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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ(第2期)」 6→4

 終わってみると女性がしぶとく生きるお話になってましたね。だとしたら何でラフタ殺したって話なんだが……(アミダはまぁ、しょうがない)

 さて、世間では色々と話題になっているオルフェンズ。私個人としてはやっぱり相性の悪い日5枠なので中盤からだんだん視聴が適当になり、どうこう言えるほどの見方もしてないのだが、それでもやっぱり、ちょっと腑に落ちない展開になってしまったなぁ、というのが正直な感想だ。こういう話になるなら、やっぱり1期の時点からもう少し作り方があったと思うんだけどなぁ。

 多分批判的な意見はその辺探すといっぱい出てくるだろうから、個人的にどうしても釈然としない部分だけに絞っていくと、やはりオルガ・ミカという2人の主人公の扱いである。どうしたってガンダムという媒体なのだから主人公の動向に目がいくと思うのだが、今作におけるオルガとミカというのは、全く主人公らしい活躍を見せていない。これは2人に主人公を分業させてしまった故の弊害なのだろうか、とにかく2人が各々別な理由で魅力を削がれてしまっているのである。1期時点で、オルガの方はまだ良かった。ベースになってるのは任侠ものなのだが、義理人情でまかり通る田舎の組の若頭みたいな立ち位置で、名瀬さんとかテイワズとの繋がりなんかで、「親分だけど下っ端」っていう中間管理職みたいなスタンスの悩ましさはちゃんと見せてくれていた。ミカやその他の団員が「とにかくオルガのいう通りにすれば大丈夫だし、オルガのためなら命をはれる」と思える存在であったはずだ。しかし、2期に入ってからのオルガは「義理人情が云々」という若頭の気概みたいなものが薄れ、単に世間に振り回される中小企業の社長みたいになってしまっている。下に気を遣って走り回り、上の思惑に押し潰されて選択を誤る。「火星の王になる」と嘯いてみたものの、むしろ1期のころの方が現実味や意欲があったように見えて、2期に入ってからはなまじ可能性が見えるだけに、駄目な誘惑に負けた「笑うセールスマンの被害者」みたいになってしまっている。終盤では一切自分の判断でものごとを決められず、行き当たりばったりの末にあっけなく死亡。組織のトップとしての「アタマ」、主人公チームのブレインとしての「アタマ」のオルガは、こんなキャラではなかったはずなのだが。

 そしてミカだ。ミカについては1期の時点から不安視していた部分がそのまま残った形で、「アタマ」をオルガに預けているために一切自分で考えて動く部分がない。オルガを失ったラストで演説を始める時には「ついにミカが自分で考えて動くぞ」と期待していたのに、なんとまさかの「オルガの命令に従え」である。流石にここまで盲信的な信頼関係は、アツい友情物語とかではなく、単なる思考放棄だ。西住まほさんに「信仰と信頼は違う」とたしなめられるやつだ。結局、ミカはただ「バルバドスを操るエンジンの一部」でしかなく、口を開けば「オルガが望むなら」。そういう生き方もドブネズミにはあるのかもしれないが、主人公として魅力的かと問われれば、いくらなんでも共感も憧れも抱けないキャラになってしまっただろう。

 機能を失ったアタマと、それにすがるカラダ。この2人の物語には、どんな主義主張が差し挟まれようと魅力は無い。個人的には2期中盤のモビルアーマー戦あたりから割と退屈で、「結局この作品はどこにゴールを置きたいんだろう?」と首を傾げることが多かった。名瀬さんが謀殺されるあたりからの死亡ラッシュに入ると命のやりとりに何のけれん味も無くなり、問題のラフタ射殺(そしてオルガ射殺)など、あまりにも雑な退場シーンが多くなる。これ、モビルアーマー云々のくだりを半分にすれば、もっと情念の籠もった「死」のドラマが描けたと思うんだよね。どさくさで死んだアキヒロとかも可哀相だよなぁ。

 私は岡田麿里のファンなので、この作品だけで彼女の価値が貶められるとも思わないが、結局ガンダムという縛りが彼女の脚本に「合わなかった」ということなのだろう。これだけあっさりさっぱりと人の死に様を繋いでいく構成も、彼女の考える「戦争の死」が表れていると思うのだが、残念ながらそれはおそらく良い形でシナリオに関わっていない。もっと卑近で、薄皮一枚でやりとりする「キズナイーバー」みたいな「痛みの物語」の方が、彼女の芸風に合っているということなのだと思う。こればかりはどうしようもないので、次作は心機一転、ホームグラウンドでの健闘を期待したい。

 まぁ、最後の最後でアトラがすげぇことになったからさ……そこを見て明日への希望を残そうじゃないか。アトラとクーデリア。2人のママに育てられるアカツキ。なるほど、オルフェンズは「なのは」シリーズと同じだったんだね!

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○「グランブルーファンタジー ジ アニメーション」 5

 さぁ、ようやく2期もの以外の純正新番組だー。……と思ったら、どっかで観たことがある番組が始まった。これ、年始にCSで先行放送してたやつやんけ。なんだ、あれってそのまんまアニメの1話と2話だったのか。

 というわけで、観たことがあるやつをもう一回視聴。なにせ1月に一応予約録画して視聴はしたものの、それって番組表に知らないタイトルがあったから適当におさえておいただけで、どういう出自の作品なのかさっぱり理解してなかったのだから。あくまでも「シリーズものの1話目と2話目」だと分かったら、今度はちゃんとそういう風に観られますのでね。いや、だからって何かが変わるわけではないんだけども。

 今時貴重な(?)、空から女の子が降ってくることで始まるストーリー。更に、その女の子は怪しい集団に追われており、守りに行った主人公は見事に討ち死に。女の子の奇跡でもって復活し、2人の旅が始まるという内容。もう、手垢まみれで本体が見えないくらいのベタベタな内容だ。まぁ、だから悪いってこともないんだけども、よりによって展開として前クールで被ってる作品が「AKIBA’S TRIP」っていう。いや、いいんですけどね。正直1話目の導入としてはあまりに弱いため、今後どのように視聴していいものやら悩んでしまう出だしである。前クールの「チェンクロ」もそうだったが、やっぱりソシャゲアニメってのは色んな意味でハードルが高く(脚本が弱く)なりがちだからなぁ。まぁ、「チェンクロ」みたいにゲームやってることが前提でちんぷんかんぷんな話が出てきてるわけではないので、「今後に期待」という意味での様子見である。

 一応、本作独自の売りは大きく1つあり、それは何とも不可思議な作画の風合いである。確かにグラブルっていうと、CMなんかで見るイラストはこの枠線がぼやけて羊皮紙にでも描かれたかのような淡いデザイン。このまんま動かすのは無理やろ、と思いきや、これが自然にアニメーションとして成立している。おそらく私のような素人には見当もつかないCGのあれこれが施された結果なのだろうが、原作ファンには嬉しい仕上がりなんじゃなかろうか。あとはこれでモーションがついてくれば完璧なんだけども……なんか、みゆきち女騎士が敵をズバズバ斬り捨てていくシーン、敵のやられ方があまりにもゲームっぽくて笑ってしまった。ひょっとしたらあれも原作再現なんですかね?

 ま、あとは国内最大級のソシャゲということでその圧倒的マネーに期待することにしよう。金がかかったアニメが良くなるという保証もないが、金をかけたなりの画面にはなってくれるはずだし。……こういう見方って不健全だなぁ。

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「クラシカロイド」 6→6

 2017年、世間を賑わせた、ハシビロコウが大活躍するハートフルギャグアニメといえば? そう、皆さんお馴染みのクラシカロイドですよね!!

 個人的には今年度ギャグアニメ部門のトップ3に入るんじゃないかと思われるクラシカロイド。しかし何故だろう、一切話題になっていないのです。畜生、やっぱりNHK教育のアニメだから注目度が薄かったのか、「境界のRINNE」の間に挟まれる形で箸休めだと思われてしまったのか……。そりゃまぁ、パッと見の絵はなんか古くさいしさ、ネタだって割とベタベタだからどこに注目したらいいか分からないけども……。めっちゃキャスト豪華やん。監督「おそ松さん」の人やん。もっとみんな見て。4月からも再放送されるみたいだから観て。

 どこまでもマジにならないゆる〜い雰囲気のホームギャグ。考えてみれば「アルフ」とか「フルハウス」みたいなNHK教育のアメリカンコメディに通じるものがあるかもしれません(強引に同じ局繋がり)。たっぷり2クールというやりたい放題の尺の中で、一応は「クラシック音楽」というモチーフを守っているような、守っていないような適当なくくりでお送りする「音楽ギャグ」という新しい可能性。アホみたいな作品に見えて、毎回アレンジを施したクラシックの名曲が流れるのはマジだし、それとなく偉人の話にも詳しくなれる(かもしれない)し、大変にお子様の教育に向いた作品じゃないですか。まぁ、ネタ回しはやっぱりゲスだし、オタク向けのテイストも多いのでお子さんに見せるかどうかは自己責任で判断して欲しいですけども。毎回エンディング楽曲が書き下ろされるなど、非常に手の込んだギミックも盛り込まれており、大人が観るにも充分耐えうるクオリティだし、子供さんなら何となくアホなギャグでわちゃわちゃ観ることが出来る。実に理想的な教育アニメでしたよ。まぁ、これを見て大きくなった子供が将来音楽の授業で実際のモーツァルトについて学んだ時にどう感じるかは分かりませんけど。偉人のモーツァルトと本作のヴォルフは似てるけど別な人です。いや、似てもいないです。

 こういうお気楽ギャグって合う合わないが如実に出てしまう作品なので、見る人によっては「なにこのクソ寒いの……」って思うかもしれないけど、僕は大好きでした。是非とも続編を期待します。シナリオはいくらでも作れるだろうが、曲の方が追いつかないだろうな……。

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4月1日 ドラフト模様(MM3×3)

ピック順 【Mei】→【Thraxi】→【Serra】→【Chrolony】→【Alessi】→

 

 モダマス3回戦にして最終戦。来週からはアモンケットまでの残り期間を霊気紛争で消化していきます。戻りたくねーなー、モダマス、まだまだ有効利用出来てないカードがいっぱいあるからやりたいこと多いんだけどなー。まぁ、流石にコスパの問題がありますのでね……。

 とはいえ、今回は割りかしコスパは良い方。前回はあまりに残念だからやらなかったけど、今回も「お値段チェック」してみましょうかね。5人戦なので15パックの開封。一体何が出たか、下から順にお値段ドン。

 

絞り取る悪魔(66円) ミジウムの迫撃砲(67円)×2 狙い澄ましの航海士(69円)×2 地獄乗り(72円) ワームの到来(79円) 士気溢れる徴集兵(111円) 原初の命令(194円) 天使への願い(568円) 突然の衰微(784円) けちな贈り物(953円) 湿地の干潟(3280円) 瞬唱の魔道士(6933円) ヴェールのリリアナ(9983円)

 

合計23295円!! 2枚目の来訪となるヴェリアナさんの圧倒的なパワーな。パックが近所の一般的な市場価格だと仮定すると税抜き1300円で、それが15パックならトータルで21,060円。元が取れたよ! やったね俺ちゃん! まぁ、「その値段で買ってたなら」の話だけどな……。

 


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○「進撃の巨人 Season2」 5

 随分久しぶりでございます。こいつらいっつも恐怖忘れてんな。

 1期の放送が2013年ということで、気付けばあれから4年(!)が経過している。かつては大きなムーヴメントを巻き起こした作品であるが、現在はどうなっているんでしょうかね。個人的には熱心な読者でも視聴者でもないので、今作が今どういう立ち位置にいるのかは全く把握していません。誠に勝手な個人の事情ながら面倒なのは、私は特にこの作品のファンではないのだが、実家の妹が何故かコミックを購入しており、実家に帰るたびに何となく読めてしまうというところ。何となく年に1回程度触れる機会があり、その時に出ている最新刊まで読んでしまうのだが、当然その時点で前の話など覚えているはずもなく、誰がどこで何をしたかもよく分からない状態で、「何となくあらすじを知ってる」というたちの悪い知識がぼんやりと蓄えられているのである。おかげで久しぶりにこの第2期のスタートを見ても、はてさて、作中の時間がどの程度進行しており、どんな知識状態になっているのかもあんまり覚えてないんだ。こんな半端な状態からスタートするんだったか……まぁ、見てるうちに思い出せるかな?

 一大ムーヴメントを巻き起こしたといってもそれは過去の話。消費の激しい漫画・アニメ業界で、進撃ブームもすっかり過去のものになってしまった感があり、今回のアニメスタートも特に話題になっている風でもないのだが、久しぶりに見るとやっぱり一段上のクオリティなのは事実。相変わらずのリンホラの曲にあわせたオープニングは1期の時ほどのキャッチーさはないものの、全力でグリングリン動かしまくった映像は期待度の高い仕上がりだ。まぁ、今後のお話は本当にずぶずぶと救いようのない方向に進んでしまい、巨人が云々っていう爽快感よりも人間どうしでつぶし合う泥沼になるのは知っているので、アクションシーンに期待を持っても良いものかどうかは悩ましいのだが……。アニメで何か刺激を増やすような方向に進んでくれればいいんですけどね。

 ちなみに何の因果か、今回放送されたお話の後半部分(偉い隊長さんが泣き叫ぶヤツ)は、確か私が初めて今作を雑誌で読んだときのお話である。コミック1,2巻を読んでから雑誌で見たのか、それともこれがファーストコンタクトだったのかは忘れたが、前後の文脈もさっぱり分からない状態であの話を読んで「うわっ、エグっ」って思った記憶が蘇る。アニメでもそのあたりは存分に発揮されて、三宅健太が本当に可哀相。こういう容赦無い残酷描写が売りの作品だし、人類に余計な希望なんか与えずにボコボコにしちゃってもいい気がしますね。

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「クズの本懐」 6→7

 ありがとう、ちかぺを花火に選んでくれて。まず、そこをひとしきり拝み倒してから話を始めよう。とにかく、花火さんは最高の女子高生でした。

 中の人の話題から入ってしまうのは私の業のようなものなので諦めてもらうとして、もちろん本作はそれ以外の部分でも大いに盛り上がる事が出来た。始まった直後には「ドロドロした人間ドラマが期待できるかもね」なんて適当に書いてはみたが、まさかここまで凝縮して、ギリギリまで絞った人間関係をガッツリ描いてくれるとは思っていなかったので期待を超えた仕上がりだ。最近のアニメではこうして「恋愛もの」を何の衒いもなく描いてくれる作品ってのは案外少ない気がするので、こっちの方向性を突き詰めた作品を骨太に作ってくれたのは本当にありがたい。まぁ、少女漫画なら恋愛要素オンリーの作品も少なくはないけども……、でもやっぱりなんか違うよね(今作も作者は女性らしいけどね)。

 「互いに別な人が好きなんだけど、叶わぬ恋だと思ってるから付き合ってみる男女」っていうモチーフは、もちろん今作のオリジナルではなかろう。いかんせんその手の知識が乏しいのでパッと他の代表作の名前は出てこないが、まぁ、「どっかで見た」設定のはずだ(「ニセコイ」はちょっと違うかな)。そこから先の展開だって、こういう媒体に多く触れている人からしたら珍しい部類ではないだろう。どっかで「昼ドラやんけ」みたいな感想を見たことがあるが、まぁ、確かにドロドロっていう意味ではイメージの中にある昼ドラの典型だし、茜先生の見事なピッチっぷりとか、あけすけなエロ描写なんかはどこかVシネみたいな匂いもする。ともすると「アニメでやらなくてもいいじゃん」という意見も出てきそうだ。

 だがしかしだがしかし、この作品は立派にアニメ作品として機能している。そこは監督をはじめとする制作スタッフの腕の見せ所。単に誰と誰が付き合って、どこが別れて、どこが片思いで、なんてことをただ垂れ流すだけでは、アニメになった意味が無い。何故好きになるのか、好きになったら何を思うのか、心の問題と身体の問題は隔てて考えられるのか。青臭い少年少女の恋愛譚の中でのたっぷりの「情感」が、アニメーションならではのリソースを費やして掘り下げられている。各話でも何度か扱ったが、今作は意図的に「漫画の構図をそのまま」というカットが多い。コマ割りを意識した構図にモノローグを乗せる手法だ。単に心情の「語り」だけでは画面が保たないが、今作の場合にはそこで無駄にカメラを動かしたり、カットを割っても失われるものの方が多い。そこで、ほぼ止め絵と同じ状態を保ちながらも、自然に「アニメの画面」に落とし込むための方策として「漫画風」の画面が採用されているというわけだ。まぁ、言ってしまえば「場つなぎ」なのだが、今作は少女漫画的な要素も多分に含んでいたため、存外自然な流れとして受け入れられたのではなかろうか。現実のオブジェクトのみで構成される実写ドラマでは、こうした間の取り方はかなりの難業だろう。

 こうして「語り」を入れる時間と大義名分を手に入れ、あとはずぶずぶと花火ワールド、そして茜ワールド。可愛い女の子が可愛いことをしてるんだから、そりゃ素敵なお話だ。いや、茜先生の場合は「可愛い」ではないのだが……そうだね、エロだね。今作の場合、あけすけで執拗なエロ描写も視聴モチベーションを大きく支えたのは認めざるを得ないだろう。いや、モチベって言っても、せいぜい2割、いや、3かな、4割かな……。

 結論:ちかぺを全力で喘がせてくれて本当にありがとうございます。

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○「僕のヒーローアカデミア(第2期)」 5

 今期一発目の新番組はこれ! まぁ、実は本来なら先週始まってたんだけど、私としたことが、うっかり予約録画を忘れて見逃してしまってな……。先週はバタバタしててしょうがなかったんだよぉ。

 1話目見逃したやんけー、と思ってちょっと申し訳ない気持ちで「2話目」を見始めたわけだが……あれ? これどう考えても1期から綺麗につながってる話やん。どう考えても1話飛ばしてるとは思えない。確認してみたら、どうやら先週は1期の総集編だったみたいね。なーんだ、だったら別に見なくてもいいや。こちとら原作も読んでるから復習しなくても問題無いし。OK、今回のミスはノーカンだ。

 じゃ、改めて「1話目」を見るわけだが……まぁ、何か変化があるわけでもなく、普通に正当な2期目だ。ただ、如何せん1期の幕引きが後味の悪いものだったので、2期の始まり方もちょっとどんよりした空気から始まっているのであんまり爽快感はない。そういうシナリオなんだからしょうがないんだけどさ。考えてみるとヒロアカって毎度毎度苦しい立場からのスタートだから、明るい話をしてるタイミングってあんまり無いんだよね。こっから先もヒーローサイドはヴィラン連合にいいようにされる展開がほとんどだしなぁ。ジャンプ漫画なら努力からの勝利なんだから普通の展開のはずなのに、息を抜けるタイミングが少ないってのはけっこう珍しい作品なのかもしれない。

 一応、2期のスタートは体育祭から。せっかくタイトルが「アカデミア」になってるんだから学園ぽいことで盛り上げてもらわないとね。正直、1話目は重苦しい空気の中で対話(独白)してるパートが多かったので、アクションが売りの作品の出だしとしては今ひとつ。いや、正確な1話は前回だったはずだから構成がどうなってるかは分からないけども。話は重たいものが多いのだから、画面だけでもスカッとぶっ飛ばして気持ちの良い話を期待したいね。

 なお、タイトルはお茶子さんでしたが、当方梅雨ちゃん推しなので、梅雨ちゃんが頑張る話がみたいです。まぁ、ヒロアカの女の子は割と可愛い子が多いのでみんな頑張ってくれたらいいよ。野郎は、知らん。

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ALL OUT!!」 4→5

 迷い無くスポ根。前クールはやたらスポ根が多かったので埋もれていた印象だったのだが、冬クールは他に似たような作品も無くなったので、ゆっくり観られるようになった気がします。こうしてみると、大量に生産・消費されるアニメの「同時期に何が放送されてるか」ってのはやっぱり重要だよな(まぁ、大量消費しなきゃいいだけなんだが)。

 最初に印象が悪かった部分は、何となく画が受け付けなかったことと、あまりにもスポ根のテンプレに依存しすぎていて説明が不足していたこと。「何故ラグビーなの?」「彼らの普段の生活はどんなものなの?」といったバックグラウンドが見えてこなかったために、序盤はストーリーに入っていくのに随分時間がかかったように記憶している。しかしまぁ、画は慣れれば問題は無い。ヘンテコな形の顔とか、どう考えても高校生じゃない造形とか、やっぱり異彩を放つデザインではあるのだが、まぁ、異能力スポーツアニメだったらこのくらいは普通ですしね。いざ試合が始まると頭になんか被るヤツも出てくるし(あれ、なんていうんだ?)、同じユニフォームを着た状態でもはっきりキャラの区別がつくようなデザインってのは大事ね。ラグビーは特に参加選手が多いのでそういう部分が大事になってくるんだ。

 そう、この「人数の多さ」ってのはかなりのハードルなんだ。野球で9人、サッカーで11人。これだけでもキャラを描き分けたり、活躍させるのは相当大変なのだが、ラグビーはなんと15人。さらに野球と違って全員が同時に駆け回るグラウンドスポーツなので、油断したら一気に14人分の空気キャラが発生してしまう。かてて加えてルールまでよく分からないスポーツとくれば、こりゃもう、ハードルが多すぎて飛ぶ気にもならない。しかし、今作の場合はどうにかこうにか、そうしたハードルを片付ける努力を続けているのだ。キャラのかき分けはその一歩目だし、一応話が分かるように、1つ1つのポジションの意義を確認しながら満遍なく物語を作っていくことでルールを把握しながら見続けることが可能になる。まぁ、当たり前のデザインといえばそうかもしれないのだが、やっぱり丁寧な見せ方って大事よ。

 個人的にターニングポイントのなったのは監督のおっさんが登場したところ(随分早いな)。監督さん、くっそ格好良いのよね。典型的なツンデレジジイなんだけど、土師さんのハイパーダンディボイスの影響もあり、このツンデレ的格好良さが本当に素敵。途中からはどんどんデレて可愛くなっていくおっちゃんを見守るアニメになってた感すらある。やっぱり、こういうスポーツ漫画って「有能な監督が選手の及びもつかない発想で指導してくれて、気付かないうちに強くなっていく」過程が面白いと思うのだが、おっちゃんはそれをパーフェクトにこなしてくれていた。最初に大迫力だと思ってた赤山がどんどんカワイイ側のキャラになっちゃったから、チームの背骨が監督によって支えられてたのはでかいよね(赤山は赤山で悪くないんだけどさ)。あ、あと先生の翻心ストーリーも好き(結局おっさんしか見てない疑惑あり)。

 原作はまだまだ続いているようなのでアニメが終わったと言ってもあまり達成感は無いのだが、逆に言えば今後の展開も期待出来るかも、ってことで。しばらくかかるとは思うが、のんびり待ちましょね。

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CHAOS;CHILD」 5→6

 まさに妄想科学アドベンチャー。看板に偽りが無いのは大変結構なことだが、まさかここまで偽り無しとは……。

 終わってみれば、「なんじゃそら」っていう真相ではあるのだが、そこまでの持って行き方が充分にエグいので、一種の「夢オチ」とも言える本作の大ネタには取り立てて不満もない。ぶっちゃけこの設定なら「何でもあり」の世界なので、ミステリの真相としてはお粗末なものだが、前作「CHAOS;HEAD」の時点でまともな解決など行われないことは分かっていたのだし、むしろ「妄想」部分には一本の筋がきっちり通っているのだから、よくまとめたと言える部類だろう。それにしても……エグい部分が多いよなぁ。

 前作の拓巳もそうなのだが、オタク文化が元ネタとなっている本シリーズは、基本的に主人公がムカつく奴である場合が多い。「Robotics;Notes」のカイト、「STEINS;GATE」の岡部、誰も彼もが的確にイラッとするラインをついてくるあたりは志倉千代丸の狙い通りの造形になっていて、そしてカイトもオカリンも、クライマックス以降はどこか憎めない、それどころか英雄然とした振る舞いすら似合うようなキャラになっていたりする。やっぱりストーリーテリングが上手いんだろうな。そんな中で例外的な存在が「カオヘ」の拓巳だったわけだが、今作の拓留は、見事にそうした「イラッとする」印象を逆手に取った造形になっている。序盤は拓巳と似ているようで違う「リア充」要素を混ぜ込みながら、彼の吐く「情弱」というネットスラングが最後の最後でまさかの意味を持つようになり、ネットに溢れかえる野次馬根性、上から目線の物言いをものの見事に皮肉ってみせる。なかなか痛快だが、これまた趣味の悪い趣向である。

 今作はそうした「趣味の悪い」(悪口ではないよ)趣向がそこかしこで凝らされており、最終的に一切救われない拓留の存在もそうだし、過度に装飾を施した事件そのものも、そこまでする必要が無いのに「そうしないと駄目だった」という理由で祭り上げられる要素になっている。極めつけはセリカの存在そのもので、なんかもう、妄想以上に妄想を積み上げたオタク文化の究極の産業廃棄物みたいな存在だ。ここまで嘲笑的な脚本というのは、狙って作らなければ組み上げられまい。いや、あまりに馬鹿馬鹿しくて作る気になる人間自体がいないだろうが……。これをしっかり形にしただけでも大したもんだ。ある意味、「AKIBA’S TRIP」の裏返しみたいな作品なのかも。

 まぁ、無茶な脚本なのは間違いないので探せば色々とアラもありそうだが、個人的には「やってみることに価値はある」と思うタイプなので、今作が無事に(?)結末まで辿り着けたというだけでも充分満足ですよ。そして、これだけ無茶な脚本をぶん投げられ、1クールでまとめ上げたのはアニメスタッフの功績として認めてしまっても問題無いだろう。これ、ほとんどの脚本を神保昌登監督自身が組み上げてるのよね。地味なところだけど、これって結構な神業なのではなかろうか。彼はいつの間にやら「SILVER LINKの面倒ごとをガンガンぶっこまれる」みたいな大変なポジションに立たされてる気がするけども……その役を見事にこなしてるのだから大したものだ。今後のお仕事も楽しみにしてますよ。

 最後に中の人の話だが、まぁ、やっぱり禎丞はこういう役が似合うよな。拓留ってイケメン風なんだけど、そのまま中の人のイメージで入れ替えても全然違和感無いぜ。あとはまぁ、クライマックスまで見ると上坂すみれのお仕事ぶりですかねぇ。振り返ってみると、1話目の感想時点ですでに「すみぺのキャラが怪しすぎて怖い」って書いてるのよね。別に私の洞察力があるわけでなく、きちんと制作側がそういう意図を持って画を作ってる証左だと思う。いや、面白かったです。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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