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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
フォス! フォス!! フォス!!! 第9話!! なんてこった! もう、なんでこんな話が!! 今期は個人的な性癖にドストライクな作品が多くて嬉しい限りなんですが、今作においても、私の嗜好をピンポイントで刺激してくる展開となりました。どういうカテゴリにしたらいいのかちょっと悩むが、無理やりまとめてしまうと「容姿を含めた性質が様変わりする主人公(ないしヒロイン)」というのがすげぇ好きなんですね。バトルもののパワーアップでもいいし、恋愛がらみで髪を切ってしまうヒロインでもいい。「ヘアスタイルが変わる」ことについては、確認したら「すかすか」の感想の時に「髪型が変わるヒロインが好き」って書いたけど、正確にはそうじゃないってことを今回のフォスで痛感した。なんらかの変化(成長)が、外面に現れるほどの「意志」が好きなんだ。だから今期だったら「ネト充」のモリモリちゃんも好きなんだ。変化前と変化後の容姿のどちらが好きかはまた別な話ね(モリモリちゃんはロングの方が好きだったし、顔つきが変わったフォスはおっかない)。振り返ってみると、多分こうした「大きな外面的変化」嗜好の原体験は「まじかるタルるートくん」の主人公・本丸だった気がする。彼は最初はドラえもんにおけるのび太ポジションだったにもかかわらず、途中で意を決して父親と山籠りし、しばらく代理主人公を立て、戻ってきた時には身体も大きくなって立派にバトルものの主人公になっていたという変わり種。幼少期に体験したあのシナリオのおかげで、「見た目にも分かる外的変化」になんらかのヒロイズムを強く感じるようになってしまったのだろう。 相変わらず自分語りが長くなってしまったが、今回のフォスはまさにこの本丸と同じ展開。自分の弱さを突きつけられ、失ったものを取り戻すために劇的な変化を遂げ、圧倒的な強さを手にして戻ってきた(作中では単に時間が経過しただけだが)。金とプラチナによる合金の腕はおよそ金属とは思えぬ柔軟性・利便性を見せ、月人相手にもまさに片手でひねる程度の戦い方。おそらく描写されていない冬の間に、合金の腕を制御する訓練を繰り返していたのだと思われるが、新たな武器を巧みに操り、先生の力を借りずに一人で月人に対峙する姿には、もう以前のへなちょこフォスの面影はない。合金の影響で体の大きさも変わったというが、顔つきまで変わってしまったのは彼女のアンタークへの自責の念によるものだろうか。どこかアンタークに似たような、より中性的なものへと変化している。モノトーンストライプの足、そして黄金に輝く腕。気づけばフォスは、様々な物質を体内に取り込み、メンバー随一の派手な存在になってしまった。そして、得たものが大きかった分、失ったものもまた大きい。アンタークを守れなかったという後悔は自堕落だった彼女を仕事の鬼に変えたが、それはもしかしたら、たくさんの記憶とともに以前の「フォスフォフィライト」までもが抜け落ちてしまった結果なのかもしれない。シンシャとの関係性は、今後どうなってしまうのだろうか。 強さと派手さ、そして何より物珍しさを手に入れたフォスに対し、寝起きの宝石たちはいたって元気。そりゃみんなだってアンタークの喪失は悲しい事件ではあるのだろうが、すでに宝石たちは何人もの同胞を月人に拉致されており、だいぶその辺りの感覚は鈍くなっているのかもしれない(そもそも仲間意識ってどれくらいあるんだろう)。見たこともないフォスの変質を目の前に、ただ触りたいやつ、解剖したいやつ、改造したいやつ、採寸したいやつ、斬りかかりたいやつ。……さすがに色々問題のある奴が多くないか? いや、レッドベリルが追い回してるのは仕事が理由なんだからしょうがない気もするけども。 個人的にもフォスが一体どんな能力を手に入れたかは気になるところ。これこそまさにバトル漫画でいう「パワーアップ」なわけだが。そのパワーアップが仲間の悲しみを背負ったもので、どこかに能力制限があったり、工夫次第でもっと強くなる可能性があったりと、とにかく少年漫画的にもたまらない設定。また、本当に今作はオレンジによる映像形成のおかげで種々の説得力が増しており、彼女の合金細工の「どんな体積やねん!」という無茶な展開も不思議と気にならず、「とにかく強そう」という印象が優先して伝わってくる。また、月人戦で足場を作る際に自然と植物のような形状を作り出しているのが興味深い。おそらくフォス自身は意識していないと思うのだが、なんらかの「安定する形状」を生み出そうとした時、それが自然に植物のような形状になるというのは興味深い話だ(これは月人側の兵器にも同じことが言える)。あらゆる動物が死に絶えたこの世界において、植物の形こそが「生きる」ことの象徴となっているのかもしれない。 そしてほんと毎度のことで申し訳ないのだが、今回も際立つ黒沢ともよの仕事ぶり! これまでのフォスの気だるげな「ダメ人間ボイス」も徹底していたのに、今回はガラリと変わった新生フォス。こちらはさらに硬質さが増し、もうすっかり戦闘マシーンになるかと思いきや、その後の日常パートではしっかりと「あ、これフォスじゃん」という「らしさ」が残っているのである。このバランス感が信頼されてこんな面倒極まりない主人公を任されたのだとしたら、納得のキャスティングである。 さて、何やらボルツさんが悪そうな顔をしていたのが気になるのですが……今後の展開はどこへ向かうのでしょうかね。さすがにアンターク奪還は無理だよなぁ……。 PR ダイエット回無いのかよ!! 第9話!! いや、そりゃ残り話数で厳しいのは分かってたけどさぁ。フラグ立てるズラ。まさかのヨハネによるフラグ返しとか、誰が予想できるかよ。 妹エピソード、後編。そしてついでにクリスマスソングの時期に合わせてのお披露目回としての役割も果たしていた。前回の時点で「ルビィの扱いは問題があるよな」的な風潮についてもちょっと触れたわけだが、今回のエピソードは、そうした彼女のこれまでの不遇を吹き飛ばす記念すべきお話になっている。何しろお当番回としては破格の分割2話を費やしてのお話である(理亞と共同とはいえ)。ここまでしっかりと「成長」を掘り下げてもらえたのなら、ルビィも満足なのではなかろうか。考えてみれば、今作においてここまではっきりと「成長」という要素について触れられたキャラというのは少ない。こないだの千歌ちゃんのバク転なんかは一応「成長」だが、あれは彼女の努力によって一気に問題解決を図った爆発力のお話。今回のルビィの場合、これまでじわじわと蓄えてきた妹としての鬱屈した思い、脱却への願望が爆発する形での「成長」なのでカタルシスが大きい。1期では花丸や善子といった強力な個体のサポートに回ってばかりの印象だったルビィが、ようやく独り立ちできた記念すべき転機となったのは間違い無いだろう。 今回特筆すべきは、沼津と函館で物理的にもユニットをはっきりと分断したことである。これまで、例えば梨子が1人だけコンクールに行って離脱したり、会場の移動が間に合わないからってんでチームを分割した(正確にはしようとした)ことはあったが、どれもこれもアクシデント扱いで、望まれた「分割」ではなかった。しかし今回はルビィが確固たる意志を持って自立を志願し、進歩的な理由から「姉離れ」を試みた結果の分割。もちろん、ルビィだけが孤立してしまうなどというネガティブな要素は一切なく、その隣にはちゃんと信頼できる仲間であるズラ丸と善子もいてくれる。濃密な1年生トリオ回としても楽しめるので決して「バラ売り」の印象もないのである。ルビィの決意について、普段はお間抜けポジションにいるはずの千歌ちゃんだけがなんとなく察してサポートしてくれているあたりも心憎い。あれって、やっぱり自分も妹だからなんでしょうかね(なお、妹離れできない姉が壮絶にアホになってしまうことについてはもう触れないでおく)。 これまでずっと「ルビィは幼すぎる」という印象があり、キャラの造形として足を引っ張っていた部分があったと思うのだが、それもこれも今回の脱却のための下準備だったと思えばなんとなく納得もできてしまう気がする。まぁ、ルビィは今後も相変わらずピギィと叫び続けることにはなるのだろうが、何しろルビィだけじゃなくズラ丸のズラだって善子のリトルデーモンだって、高校生としてはみんなおかしいのである。そんな世界の中で、ピギィと言いながらもようやく自分のことを大人だと意識し始めた高校1年生の女の子。そう考えるとなかなか尊いではないか。ただ、なんで最終的に11人でライブやったのかはよくわからんかった。本番は山頂で踊った二人だけのバージョンで、後のライブはイメージ映像ってことなんでしょうかね? それにしても善子なぁ……お前……太ってしまうん? いや、百歩譲って善子が肥えるのはいいとして、ズラ丸はそのまま許されてしまうん? 幾ら何でも食い過ぎやろが。そりゃまぁ、函館は色々と美味しいものもあるでしょうけども。今回は函館市から何かもらってるんじゃないかと思えるくらいの圧倒的な函館推しでしたね。綺麗なのはいいし、路面電車を使ったステージ演出なんかは割と面白かったのだが、結局「函館っぽさ」が函館山くらいしか出てこなかったので、聖地商法としてはもう一つだな。もともと観光客で溢れてるところに客呼んでもしょうがないしなぁ。なお、新曲のライブ映像は後半ダンスの足あげるところが気になってしょうがなかった模様。毎度いいダンスを見せてくれるのに、なんであそこだけあんなに違和感があったんだろう。まぁ、リアルライブでビシッと動きが揃えば格好良く見えるのかもしれないけどさ。 肝付兼太はサンプリングで出演続行だー、第2話。残念ながら、この世界で精霊が復活しても悪いフラグ扱いにしかならないのだけども。 今更気がついたのだが、今作の構造は「まどマギ」に非常に似ている。タイトルは「結城友奈」であるが、最終的には東郷さんの物語になっているという部分だ。タイトルになっているピンク髪は実は「ヒロイン」で、そんな彼女に勇気をもらう黒髪の主人公は、何度も人生を繰り返し、絶望的な世界の真実と戦っている。今作がまどマギと違っているのは、残念ながら主人公達は神や悪魔の次元まではたどり着けず、なんとか「勇者」に手をかけている程度であるということ。絶望的な世界の構造を前に、女子中学生達はあまりに無力である。 東郷さんの真実が判明し、「外」へと救出に飛び出す一行。うーむ、いつの間にやら「外」も随分あっさりとアクセスできる世界になったもんである。まぁ、ネタバレしちゃった今となっては大赦だって隠す必要もないしな。世界のハリボテを勇者に見せ続けていたのはその方がモチベーションが上がるっていう理由もあったわけで、全部バレてしまった今、むしろ本当のことを包み隠さず連絡して同じ立ち位置から問題解決にあたってもらった方が効率もいい。今回園子がガンガン大赦に直接交渉して情報やら資材を引き出していたのが、完全に大赦の白旗宣言だと考えていいのか、それともやっぱりまだまだ後ろに秘密が隠されていることを警戒しておくべきなのか……。今更人間同士で対立してもしょうがないので、できれば前者であることを願いたいのだけども。 世界の構造が見えてしまえば、勇者達の勇気は力になる。「ちょっと見ない間にブラックホールになってた友達」を救うべく外の世界に改めて挑む友奈達。満開システムが改変されたおかげで「支払うべき代償」は本人の意思でコントロールしやすくなったし、バーテックス連中の底も見えたのだから戦闘はやりやすくなっている。あれだけひどい目にあわされたシステムを再び身に纏うのだからためらいがあるのが当然なのだが、そこは最強無敵の乃木園子である。散華のリスクがないとはいえ、むしろ命が危ないというこの状況でも平気で満開する肝の太さはさすが。あの満開船に笑顔で乗り込む面々を見られる日が来ようとは思わなんだ。確かに園子がいうように「昔は精霊システム自体なかったんだからこれくらいの肉弾戦は余裕やで」という古参兵の凄みがなんとも頼もしい。元祖勇者部の4人とどの程度連携が取れるものかと心配だったが、園子だったらなんの問題もなさそうだ。 各々の戦力を推し量るようにして進んでいく一行。壁の外は何が起こるかさっぱり分からない魔境であり、案の定、ブラックホール付近はちょっと前なら完全に死亡フラグになっていたはずの絶望的バーテックス模様。それでも勇者が力を合わせ、友奈ちゃんが無茶をすれば切り拓けない道は無いという。命知らずの身投げで東郷さんのところへたどり着いた友奈は、強引に彼女を生贄台から引き剥がして、わずか1話で救出に成功してしまった。すげぇな友奈ちゃん。相変わらず後先考えないな。 生贄を引き剥がしたことで世界にダメージが残るかと思われたが、なんだか都合のいい解釈でそこは不問になった。東郷さんが身を呈して頑張ってくれた成果がここで出たということだろうか。帰還に成功してついに念願の6人勇者部が実現したわけだが……。そこはまぁ、ソウルジェムの穢れというか、なんというか。あれだけ世界の理に抗っておいて無傷でいられるわけもなく……今作の場合、スタート時点で世界設定が絶望的なので、どれだけ無茶な「うまくいった!」が成立しても、結局死亡確定が死亡手前に引き戻される程度の努力に過ぎないんだよなぁ……。友奈ちゃん、なせば大抵なんとかして。 オムニバスがオムニバス、第9話。もう、なんでもありやんけ。 まさかの短編集構成。そしてアニメ独自のよくわからない演出という大サービス(?)まで。いやぁ、確かに「わざわざ他の媒体をアニメ化する意義」というのはちょいちょい出てくる議題ではあるのだが……多分そういうことじゃないな。いや、笑ったけども。 1本目「山賊達の話」。英語タイトルは「Can You Imagine!」。イメージするのだ! と言いながらなんとなくいつもの愉快な御一行を外部から観察する超短いお話。人を襲撃する前提の山賊さんを主軸に据えてる時点でちょっと面白いが、結論として「旅人って大体おかしい」っていう話になっているので、果たしてあの山賊さん達は今後ターゲットを襲うことができるのかどうか……。「幼女と犬ととっぽい男、チョロいですね!」→「いや、よく見ろ」→「ゲェー、幼女に手榴弾!」っていう流れはちょっと笑った。じいちゃん、ちゃんとよく見てるやんけ。ゲェー、幼女に手榴弾! 2本目、今回一番寓話的な色彩が強いメイン(?)コンテンツ、「徳を積む国」。英語タイトルは「Serious Killer」。当然「シリアルキラー」のもじりだろうが、今回のお話の場合、むしろ実際には「Killer」になれなかったという問題の方が深刻(Serious)である。「善行をポイント制にしよう」という、いかにもディストピア的な発想が生み出された街。これだけでもSF短編が書けるし、実際にそういう設定のお話も多い気がするが、今回の肝はこのポイントのおかげで、「ポイントで!」という気軽な人殺しができるようになってしまった、というどこかねじれた倫理観を皮肉るお話になっている。もともとこの国だって「善い行いを励行しよう」という目的でこのシステムが設定されたはずなのだが、外部から「数字」として規定されてしまった時点でそれが本当の意味で人の心に寄り添えなくなってしまうというのはよくあるお話。もちろん、そうそう簡単に人殺しなど容認されるはずもないのだが、今回はただそのためだけに人生を費やし、ついに「人殺しポイント」まで貯めてしまったという不幸な男にスポットが当たっている。「徳を積めばなんでもできるのだ」ということを物心ついてすぐに理解した男は、必死に徳を積み、ポイントを重ね、あらゆることを可能にする力を手に入れた。しかし、手段は目的に先行してはならない。特に使い道のないポイントは、ただ男に名誉を与えたのみで、実質的な得など何もない。今までの自分の人生は一体なんだったのか、この手元のポイントになんの意味があるのか。手段を手に入れてしまった男は、なんとか自分の目的を探そうと躍起になり、「人を殺しても良い」を「人を殺さなければ」に転化してしまうのである。 まぁ、ことの大小に差はあれど、こういうのってよくあることよね。「ポイントがつきます」って言われてなんとなくポイントカードに貯める。日常的にちょいちょい使っていけばいいものを、なんか特別な感じがしてポイントを貯めてしまい、結局よくわからない目的に使うことになる。大抵期限切れになったり、店が潰れたりして損することの方が多いんだけどね。なんか、そういう貧乏性というか、ポイント制度の特別感みたいなものって、不思議な力があるんだ。そして、それが国民全員に見える形で明示されるとしたらなおさら。ポイント制度に加えてソシャゲのランキング制度みたいな影響力もありそう。別に1位になったからって生活が潤うわけでもないのに、なんとなく見えてるからには上に行きたいという不可解な自己顕示欲。そういう「形のないもの」に囚われてしまった哀れな男の末路。赤ん坊に対して「俺のようになるな」という悲痛な彼の叫びは、全国のソシャゲに色々注ぎ込み過ぎたおじさん達には寂しく響くのではなかろうか。 意味不明度合いではなかなかの3本目「料理の国」。英語タイトルは「Original」。これは「外から来たわけのわからないものをありがたがるのは滑稽だ」という寓話……でもねぇなぁ。単にキノが圧倒的メシマズであるというのを国家規模で見せつける話? 結局あの後でシズたちはオリジナルとマイルドのどっちを頼んだんでしょうね。こんだけ色んなところを渡り歩いているはずなのになぜかそこかしこでまじわるキノとシズ達のルートどりがよくわからんよな。 そしてそんなシズさん達御一行の旅の姿を垣間見せる4本目「ティーの願い」。英語タイトルは「Get Real!」。いい子に育ってるんじゃないでしょうか。手榴弾さえ持ってなければ。 なんとでもなるやろ、という投げやりな5本目「美しい記憶の国」。英語タイトルはなんとも皮肉な「Beautiful Memories」。本当にこの世界の科学技術の水準がよくわからないのだが、まぁ、以前の「迷惑な国」がOKならピンポイントで3日分の記憶だけをかき消す薬だって問題なく存在するのです。「何故この国はよそ者の記憶を消そうとするのか」とか、「それだけ徹底してる割にエルメスが記憶を持ち出すのを許したのは何故か」とか疑問はあるのだが、そこを深掘りしてもしょうがない話。「旅というのは旅先での思い出を得るための行為なのに、それ無しでただ時間だけが経過したキノは旅をしたと言えるのか?」というなんともメタなレベルでの「旅」の意義を問うお話ともいえるかもしれない。ちなみに、エルメスは「分解されても喋らない」と言っていることから、やっぱりモトラドって人工物には違いないんだよな。でも、「タイヤも新品」ってことはタイヤは付属品なんだよ(少なくとも「宝石の国」のフォスみたいに体の一部を失ったからって記憶がなくなるわけではない)……一体どんな生命なのだろう……。 そしてラスト、ある意味今回のメインコンテンツ、「アニメなあとがきの国」。なんやそれ。今作の原作者ってこういうことやる人だったのか……。マジであとがきってこういうノリだよなぁ……。これが許される世の中になったのだから、野崎まどあたりはもっと斜め上の「アニメでしかできないこと」をやってくれそう。そういや「グッドルーザー球磨川」もアニメオリジナルのネタを仕込んでくれてたしなぁ。アニメ媒体も気づけばラノベ作家の遊び場になってますね。面白いからどんどんやれ。 よかった、まだやってた。毎月1日は映画の日。スケジュール的にもちょうど良かったし、何か映画館でみられるものはないかとチェック。プリキュアは午前中しか上映してないから仕事上がりで見られない、ハガレンなんて興味もない……あれ? まだやってる! 1日1回限定上映だったけどやってる! 間に合った! というわけでギアスを見るんやで。1日1回まわしだったことあってか、割とお客さんは入ってましたけどね。よかったよかった。
<以下、一応断りはしておくけど、ネタバレどうこう言う作品ではないな>
病み上がり1戦目、第8話。特別編を挟んで改めての放送スタートということで、いくらか作画リソースは回復することができた。まぁ、残念ながらまだ怪しいところもちらほら見受けられるのだが……。「病み上がり」っていうのが適切な表現かも。このあと改めて病む可能性も大いにあるのだが。 とりあえず、改めて話を大きく動かそう。WUGの方の活動は本当にじわじわとではあるが固まってきている様子。社長が思いつきで割り振った仕事も存外相性が良かったようで、バラエティチームだの食レポチームだのといった役割分担からそれぞれに専門色が強まっている様子。実波が食べ物専門になるのは想定内だとしても、まさかの夏夜ちゃんがそのまんまの路線で突っ走ってしまうとは思わなかった。バラエティ組2人も、適性はそれでいいのかがちょっと不安になる。そもそも、みんなそっち方向に輝きたいのか? っていう疑問もあるのだが……このままの路線で行くとどう考えても袋小路に入りそうなのがバラエティチームなんだよなぁ。まぁ、できるところまでやってみたらいいとは思うけども。至極真っ当な路線でスペックを発揮している真夢あたりがソロの方をメインステージにしないことを祈るばかりである。 とにかく、ちょいちょい問題はありながらも前に進んでいることがわかるWUG。それに対し、今季はなんだか暗い話題しかなくて苦しい戦いを強いられているのがI-1。白木さんの奇策もさすがに限界らしく、挙句早坂にまで仕事を蹴られて拠り所を失っている状態。起死回生の一手で戦力を一極集中した最強ユニットを作ろうという作戦に出ているのだが……I-1内部に不穏分子が出てこないといいんだけど。これで1グループだけCDの売り上げが多少回復したところで、I-1全体としてはダメージの方がでかい気がするのだが……大丈夫なんでしょうかね。志保も想定通りに騒動の渦中に放り込まれたみたいで、朗らかムードで前を向いている真夢との対比が痛々しい。かつての(WUGが見据えるライバルとしての)I-1の姿を取り戻すことができるのだろうか。 そして、ついに動き出したもう1つの核、Run Girls, Run!。これまで単なるファンでしかなかった女子中学生が、前回のバスツアーで調子に乗って事務所へ殴り込みである。いくら地域密着型のローカルアイドルとは言え、こんなにホイホイ部外者が事務所に転がり込める時点でかなり問題がある気がするんですが……。グリーンリーブスならしょうがない、みたいなところもあるだろうか。もちろん最初は取りつく島もない態度で追い払ったわけだが、次のチャンスではなんと中学生による宣伝ビラ強盗からのプロモーション参加。さらにビラを返却して謝罪からワンモア宣伝大使。松田さんももうちょっと一般人への防壁あげてくれよ、とは思うのだが、どうしても「たかだか女子中学生」ということで油断してしまっているのかもしれない。3人とも素直でいい子だから助かってるけど、これ、ちょっとヤバい奴が混じってたりしたらWUGどころか事務所全体の命運絶たれてた可能性もあるぞ(見知らぬ女子中学生を勝手に働かせてる時点で割とグレーだし)。まぁ、それだけ破れかぶれの姿勢で突っ込んできている3人を褒めるべきところなのだろうが、なかなか無茶な殴り込みであった。 最終的には社長が熱意に折れる形での事務所所属へ。なるほど、アイドルになるのって簡単やな! 思い返せばWUGだって割と適当な成り立ちだったわけで、「これから作っていこう」という社長の方針はぶれてないんだよな。若さを武器だと考えれば、案外ただ同然で3人もの熱意ある新人を拾えたのは良い買い物だったと言えるのかもしれない。まぁ、今回の顛末が噂になって大量のアイドルワナビーがなだれ込んできたりしたら大変だけども……まだそこまで知名度が上がりきってないWUGだったからこそギリギリ許される領域だったんだろうな。ちなみ、改めて見ると新人3人って綺麗にキュート・クール・パッションで属性は分かれてて綺麗な組成だ(そんな分類はこの世界にありません)。さて、「3つの」アイドルグループはそれぞれにどんなゴールに向かうことになるのやら。そして、次週の作画状態はどうなっていることやら。 虎ちゃん可愛いやんけ!!! 第9話。ただし衣装はせめて戦場で戦ってる時のやつがいい。今の虎コス、エロもなければ可愛くもないのでやめて。せめて昔みたいに髪の毛下ろすだけでも可愛くなると思うんだけど……カチューシャデコ出しはよっぽど絶世の美女でもない限りあんまりプラスにならないと思うよ。どこぞの軽音部部長クラスでないと(至宝)。 タイトルはウサギだけど今回は虎回。虎のことを掘り下げるためにはとりあえず辰の兄ちゃんが邪魔なので、びっくりするくらいに瞬殺。ゴミカス兄弟にはお似合いの最後だったが、前回あれだけ思わせぶりに貯めておいてからのオープニング瞬殺というのはマジでネタ臭しかしねぇな。もう、そういう存在だったと諦めるしかないんだろう。でもまぁ、前回の兄弟エピソードで作画リソースを節約したおかげで(お似合いの作画だったおかげで)、今回の虎ちゃんがしっかり可愛くなっていたので、適材適所、いい判断だったのかな、っていう気もします。ちなみに辰を殺すために兎が猿をうまいこと使っていたわけですが、あの強豪のお猿さんなんだから、牛戦でももっと上手く使っておけばよかったのに、という気もする。雑魚兄弟をコントロールするので手一杯だったんでしょうかね。 さておき、そんなこんなで辰を放っておいて虎だ。なんかね、今回のエピソードで彼女の株が爆上げしましたね。女性陣4名の中でもトップレベルに上がってきました(誰がもともとトップだったのかはよくわからんが)。何がいいって、もう完全に個人的な嗜好というか、性癖というか、フェティシズムなんですが、「きちっとした女性が堕落していく」シチュエーションが大好きなんですね。これ、どっか別なところでも書いた気がするけども……NTR好きの派生なんでしょうけど、かっちりした人生遍歴の女性が、何かのきっかけで堕ちて、みっともなくなるのってすごく興奮するんです。お猿さんみたいに「すごく善人だったのに思いっきり残虐に殺される」みたいなのもゾクゾクする部分はあるんですが、今回みたいなわかりやすい「堕ちもの」も一興。 武を極め、道を定めた女子高生武闘家が、人間の醜い部分を見てゴロゴロと転がり、酒に逃げ道を求めて堕落がスタート。何もかも忘れてしまえるし、考えなくて良くなるってんでそのまま戦場でも酒を浴びはじめ、最終的にはアル中の症状で思考能力までもが退化していくという。これ、エロ漫画ならさらにセックス&ドラッグでバッドエンド一直線なやつなんですが、「高名だった武闘家が最終的には割り算すらできなくなる」っていうだけでも充分にカタルシスがある。自我すら定かでなく、ただ殺すことを生きがいにして濁った目で任務を続ける虎ちゃんの悲哀は、かなり嗜虐心をそそるものになっています。目の下にクマを作ってぼんやりしてる表情、ざっくりまとめれば「まほよめ」のチセと同じカテゴリだからな(暴論すぎる)。 こうして出来上がった人間のクズみたいな最萌キャラが虎ちゃん。そのままスーツで四つん這いとか、制服で酩酊だったら最高にイケてるキャラになったのだが、残念ながら今回の大会にはわけのわからない虎コスチュームで出場することになってしまったので大幅減点。それじゃギャップの妙が楽しめないんだよ……惜しいよ……でもまぁ、今回の回想のおかげで内面的な可愛らしさはしっかり伝わってきたので許すことにしよう。作画が前回の汚名返上とばかりに良くなっていて、1つ1つの表情がすごく印象深く見られるのもポイントが高いし、五十嵐裕美によるなんとも言えない遣る瀬無さを伴う彼女の立ち居振る舞いも、泣き笑いみたいな不思議な感情を呼び起こす。この「救えない」って感じが堕ちもの系の最大のエレクトポイントなわけです。誰か、この感覚を分かち合える人募集中。いや、別にいいや。 ぶっちゃけこれでもまだ説明不足な部分はあり、なんで破門になったはずの虎ちゃんが十二大戦に出ることになったのかよくわからないとか、そもそも単なる拳法家がなんでガチの戦場に駆り出されてたんだとかいう部分は首をひねるのだが、もう今作でそうした背景部分は大した問題ではないのだろう。ひょっとしたら暴れるだけの目的で親父さんをなぶり殺して出場権を獲得した可能性すらあるしな。正道で武を極め、そこから酒という逃げ道を手にしてさらに自己流の強さに磨きをかけた虎ちゃん。精神的な弱さはどうしようもないが、大戦出場者ってだいたいメンタルは豆腐なやつらばっかりだしな(代表は馬・鳥)。あとに残るのは正面突破可能な牛さんだし、ここからなんとか勝利をもぎ取りに……って、絶対最後まで残ってエンディングを見るタイプのキャラじゃないのはわかってるので、サブタイトルからして虎ちゃんも来週退場でしょうかね。せめて最後は可愛く(もしくは壮絶にみっともなく)散ってほしいものです。 みっともない散り方と言えば、あれだけ戦場を荒らしまくった兎さんも最強二人を正面に瞬殺ですよ。でもなぁ、これまでキチピーのふりしながらも色々と策を弄して戦ってきた兎が、まさかあんな簡単に終わるとも思えないんだよな。それこそ猿を使いきってないし。ありがちなのは「自分の死体だって操れるよ」っていう展開だろうか。まだ回想パート担当してないし、次週あたりに兎の回想をいれて最後っ屁をかましてくれるんじゃなかろうか。 謎の照英推し、第9話。もうレギュラーとして定着させてしまえばいいのではなかろうか。いや、誰が得するのかは分からないけども(少なくとも照英自身は得しないだろうな)。 Aパート「キャンペーン発動!」。とりとめのない話だが、六つ子の日常が掘り下げられ、それぞれのパーソナリティが確認できる話なので割と好きなタイプ。というか、一松の神経質すぎる寝られない状況が、個人的に痛みを伴うくらいによくわかるのでどうしても共感が強くなる。すげぇ個人的な話だけど、私の人生における最大の欠点として、「寝るのが下手」っていうのがあるんですよ。元々神経が細い方なのでちっちゃいことが気になってすぐにお腹が痛くなるタイプの人間なのだけど、こと睡眠に関しては本当に悩みが多い。ちょっとした心配事があるだけで寝られなくなるし、光が気になるので就寝時は真夏でもアイマスク必須。この症状は振り返ると小学校低学年の時代まで遡るというのだから業が深い。この歳になって親に話を聞くと「年端もいかない子供が寝られないって言いながら泣いているのは不憫だった」とのこと。本当に、眠るのって難しいんですよ。 そんな中での一松である。いや、彼の場合は不眠とかじゃなくて周りの環境が悪すぎるわけだが……色々なアイディアを提出された際の微に入り細を穿つ徹底した反論がとてもとても「分かる」。ちょっとでも光が入ったら気になるんだって。脇で誰かが話してたらとてもじゃないけど眠れないって。なんでお前らはそうやってすぐに寝付けるんだよって。いや、一松はこれまで20年以上もずっとこうして6人で寝てきたんだから、今更ガタガタ言うなって話だけどさ。たまたまチョロのラノベタイムとおそ&トドの動画タイムが重なってしまったのでしょうかね。六つ子それぞれにやっていることも様々で、十四松は今回割と大人しく(?)ボール遊びに興じた後は我関せずで爆睡。カラ松もしばらくファッション誌を眺めていたが、いつのまにか寝落ちした(毎回気になるけど、なんであんなに仲が悪いのに一松とカラ松は隣同士で寝ているんだろう)。となると問題は残りの3人。チョロ松のラノベは本当にタイミングが悪かったとしか言いようがないが、気になるのは長男&末っ子コンビだな。六つ子って全員スマホ持ってたっけ? トド松は間違いなく持っているが、あのスマホはトド松のものだったのだろうか。2人して盛り上がるポイントは噛み合うらしく(まぁ、おそ松はなんでも楽しめそうだが)、よりによって夜中にバタバタ騒ぐ。寝る前にどうでもいい動画やWiki見始めると止まらなくなるってのもあるあるですけどね。 この構図でわかるのは、結局諸悪の根源がおそ松だったという話。オチもそこに帰着しており、なんだか2期は長男の救えなさが際立っている気がしますね。まぁ、放っておくとキャラが薄くなりがちなので、オチを任されるのはありがたいのかも。 Bパートは「ゲームセンターイヤミ」。救いのないオチ、よく分からないネタで安定して尺潰しである。なんで突然ゲーセンに乗り込んだのかは不明。あとあのゲーセンはなぜやたらジャンルが被る筐体ばっかおいてあったのかも不明。 まさかのそこかよ、第8話。本当に何が最終目的なのかさっぱりわからんアニメだよな。いや、「バディ」を描きたいというのは分かるが……。 ここまで、1話が導入、2−3話で鈴鹿、4−5話で筑波、6−7話で茂木という風にきっちり2話刻みで進めてきたお話だったのだが、次に来るのは流れとして大阪か京都だと思われていたのに、なぜかぶっ込んできたのは1話完結の実況チームだったという。レーサーですらない。なんでこんなところで脇役にスポットが当たるんだろう、ってところを考えると、多分、レーサーばっかりだとマンネリになってしまうからだろう。毎度毎度「なんか喧嘩する」→「互いの価値観の相違を探る」→「埋め合わせて仲直り」→「タイム上がったんじゃない?」みたいな流ればかりでは、いくらコンビの内容をいじったところで限界がある(ぶっちゃけ、マンネリ感は5話目くらいでとっくに出ている)。そこで、今回はバディはバディでもレースに全然関係ないコンビを中心に据えてみよう、と脚本会議で思いついた、のかどうかは定かじゃないが、そんな感じでの変化球エピソードだったんじゃなかろうか。 正直、これがグッドアイディアだとは思わない。そもそも「1話目から一気に7組出して、なんとなくその内情を探っていく」という構成自体がとっつきにくいのだし、島の中で延々回り続けるだけの展開に限界があるのは間違いないのだが、その打開策として「より影の薄いものを入れる」っていうのは単なる尺の無駄遣いになりかねないからだ。現在まだ出番がないのは大阪と京都の2チームで(ヅカコンビはもういいや)、この4人についてはちょこちょこ出てくるにも関わらず未だパーソナリティが明らかになっていない。そんな状況で、わざわざレーサーを犠牲にしてまで脇のエピソードに時間を割いてよかったものかどうか。まー、全13話だとするなら残り4話で各校をやって、ラスト1話が締めっていう展開もあり得るのだが……もうちょっと掘り下げようはあったんじゃなかろうか。 これで暴走実況アナのあいちゃんが回想エピソードで際立っていればそれはそれで面白くもなったんだろうが(キャラ自体は立ってるからね)、残念ながら(嘘かもしれない)回想の中で彼女がテンションを上げたのは1度きり。その時のテンションだって、実況中のわけのわからないパワープレイとはかなり毛色が違い、一体どういう経緯で今みたいなモンスターになったのかが結局分からなかった。一応、歴史を紐解くエピソードを利用して過去の三宅島のレーサー達の様子が描かれるという意味はあったのかもしれないが……大事なのってゆりたちの監督がいたことくらいだよなぁ。 後、個人的にすげぇ気になったんだけど、別にサイドカーってメットの着用は義務付けられてないのかね。今回子供達が乗るシーンではドライバーたちがノーヘルで乗ってたのだけども……大丈夫だったとしても万が一のことを考えたらやっぱり怖いよなぁ。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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