最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「月がきれい」 6 初の(?)斎藤千和の純正母親役という、記念碑的作品。いや、ちょい役とかなら過去にもあったかもしれないが、こんだけガッツリ気の良い母ちゃんをやったのはこれが初めてではなかろうか。いつの間にやらすんなりオカンになってる千和に乾杯。 すげぇ脇の話題から入ってみせたが、色々と気になる部分があって楽しい作品でしたよ。まずオープニングから目を引かれるのは背景美術の彩り。これって実写を取り込んで加工してるとか、そういう技術なんでしょうかね。「悪の華」の時のロトスコープにも似ているが、あれよりも色彩がアニメ調の鮮烈さを持っていて、彩度の部分でもキャラ絵とのバランスがとれている。春爛漫、新学期のどこか気恥ずかしい空気みたいなものが漂ってきて良い明るさだ。キャラ作画の方も非常に凝った効果が施されており、ライティングに何かしら高度な技術が使われているように見える。こういうのも最近だとCG処理でリアル寄せの描画計算してくれるのかね。キャラクターそのものは別にリアル寄りではないのだが、背景との境界を表す枠線に白みを持たせて明るさを維持したり、影の落とし方も邪魔にならない程度に凝っていたり、独特の風合いが見ていて飽きさせない。白みを積極的に使った映像というと真っ先に「放浪息子」を思い出すんだけど、あっちは制作がA-1で今作はfeel.の仕事。feel.ってこんな画作りも出来るんやなぁ。 監督は岸誠二、さらにサポートに池端隆史の名前も見える。岸誠二というと、原作ものには定評があるもののオリジナルではやらかすことが多いという勝手な思い込みがあるのだが、今作はなんとアニメオリジナル作品らしい。大丈夫かなぁ、と不安はありつつも、少なくとも1話目はグッと引き込まれるシーンが多かった。タイトルから逆算すれば徹底的な恋愛ものになるだろうことは想像に難くないが、中学三年生という絶妙なお年頃を舞台に、甘くて酸っぱくて何とももどかしい、そんなお話が展開しそう。 ファミレスのシーンがすごくいいな、って思うんですよ。私からしたらもう大昔になっちゃうけども、個人的には「家族でファミレスに行く」ってなんかワクワクするイベントだったんだ(別に貧しくてめったに行けなかったとかではないよ)。色んな料理から選び放題のメニューを見てるだけで特別なイベントって感じがあるし、多分家族によって、「ファミレスに行った時の独自ルール」みたいなものがあると思うんですよ。今作のヒロインの家なら「みんなしてドリンクバー」みたいなやつね。そういう「ちょっとスペシャルなんだけど家族の団らん」みたいな馴染みの場所に、急に「気になる新しいクラスメイト」っていう異物が紛れ込んでしまったときのギクシャクしたあの感じ。いや、俺は経験無いけども……なんか分かる気がするんだよなぁ。家族用の顔をしたらいいのか、学校での顔をしたらいいのか。あげくに母親が勝手に挨拶なんか行っちゃった日には、恥ずかしくてしょうがない。そういう独特の感情に加えて、男の子の方はほのかにLOVEもあるわけでね。ファンタをキャンセルからのブラックコーヒーのところとか、中学生らしさが出た良いシーンじゃないですか。 そうして、「何となくあるある」みたいなふわっとした印象を積み重ねて「出会い」から日常的な交流が始まる。本作は学校のシーンだとモブにも動きが多くて、あまりメインの2人が「中心」という感じがしない。これも、あくまで学校という大きな集団の中での1人1人である、っていう「その他大勢」な主人公2人の気持ちの表れのように見える。「自分が真ん中」っていう性格じゃないんだろうね。あくまでもどこかに隠れながら、想いをそっと抱えて日常に紛れている、そういう何気ないモブ気質の2人の馴れ初め。ちょっとざわざわするところをくすぐられてる感じです。LINEのアドレス交換から積極的に関係性が動き出すってのも現代っ子だよなぁ。今の中高生って、家に帰った後とかも友達の相手しなきゃいけないから大変そう(ぼっち並の感想)。 オリジナル作品ってことでここから何が出てくるかは分からないが、少なくとも1話で与えてくれた雰囲気は押しつけがましくなく、しっかり画面で何かを見せようという意識が確認出来たので好感が持てました。この調子で少しずつ2人のドギマギが進んでいくといいな。