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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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地獄少女宵伽 第2話 「あなたしかいない」

 脚本・吉永亜矢 絵コンテ・齋藤哲人 演出・伊勢昌弘、ボブ白旗 作画監督・中澤祐一/中山由美/飯田宏義

 


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 こっちが主人公で良くない? 第2話。なかなか珍しい立ち位置のキャラだ。

 1話目で何だかクセになるテイストがあったので素直に「面白いッ」と書いたのだが、ラノベという媒体を考えるに、ここから面白さが増していくことは無いんじゃないかと、割と高をくくっていた部分はあった。しかし、2話目も実に良い内容だった。なんだろ、画の見せ方いちいち気持ちいいところに入ってくる感じがあるし、ストーリーラインも、どこかひねてるようで、それでいて真っ直ぐな青春ものをやっているようで、それでもやっぱりどこかでスカしてくる感覚が、お預け食らってるようでクセになる。こういうラノベもあるもんなんやなぁ。

 今回の最大の功労者は当然、第2の主人公でいいんじゃないかと思える上原である。どうしてもラノベ界隈の世界だと「オタクはオタク」とキャラをテンプレ化して書く場合が多く、「オタクを隠しているキャラ」というのも、どうせオタクがばれたらそのままズルズルと崩れていく展開多いのだが、この上原というキャラは、確固たる信念を持ってオタクを脱したという芯のあるキャラ。彼がいかにして高校デビューを果たし、その信念の結果何を失い、何を得ることになったのか。そのあたりの話がきちんと描かれていることに加え、おそらく彼は安易にもとのガリ勉メガネに戻るようなことはしないと思われることでキャラが立っている。ちゃんと周りのチャラそうなヤツらとも絡みつつ、改めて「過去の自分にもあった良さ」を認めて、(本当の)主人公・景太とも折り合いをつけていくことになるのだろう。この上原のキャラの描き方だけでも、本作は充分オリジナルの要素が発揮出来ていると思う。

 そして、そんな上原の「理解のある優しさ」に甘え、やっぱりどこかネジが外れている景太。彼が上原のことを「リア充」と呼んで差別化を図り、そのことに上原がキレるのは非常に新鮮なシーン。彼の語る「リア充とか勝手に馬鹿にしてお高くとまってるんじゃねぇ」という主張は目から鱗。オタクの僻み根性、捻れた自意識を嫌というほどに抉る名言である。そうなのだ。オタクは結局、何をするにも自己保身を優先させ、「何もしない」ことに理由をつけて逃げ回る。その弱さを自分に帰着させずに他人のせいにしようとするところが、どうにも醜いのだ。過去に自分も同じような地味キャラだったこともあり、上原は嫌というほどにその「弱さ」を知っている。

 上原の恫喝で景太が膝から崩れ、多少なりとも改心する流れになればこのお話は立派な青春小説なのだが……なんと、そこで景太はピントの外れた逆ギレを披露する。そう、なんと今週も、景太はしっかりと「ピントを外して」来たのだ。前回も天道さんとの見事なすれ違いっぷりが本当にひどかったが、今回も上原の渾身の説教を、「そこじゃねぇんだよ」というポイントにこだわって完全にスルー。この図太さは本当に見事だ。本人に悪気があるわけじゃないってのがまた救いの無いところだし、ナチュラルに上原を殺しかけるという間の悪さも天性のものだろう。すげぇ主人公(?)である。そして、この辺りの景太と上原のやりとりからは映像面でも色々と見応えがあり、「オッ、シリアスや」と思った数秒後には上原が顔を赤くしたり青くしたりで全部台無しになるコミカルなシーンへと移る。他にも、「女神」天道さんの崩し方は特に力が入っているようで、ぶっ壊れ方にも一貫性があるし、ラリっちゃってる様子もまた愛らしい。

 そして今回は、上原に素敵な夢を与えてくれた自称彼女・亜玖璃ちゃんにも注目したい。こういう方向性で「ギャルっぽさ」を武器にするヒロインというのもこれまた新鮮で、それこそオタクならば一発でオトされてしまうような、完璧な過去話であった。もう、こんなこと言われちゃったら流石に惚れないわけにはいかないだろう。もちろん、対応する上原の純朴そうな反応も二重丸だ。別にリア充に見えるからって恋愛慣れするわけじゃないもんねぇ。いいじゃん、相思相愛でイチャイチャすれば。

 ヒロイン2人の阿漕な可愛らしさ、そして男キャラも2人がきちんと(片や素敵な方に、片やクズな方に)キャラが発揮されていて見ていて退屈しない。これ、いい映像化ですよ。

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 ババア可愛いやん! 第16話。今までずっと「ババア」表記で済ませてて申し訳ありませんでした。今後はちゃんと千登勢さんと記載させて頂きます。ジジイはまぁ……ジジイでいいや。

 ジジババ黒歴史編、後編。前回の予想通り、やっぱりジジイが必死になって隠そうとしていたことは本当にどうでもいいことだった。なんでよりによって池干しが始まってからあんなに慌ててたんだろうな。実際の関係者だったジジイなら、「池を干したらひょっとしたら神輿が出てきちゃうかも」っていう心配は真っ先に頭に浮かびそうなもんだけど。まぁ、大丈夫だと思ってたら実際に神輿っぽいのが見えたから慌てたんだろうけども。どーせ町の古い連中は知ってることなんだし、今まで50年間図太くこの町で生きてきたんだから、今回だって放っておけばよかったのにな。多分若い衆に過去を掘り下げられたくなかったんだろうなぁ。そう言うところで見栄っ張りだからなぁ。

 まぁ、「現在のジジババが」何を思うかというのは大きな問題ではないんだ。今回の物語で重要なのは、「当時の若者が何を感じていたか」という部分。50年前というと、大体1970年くらいということになり、歴史で言えば高度経済成長期の末期ごろ。日本は64年に東京オリンピックを成功させ、いよいよ先進国の仲間入りを果たそうという、最も華やかなりし時代と言えるかもしれない。ビートルズの来日がまさに1966年らしいので、若者達がロックミュージックに熱狂し、こぞってミュージシャンを目指したのもこの時代。旧態依然とした日本の文化を忌避し、「新しい時代」に飛び出そうとする若者は、きっとどんな田舎にもたくさんいたに違いない。

 そんな時代、ものすごくシンプルに感化されて世界を動かそうとしていた若者3人。ロックな牛松、美人な千登勢、そして便利屋のドク。ちなみに互いの呼び名は「ビフ(牛)」「オリーブ(織部)」そして「ポイズン(毒)」である。こいつら、やっぱり馬鹿だろ。千登勢さんは英語交じりの台詞を積極的に声に出したり、なかなかハイカラなことも嗜んでいたようだが……。結局、この当時の3人は「田舎の若者」でしかなかった。世界を変えることを望み、小さな田舎を飛び出すことを望んだ……のだが、実際に望んだのは希望を胸に抱いた千登勢だけだったようだ。ドクはおそらく他の2人の勢いに任せて何となく付いていっただけだろうし(まぁ、それでも楽しそうではあるが)、当時のジジイは、思い悩んだ末に、結局町を出ることはなかった。この時のジジイの心境は、なかなか理解しがたいものである。千登勢が「あいつは逃げたんだ」と一蹴し、そのまま犬猿の仲で50年が経過するのも致し方ないことかもしれない(それにしても長いが)。ただ、一応この作品全体のコンセプトから好意的に解釈するなら、彼は「自分の欲望のままに町を飛び出す」ことより、「自分の身を犠牲にしてでも間野山をより良くしようとした」という風に解釈出来る。というか、多分シナリオの流れからそういう風に見てほしいのだと思う。間野山を出ることは簡単だし、東京にいったらひょっとしたら成功したかもしれない。しかし、それでは間野山が変わらない。だからこそジジイは、ロックを訴え、因習を破壊するため、わざわざ神輿にギターを突き立てたのである。まぁ、その神輿も歴史で言ったら50年程度のものだから大したモンじゃないけど……。

 結局、今回のエピソードは「ジジイは本当に町のことを考えてていい奴なんだよ。やり方は間違ってるけど」ということを50年越しで伝えるためのお話だったのだろう。千登勢さんもジジイも「生まれてこの方間野山を出たことがない」という点は同じなのだが、千登勢の方は夢破れて出られなかったというマイナスの印象で、ジジイは「敢えて逃げなかった」というプラスの動機付けなのである。まぁ、根本的なところで間違えているせいであんまりプラスがプラスに見えないのだが……そんなジジイの執念を、少しでも若い衆に感じ取ってもらえればいいじゃん、というのが今回の意義。そして、めでたく「祭りを復活させる」という方向で、ジジイの意志は受け継がれることになる。いや、ジジイは別に祭りの復活なんて望んでないんだけど、第一の目標は「町の活性化」なのだ。そのためならば、かつてジジイが自ら潰した祭りを引っ張り出してでも、改めて間野山の結束力を見せつける必要があるのだ。

 他方、千登勢さんの方は「マイナスの過去」を持っていることが判明してしまったわけだが、彼女は彼女で充分強い女性なので、存外ケロリとしている。あの時の自分は間違っていたのだ、という結論を一ミリも動かすことなく堂々と今の自分を保っているが、だからといって他人の意見を聞かないという狭量な態度というわけでもない。孫の凛々子には、「あの時自分が町を出たいと思ったことは間違いだったが、その間違いだって若さの特権なんだ」という論法から、決して自分の「反省」を押しつけていない。てっきり孫を籠の鳥のように囲い込むかと思ったが、そんなことしないあたりはやっぱりよく出来た人である。ちゃんと年寄りらしい年寄りになってれば人間格好良くなれるもんですよね。ジジイに爪の垢を煎じて飲ませたいところだ。

 こうして、50年越しの「町への愛情」は現代の物語へと帰ってくる。さぁ、祭りの復活だ。まぁ、すでにここまでの話で祭りっぽいことは色々やってるんですけども……改めて、「間野山オリジナル」の祭りイベントを成立させられるかどうか、おそらく国王としての任務の1つのゴールがここになるんじゃないですかね。これまで、龍に関する伝承を婚活イベントで仄めかしたり、一応伏線ははってるんだよな。そして最後に突然事務局長がしゃべり出し、「サクラクエスト」の「クエスト」部分を急に思い出す。そういえば、今作は一応イベントをRPGっぽくたとえてる話なんだっけな。突然のお使いイベントにびっくりである。果たして、三種の神器は無事に回収出来るのか……いや、だからもとの祭りだって歴史は50年しかなかったんだから大したもんじゃないんだって……。

 とりあえず、千登勢さんの若いころは本当に恰好良かったので、そのままCDデビューとかすればいいと思います。ふわふわタイムとか、アガートラームとか絶唱したらいいと思います。

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 女の子がみんな可愛いアニメ、第3話。Fateシリーズよく分かってないけど、そういう楽しみ方が出来るなら問題無いアニメだと思います。

 戦争が始まるような、そうでもないような。すでにちょいちょい事を構えてるように見えたのだが、正式な対戦開始は今回ラストのバーサーカーが暴れてたところから、っていう認識でいいんでしょうかね? つうか、まだルールが色々分かってないよ。そもそもルーラーって何よ。ジャッジ役の英霊とかおるんか? 今回は冬木における綺礼さんみたいな人はいないってことなのか? 英霊にジャッジさせるなら、もう全部の聖杯戦争をそのルールで統一すればよかったのでは? なんか色々分からん事が多いのだが、自分で調べようにも先のネタバレが怖くてあんまり見られないのよね。とりあえず、「今まで見てきた聖杯戦争を何となくなぞってるけど違う世界線の話」ってことで了解しておく。

 何がずるいって、もう設定の時点で男の子がワクワクする話になってるからね。多対多のチームバトルっていうだけでジャンプ脳には充分な刺激。僕らは武術会をいつでも楽しく見ているのです。そして、いかにしてその武術会を盛り上げていくかといえば、当然全てのキャラを掘り下げるということになるのである。今回は7対7で、なおかつ全てのサーヴァントにそのマスターがついてるわけで……28キャラ?! いや、流石にそれは認識するの無理やろ。それぞれに個性があるから美少女動物園に比べればなんぼか覚えやすいとはいうものの、流石にその数を全部描ききるのは不可能だろう。半分(強)のキャラ数だった「stay/night」は2クールでギリギリ描けるくらいのシナリオ量だったけど、今回は一体どれくらいの長さになるというのだろうか。

 まぁ、別に28人均等に描く必要はないので、噛ませみたいなのもいっぱい出てくるとは思うけどね。そう考えると、人数は増えてチーム戦になったとはいえ、結局はもとの聖杯戦争のコンセプトである「バトルロイヤル形式」って部分はぶれてないんだと思う。デスゲーム設定も楽しいものの1つですよね。今回はそんな生き残り競争に、「時折チームワークも試される」みたいなオプションがついた状態だと思えばいいのかな。

 1話2話では沢城セイバーのチームを中心にお話が進むのかと思ってたんだけど、今回は黒の陣営が中心になってそちらの構成紹介みたいな中身。前回から引き続き描かれたのは何と言っても黒のライダー。るみるみボイスは必ずレズキャラにならなきゃいけない決まりでもあるのだろうか。いや、今回は一方的な被害者なので本人にその気は無さそうだけども。まぁ、素直に可愛いので良し。そして、天真爛漫なライダーと仲良し、というか穏健派で色々と物わかりがいいのがアーチャー。こういう素直なキャラは今作だと悲惨な死に方しそうな気もする。後は真っ直ぐタイプのセイバー、そしてひたすらホムンクルスをいじり続けているキャスター。そしてそして、類い希な萌え力を発揮するバーサーカーと並ぶ。うーむ、やっぱりこうしてみると英霊の選出ってカオスだよな……「フランケンシュタインの怪物」って英霊になる権利あるんですかね? いや、何を規準に選出されてるのかも知らんけどさ。「可愛いかどうか」だったら満点ですがね。ライダー可愛い、フランケン可愛い、あとなんだかんだで沢城セイバーも可愛い。ああいうやんちゃ小僧な沢城ボイスは本当に幸せになれてよいですよね(友兼ファン)。

 他にも「黒のセイバーのマスターの声を聞いてるとどこぞのヤギを思い出すとか、何かと中の人ネタも賑やかです。はやくキャラに区別がつけられるようにならないと、しばらくキャスト名で呼び続けることになるかもしれん。

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「正解するカド」 6→7

 だからさ、毎週感想書いてると最終評価書くの忘れるんだって……まさか2週間も経ってから気がつくとは……かなり遅くなってしまったが、とりあえずこれで春クール分の記事はほぼ終了です。ただ、まだ放送が終了してない「sin 七つの大罪」をどうしたらいいか分からないのだが(AT-Xだと2週間後)。とりあえず今期は番組感想が30本、新番チェックは33本。まぁ、いつも通りの本数ですかね。

