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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 エンディングの映像よ! 第5話。まさか旧作からのオマージュがこんなところに入ってくるとは思ってなかったのでびっくりした。旧作なんてほとんど覚えてないはずなのに、映像見てたら何となく思い出せるのも驚きだ。新しい時代の新しい絵柄で、こういう遊びもいいもんだなぁ。

 というわけでエンディングでびっくりしました、っていうだけなので、中身についてはそこまで触れなくてもいいや。なんか2期に入ってからというもの、ますます投げっぱなし度合いが強まっててツッコミにくいんだよな。今回だって一発目の「セミ」とかネタとしても本当にちょっとした小ネタだし、わざわざ冒頭にぶっ込んでまでやることなのかよ、っていう気はする。「十四松体操」も、まぁ、中心にいるのが十四松なら何してもおかしくはないが、今更って感じもあるしなぁ。

 そんな中で無視できないネタも1つ2つ混ざっており、1つ目は本当にノリと勢いしかなかった「サマー仮面」。あれって他の5人はカラ松だってこと分かってて相手してるのだろうか。もししっかり認識してたら一松の対応はもうちょっと変わってきそうなもんだけど。そして、普段のカラ松のキャラとサマー仮面は繋がっているようで微妙な隔たりがある気がする。一番違うのは、善かれ悪しかれ、サマー仮面は超常的な能力を持っているということ。カラ松にそんなものは無い。一体何者だったんだ、サマー仮面。歩くたびにいちいちチンコの光沢が細かく動くあたりにスタッフのこだわりを感じるが、お願いだからそういうところに全力を費やすのは勘弁してください。

 そして今回唯一長めのネタだったのが最後の「今年こそは」。夏のビーチでのナンパをテーマにしたお話だが、何でこういうシチュエーションになるとトッティは大人しくなるんでしょうね。他の5人のために何かしてあげるのは嫌なのだろうか。そりゃ流刑にもなるわな。あと、6人横並びで座っているのになぜか「カラ松を挟んで一番端」という救いのないポジショニングの一松。あれって本人が望んで選んだ場所なのだろうか……。なんだかんだで夏場はカラ松が頼りになるとか考えられているのかもしれない。まぁ、テンションだけならカラ松・十四松のターンだしなぁ。せっかくの機会だからシコ松が何かまたいいこと言ってくれるかと期待したんだけど、結局ライジングして終わっただけだった。やっぱり、こいつら夏向きじゃねぇな。

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 レズ特有の面倒くさい嫉妬心、第4話。いや、特有かどうか知らんけども。ホモでもあるかも知れんけども。

 今週からは2つ目の学校、茨城は筑波女子高校のコンビのお当番回。前回時点で「残りのチームは全部に2話は使えねぇよなぁ」と心配していたが、どうやらここは2週使ってもらえるようだ。間になんとなく挟まった宝塚っぽいコンビ(兵庫)は、今後お当番回がもらえないような空気があるんだが……今時の女子高生でレオナルド熊を知ってるのはさすがに尋常じゃねぇな。

 鈴鹿のコンビが「雇用関係」だったとするなら、筑波のコンビは「主従関係」がテーマとなっている。いや、なってるかどうかも定かでないのだが、とにかく主人と奴隷である。普通、女子高生のチームメイト同士でそんな関係になるわけがなく、まだ鈴鹿みたいに金が絡んだ関係の方が絶対的な上下関係が生まれる理由としては納得できるのだが、このコンビの場合、パッセンジャー役のなぎさが完全に奴隷気質であるというのが原因になっているのかもしれない。相方・いずみのわがままにも文句ひとつ言わず、それぞれパートごとに分かれての愚痴大会でもさらりと現状を受け入れる発言をして同じパッセンジャー役の面々からドン引きされている。「ドライバーとパッセンジャーでどちらが上か」なんて話に結論は出るわけがないが、少なくとも筑波の場合はドライバーが上にいる関係性が自然なようだ。

 しかし、一方的に使役するような関係性がいつまでもうまくいくわけがない。どこかで誰かが我慢をしているに違いないのだ。まぁ、我慢が効かないコンビだったらプリン1つで大げんかになるわけだが、筑波の場合はこれまでこの「主従」でうまく行っているように見えた。しかし、この関係性に耐えきれずに爆発してしまったのは、意外なことに「主人」であるいずみの方からだったのだ。「なぎさがついに我慢の限界を迎えた」だったらお話としては至極分かりやすい。口ではなんと言おうとも、あんな淫夢をふた晩も続けて見ているようでは、何か溜まっているものがあるのも間違い無いだろう。まぁ、あの様子だと「鬱憤」というより「妄想」が溜まっているといった感じだが。少なくとも、なぎさの方から関係性を壊そうという様子はなかった。

 それに対し、今回最大のポイントになったスワッピングを提案したのはいずみの方である。そして、相手パーティがうまく行っているのを見て、勝手にキレて、勝手に解散を申し出たのはいずみなのである。彼女の中で一体何が起こっているのか……って、まぁ、嫉妬なんでしょうけども……随分身勝手ではあるな。彼女はパートナーのなぎさになんと言ってほしかったんだろう。「やっぱりいずみの隣でなければ乗れない」と、それを真っ先にいって欲しかったんだろうか。自分のドライビングでなければろくすっぽ車にも乗れないと、そんな泣き言を言って欲しかったのだろうか。

 スワッピングした2つのチームの様子を見る限り、どうやら筑波の走行の鍵を握っていたのはなぎさの方である。一方的に命令を下すいずみの方は「なぎさが自分のいう通りに仕事をしていれば」と文句こそ言っているが、おそらく自分のドライビングがまだまだ未熟であるが故になぎさを使いきれていないことに薄々感づいているんじゃなかろうか。その結果、いずみがドライビングを担当してスワッピングしたチームは難があり、なぎさがパッセンジャーを担当したチームは完璧とまでいかずとも無難に走行できたのである。

 となると、やっぱりここは王道、いずみさんが本当に望んでいるのは、一方的な主従の関係などではなく、なぎさの方からもきちっと言いたいことが言える関係、つまりは友情なのである。なのに不器用な自分はどうしても高圧的な態度に出てしまうし、なぎさは全てを飲み込んだ上で自分を許してしまう……。そんな実質的な「立場の差」を見せつけられて、いずみは不甲斐ない自分に苛立っているのだろう。そうでないと、さすがに理不尽すぎる怒りですからね。まぁ、次週で仲直りすることが分かっている喧嘩なので安心して見てられますけどね。毎週毛色の違う百合カップルの揉め事を観せられ、翌週それを解決するだけのアニメである。サイドカーレースである必要性は……まだまだ分かりません。

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 マジでこのアニメのキャスティングなんなの?! 第4話! 本当にどこまでいっても私の心を撃ち抜くキャストしか登場しない。ヘンテコナメクジキングは、イロモノ傑物なんでもござれ、皆様ご存知、怪物斎藤千和である。

 ここまで毎度毎度刺激的なストーリー展開だったにも関わらず、あまりにも先行きが見えずになんとも言いようのない作品だったのだが、今回色々と真実が明かされ、一気に世界観が見やすくなった。「魂・肉・骨」。なんとも意味深なサブタイトルであるが、その内実は、この世界を分け隔てる3つの「成れの果て」であった。

 宝石達の世界は狭い。何百年、何千年という時を過ごしているらしいのに、何故か彼女達(彼ら?)は世界についてあまりにも知らないことが多すぎる。その原因は宝石という生まれ自体にも起因しているようで、今回ユークレース(CV:能登麻美子)も「私たちは鈍感だから」と自分たちの短所を嘆いていた。おそらく、彼女たちはあまり「外の世界」に興味を示さず、鉱物としての「普遍性」「永続性」を生命体としても維持し続けているのだ。移ろい、変化する生活などというものは求められるものではなく、自然と生活は単調なものになる。好奇心を持ち、新たな世界を掘り下げようとする者は過去の歴史においてほとんど存在しなかったのだろう。

 そして、そんな歴史にいよいよ風穴が空いてしまったのが、宝石の中でも比較的「変化しやすい」性質を持ったフォスと、なんとなく美味しそうだったフォスを食べてしまったナメクジの王様の出会いであった。なんの因果かナメクジ語が通じるようになってしまったフォスは、柔軟性を持ち、人間同様に生と死の概念を持つナメクジたちと初めて交流を持った。そこで語られる歴史がどれほど真実を含むものであるかは定かでないが、絶妙なバランスでおちゃらけとシリアスを交えてくるナメクジ王のことだし、あまり嘘はついていないのではなかろうか。ナメクジたちの柔軟性は人間の「肉」に由来し、宝石たちの普遍性は人間の「骨」に由来。そして残る1つ、「魂」を引き継ぎ、この世界で唯一荒事を起こしてしまう罪深い存在こそが、月人である。

 こうして世界が三分されたという背景がわかると、月人たちのただ無機質な侵略攻撃もその意味が理解できるようになる。殺意でもなく、悪意でもない。月人たちが宝石を攻め、奪おうとするのは、ひとえに「回帰」を望むためだったのだ。争い、滅し、奪う。それが人間の魂の業であるというのならばやるせない話ではあるが、互いに理解できずにぶつかり合うのもしょうがないところ。そして、そんな差異は月人たちとの間だけでなく、ナメクジとの間にも横たわっているのだ。苦労して海の底までやってきたフォスは、人質を取られたかわいそうなナメクジの手によって、月人たちへの供物と……なるのかどうか。しかし、毎週確実にぶっ壊されるメインヒロインってのもすごいよな。

 そしてまぁ、やっぱり千和だなぁ。強力な宝石たちのキャスティングに負けず劣らず、油断すれば一気に全てを持っていってしまう驚異の剛腕、これこそが声優・斎藤千和である。薄気味悪いナメクジキングの、得体の知れないところ、飄々としたギャグメイク、人間態になった際の慇懃さや底の見えない不気味さまで。千変万化の千和スタイルを余すことなく堪能できる。中でも金剛先生との絡みで見せたのは伝統芸となったギロロ・夏美のコンビ芸。この2人の絡みの圧倒的な安心感。お見事としか言いようがない。そして、この匠の技にしっかりついていけるのがフォス役の黒沢ともよである。ともよちゃんの演技プランって声優業界の演技の中では割と癖がある方だと思うのだけど、こうして千和と並べてみると、しっかり相手の呼吸も見てシーンを作り上げる純粋な腕があることがわかる。まだまだピチピチ二十歳そこそこのメインヒロインと、もうベテランの域にあるといっても過言ではない乱入キャラ。二人の掛け合いの気持ちよさも今回の注目ポイントである。いやぁ、いいもん見たわ。

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 にゃんダフル! 第4話。いいなぁ、猫の王国。にゃんこフェスタだなぁ。こんなにも充実した猫エナジーが満ちたアニメは「ふらいんぐういっち」以来ではないでしょうか。

 チセさんたちの「ハニームーン」とやらが進行する。チセさんは「将来的には嫁にするよ」というエリアスさんの申請を一応は受諾したものの、マジで嫁になるかどうかはまだ実感も湧いてない段階だと思うのだが、それでもハネムーンと言っていいんでしょうかね? まぁ、マジで挙式するなら後からもっとすごい儀式がありそうな気はするけど。とにかく、なんか不思議な車掌さんのいるSLでやってきました猫の国。ただ、普通の女の子も生活しているし、猫たちは人間の前では猫のふりをしているようなので、別に異世界に飛んだわけではなく、イギリスのどっかの片田舎が密かに猫の暗躍する素敵ワールドになっているというだけのことなのだろう。だったら普通の交通手段でも行ける気はするけどな。

 今作が本当に良いなぁと思う要素の1つに映像の丁寧さがあるのだが、今回の猫ワールドは猫の猫らしさを妥協せずにしっかりと描いてくれていてとても魅力的だ。造形はかなりリアル寄りなので「かわいい!」ばかりの顔ではないのだが、例えば普通に歩いている時の首回りの皮のたるみとか、エリアスに放り投げられた時の着地のモーション、あくびしてから遅れてベロがしまわれるまでの流れに、チセの足元てタシタシとマッサージしてくれる手つきなど、どれもこれも猫好きならば「あるある」と思えるような「猫らしさ」である。こうして可愛いだけじゃなくて実感を伴った猫が平然と人語を話したりするそのギャップでこそ、「魔法」感がより真に迫ったものになる。「3月のライオン」の川本家にいる猫トリオは「猫の愛らしさ」だけを凝縮したようなイデア猫であるが、こちらの猫は愛らしさに加えてどこか手間のかかる厄介さ、そして時折見せる薄気味悪さまで、全てをひっくるめた猫の姿が、魔法によく馴染む。猫は9つの命があり、それを使いながら賢くなっていくという。うちの実家で飼っていたあの子もあの子も、ひょっとしたらお別れした後にどこか別な世界で人語を話しながらのんびり暮らしているのかもしれないなぁ。

 さておき、そんな猫ワールドも残念ながら平和な姿ばかりではない。そもそも王国設立の際に「残虐な猫殺しを総力戦で叩き潰し、食らいつくした」という忌むべき歴史があり、その咎をも背負いながら、猫たちは生きている。そして、封印されたその時の咎の成れの果てが、今回チセが浄化すべき澱みであった。猫たちの「人間を殺した」記憶と、チセが湖中で見た若夫婦の記憶、2つを重ね合わせると、あの旦那が猫殺しの犯人だったということだが、果たしてどんな悲劇があったというのだろうか。そして、儀式に乱入した「魔術師」を名乗る二人は何者なのか。エリアスがチセを謀っているというのはどういうことなのか。本当に次回が気になることばかりですね。

 とりあえず今回わかったことをまとめておくと、エリアスについては「その本性は影なのだ」と自己申告しており、そのために魔法にも得手不得手があるらしい。「影」というならばこれまでの生い立ちが色々と重たかったチセも影っぽい印象はあるのだが、彼女は浄化の任を任されたのだからもうちょっと「光」寄りの存在になれるということなのかな。だからこその「つがい」ということでしょうか? 今回、浄化の命を受けてチセが心配していたのは「成功するかどうか」とか「失敗したら命が危ないんじゃないか」とかでなく、「失敗したらエリアスに失望されてしまうだろうか」ということばかりだった。すでに彼女の人生にはエリアスが不可欠になっており、現時点で彼女はエリアスに大きく依存する精神状態になっているということ。まぁ、そもそも彼女は死を恐れていないわけでね。2週続けて水中に放り投げられるヒロインというのもなかなか災難である。

 そしてそんな彼女だからこそ、謎のマントおねーちゃん達に「死ぬよ」と言われてもその「死」自体にはそこまで動じなかったかもしれないが、「エリアスが自分を騙しているかもしれない」という話には当然心が揺れるわけで。結局、チセさんは目の下のクマクマが取れないままなんですよね(明るい表情の時は消えることもあるんだけども)。なかなか本当の意味で心休まる瞬間は訪れません。猫を撫でるだけで過ごせる人生でありたい。

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 千葉繁に久野ちゃん預けたら本当に孫として持って帰りそう、第3話。実際に孫くらいいてもおかしくない歳なんだけど、実際にはどんなお爺ちゃんなんでしょうかね。

 さて、3話目にしていよいよ今作らしい、重たい話にシフトしてきました。そして、あろうことかその重みが、この世界で唯一の救済の場所であるはずの川本家に降りかかるという容赦ない展開。できればあそこだけはオアシスのままであって欲しかったところだが……世界の理不尽は容赦なく、そして隔てなく訪れるものなのですね。羽海野作品はその辺りが厳しいよなぁ。

 Aパート「六月」。こちらは「心友」二階堂の暑苦しい熱弁から始まるほっこりしたお話。隈倉さんの靴のサイズは置いとくとして、二階堂の弁当と人間の器はなかなかでっかい。貴重な機会に何としても零と相見えようと努力する彼の暑苦しいもっちり加減は、薄情な零にも届いているやらいないやら。しかし、少なくとも零のことを一番理解しているのが二階堂であることは間違いない事実。本人すら自覚していなかったあまりに「当然の」慢心を、彼は容赦なく指摘して見せたのだ。まぁ、周りの棋士の人たちもみんな察知している程度のものだったけども……零みたいなイレギュラーでいかにもな「出る杭」は満遍なく世界から疎まれているのかと心配したけど、少なくとも将棋会館では諸先輩がたからも可愛がられているみたいで何よりですね。それもこれも、周りで強引に振り回して零といろんな人の間を取り持ってくれる二階堂のおかげなのかもしれません。今回だって二階堂のおかげでお爺ちゃん棋士とお話しできたのだしね。

 そして問題となるBパート「てんとう虫の木」。二階堂の指摘でおそらくちょっと反省して内省的になっていた部分もあるのだろう。本当に何気ないきっかけから、零はあまり良い思い出のなかった小学生時代をフラッシュバックすることになる。波乱万丈の零の人生、結局彼は今に至るまで、ほとんど友達というものを持ったことがないという。まぁ、零本人もいささか空気が読めないところはあるのだろうが、どうしても彼のイレギュラーな人生行路を見ると、閉鎖的な日本の社会ではつまはじきになりやすいのだろう。子供達というのはそうした部分に大人以上に敏感だったりもして、「イレギュラー」扱いの零は訳も分からずにいじめられ続けていたのである。いや、でも流石に小石を詰めまくった空き缶爆弾は命に関わる攻撃なので洒落になっていないと思うのだが……その辺の歯止めが効かないのも子供の残酷さ故か。

 何故このタイミングでそんな嫌な記憶を思い出したのか。もしかしたら二階堂からの刺激に、自分の「将棋人生」を回顧するトリガーもあったのかもしれない。最近はあまり積極的な対局シーンがなかったので忘れがちになっていたが、桐山零という男は「鳴り物入りでプロになった天才棋士」なのであった。しかし、そんな彼の実力は天賦の才でもなんでもない。不幸な境遇から、ただひたすらに腕を磨くしか生きる術がなかった、悲壮な子供の涙の副産物である。以前「将棋が楽しいのか」と尋ねられて答えが出てこなかった零。その手の中にある自らの才の原点を振り返り、人生における「友達」のあり方や、他者との向き合い方をなんとなく考え直すきっかけになったのかもしれない。

 零がそんな記憶を蘇らせたのも偶然なのか必然なのか、時を同じくして、川本家では不穏な空気が漂っていた。全てを受け入れ、浄化してくれるエデンのようなその場所でも、容赦なく訪れる理不尽の波。涙ながらに帰宅したひなたの姿を見て、零は過去の自分を思い出したことだろう。人間関係の破綻など、誰が正しい、誰が間違っているという話ではないのだ。零はイレギュラーだったことからつまじ弾きにされた。では、ひなたはどうなのか。目の前の難局を目の当たりにして、零にはようやく、川本家のために何かできることができたのかもしれない。それが良いことなのかは、わからないけれども。

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 ブッブーですわはブッブーだと思う、第4話。この人、他のところがブレないのは今回のエピソードではっきりしたと思うんだけど、この台詞だけどう考えても浮いてるんだよなぁ。まぁ、「ルビィの姉」って言われたらそりゃ納得もするのだけども。

 「ヨハネ堕天」以来2度目の「サブタイトルに個人名が入ってるエピソード」である(「友情ヨーソロー」は除外、あとヨハネが名前として正しいかどうかも考慮の外)。めでたく2期一発目のお当番回を手に入れたのは、ツンデレ風味が未だ抜けぬダイヤさんであった。2話時点で「3年生と1年生って接点なくて大変だよな」という話で下準備をしておき、ライブ回を挟んだらいつの間にか鞠莉と果南がすっかり下級生と打ち解けて各方面でタッグが組めるまでになっていたことに驚き。まぁ、もともと姉御体質もある果南は物理的にも距離を縮めるのが得意そうだし、賢い馬鹿の鞠莉もあのテンションなら一年生たちにとってハードルを超えやすいのだろう。鞠莉×善子のコンビなど、まるで水魚の交わりのごとき親和性の高さがある。このコンビをもっと突き詰めれば何か新しい世界が拓けそうだ。

 一方、2話の時点でもダイヤさんが直接対話していたのは実妹くらいのもので、なかなか周りとの融和がはかれていなかった。この辺りは持って生まれたものなので本当にどうしようもない。というか、考えてみりゃ1期序盤の時点では確執と呼べるレベルの対立構図があったわけで、あれだけツンケンされた相手に100%心を許せって言う方が無茶なのかもしれない。いや、多分千歌ちゃんたちは一切気にしてないだろうけど、ダイヤさん自身がそうした部分を割り切れてないところはあったんじゃなかろうか。そう考えると、やはり自分からズバッと「学年は全て取っ払うこと」というお触れを出して一瞬でこの垣根を飛び越えてしまったスーパー生徒会長・絢瀬絵里は圧倒的に賢くて可愛かったということがよくわかる(その陰には2期8話まで心の奥底を見せなかった名フィクサーがいたことも忘れてはいけない)。

 今回はそんなダイヤさんがバイトにかこつけてなんとか距離を縮めようとするお話……待て、まずバイトが必要なのか。Aqoursの運営資金って全部グループメンバーが賄ってるのかよ。あれだけの支持を得ている存在なのだから、校内全体からカンパを募れば余裕で東京遠征費用ぐらいは稼げるんじゃなかろうか。それこそ生徒会長権限フル回転させろよ。公私混同と言われるかもしれないが、すでにAqoursの活動は学校の存続と切っても切れない関係にあるわけで、学校全体でその活動を支援するのは別に問題ないだろうに。それもやっぱり鞠莉あたりが良しとしなかったんでしょうか。そもそも生徒会長が率先してバイトしてる時点で学校は割とルーズな気がするんだけどな。

 バイト先は曜ちゃんが以前やったことがあるという水族館のいろんなスタッフ。絶対にバイト1日目の人間に任せるわけがない仕事もちょいちょい混ざっていたが、その辺は勢いなのでしょうがない。何故花丸にうどんを作らせるズラか。絶対名前だけで決めてるやんけ。わざわざ千歌×花丸、曜×善子、梨子×ルビィって学年間でコンビ組ませているのは2期ならではのユニットシャッフルの一環だろうが、こうしてみるとアクが強そうでもその実大体の相手に合わせられる善子のスペックの高さがうかがえるな。まぁ、どっちかっていうと曜ちゃんが完全なるオールラウンダーなだけだと思うけども。他者とのつながりの薄さっていう意味では、千歌ちゃん一筋で周りが見えてない梨子が一番不安な気がする。

 そして、作中ではその不安を一手に抱えたのがダイヤさんだったわけだ。まぁなぁ、別に「ちゃん」とか「さん」とかつけるのって距離感の問題だけじゃなくて、なんとなく馴染んじゃってるキャラみたいな部分もあるしなぁ。俺も圧倒的に年下の人間なのに「さん」つけて呼ぶ奴とか結構いるし。別に距離が遠いとか近いじゃないと思うんだよね。もちろん、そんなことはわかっていても気になり出したらどうしようもないのがわがままなダイヤさんなわけで、ブッブーしながらも不器用にのたうちまわるのである。結局は果南と鞠莉のアシストがないと彼女の胸中が下級生たちに伝わらなかった、というのはなんだか残念だが、支え合ってことその親友トリオってことでそこはひとまとめで考えておきましょう。なお、ラストの千歌ちゃんの演説を簡単にまとめると、「オメェはどこまでいってもダイヤさんだからちゃん付けなんてしてやらねぇ」ということになるのだが、まぁ、たぶん来週からふつうにちゃん付けで呼んでるんじゃないかな。何故かしらないけど、個人的にはダイヤさんがダイヤちゃんになってしまったら、そのぶんの傾斜がかかって「ルビィちゃん」は「おいルビィ、パン買ってこいよ」みたいな扱いになりそうな気がする(次回、犬を飼う)。

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 学園艦やんけ、第4話。実際に豪華客船って町ぐらいの規模があるらしいし、空母みたいな巨大建造物もあるのだから一応「国」と称するのもありえない話ではないのかもしれないな。

 今回はあんまり「キノの」旅ではないな。そういう意味ではタイトル詐欺である。金返せ(払ってないけど)。2話で登場した元王子様のシズさんとその愛犬(?)リクのコンビがサムライソードで無双する話である(嘘)。別にここで主人公をキノからシフトする必要ないやんけ、って気もしたのだが、キノってどこまで行ってもクールなところがあるので、この国の現状を見て義憤に駆られて革命を目指す、っていう展開があんまりそぐわないので別主人公を用立てた感じなんでしょうかね。2話でも革命はしてるんだけど、あれは巻き込まれた末の成り行きだったからな。

 学園艦に居住し続ける「船の国」。そこに自治が発生し、主権があるならば確かにそれは「国」である。しかし、その実態はとにかく船の中という無謀な住環境で生き抜くための過酷な労働を強いられる「国民」と、それをコントロールする統治者の世界。そして、航海を続けながらの船の修繕にも限界があるわけで、どこかで一度船を降りない限りはいつか滅びゆく運命の国でもある。統治者サイドが何故少しでも船を修繕して長生きする方向を目指さなかったのかは謎だが、現時点ですでに労働環境は飽和状態だし、これ以上の労役を生み出してしまったら限界だと判断したのかもしれない。もしくは、どうせなら船が崩壊してくことで自然にこのいびつな国が消滅することを良しとしたとも考えられるな。

 とにかく、コントロールする側は文字どおり機械的に、ひたすら船を動かし続け、国を国として存続させる方向で「政治」を牛耳る。国民たちもそれを良しとし、船は人の血を燃料に進み続けているのだ。そんな状態を外から見た旅人がおかしいと判断するのは真っ当な判断であり、特に正義感の強いシズは黙っていられなかった。なお、キノさんは別にどうでもいいと判断して塔サイドのお役目を選んだ模様。さすがやなこのヒロイン。

 結局、シズの登場はこの国の歪んだ構造の正体を暴くだけに留まり、それを変えるところまでは至らない。しょうがない、長年積み上げて来た実績と伝統がたった一人の刀でどうにかなるわけもないのだ。統治者は新たな指導者の誕生に安堵し、後のことを押し付けてその生涯を終えた。そして押し付けられたシズの方も、国民たちを陸地に下ろしてしまえばそれで済むと考えていたようだが、そんな甘いことはない。普通に考えたって、国ひとつ分の人口が一気に移動したら事件にならないはずはないんだしな。まぁ、実際はそれ以前の問題として、人々が船から動こうとしなかったけども。「ここ、揺れないよ」はさすがにひどいと思うが、それ以上に、彼らにとって船は「ふるさと」であるというのは致し方ない。船の中だけで何世代もの人生を続けて来た人々を、突然何の庇護もない状態で外に放り出すのは確かに残酷である。結局、船に生まれ、船に生きる人々はこのまま船と一緒に滅びゆくしかないのだ。何ともやるせない結末。前回の国が同じように「移動する国」だったのにテンションが全然違うあたり、面白い対比になっているのかもしれない。

 シズの物語として描かれた今回のお話、最後はすったもんだの末におまけとして佐倉さんボイスの幼女が手に入りました。キノは「死ぬほど驚くかも」と言っていたが、あの幼女にまだ何か隠されてるんですかね? その辺よくわかりませんでした。

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 アニメ映画の数がなかなか減らない昨今、なんとか処理していかなきゃいけないけど劇場に足を運ぶタイミングってのも難しい。あんまり混んでないタイミングで行きたいけど、平日に行けるかというと難しかったりもするし。現時点ではコレと「ギアス」が公開中で、なんとか観に行くタイミングは計っていた。まずはこちらの作品から。周りでやたらと盛り上がっている人間もいたし、余計な先入観を持たないうちに観に行かなきゃ、と思ってたんですよね。つい最近Fateの映画って観たような気もするんだけど、多分気のせいだ。

 

 

<一応ネタバレとかそんなんだけど、むしろ気をつけるのは俺の方だ>

 


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 うえしゃまが増殖した……だと? 第3話。声に個性がある役者で兼ね役回すとどうしても際立つよなぁ。まぁ、うえしゃまの場合は2役どころじゃない兼ね役地獄から這い上がってきた人間なのでこれくらいは朝飯前ですけどね。

 脇役のことはさておき、前回に続きメンバー7人がそれぞれピンの仕事でその個性を模索するというお話。そして、各々が「なんとなくアイドルらしく」という面倒なオファーを受けて頭をかかえるのだが、それをわずか1話の中でスピード解決するという、よく言えばストレスフリーな、悪く言えばだいぶ軽い展開になっている。まー、昨今は(特に女の子だらけのアイドルものの場合)ヘヴィな展開を疎むファン層も一定数いるらしいし、あんまりジメジメした空気を引っ張らずにあっさりと解決する展開はありといえばありなのかもしれない。

 実波と夏夜ちゃんは前回ある程度片付いていたので、今回焦点が当たるべきは残りの5人。個人的に一番順当な発展を遂げたと思えたのは佳乃だろうか。彼女の場合、1期ラストの展開があるせいでどうしても「重たい」イメージがあったのだが、今期「新章」に入ってからはデザイン変更の影響もあってか、全体的にそうした「重さ」からは解放された印象がある。かつてのモデル経験を活かし、メンバーの中では最もフォトジェニックな方向でブレイクスルーを狙う。もちろん、本業のモデルと比べれば「中途半端なアイドル程度ができる仕事じゃねぇんだよ」という洗礼は受けているが、それでもメンバーの中ではショックも軽い方。I-1に対する反骨心から次の仕事を掴み、さらに偶然のハプニングからブレイクスルーの糸口を見出したのはお話としても分かりやすい。今までグループとしての活動を続けていく上ではリーダーの仕事の重圧ばかりが目立って不幸だった佳乃だが、明るい太陽の下で弾けるような笑顔を見せるところから新境地にたどり着くのはファンとしても喜ばしい限りだろう。

 次に、意外だったがどこかしっくりきたのは藍里のブレイクスルー。アイドル活動では常に出遅れ、メンバーの足を引っ張ってしまっていた藍里だったが、この度まさかのピンでレポーター業に抜擢され、もともと身体を動かすのでなければ決して成績が悪いわけではなかったという個性から仕事をクリア。こちらも「アイドルらしく」なんて無理難題を押し付けられはしたが、まさかのZOO設定からシャーク林田で突破口を見出す。臆病に見えてこうした奇策を平気で打ちだせるあたり、彼女の芯の強さが伺える。

 ついでに前回解決したと思っていた実波の食レポ能力もさらに上がったということらしい。まぁ、あの歌がテレビ映えするかと言われればかなり疑問ではあるのだが……とりあえず評判はいいって言われてるんだから大丈夫なのだろう。唯一1期の頃からずっと発揮し続けているスキルなだけに安定感は抜群である。なお、前回コンビだった夏夜ちゃんは既に食レポ番組に出ていない様子。どこへ行ってしまったのか気になるが、アイキャッチ画面に表示されたバンジーは……本物なんでしょうかね? 体張る仕事任されるのもある意味美味しいか?

 まだ結果は出ていないが、ここにきて原点回帰を迫られたのは菜々美。あれだけ思い悩み、一世一代の決心で蹴った宝塚(光塚)志望設定だが、こんなところでヘロっと引っ張り出してくるあたりが社長のやらしいところである。でもまぁ、こうして個別の活動が増えた今、むしろ菜々美が本当にやりたかったことに近づけるチャンスと捉えてもいいのかもしれない。1期当時は「ヅカをとるか、WUGをとるか」という2択だったからこそ思い悩んだのであって、実績を残した現状ならば「WUGとして活動しながらミュージカル」という選択が可能になったのだ。もしかしたら最終的に一番理想的な形で夢が実現できるのは菜々美になるのかもしれない。

 未夕は……正直ここが一番わからねぇんだよな。ある意味で一番「バラエティ志望」みたいなところがあったとはいえ、いきなりのさんま御殿はハードルが高すぎる……。あと、食レポの時もそうだったんだけど、どうしてもこういうアニメで「実在するテレビ番組における面白いやり取り」みたいなシーンを作ろうとすると薄ら寒くなってしまうので、未夕が目指すべき方向性が作品内で見えにくいっていうのはどうしようもないところだ。ひとまず動画配信から、という進んでるんだか戻ってるんだかよくわからないステップを踏んでいるようだが、ここから彼女独自の進化は見られるのだろうか。まぁ、本人は割と楽しそうだからいいんだけどね。

 そして残ったメンバーは、奇しくもアイドルとしては一度頂点に立った真夢ということになる。I-1すら落ち目のアイドル氷河期になりかけているようなので前歴があまり意味をなさないのはしょうがないとしても、前歴があるがゆえにかえって好き勝手に使いづらいというのは確かに悩ましい。そして、真夢自身にどんな展望があるのかが見えてこないのも辛いところだ。一度はI-1を離れ、アイドルの道を断念した島田真夢が、WUGという新しい受け皿を得て再び頂点に返り咲き、今度はアイドルという立場自体が揺らいでしまっているという、なんとも波乱に満ちた人生である。まー、そんな状況でもあんまり慌てたり、他のメンバーを羨んだりという様子が見られないのは流石であるが。

 それでも大丈夫、やはりそんな島田真夢だからこそ、次なる一歩はメンバーの中でも一番大きなものになりそうだ。次に生み出されるのは「女優」の島田真夢になるのか、それとも、この仕事から改めてアイドルという職業の大切さを知る展開になるのか。まだまだ予測はつかないが、なんとなく今週の話を見る限り、「あんまり心痛める展開にはならなそう」っていう印象はあるので、彼女たちの立身出世の物語が華々しく展開されれば良いですね。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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