忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[685] [686] [687] [688] [689] [690] [691] [692] [693] [694] [695]

 ベアトリスのCVは毎回あの形でダブルキャストみたいになるんだろうか、第3話。1話の時もそうだったけども、今回も清川さんのメインの役(なんか、原盤持ってたおっさん)の名前が無くてあくまで「ベアトリス役」でクレジットになってるんだよ。ヘタしたら清川元夢史上初のロリっ子役だったのではなかろうか(そのカウントでいいのか?)。

 さておき、3話目ということでようやく作品の方向性は見えてきた頃だろうか。1話が「case13」という変則構成だったので前回だけでは何がやりたかったのかがはっきりしなかったが、2話3話が「case1」「case2」と続いたおかげで、あとは話数通りに物語が進行することになるだろうということがほぼ確定した(まぁ、まだ話数シャッフルされる可能性もゼロではないが)。つまり、1話目で見せた「プリンセスと愉快なスパイ達」チームを結成してイチャイチャするまでを描いた物語ということなのだね。まぁ、すでに3話目にして4人が集まってお互いの理解も随分深まってしまっているが。一応「スパイと王女様の愉快な共謀関係」がサスペンスものとしての骨格を作りながら、「ルパン3世」とかそのあたりのクライムアクションに萌え要素を加味して現代風に仕立て上げたのがこの作品というわけだ。

 今のところ狙いは悪くない。今回は2話目でちょっと見せにくかったアクション部分が炸裂しており、「閉鎖された巨大な飛行兵器の中での大脱走」という、シンプルながらも見応えのあるシーンが展開されている。ぶっちゃけ細かい駆け引きなんかは割とテンプレなので雑といえば雑なのだが(アンジェはケイバーライトをもっているせいで割とチート気味なのがずるい)、まぁ、どうせ「スパイもの」をやるのだったら思いっきり派手な生き死にの物語を見せてもらった方がアニメとしては映えるしね。一応、要所で「スパイらしいタフさや狡猾さ」も見せてくれてるので、脚本はそつが無い。「スパイは嘘つき」という1話目からずっと引っ張っているメインテーマ(?)についても、茶飲み話での軽口も鉄火場でのペテンも、同列に「嘘」としてスルスルと紡ぎ出されているのでアクセントとして効果的。結局黒トカゲ星はどこにあるんでしょうね。

 今のところ、姫とアンジェの関係性だけがまだはっきりしていない要素ってことで、今後は2人の過去話を掘り下げながら、4人(+1人)でイチャイチャしていく様子が描かれることになるのだろう。トンデモイングリッシュな要素がそこまで有効に活用されてない気がするのは1話の時の感想から変わっていないのだが、まぁ、ベアトリスの存在自体が蝶ネクタイ型変声機なのだと思えば、そこそこ米花町の領域。あのくらいのフィクション感覚なのかも。なるほど、そのうち銀翼の魔術師とかが現れるかもしれないな。

拍手

PR

 オチ笑うわ、第3話。「そりゃそうなるんじゃねぇかなー、まぁ、アニメだからその辺突っ込まれないのかなー」と思って油断してたところにごく当たり前に現実的な指導が入る。この辺りが陽菜野市の厳しいところである。

 やっぱりよく分からない方向に色々突き刺してくる作品。スポ根的、部活もの的な定番の流れをしっかり押さえ、特撮もの特有のベタさ加減を存分に発揮しつつ、それだけに終わらずどこか変なところでひねってくるけれん味たっぷりの脚本は本当に「流石荒川稔久」と唸る出来栄えである。この人のパロディのバランスは本当に良いあんばいで、あんまりくど過ぎても鼻につくし、サラッとやられると気付かれずにスルーされてしまう、その絶妙な合間を縫った配備が何かをくすぐるのである。いや、私の場合は特撮ビギナーなので全然わからずに繰り出されてるパロディもたくさんあるのだろうけど。しかし、なんで次回予告は関係無いアニメパロディなんだろう。2話が「きんぎょ注意報」で3話が「魔神英雄伝ワタル」なんだよな(1話は分からなかったから調べたら「超人機メタルダー」だった。別に荒川さんに関わってる作品でもないしなぁ。謎である。

 さておき、中身の方はというとムラムラちゃんこと紫村果音ちゃん大活躍エピソード。こちらも一目で分かるベッタベタの金髪ツンデレ娘なのだが、そんな彼女が突っかかってくるのがこの作品の心臓部とも言える絶望的無敵娘の赤来杏であり、そんな彼女との絡みの中ではツンデレもなかなかテンプレ通りの機能を果たせず、自然にぶっ壊れていく様子が素直に愉快。「全力で戦ってあなたが負けたら」のあたりとか、前代未聞の発言のくせに「言われてみればそうだよな」という至極納得いく提案である。無茶苦茶やってるけど芯はぶれてないんだよな。こんだけアホで無茶な子が最終的に仲間になる展開を思えば胸アツだ。

 他にも、前回鳴り物入りで仲間に加わったロコ先輩がさっそく尋常ならざるスペックを発揮してたり、その他の仲間達も「お前ら本当に単なる女子高生かよ」っていう高出力であっという間に手作りヒロインショーが商業レベルにまでのし上がっていく展開は引き笑いみたいな状態で見守るしかない。この世界の女子高生は誰しもベンチャー企業が興せるくらいのスペックである。そして、ムラムラちゃんに寺の本堂を潰されたものの、一瞬で「廃駅のホーム」という訳の分からないロケーションで復活出来る都合の良さも実にひどい。ロコ先輩の訳の分からない住居設定はこのためだけにあったんやな。何がずるいって、別に鉄道オタクでも何でもないけど、男の子からすると「廃棄された電車の中で生活する」っていう彼女の謎空間にすごく憧れてしまうところ。いいなぁあれ……。でも、「父親が駅長」ってのと「駅に住んでいる」は絶対に関係無いよなぁ……。どういう業務体制なんだろうなぁ……。

 そして、次第に盛り上がるカジュダイオーに、ムラムラ先輩が成りゆきで乱入。今週はそれまでさほど見どころが無いかと思われていたアクション要素が、ムラムラちゃんの加入で一気に引き締まり、マジで惚れ惚れする「女子高生新体操アクション」が繰り広げられる。何がすごいって、新体操の要素を加えながらも、きっちり「特撮の殺陣」のモーションが出来上がっているところ。ゴーグルファイブもびっくりだ。いや、最後はライダーキックでしたけども。ムラムラちゃんのライダーキックのカットが微妙に安っぽいというか、体勢がちょっと崩れてるのも、むしろ本家に合わせて「人間が出来る動き」の範囲に収めているあたりは本当にこだわりが強い。今作で原画描いてる人はどれだけ「気付かれなくてもいいや」って思いながら描いているやら。

 そして、こんだけ良い話で盛り上げておきながらのまさかのオチである。そりゃね、グッズで百万単位も売り上げてたらね……。パロディだらけの今作でこの展開を持ってくるあたり、どこまで意識的なのやら……。

拍手

7月22日 ドラフト模様(HOU×2 AKH

ピック順 【Alessi】→【Sea-chicken】→【Serra】→【Sangriter】→【Thraxi】→【Chrolony】→【Mei】→

 

 祝! ドラフト通信300号!!

 ……いや、前も書いた通りに以前の媒体からの通しナンバーじゃないから実際は節目でも何でもないんだけども……まぁ、ブログに移行してからも正直こんなに続くことになるとは思ってませんでしたけどね。なんで人数増えてんだよ(営業努力の結果です)。

 というわけで、今日も今日とて炎天下の灼熱ドラフト。したたる汗でカードが歪み、火力を使えば怒られる。もう氷雪地形のみを許可しようとかいう訳の分からない案がではじめる始末。なんでこんだけ長年やってて環境改善されないんでしょうかね。長年同じとこでやってるせいなんですけどね。これからもよろしくお願いします。

 一応「破滅の刻」環境2回戦。折りしもGP京都はリミテッドフォーマットで行われており、これが終わればドラフトの戦術論もある程度は出揃ってくることでしょう。ちなみに僕はGP初戦のサイドイベントで1度だけドラフトに参加し、そこそこの青赤果敢を組んだつもりが、相手デッキから「オケチラ」→「王神の贈り物」→「敵意ある砂漠」→「ドレイクの休息地」とか出されてGGでした。終盤にドレイクの大軍に殴られながらライフを詰められ、最後のアタックに「2点増強があれば終わりですよ、どうせあるんでしょ?」って言ったら「まぁ、あります」って言われて撃たれたのが「枕戈待旦」。レアリティ!!! あ、ちなみにもう1人、即興で突然モダンのデッキを組んで日曜のイベントに乗り込んだ奴もいて、こちらは4回戦やって3−1で抜けて賞品のパックももらったそうです。ウラヤマシス。

 

 なお、来週はすでに欠席報告が1名出ております。まぁ、今更1人休んだところでビクともしないが、2人、3人と出てくると中止もあり得るので、万一参加出来なくなった方は早めの連絡をお願いします。

 

 

 


拍手

 エクストリーム抜剣アニメェェェ!! 第4話。あのCMの感じからすると、確実にキリちゃんはガン見してるな! 随分ご立派だったようデェス!

 相変わらずテンションだけで逃げ切ることを良しとするアニメ。やってることは毎回同じなんだ。流石に4期ともなれば気付くんだぜ、我々は賢いので。ただまぁ、それで別に構わない作品だから4期まで続いてるわけでね。今回もおっきな筋についてはガバガバで受け止めつつ、小ネタで笑っていく体勢を整えておきましょう。

 繰り返しも繰り返し、もう4話連続で全盛期のセルのごとく「くそぅ、リンカーさえあれば……リンカーさえあればぁぁぁぁ!!!」って3色団子三兄弟が叫び続けている。エルフナイン、もうそろそろ完成させてもいいんじゃないの? いや、幸いクリスちゃんの次のCDがようやくシラキリだから、おそらく次週にはできたてほやほやのリンカーが届くことになるとは思うのだが。それにしたってあの3人の頑張りは何とか別パターンで表現出来ないものか。とりあえず、今回は「のんびりばぁちゃんとトマトを食べる会」という謎のイベントでそのあたりを処理。そうやで、トマトはアンデスの高山地帯が原産だからなるべく厳しい環境に置く方がいいって「美味しんぼ」でも言ってたわ。あの温厚そうなばあちゃんから「なるべく厳しくしてやるのさ」とか言われるとちょっとびびるけど。更にその教訓を受けてマリアさんがかつてのフィーネ候補生としての厳しい訓練を思い出すのは流石にイメージとして重すぎるとは思うけど。まぁ、セレナもトマトのように赤い血涙を流しながら果てていきましたからね。マムは久しぶりの新録台詞だったけど、こうして昔の話だけ掘り下げられると単なる鬼畜やな……マリアさんたち、もうF.I.S.時代の話は黒歴史ってことで封印しちゃってもいいんじゃないでしょうか。そしたらアイデンティティを喪失してしまうのかね。

 3色団子のピンチを聞きつけ、今回はクリスちゃんの新曲お披露目イベント。ただ、あんまり決定的な活躍シーンじゃなかったので割となおざりだったのは残念。1話の響の登場シーンとかクッソ格好良かったのになぁ。まぁ、曲調はいつも通りだったので別にいいんですけどね。やっぱりギアのデザインとしては私はイチイバルが好きですね。要所に見える女の子らしい装飾が乙女なクリスちゃんの内面を表していて良い。

 対するは、やっぱり錬金術でファウストローブを用意していた三人衆から、ドレスの準備が待てないいつも通りのカリオストロさん。ホモ特有のせっかちである。今回は、キャロル時代のオートスコアラー軍団と違い、ギアがまとえない状態の奏者も遠慮なくぶっ殺しにくるんですよねぇ。しかしそこは何とかクリスちゃんが間に合い、両陣営からおっぱいぶるんぶるん対決へと移行する。なんだその無駄な弾性は。そしてクリスちゃんがビシッと決めた響との連携プレイ、各シリーズで1回は何かに間違われなきゃいけないルールがある天羽々斬のお約束消化と、着実にやるべきことをこなしていく。しかし、こうしてギア奏者がしっかり活躍出来る様子を見せるのは当然惨敗フラグなのである。抜剣したイグナイトはものの数十秒で打ち破られる悲しき運命。ファニーなファウストローブをまとった三人衆を相手に、手も足も出ずにボコボコにされる可哀相な主人公たち。前クールもアルカノイズたちに秒で否定されてたっけなぁ。錬金術対策で編みだしたはずのイグナイトがその錬金術師に瞬殺されるってのもやるせないが、どうやら敵は魔法少女事変の情報も全て加味した上でギア対策を施しているようなので、情報戦で不利を強いられるのはしょうがない。

 このまま惨敗から惨殺ルートになるかと思われたが、なんと、その場を押しとどめたのはまさかの味方じゃなくて敵サイド。颯爽と現れたミスター全裸、抜剣マスターはパヴァリア光明結社の最高責任者、アダムさんであった。なんかよく分からないタイミングで現れ、なんかよく分からないタイミングでハイメガ粒子砲をぶっ放して帰っていく謎の全裸。もう、単にミキシンボイスで無茶苦茶やるだけのヤツである。こんな全裸の下で働くことに疑問は無いのかサンジェルマン。まー、味方サイドからすれば救われたようなそうでもないような……。今回マリアさんはお婆ちゃんとか色んなものを背負って逃げ回ってばかりですね。

 なお、3色団子チームがトマトを食べて一喜一憂しているシーンについては、ソシャゲの追加エピソードなどを見ているとより楽しむことができます。この子たち、フロンティア事変の時に本当に信じられないような劣悪な食事環境で過ごしてたから……もっと美味しい物たべさしてあげて……。

 追伸・ロリサンジェルマンさん、可愛かったですね。眉毛の太さは当時からかぁ。まるでチャイカ・トラバントさんのようだ。

拍手

 ホントに変な作品。第3話。この距離感というか、この質感のどこを楽しませようとしているのかは何とも計りづらいデザインなのだが、決して悪いものが出てきているわけではない。このご時世、こんな自由でチャレンジングな作品がまかり通るものかと感心すらする。

 1話と2話はテイストが全然違ったし、3話もまたがらりと印象の違うお話。公式ページで確認すると、どうやら本作は「各話監督制」を採用しているとのことで、言ってしまえば毎回が新しい作品みたいなもんである。そりゃ印象が変わるどころの話じゃないよな。かつて「全部監督が違う」という謎の売りを標榜した作品には「迷い猫オーバーラン!」があったが、あちらは結局一本の原作の上に成り立つ作品だったので、監督を変えることの面白味というのはそこまで純粋な売りにはなっていなかったように記憶している。対してこちらの作品は、各話を結びつけるものは「夢」「魔女」といったわずかなキーワードと、ろくにキャラも固まっていないような主人公の遥人たち3人だけ。それ以外の舞台設定、シナリオ、ゲストキャラや演出まで、全て好き勝手に1から作って良いのだから、そりゃ印象が変わるのも当然だろう。

 しかし、こんなに接点が乏しいにも関わらずどこかちぐはぐな印象を受ける部分もある。たとえばこの3話の場合、最後にヒロインの佳世ちゃんとお別れした後、遥人は顔をくしゃくしゃにして涙するのだが、2話であんだけ平然と殺人犯を見送った今時のドライな若者遥人像が残っていると、今回の涙はなんだか違和感のある反応だ。まぁ、別に「どっちも遥人だよ」と言われればそうなのかと納得するしかないのだが……。

 まぁ、ぶっちゃけ今作はそんな細かいところはどうでもいいのだ。結局「夢」がテーマに設定されている時点で細かい整合性など望むべくもないのだし。しかし、今回の話数はそんな「夢」要素は残しつつ、割とクレバーな構成になっていた気がする。特徴的なのは、全く同じシーンを遥人側と佳世側の2方面から続けて描くというデザインで、1度ならず2度も繰り返しが挿入され、最初は「佳世サイド→遥人サイド」という風に「ネタばらし」が展開されるが、後半では「遥人サイド→佳世サイド」と裏の感情がさらけ出される。冒頭の「佳世サイド→遥人サイド」の構成はそこまで意味があるとは思わなかったが、後半は「佳世の秘めた想いが露わになる」という意味でリピート演出に意味がある。おそらく、こうして「リピートもリピート」という複層構造にすることにより、今回の「初恋の魔女」の夢は「終わらせたくない、短い一時をなるべく楽しむものにする」という理念を表出させようとしていたのじゃなかろうか。繰り返しが続けば続くほど、最後に訪れる「終わり」の印象が強まるわけでね。まぁ、途中で飽きちゃう人もいるかもしれないので良し悪しだとは思うが……。

 何とも珍妙な作品だが、この3話目ではようやくヒロインが「可愛い」と思える表情を見せてくれて、作画面でも印象が良くなってきた。まぁ、毎回作画体勢も入れ替わるみたいなので、今回たまたまたよくても次回以降に何の保証も無いのが残念だが。

 そして今回のゲストヒロイン・佳世ちゃんのCVは田村奈央である。なんかもう、最近はネジルとミュージモンの声しか聞いてなかったもんだから、可愛い方の声聞くのがすげぇ久々だったからすっかり忘れてたわ。

拍手

地獄少女宵伽 第2話 「あなたしかいない」

 脚本・吉永亜矢 絵コンテ・齋藤哲人 演出・伊勢昌弘、ボブ白旗 作画監督・中澤祐一/中山由美/飯田宏義

 


拍手

 こっちが主人公で良くない? 第2話。なかなか珍しい立ち位置のキャラだ。

 1話目で何だかクセになるテイストがあったので素直に「面白いッ」と書いたのだが、ラノベという媒体を考えるに、ここから面白さが増していくことは無いんじゃないかと、割と高をくくっていた部分はあった。しかし、2話目も実に良い内容だった。なんだろ、画の見せ方いちいち気持ちいいところに入ってくる感じがあるし、ストーリーラインも、どこかひねてるようで、それでいて真っ直ぐな青春ものをやっているようで、それでもやっぱりどこかでスカしてくる感覚が、お預け食らってるようでクセになる。こういうラノベもあるもんなんやなぁ。

 今回の最大の功労者は当然、第2の主人公でいいんじゃないかと思える上原である。どうしてもラノベ界隈の世界だと「オタクはオタク」とキャラをテンプレ化して書く場合が多く、「オタクを隠しているキャラ」というのも、どうせオタクがばれたらそのままズルズルと崩れていく展開多いのだが、この上原というキャラは、確固たる信念を持ってオタクを脱したという芯のあるキャラ。彼がいかにして高校デビューを果たし、その信念の結果何を失い、何を得ることになったのか。そのあたりの話がきちんと描かれていることに加え、おそらく彼は安易にもとのガリ勉メガネに戻るようなことはしないと思われることでキャラが立っている。ちゃんと周りのチャラそうなヤツらとも絡みつつ、改めて「過去の自分にもあった良さ」を認めて、(本当の)主人公・景太とも折り合いをつけていくことになるのだろう。この上原のキャラの描き方だけでも、本作は充分オリジナルの要素が発揮出来ていると思う。

 そして、そんな上原の「理解のある優しさ」に甘え、やっぱりどこかネジが外れている景太。彼が上原のことを「リア充」と呼んで差別化を図り、そのことに上原がキレるのは非常に新鮮なシーン。彼の語る「リア充とか勝手に馬鹿にしてお高くとまってるんじゃねぇ」という主張は目から鱗。オタクの僻み根性、捻れた自意識を嫌というほどに抉る名言である。そうなのだ。オタクは結局、何をするにも自己保身を優先させ、「何もしない」ことに理由をつけて逃げ回る。その弱さを自分に帰着させずに他人のせいにしようとするところが、どうにも醜いのだ。過去に自分も同じような地味キャラだったこともあり、上原は嫌というほどにその「弱さ」を知っている。

 上原の恫喝で景太が膝から崩れ、多少なりとも改心する流れになればこのお話は立派な青春小説なのだが……なんと、そこで景太はピントの外れた逆ギレを披露する。そう、なんと今週も、景太はしっかりと「ピントを外して」来たのだ。前回も天道さんとの見事なすれ違いっぷりが本当にひどかったが、今回も上原の渾身の説教を、「そこじゃねぇんだよ」というポイントにこだわって完全にスルー。この図太さは本当に見事だ。本人に悪気があるわけじゃないってのがまた救いの無いところだし、ナチュラルに上原を殺しかけるという間の悪さも天性のものだろう。すげぇ主人公(?)である。そして、この辺りの景太と上原のやりとりからは映像面でも色々と見応えがあり、「オッ、シリアスや」と思った数秒後には上原が顔を赤くしたり青くしたりで全部台無しになるコミカルなシーンへと移る。他にも、「女神」天道さんの崩し方は特に力が入っているようで、ぶっ壊れ方にも一貫性があるし、ラリっちゃってる様子もまた愛らしい。

 そして今回は、上原に素敵な夢を与えてくれた自称彼女・亜玖璃ちゃんにも注目したい。こういう方向性で「ギャルっぽさ」を武器にするヒロインというのもこれまた新鮮で、それこそオタクならば一発でオトされてしまうような、完璧な過去話であった。もう、こんなこと言われちゃったら流石に惚れないわけにはいかないだろう。もちろん、対応する上原の純朴そうな反応も二重丸だ。別にリア充に見えるからって恋愛慣れするわけじゃないもんねぇ。いいじゃん、相思相愛でイチャイチャすれば。

 ヒロイン2人の阿漕な可愛らしさ、そして男キャラも2人がきちんと(片や素敵な方に、片やクズな方に)キャラが発揮されていて見ていて退屈しない。これ、いい映像化ですよ。

拍手

 ババア可愛いやん! 第16話。今までずっと「ババア」表記で済ませてて申し訳ありませんでした。今後はちゃんと千登勢さんと記載させて頂きます。ジジイはまぁ……ジジイでいいや。

 ジジババ黒歴史編、後編。前回の予想通り、やっぱりジジイが必死になって隠そうとしていたことは本当にどうでもいいことだった。なんでよりによって池干しが始まってからあんなに慌ててたんだろうな。実際の関係者だったジジイなら、「池を干したらひょっとしたら神輿が出てきちゃうかも」っていう心配は真っ先に頭に浮かびそうなもんだけど。まぁ、大丈夫だと思ってたら実際に神輿っぽいのが見えたから慌てたんだろうけども。どーせ町の古い連中は知ってることなんだし、今まで50年間図太くこの町で生きてきたんだから、今回だって放っておけばよかったのにな。多分若い衆に過去を掘り下げられたくなかったんだろうなぁ。そう言うところで見栄っ張りだからなぁ。

 まぁ、「現在のジジババが」何を思うかというのは大きな問題ではないんだ。今回の物語で重要なのは、「当時の若者が何を感じていたか」という部分。50年前というと、大体1970年くらいということになり、歴史で言えば高度経済成長期の末期ごろ。日本は64年に東京オリンピックを成功させ、いよいよ先進国の仲間入りを果たそうという、最も華やかなりし時代と言えるかもしれない。ビートルズの来日がまさに1966年らしいので、若者達がロックミュージックに熱狂し、こぞってミュージシャンを目指したのもこの時代。旧態依然とした日本の文化を忌避し、「新しい時代」に飛び出そうとする若者は、きっとどんな田舎にもたくさんいたに違いない。

 そんな時代、ものすごくシンプルに感化されて世界を動かそうとしていた若者3人。ロックな牛松、美人な千登勢、そして便利屋のドク。ちなみに互いの呼び名は「ビフ(牛)」「オリーブ(織部)」そして「ポイズン(毒)」である。こいつら、やっぱり馬鹿だろ。千登勢さんは英語交じりの台詞を積極的に声に出したり、なかなかハイカラなことも嗜んでいたようだが……。結局、この当時の3人は「田舎の若者」でしかなかった。世界を変えることを望み、小さな田舎を飛び出すことを望んだ……のだが、実際に望んだのは希望を胸に抱いた千登勢だけだったようだ。ドクはおそらく他の2人の勢いに任せて何となく付いていっただけだろうし(まぁ、それでも楽しそうではあるが)、当時のジジイは、思い悩んだ末に、結局町を出ることはなかった。この時のジジイの心境は、なかなか理解しがたいものである。千登勢が「あいつは逃げたんだ」と一蹴し、そのまま犬猿の仲で50年が経過するのも致し方ないことかもしれない(それにしても長いが)。ただ、一応この作品全体のコンセプトから好意的に解釈するなら、彼は「自分の欲望のままに町を飛び出す」ことより、「自分の身を犠牲にしてでも間野山をより良くしようとした」という風に解釈出来る。というか、多分シナリオの流れからそういう風に見てほしいのだと思う。間野山を出ることは簡単だし、東京にいったらひょっとしたら成功したかもしれない。しかし、それでは間野山が変わらない。だからこそジジイは、ロックを訴え、因習を破壊するため、わざわざ神輿にギターを突き立てたのである。まぁ、その神輿も歴史で言ったら50年程度のものだから大したモンじゃないけど……。

 結局、今回のエピソードは「ジジイは本当に町のことを考えてていい奴なんだよ。やり方は間違ってるけど」ということを50年越しで伝えるためのお話だったのだろう。千登勢さんもジジイも「生まれてこの方間野山を出たことがない」という点は同じなのだが、千登勢の方は夢破れて出られなかったというマイナスの印象で、ジジイは「敢えて逃げなかった」というプラスの動機付けなのである。まぁ、根本的なところで間違えているせいであんまりプラスがプラスに見えないのだが……そんなジジイの執念を、少しでも若い衆に感じ取ってもらえればいいじゃん、というのが今回の意義。そして、めでたく「祭りを復活させる」という方向で、ジジイの意志は受け継がれることになる。いや、ジジイは別に祭りの復活なんて望んでないんだけど、第一の目標は「町の活性化」なのだ。そのためならば、かつてジジイが自ら潰した祭りを引っ張り出してでも、改めて間野山の結束力を見せつける必要があるのだ。

 他方、千登勢さんの方は「マイナスの過去」を持っていることが判明してしまったわけだが、彼女は彼女で充分強い女性なので、存外ケロリとしている。あの時の自分は間違っていたのだ、という結論を一ミリも動かすことなく堂々と今の自分を保っているが、だからといって他人の意見を聞かないという狭量な態度というわけでもない。孫の凛々子には、「あの時自分が町を出たいと思ったことは間違いだったが、その間違いだって若さの特権なんだ」という論法から、決して自分の「反省」を押しつけていない。てっきり孫を籠の鳥のように囲い込むかと思ったが、そんなことしないあたりはやっぱりよく出来た人である。ちゃんと年寄りらしい年寄りになってれば人間格好良くなれるもんですよね。ジジイに爪の垢を煎じて飲ませたいところだ。

 こうして、50年越しの「町への愛情」は現代の物語へと帰ってくる。さぁ、祭りの復活だ。まぁ、すでにここまでの話で祭りっぽいことは色々やってるんですけども……改めて、「間野山オリジナル」の祭りイベントを成立させられるかどうか、おそらく国王としての任務の1つのゴールがここになるんじゃないですかね。これまで、龍に関する伝承を婚活イベントで仄めかしたり、一応伏線ははってるんだよな。そして最後に突然事務局長がしゃべり出し、「サクラクエスト」の「クエスト」部分を急に思い出す。そういえば、今作は一応イベントをRPGっぽくたとえてる話なんだっけな。突然のお使いイベントにびっくりである。果たして、三種の神器は無事に回収出来るのか……いや、だからもとの祭りだって歴史は50年しかなかったんだから大したもんじゃないんだって……。

 とりあえず、千登勢さんの若いころは本当に恰好良かったので、そのままCDデビューとかすればいいと思います。ふわふわタイムとか、アガートラームとか絶唱したらいいと思います。

拍手

 女の子がみんな可愛いアニメ、第3話。Fateシリーズよく分かってないけど、そういう楽しみ方が出来るなら問題無いアニメだと思います。

 戦争が始まるような、そうでもないような。すでにちょいちょい事を構えてるように見えたのだが、正式な対戦開始は今回ラストのバーサーカーが暴れてたところから、っていう認識でいいんでしょうかね? つうか、まだルールが色々分かってないよ。そもそもルーラーって何よ。ジャッジ役の英霊とかおるんか? 今回は冬木における綺礼さんみたいな人はいないってことなのか? 英霊にジャッジさせるなら、もう全部の聖杯戦争をそのルールで統一すればよかったのでは? なんか色々分からん事が多いのだが、自分で調べようにも先のネタバレが怖くてあんまり見られないのよね。とりあえず、「今まで見てきた聖杯戦争を何となくなぞってるけど違う世界線の話」ってことで了解しておく。

 何がずるいって、もう設定の時点で男の子がワクワクする話になってるからね。多対多のチームバトルっていうだけでジャンプ脳には充分な刺激。僕らは武術会をいつでも楽しく見ているのです。そして、いかにしてその武術会を盛り上げていくかといえば、当然全てのキャラを掘り下げるということになるのである。今回は7対7で、なおかつ全てのサーヴァントにそのマスターがついてるわけで……28キャラ?! いや、流石にそれは認識するの無理やろ。それぞれに個性があるから美少女動物園に比べればなんぼか覚えやすいとはいうものの、流石にその数を全部描ききるのは不可能だろう。半分(強)のキャラ数だった「stay/night」は2クールでギリギリ描けるくらいのシナリオ量だったけど、今回は一体どれくらいの長さになるというのだろうか。

 まぁ、別に28人均等に描く必要はないので、噛ませみたいなのもいっぱい出てくるとは思うけどね。そう考えると、人数は増えてチーム戦になったとはいえ、結局はもとの聖杯戦争のコンセプトである「バトルロイヤル形式」って部分はぶれてないんだと思う。デスゲーム設定も楽しいものの1つですよね。今回はそんな生き残り競争に、「時折チームワークも試される」みたいなオプションがついた状態だと思えばいいのかな。

 1話2話では沢城セイバーのチームを中心にお話が進むのかと思ってたんだけど、今回は黒の陣営が中心になってそちらの構成紹介みたいな中身。前回から引き続き描かれたのは何と言っても黒のライダー。るみるみボイスは必ずレズキャラにならなきゃいけない決まりでもあるのだろうか。いや、今回は一方的な被害者なので本人にその気は無さそうだけども。まぁ、素直に可愛いので良し。そして、天真爛漫なライダーと仲良し、というか穏健派で色々と物わかりがいいのがアーチャー。こういう素直なキャラは今作だと悲惨な死に方しそうな気もする。後は真っ直ぐタイプのセイバー、そしてひたすらホムンクルスをいじり続けているキャスター。そしてそして、類い希な萌え力を発揮するバーサーカーと並ぶ。うーむ、やっぱりこうしてみると英霊の選出ってカオスだよな……「フランケンシュタインの怪物」って英霊になる権利あるんですかね? いや、何を規準に選出されてるのかも知らんけどさ。「可愛いかどうか」だったら満点ですがね。ライダー可愛い、フランケン可愛い、あとなんだかんだで沢城セイバーも可愛い。ああいうやんちゃ小僧な沢城ボイスは本当に幸せになれてよいですよね(友兼ファン)。

 他にも「黒のセイバーのマスターの声を聞いてるとどこぞのヤギを思い出すとか、何かと中の人ネタも賑やかです。はやくキャラに区別がつけられるようにならないと、しばらくキャスト名で呼び続けることになるかもしれん。

拍手



忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2025/11 12
S M T W T F S
24 25 26 27 28 29
30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[11/17 とみしの]
[11/12 とみしの]
[10/29 とみしの]
[10/22 とみしの]
[10/15 とみしの]
バーコード