最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
単なる育児アニメだこれ! 第9話! もう、完全に愛娘を見守る保護者視点でのホームドラマじゃん。メインヒロインがカンナちゃんじゃん。……安西先生、娘がほしいです……。安西先生じゃなくてシェンロンでもC.C.でもいいから、我に育て甲斐のある幼女をください……。 まぁ、実際にホームドラマなんだよね。単にホームの形が尋常じゃないだけで。普通の家庭には愛し合ったお父さん、お母さんがいるが、こちらのおうちには一方的な愛を叫び続けるトールと、その愛を受け流しながらも生まれもっての世話好き体質と大人の包容力でもって受け止める小林。まぁ、つまり小林はお母さんじゃなくてお父さんだな。そして、そんな二人の間に生まれる愛の結晶が普通は「娘」なんだけど、カンナちゃんはそこがちょっと違う。小林から見れば娘みたいなもんかもしれないが、トールとの関係性が「先輩後輩」くらいのニュアンスなのよね。一応、向こうの世界でも割と密な関係性はあったので、トールはカンナちゃんの家庭事情をよく知っていた。まぁ、時間にしてどんくらいの付き合いなのかは分からないけども。現在幼女の姿を取っているカンナちゃんは、本来なら一体どれくらいの年齢で、どの程度の精神年齢なのかが気になるところだ。 小学校に行きたいと言い始めたのはカンナちゃん本人だったが、幸い、まだ人格形成が定まっていなかったカンナちゃんを小学校に通わせたことは、情操教育という面で大きな効果があったようだ。何しろ、わずかな期間ですっかり人間社会の文化に馴染み、(見た目の)年相応の「人間らしい」行動が取れるようになっている。初登場時はトールの影響もあってか割と「ドラゴンらしい」振る舞いも見られたので、今回カンナちゃんが見せた純正の小学生としての態度は、真に教育の賜物だろう。現行の小学校教育が良いものか悪いものか、なんて話はまた別の次元にあるが、とりあえず素直で、真っ直ぐに育っているカンナちゃんを見ると、やっぱり小学校って良いところだなぁ、と思えるのだ。もちろん、ちょっとしたわがままで小林を困らせたりもするのだが、それは子供のお仕事みたいなもの。ちゃんと小林のことを考えて自分を戒める優しさと賢さを持っているし、何よりもクラスメイトとの協力という行為に価値を見いだし、それを楽しいと思えるようになっているのは本当に素敵だ。人間を食料や下等生物としか見ていなければ、今回のような展開は絶対に無かっただろうから。 そんな真っ直ぐなカンナちゃんを見て、小林もハデス討伐に全力を注ぐ。「行きたくなったわけじゃなく、行かなきゃいけないと思った」ってのはいかにも小林らしい物言いで、最後の最後まで情だけで流されるようなことはせず、諸々の要素を鑑み、その中ではきちんと「幼女の真摯な態度」も判断材料になっている。カンナちゃんの将来を考えた時に、ここはなんとしてでも運動会を「見に行かなきゃいけない」と判断出来るのは、もう親御さんとしては100点の対応であろう。もちろん、世の中はそんなに甘くないので「行かなきゃ」と思っても子供の行事程度では動けないお仕事もあるだろうが、小林はそこで何とか出来る才覚の持ち主なのである。あと、滝谷がいい奴(まぁ、デスマーチって言ってたんだから部署全体で追い込まれてた案件だとは思うが)。 あとは運動会当日の様子を、我々視聴者も保護者感覚で温かく見守るだけである。こんなにも穏やかな気持ちで、ただの「娘の運動会」を応援できる日が来るなんて……本当に目頭が熱くなる思いです。あとはこれが実在性娘だったら言うこと無しだったのだが……しょうがない。非実在娘で我慢しようじゃないか。カンナちゃんのお隣には、我々以上に感極まった才川が常に付き従っており、彼女の献身的な存在もカンナちゃんを立派に育てるのに一役買っていることが分かる。友達の大切さ、そして友達を想う大切さ。そういうものを、親友との関係性を通じて身につけていくのである。まぁ、ちょっとアヘ顔が多すぎる友達だけど、そういう病気だと思えば気にならないし、実際にカンナちゃんは気にしてない。多分、人間は食料じゃなくて仲間だ、っていうところまでは思考が進んでいるだろうけど、流石にそこから先の何らかの欲求の対象にはなりませんよね。まぁ、なったらそれはそれで問題ですが……。 そういえば、カンナちゃんってまだ3年生扱いなのね(ひょっとして実年齢が9歳なのかなぁ)。もう3年もこの小学校に通うのか。一応魔法であの姿形になってるわけだが、今後3年間で成長した姿はいちいち魔法の術式とかをいじって調整するんでしょうか。それとも、精神年齢の成長に伴って魔法のビジョンも大きくなっていくんでしょうか。他の連中を見てると、成長したら巨乳になりそうでちょっと怖い。それにしても、現在のカンナちゃんの容姿って、なんか周りのクラスメイトよりもムチムチ気味なのよね。長縄飛びのシーンなんかでよく分かるが、カンナちゃんだけちょっと身長が低めで、太ももがかなり太ましいのである。おそらく、クラスでもマスコット的存在になってるんじゃないかしらね。 そういえば運動会の会場にはもう一頭のドラゴンもいましたが……ねぇ、借り物競走で「ワールドクラス」ってお題出されて、一体何を持ってくるのが正解なんでしょうかね。小学5年生相手にはかなり無茶なお題カードだった気がするのだが、他の選手達はどんなお題で何を探しに行ったんでしょう。あと、審判の先生もルコアさんを一目見て「ワールドクラス、OK!」っていうのも教育者としてどうかと思いますよね。まぁ、そりゃ一目で分かるんだけども。小学5年生くらいってもうあの乳を見て欲情する年齢なのかなぁ。自分の過去を振り返ってみると……すげぇ微妙。ギリギリ性の目覚めくらい……か? 応援してる時のルコアさんのモーション、タンクトップだから肩のラインあたりと乳のつなぎ目がはっきり見えるんだけど、ムチムチ加減と微妙な揺れのモーションが無駄に丁寧で、「京アニめ……」って気持ちになるよね。 以上ですが、せっかく前回鳴り物入りで登場した新キャラさん、単なるネタ要員で穴埋めどまり……まぁ、スーツ+巨乳の破壊力っていいよね!
PR まだまだひっくり返るんかい! 第9話! もー、何が本当で何が嘘やら、「黒蛇」が本命ってことでファイナルアンサーですかねぇ。 ジーンの血筋を巡る真実が明らかになり、世界は急速に動き始める。いや、正確に言えば、「明らかになったことが明らかになり」かな。だってジーンの血筋については、グロッシュラーさんを筆頭に割と色んな関係者が知ってたわけですからね。加えて彼の流した「噂」の中には「ジーンが王族関係者だよ」っていう部分も含まれてたわけで、各区の区長らがそれを信じていたかどうかは別として、一応「その可能性」を知覚していたってことは紛れもない事実。知らぬのは我々視聴者ばかり……いや、本人と妹も知らなかったわけだが。あとモーヴ本部長もその事実に到達するまでは割と時間かかってたかな? 事実の伝播はいよいよ遠くドーワーの王室にまで届いてしまう。どうやら王室は、王様だけでなく全体で「第2王女の残したもの」の存在を把握していたようだが、ジーンたちが積極的に王室に関わることがない限りはそっとしてく算段だったはず。しかし、幸か不幸かジーンは出自を知らされ、それと同時に、王位継承権が直接関わる馬鹿王子にもその事実が伝わる。彼はおそらく自分の地位が揺らぐなんて心配はこれっぽっちもしていないだろうが、むしろ、事実を知った「第一王女」様が、娘の栄華のために「余計な問題」を切り落とすことの方が不安。第一王女様とやらは今まで全然話題に上らなかったくせに、あわよくば馬鹿王子も消して自分の血筋を正当王家まで格上げすることを狙っているようだ。 何にせよ、王室にとってジーンたちが「余計なもの」なのは間違いない。即断即決即実行の第一王女様は、今作始まって以来の最大の物騒軍団である「暗殺者」を差し向ける……のだが、流石だ、今作は命のやりとりがかかっているのに、絶対に騒いだりしない。一応は緊迫の逃走劇なんだが、画面転換を刻むとか、動きに速度をつけるとか、そういう演出には絶対向かわない。どこまでものんびり屋なロッタちゃんの影響もあるが、あくまでマイペース、あくまで楽しげに逃走劇を演じている。追っ手が部屋のすぐそこまできてるのにガラスの心配をしたり、のんびりエレベーターを待ってみたり、世界中のサスペンス映画に謝れ、ってレベルののんきな逃走劇。まぁ、ロッタちゃんは事情がさっぱり分かってないし、手を引くレイル君も単に隣のロッテちゃんが見たいだけだし、気合いが入らないのもしょうがないのかも。 しかし、どうにも抜けてるのは追っ手サイドも同じこと。棚ぼたでロッテ確保に成功するも、処分するといっておきながらのんびり車で搬送。まぁ、あんまり街中で殺すわけにもいかないが……せめて自由を奪うくらいの方策はとってもよかったんじゃないですかね。更にたまたまなだれ込んできた課長さんにあっさり丸め込まれ、「拉致した」というマズい事実だけ残して人質解放という体たらく。第一王女の配下、割とアホばっかりなのでは。まぁ、今回の一件は流石に課長の察しが良すぎた部分もあるが……あの人、多分何か知った上でそらっとぼけてやってるとこあるよね。はたしてどこまで知ってる人間が、どの辺に潜んでいるやら。 荒事の波は無事に乗り越え、あとは「ジーンたちを使うか否か」という部分での上層部の判断待ち。5長官会議では、情報開示を迫られたグロッシュラーが「まぁ、クーデター派を支持するんだけどね」と爆弾をぶっ込むも、割とあっさりとこれが受け入れられる。どうやら、ACCAの廃止を望む馬鹿王子とACCA中枢部の関係性は、思いの外悪い状態だった様子。傍から見てる分にはあんな阿呆に大それた改革なんて出来るはずが無いと思ってしまうのだが、やっぱり国民からしたら「次期王の意向」は馬鹿にならないということか。グロッシュラーさんがクーデター促進派。そしてジーンの真実を知って燃料に利用したい旨を残りの仲間に伝えると、犬猿の仲だったはずのリーリウムさんがコレに同意。その流れを見て残りの3長官も乗り出した。史上もっとも穏当で波風の立たないクーデター決起会議である。もう、どうなってんだこの国の連中は。 しかし、こうしてとんとん拍子に話が進む裏には、当然「黒幕」が。ジーンたちの意志など全く意に介さず、「出来るクーデターならやっちゃおう」ってんでここまでの青写真を書いていたのはなんとリーリウム。そりゃま、曲者だろうっていう雰囲気は醸し出していたものの、なんとあの強面のグロッシュラーすら実は彼の手駒。いきなりロン毛をひっ捕まえて恫喝するシーンは、これまた番組史上初の、いくらか動きが大きくて迫力のあるシーンだ。それくらいに、今回のリーリウムの「本心」は今作の転換点だったということなのだろう。そりゃなぁ、俺はすっかりだまされていたからなぁ……。 クーデター促進派の頭目、リーリウム。そしてその手駒のグロッシュラー。5長官はすんなりクーデターへの道のりを歩み始めるわけだが、ここで一番ジーンたちに近づいていたモーヴ本部長がどう反応するかだ。ジーンさんははるか遠くの地で母親の巨大彫像を見て、釣りして、カジノに引きずられて……。遊んでるわけじゃないねん。仕事やねん。ジーンの旗印の下、クーデター派がぞろぞろと集まって……来るかなぁ……。 祝!デュラハン再登場! 第8話。この可哀相な安元にギャランティを。それにしても、今回アフレコスタジオはすごいことになってたのでは……。 珍道中は続く。前回から引き続いて「ハシリタカトビ」という謎モンスターとの対決。トビってそっちのトビなのね。御者のおっちゃんが言っていた通り、モンスターの目的はあくまでチキンレースでしかないので、高硬度を誇るダクネスさんには実際にぶつかるわけではない。怒涛のように押し寄せては、ギリギリで回避していく。そりゃもうダクネスの大好物だ。しかし、その勢いは他のキャラバンに甚大なダメージをあたえるし、全力疾走するモンスターに囲まれた状態ではまともな旅なんか出来るわけがないので、何とか一網打尽にしなきゃいけない。そこでちゃんと対策が考えられるあたりはカズマさんの偉いところでね。以前のリザードランナーの時の反省も活きてるのかどうなのか、再び各人の個性を見極めて、今回はそれなりに作戦成功。そこには史上最低の姿を晒したダクネスの犠牲も伴っているわけだが……引きずられダクネスの痴態は、いつにも増して破壊力満点だったな……。「身体の上を発情したオス達が……」とかいう台詞を茅野愛衣に言わせた時点でこの作品の勝ちです。ダクネスさんの優勝です。 見事なマッチポンプでのモンスター退治は深夜にも訪れ、いつぞやのダンジョン同様、自動アンデッド誘引装置の駄女神のせいで、どう考えてもゾンビ向きじゃない平原のど真ん中でゾンビの大群に襲われるという奇跡。いや、そいつら今までどこにいたんだよ。神の御業に周りの冒険者たちは大歓声をあげていたわけだが、あの人達って、チームカズマの悪行を全然知らない人たちなのね。めぐみんの爆裂魔法にも感心してたくらいだし。同じ町から移動してきたものだと思っていたが、行商人とかなんでしょうかね。あと、花鳥風月に感心してたのも変な話。あれってアクアの冒険者レベルが上がって真っ先に習得したスキルだから、多分スキルポイントの消費が最小のゴミスキルだと思うんだが……。冒険者じゃない人から見れば珍しい芸なのか、それとも「水の女神」アクア様の水芸は一際素晴らしいものなのか。まぁ、何にせよ今までとは打って変わって必要以上にもてはやされる展開に、カズマさんのメンタルはもう限界。こういう棚ぼたに耐えられずに謝ってしまうあたり、やっぱりカズマは基本的に善人なのよね。平気でドヤ顔してる駄女神が異常なだけかもしれないけども。 そんなこんなで何とか辿り付いた、水の都・温泉街。アニメシリーズ開始から18話目にして、ようやく「第2の街」に辿り付いたのである。よかったぁ、ちゃんと他の街もあったんだね……。そしてエルフやドワーフなどの異種族も多数見受けられる。今まで登場しなかったってことは、やっぱり初心者の街はかなり狭い社会だったってことだね。ここに来てようやく王道ファンタジーっぽい雰囲気が出て……くるわけがないんだよなぁ。このアニメでなぁ。 なんと、水の都は即ち水の女神の都。アクシズ教団の本拠地という何とも不穏な空気。普通に考えれば宗教の本拠地なんてのは戦争でもしてりゃ危ないところだが、平和な時代ならば治安も良いし、安全安心なところだろう。しかし、どうやら「アクシズ教は変なヤツが多い」というのが有名な話のようで。そりゃまぁ、ご本尊がアレなんだから推して知るべしだが。街の人間全員が教徒みたいな土地なのに、あんだけしつこい勧誘が飛び交うのも不思議なお国柄だ。今回の惨状を見てると、アニメ1期最序盤でアクアに迫られて「アクシズ教徒じゃないんですよ」って謝ってお金までくれたプリーストのおっちゃん、神だったんじゃなかろうか。絶対にこんな宗教の関係者だと思われたくないわ。 都に入ってからのネタは、完全に「面倒臭い宗教勧誘あるある」ネタ。あらゆる住民が(やたら贅沢なキャストで)あの手この手で入信させようと絡んでくる世界。今回登場した「噂に名高い」勧誘の数々、ネタとして見る分には笑えるものだが、これ、実際体験すると怖いんだぜ……。私も過去に、(どこの宗教とは言いませんが)バイトの先輩がそっち系の人だった経験があってね……。そうとは知らずにうちに遊びに行ったら、周りを関係者に取り囲まれて、マジで「とりあえずサインしてみようか」みたいな流れを作られたことが。俺の人間嫌いが加速したのはあの一件からかもしれません。 ダクネスのような強靱かつ狂人なメンタルならこうした仕打ちもパラダイスかもしれないが、普通の人間ならカズマのように疲弊するのが当然のこと。湯治に来たはずなのにメンタルをゴリゴリ削られるという相変わらずのバッドラック。最後の幼女ターンには、カズマさんが(何故か)必殺技にまで昇華した「書面破り捨て」を劇的なモーションで披露。やめて、もうカズマさんのライフはゼロよ! しかも、そんなことをダクネスと2人でやってる間、あの駄女神は野放しよ! 絶対面倒抱えて戻ってくるに決まってるやん。めぐみん、何とかしてくれ! あと、どどんこさん、ふにふらさん、早く来てくれ! ここで特殊エンディングは色々とクるな、第8話。いつも通りの「Los! Los! Los!」でもこの作品らしいといえばらしかったのだろうが、流石にそこは空気を読んだか。 戦争ものにはかかせない、戦争の悲惨さがダイレクトに描かれたお話だが、今作最大のポイントは、誰がどう見ても主人公サイドに正義がないということである。よく「正義の反対は別の正義」なんて言葉が出てくることがあり、互いの主義信条がぶつかり合う戦争行為に簡単に正義だの悪だのという烙印を押すことは出来ないのだが、いくら何でも今回のお話でターニャさんに義があると見る人間はいないのではなかろうか。もちろん伝家の宝刀「上からの命令」なのでターニャさんに直接責任があるとは言えないわけだが、そうして「言われたから」という理由を免罪符にして、ターニャさんはベストな生き方を模索しているのである。 今回の任務は、奪還作戦とは銘打たれているが、事実上の「2度目の侵略」。一度武力制圧した地域が再び火種になったので、今度はもう二度と息を吹き返さぬよう、徹底的に叩き潰すという方策である。最初の占領ならば単なる武力衝突だけで片付くが、一度手を入れたはずの街が反旗を翻したとなれば、民も官もごちゃ混ぜにして、街の全てが敵ということになってしまう。となれば、そこを「落とす」手段はもう掃討作戦しか残されていない。諸々の国際法の網の目を擦り抜けてはいるが、形式的に飾っているだけで、ルールに則った振りをした単なるホロコースト。普通に考えると、ラノベの主人公がやっていい仕打ちではないだろう。しかし、ターニャさんは平気でゴーサインを出してしまえる人なのである。 戦争の勝利のため、自国のためにどこまで冷酷に、倫理を覆せるかというお話については、全体像を見ても仕方がない。今回のお話で注目すべきは、やはりターニャさん個人としてのモチベーションの部分だろう。今回の作戦を断行した理由として、ターニャは大きく2つの「生き残り」がかかっている。1つは、彼女が部下に話していた通りの非常に現実的な部分での「死の危険」の排除。補給線を断つような敵の動きを叩くのは生きながらえるために当然の行為であるし、非戦闘員を区別せずに殺戮を繰り返すことも、将来の反乱の芽を摘むという意味がある。後ろから狙撃されないための、ひどくリアルな理由である。しかし、それだけの「リアル」が理由だとしたら、今回涙した部下の新兵ように、ターニャも懊悩してしかるべきである。彼は、上官(ターニャ)からの命令でもその非人道的な行為に異議を申し立てた。つまり、ターニャだってやろうと思えば上からの命令に異議を唱えてこの殺戮を思いとどまる選択肢はあったはずなのだ。しかし、ターニャはそのことを考えていない。 そうなると、彼女にとって目の前の命よりも大きな「理由」がもう1つあるということ。それこそが、彼女の地位の問題。与えられた任務は「責任」であり、「権利」である。「上から言われたからやらなきゃいけない」と捉えることも出来るし、「上から言われたから堂々と出来る」と捉えることも出来る。こうして、普段なら出来ないことをやってのければ、彼女の存在意義は軍部内でますます高まっていく。ここまでの不運は彼女が軍というシステムの中層に位置していたからこそ起こったこと。それならば、軍内部で功を立て、上りつめてしまえばきっとゴールはあるはずなのだ。「夢の後方生活」が待っているはずなのだ。そのためならば、目の前の命の1つや2つや3つや100くらい、大した問題ではないということ。元々現世では理不尽な方法で命を失った身。生き残りのために他人を犠牲にすることに何の迷いがあるものか。かつては日本のヒネたサラリーマンだった男が、「生きる」ということの真実を知り、気付けば眉1つ動かさずに虐殺を指揮することになる。劇的過ぎる変化だが、彼女(彼)の中では、案外1つにつながった道理なのかもしれない。 そうして黙々と任務を遂行し、「反乱の芽」を潰していくターニャ。戦場であれだけの荒事をやっておきながら妙な話ではあるが、彼女はこうして、1つ1つ「不安の芽」を潰していくしかないのである。それが完璧ならば、幼女は天寿をまっとうできるはずなのだから。しかし、今回Cパートでは早くもその「摘み忘れ」が発覚している。フィヨルドの激戦で討ち取ったはずのあの隊長……生きてましたね。しかも神を見てますね。その神って、もしかして……あの神? 3月4日 ドラフト模様(AER×2 KLD) ピック順 【Mei】→【Chrolony】→【Thraxi】→【Sangriter】→【Alessi】→【Sea-chicken】→
蛍の光、窓の雪。悠久とすら思える我々のこの時間にも、いつか終わりは来るもので。此度のドラフトはお別れの儀。今週の試合を持って、1人の男が我々のコミュニティを去ることになります。また(多くても)6人戦に逆戻りだ……7人みさきから1人抜けたら……どうしましょうね。どこかに贄はおらぬものか。
そして、そんな別れの儀を終えて、来週は一週間お休みになり、その翌週、2週間後の3/18は噂のモダマス発売週。協議の結果、無事に(?)モダマスドラフトが1回開催されることが決定しました。もう予約しちゃったから引き返せないよ。お値段は時価だよ。唯一の不安は、いつもみたいに安定した通販ショップが売り切れてて聞いたことのない店にオーダーしたので、ちゃんとドラフト日に間に合うかってところなんだ。普段届けてくれるあみあみとか駿河屋は慣れてるから前日発送、発売日到着なんだけど、今回のショップは到着日が翌日土曜日になってるんだよね。ドラフトは土曜だから間に合うはずなんだが……もし届かなかったら、ひょっとしたら普通ドラフトになるかも。その時はごめん。
箱で買ったおかげでパックには余裕があるので、今回出ていった人が帰ってきてもいいんやで!!!
そうそう、あとどうでもいい話なんだけど、今回ピック表を書いてて確実におかしなところがあったので注意喚起しておきますね。具体的には、1パック目で俺が開封したパック。ピック中は気付いてなかったんだが、6人戦なんだから自分で開けたレアが14引きになるわけないんだ。どこかで、パックの前後が入れ替わってるトラブルが起こってる(ピック表で確認すると俺の開けたレア「秘密の回収」がずれてる)。普通は枚数がおかしいから気付くはずなんだが、今回はどこかでパックが混ざって枚数もずれたんだろうな。多分、俺の2つ上家あたりが引く順番でゴタゴタしてたから、あの辺で何かがおかしくなったんだろう。ホント、気をつけて。
テイストの違いが容赦なさ過ぎるだろ、第5話。確実にゆかりさんだけ住んでる世界というか、アニメが違う気がするんですが。いや、いちか達と違うのは良いんだけど、同じクラスの女子高生ともレベルが違うのがなんか笑える。 前回のエピソードで中学生3人組の友情形成を確認し、いよいよ大冒険の高校生プリキュア勧誘編に突入する。ぶっちゃけ、4話であおいが普通に仲良くなってる事実にはすごく違和感があった(というか、4話のシナリオライン自体がなんじゃこりゃ、って感じではあったんだけども)。あおいって3話時点でも「何でバンドやってるんだろ? 誰とバンド組んでるんだろ?」っていう部分がよく分からないキャラで、彼女が音楽活動そっちのけでスイーツ工房に来てドタバタしてるのを見てもなんかキャラが定まってないような感じがあったんだけど、まぁ、お約束といえばお約束だから別にこれでいいのかな。「何となく仲良くなったので、3人でスイーツ作るよ!」ってことで。 そして、こうして仲良くなった3人に、どうやって「高校生」という異物をぶっ込むかが最大の要所である。過去にも月影ゆりさんというプリキュアはいたわけだが、ゆりさんの場合、プリキュアとしての正体を明かすまでにある程度他の3人とのコミュニケーションはあったし、ムーンライト自体がシリーズ後半からの参戦だったので、本当に「追加戦士」みたいなイメージで、別に「4人1チーム」という部分は強く意識しなくて良かったんだよ。でも、今作は違う。まぁ、多分ハリケンジャーみたいに「3人+2人」のイメージは後々まで残ることにはなるんだろうけど、形の上では間違いなく5人プリキュアなのだ。お世辞にもお利口には見えないいちか達3人組に、完璧超人のゆかりさんはどのように絡んでくるのか。全く予想出来ずに見守っていたのだが……。 すげぇな、ヌルッと来たな。サブタイトル通り、気紛れお姉さまがいちかを近所の野良猫と同じ「興味の対象」として認知した。ネコは「好きでも嫌いでもない」らしいですが、いちかに対しては「面白いわね」とはっきりおっしゃってます。どうやら、いわゆるお嬢様属性に近い要素があるらしく、ちやほやされるのには飽きてるし、自分の知っている世界にはほとほと退屈しているようなので、いちかのように臆せず自分に突っ込んできて、さらに知らない世界を見せてくれる人間には好意を寄せるようである。スイーツ作りも初めてのことってんで最初に興味を引かれ、そこから完璧超人だったはずのゆかりさんをも手こずらせるマカロンの難度に次第にムキになっていく様子はなかなか愛らしい。あくまでも中学生3人組に対して「年上」のスタンスは崩さず、そのまましれっと「見守る側」として入ってきたお姉さま。今回のバトルでは汗一つかかずに余裕の勝利を見せつけたわけだが、今後、ピンチを迎える演出とかが必要になった時にどんな顔をして、仲間達とどんな絆を結ぶことになるんでしょう。今後のゆかりさんの扱いが、良くも悪くもとても気になります。歴史的にみて、こういう鳴り物入りのプリキュアデビューをしたキャラはニチアサの空気に侵食され、次第にポンコツ化していくのが通例なのだが……出来ればゆかりさんはこのまま鉄壁を崩さずに頑張ってほしいなぁ。彼女がプライドを維持しながら額に汗を浮かべられるように用意されたのが、おそらく彼女と同じステージに立ちうる「パートナー」のあきらなんだろうね。来週ついに5人揃い踏み。今から楽しみでしょうがない。 自意識ライジングやめろや、第21話。さりげなく監督がおそ松ネタぶっ込んでくるNHK教育アニメって……。 本当に面白いんだが、週末はアニメラッシュなので時間がとりづらくてどうしても感想が書けなかった本作。もう、なんか今週は色々最高だったので備忘録代わりにここに残しておこう。このアニメ、全何話なんでしょう。もうずっと続いてほしい気もするんだが、残念ながら4月からは「RINNE」の3期が決まってるからなぁ。まぁ、あっちはあっちで好きなんだけども。 ホントにね、なんであまり話題に上らないアニメなんでしょう。毎度毎度NHKとは思えない全力の悪ふざけが加速していて今期で言えば「ヘボット」に勝るとも劣らないエネルギーに満ちた作品なんだ。その上で、ちゃんとクラシックの名曲に(それなりの)オマージュを忘れてないし、クラシックを現代アレンジしてネタに使っちゃおうという試みも非常に面白い。そして、そんな名曲云々を突き抜けたのが、今回の「シューベルトの魔王道」である。まさかの魔王からのラップバトル。いや、バトルっていうか単なる一方的なフラストレーションの爆発。個人的には、音羽荘の面々はどいつもこいつも個性が強くて好きなんだけど、こういう関係性だと、何故か苦労人のキャラを応援してくなるのでシューさんはかなり好きな方。ドタバタ喜劇の基本として、ひどい目に遭えば遭うほど面白くなるのはお約束であろう。マスの回(13話)も笑わせてもらったが、今回もいい感じに壊れてらっしゃる。ラップバトルの時の壁画の演出も小気味よく描けており、日本ラップの黎明期の文化として持ってきたのが「パラッパラッパー」ってのも権利関係を気にしていない姿勢が勇ましい。全体的にデザインが可愛らしくなるのも良いね。そりゃね、「このチャンネルでは谷間はNG」らしいですからね。 実は今回、シューさんが直接「何故私たちを産みだしたのですか」って全ての元凶に問い質しているんだけど、この感じだと、生まれ出る悩みに答えは出ないままでシリーズが終わるんだろうね。まぁ、そこでシリアスになってもしょうがないんだけども。 夢とも現とも、第9話。死ぬの生きるのを繰り返し、菊さんの腹ん中もだいぶ見えてきた様子で。 前回の顛末は、結局菊さんの高座が実現しなかったという幕切れだった様子。親分さんは6年の実刑が決定し、東京のそのスジのもんの動きも変わってしまうのかもしれません。6年ってぇのは短いようで長い年月。「うちのボンが小学校に入って中学生」って言ってたけど、そのボンの年齢も6,7歳そこそこなんだからなぁ。親分さん、塀の中をどんな気分で過ごすんでしょうか。 そして、そんなボンも随分生意気に成長しているご様子。今まであんまり意識してなかったけど、どこまで行っても信乃助にとって与太郎は「与太ちゃん」なのね。「おとっつぁん」と呼ぶタイミングがあるのかと思ってたんだけど、その辺の線引きは小夏にもしっかり教え込まれているのか、それとも、父親ってのはそういうもんだと思ってるのか。今後信乃助が大きくなるにつれて、自分の家庭環境をどのように考えるかは色々気になるところだ。でもまぁ、「じぃじ」は「じぃじ」なんだね。天下の八雲と一緒に銭湯へ。この時代の風呂屋はまだまだおおらかだった様子で、背中に彫り物がある与太でも自由にウェルカム。こんなアニメでもお風呂回があるもんですね! いわゆるテコ入れというヤツ……ではない。いや、どうだろう。作中屈指の萌えキャラである菊さんと、ショタ味あふれすぎる美少年な信乃助、それに無駄に筋骨隆々でいい身体の与太のスリーショットは、ある意味サービスシーンと言えなくもないか。 まぁ、冗談はさておいても、裸の付き合いで師弟の会話もはずみ、こんなところでもなきゃ漏れ出てこないようなお話も聞ける。菊さんも少しずつ外向けの顔が変わってきており、与太に対して素直に「落語やりながらコロッと死にたい」なんてことを言うようになった。結局あの一席ではネタが出来なかったので未だ高座には上がってない状態だが、少しでも落語がやりたいっていう本音を隠さずに与太に相談出来るようになったのは大きな進歩だ。そして、そんな師匠の晴れ舞台に与太が選出したのが、なんと刑務所の慰問会。振り返れば与太が菊さんと出会った記念すべき場だったということで、これ以上無い復帰の花道であろう。 とんとん拍子で進んだ慰問会の復帰戦。それにしてもまぁ、菊さんってのはこういうところで性根の座った人でね。この日の高座にかけたのは「たちぎれ」というネタ。当方、寡聞にしてこのネタは知らなかったので調べさせてもらったが、どうやら上方落語がもとになっている話のようで、あまり聴く機会が無かったようだ。菊さんがこのネタを高座にかけた理由は明らかで、噺の中身が「罰として軟禁された者が、外の者に会えないために起こる悲劇」を題材として扱ったものだから。刑務所で受刑者相手に聞かせる話として、こんなにもぴったりと……痛切なものもないだろう。そういえば与太との出会いの時にはムショの中で「死神」をやってるわけで、この人、誰が相手でも一切の容赦がないのな。芸の力を信じ、自分の芸をどう見せるかを知っているからこそ、こうして聴衆にダイレクトに叩きつけるネタをチョイスするんだろう。 案の定、ネタの最中には聴衆も、看守さえもが涙を隠せない圧倒的な引力を見せつける。菊さんのネタではお馴染みだが、雪が降り出し、次第に「噺の中の世界」に引きこまれる演出で物語の臨場感が嫌でもかき立てられる。しかし、皮肉なことにこのお話がダイレクトに響くのは受刑者ばかりではなかった。「本心が伝えられず、思いを寄せた女性に先立たれてしまう不甲斐ない男」というモチーフは、またもみよ吉の幻影を浮かび上がらせることに。噺の中では芸者の小糸、菊さんの中では放埒なみよ吉。先立つ女性への未練は募り、菊さんの漏らす「生涯伴侶は持たない」という誓いは、ネタを飛び越えて現実を侵食する。必死に謡を務める小夏も、そんな菊さんの心情に打ちのめされる形で涙をにじませる。この男は、復帰をかけた晴れの舞台でも、ただひたすらに自分を責め続け、打ちのめしているのだ。 しかし、この日の高座では再びみよ吉に「連れられ」るようなこともなく、菊さんは無事にお勤めを終える。果たして復帰の一歩目として相応しかったのかどうかは分からないが、とにかく、八雲がまた高座に戻ってきたのである。多少なりとも落語に対して前向きに接することが出来るようになった菊さんは、その流れで与太の「居残り会」なんてものも聞きに行くが、元気になればなったで途中退場からお小言の一つも漏れるってもんで。まー、2人の「落語道」ははっきりと違うビジョンから成るわけで、そこで完全に相容れることは出来ないのだが、別に菊さんだって与太をいじめたくてそんなことを言ってるわけではない。あくまで「自分のやりたい落語と違う」ってだけだ。もうすっかり1人前になった与太のことはそれはそれで認めるわけで、樋口先生を通じて受け渡したのは、これまで後生大事に御守りとして携えてきた助六の扇。こうして、後世に少しずつ、自分が残せるものを伝えていくのだろう。 与太は与太で自分の落語を見つけている。だとしたら、残りわずかな人生、「八雲の落語」はどこへ行くのか。前向きになったとはいえ、体力的な限界があるのは事実だし、みっともない姿を晒してまでお客の前に出たいかと言われたら、それは違う気もする。一体どうした心境からか、菊さんは一人、改修も間近な演芸場へ足を運び、真夜中の一人芸に興じる。今となっては自分の芸の出来に不安は付きまとい、なかなかお客様の前で披露するのも憚られる。そんな悩みの末の、闇の中の一人高座。かけるネタはあの日の「死神」で、かつては助六を葬るための鎮魂歌として作り上げた演目である。此度菊さんが計ろうとしたのは、おそらく自分の命の行く末。落語と一緒に「心中」しようとしていた命の炎は、ここで消えるべきなのか、消えるわけにはいかないのか。 全霊を込めた迫真の「死神」。演じきったその先には、あの日と変わらぬ助六の姿。あの日葬ったはずの最大の理解者の姿を持って現れた幻影は、菊さんの弱音を、本音を全て受け止めたあとで、改めて命の在り方を問う。生きたいのか、それとも逝きたいのか。たゆたう意識の中で命の炎は劇場を焦がし、気付けばそこは煉獄の中。導いたのは死神なのか、芸の神なのか。しかし、そのまま思い出の劇場とともに命を終わらせることも可能だったはずだが、最後に伸びてきたのは死神の手ではなく、憎たらしい愛弟子の手。そして菊さんは、みっともなくも「生きたい」と声を漏らすのである。 またも菊さんは「未練」という言葉を漏らす。でもさ、人が生きたいって思う事って、それは普通のことなんじゃないのかね。未練なんて、そんな言葉で飲み込んじまうのは、それこそみっともない話じゃないかね。菊さんの生は、まだ、終わらないよ。 恋の終わりってなんなんでしょう、第8話。長らく保留してきた関係性に決着をつけるお話。しかし、その行く先は千々に乱れ。 毎度のことながらターニングポイントとなるお話。前半パートは、とりあえず本命の2人の前にえっちゃんのお話が挿入される。メイン2人を中心に考えるとえっちゃんって単なる当て馬なんだけど、彼女だって立派に恋愛に悩む1人の女の子。花火との関係性はどう考えても現時点で打ち止めだし、「恋の終わり」をどのように用立てていいものかは本人が一番悩んでいるところ。そして、そんなえっちゃんサイドにもちゃんと別ルートは用意されていてね。なんだかつかみどころのない彼女の従兄弟・篤也。どうもコミュ障の気があるようなのだが、そんな面倒な男も気楽につきあえるのは血縁の強みか。久しぶりのの再会の時には突発的な行動に出てしまってせいでえっちゃんに殴り飛ばされたが、そんな最悪の再会イメージのわりには、現在は2人でお茶出来て相談相手になるくらいの関係性は復元出来ている。というか、出会い頭のハグに引き続き、篤也側から猛烈なアプローチを繰り返しているために、えっちゃん側も無下には出来ないというところだろう。まぁ、こんだけストレートに綺麗だのなんだのと褒めてくれる人間がいるなら、悪い気はしないよね。えっちゃんは「自分は男を愛せない」と思い込んでいるために恋愛に発展してないわけだが、篤也はそんなえっちゃんの態度を欺瞞であると見定め、理路整然と彼女の牙城を打ち崩さんとしている。ずけずけと上がり込んでくる態度はいくらか傲慢ではあるのだが、まぁ、今のところ間違ったことはやってないのかな。花火が手の届かない存在になって新しい「ゴール」を模索し始めたら、えっちゃんも何かに気付くことがあるのかもしれない。 場面変わって麦の家、告白することを決意した花火と麦の2人。相変わらず奇妙な関係性を維持していた2人だが、勢い任せのスキンシップが加速すると、どうにも自分たちの中には今までと違った感情が生まれてるみたいだぞ、ということを自覚しないわけにもいかないようで。そりゃね、ごっこ遊びでもそれなりの時間を2人で過ごしていたのは事実なわけで、お互いを知ってから生まれる感情ってのはあるもんですよ。互いが互いを「代替物だと思っている」と思っていた関係性。花火の何気ない一言から、麦の心も揺れ、その揺れを見た花火も揺れる。互いのゴールは一体どちらのルートを選べば良いのか。歪んだ関係性を続けていたせいで、自分でも感情の処理が追いつかない様子。しかし、決めたルールは守らなきゃいけない。互いに告白の期日を合わせ、お互いに失恋しに行く約束を取り付ける。もちろん、その失恋の先に、新しい関係性が確立されることも臭わせた上で。 第1試合は麦VS茜。もう、茜さんのLINEアイコンがウサギの時点で色々とお察し。ウサギは人間同様に年中無休で発情出来る動物らしいですからね! 麦穂がアイコンの麦は、完全に「ウサギの食い物」ですよ。白いレースも眩しいお衣装に日傘という、サークルクラッシャーもびっくりの装いで登場した茜は、麦の誘いの意味を大体察した上で待ち構える狐である。心臓バクバクで主導権を握られた麦に勝ち目などあるはずがなく、彼の心情通り、レベル1対ラスボスの様相。そして、麦自身は分かっているはずなのだ。「好きでした」と告白し、「全てを知っている」とぶちまけた上で自分の下を去ろうとする若い男なんて、それこそが茜の一番の好物だってことを。近づいても手が届かない。そのくせ離れようとしたら絡め捕られる。そんな魔女の手管に吸い込まれ、麦はめでたくゴールイン。そこには麦の意志など残されておらず、全ては魔女の思うがまま。そういえば、茜は麦が花火と偽りの関係性を構築していることにも気付いてるわけで、その先に「新しい関係」を狙っていることだって感づいている。つまり、花火の新しいステージを奪い取るなんて、まさに彼女の本領なのである。分かっていても、麦にはどうすることも出来ないのです。 第2試合は全く趣の違うマッチメイク、花火VS鐘井。こちらは陽光の下で「白い肌」を晒していた麦たちの対話とは真逆で、夜の静まりかえった公園で繰り広げられる告白劇。その中身も麦たちとは全く逆であり、改めて溢れ出る「好き」に打ちのめされる花火と、それを理解し、最善の(と本人が思っている)方法で応える鐘井。こちらもある意味予定調和ではあるのだが、いざ本人を前にした時に想像以上の感情があふれ出して止まらない花火が本当に切ない。麦の発した「好きでした」は、自分の身を守り、新たな地平を切り開くための進歩的告白。しかし、花火の「好きでした」は、あくまで鐘井の気持ちを尊重し、無理な願いで相手を困らせないための犠牲的告白。彼女は間違いなく、今でも「好きです」のはずなのだ。しかし、その言葉を発して相手を困らせることなど、彼女には出来ない。大丈夫、自分には麦という逃げ道がある。そう必死に言い訳をして、クズとしての信念を全うすることで、彼女は何とか初恋を乗り越えることが出来るのだ。 打ちのめされた花火。本来なら失恋を終えて落ち合うはずだった2人。しかし、麦はその場には現れないだろう。逃げ道を用意したが故の残酷な結末。この恋にゴールはあるのか。 |
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