最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
久しぶりにパックを堪能、第24話。まぁ、もう以前のような目でパックを見ることが出来なくなってますけどね……。 リセット後の「解決編」。なんか、こんなにシンプルに「死に戻りのアドバンテージ」を使ってガシガシ解決していくのは久しぶりに見た気がする。まぁ、これが一番分かりやすい活用法だよな。マジで「覚えゲー」なわけで、スパイの正体が分かり、相手の狙いが分かり、「指先」の位置まで全部分かる。そりゃ勝てるだろ、って話。おそらく普通の人間が「死んでやり直すループものの異世界ファンタジーです」と言われたら、まっさきにこういう展開が出来上がるだろう。そういう意味では、今回の展開はあまりに平々凡々としていて盛り上がりに欠けるのは事実だ。どんなゲームでもあまりにもあっさりとクリアしちゃったら面白くないわけで、しかもその理由が「一度見て知ってるから」だからね。たとえるなら、カルコブリーナ戦で原因が分かったからって砂時計使って変身も見ずにさっさと勝っちゃう感じ(たとえが古くて伝わりにくいことは一切気にしない)。 これまであまりに重い展開が続きすぎたので、ラストも近いこのあたりはさっぱりと爽快感のある展開にしよう、って意図があったのだろうか、あまりに物事がとんとん拍子で進んでしまうために、逆に「なんか裏があるのでは?」と勘ぐってしまうレベル。スバルとエミリアの邂逅も何事もなく進むし、エミリアの悩みの種である村人との関係性についても、完全とまではいかずともいくらか解決の兆しが見えるくらいにはなっている。全て「1度ミッションをこなした」スバルの力である。ここまで能力をフル活用されたら、流石にこれまでのように「よわっちくて情けないスバル」も解消されてしまうよなぁ。 それにしても、「セーブポイント」の更新は一体どういうタイミングで行われているんでしょうかね。いくら全能の魔女の力とはいえ、いささかご都合が過ぎるような気が……。まぁ、そこに突っ込んじゃ駄目なんだろうなぁ。いや、ぶっちゃけもう一回白鯨戦やれ、って言われたらたまったもんじゃないだろうから、観てる方としても面倒なところは省略してもらう方が助かるわけだが。気付けばペテルギウスとの邂逅の4回目とか。もう腐れ縁の旧知の仲みたいに見えるのに、ペテルギウス側からすると初対面なんだよな。なんか、可哀相になってくるわ。多分今回のお話で一番盛り上がるべきは、体育座りで空を飛ぶペテルギウスさんだ。最初に見た時に「うわっ、すげぇ」って思ったけど、ちゃんと作中でもミミちゃんが突っ込んでくれてよかった。あんな夢も希望もな飛行形態初めて見るわ。ペテルギウスさん、最後までネタの提供を忘れない良い人だった。あんだけ残虐非道なことをやった最低最悪のキャラなのに、被害者であるスバルすらその辺の所業については半分忘れてそうなのがなんとも。 しかし、今回のスバルの戦いっぷりは正直分からないところが多いんだよな。前回は拠点での不意打ちから瞬殺できたわけで、今回も同じようにして倒してしまえば良かった気がするのに、何故かわざわざ引っ張り出してユリウスのところに誘導してるんだよな。あのくだり、なんか必要だったんだろうか。いたずらに死亡の危険性が増しただけのような気がするのだが。一応、最後の問題である「スバルが乗り移られるかもしれない」という部分はまだ未解決なので、そのあたりの兼ね合いなんだろうけども。まぁ、あの移動シーンがあったからこそミミちゃんたちにも出番があったので、あれはあれで良しとするか。なんか、白鯨戦を終えた後は個人的にミミちゃんたちの活躍だけが興味の対象になってる気がする。レムがいなくなっちゃったしなー。 PR せっかく作ったシリアスの空気をCMでぶっ壊していくスタイル、第10話。この作品はアビゲイル専務、凡河原さん、そしてあさみちゃんと、破壊的な女性キャラが山ほど登場するために雰囲気をぶっ壊すのは朝飯前やな。 想像以上にとんとん拍子で進んだ稲城包囲網。まー、ミュトスのサポートもあるし、円ちゃんを含めてそれ以外の裏界隈にも顔が広いダイハチ。そんな組織がこれまで稲城が引き起こしてきた事件をずっと追っていたわけで、稲城とバードの関係性に感づくことさえ出来れば、そこから裏を取りに行くことはそこまで難しくはない。ミュトスの洞察力に円ちゃんの調査力が加わる形で割とあっさり底が割れ、あとの一押しは室長や黒騎による精神的な勝負ということになるだろう。 稲城の所業については、大体これまでミュトスが予想していた通りだった。都知事職に就く以前からバードとは繋がりがあったようで、端的にまとめるなら「汚れ仕事」を一手に任せていた。そもそも都知事になったきっかけ、前都知事の襲撃事件からして稲城の手が回っていたというのだから、どこまでも計画的に、都議会が自分の敷いたレールの上を進むことを狙っていたようだ。そして、その計画はバードというワンクッションを挟むことで、計画した稲城と実行犯達とがほぼ繋がらないようにもなっていた。いや、実際に繋がっていなかったのだろう。ダイハチの力によって過去の悪事が明るみに出て、あれだけ大挙して詰問されたというのに、稲城に焦りの色は一切無い。彼自身が犯罪に加担したという証拠は一切無く、ダイハチが手に入れた諸々の証拠物件も、知らぬ存ぜぬで押し通せるという算段。なんとまぁ、政治家らしい対応である。 ただ、今回のことで今ひとつはかりかねるのは、彼が室長のことを本当はどう思っているか、という部分だ。プロポーズには「彼が大局に立たされている」という意味はあったらしいが、別に室長を口説き落とすことで彼の犯罪が完全に消しされるわけでもないし、ダイハチと婚姻関係を結んだからといって捜査の手を緩めてくれるわけでもないだろう。あくまで純粋に、「室長と一緒になりたい」という気持ちはあったようである。そして、そんな意中の相手を前にしたバージンロードでも、彼の態度は一切変化が無い。いきなり自分が詰問される立場になったのだから、多少なりとも焦ったり、困ったりしてくれてもよさそうなものなのだが、彼は冷や汗一つかくことなく、突きつけられた全ての証拠も尋問も、意に介さずにするりとかわしてしまった。この大胆不敵な周到さ、肝の太さこそが、稲城の最大の武器ということか。元々あまり感情的な部分に動かされるような人間でもないのだろう、必死で証拠集めをしてきたダイハチの面々も、稲城の前ではかたなし。