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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「りゅうおうのおしごと!」 5→4

 戦術的大量ロリコン破壊兵器・日高里菜をフル活用するためのアニメ。すでに何発もの弾を食らい続けている人生ではあるが……その破壊力はいまだ衰えず。

 でもまぁ、基本的にはそれだけのアニメだよな。将棋アニメだけど将棋いらねーじゃん、というのは当然の感想で、今作の場合は特に「ロウきゅーぶ!」のバスケよりも、「天使の3P!」のバンドよりも将棋がいらないっていう。いや、なかったら話は成立しないけど、それこそバスケでもなんでもいいんだよ。なんで将棋をテーマにしてラノベ書こうと思ったんだろね。

 これが普通のシーズンだったら「まぁ、ラノベだし」の一言で片がつくところなので生暖かい目で見守って「わぁ、いろんな女の子が出てくる」って思うだけで満足できるはずなのだが、さすがに「3月のライオン」と同時期に放送されるのは部が悪い。というかタイミングが悪い。作劇の差が如実に見えてしまい、特に中身を詰めずに「可愛い」で埋めているという分かりやすいラノベエッセンスがことさらに鼻につくことになってしまう。まぁ、他作品と比較して観るってのは本来あまり正当なスタンスでもないのだが……。こればっかりはね。

 噂では今作は原作ありのアニメの常として、強引にシナリオを詰め込むためにカットされた部分が多く、それだけに原作ファンからも難色を示されているなんて話も聞くのだが、アニメだけを見ている身としては「確かにそうなのかもな」と思うくらいの出来である。前後の文脈が途切れた、というほどの印象ではないが、どうも話がぶつ切りの印象があり、個々のエピソードのつながりも薄い。たくさんのヒロインを並べる必要性からの構成なのだろうが、桂香さんの存在が宙ぶらりんだったり、ぽっと出の戸松が何しに来たかもよくわからずに負けていったり、最終的に姉弟子が不遇以外の何物でもなかったり、もうちょい「萌ラノベ」としても調整しようがあったんじゃないか、という印象。いや、もしかしたら原作からこうなのかもしれないけども、だとしたらますます残念なだけである。

 将棋要素との融和を図るならばもっと個々の人物像の掘り下げが必要になってくるわけだが、本作は本当にそうした「将棋とドラマを組み合わせよう」という意識が感じられないのでなかなか視聴のモチベーションが維持しづらい。最終戦なんかはそのわかりやすい表れで、主人公・八一が乗り越えるべき最大の壁である「名人」は、一切そのバックグラウンドが見えてこないので「どう強いのか」が分からないのである。意図的に顔を描かずに引っ張ったアニメ演出を考えれば、おそらく「尺も足りないし、極力その部分は無味無臭にしてはしょってしまおう」という意思があり、構成の縛りを考えればそれでも間違いとは言えないのだろうが、これを「3月のライオン」の宗谷名人の扱いと比べればその差は瞭然。名人のキャラの掘り下げがあれば、それだけ対戦している主人公の掘り下げにもつながり、ドラマに厚みが増すはずなのだ。そうした方向での充足を狙わなかった時点で、本作は「最低限の萌え絵ラノベ」を脱却することは諦めているのである。

 まぁ、それでもやっぱり「かわいい」が維持できれば良い、という見方もあるわけで。僕は桂香さんをもらいます。どうせ個人的に小学生はさすがにNGですからね(なんの話だ)。

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「ポプテピピック」 4→4

 クソアニメがクソアニメのまま走りきった1クール。空前絶後の存在感を放ちつつ、最後までブレることなく走りきったその胆力は評価してしかるべきだろう。蛮勇も勇には違いない。

 ただし、先にお断りしておくと、私はこの作品が「嫌い」である。このあたりの感情は、クソアニメごときと簡単に切って捨てるにはいささか複雑な様相を呈している。まず、普段からよく書いていることだが、基本的に「新しいことをやる」という姿勢は成果の如何を問わず評価することにしている。そういう意味では、今作は本当に見たこともないようなギミックが詰め込まれていてフロンティアスピリットに富んだ作品であった。実際、そんな新しい試みの中に面白いものもいくつかあっただろう。個人的には生理的嫌悪感しか抱かなかったので大嫌いだったボブネミミッミについても、最終回でのギミックなんかを見れば1クールの尺を考慮してネタを仕込んでいたことが分かるし、アニメとかいう枠を余裕で無視したヘルシェイク矢野みたいなネタも、「面白ければ何をやってもいいだろ」という体勢の端的な表れ。実写、砂絵に至るまで、「描く」ことの選択肢を貪欲に模索する様は、案外こういうところから未来が見いだせるかも、という変な期待感すら持たせるものだ。15分×2本という構成も基本的にはネタ水増しの苦し紛れではあるが、それでもフランス人パートとか、アフレコ入れ替えによるネタの差し替えとか、無駄にしないような工夫を凝らそうという意識が見て取れる。惰性で作らず、徹底して「クソアニメ」たらんとする精神性は、粗製濫造のアニメ業界の中では見習うべきものであろう。

 そこまでのところは認めた上で、どうしても釈然としなかったのは、本作でも最大のアピールポイントとなっていたキャスト陣の使い方である。「声優が遊ぶ」作品は大好きだが、「声優で遊ぶ」作品は好きではない。本当に当たり前の話だが、声優ってのは役者である。なんらかの役が与えられ、その役を最大限に魅力的にするために誠心誠意仕事をしてくれている。「てさ部」のように完全に中の人特化で役もクソも無い展開になる作品も例外的に存在するが、あれはもう、声優バラエティとして受け入れるべきものだろう。本作の場合、声優要素を前面に押し出し、セールスポイントにしているにもかかわらず、売り出すべき「役」も「役者」も存在していない。毎回毎回、名前の知れた声優を呼んできて、適当に1ネタ振って、それでおしまいだ。その役者の魅力を引き出すようなチャンスもなく、役者ならではの味わいを見せることができない。その結果、話題になるのは「聞いたことがある声だから面白い」という浅薄な評価のみであり、「誰がやったか」だけで「何をやったか」にまで一切意識が向けられないという状況を生み出してしまっている。

 放送中に頻繁に目にした評価に「大御所声優が出ていれば面白いが、若手を使ってるとクソ」とか、「若手声優はさっぱり実力がないから引き立て役にしかなっていない」などといったものがあったが、こうしたいい加減な感想が出ている時点で、どうしても「声優文化を食い漁っているだけ」というネガティブな印象が付いて回る。そりゃ「聞いたことがある有名な声が聞こえる」というのは単純に嬉しいものだし、馴染みがある声でネタを見せてくれるのが楽しいのは分かるが、それが不当な若手声優批判に繋がるのは我慢ならない。所詮今作は「役」など存在しない作品であり、声優側も「演じる」ことなどできないのだから、そこに実力の有無を計るのは困難であろう。にもかかわらず、盲信的に「大御所声優は素晴らしい」と評価し、「キャリアが浅いとやっぱりダメだ」などと評されることがあるのは、ノリと共感だけでアニメが消化されることの多い現代シーンの負の側面が端的に表れた状況だったのではなかろうか。

 声優という文化に対してだけは真面目に向き合いたいという歪んだ信念があるために、どうにも釈然としないものを残したまま、今作を見ることになってしまったのである。我ながらかなりいびつで救いようのない感情だとは思うのだが……誰か、この気持ちをわかってくれる人がいないものだろうか。まぁ、本作で一番面白かった部分はどこか、って言われたら多分芳忠さんの「カツ丼食えヤァ!」だったんですけどね(台無し)。

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citrus」 6→6

 竹達が食われる方のアニメ。まぁ、最後はやっぱり食いにいってましたけど。良い百合でしたよね。まぁ、「ここまで行くと百合じゃなくてレズだろ」みたいなことをいう向きもあるらしいですが、この2つの言葉の違いは(何と無くわかるけど)分かりませんからね。じっくりたっぷり味わってしまえばいいじゃない。

 毎回書いてたことではあるが、お話としては至極ベタである。あっという間に親類縁者になっちゃう強引な関係性なんかは少女漫画の文脈に多い気がするし、距離感がいちいちおかしくて突発的スキンシップを求めちゃう思考構造なんかは「なんやこいつら?!」と思うこともしばしばあるのだが、そうした飛び道具部分を除けば、ライバルの配置や心理的な葛藤部分なんかはわかりやすいラブロマンス。同性愛をテーマに扱っているとはいえ、驚くべきことに今作では作中で「でも、女の子を好きになっちゃうなんて……」みたいな悩みが描かれたことはほとんどない。柚子さんは出会ってすぐに「うわぁ、これって恋心だわぁ」と男前な判断を下しているし、姫子さんにしろまつりさんにしろサラさんにしろ、「綺麗な女の子は好きに決まってるやろが」と一切迷いのない精神性。これが百合姫ワールドなのだろうか。潔くてこれはこれでいいぞ。まぁ、私の中の百合の金字塔はあくまで「ささめきこと」なので、もうちょい悩んでもらってもいいのだが、芽衣さんが相手じゃどんだけ悩んだところで豪腕でねじ伏せられるだけでしょうし。こうした作品も(BLと同じく)市民権を得たということで。

 あとはまぁ、こうした素直な(?)恋愛ものをアニメーションとしてどう落とし込んで行くかのお話。スキンシップ多めのクドい絵面も、ちょっとしたハニカミ混じりの甘酸っぱい青春も、ギリギリの映像としてどこまで真に迫って描かれるか。その辺りが高橋丈夫作品の見どころ。やはりねちっこさ、言外の物言いの見せ方が絶妙である。まだまだ新進のスタジオであるパッショーネも、見せ場は崩さずに良い顔を見せてくれたし、製作陣には恵まれた作品だったのは間違い無いだろう。

 あとは中の人とか。竹達は食う側が似合ってますので、最後に逆襲できたところがやっぱりお似合いかな、という気がしますね。まつりちゃんの危うさを絶妙なラインで見せてくれたしーたむのお仕事も高得点。あとははるみん。とにかくはるみん。藤井ゆきよボイスは、なんだろ……天性のインモラルな部分があるというか……。一言でまとめると、エロい。以上です。

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 春は別れの季節とや。ついにこの時が訪れてしまった。今回を最後に、二人もの熱烈なたほいや戦士たちがこの地を去る。彼らはどこぞのエセ九州人(今回もいる)と違って、もう、なかなか辞書をめくりに来る機会もないのだろう。せいぜい新たな生活の地で新たな辞書メイトを見つけることを祈るばかりである。そして、大きな人員の削減により、我々のたほいや文化もどのような変容を見せるのか。もしかしたら、このまま衰退してしまうのか。節目となるこの試合、大事にしていきましょう。…………ねぇ、大事にしてよ!!!

 

 

Round1・「わりばさみ」

1、切れ味のおちた鋏。

2、盆栽の技法の一つ。割り開いた枝にはさみ込むように接ぎ木する。

3、寺社建築における木組みの様式の一。

4、中国春秋時代の王。淋浴の間に刺客が入ることを恐れ生涯に渡り不潔を貫いた。

5、狂言。二つに割れた糸切りばさみの持ち主を訪ね歩いた太郎冠者が何の役に立つのか問われ、糸巻きも二つに割る。

6、物を高い所にかける時に用いるY字形の棒。

 そんなこんなでタイラントの出題は軽いジャブから。 ①悪りぃハサミ。 ④「淋浴」という謎の言葉が現れ、実際には単に「沐浴」の誤記だったわけだが、解答後に確認してみたら中国語ではシャワーとか、そういう水浴びを意味する言葉だった。もともと「淋」という感じは「水が滴る」という意味を表す漢字らしい。「知ってましたよ、わかってて書いたんですから」。 ⑥モノは分かるけど名前は分からないシリーズ。「まっそのとかきゅーれっとに続く棒シリーズですね」「いや、『まっその』はそれが正解じゃねぇからな」。

 

Round2・「ぺてーふぃ」

1、(「老人か若者である」の意)賢人。

2、生粋のサンクトペテルブルクっ子を呼んだ語。

3、スペインの伝道師。南米での活動の後、帰国の際に採ったペテーフィ航路で知られる。

4、(学生語)問題を矮小化する。

5、14世紀イタリアの建築家。ミラノ大聖堂などを設計。

6、ハンガリーの革命的国民詩人。自由と愛を歌った。解放戦争に加わり若くして戦死。

 もう、どこから触っていいのか全くわからない言葉。その結果、3人が当てた。多分他の答えが役立たずだったせいだろう。 ①なんかよくわからなかったけど「ギルガメシュ」の意味がこういう感じ?らしい。 ②言いにくいわっ! ④「petit-fy」で「小さくする」らしい。 ⑥まだ経験の浅い最年少の某氏だけは「革命的国民詩人とか言う書き方しないでしょ!」と驚いていたが、他の連中は「これが広辞苑やねん」。

