最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
今週はバタバタしてたせいであんまり2話目の感想が書けなかったので、ざっと見て気になった部分だけ簡単にまとめ。ちゃんと観たい奴はまだ残してる。
・ガヴリールドロップアウト 第2話 「天使と悪魔と委員長」 オープニングうるせえぞ。まぁ、このバッタバタした感じも太田作品の持ち味といえば持ち味か。「我が名は小学生」とか「かくしん的めたまるふぉ〜ぜっ」とか、映像と曲ががちっと噛み合った名作が多いのでね。今作の場合は台詞がやかましすぎるのであんまり「曲」てイメージではないんだけど、アニメの一部分みたいな感じかね。 1話目で期待していた内容に比べると、ややパンチが弱いかなぁ、という2話目。「うまる」の場合はキャラの属性とネタ回しが上手いこと相互に良さを回していたが、今作の場合、キャラの押し出しが想定していたよりも弱く、例えばガヴリールも1話であれだけ廃人っぽさを出していたのに、2話目では普通に学校に来て管巻いてるだけなので、主人公としてはちょっとインパクトに欠ける。そんなガヴとヴィーネが2人で話しているところに委員長が延々突っ込みを入れ続けるパートも、ネタが弱めなのでなんか冗長な感じがしてしまったし。面白くないわけではないのだが、期待してたのとはちょっと方向性が違ったかなぁ。 その分、サターニャのパートどこもかしこも割と元気なので嬉しい。ラフィエルとの唐突な絡みもかなりえげつない展開だったし、彼女の脳天気なテンションの高さはむしろ主人公っぽい気すらする。今後はサターニャメインで応援していきます。
・けものフレンズ 第2話 「じゃんぐるちほー」 なんか、逆に楽しくなってきた。 1話目で落胆した「CGデザインからのアニメーションとしての質の低さ」は相変わらず。さらに2話目では様々な動物が出てきたせいでそこにくっついてる素人まがいのキャストの質の低さまで浮き彫りになり、二重の苦しみ。合間に入る本職の飼育員さんの解説パートも、絶対に収録時の音響設備が原因だろ、と思われる声の遠さで、一体何を言ってるのかも良く分からないっていう。作品の質以前の問題として、作り手側がまっとうなものを組み立てようとしているかどうかすらあやしい作品。 ただ、そんだけ駄目だ駄目だと言ってるんだが、本筋の方は正直ちょっと気になるんですよ。だってさ、「記憶を失った少女が、人っ子ひとりおらず荒廃して機械だけが残ったサファリパークの中をさまよう」っていうお話なんだよ。広大な川を渡る橋が「もう随分前に」壊れていて、その向こうにはうち捨てられたバスまである。この世界は一体どうなってしまったのか。本当に人類が滅んでしまった後のアニマルな楽園に、タイムスリップでもしてきた人間が一人紛れ込んでしまったというSFなのではないか。カバンの知識量も割と謎で、「バス」といわれても分からないくらいに文明を知らないのに、サーバルともども「2時間くらい歩く」といわれて「2時間」という時間の概念はすんなり理解出来るんだよ。どういう文明レベルを想定しているんだろう。そもそも獣少女と人間の関係は? そうした謎を解くため、カバンは唯一の武器である知性を活用し、動物たちの特技を上手く動員して活路を開く術を模索する。なんか、「ICO」とか「ピクミン」とか、そういうタイプのアクションRPGっぽく見えてこない? もしくは「MIST」みたいな謎解きダークファンタジー。そういう作品に展開していったら、グダグダのデザインとのギャップも相まって怪作になるかもしれないのだが……。まぁ、ないだろな。
・ハンドシェイカー 第2話 「Lead by Red」 2話目は戦わねぇのかよ。 1話で何となく世界観を見せて大立ち回りを演じ、2話ではその設定を回収していくというデザイン。訳の分からない言葉を連呼する白衣(CV:森久保)に突っ込みを入れていく形で、主人公がこの世界のルールを理解していった。まぁ、理解したと言っても相変わらず分からないことだらけなのだが、まぁ、「特殊能力バトルによる世界争奪戦」と思えばいいんだろう。「BIGORDER」とかと同じよね。そんな中、何故か主人公チームだけは「手を繋ぎ続ける」という制約まで課せられちゃった、という内容だ。「手が離れないバディもの」のお約束であるトイレ、風呂イベントをあっさりとこなしたが、別にエロくもなんともないのは残念なところ。ロリっ子の入浴シーンなのだが……このキャラデザではなぁ。まぁ、そういうことを求めている作品ではないってことやな。日笠の喘ぎ声の方は割とよかったと思いますよ。 そして何より恐ろしかったのは、主人公の両親のキャストが父:浅沼晋太郎、母:佐藤聡美という桜才学園生徒会チームで固められていたこと。会長は1話から登場して喘いでいたので、これでスズが揃えば生徒会役員ビンゴ達成である。何というGoHandsキャスト。その他にも浪川・福山あたりは「K」からそのままのキャスティングだし、GoHandsもシャフトみたいに起用する声優を偏らせていく方向性なんでしょうかね。まさかこんなにも早く、しゅが美が母親役を担当することになろうとは……。いいぞもっとやれ。 PR ○「この素晴らしい世界に祝福を!2」 7 このすばです。えぇ、今年もやってまいりました。この馬鹿番組が。 ほぼスタッフに変更は無く、テンションも1期からそのまんまで一安心。1期でドはまりした身としては、お変わりないカズマたちの様子を見てとても喜ばしく思います。1期からシナリオは地続きだし、こうしたラノベ作品ってのは「1期がピーク」みたいなことが多いので、ここからシナリオでトーンダウンする可能性もゼロではないのだが、幸い、今作は他のラノベファンタジーと違い、「シナリオが進むことによる成長、物語の肥大化」について考えなくていい。だって、カズマさんたちだもん。いっそこのまんまで「始まりの街」に滞在し続けても問題無いレベルの連中だからな。一応人間関係は広がっているし、カズマたちの知名度(悪名)も広まっているわけだが、だからといってこいつらがどんどんシリアスになっていくなんて展開は想像も出来ない。いくらでも馬鹿は追加注文出来るし、1期同様にユルく抜けまくった冒険譚を見せてくれるのではなかろうか。 今作の何がずるいって、画が本当にへちょいのよ。なんなら、ある程度背筋を伸ばしてた1期の方がまだ作画は頑張ってたんじゃないか、ってレベル。1期で人気を博し、「このアニメは別に肩肘張る必要ないんやで」という部分まで受け入れられたため、意図的にキャラ作画なんかは崩して作ってる節すらある。オープニングのダルダルダンスとか、あれ、絶対わざとやってるだろ。でも、そんなユルさも武器にして「このすばならしょうがない」とかいわれちゃうのがこの作品。ヒロインの顔がぶっ壊れても、アクア様の尻が完全に見えても、「このすばだからしょうがない」。世の中のアニメの全てがそういう風に見られたら、幸せな世界なんだろうになぁ。まさに「この素晴らしい世界」である。 もちろん、「ユルさ」と「駄目さ」は一線を画す。確かに変な顔はてんこ盛りだが、それでも駄女神アクアさまの可愛らしさは健在だ。というか、1期と比べても馬鹿さ加減が加速してないか? ここまで残念な子だったっけ?(残念だった気もする) もう、カズマさんなんか諦めて飼い犬や猿を見るような目でアクア様の相手をしてますからね。めぐみんも同じ。唯一ダクネスだけはヒロインとしてのファンタジー的凛々しさを保っている(部分もある)が、今期の目標はそんな彼女を陵辱し尽くすことにあるのかもしれません。冒頭、カズマと揉めた時のダクネスの「ブッコロシテヤル!」の発声が最高にイカしてたんですが、かやのんにそんなこと言わせちゃ駄目だろ。いいぞもっとやれ。 というわけで、今期も馬鹿馬鹿しさフル回転で楽しませてくれそうです。カズマ、ダクネス、そしてアクア様の中の人の好き勝手なアドリブ劇も加速しそう。デュラハンの人、台詞つきで登場するといいですね!(安元への気遣い) 想像以上にアレな設定だった!! 第2話。「中身がおっさん」ってそういうことかよ。冒頭の駅のホームに「OVERLORD」の広告があったけど、まさかの異世界転生共演だったわけね。冴えないおっさんが魔王、そして、ちょっと冴えてるおっさんが幼女。世界は、おっさんの夢で溢れています。 もうね、「中身がおっさんの合法(?)ロリ」という設定が、とにかく悠木碧ファンにはどストライクなわけでね。もう、見れば見るほどターニャさんたらおいちゃんそのまんま。「中身がおっさん」の状態で、実に打算的に自分の利を求めて行動し、その結果上層部の指示でロリッロリの衣装を着せられ、萌えボイスを作って大衆に媚びるという。誰か、隣に竹達呼んできて! なるほどね、ラジオで「1話の話をわざわざ2話に持ってきた」と言っていたが、この設定について説明する前に、1話目で戦闘シーンを見せていたわけだ。掴みとしてはどっちがよかったかは分からないが、1話で散々ターニャの暴れる姿を見ていたおかげで、今回の衝撃が大きかったというのは間違いなくあるだろう。というか、冒頭の東京パートはしばらく「これ、何のアニメなん?」って呆然としながら見てたし。無駄に気合いの入ったおっさんパート。あそこが無機質であればあるほど、ターニャさんの生きる世界の血の通った様子が切実になってよいですね。 また、「異世界転生」というとどこぞのカズマさんにしろどこぞのバルスさんにしろ「無能なオタク野郎」が流されることが(少なくとも現状のアニメでは)多いのだが、今回は鳥海ボイスの「デキる」サラリーマンが流されているのも斬新といえば斬新。まぁ、現代日本の社会においてはそこまで適合性の高い人物ではなかったようだが、凝り固まった信条は幸か不幸か転生先の世界でも充分に役立ったようで。安易に「現代日本を知ってるから知識で現地人を上回れるよ」なんて解決にしていないのはありがたい。まぁ、ぶっちゃけ「結局魔力に恵まれてたおかげで出世してるんだから、存在Xさんももうちょっとハードモード設定に調整しておけよ」とは思うのだが、「理論派堅物サラリーマン」から「武闘派不思議幼女」に移行するギャップの強さの方が楽しいので、その辺は神様も遊んでいらっしゃるのだろう。まぁ、単に幼女として飢えて死んでいくだけじゃ、世界を実感する暇も無いしな。 効率厨だった前世の記憶を活かし、社会で上手いこと楽して生きる道を模索するターニャちゃん。上手いこと才能に恵まれ、周りを出し抜いて甘い汁をすする算段だったが、偶然が重なって進路は思わぬ方向へ。うわー、いいなー、世の男の子が憧れるヒーロー展開の方に進んじゃったもんなー。本人はひたすら打算を巡らせた結果みたいだったけど、普通に戦闘力が高すぎるからこういう結果になるのはしょうがないよな。まー、いくらなんでも帝国は幼女に頼りすぎだとは思うけども……。果たして、おにんぎょさんみたいな幼女がプロパガンダになったとして、どれくらいに国威発揚の効果があるんでしょうかね。 さぁ、「プロローグ」が終わって、ここからがいよいよ本当の意味でのスタートか。すでに早見キャラとの出会いも描かれているし、あとはターニャさんがゴリゴリと罵詈雑言を吐き捨てながらロリババアの道を極めるのを見守るだけですよ。あらゆる台詞の後ろに鳥海ボイスが混じってると想像すると、もう、ターニャさんの台詞全部が面白くてしょうがないし、常にへの字口の歪んだ面相もイカしてる。オープニングとかエンディングもキマってるし、色んなところが素敵なアニメですよ。 ○「鬼平」 4 謎アニメ。果たしてどんな層にニーズがあるのか、誰が何を目的に作ろうとしたのか。現代アニメ業界の混沌を表すタイトルになりそうだが、考えてみりゃこういうメディアミックスって逆方向(アニメ→実写)はいくらでもあるわけで、発想としては割と普通のことなのかも。なお、一番笑ったのはスポンサーに「時代劇専門チャンネル」がついていたこと。そんなら素直に時代劇みろよ、っていう。 私は興味のないジャンルについては恐ろしいほど無知なことで有名(?)だが、時代劇というジャンルもそのご多分に漏れない。世間的には「幼少期に父母や祖父母が観ていたから」というのが時代劇の入り口としてはもっとも多そうだが、私の場合、家庭の事情でそうしたチャンスもなく、いわゆる「水戸黄門」のような定番時代劇も、大河ドラマも、これまで片手で足りるくらいの視聴経験しかないのである。しかしまぁ、そんな私ですら何となく知っているビッグタイトル「鬼平」。ぶっちゃけるとほとんどのイメージは「江戸むらさき特急」という漫画からのものかもしれないけども(なんでそっちは知ってるんだよ、っていう)、とにかく、時代劇の大定番であり、いつの時代にもおじいちゃんおばあちゃんの暇つぶしに大いに貢献していることくらいは知っている。 で、そんな状態で観るわけだが……うん、これ、時代劇でいいんじゃないかな……。いや、別にアニメが悪いって言ってるわけじゃないよ。常日頃から「アニメにはアニメにしか出来ない表現があるから価値があるものだ」って力説してるわけで、「アニメオリジナルの新しい鬼平犯科帳」が作れるならそれでいいんだよ。……でも、無いよね、これ、特に無いよね。やっぱり「実写でいいんじゃないかな」って思うよね。実写で出来ない部分ってなんだろう。凄惨な拷問シーンとかかな。別に見たくないな。特に作画面に何かこだわりがあるようには見えないしな。制作は「ルパン」シリーズなんかでも割と硬派な画を作ってくるトムスの系列会社なのだが、1話目からいきなり外注だから特に「時代劇の良さ」みたいなものは感じられなかったしな。……そういえば過去に「幕末義人伝浪漫」っていうひどい時代劇(?)アニメがあったけど、あれもトムスの系列だった。なんかこう……敢えて他人が触りたがらない地雷原に自ら突っ込んで行くスタイルだな。 こういう作品だと、中の人要素だけを見る、というのが一応有り得べき楽しみ方になってくるのかもしれない。鬼平役には賢雄さんが抜擢され、「ジョーカーゲーム」に続いての鬼っぷりを披露。こう言うときにビシッと決められるのは流石だ。ちなみに鬼平の抜けた息子役に浪川大輔がキャスティングされているため、アニメ版「牙狼」もイメージさせる設定になっている(朴璐美も出ているし)。まぁ、だから何だと言われても困るけども。 1月14日 ドラフト模様(KLD×3) ピック順 【Chrolony】→【Sangriter】→【Alessi】→【Mei】→【Sea-chicken】→【Thraxi】→【Serra】→
環境最終戦。我々、こうして毎週のドラフトを全世界に発信し続けているエンターテイナー集団ですからね。最終戦ともなれば、そりゃもうショーマンシップに溢れる数々のサプライズを用意しているわけですよ。今回、僕の心に残る事件は大きく分けて4つありました。1つ、最終戦ということでレアも大盤振る舞い! 機械巨人3体! プレインズウォーカー2体! しかもちゃんと霊気紛争のおかげで価値が上がりそうなサヒーリが2枚! つまり機械巨人とサヒーリが入ってるクソデッキが世界に2つ! 訳の分からない偶然である。しかし、そんなお祭り感にバランスをとろうとしたのかどうか、なんと今回は、めったに無いエラーパックが立て続けに2つも出るという超サプライズ。具体的には私が開けた3パック目、それに3パック目もう1つに、「同名コモンがフォイルでもないのに2枚入っている」という珍事が発生。いや、別にWizards社のルールではエラーでも何でもないのだが、現実的にはなかなか起こらないことなので、一気に2つもそうしたパックに当たったことはかなりのサプライズだ。確か十数年の我々のドラフトの歴史の中では1,2回発生していたように思うが……はっきり覚えているのは、神河環境で「肉体の奪取(CHK)」が2枚入っていたパックで、環境最強除去が2枚も入っていたことで「こりゃ参った」ということがあったのだが、今回被ったコモンは「アラダラ急行」と「圧点」。……あぁ、うん……。 さぁ、残りの2つの事件は何かな!?
○「Rewrite 2ndシーズン」 4 スマン……分からぬ、分からぬのだ……。何が起こっているのか……ただの1つもッ! いやー、一応間空けたんだから事情説明くらい入るかと期待してたんだけど、何も入らんかったねー。おかげで1期も適当に見ていた人間は完全に放置だねー。冒頭から最後まで、ありとあらゆる部分が何をしているか分からないという、実に希有な放送回である。いや、一応主人公のバックグラウンド、おおよその設定は1期で説明されたので、「そういうことなのか?」という理解は及ぶのだが、それがこんな謎の構成で展開するなんて誰も思わないだろうよ。「そういう部分」が売りになるような謎めいた作品ってんなら別にいいんだろうけど、この作品って萌えゲーなわけでしょ? 流石に今回の構成から更に伏線が仕組まれて全部が腑に落ちるなんてことは無いと思うのだが……。うぅん。まぁ、1期を真面目に見てなかった俺が悪いだけかもしれないので、余計なことは言わんとこ。 ただ、もう1つ気になるのは、わざわざ間にブランクを置いて分割にしたというのに、作画がそこまで安定していなかったということ。ヒロインの顔がなんだか不安定で、「休んでもこのクオリティなのか?」とちょっと不信感。「話は良く分からないけど女の子が可愛いからいいや!」っていう免罪符を用意してくれるとこちらとしては助かるので、何とか頑張ってください。 オープニングの心中感、第2話。正直、無茶苦茶怖いのだが、菊さんの抱え込んだ「心中」という言葉の重みがダイレクトに伝わってくる、本作には珍しいくらいにあけすけな映像。相変わらずの椎名林檎&林原めぐみの歌も相まって、1期同様になかなかショッキングな仕上がりである。 1話目では与太郎を中心とした落語界の「隆盛」を見せたが、2話目に入ると、いきなり前触れ無しの「凋落」。与太郎の過去が掘り起こされ、順風満帆に見えた彼の真打ち生活に暗い影が差す。与太郎本人は気にしていない様子だったものの、世間的にはやはりスキャンダルの一種。寄席の雰囲気まで悪くなってしまっては、せっかく作り上げてきた与太郎のキャラにも影響が出てしまうもので。過去に菊さんや助六が飛び回っていた時には無かった新たな問題が、いよいよ与太郎の前に立ちはだかることになった。 与太郎の人生、そして与太郎の落語については、山口勝平ボイスの蝶ネクタイ(アマケンという名前らしい)の弁が的を射ている。彼は確かに何らかの才能を持っているようだが、彼が落語に挑み続けるモチベーションは菊さんへの恩義がもっとも大きい。そしてそこに、小夏らを経由して入ってきた助六というもう1つの偶像が混ざり合い、八雲との誓いのこともあって、彼は「八雲」と「助六」という相反する2つの偶像に自分の中で折り合いを付けなければいけない。放埒な助六という偶像を追おうにも、彼は八雲との義理があるし、元々助六のような才を持つわけでもないので、ただひたすら噺の底力だけで民衆を惹きつけるまでには至らない。かといって八雲を追おうにも、これまた才に欠け、「八雲の芸」では身を立てられない事も分かっている。場末に産み落とされた助六の名にすがりつき、復讐の落語を振りかざして身を滅ぼした先代助六、落語に怨念に近い気持ちを抱き、実を切りながら自分の芸を磨き上げた八雲。どちらの人生も、1人の若者が背負うにはあまりにも重すぎるのだ。 今回の最大の見どころは、当然一本まるまる展開した与太郎の「錦の袈裟」の一席。しかし、これまで菊さんや助六が演じて来た様々な演目と異なり、今回の高座では、与太郎が「噺の中」へ入っていく描写が一切存在しない。前座を務めた兄さんが滑ったということもあり、会場の空気はなかなか噺の中にまで入ってこない。客席の微妙な空気、そして焦りを覚え見せ場で「ぶちかます」ことに躊躇いながらも挑戦しようという与太郎の緊張感など、噺の中の景色が見えずに、ただひたすら、与太郎の「焦り」ばかりが浮き出るという、何とも痛々しいものに。菊さんに怒られた声の出し方も改善の兆しが見えず、自分でも足りないと思いながら噺を続けなければならないという、まさに針のむしろだ。考えてみれば、周りの誰の力も借りられず、ただその身1つで高座に上がる噺家というのも、何とも孤独な商売である。世間の風潮のせいで客席にいたはずの「味方」も次第に数を減らし、与太郎は噺に身が入らないことをますます思い知らされる。そして、彼の挑戦はものの見事に失敗してしまうのである。なんとまぁ、絵に描いたようなスランプではないか。 こうして大きな壁にぶち当たった与太郎を、菊さんは実に冷静に、冷淡に見守っている。樋口先生のつてでもって家の外で出会う2人だったが、一目見てそれと分かる与太郎のスランプに、菊さんは一番欲しい言葉をかけてやる。やっぱり、菊さんは与太には優しいのである。まぁ、本人も真面目に頑張っていることは分かるからねぇ。弟子入りまでにあれだけすったもんだあったおかげで、多少のことでは動じないように菊さんの心の準備もできているのである。 ただ、こうして角の取れた優しい菊さんだが、どうもその背景には、「丸くなった」というよりも「どうでも良くなった」という面が窺えるのが気になるところ。気付けば彼の背中には助六とみよ吉という重たい荷物がのっかったまま。そして「落語文化」そのものまでが彼の背中におんぶしている状況。生きるのに疲れて怠惰に身をやつすのも致し方ないだろう。もちろん、だからといって身を崩すような人間ではないのだが、落語にしろ、与太郎にしろ、小夏やその息子にしろ、菊さんが周りと接している様子は、どこか関係性が希薄に見えてしょうがないのである。 そんな中で不思議と優しさがにじみ出るのは、強いてあげるなら小夏との関係性だろうか。幾らか時間が経っても未だにわだかまりの残る関係性だが、寝物語に紡ぐ「あくび指南」には、全ての「荷物」から解放され、不思議とやすらいだ菊さんの表情が見え隠れするよう。全てが綺麗に片付く関係性ではないが、せめて菊さんの生きやすい世界が残されていればよいのだけれど。 ○「クズの本懐」 6 エンディングが怖すぎて一気に本編の中身がかき消えそうになったんだが……なんか、猟奇殺人の趣がありますね。 個人的には今期期待の一本。いや、原作も読んだことないし、どういう展開になるのかはさっぱり分からないのだが、単に「安済知佳久しぶりの単独主人公作品」としてである。ちかぺの演技プランは割と相性が良いものが多くて、チャイカにしろ麗奈にしろ、色々とストライクゾーン。そして、彼女の真骨頂は声に籠もった「情念」みたいなものの強さ。声の振れ幅、バリエーションで見せるタイプの役者ではないのだが、一言一言がボディブローのように突き刺さる印象がある。そんな彼女が今回担当するのは、「クズ」を自称しひたすらにエゴイスティックな情念を燃やし続ける、何とも倒錯したスタンスのヒロインである。直球しか投げないにも関わらず豪速球で相手を打ちのめした高坂さんとはまた違った意味で、安済知佳の最大値を引き出せそうなヒロインではないか(番組ラジオは聞いたので作品の概要は分かっているのです)。 とはいえ中の人要素だけで話を進めるわけにもいかないので当然その他の部分にも注意を払って観ていくことになるが、1話目を観る限りではしっかりと中の人の良さを楽しめるだけのクオリティに仕上がっているように思える。天下のノイタミナ枠なのだから大崩れなどするはずもないのだが、タイトルが提示するような「クズ」方向での押しつけをあまり強くせず、画面の色付けを極力抑え、モーションよりも情景の積み重ねで心情芝居を見せていく方向性は作品のテイストにマッチしているように思う。制作はラルケ、そして監督は「WHITE ALBUM2」を担当した安藤正臣。こういうドロドロとした青臭い情念の描写ならば面白い映像を用意してくれそうではないか。 まぁ、1話目の場合はどっちかっていうとベッドシーンの赤裸々な印象の方が強かったわけだが……。……これ、エロアニメだ! うわー。ちかぺの喘ぎ声だ! もう、その時点でノックアウトですよ。ごちそうさまですよ。いや、別に毎週これをやられても困るんだが、一発目の「餌」としてはこんなものに釣られクマー。でもさ、こうして肌を重ねてしまってる時点でさ、2人はさ。なんかもう……本当に1話目からグルグルとヒロインの内面を想像してしまうアニメである。いいぞ、こういうのは大好きだ。いや、別にNTR好きだからとかそういうのではなしに、救いようのないあけすけな「気持ち」の問題っていうだけでもワクワクするじゃないの。しかし、野郎の方は性欲があるような無いような……。ここからヤツがどういう動きを見せていくのか、普通にシナリオ面でも楽しみな作品です。 世間はセンター試験ですが、僕らの試験はいつだって国語だけです(時折英語もあるけど)。前日からたほいやナイトは開催されていたようですが、私は金曜夜からの参加。いつも通りの面子が揃っていざ始めようとしたその時、なんと血気盛んな若者2人が「やってみてもいいですか」と名乗り出てきた。1人は数度の経験があるが、もう1人は初参加。「来るものは拒まず」と受け入れた結果、何故か8人戦に……。人生初たほいやが8人戦とか、拷問以外のなにものでもない。此度も色々とございましたので、コメント少なめでお送りします。っつうか、8人戦だと色々端折らなきゃやってられないので、1つ1つの解答への検討とか突っ込みがなおざりになるんだよ。
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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |