最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
じんわりいい話、第20話。とりあえずからしとマスタードの違いを利用したトリックの詳細が知りたいところだが……。 冒頭数分であっという間に真希のチャレンジは失敗。前回の時点で「多分これは真希がオーディションに受かって町を離れる流れになるんだよな」と決め込んでいた身としては意外や意外。ただ、改めて見てみると、「町に入ってきた者」としての早苗との対比は、最終的に凛々子の役割になりそうなんだよね。つまり、東京に勝負を挑んだが挫折した真希のスタンスは出る入るという対比で描かれるものではなく、おそらく早苗と同様に「東京がどうあるものか」を知った上で間野山に残り、町を少しずつ変えていく「半・外様」としてのスタンスで固まることになるのだろう。流石に今回の結末から改めて真希を外に引っ張り出す理由もないだろうしなぁ。まぁ、萌ちゃんがちょっと可哀相ではあるが……。あのオーディションの告知形態の嫌らしさを考えると、もう真希だってあんな業界に戻りたくないよな。 真希のチャレンジという遠大に見えていたテーマはあっという間に収束。そうして間野山は新たに「完全なるガテン大臣」を手に入れた。次なる仕事は中学校の保全と再利用だ。雪もちらつく季節となり、半年の経験を積んだチーム国王は一度企画を立ち上げたらそこからの進行が実にスムーズ。事務や実務でも滞りなくプランを進められるだけのスキルを身につけており、今回だけでも「給食会の失敗」→「閉校式の立案」→「イベント内容の吟味」→「閉校式から開放式への誘導」→「祭りへの布石」と数多くのギミックを容易くこなせるようになっている。イベントごとに関しては真希のスキルが割とチート気味ではあるのだが、重要なのは彼女があくまでも「地元民」であり、その人脈を利用して演劇が成立したという部分だ。この辺りは「余所者」の由乃や早苗では成し得ないアドバンテージと言えるだろう。 また、今回のイベントは単に中学校の校舎という有効な武器を手に入れたというだけでは終わらない。あまりにもサラッとやっていたのでうっかりすると流してしまいそうだが、今回のイベントは、実は観光協会という名前で行っているものの、町の外の人間へのアピールが一切無い、完全に身内向けの企画なのである。以前は由乃達が何か企画を立ち上げても、それは身勝手な町興しの一部として住民達からは白い目で見られるものばかりだったのに、気付けばこうして「町民のための」イベントを自然に執り行うことが可能になり、その催しに、町民達が喜んで駆けつけるようになっている。懐かしの母校という大きな舞台設定のおかげではあるが、例えば並んで座ったジジイと千登勢さんのように、気付けば町の中にあった意見のすれ違いや、住民達の無気力が少しずつ消えつつあることが描写されているのだ。少し前までならば由乃達だけでは成し得なかった功績だろう。 半年という短い滞在時間できちんと住民達のニーズに応えられるようになったのは純粋に由乃の才能である。彼女は「帰れる場所」というキーワードを町興しの中心に据えたが、今回の学校復興などはまさにその信念の表れ。町に新たなものを産み出すことも大事だが、まずは住民達に受け入れられる「間野山だからこそ」をつかみ取る必要がある。そして、他のスタッフたちもそうした由乃の狙いを十全に把握して活動出来るようになっており、田舎町の中だけで考えればハイスペックを持つ真希のような人材がフル回転出来るだけの仕事が揃ったということなのだ。 「真希の人生は間野山を出ることでしか完成しない」とこれまで何度も書き続けてきたのだが、どうやらそれは誤りだったようである。確かに、彼女が役者の夢を断念するというのならバッドエンドに違いない。しかし、今回のオーディションはあくまで彼女の中ではけじめである。由乃が言うように、彼女は自分を偽って好きなものを投げ出したわけではなく、自分の「好き」と向き合って悩み抜いた末、その中で「東京に進出すること」が必須次項でないことに気付いたのだ。彼女が幼い頃に役者としてのきざはしを見せたのは、あまりにもキレの良すぎる木の役をやっていた学芸会だという。その映像は父親の手によって映像に残っており、このビデオテープの少女は、東京へ飛び出すために必死にこれまで我を張ってきた。しかし、最終的には彼女の「好き」が純化し、改めて、同じ学校の、同じ舞台で全力の「演技」を見せつけた。あの時と同じように、彼女の雄姿を記録に焼き付けるのは父親の役目である。あの体育館のステージは真希にとってのスタートであり、ゴールである。そしてまた、「閉校式」が「開放式」になったように、彼女の新たなスタートの一歩目でもある。本当にきれいにまとまったシナリオライン。細かいところだけど、親父さんが客席に着席した時点ですでにカメラの肩紐が見えており、今回のオチの伏線が張られていることは要注目です。もちろん、親父さんの「地方の行政はコネが大事」というお話も伏線。一体どんな人脈があれば太鼓の修理なんてもんが依頼できるのかは分からないですけどね。 真希の物語はこれにて決着。東京を知る2人の女性が、これでIT大臣とガテン大臣として正式にチュパカブラ王国での拝命を生涯の仕事に定めた。後は「町を出る」可能性が高い凛々子のお話がどうなるか(しおりさんは、まぁ、あのまんまだよね)。残る神器はあと1つ。クエストもそろそろ佳境だ。 PR case18って、第6話。これってひょっとして2クールあるのか、それとも全部のナンバーを埋めずに進行するお話だったのか……今までの想定が全部ひっくり返ったわ。まぁ、ここまでナンバーが飛ぶってことは話数シャッフルはあんまり重要じゃないってことなのかもしれんけども。 今回はこれまであまり中心でスポットを浴びなかったドロシー回。メイン回が回ってくるのがちせよりも後ということで随分待たされた感があるが、待った分だけ充実した……鬱回だったな……。まぁ、悲劇としては典型ではあるのだが……なんかね、もう私も歳が歳なもんだからドロシーサイドよりも親父さん側からお話を観てしまってね。そりゃ親父がゴミクズだったのは間違いないのだし、結末だって因果応報と言われればそれまでなのだが、そこにいたるまでの段階で、ドロシー側の心理を慮って色々と「良い」描写が積み重なってしまっていたものでなぁ。 最後の最後、親父さんは娘のドロシーのことを「奇跡なんだよ」と言っていた。クソ親父から真っ当な(?)娘さんが生まれたことが奇跡。母親似の美人さんがこんなところで再び現れるなんて本当に奇跡。親父さんは、きっとそんな奇跡に心から感謝して、宣言通りに(今だけは少なくとも)やり直そうと思ってたはずなんだ。金が無いという現実に苦しんだからこそ、金さえあれば何とかなると信じ、ほんのちょっとだけ、悪い相手に欲をかきすぎた。ほんのちょっとの歯車のズレが、彼の人生に終止符を打ってしまったのだ。道半ばで娘に報いてやれなかった無念はいかほどのものか。人生なんて、分からんものよな。 そして、当然普通の視聴者目線なら、今回のお話はドロシー側からみた悲劇である。紆余曲折はあったが、何とか辿り付いた実の親との復縁。クソみたいな奴だとは理解しているが、それでも切れぬ、水より濃いのは血の繋がりだ。ちゃんと良いところもあったことを思い出し、大人になった「デイジー」は少しずつ歩み寄れるはずだった。今回は本来ならば守秘が前提となる「仕事」中の出来事だっただけに、プロとして徹底的にクールにこなすべき案件だったのかもしれないが、ドロシーはベアトに告白したように、どうしてもアンジェよりも「弱い」のだ。人生の酸いも甘いもかみ分けたような顔をして、どこかに年相応の娘としての優しさを残し、血縁があればそこにはどうしたって繋がりを見出してしまう。今回の事件も、「一度は訣別した父親」と割り切って淡々と仕事だけを見ていれば、こんな「悲劇」にはならなかったはずなのだ。ドロシーが甘かったがために招いてしまった不幸。それが人間本来の情に帰因しているだけに、何ともやるせない後味が残るのである。 ところで、本編とは全然関係無いところなんだが、今回、ドロシーの親父に借金返済をせびっていたヤクザ……あれ、一体なんだったんだろう。明らかにプロではない発声の中の人がやってたんだけど、不思議なアクセントで妙にこなれた印象。というか、これって明らかに広川太一郎の物まねだよな……。一応確認したらそういう芸でも売り込んでいる人……なのかな。もりいくすおっていう名前なんだけど、調べても「イラストレーター」っていう肩書きなんだが。……まぁ、ちょっと浮いてはいたけど作品を壊すような仕事ではなかったし、案外こういう人が面白いことをやってくれるのかもしれない。とにかくインパクトを残せるのって大事よね。
全裸は今日も全裸、第7話。あいつ、すでに服着てる状態の登場シーンの方が少ないよな。 今回はどっちかっていうと敵サイドの物語の方が際だったお話。まぁ、とりあえず正義サイドは全員のキャラソンのお披露目も終わってるし、後は既存の物をどうやって組み合わせていくか、っていう段階だからね。そろそろ錬金術師側にもテコ入れしてかないと。 一応、賢者の石という絶対兵器があるので武力だけなら三幹部の方が上だと思われていたのだが、リンカーの完成によって人数は3対6というかなり偏った数字に。流石にこうなるとタフネス揃いの三幹部も楽には戦わせてもらえない。今回のマッチメイクでは、以前ちょっとした因縁を作ったカリオストロが積極的にクリスとぶつかり合った以外は流れでの衝突だが、シラキリコンビが同じようにおもちゃを振り回すプレラーティとぶつかり、主義主張を戦わせる響がサンジェルマンの正面に立った。オカマの相手してるクリスちゃんは何だか損な立ち回りな気はするが、まぁ、心置きなく叩けそうな筆頭がアイツだしな。お気楽なオカマに対し、なんだかずっと重たそうなものを引きずっているクリスちゃんというマッチメイクは何ともやるせない。 そしてサンジェルマン。彼女は彼女で真っ当な理想を掲げて長年戦い続けてきたんだよなぁ。過去にフィーネと対立していたという事実を鑑みても、マジで響たちと「手を取りあう」ことが出来ないわけではないと思うんだ。今回はそれに加えて、「三幹部」とは言ってきたが、実際には「サンジェルマンとその他2名」であることがはっきりと示され、彼女が仲間のために尽くしてきた義理堅い人間であることも判明している。響は結局キャロルと最後の最後までわかり合うには至らなかったが、今回のサンジェルマンはひょっとしたらどこかで通じ合うことは出来るのかもしれない。 バトル展開の当面のハードルは、イグナイトの使用を封じるという賢者の石の存在。次から次へと問題が重なるせいで休む暇もないエルフナインだったが、前回のリンカー完成でいい流れにのったのだろうか。今回も与えられた課題に対して(偶然とはいえ)割と早い段階で答えを導き出すことに成功した。言葉の意味はサッパリ分からないが、まぁ、なんか、そういうやつ。何とかなりそうなやつ。まさかあの時の響のドタバタがここに来て役に立つ展開になるとは。奏さんが命を賭して残してくれたものの一部だからなぁ。そして、通称「愚者の石」と名付けられた手掛かりは、また別のドタバタでぶっ壊れたあの竜宮に眠っているという。クリスちゃんの頭にあの時のレイアさんとの大決戦がフラッシュバック。色々と粗野で困っちゃうなぁ、と反省の色を強くするが……まぁ、いくらなんでもあの時点で施設をもう一回使う必要があるなんて判断出来なかったわけで、バルベルデの少年の一件と並べて落ち込むような出来事でもないと思うんですけどね。いや、3期の竜宮でのクリス先輩は確かに格好悪かったのだけども……。 まぁ、後悔したってしょうがない。地道に海底から泥を吸い上げ、クッソ地道な発掘作業。考えてみるとこの作品でS.O.N.G.が担当してる任務って大体地味だよなぁ。「地味はゆるさない」とばかりに乗り込んでくるのは、サンジェルマンの大願を成就させんと友情に燃える残りの2人。今襲ってこられたらひとたまりもない! と思いきや、「シラキリのシンクロがあれば何とかなります」とのことで、ここでチームザババによるデュエット曲が披露され、見事にコンビプレーでプレラーティを撃破(オカマはクリスちゃん1人でぶち破った)。あれ? この時点で錬金術師を叩くことが出来るなら、別に抜剣の必要がないのだから愚者の石も回収する必要がなくなるのでは……。いや、まぁ、アダムとティキの対策もしなきゃいけないからね。 今回は珍しく正義サイドの完全勝利で終わり、ジワジワと三幹部にも負担が増えてきた。挙げ句にアダムが分かりやすい「悪い」提案を持ちかけてサンジェルマンが揺さぶられている。絶対に仲間を見捨てはしないであろうサンジェルマン。今後、彼女は何を正義の御旗に行動を起こすことになるのだろうか。さっさとあの全裸をぶっ殺してしまえば全ては丸く収まる気もするのだが……。 真鍳ちゃんと一緒にチュロス食べたい、第17話。チュロスってあれでけっこうガッツリ甘いし、2本も買ったところで食いきれねぇよな。 最終決戦の幕開け。とはいえ、少なくとも視聴者目線だと「なんかぼんやりした作戦で何かぼんやり準備していた」という状況だったので、戦いの模様はとてもぼんやりしているぞ。まず、マッチメイクが想定外だ。セレジアがアルタイルとの直接対決にあたり、弥勒寺さんが原作からのライバルキャラにぶつかるというのは想定内だが、なんと鹿屋のギガスマキナとぶつかったのはアリスちゃん単体。飛行能力があるくらいなら別に理解出来るが、そこから巨大ロボとぶつかってタイマン張れるのはすげぇな。こういう「作品間の強さ」ってどうやって決まってるんでしょうね。「ウルトラマンとゴジラが戦ったらどっちが強いの?」みたいなやつだ。これまで鳥籠作戦の中で作品はたくさんのクロスオーバーを行ってきたはずなのだが、その中で「アリスと鹿屋が直接対決する」みたいなはっきりと今回の作戦を想定したシーンは描かれたことがあるのだろうか。そして、その中で「セレジアがアルタイルをボッコボコにするんだぜ!」みたいな分かりやすい承認が得られる展開ってのは描かれたのだろうか。多分、描かれてないからこその現状なんだろうなぁ。まぁ、いきなり片方の作品が一方的に勝つことは出来ないだろうし(負ける方の作品のファンが納得しないだろう)。結局、全部のマッチメイクで「何となく良い試合になる」っていう。 しかし、そうした作戦の全容をすでに理解していたらしい肝心のアルタイルさんは余裕の表情。フォーゲルシュバリエなんて赤子同然だし、せっかくセレジアが松原さんと一緒に開発した封印技も、無限の技を持つアルタイルにはあっさりとかわされてしまう。ちょっとやそっとの印象操作じゃごまかせないくらいの実力差があったってことなんですかね。問題は、アルタイルが「理解している」とは言っていたが、果たしてどこまで彼女が認識しているのかというところ。「承認力」のシステム、そしてメテオラが政府と結託して組み上げた鳥籠作戦の概要はおよそ想像がついている様子だが、細部はどうだろう。端的に言ってしまえば、承認力をあげるために送り出した諸々のプロジェクト、たくさんの作品群については、やろうと思えばアルタイルも接触できるんだよね。実際に真鍳ちゃんはフェスの会場にいたわけだし、アルタイルだって他のファンと一緒に作品の読者になることができた。その場合、アルタイルはメテオラさんサイドの狙いを大体想像することが出来るわけで……今回みたいなのらりくらりとした結果になってしまうのだね。まぁ、最終的には颯太が考えたという何らかの「エグい作戦」が秘密兵器になるのだろうが。アルタイル側も、まだ1キャラ秘密兵器を隠しもってるんだよね。アリスちゃんの背信が有効に働くチャンスはあるのかなぁ。もう、アルタイルは彼女の狙いなんて透けて見えてる気がするのだが……。 そして、そんなどったんばったん大騒ぎを尻目に、だいぶハードボイルドに進行していたのが、さすらいの復讐鬼・ブリッツさんと、その「神」である駿河さん。ブリッツはもうちょっと深謀遠慮のあるキャラだと思っていたのだが、本当に何の裏もなしに「娘をあんな不幸な目にあわせた作者がゆるせねぇ」っていうだけのおっさんだった模様。わざわざ大決戦を隠れみのにして単身駿河さんのところに乗り込み直談判。というか、単に恨み節を唱えるだけの人。そして、そんな自分の「創作物」からの恨み言を大人の立場でしっかりと受け止めてくれるよく出来た女、駿河さん。やっぱりCV寿美菜子のキャラってのは得も言われぬ圧力が生まれるね。こんなコッテコテの関西弁でしゃべる柄の悪いねーちゃんが実際にいたらちょっと腰が引けそうだが、銃を構えた大男と対決するならなかなかの好ゲーム。まぁ、お互いの主張をどれだけすり合わせようとも、被造物と作者じゃぁ絶対に話がまとまるわけないんだけどね。作者は「フィクションやんけ!」の一言で終わりなのだし。 しかし、大人な駿河さんはそんな正論でブリッツを打ちのめすだけでなく、なんと最高の一手を用意していた。これ……反則技じゃねぇのかぁ? 多分、フォーゲルシュバリエを産み出したのと同じようなメテオラの技の応用編だと思うのだが……「実は生きていた!」展開でブリッツの娘さんを強引に再生してしまった様子。うわぁ、これで確かにブリッツが暴れる理由は無くなってしまう。エグい、作者エグい。まぁ、そりゃこんだけやいのやいの言われたら、どんな作者だって自分の作った愛すべきキャラに不幸になって欲しいなんて思わないわけでね。多少筋を曲げることになるのかもしれないが、娘さん復活路線で話を引っ張ることにしたのだろう。前回、執筆に際して色々悩んでたのは「そういう展開にするつもり無かったんだけどなー」くらいのもんだろうか。 さぁ、駿河さんは見事に「クリエイター」として、自分の創作物に効果的な一撃を食らわせた。こうして被造物と神がそれぞれに対峙するからこその「Re:CREATORS」である。ということは、いよいよ問題になってくるのはやはりアルタイルとその造物主であるセツナの関係性か……。そこについては颯太がどうこうしたところでアルタイルさんの荒御霊が鎮まるとも思えないのだが……何か策があるんですかねぇ。 ところで、ひかゆちゃんってマジで何のためにおるん?
だからぼっちは生涯ぼっちでいればいいのに、第5話。余計なこと考えて他人と干渉し合うからこういうことに……って、いや、流石に奇跡的なアホ過ぎるとは思うが。 とにかくすれ違いにすれ違いを重ねて面倒ごとが増えていくというのはこの手のラブでコメな作品では鉄板の展開なのだが、今作の場合、そのトラブルに絡む厄介な連中の数が尋常じゃない。空気読めない選手権でトップを独走する景太を筆頭に、基本的にほぼ同類なので間違い方も肩を並べる面倒な千秋、症状が悪化し続けて快方に向かう気配が無い天道さん、基本がお馬鹿だし勘違いも得意技の亜玖璃、そして、そんな連中のとばっちりでどんどん様子がおかしくなっていく上原。この5人が見事な連係プレーで互いの関係性を引っかき回して厄介事を際限なく膨らませていく。5者の関係性の中に「問答無用で一方的に惚れている」という関係性が2例、運命の相手が隣にいるのにさっぱり気付いていないという関係性が1例、そして各自の惚れている相手を勘違いしているパターンが大量に。まともに他者の関係性を把握出来ているのって上原だけなんだよな。その上原ですら、亜玖璃のことになると冷静さを失ってノーコインでゲームを楽しむようになるし。これ、もう他の人間が介在してサポートする余地がないよな。上原さん、1話時点ではリア充っぽい取り巻きがいっぱいいたのに、ここ数話はマジで景太以外と話をしていないような……。 出会いから決裂までの展開で「好きあった仲じゃない」というレベルに落ち着いたかと思われていた景太・千秋間の関係だが、色々とこじらせた結果として気付けば互いにいがみ合い、貶め合うレベルにまで進化していたようだ。千秋さんも元々ぼっち体質のくせに、他者に対する評価が容赦無いんだよな……彼女は上原にちょっとした憧れを抱いているわけだが、それに加えて亜玖璃が景太の彼女だと勘違いしているわけで(景太の馬鹿が何重にも駄目押ししてるし)、つまり上原はフリーだと認識しているってことなんだよな。一応天道さんとの関係性を「いい感じ」と認識したみたいだが、今後積極的にアプローチをかける展開もあるのだろうか。 亜玖璃さんは、本当に清々しいまでに上原一筋。前々回あたりにちょろっと景太に転びそうな気配があったが、今回はそんな気配は感じさせないパーフェクトな一途さを発揮している。やっぱり今作で最強のヒロインは亜玖璃さんですよね。ただ、そんな彼女もじわりじわりと景太という罠に取り込まれつつあるのが気掛かりだが……今回の顛末でようやく上原も危機感を抱いた部分はあるみたいなので、最終的にちゃんと上原さんが亜玖璃を守ってあげるハッピーエンドが期待したいです。ただ、1話で不穏なテロップが出てたからな……。嫌や、亜玖璃さんにはそのまま幸せになって欲しいんや。 天道さんは……まぁ、いつも通りだ。もう、同好会云々を除いてもまともにゲームなんか出来ない身体になってる気もするが……。ポンコツヒロイン勢揃いの中、一番何も気にしてないのが景太ってのがマジでムカつくよな。上原を評して「あんなガチナンパ野郎だとは思ってなかった」って最低の感想やんけ。今作で一番の聖人である上原さんに向かってなんてことを。最終的に悪の権化である景太を全員でフルボッコにする展開とかになれば面白いのに……。 実家に猫がいるなら帰れやぁ! 第19話。猫がいるのに撫でに行かぬなど信じられない。真希さん、甚大な機会損失ですよ。 第2クール「祭り実行編」を進行させつつ、個別エピソードも2週目で決着を見せる展開。前回までの教授編では早苗が生き方の手掛かりを見出したわけだが、次は真希の番だ。常々「真希は間野山にいる限りゴールにたどり着けない」という話をしていたわけだが、流石にそのあたりはきちんとけじめをつける展開になった。おそらく、これまでの流れを考えるに真希はオーディションに受かるだろう。早苗が「間野山に来る者」であり、真希は「間野山を去る者」という対比になるはずだ(凛々子も出ていく可能性はあるが、その話はまだ先だろうか)。 今回は何とも愉快な緑川家の様子がしっかりと描かれており、真希のバックグラウンドを補強するとともに、「家族もの」のドラマとしても完結するシナリオラインが構成されているし、真希が外へ飛び出すためのとっかかりとしても機能している。以前からちょこちょこ登場していた親父さん、「堅物だけど悪い人ではない」というぼんやりしたイメージがあった程度だったが、今回の活躍でめっちゃいい奴であることがはっきりした。もう、奥さんのこと大好きだし、娘のことも大好きやんけ。弟さんとの関係性も良好みたいだし、緑川家、ひょっとしてすごく微笑ましい良い家庭なのでは。跳ねっ返りの真希ちゃんだけがちょっとしたすれ違いでギスギスしているように見えているが、これって本当に真希の勝手な思い込みだけで、親父さんも、おふくろさんも、娘の幸せを願って精一杯応援している様子がとても微笑ましかった。親父さん、地元で放送してない深夜のバラエティ番組までどうやって情報を得ていたんでしょうかね……まぁ、駆け出しの役者の卵がテレビに出る機会なんてほとんど無いだろうし、全力でオンエアをチェックしまくればどうにかなったのかもしれないけども。 親父さんの後押しが得られ、さらに萌ちゃんの紹介だったオーディションの一次審査も突破していた。おそらく真希の人生ではこれが最初で最後の大チャンス。これをものにするだけの実力が彼女にあるのかどうかは正直定かでないが、以前の映画エピソードでは一発で求められた芝居を見せていたし、凛々子に対するコーチングも的確だった。萌ちゃんほどではないかもしれないが、真希だって頑張ればやれる子なのではなかろうか。あとは一発でこのチャンスをものにできるかどうかだが……。 難しいのは、12月という時期の問題である。もしオーディションを通過した場合、彼女は東京での活動を余儀なくされるため、間野山からは退去しなければいけないだろう。そのタイミングが、祭りの前なのか、後なのか。責任を持って仕事をすると言った手前、真希は絶対に祭りの準備を投げ出すことを良しとしない。二者択一の面倒な選択にならないことを祈るばかり。出来ることなら盛大に祭りを成功させて、最終話で町を離れる真希を見送るところで終わってほしいもんである。あと、こっそり真希の陰に隠れて自立心を育んでいる凛々子もどうなるかね。彼女の場合、飛び出すとしたらいきなり日本を飛び出す可能性すらあるからなぁ……。 廃校になった中学校を舞台に更なる町興しも進行しており、王国の人間は通常通りの町興しプランに加え、完全に別枠で祭りの準備も進行させているのでなかなかの重労働だろう。真っ直ぐな由乃の思いが結果につながるとよいのだけども。あと、サンタはゴキブリじゃねぇ。 こういう世界での銃火器の弱さよ、第5話。サムライソードが最強っていう風潮は一体どこから始まったんでしょうかね。そらま、マジで目視出来るなら弾けるくらいの硬度はあるのかもしらんが(トリビアの実験では斬ってたけども、刀身に当ててどうなるかは分からんよな)。 ちせちゃん加入編。前回のcase9でまだよそよそしい態度だったので「case5とか6あたりで加入したのかな」って言ってたけど、実際には7だった。つまり6までは4人体勢で活動していたわけだね。現時点でcase2まで明かされているので、今後は4人で行うミッションが4話分、ちせ加入後のエピソードが3話残っているということに。そう考えるとあんまりジャパニーズサムライガールの活躍シーンは多くなさそうだな。そんな彼女の救済のための話数シャッフルなのかもしれないけども(ギャラは発生しない回が多そう)。 今回の日本人護衛ミッションはノルマンディー公による謀略の一環。別に日本人との契約なんぞどうでもよくて、ゴタゴタしてる日本人界隈の護衛に姫様達を巻き込んだら上手いこととばっちりで死なねーかなー、ってんで登用されたらしい。実際にとばっちりどころじゃねぇレベルで死にかけたし、もしプリンセスが持ち前の裁量でもってちせを護衛チームに加えていなかったら、おそらく今頃日本人もプリンセスも仲良く首チョンパ。このあたりの立ち居振る舞いは流石のプリンセスである。 case9では「武力最強」と謳われていたちせだが、前回はあまり活躍のチャンスが無く、本当にどんだけ強いのかが疑わしかったわけだが、今回のエピソードを見ればそこのところも納得できるだろう。殺陣のシーンは最強の殺し屋(実父)との丁々発止のやりとりが白熱する。今作のこだわりなのだろうか、面白いのは、互いの日本刀がぶつかる時の効果音がやたらと「重い」こと。普通、刀と刀がぶつかるとキンキンと甲高い音を鳴らしそうなものだが、今作ではまるで金属の塊をぶつけているかのようなガインガインという鈍い音が響く。実際の刀がどうなるかは分からないが、殺傷力の高い日本刀の存在感が音でも感じられる一工夫。 そして、そんな刀を操るちせちゃんの体術が完全にサムライのそれである。ロリっ子剣士なんてぇと少しくらい萌え要素増しで女の子っぽい小洒落た戦い方になりそうなものだが、何は無くともまずはしっかり土台から。足を踏みしめ、がに股でかまえるちせのフォームは女の子らしさが無く、圧倒的に「サムライ」要素が強い。おそらくお父上も同じような「型」で相対したことだろう。どちらかというと飄々と、優雅に宙を舞いながらトリッキーに敵を打ち抜いていくアンジェと、しっかり地に足をつけて正面から切り裂くちせ。この辺りの対比も、今回繰り返された「和洋」の対比の一環といえるのかもしれない。まぁ、いくら日本人でも、あんな頻度で土下座はしないと思うけども……。 そう言えば、日本刀が固いだの何だのという話を出したが、少なくともその刀身よりも固いのがベアトリスの首の機構……。ってことは、彼女は銃弾で喉笛撃ち抜かれても平気ってことだよな。なんか、今後の展開に関わってきそうな設定だ。 ラストの台詞はダイナマンか〜、第5話。絶対知ってるのに何だか思い出せなくて確認して「あぁっ」ってなる。くそぅ、持ち歌なのになぁ。普段は歌として認識してるせいで、どうしても台詞になるとパッとイメージが接続出来ないよ。 というわけで今回も特撮オマージュてんこ盛りでお送りしております。いや、アルマジロングは知らないですけども。ところどころで台詞が浮いてる部分があると何となく「元ネタあるんやろなぁ」って思える不思議。好き放題ぶっ込んできてるのは完全に脚本家の趣味の領域だ。心はたまごだからなぁ。ネタをぶっ込んでくるだけで知ってる人間はそれに付随する情報が脳からズルズル引きずり出されてきて勝手に美味しくなるのずるい。まぁ、パロディってのは元々そういう目的で使われるもんだからね。 本作の場合、そうしたパロディだけのネタ作品に終わらないようにしなきゃいけない、という意識がしっかり働いているのが注目ポイント。極端な話、一切回収もしないやりたい放題のパロディは、気付かれなくても一向に構わないのだ。知らない人は知らないなりに、そのまま「町興しヒロイン物語」として楽しめば良い。今回はアイドル崩れの青山姉加入回ということで、ちゃんとみんな良い子だし、しっかりと物語性も維持している。青山姉妹の過去話とか、ちゃんと仲が良いことが分かってほっこりしますよね。そして、そんな過去の思い出からお姉ちゃんが復活するモチベーションが構成されることになるわけだ。歌うだけの約束だったと思ったのにいきなり追加戦士として登場するとは思わなかったが。追加戦士って、敢えて元のメンバーとは違うテイストで思いっきり浮かせて見せることも多いよね。最近だとスターニンジャーみたいな立ち位置だ。つまりおいしい。アイドル出身だからいきなりの舞台でも立ち回りは安定してて使いやすそう。 そして、新加入の青山姉以外の人間も、掛け合いの中でちゃっかりキャラを強めに押し出せているのは見るべきポイントだろう。個人的に気になるのはロコの鉄オタ発言の数々。いや、鉄オタなのかどうかもよく分からないのだが……電車で寝泊まりしている駅長の娘さんが電車に詳しくない訳がない。ただ、今回の暴走っぷりは「何でも出来ちゃう優秀な参謀」ポジションとしてはどうかと思いますが(いや、でも考えてみたら登場時点で電車の精霊と会話する危ない人だった気もする)。もう、メンバーに加入しちゃったらコワレ方向でも見せていくのが大事ですよね。ちなみに、舞台上での衣裳だけを見れば、むしろチアフルーツよりも敵サイドの方が気合いが入ってるくらいの出来。こういうのって、ヒーロー側よりも悪の方に力が入るものよね。 ちなみに、実際のアニメーションとしてはどうかというと、もう潔いくらいに止め絵なのが今作の恐ろしいところ。練習シーンもそうだし、本番のライブシーンもほぼ止め絵。昨今巷に溢れるアイドルアニメが何とかして出色のライブシーンを見せつけようと必死になる中で、「別にこの作品が視聴者に見せたいのはそこじゃないので」とでも言いたそうな何とも投げっぱなしのライブなのである。だが、それでいいんだろう。別にそこに尺使ってほしいとも思わないし。あくまで「舞台を作るまで」の物語なのだから、その上で披露されたものはきっと成功しているのだ。そういうところで割り切ってサクサク話を進めてくれる良さってのは間違いなくあるだろう。以前のように決めシーンになるアクションさえバシッと完成度を上げてくれれば文句は言われないのよ。まぁ、出来れば杏ちゃんとムラムラちゃんの腹筋対決なんかは是非とも詳細に見せて欲しかったところではあるが。あのアホ2人のおかげで気楽に見られるので本当にありがたいですね。 |
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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