最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
早苗さんは尻キャスだった?! 第7話。中の人の尻がでかいのは本人の自己申告なんだから本当……のはず。「胸に比べれば尻がでかい」という意味だった場合は正当性を保証するものではありません。 映画エピソードの後編。以前もこの作品について「不安になる」という感想を書いたことがあるが、相変わらずこの「不安になる」は続いており、今回のエピソードにおける真希やしおりの立ち位置も、そうした「不安」の1つのファクターとしてカウントされることになった。正直言うと、今回のシナリオは非常に据わりが悪い。何が落ち着かないって、結局今回撮影された映画がどの程度のものだったのかがさっぱり分からないのだ。まぁ、どう考えても大ヒット超大作になるとは思えないし、あれだけスタッフがあくせくしていた低予算ムービーなのだからどうせ上映館数も大したことがなくてあっという間に忘れられるような作品になるのだとは思うが……それが、一体どの程度間野山に影響を与えるかが分からないのがモヤッとするところだ。 現実的に考えれば、ロケ終了から実際の封切りまではかなりのスパンが空くはずなのでリアルと言えばリアルな展開。前回も書いた通りに間野山にとってみればロケ隊がやってきてある程度町の中で活動してくれればそれだけで一定の経済効果があったと見なせるわけで、別に映画が成功しようが失敗しようが大きな問題ではないのだが、如何せん、今回メインを務めた2人にとっては、この映画の成否というのは決して無視出来る問題ではない。特に影響が大きいのはしおりさんの方だろう。彼女は身を切る思いであの廃屋を犠牲にしたわけだが、そこまでして彼女が作り上げた映画が箸にも棒にもかからないような駄作だったとしたら、どれだけ彼女が「しょうがないことだった」と頭では理解出来たとしても、心の底まで納得できるものではないだろう。わざわざあの古民家を燃やし、その結果「良いものができた」と言えて初めて、今回のしおりさんの葛藤には区切りが付くのである。そこがわからず、ちゃらんぽらんの監督が単に思いつきで家を燃やして逃げていったという結果だけが残っている現状だと、しおりさんの気持ちの置き所をはっきり決められないのがもやっとする原因なのだ。 ただまぁ、しおりさんのエピソードは今回のお話だけで片が付くような問題でも無いので、一端保留されるのは致し方ない部分もあるか。これまで一切ネガティブな要素を見せてこなかったしおりさんが見せた初めてのほころび。「単に自分勝手な思い出にすがっていただけ」といえばそうだし、前回懸念した通り、いくらかエゴイスティックな振る舞いになってしまったのは間違いないのだが、ここでしおりさんがあそこまで悩んでいたのは、大きく「郷土愛」や「思い出」が間野山に結びついているためだ。今回の小学校のシーンなんかで分かる通り、実は真希や凛々子もなんだかんだで「地元民」というステータスは重要。それに対し、由乃はしおりさんに「故郷を捨てた」と言われたし、早苗は「東京から逃げてきた」と言われた経験を持つので、王国5人組も、実は一枚岩ではなく「土着と外様」というはっきりした境界線があるのだ。その違いについては、おそらく今後もう少し掘り下げていくことになるだろうが、今回のしおりさんのわがままは、その一端を見せる程度のものである。地元民にしか分からない感情、それを理解出来なかった国王。この軋轢は、おそらく今後の由乃政権に大きな影を落とすことになるのではなかろうか。まぁ、それにしても今回の2人の言い合いはお互いに容赦無くて「お前ら、実は仲悪いんじゃ……」くらいのテンションだったけどな……。 そしてもう1人、真希の方のエピソードだが、映画の成否が分かっていない現状で、果たして彼女がどのように身の振り方を考えているのかが宙ぶらりんのままである。あの映画が何らかの形で成功し、「特にラストシーンで炎の中に飛び込むシーンが印象的」とかいう評論が出てくるような展開になれば、彼女は再び芝居の道へ進むことにもなるのだろうが、現状はそんなこともない。彼女は「やっぱ芝居が好きなんだなぁ」と自分の気持ちを再確認し、久しぶりに「役者」としての活躍を見せたわけだが、今のところはそれっきり。再び東京に出て勝負を挑むとも言っていないし、もちろん諦めるとも言っていない。役者としての仕事なんてさっぱり無いだろうこの間野山の地で、彼女は今後何をやるというんだろう。まぁ、一応今回のエピソードで父親との軋轢だけは多少解決したので、その部分が前進といえば前進なのだろうが……。 こうしてみると、真希についてもしおりについても、持ち上がった問題は洗い流されておらず、「彼女達は今後どうなっていくんだ?」という疑問は積み重なる一方。これらの要素がちゃんと今後の展開に活かされて解きほぐされていくことを期待したいが……どうだろう。今回の映画の展開、割と適当だったから、正直言うと別な次元での「不安」が芽生えていないといえば嘘になる。頼むで、スタッフの皆さん。 PR 30分間立方体がゴロゴロするだけのアニメ、第6話。未だかつてない時間とシナリオの使い方だぜ……まぁ、おかげで今作が始まって一番のほっこりエピソードになった気はします。実家でくつろぐ真道さんとかさ。 