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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「いぬやしき」 6→5 小日向文世の演技が実に良い。まずはそれ。よく誤解されるんですが、僕は専業声優以外が嫌いなわけではないんです。仕事ができない役者が嫌いなだけ。こんだけハマってる役者さんには何の文句もありません。 「格好いいじじい」というなかなかハードルの高い課題に挑んだ作品。普通「格好いい親父」と言えばハードなボイルドでCVが大塚明夫だったり藤原啓治だったりするキャラクターのことを言うものだが、今作はその真逆をいく犬屋敷さんである。体もひょろひょろだし元の生活は本当にパッとしないただの爺さん。それでも、力をもらえばヒーローにもなれる。サイバー爺さんの活躍を描くのには、これ以上ないくらいにしっかりした作品だった。 点数を下げたのは、筋立てがあまりにもシンプルだったことであまり1話目の印象からプラスになった部分がなかったからだ。ラストの展開もどう考えても打ち切り漫画の展開だろうし、ショッキングな大量虐殺シーンも、さすがにこんだけ連打されると飽きも来る。2人の最強マシーンの対立構図がもう少し中心にくれば見栄えのするシーンも増えたのだろうが、今作は1人1人の内面を掘り下げる方向に展開したので、いかにも「アニメ的な」見せ場はちょいと減ってしまっただろうか。でもまぁ、それは別に悪いことではない。「どれだけ最強でも庶民的な何か」を持っている爺さん達の等身大の戦いとの噛み合わせが面白みだったわけで、ぶっ飛んでいるのにどこか卑近な、妙な違和感を抵抗なく描けたのだからそれはそれで成功と言えるだろう。まぁ、欲を言えば本当の意味でのハッピーエンドが見たかったところではあるのだが……。 こういうヘンテコ作品でも臆せずそれなりのアニメとして仕上げられるのがノイタミナの持ち味なので、今後もよくわからない原作を拾って展開していってほしい。 PR 「王様ゲーム The Animation」 4→2 支離滅裂、という言葉が一番しっくりくる作品だったんじゃないでしょうか。途中から本当にろくすっぽ観てなかったのでもしかしたら作品の中では何か統一された意思が有ったのかもしれないが……いやぁ。 もともと原作がかなりぶっ飛んでいたのだと思うが、基本姿勢は「とにかく人が死ねば何となくドラマになるんじゃね?」という程度のもの。直近の「十二大戦」の感想では「デスゲーム好きだけど大体やれることはやり尽くしちゃったから新奇性のあるものなんて出てこないよね」ということを書いたが、今作はドラマ作りという最低限の仕事を完全に放棄し、とにかく「死」という要素(断片)のみに特化しているという意味ではある意味新奇では会ったのかもしれない。もちろん、それが面白いかどうかは別として。とにかく適当に人を殺す。殺し方には何の意志も働かず、その場その場で思いついた「何となくこうしたら悲惨じゃね?」という趣味の悪さが滲み出る。もちろん、人に衝撃を与える凄惨な死の光景なんてものは思いつくわけもないので、「酷そうな死」を用意してみても、実際は何ともチープな悪ふざけレベルの画面にしかならない。「デスゲーム設定」の上澄みをすくったというか、匂いだけ嗅いで別なものを詰め込まれているかのような作品であった。 もともと、こうした「クラス全体でデスゲーム」は非常にハードルの高い設定なのだ。「バトルロワイヤル」のおかげで安易にこの設定に走る作品は本当に多いのだが、1クラス最低でも30人以上のキャラが出てくるし、しかも全員が「学生」というステータスは必須なのでなかなか個性を発揮させづらい。「ネギま」の31人だって大変だったのに、こんなぽっと出の作品でキャラを魅力的に作れる訳がない。そのくせ、中盤以降には全く印象に残っていないクラスメイトが突然しゃしゃり出てきてお涙頂戴を演じようとする。無理難題である。 アニメ制作側もそうした無理には気づいていたのだろうか。何と、2つのエピソードをレッツラ混ぜ混ぜしてさらなるカオスを生み出すことで、ドラマ部分の脆弱さをごまかそうという驚天動地のアイディアを持ち出した。時代と場所が行き来することで筋立ての粗はさらにかき回され、もうどうでもいいレベルにまで達する。訳が分からないってんで匙を投げさせたという意味では制作側の狙い通りなのだろうが、問題は、その狙い自体が完全に間違っていたということだ。さらに増えるクラスメイト。スピーディに死んでいくモブの方々。それに加えてアニメのクオリティも安心の低さで、むしろそういうギャグなんじゃないかと思わせる効果は高かった(炎上しながら淡々と後の計画について相談する女子高生は最高にイカしてたな)。あとはもう、「いかに堀江由衣にゲスなことを言わせるか」っていう勝負だけになってた気がする。案外堀江由衣主演のライブ公演の演目とかでギャグたっぷりにやったら面白いかもしれませんね。 今期はこういう「逆の意味で」パワーのある作品も多かったなぁ。ある意味豊作だよ。 「魔方陣グルグル」 5→5 想像してたよりも随分真っ当な作品だった。自分が知らないところで(知らない世代で)人気の定番漫画ってことだったのでもうちょっと破天荒な部分がクローズアップされるものなのかと思っていたが、なんだかんだでファンタジー部分も筋立ては(形式的には)スタンダードだし、さらにニケとククリのラブ部分がかなり重要なポイントで、ラブコメとしての面白さがかなりのウェイトを占めていたのも意外。もっと小さい時に出会っていたらどんな印象になるのかは確かに気になるところだな。 ぶっちゃけ、そこまで真剣に観ていた作品ではないのだが、この作品を正座して観るのもどうかと思うので扱いとしては多分間違ってないと思う。まぁ、展開が超速なので脇目で見てる程度だとあっという間に訳が分からなくなるのが難点だが(最終回で勢揃いしたキャラの半分も覚えてねぇや)。正規のファンからするならこの超速展開は思うところもあるのかもしれないが、軽く触れたい程度の人間からすればむしろありがたい。あんまり引っ張ってじっくり見たいってものでもないし、この映像を作った時点で、「サクサク進めてとにかくテンポで勝負」っていう方向性は決まっていたのだろう。それなら適材適所。省エネ作画も原作のテイストを考えればむしろ再現性の高さとみることもできる。デジタルな雰囲気が強まったおかげで、中心要素である「よくあるRPGのパロディ」という部分が見えやすくなったのもプラス要素ではなかろうか。2クール作品として穏当にまとまっていたので入門書としてはありがたかったです。 個人的に気に入ったのは、本当に徹頭徹尾ククリが恋する女の子のままでブレなかったこと。放っておくと小学生向けのパロディやら下ネタやらで散々とっちらかってしまう恐れがあるこの作品で、周りの空気を一切読まずにただひたすら「女の子」であり続けるククリの強さは作品の根幹だったといっても過言ではないだろう。一言でまとめると「ククリかわいい」なのである。幼少期に読んだら変な性癖植えつけらえてたかもしれないな。中の人である小原好美はここからステップアップなるかどうか。 なお、私がメインでやっている某ソシャゲはなんとグルグルとのコラボを行い、そこで登場したククリがあまりに鬼畜性能だったため、別方面では悪魔のような扱いを受けていることも付記しておく(どうせコラボとか弱いだろと思ってガチャ回さなかった勢)。 「十二大戦」 6→6 僕は好きですよ。結局、最初に書いた通りに「デスゲーム設定が好き」なだけなんだろうけども。 しかしそこは西尾維新である。普通のバトルロイヤル形式なんて、粗製乱造、雨後の筍。もうありとあらゆる漫画や小説なんかでやり尽くされている感がある。嚆矢となった「バトルロワイヤル」の時点で既にかなりのネタが仕込まれていたわけで、これを上回るような刺激を得るのはかなり難しい。好きなジャンルではあるのだが、大抵は「まぁ、あんまりラストに期待しないほうがいいよね……」と思って見ているのも事実だ(そして大抵想定通りの結果に終わるものだ)。 そう言う意味では、今作だって「楽しそうだけど、まぁ、どうせそんな感じになるやろ」とちょっと腰を引き気味で見ようと思っていたのだが……なんかもう、序盤からあっという間に「真面目にやる気はないぞ」と言う宣言が出ていた。1話目で瞬殺される猪のおばちゃん、可哀想すぎる犬の人の末路。強くなったはずなのに多少のステータス変更を無視された鳥などなど、この作品では「壮絶なバトル」とか、「お互いを出し抜く頭脳戦」なんて部分はほとんど期待するものではない。そして展開自体も意外性を演出しないという方向性が早々に提示されており、「十二支の逆順で退場していくよ」ってことは誰だってすぐに分かるので、自動的に展開も決まるし、優勝者だって決まっていたようなもんである。ここまで「デスゲーム設定で興味を引く(はずの)部分」をそぎ落として、一体何が残るというのか。 それが、今作における西尾維新なりのヒネ方だったのではなかろうか。結果も分かっている、戦闘もしょっぱい。そんな中でも「命がけで戦おうとしている連中コント」は成立するんだよ、という、様式美の再構築。既定路線の「殺し合いゲーム」を適宜スカしていき、強いと言ってるけど別に強くない。過去話を散々やっておいて、殺される時は秒殺。そして何より、優勝者が一番やる気がない。「散々殺し合いゲームのプロットとか練るけど、結局能力一つでどうとでもなるんだよ」という、身もふたもないお話なのである。だが、それを禁止するルールはこの世のどこにも存在しない。それだったら、大真面目なふりして書いてみるのもありだろう。 そういうわけで、あとはこの悪ふざけみたいな展開を苦笑い半分で見ていくだけ。そんな中でもやっぱりキャラの立て方は小憎らしく、気づけば十二人のキャラのうちで1人くらいは好きな奴も生まれてくるのである(僕の場合は虎……いや、やっぱり猿の方がいいです)。デスゲーム設定のふりをした、「特殊能力を持つ12人のキャラ導入エピソード」くらいのもんである。ご丁寧に「別な分岐」の可能性まで示唆されているわけで、もしこの作品を見てどこかに好きなキャラができたのなら(そしてネズミが勝ち残る結末が気に入らないのなら)、自分なりの十二大戦を脳内で作ってみればいいんじゃない? ということ。考えてみりゃ、単に「純粋な武力」だけを持った牛さんなんてのはいかにもキャンペーンに用意された「最後に倒すべきボスキャラ」なんだよな。うまいこと鳥さんを導いて牛を撃破するシナリオを書いてみる、なんてのも面白いかもしれませんよ。 うーむ、やっぱりふざけた作品だ。それでも、基本的にはアニメーションが安定していたので映像面に不満はなく、ネームが多すぎる相変わらずのテイストも、適度にほぐされていて見やすい作品だった。どうしてもアニメに向かずにシャフト技法のようなトリックプレイが求められる西尾維新作品だが、本作はそんな流れの中、もっともオーソドックスな形で作品を成立させたという部分は評価しても良いのではなかろうか(蛇のエピソードのショボさだけは例外)。 追伸:虎さんのキャラはがっかりしたと書きましたが、エロ同人が出るなら虎さんがメインでも一向に構いません。現場からは以上です。 なまはげ生きとったんかワレェ! 第11話。いやー、久しぶりに聞く濃厚な秋田弁はかなり強烈ですね。まぁ、調べたら中の人たちは全員青森県民らしいのだが……。ネイティブじゃなきゃそんな細かい違いなんてわからないからしゃーない。しかし、青森出身声優っていっぱいいるのに、秋田声優とか山形声優ってあんまり聞かないよな。 さておき、前回はインスタントなギスギスをとっとと解消することで絆の強さを見せつけたエピソードだったわけですが、今回はそれを前提にしているのでWUG内部での軋轢は一切なく、現れるのは外部のトラブルばかり。当面最大の障壁になっていたのは早坂に押し付けられた歌詞作成ミッションだったわけだが、これはなんかよくわからないうちにクリア。佳乃が必死に締め切りを延ばしてくれたり、実波が思いつきのとっかかりをくれたり、ちょこちょこ「解決への糸口」みたいなものは散見されるのだが、最終的に何が決定的な端緒となってブレイクスルーに至ったのかはよくわからない展開だった。「なんだかんだでみんな頑張って考えました」っていうだけなんだよなぁ。あと、早坂さんに仕事を命じられたのはそこそこ前のことだったのに、忙しさにかまけて結局締め切りを2日も伸ばしてもらったのはあんまり格好いいシーンではない(佳乃の態度が悪いわけではないが)。シナリオの要請上、「ギリギリまで頑張りました」っていう方が格好いいってんでそういう要素が入ってきたんだろうけど、普通に考えると夏休みの宿題が9月までに終わらなかった小学生みたいであんまり褒められたもんじゃない。締め切り過ぎてからまとまるなら、もうちょっと早く頑張れよ、って話だし。 他にも、ここにきてバーチャルアイドルの存在感がグイグイ増してきて変な外人社長が登場したり、「ラスボス」の設定に余念がないのだが、やっぱりI-1と違って実体(と実態)がないせいであんまり「強敵」感が無いんだよな。幾ら何でもバーチャルアイドルが突然全米チャートを荒らしたりするかね? 日本の奇跡である初音ミクだって結局一過性のもので収束したことを考えると、まだまだアイドルコンテンツとしてバーチャルは根づきにくいような気がする。まぁ、最近はYoutuberもバーチャルらしいが……。構図としてはI−1とWUGが必死にバーチャルアイドルと戦っている状態なので、「よりによってそんなもんに負けるのか」というのが何だか拍子抜けである。まぁ、この世界でI-1以上の実在アイドルをいきなり新しく登場させるわけにもいかないのはわかるのだが……。 なんか全体的にシナリオラインが雑なように見えてしまうのは、相変わらず画面が雑なせいだろうか。僕らはそろそろ事務所の壁アニメは飽きてきたんですが……。もうちょいアニメとしての刺激をください……。
「食戟のソーマ 餐の皿」 5→5 結局分割2クールだったことが判明したので、今回は終了というよりも小休止ですかね。ジャンプ作品はこういうのが多い気がするな。 今期はこれまでと違って1クールで(一応の)区切りということだが、その中であんまり大きな勝負がなかったのでシリーズとしてはそこまで盛り上がるもんではない(一応学園祭があったけど、1つの試合に集中しない展開だったから間延びする部分だったし)。たぶん叡山先輩の「偉そうなこと言っといてしっかり負ける」パートが一番の見所だったんじゃなかろうか。いや、別に大きな盛り上がりが無いというのは悪いことでは無いんだよ。ただ、評価する時にはいつも以上に「まぁ、いつも通りだし」っていう感想以外が書けないっていうだけで。今回は薊政権確立っていう下準備の描写が中心なので、今後のシリーズのための助走の意味合いが強い気がするね。いや、次の1クールでなんか盛り上がるところあったかって言われたら思い出せないけども。えりな様の声がどうなるかだけが気になるところです。 猪のおばちゃんのハーレムはいろんな意味でキツそう、最終話。最後に全員集合してくれたのはちょっと嬉しかったですね。まぁ、いちばんの衝撃はイヌさんの家事姿だった気がしますが。 大戦の方は11話で完全終了。そしてエピローグとして賞品を受け取るネズミの懊悩を延々と描くという構成。常日頃から「物語のエピローグはたっぷり取ってほしい」と言っている勢なので、こういう幕引きはうれしいですね(まぁ、本編の尺ももっと取って欲しかった気もするが)。そして、ネズミは100の分岐を利用して実は他の11人の参加者に色々とインタビューをしていましたよ、ということで全員集合が実現したのである。まぁ、猪やら羊やらはホントに一瞬だけだったのであんまり集まった感じはないけども。 結局、ネズミは「自分だけのたった1つの願い」を見つけることが出来なかった。この何ともむなしい「全能感と無能感の表裏一体性」は西尾維新が大好きなやつで、マイナス十三組風にいうなら「虚しい勝利」である。おそらく他の11人の誰が優勝したとしても、少なくともネズミよりは有意義な願いの使い方をしていただろう(ウサギが優勝していたら地球上がゾンビだらけになっているだろうが)。そんな自分の虚ろさを痛感してしまい、ネズミは勝者のはずなのに気分的には負けくさい。最終的には全ての記憶を抹消し、不自由で生きづらい世の中を幸せに暮らすことを選んだのである。まぁ、あの能力があるなら、今後の日常でも不自由はしないからそれなりに幸せなんじゃねぇの? ただ、また戦場に駆り出されるとは思うが。もし次の十二大戦にまで駆り出された場合、前回の覇者なのに当人が記憶を無くしているという面倒な状態であり、下手したらまた同じように優勝し、同じような悩みを抱えることになるかもしれない。 なんとも皮肉だが、それなりに納得できるネズミさんのエピローグ。落としどころとしては無難ではなかろうか(西尾維新だったらこんな感じ、っていう身構えは必要かもしれないが)。あとは、残りの11人のサービス出演でもう一度この世界を総覧しておしまいだ。こうしてみると、あれだけあっけなく殺されていくノルマみたいなバトル展開だったにも関わらず、11人がそれなりにキャラとして立っていたし、振り返ってみると懐かしさもあれば切なさもあるので、やっぱりそういうストーリーテリングは卒がなかったんだなぁ、という印象。特にネズミの中で特別視されていた猿との対話シーンはちょっとグッときちゃったね。実際の悲惨な末路と比較するとなおさらなぁ。他にも、一体どんな方法で仲良くなったんだよ、みたいな無茶苦茶なインタビューが展開されている分岐も存在しており、特にウサギさんをなんとか説得することに成功したフェイズは一体どんな結末を迎えていたのかも気になる。「話してみると意外と普通に話せる」と言っていたが……まぁ、ウサギさんとはあんまり話せなくてもいいな。作中で唯一回想シーンがなかったいレギュラーは伊達ではないよ。他にも辰巳兄弟との対話が成功しているフェイズも気になるし、派手に鳥さんにやられている展開もその後の結末が見もの。牛さんとの対話が実現したフェイズでは牛さんが既にウサギの能力の全容と弱点まで把握しているし、多分、100のうちの30%くらいはやっぱり牛さんの優勝だったんじゃなかろうか(クソザコだと思ってたけど、やっぱり強いのかな?)。 他にも色々と「分岐を作る」というネズミならではの能力のおかげでこのたった1つのバトルロイヤルが無限の可能性を見せてくれている、というのは単純に面白い設定だ。二次創作なんかも捗りそうだし、続編もいくらでも作れるし。「十二大戦対十二大戦」は読んでみようかなぁ。 結局橋本にゃーとトト子の関係ってなんなんだろう。第12話。チョロ松が追っかけてるんだから橋本にゃーはそれなりの知名度のアイドルのはずなのだが……それとも、結局どちらも地方アイドルの域を出ない存在なのだろうか。 Aパート「栄太郎親子」。十四松名物、「なんかいい話っぽいけどそうでもない話」。今期は「十四松とイルカ」に続いての2本目のメイン会である。まぁ、話が作りやすいから……とは思うのだが、こうしてみると十四松も結構キャラにブレのある変な奴だ(今更)。今回も含めてよくブレるのは、本当に超絶ド天然の頭空っぽ状態なのか、最低限のニートとしての常識や羞恥心を持ち合わせた存在なのか、という部分。こんな生活してるくせに、一応少年から「ニートなの?」と聞かれることは恥ずかしいと認識しているんだよね。他にも、栄太郎のお母さんと初めて面会した時みたいに「都合の悪いことは隠そう」というこすっからい精神は持ち合わせていることが多く、本当にポンコツになった時よりも思慮が見て取れるタイミングは結構ある。まぁ、こればっかりはその時のネタの方向性次第なのだけども。恥ずかしがろうがなんだろうが、ニートやチェリーと言われて気まずくなるような奴が昼間っから小学生と遊び呆けてるのはまずいだろうと思うのだが、そのあたりに対するハードルは低いんだよな。 そして、何故かことあるごとに特定の女性と関わりを持つのも十四松ならではの属性と言える。他の兄弟は(トッティを別にすると)どれだけあがいても女の子との関係性は構築できないのに、十四松は最終的に出待ちされるまでになるんだもんなぁ。まぁ、今回の場合は人妻だから(倫理的にも十四松的にも)ノーカンだろうけども。いや、十四松の好みなんてわからんし、案外人妻でも構わないのかもしれないが……さすがに栄太郎の手前、そういう流れにはならんかったな。 個人的に気に入っているのは、こうして十四松の日常で壊れ現象が起こっていることを観測しているのが一松とトド松だったという部分。一松が一番念入りに十四松のことを観察しているのはいつも通りといえばそうなのだが、もう1人がトド松なんだよね。おそらく五男を見守っているのでポジションが近い四男と六男に任せたんだろうけども。結果的に一松&トド松っていうちょっと珍しい組み合わせになっている。以前、チョロ松との絡みだと1対1になることを極端に嫌がった一松だったが、末っ子トド松相手だとその辺は大丈夫なんだろうか(まぁ、ずっと十四松という共通の話題がある状態だったから平気だっただけかもしれんが)。 Bパート「返すダス」。だから長いって。1つのネタで尺引っ張りすぎだって。今期はなかなかデカパン&ダヨーンネタにいいのが出てこないなぁ。ただ、デカパンが面と向かって「キミは何を考えているかわからない」って言ってたのは収穫ではある。やっぱり分かってないんじゃねぇか。なんであんなおぞましいキャラといつも一緒に行動できるんでしょうかね。あと、道中でカラ松&チョロ松の釣り堀シーンが出てきたので一瞬釣り堀ネタを期待してしまったのだが、結局何も起こらなかった。あの釣り堀にいつか帰ってくることはあるんでしょうかね。 もう、いっそコーチ殺して心中エンドでよくね? 第11話。もう、何もかもうまくいかないのは大体あいつのせい。 予想通りにモチベーションがた落ちのゆり&めぐみペア。そりゃそうだ。本人たちも言っていた通り、「目標が勝手にこっちに帰ってきちゃった上に、そこにいるのにそこにいない」のである。これでもし優勝でもしてマン島に行っちゃったらむしろ本末転倒である。そんな状況にしてしまった諸悪の根源である棚橋がどんな男なのか、というのが今回描かれたわけだが、これまたゆりたちが言っている通りで、一言でまとめるなら「レース馬鹿」である。実力はそれなりに世界レベルなのだろうし、非常に真摯な姿勢でレースに挑むのでプレイヤーとしては優秀なのだろうが、いかんせん人間というものに対しては配慮がなさすぎる(この辺りもゆり達が言っていた通りである)。そのくせ、何故か世界トップクラスの女性レーサーに粉をかけてあっという間にものにしてしまったり、天然ジゴロの気があるのでよりたちが悪い。バーチャル姉の方がこんな面倒な男にコロッと落とされてしまったのは可哀想であるが、まぁ、同様のレース馬鹿だったらこの真面目さは確かに武器にもなるのかな。 しかし、あくまでもコーチとして、下から見上げる形で憧れていたゆり達の場合、突然レースでの繋がりを喪失してしまうと自分たちの憧れすら虚ろに見えてきてしまう。今後も追いかけるべき夢だったのか、忘れ去ってしまうべき過去なのか。なかなか割り切れない中でそんな夢を奪ってしまった「泥棒猫」を目の前にしたら、持ち前のひねくれ根性も働いて、酸っぱいブドウを馬鹿にするかのように散々にコーチの悪口が出てくるのもしょうがないところか。ちゃんとまっすぐ見ていたコーチの姿も、突然崩れたコーチへの憧れも、全部ひっくるめて、自分を納得させるためのあまりにもみっともない虚勢である。でもまぁ、婚約者だって言ってる人の前でそれを漏らしちゃうのは単なる嫌なやつよね……。「かつて自分が憧れていたものをあしざまに言うようになってしまった人間」って、本当に情けないし、醜くも映るのである。 そうして成り行きで開催された世界トップレベルの強豪との突発レース。三宅島の公道は24時間いつでもレースに使っていいものなんでしょうか。さすがに夜間に爆音鳴らして疾走するのは近所迷惑なような……ちゃんと許可申請は出したんでしょうかね(そんなわけないよな)。しかし、急な試合で圧倒的アウェーであったにも関わらず、世界レベルはマジで世界レベル。高校生が必死に抗おうとも、完全なる技術力のみで地の利も情念も捩じ伏せてしまう。ぶっちゃけ、「あとを追えばあらゆる情報が漏れてくるから追いかけられる」は理屈としてはわかるんだけど、そこから一気に追い抜いて突き放せたのは何でなんでしょうかね。もしかして周回レースにしたから1週目でコースの特徴は全て把握したとか、そう言うことなんかな(周回してるかどうかは知らんが)。夜間で路面状態すらよくわからないと思うのだが、そんな状況でもぶちかませるあたり、世界レベル怖い。 こうしてあらゆる戦いに敗れたゆり達は、もう抜け殻状態。そんな彼女達に追い討ちをかけるようにしてコーチ本人から「しっかりしやがれ」とか言われ、「黙れこのクソ野郎」と叩きつけて荒れ放題。ご丁寧にコースにはイレギュラー。そりゃもう、事故ってくださいって言ってるようなもんでね。ここでもし復帰不可能な怪我でもしてたら、決勝で戦えないって言うまさかの展開で笑えるのだが……。なんだろう、多分めぐみを大切に思ったゆりが必死に彼女を救い出し、お互いがお互いの存在を再認識、互いのプライドのために優勝を目指すって言うモチベーションの解決があるんじゃないかな。 結論:男よりも百合が良い。真理である。 |
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HN:
Thraxi
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男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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