 わざわざ記事立てたけど、結局は「毎週書いてた通り」だ。今作を見て、初めて「SFってのはこの辺りが面白いポイントなんだろうな」っていうのを感じ取ることが出来た気がする。最大の誘致要因はまさに第1話だったのだと思う。「異方存在との出会い」のシーンをとにかく徹底的に「有り得べき」想定として描くその執拗さは、昨今のあまりに安易過ぎる異世界転生の設定などとは一線を画す描き方で、「こんなことを真剣に考えて物語を作るものなのか」ということに、この歳になってようやく気付くことになった。そうだよ、言語が通じないレベルじゃないんだ。我々人類のあらゆる常識が通用しないんだ。だからこそ、ホントのホントに「いちから」作り上げなきゃいけない。そして本作の場合、主人公をプロの「交渉人」に設定したことで、一から十まで全て「対話」で成り立つ物語になっており、この「コミュニケーションの難しさ」が全編通じて描かれることになる。1話目で言葉が通じたのだからそこでオールOKになればいいのだが、残念ながらそんなわけはない。相手が上位存在なのでこちらから一方的に「相手を理解する」ことを求められるわけだが、下手なミステリなんかよりもよっぽど謎解き要素としての刺激が多く、ザシュニナの一挙手一投足に振り回されるのは本当に楽しかった。

 また、こうして作り出した「異方」という「異質」について、しっかりと東映3D製作班が映像に落とし込んでくれたことも本作の大きな魅力の1つ。「CGがアニメに合うか合わないか」という論争はここ十年以上も続けられた決着の見えぬ議題であるが、今作のように「異質さ」を前面に押し出し、「訳の分からないもの」を描くCGというのはまさに適材適所だ。普段からマクロスや「ハンドシェイカー」あたりを見て「CGというのは全ての情報が均質であり、視聴者に情報の強弱が伝えにくいので表現の向かない」という論旨の懸念を打ち出すことがあるのだが、今作の主役である「カド」は、まさにそうしたCGで描かれるべき「情報量が多すぎる存在」なのだ。我々がアニメを見る時に抱えてしまう問題を、そのまま画面の中の存在として顕現させてしまうというふてぶてしいデザインは、いざやってしまえば「そんなことか」と思われるかもしれないが、なかなか思いつくものではないだろう。

 世間的には(何しろ2週間もこの記事を上げるのをサボってしまったために)本作の評価も色々と出きっており、その中には「最後にぶん投げたクソアニメ」みたいな評価も散見されるのだが、私は決してそうは思わない。最終話のザシュニナの対応がいささか浪花節じみていたのは事実だが、あれだけ「異質」だったザシュニナが、最終話ではきれいにアニメのテンプレにハマるような言動を連発してくれたという事実だけでも、彼の「変質」が読み取れるのだから、それは脚本の狙い通りの効果である。特異点である人類を通じて、ザシュニナは「訳のわからんヤツ」から立派に「アニメのキャラの1人」になるという人類存在の干渉を受けたのである。これもまた、真道が思い描いた通りの結末なのではなかろうか。うん、まぁ、どっちかっていうと問題は徭さんが突然ツカイさんになって爆裂した展開の方が議論の余地があるが……可愛いから万事OKである。彼女とのデート回がまさかああいう方向で伏線になるとは思ってなかったからなぁ……。

 とにかく、アニメファンがアニメに求めている「意外性」「新奇性」そして「萌え」が奇々怪々な形でミックスされたナイスな作品。わたしはとりあえず今作を契機に野崎まど作品を読み始めましたので、今後もガンガンアニメ業界に関わってほしいと思います。もっとエグいのでもいいし、もっと萌え傾倒のものでも、多分なんでも書ける人だとは思うので。今作はツカイさんと品輪博士を産み出したというだけで、もう充分な功績なんじゃないですかね?

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 エルフナインはさっさと夏休みの宿題片付けろよ、第3話。流石に、彼女がウンウン悩んだり苦しんだりするシーンが特に描かれてないのに「僕がもっと頑張っていれば……」って2週連続で繰り返されても「じゃぁさっさとやらんかい」って思われるだけでは。

 お話は大して動いてませんね。いや、確実にシナリオは進行してるんだけど、基本設計が「じゃ、適当なところでノイズ出しますんで、それまで雑談しといて下さい」みたいなノリだからな。ソシャゲのシナリオ見てても、あらゆるパートで「とりあえず適当にノイズ出すよ」っていう展開しかないんだ。「いくらソシャゲだからってこの単調さはひどいな!」って思ってたんだけど、冷静に考えたら本編も動画無しでテキストを括ったら大体そんな感じだ。今回のノイズポイントは翼さんたちの飛行機襲撃と、「未来がなんかいい事言おうとするとかならずノイズ」っていう2パターンで処理されています。

 現時点で味方サイドは大きく進展は無く、一応視聴者はすでに知っている敵サイドのティキの情報なんかが持ち帰った資料から明らかになったくらいか。まぁ、ティキはさっさと前線に出てきているので、放っておけばそのうち勝手に存在は明らかになっただろうけども。その実力はまだ未知数で、「天体の運行を司る」のが仕事だったらしいのだが、それが戦闘にどう絡んでくるのかも不明。絡まない可能性だって充分ある。今回、アルカノイズが「閉鎖空間に閉じこめた上で雑魚ノイズのパラメーターアップ」という新技を披露し、その空間が宇宙っぽかったのでこれがティキの御業なのかと思ったが、サンジェルマンの口ぶりからすると別に関係なさそうだしなぁ。まぁ、雑魚キャラが強くなるのはシリーズを重ねる作品では当然といえば当然よね。でもまぁ、3期におけるアルカノイズ登場ほどの衝撃は無いかな。結局一瞬で対処されてるし。

 とはいえ、その対処のためにさっさとイグナイトが登場し、それを3人が割と平気で使いこなしていたのは驚きである。一応「呪いの剣」とはいっていたし、時間制限があることに変わりはないみたいだが……リンカーによる処置にしろ何にしろ、結局どの兵器も時間制限だけがネックなんだよな。いや、でも今回のイグナイトは割とフリーダムな気がする。謎の3人合体攻撃(当然のようにCMでネタにされる)は、なんだか随分「イグナイト慣れ」してる感があったしな。まぁ、聖句は勝手に頭に流れ込んでくるものらしいので、普通のギアにしろイグナイトにしろ、身にまとった時点で最善の戦い方が分かるということなのだろう。いや、あれが最善かどうかは知らんが……。

 過去シリーズまでで得られた武器をフル活用するシンフォギアチームに対し、いくらでも秘密兵器を後出し出来るのが錬金術師サイド。ヨナルデパズトーリが潰されたんだから多少慌ててもいいと思うが(実際撤退したし)、別に大した対策も練らずに毎度同じようにノイズばら撒き作戦だけで攻めてくる面々。最初の飛行機のシーンなんて、ノイズだけに頼らず自分たちで殴り込みかけてれば割と勝てそうな局面だったのにな。唯一のギア奏者である翼がマリアさんをお姫様だっこしてなきゃいけなかったわけだし。そこを襲わないあたり、案外3人組は紳士なんですかね。いや、オカマだけども。

 ちなみに、今回観測されたナイスポイントをいくつか確認しておくと、1つは何と言っても響と未来さんの距離感。これまでシリーズ中で何度となく響に振り回されたいた未来さんだが、最近ではすっかり飼い主の貫禄が出てきて、これまでなら響が「未来を心配させたくない」ってんで飲み込んでいたような心配ごとも、洗いざらいしゃべらせることが出来るようになった。多分今期は未来さんの表情が曇る展開は少ないんじゃなかろうか。唯一悩みがあるとするなら、あれだけ必死にブラッシングしても一切ハネが治まらない響のくせっ毛くらいじゃなかろうか。

 あと、個人的にとてもエモいな、って思うのが、飛行機の中での翼さんとマリアさんの距離感。2人きりで閉鎖空間にいるのに、別に仲良く談笑したりしないんだ。敢えて離れた椅子に座って各々別の方向を見てるんだ。そのくせ戦闘になればお姫様だっこで、ギアが使えないマリアさんも、翼さんに全幅の信頼を置いて余裕の決死ダイブをかませる。今期はデュエット曲が無いのが残念なんだけど、この2人もすっかり落ち着いたよなぁ、と。まぁ、ソシャゲやってるとやっぱり奏さんの影がちらついてしょうがないんだけどさ。

 対する敵チームは、ティキの覚醒に加え、ボスキャラとおぼしき「アダム」の存在が明らかになった。いや、前からボスがいることは分かってたんだけども、その声が三木眞一郎であることが明らかになった。そうかぁ、ミキシンなのか……そりゃ悪そうではあるわなぁ。ちなみに覚醒したティキのCVはだいぶ音域が高くて特徴的な声の木野日菜ちゃんという子。過去に何度か名前を見かけたことはある気がするが、メインキャラでの活躍はほぼ初めてである。まぁ、オートスコアラーは歌うわけじゃないからあんまり肩肘張らずにやってもらえばいいんだけど。錬金術師連中はいつどういうタイミングで歌うことになりますかね。オープニングで登場する戦闘フォームが実にワクワクする要素なので、何とか頑張ってはっちゃけてもらいたい。

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 真鍳ちゃんのタオル外れるパッチはよう、第15話。あ、パンツは外れなくていいです。私は紳士なので。

 新キャラ増加でようやく2クール目っぽくなってきた。しかし、敵サイドには確実に戦力になりそうなヤツが2キャラ加わったというのに、主人公サイドにはギャルゲーのエロい女子高生が1人加わっただけとかいう圧倒的戦力差。まぁ、ここまでのバランスだと主人公サイドの方が有利だったし、ここいらでテコ入れしてバランス取るのが丁度良いんでしょうかね。アリスちゃんの造反はほぼ確定しているようだし、現時点で主人公サイドの戦力がセレジア・メテオラ・(アリス)・鹿屋・弥勒寺・ひかゆ(?)の6名弱、対するアルタイルサイドは、アルタイル・ブリッツ、弥勒寺のライバル、あと何か分からないけどロボの操縦者らしいキャラ1名で合計5名。ここからブリッツがどういう扱いになるか分からないので戦力的にはまだまだ厳しい。最終的なマッチメイクではセレジア+メテオラがアルタイルと激突するから、鹿屋はおそらくロボ対決、弥勒寺は原作通りにライバルとぶつかってもらって、多分アリスちゃんは真鍳と心中するんじゃなかろうか。そうなると、やっぱりブリッツさん余るな。退場しちゃう気がする。

 まさかのギャルゲーからの顕現という事態に、創造主連中もだいぶ戸惑ってしまう。確かに、「エロゲあがりのギャルゲー主人公」って、言ってみれば世界中に素顔と本名を大公開しつつ日常的な日記をさらし、自宅に盗撮カメラがつけられた状態でいきなり放り出されたようなもんなんだよな。そら腫れ物に触るような対処になるわ。実際、目の前にお世話になってるAV女優が現れたら興奮するだろうし。どこぞのカズマ様みたいなひかゆの創造主の反応だって、非常識と誹られるものではないのかもしれない。いや、非常識だけどさ。あの人の「とりあえず菊地原さんの言ってることに高速で相槌打つ芸」はなんかカズマさんと被るよね。

 まぁ、キャラが増え、参加者が増えるという事態は今のところ「創造主のデスマーチがどんどんしんどくなる」という方向でしか影響は無さそうなので置いとくとして、そんな修羅場の中でも確実に作戦を遂行するメテオラさんは、なんと都合のいい魔術回路を構成して「キャラの承認力を計る装置」という謎のスカウターを開発。「もし人気が無かったら方向転換でもテコ入れでも何でもやれるで」という、無責任な雑誌編集者みたいなことを言い始める。いや、そりゃ今後の作戦を考えれば保険を用意するのは正しいのだろうが……節操無いな。まぁ、メテオラさんの鬼畜っぷりは2話前で明らかになってるし、今更何やられても驚かないわ。今回主人公サイドであった動きはそれくらいだが、一応、颯太がプロジェクトチームに正式参加することが決まったというどうでもいい情報も。いいのか、あんだけプロが揃ってる現場に素人を一人だけぶち込んでも。何かアイディアがあるらしいのだが、メテオラさんも割と慎重論を出しているし、ただでさえリアルタイムで状況に対応していかなきゃいけないからクリエイターたちの負担も尋常じゃなく大きいのに……。あ、アリスちゃんの創造主は本当に良い人そうでよかったですね。

 そして、だいぶ大きく動いているようなのがアルタイルサイドのお話。まず、弥勒寺のライバル、つまり原作主人公が顕現したという。えー、同じ作品から2人も顕現していいのかよ。一番人気のキャラだけが出てくるんじゃないのかよ。数多存在する創作物の中で「閉鎖区underground」だけが恵まれてる理由がよく分からんよな。作者も面倒臭いヤツだしな。よっぽどの人気作品なんでしょうかね。まぁ、「アルタイル側に付く分かりやすい理由があるキャラが欲しい」っていう事情のせいでしょうけどね。ブリッツが「主人公というのは行動原理が単純過ぎる」って愚痴ってて笑ったわ。まぁ、確かにサブキャラから見ればそうなるのかもね。でないとお話が進まないからね。少年漫画とかで連載を続けるうちにサブキャラが人気投票で1位になる現象って、主人公は単純過ぎるから掘り下げが難しいってのがあるよな。

 そして、そんなブリッツさんは珍しく「作中で作中作のことが描かれる」というシーンがあり、彼の人となりが今後のアルタイルサイドを左右する一つのキーになってくるかもしれない。どうやら「幼い娘を自らの手で殺した」ことが彼にとっての大きな十字架であり、そんなことをさせられたので「神」に対する反応が決まった様子。確かに、顕現した中でもアリスちゃんと並んでなかなか重たい設定。あの関西弁漫画家、ブリッツさんに命狙われることになるんでしょうかね。そして、「幼い娘を世界のいいように弄ばれた」という事実が、現在のアルタイルの運命と被って見えているということらしい。ブリッツの性格を考えれば、別にこの世界に大崩壊まで引き起こしたいとは思ってないのだろうが、単に目の前のアルタイルが娘と重なって見えるのだろう。こういう「理屈じゃない理屈」で作戦に加わってる人間は説得しにくいから厄介よね。多分彼は最後までアルタイルに尽くしてくれるんじゃないでしょうかね。

 さて、後は真鍳ちゃんがどう動くかだな……あんなに牛乳飲んでるけど、割とスレンダーはスレンダーだよな……このまま毎回半裸で飛び回るだけのキャラになってしまったら……すごく良いですね。

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第1話 「見えない聞こえない」

脚本・金巻兼一 絵コンテ・畠山守 演出・吉田俊司 作画監督・清水勝祐/加藤万由子/木下ゆうき

 


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7月15日 ドラフト模様(HOU×2 AKH

ピック順 【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】→【Mei】→【Alessi】→【Chrolony】→

 

 さぁ、レッツ新環境。何がどうなるものやらサッパリ分からない手探り環境に加え、快晴の真っ昼間、尋常ならざる暑さの会場には、全てのカードが汗でぐにゃりと歪む地獄絵図。かてて加えて、今回から正式に「7人目」の参加……もう、訳わかんねぇな。ごめんね、せっかくの初戦なのに、俺があんなクソみたいなデッキ組んだせいで、ほとんどの人のデッキの記憶があんまり無いや。

 

 

 

 


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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