品輪博士の圧倒的知性(と無邪気さ)によってワムの大量生産が可能になってしまった人類。首相がしかつめらしい顔で色々覚悟した結果の判断だったはずなのだが、さて、いざ蓋を開けてみるとこのワム製造ってのが意外にむずい。どうやらこの宇宙の感覚に馴染んでしまった人間にはコツが掴みにくいとのことで、おそらく私のようなおっさんには無理なのだろう。子供の方が作りやすいって言ってたけど、多分順調にサンプル取っていけば各国もそのくらいのことにはすぐに気がつくから、多分数日で量産体制に入れると思うんだけどね。品輪博士の研究室周りだけでも2件は成功実績があったらしいし、全世界で見ればかなりの大規模進行になるんじゃなかろうか。 でもまぁ、いきなりそんな突拍子も無いものを渡されても、素人がどう手を出していいかも分からないだろうし、ベースとなったワムはおそらく国連に提出済み。すぐに世界がぶっ壊れるとかいう事態にはならずに済んだらしい。少しずつ「何か」へのカウントダウンを行っているという静かな地雷原の中、何故か突然持ち上がった議題は「カド移転計画」であった。ぶっちゃけ、この移転、本筋とはあんまり関係無いんじゃなかろうか。いや、ひょっとしたら今回の話も後で何か伏線になってくるのかもしれないけど、多分、あんまり有機的に絡んでこない単発エピソードだと思われる。そもそもザシュニナは「羽田から動かさない方がいい」って言ってたくらいだから、今回の移動に異方の意志は介在していない。あくまで、日本側が「だって羽田にあんなもんがあったら邪魔じゃん」というすごく所帯じみた理由から持ち上がった問題なのである。これまでの「異方とのコミュニケーション問題」とか「世界終わっちゃう問題」に比べれば、「羽田の営業再開を何とか進めたい問題」のなんとちっぽけなことか。でもまぁ、もし実際に直面したらけっこうな大ごとなんだよな。日本と世界を繋ぐ大動脈ですからねぇ。 で、結局ザシュニナは日本政府の要請を受けて移動に手を貸すことにしたわけだが、例えば「一定の安定した平面が欲しいな」とか、「瞬間移動はちょっと困る」とか「移動するときもどこかが接してないと据わりが悪い」とか、今回の移動を盛り上げるためだけの設定がほとんど。つまり、何が言いたいかというと……、今回の話、単にあの立方体が転がしたくてやっただろ。もう、「一辺が2㎞の立方体を東京で転がす図」が描きたかっただけだろ。そのためにあんな大仰な準備をして、設定を盛り込んで、転がした。面じゃなくて辺で接すれば最小限やで、とかいう小ネタを挟んではいるが、これまでのギリギリの交渉ごとやSF展開に比べれば、割とイメージもしやすく、分かりやすいお話になっている。結局、目で観て分かる「何か凄いこと」をカドでやりたかったので、一番分かりやすく「めっちゃ動かす」というお話になったのだろう。立ち上がったり倒れたり、移動する立方体はあたかもラミエルのごとく。この画の先駆的なデザインを作ったと考えるとやっぱりエヴァってすげぇな。 思い返してみれば、あれだけ鳴り物入りで宇宙に飛び込んできたカドも、1話目以降は特に動くこともなく、「地味な」画面で展開してきた作品なのだ。ここいらで一つ、特大の大きなモーションを作ってせっかくのCGアニメの面目躍如と行きたかったのではないか。まぁ、実際に「ただ動かす」だけでも怪獣映画みたいな騒動になっていたので面白かったのは間違いないんですけどね。ただ、こんだけ諸々動かした結果、次週が総集編になっちゃったってのもいかがなものか……うーむ、新しい話まで2週間待たなきゃいけないのはストレスですぞ。 だってさぁ、単にゴロゴロするだけのお話だと思って油断してたら、最後にザシュニナがもう1つ爆弾をぶっ込んできましたからね。そうか、次はそうなるのか……。異方存在が人類に、この宇宙に何をもたらしたいのか。現状ではさっぱり分かりませんね……。「寝なくていい」って言われても、「眠る」って楽しいことだしなぁ……。欲がなくなっちゃうのかなぁ……。 追伸:だんだん徭さんが真道に対して柔らかい表情を見せるようになってるのは良いと思います。 鬼がベッタベタの河内弁だったのは有馬温泉から地獄に行ったからなんだろうか、第6話。後で会った女鬼は標準語使ってたし、どういうロケーションなのかよく分からないな。まぁ、地獄だしな。 今回はこの作品には珍しく私に地の利が全く無い残念なエピソードである。そういや、こんだけ近くに住んでて有馬温泉って行ったことねぇな。近すぎると逆に観光地としてわざわざ行こうと思わないんだよな……。でもまぁ、狸はせっかく行くなら温泉に入ろう、という思考になるわけですね。猿が温泉に入るのは有名だけど、実際に狸も入るんですかね? 残念ながら調べてみてもそんな習性はないようですが。まぁ、作中で言ってた通りに匂いが落ちちゃうのはあんまり良くないのかもね。温泉って臭いし。イヌ科の動物向きの施設では無さそう。 しかし、糺の森の狸にそんな常識は通じない。尻が温まるってんで随分ご満悦の矢三郎。いっつも思うんだけど、こいつ本当に悠々自適で良い生活してるよなぁ。交通費とか施設利用費はどうやって稼いでるんだろう。バイトだけで食ってるのかな。昼間から温泉に入り、大満足で喫茶店で一服。そしてそこに現れるのは神出鬼没の海星である。常に身を隠すその技術はもうくのいちもびっくりの手際。「砂糖壺の中に入っている」って言ってたけど、「砂糖壺に化けている」ではないのね? ちっちゃくなってあの中でぱたぱたしてたのかな。想像するだけでかなり可愛い。わざわざあの喫茶店に現れたということは、おそらく偶然矢三郎を発見して追いかけてきたのだろう。言ってることはパーフェクトツンデレな彼女だが、その迷い無き姿勢が実に愛らしい。どうやら夷川の連中も今回有馬に出張っているという情報もあり、不穏な中に今度は弁天が登場。矢三郎がストーカー行為に耽っていると、それを一体どんな気持ちでか見守り続ける海星さん。矢三郎よりも素早く瞬間移動してるって……スタンド能力みたいな化け方だよな。一体どうなってるのかすごく気になるので、どこかで海星目線から描かれる物語とかやってくれないものかしら。 淀川先生を追い出したという金曜倶楽部は矢三郎にとっても相変わらずの仇敵。その動向を探っているうちに、まさかまさかの人物に遭遇。最初はまた天満屋が暴れているのかと思ったが、あの下鴨総一郎に化けるというふてぶてしい登場を見せたのは、なんとあの夷川早雲であった。1期のラストでたたき出されて以来、一体どこで何をしていたかと危ぶまれてはいたのだが、まさかこの有馬の地で爪を研いでいようとは。彼は「狸であることを捨てる」と宣言し、その第一歩として、金曜倶楽部に入り込みヒトの力を手に入れるという。狸を食らう人間たちに混ざり込もうなど、とんでもない話。かつては偽右衛門という狸の総大将を狙っていた男の、何とも無残な末路ではないか。しかし、考えてみれば下鴨の家とて「狸をやめてしまった」兄弟がいる手前、どうにも他人事ではないかもしれない(実際親戚だし)。近しいからこその憎悪に燃える矢三郎だったが、早雲の方が一枚上手。なんと、あの寿老人が作った地獄絵の世界に、天満屋同様に突き落とされてしまった。 それにしても……なんて地獄だ。このあたりの奇天烈な世界の作り方は相変わらずというか、流石というか。森見登美彦の世界に、更に久米田康治デザインの何ともふざけた鬼というコラボレーションで、おっかないんだか間抜けなんだかよく分からない「有馬地獄」が実現。どうやら人間がいたらあかんのは間違いないようだが……でも、鬼も随分のんきな生活してたよな。あと、何故か女鬼はグラマーでいい女が多い(顔は怖いけど)。ムチムチの鬼の謎のエロスはこの作品ならではのサービスかな(?)。しかし、そんな鬼の中でも一際輝く紅一点、地獄に仏ならぬ地獄に天女。相変わらずの気紛れで遊びに来ていたのは弁天様であった。あんた、さっきまで地上でおっさんどもにちやほやされてましたやん。何で突然鬼と相撲取りにきたのさ。でもまぁ、矢三郎からしたら千載一遇のチャンス。もしここで偶然弁天に出会えていなかったら、天満屋同様にこの地獄絵で何年も生活しておっさんに成り果てるところだった。常に予想外のことをやらかしてくれる矢三郎に弁天様もご機嫌。2人はそのまま地上に向かってランデブー。その途中、なにやら矢三郎は見てはならぬこの世の理を見てしまったが……まぁ、今作では真剣な生死論なんてあんまり扱わない方がいいからね。そっとしておこう。とりあえず地上に戻ることに成功したわけで、次の一手は早雲の抑止だろうか。 狸をメンバーに加えてしまえば、金曜倶楽部はますます狸事情に精通するようになり、下手をしたら狸鍋の名目で早雲の気に入らない連中が根こそぎ虐殺される可能性すらある。さて、矢三郎が主人公らしい活躍を見せてくれるかどうか。 カーラさんの見事な前蹴り、第6話。あのバーチャル空間って何か身体的なダメージは発生するんでしょうかね。っつうかそもそもエバートランサーって痛覚あるんですかね(まぁ、日常生活の問題を減らすために多少は導入してそうだけど)。 問題は一向に解決せずに謎ばかりが増えていきますよ。結局オーア改めアリスちゃんは「何かイドの真実を掴んでいるぞ!」ということだけは分かったのだが、広い宇宙空間、しかもミゲルネット外まで放り出されたエスカベイト社は毎回ギリギリの死線をくぐり続けている。何しろ相手は無限の出力と無限の体積、そして人智を越えた攻撃手段を持つ天体である。どれだけご立派な装備を構えていたって立ち向かえるもんではなかろう。アリス奪還から何とか逃げられるかと思いきや、天体サイドはなんとオリハルトを直に転移させて、更にそれを媒介して転移を連打するという、金に糸目をつけない圧倒的ジャンプ攻勢に出た。そんなことをされたら、そりゃ人類は死ぬ。 しかし、大ピンチでも何とか切り抜けられるからこその主人公チーム。万事窮したと思ったタイミングで謎の救助隊が登場。地獄に仏とはまさにこのことで、助っ人の皆さんも金に糸目をつけずにガンガンオリハルトをぶっ込み、今度は導入じゃなく排出のための兵器として使用した。まぁ、やってることは天体側のワープと同じ理屈だが、飛ばす先がとんでもない場所なら、それはワープ兵器ではなくてシンプルな殺戮兵器になるという寸法だ。それ、条約で認められてる兵器なんですかね? 理論上は可能だろうけど、それをやり始めたらマジで宇宙戦争がドツボになりそうなんだけど……まぁ、多分対人で使っちゃいけないとか、そういう条約があるんだろうよ。 一命を取り留めた面々は、連盟軍とはまた違う勢力の一端、オブザーバーのサム・テイラーと名乗る男に面会する。