唯一の頼みの綱だった室長からの問いかけに対しても、やはり稲城はひるむことなくのらりらりとはぐらかしてしまった。無論、黒騎のパンチなんかは意にも介さず、である。黒騎も随分あっさり裏切られたもんだよなぁ。 さぁ、これでダイハチは稲城と対立することになるだろう。もちろん、上司である稲城がダイハチを目の敵にしてしまえばさっさと解体されるなりなんなりするだろうが、ひょっとしたら稲城はダイハチを敵とすら思っていない可能性もある。しょせんはみ出し者の部隊だったのだし、放っておいても自分の過去の犯罪についてはダイハチごときがどうこう出来るものではないと、そう考えているかもしれない。その稲城の慢心を、ダイハチが叩くことが出来るかどうかだが……黒騎がかなり精神的にダメージを受けているはずで、彼がどのように稲城と戦う決意を固めるかが今後の見どころといえる。あ、ちなみにどうせバードは死んでないだろうし、そのあたりの反撃に稲城がどう反応するかも見どころですね。 あとはまぁ、必死に凡河原さんへのメールの返信をひねり出していた瀬名なんかも名シーンといえるかもしれない。凡河原さん、いくら瀬名が合ってくれないからって、結婚の申し込みくらいは、流石に直に会ってやろうな。 ご免、マジ分かんない、第10話。今回の話は一体何だったのか……。うぅん? なんだか自分の憶測と作中で描かれた事実がごっちゃになってきて、訳分からんようになってしまった。 えーと、今回は作中でほとんど意味のある会話がなされてないな。正直、宗方と苗木の希望絶望理想論談義は割とどうでもいい要素なんだよ。苗木が何もしてないってのは変わらぬ事実なわけで、その辺で焦点になるのは「宗方には一体どんな景色が見えているのか」という部分だけなのだ。そして、今回は2人の和解劇(?)ということなのでその辺をチェック出来るかと思ったのだが……分からん。宗方さん、何言ってはるのん? まず、話を進める前提として「彼はクロ側ではない」としておく。そうでないと今回の大立ち回りすら意味がなくなっちゃうからね。とりあえず、彼は絶望側の何らかの策謀にまんまと絡め捕られ、好き放題に暴れ回った可哀相な道化だった、ここまでは動かないものとする。だが、問題はそんな彼をそそのかした存在が一体何者なのか、そして、どのような誤解から、彼は暴れ回ることになってしまったのか。大きな鍵を握ったのは、意外にも天願老の一言だった。以前は音声がオフになって視聴者に聞こえなかった彼の今わの際の一言。それは「大体全員が襲撃者」という訳の分からないもの。そこに出てきた名前は雪染、逆蔵、そして苗木……。そして、この天願の台詞は「質問に嘘で答える」のNG行動に引っかからなかったという。一体どういうことだ。 普通に考えたら、彼の言っていることは「嘘」だ。この世界で何もかもが虚飾にまみれていたとしても、「苗木誠が希望である」というその事実だけは変わってはいけない。普通に考えたら、天願の告白は意味が分からない。しかし、それでもなんとかこの発言をルールの俎上にのせる必要がある。つまり、誰もが皆「襲撃者候補である」という意味合いで解釈するしかなく、襲撃者は毎回役割を入れ替えて、襲撃を成立させていたということになる。腕輪はNG行動を知らせるメッセージ機能がついているのだから、例えば「次の襲撃者はあなたです。次の襲撃者タイムに誰か1人殺しなさい。さもなくばあなたが死にます。このことは他言無用、誰かにしゃべっても死にます」とでもメッセージが送られるようになっていれば、天願の言っていることは「嘘ではない」ということになる。一応、事前にモノクマがルール説明で語った「襲撃者が1人いる」についても、同時に存在しうる「襲撃者」は1人だけであると考えれば(かなりグレーではあるが)一応大義名分は保てる。そうなると、その事実を知っていた天願はすでに襲撃者の経験があったということになるだろうか。あの時点で彼が襲えたのは、最初の犠牲者であるゴズさんだけか(雪染の生死についてはまだ保留したい)。その後も、例えば流流歌あたりが襲撃者を任されていたとか、そういうことはあり得るかもしれない。 ただ……このルールだと面白くも何ともないんだよなぁ……推理で特定出来ないし、ルールがそれだけ変幻自在だとしたらゲームとして成立し得ないし。一応「天願が完全にクロ側で、適当なホラ話を宗方に吹き込んで死んでいった」というパターンも無いではないが、天願の死亡後も襲撃は起こっているわけで、流石に彼の単独犯とは考えにくい。どっちにせよ、「襲撃」に関与したものは2人以上いると考えるのが自然で、これではどうにも面白くないのである。NG行動で誰かに殺人を仕向けるようなシステムだったら、希望も絶望も関係ないし、天願さんみたいに義侠心のある人間だったら、自分の命を賭してその事実を告げてから死んでいきそうなもんだし。 とにかく、そんなよく分からないことを天願に言われちゃったせいで、ただでさえ追い詰められていた宗方君がキレてしまったということ。天願にそそのかされただけだったら彼も殺戮マシーンに変貌するまでは到らなかったかもしれないが、彼に追い討ちをかけたのは雪染の闇堕ち発覚である。これについては絶望編でとっかかりが描かれていたわけで、タイミング的には間違いない事実だったとみていいのではなかろうか。まぁ、彼女がどこまで悪辣なことに手を伸ばしたのかは定かでないし、あの写真だって本物かどうかは疑う余地は大いに残っているのだが、テンパってる宗方にそんなことを考える余裕は無い。死体に写真があった、というだけで「雪染が絶望化した」ことは確定事項になった。そして、「天願は全員が絶望だと言っていた」→「試しに確認したら確かに雪染は絶望だった」という2つの証拠から、後は帰納法的に(?)「逆蔵も、苗木も、全員絶望」という短絡的な結論を得ていたわけである。つまり、逆蔵さんは(本当に絶望堕ちしてたかどうかは別にして)完全にとばっちりで刺されただけ……。どんだけ不憫なのよあの人。宗方も長年連れ添った親友だったんだから、もう少し話聞く姿勢くらいみせろよ。 さて、そんなキリングマシーンになってしまった宗方さんだが、苗木との(やたらもっさりした)戦闘の末、ついに念願叶って苗木に手を下すチャンスを得た……にも関わらず、寸前で刃を止めてしまった。それを見た苗木はドヤ顔で「殺せないはずですよね」という発言。???どういうこと??? なんで苗木を殺せないんだ? 