裂くもの」という意味(ジャック・ザ・リッパーのリッパー)であり、「dipper」は俗語で「すり」の意らしいから「スリの小娘と出会ったお姫様が運命のいたずらでその間を引き裂かれる」という解釈も可能なのだが、調べてみると「Ripper」はイギリス英語(これ重要)の俗語で「すげぇ、デッケェ」という意味があり、直訳するなら「すごいスリ」の意となる。アンジェの尊敬する「プリンセス」は、本当に「すごいスリ」なのだ。

 case20ということで順番としてはここまでのエピソードで一番後ろ。直近はcase18のドロシーパパ回である。あんまり注意して見てこなかったので確認できないのだが、ひょっとしてチームプリンセスとノルマンディー公の関係性って時間が経過するごとに煮詰まってきてる? 表向きはプリンセスとしては「身内」であるはずだが明らかに敵キャラというノルマンディー公とは、プリンセスたちはどのような関係にあるかを明示するわけにはいかないのだが、今回は明らかにバチバチだったし、露骨に反目しあうかどうかも時系列で変わってきているのかも。ちなみに、時代が後の話なので当然チームの関係性は全員ツーカーである。ただ、それでもまだベアトが「何でアンジェはプリンセスに弱いんだろうね?」と首を傾げているところを見ると、やっぱり2人の関係性はメンバーにも話していないんだ。そこは最後の砦なのかなぁ。まぁ、その割にはその辺の浮浪者の少女にあっさりと(物語形式ではあるが)喋っちゃってるんですけどね。黒蜥蜴星人のたわ言としてスルーしてもらえるかしら。

 個人的には、これまで不確定要素だと思ってあまり信用していなかったプリンセス・アンジェ間の関係性だが、どうやら2話で言っていたもので確定らしい。今回も一応アンジェ(ややこしいので当ブログでは「アンジェ」「プリンセス」で統一します)の独白の形式なので嘘が混じっている可能性もゼロではないが、今回のお話は全て事実だったと受け止めて問題ないだろう。2人は本当に入れ替わっており、アンジェの本名はシャーロット、プリンセスの本名はアンジェだったのだ。

 普通、こうして平民と王族の入れ替わり物語なんてものが展開する場合、片方が上、片方が下の身分なのでどちらかが一方をやっかむことになるはずなのだが、この2人はどちらも「お互いに大変なのに交換しちゃってごめん」と互いをいたわっているのが特殊な点。スラムに放り出されたアンジェを見て「これ、どう考えても戻れなくなったらアンジェが一方的に地獄やんけ」と思ったら、都合のいいことに(悪いことに)そのタイミングで革命が起きるという運命のいたずら。まぁ、スリの娘っ子が簡単に壁の隙間から侵入できるような王城に住んでるような連中だし、割と簡単にひっくり返る権力だったのだろうが……。結局、「スラム街に投げ捨てられ、貧民として生き抜くしかない元王女」という悲劇と、「王族でもないのに、革命にさらされてちょっとでも気が緩んで身分がバレたらマジで命がやばいただのスリ娘」という悲劇が同時進行で発生することになったわけだ。全く別種の苦労ではあるのだが、お互いに「それまでの自分の生活」をよく知っているだけに「あっちの方もヤベェよなぁ」というんで一切恨み言が生じず、互いを思いやる関係を長年維持できたのである。

 大切なのは、別れの際にアンジェが残した「私は女王になってこの国を変えるんだ」という一言。プリンセスの方はその一言を胸に「自分が何とかしてその代わりを果たさねば」というので血反吐を吐きながらも王族として生き残ったし、アンジェの方も何とかしてプリンセスに再会するために必死でスパイとしての腕を磨いた。あの便利な反重力ボールが一体どこでどうやって手に入ったのかは定かでないが、2人とも元々才能に溢れた人間だったのは間違い無いだろう。長年生き別れていたにもかかわらず、頻繁に入れ替わりが可能なくらいに「互いの人生」をリンクさせることができるのも、2人の天性の才能があってこそだ。まぁ、今となっては流石にアンジェもプリンセスほど芸事をこなすことは出来ないようだが。

 今回はそんな2人の入れ替わりの物語がメインなので、ミッション自体は割とあっさりめ。スリの少女との交流物語は一応あったけど、あれもアンジェの過去を想起させる程度の役割だし。冒頭でアンジェが「ひどい国ね」って言ってたけど、幼子が露骨にスリやら置き引きやらをやろうとしたのに単にはっ倒されるだけで済んでる時点で割と甘い国だと思うぞ。まぁ、そんな国でも「変えなきゃ」っていう使命がアンジェとプリンセスを突き動かしているわけだが。ロンドンに立ちはだかる「壁」という具体的な存在が、2人の人生を隔て、現在も世界を不幸にしている様々な「壁」に含意されているのもまたおもしろい。さて、次の話数はどこになるのかな。

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8月26日 ドラフト模様(HOU×2 AKH

ピック順 【Alessi】→【Serra】→【Thraxi】→【Sea-chcken】→【Sangriter】→【Mei】→

 

 いろんな意味でごぶさたでした。ドラフト自体も2週間休みが挟まってしまったし、PCのクラッシュでテンプレートが消失して色々と大変でした。特に、俺の個人的な経済面で……。本当は統率者デッキがほしかったんだけどさ、急な出費のせいでとてもじゃないけど買う気が起きなくなったしさ……僕がデッキの入ったショーケースをじっと見つめているからお金持ちのおじさんが買ってくれたりしないもんですかね。

 というわけで久しぶりのドラフト。みんなして割と忘れている。いや、オンライン面子は知らんけども。気づけばぼちぼち次の環境の足音も聞こえてくるシーズンなんですよ。この環境、一体誰がどのように生き抜いていくのだろう。現状、目も当てられない状態ですけどね。

 

 


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「仮面ライダーエグゼイド」 ー

 ライダーについての感想書くのって初めてなんですよね。一応、なんで初めての感想になるのかを確認するために(どうでもいいとは思うが)私のライダー履歴を簡単に書いておくと、シーズンをリアルタイムで視聴したのは昨年の「ゴースト」が初である。プリキュアを「ハートキャッチ」から、スーパー戦隊を「ゴーカイジャー」から見始めた私は、いつでもライダーを見るチャンスはあったと思うのだが、他のジャンル同様、「今まで見てこなかかったから素養がないし、日曜の朝にそんだけの番組を抱えるのはしんどい」というのでパスしてきた。実際はライダーにもチャレンジしようと思って「ウィザード」「フォーゼ」「鎧武」「ドライブ」と1話目は全部観ていたのだが、1話目時点で「やっぱライダーってピンと来ないなぁ」ってんで視聴を継続しなかったのだ。まぁ、「レコーダーの容量がきつい」っていうすごく切実な理由もあったんだけどさ。

 ただ、私の周りに致命的な(そりゃもう命に関わるレベル)ライダーファンが現れ、熱っぽくその魅力を訴えていたのが変調の兆し。実は戦隊の時と同じように東映チャンネルでの放送でいくつかはフォローするようになり、面白いと評判だった「電王」に始まり、ヘンテコライダー「ディケイド」、今をときめくフィリップが大活躍する「W」と、リアルタイムではないながらも3本の平成ライダーは通して見ることができた。「こういうライダーだったら割と面白い」と思える勘所も自分なりにある程度は把握することができた。そこで昨年は頑張って「ゴースト」を通年視聴したわけだが……あんまり面白くなかった。「やっぱりリアルタイムで観るほどではないのかなぁ」と思っていたところに今年の「エグゼイド」である。ぶっちゃけ、序盤はあんまり真剣に観てなかったんだ。「どうせゴーストの時と同じようにダラダラするんじゃない?」って思ってたから。だからグラファイト全盛期なんかはあんまり印象に残っていないのだが……。

 様子が変わってきたのは、デンジャラスゾンビが暴れ出したあたりである(割と早いな)。終わってみれば完全無欠の「神」となった檀黎斗神の大暴れあたりから、なんかもう、加速度的に面白くなっていった気がする。元々、初期メンバーの中では監察医のキャラがお気に入りで、変身の時の粗野なキックなんかが「格好いいなぁ」と単純に思えるキャラだったのだが、その貴利矢が「殺され」、社長が社長として尖ったあたりで「結構ドラマがハードやんけ」というので毎週きちんと観るようになった。あとはもう、そんな檀黎斗神も新たな強敵の犠牲になり、ケロリと復活して完全なネタキャラとして昇華され、さらに好きだった貴利矢も帰還して濃いキャラの展覧会が毎週楽しめる展開。ドラマ部分ではパラドの立ち位置が見事で、天才ゲーマーエムの成立に一役買いながら、他にも分身設定の伏線、バグスターと人間の関係性の問題など、パラド1人が存在するだけでありとあらゆる今作のテーマが一気にまとめて転がせるのが非常に秀逸。バグスターという設定がいわゆる単純な「怪人枠」で終わらず、ポッピーと黎斗の絡みなんかも含めて物語に複層性を与えながらとっ散らからない見事な舵取りになっていた。本当に「ゲーム」と「医療」っていうテーマで物語をここまでまとめられるとは思ってもみなかったよ。巷でよく言われている「最初はダサいと思っていたライダーがシーズン終わりには格好良く見える」っていう現象も肌で体験できて、クロノスなんて登場直後から文句なしで格好良かったからね。まぁ、何が出てこようと俺の中のトップはデンジャラスゾンビだけども。

 とりあえず、個人的に視聴モチベーションとなったキャラ萌えランキングを上げておくと、1位は多分動かしようがない「神」。2位が監察医、3位はパラドになると思います。実写ドラマで男性キャラに「あら、この子可愛い」って思ったのはパラドが人生初かもしれない(別にホモホモしい意味ではなくてね)。あとはやっぱりポッピーが可愛い。まぁ、今のところ面白いと思ったライダーのヒロイン勢は全員可愛いと思えたので(特にWの所長は好き)、ちゃんと観られるライダーなら1年追いかけたヒロインはみんな可愛く見える気がするけども。ポッピーの中の人は声の演技も実に良いので、声優業界にもっと深く潜り込んできてくれないものかと期待するのである(ゴーカイイエローの成功によって割と味を占めている)。

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 そんでこのサブタイトルよ、第19話。最大規模の殉職者を出しておきながら、このサブタイをラストに出して締めるスタッフの底意地の悪さな。

 最強ラスボス・アルタイルさん攻略戦。しかし、その前には「なんでお前今更出てきてごちゃごちゃ言うてんねん」という感想しか出てこない、セレジアの彼氏・カロンが立ちはだかる。そりゃね、弥勒寺さんとこの翔くんも同じように騙されてたし、ブリッツさんだって賢そうなふりして結局は同じ欺瞞にやられてたわけで、カロンだけを馬鹿野郎と責めるのも酷だが……流石にセレジアがあんだけ頑張って訴えてるんだからさ、せめて一旦マシンからおりて話し合うとかいう選択肢はなかったのかよ。どんだけ不器用肉体派カップルなのよ。セレジアさんはもうちょっと賢いイメージだったのになぁ。

 結局、おせっかい彼氏のカロンが暴れるもんだから当初決戦兵器として予定していたフォーゲルシュバリエ・ギガスマキナという2大ロボはカロンの相手をしなければならず、その間、上空高くに控えるアルタイルさんを攻略できるのはアリスちゃんただ1人。渾身の一撃を叩き込み見事まみかの仇を打ったかに思われたアリスちゃんだったが、例によってアルタイルのチート能力によってカウンターをくらい、自らの渾身の一撃をその身に受けて死亡。なんとまみかに続いての無念の退場となってしまった。

 今回のバトルでは、アルタイルさんの挑発を中心に「主人公」というワードが頻出し、世界に顕現した被造物たちの存在意義を問う展開となった。アリスちゃんは主人公だったはずだが、「この世界では脇役にすぎない」と一蹴されて撃沈。対して鹿屋はカロンとの対決で「自分も主人公なのだ」と発奮して善戦。これまであまりぱっとしたところがないスケベ小僧だったが、ここにきて「セレジアの説得」「カロンの制圧」と大きな活躍を見せた。なんだ、鹿屋くんもちゃんと主人公できるんじゃないか。あとはまぁ、ひかゆさんは……そのキャラクター造形は問題があるってアルタイルさんに指摘されてましたね。たぶん、視聴者の多くもそう思ってるんじゃないかな。まぁ、強引に作られたギャグキャラみたいなもんだからしょうがない。

 そして、そんな「主人公」たちが超えなければならないのは物語の壁。そして、それを生み出す創造主そのもの。アリスちゃんは、創造主と一緒に編み出した必殺技を繰り出し、二人三脚での現状打破を目論んだが失敗。高良田さんは自分の娘であり、盟友であるアリスが自分の思い描いた通りのヒーローになれなかったことに自らの不甲斐なさを痛感し、涙した。せっかく分かり合えた「神」と被造物だったが、アルタイルの力はそれを超えるだけの「現実」だったのである。そして、カロンは顕現した時点で創造主の思惑を超え、自分だけの新たな物語を築き始めたという。こうして、作中のキャラが作者の手を離れ、新たな物語を紡いで作者へ一矢報いるというのも、「Re:CREATORS」というタイトルの由縁であるのかもしれない。そして、そんな「新たな創造者」として独り歩きを始めたカロンに対し、作者との共存を果たしたセレジアもまた、「神」の手を離れて自らの物語を紡ぐのである。

 この世界に顕現した時点で、それはキャラではなくて1人の人間、1つの世界。であるならば、彼らにもまた、物語を生み出す「神」の資格があるのだろう。創造物に依るさらなる創造。その繰り返しこそが「Re:CREAOTRS」。創造の軛を超えたアルタイルには、果たしておわりがくるのだろうか。

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 そりゃ緒川さんには自重しろとは思うけども……第9話。「思わず空蝉を使ってしまいました」じゃねぇよ。そりゃ翼さんじゃなくても待遇改善を要求するわ。

 ユニゾン修行第2部。前回は重たい過去を抱えていた責任感に押しつぶされそうチームがイケメンのステファンの活躍により見事に過去のトラウマから脱却、綺麗なコンビ芸を見せてくれたわけだが、今回はなかなか接点を見出しにくい調×翼という不思議なコンビがメインになっている。この2人の共通点を探すのはなかなか難しいのだが……なるほど、心理面では「心の壁」をキーワードに、そして実際の戦闘スキルでは「高機動」というつながりでまとめてきたか。3期の頃の個人エピソードって本当にしょうもないのが多くてテンションが下がり気味だったのだが、今期は各々のキャラの掘り下げもしっかりできていて(あと何よりも作画状態が安定していて)、きちんと「ファンが見たかったシンフォギア」になっているのが嬉しいところ。まぁ、もっと欲を言えば今回みたいな個人エピソードを戦闘に絡まない完全な日常回とかでも見てみたかったところだが……そっちはソシャゲに任せるしかないな。ちなみに、今回もマリアさんがなんとなく将棋やチェスっぽい台詞を言う、って言うところにソシャゲからの逆輸入が活かされています。

 調を構成する要素の1つ目が「心の壁」。今回のエピソードを見て初めて認識したのだが、そういえば、2期の最終盤を除けば、調(あと切歌も)の個人を掘り下げたエピソードって今まで存在してなかったんだな。毎回シラキリコンビでセット販売だったもんだから、「月読調」単体でのキャラってあまり認識したことがなかった。そりゃ、もちろん性格なんかは把握しているはずなのだが、あくまでもそれらは切歌との関係性の中で成立するレベルで、「調単体ではどんな子なんだろう」って、考えなかったね。切ちゃんはあの通りのちょっと足りない性格がかえって功を奏し、どんな相手とでもある程度チームは形成できる。考えてみれば今やすっかり懐いているクリス先輩とだって、切歌が率先して関係性を築いたからこその今の3人組になっているのだろう。対人関係においては、そんな「陽」の切歌の影に隠れて、調は目立つことがなかった。だからこそ司令には「盲点だった」と言われてしまうようなユニゾン率に止まってしまったのだろう。なんか分かるよね。みんなでいる時なら「友達」なんだけど、いざ2人きりになってしまうと「あれ、俺とこいつ、あんまり話すことないぞ」みたいな関係性な。調は常に切歌フィルターを通したコミュニケーションだったから、どうやらマリア以外の面々とはそういう距離感だったらしい。

 意外な難問を突きつけられ、調は1人思い悩むわけだが、なんだかやけにキャラの立っている神社の宮司のおかげで(あと翼先輩のおかげで)その辺りはあっさりと飲み込む。まぁ、先輩もその辺りの距離感についてはだいぶ拗らせてましたからね。1期の頃の尖っていた翼さんの様子とか、知らない連中に見せてやりたいわ。それだけ奏の存在が大きかったからしょうがないのだが……(なお、奏との関係性については、ソシャゲでどうしたらいいかわからないレベルで引っ搔き回された模様)。とにかく、あれだけ不器用だった翼でも気づいたらツーカーの仲になったんだから、調だって大丈夫だよ! というアドバイスであっさりお悩み解決。まぁ、これまで形成してきた関係性もありますしね。決して「心の壁が万里の長城」ではなかったのですよ。ほんのちょっとのきっかけがあればそれで解決できる問題なのさ。

 そうして、高機動2人組が力を合わせることによって首都高をガンガン攻めるチームが結成。画面としては「けん玉とバイクとノコギリが夜の高速道路を激走する」というわけの分からないものになっているのだが、これこそがギアの無茶苦茶さよ。もともと「ノコギリで疾走」の時点で意味わからんからな。合体技は前回マリア×クリスで見せたものと大差ないのであんまり衝撃はなかったが、とりあえず調がようやく切歌以外の人間とでもコンビを組めたことを嬉しく思いましょう。オチとしては、「ツキ」と読む神社の名前が「調」でした、ってんで、調の名前の由来がわかったというお話。「ツキって読む調って書かれたお守りを持っていたからツクヨミシラベ」って、どんだけ安易なネーミングセンスなんだよF.I.S.の連中め。しかし、たまたまそういう所持品を持ってたってことは、調は元は埼玉県民だったんだろうか……。あの宮司さんのお孫さんって……。

 で、無事にコンビ結成を達成したことは喜ばしく思うわけだが、その陰では、コンビ結成どころかどんどん人員が減っている悲しい三幹部の物語があるわけだ。「素敵オカマ」ことカリオストロを失ってしまい義憤に燃えたプレラーティだったが、直接アダムのところに殴り込みに行くのは幾ら何でも相手が悪かった。前を隠さないタイプの全裸に一蹴され、「アダムはマズい」という周知の事実をわざわざ伝えるためにサンジェルマンのところを目指すことになる。彼女があんなに必死でけん玉疾走する必要性はあまりなかったと思うのでその辺の齟齬はちょっと気になるのだが、彼女の仲間思いな必死の頑張りはなんとも哀愁を誘う。調たちのことを考えれば申し訳ないのだが、どっちかっていうとプレラーティびいきで応援したくなってしまうような状況。こうなってくると、やっぱりアダムというラスボスを相手取ってギア奏者&錬金術師の結束がみたくなるんだけどなぁ……。哀れ、けん玉は夜のハイウェイの塵と消えたのである。けん玉型のファウストローブ、面白かったからもっといろんなギミックが見たかったんだけどなぁ。マジで復活してくれないかなぁ。

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 墓地が7枚で第8話。スレッショルドって言葉はMagic以外の文脈でなかなか聞かないんだけど、元々の意味は「閾値」とかそういうやつね。

 それにしても毎回毎回凄まじい作品である。これだけ無茶苦茶やってるんだからもう少し話題になってもいい気がするんだけども……まぁ、ニッチな作品になってるってことなんかなぁ。前回の「ソシテダレモイナイ」もものすごいデザインが目を引く作品になっていて、一体誰の仕業かと思ったら千明孝一氏だったんだ。そして今回の監督は石山タカ明。あんまりGONZOの印象は無い人だったんだけど、今作の監督は希望者が参加してるっていう形なのかしら。

 今回は「聾」という難度の高いテーマを掲げた世界になっており、「聞こえる世界」と「聞こえない世界」の2種類の魔女による世界が描かれる。そして「聞こえない」表現が割とダイレクトに描かれているのだが、気をつけてみると(聞くと)BGMも含めて色々と音響面でも気を遣っていることがわかる。普段だったらあまり見かけない音の少なさは、今作が「聾者でも見られるアニメ」として成立させようという意図で作られていたためだ。まぁ、字幕をつければそれでいいじゃないか、という意見もあるわけだが、それだけだとどうしたってアニメの画と音が分離してしまうことになる。我々も海外のドラマなんかを観る時は字幕のお世話になるわけだが、あれって、耳の聞こえる人間からするとちゃんと元の役者が喋っているタイミングが「音として」聞こえているからこそ字幕で補完することができるんだよね。どのタイミングで喋っているかがわからなかったら、まずは唇を追って「話者」を認識してから字幕を追うという手順が必要になる。普段そんなことを考えたこともないが、おそらく耳の不自由な人はそうしたコミュニケーションを日常的にこなしているのだ。

 そして、そんな人たちにもなるべく自然に「世界」を受け入れてもらおうというのが今回のヘンテコアニメ。まぁ、別に最大目的がそこにあったわけではなくて、あくまでも「聾の魔女」という話を描くための装飾の一部ではあるが、聞こえたり、聞こえなかったりする様々な音を画面の中で「目で追う」必要がある作劇は新鮮だった。ちゃんと言葉にならないニュアンス(「?」とか)まで文字として現れるのが普通の字幕とは異なるところよね。

 まぁ、そうして描かれたストーリーが面白かったかどうかは定かでないがとにかく「見たことがない」ものだったのは事実。なんともストイックにオリジナル路線を貫き続けるアニメだなぁ。

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PCクラッシュの影響でしばらく更新を停止します。


(08/28 追記)
大体環境が復旧したので溜まってた分を一気にあげます。

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