最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
パリパリサクサクしっとり、第7話。カンナちゃん、ちゃんと小林に見てもらってから宿題提出してるといいな……あんなもん、才川ちゃんに見せたら泣くぞ……。 テコ入れ回って割りにはあんまりテコ入れ要素がないお話。そりゃま、海で水着ではあるが、今作はあんまりエロい要素が無いのでね。ルコアさんとか奇乳過ぎてエロくなくなってるし、カンナちゃんは流石にエロではないし、そうなると残るのはトールと小林ということになる(翔太君は除外していいですよね?)。そして、小林は実に見事なまな板っぷりを披露しているため、強いていうならトールが一番まっとうなサービスということになるが……なんだろ、流石にこのキャラデザではソソられないよな。可愛いとは思うんだけどね。やっぱり水着になっても一番際だつのはカンナちゃんのあり得ないくらいのムチムチっぷりじゃないですかね。足の太さとか、すげぇよね。京アニキャラってあんまり下品なエロさはないんだけど、時たま足元とかフェティシズムあふれるところに爆裂なエロさを感じることはあります。ハルヒとか、あすか先輩とか。 結局、海に行っても小林がインドアなせいで大したことは出来ない。というか、(翔太君はいるけど)女性ばっかりの集団では海で何か嬉しいハプニングとかあるわけでもないし。せいぜいカンナちゃんが蟹を食べたことくらいだろうか。あと、トールの人間体(亜人体)での泳ぎ方がワニっぽいっていうことは分かった。あの尻尾のうねりは確かに泳ぎなれてる感じですかね。ちなみにカンナちゃんの方は人間体のまま、バタ足だけでトールについていってたんだけど、どんな爆裂バタ足だったんでしょうかね。 そして、小林の思い出話からトールの思いは「家族」へ向かう。小林は至って普通の家族構成だったそうだけど、トールはどうだったんだろう? 頭の中で鳴り響く父親らしき怒声はどうにもあまり平穏とは言い難い関係性のようだが……まぁ、小林も言っていた通り、ドラゴンの業界じゃぁそっちの方が普通なんですかね。トールだって似たような思想はずっと持っているわけで、小林という異分子さえなければ、父親ドラゴンとの関係だって普通のままだったんだろう。まぁ、ドラゴンの親子関係を人間と同様に考えていいのかどうかもよく分からないけど。トールがいくつで、その親父さんは更に何歳なんだよ、っていう。そもそもドラゴンという神獣が普通の生殖から生まれるのかどうかもよく分からないしな。謎多きトールのご家庭、いつか明かされる時が来るんでしょうかね。 トールが家族のことを思い出しちゃうと、やっぱり現在の「異常な」状態が気になってしまうもので。小林はすぐにトールのわだかまりを察し、ドラゴンフォームに戻してちょいと沖合まで。悩んだ時には楽な格好でリフレッシュするのがいいということですよ。そして、小林の前では元の姿に戻ることが出来るということで、トールは「小林に許されている」という感覚を得ることも出来る。そのあたりの機微を全部分かってやってるのが小林の偉いところだ。ガス抜きのプロ、流石は社会人。 そして「夏の定番」ということで、BパートからはコミケにGO。そういや色んなアニメにコミケって出てくるんだけど、作中だと「コミマ」とか別な名前が使われることが多いよね。商標とかの関係なんだろうけど、今作ではフツーに「コミケ」という名称が用いられているので、ちゃんと許可とったってことなんだろうか。このイベントを「夏の定番」と言ってしまうのも問題ある気もするのだが、一応カンナちゃんを連れてこないくらいの良識はあるのでギリギリセーフ。あくまで今回は滝谷の臨時手伝いだからやむなしか。異様なイベントの様子はトールにも奇異に映ったらしく、人間の恐ろしさを垣間見せられることに。確かにあれは異常だよな。「何か大きな力」があるような、ないような……まぁ、お祭りってそういうものですから。滝谷の出してる同人ゲームですら列形成するくらいだからな。割と評判のいいサークルなのだろう。どこかの初参加で灰になってた邪竜とは違って。そりゃま、宣伝もせずに仏頂面のあんちゃんが1人座ってるだけじゃ無理だよな……でも、ファフさんって見た感じ美男子な気もするし、放っておいても1人2人くらいなら客も来そうだけどねぇ。 こちらのイベントでも、トールはふとした拍子に「人間との差異」を感じ取ってしまってちょっとセンチな気持ちに。他の異種族はコスプレ会場を利用して変身を解除して羽を伸ばしていたわけだが、トールのような竜族にはそれもままならない。人に紛れて生きていくことの窮屈さにちょっと疲れを見せてしまったトールだったが、ここでもすかさず小林からのフォローが。文字通りに「羽を伸ばす」ことが出来て、トールもいくらか気が紛れただろうか。元々は小林という1人の人間に興味を持ってこちらの世界に出てきたトールだったが、この機会に人間種全体について、多少なりとも興味(と慈悲)を持って接してくれるようになればいいんだけどね。ただし、「性奴隷」とか言う言葉を覚えるのはやめておけ。カンナちゃんの教育に悪影響だから。 PR 割ととんでもない真実だった、第7話。いや、言われてみれば確かにそういう話になって然るべきだったのか? しかし、全くその可能性は考えてなかったわ……。 クーデターを巡るあれこれに、「王室」というファクターが大きく関わっていることは分かっていたはずなのだが、「まぁ、今の王様が死んだら馬鹿王子に譲位されるから嫌がる人もいるし、国が荒れるよね」程度にしか考えてなかったのだが、まさかの「王位継承問題」だった。今まで王室組のシーンは基本的にネタっぽかったし、そんな憂いが発生することになるとは思わんかった。いや、誰が憂いてるのかもよく分からないんだけどね。 今回訪れたのは王様のお住まいになるドーワー区、そしてなんだか女性が強いことで有名らしいコロレー区(あとチョコが美味しい)。掲示物を見た感じだとモーヴ本部長の出身もこのコロレー区。今まで旅したヘンテコな地区と違い、どちらもバードンと大差無い都会っぽい地区で、暑かったり寒かったり、クーデターが起こったりなんて問題も特に無く、ジーンの査察も滞りなく終わる予定の区だったのだが…… まずはドーワー。ニーノに連れられて適当に食べ歩いてたら、なんとまぁ王様とばったり。クーデター云々が囁かれている割にはずいぶんガードが甘い王様だが、まぁ、彼が崩御した後のことが問題になってるだけで、生きてるうちは政治不安は無いってことなのかな。たまたまスイーツ食べ歩きしてたらジーンたちの店にぶつかっちゃって、同じ店で飯を食うどころか、なんと王様の気紛れで相席までしちゃうという。なんだかニーノの態度が思わせぶりだったのだが、まさか彼が今回の件を仕組んだってことはないよね? 彼が一番居心地悪そうにしてたし、「店の主人と仲が悪い」というのが彼の言い分だった割りにそういう問題も無さそうだったし、王様との面会で必死に顔を隠そうとしていたし……なんだか、鷹揚に構えているジーンに比べて、ニーノの方が王族との関係性に面倒を抱えていそうな雰囲気。ジーンのことも全部知った上で動いてたみたいだし、来週彼が話す「長い話」が、この物語の全てということになりそうだな。 そして「クーデター」を調べていたら意外な事実に辿り付いたのはモーヴ本部長の側近部隊のお手柄。王族云々の話も、掘り出したら意外と簡単に出てくるもんやな。なんと、33年前に事故(?)で無くなった王族の1人に、落とし種があったという。しかも第2王女のご子息2人。なるほどねぇ、あの立派な金髪は、確かに言われてみれば王族の血筋なのか……。でも、かたや顕示欲まみれの馬鹿王子、かたや昼行灯じみた有能公務員とその妹じゃぁ、なかなか同じ血を感じるのは難しいわ。しかし、これでまた「クーデターの片棒を担がされた」ことの理由が分かりやすくなったわけだ。……いや、でももしそれがジーンの現在の立ち位置の原因なのだとしたら、当然仕組んだ人間もジーンの真実を知ってたってことになるわけだよね。どうやら、ニーノの仕事の「上司」ってのはグロッシュラー以外にも誰かいるみたいなんだけど……誰だろね。すでに登場してる人間で、王族に近くて、何か腹に抱えてて、次期体制に不安を持ってる人……誰かなー、誰かなー。 真実に辿り付いたモーヴさんは、意外にも「ジーンは関係してるけど悪い奴ではなさそうやな」ってんで和解に訪れた(パン屋ではなかったけど)。彼女は本人すら知らないジーンの真実を告げ、そのバックグラウンドに潜む何者かに洞察を巡らせる。部下の調査ではグロッシュラーの名も上がっているわけだが、ジーン本人が「彼は違う気がする」と言っており、これは信用するみたいだ。グロッシュラーが本当にただ「ジーンがクーデター派の一味だ」という情報だけを訝しんでニーノを送り込んでいたのだとすれば、確かに彼はシロだ。モーヴさんも、ジーンのその直観に近い印象を持っていたのかもしれない。 さて、今までのらりくらりと煙草ばかり吸っていたジーンだが……こんな状況になってしまっては……別にあんまり変わらない気がするな。 オチの破壊力!! 第6話。なんかもう、しっちゃかめっちゃかで色々ありすぎる回だったのだが、オチの一コマが全てを決めた。僕も 前回は、今作では珍しいくらいの劇的な変動が起こった回。何しろたった1話で魔王軍幹部を撃破し、その功績でカズマたちの過去の罪状を一掃、挙げ句借金がなくなって巨額の貯蓄まで出来たのだ。そこから一体どんなお話が展開するものか、気が気でなかった。だって、懐に余裕が出来たカズマさんがまともに働くとは思えなかったですもの。 そして実際……きっちり想定通りに仕上げてくるカズマさん有能。いや、正確にはちょっとそこまでの段階があるのだが、まず二人が向かったのは意外にもウィズの店だった。御同僚の幹部を討ち取っちゃったから一応報告だってさ。意外と律儀なもんだね。まぁ、確かにバニルさんの口からもウィズの名前は出てたっけ。これまでの戦いの中でもトップレベルの激戦だったバニル戦。苦心したカズマとダクネスの胸に去来する寂寥感は……前振り。いいなぁ、ダクネスはメンタル的にも辱めを受けるポイントを心得ていらっしゃる。肩の荷を降ろしてますます軽快になったバニルさん。お店の手伝いもウッキウキだし、人の中身をのぞき見ちゃう能力なもんだからカズマとの会話もとんとん拍子だ。カズマが異世界人であることを知っているのは、これでアクアに続いて2人目ってことになりますかね。割とレアな存在ですよ。更に、ここでカズマが異世界人としての強みを活かせるセッティングまで整えてくれた。うーん、やっぱり基本的に魔王軍って有能でいい奴ばっかりだな。 そしてカズマが真っ先に開発したのがこたつだったわけだ。電源はどこから引いてるのか謎だが、まぁ、多分魔法とかそういうやつだろう。魔族が直営店で拵えてるのだから性能も折り紙付きだ。そりゃカズマだってこたつむりになるわ。パッと見で思い出したのは『半熟英雄』版のカイナッツォ、冬のウィナッツォだな。知らない人はスルーしていいぞ。こたつの魔力によって全く動けなくなったカズマ。引き剥がそうとするパーティメンバーも、ダクネスには首筋フリーズ、めぐみんにはドレインタッチと使い分けて鉄壁の防御を敷く。今回はその後の戦闘シーンでも思ったけど、カズマってどのスキルも小器用に使いこなすから見た目以上に強いんだよな。いや、こんなこすっからいところでしか役に立ってないんだからやっぱり駄目なんだろうけども……。結局、この手の話のオチはトイレにいくことと決まっているのでした。 気を取り直し、カズマのモチベーションをどうやって上げたのかは定かじゃないけど次のステップへ。大きなミッションをこなして収入を得たら、RPGでも一番楽しい行程に移行する。そう、装備を整えて次のレベルになるのだ。ガラにもなくフルプレートなんか誂えちゃってカズマさんたらやっぱり浮かれてる。武器にはこだわりの日本刀。そういうのってジョブがナイトじゃなくてサムライとかニンジャじゃないとなー、とか思って見てたら、なんかもう、それ以前の問題だった。結局カズマさんはジャージがユニフォームの人か……いくら何でも剣の扱いが下手すぎるとは思うけど。弓矢は割と達者なのにねー。 こうして銘刀ちゅんちゅん丸を手に入れたカズマは渋々与えられたミッションへ。すったもんだの末に再結成したパーティなのだからそのチームワークも一段上に到達。カズマの立てた完璧な作戦は、攻守の配置を無難に整えた教科書通りのもの。この程度のミッションなら楽勝のはずなんだけど、どうしてもカズマさんは「駄女神」っていうファクターをカウントし忘れますね。毎度のことながら最低の選択を下す女神。ものすごい作画状態で駄々をこねる女神。やっぱりアクアさんは一挙手一投足に気品と絶望が漂ってらっしゃる。作戦を根底からひっくり返されたカズマは、それならもう一回ひっくり返すために大技のめぐみんを繰り出すも、このウィザード、どうやら自分のMPも把握出来ないみたいでな……おかしいだろ。爆裂魔法ってあるだけのMPを全消費するスタイルじゃないんかい。常に自分の持つ最大MPでしか放てないのかよ。ホントつかえねぇな。 最後の頼みのダクネスも、あまりのトカゲの多さには多勢に無勢。いや、本人は満足気味だけど。今週のダクネスナンバーワンシーンは、トカゲの中にサムズアップしながら沈んでいく際の何とも満足げなうめき声です。結局、最後の一矢は間に合ってトカゲこそ討伐出来たものの、油断があったカズマは完全に事故死。トカゲのせいとかパーティのせいとかいうレベルじゃない。流石のエリスさんもあきれ顔だ。っつうか、この世界の死ってホントに軽いな。まぁ、隣に便利な女神がいる場合限定なんだろうけども。いい加減に帰還するのも面倒になったカズマさんはそのままギャルゲー主人公に生まれ変わる計画を立てるも、アクアとめぐみんによる執拗な勧誘行為の前に夢半ばで挫折。せめて、アクアさんがばらすエリスのでっかい秘密だけでも聞いてから蘇ってほしかった……。胸パット以上の彼女の秘密ってなんなんでしょうね……いや、聞くのも怖いが。 結局カズマの不幸は「この世界から抜け出せない」ところも込みですからね。まぁ、死んでリセット出来るどこぞのバルスと同じになられても困りますからね。パーティのみんなだってカズマに帰ってきてほしいって思ってるんだから、望まれる場所にいられるのが一番の幸せですよ。 それにしてもめぐみんよ……そういうところは案外強いのね……。お子様だから逆に気にしないタイプ? ダクネスの反応がオタク心には理想的、アクアの反応もこれはこれでニーズがあるのだが……めぐみんは一体どんな顔でアレを書いたのでしょうか。カズマさんのちゅんちゅん丸に人権は無いですわね……。なお、今回のベストめぐみんはアスパラ(?)サクサク顔。 やっぱり最高かよ、第3話。「プリキュア、毎週感想書くんですか?」って聞かれたけど、毎週は書く気無いんだ。1年の長丁場だと、どうしたって出来不出来は出てくるから、毎週ルーチンにしちゃうのは抵抗があるから。ただ、今週はやっぱり良かった、ってのと、あと「幼女戦記」が総集編だったもんでその代わりにこれを書いておくことに。 といっても、ぶっちゃけシナリオ面についてはあまり触れるべき点は無い。2話のひまり登場はシナリオラインも割とすんなりキマっていたのでそこも含めての良作だったと思うのだが、今回のあおいのエピソードは、正直言って良く分からん。あの突然のバンドステージどこやねん、とか、あおいが参加してるバンドの連中誰やねん、とか、バックグラウンドに一切の説明がないので掘り下げようがないのだ。あの町にどれくらいのバンドグループがいるのかもよく分からないし、あおいの夢である「憧れのあの人に認めてもらいたい」欲求の強さもちょっと共感しづらい。まぁ、あくまでテンプレートの上なので「そういうお話なのだ」と受け入れてしまえばさほど抵抗はないが(そもそも幼児向けアニメにそういうディティールはあまり必要ない気もするが)、今回残った疑問点やもやもやは今後のあおいの掘り下げの際にまた確認出来ることを期待するしかないだろう。 では、そんな足がかりの乏しい状態で、今回のお話の何が良かったか。それは大人ならではの割とメタな見方になってしまう部分だが、単純に新キャラ・キュアジェラートの設定がよろしいということである。前回の感想で「ブルーなのにライオン」っていう部分にびっくりしていたわけだが、更に突き詰めると、「ライオンアイス」ってことでなんと氷系の能力者である。ライオンなのに氷っていう組み合わせ、そして氷系なのに熱血タイプのキャラという組み合わせ。過去のアニメや少年漫画をひっくり返しても、この組み合わせってのはかなりレアな設計なんじゃなかろうか。「なんでアイスなんだろう?」っていうのは分かるんだよ。プリキュアを色分けしていくときに、青が必要になるのは当然のことで、さらに日本人の感覚から言うと、「お菓子」+「青色」で許容出来るのって、せいぜいかき氷とアイスくらいなんだ。氷菓子しか許されない枠がブルーの戦士であり、そこが「〜〜アイス」なのは半ば必然(まぁ、残ってるネコマカロンが紫っぽいのだが)。しかし、ここに「ライオン」というモチーフが加わるというのは、なかなか普通の発想では出てこないところ。過去の東映作品で考えれば、例えばプリキュアなら人魚だし、戦隊でもシャークだったりドルフィンだったり、どうしたって水関係の生き物になりやすい(ギンガマンやゴーバスターズで青にゴリラの印象を植え付けられたのは謎である)。まして、元々レッドの印象が強いライオンを青くしてやろうっていう発想はなかなか出てこない。他のメンバーと並べてみても、ウサギ・リス・イヌ・ネコと並んでそこに「ライオン」ってどう考えてもバランスが悪いのだ。 しかし、この思い切ったライオン設定があおいのキャラをググッと引き出している。前回のひまり=リスの時もそうだったが、動物モチーフはいちかがその人のイメージを動物スイーツで表したものがそのまま変身アイテムに昇華したもの。つまり、おあいのイメージはライオンなんだぜ、っていうのが設定から明確に伝わり、あおい自身のキャラは後からでもついてくるのである。実際、今回作中でのあおいの行動を見てみても、ずっと歌詞を考えるために悩んでるシーンが多かったのであまりライオンっぽさは無かったりする。それを、いちかはステージ上でのイメージだけで「ライオンみたいだ!」と決めてかかり、あおいの一番輝いている部分を見事に表してみせた。一番格好良いシーンを切り取って産みだされた戦士なのだから、そりゃ格好良いに決まっているのだ。ステージ上で雄叫びのようにシャウトするあおいの姿は、実に絵になる。 そして、そんなあおいの勇ましさ、格好良さを完璧に表現しきった変身バンクが今回最大の見どころ。ぼくら男の子は、どうしたってプリキュアのデザインに「女の子の好きなもの」があふれているのを見るとちょっと気が引けてしまうのだが、ジェラートのデザインは素直に「格好良い」ので男の子でもグッと惹きつけられる。知り合い曰く「バンクに一切の無駄な要素がない完璧な出来」らしいのだが、確かに1つ1つのカットに「あおいらしさ」を詰め込んでいるので、全ての演出に理由をつけることが出来そうだ。やんちゃ小僧みたいなエネルギッシュな表情と、フッと見せる女の子らしい可憐さの混ざり方が絶妙で、短い時間でガンガン両極に振られるのでメロメロにされる。個人的には「ジャケットをビッってやるとこ」「プリキュア名物・着地時の足の踏ん張り」「やんちゃな片方ソックスのたくしあげ」そして「キュアビートもびっくりのエアギター」あたりの要素がホント好き。多分プリキュアでこんなに真剣に変身バンク観たの初めてだと思う(色々影響されてるんですわ)。 そして、個人的に注目しなきゃいけないのはやっぱりキャストの使い方だろう。村中知といえば同じくニチアサから「ワールドトリガー」のユウマ役で有名、というか俺の知ってる作品内だとそれくらいしか主立ったキャラはないのだが、その他の履歴を見ても、やっぱり「少年役」のイメージが強い役者。そして、プリキュアはかつて、同じく少年役のイメージのみだった三瓶由布子をメインに抜擢したという実績を持っており、こういう意外な起用がズドンとハマる。今作のあおいは一応やんちゃ要素があるので少年ぽさも無いわけではないが、いちか目線からはあくまで「格好良い女の子」である。あまり男っぽくなるのはよろしくない。そうした絶妙なラインを、ハスキー気味の村中ボイスが上手い具合に突いており、生粋の「女の子」声であるいちか・ひまりとのバランスが良い。また、熱血系のプリキュアというとそのまま「お馬鹿」っていう要素がおまけでついてくることも多いのだが、あおいの場合は(少なくとも現時点では)決して脳天気なだけでなく、きちんと自分の生きる道を考えながら、あくまで「格好良い」路線での「熱意」「勢い」があるキャラになっている。「青いライオン」という新たなポジションを上手く表現しているのではなかろうか。 とりあえず、ジェラートのキャラについてこれだけ掘り下げてみたけども……なんと次回は4人目5人目の登場ではなく、基盤となる3人のエピソードになる様子。今後一体どういう編成になっていくのかな。3人でガッツリ絡むお話がここで入ってくるのはカスタード・ジェラートの2人のキャラが気に入った身としては嬉しい展開。来週の感想は……書くかな? 書かないかな? 明かされた真実、第7話。そこに秘められていたのは菊さんの犠牲の精神。松田さんの言った「師匠は墓場まで持っていくつもり」という台詞も、いよいよ墓場が差し迫ってきたこの時世には、何とも重たくのしかかる。 本当に見ているだけでつらくなってくる菊さんの現状。何とか生きるか死ぬかの状態からは抜け出せたものの、一度倒れてしまったことによるショックは、業界全体を揺るがせただけでなく、当然本人の心情にも大きな影響を及ぼしている。なかなか話してくれないことを気にしていた与太だったが、菊さんが与太と話したがらないのは、本人が言うように「思うように声が出ねぇ」ところを見せたくないからだろう。素っ気なくあしらっていても腐れ縁で結ばれた愛弟子のこと。いつでも一番近くで師匠の落語を聞き、いつだって彼の言葉を聞き続けた与太には、自分が変わってしまったこと、噺家として決定的なものが失われたことは嫌でも伝わってしまう。だからこそ、菊さんは与太の前で声を出したがらない。では、菊さんは落語をやりたいのか、やりたくないのか。おそらくそれは本人すら分かっていないのだろう。 彼が一番「本心」に肉薄した部分を見せられる相手といえば、結局は小夏なのだ。彼女は業界に関わっているとはいえ噺家ではないので、与太とはまた違ったスタンスで菊さんの話を聞くことが出来る。「声が出なくなり、高座に上がるのが怖いんだ」という菊さんの台詞を、小夏は「分かりきった建前はいらねぇ」と一蹴。これだって充分納得出来る理由だと思うのだが、小夏から見ればそれは「建前」であるらしい。肉体的な限界は、八雲を高座から引き剥がすだけの理由にはならず、「そんな理由であんたが落語を手放せるわけがない」と切り捨てる。そして、そこから漏れ出すように菊さんが語るのは、「落語をやらない安堵感と虚無感」。もう落語をしなくてもいいと言えば確かにそうだ。年齢から来る身体の問題が理由なら、どれだけうるさい外野陣でも無理に仕事をしろとは言えないはず。堂々と、合法的に引退宣言出来るこれ以上無いチャンス。これまで散々嘯いてきたように「自分と一緒に落語が死ぬ」「落語を殺す」ことが望みであるなら、この度の騒動は菊さんにとって必要不可欠なステップだったはずなのだ。しかし、そこで落語を手放すことが、果たして自分の望みだったのかどうか、それすらよく分からない。生まれてこの方、落語以外の生き方を知らなかった人生なのだ。そこから落語がすっぽり抜けて、空いた穴を埋める方法を知らないのだ。幼い頃は生きるための術として、みよ吉や助六生きた時代には皆を繋ぐ縁として、そしてみよ吉の死後は自らの罪を縛める枷として、常に菊さんの人生の中心には落語があった。生きながらにして「理由」を失っては、自分が何ものなのかすら定かではない。自分は落語が好きだったのか嫌いだったのか。何故落語を続けてきたのか。予想もしていなかった自分の気持ちの揺れ動きに、菊さんはまだ解決の糸口を見ない。 一方、そんな菊さんの窮地を知ってか知らずか、樋口先生率いる与太郎・松田さんのコンビはあの因縁の地へ。独力でそんなところまで調べ上げた樋口先生すげぇと思いきや、なんと彼もみよ吉の故郷に因縁浅からぬ人物であった。落語に出会う以前にみよ吉に会っており、むしろそのみよ吉が落語への道しるべ。そんな樋口の人生にとっても1つのキーポイントとなった、亀屋旅館である。あの日の口演映像が残っているということで、与太にその全てを受け継ぐことが今回の1つ目の目的。見つかったのは、あの思い出の日の菊さんと助六の高座である。ここで描かれる2つの演目がまた印象深い。 まずは菊さんの「明烏」。若かりしころの師匠を見てテンションが上がる与太だったが、白黒で画質も荒い当時のフィルム映像は、視聴者目線からすればどうしたって「過去の歴史」という印象が強い。事前に弱り切った菊さんの様子を見ているだけに「今」と「昔」の差はより一層強く意識されるものになっており、フィルムの中の菊さんが活き活きと、本当に「楽しそうに」落語を演じていることが、彼の現在の懊悩の理由を根底から支えていることがよく分かる。因縁でしかないと本人が思い込んでいた落語だが、やはりその隣に助六がいて、周りにみよ吉がいたこの時代は、間違いなく「菊比古の落語」には純粋な楽しさがあったのだ。あれだけ八雲の落語を見続けた与太が「こんな師匠見たことねぇ」と言っていたのも無理はないこと。今の八雲は、当時の菊比古とは全く違った目的意識で落語をやっているのだから。 そしてフィルムは助六へと移っていくわけだが、ここでの演出の対比も非常に明示的で面白い。今回、実に久しぶりに「落語の中の世界」の映像が流れた。菊さんの演じる「明烏」の女郎屋での一幕である。この「落語の作中世界」の映像は本作において「落語の生々しさ」を表すものであり、いかに話に埋没した状態かを表すもの。過去の事例では菊さんの「鰍沢」なんかが印象深い。この時の菊比古はご存じの通り、まだ年若いにも関わらずすでに「世界を作る」落語の腕を持っていたということである。対照的に、助六の落語では「落語の中の世界」は全く描かれない。その代わりに、白黒だったフィルムは助六の登場とともに一瞬でカラーになり、映像を見ていた与太は気付けばその客席に座っている。これは、助六の落語における「助六中心の世界」を描いたものである。前回樋口先生が分析していた通りだが、助六は何をやっても助六。しかし、その「助六の姿」を見せることが最大の魅力であり、寄席の会場全体が彼の落語の舞台と言える。こうした違いが、今回フィルムを見ている時の映像ではっきりと差別化されるわけだ。伝説の「芝浜」は、見事な余韻を持ってすっきりと終わるところであるが、松田さんも与太郎も涙が止まらない。松田さんは懐かしさもあってだろうが、与太の場合には、ただひたすら、助六の作る世界に打ちのめされたが故の落涙である。また1つ、新しい「助六」が伝えられた。 こうして過去の歴史を手に入れた与太だったが、残念ながらこの地はただの晴れ舞台ではない。忌まわしい事件の現場でもあった。どうにも野次馬根性が止まらない樋口先生のKY発言で何とももやっとした上映会だったが、その後の墓参りの際には、与太は八雲が語った「助六とみよ吉の落語心中」の話をする。だが、松田さんが実際に見た光景は、そんな八雲の話とは似てもにつかない内容だった。2人の死には小夏が関係している。というか、小夏が原因だった。子供のすることだし、それ以前のみよ吉の行いに大きな責任があったのは間違いないのだから小夏を責めるような話でもないのだが、小夏本人がこの事実をどう受け止めたらいいかとなると難しい。だからこそ菊さんは、小夏のことを考え、「自分が全て悪い」という罪の意識をそのまま歴史に塗り重ね、別な「心中」を作り上げていたという。そうでもしなければ小夏は生きていけない。そして、罪を被ることで、菊さん本人が慰められていた部分もあったのかもしれない。 小夏が実際のあのシーンを今も覚えているのかどうか。それは分からない。おそらく、松田さんが言ったように記憶が曖昧なので菊さんが何となく語っている「事実」の方を信じているのではなかろうか。2人の何とも歪な関係性を知ってしまうと、今回冒頭の病院のシーンにおける菊さんの反応も、また違ったものに見えてくるのが興味深い。菊さんにとって、小夏は「助六とみよ吉の置き土産」であり、2人を失ってしまった今、菊さんは自分のなにもかもを犠牲にして、小夏の人生を救っているのだ。そして、そんなことは普段の生活でおくびにも出さず、小夏の憎しみも長い間受け続けていた。そんな菊さんが、いよいよ「墓場」が見えてきた現在、何を残し、何を持っていくつもりのか。何とも切ない「親子」の縁である。そして、そんな事実を知ってしまった与太郎は一体どうしたらいいのか。残念ながら、与太は馬鹿だからよく分からない。彼に出来るのは、ただただ小夏を抱いて泣き叫ぶことだけ。大きな子供を抱えながら、小夏は一体何を考えるのだろう。 なんで週一で来るのん? どれだけJRが好きなのん?(一週間ぶり2度目) そして今回はまたも東西から重病人が結集する祭り展開に。このたほいやが開催されるために費やされた新幹線代だけで3万だからね。もうね、馬鹿かと。たほかと。
本気を出したエッちゃんの破壊力! 第6話。すげぇ、どのキャラもどんどんアクセル踏み込んでくるから加速度的にクズが集まってくる。 ついに茜から直接攻撃を受けてしまった花火。これまでは何とか「にらみ合い」程度で済んでいた関係性だったが、ここまで明確に領土侵犯を宣言されてしまっては、今後の対策を検討しなければいけない。特に相手は領土侵犯を至上の歓びとしている最悪のインベーダーであり、放っておいたらこのまま実質的にも、そして花火のメンタル的にもどこまで削られるか分かったもんじゃない。何とか、相容れない敵対勢力に対抗する術を見つけ出さなければいけない。 しかし、元々分の悪い戦いなのは明らか。相手は百戦錬磨のビッチであり、あらゆる面で花火を凌ぐ。花火が作中で分析していた通り、茜のスタートは圧倒的に「上から」の存在なのである。たとえもしここで鐘井を取り返したとて、花火から見ればクリティカルでも、茜からしたら髪の毛一本毟られた程度。それでは意味が無いのだ。となると、面と向かって対抗するには彼女の歓びの本質を理解し、そこをぶっ壊す方向性で攻め込まなければいけないわけだが……それこそ相手の土俵。無謀以外のなにものでもない。 しかし、ここのところ色々としんどいことが起こりすぎていて、花火も冷静ではなくなってきている。真っ先に思いついたアイディアは「アイツに向いている好意を全て自分に向ければ良い」というもの。この考え方はだいたい25%くらいの正しさしかない。まず、確かに茜に向いている好意をひっくり返す事が出来れば、確かに茜は悔しいだろうし、自分よりも下だと思っている花火に獲物を持っていかれたらプライドに傷はつくだろう。意趣返しとして一定の効果はある。しかし、茜の本質は「他者が好意を向けているものを掠めとることに達成感を覚える」である。つまり、「茜を好いているもの」を改めて奪ったところで、そこに大きなダメージはない。そこが半分の間違い。そして残り50%の間違いは、そもそも同じ土俵に立って戦って勝ち目があるのか、っていう実現性の部分。そのあたりが花火さんの弱いところ。モノローグに出てきたロリ花火さんの方が幾らか冷静な判断が出来ているようで、躍起になる花火に「ガキ」と吐き捨てている。花火だって内心はそんな行為に意味が無いことは分かっているのかもしれないが、やはり「奪われた」ことに対する復讐としては「奪い返す」ことしか思いつかないのはしょうがないことだろう。 そうして動き出した花火は、当然「茜に好意を向けている者」を探すわけだが、鐘井に手を出すわけにも行かず、手っ取り早く確保出来るのは麦ということになる。前回まったく違う文脈から「正式に付き合ってみる?」と誘われていたのは渡りに船。より明確に「茜対策」を打ち出すため、麦とは正規の契約を結ぶことに。こういう花火の行動に対しては麦がいくらか冷静に待ったをかけるかと思われたが、前回自分から言い出した手前、断るのも変だと思ったのだろうか。無事に受理されて2人は「正式に好きあっていないカップル」というよく分からない関係性となった。 正式に付き合ったら何が変わるのか。おそらく花火の中では「まぁ、やることを最後までやらなきゃな」みたいな義務感がまずあるだろうが、それよりも前に、真っ先に動いたのは、エッちゃんへの報告だった。そりゃま、「二股」になるわけで、ここで正式に報告、以後の関係性の改正を要求。しかし、ここまでいいように扱われてきた「便利な発散先」だったエッちゃんは、ただその地位に甘んじるだけの被害者ではなかったのだ。牙をむいた彼女は、これまでの花火の気持ちを全て看破していたことを告げ、麦と、更にその奥にいる「本命」の存在を全て知っていると仄めかす。その上で「今まで通りにしましょうよ」と説き伏せ、少しずつ包囲網を狭めていく。これまでの関係性では「心はあっちでいいけど身体だけ頂戴」という立ち位置だったが、「身体も提供しません」という花火に対し、「別にいいじゃないか」と甘言を囁き、爛れた関係を続けていく意向。当然その先には「どうせ身体だけじゃないんだろ」というゴールが見えている。いってしまえば、この後に登場する茜のセフレ、タクヤのいっていた「身体が気持ちよくなれば、気持ちなんていくらでも後からついてくるだろ」を実践しようとしているのである。彼女の毒は、確実に花火の中を巡っている。策士だね。格好良いね。 こうしてエッちゃんすら振り切れなかった花火。そこは諾々とうやむやを続け、更に偶然出会った男を見て更にプランを進める。あの日のファミレスであったタクヤは、一応「茜に好意を寄せる者」の2人目。これを奪い取って、茜に対する宣戦布告と出来れば良い。まぁ、そんなことがなかなか上手くいかないことは、本人もすぐに気付いていたのだが……。花火さんは、そこそこ冷静に、客観的な自己分析が出来ているはずなのだが、動いてしまった後に微調整しようと慌てて取り繕う流れになっているので、各方面に後手後手だ。タクヤ君だって単なる茜のペットではなく、ちゃんとした自我を持つ一人の男である。そして、割と分かりやすい「とにかく繋がろう」の信念を持つ、素直なチャラ男でもある。まぁ、花火の思わせぶりな行動は、普通に見たら「誘惑」ではなくて「ホイホイついて来ちゃった何も知らない馬鹿な女子高生」にしか見えないんだからしょうがない。実際、花火も流されそうになってグルグルしちゃってるしなぁ。もう、この辺りで茜に勝てる見込みがないのよね。 すんでのところで最後の防壁だけは守りきった花火だが、そこを守っていてもプランは成就しないわけで、一体どこに着地させたらいいものか、行動を起こした本人が一番迷子。麦との関係性もどうしていいか分からなくなってるし、その背伸びは自爆以外の何ものでもないんじゃ。男と付き合う規準が全部麦な時点でなぁ……。そして、そんな浮ついた花火を絡め捕ろうとする多数の蜘蛛の糸。タクヤから見れば茜と違って自分主導でモノに出来そうな都合のいい女だし、エッちゃんからしたら調教途中の刺激的な手駒だし。今のところ彼女の思惑から一番遠くにいるのが麦じゃんね。花火が「自分」を手に入れるよりも先に、周りでゴタゴタしている「花火争奪戦」がヒートアップしているのである。 そして、そんな折に麦さんのところに乗り込んでくる真っ直ぐ少女のモカさん。今のところ、今作で唯一の真っ直ぐさん。モカに対応する麦のクズっぷりもなかなかだが、彼の中には茜と花火を結びつける「クズ女リンク」が形成されている節もあり、そういう意味では麦×花火関係に脈があると言えなくもない? ……どっちも望んでないよなぁ。さて、モカさんはこんな駄目な王子様をブレイク出来るのか。ブレイクされたとして、花火はどんな攻めに打って出るのか。もう、しっちゃかめっちゃかですわ。 てるてる坊主って髪の毛書いちゃうと雨降るんじゃなかったっけ、第6話。まぁ、民間伝承の類なので地域とかによって色々違うのかもしれないけども。カンナちゃん達に伝統文化を伝えようとわざわざてるてる坊主を作ってくれる小林さん、本人は否定してるけど完全にお母さんの立ち位置だよな。 竜と人間の異種間コミュニケーションも本当にバリエーション豊かになってきました。冒頭、いきなり才川・カンナちゃんの幼女コミュニケーションからスタートし、テンションは早くもマックス。才川、その年での百合は目覚めが早すぎるな。まぁ、小さい女の子は「可愛いもの」に憧れるわけで、才川の場合もそういう意味で「可愛い友達」に憧れの念を持っているだけなのかも、と一瞬思ったが、布団にバフッってなるしどけない姿のカンナちゃんを見て鼻息荒くしてたし、やっぱりどうにもセクシャルな印象が付きまとう。そんな才川の事情を知ってか知らずか、いや、確実に「知らず」なんだろうが、遠慮なくスキンシップを図ってくるカンナちゃん。ツイスターゲームやりたいとか、お膝に座ってゲームやりたいとか、まるで幼女の教本でも読んできたかのような圧倒的な攻め。ぷにっぷに。マジぷにっぷに。ギリギリ才川の理性が保たれたのは奇跡としかいいようがない。 そんな交流の傍らでは、もう1つの出会い、メイドオタクの会合。この町、ガチのメイドフェチおおすぎやしませんかね? 森薫が作った町かな? なんと才川のお姉ちゃんも後藤邑子ボイスという衝撃の展開で、彼女が京アニ作品でメイド姿を披露するのはこれで10年ぶり2度目という。10年前のキャラと違ってこちらはしっかりとメイドらしさを発揮出来るなかなかのスペックで、厳しい小林のお眼鏡にも適い、高次元のメイドトークにトールもたじたじ。トールなんでひょっとしたらメイドの黄金期をその目で見てきたかもしれない貴重な生き証人なのだが……まー、当時は人間界になんか興味無かっただろうしなぁ。 さらに異種間コミュニケーションは広がる。前回のファフニールに続き、なんと気付けばケツァルコアトルまでもがご町内に在住。その理由は、何となく悪魔召還していた少年の呼びかけについつい応じてしまったからだとか。ルコアさん、確かに神話の中ではなんだか分かりにくい存在ではあるが……(それを言ったらファフニールだってよくわからねぇよな)。それにしても驚きなのは、ご町内に普通に「魔法使いの家系」とかいう訳の分からないご家族が存在していたこと。小林はすでに異世界存在に慣れっこになってしまったせいでスルーしていたが、会社の上司が魔法使いって、しれっと出てくるなよ。そりゃドラゴンも住み着くわ。今回登場した翔太くん曰く、機会があれば「あちらの世界」に帰る準備があるとのことだが、果たして「あっち」と人間界ってどれくらいの密度で繋がりを持ってるんだろう。トールが割と平気でその辺で管巻いてたことを考えると、想像以上に壁は薄いのかも。そんな少年のところに爆乳でちょっと遠慮がないお姉さんが召還されちゃったからもう大変。分かり易すぎるエロ漫画展開だが、大丈夫、今作は視聴年齢制限が無いのでセーフです。あと、個人的にはルコアさんは奇乳過ぎて体型に現実味無いのであんまりピンと来ませんね。カンナちゃんの純粋なロリ体型を見習(以下検閲)。 さらにさらに、もう1つの共同生活である野郎コンビの滝谷・ファフニールチームの方も割と順調にいってる様子。まぁ、これも滝谷の人間力の高さ故だが、どこぞの駄天使同様にネトゲ廃人に堕ちてしまったファフさんを温かくサポートしてくれる滝谷。彼からしたら単にオタク仲間を増やせたっていうだけでも満足なのだろうが、会社でも使っているプログラミングのスキルをつかってステラのまほう展開も行っているらしく、デバッカー兼テストユーザーとしてファフニールを上手いこと使いこなしている様子。弾幕系のシューティングかー。1人で作るのは大変そうだけど、「今度のコミケで出す」って言ってたから、ひょっとしたら半年に一本ペースであのクオリティの作品を作ってるのかもしれない。小林も滝谷も、あの会社の人材は有能やね。ファフさんはそんな至れりつくせりの生活にどっぷり肩まで浸かっており、しばらくは人間を滅ぼさずに味わい尽くす所存。いちいち斜に構えて偉そうなこと言ってるけど、やってることはその辺のクズニートと一緒だからね。ホント、労働をしない人間でも生きやすい国でなによりや。 それにしても、こんだけ色んなドラゴンが出てきたのにまだ未登場のキャラがいるのが気になるな。エンディングを歌ってるユニットの1人、6話だってのにまだ登場してないんだよね。来週もサービス回とか言ってるから新キャラが出てくる感じじゃないし……どこで登板するんだろ。 もう近所に食パン配って歩けよ、第6話。パン屋以外で局長と待ち合わせることが出来ず、パン屋に行ったら必ず食パンを買うっていう……毎朝1枚追加って地味にキツくない? 世間的には食パン1枚分ほども動きは無く、相変わらず「何も起こらない」ことの妙を描き続けている本作。今回も表立って何か事件が起こるなんてことは一切無く、ジリジリと「何か」に近づいているような、そうでもないような。何とも珍妙な話なのだが、本作はとにかく「クーデターはあるの? 無いの?」というただ1つのトピックだけで物語が牽引されている。一応スイツでは小規模な「クーデターみたいなもの」が起こったことはあるが、あれは本筋で求められているクーデターとは全く別な案件で、メイントピックとなる「クーデター」を巡っては、いくつかの勢力が「あるって聞いてるんだけど、誰が企ててるんだ?」ってのを探っているという、本当に「監察」するだけのお話。こんなモヤッとした構成で大きな山もなくここまで引っ張れてるんだからすごい話だよ。 改めて確認しておくと、クーデターに関与していると考えられているキャラは主に2人。1人は主人公のジーン、そしてもう1人がそのジーンを疑っていたグロッシュラー。面白いのは、このどちらについても、今まで視聴者目線からは「本当に関与してる? してない?」ってのがグレーだったこと。正直、「実はジーンはそういうヤツだったんだよ!」というどんでん返しがあるかもしれない、と思っていた時期もあったのだが、どうやら今回のグロッシュラーとの対談を見る限り、ジーンは本当にシロのようだ。まぁ、当たり前といえば当たり前なんだけど。立場上疑われるのはしょうがないことだったが、その疑念を晴らすために、今回はわざわざ地元に帰省中のグロッシュラーに会いに行ったわけだ。もちろん直接話したからって疑念が晴れるわけでもないのだろうが、今回ジーンがグロッシュラーに語って聞かせたのは、過去の列車事故にまつわる2人の奇妙な関係性。ジーンの両親は列車事故の被害者として亡くなり、当時責任を問われる立場(の一部)だったグロッシュラーは、自らの権限でもって責任をおっかぶる形で遺族に誠意を示した。加えてそこからACCAのあるべき姿をとなえ、有言実行で改革を成し遂げている。つまり、2人に直接利害の一致があるというわけではないが、偶然にも2人は同じような目的意識を持ちうる繋がりがあったということである。これを理由に、ジーンは自分の無実とグロッシュラーの非関与を主張。一応は二者の間に和解が生じた形である。まぁ、グロッシュラーさんは簡単に折れてくれなかったが、反応を見る限り、彼も愛国者であることに間違いはないだろう。あとはその気持ちがどういう形で表れようとしているかだ。 そんな2人について、更に別な角度から調査を進めているのがモーヴ局長。彼女の場合も愛国心は本物であろうし、ACCAを有るべき姿に導こうという姿勢も一緒。そして、そんな彼女の私兵の働きで、今回ついに「グロッシュラーが疑われてますぜ」という情報が彼女の耳に。更に、スイツでのプチクーデターをもみ消したことでジーンへの信頼値はやや低下気味で、残念ながら仲良く食パンを分け合うような関係からはランクダウンしてしまった様子。まぁ、スイツの件を報告しなかった理由は全く別なところにあるし、ジーン本人も「あれはまずかったかも」と内心冷や冷やしているようなので、機会があればジーン自身の汚名を返上するのはそこまで難しいことじゃないだろうが。問題はやっぱりグロッシュラーか。 ただ、グロッシュラーもやっぱりクロには見えないんだよね。ジーンの直観がそう言ってるってのが一番大きな理由だが、今回珍しく直接ぶつかったリーリウムとの対話でも、単なる行き違いこそあれ、別に対立したいって風でもなかったし。ひょっとしたら、単に口下手なツンデレさんなのかもしれません。これでリーリウムが黒幕とかいう逆転ホームランがあれば分からないが、流石にそれはちょっと穿った見方だろうし。今回、やや棘のある振る舞いに一瞬「モーヴ局長黒幕説」とかも脳内をよぎったのだが、彼女も純粋にクーデター案件を調べているだけらしいので、やっぱり彼女を疑うのも筋違いだろう。彼女の部隊が「誰が企ててるかは分からないけど、やっぱりクーデター的な何かはある」みたいなことを言っていたので、作中人物全員がありもしないクーデターの噂に振り回されてるだけ、というコントみたいな展開はなさそうだけども。 今回ジーンが飛んだハレ区は、地図でみるとドーワーの中では一箇所だけ飛び地みたいになっている南国の島。沖縄とかハワイみたいなイメージの場所で、ピリピリしていたスイツや厳しい気候のビッラとはエラい違い。しかし、そんな御陽気な地区でも何となくクーデターの噂は流れているようで、区長もそわそわとジーンの動向を気にしている。やはり、ジーン・オータスがクーデターの橋渡し役になっている、という噂はどこか真実味があるということなのだろう。初めてそのことを自覚したジーンは立場を逆用して一応何かを手に入れたようだが……モーヴ局長には嫌われちゃったからまだ情報が渡せてないんだ(ニーノはいるからグロッシュラーには渡ったんだろうか)。今後、どんな情報が、誰のために、どのように飛び交うことになるのだろうか。 なんだか「ゴドーを待ちながら」みたいな理不尽さが感じられる不思議な味わい。誰もがクーデターの噂を聞き、気にしながらも実体が掴めていない。今回の描写だと怪しかったのは王室の枢機院長あたりなんだけど、それも別に理由はないんだよなぁ……。単に馬鹿王子にイラッとしてるだけかもしれんしなぁ。13区のうち、ジーンが8区を回り終えたらしい。残りの5区、残りの話数で、何がどうなるやら。 |
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Thraxi
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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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