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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 銀枠ゥ! 銀枠ゥ! とディオ様が言ったかどうかはわからないが、銀枠世界である。いやいや、さすがにこれのプレビューを書く意味はないでしょ……と思うわけだが、本当にね、やっぱりいいカードが揃ってますわ。からくりギミック、そこそこ穏当でゲームとして成立しそうなバランスで作ってあるし、将来的には何か形を変えて黒枠に再導入されないもんかね。その時にはめでたく親分も使えるカードに……ならんでいい。

 

 残念ながら英語版のみで販売されるUnシリーズ、しばらく待てばMTG Wikiあたりにネタの解説は全部掲載されるはずなんだけど、ちょいと時間もかかるだろうし、リアルタイムで上がってくるカードのヘンテコなところや、頑張ってる姿が見たい! ってんで、「全部のカードをレビューはしないけど、分かる範囲で面白いネタは拾っていこう」というのが今回の記事の狙いです。まぁ、私の拙い英語力では早々に限界を迎える気もするんですが。いろんな角度からMagicを楽しみたい人たちは、じっくりとUnのカードを眺めて見てはいかがだろうか。なお、メカニズムの話なんかはいちいち解説しないので公式記事参照

 

カード名クリックでカードイラストへのリンク。フレーバーの試訳は関係ありそうな時だけ付けたり付けなかったり。

 

 


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 ミラクルぺっちゃん劇場、第6話。多分これ、双子の演じ分けで別撮りしてないと思うんだよね。声優・洲崎綾の本気の仕事ですよ。

 3組目のお当番となったのは双子レーサー・宍戸姉妹の栃木県茂木女子校。「雇い主と労働者」→「主人と下僕」ときて、今度は「双子」。分かりやすく2者関係が変遷していきますが、今回は前提条件がいがみ合いでなくて「仲良し」っていうところが毛色の違うところかな。

 双子ってのは、我々のような一般人からすると想像も出来ない存在なので、ある種の憧れもあるし、アニメのフィクションに最適な神秘性がある。私はまだ兄弟姉妹が多いのでそういう血の繋がり程度ならば理解できる部分もあるのだが(電話口とかならよく兄や妹と間違えられることがあった)、やっぱり「実際に見ても自分と同じ顔で他者が見分けられない」ほどの現し身っていうのはスペシャルである。その存在がいい部分もありつつ、どうしようもなく恐ろしい時もあるに違いない。双子を持った親御さんってのは、その双子をどのように「個人」として扱っていくのでしょうかね。

 幸い、宍戸姉妹は仲が良いタイプの双子であり、仲が良すぎて次第に自我が怪しくなるというおっかないレベル。ただ、本人たちもこれまでそれでいいと思って人生を歩んでおり、そこに現し身への嫌悪感は感じられない。双子がテーマの物語っていうと、定番の筋書きは「双子のどちらか(もしくは双方)が強い自我を抱え、自分をきちんと個人として見てほしいと願って反発する」というものだろうが、今作の場合、そうして「自我」を根拠にした葛藤は今のところ描かれていない。あくまでも外的要因から「これではひょっとして駄目なのだろうか?」と、やっぱり2人一緒に、同じように思い立っているのである。一応、少し前に「同一性の問題」を浮き彫りにする事件は起こっているようで、まだ詳しくは語られていないがおそらく「どこぞの野郎が片方(まりあかな?)に告白したんだけど、そいつはどうせ区別がついてなくてどっちでもよかったんだ」みたいな問題だろう。まりあは自分だけ告白されたという秘密を抱え、ゆりあはそれを見て傷ついたという秘密を抱えた。まぁ、その後仲良く手を繋いで帰っているので、すぐに打ち明けて2人で思い悩んだのだろうけども。

 この2人に限って、喧嘩別れの心配はなさそうである。問題は、こうした問題を起点にして義務的に「個性を持たねば」と思わされた結果、急ごしらえで差別化を図ったせいで、無理が生じてしまうという部分だった。これまでの人生をずっと一緒に、同じようにして歩んできた2人。それで全てが上手くいっていたはずなのに、無理やり個性を探そうとして急すぎる変化を遂げたせいで、コンビネーションがついてこなかったのだ。興味深いのは、この差別化を引き起こすために「まりあの髪を切る」という物理的な変化を選択したこと。さらに「別々の宿をとる」という方法で周辺環境にも変化を与え、少しずつ「ドライバーとしてのまりあ」、「パッセンジャーとしてのゆりあ」という個性を形成。「ちゃんと違うことができるんだ」という確証が得られた時点で、最後のトリガーとなる断髪を決行した。こうして外見が変わることで、周りからの視線も変わってくる。目の前にいるのが確実に「自分と違う存在だ」と認識できることで、自然に立ち居振る舞いまで変わってくる。率先して自分に変化を与えた姉のまりあは、関係性を引っ張る「大人」の方向へ。変化の契機を委ねたゆりあの方は、まりあについていく「子供」の方へ。本人たちは意識していないにも関わらず、外的要因から少しずつ「個」が生まれていく過程は非常に興味深い。

 内的要因から発生したわけではないこうした変化は、2人の人生にとってもいい影響が与えられるばかりかと思ったが、やはりサイドカーレースにおけるコンビネーションはデリケートなものだった。ドライバーたらんとするまりあ、パッセンジャーたらんとするゆりあ。二人は「自分が変わらなければ」という強い思いが先行し、分け身たる相手のことがおろそかになってしまった。常に相手が見えないからこそ見て、声が聞こえないからこそ聞く。バディの基本とも言える繋がりはこれまで意識する必要すらなかったはずなのだが、皮肉なことに、個性の芽生えと共にそのリンクは不確かなものになってしまったのだろう。二人が事故を起こした場所は、カメラが設置されていなかったことを考えるとなんてことないコースの一部だったに違いない。そんなところでのクラッシュを起こしたということは、何かよっぽど致命的な連携ミスが生じたということだ。果たして、双子の繋がりは再び結ばれることになるのだろうか。

 なお、もうズカコンビは完全にギャグ要員として定着したらしく、今後お当番回が絶対にないことが確認されたっぽい。まぁ、毎回何かしら傷跡を残してくれるので、こっちの方が美味しい存在と言えるのかもしれないけども。

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 実に年季の入った良い「あらあら」でした、第6話。そのあとに続くのが「うふふ」だったらパーフェクトだったけど、「まぁまぁ」でもまぁまぁ良い。

 というわけで、まずはシナリオのことは差し置いてティターニアさんの話をさせてもらおう。それが私のジャスティスなのでどうしようもない。本当は今週放送された「クラシカロイド」の歌苗のお母さんの話も書きたかったのだが、時間がなかったので諦めた。まぁ、つまりは世界的に「母親」像を確立するためにはもはや大原さやかは不可欠だと、そういう話をしたかっただけである。「クラシカロイド」の方は天然ポワポワ母さんのテイストでしたが、こちらは「夜の支配者」の二つ名まで持ってるようなので圧倒的に「魔女」のテイストに近い方向性。登場シーンの恐ろしく間尺をとった重厚さは圧巻で、何よりも垂れ気味でポユンポユン揺れる柔らかすぎるおっぱいも圧巻である。すでに隠す気がない衣装だし、半分脱いでるみたいなデザインなんだけども妖精なんだからしょうがない。肉がないなら服がなくてもいいじゃない、の精神である。

 よし、とりあえずティターニアさんの話を書いたから一回戻ろう。冒頭は前回の事件の幕引きから。チセの奇跡により、猫の村の澱みは霧散して全てが片付いた。エリアスといがみ合う魔術師コンビ、ミハイルとアリスは、そんなチセの偉業を見てどこかホッとした様子。この人たち、いがみ合ってはいるけども別に悪い人ってわけではなさそうだ。スレイベガを金で買っていいように扱ってるんじゃないの? という嫌疑がエリアスにかかっているせいでその部分に食ってかかっても来たが、当事者であるチセが「まぁ、とりあえず置いとこ」みたいな態度だったもんだから「そんなら仕方ない」ってんで今回は撤収。エリアス曰く「魔法使いを憎んでいるから魔術師」とのことだったが、果たして過去にどんな因縁があったのでしょう。ただ、撤収後に例の悪い魔術師のところへ行っていたのは気になるところ。

 それ以上に気になるのは、忘れてなかったチセがちゃんと「私はいつ死ぬの?」と聞いた時のエリアスの反応である。てっきり、これまでの流れからするとすぐさま「僕が死なせないさ」みたいな聞こえのいい台詞で納得させにくるかと思ったら、なんと、ここで突然の手のひら返し。「まぁ、お買い得だったから金出して買ったし、初対面の時も色々と調子のいいこと行って取り入ったよね」みたいな話をぶちまける。何故ここにきていきなりチセの不信感を煽るようなことを言い出したのかはわからないが、基本的にエリアスは「騙そう」という気があってやっているわけではないのだろう。「都合のいいことを言って丸め込んだ」という部分だって、裏を返せばそれだけちゃんとチセが望む通りのおもてなしをしてくれたということであるし、エリアスは案外、本人も言ってる通りに「人間の感情の機微がよくわかっていない」だけなのかもしれない。そして、「スレイベガはお買い得だったし、色々と秘密にしてることもあるんだ、嫌いになってもしょうがないね」とこれまでの付き合いを反故にしてしまいそうな言葉を並べていたエリアスに向かって、チセは一言、「そんなに怖がらないで」。サイモンの言葉じゃないが、チセも「布の下の骨の顔色」を何か読み取り始めているのかもしれない。なんだかいびつには違いないが、少しずつ「エリアス→チセ」という影響に混じって、「チセ→エリアス」という方向の影響も出始めている。

 そして、魔力放出の治療のための森で遭遇したのが、ティタニア・オベロンのアホ夫婦なわけですよ。いや、今作のティタニアさん(今作だとティターニア表記か)は別にアホではないんですが、僕がプレイしてるとあるゲームだとオベロンが嫁の尻に敷かれるアホ亭主で、ティタニアさんは恐妻なんだけど勝手に人里から子供をさらって来ちゃうハイパーショタコンおばさんとして描かれているので、どうにもそっちのイメージに引っ張られてしまってな。オベロンの方は大体その通りで一安心(?)だが、ティタニアさんはもうちょい威厳があるっぽい。登場シーンの重厚さは前述の通りだし、一言一言に女王としてのえも言われぬ迫力、器の大きさが滲み出る。スレイベガは各方面から注目される存在だぞ、とミハイルさんも言っていましたが、妖精夫婦もチセに(というかこのヘンテコカップルに)興味津々のようです。アホ夫婦なので早速「お子さんのご予定は?」とかいうデリケートな質問をしちゃうけど、エリアスは余裕のスルー。チセも割とスルー力は高いので一度は軽く流したが、あとで冷静に考えてちょっとだけ頬を染めちゃうあたりは抜群に可愛い。ダメだよチセさん、あんたまだ法的に異性交遊が許されてないから(日本ではね)。

 とりあえずチセは先週宣言した通りに「受け入れてくれたエリアスを信じてみるわ」という姿勢を貫き通す予定。すでにチセの中ではエリアスのもう少し深い部分までの共感があるようにも見える。そしてエリアスはそんなチセを見て「ありがたい話だ」とは思っているが、問題はそこから先の感情がどのくらいあるか。どうやら、すでに「内臓がチクチクする」くらいの変化は出ているようで……これ、単なる夫婦のイチャイチャを見せつけられるだけの展開なのでは……まぁいいや、もっとやれ。もっと突っ込んだ話になったらチセさんが頬を赤らめる機会も増えるんでしょうかね。

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 うむ、最悪の初陣、第6話。基本的にフォスって単なるカスだからこういう展開だとマジでどうしようもないんだよな……。

 今週もいろんな宝石たちが賑わせてくれました。最初に現れたのは「最年長のシワシワ」ことイエローダイヤモンド。三千なんちゃら歳とのことだったので、軽くフォスの10倍程度の年齢ということになる。もう、感覚がさっぱり想像できなくなってるな。フォスだって我々の10倍程度は生きてるわけだからなぁ。まぁ、宝石たちにとって「生きる」ってのがどの程度の意味を持つものかもわからないけども。

 そう、今回見えてきたのは、宝石たちがどのように日々を過ごしているか、という世界全体の風景である。これまでは視点人物であるフォスがあまりにも特殊な立ち位置にいたせいで他の宝石たちがどうやって生活しているのかが見えにくかったのだが、フォスがようやく「戦場」に立つことを許されたおかげで、他の連中と同じサイクルでの生活に突入。毎日お日様が昇ってから沈むまで、ひたすら無益な哨戒任務を続けているということが確認されたのだ。ほんと、宝石たちって何を楽しみに生きているのだろうか……毎日毎日こんなことばかりを続けて、その先に月人がいなくなる未来があるわけでなし、生活を続けていくことで環境が変化して良くなっていく希望があるわけでなし、娯楽らしい娯楽も当然のようになし……。人間だったら軽い拷問レベルの生活である。しかし、そこは人間と宝石を同じ尺度に当てはめて考えてはいけないということなのだろう。変化を強く望まぬ宝石たちにとって、この終わらない日常をただ無事に過ごすことだけが、日々の目標なのかもしれない。そう考えると、月人たちって宝石に刺激を与えてくれるという意味では結構なエンタティナーなのかもしれない。

 そうそう、目的ならちゃんとありましたね。フォスが今回口にしたはっきりした「感情」の発露、それは「金剛先生のことが好きだから」という一言。他の面々もあまりのことにあっけにとられていたが、「何故宝石たちは必死に月人に抗うのか」ということを突き詰めていくと、確かにそこには何らかのモチベーションが必要なのだ。不変に慣れきっている宝石たちではあるが、だからと言って変化を疎ましく思っているわけでもないだろう。それなら、多少の荒事とはいえ「月に連れて行かれる」というイベントが悪いことがどうかも定かでないのだ。その上で何故月人に抗うかといえば、それはただ「先生がそうおっしゃったから」に他ならないのだろう。彼女たち(彼ら?)の目的は、あくまでも先生の言いつけを守ること。ただそれだけ。そして、その先生はこの世界の核心に近い何かを当然知っている。フォスが必死にナメクジ女王とのやりとりを思い出そうとして「人間」という言葉を漏らした時、先生は明らかに動揺を見せた。この世界の成り立ちには間違いなく「人間」が関わっているはずなのだが、それは何か忌まわしき過去に接続する記憶なのだろうか。先生の立ち位置も、未だ謎が多い部分である。

 そうしてウダウダと先生のところで管を巻いたフォスは、最終的に博物誌編纂の次の仕事としてめでたくみんなと同じ見張り任務につくことができた。パートナーとなるのは謎の分裂技をもつアメシスト。「双晶」って何じゃいな、と思って調べてみたけど専門用語が多すぎてよくわからんかった。どうやら結晶構造が「2つの結晶の結合」と定義されているかららしいのだが……それなら分裂しちゃいかんのでは? という気もするけど、まぁ、そういう能力なんだからしょうがない。剣の達人と言われてはいたが、通常モードでは割とぼんやりした性格らしい。クラゲやらちょうちょやら、そういう自然の生き物を愛でて遊ぶのが宝石たちの数少ない「娯楽」なのかもなあ、ということがわかったが、ひょっとしたら楽しいのはアメシストだけかもしれないのでその辺は不明。そして、それなりの実力とそれなりの硬度を有しながらも、登場した1話目であっさりと月人の餌食に。もう、フォスったらとんだ疫病神。まぁ、月人も色々と攻め方を工夫してるってことなんでしょうかね(数千年も変わらなかったくせに)。

 アメシストが今後どうなるかってのはさほど問題ではない。過去にも連れ去られた宝石はたくさんいるという話だし、今更1人(2人?)減ったところで宝石たちの生活は大きく変わることはないだろう。ただ、目の前でパートナーを犠牲にしてしまったフォスだけは違うかもしれない。自分の不甲斐なさをこれ以上ない形で叩きつけられた不幸なニート体質主人公。どこかで一念発起しないと、ちょっと主人公としては情けないぞ。それにしても「職場」とか「ヤブ」とか時々世界観にそぐわない妙な語彙が飛び出す奴である。口の悪さや皮肉の捻り方ってフォスの特殊能力なんでしょうかね?

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 何故にぶくぶ、第5話。二階堂とモモちゃんっていうキャラチョイスは流石だと思います。

 前回に引き続き、やはり心に染みる良いお話が続いている。幸い、全てが打ち明けられて解法へと向かっていくお話になるので前回ほどシリアス一辺倒にならずに済んだが、それでもまだ、問題解決は始まったばかり。関係者それぞれが、しっかりとした強さを持ってことに当たっていることがわかるお話になっている。

 まずは何と言っても零の強さ。自称「ぼっちのプロ」である零も、他人がいじめられているのを解決したことは無い。むしろ自分がいじめに近い(?)状態をニュートラルにしていることもあり、繊細な人間関係の機微や問題点は理解しにくい性格かもしれない。そんな自己分析があってか無くてか、真っ先にリサーチに向かったのは教育の専門家である林田先生のところだった。幸い、先生は零の相談には親身になってくれる人であるし、適当なお為ごかしで問題をなげようとせず、きちんと「分からないところは分からない」と言ってくれる人だった。いじめ問題なんて一括りにしたところで、それぞれに別な問題、別な解決を抱えているのが人間関係の難しさ。先生はそれをちゃんと零に説明し、その上で、現時点で出来るベストのアドバイスをしてくれたのだろう。まぁ、若干の私情と面白半分は入っちゃってるけども……そこは零の素っ頓狂な対応があるのだから致し方ないな。それにしても、「そのひなちゃんって可愛い子なのかい?」「具体的にどこが可愛いんだい?」とか聞いている様は、一歩間違えば単なるロリコンである。零が各方向に鈍感で良かったな。

 こうしてアドバイスを得て行動を開始する零だったが、「恩人」への恩返しとして自分ができることを熟考した末に、「とにかくどんな事態になってもサポートできるように金を稼いでおかねば」とかいう斜め方向に努力を始めるあたりは流石である。まぁ、決して間違いというわけではないのでやらないよりは用意しておいたほうがいいのは確かなのだろうが、いきなり「いじめ→経済状態」というジャンプをしてしまうあたり、天才棋士の天才らしい悩みである。でもまぁ、零が将棋へのモチベーションをここまであげたことは過去にもなかったし、動機が「自分が生き抜くこと」以外に「他人のため」になったのも初めてのことだろう。人間らしい目の色になった零を、周りの仲間たちも応援してくれているみたいです。その情熱の数パーセントでいいから心友に向けられたらよかったんだけどな……。二階堂は現時点で幸せそうだからいいか。いっそのこと、彼だって川本家とか交流があるのだし、零は二階堂にも相談すれば力を貸してくれそうだけども……まぁ、デリケートな問題なので、あんまりいろんな人に話してしまうのも問題ですかね。

 零をここまで駆り立てているのは、全ての「恩」を与えてくれたひなちゃん自身の強さである。最終的に事態は彼女の手に余るものになってしまったが、それでもここまで一人で戦い抜いたひなちゃん。友達を思い、自分が壊れてしまう直前まで戦い抜いたひなちゃん。周りの人たちが全力で彼女のために動けるのは、ひとえに彼女自身の強さが作り出した「絶対正義」の図式があるおかげである。その信念は知らないうちに一人の少年の過去を救い、確実に1人のクラスメイトを救っていた。ここまで頑張ったのなら、そろそろ彼女が救われる側に回ってもいいはずだ。

 そして、そんなひなちゃんをこれまで支え続けてきたあかりさんの強さ。零を「ふくふく」にするために色々と暗躍しているブリーダーという側面もありつつ、やっぱりあかりさんはみんなのお母さん。これまで一番近くでひなちゃんの成長を見守り、女手一つで姉妹を支え続けてきたその強さは間違いなく本物であろう。しかし、そんなあかりさんが今回はちょっとだけ揺れていた。ひなちゃんがいじめられるという残酷な現実にぶつかり、その不条理を、危うくひなちゃん本人にぶつけてしまうところだったという告白。じいちゃんのおかげで全ては未遂に終わったが、あかりさんの中で、そのことはいくらか傷を残している。孤軍奮闘し続けたひなちゃんの姿を見て、どうしようもない不条理さと、一抹の寂しさを抱えている。もちろん、あかりさんが許せないのはそんな気持ちを抱えてしまった自分自身なのだろう。じいちゃんにも諭されたその傷が、零を前にしてもうっかり漏れ出してしまった。零からすれば、おそらく初めてあかりさんから漏れた「弱さ」の告白だったはず。その姿を見るにつけ、やはり今回の問題はどうしようもなく理不尽で、許せないものなのだ。

 そんなあかりさんの陰りを見て、再び現れる零の強さ。おそらく零そこまで深く考えたわけではないのだろうが、あかりさんの苦しむ姿を見て、自然に出てきた言葉が「家族ならば当然なのだ」という言葉。すでにあかりさんからすれば零だって家族の一員のようなものだろう。その零から、形はどうあれ救いの言葉をかけられたことで、みんなのお母さんは多少なりとも救われたはずだ。色々と不器用なところはありながらも、零はきちんと川本家に「恩返し」出来ているのだろう。

 次回あたりからそろそろ具体的に動き始めますかね? さて、零ちゃんは一体どうやってこの問題を打開していくのだろうか。

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11月11日 ドラフト模様(XLN×3)

ピック順 【Chrolony】→【Thraxi】→【Serra】→【Sangriter】→【Alessi】→【Mei

 

 毎週頑張れ、この文面のコーナー。今週は書くことがあるので一安心。まず、今週のドラフトはかなりの荒れ模様だった。と言っても「試合が」ではなくて「ピック中のゴタゴタが」である。まず、1パック目10引き時点で私が「回ってくるカードが1枚少ない」ことに気づく。これまでもよく「どっかに落とした」とか「引き忘れて落ちてる」とかいうケースがあったのでしばらく探したのだが、なんと下家が5引きの時点で同じパックから2枚引いていたことが判明(まぁ、これも過去にあった事例なのだが)。完全に反則なので本来ならピックやり直しくらいの措置にしなければならないのだが、さすがに面倒臭いというのでダブルピックのカードを無視し、そのままピックを続けることが決定。こうして何かが狂った影響が各地で出ており、まず俺が「あれ?1枚多いぞ」と言い始める(実際はなぜかピック表の数字を1つ飛ばして書いていただけ)。今度は他所から「1枚足りない」という声が聞こえてくる(実際にはピック表を15番まで書こうとしていただけ)。加えて「カードをどんな順番でピックしたか分からない」というやつまでで始める始末で、もうピック表は資料としての信頼性が完全に失われてしまった。

 なお、ピック表では2枚引いてしまった部分を次の順目で引いたものとみなして括弧書きで記載しています(もちろん試合での使用は禁止)。また、「何番目に引いたか忘れた」と言った方は記憶を掘り起こして適当に順番を調整して書いていたが、実際に全体のピック表を書き起こしたところ、どう考えても間違っていることが判明(アンコモンの数がずれている)。しょうがないので、多分こっちが正しいんじゃないか、と思われる別解を勝手に括弧書きで記載している。おかげでなんとも読みにくいピック表になってしまった。まぁ、中盤以降のカードが多いのでそこまで問題はないと思うが……みなさん、もう少し気を確かに持ってピックしてください。

 

 なお、一応相談したところ、特に「アイコニックマスターズ」を希望した人間はいなかったので、結局スルーして来週も普通にイクサランドラフトが行われます。一回触ってみたい気持ちはあるので、発売日の値段次第では有志を募る可能性はあるけども。

 

 


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 あぁ〜、いいですわゾ〜、第19話。明ちゃんの完全覚醒。まぁ、これまでの様子から大体何を抱えているかは分かっていたのだけども。

 多々良というのも悪い男である。人畜無害な顔をしておきながら、その実彼のダンススタイルは次第にパートナーを変質させていく。単に我が強くて相手に合わせることを強要するとかだったらいくらでも拒否のしようはあると思うのだが、最初は相手を尊重し、個性を消しているかのように見せかけて、少しずつその末端から飲み込んでいくような、何とも不可解なターンの取り方をする。「立ててから、引っ張る」というこの多々良スタイルにガッチリ噛み合っていたのが真子ちゃんで、彼女の場合は持ち前のポテンシャルを多々良に引き出してもらう形で相互に高め合うことに成功した。

 しかし、もともとリードを担当していた千夏の場合はそういうわけにもいかず、出会ったとき以降、特にここ数話は喧嘩しながら互いに互いを引っ張り込もうと躍起になり、何とも歪なコンビネーションを披露していたわけだ。しかし、こうして「合わないと言って揉める」という段階もすでに多々良の手の内とも言える。何にせよパートナーは「多々良の自我」を見て、その値踏みをしながら向き合うことを強要されるわけで、一緒の舞台に立ってしまったのが運の尽き、あとは多々良という面妖なリードに多かれ少なかれ影響されることになるのである。

 普通に考えれば、千夏ちゃんが変化し、ガミガミ言いながらも少しずつ多々良に歩み寄るのは良いことである。千夏ちゃんはそれで個性が死ぬようなヤワな造りではないだろうし、互いにそこから伸ばせる部分を見出していけばいいだけの話だ。しかし、それが我慢ならない人間がただ1人。それが千夏の元パートナーの明だったわけだ。彼女と千夏の馴れ初め、そして2人でダンスに挑むモチベーションに至るまで、今回は回想シーンでたっぷり明ちゃんの内面を見ることができた。その根底にあるのは実にシンプルな千夏への感謝と憧れ。幼い頃に千夏に救ってもらったことへの恩があり、ダンサーとしても女性としても自分には無いものをたくさん持っている千夏が素直に羨ましいという感覚。そして、そんな千夏が気づけば「自分専用」のリード役になっているという優越感。どこまでも卑屈な部分が抜けない明は、そうして自分以外のものを占有しているという事実から、大きな自己肯定を得られていた。

 しかし、そんな千夏が少しずつ多々良によって変えられていき、ますます自分の方を見なくなっているという現状。それが彼女には耐えられない。千夏をここまで支え、ずっと千夏の理解者であり続けたのは自分一人だけ。そんな歪んだ独占欲が、これまでならちょっとした嫌味程度で済んでいたところだが、もう、明確な外敵が現れてしまったのである。かつて千夏に「もう明は頑張る必要など無い」と言われてしまったショッキングな過去。自分は千夏を理解しているはずなのに、千夏はちっとも自分を分かってくれない。自分はこんなにも千夏を欲しているのに、千夏は少しも興味を持ってくれない。そんな一方的な偏執が、「千夏が他者によって変えられる」という事実でますます救えないものになっていく。

 牙を剥く敵意。荒ぶる百合魂。ただでさえ迫力のダンスシーンを描くためのハードな画風で、鬼の形相をした明ちゃんのガン飛ばしが見られる最高の演出。このまま、明ちゃんは千夏を寝取られてしまうのか。それとも、憎き男を打ち倒し、憧れの王子様である千夏を取り戻すことができるのか……。いや、本筋の流れから考えたら絶対に明ちゃんの熱意が成就することはないんだろうけども……。ここまで熱量のある百合は久しぶりに見たので、その歪な欲求は何とかして叶えてほしいものです。頑張れ明。

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 さぁ、リアルライブが楽しみになってまいりました、第6話。今時の声優はなぁ、歌って踊れて宙返りくらい出来なきゃ駄目なんだぜ……。まぁ、マジで成功させたらめちゃめちゃ盛り上がるやろからな(多分歌どころじゃないけど)。

 地区予選突破のための、非常に分かりやすい修行回。フォーマットでいえば完全に少年漫画のそれであり、「一度敗北した強敵に今度こそ勝たねばならぬ」って言ってたら、師匠が「この技は体に凄まじい負担がかかるのだが」って言いながら最強秘伝の奥義の話をしてくれるっていう。考えてみると、1期で過去の戦歴をチラつかせながらも頑なに参戦を拒否し、最後に仲間入りしてみんなを救った果南ってそういう師匠ポジションだよな。比古清十郎の立ち回りと完全に同じ。そうなると、今回彼女が取り出したフォーメーションノートはさしずめ九頭龍閃か(天翔龍閃は全国大会のためにまだ温存してるんじゃないかと勝手に妄想している)。

 実は、1作目から通してこういう「具体的なパフォーマンスのための努力」をしているシーンってのは結構珍しい。この世界における主人公グループってのはまるでアイドルのイデアであるかのようにとにかく神がかったパフォーマンスになることが約束されており、そこに至るまでに泥臭い努力をあまり必要としていないからだ。μ’sの場合はせいぜい階段を上り下りしてたくらいじゃなかろうか(あと、ダイエット)。しかし、Aqoursの場合は「1期で負けた」という厳然たる事実があり、まずはそこをしっかりと打破したという結果が求められ、そのためには何かしらの理由、つまり「強くなった」ことの証明が必要。そのためにようやく千歌という主人公にスポットをあて、テンプレガチガチの修行回を用意することで突破を図ったわけだ。分かりやすさという点でいえば非常にまとまったエピソードであるし、これまで何となくフワフワとチームを支えてきた千歌ちゃんの強さの背景がきちんと描かれたことで、「お当番回」としては充分に機能していたのではなかろうか。穂乃果という無条件の強さをもつ近距離パワー型の主人公も分かりやすくて良かったが、千歌ちゃんの「普通怪獣」のエピソードもなかなか興味深い。これまで影が薄かった2年生トリオの絆を示す物語としても見どころが多く、1年、3年のどちらとも異なる無条件の信頼関係が改めて確認できた。まぁ、深夜特訓に曜ちゃんだけ呼んでおいて梨子がハブられたのはひどいとは思うけども……梨子ちゃんはあんな曜ちゃんの説明であっさり納得して黙ってるの偉いよな。

 友情エピソードとしては割と良い話だったし、加えてラストのライブシーンも当然のごとく見応えがあった。今回のテーマは「WAVE」ということで、Aqoursの特性である「海」の表現として波をモチーフにしたモーションが多く取られているのはしっかり工夫されているところ。どのカットを見てもライブ映えしそうだが、あとはこれを完璧に再現することを求められる中の人達には頑張れという他ない。

 ライブ良し、友情良しだが、相変わらず大筋の流れが微妙に雑なのは本作では致し方ないところか。結局、「ラブライブの結果と学校の志望者数」は完全にリンクしているっていう認識でいいんだよね。そこって必ずしもイコールではないはずなので(別にダンススクールじゃねぇしな)、3年生の面々が「とにかくラブライブで頑張ればどうにかなるはず」って割り切ってるのはいささか浅慮に見えるところだ。まぁ、もう随分長いことこの設定でやって来てるし、そこは暗黙の了解ってことだろう。あと、もう1つ疑問だったのは果南が「私だったからセンターができたけど、千歌はどうかな?」って問いただすシーンで、「いや、だったらお前がセンターやればいいんじゃね?」って思ったんだけど。今までの練習では千歌ちゃんがセンターだったからそれを通すってことなんだろうけど、どうせ新しいフォーメーションを導入するんだったら細部は調整しなきゃいけないわけだし、宙返りのところだけ果南に担当させれば良かっただけだと思うんだけど。やっぱり師匠からすると「この問題は貴様の手で解決せねばならぬのだ!」ってことだったんでしょうかね。

 それにしても、本当に個人の感想なんですが、このカットの曜ちゃんが本当に美少女すぎませんかね。





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 先日の試合の続き、第2セット目です。8人戦を終えて時刻は夜11時過ぎということで一人が帰宅、それでも7人戦になっての仕切り直しです。ちなみに、思い出したのでどうでもいいことを付記しておくと、この日僕はこんだけ試合やって1回たりとも正解してません。どんだけ勘が悪いんだ。

 


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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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