宗方のNG行動は想定通りに「扉を開ける」だったが、それが関係していて苗木を殺せないという。つまり「苗木を殺す」=「扉が開く」なの? いや、でも宗方の中では生存してる朝日奈だって御手洗だって、全員絶望なんだよね? もし「ゲームクリアで外への扉が開かれる」ことを拡大解釈して「扉を開ける」に含むとしても、(少なくとも宗方の中では)他の全員を殺害しない限りは扉は開かないはず。いや、そもそもゲームクリア後にNG行動が機能するってかんがえる方が変だろ。何故あそこで苗木だけが特権的に殺されなかったのか、その意味が全然分からない。おかげで、2人のこれまでの諍いが完全に茶番になってしまう。 加えて、今回の苗木の行動の意味も分からない。お前、どう考えても廊下走ってるスピードじゃん、とかはさておくとして、「宗方は自分を殺せない」と思っているなら、わざわざ挑発して足止めを試みる必要なんかなかったはず。最初の放送室で無駄な暴力をふるわずに話し合いに持ち込めば良かったのだ。そりゃまぁ、殴られるくらいはするだろうが、無駄に抵抗して悪印象を与えるより、無抵抗主義を貫いて話を聞いてもらう方がよっぽど建設的だった気がするのだが。なんであんな無駄に尺とって戦おうとしてたんだろう。その部分だけはどう説明をつけようにも分からなかった。 そして、最後には朝日奈さんが駆けつけて宗方に「答え」とやらを突きつけようとするところで終わっている。手に持っているのは霧切さんの手帳だろうか。彼女の手帳に答えが書いてあるはずがないんだけどね。もし分かってるなら彼女が自分から言うはずだし。朝日奈が見た手帳の中身は一体何なのだろう。あと、ついでだけどやっぱり霧切さんは生きてるっぽいね。苗木はろくに死体の確認してないし、死体(?)の描かれ方に違和感が。やっぱり手袋が鍵を握ってるんじゃなかろうか。久しぶりに見られたカップ麺霧切さん。今回の一番の収穫はあのアバンだった気がする。 さて、改めて真相について考えなきゃいけないわけだが……今回の流れからすると雪染犯人説は大がかりなミスリードなのかなぁ。10話時点で闇堕ちが明らかになって、ここからさらにもう一歩どんでん返しが作れるかどうか。朝日奈に変装してる説は推していきたいところなんですけど。単に闇落ちして最初に殺されてました、じゃあんまり面白くないし、わざわざあんなうさんくさい写真を懐に入れてる意味も分からないから、むしろ今週明かされたネタの方がミスリード臭い。雪染の死体に手掛かりがあるなら、霧切さんが先んじて見つけているはずで、今回の写真は、誰かが後から死体に添付したものな気がするんだ。あと、何よりも「集団が仕方なく襲撃していた」とか、「すでに死んだ人間が結果的に機関の人間を操ってただけ」とかいう結末は、アニメで映えないっていう難点がある。クライマックスで「直接対決」が出来ないからね。やっぱり苗木・宗方のコンビが共闘して、最後に目の前の絶望と戦う絵面が欲しいわけですよ。そうなると、やっぱり目の前にいる朝日奈がベリベリと顔を剥がして超高校級の家政婦が正体を現すのが一番良いと思うんだけど(宗方さんは立ち直れな気がするが)。 ちなみに今回の生存者カウントは想定より1人多い「6人」。前回「9人」で、そこから月光ヶ原・流流歌・逆蔵・霧切の4人が退場したはずなのだが、この中の1人はカウントから漏れている。まぁ、確定してるのは流流歌ぐらいで、月光ヶ原については結局どのタイミングでカウントから外れるか微妙だし、逆蔵については(もう宗方も興味がないみたいで)はっきりと確認されていない。そして霧切さんは死んでてほしくない(願望)ってんで誰もが「減ってない」候補ではあるんだ。幸か不幸か今回は人数が減りそうなイベントが無かったので、次回もカウントは「6」のままだろうか。苗木・朝日奈・御手洗・宗方……2人も多いよぅ。 Cパートでは、ようやく出てきたジャバウォック島の様子が。そうか、そっちでもまだやることあるんだな。上手いこと「絶望編」と接続出来るかどうか。……上手いオチになってくれることを祈るしかないが、今回のエピソードでちょっと不安になってきた。頼む、マジ頼む。 ジョジョ史上、屈指の長さの1,2分間、第24話。しかし「最も長い1,2分」ではないのがポイント。多分、いつぞやの7秒とか3秒の方がもっと長いから。 ちょっと驚いたが、シアーハートアタック戦は2話で収まった。原作の長さからすると3話分あるかと思ったのだが、考えてみりゃ、ずっと吉良が康一君相手に説教(?)垂れてるシーンが続くからアニメ的にはそんなに映える話じゃないんだな。なるべく要素をまとめたら、なんとか2話に収まった感じ。まぁ、それでも1,2分の出来事だと考えりゃ相当長いな。 「悪役が逃げ切る」という衝撃の展開を見せた今回。ここまでガチンコで正面からぶつかっておいて、巨悪がのうのうと逃げ切ってしまうというのは当時は本当に驚いたものだ。「倒しきれずに痛み分け」みたいな展開なら他の少年漫画にもあったかもしれないが、今回の勝負に関しては、仗助&億泰コンビはピンピンしてる状態なわけで、吉良が一方的に敗北した形。それにもかかわらず、彼は手掛かりをほとんど残さずに消え失せ、置き土産として辻彩殺害までこなしていったのだ。ここまではっきりと「悪役の勝利」が描かれるというのもジャンプ漫画ではレアケースなのではなかろうか。また、こうして「逃げ切る」だけでも吉良にとっては「勝利」なのだと分かることも、この4部の特異さを表す事例の1つといえる。ジョジョの他の部を引き合いに出さずとも、野望大望を抱く悪役なんてものは、一度土がついて逃げ出してしまえば、色んな意味で「負け」なのだ。一発逆転するには、例えば息子に望みを託したピッコロ大魔王みたいな奇策に出るしかないだろう。もしくは1部ディオみたいに情けない姿をさらして雪辱に燃えるか、とにかく「負けた」ことは間違いなく読者に印象づけられる。しかし、吉良吉影という男はそうではない。彼の人生の目標はあくまで「静かに暮らしたい」であり、より正確に書くなら「人を殺しながら静かに暮らしたい」である。別にここで仗助たちをぶっ殺さずとも、自分の存在を抹消出来れば彼にとっては「勝ち」なのだ。涙ながらに生き延びることを宣言し、見事成し遂げた彼の偉業はまさに大勝利。ジョジョってのは不思議な作品で、こうして悪役側が実質的勝利を勝ち取るパターンってのも結構あるのよね(プッチ神父もある意味でジョースターの血統に完勝してるし)。 そんなわけで、吉良というどぎついキャラの個性が存分に発揮されたナイスなお話。靴下のくだりなんかは本当に個性が際だっているが、こういうキャラを平気で作れちゃうのが荒木先生の怖いところでね。「爪を集める殺人鬼」ならまだ「異常者」の枠でおさまるから想像出来る気はするのだが(それでも充分気持ち悪いが)、「殺害前に靴下の裏表が気になって直してあげる殺人鬼」はなかなか出てこない。多分、荒木先生もうっかり靴下を裏返しのまま洗濯しちゃうのが我慢ならない質なんだろう。他にも、今回が「吉良吉影」としての活躍は(ほぼ)最後ってことで色々と愉快な言動が多く、冒頭のチンピラとの絡みとか、帝王ボイスでサラッと言っちゃう「チンポ」とかね。ちなみに、私はこの吉良さんの台詞のせいでジムとかに通うのが何となく嫌な人間になりました(まぁ、元から行く気無いけど)。それにしても、冒頭のチンピラ連中の言葉遣いとかもいちいち荒木節。荒木先生のこういう汚い言葉遣いってどこから出てくるんだろう。本人がしゃべてる様子からは想像も出来ないのが怖いよな。そして、あんだけチーマー然としたチンピラを描いておきながら、「仕事やめさせられて」とか言っちゃうセンスも斜め上。あいつら、最近までどんな仕事してた結果として、あんな時間にあんな格好で街中うろついてたんでしょうね……。 スタンドバトルの方に目を向けてみよう。先週覚醒したエコーズAct.3だったが、ぶっちゃけ、あんまり強くない。固有能力が「重くする」だけなのに射程距離5メートルってあんまり長くないし。スタプラとかCダイヤモンドは1,2メートルって言われてるから、一応中距離と言えなくもないのか? でも、明らかに直接殴らないと3Freezeが使えないっぽいんだよな。「一度に重くできるのは1箇所だけです」って言ってるのに、最初に吉良が出てきたときに吉良を殴りに行ったのも不思議と言えば不思議。重力操作無しの単なるパンチでどうにかなると思って殴り込んだんだろうか。スタンドの形は魂の形というものの、チビのAct.3では康一同様に肉弾戦はなんとも頼りない。この後のAct.3の活躍って、役立ったのが1回だけ(VS ハイウェイスター)、能力使ってかえって失敗したことが2回(VSチープトリック、VS Gエクスペリエンス)、っていう情けない結果(いや、一応ジョルノ相手に役立ってはいるか)。うーむ、やっぱりAct2以前の方が強いな……。 ただ、こうして康一君が手こずるのもしょうがないと言えばしょうがない。相手が「スタンドを2つ使える」ってのが最大のイレギュラーだからね。ややネタバレぎみだが、後々の展開で「吉良は爆弾を1つしか起動出来ない」という制約が明かされる。その割には今回の戦闘に関して言えば、どうもその制限はかかっていないようなのだが(SHアタックを出しっぱなしにしながら、チンピラの指を吹き飛ばしている)、あれってあくまで「第一の爆弾は1つしか起爆出来ない」ってことなんだろうか。そう考えると、やっぱりSHアタックって作中でも最強クラスの遠隔自動操縦だ。2つ以上の機能をここまで同時並行で使いこなしたスタンド使いって、他にいるだろうか? 一応ベイビィフェイスはこのカテゴリ? とにかく、多芸で多才な吉良さんの実力が遺憾なく発揮されたスタンドってことだね。まぁ、結局SHアタックは便利で強すぎるってことなのか、この後はもう使われなくなっちゃうんだけどね(第3の爆弾を編みだした時点で失われた可能性もあるかも)。 すったもんだの末に吉良を撃退することに成功した承太郎・仗助チーム。その後の「吉良の手が逃げる」シーンの時間軸も色々不思議で、吉良の足が超速くてCダイヤモンドの修復がこのときだけやたら遅かったのだが、ひょっとしたら仗助が追跡出来るように修復のスピードを加減した結果なのだろうか。最終的には武器になるくらいに「修復の速さ」が強みなんだけどな。そして、とばっちりで登場から僅か数週間で殺されてしまう不遇の人、辻彩。彼女もかなり短時間で、脅され、彼の言うことをオーダー通りにこなしたあたりがなんとも不思議な時間軸だ。まぁ、吉良の方はシンデレラの能力を熟知していた、っていう設定にすればギリギリか? そして、我が心の拠り所、大原さやかキャラ遺影ヒストリーにまた新たな1ページが……。なんか、よく死ぬ声優(!?)ばっかり応援してる気がする。 おそらく今週来週はもうスポイラの相手で手一杯になるだろうと思い、なんとか観てきました、劇場版。この夏は「シン・ゴジラ」も含めると劇場作品は4本観た事になりますが、まぁ、これくらいが良いあんばいか。
(以下、ネタバレとか特に関係ないけど具体的な内容に触れるかも注意)
<黒>
Accused Horde 呪われた大群 (3)(B) U クリーチャー・ゾンビ 3/3 (1)(B):対象の攻撃しているゾンビは、ターン終了時まで破壊不能を得る。 しれっと書いてるくせに実にえげつない能力。何が厄介って、これ、相手のブロック見てから起動するかどうか決められるから一方的にこっちに選択権があるのよね。同サイズどうしのぶつかり合いだったらこれで負ける道理はない。相手が手札に「活力の奔出」大量に握ってるって分かってたら戦闘どころじゃないでしょ。良心として攻撃クリーチャーにしか起動出来ないように設定されており、こいつも実に前のめり系。黒赤ビートで適当なゾンビがリアル不死になるだけでも厄介だし、こいつ自身がそこそこのステータス持ってるのも面倒。あとは白黒ゾンビみたいなデッキの攻める速度をどの程度に見込むかだが……。難しいなぁ。
Ammit Eternal アムムトの永遠衆 (2)(B) R クリーチャー・ゾンビ、クロコダイル、デーモン 5/5 加虐3 いずれかの対戦相手が呪文を唱えるたび、〜の上に−1/−1カウンターを1つ置く。 〜がプレイヤーに戦闘ダメージをあたえるたび、〜の上から全ての−1/−1カウンターを取り除く。 あんなに頼りがいがあったナイスバディのアムムト君も憐れゾンビと成り果てて……もっとでかくなった。うわぁ。自身にカウンターを置いていくギミックこそ同じではあるが、その性質は段違い。サイズは生前を軽くぶっちぎり信じられない値をマークし、使用者に優しかった絆魂は対戦相手に厳しい加虐へと置き換わる。3ターン目にこいつが登場した場合、相手はとにかくスペルをたくさん唱えてブロックしやすくすることが簡単なゴールになる。返しで2つ唱えられれば3/3という普通サイズになるため、対処はそこまで難しくないだろう。この場合、失うものは3点のライフくらいで済むかもしれない。しかし返しで呪文1つだけだと4/4なので次のターンのアタックを処理するのは難しい。「もう1ターン待ってサイズをもっと縮めよう」と思っても、アムムトアタックを無視したらその時は頑張って唱えたスペルがチャラ。となると何とかチャンプブロックで凌ぐしかないが、その時には容赦無く3点をむしり取っていくし、次のターンにしとめてもやっぱり3点。被害内容としては最低でもブロッカー1体と6点のライフである。これでもまだ「そこそこ上手くいった」方の対処であり、もしアムムト側がブロッカーを排除する除去なり増強なりを持っていた場合、ライフの損失はものすごい勢いで大きくなっていく。トランプルや回避能力を付与されたら、もう手がつけられないだろう(カルトーシュェ)。リミテッドなら当然の爆弾カード。構築でもゾンビデッキなら何か面白そうな気もするけど、3マナ域は流石にもう埋まってるかなぁ。
Apocalypse Demon 黙示録の悪魔 (4)(B)(B) R クリーチャー・デーモン */* 飛行 〜のパワーとタフネスは、あなたの墓地にあるカードの数に等しい。 あなたのアップキープの開始時に、他のクリーチャーを1体生け贄に捧げない限り、〜をタップする。 なんだか随分一般性のある名前で収録された悪魔。実際、能力の方も特に次元の特性はなく、今後機会があれば基本セットなり何なりに再録される気満々である。最近では珍しく、古くからのデーモンの伝統に則った「アップキープに供物を捧げないと仕事しないよ」系のデザイン。まぁ、昔の悪魔は「アップキープに供物を捧げないと暴れるよ」だったのですっかり大人しくなった感はあるな。能力としては単に空飛ぶ「ルアゴイフ」タイプのクリーチャーだが、実はこうして「自分の墓地のカードの枚数」だけをカウントするクリーチャーってのは初のようだ(これまではクリーチャー限定だったり、相手の墓地を数えたりしていた)。一応墓地環境なので積極的に墓地を肥やしてワンパン兵器にしてもいいが、どうせフライヤーなのだし、4〜5点のパンチャーというだけでも充分ゲームは決められる。リミテッドで使う場合はコモンで警戒が必要なのは赤の5点火力と白の「砂爆破」なので、一応墓地6枚まで待って唱えれば割と安心。こいつの登場により、今まで空気だった「死者の番人」の能力も局所的にありがたいタイミングが。
Banewhip Punisher 禍鞭の懲罰者 (2)(B) U クリーチャー・人間、戦士 2/2 〜が戦場に出たとき、あなたは対象のクリーチャーに−1/−1カウンターを1つ置いても良い。 (B)、〜を生け贄に捧げる:対象の、−1/−1カウンターが置かれたクリーチャーを破壊する。 堅実一路な黒の必須アンコモン。単体でも(2)(B)(B)のソーサリー除去として運用出来るし(ただし「療治の侍臣」がいないことが条件)、登場時にとりあえずタフネス1を始末したり、鬱陶しそうな対象を弱体化させて自身はもっと後の強敵のために待機しておくことも可能。これが1体いるだけで「絡みつく砂丘」のような効果の小さいカードも格段に使いやすくなる。今後は緑黒系のデッキが同色と対決するときは、これを警戒して自分でカウンターを置く対象を慎重に選ぶ必要が出てくるだろう。「ま、どうせ次のターンに外すから」とか言って自分にカウンターを乗せちゃった「潰滅甲虫」なんかは格好の餌食である。まぁ、流石にこれが見えてる状況でそんなアホなことする奴はいないけどな。
Bontu’s Last Reckoning バントゥ最後の算段 (1)(B)(B) R ソーサリー 全てのクリーチャーを破壊する。あなたのコントロールする土地は、次のあなたのアンタップ・ステップにアンタップしない。 この世界のラスゴ第2弾。ラスゴカラーといえば白と黒だが、その両方に「全てのクリーチャーをぶっ殺す」と書かれたカードが収録されるのは珍しい。というか初めてのことじゃなかろうか。もちろんその方向性ははっきり分かれており、白は6マナと重たいが全てのパーマネントを流す出力重視。そして黒の方はなんと3マナという超絶コストを実現させて早さを優先させた。3マナで撃てる全体除去なんてこれまでの歴史の中で存在しなかったため(「終末(AVR)」、てめーは駄目だ)現時点ではこの呪文が一体どのように環境に影響を与えるのかが想像も出来ない。デメリットはもちろんでかいのだが、このコストの軽さはやはり地雷臭がただよう。たとえば3ターン目までで充分過ぎるくらいに展開しちゃう圧倒的ビートが相手に場合、1ターン早く撃てること、1,2マナ軽く撃てることは大きな意味があり、そうした相手はどうせちゃっちゃと展開しきっているため、こちらが「1回休み」になったとしても元通りに場を復元出来る可能性は低い。コントロールデッキの場合、これまでならフルタップでラスゴっていた5マナくらいのマナ域でこの呪文を使っても、まだカウンター用のマナが残せるというのは非常に大きな選択肢だ。もちろん、アーティファクトやクリーチャーのマナソースを用意してデメリットをごまかすという方法だってあるだろう。無条件で4枚、というカードではないかもしれないが、はまったデッキが現れた時の影響力は史上最大値。何か、歴史が動くかもしれない。(動かなかった場合、当店では一切の責任を負えません)
Carrion Screecher 屍肉の金切り声上げ (3)(B) C クリーチャー・ゾンビ、鳥 3/1 飛行 パワー3のフライヤーということで、通るならばそれなりのクロック。「黒ならこれくらいでもそこそこ」という結論に落ち着くのだが、冷静に振り返ると「ギザ蜂の群れ(WWK)」は普通に3/2だったんだからもうちょい頑張れそうな気もする。ただ、コモンレベルで確認すると純粋にステータスがこれよりも上のクリーチャーはほとんどおらず、こうして余計なものを省いた飛行パワーだけで勝負してくるカードはけっこう貴重だ。更にこいつはゾンビであるという何ものにも代え難い長所を持っている。ゾンビシナジーを緩めずに打点を追加出来るし、「呪われた者の王」の力で4マナ4/2まで行ってしまえば充分フィニッシャー。さらに現在は飛行に手も足も出ないデッキデザインもけっこうあるので、相手次第では充分ペイ出来る実力の持ち主。黒カルトーシュはノーサンキュー。
