最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
○「メイドインアビス」 6 唐突なぼのぼのにやられた。そうか、竹書房か……なんかコイツ、最近節操なく色んなところに顔出し過ぎじゃないですかね? いや、好きなんですけど。 ようやく、今期新作でグッとくるものが感じられる作品が登場した気がする。事前のCMでも「なんか変なのくるなぁ」と思って見ていたのだが、実際の放送ではその「変なの」の力が遺憾なく発揮されている(情報を得る前はMaid in Abyssで深淵より来たるメイドさんの話になるんじゃないかと期待していたのは秘密だ)。 理屈抜きでいきなり開いた大穴に潜ろうとする子供たちを描いたお話、というだけなら「ダンまち」と大体一緒。ものすごくおおざっぱに括れば「マギ」だって似たようなもんだと言える。ただ、この作品の特徴としては、世界がほぼ「アビス」だけで完結しているということ。舞台設定が「アビス発掘を目的とした賞金稼ぎの町」であり、更にその賞金稼ぎの遺児が主人公とあっては、もう、そこに潜る以外の選択肢が無い。他作品はあくまでも選択肢の1つとしてダンジョン攻略があったが、今作では向かうべきベクトルは下だけなのである。おかげでキャラクターのモチベーションが見やすくなるし、色々と謎の多い設定であるはずだが飲み込むのは非常に簡単。1話目ではキャラの説明台詞なんかはほとんど無かったにも関わらず、すんなり設定を理解することが出来たのはありがたい。 そして、そんな「アビス」を含む情景の鮮烈さが最大の売りなのは間違いないだろう。ラストの朝日に照らされた町並みも見事だったが、それ以外のディティールの描き込みも執念を感じさせるもの。他作品でありがちな「地の底に潜ったら画面全体が真っ暗になっちゃって魅力無いやんけ」という問題についても、今作では光の柔らかい表現が「明るい部分」のアクセントとして効果的に機能しており、暗さと厳しさ、それに対する形での光のコントラストが見事。こういう画作りが出来るなら、今後薄暗い場所に潜ったとしてもきっと良い画を提供してくれることだろう。「グリムガル」あたりにも近いこだわりがあったが、今作はアビスの持つスケール感も相まって、1つ1つの画が今作ならではの一点物になっているところが白眉だ。 そして、そんな風景の中で動き回っているキャラが……つぶれ饅頭なのである。まるで「苺ましまろ」のごときユルいキャラ造形。一歩間違えば完全に場違いなギャグにしかならないデザインだが……なんだろう、不思議とミスマッチになってないんだな。直近だと「クロックワーク・プラネット」の背景とキャラの浮き方が尋常じゃなかったのが辛い記憶として残っているのだが、今作はしっかりとキャラが風景に融和している。おそらく、背景はディティールこそ完成度が高いものの、それが「リアル」寄りになるのではなくファンタジーの領域内で収まっているため、キャラ画との調整がしやすいのだろう。原作の絵がどのくらい再現されているのかは定かでないが、おそらく極力原作の絵を維持しようと努めた結果だと思われる。丸っこいキャラのモーションもコミカルだし、表情の変化なども良い「アニメ」になっている。見ていて退屈しないってのが一番重要よね。 お話の中身はシンプルな出会い、ボーイミーツガールならぬガールミーツボーイ……ガールミーツロボかな? まぁ、とにかく分かりやすい「始まり」だ。いきなり1話目でメインキャラ2人が瀕死になってるあたりはどうかと思うが、なんか漏れ聞こえてくる噂ではけっこうそっち方向でも容赦無い作品らしいので、今後このつぶれ饅頭がどんな風に人間味を帯びた物語を展開していくのかは要注目だ。 中の人はなんと3期連続でメインキャラに起用された新進気鋭の富田美憂。今作の主人公は単純元気っ子でこれまでの2キャラよりややキーは高め。この音域でもしっかり仕事が出来ることが分かって満足である。その他もショタ成分多めでその道の専門家がズラリ揃っている。そっち方面でも癒し(?)に期待出来そうである。 PR ○「コンビニカレシ」 5 そして、次の曲が始まるのです。いや、曲じゃないけども。冒頭の「ここから物語が始まるのです」って台詞で思わず「いや、どこやねん」と突っ込んでしまった。「ココ」が指示する内容が曖昧すぎるやろ。タイトル通りに解釈するなら「コンビニ」なんでしょうかね。 実に端的なタイトルで「恋愛ものですね」というのがこれ以上無いくらいに分かりやすい作品。「コンビニ彼氏って一体どんな生き物なんだろう。コンビニのように全対応型で超便利な彼氏のことか? ……つまり少女漫画でありがちな万能超人の男のことやんけ」とか勝手に先回りして想像していたが、まったく関係無かった。コンビニはあくまでも舞台でしかないのね。「まぁ、コンビニ店員だって恋愛くらいするんだし、色んな特殊お仕事もののアニメの波がいよいよコンビニまで押し寄せたか」と思いきや、実際は恋愛に関係しているのはコンビニ店員ではなくて単なる高校生だった。ますます「コンビニカレシ」というタイトルの意味は謎を深めていく。一体なんなんだ、コンビニカレシは実在するのか?! というのは(半分は)冗談で、要はコンビニという舞台を中心に育まれていく恋愛模様を描いた物語。「別にコンビニである必要性は無いな」とは思うが、それと同時に「なかなか面白いセッティングだ」と感心もした。考えてみれば、現代日本においてコンビニというロケーション以上に一般性のある場所は他に無い。多くの人間が、自宅と勤務先(通学先)を除けば、最も長い時間を過ごすのがコンビニだと言っても過言ではないだろう(まぁ、生活レベルによって差はあろうが)。そのコンビニという場所を、例えば「店員と客の恋愛」みたいな安直な形でラブストーリーにくっつけるのではなく、本作ではあくまでも出会いの場であったり、コミュニケーションの場であったり、とにかく「日常で少し外にはみ出した空間」としてコンビニが使われている。1話目時点ですでに2組のカップル(未満)が登場しているが、かたや出会いと交流のための場所として、かたや女性側の意外な趣味が発覚する場所として。人それぞれに、コンビニの使い方も違えばコンビニでの事件も変わってくる。不変であるにも関わらず、実に懐の深い(つまりは商品陳列数の多い)コンビニという空間のバラエティを恋愛ドラマのオムニバスになぞらえるというのは、何だか面白そうな試みである。 まぁ、現状ではまだ「別にコンビニである必要ないやんけ」のレベルは出ていないのだが、こうして日常的な世界から少しずつカップルごとの個性がにじみ出し、それぞれの恋愛を育む様子を観察するというのは、馴染みやすい舞台設定だけに、案外面白い視点の切り出し方なのかもしれない。現時点では映像部分でも特にマイナス点は無いし、次に何が出てくるのか、過度の期待はせずに見守っていきたい。 それにしても、まさかのメガネくぎゅキャラが2シーズン連続で登場するとは思わなかった。公式サイトで彼女キャラ(今後も割とたくさん出てくるみたい)のキャストラインナップを視てみると、「おいおい、コレ絶対オレと同年代の好みのヤツのキャスティングやんけ……」ってなる。このご時世に鈴村×釘宮の高校生カップルとか、なんかもう、潔すぎるな。えぇ、とてもありがたいですよ。一番リアル高校生寄りの武内君が出てて「武内君もこうして恋愛もので初々しい役を……」と思ったらよりによってコンビニ店員側やんけ。 7月8日 ドラフト模様(AKH×3) ピック順 【Sangriter】→【Thraxi】→【Serra】→【Mei】→【Alessi】→【Chrolony】→
環境最終戦。とは言っても、今回も開催試合数は環境を通して10回とそこまで多くはなかったのだが。次回からは新環境になるわけですが、今回はプレリに参加出来なかったのでホントに手探りになりそうだ。そして、当然新たな変化はカードだけに起こるわけではない……。来週我々は一体何を目撃することになるのだろうか。待て次回。 ちなみに、現状「場所が使えないのではないか」という情報の裏が取れていません。もし余裕があれば確認とりたいところなんだけど、詳細が分かった人は誰か教えてください。場所使えない場合は……時間ずらすわけにはいかなそうだし、場所変更ですかねぇ。
結局一度味をしめると全部行ってしまうようになるよな……。というわけで、3回目の舞台挨拶上映会でございます。1章の時に「オッ! 京都でも舞台挨拶やってくれるんか!」と嬉しくなったわけだが、無事に最後まで全部回って頂いてありがたい限り。今回はいよいよぱるにゃすの登場ですよ。チケットは座席が完全に抽選なのだが、今回はラッキーなことにかなり前の列の中央だったため、三森・花澤・照井という綺麗どころ3名を目が潰れる距離で拝観することが出来ました。ありがたやありがたや。声優オタクは声優を見るだけで寿命が延びる生き物なのです。同日に同じ劇場でアイマスのライブビューイングも実施されていたようなのだが、多分私と似たような生態系の人間はたくさんいたことでしょう(決めつけ)。
(以下、一応映画の内容に触れるけど、もうネタバレとか無いよね)
○「ひとりじめマイヒーロー」 4 明らかに俺は客層じゃないよな、って分かるヤツ。タイトルだけ見て「なんかこう、可愛い女の子が男の子を独占してトキメクお話とかだったらいいな」と思ってたんだが、残念ながら真逆の文化だった。 そもそも掲載誌をしらねぇよ。「gateau」って、雑誌名を読むことすら出来なかったわ。世の中には色々な専門誌があるもんですね。まず主人公がヤンキー崩れの冴えない高校生って時点で共感とは程遠い世界だし、そこに現れるヒーローも職業が教師というのが謎である。まぁ、教師と生徒って合法的に(?)関係性を描きやすいからセッティングとしてはお約束の1つではあるのだけども。 1話目にして、その「教師と生徒」の繋がりだけでもすでにお腹いっぱいなのに、なんか周りでもう1つ別の繋がりまでが示唆されている。うぅ……もう(ホモは)食べられないよぉ……。映像面は取り立てて特徴はないので嫌悪感はないけど興味もそそられない、というくらい。このまま追いかけていって、何か実入りが期待出来るかは微妙なところである。「SUPER LOVERS」くらいにぶっ飛んだ作品だったら、それはそれで意義のある視聴になる気もするのだが、これって言ってしまえば本当に「少女漫画の少女の部分を野郎に置き換えただけ」の作品になってるように見えるんだよなぁ。よりによってエンディングが「TRUE LOVE」ってのが地味にキツいですね。 ただでさえ週末は予定が立て込んでいてしんどいので、そのうち視聴は中止するかもしれません。 ○「18if」 4 こっ、この感覚! 我々がよく知っている、あの感覚! そう、ゴンゾオリジナルだ!! アニメ業界が苦境に喘ぎ、様々なパラダイムシフトが起こっている昨今、突如訳の分からないオリジナルを放り込んでくるこの胆力。いいぞ、我々が忘れかけていた在りし日のGONZOの暴虐だ。「爆裂天使」「巌窟王」「SPEED GRAPHER」に「ガラスの艦隊」「ウィッチブレイド」「月面兎兵器ミーナ」! あの頃のGONZOは、常に爆心地を突き進む無謀の象徴だった。一度経営破綻してからは元請けを離れてしばらく大人しくしていたが、復活を遂げて以降、最近では個人的に印象深かった「ブレイドアンドソウル」、そして直近の「AKIBA’S TRIP」と、最近は少しずつ、かつてのGONZOの面影を取り戻しつつある。もちろん、それがいい事だとは全く思わないが! 今作は正確には一応原作っぽいものがあるらしいのだが、そんなこたぁ関係無い、とにかく訳が分からず視聴者を全力で置いていく第1話である。その初速たるや全盛期の赤星の盗塁すら上回るトリックスターぶりであり、もう、「視聴者を引き寄せる1話目とは」とかいう議論が馬鹿馬鹿しくてやってられなくなるレベル。何が起こっているかさっぱり分からない画面、そのくせ世界観を確固たるものにしようという画の力があるわけではなく、それこそGONZO全盛期だった10年前を思い起こさせる絶妙にやる気のない描線。「AKIBA’S TRIP」の時も感じたが、何故、この路線でスタジオのカラーを固めてしまったものやら。いや、我が道を突き進むというのも大事なことなのかもしれないが……。 「訳の分からない世界」なのはしょうがない。だって物語は「夢の中の世界」を描いているのだから。何が起こってもいいし、どんな変な画でも別に構わない。でもさ、前にもどっかで書いた気がするけど、「何があってもおかしくない」夢の世界って、それだけ野放図だから描くのが難しいんだよ。どこまで壊れたイメージにするのか、どこまで自由なイマジネーションが膨らませられるか。制限がないだけに、それはクリエイターの技量や度量が純粋に問われる世界。例えば今敏監督の「パプリカ」なんてのは、この「夢幻」をものの見事に映像化した作品として白眉であった。そしてもちろん、この作品にはそんなハイレベルな「夢」の感覚を感じることは出来ないわけで。単に「訳が分からない」だけで終わっており、その世界に魅力を感じろというのは無理な話だ。かてて加えて、それだけして描いた夢の世界で完全にネジの外れた物語を描くのかと思えば、実際の発端となった女の子の現実は恐ろしいほどにベタで普通過ぎるドラマ。マジで「だから何なんだよ」という突っ込み待ちにしか見えない、見事な「1話目」である。よくもまぁ、これだけの中身で放送が出来たものだと、逆に感心する。 でもね、この感覚は……なんだろ、むしろ楽しみなんだよね。1話目はひょっとしたら「視聴者に気遣った」結果の「大人しいショボさ」である可能性もあるのだ。もしそうなら、2話目以降はどんどん壊れていって取り返しの付かないような展開も見られるかもしれない。1話目で謎だった「フリップフラッパーズ」だって、その後の広がりは実に見事なものだったのだ(まぁ、あっちは1話の時点で画で見せられる部分が多かったが)。何が起こるか分からないというGONZOマジック。新たな時代を切り開くのは、やはりこの会社なのかもしれない。あ、絶対に中田譲治は出てくると思うよ。そういう決まりらしいから。 ○「将国のアルタイル」 5 巨乳で明るい日笠陽子にいいように弄ばれたい人生だった……。つまり、現実に、そんな願いは……ううっ、(無念の涙) パッと見アルスラーンな戦記アニメ。別にアルスラーン戦記がこの手の作品の代表作ってわけではないが、ここ最近で一番近いイメージなので比較対象には丁度良いだろう。おそらく原作もそのあたりの作品を参考に作られたものだろうし。中世東洋風の世界観っていうのは、普段あまり馴染みがないだけに、しっかり描画してくれればなかなか魅力的に映るので他作品との差別化を図る上では良いデザインである。 制作はMAPPA、監督に古橋一浩、シリーズ構成に髙木登氏が起用され、アニメ全体としては安定したものになるだろうことが期待される。いや、正直言うと今期のMAPPAはこれ以外にも「神バハ」「賭ケグルイ」の2作品が同時進行なので制作体制は大丈夫なのかという心配はあるのだが、少なくとも1話目を見た限りではいつも通りのしっかりした画面になっていた。ひょっとしたら制作時期はずれてるのかもしれない。「アルスラーン」のライデンフィルムは「戦記物」としてのサイズ感を出すために合戦描写のCGにサンジゲンを起用していたが、こちらの作品は今のところそうした大きな動きの描写は無いのでまだ分からない。まぁ、MAPPAなら問題無く自社の製作チームで回せるとは思うけども。 主人公のキャラについては、登場直後から「最年少で出世した天才だ」みたいなことを言われてる状態からスタートして「また無条件にツエーやつかな」と思っていたら、割と年相応に感情的な部分もあり、周りに振り回されたり、思い悩んだり、存外に普通の男の子。強さの部分は「戦争に母親を殺された」という過去によって下支えされているし、大志を成す物語のスタート地点としては良いバランスのパラメータ設定になってるんじゃなかろうか。戦闘シーンはまだほとんど描かれていないが、メインのジョブが「鷹匠」ってのもちょっと面白いし。原作も割と長いこと続いているシリーズのようなので、ここからどのような冒険譚が描かれていくことになるのかはゆっくりと見せてもらいましょう。 あと、踊り子の巨乳がいいよね。うん、いいよね。 ○「時間の支配者」 5 すげぇタイトルだな。青のクリーチャーにいそう。バウンスするか、追加ターンを得るか、どっちかだろうな。英語名はChronos Rulerだもんな。 なんかジャンプ漫画みてぇな展開だな、って思ってたら、マジで掲載誌はジャンプ(関係)だった模様。なんかこう、「D-Gray Man」みたいな作品を思い出すんだろうな。1話目の導入としては、そうした少年漫画的なノリのスタンダードなヤツで、可もなく不可もなし。ただ、冒頭の3Dの町並みを使った活劇シーンは割と頑張っているように見えた。あとは敵モンスターの造形とか、そういう部分にオリジナリティが出てくれば、戦闘シーンは最低限見せられる部分が出てくるんじゃなかろうか。キャラのノリも悪くないし、ラストで明かされたオチも「どないやねん」という突っ込み待ちな感じはあるものの、少年漫画のバディものとしては非常に珍しい組み合わせなので、これはこれで。「まーた、福山潤がこんな若僧の役任されてる」とか思ったら、そういうオチなのかよ。 全体を通してのストーリー基盤は割と凡庸。「時間」というキーワードで敵キャラが「時間を食う」化け物、そしてヒーローが「時間を操る」戦術を使うが、その主人公が「時間を失っていく」という設定。これはこれで面白いのだが、結局出てくるものはいつも通りの剣戟アクションなので、もうちょっと「時間を操る能力なのだァ!」と言う部分を強調して、ロードローラーでも降らせてくれるようになればそこで個性も出てくるだろうか。いや、そんな個性は求められてないけど。これ、結局1話目の女の子の問題は1話の中で全部解決したってことでいいのよね。この後は毎話1人ずつ「過去に囚われている」ゲストが出てきてそれを解決していく話になるのか、それとも今回の女の子が助手ポジションに落ち着いて3人でドタバタするのか、どっちなんだろう。雰囲気からすると前者かなぁ。せっかくのちかぺヒロインなので、今後も登場してほしいところだけども。 ○「恋と嘘」 4 エロ漫画でよくある設定だーー!! いや、よくあるかどうかは分からないけども……多分、「上に決められた関係ですので」って本人の意志と無関係にSEXさせられる展開のエロ漫画を俺が積極的に読みに行っているせいでバイアスがかかっていると思われる。NTR好きなので。 ま、そんな私の性癖傾向は置いとくとして、大上段の設定だけを見れば割と見かける設定であることは間違いないはず。ただ、この「政府が結婚相手を決めるよ」設定で、恋愛漫画としてじっくり長期に物語を描いている作品がどの程度あるかは定かでない(何しろこちとらショートストーリーのエロ漫画規準なもので)。この制限の中で、何か設定を活かした「物語」が展開するなら、それはそれで興味深いものになるだろう。禁断の恋の物語が盛り上がるのは、人類太古の昔から脈々と受け継がれた伝統なのだから。 ただ、今作の場合、その設定が何とも浮ついているのが気になってしまうのは、どうも今期アニメに細かく文句を言いたくなってる気がする私のヒネた見方なのだろうか。この作品、単に「親に結婚相手を決められた」とかでも成立するんじゃないの? 「政府が決めた」っていうところは重要なの? こうしてSF的な要素を盛り込んでしまうと、まずはその設定を視聴者が飲み込むところからスタートする必要がある。本作の場合、本当に「単なる現代」にその設定だけを被せた形になっており、少なくとも1話を見ただけでは「政府が何らかの情報を駆使して生涯の伴侶を選べるほどの謎の技術力」を持っている世界には見えないのだ。 更に、そんな技術が確立しているなら、若くて元気いっぱいの男女を大量に同じ校舎にぶち込む共学の学校などさっさと廃止にすべきだろう。どうせ放っておいても盛って面倒なことを起こす若い世代、勝手に惚れた腫れたとやられた後で政府が「あんたの結婚相手はこっち」とか言ってきたとしても、普通の感覚で納得出来る訳がない。わざわざ政府主導でそうしたシステムを整えるなら、もう完全に男女を別々に培養し、結婚照会の時に初めて面会させるくらいのSF設定を導入した方がスムーズだろう。もしそれが技術的に不可能な世界観であるとするなら、おそらく「政府が強引に結婚相手を決め、違反して恋愛した者を罰する」というシステムも到底用意出来ないはずである。過去の作品だと「RAIL WARS」なんかがそうだったけど、「現代に何か思いつきの設定を被せただけ」という世界観は、見ていて気持ち悪いのでどうにも身が入らない。 何とかその部分を乗り越えれば、後は普通の恋愛ドラマになるだろう。余計な設定は一旦脳から追い出して、「政府が決めた運命の相手」ではなく古式ゆかしい「親が決めた昔からの許婚」みたいな設定に置換しておけば、さほど面倒無くお話は飲み込める。まぁ、主人公の恋愛模様がなんか気持ち悪かったり、2人して好きあってる理由がさっぱりわからないなどの難点はあるが、そのあたりの過去話もおいおい掘り返してもらえば良しとする。いきなり一話目からやたらと気合いの入ったキスシーンを展開するなど、ひょっとしたらエロ方向にも力を入れてくれるかもしれないので、そっち方面の作品としての加点もあるかもしれない(ないかもしれない)。映像製作はライデンフィルム。直近担当作品は「ロクでなし魔術講師」、他にも「山田くんと7人の魔女」なども担当していたスタジオだと考えるなら、悪くはないか。 何とか、この「妙な追加設定」がきちんと意味を持つ瞬間が訪れればいいのだが……。それにしても、「オレンジ」→「サクラダリセット」→「本作」と、花澤ヒロインは最近何かと面倒な特殊恋愛に巻き込まれることが多いな。 |
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HN:
Thraxi
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声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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