最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
このヒリつく感覚! これこそユーフォ! 第7話! 良いですね、今回は(今回も)ど真ん中のエピソードになりました。やっぱ今期でいうと山村さんコンテ回がいちいちアツいなぁ。 要素が多すぎて大変なので簡単な扱いで申し訳ないが、私的トピックとして真っ先に持ってきたいのはやはり人類が生まれた源流・中吉川。大学に上がった先輩の陣中見舞い、とてもとても素敵ですね。まったく大人びた印象を与えない我らが吉川優子。リボンのサイズは幾分小さくなったが、中瀬古先輩がまじエンジェルだとするなら、吉川優子はまじアークエンジェルなのである。そしてイチャイチャ鑑定士久石奏が思わずレッドカードを出してしまうほどにえげつない2人のいちゃつきぶり。これだけでもカリフォルニア州の1年分の電力が賄えるくらいのエネルギーを発生させています。中川夏紀、なんでこんないい女になってしまったのだろうか。通好みの裏メニューである「夏×奏」もおすすめの逸品ですよね。 2人の先輩とダベるのは様々なドラマを生み出してきたいつもの廊下。ユーフォといえばペットボトルですが(?)今回は飲み物じゃなくてアイスを食べている。ここで安易に中吉川でパピコを分け合わないあたりが憎らしい演出で、優子は何故か1人でピノを食べている。多分ピックを振り回したかっただけなのだろう。それじゃぁせっかくのパピコの「分け合う」という性質が活かされないじゃん! と思っていたら、炎天下を歩くダイエット中の久石奏がパピコを加えているというね。あらー、誰と分け合ったのかしらー。 もう1つ、今期のシナリオで重きを置かれている要素が「久美子の進路のお悩み」。3年生の夏時点で志望校が決まってないってのはまじで焦った方がいい状態だとは思うのだが、黄前さんの「やりたいことなんて見つからん」というジリジリとした焦りはなんとなく共感が持てる。かくいう私はこれまで進路で悩んだことなど1度たりともないのだが、それは目的が明確だからではなく、これまでの人生で進路を選んだことが1度もないからなのである。ずっと保留保留で逃げ道だけを選び続ける人生だったせいで自分から運命を決めた経験が無く、それゆえに「進路で悩む」ことに共感を持てないが「進路が決められない」ことには共感できるという不思議な状態。まぁ、残念ながら原作を読んでるので久美子が最終的に選ぶ道は知っているのだが、彼女がきちんと自分なりに納得できる人生を選べるようになるまで、いくらでも悩める幸せを満喫してほしいとは思う。ご丁寧に夏休みにお姉ちゃんが実家に帰ってきており、かつてあれだけギスギスしていた父親との良好な関係を見せつけることにより、「久美子は何をやってもええんやで」という保証を与えてくれるのが安心設計だ。 そして夏といえば当然水着回。エロを前面に押し出す方向ではない今作も、一応はお約束として毎年毎年しっかりプールには通ってくれる。今回は高坂さんがあまりにも阿漕なデレを披露して正妻っぷりをアピールしてのプール行きという、流石にカロリーが高すぎて胃もたれするような導入だったが、高坂さんだってやっぱり高校最後の年に思うことは色々とあるのだろう。久美子があの通りに「性格が悪い」ので、どうしたって2人の関係性だと麗奈が面倒ごとを任されることになりますね。まぁ、幸せそうで大変結構なのではないでしょうか。 記念すべき3学年揃い踏みのプールでは皆好き放題に水着姿をアピールしてくれるが、よりにもよって「緑輝→さっちゃん」と画面に映った後に1年生組が「先輩方はみんなスタイルがいいッ」って言ってるのは嫌がらせなのか、高度なフェティシズムなのか。いや、多分みっちゃんの方を見て言ってるんだとは思うが。1年生組も普通にばいんばいんしてませんでした? 京アニ品質の水着回はしれっと描かれても風紀を乱すので大変よろしくないですね。挙句水着の上下トレードとかいう、「サッカーの試合終了後か!」みたいな血の涙を流しながらのツッコミを入れるしかない所業を容易く行うくみれい。こいつら周りの目を気にするとかいう感覚は一切ないんだよ。だって、2人ともノンケだから(えぇ)。 とまぁ、水着回の浮わついた装飾にばかり目が行きがちなお話だが、そんな炎天下のプールで繰り広げられる怜悧で背筋も凍りそうな対決こそが今回の目玉。そう、いよいよもって、黄前久美子が最後の対戦相手・黒江真由へと攻め入る決意を固めた。これまでどうにも距離の取り方が分からず、柄にも無く後手後手に回ってしまっていた久美子。自分の態度が悪かったことについては当然反省しており、なんとか侵攻のとっかかりを探していた。この度のプールをその足がかりにしようと思っていたわけだが、やはり普段と違う景色の中、新しい局面が見えるもので。 「ぼんやりとした苦手意識」というなかなかに失礼な感覚を抱えていた久美子。その理由として「中学時代の自分を思い出すのだ」という、これまた一見失礼なような分析を行なっている。「過去の自分に似ている」というのはさも相手が未熟であると断じているかのようにも見えるが、もちろん久美子のこの分析は上下の判断ではなく、性質の違いを表したもの。奇しくも「進路が定まらぬ」と悩んでいる久美子には文字通り人ごとではない話で、中学時代の「部活に本気になれないし、特別が存在しない」久美子の空虚さが、真由の背後に垣間見えた。黒江真由を包む薄皮のような障壁、それは「本気具合」だ。 真由は決して悪人ではない。人のことを考えられるし、むしろ空気を読みすぎるくらい。それでもなお久美子が相容れなかったのは、その前提としての「自分」があるかないか。真由があがた祭りの時から多用していたカメラは彼女の客観の表れであり、レンズを通して見た彼女の世界に、彼女自身は存在しない。世界は常に自分と関係ないところで動いており、そこに自分が干渉する気もない。それが真由の人生観。そのことも別に悪いことではないのだが、真由本人が認識しているように、「本気が無い人間を、他の人間は決して本気で好きにならない」。かつて、中学時代に高坂麗奈が久美子を唾棄したように、特別を目指さない人間に、価値を見出せない。 黄前久美子は麗奈によって変えられ、今やいっぱしの「特別」である。そんな彼女が真由の本質を認識し、かつて自分が麗奈からいいようにやられたように、その内側に入り込んで掻き回してやろうと思ったかどうかは分からない。しかし、真由の端っこをつかむことが出来た手応えはあったようだ。プールサイドの2人の対話、真由の目には初めて久美子の顔が映った。その名の通りに分厚かった「繭」に、少しだけ綻びが見えたようだ。ほんのわずかなブレではあるが、久美子はそこに何かを見出したかもしれない。 しかし敵もさるもの、黒江真由は休み明けには改めて自分を立て直し、再び世界と隔絶している。写真の中に自己を投入することを拒否した。並べた写真に「人」は存在しなかった。そしてラストカット、突き抜けるような青い空に伸びる一筋の飛行機雲は、文字通りに久美子との間を隔てる「線引き」となった。この女、強い。
PR めでたしめでたし、第6話。誰かが言った。「恋愛ものってだいたい関係性が成就したところで終わってる」と。今作もここで終わっても誰も文句は言わないのだろうが……まだ第6話です。さて、ここからどういう展開になっていくのか。 というわけで、今回のお話だけで言えばデート→ライブ→告白という圧倒的充実生活を見せつけられるという拷問のようなお話。告白の順番おかしくね? という気がしないでもないが、まぁ、このカップルについてはこの順番でよかったのだろう。惜しむらくは、どうにも作画が安定せずにせっかく可愛いはずのデートシーンがあんまり入ってこなかったこと。今回は一番力入れて作って欲しかった回なんだけどなぁ……憎いぞ横ラボ。肝腎要のライブシーンに関しても特筆するような演出があるわけでもなく、あのバンドやあのバンドのライブシーンを見てしまったあとではどうにも省エネに見えてしまって勿体無い。まぁ、数年前の基準で言えば今作のライブシーンだってちゃんと描けてるレベルではあるのだが……アニメ視聴者もどんどん贅沢になっていけませんわね。 そんなわけでせっかくのひまりとヨリの記念日がなんとなくで流されてしまったのはちと残念だが、当然(?)作品として注目すべきはそちらではない。まずはなんと言っても私の好物ど真ん中の負け系ヒロイン枠・水口亜希さん。彼女は負けヒロイン呼ばわりするにはちょっと優しすぎるからほんと可哀想なんだけどね……一瞬の気の迷いでヨリに全部ぶちまけそうになるも、彼女の楽しそうな笑顔を見てグッと思いとどまれるぐう聖の亜希さん。その後も2人のために全力で背中を押してあげており、ステージ後にはギターを2本抱えて佇む彼女がなんとも寂しそう。挙句、1人でたそがれてるところにわざわざヨリがやってきて「一番の友達だよ!」というとどめの一撃を見舞っていく。もちろんヨリとしては「1番の」の部分を強調して最大級の感謝を表したつもりなのだろうが、残念ながら亜季さんに響いちゃうのは「友達」の方。不憫でしょうがないけど……今はとにかく割り切って「一番の友達ポジションだけは譲らないぞ」と前向きな姿勢。頑張れおねーちゃん、幸せになってくれ。 公認になった主人公カップルは周りの目も気にせずイチャイチャし放題だが、2人の関係に直接ヒビなんて入るわけもなく、掻き回し要素は全然関係ないところからやってくる。以前からちょこちょこ出ていた「前のボーカル」さんがいよいよヨリに接触。どうやら亜希とは因縁があるようだが、キーボードちゃんが余計なお世話でそこを繋いでしまっていたらしい。ヨリからしたら全くもって与り知らぬ存在なのだが、いきなり「お前のボーカル、しょせん代用品だろ」とか言われたらそりゃカチンともくる。せっかくひまりのおかげで楽しくなってきたバンド活動、なんでこんな生意気なやつにコケにされなきゃならんのか。負けん気の強そうなヨリさんのこと、ここから一波乱ありそうですね。まぁ、それがひまりとの関係にどう影響するかは分からんが。料理部部長がどう噛んでくるのかだけが気になる。 今日のワンポイント:ひまりさんのお母さんが娘の浮かれ姿を見て思わず「もしかして恋人〜?」って聞くのがこの世界らしい気遣い発言。普通、娘を茶化すなら「もしかして彼氏〜?」だと思うのだが、そう言っちゃうとひまりさんとしても「あ、え、うん」みたいな気まずい空気が流れそうだから。お母さん、そのうち恋人がご家庭に挨拶しにきますよ。 一気にミステリっぽくなってきた、第7話。発見された死体の右手だけが漆黒の羽になってる描写がしっかりオリジナルの絵面になってるのがいいね。 「水面下ドロドロ宮廷バトル」だと思っていたお話が、いよいよもって水上へと上がってきた。男同士の政争も、女同士のキャットファイトも、どちらもいろんな欲望が渦巻いておる。 まずは男の方から。若宮は奇策でもって敵陣営と思しき南家の本邸へ殴り込みをかける。ものの見事に兄である長束と同席している現場を押さえ、長束側からもあまり言い訳のしようがない状態。ここまで追い詰めてようやく、長束の本音が滲み出たかのような手応えがある。結局今回の会合で若宮が何を得たのかは定かでないが、より直接的なぶつかり合いのための下準備が着々と進んでいるような、そんな不気味な雰囲気が漂っている。 そして同じ南家の邸宅で、そんな頂上決戦とは別に雪哉と路地(ろこん)という近習どうしの接触も起こっていた。てっきりあの秘密会議の一件から雪哉側が一方的に長束派の陰謀を押さえた形だと思っていたのだが、どうやら路地も只者ではなかったようで、「あの時感じた気配」というとんでもない方法から雪哉をふん捕まえる。普通に考えたらあんなヤバヤバ会議を見てたんなら即刻口封じされてもおかしくないレベルだと思うのだが、路地さんも案外その辺は慎重なようで、雪哉に若宮サイドの情報を持っていないか尋ねたり、挙句長束派へスカウトしたり。あの会議を雪哉が見ていたということは当然全ての事実が若宮に流れているということも理解しているはずなのだが、それで慌てている様子もない。現状、お互いに腹の中に抱えたイチモツを明かさずとも察しているみたいな危うい状態で固まったことに。これから先、長束派はのんびりと様子を見てくれるものだろうか。 ちなみに男サイドではもう1つのトピックとして「雪哉はどこまで若宮に忠誠を誓うものだろう」というポイントも注目。路地にけしかけられて思わずツンデレが溢れてしまい、それを若宮に思いっきり見られたわけだが、若宮側も「そっかぁ」みたいなちょっと寂しげな反応。視聴者目線だと雪哉はもう若宮から離れそうもないと思えているのだが、当の本人たちが自分の内なる気持ちをどう処理していくのかは見ものである。まぁ、今回若宮が「女の子たちにちょっかい出さないのは、余計な迷惑かけないためなんだよね〜」というイケメンエピソードを漏らしてしまったので、多分雪哉も「きゅん」しちゃってる。着いていくに足る人物だと判断したら、しっかりフォローしてくれる奴だとは思うんですけどね。 一方、そんな若宮に袖にされてしまった女子サイドもエラい騒ぎになっている。騒ぎの中心は北家、お家の悲願のためならなりふり構わないと宣言してしまった入内モンスター・白珠様。前回東西南北のポジショニングを軽く確認したが、今回はさらにそれぞれの家に属性の説明が追加され、東家は楽人、南家が商人、西家が職人で北家が武人の家系であることが分かった。東家についてはあせびのイメージそのままなので納得だし、南家の人を食ったような性質も商人独特の立ち回りに由来するものということか。西家については、真赭の薄さん(なげぇので以下ススキさん)がお着物を丹精込めて全部縫っていたことなんかがこれで説明できたような気もする。 そして問題の北家は「兵力最強」というしち面倒臭いステータスを所持しており、「私の思い通りにならなかったら暴れんで」というわがまま宣言。その下準備として浜木綿を取り込み経済力トップの南家を黙らせ、南北同盟から東西の2家を抑え込みにかかったという。どうやら一定以上の効果はあったみたいなのだが、これまでの歴史ではそうして2つの家が手を組むみたいな策謀は行われてこなかったんでしょうかね? もしあったなら、そりゃ武力で優位の北家が一番強そうだとは思うのだが……まぁ、無骨な家系でそういうのを良しとしない姫君が多かった中、たまたま生まれたクレイジーが白珠だったということかもしれんが。とにかくこれにて姫様大戦の勃発が宣言され、残り3家がどのように対応するかが迫られた。 そんな中での朗報(?)はススキさんが思った以上にいい人だったこと。前回時点で「あれ、この子実はすごく素直でまともな子なのでは……」と思ったが、今回は衣装のせいで浅い池でも容赦なく溺れかけたあせびを救うためになりふり構わず池に飛び込むという英雄的行動に出ており、その視線にも後ろ昏さはない。白珠の宣言に驚いてこそいたが、あせびと違って「入内争いってのは綺麗なもんじゃない」という覚悟もある程度はできていたようで、今後は東西が手を組む以外にないという状況下では、あせびの良き協力者になってくれるのかもしれない。「お姉様」とお呼びしてもいいのかもしれない。 そしてそこに死体が1つ……殺されたのは宗家の下女でしたか。さて、どのように話が転がっていくか……。 そんな名付けがあるもんかよ、第7話。……いったいどんな由来があるのかと思ったら、史上最もどうでもいい命名法で腰が砕けた。まぁ、古来より辻占と申しまして、辻に出てそこから聞こえてきた言葉で吉兆を占う文化があるって高耳神社の御神体も言ってたから。 でもまぁ、考えてみたら「バンド名の由来」ってちゃんとしたの考えるの結構難しいのかもしれない。我が敬愛するバンドリプロジェクトでも、名付けにがっつりドラマがあったのって直近のMyGO!!!!!と、あとRASくらい? Afterglowも名付けの方向性としては悪くないけども。結局世の中「結束バンド」くらいで充分なのかもしれませんね。 とまぁ、いつの間にやらバンド名が決まってしまったわけだが、今回のお話はそこにいたるまでの5人のすったもんだを描いたもの。というか、新加入の2人のポジショニングを見定めるお話という感じかな? ……それにしたってルパさん強すぎんか? そりゃま、登場時から完全に智のことはコントロールしてたし、なかなか図太いタマだろうなぁとは思ってみていたが、演奏スキルに加えて対人スキルまで(他の4人がしょぼすぎるとはいえ)頭ひとつ抜けた完璧スペック。抜群のスタイルの良さもあるし、多分あの世界ではルックスもいい扱いだろう。まだバンドとしては大して活動もしてないはずなのにファンの女の子達が入れ食い状態である。もう、いっそ桃香とかほっといてルパ中心のバンドにしてしまうという手も……。 ってわけにもいかないのが仁菜さんの事情。彼女がこれまで一切触れてこなかったバンドなんて文化にここまでどっぷりハマってしまったのは、あくまでも上京直後に浴びた桃香の歌が原因である。あの歌がなければもっと予備校でまともな成績が取れていたかもしれないし、そもそも進路で悩むことすらなかったかもしれない。しかし、変わってしまったルートはもう修正が効かない。バンドに触れてしまった井芹仁菜は、もうステージの上でしか生きられない。いうなれば「私をこんな身体にしてしまった責任を取れ」ということである。まぁ、桃香さんからしたら「知らんがな」ではあるのだが。でもまぁ、いうてここまで仁菜に付き合って盛り上げちゃったんだから、その責任を取らなきゃいけないって主張には一理あるかな。「あくまで落ち込んでた田舎娘を元気付けるためにやったんだ。プロ目指すとか言い出すのは保証の適用外です」と言われても、そりゃあんた、ちょっと手をかけすぎたってことよ。 そう、仁菜がこんなにものめり込んでしまう前にブレーキはかけられたはずなのだ。それをしなかったせいで暴れ馬は勝手に荒れ野を暴走し、気づけば4人目と5人目を引っ掛けて更なる他人の人生を背負い込んでしまっていた。この度明かされた智のご家庭事情。今作にはあまり模範的な家庭は登場しないのだが、その中でも智の家は一番ダイレクトに「そりゃ娘も飛び出すわなぁ」というダメ環境っぽい。彼女がなりふり構わず音楽活動で稼ぎを出そうとしているのも、他のメンバーにはない切実な理由から。ルパに関しては詳細までは触れられていなかったが、彼女の絶やさぬ笑みの裏にはやはり重たい悲劇が横たわっている様子。どちらさんも「親に頼れない、頼りたくない」という事情から、音楽を武器に生き抜くことを誓ったのだ(すばるさんのご家庭だけちょっと毛色が違う気もするが)。 こうして集まるべくして集まってしまったはぐれ者たち。ようやくその視線が同じ方向を向きかけたところでの桃香からの宣告。あまりに突然だし、無責任だとは思うが、この業界で生き残ることの大変さを一番よく知っているのは間違いなく桃香。自分の気まぐれで前途ある(かもしれない)若者をこんな世界に引き摺り込んでしまったことに責任を感じ、傷が浅いうちにけじめをつけようということなのだろう。桃香目線なら、すばるはどうせ学生時代までの時間制限ありのお遊びだし、智とルパについても、早めに見切りをつけて次のバンドを探してもらえば迷惑は最小限で済む。仁菜以外の3人に対しては納得できる「損切り」だったわけだ。長野くんだりまで引っ張り出して「ラストライブ」をやったのも、せめて最後くらいは自分のコネでちょっといいライブを楽しんでもらおうという先輩なりの気遣いだったに違いない。しかし、残念ながらそんな気遣いを無碍にする空気を読めないやつがいるのである。 桃香の先輩、沢城ボイスの素敵おねーさんの話を聞いて、この業界に飛び込んで命を賭けちゃう余計な決心を固める井芹仁菜。本当にこいつは考えなしで、頭が悪い。でも、多分ロックってのは馬鹿がやる音楽なのだろう。馬鹿じゃなきゃできない音楽なのだろう。あとはこの馬鹿が、桃香というお利口さんを丸めこめるかどうかだ。 「あなたのまちのわんだふる!」「シロ ちゃん」じゃないが。第16話。なんだったんだ今回の謎コラボ……一応いろはが「動物と話すこと」をCOするためのハードルを下げる効果はあったかもしれないが……あと、頭身がバグってるしんのすけと比較していろはちゃんが妙に大人びて見えたのでちょっとキュンとするという効果もあったとかなかったとか。 当方「クレヨンしんちゃん」については全く関わりを持ってないという割とレアな人種なのでコラボ要素へのタッチはこれくらいにしておくが、それ以外にも色々と刺激の多いお話である。なんと言ってもプリキュア史上初となる「親公認プリキュア」に! ……はギリギリでならなかったが、「親公認異世界交流」の時点で充分にレア。昨年もましろさんは異世界人のソラと交流を家族に認められていたが、あそこは婆さんがあまりに特殊な立ち位置だったからな……過去にこうして「変なことは起こってるけど、まぁいいよ」っていうプリキュアママって誰かいましたかね? まー、この世界においてはアニマルタウンっていう設定自体がやや異世界じみてるので、不思議現象への抵抗感が薄いのかもしれません。ちなみに最近のタウン設定ではおいしーなタウンという実はがっつり異世界との関連があった街なんかもあるんですが、こうしてみるとプリキュア世界線って意外と地に足ついてないことが多いよな。 さておき、番組初期に視聴者全員が思った「こむぎといろはの2人でプリキュアの秘密を守るの、絶対無理じゃん……」という不安は的中し、一気に衆目にさらされるわけではなく、悟→まゆ→ご両親とポロポロ周りにちょっとずつばれちゃっていくのがいかにもいろは達らしくて面白いところ(間で「公園の幼女/しんのすけ」にもバレてるので対象人数はもっと多い)。こうしてちょっとずつ安全そうなところにだけCOしていくことでニコガーデンがどんどんアニマルタウンに近づいてくる感覚、なんか異世界の侵攻が進んでいるようでちょっと怖い。何しろ現時点では我々は「ニコガーデンが善性存在である」という保証をどこにも得てないわけですからね。いや、流石にそこを怪しむのはどうかしてると思うが、それこそ前作のスカイランドは過去に戦争の歴史があったからこそ揉め事に巻き込まれたわけで、ニコガーデンがガルガルと根深い因縁を持っていたとしてもおかしくはない。3ヶ月が経過した今なお、今作は敵性勢力の全容が一切明かされておらず、何を持って「プリキュアの使命」になっているのかが不確定というのも、なんだか不穏なところである。今のところの怪しいやつ(なんか黒い影の男&でかい犬の飼い主)に関連性が見出せてないのも怖いところなんだよなぁ……。 まぁ、そんな状況下なのでガルガルはいつも通りに生まれるわけだが、今回のガルガル、多分今までで一番何もしてない平和的なガルガル。何しろ誕生時点で謎の美少女に凄まれて猫屋敷邸から距離を置くという気遣いができるモンスターであり、その後も「インコだからちょっと喋れる」という特性を活かしてそこそこフレンドリーなままでの浄化に至った。「動物とのお話」という今週のテーマがずっと繋がってるので作品コンセプトがわかりやすくていいですね。まぁ、その分バトルシーンは物足りなくもあるのだが……鹿の特性が脚力のみで、プリキュア伝統の壁ジャンプに活用されておしまいだったのはいいのか悪いのか。 とにかくこれで堂々とこむぎが自宅でも人間態で会話できるようになったし、いろはの日常の自由度が一気に上がった。そして犬が自由になるとしかめ面をするのが猫なわけで……私の視聴モチベの70%が猫屋敷さんちなので、今週は次回予告のラストカットだけで胃の腑がキュッてなりました。鏡石は余計なことしてユキさんの負担増やすなよー。 なんか劇場に足を運ぶの久しぶり。4月は1回も行ってなかったんだなぁ。その間に、なんとなく「観ようかな」と思っていたタイトルもスルーしてしまっていたり、ちょっと怠慢になりつつあると反省してこの機会に劇場へ。こちらのタイトルを選んだのは気まぐれもあるが、一応前から画面だけ見て気にはなっていた。CloverWorks作品っていう引きが一番でかいかな。事前情報としては「アイドルを目指す少女のお話」くらいしか持っておらず、ぶっちゃけ「劇場版のアイドルアニメ」ってそこまで興味があるわけでもなかったのであんまり期待はしてなかった。まぁ、劇場版ラブライブは面白かったし、最近だと「ポールプリンセス」というミドルヒットもあるにはあるが、逆に「アイマス」の劇場版とか絶対に興味が持てないし、単にアイドルキャラがたくさん出てきて歌にダンスにっていうだけならだいたい似たような味になるよなー、というので敬遠する部分もある。何か違うものが出てくればいいと思って観に行ったら…… 違うものが出てきましたね。 折り返し前のおっきなくくりは「面白いのは間違いないけど、これをどう面白いと評したら良いか悩む」というもの。……くくれてねぇな。この面白さはfunnyもあるし、大きなinterestingもある。curiousとも言えるかもしれないが……もしかしたら一番近いニュアンスは“dope”かもしれん。
<というわけで以下ネタバレ注意。多分1回視聴した方がいいとは思う>
まるで普通の英雄譚じゃないか、第6話。カズマさんはまるでなろう主人公みたいな活躍を見せる時があるよね。まぁ、なろう主人公なんだけどね。あと、敵味方に入り乱れてるのが全員身内って部分も無視すればね。 エリス様&クリスのお願いで引くに引けなくなってしまった神器の奪還作戦。カズマは持ち前のラックでもって目当ての神器を一発ツモしたものの、実際に使うと放送コードとの戦いもあり、残念ながらお風呂シーンが拝めずじまい。しかもその無茶がアイリスにもバレてしまい、あえなく王都からは放逐という決定が下された。まー、ここまでやりたい放題やってたら流石に愛想つかされない方が嘘である。クレアさんもようやく姫様が吹っ切れてくれたことに一安心で、心置きなく役立たずを蹴り出すことができた。 そうして残された最後の一夜。カズマはバニルさんからもらった仮面で無駄にテンションが上がってしまったのか、怪盗としての潜入任務で普段はありえないくらいのスペックを発揮。まぁ、元々クリスから盗賊用のスキルばっかり習ってたし、基本属性がスカウトという信じられない主人公なので、これまでのミッションでは一番「向きの」タスクだったのかもしれないけども。隠密行動が得意で戦闘シーンでもスティールをメインに撹乱作戦のみで剣聖を倒せちゃう主人公、これはこれで確かになろう系なのかもしれない。デビューがもっと遅かったら「役立たずスキルと言われたスティール1本で最強になる」みたいなタイトルをつけられていたかもしれない奴だ。 でもまぁ、カズマさんの場合は特殊技能1本でのゴリ押しって感じでもないんだよな。今回はやたらと戦闘スキルも冴え渡っており、流石に長年の冒険者生活で生き死にの鉄火場をなん度も経験しているだけはある(そして何度も死んでるだけはある)。今回はスティール・クリエイトウォーターという2大特技に加えてウィズ直伝(?)のライフドレインまでを駆使して「これだったらまだ魔物の方が優しかったかも」と思えるくらいの大暴れ。王城を守る兵士すら止められなかったってのは流石にこの国の防衛体制に不安を感じる結果だが……もしかして、始まりの街だと思われたアクセルってめちゃめちゃレベルの高いエリアだったとかないよね? ないね。ベルディアさんが赴任してきた時に確か「僻地」って言ってたはずだしね。まー、今回は対戦相手の情報を全部握った上でのバトルだったのでカズマの方が情報戦で上を行っていたということで納得しておこう。それにしてもミツルギは弱いな……。 最終的に神器については一応目的達成。そしてものの見事にダクネスにだけは全部の悪行がバレてしまうというオチ。今回の一件を見ても、やはり王都編の立役者というか、一番の苦労人はダクネスなのだよな。彼女の的確なサポート(隠蔽?)がなければカズマの首の1つや2つは軽く飛ばされてただろうし、ダクネスがこれだけ必死に庇ってくれたのはなんだかんだ言いながらもこれまで世話してきた腐れ縁のおかげ。カズマさんってば、こんだけフル回転で活躍してるはずなのに最終的には「女に生かしてもらっているヒモ」みたいな要素も残してるのずるいわ。そんでダクネスは今後もそんなヒモにいい具合に寄生されて気持ちよくなり続けるんだろうなぁ。 ダクネスには庇護され、姫様とめぐみんには好意を寄せられている。……やはりこの男、なろう系主人公だな……(ダ女神との関係は身体だけの関係だって薄い本に書いてあった)。 俺、1週分飛ばして観ちゃってる? 第6話。なんか、それくらいにいきなり話が煮詰まったな……。 冒頭、いきなり「呪い、解いちゃいました」とのこと。てっきりオスカーにかかってる呪いを解くのが今作の最終命題だと思っていたので、アニメ6話目での解呪はぽかーん状態。いや解けるんかい。どこぞの死神坊ちゃんなんて魔女の呪い解くのが目標で3クールも頑張り続けて今ちょうど正念場だってのに、6話で解けるんかい。まー、それだけティナーシャさんが頑張ってくれたってことなのだろうけど……。とにかく最終目標だと思ってたものは目標でもなんでもない途中経過でしかなかった。ほんならこれから先何したええねん、という話になるが、新たな目標もティナーシャさんが勝手に捻出してくれる。いきなりのハイパーNTR展開は本来なら興奮するところだが(?)、あまりに唐突だったもんでこれまたぽかーんである。なんかよそに戦争ふっかけてる物騒な国があるみたいな話は出てた気がするが、その国を「作った」のがなんとティナーシャとはかつて王位争いをしていた古代魔法王国のお偉いさんだという。多い多い、要素が多いよ。 ティナーシャがこれまで一切自身の過去を語らなかったので、いきなり要素が出てくるのはしょうがないと言えばしょうがない。彼女の「400年の人生」に色々とご苦労があったことは想像できるし、頑なにオスカーの誘いを断っていたのも(生理的に無理なのでなければ)それなりの理由があってのことだったろう。しかし今回のお話ではその肝心の理由はまだ明らかになっておらず、なんとなく「ティナーシャさんが色々と悩みながらオスカーとの距離を測ってたんかなぁ」と察することくらいしかできない。だって、ぽっと出のあの男との関係性が全然飲み込めないんだもの。 改めてルクレツィアからまた聞きの形で得られたティナーシャの情報をまとめておくと、まず【起】「彼女は古代魔法王国の王位継承者でした」。そして【承】「継承権を争って政争に巻き込まれていた、許嫁候補の野郎がいました」。さらに【転】「そいつがトチ狂ってティナーシャを謀殺したかったのかなんなのか、とにかく彼女の腹を滅多刺しにして魔力的なサムシングを奪い取ろうとしました」。最後に【結】「結果ティナーシャの暴走魔力が爆裂して国1つを吹き飛ばし、ティナーシャはいつの間にやら魔女として生きることになりました」。分からん分からん。どこがどう繋がってるのか分からん。さらにここに「ティナーシャはそんなナイフ滅多刺し野郎をこれまでずっと探していたらしく、奴が迎えにきたら表面上は嬉しそうについていきました」までがセット。相手の男がすでにイカレており、かつての栄華を追い求めて新たに国を建てようとしているのだとは思うが、ティナーシャはそれをどのように処理するつもりなのだろうか。普通に考えたら彼女は一旦取り入る形で内部に入りこみ、そこからなんらかの人道的対処を行う予定だとは考えられるのだが……どうにも漏れ聞こえる噂話だとティナーシャ自身も軍事行動に参加している節が……何が起こってるんだろう。 ここまで訳がわからん状態だと普通は尻込みしてしまうものだが、そこは俺が俺がのハイパー俺様王のオスカーさんのこと。「NTRとか許すわけないやろ。相手の男ぶっ殺して女を取り戻すわ」というあまりにゴリラな解答。でも多分これが正解。どうせ常識が通じない相手なのだったら、国を背負った身だろうがなんだろうがグーパンで勝負だ。そういう意味ではオスカーさんは空気が読める人なのかもしれません。 母親役上坂すみれ、娘役東山奈央、2人は同期の32歳! 第6話! ……個人的には91年度組は80年度、85年度に続く黄金世代だと思ってるんだけど、世代が移り変わってその下にもだいぶ充実した世代が出てきたよな……。 とかいう中の人ネタからスタートしてみたが、なんだったんでしょうね、今回のお話。多分作品全体での意義を考えると「花音が自分の母親との関係性を見つめ直すきっかけ」みたいなお話だったと思うのだが、それにしちゃぁ色んな要素がコテコテで、この1話だけでもお腹いっぱい。化学調味料が大量に入ったジャンキーなお味である。別に化調が悪いものというわけではないので、なんかこぅ、変なところが癖になる今までとは違うテイストだったな、という印象。いや、今作は毎回毎回インスタントな刺激をボンと出してくる印象もあったけども……やはりメイン4人の話からちょっと脱線したのがそうした印象に繋がったのかも。 一応JELEEのお仕事ログとしては初の「外注依頼」であり、これまでイラストやMVとの複合業務として見られていた中でも特に花音の作詞・めいの作曲にスポットが当たる可能性もあったのだが、その辺はサラッと流れでやってしまったため、ほんとに「なんとなく外注こなしたら登録者数が増えました」という展開。そこに1話目で登場した謎のアイドル崩れ・みー子をうまいこと絡めて、「この時代におけるアイドル性とは、話題性とは」みたいなものに問題提起を行なっているわけだ(??)。まぁ、今更「子持ちのバツイチアイドル」なんてそこまでびっくりするような話題でもないよな。花音の中の人は「こっそり出産して子供がいることを隠していたアイドル」をどんな気持ちで見守ったんでしょうね。やっぱり完璧で無敵な一番星の生まれ変わりだったんでしょうかね。 普通、この手のお話だとお子さんはもうちょい反抗的に描かれがちで、三十路超えで芽も出ないようなアイドル(仮)業務に精を出す母親なんて嫌って当然だとも思うのだが、みー子こと馬場静江はシングルマザーの兼業でありながら一切家庭での責任からも逃げておらず、娘の前では立派な「お母さん」をやっている。なるほどこれなら娘は「他の人とは違うママ」に気恥ずかしさを覚えることはあっても、決して忌み嫌う必要もないし、「TO」になってもおかしくはない。興味深いのは、「舞台に上がるのが母親で、それを支えるのが娘」という構図がまさに花音が過去に置いてきた山ノ内家の逆の構図になっているという点。今回のお話は「たとえ家族であってもアイドルとその推しという関係は問題なく成立するし、なんならトップになって然るべき関係性だ」というサンプルであり、かつてなんらかの事情で崩壊してしまった花音の親子関係を修復するための第一歩なのかもしれない。まぁ、どこまでいっても「よそはよそ」ではあるが。 そうして変なエピソードを組み上げるために出てきた変なアイドルをサポートするため、JELEEの4人も程よく関わって自分なりのポジションを確保。なるほどと思ったのはキウイちゃんの立ち位置で、素早く「娘さん、学校でいじめられてるかもしれませんね」と反応できたのが自己の体験に基づくというのがよかったのか悪かったのか。まぁ、アリエルちゃんもあまり大きな問題に発展しない程度の小競り合いで済んでよかったよ。 そんなアリエルに力を与えたのは恥も外聞もない推し活の権化・めい。彼女の裏表のないストレートな感情表現があればこそ、アリエルちゃんは母親を信じて推すことができたし、その娘のまっすぐな視線があればこそ、馬場静江は挫けずにアイドル活動を続けられた。そういう意味では今回一番の立役者はめいだったのかもしれない。あんまり小学生に悪い文化を教えないようにだけ気をつけてほしい。 そして我らが主人公であるまひるは……今回特に何もしてないな。最大の進展は花音との関係性で、前回の衝撃のキスについて、とりあえず笑い話として流すことにした模様。これで花音の方もいいってんならおしまいなんだけども……終わらせていいのかな? どうかな? |
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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