 

Round3・「らら」

1、着物の下に着る肌着。

2、日本の小説家、詩人。本名、森羅々。小説家の森鴎外は父にあたる。

3、韜晦語の一。ほにゃらら。

4、アジア救済連盟の略称。

5、ララバイの略。

6、徳川乱破ランドの通称。

 2文字の出題はしんどいが、これはひときわしんどそう。 ①裸に羅(薄い着物)。 ②森鴎外の子供の名前が特徴的なのは割と有名な逸話だが、残念ながら羅々さんはいなかった。正解はこちら。 ③韜晦語って言う謎の言語ジャンルがあるのかどうか。「チョメチョメ」とかも韜晦語なんだろうか。 ④Licensed Agency for Relief of Asiaの略だそうな。日本を戦後は危機とLARA。 ⑤略さんでも。 ⑥どんなレクリエーションやアトラクションが待っているのでしょうか。「江戸城ミステリーツアー」とか、「シノビトリカルパレード」とかが見られるんでしょうか。

 

Round4・「みそごい」

1、三十路女の恋。

2、サギ目ミソゴイ科の鳥。クチバシから鼻頭にかけての黒い線が特徴的。

3、しつこい。

4、大便碁石症の専門医のこと。

5、→月またぎ。

6、→鯉こく。

 ①ほっといたれや。 ②調べたところ、サギは「ペリカン目サギ科」だそうです。そしてその近種として「ペリカン目サギ科ミゾゴイ」と言う分類の「ミゾゴイ」は普通にいました。鳥とか植物の名前は本当にわからんな。 ④まぁ、これの分からないレベルに比べればマシだが……。 ⑤「三十日越え」。 ⑥「味噌で食べる鯉」。

 

Round5・「わがいのちを」

1、フランスの作家カルドンスの小説。一人の男が信仰を捨てていくさまを描く。

2、樋口一葉の小説。夫を戦地に見送った妻が自死を決意するまでの心理を精緻に描いた。

3、ブラームス交響曲第三番の通称。ドイツ軍歌として用いられた。

4、聖句。Korta, el, fesの訳出。

5、伝説の姫倭寇、千代の異名。骸骨拳の使い手であったことからいう。

6[枕]ながにかかる。

 こう言う面倒臭い出題すると書記が苦しむ。 ①②過去の「なにをなすべきか」の例を参照すれば、こうして書名にするのが一番無難。 ③曲名もありやな。 ④何となく知らない言葉を引っ張って来たかったからここから拝借しました。 ⑤「倭・骸・の・千代」。誰だ、何だ、どうした。 ⑥枕詞でほとんどの文字数使っちゃうのってどうなんだろうな。

 

Round6・「ばいよん」

1、(四の二倍の意から)蜂の俗称。

2、ブラジル北部の民族音楽。四分の二拍子。

3、(「バイバイ40年代」の意)これから昭和50年代に突入するという決意の語。

4、中国の言語学者、思想家。中国哲学の名著に無許可で自分の思想を書き加え翻訳し、諸外国に散布した。作「論語・de・ロンゴロンゴ」。

5、西アジア発祥の二弦楽器。

6、多剤耐性菌の一種。毒素を産することはないが、体内で増殖すると危険。

 出題時に「そんな名前の遺跡なかったっけ?」という確認が入ったが、実際にそういうものもあった。ただしこれは別な「ばいよん」。 ①記念すべき最終問題でタイラントから票を入れられて、僕ぁ幸せだったよ。 ②どう考えても日本語じゃないのに四分の二拍子はずるいよな。 ③俺ら最近「バイバイ20年代」とかとかった記憶ないし。 ④これで終いやで! せめて僕らだけでも、正しい歴史を刻んでいくことをここに誓うのであった。

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 はい、タイトルドン! 最終話! コンチクショー! ニヤニヤするよなー、こうなってほしかったよなー。春からカレッジ編スタートだってよー、見てーなこれはー(読めばいいのでは)。

 大団円と言ってしまって問題ないでしょう。ぶっちゃけカルタフィルスの処理についてはまだ残ってる問題がある気はするのだが、ここまで綺麗に諸問題が片付いたと言われちゃぁ、おめでとうと万感の拍手で送り出すしかないだろう。魔法使いの嫁は、魔法使いの嫁になって終わるお話なのだ。そこには祝福があってしかるべきだ。

 カルタフィルスとの最終決戦。彼はもう「僕が世界で一番不幸なんだヨォ!」と叫んで子供のように暴れまわるしかない存在。そこに灰の目なんて面倒ごと増幅器まで加わってしまい、一時は本当にどうなるものかと思ったが、そこはなんとか主人公パワーで押し切った。やはりチセさんはコレと目標を定めたら一切ブレない人。少年漫画の主人公的にいうなら「ウルセェ!(ドン!)」である。正確には「自分が不幸だからって他人に迷惑かけるな小僧!」である。「お前は自分が犠牲になるならいいのか!」というごもっともなカルタフィルスのツッコミに対しても、実ははっきりとした答えは与えていない。「せやで!」と言って押し通しただけである。そもそも意見の一致など見られない対決だったのだからどちらかがねじ伏せられるのは当然なのだが、ここでまさかのチセさんが力技で押し切った形。もちろん、そこには怒られてちゃんということを聞くようになったエリアスの姿もあるのだ。これは多分、組織力の勝利でしょう。もちろん、相手に不利益を押し付けるような勝負ではなく、カルタフィルスに対しては救いを与える結末なので問題なく成立している。

 こうして、「カルタフィルス」は「ヨセフ」から離れ、チセの中へと移り住んだ。埒外の長命と、埒外の短命。この2つが合わさることでチセは「まるで普通の人みたい」になったという。ちょっと上手くいきすぎな気もするが、ぶつかり合った思想が対消滅するってのはある程度は予想された結末ともいえる。こうして当面の問題が解決すれば、あとはこの先の話。そう、未来の話。

 今回の短いシーンだけでも、エリアスは「怒り」を感じたり、「綺麗だ」と思ったり、少しずつ人間らしい感情を増やしている。それと同時に、チセはステラに対して屈託のない笑顔を見せたり、エリアスに対してもさらりと文句を言ったり、二人三脚での成長を感じさせる。最終的に、二人の間では「言葉を使って話し合おう」という結論が出ており、この「言葉を通じての意思疎通」は人間的な文化の象徴とも言える。「あちら側」に半身を置いていたエリアスが少しずつ「こちら側」に歩み寄っている形。それでも、チセは引き続きエリアスのことを「先生」と呼び、「弟子」も続けていく。一方的に教え、導く関係ではなく、互いに足りないところを補い合い、「あちら」でも「こちら」でもない、新たな「我が家」を築いていく関係。これこそが、この作品の1つのゴールだったのだろう。

 末永く、御幸せに。

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「ラーメン大好き小泉さん」 4→4

 竹達が食う方のアニメ。まぁ、作中では食われる恐れの方が大きかった気もするが……。

 初見の時からさほど印象も変わらずに推移したアニメだが、色々と良かった部分はある。個人的にはアイキャッチの「ラララ♪」のところをいろんなキャストが歌ってたところが割と好きだったり、何と言ってもサブキャラに元祖ラーメン声優(?!)はらみーがあてがわれてズルズルすすってくれているところも良い。案外珍しい佐倉さんのヤンデレキャラは最大の見どころで、そのこじらせ方は、かつてワタシモタノシイシタイしていたぼっち営業の頃の中の人を思い出させるようで懐かしくもある。キャラが売りのアニメであろうから、こうして各キャラやキャストに楽しむ部分が見出せるのは良いことであろう。

 でもまぁ、中の人の話題が先んじてしまうってことは、やっぱりメインの中身が薄いってことになるわけで……「食アニメ」としては特に見どころが無いんだ。もともと原作からして絵が薄味なので、ラーメン作画だけ気合いを入れるわけにもいかないしなぁ。そして、個人的にラーメンに対する執着が強すぎるというのが最大の理由な気もするのだが、取り上げられたトピックが薄いというか、ガイドブックの序盤のページにあるような当たり障りのない内容というか。「女子高生にやらせたらなんでもコンテンツになると思ってるんじゃねぇぞ」というお約束の文句が出てくる作品で、本当に特にコンテンツにならなかった事例である。これ、小泉さんはもうちょっと感情を表に出してくれる子に設定しておくわけにはいかなかったんだろうか。「ラーメンを食う機械」を主人公にしてしまっているので、食ってる時の思い切りの良さなんかはネタになるが、周りの友達との絡みなんかでエピソードが作りにくいんだよね。悠の方が主人公なのだとしたら、もうちょい報われる展開があっても良かった気もするし。いや、何でもかんでも百合っぽくまとめたくなるのはこちら側の悪癖でしかないけどな……。

 まぁ、キャンプとかと違ってラーメンなんてすっかり市民権を得て久しい文化なわけで、こんなところから無理やりムーブメントを生み出す必要もないからね。今後も引き続き良いラーメンを。

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「サンリオ男子」 4→4

 難しい作品である。とりあえず、サンリオピューロランドはちょっと行ってみたいとは思えるようになったので、そういう意味では成功だったのかもしれない。

 結局、「男だけどサンリオ好き」っていう対象を、どういう視点から切り取るのかっていうのが問題になるんだ。ざっくり分けると2つの可能性があって、「え? 男がサンリオキャラ持ってるのって何かおかしいの? すげぇ普通のことじゃん」と完全肯定で描く方法、そしてもう1つが「やっぱり男の子なのにサンリオキャラが好きって、ちょっと小っ恥ずかしい……」という背徳感を描く方法。今作の場合、キャラによってそのスタンスが異なり、メインの5人でも二人は「堂々とみせびらかせる」派、二人が「恥ずかしくてとても言い出せない」派。中間が一人と言ったところだろうか。お互いにそのあたりのスタンスは違うけど、最終的には「堂々としている」派に引っ張られる形で、「サンリオ男子」である自分を肯定していくという物語。売り込みとしては真っ当なシナリオラインと言えるだろう。

 ただ、この流れではどうしたって「サンリオ好きって恥ずかしいやろ!」というネガティブな印象を描かざるを得ず、後ろめたい印象が残ってしまうという問題がある。最終的にどうなろうと、「世間にそう考えてる人たちはいるし、それが普通やで」という印象は残ってしまう。制作側としては、現実に即したその辺りの感情はさすがにゼロにするという判断は出来なかったか。開き直ったプロモーションなのだったら、いっそ「サンリオキャラは万民のヒーロー、老若男女が分け隔てなく愛してやまない」くらいの世界観を作ってしまった方がわかりやすいアピールが出来た気もするのだが。

 ネガティブな見え方がすぐに解消されるならばお話としては問題ないのだが、どうしても人間ドラマってのは感情の起伏が必要になる。その結果、ラストで康太が突然ぶっ壊れるという謎の誰得シリアスが発生してしまった。それまでのドラマは理解が及ぶものだったが、さすがに最後に康太があれだけトチ狂う意味はちょっとわからない。あれではまるで「サンリオキャラがあまりにも可愛すぎるせいで人一人の人生がおかしくなった」みたいではないか。「サンリオキャラは選ばれし者のみが持つことを許される。同じような輝きのない人間は、持つことすら許されぬ選民の証なのだ」と(実際はそうでなくとも)康太が思ってしまったら、その時点で圧倒的ネガキャンである。人生を救いもするが狂わせもするサンリオ。怖い。

 まー、1クールのメリハリをつけるための脚本だし、ある程度極端な展開になるのはしょうがないと思うが……個人的にはもっとたくさんの、マイナーキャラも含めたサンリオの世界観が展開されることを期待していたので、どっちかっていうと「サンリオ」要素よりも「男子」要素の方が押し出されたのは残念ではあった。まぁ、単に客層でなかったという話なのだろうけども。それにしても、キティフル is 何。

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3月24日 ドラフト模様(RIX×2 XLN

ピック順 【Serra】→【Newcomer】→【Mei】→【Thraxi】→【Alessi】→

 

 今週末はGP京都でしたね。私は残念ながら結局週末に予定を入れてしまったもんで会場を見に行くことが出来なかったんですが、今回スタンで最もシェアが多かったのがGRモンスターだったとのこと。そして、そんな中に入った「あまりにも強すぎる4ターン目のアクション」として大活躍したのが「再燃するフェニックス」だったわけです。

 そう、我々も不死鳥になろうではないか。何度死の淵に瀕しても。何度その命が終わろうとも。我々のドラフトは終わらぬ。

 というわけで、なんと今回は新たな挑戦者の登場だ! まだ参戦が固まっているかどうか不安なのでふわっと導入しておくが、ぶっちゃけ、これまで招き入れたどの初心者よりもハードな入門になっていると思う。何しろインスタントで一週間の仕上げ。サンプルデッキを使ってレクチャーはしたものの、簡単にルール説明した後に模擬戦もせいぜい4〜5戦程度。もちろんドラフトの機微など教えるべくもない。かつては「初心者用ドラフト」なんて導入イベントが開催できたものだが、今回はそれすらなしでのぶっつけ本番。アイツがGPの会場に行っていて休みだったのが救いといえば救いだが……。こんな状態でいきなりドラフトして、大丈夫か! そして、我々のドラフトは来週以降どうなってしまうのか?! 続報を待て! 続報があるといいな!

 

 


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 良い京都観光アニメでしたね、最終話。いや、全然そんな話じゃないんだけど、やっぱり気になってしまう。「アニメ世界の京都駅とか祇園はいっつも空いてていいよなー」とか「駅から八坂さんに行くのに徒歩だと流石に芽衣も待っててくれないんじゃねぇかな」とか。全国の百合カップルの皆さんは、citrusの聖地、八坂神社や鴨川っぺりでキスしてインスタに投稿すると永遠に結ばれますよ!(百合の街・京都計画)

 最終話だというのに全然関係ない話題から入ってみたのは、当然一切の番狂わせなしにフツーに終わったためである。別に文句があるわけじゃない。こうして12話かけて完成した芽衣さんのデレがゴールだってことは最初から承知しているのだから、ちゃんと狙った通りのところに着地し、幸せなキスをして終了が一番良いのだ。ただ、それゆえに書くことがないだけなのだ。

 前回予想していた通り、タチバナ姉妹は結局どちらも良い子なので勝手に話をまとめてくれた。ニナの方はもしかしたらもう少しくらいゴネるかな、とも思ったのだが、「お姉が好きな人」というカテゴリは芽衣も柚子もおなじなのである。だとすれば、ここで柚子にばかり嫌がらせをするわけにもいかないのだ。あくまで「こちら側の意思と事情を忖度してほしいんだにぃ」と訴えるのが精一杯で、柚子さんが「だめだ、私は真実の愛を貫く」と宣言してしまえば、そこは折れるしかない。さらに、サラの方がもっとダイレクトにあらゆる事情を汲み取ってしまい、完全に仲人役に回ってくれたというのも大きい。これまでおおっぴらに周りに言えなかった関係だっただけに、似たような感情を共有したサラが気を使って背中を押してくれたことで、柚子たちの関係性もようやくゴールにたどり着くことができたのである。雨降って地固まるというか、やっぱりみんなの力を合わせることは大切だよね、というか。難敵だった面倒臭い芽衣さんに対しては、「あんたもテンパってたんだよな! 俺もだ!」とバッサリ切り捨ててしまうのが一番手っ取り早かったみたいです。まぁ、お互いに不器用だっただけなのは事実だしね。

 こうしてめでたしめでたしの手繋ぎエンドで幕を閉じた今作。原作はまだ続いているんでしょうかね。こっから先はあとはどれだけ濃密な関係性に耽溺していくかだけの話になる気もするのだが……。一応世間様には隠れての関係性ってのが悩ましいところよね。今回のラストシーンでも、朝の登校シーンは執拗に「進入禁止」の道路標識が二人の背後にちらつくんだよ。確実に意識して画面内に入れてるカット割りなので、「この関係性は、本来なら禁忌なんだよ?」という背徳感を今更ながら盛り上げる役を担っている。それでも、最後の最後は二人で握った手がこの標識を隠してしまうことでシーンが終わっており、二人にかかれば法も戸籍も関係ねぇ、っていう愛の強さの表れでもあるんでしょうよ。幸せになれると良いですね。

 なお、今回の京都旅行で急接近(?)したはるみんと姫子の関係も気になるので、そっちで何かよろしくやるという手もあるな(強引なはるみん締め)。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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