ちなみに中の人は、男の子の方が「ALL OUT」で祇園役をやっていた千葉翔也。もう、祇園とは真逆のキャラなのが面白いな。そして女の子の方はほぼ新人の小原好美という子。こちらもさりげない中で良いキャラ作りになっていて悪くないお仕事。よいデビュー戦になることを祈っていますよ。困ったら千和ママに相談しや。 PR ○「ひなこのーと」 5 今期の「きらら系作品だと思ったら掲載誌がきららじゃなかった」系作品。よく分からないカテゴリだが、稀によくあるヤツだ。 タイトルを見ても「まぁ、何となくそういう作品」ってことは想像がつくわけだが、「ユルっとみられるのかなー」という目論見をオープニングがぶち壊してくれる。うわぁ、そこそこ「らきすた」の領域。もう何言ってるかさっぱり分からない。そして映像も実にご陽気。ちなみにエンディングもなかなかのもので、オープンエンドだけでも観る価値があるといえる。 まぁ、実際に本編が始まってみると案の定の「きらら系作品だと思っ(略)」というお話なのだが、つかみ所が無いこの手の作品の中では、割と見やすい方ではなかろうか。キャラのデフォルメ化によるコロコロした感じ、各キャラが一気にしゃべって好き放題にクロストークが炸裂する賑やかさなど、日常系萌えものに必要な「愛らしさ」は充分兼ね備えていると思う。印象としては「きんいろモザイク」くらいのレベルかな。腹抱えて笑うとか言うことは絶対に無いだろうし、毎週正座して観たいとも思わないが、ゆるゆると楽しむ分には刺激も足りているくらい。一応ここから「演劇」っていうテーマを中心に進んでいくのかな? だとしたら単なる日常ものではなく、部活運営話みたいなテイストも入ってくるのかもしれませんな。 制作はパッショーネ、総監督に高橋丈夫という布陣はあの「六花の勇者」と同じ。更に監督にクレジットされているのが「はがない」の喜多幡さんということで、割と好みのテイストになってくれるんじゃないか、という期待はあるんだ。高橋さんはとにかく「グッと来る可愛いもの」を描くのが上手い人で、ちまっこいキャラの使い方も「ヨスガノソラ」の後ろのおまけ番組みたいなヤツで色々楽しませてもらった記憶がある。今作は今のところ徹底して「可愛い」優先のお話になっていて、「特技がカカシの女の子」なんて一歩間違ったら悲劇だし、虐待じみて見えてもおかしくないネタがちゃんと「可愛い」になっているし、他のキャラクターたちもみんなして主人公のひな子を支えながらも各人に「可愛い」を備えている。1話目で全員分のキャラが立っていたし、このままの密度でいけばけっこう色んなお話が出来るんじゃないかしら。 中の人は、この期に及んでまだ誰だか当てられないという奇跡の声優、M・A・O。声優の声を覚えるのに一番手っ取り早いのはキャラでなくて本人の素の声を聴くこと、っていうのが私なりの方法論なんだけど、彼女はそれなりの頻度で「本人の声」を聞くことが多いのに、何故か役に入っちゃうと個が消えて分からなくなるんだ。本当にすげぇと思う。そして、周りをサポートしてくれるのは小倉唯に富田美憂、そして東城日沙子という布陣。富田美憂はガヴリールに引き続いていきなり2本目のレギュラー。このままグッと業界に入ってくることになるのだろうか。ガヴの時は単にテンション低い役だからあまり意識してなかったのだが、実は地声はけっこう低く出るタイプの役者なんだな。 ○「クロックワーク・プラネット」 4 噛み合った! ……まさか伝統芸能アニメ・ドロップアウトアニメに続いて、歯車アニメまで2クール連続で放送されるとは……。いや、こじつけですけども。 タイトルやモチーフから「歯車」という言葉を出してみたが、別に本作で「歯車」がそこまで重要なわけではない。ちょっとメカニカルなイメージの世界だが、やってることは別にファンタジーでも現代日本でも構わないような内容だ。空から女の子が降ってくる古き良き落ち物アニメ。落ちてきたのはバルキリースカートを使いこなす超高性能アンドロイドであり、「世界で一番」の時計技師技術を持つという都合のいいヘタレ主人公がそんなオーバースキルなヒロインとの関係を結んで、今後は俺ツエーしていくことになるのだろう。実に分かりやすく、特にいじる気も起こらない設定である。一応、本作オリジナルというか、今後のシナリオに関わってくる注意点として、「一度再構築された地球」という概念が登場し、滅び行くだけだった惑星を「歯車で」修復したために、現在はボロボロの機構だけが残された世界、というのが荒廃世界の中心設定として与えられているわけだ。おかげで地名や言語・人名なんかは全部現実の日本に合わせることが出来て、どこまでもファンタジーながら、一応は地続きの物語に見えないことも無い。今後の展開では、この「崩壊する星」を救っていくことが目的になると思われるので、今のところはそこまでオリジナリティがあるとは思えない展開だが、何か今作ならではの展開というのも発生しうるかもしれない。高度経済成長期に一気に整備した日本中のインフラに最近一気にガタがきてやばくなっているこのご時世を揶揄した世界観……とかではないかな。 全体的には古き良きラノベ作品なので大きな失点もないのだろうが、やはり見飽きている感は否めないため、なかなかモチベーションが上がらないのは事実。せっかくの「機械仕掛けの世界」の設定なのに、何故かキャラクターデザインは「ランスアンドマスクス」みたいに平べったい顔になっており、なんだか緊張感が削がれるのが個人的には違和感のある部分。まぁ、慣れれば問題ないのだろうが、萌え方向に寄せてるデザインのくせにヤクザじみたおっさんは割と等身が高かったり、「別な種族の生き物かな?」というくらいに頭身が違う連中が一緒にいるのってどうなんだろう。まー、もとのラノベで挿絵がそうなってるならどうしようもないんだろうけどさ。背景の都市景観とか歯車に関するオブジェクトなんかは実にメカニカルに、細かく描かれているため、余計に丸っこいキャラデザが浮いてしまうんだよな。こういうのって、小説で読んでる人らはどういう風にバランスとってるのかなぁ。 現時点では、シナリオ運びに魅力を感じることが無かったのでややマイナスの印象からスタート。後はここからどれだけ独自の魅力を発揮出来るかの勝負だ。ちなみに中の人要素としては加隈亜衣にスラスラと憎まれ口を叩いてもらえる部分は加点要素である。加点すんのか。 4月8日 ドラフト模様(AER×2 KLD) ピック順 【Alessi】→【Thraxi】→【Mei】→【Chrolony】→【Sangriter】→【Serra】→
モダマス3戦を挟んで、久しぶりに戻って参りました霊気紛争。後はアモンケットが登場する月末まで、残り2試合がこの霊気紛争に費やされることになります。それにしても……久しぶりなもんだからみんなして色々と忘れてしまっているという、非常にお粗末な脳みその程度を披露する結果になった。ピックがおぼつかないのはもちろんだが、プレイ中にも怪しげな展開、大胆なルールミスなどがそこらで巻き起こり、何とも波乱の復帰戦となった。ちょっと環境が変わるだけでこれなんだから……新環境とか大丈夫かいな……。
○「恋愛暴君」 6 ドロップアウトにドロップキック。2クール続けて天使が空から降ってくる国、ジャポン。 不覚にも嫌いじゃないタイプのやつだった。タイトルからてっきり少女漫画原作のベタベタのラブコメみたいなのを想像したのに、良い意味で裏切られてしまったぞ。ジャンルとしては居候異物もの、とでもいうんだろうか。まぁ、ドラえもん的なアレなんだけど、とにかくメインヒロイン(?)のグリのぶっ壊れ具合がよくキレてていい感じ。「やたら人間界のオタク文化に精通してて、怠惰で自分本位な天使」ってつい先日まで見てた気がするんだけど、あっちと違って積極的に迷惑をかけにくるタイプの厄介なので手がつけられない。主人公曰く「それなりに可愛い」ルックスのようなのにへちょ画で口が「3」になると一切萌え要素が無くなり、徹底してギャグキャラになるのも潔くて楽しい。ここまで振り切れた狂言回しが中心にいてくれると、ドタバタギャグアニメってのは良い初速が出るものです。 そして何と言っても第1ヒロインとなったヤンデレさん。彼女をいきなり1話目からロケットスタートさせたことで、はっきり他作品との違いを打ち出し、このアニメの救いのなさが分かりやすいようになっている。わたしゃ元々ヤンデレヒロインって割と好みなんだけど(竜宮レナさんの影響だと思う)、登場から数分でメインキャラを容赦無くぶっ殺しにいくフットワークの軽さ、愛の重さも面倒くささもなかなかの高得点。CV沼倉愛美もポイント高し。普通の漫画だったら、才色兼備で乳もでかいヒロインと結ばれるのってゴールのはずなのに、今作の場合はそっからスタートだもんよ。後半に出てきたキュアピースみたいな子も属性が非常に分かりやすく、ぴかりんじゃんけんでもするのかと思わせておいて、どっちかっていうと「あいまいみー」みたいな画面になってるのが笑える。この調子でもう1人2人ヒロインが追加されそうだし、なんだか賑やかな作品になりそうである。 まぁ、アニメの画面自体は割と安っぽいくらいのレベルなのだけど(制作スタジオは、長編アニメの製作元請はこれが初めてらしい)、まぁ、「このすば」みたいな例もあるし、ユルいギャグ作品って画をしっかりさせるよりもとにかくコンテの勢いで勝負するところもあるので、これくらいのクオリティでも勢いを維持して最後まで走りきってくれれば文句はありません。 中の人は、メインヒロイン(?)・グリを担当しているのは青山吉能。これまで地道に「WUGの3人目」として脇役などでキャリアを積んできたが、いよいよメインレギュラーで単独起用。グリのキャラが本作の出来を左右するといっても過言ではないと思われるので、是非頑張ってもらいたいところ。1話目は最高に楽しかったし、このまま突っ走って欲しい。元々器用な子だとは思っていたが、ここまでハマる役が出てくるというのはお見事だ。あとは上述の通りにぬーさんがいて、金髪の子のキャストはほぼ新人のようだが悪くないお仕事。長野佑紀という名前なのだが、Wikiで履歴を調べると謎の味噌メーカーで萌えキャラの声を任されててちょっと笑った。今や声優のお仕事ってのはホント色んなところに転がってるもんなんですねぇ。 ○「カブキブ!」 5 落語が幕を降ろしたら今度は歌舞伎が始まる日本のアニメ産業。それよりなにより唐突に始まるオープニングのヒロ・シモノで不覚にも笑ってしまう(失礼な話だな)。 落語についてあれだけ持ち上げた私のことなので、同じく日本の伝統芸能・歌舞伎を取り上げたこのアニメについても注目して見ていかないとフェアではないだろう。ただ、最大の難点は私が歌舞伎については綺麗さっぱり何1つ知らないということである。まぁ、現代の日本人で歌舞伎について知ってる人間の方がすくないとは思うんだけども。もちろん、制作側だってそうした視聴者層の事情は分かっているはずで、おそらく落語以上に、「入門」的なアニメになってくれる……はず。食わず嫌いをせず、これを期に歌舞伎についてお勉強してみるのも一興じゃなかろうか。 ただ、これは贔屓じゃないと思うのだが、アニメ全体の精度みたいなものは、落語の方がかなり上だったんじゃないかと思う。歌舞伎を知らない私みたいな人間が歌舞伎シーンについて何を言っても「お前が知らないだけだ」と言われればそうなのかもしれないが、正直、あまり魅力を感じない。冒頭で主人公が涙したシーンもそうだが、せっかく役者が見得を切る(見得をする?)シーンも、何故か口上のところで静止画+口パクになり、何の感慨も湧かないただの「画」になってしまっている。多少大げさでもいいので、あそこはアニメ的に効果・演出を施して「すごみ」みたいなものを訴えるシーンであるべきだったんじゃなかろうか。それ以降の歌舞伎絡みのシーンも、なんだか熱の籠もっていないシーンばかりで、あまり「歌舞伎は面白いよ!」というテーマを伝えようという画作りには見えないのが残念。主人公が何度か歌舞伎の引用をするのに、それが本当に「高校生というか小中学生がふざけてノリを真似しただけ」みたいに見えてしまって、「そりゃ、こんな奴に急に誘われても同好会には入りたくないよな」という感想になってしまうだろう。 こうして全体的な歌舞伎の演出が安っぽく、盛り上がらないものになっているのは、①単にクオリティが低い、②主人公が素人なので敢えて盛り上がらない風を演出している、③実は俺が分からないだけで歌舞伎的には面白いデザインになっている、のどれかだと思うのだが、現時点では①の可能性がもっとも高く、なかなか難しいものだと思う。まぁ、ひょっとしたら「落語心中」の落語シーンも、興味がない人には単にじいさんがしゃべってるっていうだけに見えたのかもしれないけどさ。そのあたりの演出で如何にして興味を持っていない部外者を引き込めるか、というのが、今後の最大の課題になってくるだろう。 シナリオのデザインは「チア男子!」なんかでも見た割とオーソドックスな部活運営もの。1話目は将来的に部員になるはずの個性的な面々の顔出し回になっており、この「変な部員」の造形は嫌いじゃない。一言でまとめるなら馬鹿、宝塚、チンピラ、御曹司の4人ということになるが、最初のロック馬鹿以外は割とキャラが見ていて面白いものになっているし、突拍子も無い主人公の提案にいきなり興味を持つようなご都合主義な展開にならず、ちゃんと各々の理由であしらっているあたりも、「こいつらがどうやったら最終的に一つの舞台を作れるようになるのかなぁ」という興味を引くデザインだ。個々に能力も際だっているので、今はバラバラな分だけ1つになったときのカタルシスは大きいのではなかろうか。今後、上手いこと青春部活ドラマとして盛り上がっていけばいいな、という期待はあるのだ。 全体的に映像に魅力が乏しいので新たなジャンルの発掘作品としては不安が残るが、新しい知識を得て、新しい趣味を始めるためのハードルってのは高いもんである。今作でそれを上手いことぶっ壊してくれることを祈りたい。あと、くだらねぇのに「カブキブロックス」はちょっと笑った。 ○「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」 6 レッツイシュカンコミュニケーション! わぁ、こんなとこにもメイドラゴン。 ソシャゲアニメの草分け的存在である「神バハ」が3年の時を経て復活。最近まで再放送で「GENESIS」の方をやって今回の新番組への接続もしっかり用意されていたぞ(流石に観る余裕無かったけど)。久しぶりに観る神バハワールドは相変わらずのクオリティ。3年前の時点でもそのハイクオリティには度肝を抜かれたものだが、その質の高さは現代でも他作品からは一歩抜きんでているように思える。CGを多用したディティールの精密さやアニメーションとしての馴染み方など、機会技術的な面だけで考えると「チェンクロ」や「グラブル」だって決して負けているわけではないのだろうが、そこから更に一歩進めてアニメーションとしての作劇、見え方で比べると、やはり今作は見るべき部分が多い。 いくつか1話目でも分かるポイントを上げていくと、まずキャラの動きのメリハリが分かりやすい。背景美術のディティールは非常に凝っていて、画面の情報量は壮絶なくらいに多いのだが、それでも「今何が動いていて、どこに注目して欲しいのか」という視線を向ける先が分かりやすい。たとえば「ハンドシェイカー」なんかではそうした部分が甘くてあまりにも乱雑に視線が散ってしまうのが難点だったのだが、今作はあくまでもメインオブジェクトは中心に固定した状態で、その周りの彩りとしての描き込みが多いのである。キャラクターの細やかなモーションの描画も見事で、ヒロインのニーナが包帯悪魔を追って全力疾走する時の作画なんて、わずかな動きを観ているだけでも楽しくなってしまう。どれだけ細部を描き込めるようになったといっても、やはりアニメで一番観たいのは、そうした「動き」の部分なのだ。本作は、さとうけいいち監督によるこうした見映えの良い画面作りが最大の魅力と言える。 シナリオ部分も分かりやすく、ソシャゲアニメにありがちな「キャラが多すぎてとっ散らかる」という問題もない。まぁ、この辺は2期ものなのだから当たり前ではあるが。そして何と言っても、新主人公のニーナが実に魅力的なのがでかい。本作の絵は頭身が高く、ちょっとでも気を抜くとアニメ絵としては堅苦しくなったり、濃すぎて浮いてしまったりする恐れがあるが、全てのキャラがデフォルメを上手く使いこなし、しっかりとコミカルな世界に馴染んでいる。ニーナは一目惚れで真っ赤になっちゃう表情や悪戯っぽい笑顔が可愛らしく、初めてみるキャラなのに性格や魅力が一発で分かるのが良い。あと、エロい。ファンタジー的お約束のエロ衣装だが、ここまで素直に肉感的でさわやかエロいキャラも久しぶりな気がする。元気なおっぱいも良いものです。前作からの引き継ぎキャラクターたちもみな元気でやっているらしく、カイザルさんは相変わらずの苦労人、バッカスさんは相変わらずの馬鹿野郎だ。リタさん、相変わらずの親玉オーラでラスト全部持ってったな。後は当然、我らがファバロさんがどうなっているかだが……色々と楽しみは多いですね。 キャラが魅力的に際だっているのは、やはり中の人の手腕。1話目で印象的なのは、やはりニーナ役の諸星すみれだろう。すみれちゃん、こんなとこでメインヒロインやるポジションに素直に上りつめてあるあたりが流石ですわ。こんだけの実績があってまだ17歳(!?)ですからね。やべぇよな。まだまだヒストリーは始まったばかりやで。 ○「ツインエンジェルBREAK」 4 何をブレイクしたんですかね? なんとまぁ、こんなものまでが復活するとは……正確には復活っていうか純正新作みたいですけどね。もう、細かいことは分からぬ。 確認したところ、アニメ前作は2011年とのことで6年前のお話。普通、こういう文脈だと「もう6年も前か」っていう時の流れの残酷さを感じるものなのだが、今作の場合、「えっ、そんなもんか?」という逆の驚き。てっきり2004年とか、それくらいのクソアニメ量産期の作品のイメージがあったわ……いや、2011年がどんな年かは覚えてないけどさ。そういえば、前作の時にも「今時こんなキャスティングが拝めるとは」ってびっくりした気がするので、田村ゆかりらの全盛期からはしばらく後の時代の作品なんやな。 前作の感想を確認したところ、一言で言うと「まともに見てません」っていうレベルの話だったのだが、とりあえず「なんかひどかった」という記憶しか残っていない。まぁ、パチンコが元になってる作品ってあんまり良いのはないんだけども。今回の作品、6年の時を超えたが制作スタジオは同じだし、なんと監督も岩崎さんなので続投といえば続投。多分他の部分は色々と変わってるとは思うんだけど。 シナリオは前作のツインエンジェルに憧れる新たなヒロインの物語から始まるのだが、ぶっちゃけプリキュアである。今作は「怪盗天使」っていう枕詞が無くなっているので、余計な要素無しに「二人組の魔法少女」であればいいわけで、それってDANZENプリキュアですよね。まほプリもこんな出だしだった気がする(嘘ですけど)。まぁ、それなら別に毛嫌いする必要も無いし、「1クールにまとめられたプリキュア」だと思って見ればいいわけですが……いやぁ、でもやっぱり違うやろ。なんやこのB級を超えたC級感は。1話目からして作画がグダグダやんけ。動画が2004年代のイメージだよ、やっぱり。敵のセンスとかも敢えてスベる路線を狙ってこれをやってるんだろうけど……どういう層に刺さる設定なんだろうか……。出来れば前作の(ろくに覚えてない)先入観抜きにして観たいところではあるが、はたしてどこまで視聴モチベーションが維持出来るかは自信がありません。一応、最後に登場した敵の四天王の「奴は四天王の中でも最強……」はちょっと笑った。駄目じゃん、もう「ジョン・ガラブシ」が最強の四天王の時点でその組織駄目じゃん。 中の人は、当時の黄金キャストの後を継ぐ形で、現代の黄金キャスト(?)が引き継いだ。今の世の中で萌えヒロインを追求すると、M・A・Oと茅野愛衣になるのである。……どうだろ? なるかな? まぁ、すっきり観られるとは思いますが、今のところ低いスタートを覆すほどのモチベーションにはなってませんね。敵サイドの方が濃いキャスティングになりそうだし、そっちを観てる方が面白いかもね。 ○「ベルセルク(第2期)」 4 まぁ、特に1期目とスタッフなんかも変わらない、純正分割2クール目のはずなので、当然スタート時点での配点は1期の終わりと同じになります。 久しぶりに見ても、やっぱりこのCGデザインはクセが強くてなぁ。陰影の入れ方に意義がないとは言わないが、それが直接魅力となる部分よりも、違和感が先に立ってCGの固さが抵抗になる場合の方が多い気がする。一応、勝手にこのCGに理由をつけるとするなら、今作は神と悪魔が入り交じった神話規模での大乱闘を描いた作品。作り物じみたキャラクターデザインも、「神の創造物」としての信徒や、敵対物を描いているのだとするなら、この「人間離れした」印象にも意味づけがされているのかなぁ、なんていうことはちょっと考えないでもない。わざわざこんな面倒な作画にしてるんだからそこに意味を見出さないと勿体ないしね。 まぁ、だからといって良い作品かどうかはまた別問題なわけだけど。個人的にはまだ違和感を排除出来ていない。ミルパンセは「てーきゅう」の第9期(!)が決まってるらしいし、そういうデザインでこっちもやればいいのでは(良くない)。 |
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プロフィール
HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |