最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「スクールガールストライカーズ Animation Channel」 5→5 よかったよね、黒鳥の騎士オディール。ん? 他? 他は……あんま覚えてないなぁ……。 お手本のようなソシャゲアニメ。世界観がぼんやりしていて、目的もぼんやりしていて、そのくせキャラクターだけはいっぱい出てくるという。個人的には「けものフレンズ」が完全にこれと同じ枠なんですけどね。なんでこっちは爆発的人気にならないんでしょうね。君は仮面を被らないとまともに会話出来ないフレンズなんだね。 メインシナリオは可もなく不可もなく、ぼんやりしてるからやや「不可」寄りくらいのレベルで、アルタイルトルテの面々が可愛かったからまぁいいか、っていうほどに彼女達にも肉薄してる気はしない。そりゃま、こんだけキャストが充実してるとそれだけで満足してしまう難儀な性癖なので不満は無いのですが、そういう要因が無い状態でぼんやり見ていて面白いアニメだったかと言われるとちょっと疑問。学園青春ストーリーなのか、命懸けのバトルアニメなのか、命懸けのオディールアニメなのかもよく分からないしな。一応降神三姉妹を巡るラストのシリアス展開は筋立てとしては成立してたんだけど、この子らの「友情」って割と軽いし、そこまで切実なものって感じもしないので、シリアスとしての重みがあんまり無いんだよな。結局、普段の任務もどこまで命懸けで、どこまで部活感覚なのかも分からんかったし。 まぁ、「何となくキャラ紹介」程度の内容だし、これを機に本家のゲームのプレイヤーが増えればOKっていうレベルのお話なのだろう。そう考えると、あんまり深刻になって核心に触れてしまう筋立てより、これくらいふわっとしてる方が導入としては丁度いいのかもしれない。いや、最後のモルガナのお話がどのくらい核心なのかは分からんけども。「ディバインゲート」とか「艦これ」とか、シリアスやろうとして完全にユーザー以外置いてけぼりだったしな。ソシャゲアニメって筋を作るのが本当に難しいので、まだしばらくは業界全体での試行錯誤が続きそうだ。いや、いつの時代までソシャゲが隆盛してるかも分からないけど。 PR 「幼女戦記」 6→6 よかったですね。ただ、毎回感想を書いていた割には、終わってみると何が良かったのかを書き出すのはけっこう難しい作品な気がする。 間違いなく言えるのはターニャ・デグレチャフというキャラクターの勝利ということだ。異世界転生華やかなりし現在、転生ものは掃いて捨てるほどあるし、「転生したら○○になっちゃった!」という筋立てもおそらく数限りなく存在しているだろう。スライムや、温泉なんて代物まであると聞いたことがある。そんな中で「幼女」というのは、まぁ、理解の範疇というか、萌え文化を考えればごく自然に出てくるベタな発想とすら言えるかもしれない。そうなると、後の勝負はこの「幼女」をどう料理するか。本作では「中身はリーマンのおっさんのまま」とは言うものの、この「リーマンのおっさん」がかなり曲者で、冴えない無職やオタクの転生ものとは訳が違った。カワイイ(?)幼女で中身がクソムカつく人格破綻者の策謀家。この組み合わせを考えついた時点でまず1勝。そして、このデザインを、アニメのキャラクターに起こした時に現れたあまりにも禍々しい表情。これでもう1勝。というか、多分今作に引き込まれる要素の半分以上は、彼女のとんでもない表情にあった気がする。とかく「ギャップ」というものは萌えや燃えを誘発するものだが、本来ならば可愛らしくあどけない幼女が、世界の酸いも甘いも知り尽くし、苦虫を噛みつぶした表情で世の無常と神の非情を嘆く。その光景を画として見せられたことが、本作の最大の勝因だったのではなかろうか。 だって、冷静に考えてみればあとは単に「やたら強い兵士が戦場で俺ツエーする」っていうだけの話だからね。単なる俺ツエーだけでは他の作品に埋もれてしまうところだが、ターニャさんは厭世的な物言いと可愛らしい容姿のギャップで我々視聴者と賢明なる部下たちの心を掴み、有り余る才をもって戦場を支配した。そして、本作の戦場は本当にむさくるしい。ターニャの周りにいるのはほとんどがむくつけきおっさんどもで、唯一の花であるヴィーシェちゃんもなーんか変な顔。もう、今作で癒し成分を求めようと思ったら可愛らしいターニャに頼るしかないのだが、それを許してくれるわけもない。すがっては投げ捨てられ、求めては蹴飛ばされ。そんなことを繰り返して少しずつ練度が増していくのが、この作品で打ち立てた兵団なのである。こうしてみると、なかなか綱渡りのようなバランスで成立したオリジナリティ、ギリギリで打ち出せた魅力の作品だった気がするのである。 こうして何とか作品独自の魅力が確立すれば、あとはターニャの周りを彩る血と硝煙の物語をアニメの道具立てで整えてやれば良い。慈悲無き戦場の冷酷さ、突き放したようなシニカルさ。それが統制の取れた薄暗い画面から漂ってくることで、たった1粒の異物であるターニャは更に輝くことになる。どこまでも泥臭く、どこまでも陰鬱に。その雰囲気作りの徹底が、アニメスタッフの最大の功績だろう。個人的にはオープニングエンディングがたまらなく好きなので、多分世に言うミリタリーものの映画なんかも試しに見てみたら普通に楽しめるとは思うんですけどね。どなたか、可憐な幼女が人を殺しまくるミリタリー映画の名作とかがあれば教えてください。まぁ、その場合でも出来ればCVは悠木碧でお願いしたいですけどね。 本作の勝因がターニャさんであるというなら、それを生み出したのはおいちゃんである。何度でも何度でも繰り返すが、やはり悠木碧という声優は天性のものを持つ至高の存在だ。ターニャの場合、彼女の持つ厨二的なテイストがあまりに上手いことはまり過ぎてやり過ぎてるんじゃないかという気すらする。おいちゃんにひたすらビンタされ続けたい人生だった。 やっぱり「幼女の皮を被った化け物」ってどう考えても中の人のことだよね、最終話! ターニャさんは演説する姿が映える。何がこんな独特なんだろうか、って思ったんだけど、ひょっとしたら詰め襟の軍服の効果がでかいのかも。幼女+詰め襟で異様に首が長く見えて(実際長いんだが)、他のキャラとの体型の違いが余計に浮き彫りになるんだよね。 今回は最終回なんだが具体的なドンパチは一切無く、エピローグというか、次章のプロローグというか、なんかそういうヤツ。結局、この世界は存在Xがターニャさんのために誂えてくれた理不尽の固まりなので、そんなうまいこと終戦なんかしませんよ、っていう流れ。結局前回逃がした船舶とそこに乗船していた将校が復活の狼煙を上げるために重要な役割を果たしていたのは事実だったようで、熾火のようにして残ったくすぶりはアフリカ大陸(南方大陸)に渡って炎上。更に、快進撃を続ける帝国に手をこまねいていた諸外国も、反乱の声に呼応するようにして反帝国勢力として動き出したという。やっぱり、ここまでの共和国戦全部がプロローグみたいなもんだったわけだね。ターニャさんの望む「平和」、「後方での優雅な生活」は叶うはずもなく、次なる任地は灼熱の最前線、しかも輸送に難を抱えた帝国はターニャさん一本に絞った無茶な布陣を敷くという。やることをやり過ぎたらガンガン仕事が回ってくるという天才のジレンマを見事に体現しているのだった。多分ターニャさんは元の人格も考えると、戦地で傷だらけになったり泥まみれになることよりも、理不尽な任務を押しつけられたのに反抗できない、みたいな体制による圧力の方がストレスになるタイプだと思う。ぼんくらどもの失態が全部自分に降りかかってくる理不尽。これはなかなか気の利いた地獄ではないか。 レルゲン中佐や上層部連中も割と聡明な人ではあるはずなのだが、それでもターニャのような先見がもてなかったのは、ターニャさん曰く「ロジカル過ぎたから」。おそらくターニャさんだって死ぬ前はそっちサイドの人間だったはずだが、まさに「殺されるほどの恨み」を背中に浴びた経験があり、更に嫌々駆り出された戦場でもげっぷが出るくらいに「生の感情」に晒される生活を続けてきた。そうした実地でのリアルを体感することで、彼女の考え方にも柔軟性が産まれ、人を「人」として見るようになったということなのだろう。そういう意味では立派に「人のことを考えられる」人間には成長してるんですが……その分、存在Xへの恨み節も5割増しですね。なかなか神と和解が果たせそうもないのであった。 ターニャさんの成長がはっきりと見えたところで、今回はひとまず幕引き。おそらくフェアリー大隊はこれからも新たな戦場で無茶をやってくれるに違いないのだが、レベルが上がれば当然ステージのレベルも上がってくる。一番の驚きは、合衆国連合とやらの軍舎に、新たな女の子のキャラがやってきたことだ。いや、「新たな」ではないのだね。最初見た時に「誰やねん」って思ったけど、CVがなんと戸松である。そう、あの人間爆弾でターニャに一矢報いようとした賢雄さんの娘さんだ。やっぱり来るんかい。しかも彼女は「神に誓う」という行為の下、なにやら見覚えのあるエフェクトが眼球に発生。これ、あかん加護のヤツですわ。終末のイゼッタでいうならイゼッタに対するゾフィーのポジションですわ。悠木碧VS戸松遥。業界を代表する大看板の激突。これは是非、アニメで見ないことにはおさまりませんね。 ということで、さっさと2期を作る作業に進むんだ。これで終わりってことは……無いよね?! ○「つぐもも」 5 新手の大空直美かッ! ううむ、良い役回されとるのぉ。最近輝いてる。 掲載誌が「月刊アクション」って書いてあったんだが、つまり「メイドラゴン」と同じ掲載誌で、なおかつ主人公の声も同じっていう。こばやしー、色んなものに好かれてるー。まぁ、歴史的に言えばこちらの方が先輩作品のようだが。なんか書店に置かれてる雑誌の表紙では見慣れた名前だよなぁ、と思って確認したら、これ、連載10年もやってんのね。コミックは19巻も重ねており、掲載誌を転々と移籍しながらの記録(まぁ、廃刊が理由だろうが)。紆余曲折を経て、この度ついにアニメ化までこぎ着けたということなんだろうか。色々な思いが詰まっていそうである。 で、どんな作品かというと、……うむ、実家のような安心感というヤツだな。実に見慣れた光景が展開されているぞ。まぁ、10年前っていえば僕が愛してやまない「もっけ」がアニメ化した年だし、あの「地獄少女」もこの年には現役。「いぬかみっ」なんてある意味レジェンダリーなアニメもこの時期で、もののけ+女の子の組み合わせは定番ですよ(「かんなぎ」のアニメ化は2008年)。無理矢理最近の作品で類似したものを探すなら……逆に難しいくらいだな。「不機嫌なモノノケ庵」とかですかね?(だいぶ違う) まぁ、とにかくベタで分かりやすい1話目だ。一応、単なるイシュカンコミュニケーションではなくてバトル要素もちょこちょこ入ってきそうだが、基本的にはメインヒロイン桐葉さんとのエロ混じりのいちゃいちゃを楽しめばよいのではないでしょうか。典型的なロリババア体質のようだし、1話目から積極的にチンコに触っていく姿勢は好感触。いや、タッチされたという意味での感触でなくてね。そらそらボイスでチンコ触られるなんてご褒美はたまらねぇな、とか思ったが、如何せん中の人にはチンコないからなー。あってもいいけどなー(むっちゃん美人さん)。 ベタベタなのでシナリオラインにはあまりいじるところも無いのだが、だからといって悪い作品かというと決してそんなことは無い。画は丁寧だし、キャラの置き方は古き良きギャグアニメのテンポを忠実に踏襲していて見やすいもの。バトルシーンはまぁ普通だが、女の子が可愛く描けてれば問題はあるまい。ナチュラルなエロさを発揮する風呂シーンを1話目から持ってきてくれるサービス精神はありがたいし、デフォルメの混じるギャグテイストのカット割りも軽妙だ。監督はどうやらこれが初めての作品らしいのだが、幸先の良いスタートになったのではなかろうか。制作のZero-Gっていうスタジオは今のところ元請け作品が「バッテリー」しかないので未知数だが、1話目を見る限りでは新しいスタッフのチャレンジ作品として丁度いい感じがしますね。毎週なんとなーく見せてもらえれば良いのではなかろうか。 まぁ、私としてはサターニャ亡き後の大空直美摂取先として活用させてもらいます。今作は男子中学生が主人公でその周りにも男の子はいるはずなのに、何故か野郎のキャストがほとんどいないんだよな。 ○「アリスと蔵六」 5 ようやく本当の意味での新番組がやってきたぞ。とりあえず、何の気なしに見始めたら一時間スペシャルだったのでタイムスケジュールが狂った。初回一時間ってことはそれなりに気合い入ってる作品なんでしょうかね。 ちょこちょこと事前にCMで観てタイトルだけ耳に入ってたのでてっきり「おじいちゃんと孫のほのぼの日常物語」みたいなやつが始まると思ってたのに、一切そんな要素がないダイナミックSFとバイオレンスジジイの話が幕を開ける。いや、でも蔵六のキャラ造形は割と「ほのぼの日常物語」寄りとも言えるかもしれないな。1話目の大オチが蔵六の職業ってのはちょっと笑ったし、実に意外だったし。ヤクザの親分、ピュアっピュアかよ。 というわけで、事前の思い込みとは随分違う方向から飛んできたアニメだったわけだが……これ、ここからどうなっていくんだろう? SF寄りなんかな? 日常寄りなんかな? 1話目ではそこが全く予想出来ないので何とも落ち着かない気分だ。他にも落ち着かない要素は色々とあって、キャラのデザインは非常にユルく、一歩間違えば「ひだまりスケッチ」のつぶれまんじゅうになりそうな造形なのに、そのデザインでガチの能力バトルを繰り広げたり、命のやりとりがなされたりする。「超能力少女もの」ということで「魔法少女もの」だと思えば類例をいくらでもピックアップ出来るわけだが、主人公のアリス(サナ?)の能力はあまりに際限が無く、命のやりとりもその他のコミュニケーションも、どこまで危険なものかが分からないレベルで進行している。組織の執着を鑑みても核爆クラスのヤバい能力だと思うのだが、そんな危険な幼女がハートフルなホームドラマの主役になれるとも思えないし、かといってジジイがこのまま超能力バトルに巻き込まれてお姫様と手に手を取って戦うとも思えないし。あれですかね、最終兵器な彼女が人間の心を覚えていくストーリーですかね。でも、その場合って国家規模の組織をどう片付けるんだろう。全部蔵六が一喝して収められるわけでもあるまいに。 デザインのユルさと話のシビアさのギャップは、更に他の映像面とのギャップにも表れており、何故かカーチェイスの部分だけCG丸出しでやたらとスムーズなモーションに気を配っているのが謎。まぁ、作画でやるのが面倒なだけだったのかもしれんが、他のシーンのオブジェクトはユルめなのに、あそこのシーンだけ車が急に浮くのは変な感じ。その割に、晩飯で食った中華料理なんかは割と美味しそうに見えたり、色々とグラフィックにムラがあるんだよな。1話目、作監多いからその辺の統制が取れてなかったのかねぇ。ちなみにスタッフクレジットに藤井昌宏の名前が出て「おっ、藤井さんやん」と思ったのに、何故か「プロップデザイン」名義のクレジットで、キャラデザじゃないんだ(1話目は作監にもクレジットされてる)。なんか不思議。監督は桜美かつし、制作はJ.C.ということで割と演出面は期待出来る面子だと思うし、1話目でも例えばさりげなく蔵六がアリスの前でたばこを消す仕草とか、そういう細かいカットの見せ方は悪くない。もうちょっと目線が定まれば見やすくなる作品なんじゃなかろうか。 中の人は、まぁ、明夫はいいとして、サナ役にはついにメインヒロインを勝ち取った大和田仁美。なかなか下積みが長かったなぁ。けっこう色んな役回りで仕事してるが、今回は良い歴史を刻めるかな? その他、双子姉妹は藤原夏海と鬼頭明里というフレッシュなコンビで見せてくれているし、能登・小清水といった怪しげな面々もいい仕事。クレジットでは「??」名義でナレーションをやっていた17歳の人はどこで出てくることになるかな。とりあえず、若い子たちはアフレコ現場で大塚明夫に恫喝されても挫けない収録を頑張ってもらいたい。 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期)」 6→4 終わってみると女性がしぶとく生きるお話になってましたね。だとしたら何でラフタ殺したって話なんだが……(アミダはまぁ、しょうがない)。 さて、世間では色々と話題になっているオルフェンズ。私個人としてはやっぱり相性の悪い日5枠なので中盤からだんだん視聴が適当になり、どうこう言えるほどの見方もしてないのだが、それでもやっぱり、ちょっと腑に落ちない展開になってしまったなぁ、というのが正直な感想だ。こういう話になるなら、やっぱり1期の時点からもう少し作り方があったと思うんだけどなぁ。 多分批判的な意見はその辺探すといっぱい出てくるだろうから、個人的にどうしても釈然としない部分だけに絞っていくと、やはりオルガ・ミカという2人の主人公の扱いである。どうしたってガンダムという媒体なのだから主人公の動向に目がいくと思うのだが、今作におけるオルガとミカというのは、全く主人公らしい活躍を見せていない。これは2人に主人公を分業させてしまった故の弊害なのだろうか、とにかく2人が各々別な理由で魅力を削がれてしまっているのである。1期時点で、オルガの方はまだ良かった。ベースになってるのは任侠ものなのだが、義理人情でまかり通る田舎の組の若頭みたいな立ち位置で、名瀬さんとかテイワズとの繋がりなんかで、「親分だけど下っ端」っていう中間管理職みたいなスタンスの悩ましさはちゃんと見せてくれていた。ミカやその他の団員が「とにかくオルガのいう通りにすれば大丈夫だし、オルガのためなら命をはれる」と思える存在であったはずだ。しかし、2期に入ってからのオルガは「義理人情が云々」という若頭の気概みたいなものが薄れ、単に世間に振り回される中小企業の社長みたいになってしまっている。下に気を遣って走り回り、上の思惑に押し潰されて選択を誤る。「火星の王になる」と嘯いてみたものの、むしろ1期のころの方が現実味や意欲があったように見えて、2期に入ってからはなまじ可能性が見えるだけに、駄目な誘惑に負けた「笑うセールスマンの被害者」みたいになってしまっている。終盤では一切自分の判断でものごとを決められず、行き当たりばったりの末にあっけなく死亡。組織のトップとしての「アタマ」、主人公チームのブレインとしての「アタマ」のオルガは、こんなキャラではなかったはずなのだが。 そしてミカだ。ミカについては1期の時点から不安視していた部分がそのまま残った形で、「アタマ」をオルガに預けているために一切自分で考えて動く部分がない。オルガを失ったラストで演説を始める時には「ついにミカが自分で考えて動くぞ」と期待していたのに、なんとまさかの「オルガの命令に従え」である。流石にここまで盲信的な信頼関係は、アツい友情物語とかではなく、単なる思考放棄だ。西住まほさんに「信仰と信頼は違う」とたしなめられるやつだ。結局、ミカはただ「バルバドスを操るエンジンの一部」でしかなく、口を開けば「オルガが望むなら」。そういう生き方もドブネズミにはあるのかもしれないが、主人公として魅力的かと問われれば、いくらなんでも共感も憧れも抱けないキャラになってしまっただろう。 機能を失ったアタマと、それにすがるカラダ。この2人の物語には、どんな主義主張が差し挟まれようと魅力は無い。個人的には2期中盤のモビルアーマー戦あたりから割と退屈で、「結局この作品はどこにゴールを置きたいんだろう?」と首を傾げることが多かった。名瀬さんが謀殺されるあたりからの死亡ラッシュに入ると命のやりとりに何のけれん味も無くなり、問題のラフタ射殺(そしてオルガ射殺)など、あまりにも雑な退場シーンが多くなる。これ、モビルアーマー云々のくだりを半分にすれば、もっと情念の籠もった「死」のドラマが描けたと思うんだよね。どさくさで死んだアキヒロとかも可哀相だよなぁ。 私は岡田麿里のファンなので、この作品だけで彼女の価値が貶められるとも思わないが、結局ガンダムという縛りが彼女の脚本に「合わなかった」ということなのだろう。これだけあっさりさっぱりと人の死に様を繋いでいく構成も、彼女の考える「戦争の死」が表れていると思うのだが、残念ながらそれはおそらく良い形でシナリオに関わっていない。もっと卑近で、薄皮一枚でやりとりする「キズナイーバー」みたいな「痛みの物語」の方が、彼女の芸風に合っているということなのだと思う。こればかりはどうしようもないので、次作は心機一転、ホームグラウンドでの健闘を期待したい。 まぁ、最後の最後でアトラがすげぇことになったからさ……そこを見て明日への希望を残そうじゃないか。アトラとクーデリア。2人のママに育てられるアカツキ。なるほど、オルフェンズは「なのは」シリーズと同じだったんだね! ○「グランブルーファンタジー ジ アニメーション」 5 さぁ、ようやく2期もの以外の純正新番組だー。……と思ったら、どっかで観たことがある番組が始まった。これ、年始にCSで先行放送してたやつやんけ。なんだ、あれってそのまんまアニメの1話と2話だったのか。 というわけで、観たことがあるやつをもう一回視聴。なにせ1月に一応予約録画して視聴はしたものの、それって番組表に知らないタイトルがあったから適当におさえておいただけで、どういう出自の作品なのかさっぱり理解してなかったのだから。あくまでも「シリーズものの1話目と2話目」だと分かったら、今度はちゃんとそういう風に観られますのでね。いや、だからって何かが変わるわけではないんだけども。 今時貴重な(?)、空から女の子が降ってくることで始まるストーリー。更に、その女の子は怪しい集団に追われており、守りに行った主人公は見事に討ち死に。女の子の奇跡でもって復活し、2人の旅が始まるという内容。もう、手垢まみれで本体が見えないくらいのベタベタな内容だ。まぁ、だから悪いってこともないんだけども、よりによって展開として前クールで被ってる作品が「AKIBA’S TRIP」っていう。いや、いいんですけどね。正直1話目の導入としてはあまりに弱いため、今後どのように視聴していいものやら悩んでしまう出だしである。前クールの「チェンクロ」もそうだったが、やっぱりソシャゲアニメってのは色んな意味でハードルが高く(脚本が弱く)なりがちだからなぁ。まぁ、「チェンクロ」みたいにゲームやってることが前提でちんぷんかんぷんな話が出てきてるわけではないので、「今後に期待」という意味での様子見である。 一応、本作独自の売りは大きく1つあり、それは何とも不可思議な作画の風合いである。確かにグラブルっていうと、CMなんかで見るイラストはこの枠線がぼやけて羊皮紙にでも描かれたかのような淡いデザイン。このまんま動かすのは無理やろ、と思いきや、これが自然にアニメーションとして成立している。おそらく私のような素人には見当もつかないCGのあれこれが施された結果なのだろうが、原作ファンには嬉しい仕上がりなんじゃなかろうか。あとはこれでモーションがついてくれば完璧なんだけども……なんか、みゆきち女騎士が敵をズバズバ斬り捨てていくシーン、敵のやられ方があまりにもゲームっぽくて笑ってしまった。ひょっとしたらあれも原作再現なんですかね? ま、あとは国内最大級のソシャゲということでその圧倒的マネーに期待することにしよう。金がかかったアニメが良くなるという保証もないが、金をかけたなりの画面にはなってくれるはずだし。……こういう見方って不健全だなぁ。 「クラシカロイド」 6→6 2017年、世間を賑わせた、ハシビロコウが大活躍するハートフルギャグアニメといえば? そう、皆さんお馴染みのクラシカロイドですよね!! 個人的には今年度ギャグアニメ部門のトップ3に入るんじゃないかと思われるクラシカロイド。しかし何故だろう、一切話題になっていないのです。畜生、やっぱりNHK教育のアニメだから注目度が薄かったのか、「境界のRINNE」の間に挟まれる形で箸休めだと思われてしまったのか……。そりゃまぁ、パッと見の絵はなんか古くさいしさ、ネタだって割とベタベタだからどこに注目したらいいか分からないけども……。めっちゃキャスト豪華やん。監督「おそ松さん」の人やん。もっとみんな見て。4月からも再放送されるみたいだから観て。 どこまでもマジにならないゆる〜い雰囲気のホームギャグ。考えてみれば「アルフ」とか「フルハウス」みたいなNHK教育のアメリカンコメディに通じるものがあるかもしれません(強引に同じ局繋がり)。たっぷり2クールというやりたい放題の尺の中で、一応は「クラシック音楽」というモチーフを守っているような、守っていないような適当なくくりでお送りする「音楽ギャグ」という新しい可能性。アホみたいな作品に見えて、毎回アレンジを施したクラシックの名曲が流れるのはマジだし、それとなく偉人の話にも詳しくなれる(かもしれない)し、大変にお子様の教育に向いた作品じゃないですか。まぁ、ネタ回しはやっぱりゲスだし、オタク向けのテイストも多いのでお子さんに見せるかどうかは自己責任で判断して欲しいですけども。毎回エンディング楽曲が書き下ろされるなど、非常に手の込んだギミックも盛り込まれており、大人が観るにも充分耐えうるクオリティだし、子供さんなら何となくアホなギャグでわちゃわちゃ観ることが出来る。実に理想的な教育アニメでしたよ。まぁ、これを見て大きくなった子供が将来音楽の授業で実際のモーツァルトについて学んだ時にどう感じるかは分かりませんけど。偉人のモーツァルトと本作のヴォルフは似てるけど別な人です。いや、似てもいないです。 こういうお気楽ギャグって合う合わないが如実に出てしまう作品なので、見る人によっては「なにこのクソ寒いの……」って思うかもしれないけど、僕は大好きでした。是非とも続編を期待します。シナリオはいくらでも作れるだろうが、曲の方が追いつかないだろうな……。 4月1日 ドラフト模様(MM3×3) ピック順 【Mei】→【Thraxi】→【Serra】→【Chrolony】→【Alessi】→
モダマス3回戦にして最終戦。来週からはアモンケットまでの残り期間を霊気紛争で消化していきます。戻りたくねーなー、モダマス、まだまだ有効利用出来てないカードがいっぱいあるからやりたいこと多いんだけどなー。まぁ、流石にコスパの問題がありますのでね……。 とはいえ、今回は割りかしコスパは良い方。前回はあまりに残念だからやらなかったけど、今回も「お値段チェック」してみましょうかね。5人戦なので15パックの開封。一体何が出たか、下から順にお値段ドン。
絞り取る悪魔(66円) ミジウムの迫撃砲(67円)×2 狙い澄ましの航海士(69円)×2 地獄乗り(72円) ワームの到来(79円) 士気溢れる徴集兵(111円) 原初の命令(194円) 天使への願い(568円) 突然の衰微(784円) けちな贈り物(953円) 湿地の干潟(3280円) 瞬唱の魔道士(6933円) ヴェールのリリアナ(9983円)
合計23,295円!! 2枚目の来訪となるヴェリアナさんの圧倒的なパワーな。パックが近所の一般的な市場価格だと仮定すると税抜き1300円で、それが15パックならトータルで21,060円。元が取れたよ! やったね俺ちゃん! まぁ、「その値段で買ってたなら」の話だけどな……。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |