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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「幼女戦記」 6

 終末の何ッタなんですかね? 自転車アニメ、亜人アニメ、そして戦中魔法使いアニメ。クールを跨いで色んなものが繋がっていく。

 実も蓋もない話だが、新番組って基本的に1話目だけで面白いかどうかなんて分かるわけ無いから、新番チェックで点数付ける意味ってあんまりないんだよ。ずらっと並んで大体5点付けるしかないし、よっぽどのことが無い限りは点が上がったり下がったりしない。そんな中で、流石にずっと5を付けるのは飽きたから期待票を投じてみる。「イゼッタ」もそれなりにまとまっていたが、今作はそれを上回る魔法少女戦争アニメになってほしいところ。まぁ、何に対する「期待」なのかと聞かれたら、そりゃ悠木碧にボコボコにされたいという期待ですよ。もう、おいちゃんに無茶をやりまくってほしいっていうワクワク感ですよ。ロリババアに殺されるならそれも本望ってヤツですよ。

 事前に見ていた映像でも「だいぶキレッキレのキャラデザやなぁ」と思っていたが、とにかく主人公のターニャのキャラが勝負の作品(だと思われる)。幼女とタイトルには書かれているが、実質悪魔とか鬼とかそういうタイプのヤツで、さらっと人を殺し、老獪な言説で世俗をコントロールする「化け物」。イゼッタと姫様があれだけ民衆のことを思い、心痛めて戦争していたというのに、こちらは打って変わって愉快な殺戮劇場である。やっぱり好きな役者がサイコな役やってるのって楽しいんですよ。元々おいちゃんは厨二の気があるからしっくりくるしな。その舵取りを早見沙織が担当するという配役の妙もたまらない。

 そんなわけで、世界観は全然見えない中でのスタート。てっきりファンタジー世界のバトルなのかと思っていたが、舞台は「イゼッタ」と同じヨーロッパ(仮)なんやな。イゼッタの場合は荒ぶっていたのがドイツだったが、こちらはフランスを中心にドイツを足したような国土か? 文化レベルも大体大戦中と同じレベルだと思われる。そんな中、イゼッタだったら魔法使い1人を投入するだけで戦況が激変したが、こちらの世界はどこの軍にも男女の分け隔てなく魔法使いが多数存在している。そうでない兵も沢山いたので一応「選ばれし」者のようだが、単騎で無双出来るほどの戦術的価値はなさそう。そんな中、主人公のターニャだけは別格で、何故か幼女だけど強くてミキシンがブルッちゃうくらいのチート性能を保持しているという。出自がどうとか、イデオロギーがどうとかいう部分はさっぱり分からんが、その辺は少しずつ見えてくるところでしょうよ。似たような設定の「戦争物」で、イゼッタのようにストレートなお話になるのか、独自の救えなさが展開するのか。今から楽しみです。っつうかおいちゃんとみさおがコンビでいちゃいちゃしてるのを見てるだけで別にいいんだけどね。

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○「スクールガールストライカーズ Animation Channel」 5

 ソシャゲアニメはまだまだ続く。でもまぁ、今作はRPG要素はやや薄いので、イメージとしては「アンジュ・ヴィエルジュ」あたりに近いかも。

 「アンジュ・ヴィエルジュ」に近いということは、いわゆる一つの美少女動物園ということであり、それはつまり「豪華声優陣!」っていうお約束の売り文句を携えているということ。ということは、私はそれだけでもあんまり不満は無いということだ。わたしゃスマホを持っていないのでソシャゲは基本的にノータッチだが、このゲームがリリースされた数年前、「あー、これはスマホ持ってたら登録してたかもなー」と思ったものである。私はそういう人間なのだ。

