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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 社長という役職の軽さよ、第7話。部活のキャプテンを入れ替えるみたいにホイホイ首がすげ変わってて流石に草。あんなとこで燻ってたおねーちゃんがこれから社長業を全うすることが出来るんでしょうかね。

 スパイのはずなのに忍んだり隠れたりという概念が一切無い連中のお話。いや、ちゃんと正体は隠して潜入していたが……お姫様の無茶苦茶な行動はどうしたって目立ちまくり。普通に考えればあんなとんでもないことやらかしたら巷で噂にならないはずも無いのだけどね。一応本当の業務(通り魔の捕獲)と洗濯工場の再建は全然関係無い案件だから構わないって判断なんでしょうかね。この調子でいくとどんどん色んなところに面が割れて後々の行動に支障を来す気がするのだが……ロンドンの街って絶対にそんなに広くないだろ。そりゃ上層部も顔をしかめるわけだ。

 とりあえず、ふらりとやってきた謎の一段がうらぶれた町の工場を再興して煙のように消えてしまうという、ある意味では王道展開のお話。今回は悪人らしい悪人もほとんどおらず、前回までのエピソードに比べれば大層なハッピーエンドであった。ちせの健闘も一応は報われたってことになるのかな。他の面々も実務のアンジュ、出資の姫、対人交渉のドロシーに機械専門のベアトリス、そして荒事担当のちせという分業がきれいに出来ていて、チームのバランスの良さが窺えるお話である。ベアトは前回のお話でピッキング技術が無いことが判明しているのだが、それでも機械全般については一応専門家っていう立ち位置でいいんでしょうかね。まぁ、細かい作業が出来るかどうかよりも機械の運用についての知識があるかどうかの問題だからな。

 ちなみに今回のナンバリングはcase16。前回のドロシー鬱話がcase19で、あっちでも登場したニセ広川太一郎の借金取りが今回も登場。前回が初対面なのかと思っていたが、一応ドロシーたちは一方的に面識はあったってことなんだね。今回直接彼と顔を合わせたのは姫とアンジェだけなので、前回出会った2人は借金取り側からすれば一応初対面か。こうして脇のキャラとの絡みも少しずつ話数シャッフルの中に組み込まれていくと興味は湧くね。case16ともなるとちせとの関係性もすっかり馴染んでおり、チームのメンバーは全員ツーカーである。ただ、相変わらず姫の行動だけはぶっ飛んでおり、従者達は色々と手を焼いている様子だけは最初から変わらない。今回暗殺者がちせと一戦交えている時に姫はこともあろうにデッキブラシで助太刀に行こうと息巻いていたが、流石にそれはアンジェに止められましたね。あのシーン、アンジェはちせが1対1でも絶対に負けないって確信してたから姫を逃がすことだけを考えていたんだよね。まー、それなりに実績のある殺人鬼にアイロンで立ち向かう人間に心配してもしょうがないか。

 今作の興味深いところは、そうしたお約束ストーリーの中に近世イギリスの文化が垣間見えるところ。いや、重力が無視出来る壁ありロンドンはどう考えても「なんちゃってブリテン」でしかないのだが、洗濯工場という職種がおそらくはこの時代に賑わっていただろうという部分と、工場制の労働形態が固まっているはずなんだけど、まだ色々と技術面が荒いところなんかが興味深い。一応軽く調べてみたんだが、残念ながらクリーニング業という業種がこの時代にどの程度のニーズで、どの程度の規模で行われていたのかは良く分からなかった。今回観たように女工さんが歌を歌いながら作業してたっていうのが史実なんでしょうかね。流石にあんな幼い女の子ばっかりで、現場監督まで若い女性ってことはないと思うけども……いい職場ですね。

 今回登場した工場内の女の子たちは全員割とキャラが立っていたし、チームとの絡みも自然で良いシーンが多かった。スパイ云々抜きでも割と真っ当な萌え路線で見られるのはありがたいですね。さて、あと数話で一体どういうお話の展開になるやら。

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 僕の好きなピンクはタイムピンクとボウケンピンクですよ、第6話。しょっちゅう言ってるけど、やっぱり気の強いお姉さんタイプのピンクが好きです。最近だとキョウリュウピンクも大好きですけど(エロいから)。

 追加戦士加入の後にピンクが入ってくるというのはかなりイレギュラーな展開だが、純正戦隊ものじゃないなら仕方ない。まぁ、ブルーは追加戦士って感じでもなかったから普通に「赤+黄+緑」のところに青とピンクが後から加わる形なんですかね。ゴーオンジャーみたいなデザインかな。

 さて、無事に戦隊らしい5人組が揃い、敵幹部も複数名で出揃った。従来の意味での追加戦士が存在しないとするなら、ここからがようやく本格始動といったところ。戦隊ならどれだけ遅くとも10話以内にはこのあたりの段階になるだろう(戦隊ものの場合は1回目の合体ロボ完成形もこのあたりか)。このアニメの場合はこれがちょうど半分の6話目だ。今後は一体どんな展開になっていくのだろう。ご当地ヒロインをやっていく上での生臭い問題はまだまだ色々あるんだろうなぁ。とりあえず次回は脚本のことで悩むみたいだが、その他の問題ってどんなのがあるでしょうね。権利関係を乗り越えたチアフルーツに敵は無いのだ。

 それにしても、今回メインだったはつりちゃんも相変わらずキャラがぶっ飛んでいる。今回キャップとロコが廃電車の客車シートで普通に対話してるシーンがあって「どんな絵面やねん」と笑ってしまうが、はつりちゃんは負けじとショベルの中に引きこもる。生まれながらにして採石場の似合うキャラってどういうことやねん。一応確認したけど、危険物取り扱いの資格ってマジで年齢問わずで誰でも取れるのね。もちろんしっかり勉強しなきゃ取れないのだろうから、はつりちゃんはお勉強もちゃんと出来る優秀な子なのだろう。もしくはあの通りの家庭に生まれ育ったせいで土建屋のプロフェッショナルとして英才教育を施されており、他のことはからっきしという可能性もあるが、彼女の場合はそれ以外にも「演技派女優」っていうスキルも持っているので、おそらく土建スキル一辺倒ということもないだろう。割と普通に青春もエンジョイしているのだし(?)、見た目には普通の女の子。ただちょっとだけ、チアフルーツにとって都合がいいスキルを全部乗せで持っていただけだ。このくらいのご都合展開になるとむしろギャグとして引き立つよな。元々キャップが地元の名士の娘っていうところから企画が始まっているわけで、多少コネクションが優秀でも不自然ではないのだ。癒着ではないのだ。

 そんなはつりちゃんがメインになったおかげで、史上最もクレーンが格好良く活躍する謎アニメになった。ぶちギレ金剛じゃねぇぞ。そしていかにして発破を使いこなすかという、これまでありそうで無かったテーマを真面目に検討するという、本当に「ホームメイド戦隊ショー」アニメとして真っ当な手順。いや、火薬取り扱いキャラがチートなのでやってることは相変わらず無茶苦茶なのだが、確かにこれまで裏方さんがどうやって火薬を扱ってるかなんて考えたことなかったしな。まぁ、「ご当地ヒーローアニメ」自体にほとんど前例がないのだけど……。とりあえず、これでおおっぴらに特殊効果まで使えるようになったチアフルーツ。あとはショーに足りない要素って……なんかあるかなぁ。

 相変わらずギリギリのネタを放り込んでくる本作だが、今回ついにキャップの口から「9人の救世主」って言わせてしまった。流石に今いうのは早過ぎないか? キャップ(の中の人)はその一員なんだけど、いいのか? いいんだろうなぁ。なお、荒川さんはちゃんと脚本で参加してました。これ、マジで許可取ってやってる奴だな。

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 観てきましたよ。まだ夏休み中で劇場もそこそこ混んでたんですが、どうにも周りの環境に観てる人間が多くなってきて、耳をふさいでも色んな感想が聞こえてきそうだったので、余計な先入観をなるべく持たないうちにいかなきゃ、っていう気になった。まぁ、これでも一応シャフトファンですからね。そりゃ観に行きますよ。

 

 

 

(以下、ネタバレとか、なんかそういうの注意)

 


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 英雄故事の許諾くらい取れ、第8話。いや、取ってるけどね。前にライブで使ってたけどね。

 前回三幹部の襲撃で「こいつは難航しそうだぜ!」と思っていた愚者の石発見イベントはキリちゃんのラッキーによって秒で解決。こう言うときに思わぬ結果を出すあたりがキリちゃん体質(でもフィーネではない)。すぐさまエルフナインが作業に取りかかり、こちらも一瞬で問題解決。あれだけリンカー云々を引きずり続けていた駄目なエルフナインはどこへ行ってしまったのだろうか。まぁ、それだけリンカーの問題が難題だった(そしてウェルが優秀だった)ということなのかもしれないが。

 エルフナインの作業中は暇になるかと思いきや、ソシャゲ勢にはお馴染みのシミュレータ、トレーニングルームでの修行パートが挟まる。突如出現したOTONAフィーバーにより、この世界における「人間」とは一体何なのかを考えさせられる。いや、響がガチンコでぶつかっていく図はまだ理解出来るんだけどさ、流石に日本刀とか銃器を振り回す人間が生身の人間と戦うのはマズいだろ……と思ったら歯牙にもかけないのかよ。マジでノイズさんっていうシンフォギアのために存在してる敵キャラさえいなければこの作品は間違いなく「社会の厳しさ絶唱オトナギア」とかいう作品になってただろうな。多分おっさんとNINJAがいるだけで大概の国際問題は処理出来るはず。錬金術師相手ならもう司令が突っ込んだ方が早いのでは。

 まぁ、一応そんなOTONAの指導は、今後を見据えた「新たなユニット形成」のための準備であった。なるほどね。アイドルアニメなら2期3期と話が進めば新しいユニット形成はお約束ですからね。合宿して新たなカップリングを試してみよう、という展開。新たなコラボ曲も増えそうだし、ファンとしては嬉しいセールス展開ですよね(ソシャゲの方でもそれっぽいシナリオ運びはちょこちょこあるけど)。アイドルアニメだと9人とか10人くらいが多いので組み合わせは無限大だが、今作の場合はメンバーは6人限定。うち2人は確実にユニット扱いだし、3対3の分け方も定番なので、今回は今まで経験してこなかった2×3の組み合わせ。つまり元祖側とF.I.S.チームの組み合わせ。口火を切るのはクリス&マリアだ。この2人の特性ってどういう組み合わせになるのかな。「成績は優秀で頭はいいはずなのに馬鹿」かな……まぁ、6人全員馬鹿なんだけどさ。マリアさんは前回まででたっぷりお当番回があったので今回はユニットとはいえ出番は控えめね。クリスちゃんがバルベルデ関係のイベントをさっさと片付け、2人を繋いだキーワードは「CHANGE THE FUTURE」。なるほど、過去のしがらみに引きずられていたコンビだったわけだね。一足先に覚醒していたマリアさんが「良い顔してるから許す!」っていうの、年長者としての素敵さが溢れまくりです。

 こうして出来た新生コンビの相手をするのは、仲間想いの熱きオカマ、カリオストロさんである。「見た目ほどチャラくないのね!」とばかりに実はとてもいい奴なカリオストロさん。今回は苦しむサンジェルマンを慮って決意の単騎出動。やってることはそこそこゲスいのだが、彼にだって仲間のために譲れない一線があるのだ。いつも通りのノイズ作戦で急襲するも、実はその正体は「まさかの肉弾戦!」。純正のボクシングスタイルは一体どこで身につけたものだろうか。オープニング映像でNINJA相手にシャドーやってたマリアさんを一方的にひっぱたく強さを見せる。まぁ、マリアさんのボクシングの実力がどの程度かは定かじゃないけども。更に自爆覚悟の特攻で命を燃やし、新たなコンビ技の生け贄としては存分な働きを見せたアツいオカマ。最後は完全に性別がもとに戻ってた気もするけど、それだけ全力で散っていったということだろう。惜しいヤツを亡くしたものである。今の三幹部の様子を見るに、状況次第では割と良い仲間になれた気もするのだが……というか、三幹部がここで退場してしまうということは、5期目はまた別な敵が出てくるってことなのね。サンジェルマンだけでも生き残って仲間にならないもんかなぁ。

 小ネタとしては、相変わらずちょいちょい強引に持ち歌をぶっ込んでくる台詞回しが本当に好き。マリアさんの「泥にまみれた奇跡」とか、このための歌詞だったんじゃないかって思わせるような使い方がいいよね。あと、当然気になるのはいちいち思い詰めたような調の表情である。次のお当番は調ってことなんだろうが、彼女が辛くなるようなトラブルって今のところ思いつかないのだが……「切歌が他の女に取られた」とかかな。あれだけ敵に警戒されていたユニゾン技っていう特権が奪われてしまったからなぁ。

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 目の星と前歯が何とかならんか? OVA。うーむ、シリーズ放送中もこのキャラデザだったかどうかをサッパリ思い出せないので、やっぱり全然真面目に視聴してなかったんだな……。

 何故か突発的にOVAが放送されるという謎イベント。しかもこれ、製品版のガチのやつで、リリース直後にいきなり地上波放送してしまってセールスがついてくるのかどうかと不安になってしまう奴。まぁ、制作側も考えがあってこういう形態で放送しているのだろうけども。

 アニメシリーズはろくすっぽ観てなかったくせして何故突然OVAの放送はチェックしたかというと、アニメ放送後にゲームの方を始めたからなんですね。知り合いに勧められて放送中にもインストールはしてたのだが、真面目にやる気が起きずに放置しており、何故か放送終了後にボチボチやり始めて、今は毎度のイベントである程度周回する程度のプレイヤーにはなっている。だからこそ今回のOVAのシナリオが直近2つのイベントのシナリオを足して割ったようなものだ、っていうことも分かるのです。ゲームでプレイしてキャラに馴染んだ後に見れば、またアニメも違う評価が出るのではないかと思いましてな。

 …………いやぁ、やっぱり駄目じゃねぇか。ちょっとまて、OVAとして発売するのにこの作画クオリティで大丈夫なのか。うーむ、まぁ、ファンの目線からしたら水着の香澄たちがきゃっきゃうふふしてる状態で動けばそれだけでも満足なのかもしれんが……そして実際私もアニメで動いてるリサ姉が観られただけでも若干満足してる部分はあるのだが……でもさぁ、これちゃんと作画をブラッシュアップして他のアイドルアニメ(ラブライブとかその辺)と同じクオリティまで押し上げれば、もうちょっと新規のファンが付きそうな気がするんですが。今回のシナリオなんて、何の悩みもなしにとにかく女の子が海ではしゃぐというお手本のような頭空っぽ脚本だが、それぞれのバンドメンバーの関係性を把握した上で見ればこれはこれでいいんだよ。ニーズがちゃんとあるんだよ。個人的にはテレビシリーズの時から「こいつちょっとおかしくない?」っていう小さな違和感程度だったおたえのキチ○イっぷりが相変わらず研ぎ澄まされているところなんかは好きだし、おたえや香澄のポンコツっぷりに引きずられるようにして壊れていく友希那さんと紗夜さんも面白かったし。まぁ、ロゼリアの連中って実はポピパに負けず劣らずほにゃらら揃いではあるのだが……。ゲームの方だとやや遠慮がちに2人に接していたリサ姉が、アニメだともう完全に飼育係みたいになって好き放題にコントロールしてる様子がとても良いですね。おすまし顔の紗夜さんがヘタレ作画のせいでより一層情けなく見えるのもこれはこれで味がある。 

 トータルで見ると、「まぁ、こういうノリもいいかな」っていう程度で受け入れられるものなんだけど、やっぱりせっかくの看板なんだからもうちょっと頑張ろうよ。普通、アイドルアニメって「CGパートがどうしてもちょっと浮くよな」とかいう文句が出るものだけど、今作の場合はCGのライブパートの方がはるかに安定してるせいでそっちの方が受け入れやすいんだよ。あ、でも「下はいてないおたえ」のシーンは評価する。

 とりあえず今回はロゼリアの皆さんがアニメで盛大に動いたという部分だけ評価して、次弾を待つことにしましょう。各バンド25人のキャラは嫌というほど立っている作品なんだから、これまでゲームで実装してきたシナリオとかバンドストーリーをそのまま(クオリティを上げて)アニメにするだけでもそれなりに見られるものになると思うんだけどなぁ。それが難しいんですかねぇ……。早く暴れるハロハピが観たいものです。

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 ひかゆさん?! ひかゆさん?!!! 第18話。なるほどなぁ、こういうキャラをやりたかったのか……まぁ、なのはとかイリヤと同じ存在だと思えば最近じゃぁ自然なキャラですよね。でも、何で魔法少女じゃなくて中華格闘ガンダムファイト娘になったのかっていうと……絶対に作者の好みやん。作中の大西、あと原作の広江。

 最終決戦が一気に煮詰まる展開。「たくさんの世界からヘンテコキャラがいっぱい集まってくるよ!!」というのが今作最大の見どころなわけだが、その多様性、賑やかさというのは、「収束させにくい」というリスクも孕んでいるわけで。多対多の乱戦模様からどのように「クライマックス」を作り出せばいいのかは前回の時点で全く見えていなかったところだ。しかし、なんとまぁ30分で一気にまとめてきたな。まだ話数残ってるだろうに、こんなちゃっちゃと風呂敷たたみ始めてよいものだろうか。

 しかし、そんな急ごしらえに見える展開も、きちんと本作「ならでは」のトリッキーなプレイが多数登場しているのが見どころである。まず、前回大事件が起こって揺れまくりのブリッツさん。心の傷跡になっていた娘さんの復帰に恥も外聞もなく戸惑ってみせたが、そのトリックはなんと今回の鳥籠作戦そのもの性質に帰因していたという。なるほどなぁ、いくら作者の駿河さんが頑張っても、娘さんを強引に蘇生させるようなクソ展開ではなかなか承認力も得られないし、多分駿河さん本人もそんなモンは描きたくなかっただろう。彼女も他のクリエイター同様、自分の作品には矜恃があるのだから。しかし、今回他作品とのコラボを義務づけられたおかげでそうした世界の理をちょこっとだけ壊すことができたという。全然関係無いはずの作品から飛び出してきた最強魔法使いのメテオラさん。彼女とコラボ企画が実現すれば、多少の無理には目をつぶって、「実はブリッツのおっさんの娘は生き返るよ」という設定も不可能ではないのだ。まー、劇場版ジャイアンみたいなもんだと思うので、今後「コードバビロン」を続けていく上では例外的な扱いになりそうだけども……。それでも、少なくともこの世界におけるブリッツにとっては本物の娘に違いない。このトリックは作品世界の構造自体を活用したところがお見事である(どうやってこちらの世界に娘さんを顕現させたのかは説明されてなかったけど、とりあえず前回考察した通りにフォーゲルシュバリエと同じシステムということにしておこう)。

 また、今回最大のはっちゃけポイントであったひかゆちゃんのクレイジー覚醒も、昨今のメディアミックスの流れを組んだ「なるほど」という展開である。ほら、タマ姉だってエロい格好で色んなゲームに出張したりするし。エロゲヒロインだろうといくらでも活躍出来る良い時代ですよ。考えてみりゃセイバーさんだって元は一介のエロゲヒロインだしな。最大のポイントは、そうして覚醒した本人も格好が恥ずかしいということに自覚的ってところで……。布面積の少ないお嬢さんが頑張って戦う世界って、ひょっとしたらブリッツさんの世界よりもひどいのでは。あと、急ごしらえでひかゆ覚醒させたところで全体戦力としてそこまで補強されない気がするのに、なんでわざわざそんな作戦を実行したのでしょうね(まぁ、今回はそのおかげで弥勒寺さんが救われたのだから良しとすべきなのだろうが)。

 そして、更なる「ならでは」が暴発したのが弥勒寺さんとそのお友達・白亜翔の対決。ひかゆ参戦に加え、弥勒寺さんにスタンドが戻り、ブリッツが秒速で離反というひどい展開からの3対1だったのでどうあがいても主人公が勝てるマッチではなかったのだが、そこから暴れる熱血主人公を抑え込んだひねくれタイプのライバルキャラは、「原作者に聞いてネタバレ」というとんでもない行動に出る。ちょっと待て、それええのか。いや、良くないからこそやるのが弥勒寺さんなのだろうが……これ、事前に弥勒寺さんはあんだけ険悪な仲に見えた作者と「この話の続きってどうなるんだよ?」とか、「そういや翔って何で俺にあんなに懐いてくんの?」とか聞いてたってことなんだよな。原作者もサラッと「あぁ、実はラスボスがいて……」みたいなこと話しちゃったっていう。まぁ、弥勒寺に半分脅されてのことなのかもしれんし、勝手に弥勒寺さんが企画書見ちゃったとかかもしれないけどさ。多分ファンの人たちは今頃コミックをあさって「あの占い師がラスボス」っていう伏線拾うのに必死でしょうね。「阿笠博士がラスボス」って言われたらものすごい量の検証が出回るのと一緒。案外そのあたりの話から出てきたネタじゃねぇかな。もう、こんな展開になっちゃったら承認力もクソもないが……幸い弥勒寺さんたちの作品はこんなぶっ飛んだ展開でも許容出来る作品だったみたいで一安心。球磨川禊みたいなキャラだと思われてたのかもしれません。

 そして、球磨川ポジションといえば何と言っても真鍳ちゃんなわけだが、今回唯一のご不満はこの真鍳ちゃんの扱いだね。彼女の言い分を(信じていいかどうか分からないけど)一言でまとめると「人ラブ!」ってことなんでしょうね。あの人と同じタイプの拗くれた性格だし。まぁ、彼女の言わんとすることは分かるし、颯太との絡みも一応理屈は通ってるんだけども……出来れば真鍳ちゃんはそんな小さくまとまらないで欲しい。もっと無茶苦茶やって欲しい。彼女だけが自分の手で作者をぶっ殺しているので、周りから余計な承認力の改変が二度と起こらないっていう特権階級にあるはずなんだよ。でも、彼女はどうやらこの世界との共存を選んでしまったようだ。まー、快楽主義者ならそういう落ち着き方もあり……かなぁ。現時点で結構な人数の人を殺してるはずなので、彼女がこのままフェードアウトしてハッピーエンドってわけにはいかないんだけどね。何か最後にもう一悶着起こさないかなぁ。

 とりあえず、真鍳が一旦退場、ブリッツ反逆、アリスちゃんも予定通りに寝返りで、翔も落とされたのでアルタイルさんはほぼ丸裸。一気呵成に攻め立てる鹿屋とアリスちゃんが「私は主人公だからな!」っていうと何とも説得力がありますよね(中の人的に)。しかし、そんな状況にもまだまだ余裕の笑みを残す最強ラスボスアルタイルさん。最後の切り札としてとりい出したるは、なんとセレジアの関係者。いや、正直、今更ロボが一機増えたところでそんなに大勢に影響はない気もするが……問題は承認力の話なのよね。ここでセレジアと彼氏が敵対関係になったとき、果たして大衆はどちらに義を見るか……とりあえず、何でアルタイル側についているのか、っていうところを聞いてみないことには分かりませんけど。もう、いっそ全部ひかゆちゃんにぶっ壊してもらえばいいんじゃないかな。

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地獄少女宵伽 第5話 「風の歌が聞こえる」

 脚本・金巻兼一 絵コンテ・寺東克己 演出・門田英彦 作画監督・吉川佳織、阿部恒

 


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地獄少女宵伽 第4話 「わたしを深く埋めて」

 脚本・吉永亜矢 絵コンテ・高本宣弘 演出・中村近世 作画監督・清水勝祐(他)

 


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 なんなの、ホント何なのこのアニメ、第6話。延々高校生が授業中に机に向かって妄想してるシーンが最高にエキサイティングという謎過ぎるアニメである。

 まー、上手いこと絡む……いや、絡まないもんだわね。最後の千秋の妄想はいささか無理矢理感があったが、それ以外の上原・亜玖璃コンビの「誤解」のきれいに収束していく感じは本当に誂えたかのよう(いや、誂えてるのだが)。きっちり最悪の展開に誘導してくれる人非人の景太の行動選択も見事なもので、周りにいる人間を全員不幸にしなければ気がすまないという最強のド鬼畜の本領発揮。やることなすこと全てが誤解につながっていく負の螺旋は、見ていて本当に痛快である。

 そして、どうやら本作のキャラクターたちは色んなことに(余計なまでに)一生懸命なのだ。元々は友達への思いやりから行動を起こしたはずの上原さんですら、次第に問題が自分や亜玖璃のことに関わるようになり、景太の面倒を見ているとはいえ、その実余計な邪念を混ぜ込みまくりで暴走。景太のことになれば途端にポンコツとなる天道さんは当然のように暴走、元々景太と同じ思考回路を持っているコミュ障の千秋も当然まともな思考など出来ずに暴走、そして基本がお馬鹿でしかない亜玖璃も暴走。みんなして思考回路にブレーキが無いんだもん。そりゃ突っ走るよ。グルグルと脳内で最悪のことばかりが浮かび、最終的に目の前の現実がその「最悪」に重なるという地獄絵図に打ちのめされる様子が同時進行で描かれるせいであまりにもカロリーの高い展開。下衆顔の上原さん、義憤に燃える千秋さん。よだれダラダラの亜玖璃さん。みんな、もうちょっと周りのことも気にして下さいよ。なんなの、ゲーム好きってこんな連中しかいないの?(偏見)

 今作を見ていて気になるのは、原作の小説ではこの恐ろしいまでのテンポをどのように文章で表現しているのだろう、という部分。今回もっとも盛り上がったのは景太と天道さんが対面する前に余計なことを考える3人がグルグルと妄想を加速させるシーンと、その妄想が現実のものになり、(5人)全員が景太の一言を契機にぶっ壊れる「ループ」シーンだと思うのだが、あのあたりは文章で書こうと思ったらものすごく大変なんじゃなかろうか。これが構成をこなしたアニメスタッフの功績なのか、それとも原作の時点ですでに内包していた見事なテンポの良さなのか。こればっかりは原作を実際に読んでみないと分からないなぁ。とにかく、「そんなアホな!」と思えるような無茶な思考回路のポンコツたちの見事な共演が、息もつかせぬ見事な流れでポンポン出てくるところがギャグとして本当に秀逸である。単なる「学園ラブコメ」(?)でこんだけ笑える作品は久しぶりな気がする。

 多分、こうして何の心配もなしに笑ってられるのは、ちゃんとヒロイン勢が可愛いし、上原さんのクールでサイコな思考回路もついていけるものになっているおかげだと思うのよね。本当にキャラが活き活きしています。そしてそんな中でもやっぱり僕は亜玖璃さんが好き。ここまでこじれても一途に上原を思い続ける亜玖璃さんは最高のヒロインだと思うし、コワレ方まで上原とおそろいになっているあたりは本当に献身的。LOVEの綴りさえ間違っちゃうような脳の弱さなのに、景太に愛を説く時にはなんだか随分悟ったような意義深いことも言ったりする。本当に彼女は愛のために生きているのだろうなぁ。本当の本当に、亜玖璃さんだけは幸せになって下さい。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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