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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「食戟のソーマ 弐ノ皿」 5→5

 いい幕引きだったんじゃないでしょうか。開始時にはどの辺で終わるのか想像がつかなかったが、なるほど、スタジエールの終了までなら何となくこれで締まった感があるのね。まぁ、主人公が負けっぱなしで終わったことになるが……原作の方でもまだ「勝った」わけではないしな。

 個人的には1期より2期の方が楽しめた気がする。まぁ、話数のほとんどをトーナメントに費やしていたおかげで観やすかった、ってのが大きいとは思うが。特に、個人的には本作の中でもベストキャラに推したい美作の活躍があったのでね。あのあたりのストーリーはいかにもジャンプのバトルものらしいので割と好き。逆に、決勝の三つ巴は何が理由で勝ち負けがついてるかが全然ピンと来ないからあんまり好きじゃない。結局、「より重い過去話で勝負したヤツが勝ち」だからな。ただ、原作だと今度葉山が負けそうなんだけどね。ソーマはあっさり葉山を倒してしまっていいものなんだろうか。

 ラストのスタジエールについても、ぶっちゃけ原作だと「あんだけトーナメントとかで盛り上がった後に今更現場での小間使いされてもなぁ」と思っていたところだったのだが、アニメ最終話に持ってくると「主人公チームのレベルアップイベント」としての側面が見やすくなり、割とすっきりしたデザインになった気がする。ぽっと出の四宮チームの面々にも声がついて割とキャラ立ちしたことは大きいかな。四宮が「お粗末だな」っていうとどうしても声のせいで「お前カラ松やんけ」って思うのは置いとくとして。

 これでしばらくアニメの続編は作られないだろうが、割ときっちりアニメとして成立してたし、同じクオリティが維持出来るなら、また3期4期と続いていくことになるのかな。最近原作の方では少しずつ肉魅がヒロイン度数を上げてきてるし、肉魅派としては彼女が一本立ち出来るまではアニメで支えてあげてほしい。あと、えりな様(の中の人)がちゃんと回復して復帰出来るように祈っている。

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 作画ェ……、第26話。いや、ちょっと待て、流石に、これは……。

 これまでも作画が怪しい回はあったが、全編通してここまでアウトだった回ってのは無かったんじゃないか。締めるとこはしっかり締めてくれてる印象だったのであまり心配してなかったのだが、2クール目の終わりでいよいよ限界を向かえたのか。うーむ、ソフト版での修正は必須やろなぁ。今回は動画の質もひどいもんなんだが、カットの繋ぎとかも不自然な部分が散見されて、全然コンテ側、スタッフ側の意図が実際の動画班に伝わってないみたいなんだよね。今回のエピソードは(毎回言ってる気もするが)実に4部らしい、色んな意味で無茶苦茶な話だし、ジョジョ史上でも屈指の訳分からんエクストリームシーンが見どころなわけで、一番「アニメの作りがいがある」お話だったんだ。例えばこれを「ワンパンマン」のマッドハウススタッフが作ったりしたら、ジャンケンで海を割り、大地が裂けるような演出だってあり得たかもしれない。このお話はそうしたこけおどしの馬鹿馬鹿しさが最大の勝負だったのに……本当に勿体ない。まー、今回はアニメの方は事故ったと思って諦めるしかないか。確かに完全独立の1話エピソードだからここだけぶっ壊れてもまわりの回に影響が出ないっていう意味では「犠牲にする」回としては正しいのかもしれないけどさぁ。

 しょうがないのでジャンケン小僧の話をしようか。「なりかけのスタンド使い」というテーマは3部まででは全く語られなかったものであり、三部でスタンド使い経験が一番浅かったのはおそらく(ホリィを除けば)承太郎だったろう(イレブンマンス!のマニッシュボーイとどっちが短いんだろう)。彼も「なんか悪霊が突然取り憑いて」くらいの感じでスタンドをマスターしていた。タイミングとしてはDIOの目覚めに呼応してジョースターの血統の身体が反応したせいだろう。そして、4部に入って矢の存在が明らかになったおかげで、「スタンド使いになる」という描写が初めてなされたのが、一応アンジェロのアクアネックレスということになるだろうか。さらに本格的に覚醒シーンが描かれたのが康一のエコーズで、彼の場合はいきなり実戦に投入されて試行錯誤で能力を見定めていった。

 面白いのは、「ジャンケン小僧」にはヘヴンズドアも見えなかったし、一切スタンドを使うという意志がなかったこと。最初に露伴がヘヴンズドアで読んだ時にそうした「意識」が無かったことは間違いなく、文面に表れたのは「ジャンケンがしたい」という欲求だけ。これが彼にとっての「唯一の魂の形」の表れだったというのは一体どういう事なのか、それはもう誰にも分からないが、とにかく彼の人生観を表した1つの形である。この少し後に、スタンドを意識せずにただただ「背中を見られたくない」という強迫観念だけを芽生えさせた乙雅三という事例もある。もしかしたら、魂の奥から表れる「ビジョン」を産みだすまでには、そうした「衝動」を経ることになるのかもしれない。そして、不幸な結末を向かえた乙雅三とは違い、ジャンケン小僧は見事ジャンケン欲求を満たし、勝利を収めたことで、スタンドの姿を発現させることに成功したのだ。ビジョンが表れた時点で、彼は自分のスタンドの能力を全て理解していた。このあたりも康一とは違うところだ。

 ボーイ・Ⅱ・マンの能力は結局この後一度も成就せずに終わったが、「他人のスタンドを奪ってしまう」というのは今にして思えばホワイトスネイクの原盤とも言える存在。「能力者の溶解」というホワイトスネイクの手順同様、こちらのスタンドも「ジャンケンで3回勝つ」というとんでもなく迂遠な方法を必要としているのは、あくまで彼の目的が「スタンドの強奪」ではなく「ジャンケン」の方にあるからだろう。スタンドを奪うのはあくまでも「ご褒美」であり、そうしてジャンケンを強いることが彼の本質なのだ。まぁ、相手からしたら別に挑発に乗らなければいいだけなので、知られてしまった時にこんなに弱いスタンドもないのだが。ただ、写真の親父が言っていた「ヘヴンズドアを奪ってしまえば無敵のスタンド」という感想が本当だとしたら、どんな状況でも、会わせ技でも、とにかく「ジャンケンで勝つ」という事実さえ存在すればいいということになり、途端にチート度合いが上がる。別にヘヴンズドアである必要はない。もしスタープラチナを奪えれば、スタプラで相手をボコボコにし、強迫してから八百長ジャンケンで勝ちまくればスタンド取り放題。全て同時にコントロール出来るとしたらホワイトスネイク以上の化け物能力ということに。ついでにスタンド使い本人もコントロール出来ちゃうので、ジャスティスとかサーフィスなんかも蹴散らせる。うーむ、少年の可能性は無限大だな。

 でもまぁ、実際はヘヴンズドアって露伴は画を描いて発動させる能力なんだよね。つまり、少年がもしあそこで露伴に勝っていたとしても、露伴レベルの画力を身につけなきゃ使いこなせなかったということで……。そのへんは終わった事なので考えないようにしよう。

 アニメとして見てると、(原作でも同じことは思ったが)露伴の勝ち方は随分無茶だよな。エクストリーム跳躍ジャンケンがあくまでマンガ上の演出だとしても、まだよちよち歩きも出来ない透明な赤ちゃんが子供の腕によじ登って指をグーにするのは無理がある。透明なだけで重量はあるんだから、やられてる方も間違いなく気付くし、そもそも赤ちゃんにそんな機動力はないわ。そして、どう見ても今回の位置関係・時間関係だと露伴が赤ん坊を捕まえて描き込みする時間もない。ま、その辺も勢いで押しきった露伴先生の勝ち。「透明になって」っていう命令が書き込めるってことは、静ジョースターは一応自分の意志でスタンドのオンオフが出来るんですかね。彼女が大きくなったらどんな女の子になるんでしょうか。まぁ、それを言い出したら「二度とジャンケンに勝てない」も絶対無理な命令なんだけどさ。

 あと、これは原作だとあんまり気にならなかった部分だけど、よくよく考えたらトラックのフロントガラスにポラロイドカメラの写真が1枚張り付いた程度では別に視界は遮られないな。ちょっとびびるくらいで、前方の障害物くらいは避けられそう。まぁ、その辺も露伴先生の強さという(略)

 とりあえず今回のお話はなるべく軽く切り上げましょう。次回は作画が戻ってるといいなぁ。エクストリームチンチロリン。

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 これもう分かんねぇな……最終話(?)。木曜日を、木曜日を待つしかないんや。未来編で全てが解決……しない気がするよねぇ……。

 前回届いた天願からのメール。一体何が起こったのかと思ったら……マジモンだったよ……。えぇえええええええ、そこで天願なのぉ? それは流石にどうなのさ……捻りもなんもないのかよ……。いや、一応ヒネリと言えばヒネリなのは、「天願は絶望に抗うため、御手洗にビデオを使わせるためにこのイベントを企画した」というお話。……いやいやいやいや、それは無理だろ。なんでそんなことするのさ。被害でかすぎるやん。直に話せよ。っつうかアンタ権力者なんだからやりたかったら御手洗に命じろよ。そりゃ最初は渋るかもしれないけど、そもそも絶望の江ノ島に心折られてビデオ作りの片棒担いだようなヤツやぞ。適当に上手いこと言っとけば「希望のため」でOK出すんじゃねぇかな。最悪、ビデオを手に入れるために拷問でも何でもすればいいよ。自白剤でも使ってビデオの在処を吐かせればいいよ。いっそ洗脳ビデオを流用して御手洗に言うこと聞かせればいいよ。どれだけあくどいことを企てようと、今回の結果よりひどいことにはならないよ。何考えてんの? あのジジイ。

 いや、流石にあれは「絶望にそそのかされた」と言ってもらえる方が助かるわけですよ。天願がトチ狂ったのは絶望のせい。なんか面倒臭いこと言ってたけど、結局は未来機関を内部から再起不能の状態にまで叩き潰すための企て。とりあえずそう考えよう。その方がまだ据わりが良いからね。しかし……天願の方を飲み込んでも御手洗がおかしいよ。ここまでずっとなりを潜めてきたけど、突然動き出したと思ったらこれかよ。アイツ、希望のキの字もないやんけ。なんで今回の騒動の結果あんな行動に走るわけ? 意味が分からん。せめて苗木との話し合いくらいは時間とれよ。まぁ、苗木が全然頼れるように見えないし、苗木規準で人類動かすのがマズいってのは同意だが……だからって何故極端に走る。やっぱりじかに江ノ島の洗礼を受けた人間はどこかしらネジが外れてしまうのだろうか。こうなると、もう御手洗も実は操られてるっていう方がすっきりするな……全部洗脳ビデオのせいにしちゃおうよ。もう、それでいいよ。

 結局、ラストに江ノ島(死んでる)が言ってたあらすじは全部本当ってことなのかなぁ。最後に雪染先生が出てきたときには期待しちゃったけど、結局あれも単なるモノローグで、特に真相に迫るような意味はないのかなぁ。今回の黒幕は天願、狙いは「希望のビデオ」、そして襲撃者の真相は全員の自殺……。こりゃぁ駄目だなぁ。オチとしては下策でしかないなぁ。木曜日だ、木曜日に何か、せめて1つくらいは現在の構図をひっくり返すサプライズが用意されていれば、印象は随分変わってくる。ラストはカムクラとジャバウォック島の顛末が描かれる必要があるので、あんまり尺はない気もするのだが……ここまで引っ張って、このグダグダのまま終わらせるわけにはいかないでしょう。まだ人数カウントの件とか解決してないことの方が多いくらいやねんで。

 あ、あと霧切さんを早く生き返らせて、朝日奈さんの救助も急げ。どうなっちゃうの、どうしてくれるの。

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 2回し目。マッチの間にクソみたいな余興が入りましたが、そちらの実況は省略します。


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「この美術部には問題がある!」 5→6

 宇佐美さんはいつだって可愛いんだよ!

 宇佐美さんをひたすら愛でるだけの作品。ほんと、小澤亜李ヒロインの破壊力はなんで毎度毎度こうも高いのだろうか。今作は「美術部」を意識してなのかどうか、割とビビッドで分かりやすい色遣いのデザインになっており、ほわほわした雰囲気がうけやすい最近の「萌えアニメ」の中ではやや異質な気すらするのだが、このデザインでも宇佐美さんがガッツリ可愛いのは非常に大きい。デザインだけでなく、彼女が割と積極的で、内巻にしっかりと狙いを定めて隙をうかがっている貪欲さも、彼女の可愛らしさを引き立てている大きな要因の1つだろう。千代ちゃんといい宇佐美さんといい、この声のヒロインは本当に積極的だし、たまに変態入るし、パンツは縞パンだし、最高じゃねぇか。

 内巻の野郎はこんな素敵なヒロインに一切なびかないあたりは流石のアニメ主人公だが、しかしまぁ、一貫した態度はキャラとして成立しているし、「宇佐美さんの可愛いところをひたすら引き出すマシン」だと思えば至極有能。何事にもフラットにつきあえる彼の才能あってこその美術部である。そこにやってくるのは、黄金の輝きを放つロリ系すみぺキャラのコレット、中二病台詞もしっかりハマる奈央坊ボイスの伊万莉ちゃん、そしてこの声で巨乳は珍しいんじゃないか、立花先生。どのキャラも規準値以上の「可愛らしさ」を保持しているのでヒロインの権利を持っている。キャラいじりのみを目的とした日常系部活アニメのセッティングとして満点の出来である。

 まぁ、あとは何となくダラダラやってればそれで文句無いです。すれ違いギャグだけではなくて「コレさんぽ」みたいなほのぼのした回もあるし、学園祭のお話みたいなまっとうな青春を見せてくれることも。もちろん、クライマックスは宇佐美さんと内巻の関係性で盛り上がり、宇佐美さんの顔真っ赤エピソードで綺麗に着地。恋する女の子は可愛いですね。

 なんか「可愛い」しか言ってないけど、まぁ、それでいい作品だったんじゃないかね。また原作ストックが溜まったらゆるゆる2期目をやってほしいところ。

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「美男高校地球防衛部LOVE!LOVE!」 5→5

 今期一番の風呂アニメだよ! いや、「アンジュヴィエルジュ」とは双璧を成すかもしれないが。そして、こっちは全然嬉しくないが。ラストをウォンバットとの入浴シーンで締めだったのは心得てるよな(俵山先生は置いとくとして)。まさかの「大江戸温泉物語」との謎コラボ実現とか、想定してない方向に羽ばたいている作品。

 まぁ、「ちゃんと2期目してたよ」というだけで後は大して語るべき部分もない。元々ターゲット層じゃないし、そこまで真剣に観るようなジャンルでもないのだ。正直「イタイタしいなぁ」と思いながら見ている部分もあるし、その上で「やっぱり高松作品だなぁ」と思う部分もあるし。全力投球でギャグやる部分より、ちょっと油断したときにフッと抜いたようなネタ回しの方が笑える部分は多いね。個人的に楽しかったのは、あれだけ鳴り物入りで生徒会チームが最終回カムバックを果たしたのに、結局何もしてねぇところ。まぁ、単に会長がいじられに来ただけなんだろうが。あとはダダチャとズンダーの掛け合い(一人芝居ともいう)とかも割と楽しいし。こういうのに拒否反応を示す男性視聴者は少なくないかもしれないけど、私はそれなりに楽しんで見てます。

 あと斬新だな、と思ったのはゲスト声優の使い回し。まさか1期と2期で同じようにして全然違うキャラの声を当てに来るとは思ってなかった。あとはまぁ、杉田で遊ぶところとかじゃないですかね。2期はゴーラの奪い合いという謎のプロットだったので、なんか「現場でみんなして杉田をいじり回している」みたいな図がイメージしやすかった。

 大体そんな感じ。

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「アンジュ・ヴィエルジュ」 5→6

 俺のチョロさが光って唸る。百合を愛でよと輝き叫ぶ。いいじゃない。闇堕ちだもの。

 というわけで、「これを楽しんでいると言ってしまって良いものか」と悩みながらも楽しかった作品。「百合」+「闇堕ち」+「少年漫画の王道ベタ展開」という、ピンポイントに私の好みのテイストを射抜いてくれた作品なので、薄目で遠くから見れば割としょうもない作品なんだろーなー、とか思いつつも満足してました。最終回のメンバー大集合のくだりなんて、あることは絶対に分かってるのにちょっと感動しちゃうしね。まぁ、サナギ姉妹が出てきたところだけ突然冷静になって「いや、お前らはいいや」って思ったけど。

 でもさ、今作のメインの設定って、やられてみればベタ中のベタなんだが、案外コロンブスの卵だと思うんだよね。その発想はありそうで無かったような。あったかもしれないけど誰もやらなかったような。まぁ、探せば類例はあるんだろうが。「カードゲーム原作なので、メインとなる敵キャラがハッキリしてません」「でも、ちゃんとバトルものとして1クールのまとまったストーリーを作ってください」という無茶な設定は、同じようにシナリオ構成が面倒臭いソシャゲアニメを数多クソアニメに仕立て上げてきた。「ディバインゲート」とか「Z/X IGNITON」とか「ラクエンロジック」とか「聖戦ケルベロス」とか。スタートもゴールも曖昧な中でどんなシナリオを作っていくかってのは結構な難題なのよね。

 そこで今作が採った手法は、「なんか分かんないけど、とりあえず味方キャラを全員洗脳して同士討ちさせれば敵キャラいらないっすよ」というもの。無茶苦茶には違いないのだが、これで「味方同士の友情物語」と「敵味方が争う因縁」を同時に処理出来るというファインプレー。あとは中心に天音という捕らわれのお姫様兼最終兵器を置き、回りに5つの世界と「壊されたら世界が崩壊してしまう5つの柱」を用意すれば、聖闘士星矢で海底の柱を倒しに行くようなルーティンが完成する。1つの世界に1つの物語。その世界の出身者が闇落ちした仲間を救いつつ、天音・紗夜との友情を深める小話を展開していく。うーむ、なんて見やすい設定なんだ。最後まで敵キャラの思惑なんてものはさっぱり分からないわけだが、そんなことはどうだっていいんだ。最終的にわだかまりを吐き出した女の子どうしが仲良くなり、風呂に入る。もう、それだけでいいじゃないか。

 幸い、今作はそこまで大きな作画崩れもなく、バトルものとしてそこそこ、百合ものとしてもそこそこの品質で提供。サナギ姉妹という一点に下世話なネタを集中させることで回りのメンバーたちの友情を相対的に清く見せるなんて消臭剤みたいな機能まで設置。見れば見るほど、何とも機能的なデザインだったのだ。まー、ここから2期なんて話はとても無さそうだし、余韻も名残も特にないので綺麗さっぱり忘れそうな気もするのだが、少なくとも見ている間は楽しかった。そういう作品があってもいいじゃない。

 中の人が充実していたのも大きな武器で、また1つ寿美菜子に代表役といえるものが出来たんじゃなかろうか。回りには相坂君やら立花理香やらと売り出し中の面々を置きつつも茅原実里・田村ゆかりといったベテラン(?)勢も存在感を見せている。そして91年組(寿・悠木世代)を中心にして脂ののった面々が遠慮なくイチャイチャする。うむ、ぱらいそ。

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「ラブライブ!サンシャイン!!」 6→6

 とりあえず序章の幕引き、といったところだろうか。語るべきポイントは多々あるだろうが、あくまで次作までの繋ぎということで、現時点では「まず良し」とする。いや、別に2期があるなんて一言もアナウンスされてないけど……無いわけないしな。

 前作は2期のアニメを通じて、最終的にはきっちりハマってしまったわけだが、思い返せば本格的に気に入りだしたのは2期に入ってからのこと。そして今作もそのあたりは同様である。現時点では、おそらく前作1期よりも良いが、まだまだドはまりしているというほどではない状況。人間関係がしっかり出来上がった今の状態でスタートする2期目こそが本番といえるだろう。どうしても1期は「結成の物語」になるのでやらなきゃいけないことが多いからねぇ。ちなみに、現時点での私的メンバーランキングは上から善子・花丸・曜。多分、今期前に出そうとねらっていたキャラがしっかりヒットしてる形なんじゃないかと思います。

 今作で良かった点をいくつかピックアップしていくと、まず、流石に2作目ということでシナリオのベースの作り方が非常に穏当になっていること。目標となるのはラブライブ本戦出場まで。それが見えているから尺にも余裕はあるし、「メンバー間の交流の物語」が一番の肝になることは分かっているわけで、前作で人気のあった要素をしっかりと踏襲し、それを基盤にしてストーリーを肉付けしている。前作1期では謎の小鳥ショックなんて現象が発生していたが、あれの問題は「シリアスが不必要」とかではなく、ああしたトラブルに陥るまでの小鳥の思考過程が理解しにくかったことだったのだ。今作でもきちんと「個人の事情に根ざしたシリアスな問題」は発生しているが、例えば梨子のピアノに対する姿勢の問題などは、きちんと梨子・千歌の2人の問題として取り扱い、わだかまり無く消化出来ている。しいてあげるなら3年生トリオの過去話から現状にいたるまでの展開はやや無理があった気もするが……まぁ、ひょっとしたらまだ何か3人にしか分からない事情を抱えているかもしれませんしね。個人的には花丸・ルビィ間の物語なんかはかなり気に入ったので、シナリオラインは全体的に「良かった」といえる。

 また、ライブシーンの演出なんかも個人的には割と好きなものが多かった。きっちりμ‘sとの差別化を図る方向でデザインされていて、もちろん良い部分は踏襲しつつ、新しくAqoursのテイストを導入しているのは好印象。個人的には6話の「夢で夜空を照らしたい」の演出はとても気に入ってます。あとはやっぱり最終話の本戦ライブでしょうかね。まぁ、その前の謎茶番は苦笑いもんだったけども。自由だな、ラブライブ本戦。

 そして、これは賛否起こっているようなのだが、本作におけるμ‘sの扱いについても、とてもいい置き所なんじゃないかと思っている。「μ‘sに頼りすぎ」みたいな論調も観た事があるが、実際に画面に出たことはほとんど無いのだし、キャラにスポットが当たったのは花丸回のときの凜だけ。千歌の人生設計に大きく影響を与えたと言う意味では重要度は高い存在だが、何しろ前作でμ‘sは完全にレジェンドになってしまっているのだ。この状況で、同じ世界観を持つ作品に一切μ‘sが出てこなかったらそれこそ嘘だろう。「μ‘sが成し遂げたこと」を前提としながら、後進がそれを追いかけ、乗り越える物語というのが、「2作目」として有るべき姿で、ベストな姿だと思う。ちゃんと念入りに作中の千歌の台詞を使って「μ‘sとは違うから、μ‘sを超えていく」と宣言しているのも抜け目ないし。まぁ、正直なところをいうなら、2期目では是非レジェンドとしてμ‘sメンバーには登場して欲しいところだが(ゴーカイジャーファン並の感想)。

 一応難点についてもあげておくと、個人的には3話は嫌い。まぁ、前作の「START:DASH」が良すぎたってのもあるんだろうけど。今作3話のエピソードだけは意味がわからんかった。そのあたりは「前作から完全に外れてもいけないけど、被らせちゃいけない」っていう制限がマイナスに働いてしまった部分かな。人間関係を構成するにしても、あまりμ‘sメンバーを想起させるような組み合わせを露骨にやってしまうと問題がある、ってことで、現時点では果南あたりの立ち位置がやや中途半端になってしまっているか。まぁ、3年生メンバーのパワーが最大になるのは2期も後半になってからですからね。未だに前作2期後半でののんたん株爆上げは私の中では伝説の1つ。あそこまでのホームランは多分飛ばないだろうけども。賢くて可愛かった前作の生徒会長に比べると、今作の生徒会長はただのバ……いや、なんでもない。

 まぁ、諸々ありつつも「楽しかったですね」と素直に言えるシリーズにはなってたんじゃなかろうか。2期目がもし始まるとして、その頃に私の中でキャラの順位がどう変わっていくのかは今から楽しみです。ちなみに中の人ランキングでいうと現時点では曜ちゃんの中の人が一番安心して聞けるかな。善子の中の人の危うさも割と楽しい。唯一難点はダイヤの中の人だが……まぁ、前作だって真姫・希というどでかい爆弾を2つも抱えながら何とか走りきったわけですから……。のんたんの中の人、最近はそれなりに安定してきて一安心です(リルリルフェアリルを見ながら)。

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「逆転裁判〜その『真実』、異議あり!〜」 5→4

 結果的には金田一とタイムボカンの間、という読売度数の高い番組の中継ぎみたいな立ち位置になった作品。これ、続きは製作されるんでしょうかね。

 毎度のことながら「ゲームのアニメ化って難しいよなぁ」ということがよく分かる結果に。この感覚、ダンガンロンパでも味わったヤツや、っていう。まぁ、あっちは地獄のような尺の短さが最大の害悪だったわけで、2クールでエピソード選択が可能だったこちらとは若干状況は違うのだが。同じ部分ってのは、「ゲームシステムの中で進行しないと意味が無い要素」が多すぎるのね。具体的には「自分で証拠を集める」とか「自分で論理を組み立てる」とか、そういうことをやるのがゲームの醍醐味だったのに対し、アニメは単にストーリーを追うだけになるので、証拠やとっかかりは全自動で配膳されていくし、「プレイヤーが悩む」という実体験をその世界観に落とし込むことが出来ないので、推理パート(法廷パート)は滞りなくサクサク進める以外の選択肢が無い。ゲーム実況動画を見るのともまた違ったレベルで無力感もあるし、ゲームシステムを取っ払ってシナリオラインを追うだけになってしまえば、ゲームで十全の意味を持っていたものの残滓しかそこには残っていない。

 本作の場合は特に「弁護側から推理ゲームを成立させる」という難題に挑んでいる関係上、ストーリーの不自然さはより際だつことになったのも大きく響いたところ。まぁ、ゲームやってる時点でも気になるといえば気になるのだが、「なんちゃって法廷」の無茶さ加減がゲームに比べて一切薄まらない。ゲームなら「システム的にしょうがない部分だよね」と思えるギミックの数々がアニメでは何の意味も持たないため、例えば「疑わしきは罰する」という恐ろしい法廷の違和感を浮き彫りにしたり、「検事と弁護士が仲良く裁判する」なんて茶番のアホらしさを増長させる。ネタとして割り切れればいいのだが、コメディの取り回しも基本的にゲームシステムを前提にしたものなので、アニメにしようとするとそこが浮いて見づらさが増す。アニメで種々の要素が空回っている様子を見るにつけ、原作ゲームは本当に綱渡りのようなさじ加減で成立したものなのか、と逆に感心する部分も多かった。

 これで映像部分がしっかりしてりゃ、アニメとしての付加価値もあるのだろうが……まぁ、この枠の番組の予算の取れなさはお馴染みだしね……。ただでさえ法廷の画ばっかりで画面が退屈になるのに、そこを演出で改善しようという意志が感じられない。どうもアニメとして新たな作品を作る、という目的意識でなく、原作の画を壊さずにコマとして繋げることで、とりあえず原作ファンの不満が出ないようにする、というのが最優先次項だったように思える。だったらゲームやればいいんじゃないのか。まぁ、やっぱりその辺も「ロンパ」と同じだね。「ロンパ」の時は直前でゲームをやってたこともあってファン目線から「原作はもっと面白いから」っていう補正を効かせていたのだが、本作の場合は随分昔の記憶しかないので、「こんなんちゃうなぁ」とただ退屈しただけだった。まぁ、あらすじを知らない人に見てもらうだけ、という目的なら達成していたとは思うが……。コレ見てゲームに手を出してみよう、って思った層はあんまりいないんじゃないかなぁ……。

 あ、でもメインのキャスト配置は割と良かったかな。元々真宵ちゃん目当てで見るはずだったんだけど、何故か最終的に一番ハマってたのは奈良徹の矢張だった。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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