忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[638] [639] [640] [641] [642] [643] [644] [645] [646] [647] [648]

「妖怪アパートの幽雅な日常」 4→4

 なんだか予想の斜め方向(上か下かは不明)へ突っ走った作品だった。正直、途中から一切妖怪が関係なくなるとは思わなかったわ。

 いや、一応妖怪がらみというか、主人公が修行と便利アイテムにより様々な能力を駆使できるようになったことでトラブル解決の役には立っているのだが、それって「妖怪アパート」の愉快さとはなんも関係ない。「少年陰陽師」っていうタイトルでも別段問題はない設定なのである。まぁ、別にそれでも構わないんだけども、「妖怪」モチーフと「長屋もの」が好きな人間としては、もうちょっとアパート内での人間(妖怪)関係を中心に色んな曰く付きの妖怪を紹介してくれる方が楽しかったかな……結局、アパート内の住人でもメインで活躍してるのは人間が多かったしなぁ。

 では、そんな設定から何を中心にドラマが進むのかというと、これがびっくりするくらいに学園ドラマなのである。特に中盤以降、千晶と青木という2人の教師が関わってくるとその方向性が顕著になり、最終話を迎えるよりも3ヶ月くらい手前の段階で「本当に恐ろしいのは妖怪や幽霊などではなく、人間の方なんですね……」っていう怪談話ではおなじみのオチがすでに用意されている感。また、設定がファンタジックなくせに、学校がらみの人間関係だとやたら生々しいのも特徴で、転げ転げて救いようがなくなっていく山本のどん底人生なんて痛々しくて見ていられないし、確実に頭がイカれている青木の性格も、どこか「こういうぶっ壊れ方した人間っているよな……」という空恐ろしさがある。妖怪よりも、やっぱり人間の方が何倍もタチが悪いのだ。

 そういう激烈学園ドラマとして見ればかなりアクが強かった分、面白いことは面白い。ただ、やっぱりこのタイトルでこの設定だったら、もうちょっと別方向にふくらみを持たせて欲しかったのである。まぁ、完全に身勝手な欲求ではあるのだが。あと、多分長谷による過多なホモ的要素ももうちょい薄めてもらえると助かる。あいつの万能っぷりが一番の妖怪風味だったので、ますます妖怪アパートの影が薄くなってしまった感もあるしな。……やっぱり人間が一番怖いオチやないか。

 まぁ、こんだけごちゃごちゃした作品だったおかげで、キャストが実に賑やかだったのはありがたかったポイント。個人的には「最遊記」の時にも書いたけどイカつい声の関俊彦が活躍してくれるだけで満足する人種なので、学園祭で「突然歌うよ!」になってしまった展開も含めて、そこはありがたかったです。あとはやっぱり山本役の釘宮ですかね。あのぶっ壊れっぷりは、恐怖すら覚えるレベルでした。こういう仕事がまだまだ回ってくるあたり、彼女の天下は終わりがないのである。

拍手

PR

URAHARA」 4→5

 結局原宿ってどんな街なんだろう……俺の中で原宿の象徴がエビフライになっていく……。

 低予算アニメなのは間違いないのだが、与えられた枠内で何か新奇なこと、もしくは珍奇なことをやろうという意思ははっきりと感じられた作品。へんてこ世界原宿を舞台にして、「創造する(クリエイティブ)とは何か」という根源的な問題を考えるという、実は割と真面目な作品であり、ユルい映像からは想像もできないような中身も色々と詰まっている。まぁ、落ち着く結論はそんなご大層なものでもないのだが、思春期の少女のアイデンティティクライシスとクリエイティビティを合わせたテーマ設定は案外キャッチー。序盤の「なんだかさっぱりわからんわ!」というハードルを越えれば、案外普通の青春小説として読めたりもするのである。中盤はギャグあり、スプラッタありで本当にハチャメチャな内容なのだが、それでも映像のデザインが一貫しているので「ウラハラワールド」みたいなものはブレない。こうした「アクの強いデザイン」がショボくともかえって個性になるというのは、なんだか「けものフレンズ」に通じるものがあるような気もする。

 変な出自のアニメーションで変な成果に終わったので、まさに作品のテーマ通りの「サブカル」の極北のような結末になっているのは案外制作側の狙いに沿ったものだったのかも。これを見て改めてジャパニーズ「Kawaii」の文化の根幹がどこにあるのかを考えてみるのも一興かもしれない。途中でちょっとした「グロ」みたいなものが混じってくるのもいかにもジャパンデザインだなぁ、という気がする(「グロ可愛い」って普通に考えたらおかしい概念だからな)。

 そんな世界を作ったのはほぼ4人の女の子だけであるが、個人的にはミサちゃん役の天野心愛ちゃん(13歳)の今後が実に気になりますね。なんと「キノの旅」で2代目さくらちゃんを演じていた子でもあるのです(初代はあの悠木碧!)。今後本格的に声優業に移行してくるならば、「子役上がりにハズレなし」の声優業界あるあるに沿った新たな人材ということに。あと、個人的にはちっちゃいスクーパーズ(白子)役の「吉田有里・森永千才・伊達朱里紗」っていう並びが「それっぽすぎるだろ」っていうのが割と好みでした。

拍手

「ブレンド・S」 5→5

 可愛かったです(素直)。もう、きらら系作品はその評価だけでも足りているのではないでしょうか。

 基本的にこの手の作品にドハマりすることは無いのでやんわり見守っていただけではありますが、個人的には最近そこまでヒットする作品がなかっただけに、じわっとでも最後まで気楽に見守れただけでも割と評価は高いです。直近で比較すべききらら作品ってなんなんだろう、と思って調べたら「NEW GAME」とか「うらら迷路帳」とか「ステラのまほう」が出てきたので、多分それらよりは好みの部類ですね。まぁ、何が違うのかって聞かれたらうまく答えられないんだけども。

 今作で重要な要素としては、きらら系では頑なに登場させない作品が多い「男性キャラ」がしっかりとメインで登場しているところ。特に店長の方は主人公・苺香とラブラブする要素が中心に据えられており、人によっては拒絶反応を示す(と噂されている)ポジションである。でもまぁ、個人的には「女の子が可愛く見えるんだったら相手が男だろうが女だろうがどっちでもいいのでは?」という信条なので(?)、店長を相手に苺香がしっかり乙女して、真っ当な恋愛要素として描かれるのならむしろ素敵なことだと思いますよ。店長のヘタレ具合は、「イタリア人イケメン男性」というステータスも加味するとちょっと盛りすぎな気もしますけどもね……。

 そうして苺香を中心に据えつつ、「お仕事もの」「萌えもの」として充分なカロリーが摂取できるだけのサブキャラが脇を固めており、4人のサポートメンバーはバッチリ全員が個性を発揮できているし、単体でもネタ回しできるだけのキャラになっているので安心。よく比較される「WORKING」のメンバーと比べても、わざとらしいまでのとんでも設定がある人間は少なく(どこぞの生えてる奴除く)、あくまでも「苺香がバイトするちょっと変わった喫茶店」の枠内で話が進むのは観やすかった一因なのではなかろうか。

 その上でプラスアルファを期待したのはやっぱり苺香の「ドS」という設定部分だったのだが……まぁ、そこはやっぱりアニメでフルに描写するのは難しい部分ですんでね。もっとぶっ飛んだ描写があってもいいかとは思ったが、苺香のナチュラルな可愛らしさをとるか、振り切れたギャグを見せるかは製作陣の狙う方向性次第。今作は絵柄を見ても構成を見ても、どっちかというと「ふんわり」要素を大事にしていたように思うので、多分これくらいでいいんでしょうね。個人的にはそうした苺香の活躍だけで満足できるかと思っていたが、夏帆が中盤以降で思いの外伸びてきて「こいつがメインヒロインでもいけそうやな」って思えたのは収穫でした。

 中の人についても、和氣あず未はこれで2本目の主演として文句のない仕事ぶりだった。本人の声質からして苺香役は一番狙いやすい部分だったと思うし、今後もこの路線から純正ヒロインを積み重ねていけるだろうか。対抗馬は当然鬼頭明里ということになるが、彼女は器用だから色んなところでしたたかにキャリアを重ねそう。若かりし頃のキタエリを思い出すような。あとはそらまるとか種さんとか、安定感ありすぎて新キャラとすら思えないような貫禄が。そらまるの「しっかりポジション見つけて業界に根付いちゃった」感はすごいよな。

拍手

「クジラの子らは砂上に歌う」 6→5

 なんか、思ってたのと違う方向に行ってしまった気がする作品。いや、最初に何を思っていたのかも定かじゃないんだけど。

 今期は個人的には「宝石の国」「魔法使いの嫁」、そして今作の3本がスタート時に興味を惹かれた3トップだったのだが、他2本が期待通り(もしくは期待を超えて)進行したのに対し、こちらの作品は、1話で見せた漠然とした印象がピークみたいなところがあった。何が残念だったのかを切り出すのが難しいのだが……おそらく、非常に現実離れした幻想的な世界なのだと思っていたら、思った以上に卑近で、えげつない世界だったという部分じゃなかろうか。「外の世界」の連中があまりにも普通に文明人だったのがなぁ。

 映像部分については秀逸な部分も多い作品だったのは間違いない。唯一無二の世界観を表現するため、スタッフが色々と頑張っていたこともわかる。ただ、そこで描かれるお話は唯一無二ではなく、さらにあまり気持ちのいいものでもなかった。未完なので設定も全部はさらいきれていないのだが、結局「罪人(の末裔)である」というそのただ1点を理由にして虐殺劇が繰り広げられてしまったのは、悲劇というよりも理不尽さの方が先に立ってしまう展開である。バックグラウンドが明らかになっていないので殺される理由についてもなんだかモヤモヤしてしまうし、殺しに来る連中のキャラも胸糞悪い。「人を誅するのが巨人やゴキブリ」というのと、「人を誅するのが人」というだけでこんなにも印象が変わるものかというのは、むしろ新鮮ですらあった。

 まぁ、そうした「胸糞悪さ」もあるならばそれを存分に見せてこそ作品として成立する部分なのだろうが、今作の場合、殺しに来る帝国側の設定がはっきりしてなかったから「その理由での戦争ならしょうがない」っていうところまで腑に落ちなかったんだよね。さらに、「砂の上だけが世界じゃなかった!」という驚きだけで本来なら1つのくくりになるはずなのに、そこからさらに別な国まで出てきて、「泥クジラの連中はどんだけ今まで盲目だったんだ」というのに驚きよりも先に呆れが来る。設定を作り込んだ結果なのだろうから矛盾は特になさそうだが、もうちょっと「隠してある世界」と「見えている世界」の区別をはっきりして欲しかった気はする。

 まぁ、何を言っても「まだ未完だから」という部分はどうしようもないので、ひょっとしたらこの先で全てがストンと落ち着き、もっと大きな絵図が浮かび上がる展開もあるのかもしれないけども。ワンピースで言ったらまだグランドラインにすら乗ってない段階だからな。アニメの2期目3期目とつながっていくことはあるのかなぁ。

拍手

「妹さえいればいい。」 4→5

 ボドゲさえあればいい。いや、マジでそういうアニメだったな。AT-Xとか見てると特にそう感じるんだけど、昨今のアニメ・声優業界はことに「アナログゲーム」と称してボドゲを推している気がする。まぁ、アニメ好きのオタク層って潜在的にはボドゲとの相性がいいのは間違い無いのだけども。唯一の問題は、一緒にプレイする友達がいないってことで……(プレイできる環境にしがみついている僕は幸せ者です)。

 さておき、1話目で「うわっ、しょうもなっ」って思った妹要素は本当に、マジで、圧倒的に、どこをどう取っても必要なかった。主人公の「妹好き」属性は本当に口だけというか、うわべだけというか、言ってるだけで実感を伴っておらず(伴っても困るけども)、なんでこんなタイトルにしたんだろうと首をかしげるばかり。挙句最終回では「主人公の妹好きは昔姉属性の女性からフられたことがきっかけだった」というとんでもない消去法の真実が明かされ、ますます妹である必要性が薄くなるという。まー、「はがない」作者の2本目の代表作ということで、発表時にできるだけインパクトのあるタイトルが欲しかったのかもしれないが、やっぱり本質を示すならもうちょっと別なタイトルでよかったんじゃないかと。

 で、そんな妹要素を無視して改めてタイトルをつけるとすると……なんだろ、「ボードゲームのすすめ」とか「ラノベ作家の実情」とかかな……(ますます売れないタイトルになってしまった)。なるほど、これは確かに斬新ではある。延々ボドゲのルールを説明し、小説っていうか半ばリプレイみたいな内容で展開していく作品。我々のようなボドゲファンからすると、どんな形であれプレイ人口を増やす可能性がある窓口ができるのは喜ばしいことです。やっているゲームもそこそこのメジャー度で入門者にもとっかかりやすいもの、癖が強いがいかにも楽しそうなものなど、ちゃんと作者が好きで描いているであろうことが分かるので実感もこもっている。「ラノベ作家」というキャラクターたちの掘り下げのためにボドゲという道具を使うというのもありそうでなかった設定で、ゲームをしているうちに少しずつ人間関係が掘り下げられていくあたりはなかなかうまいと思った。あとはまぁ、作者の実体験に基づく良いんだか悪いんだかよくわからないリアリティな。別に「はがない」のアニメは失敗していないのだからあの辺だけは一応フィクションといえばフィクションだろうが……多分、原作者の周りにはそういう奴らも多いんだろうなぁ。

 こうしてなんとも珍妙な「半分実録みたいなラノベ作家ルポ」に、さらに強烈なキャラとしてエロやらなんやらをばらまく完全フィクションの女の子を混ぜ込むことで、しっかりと「いかにもそれ臭いラノベ」にちゃんと仕上がっているあたりがまた絶妙。単なるルポでは元来のラノベ読者を惹きつけることは難しいが、本作はちゃんと「面倒な人間関係でごちゃごちゃやるラブコメもの」としても成立しており、阿漕な女の子のキャラだけでもそれなりに売り込める。すごくざっくりまとめると「悔しいがカニ公もにゃーさんも割と可愛い」ということである。我ながらちょろいオタクである。いや、でもおっぱいが大きくて稼ぎが良くて、デフォルトが全裸で問答無用で主人公ラブを隠さずに下ネタのみで発情トークを続ける金元寿子声の女の子なんて、そりゃ可愛いに決まっているだろう(最後のが特に重要)。しかもストーリーを追ってみればこれがちゃんと主人公と相思相愛で絶妙な距離感を演出していることがわかったり、その甲斐甲斐しさにはキュンキュンするに決まっている。さすがに今作のエンディングはカニ公とくっつくエンドでいいんだよね? 千尋きゅんも可愛いことは可愛いけど、さすがにそっちエンドにするのはカニファンから刺されても文句言えないぞ。

 アニメーションとしては、どうしてもキャラデザがのっぺりしているのであんまりピンとこない画面も多かったのだが、例によって大沼さんらしいデザイン性に富む構成でテンポも良かったし、全裸派調査やらオープニングの多用やら、色々と小ネタ回しにも余念がなかったので退屈することもない。この辺りは流石としか言いようがない。本当に「ただダラダラするだけのアニメ」になりかねない作品だったので、よくもこれだけ刺激を維持しながら1クールを成立させたものだと思う。まぁ、あくまでも奇策の部類なので、受け付けない人もいるかもしれないけど。わたしゃもともと大沼さんの狙う方向性が好きな人間ですのでね。

 中の人については……やっぱりカニ派。というかひーちゃんにとにかく隠語を言わせまくるというだけで今作は価値があった。アフレコ現場で荒ぶるひーちゃん、そしてそれをやんわり見守るクマちゃん。良い景色だ……。

拍手

Dies irae」 3→3

 結局、よく分かりませんでした……。だからほとんど真面目に見てないんだけど、これって資金を寄せたファンの皆さんから見てどうだったんでしょう。

 1話目(クレジットとしては0話)では、マジで何が起こっているのかさっぱりわからん話の構造で初見の私を困惑させてくれた本作。「まぁ、0話は原作ファン向けのサービスで、1話目からちゃんと話がわかるように構成されてるやろ」と期待したものの、結局世界観の説明ははっきりせず、様々な設定については「あるもの」としてお話が展開。わずか数話でついていけない事態になってしまった。その後も「何か謎が収束する部分があるんじゃないか」と一縷の望みを持ちながらなんとなく見ていたものの、もうそうしたフェイズは終わったんだ、とばかりにお話は突き進む。登場キャラがとにかく多いので、キャラとキャラの関係性もさして掘り下げないままに横に広がってしまうのがなぁ。

 結局、密やかな楽しみは毎度毎度エンディングの時に出てくるファンディングの人たちのよくわからない名前でした(あとエンディングテーマのどうしようもない雰囲気は割と好き)。まぁ、欲しかった人たちのところに求められたものが届いたことを祈るばかりです。

 

拍手

「血界戦線&BEYOND」 6→5

 一番好みだったのは授業参観回です。ママさんエピソード、実によろしかった。

 ごった煮感の非常に強いアニメ。それもそのはず、もともとヘルサレムズロッドはそういう場所なのだから。古今東西大量のアニメがあるわけだが、なかなか「毎週きっちり世界の危機が訪れるアニメ」なんてものはなかなか無いだろうよ。ドッタンバッタン大騒ぎも日常茶飯ならそれは日常ものと言っても良いのかもしれない。

 特段に悪い点があったわけでは無いのです。1期同様に「技名叫んで必殺技」のくだりは堂々たるものだったし、ヘンテコ世界のへんてこ大ピンチをへんてこ解決する毎度のお祭り騒ぎは健在。充分に作品の魅力が伝わってくる仕上がりだったとは思うのだが、個人的にはどっちかっていうと松本版の方が好みだったので、その差分を考えての評価にさせてもらった。ごった煮世界の乱痴気騒ぎとはいえ、毎週毎週世界の危機を迎えていてはやっぱりマンネリ化してしまうもの。松本版の場合はそのあたりの「慣れ」を極力許さぬよう、世界の見え方の時点で色々とおかしかったのでシリーズを通して妙な緊張感があったのだが、今回の高柳版は、そうした「画面のへんてこさ」は割と大人しめだったので、「まぁ、普通のドタバタアニメかな」というくらいに落ち着いた。2話跨ぎのエピソードもいくつかあり、そこまでジェットコースターな感じもなかったし、落ち着いて個々のキャラクターの活躍を追うことができたのだから良し悪しだとは思うのだけども。

 勝手なイメージとしては「起承転結」の「承」の部分が今回のシリーズだったのかな、っていう気分で、「起」(松本版)で出てきたとんでもないイメージをそのまま程よく保持しながら確実なリズムを作っているのが「承」(高柳版)。いや、別にこの後に「転」も「結」想定してないんだけどさ。とにかく、そうしてなんとなくこの街の日常が続いている感じが伝わってくるだけでもいいかな、っていう。

 1期は割とアニメオリジナル要素も多かったらしいけど、これで原作はどれくらい費やしたんでしょうかね。3期ってあるんですかね?

拍手

Code: Realize 〜創世の姫君〜」 5→4

 結論としては、「男児たるもの、CVが早見沙織のお姫様は何としても守りたくなるものである」という真理が得られました。個人的にはそれで充分かと思われる作品です。

 まぁ「向きじゃない」作品だったのでやっぱり流し見程度の視聴だったのだが、これは流石に真っ直ぐ見る気にはならなかった。ド定番のシンデレラストーリーに、なんとなく「その時代のヨーロッパ的有名人を集めてみました」という設定があるだけで、特に目新しさは感じられない。いわば時代を限定した英霊戦争みたいなもの……でもないけども、時代を超えて人気者の各キャラクターも、乙女ゲームにかかればあっという間にキワモノイケメンですよ。まぁ、もともとキワモノイケメンなキャラが多かった気はするけど。このままルパンがマジで美形キャラとして定着してしまったらどうしよう。

 どうしてもキャラゲーにする必要性からか、各キャラは変な方向に個性を発揮しがち。キャラが際立つのは基本的にいいことだと思うのだが、いかんせん「乙女ゲー」方向に際立ってしまうので男性目線からだと受け入れにくいキャラになってしまうことが多い。多分男性向けのアイドル作品なんかの女性キャラを女性が見たときにも同じような拒否反応が現れるんだろう。基本的に「異性に対して魅力を振りまくことが前提のキャラ」って、同性からしたら単なるムカつく奴の可能性が高いんだよな。今作の場合は別にムカつきはしないのだが、キャラとしては阿漕すぎてちょっと引く。モデルが実在(?)のキャラクターであるからなおさらだ。まぁ、それを言い始めたらまさにFateシリーズなんてどうなるんだ、って話だけども。あそこまでぶっ飛んでいっぺん「霊」にしちゃえばなんでも許されるわけですよね(性転換もか?)。今作はあくまで現実ラインの延長線上にキャラをおいてしまった分、「こんな奴いねぇよ」感が強まっただけで。いや、実際いないんだけどさ。フランケンシュタインとかルパンとかさ。

 まぁ、「向きじゃない」のだからとやかくいう必要もなかろうが、とりあえず早見沙織を嫁にとることを夢想しながら、僕は日々を強く生きていくよ。

拍手

 最終回かと思いきや! 第12話。普通に最終回っぽい展開してたし、予告のところで続きの報告された時にも一瞬「分割2クールかな?」って思ったらまさかの「January 2018」で吹いた。2クールだったんですね。

 というわけで、終わったわけではなくて「一段落」した今回のお話。じっくりゆっくりとチセの心情を追いかけ、無事にエリアスのところに戻っていくだけの中身である。今回はもう、隠し立てすることもなしに2人の心情がはっきりと声に出る形で描かれている。たまらんのはやっぱりエリアスの方の心情変化で、「最初はただ買って、ただ観察するつもりだったのに」って言ってるあたりが何気にひどいのだが、「のに」ってことはもう単なる観察対象としては見られなくなっているということである。口数少なく、ただ素直にエリアスのいうことを聞いてくれるチセだったが、少しずつ彼女の方に変化がで始めたこともあり、エリアスも無視できない状態になっていることを自覚する必要が出てきたみたいだ。

 そして、そんなエリアスの心情を知ってか知らずか、杖を作りながら今の自分にしっかり向き合ったチセは、帰心矢の如し。今すぐにでもエリアスに会いたくて、会って話したくてたまらなくなった様子。彼女をそんな風に素直にしてくれたのは、あのおじいちゃんドラゴン・ネヴィンさんのお手柄である。杖の材料にもなった木材じいちゃんなのだが、ひよっこのチセのお悩みなど何千年も生きる龍にはお見通し。これまでの苦しい人生のせいでなかなか自分に自信が持てないチセに対し、「みんな感謝してるんだから自信もちや」と発破をかけてくれた。これだけのことを言われれば、チセさんだって自分の気持ちに少しは向き合えるというもの。杖という武器を手に入れ、ネヴィンさんのいう「どこにでもいける」という言葉を思いっきりダイレクト解釈。火の精霊の力を借りて、まさかの火の鳥フォームからの超速帰宅である。魔法を使う前にチセが見せた笑顔は、これまでの彼女では成し得なかった表情であろう。もちろん、自分の意思で、自分のために魔法を使うのも初めてのこと。それくらいには、チセもじぶんのことを考えられるようになったのである。

 大した時間でも無いのに、なんだか随分ながの別れだったように思えてくる2人。劇的な再会はまだまだチセが未熟だったおかげでなんだか締まらない結果になってしまったが、二人の気持ちが一緒であることは、どこかで感じることができたはず。これからゆっくり、お互いのことを話していければいい。

 でもなぁ、なんか今後の予告が随分不穏な内容になってたんだよなぁ……。相変わらずカルタフィルスの影もちらついているし……うわぁ、2クール目、なんか不安。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
09 2025/10 11
S M T W T F S
3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[09/30 Serra]
[09/30 NONAME]
[09/30 NONAME]
[09/29 通りすがり]
[09/29 とみしの]
バーコード