 幸か不幸か、そんな登録もプレイもしないままにアニメ化が決定。無事に売れているようで何よりだが、はてさて、内容は面白いのだろうか。「普通に学園生活を送る女の子たちが、異世界からやってくる敵を撃退するよ」という非常に分かりやすく、今更盛り上がりにくい設定。類例はストパンでもビビパンでもなんでもいいが、オリジナリティを出しにくい設定だ。1話目では異世界に飛んでドンパチやりながらもいくらかエロいコスチュームを見せる女の子たちが描かれていたわけだが、戦闘に独自性もなく、ゲーム的に盛り上がるギミックも無さそう。つまり、この作品独自の面白味というものは今のところ見つかっていない。こういうゲームだとしょうがないのだろうが、敵サイドの存在にどんな意志があり、何故対立構図になっているのかが分からないのは悩みの種だ。「戦う理由」が明示されないと、バトル要素がおまけになってしまい、「もう学園コメディでいいじゃん」という結論になりかねない。今後の展開で敵がどう動くかは分からないが、それこそ「アンジュ・ヴィエルジュ」のような発想の転換でもない限りはそこに盛り上がりを見出すのは難しそう。

 となると、あとは「可愛いですよ」でゴリ押ししていくしかない。そして、真に遺憾ながら、私はこの作品の「可愛いですよ」はある程度受け入れているのであった。だってほら、映像はいいじゃない。キャラデザも割と好みのタイプだし、戦闘のモーションなんかも悪くない。キャラはテンプレ臭が強いのであまりはまり込む要素もなさそうなのだが、「わぁ、この面子でみゆきちが普通の女子高生やってるー」とかいうだけで割と楽しいのである。メインとなる5人チームは花澤・沢城・石原・小倉・日高という、まさに「豪華声優陣」である。しれっとゆいかおりが混ざってるのはご愛敬だが、5人が5人とも1枚看板を張れるレベルで固めてあるわけで、楽しげな花澤を見て(聞いて)いるだけでも「まぁ、これはこれでいいや」みたいなノリ。脇のキャラにもガッツリキャストがついてるし、「わぁ、野中藍がしゃべってるの久しぶり」とか、そういう面だけで満足してしまおうとする省エネな俺がいる。ま、こんだけ人材が集まってるんだし、画面のクオリティは維持出来そうなのだから、あとはシナリオがついてくれば儲け物、くらいの感覚でいいんじゃないでしょうか。

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○「セイレン」 5

 スク水カルビとかいう新しい文化。毎度毎度この系列の作品は新しい何かをぶん投げてくるな。

 あの「キミキス」「アマガミ」の系譜を継ぐ作品が満を持しての復活。いや、満を持したかどうかは知らないけど、確認したらアニメ「アマガミ」が2010年と2012年、「キミキス」に到っては2007年である。うーむ、まさかそんなトコから復活してくるとは。しかも今回はゲームありきじゃなくてアニメがメインのコンテンツなんでしょ。どういうところからこういう企画がスタートするのかはよくわからんなぁ。これだけ間が空いても、同じようなファンからきっちり人気を集めて元を取ることが出来るのだろうか。

 実も蓋もない言い方をすれば「すげぇ普通のギャルゲー展開」以外のなにものでもない。「風夏」を見て「別にリア充のいちゃいちゃなんか見てもしょうがねぇんだよ」と荒ぶったが、本来なら今作にも同じような感想しか出てこないはずだ。しかし、どうにも様子が違うのがこのアニメの不思議なところ。なんかね、狙ってる場所が変なんだよね。冒頭の「机の上の尻のぬくもり」にしろ、スク水カルビにしろ、フェティシズムの方向がおかしいというか、なんでそんなファクターを掘り下げるんだよ、ってところを狙ってくる。まぁ「アマガミ」時代から膝裏舐めとか色々ありましたからね……。今回も放送コードに引っかかったり、我々視聴者をドン引きさせない程度で頑張ってほしいところだ。

 製作はスタジオ五組、そして監督は「アマガミ」から引き続きで小林智樹。それなりに信頼がおけるスタッフだし、大きく崩れることはなさそうだが、不安なのは複数のヒロインの処理をどう片付けるか、っていう部分だけかね。すでに1話の時点で「常木耀編」と銘打たれているので、流石に初代「キミキス」みたいに同時並行で1人のヒロインにゴールさせる、なんてことじゃないと思うが、パートごとに分けるとなると、どうしてもシナリオがぶつ切りになる。ヒロイン数も多いし、1人にかけられる時間がどの程度になるのかは心配な部分だ。まぁ、ゲーム無しでこのアニメで勝負するってんなら、ヒロインは大事に育てていく必要があるのだから無茶な詰め込み方はしないと思うけど。

 1話目を受け持つのはからかい上手の常木さんで、小憎らしい佐倉さんボイスのくせにキャラとしては正統派美人という、ポジションで言えば森島先輩クラスの大御所扱い。ひねらない真っ向勝負ヒロインといえるので、ここで直球の球速が試されることになるのだろう。1話目時点ですでに周りに配置されたヒロイン勢も多数登場しているようで、もう咲子ボイスやらゆきよボイスやら、そっちの方が気になってしょうがない。お姉ちゃんは攻略対象じゃないんだよね。アマガミのみゃーポジションなんだよね。……あれ? みゃーポジションだったらオリジナルエピソードがつく可能性はあるな……。

 なんかもう、色々と可能性の固まりですが、とりあえずは様子見だな。とりあえず「散々田丸氏がいじられてるよ!」って言ったら全然関係無い声優が寄ってきそうではある。

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1月7日 ドラフト模様(KLD×3

ピック順 【Mei】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Alessi】→【Sea-chicken】→【Chrolony】→

 

 一週間のご無沙汰、2017年第1回目のドラフトにして、カラデシュドラフトはラスト2回という大変な時期です。フルスポイラもでているので心はすっかり霊気紛争ですが、残りの2試合も容赦無くこなしていかなければなりません。……まぁ、別にそこまで大層な宿願があるわけでもないんですが。新年一発目だとおみくじ感覚やで。今年も1年、よいパックが剥けるといいですね(いつまで剥く気だ)。

 

 


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○「チェインクロニクル〜ヘクセイタスの閃〜」 4

 おっ、エンドライドかな? いや、単にラスボスのイメージが一緒だっただけですけど。

 今期のソシャゲアニメだ。ちょっと前からガンガンCMを打ってアニメの宣伝をしていたのだが、確認したらそっちはOVAとして製作されていたらしく、配信すらされていないってんだから今時珍しいフォーマット。「なんとまぁ石田彰が熱血少年系の主人公かー」という部分だけやたら印象に残っていた。そして、そこから繋がってるのか繋がってないのかもよく分からないけども、とにかく「何らかの前提ありき」の作品。つまり、駄目だ。わかんねぇや。いや、やってることは何も難しくないので全部分かる。冒頭に全てを賭けた連合軍がラスボスである大塚明夫に勝負を挑んだが、なんか知らんけど超強かったから負けちゃった世界で、後は人類も滅ぶしかないネ、みたいな状況で、今度は新しい英雄を担ぎあげてもう一度頑張りましょう、っていうお話なんでしょ。分かる、分かるよ。でも、誰が何をやっているのかは、分かるわけないよね。初対面なんだから。

 1話目から「最終決戦」の雰囲気を存分に醸し出していたわけだが、その中ででてくるキャラクターの数は膨大。おそらくゲームやOVAで活躍した主要キャラクターなのだろう。それらのキャラに満遍なく出番を与えるためにシーンはコロコロと切り替わり、世界がどんな状態なのかを伝えてくれる。伝えてくれるのはいいんだけど、「その前にお前ら誰だ」ってところから始めなきゃいけない。始めてくれないとこちらとしても足がかりがない。しかし、どうやら今作はそうした一見さんは完全にお断りしているらしく、世界観の説明も、キャラの説明も、ここまで来た経緯の説明も何もしてくれない。「とにかくラスボスに負けたから世界がやばいんだ、Don’t think, feel」てなもんだ。いや、そんなあらすじだけ分かったところで、細かいシーンの機微なんて分かんないよ。心情芝居の読み取りようがないよ。誰が何をしたいのか知らないよ。敷居が高すぎるよ。

 ソシャゲアニメだし、かなりの大型タイトルのようなので資金は潤沢らしい。映像はしっかりしているし、グラフィニカによるCGワークもお手の物。一人称視点での演出とか、画面の見せ方は非常に凝っている。クオリティで言ったら間違いなく「聖戦ケルベロス」になる心配は無い。でも、そんな贅沢なリソースで「どこの誰とも分からない人たち」の頑張りを描かれても。週刊少年誌で今週から買い始めていきなりクライマックスから読む気にはならないでしょ。せめてあらすじだけでも付けてくれれば頑張る気概も……いや、最近はもう体力無いから駄目かもしれないけども……。

 まぁ、それでも「ケルベロス」よりはモチベーションあるから頑張るよ。きっとそのうち、「何故大塚明夫は世界を滅ぼそうとしたのか」だって分かる時が来るかもしれない。この手の作品の魔王ポジションの人って、何で世界滅ぼそうとするんだろうな。自殺願望なのかな。

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○「亜人ちゃんは語りたい」 5

 亜人のアニメが終わったと思ったら亜人のアニメが始まったよー。……だいぶ雰囲気は違うけどな。あっちの亜人は迫害され、こっちの亜人は保護されている。この世界に佐藤さんが飛び込んできたら一体どうなってしまうというのだ……。

 原作は一応既読。1年くらい前に漫画喫茶に入った時に読んで、それからは新刊が出たら1回目を通すようにしているので、一応既刊分は読んでることに。まぁ、1回しか読んでないからそこまで頭に入ってるわけではないが、別に中身を覚えてないと困る漫画でもないだろう。通読したってことは1巻を読んで割と面白かったということであり、アニメ化が決まった時にはそれなりに楽しみであった。純粋に可愛らしさの勝負になるし、そこそこのクオリティでアニメ化してくれればいいなぁ、というくらいで。

 しかし、改めて考えると実は一筋縄ではいかない作品だった、ということが実際の放送を見て分かる。何しろタイトルからして「語りたい」だ。放送前特番でキャストも語っていた通り、ただひたすら対話をするという設定は、正直アニメに向くものではないだろう。生物準備室で二者面談をしている様子を延々映し続けるだけでは作品として成立しないし、長い尺の間を全て「何となくキャラが可愛い」だけで維持するのは不可能。簡単に「良い萌えアニメの題材じゃない?」とか思ったが、実際にはアニメ化に壁のあるなかなかの難物である。

 そうして見ると、この1話目はよく出来ていた。はっきり覚えてないので間違ってたらごめんだけど、冒頭に佐藤先生の話が入ったりするのはアニメオリジナルの部分よね(もしくは話数の入れ替え?)。この流れだと一瞬ひかりではなく佐藤先生の方がメインヒロインなんじゃないかって思えるくらいだが、何故そういう構成にしたかといえば、おそらく「亜人であることの後ろめたさ」とか、「人間との違い、隔たり」を表現するのに一番分かりやすいのが佐藤先生だったのだ。彼女が多少なりとも「人間と違うんです、付き合っていくのにも壁があります」という様子を見せてくれると、その後に登場するひかりの天真爛漫さが引き立つことになり、ひいては高橋先生の「分け隔てない接し方」が強調されることにもなる。また、冒頭部分でテンパッた佐藤先生の動きが見えることで、多少なりとも画面に賑やかさが加わるというのもプラスで狙った効果だろう。「対話アニメ」であるが、そこにちゃんとアニメ独自の演出も混ぜ込み、単なる「映像化」では終わらせないという工夫が感じられる。そういう意味ではよいスタートではなかろうか。

 もちろん、だからといってアニメを完全に原作と別物にはしてほしくない。異世界ファンタジーが乱立する昨今、「亜人」というワードで括って人と異種の交流を描く作品も数多いが、今作の面白味は、そうした「ちょっと違うもの」の違いを驚くほど卑近な部分に寄せて描き、何とも言えない「近しさ」を出しているところだと思う。つらつらと語り合うだけでも内容が成立しているのは、そうして「実際に亜人がいたら」という空想を、余計な物語として膨らませず、「ただ違うこと」のみで取り出しているからなのだろう。出来たらアニメの方でも、そういう素直な面は大事にしていってほしい。今回はひかりとの対話が中心なので賑やかに終わったが、今後他のキャラが絡んできたとき、アニメがどういう方向性の演出を見せるのか、注目していきたいところだ。

 中の人については個人的には満足しています。ひかり役にはそろそろ過労が心配になってくる本渡楓。マジで今期は大忙しだ。その他、京子役の篠田みなみ,雪役の夏川椎菜など、他作品で1度はヒロインを経験した面々がしっかりと理想のヒロインを作り上げていく。若い世代の活躍に期待だ。そして、そんな若い世代の活躍をあわよくば踏み越えて己の糧にしてしまいそうなのが……佐藤先生役の“巨乳声”日笠陽子である。まーたサキュバスみたいな役やってるわー。ぴかしゃの、一切年齢を考えずに新人以上に前に出てこようとする姿勢、好き。特番での完全なポジショニング、こればかりは天性のものですわ。今年もぴかしゃにとっていい年でありますように。

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○「風夏」 4

 なんでこういう世界には美人な女教師ばっかりおるねん。俺もCV日笠陽子な先生と一緒に高校生活が送りたかった。

 原作は事実上未読。一応、アニメで「君のいる町」を見ていた義理もあったし連載開始時には少し読んでみようかと頑張ったのだが、3週くらいで面倒になってやめてしまった。正直、あんまり週刊ペースで追いかけたいような作家ではないのよね。こちとらリア充のあれこれを見せつけられるラブな話なんて反吐が出るわけで。しかしまぁ、今作の場合は一周回って振り切れてる感がある。日本中の漫画家が何とか新しいものを作って時代を変えようと苦心しているなか、圧倒的な横綱相撲。何しろ空から降ってきた女の子との、ビンタから始まるラブストーリー。転校すると「昨日のアイツ!」という、逃げも隠れもしない真っ向勝負だ。あまりに堂々としているために見ているこっちが恥ずかしくなるくらい。いや、こういうことを堂々と出来ることは大事だと思うよ。王道ってのは意味があるから王道なんだし。変にひねてるよりもすんなり入ってくるから、(アニメ自体の数がもう少し減ってくれれば)こういう導入の作品をじっくり見るのも悪くはないです。

 ただ、本作の場合はそこから先の伸びしろがあまり期待できない気がするんだよなぁ。製作はディオメディア、監督は草川啓造。草川さんについては、私は愛憎入り交じる複雑な感情があるのでどう評価したらいいものか悩むところはあるのだが、今作の場合、監督がどうとか以前に、なんか1話目から作画状態が若干不安。大崩れしているわけではないのだろうが、所々キャラの顔やスタイルが怪しいところがあり、妹ちゃんなんかペラペラで腕が折れそうだった。メインヒロインの風夏さえ可愛く描けてればいいのだろうが、細かい所作なんかにあまりアニメーション的なうま味がなく、「ストーリーがベタで画がこれだとちょっと没入しづらい」というのが第一印象である。途中で入るハチ公のシーンとか、いきなりコントみたいになる展開も謎だしなぁ。

 まぁ、中の人要素は割と満足度が高いので、その部分から盛り上がっていけば個人的には不満はないのだけど。メインヒロイン風夏の中の人は、ついこないだまで真空烈尻を繰り出していたLynn。勢いもあるし、アイドル性も高いので納得のキャスティングだが、今回風夏が街中で大声を出すシーンでは、(どんなディレクションがあったか分からないが)あんまり大声感が出てなかったのは気になるところ。「青春バンドストーリー」ってことは彼女の「発声」は今後重要なファクターになるはずなので、もうちょっと演出をこらしても良かったと思うのだけど。その他のキャストは、3姉妹には上から先日入籍したばかりのみかこんぐ先輩、大西沙織、そしてここにも本渡楓。うーむ、本渡ちゃんが羽ばたいておる。そして何と言っても、幼馴染みからのし上がったらしいアイドルが早見沙織。もう、そっちが本命でもいいんじゃないかな。ふと現実に戻ると、この日本のどこかには「かつて早見沙織と幼馴染みだったけど今となってはツイッターで見ているだけ」みたいな人が実在してる可能性は高いんだよな……。俺の高校時代の知り合いから声優デビューした人間がいないのは不公平だ(錯乱)。

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○「うらら迷路帖」 5

 今期きらら枠。なんだかんだで芳文社枠って必ず1クールに1本はあるのがすごいよな。そして、見れば何となくその系統って分かるのもすごいよな。たまに例外もあるけど(「がっこうぐらし!」とか)。

 さておき、きらら系作品なので女の子が何となく出てきて何となくきゃっきゃうふふするお話。まぁ、最近の野郎向けアニメは大体それでまとめられてしまうが、きらら系は特に「何となく」要素が強いのが特徴だ。ここ最近は「NEW GAME」や「ステラのまほう」など、それなりに現実路線(??)の世界観の作品が多かったが、今作は完全に異世界を舞台にしたお話。そして、何故かこの異世界には女の子しかいないのである。まぁ、それなら女の子だけできゃっきゃうふふでもしょうがないな! 作中の説明からすると「迷路町」っていう場所がそもそも女の子の修行の場のようなので、男子禁制の聖域とかなのかもしれない。もしくは、この世界にはY染色体がハナから存在しないのかもしれない。そういう世界があったっていいじゃない。あー、でも「お腹を出すとふしだら」みたいな文化はあるわけで、やっぱり性の概念は存在してるのかな。なんかもう、世界観に謎が多すぎるわ。

 でもまぁ、「1話目でわからねぇな!」とか目くじらを立てるような作品でないことはちゃんと伝わってくる。メインキャラの紹介も1話の枠内でつつがなく終了し、後は賑やかな主人公を中心にドタバタを続けていく流れになるのだろう。世界観の現実味の無さやキャラの関係性を考えると、一番近いのは「ごちうさ」になるのかねぇ。一応お仕事ものと言えないこともないな。ただ、町中の全員が占い師(見習い)っていう状態で、果たして占いっていう行為にどの程度の意味があるのか……。まぁ、その辺の世界観にも追い追い説明が……ないかもしれないけども、気にしない方向で。文化レベルなんかがどうなってるかさっぱり分からないが、いいじゃない、女の子っぽさがあれば。野生児の主人公でも文字が読めるあたり、識字率は高い世界観だし、実は意外と文明は進んでいるのかもしれません。

 製作はJ.C.STAFFなので大崩れはないだろう。いかにもきらら系らしいコミカルな演出は、ややケモ風味の混ざった主人公のキャラに合っていて見やすいものになっている。監督の名前はどこかで見たことがある気がしたが、調べたら「下セカ」の人だった。……全く繋がらないからどういう作品展開になるのかは想像つかないけども。いや待て、「へそを出したら怒られる」→「下ネタが犯罪になった世界」?! いや、まさか……。へそアニメとしてもっとお腹要素をフィーチャーしてくれても良いのだけど、流石にこのデザインだとエロにはならんわなぁ。

 中の人は、主人公の中の人がほぼ新人の様子。でも、全然新人だって思わなかった。発声は竹達に似てたが、割とスタンダードなヒロイン声か。まわりを固めるのは今年は各方面から引っ張りだこの本渡楓、一発目の奇声ですぐ分かる久保ユリカ、そしてぼそぼそ声と人形の奇声だけじゃ誰だかさっぱり分からなかった佳村はるかという陣容。まぁ、正直言うと佳村は未だに声の認識が全然出来てないので普通にしゃべられても分からないと思うけども。後は警官役に諏訪彩花という並びで、やっぱりここ最近はキャスティングがグッと若くなっている印象がある。もう、かやのんがお母さんポジションでも何の違和感もないな(元からやで)。

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○「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」 7

 もう、第1話から過呼吸起こしそうな密度。またあのめくるめく狂乱の日々が帰ってきたのかと思うと、身が引き締まる思い。1期を思い返しながら新たな物語を見ていると、1つ1つの台詞、情景に込められたものが一気に溢れかえってきて、何でもないシーンでも目頭が熱くなります。

 個人的には思い入れが強いのであまり冷静な評価は出来ない作品だが、巧緻なコンテワークと語りの妙は相変わらず。中心人物が菊さん(敢えてこう書かせてもらいます)から与太郎(こちらもこの表記の方が分かりやすいね)へとスイッチ。雰囲気は多少変わるはずなのだが、通底した「心中」というタイトルの無常観、圧倒的な落語への愛憎は変わらない。1期から更に時代は流れ、落語業界の様子も様変わりしたようで、かつての落語界の情勢を映し出した八雲・助六の二人と違い、与太郎の落語は現代の写し鏡とはなっていない。先人たちの努力によって持ち直したかに思われた落語文化は、また新たな時代の流れによって命脈を絶たれつつあるという。戦争という要因で断ち切られていた落語を必死になって繋ぎ留めた八雲が、新たな時代になり、落語にとどめを刺す「死神」とまで言われる時代。新たな時代に息吹を吹き込むのは、やはり「助六」の名を継いだ男しかいない。菊さんの戦いとはまた違った、新たな戦いの幕が上がるのだ。

 今回唯一不満が有るとしたら、1期でもちょこちょこ見られたがっつり1席見せる落語シーンが無かったことくらい。それだって理由は理解しており、私のように1期でどっぷりハマってすぐに世界に立ち戻れる人間ばかりではなく、久しぶりの再開で世界観を思い出す必要のある人も多いだろうし、ひょっとしたら2期から見始める人もいるかもしれない。そうした人たちへの配慮として、まさかの「与太郎本人によるプレイバック」というサービスで幕を開けたわけだ。タイトルロゴがドン、の演出なんかも抜群に上手いし、正確には「落語の高座」ではないこのプレイバック演出が何とも痛快。もう、最初の数分で「帰ってきた!」と膝を打てるだけの内容になっているのである。1話目は畠山守監督自らのコンテですので、この説得力は言わずもがななんですがね。他にも、いきなりクライマックスで見せる小夏との関係性や、新キャラとして登場した作家先生のインパクトなど、かなり性急な展開にも関わらず、一切の不足無くギチギチに見せてくれる密度にお腹いっぱい。今期もガンガン盛り上げてくれそうだ。まぁ、この作品の盛り上がりって大体は胃が痛くなる方向ばっかなんだけどね……(次回予告を見ながら)。

 今期が始まるにあたって、原作を知らない身としては唯一不安だったのが、「菊さんがメインじゃなくなるとだいぶ話が変わっちゃうんじゃ?」という部分。1期の魅力といっても一口には説明出来ないだろうが、やはり菊さんの魅力が一番の屋台骨だったわけで、そこに助六・みよ吉が絡むからこその完成形。その菊さんが半ば隠居状態になってしまい、お気楽な与太郎が中心になったときに同じような深みが出せるのか、っていうのは心配だったのだ。しかし、この1話目でその心配も杞憂だったと思えた。与太郎が思いの外人間的に成長して魅力的になっていた、ってのもあるが、そんな与太郎を作り上げた陰のラスボスとしての菊さんの存在感が相変わらずだったためだ。落語協会の会長になり、与太郎という「愛弟子」を作り上げた菊さんは、作家先生のいう「未練」をどこまで抱えているのか。すっかり老け込み、身の回りの諸々にも力なく応えるのが精一杯、といった様子の菊さんだが、高座に上がった時の姿勢に衰えはない。そして、与太郎のことを話しているときのあの一瞬の歯がみ。彼は自分自身に「終わった」と言い聞かせているが、やはりあの若かりしころの情念はまだ残っている。それが良い形で出るのか、最悪の形で爆発するのかは分からないが、落語業界を変えてしまった怪物「八雲」の今後の動向にも注目していきたい。

 あと、姐さん可愛いっすね。まー、あのみよ吉の娘さんなのだからものが良いのは当たり前だが。息子さんはどんな子供に育つのかなぁ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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