オブザーバーはその名の通り、政府を監査するオンブズマンであるという。アマンザさんも巻き込まれた先のエスカベイト襲撃は当然軍の総意ではなく、どこかの誰かがやった越権行為だったと言い出してきたのだから、本当は渡りに船の存在のはずなのだが、すれっからしたアウトローな皆さんはうまい話にもなかなか食いつかない。「なんか嫌」とかそういう理由で彼の提案を蹴る流れに。まぁ、胡散臭かったのは事実だし、マジでろくでもない行動に出ちゃったし。「連盟軍と別組織」というところまでは本当なのだろうが、だからといって「アリスを狙ってません」とは一言も言ってないわけでね。もう、この世界にはアリスが欲しくて無茶しちゃう連中ばっかり見たいですね。現時点でもイド・連盟軍・オブザーバー・そして謎天体と、四者四様の幼女争奪バトルが進行中である。 一時はアリスを拐かされてしまったが、なんとミゲルライン内でも天体さんの襲撃は続く(まぁ、あんだけジャンプ出来るんだから当たり前だが)。そして、ここで今回最大の謎がいくつも噴出。1つは、何故か天体さんがアリスではなくオブザーバーサイドの船を狙ったということ。これまでの流れならせめてストゥルティ号(エスカベイトの船)を狙うところなのだが、そっちではなくてまずでかい方の船を叩きに行き、実際に甚大な被害を与えていた様子。天体の意図が未だ掴めていないわけだが、とりあえずアリスの身の危険を阻止することが第一目標なのかな? そして第2の謎として、それまで飄々としていたテイラーが、イドと顔を合わせた途端にいきなりテンパったという事実が。特に前準備無しで精神官能してたらしいのも謎だが、そこからマジギレしはじめて「何で生きてるんや! はよ処分せな!」とか言い始めたのは謎謎&謎。どうやらイドさん、記憶を失う前までは相当な問題児だったみたいだぞ……。いや、ひょっとしたらアリスと同じような異界存在だったのかもしれないけど。アリスって「人間じゃない」のは確定してるけど、まだIマシンに乗れるかどうかは分からないもんね。 結局、謎は解けずにむしろ増えるばかり。アリスちゃんのきゃっきゃするロリボイスだけが唯一の癒し。次週もそんな癒しにすがって生きていきましょうね。 CV日笠陽子の女騎士は本当に話が通じない、第6話。別作品では何とかファルネーゼ様が大人しくなってくれたというのに……どうあがいても堅物なんだよなぁ。小難しい言葉ばっかり使ってるからSAKIMORI感あるけどな。 前回からの引きで軍服の姫君の正体が明らかになるかと思われたが、結局そこは触れられずじまい。颯太ははっきりと何かを認識しているはずなのに、それをセレジアに伝えず隠していたというのは何だか意味深である。別に颯太が世界の創造やら崩壊やらの命運にかかわっているとも思えないし、何か手掛かりがあるならセレジアや菊地原さんたちと情報共有した方がいいと思うのだが……何故、彼は姫君の正体を伝えなかったのだろうか? 伝えることで彼に何か負担がかかるということなのだろうが……今のところ想像が付かないんだよな。知り合いの女の子が作った二次創作キャラみたいなんだけど、別に政府に報告したからって作者にデメリットは無いはずなんだよね。むしろ、作者が知人なのだとしたら、姫君の手に落ちないように速やかに保護する必要があるわけで、颯太が隠す理由は何一つ無いはずなのだが……どうなんでしょうね。 結局そっち方面の話は一旦お預けで、まだまだ出てくる面倒臭いキャラクターたち。この世界に顕現する条件を満たすため、自然とどのキャラも一筋縄ではいかない曲者揃いになるのだが、今回登場したのはそんな中でも輪を掛けて面倒そう、というか普通にワルモノである。セーラー服の彼女は今回名前すら明らかにされなかったのでオリジンはさっぱり分からないのだが、まぁ、ラノベ系の作品世界でしょうね。剣と魔法でドンパチやるタイプではないが、学生服のままで異能を使うということは、イメージとしては「禁書」とか、あとは「物語」シリーズとかその辺かな。中の人のせいもあって西尾維新作品に出てきそうなイメージ(中の人夫婦は何故かどっちも面倒臭そうなラノベの悪役で登場してるのは笑う)。 「嘘の嘘」という能力を使うセーラー服姿のギザ歯女子は、まるで女版の球磨川禊である。どうやら自分でついた嘘を一度相手に「嘘だ」と指摘されないと能力が発動しないようだが、これもまさしく能力バトルものっぽい設定。本屋のおっさんにはそのまま「嘘つけ」と言われたことでケルベロスを顕現させることが出来たし、対アリス戦でも「でまかせ」と言われたことで発動条件を満たしたようだ。ただ、アリスが「槍で貫かれる」という結果にまで至らなかったところを見ると、何かもうひとつ段階はあるみたいだけど。おそらく、あそこでセレジアの邪魔が入らずに彼女が槍に刺された瞬間、事象が逆転してアリスが貫かれることになってたんだろうね。そのあたりはまだ謎のままだし、今後彼女がその能力をフル活用するキャラになるかどうかも分からないけどさ。 とりあえず、いよいよ現れた「問題児」キャラということで、セーラー服を巡ってセレジア陣営とアリス陣営(姫君陣営)が睨み合い、ちょっとした三すくみの様相。「実際に人を殺した被造物」が出てきちゃったんだからとりあえずそいつを無力化してから喧嘩すりゃいいのに、とは思うのだが、お互いに丁々発止で出会っちゃったら止められない。一応、今回はメテオラを起点とした話し合いフェイズも設けられた。現時点では姫君の言っていることに何の後ろ盾もないのだから、普通に話し合いをすればメテオラの方が有利なはずなのだが、彼女の正論にもアリスは聞く耳を持たない。彼女が非常に頑なな人間であるというのも1つの理由だが、もう1つの原因として、出身世界があまりにも悲惨すぎるという要因もあるう。「神の手によって産み出された被造物」という事実を受け入れるかどうかで1つ目のハードルがあり、何とかそこを乗り越えたとしても、「そんな世界を作った神がいる」という事実が許せるか許せないかという線引き。例えばメテオラはゲームをプレイして「許す」という結論を得たし、セレジアは作者本人と交流を持ち、許すとまではいかないがとりあえずは協調路線を歩めることを確認した。その他、鹿屋はあんまりそういう小難しいこと考えてないみたいだから除外ね。 となると、「作者が許せない」サイドの最右翼に残るのがアリスさんなのだ。というか、アリスさんだけなのだ。おそらく彼女は自分でもどこかおかしいことは分かっているだろう。まみかという「よく出来た」味方がおり、彼女が待ったを掛けている時点で、自分の行動に義が無いことは薄々気付いている。しかしそれでも、今自分がここで意志を飲み込んで相手に従ってしまうことは、自分の世界の惨状を認めること、ひいては全ての非劇を甘んじて受け入れることになってしまう。実際には今彼女がどのように振る舞おうと作品世界に変化はないはずなのだが、彼女の世界ではこの「神の暴挙」を認めるわけにはいかない下地が用意されてしまっているのだ。軍服の姫君も、上手いことがんじがらめにしてしまったものである。 アリスさんは決してお馬鹿なわけではないのだろうが、もう止まることが出来ない可哀相な子。それに対し、まみかはちょっと馬鹿かもしれないけど、考え直すことが出来そうな子。メテオラの話も受けて、まみかは姫君サイドの行動に待ったをかけた。しかし、アリスのバックアップを務めるゲキ渋のおっさん、ブリッツ・トーカー氏もセレジアサイドを攻め立てている。彼はアリスと違って割と冷静に現状を見つつ行動しているはずなのだが……それでも賛同しているということは、姫君サイドの行動原理にもまだ何か判明していない「道理」があるってことなんでしょうかね。結局どちらの陣営も「分からないなりに」しか動けないため、互いを抑制する決定打が無いのが現状だ。 でもまぁ、今回の対話を見れば、ほとんどの連中は悪い奴ではないわけで、何か平和的な解決がありそうにも見えるのだが……そこで問題になるのが、今回出てきたみたいな「純正悪い奴」な被造物の存在よなぁ。今後もっとこういう連中が出てくるとちょっとまずいかもしれない。なんか、油断すると鹿屋が勝手にロボット呼び出して街壊しそうな懸念もあるし。やっぱり、被造物はその存在自体が問題なんだよなぁ。政府も頭痛いだろうなぁ。 5月13日 ドラフト模様(AKH×3) ピック順 【Mei】→【Alessi】→【Thraxi】→【Chrolony】→【Sangriter】→【Serra】→
アモンケット環境第3戦。世間的にはプロツアーの真っ最中ってことで、スタンダード同様にリミテッド戦術についても色々と盛り上がっている頃合いでしょうかね。ただ、漏れ聞こえてくる今環境についての戦術論や総評を見ていると、なんだか極端な意見が多いようで……これって本当に環境が極端な可能性もあるんだけども、個人的な印象としてはどのプレイヤーも「正解が見つかってない」が故の試行錯誤の最中なんじゃないかって気がしますね。色の強弱にしろアーキタイプのデザイン論にしろ、みんなして「これが正義」みたいな中心線が見出せず、おかげで各プレイヤーの思惑が錯綜するので卓でのピックが更に混迷を極める。なかなか難儀な環境を作り出してくれたようです。 まぁ、そんなわけでプロプレイヤーでも答えが見つけにくい世界ということは、我々ごときが何かを分かるはずもなく……。いいじゃない、カオス上等じゃない。いち早く答えを見つけ出すのは誰になるのだろう。
やっぱり出てきた西地修哉、第6話。安定のP.A.WORKSキャスティングである。どんなチョイ役だろうと出られるトコには出てくる謎の関係性。 まぁそこはどうでもいいとして、今回から新エピソード。番組ニコ生でのキャスト陣の話によれば濃厚な真希回である(あとしおり回でもあるらしい)。前回まで2話で早苗回だったので、しばらくは全ての大臣について2話ずつくらいの尺を割いて展開していくことになるだろうか。 「町興し」というテーマでは実に分かりやすいトピック、それが映画製作である。昨今の世の中の動きを見れば、「地域振興」という目標に「聖地」というフレーズがついて回るのは至極当たり前の発想。アニメにドラマに漫画に小説、とにかくなんでもいいので物語の舞台になれば、そこから観光客の増加が望めるって寸法だ。ただ、この手の聖地商法が本当にデリケートなものであることは、アニメファンならばこれまた周知。あまりに押しつけがましいとかえって逆効果だったりするが、さて間野山はどうだろうか。間野山が舞台になるのは、何だかよく分からない内容の実写映画。青春ドラマなのか、パニックホラーなのかすらよく分からないという、この手のネタにはお約束の「面倒な監督の思いつき映画」という感じで、ぶっちゃけ、無事に公開にこぎ着けたとしても、それがきっかけで間野山に観光客が押し寄せるなんて展開は無さそうである。でもまぁ、今回のお話はそんな未来の話が問題になるわけではなく、あくまで撮影クルーがどのように町を扱っていくか、撮影がどのように進行するかがテーマになっている。超低予算とは言っているが、映画一本をまるまる撮影する間はクルーが町に滞在するわけだし、それだけでも経済効果は最低限だ。その後のことまで期待するほど、間野山の人間だってお気楽でもないだろう(まぁ、じいさんはマジで逆転の一手だと思ってる可能性はあるが)。 一応、撮影が実際に行われ、公開の目処が立っているだけでもまだマシだろう。「映画の舞台になるよ!」といえば、同じP.A.作品では「花咲くいろは」の喜翠荘でも経験した展開である。しかも、喜翠荘の場合は予算を吐き出すだけ吐き出した上で実際は映画詐欺だったというオチになっており、喜翠荘が閉館に追い込まれるとどめの一撃になった事件だったのである。それに比べれば、今回の間野山は一応の利益は見込めそうなだけでも見込みはあるのだ。まー、ひょっとしたらシナリオが二転三転した結果全てのフィルムがお蔵入り、なんて展開もあるかもしれないが……普通に考えると真希が出張ってきて映画を完成させるところまででワンエピソードになると思われるので、流石に未完成で終わるオチが続くとは考えにくいけどね。 そして、そんな映画製作に「真希回」「しおり回」という2つが絡んでいるというのが重要なところ。真希のエピソードとしては非常に分かりやすい。これまで5人の中でも謎が多かった真希だったが、今回のお話で家族関係や現在の立ち位置なども大体が判明した。夢破れて故郷に逃げ帰ってきた、ということくらいは分かっていたが、その決定打となったセミのエピソードや、弟・父親との関係など、彼女が今何を思ってチュパカブラ王国で寝泊まりしているのかはほぼ明らかになっている。まぁ、分かりやすい「役者崩れ」ってヤツですわね。早苗の「Iターン」もそうだったけど、大体イメージしてた通りで間違ってない。 ただ、早苗と差別化されているのは、早苗が「都会のシステムや人間関係から逃げてきた」のに対し、真希は「役者という夢から逃げてきた」というところ。早苗の場合、別に仕事を辞めたわけではないので人生に前向きになれば「間野山にいる意味」をポジティブに解釈し直し、このまま大臣職を続けながらでも「復帰」の物語を描くことが出来るのだが、早苗の場合は、もしここから再び夢を追いかける展開になった場合、どうしたって東京に戻る必要がある。彼女にとって「間野山にいる」という事実は「負けを認める」ことと同義であり、早苗のように克己しながらの田舎暮らしは成立しないのだ。すると、彼女の物語がハッピーエンドになる(つまり役者として一旗揚げる)場合、彼女はチームから外れることになってしまうのだが……流石に今作のプロットを考えるとその展開は無いよなぁ。彼女は自分の夢とどういう風に折り合いをつけることになるんだろう。 一番分かりやすいのは「すっぱり役者の夢を捨てる」という選択だが、多分それは無いんだ。だって、今回の真希の台詞でも、「役者なんてさっさと諦めてよかったわー、賢かったわー」のところが明らかに「嘘」と分かる台詞回しになっており、どれだけ打ちのめされたと言っても役者業は好きなままだし、諦めたくないと思っていることは歴然。更に分かりやすい比較対象として「好きだからやっている」という助監督まで登場しているため、彼との対比で彼女の「好き」が描かれることはほぼ間違いない。早苗がぴしゃりと叩きつけた一言を真希がどのように受け止めたかは分からないが、次週の彼女の身の振り方がどうなるのかは気になるところだ。 そして、もう1人のメインとしてしおりさんも関わっているらしいのだが、今回はその部分はあまり表に出てこなかった。彼女はボロボロの空き家を処分することに後ろ向きで、なんと由乃に嘘までついて回避しようとしていた。流石に「お化けが出るから」は嘘だろうし、何か「燃やしたくない」理由があるのだろうが、それが何なのかは明らかにされていない。ひょっとして、ものすごくざっくりした「間野山愛」とかなんですかね? 町中にある設備はどれも大切な思い出だから残しておきたい、的な? 流石にそれはエゴイスティックだなぁ。じいさんが言ってたように、映画制作側は欲しい画が取れて、空き家の持ち主も処分費用が浮いてWin-Winのはず。それをしおりのわがままで無かったことにするのはちょっと乱暴。おそらく、もっと思い入れの強い何かがあの空き家にあるということなのだろう(持ち主のことを知っていたわけだし)。でも、これまで特にしおりさんの過去エピソードなんて無かったし、どういう風に絡んでくるのかなぁ。あんまり効果的なエピソードが作れないような気もするのだが、まぁ、しおりさんの困り顔が見られるだけでも良しとしましょう。 作品の中身とは全然関係無い話だけど、今回の真希みたいに「役者の演技をする役者」を観てると面白いですわね。真希の中の人であるちかぺが「もう役者は諦めた」とか「役者なんてブラックバイトと同じで儲からない」とか「二十代のうちに見切りつけて良かったわ」とか言ってるのは、果たしてどんな気持ちで演じているものやら。中の人は二十代のうちに目が出て本当に良かったよ。若手声優の皆さん、頑張ってください。 前回あたりからそうなんだけど、このサブタイトル何なんだろ、第5話。「ワム」までは意味が分かったんだが、そっから先のサブタイは謎ワードなんだよな。これも後で関わってきたりするのかな……。 相変わらず1秒たりとも油断出来ない展開が続く。幸い、今回の問題は非常に分かりやすく、「無限エネルギーを手に入れてしまった日本、果たして国連との折り合いは?」という政治バトル展開に……なると思ってたんだが……やっぱり予想の斜め上。もう、毎回フルスイングでバットごと飛んでいく勢いである。 今回、ザシュニナは徭さんに「見解の相違だ」という言葉を放っている。何気なく流してしまいそうなありきたりの一言ではあるのだが、今更ながら、この言葉の意味を考えてヒヤリとするものがある。もっとも単純なうわべの意味だけを解するなら、「ワムで人類が幸せになるとか不幸になるとか、そんなの考え方次第だよ」ということになり、実際に国連を巻き込んだ世間の騒動はそういうレベルの話で進行している。ワムの登場で満たされる人もいるかもしれないし、殺される人も現れるかもしれない。ワムをコントロールするために、あらゆるものを犠牲にする国だって出てくるかもしれないだろう。そうした「幸か不幸か」の次元というのが、もっとも分かりやすく「見解の相違」が生まれる部分である。 しかし、改めて考えるに、ザシュニナは果たして「人類の幸福」について思索を巡らせる必要があるのだろうか? そもそも異方が何故ワムをこの世界に持ち込んだのかは一切分かっていない。ザシュニナは「正解に辿り付け」と言っているのだが、その「正解」が「人類不偏の幸福である」などとは一言も言っていないのだ。では、彼は何を考えているのか。 現時点でそれを推察する手段は全く無いのだが、少なくともこの「正解」というワードについて、人類側と異方側で「見解の相違」がある可能性は認識しておくべきだろう。誰かの幸せとか、人類の存亡とか、そういうレベルの話ではない。ザシュニナはあくまでコミュニケーションを行うためだけに現在のような形状を選択したという経緯があり、彼がこの地球、この宇宙において「人類」というただ1つの種、ただ1つの生命に何らかのこだわりを持つ必要すら無い。あくまで、この度たまたま意志の疎通が可能だったから人類に話しかけてきたという可能性だってあるのだ。そんな異方存在がワムを提供してきた目的が、「人類の幸せ」なんてぼんやりしたものであると考える方がおかしな話ではないだろうか。 何が言いたいかというと、「ザシュニナってキュゥべえと大して変わらない可能性もあるよね?」ということである。まぁ、あの淫獣は明らかに自己存在のために人間を食い物にしようという意志があった分タチが悪かったが、ザシュニナの場合、そうした意志すら存在しているかどうか危うい。彼が人類にワムを渡し、辿り付きたい「正解」が何なのかは現状で分かるはずもない。極端な話、これが原因で核戦争ならぬワム戦争に発展し、人類が根絶するまで殺し合うことが「正解」である可能性もゼロではないのだ(そして、現状そのルートだって見えているのだ)。「見解の相違」とはよく言ったもので、人類は未だ、彼の真意を一切測れずにただ踊らされているだけ。 そしてザシュニナ側は、あっという間に人類の底を見定め、こちら側の方法論は軒並み習得・活用しているのである。例えば彼は真道との対話で「あまり無茶をするなよ」と言われた際に「無茶?」と聞き返しているが、元々スマホから言語データを吸い上げた彼が、「無茶」という単語だけを知らないなどと言うことはあり得ず、あのシーンでザシュニナは確実に「とぼける」というコミュニケーション手段を執っている。真道に「無茶をするな」と言われて「分かった」でも「嫌だ」でもない、「ぼかす」という反応をすることで、その後の展開で「無茶しちゃうかもなぁ」という事実をにおわせているのだ。そして、実際の総理との会見も、個別で会談を設けた経緯について「必要に応じたまで」と言っていたが、その「必要性」を理解している時点で、彼はすでに日本式のコミュニケーションを完全にマスターしている。そして、通り一遍の決まり文句だけを吐いて人類の英雄たらんとした総理を(おそらく彼の狙った通りに)導いたのだ。穿った見方なのかもしれないが、現時点でのとんでもない展開は、すでに人類の手を離れ、異方存在の思うがままである(まぁ、「思って」いるのかどうかすら定かでないが)。 とはいえ、アニメの演出からメタ的に邪推すると、今回の展開はそうした真っ黒なネガティブ展開ではなく、あくまでも「日本政府はリスクを冒してでも全人類の幸福を選択したぞ!」という英雄的なエピソードに仕立てているように見える。大天才・品輪博士の存在も、いかにも「日本が誇る科学技術力」みたいなものを体現しているようだし、国連が動き出すまでの短時間のうちに、言わば世界を「出し抜く」ことになった展開はどこか爽快ですらある。おそらく、現状は真道たちが道を作って「正解」ルートを歩んでいるのだろう。あとは、ここから人類全てがどのように異方の狙いをくみ取るかの問題だ。まだまだ先は見えませんね。 ちなみに余談だが、今回博士が作ったワムは実際に折紙で作れるそうで、ちょっと調べただけでもオリジナルの製作者のブログに辿り付いた。まぁ、もちろん無限のエネルギーが溢れ出たりはしないけど、独特の形状から何かSF的なテイストを感じるのはよく分かりますわね。実際に「存在している」ものからこうして不可思議ストーリーが飛び出してくると、どこまでが現実でどこからが虚構なのかが曖昧になって愉快である。「人間が頭で想像出来ることは、全て実現可能である」と誰か偉い人が言っていた気がするが、さて、ワムはどこに転がっているでしょうかねぇ。 一足お先に大文字、第5話。俺、まだ大文字を空から見た経験ないなぁ。狸はいいなぁ。 何故か今作は本当にいい女しか出てこないのだが、残念ながら人間は1人もいない。前回スポットが当たっていた玉瀾は、着実に矢一郎との距離を縮めている。前回飲み込まれた将棋盤の謎の穴は、なんとあの総一郎の「将棋部屋」への隠し通路だった。どういう仕組みなのかはよく分からないが、何らかのトリガーで中央に穴が出現すると、周りにいる人間(毛玉)を自動で吸い込んでしまうというダイナミックな仕様。それまでの様子から察するに、盤上で駒が特定の動きをしたときにロックが外れるようになってたのかな。ここしばらくは矢一郎が自分の「物置」に放り込んでいたために使うチャンスもなかったが、この度、矢三郎のお節介のおかげで数年ぶりに起動。何も知らぬ3人を寂れた将棋部屋へとご招待。そして、その将棋部屋ってのが赤玉先生の住居の一室だったという……。矢三郎はあれだけ足繁く先生の家に通ってたんだから、部屋の様子くらい知ってても良さそうなもんだけどな。 結局、将棋盤を差し挟んでの男女の対話はうやむやになってしまったが、そこはお節介の矢三郎。間近に迫った五山の送り火を改めてデートの場所として取り付ける。ただ、毎年このイベントには悩まされるのよねぇ。一昨年夷川の連中に襲撃されて船は消失。去年も先生に頭を下げ、弁天の機嫌を取って「奥座敷」を借り受けられたものの、これも焼失。おかげで矢三郎はあわや鍋にされるところまで行ったのだ。納涼船は狸にとっては欠かせぬイベントのようで、矢一郎も何とか今年の船を手に入れようと奔走していたようだが、結局夷川にしてやられて船の都合がつかなかった。 しかし、そこでめげない強さを持つのが矢三郎。先生のところで見つけた茶釜エンジンさえあれば空は飛べる。そこで「箱」になる乗り物を用意すればいい、ってんで、なんとお願いしたのは叡電にだけは変身出来るという矢二郎だった。まさかの銀河叡山電鉄。下鴨四兄弟の謎コラボレーションだ。血縁者の体内に乗って宴会するってのもどうかと思うのだが……あんまりみんな気にしてないわね。まぁ、矢二郎に乗るのはかつては定番行事だったみたいだしね。末弟を運転手に任命した謎のお見合いトレインは、人でごった返しているであろうシーズンど真ん中の京都の空を飛ぶ。 ここで行われたお見合い、普通だったら余計な年寄りが出てきて引っかき回すのは邪魔以外のなにものでもないのだが、今回ばかりは先生が活躍したと言わねばならないだろうか。どうにも奥手で前に進めない2人に、これ以上ないくらいにストレートな意見をぶつける天狗。そして、その天狗の教えが有効であったことを保証する母。もう、外堀が埋まっちゃってるから当事者たちも諦めるしかないね。元々、くっつくことが決まってたみたいな2人だったしね。くそー、玉瀾はいい女だなぁ。CV井上喜久子・日笠陽子で開催される宴会って、本当に料理が美味そうで羨ましすぎるよなぁ。家庭的過ぎるよなぁ。 そんなところに飛んできたのは、家庭的な雰囲気は欠片もない女、弁天である。なんと、あの問題の長椅子ごと飛んできちゃったってんだからたまらない。天狗ってやつはどうしてこうも負けず嫌いなんだ。そしてそこに夷川の阿呆兄弟も乱入。すったもんだの末に結局は炎上騒ぎになるのは毎年のことである。京都の町の上の巨大納涼船の上の叡山電車(の上の長椅子)。カオスですなぁ。玉瀾が馬鹿にされた時だけキレる矢一郎さん素敵。でも今年は何故か金閣銀閣も必死に抵抗して勝負が水入りになってしまったね。水入りというか、天狗入りというか……。 お気に入りの長椅子を盗まれて黙っているはずがない2代目。その振る舞いはあくまで鷹揚。英国紳士なのかどうかは分からぬが、狸も、人間も、そして力を失った天狗も、全てが眼中に無いかのよう。自分の言いたいことだけを言いおき、やりたいことをキッチリやり遂げる泰然自若とした姿勢はまさに天狗である。これまで全能者として振る舞ってきた弁天だったが、ついに現れた「完璧な天狗」を前に、ついに手痛い敗北を喫してしまった。鴨川の水に濡れる弁天は、ただただ「悔しい」という感情ばかりが渦巻いていることだろう。ここから「強くなれ」とは言うものの、果たして、強くなって二代目に復讐するのは良いことなのかどうなのか……。狸VS狸は決着がつかなかったが、天狗VS天狗はその差は歴然。毛玉は阿呆だが、それを教育する立場の天狗まで阿呆ではないはず。弁天の今後の動向が気になります。 そういえばさ、赤玉先生って可愛い女の子には目がないのかと思っていたのだが、玉瀾に対しては全くそういう反応を示さないのね。どれだけいい女でも、やっぱり元が毛玉では駄目なんですかね。 |
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