Doomfall 大災厄 (2)(B) U ソーサリー 次のうちから1つを選ぶ。 ・対象の対戦相手は、自分のコントロールするクリーチャーを1体追放する。 ・対象の対戦相手は手札を公開する。あなたはその中から土地でないカードを1枚選ぶ。そのカードを追放する。 「残酷な布告(10ED)」と「夜の恐怖(ISD)」から好きなモードを選べるという贅沢な2択アンコ。今回のこのサイクルはどの色も効果がしっかりコスト分の働きをするので、選択肢の分だけ純粋に強カードになっている。「残酷な布告」として使ったときには1マナ重たくなってしまうが、それでも追放除去というボーナスがついているので下位互換ではないし、下のモードはほぼ「夜の恐怖」と同じなので、お値段は据え置き。そしてどちらも使えないタイミングが割と明確な呪文なので、この汎用性はかなりお得感がある。序盤にこちらが先行して相手が2ターン目までにクリーチャーを出せなかったなら、手札を覗いてやればいい。相手の手札がなくなる後半戦では相手がトップデッキしたクリーチャーを無情に流すカードになり得るかもしれない。唯一活躍出来ないシーンは「相手の手札がないけどクリーチャーは余計なほどにいる」という場合だが、その場合は多分何を引いても打開策にはならないのだからこのカードのせいではない。何の迷いも無くメインから投入できるハンデス(?)呪文って久しぶりだなぁ。
Dreamstealer 夢盗人 (2)(B) R クリーチャー・人間、ウィザード 1/2 威迫 永遠(4)(B)(B) 〜がプレイヤーに戦闘ダメージをあたえるたび、そのプレイヤーはそのダメージに等しい枚数の手札を捨てる。 アニメ「聖闘士星矢」の後期エンディングは影山ヒロノブの歌う「夢旅人」ですが、こちらは夢盗人です。過去に「夢の盗人/Dream Thief(EVE)」っていうカードがあるので、翻訳チームもかなりギリギリです。さておき、なんだか久しぶりに黒のお家芸である「スペクター」能力が出てきた気がする。戦闘ダメージによって手札を蝕むクリーチャーは全般的に「スペクター」というクリーチャータイプを与えられることが多いのだが、アモンケットに死霊はいないようで、今回は人間のお仕事。死霊なら飛行が付くところだが、人間は空を飛べないので(そうでもないけど)今回は威迫になっている。パワー1の威迫とかいう大したことない体躯なのだが、相手としてはダメージなんかよりハンドロスの方が痛いので、こいつのために渋々ブロッカーを2体用意しなきゃいけないのはかなり面倒。それだけでも案外鬱陶しい存在。また、捨てさせる量がダメージに比例するという「針の死霊(EVE)」と同じ才能もあるので、増強した時には突然エンドカードに昇格する。一番手っ取り早いのは「知識のカルトーシュ」で、飛行+威迫のコンボでほぼアンブロッカブルになる上に毎ターン手札を2枚ももぎ取られて立っていられるプレイヤーはいないだろう。こいつさえ押さえておけば後はコモンでコンビネーションが組めるので、是非狙ってみたいところだ。なお、永遠能力が付いているが、6マナ揃った時点で2枚捨てようが4枚捨てようが大して変わらないし、そもそもパワー4威迫を通してる時点でゲームは終わるのでハンデス能力はどうでもいい模様。
Grisly Survivor 忌まわしい生き残り (2)(B) C クリーチャー・ミノタウルス、戦士 2/3 あなたがカードをサイクリングするか捨てるかするたび、〜はターン終了時まで+2/+0の修正を受ける。 新しい時代の「冷酷な侍臣」枠。「冷酷な侍臣」は「これ、サイクリングデッキで超強そう」って思ってスポイラ時点で期待してたクリーチャーだったのだが、世間が4マナのクリーチャーに人権を与えてくれなかったこともあり、見事にグルグル回るコモンになってしまった。まぁ、デッキがはまれば充分強いはずなのだが……。今回は「侍臣」のような耐久力こそないが、1ターン早くパワー4(以上)で殴れるのは強みだ。相手としても放っておきにくいアタッカーなので早々に相打ちになるだろうが、1回のサイクリングで同コスト以上のカードと相打ちになれれば上々だろう。攻め専用の「ミノタウルスの名射手」だと思えばイメージしやすいんじゃなかろうか。ネヘブさんと手を組んだ時に先制攻撃がついてヤバいのも「名射手」と同じだ。
Hour of Glory 栄光の刻 (3)(B) R インスタント 対象のクリーチャーを追放する。それが神であるなら、そのコントローラーは手札を公開し、同じ名前を持つカードを全て追放する。 あまりにシュール過ぎるイラスト、フレーバーで一躍大人気カードとなった最高の1枚。ただでさえストーリー上で扱いが軽く、5柱の中でも何してるかよく分からなかったロナスさんが、ようやく「やったぜ初台詞」をやろうとした矢先、あとから入ってきた後輩の蠍の神に肩をポンと叩かれ「君、明日から来なくていいから」とか言われる。ひどい。ちなみに台詞に関しては「なぁ、スケベしようや……」とか「お客さん、握手は10秒までなんです」などいくらでも応用が利くため、世が世なら「ぎゃざ」誌の大喜利コーナーで使われていただろうことは想像に難くない。それにしても蠍の神のムキムキ具合がやばいなぁ……何十年も寝てたくせに、活力を司るロナスが一方的に殴られるのは……。さておき、カード自体は史上最大のネタバレカードとして有名な「神討ち(JOU)」の焼き直し。テーロスではエンチャント対策カードだったが、今回はクリーチャーを殺さなきゃいけないので黒になり、コストも倍になった。万能除去としての汎用性は当然ピカイチであり、神がいるとかいないとかいうことを抜きにしてもそれなりに使っていける。まぁ、ぶっちゃけ「忘却の一撃(OGW)」がインスタントになっただけじゃねぇか、って話だが、それだけでも強いには違いない。上手いことこれで神を追放出来たなら、その時の台詞はやっぱり「It is done」でいいんでしょうかね。
コント姉妹の襲撃! 第10話。あいつらに一瞬で征圧される時点で、主人公パーティってひょっとしてとんでもなく弱いんじゃ、って気がするんだが、むしろサナギ姉妹が実は実力者だったってことなんですかね。そういや、あいつらの方がレアリティ高いんだった。 最後の部隊は緑の世界。これまで通り、前半でメインキャラと天音の関係性を描き、それを鏡写しにしたような対戦相手とドンパチして、後半で天音の真意の理解から関係性の修復に繋ぐというパターンになるのかと思ったが……あれ? なんかナイアさんは自分で勝手に色々回収してないか? 流石に4回目ともなると作中キャラですらパターンを理解して、何したらいいかを把握してしまうということか。「みんなして天音との関係性を考え直す展開だったし、アタシもそうなんだろうなー」みたいにしてさっさと悟って出ていくナイアさん、なんだか思考がメタいよ。今回紗夜が絡む余地が無かったよ。 ナイアと対戦相手・アインス(CVあやねる)の関係性は、これまでとは逆のタイプでナイアの方が上司。先輩後輩関係は黒の世界ですでにやってしまっているが、今回は上下が入れ替わったパターン。そして、アインスは割とダイレクトにナイアと敵対するべき動機も持っている。でも、あんまり彼女の言動にナイアが危惧していたような動機は関係無かったな。別に見捨てて逃げられたことは恨んでないって本人も言ってたし。軍人さんの世界なんだから、任務のために多少の犠牲を厭わないのは自然な対応だもんな。ただ、そうしてナイアに見捨てられたことが更なる改造を経たアインスの性格をねじ曲げてしまったことも事実なようで、今回は「敵側の態度から教えられる」というこれまでのようなプロセスではなく、「すっかり悟りきって全部見えちゃってるナイアがアインスを説教しに行く」とうデザインのようだ。手っ取り早くていいような、あんまり味わう余地がなくて退屈なような。 一応の見どころとしては、「めんどくせぇ性格のキャラをやらせたらウザさで右に出る者無し」と評判のあやねるの演技だろうか。小憎らしい声のトーンも相まって、絶妙なあやねる節がいい感じにはまっている。因縁の2人で対話しているはずなのにほどよく噛み合ってない感じもアホっぽくて良いぞ。さらに、この緑の世界はなんとあのサナギ姉妹の出身地でもあったようだ。すまん、プロフィールに興味がなかったせいで青の世界の人間なのだとばっかり思っていた。確かに軍隊コントなんだから緑の世界になるのか。どうやらナイアと行動をともにしていた経験もあったようで、今回はアインスと手を組み、掟破りのお風呂強襲。この姉妹にルールなんてありはしないのさ。流石に文字通りの無防備状態を襲われたらいくら紗夜ちゃん軍団でも勝ち目は無い。そのまま簀巻きにされて殺される一歩手前まで。それにしても、かなりあくどいことをしているはずなのに実行犯がアホの子なせいで全然緊張感の無い生死の分かれ目。エルエルとか基本ギャグ顔のまんまだったもんな。「簀巻きにする前に殺せば良かったのに」と思うわけだが、すんでの所で緑の世界からナイアの特大衝撃波が襲い掛かり、危機一髪。あれ、でも簀巻きの状態からは逃げられてない気もするけど。服が脱げた時点でサナギ姉妹の負け確定でいいんですかね。 衝撃波の正体は、ナイアが緑の世界でタイムリミットを向かえた際に発生したカウントゼロビーム。一体どういう仕組みになっているのかはさっぱり分からないが、まぁちょうどタイムリーなところでは「モブサイコ100」と同じ仕組みだと思えばいいのかな。本人が嫌がっていたのは小回りの効かない面倒な能力だからだろうか。「HUNTER×HUNTER」のカイトみたいだな。結局、ずっと部隊をともにしていたはずのアインスもナイアのこのラストボムは知らなかったってことなんだよね。元々実力でもそこまで上を行っていたようにも見えないし、これまでのマッチメイクの中では一番緊張感の無い終わり方を向かえてしまった。 あれぇ? ひょっとして緑の世界ってこれで終わり? アインスはともかく、サナギ姉妹も今回の一暴れでお役ご免? なんか拍子抜けだなぁ。まぁ、次週以降も脱いでくれるならそれはそれでいいんだけども……残る敵って御前だけなのよね。「時は満ちた」って言ってたけど、結局闇堕ちチームの目的ってなんだったんでしょうね。今回のアインスは特によく分かりませんでした。全体的に雑やねん。風呂にさえ入ってたらごまかせると思うなよ。とりあえず光線外せ。 ナビィの次の活躍は3000話目で!! 第29話! えーと、2000話放送するのに大体40年かかってるわけで、3000話の放送は2036年頃か……。その頃、ナビィの中の人は……17歳だ! ゴーカイジャー乱入エピソード、後半戦! 前回に引き続き、熱い熱い。色々と触れなきゃいけない要素はあるはずなのだが、あまりに多すぎて何書いて良いか分かんないくらい。とりあえず、ゴーカイメンバーが全員顔出しで勢揃いってのが最大のニュースですわね。先輩戦隊っつってもまだ5年程度なのでみんなそんなに変わってない。先週マベちゃん見たときには「いい感じに年齢重ねたなぁ」と思ったが、アイムとかハカセなんてほとんど差がないんじゃないかってレベル(ルカについては、正直言うと中の人を2週に1回は見てるので、変わってるかどうかよく分からない)。ジョーはなんか髪の感じが微妙だったんだが、ちゃんと合わせてやれよ、って思った。 前回の「後輩戦隊揃え」の変身でしばらくは暴れ回っていたゴーカイメンバーだったが、鎧が仲裁に入って戦隊名物「VSモード」は無事終了。他のメンバーがまとめて戦い、レッドはレッドどうしでわかり合う、っていうのもVSシリーズの定番展開ですな。大和とマーベラスがお互いを理解し合うシーン、懐かしいとかそういうことを差し置いてもマジで格好良いシーンじゃなかった? きっちり「人間だって動物だ」っていうテーマを混ぜ込みつつ、マーベラスみたいなカリスマ系のリーダーを前にしても一切自分を曲げずに堂々と対応する大和が恐ろしく男前。「こういう男だから残りの4人(+みっちゃん)もついていく気になったんだろうな」っていう説得力に満ちている。ここ最近のレッドは天然が多かったから、こういう真面目だけどリーダーシップを持ってるレッドってなんだか久しぶりで、大和は歴代のそういうタイプの中でも割と上位の格好良さだと思う。ここまで年若い設定でしっくり来てるのはすごい。 そんな大和が、ついに「レッドの新変身」を入手し、マーベラスに負けじと3つ目のフォームを獲得。そしてこのジュウオウホエールがまた格好良いときてる。頭のパーツについては先週も見たので知っていたが、ボディスーツの部分が他のメンバーと違う完全オリジナル。普通、レッドの多段変身の場合はごちゃごちゃとアーマーパーツが追加されて強くなるイメージなのだが、ジュウオウホエールは必要以上にパーツを追加せず、ジャケットをイメージした追加の1枚だけでスマートにキマっている。ジェットマンやマジレンジャーのマントともまた違うし、これも新しい形のコスチュームの進化なのでは。そして、そんなホエールの撃つ特大バズーカ。……ヤバいやつやん。この星を舐めるなとか言っておきながら、他の星壊しちゃうヒーローって……。いや、もう二度と月の形を変えることは無いだろうけども、一発目に強さの印象を与える手段としてはひどすぎるくらいの圧倒的演出。そりゃ歴代ボスキャラだってかき消えるわっていう、正義の味方にあるまじき破壊力だった。宇宙規模のバズーカってのは流石に歴代初なんじゃなかろうか。ギャラクシーメガみたいなロボになればまだ理解も出来るが。とにかく、「王者の中の王者」ってことでしばらくは無双しそうなジュウオウホエール。これまでにない形での新規レッドの活躍に期待したい。あと、ジュウオウゴリラが今後どれだけ出番があるかも注目したい。 レッドのパワーアップイベントという重要な契機に立ち合ったゴーカイジャー。もちろん、お約束の12人同時名乗りも披露してマジで劇場版のノリだ。ハカセの手汗! シルバーの回転!! ゴーカイジャーはみんな揃って名乗っているように見えて、各人が好きにやりたいことやってるだけの名乗りってのがまた海賊感を引き立てているんだよね。並んで変身した経験でいうとすごく真面目だったゴーバスターズとの並びでの名乗りも面白かったが、重厚長大なジュウオウジャーとの対比もなかなか面白い。特に今回は初披露のホエールの名乗りもあったからね。ホエールの変身シーンの水しぶきとか、やたら迫力があるんだよなぁ。海系ヒーローが真ん中に立つという史上初の試み、歴代シャークの皆さんも大喜びなのではなかろうか。まぁ、クジラは哺乳類だけども。 そして、無茶な海賊との対戦でも一切ひるむことがないバングレイさんの偉さ。マーベラスの記憶から歴代ボスキャラの記憶を抜き出して送り込んでくるという、これまたこれまた劇場版でよく見られるマッチアップ。ただ、日本各地で突っ込まれていたこととは思うが、今回呼び出したボスチーム、どう考えてもマーベラスの記憶に無い連中が多かったのだが……。まぁ、後輩戦隊の戦いについては、きっと鎧と一緒に毎週欠かさず宇宙テレビとかで見てたから知ってたんだろう。鎧と一緒に「このエスケイプって女はエロいな」みたいな話をしていたに違いない。だからこその記憶怪人が生まれたわけだが、当然、各戦隊の引き立て役としてあっさり退場。ジュウオウチームは大技を立て続けに披露して海賊に手玉に取られた鬱憤を晴らした。そして、ゴーカイチームはここぞとばかりのレッド揃えを披露。1回目の変身は何縛りだったんだろう。あそこだけ分からんかった。2回目の変身は「レッドが動物モチーフ」縛りですかね。なにげに、各戦隊シンボルに合わせて追撃する形のファイナルフラッシュって初披露の必殺技だったんじゃなかろうか。あと、戦闘中に堂々とサボるハカセとアイムのくつろぎタイムとか、あんなんも本編でやってなかっただろうに。年齢重ねて余裕出来たんかなー。 ラストはロボ戦。ガレオン来てたのにゴーカイオー出さなかったのはなんでなんだろう、って気もするけど、ぶっちゃけ、鎧が言ってた「乗ってみたかった」が理由なのかもしれない。色合わせてコクピットに相席。性別差を一切気にしないあたりがざっくりだ。レオはちょっと羨ましいよな……前半パートでルカとアイムの肩抱いたりしてたしな……(今になって見ると、ルカの不機嫌そうな顔の迫真っぷりが中の人の素のリアクションすぎて笑う)。流石にジュウオウ側のキューブ操縦システムにレンジャーキーは刺さらないが、単にかざすだけでも有効利用出来ちゃうレンジャーキー。インターフェースはざっくりだ。その割に「回せばいいってもんじゃない!」らしいですけどね。巨大戦にまでメモリアルを持ち込み、本当にやりたい放題だった。あの後すぐにレンジャーキー返却しちゃったのね。モッタイナイ……。 他にもいっぱい言いたいことあった気がしたけども、あっという間だったので処理しきれてないかも。あと、次回予告のみっちゃんで全部吹っ飛んだってのもある。次週でホエール絡みのロボが登場ですかね。バングレイが生き残ったのは驚いたのだが、考えてみりゃバングレイの因縁は海賊じゃなくてクジラの方だからね。クバルさんの本気の反撃も始まるみたいだし、メモリアル回がすぎてもジュウオウは面白そうで助かります。(しかし、ニンニンジャーの特徴って「親子三代」が一番なんだな。まぁ、忍タリティじゃよくわからんか)。 9月9日 ドラフト模様(EMN×2 SOI) ピック順 【Sangriter】→【Serra】→【Mei】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→
異界月環境ラスト3回、触れる機会も少ない環境なので1試合1試合を大切にしていこう……って思ったのに、今回は5人戦。突然欠席とかひどい、って思ったけど、考えてみりゃ「あまり遅くなると駄目だから欠席」って言ってただけらしいので、夜11時に起きて遅刻してくるやつの方が問題あるよな。 ただでさえキツいピックに唸らされているこの環境、5人戦とかますますクソやんけ! とみんなして嫌々ピックを開始したのだが……あれあれぇ〜? おかしい。なんかパックの流れが妙だ……。気付けば、5人が5人とも、普段のような文句もなく、いつもよりも随分尖ったデッキ構築に成功し、普段のドラフトよりも一段上のレベルのバトルが展開されたという。なんでだ? なんで6人戦よりも5人戦の方が純度があがるんだよ。まぁ、開けたパックの都合といえばそれまでなのだが……。いつもと違うガチの命のやりとりに、何故こんなことになったのかと様々な憶測が飛んだ。「世界が5色なんだから5人の方が綺麗なのは当然」「我々程度の人間では6とかいう数字は難しすぎるので5くらいが限界」「今回休んだアイツが全部悪かったのでは」「いや、今回欠席したのは、ひょっとしたらパックの練度を上げるためだったのでは」などなど。一回休むだけで何言われるか分からない世界ですよ。
|
カレンダー
ブログ内検索
リンク
最新記事
(03/05)
(03/05)
(03/04)
(03/03)
(03/02)
(03/01)
(03/01)
(02/28)
(02/28)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧 |